JP3263176B2 - 半導体装置の製造方法、半導体装置の製造装置および自然酸化膜を除去する方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法、半導体装置の製造装置および自然酸化膜を除去する方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造方法
および製造装置に係り、特に2枚以上の半導体基板に対
して同一の処理室内で例えば自然酸化膜の除去を含む処
理を同時に行う方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程において、半導体
基体表面に生成される自然酸化膜が問題にされることが
多い。例えば、コンタクトホール表面のシリコン上に自
然酸化膜が生成されている場合にコンタクト部にW等の
高融点金属を成膜すると、コンタクト抵抗が増加する。
また、キャパシタ下部電極であるリンを含んだ多結晶シ
リコン膜上に自然酸化膜が生成されている場合にキャパ
シタ絶縁膜を形成すると、キャパシタ容量が低下する。
【0003】従って、W等の高融点金属やキャパシタ絶
縁膜を成膜する前に、予め、半導体基体上のコンタクト
ホール部やキャパシタ電極部の自然酸化膜を除去するこ
とが必要である。
【0004】半導体製造プロセスで自然酸化膜を除去す
る方法の一つに、還元性の雰囲気中で高温アニールする
ことによって自然酸化膜を還元し分解する方法がある。
還元剤として水素を用いて自然酸化膜を除去する場合に
は、1000℃以上の高温アニールが必要である。しか
し、半導体装置の集積度を向上させるために不純物拡散
層を浅く保持することを考慮すると、上記のような高温
の熱工程を経ることは不適当である。
【0005】また、塩化水素や弗化水素などのハロゲン
化水素を用いて自然酸化膜をエッチングして除去するこ
とを考えた場合には、自然酸化膜のみならず、その下地
となるシリコン基板や多結晶シリコン層をもエッチング
してしまうので、下地にダメージを与えることになる。
【0006】還元剤としてモノシラン等のシリコン水素
化物を用いて自然酸化膜を除去する場合には、水素を用
いる場合に比べて低温(1000℃以下)のアニールが
可能になり、且つ、下地となるシリコン基板や多結晶シ
リコン膜をエッチングすることもない。
【0007】しかし、還元剤としてシリコン水素化物を
用る場合、処理室内にシリコン水素化物を過剰に供給す
ると、半導体基体表面の自然酸化膜を除去する以前に多
結晶シリコンが堆積されてしまう。
【0008】ここで、シリコン水素化物を用いて半導体
基体表面の自然酸化膜を除去する装置として、一つの処
理容器の中で複数枚の半導体ウェハを同時に処理する、
いわゆる、バッチ処理を行う装置を考える。
【0009】この場合、まず、第1に、複数枚のウェハ
の一枚一枚に均等に等しく還元ガスを供給することが必
要になるが、例えば、処理容器内で還元ガスの供給口に
近い側におかれたウェハと、処理容器内で還元ガスの供
給口に遠い側(ガスの排気口の付近)におかれたウェハ
とに還元ガスを等しく供給することは、同様のガス供給
系を持つCVD装置と同じく困難である。
【0010】さらに、半導体基体表面の酸化膜は、自然
酸化膜だけでなく、素子分離層や層間絶縁膜としてシリ
コン酸化膜が存在している場合が多い。このような素子
分離層や層間絶縁膜としてのシリコン酸化膜やその他の
酸化物も、自然酸化膜と同様に還元剤を消費するので、
自然酸化膜に対する還元剤の供給量は実質的に減少し、
自然酸化膜除去の効果が希薄になる。
【0011】また、上記シリコン酸化膜の還元反応によ
り生成された反応生成物の分圧は高くなるので、自然酸
化膜に対する還元反応が進みにくくなる。また、同一処
理室内で複数枚の半導体ウェハに対する自然酸化膜の処
理を同時に行う処理装置を考えた場合、処理される半導
体ウェハの表面積の中にシリコン酸化膜等の酸化物が表
面を占有している比率は、その半導体基体の工程や、半
導体装置の種類によって異なっている。
【0012】そこで、上記処理装置において、仮に、そ
れぞれのウェハに均等にガス供給を行うことができたと
