JP3263709B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JP3263709B2
JP3263709B2 JP29215699A JP29215699A JP3263709B2 JP 3263709 B2 JP3263709 B2 JP 3263709B2 JP 29215699 A JP29215699 A JP 29215699A JP 29215699 A JP29215699 A JP 29215699A JP 3263709 B2 JP3263709 B2 JP 3263709B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流から直流に電
力変換するスイッチング電源装置に関し、詳しくは、高
力率で電力変換可能なスイッチング電源装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、コンデンサインプット形のス
イッチング電源装置では、入力電流がパルス状に流れ込
むことによって入力電流高調波が発生する。したがっ
て、スイッチング電源装置の電力が大きい場合や複数を
同時に使用する場合は、この有害な高調波成分が商用電
力系に及ぼす影響が無視できず、高調波誘導障害の発生
や電圧波形歪みによる電力機器の加熱等種々の支障をき
たす。このため、近年、入力電流高調波の低減が要請さ
れており、入力電流高調波を低減可能な力率改善型の各
種スイッチング電源装置が提案されている。この種のス
イッチング電源装置としては、いわゆる2コンバータ方
式や1コンバータ方式などが数多く提案されているが、
2コンバータ方式には、各段の効率が高くても総合的な
変換効率が低いという問題があり、1コンバータ方式に
は、出力リップルが大きいという問題がある。このた
め、出願人は、入力電流高調波を低減しつつ、これらの
問題を解決すべく、図6に示す電源装置41を既に開発
している。
【0003】この電源装置41は、力率改善用の昇降圧
コンバータ回路42と、コンデンサインプット形の昇降
圧コンバータ回路43とを備え、両昇降圧コンバータ回
路42,43で1つのスイッチ素子SWを共通使用する
フライバック形の構成が採用されている。この場合、昇
降圧コンバータ回路42は、交流電源PSから出力され
る交流電圧VACを整流する整流回路51と、スイッチン
グ用のトランス52と、スイッチ素子SWとで構成され
ている。一方、昇降圧コンバータ回路43は、交流電源
PSから出力される交流電圧VACを脈流に整流するダイ
オードブリッジおよび脈流を平滑するコンデンサを内蔵
する整流平滑回路53と、スイッチング用のトランス5
4と、スイッチ素子SWとで構成されている。また、ト
ランス52の二次巻線52b側およびトランス54の二
次巻線54b側には、整流回路61,62がそれぞれ配
設され、両整流回路61,62の出力側には、例えば電
解コンデンサで構成された平滑回路63が配設されてい
る。
【0004】この電源装置41では、整流回路51が交
流電圧VACを整流することにより脈流VP を生成し、整
流平滑回路53が交流電圧VACを整流平滑することによ
り直流電圧VDCを生成する。この場合、脈流VP の高電
圧期間(山の期間)においては、主として昇降圧コンバ
ータ回路42が出力電圧VO を生成する。この場合、脈
流VP の最高電圧のときに、トランス52の一次巻線5
2aを流れる電流I11の電流値と、トランス54の一次
巻線54aを流れる電流I12の電流値との比が例えば
9:1となるように予め規定する。このため、両トラン
ス52,54については、例えば、トランス52の一次
巻線52aのインダクタンスおよび巻数をそれぞれ値L
52A および値N52A とし、トランス52の二次巻線52
bのインダクタンスおよび巻数をそれぞれ値L52B およ
びN52B とし、トランス54の一次巻線54aのインダ
クタンスおよび巻数をそれぞれ値L54A および値N54A
とし、トランス54の二次巻線54bのインダクタンス
および巻数をそれぞれ値L54B およびN54B とした場
合、下記の式および式が成立する仕様で製作する。 L52A :L54A =1:9・・・・・・・式 N52A :N52B =N54A :N54B ・・・式
【0005】このような仕様の下で、例えば、交流電圧
VACの正サイクル期間における脈流VP が最高電圧のと
きにスイッチ素子SWがオン状態に制御されると、電流
I11が、整流回路51、トランス52の一次巻線52
a、スイッチ素子SWおよび整流回路51からなる電流
経路を流れる。これにより、トランス52にエネルギー
が蓄積される。次いで、スイッチ素子SWのオフ状態制
御時に、整流回路61および平滑回路63が、二次巻線
52bの誘起電圧を整流平滑することにより出力電圧V
O を生成する。
【0006】一方、脈流VP の電圧が徐々に低下する
と、昇降圧コンバータ回路42が出力電圧VO を生成す
るための入力電圧が低下する。したがって、昇降圧コン
バータ回路43が、出力電圧VO の生成に徐々に寄与す