しても、さらに、それぞれの半導体ウェハ表面の酸化膜
占有率に応じて還元剤の量を加減し、還元ガスの分圧や
反応生成物の分圧を一定にする必要がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記したように半導体
基体表面の自然酸化膜を還元反応によって除去する従来
の処理装置を複数枚の半導体ウェハを同時に処理できる
処理装置に発展させる場合に、還元剤を各半導体ウェハ
に均一に供給させることが困難であるという問題があっ
た。
【0014】本発明は上記の事情を解決すべくなされた
もので、処理容器内の半導体基表面に対する還元処理
条件を変えることなく、各半導体基板の表面の状態に応
じて還元剤の消費量をそれぞれ最適値に近づくように制
御することができ、複数枚の半導体基板に対する還元処
理を同時に行うことが可能になる半導体装置の製造方
法、半導体装置の製造装置、および自然酸化膜を除去す
る方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の第1態様に係る
半導体装置の製造方法は、処理室内の複数枚の被処理半
導体基板の表面を還元ガスに反応させる際、各被処理基
板の半導体装置作製面に対向するように部材を配置し、
この部材の前記被処理基板に対向する面における還元剤
との反応を制御することによって前記部材に対向する被
処理基板に供給される還元剤の量を制御し、各被処理基
板における還元反応の進行を基板毎に制御する半導体装
置の製造方法であって、前記部材として、被処理半導体
基板の半導体装置作製面に対向する別の被処理半導体基
板の裏面側を用いる。本発明の第2態様に係る半導体装
置の製造方法は、処理室内の複数枚の被処理半導体基板
の表面を還元ガスに反応させる際、各被処理基板の半導
体装置作製面に対向するように部材を配置し、この部材
の前記被処理基板に対向する面における還元剤との反応
を制御することによって前記部材に対向する被処理基板
に供給される還元剤の量を制御し、各被処理基板におけ
る還元反応の進行を基板毎に制御する半導体装置の製造
方法であって、前記複数枚の被処理半導体基板に対する
自然酸化膜の還元除去処理を含む処理を同時に行う際、
前記複数枚の被処理半導体基板のそれぞれの半導体装置
作製面の面積がSn(n=1〜N)(Nは整数)、この
面積Sn内でシリコン酸化膜が占める面積がAn(n=
1〜N)で表わされる場合、前記複数枚の被処理半導体
基板の半導体装置作製面にそれぞれ対向して配置された
複数枚の部材の前記板面状の表面は、それぞれシリコン
酸化膜、シリコン膜、シリコン窒化膜のうちの1つ、ま
たは、2種類以上を含み、それぞれ対応して面積Sn
(n=1〜N)を有し、この面積Sn内でシリコン酸化
膜の部分が占める面積をそれぞれ対応してBn(n=1
〜N)で表わすと、(An+Bn)とSnとの比が全て
の被処理基板において誤差30%以内で等しくなるよう
に前記シリコン酸化膜の部分の面積Bnを設定してお
く。本発明の第3態様に係る半導体装置の製造方法は、
処理室内の複数枚の被処理半導体基板の表面を還元ガス
に反応させる際、各被処理基板の半導体装置作製面に対
向するように部材を配置し、この部材の前記被処理基板
に対向する面における還元剤との反応を制御することに
よって前記部材に対向する被処理基板に供給 される還元
剤の量を制御し、各被処理基板における還元反応の進行
を基板毎に制御する半導体装置の製造方法であって、前
記複数枚の被処理半導体基板に対する自然酸化膜の還元
除去処理を含む処理を同時に行う際、前記複数枚の被処
理半導体基板のそれぞれの半導体装置作製面の面積がS
n(n=1〜N)(Nは整数)、この面積Sn内でシリ
コン酸化膜が占める面積がAn(n=1〜N)で表わさ
れる場合、前記複数枚の被処理半導体基板の半導体装置
作製面にそれぞれ対向して配置された複数枚の部材の前
記板面状の表面は、それぞれシリコン酸化膜、シリコン
膜、シリコン窒化膜のうちの1つ、または、2種類以上
を含み、それぞれ対応して面積Sn(n=1〜N)を有
し、この面積Sn内でシリコン酸化膜の部分が占める面
積をそれぞれ対応してBn(n=1〜N)で表わすと、
前記還元ガスを導入する導入口に近い側に配置されてい
る部材の板面状の表面内でシリコン酸化膜の部分が占め
る面積B1が、前記導入口から遠い側に配置されている
部材の板面状の表面内でシリコン酸化膜の部分が占める
面積B2に比べて大きくなるように設定しておく。本発
明の第4態様に係る半導体装置の製造方法は、最表面に
シリコン酸化膜を有する複数の被処理基板と、裏面にシ
リコン酸化膜を有する複数の部材を、チャンバー内に前
記部材のそれぞれの裏面が前記基板のそれぞれの最表面
に対向して、前記被処理基板と前記部材とがお互い間隔
を有するように配置する工程と、前記チャンバー内へ還
元ガスを導入する工程と、前記部材の裏面と還元剤との
反応を制御し、前記基板へ制御された量の還元ガスを供
給する工程とを備える半導体装置の製造方法であって、
前記基板のそれぞれの最表面の面積をSn(n=1〜
N、Nは整数)、この面積Sn内でのシリコン酸化膜が
占める面積をAn(n=1〜N)、前記部材のそれぞれ
の裏面の面積をSm(m=1〜N)、この面積Sm内で
のシリコン酸化膜が占める面積をBn(n=1〜N)と
すると、領域Bnは全てのNの基板と部材において(A
n+Bn)とSnの比が誤差30%以内で等しく、それ
ぞれの部材の裏面の面積Smはそれぞれの基板の最表面
の領域の面積Snに等しい。本発明の第5態様に係る半
導体装置の製造方法は、最表面にシリコン酸化膜を有
し、裏面にもシリコン酸化膜を有する複数の第1の基板
と複数の第2の被処理 基板がチャンバー内に、前記第1
の基板のそれぞれの裏面が前記第2の基板のそれぞれの
最表面に対向して、前記第1,第2の基板がお互いに間
隔を有するように配置する工程と、前記チャンバー内に
還元ガスを導入する工程と、前記第1の被処理基板の裏
面と還元剤との反応を制御し、第2の被処理基板表面へ
制御された量の還元ガスを供給する工程とを備える半導
体装置の製造方法であって、前記第1の基板のそれぞれ
の裏面の面積をSn(n=1〜N、Nは整数)、この面
積Sn内でのシリコン酸化膜が占める面積をBn(n=
1〜N)とすると、前記還元ガス導入口に近い側に配置
されている基板の裏面においてシリコン酸化膜の占める
面積B1が、ガス導入口から遠い側に配置されている基
板の裏面のシリコン酸化膜の占める面積B2より大きく
なるように設定する。
【0016】本発明の第6態様に係る半導体装置の製造
装置は、複数枚の被処理半導体基板を相互間に間隔をあ
けて重なるように平行に並べて搭載することが可能な半
導体基板受け具と、この半導体基板受け具が内部に設置
された処理室と、この処理室内に還元性ガスを導入する
ガス導入手段と、前記処理室内のガスを排気するガス排
気手段と、前記半導体基板受け具に処理するべく搭載さ
れる被処理半導体基板の半導体装置作製面に対向して隣
り合う位置で前記半導体基板受け具に搭載され、前記半
導体装置作製面に対向する板面状の表面を有する部材と
を具備し、前記部材の前記板面状の表面の少なくとも一
部には、前記還元性ガスとの反応によって還元性ガスの
分圧、或いは、反応生成ガスの分圧を制御することによ
り前記表面に対向する前記被処理半導体基板表面の還元
反応を所望通り制御する材料が用いられ、かつ前記部材
として、被処理半導体基板の半導体装置作製面に対向す
る別の被処理半導体基板の裏面側が用いられている。本
発明の第7態様に係る半導体装置の製造装置は、複数枚
の被処理半導体基板を相互間に間隔をあけて重なるよう
に平行に並べて搭載することが可能な半導体基板受け具
と、この半導体基板受け具が内部に設置された処理室
と、この処理室内に還元性ガスを導入するガス導入手段
と、前記処理室内のガスを排気するガス排気手段と、前
記半導体基板受け具に処理するべく搭載される被処理半
導体基板の半導体装置作製面に対向して隣り合う位置で
前記半導体基板受け具に搭載され、前記半導体装置作製
面に対向する板面状の表面を有する部材とを具備し、前
記部材の前記板面状の表面の少なくとも一部には、前記
還元性ガスとの反応によって還元性ガスの分圧、或い
は、反応生成ガスの分圧を制御することにより前記表面
に対向する前記被処理半導体基板表面の還元反応を所望
通り制御する材料が用いられ、複数枚の被処理半導体基