ることになる。やがて、脈流VP の低電圧期間(谷の期
間)において、脈流VP の電圧が昇降圧コンバータ回路
42による出力電圧VO の生成が可能なスレショルド電
圧よりも低下すると、昇降圧コンバータ回路42による
出力電圧VO の生成がほぼ不可能となる。このため、こ
の期間においては、主として昇降圧コンバータ回路43
が出力電圧VO を生成する。
【0007】この脈流VP の低電圧期間においては、ス
イッチ素子SWのオン状態制御時に、整流平滑回路53
内の電解コンデンサの充電電圧に基づく電流I12が、電
解コンデンサの正極端子、トランス54の一次巻線54
a、スイッチ素子SW、および電解コンデンサの負極端
子からなる電流経路を流れる。これにより、トランス5
4にエネルギーが蓄積される。次いで、スイッチ素子S
Wのオフ状態制御時に、整流回路62および平滑回路6
3が、二次巻線54bの誘起電圧を整流平滑することに
より出力電圧VO を生成する。
【0008】以上の動作により、脈流VP の電圧がスレ
ショルド電圧を超える期間においては、主として電流I
11がスイッチ素子SWを流れることによって出力電圧V
O が生成され、脈流VP の電圧がスレショルド電圧より
も低下する期間においては、主として電流I12がスイッ
チ素子SWを流れることによって出力電圧VO が生成さ
れる。
【0009】これらの過程において、脈流VP の電圧が
最高電圧またはその近傍に達したときに、入力電流I12
INがパルス状に流れ込んで整流平滑回路53内の電解コ
ンデンサを充電する。このため、電源装置41に流れ込
む入力電流IINは、電流I11と入力電流I12INとの合成
となるため、交流電圧VACのほぼ1サイクル全域に亘っ
て電源装置41内に流れ込む。この結果、入力力率が
0.85〜0.9程度の良好な力率改善効果を得ること
ができ、しかも1コンバータ方式のため、極めて高効率
で出力電圧VO を生成することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この出願人
が既に開発している電源装置41には、以下の改善すべ
き点がある。すなわち、電源装置41における両トラン
ス52,54は、巻数N52A に対する巻数N52B の巻数
比R52ABと、巻数N54A に対する巻数N54B の巻数比R
54ABとが等しく、かつ、インダクタンスL54A がインダ
クタンスL52A よりも十分に大きい仕様でそれぞれ製作
されている。このため、トランス54の二次巻線54b
のインダクタンスL54B もトランス52の二次巻線52
bのインダクタンスL52B よりも十分に大きな値となっ
ている。したがって、インダクタンスL54B をインダク
タンスL52B の例えば9倍以上に規定すると、通常、ト
ランス54の蓄積エネルギーに基づいて二次巻線54b
から放出される電流は、一次巻線54aに流れる電流I
11の電流波形に対して不連続波形となるいわゆる不連続
モードで放出され、トランス54の蓄積エネルギーに基
づいて二次巻線54bから放出される電流は、一次巻線
54aに流れる電流I12の電流波形に対して連続波形と
なるいわゆる連続モードで放出される。
【0011】この場合、両二次巻線52b,54bから
同一の電力が放出されるとすれば、各二次巻線52b,
54bから放出される電流の平均電流値は等しくなる。
一方、不連続モードで放出される電流は、そのピーク電
流値が大きいため、その実効電流値が、連続モードで放
出される電流の実効電流値と比較して大きくなる。この
ため、トランス52の二次巻線52bから電流が放出さ
れる際に、実効電流値が大きいことに起因して、トラン
ス52の二次巻線52bの巻線損失や、整流回路61内
の例えばダイオードなどの整流用半導体の損失ロスが増
加する。この結果、電源装置41では、昇降圧コンバー
タ回路42の作動に起因する損失が大きくなるため、装
置全体としての変換効率が低下する。
【0012】また、この変換効率の低下については、A
C100V〜AC220V程度までを交流電圧VACとし
て入力可能ないわゆる入力ワールドワイドレンジタイプ
の電源装置を構成した場合に特に顕著となる。つまり、
力率改善効果を十分にするためには、インダクタンスL
54A がインダクタンスL52A よりも十分に大きいのが前
提となり、電源装置41では、その比率を1:9に規定
した。この場合、交流電圧VACがAC100Vに固定さ
れている場合には、その比率で特に不都合が生じない
が、AC100V〜AC220V程度の交流電圧VACを
入力可能に構成する場合には、その比率では不都合が生
じる。その理由として、整流平滑回路53内の電解コン
デンサは、交流電圧VACの電圧値が一番低い電圧(例え
ばAC100V)のときに正常に作動可能な容量値に設
計されている。したがって、交流電圧VACがある程度高
い電圧になると、コンデンサインプット型の昇降圧コン
バータ回路43の動作原理からすれば、時間幅が狭くて
ピーク値の大きい入力電流I12INが整流平滑回路53内
の電解コンデンサに流れ込む。したがって、力率が悪化