板に対する自然酸化膜除去処理を含む処理を同時に行う
際、前記複数枚の被処理半導体基板の半導体装置作製面
にそれぞれ対向して配置された複数枚の部材の前記板面
状の表面は、それぞれシリコン酸化膜、シリコン膜、シ
リコン窒化膜のうちの1つ、または、2種類以上を含
み、前記複数枚の被処理半導体基板のそれぞれの半導体
装置作製面の面積をそれぞれ対応してSn(n=1〜
N)、この面積Sn内でシリコン酸化膜が占める面積を
それぞ れ対応してAn(n=1〜N)、前記複数枚の部
材のそれぞれの板面状の表面の面積をそれぞれ対応して
Sn(n=1〜N)、この面積Sn内で前記シリコン酸
化膜の部分が占める面積をそれぞれ対応してBn(n=
1〜N)で表わすと、(An+Bn)とSnの比が全て
の被処理基板において誤差30%以内で等しくなるよう
に前記シリコン酸化膜の部分の面積Bnが設定されてい
る。本発明の第8態様に係る半導体装置の製造装置は、
複数枚の被処理半導体基板を相互間に間隔をあけて重な
るように平行に並べて搭載することが可能な半導体基板
受け具と、この半導体基板受け具が内部に設置された処
理室と、この処理室内に還元性ガスを導入するガス導入
手段と、前記処理室内のガスを排気するガス排気手段
と、前記半導体基板受け具に処理するべく搭載される被
処理半導体基板の半導体装置作製面に対向して隣り合う
位置で前記半導体基板受け具に搭載され、前記半導体装
置作製面に対向する板面状の表面を有する部材とを具備
し、前記部材の前記板面状の表面の少なくとも一部に
は、前記還元性ガスとの反応によって還元性ガスの分
圧、或いは、反応生成ガスの分圧を制御することにより
前記表面に対向する前記被処理半導体基板表面の還元反
応を所望通り制御する材料が用いられ、複数枚の被処理
半導体基板に対する自然酸化膜除去処理を含む処理を同
時に行う際、前記複数枚の被処理半導体基板の半導体装
置作製面にそれぞれ対向して配置された複数枚の部材の
前記板面状の表面は、それぞれシリコン酸化膜、シリコ
ン膜、シリコン窒化膜のうちの1つ、または、2種類以
上を含み、それぞれ対応して面積Sn(n=1〜N)を
有し、この面積Sn内でシリコン酸化膜の部分が占める
面積をそれぞれ対応してBn(n=1〜N)で表わす
と、前記半導体基板受け具のうちで前記ガス導入手段に
近い側に配置されている部材の板面状の表面内でシリコ
ン酸化膜の部分が占める面積B1は、前記ガス排気手段
に近い側に配置されている部材の板面状の表面内でシリ
コン酸化膜の部分が占める面積B2に比べて大きくなる
ように設定されている。本発明の第9態様に係る自然酸
化膜を除去する方法は、チャンバーと、前記チャンバー
内に設けられた還元剤を含む導入ガスのチャンバーへの
導入口と、複数の半導体装置を搭載する半導体装置受け
具とを備える半導体装置の製造装置を用いて、複数の被
処理半導体装置のそれぞれの処理表面から還元により自
然酸化膜 を除去する方法であって、前記自然酸化膜を除
去する方法は、前記複数の被処理半導体装置を前記半導
体装置受け具に配置する工程と、還元剤を制御するため
に、還元剤の消費量を増加させる第1の部材と、還元剤
の消費量を減少させる第2の部材とを、それぞれ第1の
被処理半導体装置と第2の被処理半導体装置の少なくと
も処理表面に、お互いに間隔を有するように対向させる
工程と、前記第1、第2の被処理半導体装置の少なくと
も処理表面を還元するために、ガス導入口から還元剤を
含むガスをチャンバー内に導入する工程とを具備する。
【0017】
【作用】本発明の半導体装置の製造方法によれば、処理
室内の複数枚の被処理基板に対する還元剤の供給量を基
板毎に独立に制御することが可能になり、基板毎に適量
の還元剤を同時に供給することが可能になる。
【0018】従って、多品種の被処理基板に対して均一
性の高い還元反応処理(例えば自然酸化膜の除去処理)
を同時に行うことが可能になる。また、本発明の半導体
装置の製造装置によれば、半導体装置作製面に対向する
部材面の少なくとも一部の材料の選択によって還元剤の
消費を変化させることにより、被処理基板への還元剤の
供給量(被処理基板へ還元剤が供給される割合)を制御
して反応生成物の分圧を制御することによって被処理半
導体基板表面の還元反応の進行を制御することが可能に
なる。
【0019】例えば、部材の板面状の表面の少なくとも
一部の材料として、処理室内に導入される還元性ガスと
反応しない、または、シリコン酸化膜よりも還元ガスと
反応しにくい材料(例えば、シリコン膜やシリコン窒化
物)を用いることにより、上記部材の板面状の表面での
還元剤の消費量を抑制することが可能になる。
【0020】これにより、被処理基板への還元剤の供給
量が実質的に増加(被処理基板へ還元剤が供給される割
合が増加)すると共に被処理基板表面の自然酸化膜の還
元反応時の反応生成物が減少することによって、自然酸
化膜の還元反応の進行を促進するように制御することが
可能になる。
【0021】上記とは逆に、前記部材の板面状の表面の
一部の材料として、還元ガスと反応が進みやすい材料
(例えば、シリコン酸化膜)を用いることにより、上記
部材の板面状の表面での還元剤の消費量を促進すること
が可能になる。
【0022】これにより、被処理基板への還元剤の供給
量が実質的に減少(被処理基板へ還元剤が供給される割
合が減少)すると共に被処理基板表面の自然酸化膜の還
元反応時の反応生成物が増加することによって、自然酸
化膜の還元反応の進行を抑制するように制御することが
可能になる。
【0023】また、上記製造装置においてN枚の被処理
半導体基板に対する自然酸化膜除去処理を含む処理を行
う際、N枚の被処理半導体基板のそれぞれの半導体装置
作製面の面積をSn(n=1〜N)、この面積Sn内で
シリコン酸化膜が占める面積をAn(n=1〜N)で表
わし、上記N枚の被処理半導体基板の半導体装置作製面
にそれぞれ対向して配置されたN枚の部材は、上記半導
体装置作製面に対向する表面が、それぞれシリコン酸化
膜、シリコン膜、シリコン窒化膜のうちの1つ、また
は、2種類以上を含み、それぞれ対応して面積Sn(n
=1〜N)を有し、この面積Sn内でシリコン酸化膜の
部分が占める面積をそれぞれ対応してBn(n=1〜
N)で表わすと、(An+Bn)とSnの比が全ての被
処理基板において等しくなる、もしくは、誤差30%以
内で等しくなるように前記シリコン酸化膜の部分の面積
Bnを設定することが望ましい。
【0024】これにより、N枚の被処理基板の各々で消
費される還元剤の量をほぼ一定にすることができる。ま
た、上記製造装置においてN枚の被処理半導体基板に対
する自然酸化膜除去処理を含む処理を行う際、処理室内
部においてガス導入手段に近い側と遠い側とで還元ガス
の供給量そのものが異なっている場合に、ガス導入口に
近い側に配置されている部材の板面状の表面でシリコン
酸化膜の部分が占める面積B1は、ガス導入手段から遠
い側(例えばガス排気手段に近い側)に配置されている
部材の板面状の表面でシリコン酸化膜の部分が占める面
積B2に比べて大きくなるように設定することが望まし
い。
【0025】これにより、ガス導入口付近においては部
材の板面状の表面でのシリコン酸化膜の量を増加させて
還元ガスの消費を多くし、逆に、ガス排気口付近におい
ては部材の板面状の表面での還元ガスの消費を少なくす
ることが可能になり、還元ガスを複数枚の被処理基板へ
均一に供給することができる。
【0026】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は、本発明の半導体装置の製造方法の
第1の実施例で使用されるLPCVD(減圧気相成長)
装置の一例の構成を概略的に示している。
【0027】このLPCVD装置は、還元剤としてモノ
シランガスを用いて半導体基板表面の自然酸化膜の除去
を行った後に、低圧化学気相堆積法によりシリコン窒化
膜を成膜することが可能な構成を有する。
【0028】このLPCVD装置において、石英製の処
理室は、気密が保たれている石英製の外管1と、上部が
開放している石英製の内管2との二重構造を有してお
り、それぞれSUS(JISのステンレス規格によるス
テンレス)製の支持台11によって支えられている。
【0029】石英製の受け具7は、複数枚の被処理半導
体基板8を相互間に間隔をあけて重なるように平行に並
べて搭載することが可能な棚状ボートを有する。この受