するため、インダクタンスL52A に対するインダクタン
スL54A の比率を大きくすることによって力率改善効果
を向上させておく必要がある。
【0013】一方、その比率を大きくしすぎると、交流
電圧VACの瞬時値が低いときでも、昇降圧コンバータ回
路42が二次巻線52b側に一定電力を供給しなければ
ならないため、電流I11の実効電流値が大きくなる。こ
のため、より大電流の電流I11が流れることにより、配
線の銅損、トランス52の一次巻線52aの巻線損失、
およびスイッチ素子SWの半導体抵抗(FETの場合は
RON)による損失などが増加する。このため、発明者
は、交流電圧VACがAC100Vに固定の場合には、イ
ンダクタンスL52A に対するインダクタンスL54A の比
率を1:5〜1:9程度に、入力ワールドワイドレンジ
タイプの場合には、その比率を1:7以上1:12以下
に規定することにより、変換効率を著しく低下させるこ
となく、力率改善効果を最も向上させることができるの
を実験によって確認している。しかし、このように規定
した場合、トランスの小型化を考慮すれば、トランス5
4における一次巻線54aのインダクタンスL54A をあ
る程度の値に止めて、トランス52における一次巻線5
2aのインダクタンスL52A を小さくせざるを得ない。
この結果、かかる場合には、トランス52における二次
巻線52bのインダクタンスL52B を小さい値にせざる
を得ない。ところが、二次巻線52bを流れる電流は、
二次巻線52bのインダクタンスL52B を小さくするに
従って、その平均電流が同じであっても、そのピーク電
流値が大きくなるため、その実効電流値も増加する。こ
のため、上記したトランス52の二次巻線52b側での
損失がさらに増大することになる。したがって、電源装
置41には、装置全体としての変換効率の向上が望まれ
ている。
【0014】また、整流回路51内にノイズ除去用コン
デンサを配設した場合に不都合が生じる。すなわち、ト
ランス52の巻数比R52ABと、トランス54の巻数比R
54ABとが若干相違する場合、スイッチ素子SWがオフ状
態のときにトランス52の一次巻線52aに誘起するフ
ライバック電圧と、トランス54の一次巻線54aに誘
起するフライバック電圧とが相違する。このため、その
フライバック電圧が高電圧の一次巻線52a(または5
4a)から他方の一次巻線54a(または52a)に短
絡電流が流れ込むことになる。具体的には、トランス5
2の巻数比R52ABおよびトランス54の巻数比R54ABを
それぞれ1:0.15および1:0.1に規定した場
合、両二次巻線52b,54bの誘起電圧がほぼ等しく
なるため、トランス54の一次巻線54aに誘起するフ
ライバック電圧V12(図6参照)が、トランス52の一
次巻線52aに誘起するフライバック電圧V11(同図参
照)の電圧値よりも高い電圧となる。この際には、短絡
電流が、トランス54における一次巻線54aの巻き終
わり側端子、トランス52の一次巻線52a、整流回路
51内のノイズ除去用コンデンサ、整流平滑回路53内
の電解コンデンサ、およびトランス54における一次巻
線54aの巻き始め側端子からなる電流経路を流れるこ
とになる。かかる場合には、損失が増加するため、両極
巻数比R52AB,R54ABが極力同じ巻数比となるように、
両トランス52,54を高精度で製作しなければならな
い。この結果、トランス52,54の製造コストが上昇
するため、この点の改善も望まれている。
【0015】本発明は、かかる問題点を解決すべくなさ
れたものであり、十分な入力力率改善効果を維持しつ
つ、装置の変換効率を向上し得るスイッチング電源装置
を提供することを主目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載のスイッチング電源装置は、交流電圧を整流
して脈流電圧を生成する整流回路と、交流電圧を整流平
滑して直流電圧を生成する整流平滑回路とを備え、整流
回路の正極出力部に第1のトランスの一次巻線の一端を
接続しその一次巻線の他端にスイッチング素子の一端を
接続すると共に、整流平滑回路の正極出力部に第2のト
ランスの一次巻線の一端を接続しその一次巻線の他端に
スイッチング素子の一端を共通接続し、さらにスイッチ
ング素子の他端に整流回路の負極出力部と整流平滑回路
の負極出力部とをそれぞれ接続して構成し、スイッチン
グ素子のスイッチング時に両トランスにおける二次巻
にそれぞれ誘起した電圧を整流して合成することによ
り出力電圧を生成するスイッチング電源装置であって、
第2のトランスの一次巻線は、第1のトランスの一次巻
線よりもインダクタンスを大きく設定され、両トランス
は、第1のトランスにおける二次巻線の巻数を第1のト
ランスの一次巻線の巻数で除した値が第2のトランスに
おける二次巻線の巻数を第2のトランスの一次巻線の巻
数で除した値よりも大きい仕様でそれぞれ構成されてい
ることを特徴とする。
【0017】請求項2記載のスイッチング電源装置は、
交流電圧を整流して脈流電圧を生成する整流回路と、交
流電圧を整流平滑して直流電圧を生成する整流平滑回路
とを備え、整流回路の正極出力部に第1のトランスの一
次巻線の一端を接続しその一次巻線の他端に第1のスイ
ッチング素子の一端を接続すると共に、整流平滑回路の
正極出力部に第2のトランスの一次巻線の一端を接続し
その一次巻線の他端に第2のスイッチング素子の一端を
接続し、さらに両スイッチング素子の他端同士を接続す
ると共にその両他端に整流回路の負極出力部と整流平滑
回路の負極出力部とをそれぞれ接続して構成し、両スイ
ッチング素子のスイッチング時に両トランスにおける各
二次巻線にそれぞれ誘起した電圧を整流して合成するこ
とにより出力電圧を生成するスイッチング電源装置であ
って、第2のトランスの一次巻線は、第1のトランスの
一次巻線よりもインダクタンスを大きく設定され、両ト
ンスは、第1のトランスにおける二次巻線の巻数を第
1のトランスの一次巻線の巻数で除した値が第2のトラ
ンスにおける二次巻線の巻数を第2のトランスの一次巻
線の巻数で除した値よりも大きい仕様でそれぞれ構成さ
れていることを特徴とする
【0018】請求項3記載のスイッチング電源装置は、
交流電圧を整流して脈流電圧を生成する整流回路と、交
流電圧を整流平滑して直流電圧を生成する整流平滑回路
と、1つのスイッチング素子とを備え、整流回路の正極
出力部にノイズフィルタの入力部の一端を接続し、整流
回路の正極出力部からスイッチング素子に向かって流れ
るスイッチング電流の方向とは逆向きの導通を阻止する
一方向性素子と第1のトランスの一次巻線との直列回路
を、ノイズフィルタの出力部の一端とスイッチング素子
の一端との間に接続すると共に、整流平滑回路の正極出
力部に第2のトランスの一次巻線の一端を接続しその一
次巻線の他端にスイッチング素子の一端を共通接続し、
さらにスイッチング素子の他端にノイズフィルタの出力
部の他端を接続し、ノイズフィルタの入力部の他端に整
流回路の負極出力部と整流平滑回路の負極出力部とをそ
れぞれ接続して構成し、スイッチング素子のスイッチン
グ時に両トランスにおける各二次巻線にそれぞれ誘起し
た電圧を整流して合成することにより出力電圧を生成す
るスイッチング電源装置であって、第2のトランスの一
次巻線は、第1のトランスの一次巻線よりもインダクタ
ンスを大きく設定され、両トランスは、第1のトランス
における二次巻線の巻数を第1のトランスの一次巻線の
巻数で除した値が第2のトランスにおける二次巻線の巻
数を第2のトランスの一次巻線の巻数で除した値よりも
大きい仕様でそれぞれ構成されていることを特徴とす
【0019】請求項4記載のスイッチング電源装置は、
請求項1から3のいずれかに記載のスイッチング電源装
置において、入力ワールドワイドレンジタイプの電源装
置であって、両トランスは、第2のトランスにおける一
次巻線のインダクタンスを第1のトランスにおける一次
巻線のインダクタンスで除した値が7以上かつ12以内
となる仕様でそれぞれ構成されていることを特徴とす
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係るスイッチング電源装置の好適な実施の形態につ
いて説明する。
【0021】まず、図1を参照して、本発明に係るスイ
ッチング電源装置の動作原理について説明する。
【0022】この電源装置1は、入力ワールドワイドレ
ンジタイプのスイッチング電源装置であって、力率改善
用の昇降圧コンバータ回路2と、コンデンサインプット
形の昇降圧コンバータ回路3とを備え、両昇降圧コンバ
ータ回路2,3で1つのスイッチング素子を共通使用す
るフライバック形の構成が採用されている。この場合、
昇降圧コンバータ回路2は、交流電源PSの交流電圧V
ACを整流して脈流VPを生成するダイオード11,12
と、本発明における第1のトランスに相当するスイッチ
ング用のトランス4と、例えばFETで構成されたスイ
ッチ24とで構成されている。一方、昇降圧コンバータ
回路3は、交流電圧VACを整流して脈流VP を生成する
ダイオードスタック21と、電流制限用の抵抗22と、
脈流VPを平滑するコンデンサ23と、本発明における
第2のトランスに相当するスイッチング用のトランス5
と、スイッチ24とで構成されている。また、トランス
4の二次巻線4b側およびトランス5の二次巻線5b側
には、整流用のダイオード31,32と、平滑用のコン
デンサ33と、スイッチ24のスイッチングをPWM制
御方式で制御するスイッチング制御回路34とが配設さ
れている。
【0023】この電源装置1では、ダイオード11,1
2が図2(a)に示す交流電圧VACを整流することによ
り同図(b)に示す脈流VP を生成し、ダイオードスタ
ック21およびコンデンサ23が交流電圧VACを整流平
滑することにより直流電圧VDCを生成する。この場合、
脈流VP の高電圧期間(山の期間)においては、主とし
て昇降圧コンバータ回路2が出力電圧VO を生成する。
この場合、脈流VP の最高電圧VMAX (同図(b)参
照)のときに、トランス4の一次巻線4aを流れる電流
IP1の電流値と、トランス5の一次巻線5aを流れる電
流IP2の電流値との比が例えば10:1となるように予