け具7およびこれに搭載された被処理基板8は、石英製
の断熱筒13を介してSUS製の支持台12の上に設置
されている。
【0030】この支持台12は昇降可動であり、図示の
如く、支持台12が上昇した状態では、受け具7および
これに搭載された被処理基板8を内管2の内部に位置さ
せ、かつ、耐熱性Oリング14によって支持台11と支
持台12との気密を保ち、処理室内部を気密にするよう
に構成されている。また、支持台12が降下した状態で
は、受け具7およびこれに搭載された被処理基板8を外
管1と内管2の下に移動させて被処理基板を取り出し得
るようになっている。
【0031】ヒーター15は、前記外管1の外側に設置
されており、外管1、内管2の内部および被処理基板8
を加熱するものである。前記断熱筒13は、処理室内部
の輻射熱によって支持台11、支持台12が加熱される
ことを防ぐために設けられている。
【0032】ガス導入管3、5は、前記支持台11の中
をそれぞれ通り、それぞれの先端の吹き出しノズル4、
6が内管2の内部に位置するように設けられており、還
元ガスおよび材料ガスであるモノシランガスと、アンモ
ニアガスやアルゴン等の不活性ガスを処理室外部から内
管2の内部に導入するために設けられている。
【0033】排気管9は、支持台11の中を通り、その
先端が外管1と内管2の間の空間に位置するように設け
られており、処理室外部の真空ポンプ10に連なってい
る。これにより、前記内管2の内部に吹き出されたガス
が被処理基板8で熱反応を起こした後、未反応ガス、お
よび、反応によって生成されたガスは内管2の上部から
外管1と内管2の間の空間を通り、さらに排気管9を通
って排気されるようになっている。
【0034】次に、上記LPCVD装置を使用して被処
理基板8の表面の自然酸化膜を除去した後にシリコン窒
化膜を成膜する方法について説明する。処理室内部を8
50℃に加熱して、圧力を1×10-5Torr以下の真空に
なるように排気した後に、吹き出しノズル4からモノシ
ランガスを2SCCMの流量で処理室内部に供給する。ノズ
ル4から吹き出されたモノシランガスは、処理室内で加
熱され、受け具7に置かれた被処理基板8に到達し、被
処理基板8の表面のシリコン上の自然酸化膜、即ち、S
iO 2や、LOCOS酸化膜等のシリコン酸化膜を
(1)式に示すような還元反応によって除去していく。
【0035】 SiH 4 → SiH 2 + H 2 ↑ SiH 2 + SiO 2 → 2SiO ↑ + H 2 ↑ ‥‥‥(1) モノシランガスは、先ず、受け具7の比較的下部に置か
れた被処理基板8’付近に供給され、そこで上式(1)
に示したような還元反応によってその一部が消費され
る。これにより、受け具7の上部に置かれた被処理基板
8”付近のモノシラン分圧は、受け具7の下部に置かれ
た被処理基板8’付近のモノシラン分圧に比べて低くな
っている。この結果、受け具7の下部に置かれた被処理
基板8’において自然酸化膜を除去し終えた時には、受
け具7の上部に置かれた被処理基板8”表面では、モノ
シラン分圧が低いので自然酸化膜が完全に処理できなく
なる。
【0036】一方、シラン流量を前記2SCCMから例えば
4SCCMに増加させて、全体的にシラン分圧を上げた場
合、受け具7の下部に置かれた被処理基板8’において
は、シラン分圧が高くなり過ぎて自然酸化膜を還元除去
し終らないうちにシリコン膜の堆積反応が生じる。この
堆積反応時の化学反応式を(2)式に示す。
【0037】 SiH 4 → SiH 2 + H 2 ↑ SiH 2 → Si + H 2 ↑ ‥‥‥(2) ここで、本発明において、被処理基板8に適正なモノシ
ラン分圧を供給する方法を以下に示す。
【0038】受け具7に搭載された被処理基板8に還元
剤であるモノシランが供給された時、(1)式のような
還元反応を生じるのは被処理基板8の処理面だけではな
く、それに対向する面でも生じる。
【0039】そこで、前記受け具7に処理するべく搭載
される被処理基板8の半導体装置作製面に対向する隣り
合う位置に板面状の表面を有する部材(例えばダミー用
のシリコン基板)を前記受け具7に搭載しておき、か
つ、上記部材の板面状の表面の少なくとも一部には、前