め設計されている。また、両トランス4,5について
は、例えば、トランス4の一次巻線4aのインダクタン
スおよび巻数をそれぞれ値L4aおよび値N4aとし、トラ
ンス4の二次巻線4bのインダクタンスおよび巻数をそ
れぞれ値L4bおよびN4bとし、トランス5の一次巻線5
aのインダクタンスおよび巻数をそれぞれ値L5aおよび
値N5aとし、トランス5の二次巻線5bのインダクタン
スおよび巻数をそれぞれ値L5bおよびN5bとした場合、
例えば、下記の式〜式が成立する仕様で製作する。 L4a:L5a=1:10・・・・・・・式 N4a:N4b=1:0.2・・・・・・式 N5a:N5b=1:0.1・・・・・・式
【0024】この場合、トランス4の二次巻線4bの巻
数N4bを一次巻線4aの巻数N4aで除した値(巻数比R
4AB )は0.2となり、トランス5の二次巻線5bの巻
数N5bを一次巻線5aの巻数N5aで除した値(巻数比R
5AB )は0.1となる。つまり、トランス4,5は、ト
ランス4の巻数比R4AB がトランス5の巻数比R5ABよ
りも大きくなるように製作されている。このような条件
下で、例えば、交流電圧VACの正サイクル期間における
脈流VP がある程度高い電圧のときに図3(a)に示す
ようにスイッチ24がオン状態に制御されると、同図
(b)に示す電流IP1が、ダイオード11、トランス4
の一次巻線4a、スイッチ24、およびダイオードスタ
ック21内のダイオードからなる電流経路を流れる。こ
れにより、トランス4にエネルギーが蓄積される。次い
で、スイッチ24のオフ状態制御時に、同図(c)の実
線で示すように、トランス4の二次巻線4bからフライ
バック電圧に基づくフライバック電流IS1が放出され
る。次いで、ダイオード31およびコンデンサ33が、
二次巻線4bから放出されたフライバック電流IS1を整
流平滑することにより出力電圧VO を生成する。
【0025】この場合、トランス4の巻数比R4AB とト
ランス5の巻数比R5AB とを等しくしたときには、フラ
イバック電流IS1が、図3(c)に示す破線で示すよう
に二次巻線52bから大きなピーク電流値で放出され
る。一方、この電源装置1では、トランス4の巻数比R
4AB がトランス5の巻数比R5AB よりも大きいため、そ
の分、トランス4の二次巻線4bのインダクタンスL4b
が大きい値に規定されている。したがって、フライバッ
ク電流IS1は、両巻数比R4AB ,R5AB が等しい場合と
比較して、その放出時間が長くなるため、連続モードに
近い不連続モードでトランス2の二次巻線2bから放出
される。この結果、フライバック電流IS1は、両巻数比
R4AB ,R5AB が等しい場合と比較して、その実効電流
値およびピーク電流値がそれぞれ小さくなる。このた
め、フライバック電流IS1がダイオード31およびコン
デンサ33を流れる際の損失が低減されている。なお、
トランス4の巻数比R4AB をさらに大きく規定すること
により、同図(d)に示すように、フライバック電流I
S1を連続モードで放出させることもできる。この場合に
は、フライバック電流IS1のピーク電流値がより小さく
なるため、その際の損失をさらに低減することができ
る。
【0026】一方、脈流VP の電圧が徐々に低下する
と、昇降圧コンバータ回路2が出力電圧VO を生成する
ための入力電圧が低下する。したがって、昇降圧コンバ
ータ回路3が、出力電圧VO の生成に徐々に寄与するこ
とになる。やがて、脈流VP の低電圧期間(谷の期間)
において、脈流VP の電圧が昇降圧コンバータ回路2に
よる出力電圧VO の生成が可能なスレショルド電圧VTH
(図2(b)参照)よりも低下すると、昇降圧コンバー
タ回路2による出力電圧VO の生成がほぼ不可能とな
る。このため、この期間においては、主として昇降圧コ
ンバータ回路3が出力電圧VO を生成する。
【0027】この脈流VP の低電圧期間においては、ス
イッチ24のオン状態制御時に、図2(d)および図3
(e)に示す電流IP2が、コンデンサ23の正極端子、
トランス5の一次巻線5a、スイッチ24、およびコン
デンサ23の負極端子からなる電流経路を流れる。これ
により、トランス5にエネルギーが蓄積される。次い
で、スイッチ24のオフ状態制御時に、図3(f)に示
すように、トランス5の二次巻線5bからフライバック
電圧に基づくフライバック電流IS2が放出される。この
際には、フライバック電流IS2は、同図(e),(f)
に示すように、その電流波形が電流IP2の電流波形に連
続する連続モードで放出される。次いで、ダイオード3
2およびコンデンサ33が、二次巻線5bから放出され
たフライバック電流IS2を整流平滑することにより出力
電圧VO を生成する。
【0028】一方、出力電圧VO は、交流電圧VACの1
サイクルに亘ってスイッチ24がスイッチング制御回路
31によってPWM制御されることにより、所定電圧に
安定化される。
【0029】以上の動作により、脈流VP の電圧がスレ
ショルド電圧VTHを超える期間においては、主として、
図2(c)に示す電流IP1がスイッチ24を流れること
によって出力電圧VO が生成され、脈流VP の電圧がス
レショルド電圧VTHよりも低下する期間においては、主
として、同図(d)に示す電流IP2がスイッチ24を流
れることによって出力電圧VO が生成される。
【0030】これらの過程において、脈流VP の電圧が
最高電圧VMAX またはその近傍に達したときに、図2
(e)に示すように、入力電流IP2INがパルス状に流れ
込んでコンデンサ23を充電する。このため、電源装置
1に流れ込む入力電流IINは、同図(c)に示す電流I
P1と、同図(e)に示す入力電流IP2INとの合成となる
ため、同図(f)に示す電流波形となる。したがって、
電流IINが交流電圧VACのほぼ1サイクル全域に亘って
流れ込む結果、入力力率が0.85〜0.9程度の良好
な力率改善効果を得ることができ、しかも1コンバータ
方式のため、極めて高効率で出力電圧VO を生成するこ
とができる。また、トランス4の二次巻線4b側での整
流平滑動作の際の損失も低減されているため、極めて高
変換効率で出力電圧VO を生成することができる。
【0031】次に、図4を参照して他の実施の形態に係
る電源装置1aについて説明する。なお、電源装置1a
の基本動作原理は電源装置1とほぼ同一のため、同一の
構成要素については同一の符号を付し、異なる構成およ
び動作について主として説明する。
【0032】電源装置1aは、昇降圧コンバータ回路4
に供給される脈流VP の供給ライン間にノイズフィルタ
として機能するコンデンサ14が配設されると共にFE
Tなどで構成されたスイッチ13が昇降圧コンバータ回
路2に配設されている。なお、コンデンサ14の正極端
子が本発明におけるノイズフィルタの入力部の一端と出
力部の一端に相当し、コンデンサ14の負極端子が本発
明におけるノイズフィルタの入力部の他端と出力部の他
端に相当する。
【0033】この電源装置1aでは、昇降圧コンバータ
回路2の作動時には、スイッチ13がスイッチング制御
回路34によってスイッチング制御される。この際に
は、同図に示す電流IP1が、ダイオード11、トランス
4の一次巻線4a、スイッチ13、およびダイオードス
タック21内のダイオードからなる電流経路を流れる。
これにより、トランス4にエネルギーが蓄積される。次
いで、スイッチ13がオフ状態に制御されると、トラン
ス4の二次巻線4bにフライバック電圧が発生すると共
に、一次巻線4aに同図に示す向きのフライバック電圧
V1 が誘起する。同時に、トランス5の一次巻線5aに
も、同図に示す向きのフライバック電圧V2 が誘起す
る。この場合、トランス4の巻数比R4AB がトランス5
の巻数比R5AB よりも大きいため、フライバック電圧V
2 がフライバック電圧V1 よりも高い電圧となる。
【0034】具体的に数値を挙げると、この電源装置1
aでは、各トランス4,5の巻数比R4AB ,R5AB がそ
れぞれ値0.2および値0.1に規定されている。この
ため、両トランス4,5の各二次巻線4a,5aに誘起
するフライバック電圧を例えば15Vとすれば、両一次
巻線4a,5aに誘起するフライバック電圧V1 ,V2
は、それぞれ75Vおよび150Vとなる。この場合、
脈流VP の電圧が最高電圧VMAX であるとすれば、脈流
VP の電圧と直流電圧VDCの電圧とがほぼ等しいため、
コンデンサ23の充電電圧(直流電圧VDC)にフライバ
ック電圧V2 を加算した電圧が、電圧コンデンサ14の
充電電圧(最高電圧VMAX )にフライバック電圧V1 を
加算した電圧よりも高い電圧値となる。したがって、こ
の状態では、トランス5の二次巻線5a側からトランス
4の一次巻線4a側に短絡電流が流れようとする。とこ
ろが、この電源装置1aでは、電源装置1とは異なり、
各昇降圧コンバータ回路2,3に独立してスイッチ1
3,24が配設されている。このため、オフ状態の両ス
イッチ13,24が、一次巻線5aから放出されようと
する短絡電流の放出経路を遮断する。このため、短絡電
流に起因しての一次回路側での損失が防止される結果、
電源装置1aにおける変換効率が向上する。なお、トラ
ンス4の巻数比R4AB を大きくすればするほど、スイッ
チ13のオン状態のときに二次巻線4bに誘起する電圧
が高い電圧となり、小さくすればするほど、スイッチ1
3のオフ状態のときに一次巻線4aに誘起するフライバ
ック電圧V1 が高い電圧となる。したがって、この巻数
比R4AB は、ダイオード31およびスイッチ13の定格
耐圧に応じて適宜規定される。
【0035】なお、本発明に係るスイッチング電源装置
の構成は、上記した電源装置1,1aの構成に限定され
ない。例えば、図5に示す電源装置1bのように、電源
装置1aにおけるスイッチ13に代えて、一方向性素子
としてのダイオード15をトランス4の一次巻線4aに
供給される脈流VP の供給ライン間に配設してもよい。
この場合にも、電源装置1bでは、電源装置1aと同じ
ようにして、ダイオード15が、スイッチ24がオフ状
態に制御された際の一次回路内での短絡電流の発生を阻
止するため、装置の変換効率が向上されている。