記モノシランガスとの反応によってモノシランガスの分
圧、或いは、反応生成ガスの分圧を制御する(つまり、
モノシランガスの消費量を制御する)ことにより、被処
理基板8へのモノシランガスの供給量(被処理基板8に
モノシランガスが供給される割合)を制御して反応生成
物の分圧を制御することによって被処理基板8の表面の
自然酸化膜還元反応の進行を所望通り制御し得る材料を
用いている。
【0040】上記したように構成しておけば、還元ガス
が複数枚の被処理基板8を収容している処理室に導入さ
れ、被処理基板8およびダミー用のシリコン基板が隣り
合うように並べられた受け具7にまで流入し、還元ガス
が被処理基板8とダミー用のシリコン基板との間の空間
を流入する際、被処理基板8の表面上とこれに対向する
ダミー用のシリコン基板上の自然酸化膜を含む酸化物を
還元していく。この際、被処理基板8に対向するダミー
用のシリコン基板面の一部または全面が還元ガスとの反
応が進みにくい材料で覆われていると、その部分での還
元剤の消費は少なくなり、反応生成物の発生は減少す
る。その結果、被処理基板8とダミー用のシリコン基板
との間の空間における還元ガスの分圧は高くなり、反応
生成物の分圧は低くなる。
【0041】上記とは逆に、被処理基板8に対向するダ
ミー用のシリコン基板面の少なくとも一部が還元ガスと
比較的反応し易い材料で覆われていると、還元ガスが被
処理基板8とダミー用のシリコン基板との間の空間を流
入し、被処理基板8の表面上とこれに対向するダミー用
のシリコン基板上の自然酸化膜を含む酸化物を還元して
いく際、ダミー用のシリコン基板の面での還元剤の消費
は被処理基板8の表面上と比べて等しいか、もしくは、
多くなる。その結果、被処理基板8とダミー用のシリコ
ン基板との間の空間における還元剤の量は減少して、そ
の分圧は小さくなり、反応生成物の分圧は高くなる。
【0042】上記したような二つの作用を組み合わせる
ことによって、複数枚の被処理基板8のそれぞれに対し
て、求められる分圧にて還元剤を供給するように制御
し、反応生成物の分圧も制御することが可能になる。こ
の制御によって、複数枚の被処理基板8のそれぞれに対
して自然酸化膜除去に最適な条件を達成できる。
【0043】図2は、上記第1実施例において、被処理
基板8に対するモノシラン分圧を上げるように制御する
方法の一具体例を示している。被処理基板8であるシリ
コン基板201の表面には、シリコン酸化膜202が形
成されており、その上に部分的に多結晶シリコン膜20
3が形成されており、この多結晶シリコン膜203上の
自然酸化膜を除去する場合を想定する。
【0044】この被処理基板8は、図1中の受け具7に
おけるある棚に搭載されており、この棚の一段上の棚に
は、シリコン酸化膜よりもモノシランガスとの反応が進
みにくい材料(例えばシリコン窒化膜204)により被
処理基板8の半導体装置作製面に対向する面(対向面)
が覆われたシリコン基板205が搭載されている。
【0045】シリコン基板201と205との間に流入
したモノシランガスは、シリコン基板201上の多結晶
シリコン膜203上の自然酸化膜と前式(1)に示した
ように還元反応することで消費される。
【0046】同様に、シリコン基板201上のシリコン
酸化膜202の最表面付近でも還元反応を生じるので、
やはり、モノシランは消費され、反応生成物としてSi
Oが生成される。
【0047】これに対して、シリコン基板205上の対
向面においては、シリコン窒化膜204の表面には、殆
ど、自然酸化膜がないので、還元反応が生じることがな
く、モノシランは殆ど消費されず、SiOも生成しな
い。
【0048】もし、シリコン基板205上の対向面にシ
リコン窒化膜204がなく、シリコン基板205の表面
が自然酸化膜に覆われている場合には、この自然酸化膜
との還元反応によってモノシランは消費され、SiOも
生成されることになる。
【0049】従って、シリコン基板201に対向するシ
リコン基板205面にシリコン窒化膜204を設けるこ
とによってモノシランの消費を抑制して、その分圧を上
げることができ、また、SiOの分圧を下げることがで
き、被処理基板8の還元反応そのものを促進することが