【0036】また、本発明に係るスイッチング電源装置
は、フライバック形の電源装置に限定されず、フォワー
ド形電源装置や非絶縁チョッパー形電源装置にも適用が
可能である。また、入力ワールドワイドレンジタイプの
スイッチング電源装置に限定されず、AC100または
AC220V入力タイプの電源装置にも適用できるし、
ACアダプタにも適用することができる。さらに、スイ
ッチ13,24としては、FETに限らず、トランジス
タなどの各種スイッチング素子を採用することもでき
る。
【0037】また、本発明の実施の形態で示したトラン
ス4,5の巻線仕様は一例であって、これに限定される
ことなく、電源装置全体としての仕様に応じて適宜変更
することができるのは勿論である。さらに、本発明にお
けるノイズフィルタは、コンデンサ14に限らず、2つ
のコンデンサと1つのチョークコイルとで構成したπ型
などのローパスフィルタを採用することもできる。
【0038】
【発明の効果】以上のように、請求項1,2記載のスイ
ッチング電源装置によれば、第1のトランスにおける二
次巻線の巻数を一次巻線の巻数で除した値が第2のトラ
ンスにおける二次巻線の巻数を一次巻線の巻数で除した
値よりも大きい仕様で両トランスをそれぞれ構成したこ
とにより、第1のトランスの二次巻線のインダクタンス
をより大きな値に規定することができるため、連続モー
ドに近いモードで二次巻線から電流を放出させることが
できる。したがって、その電流のピーク電流値をより小
さくすることができるため、整流平滑時の損失を低減す
ることができ、これにより、装置の変換効率を向上させ
ることができる。また、両トランスを高精度で製作する
必要性がなくなるため、第1および第2のトランスの製
造コストを低減することもできる。
【0039】また、請求項記載のスイッチング電源装
置によれば、スイッチング素子をスイッチングオフ状態
に制御した際に、一方向性素子が、第2のトランスの一
次巻線に誘起した電圧に基づく短絡電流の第1のトラン
スにおける一次巻線への流れ込みを阻止するため、短絡
電流の発生に起因する損失を防止することができ、これ
により、スイッチング電源装置の変換効率を向上させる
ことができる。
【0040】さらに、請求項4記載のスイッチング電源
装置によれば、第2のトランスにおける一次巻線のイン
ダクタンスを第1のトランスにおける一次巻線のインダ
クタンスで除した値が7以上かつ12以内となる仕様で
両トランスをそれぞれ構成したことにより、入力交流電
圧が広電圧範囲に亘る入力ワールドワイドレンジタイプ
の電源装置において、力率改善効果を大きくすることが
できる結果、高力率かつ高効率のスイッチング電源装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電源装置1の回路図
である。
【図2】電源装置1の動作を説明するための波形図であ
って、(a)は交流電圧VACの電圧波形図、(b)は脈
流VP の電圧波形図、(c)は電流IP1の電流波形図、
(d)は電流IP2の電流波形図、(e)は入力電流IP2
INの電流波形図、(f)は入力電流IINの電流波形図で
ある。
【図3】電源装置1の動作説明用の波形図等であって、
(a)はスイッチ24の動作状態を示す動作状態図、
(b)は電流IP1の電流波形図、(c)は実線がフライ
バック電流IS1の電流波形図で破線が巻数比R4AB ,R
5AB を等しくしたときにおけるフライバック電流IS1の
電流波形図、(d)は連続モードのときのフライバック
電流IS1の電流波形図、(e)は電流IP2の電流波形
図、(f)はフライバック電流IS2の電流波形図であ
る。
【図4】本発明の他の実施の形態に係る電源装置1aの
回路図である。
【図5】本発明のさらに他の実施の形態に係る電源装置
1bの回路図である。
【図6】出願人が既に開発している電源装置41の回路
図である。
【符号の説明】
1,1a,1b 電源装置 2,3 昇降圧コンバータ回路 4,5 トランス 4a,5a 一次巻線 4b,5b 二次巻線 13,24 スイッチ 14 コンデンサ 15 ダイオード N4A,N4B,N5A,N5B 巻数 VDC 直流電圧 VO 出力電圧 VP 脈流
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−103073(JP,A) 特開 平8−84473(JP,A) 特開 平11−356046(JP,A) 国際公開99/49560(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 3/00 - 3/44

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電圧を整流して脈流電圧を生成する
    整流回路と、前記交流電圧を整流平滑して直流電圧を生
    成する整流平滑回路とを備え、前記整流回路の正極出力
    部に第1のトランスの一次巻線の一端を接続しその一次
    巻線の他端にスイッチング素子の一端を接続すると共
    に、前記整流平滑回路の正極出力部に第2のトランスの
    一次巻線の一端を接続しその一次巻線の他端に前記スイ
    ッチング素子の前記一端を共通接続し、さらに前記スイ
    ッチング素子の他端に前記整流回路の負極出力部と前記
    整流平滑回路の負極出力部とをそれぞれ接続して構成
    し、前記スイッチング素子のスイッチング時に前記両ト
    ランスにおける二次巻線にそれぞれ誘起した電圧を整
    流して合成することにより出力電圧を生成するスイッチ
    ング電源装置であって、前記第2のトランスの前記一次巻線は、前記第1のトラ
    ンスの前記一次巻線よりもインダクタンスを大きく設定
    され、 前記両トランスは、当該第1のトランスにおける
    前記二次巻線の巻数を当該第1のトランスの前記一次巻
    線の巻数で除した値が当該第2のトランスにおける前記
    二次巻線の巻数を当該第2のトランスの前記一次巻線の
    巻数で除した値よりも大きい仕様でそれぞれ構成されて
    いることを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 【請求項2】 交流電圧を整流して脈流電圧を生成する
    整流回路と、前記交流電圧を整流平滑して直流電圧を生
    成する整流平滑回路とを備え、前記整流回路の正極出力
    部に第1のトランスの一次巻線の一端を接続しその一次
    巻線の他端に第1のスイッチング素子の一端を接続する
    と共に、前記整流平滑回路の正極出力部に第2のトラン
    スの一次巻線の一端を接続しその一次巻線の他端に第2
    のスイッチング素子の一端を接続し、さらに前記両スイ
    ッチング素子の他端同士を接続すると共にその両他端に
    前記整流回路の負極出力部と前記整流平滑回路の負極出
    力部とをそれぞれ接続して構成し、前記両スイッチング
    素子のスイッチング時に前記両トランスにおける各二次
    巻線にそれぞれ誘起した電圧を整流して合成することに
    より出力電圧を生成するスイッチング電源装置であっ
    て、 前記第2のトランスの前記一次巻線は、前記第1のトラ
    ンスの前記一次巻線よりもインダクタンスを大きく設定
    され、前記両トランスは、当該第1のトランスにおける
    前記二次巻線の巻数を当該第1のトランスの前記一次巻
    線の巻数で除した値が当該第2のトランスにおける前記
    二次巻線の巻数を当該第2のトランスの前記一次巻線の
    巻数で除した値よりも大きい仕様でそれぞれ構成されて
    いることを特徴とする スイッチング電源装置。
  3. 【請求項3】 交流電圧を整流して脈流電圧を生成する
    整流回路と、前記交流電圧を整流平滑して直流電圧を生
    成する整流平滑回路と、1つのスイッチング素子とを備
    え、前記整流回路の正極出力部にノイズフィルタの入力
    部の一端を接続し、前記整流回路の正極出力部から前記
    スイッチング素子に向かって流れるスイッチング電流の
    方向とは逆向きの導通を阻止する一方向性素子と第1の
    トランスの一次巻線との直列回路を、前記ノイズフィル
    タの出力部の一端と前記スイッチング素子の一端との間
    に接続すると共に、前記整流平滑回路の正極出力部に第
    2のトランスの一次巻線の一端を接続しその一次巻線の
    他端に前記スイッチング素子の前記一端を共通接続し、
    さらに前記スイッチング素子の他端に前記ノイズフィル
    タの出力部の他端を接続し、前記ノイズフィルタの前記
    入力部の他端に前記整流回路の負極出力部と前記整流平
    滑回路の負極出力部とをそれぞれ接続して構成し、前記
    スイッチング素子のスイッチング時に前記両トランスに
    おける各二次巻線にそれぞれ誘起した電圧を整流して合
    成することにより出力電圧を生成するスイッチング電源
    装置であって、 前記第2のトランスの前記一次巻線は、前記第1のトラ
    ンスの前記一次巻線よりもインダクタンスを大きく設定
    され、前記両トランスは、当該第1のトランスにおける
    前記二次巻線の巻数を当該第1のトランスの前記一次巻
    線の巻数で除した値が当該第2のトランスにおける前記
    二次巻線の巻数を当該第2のトランスの前記一次巻線の
    巻数で除した値よりも大きい仕様でそれぞれ構成されて
    いることを特徴とする スイッチング電源装置。
  4. 【請求項4】 入力ワールドワイドレンジタイプの電源
    装置であって、前記両トランスは、当該第2のトランス
    における前記一次巻線のインダクタンスを当該第1のト
    ランスにおける前記一次巻線のインダクタンスで除した
    値が7以上かつ12以内となる仕様でそれぞれ構成され
    ていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記
    載のスイッチング電源装置。
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