できる。
【0050】図3は、上記第1実施例において、上記と
は逆に、モノシラン分圧を下げるように制御する方法の
一具体例を示している。被処理基板8であるシリコン基
板301の表面にはシリコン酸化膜302が形成されて
おり、その上に部分的に多結晶シリコン膜303が形成
されており、この多結晶シリコン膜303上の自然酸化
膜を除去する場合を想定する。
【0051】この被処理基板8は、図1中の受け具7に
おけるある棚に搭載されており、この棚の一段上の棚に
は、上記被処理基板8の半導体装置作製面に対向する対
向面がシリコン酸化膜304に覆われたシリコン基板3
05が搭載されている。
【0052】シリコン基板301と305の間に流入し
たモノシランガスは、シリコン基板301上の多結晶シ
リコン膜303の上の自然酸化膜と前式(1)に示した
ように還元反応することで消費される。
【0053】同様に、シリコン基板301上のシリコン
酸化膜302の最表面付近でも還元反応を生じるので、
やはり、モノシランは消費される。また、同様に、シリ
コン基板305の対向面のシリコン酸化膜304の最表
面においても、還元反応が生じ、モノシランは消費され
続ける。
【0054】もし、シリコン基板305の対向面にシリ
コン酸化膜304がなく、シリコン基板305の表面が
自然酸化膜に覆われている場合には、この自然酸化膜と
の還元反応によってモノシランは消費されることになる
が、自然酸化膜が全て除去された後は、還元反応によっ
てモノシランが消費されることは停止する。しかし、前
記シリコン酸化膜304として、還元反応によって全て
除去されない程度に十分にその膜厚を厚く形成しておく
ことにより、モノシランを消費させ続けることができ
る。
【0055】従って、シリコン基板301に対向するシ
リコン基板305面にシリコン酸化膜304を設けるこ
とによってモノシランの消費を増大させ、その分圧を下
げることができ、また、反応生成物であるSiOを生成
してその分圧を上げることができ、被処理基板8の還元
反応そのものを抑制することができる。
【0056】即ち、上記したような第1実施例の方法を
用いれば、図1のLPCVD装置において、受け具7の
上部付近で被処理基板8”に対向する面にシリコン窒化
膜204を設けることにより、この対向面でのモノシラ
ンの消費を抑制してモノシラン分圧を上げることがで
き、被処理基板8”での還元反応を促進させることがで
きる。
【0057】上記とは逆に、モノシランの流量を例えば
4SCCMを増加させて全体的にシラン分圧を上げ、受け具
7の下部付近で被処理基板8’に対向する面にシリコン
酸化膜304を設けることにより、この対向面でのモノ
シランの消費を増加させてモノシラン分圧を下げること
ができ、モノシラン分圧が高すぎることによって被処理
基板8’で多結晶シリコンの堆積反応が生じることを防
ぎ、かつ、受け具7の上部付近でモノシラン分圧が小さ
くて還元反応が十分に行われなくなることを防ぐことが
できる。
【0058】このように、受け具7に搭載された複数枚
の被処理基板8にそれぞれ対向する面の還元剤の消費量
を基板毎に制御することによって、被処理基板8の全て
において均一性の高い自然酸化膜除去処理を行うことが
できるようになる。
【0059】なお、上記したように自然酸化膜除去処理
を行った後にシリコン窒化膜を堆積させるためには、自
然酸化膜除去処理後、処理室内の圧力を1Torr程度の真
空状態に保ったまま、処理室内の温度を750℃に降温
させて安定させる。この時、多結晶シリコン膜(203
あるいは303)上に再び微少の自然酸化膜が生成する
ことを防ぐために、前記吹き出しノズル6よりアルゴン
ガスを5 SLM 以上流入させ、外気からOリング(図1
の14)等の接続部分を介して処理室内に侵入した酸素
や、処理室内部に残留している水などの酸化剤が滞留し
ないようにする。
【0060】処理室温度が前記した750℃に安定した
後、処理室内にアンモニアガスを500SCCM、シランガ
スを30SCCM、アルゴンガスを360SCCM供給し、シリ
コン窒化膜を堆積させる。
【0061】これによって、多結晶シリコン膜(203
あるいは303)の表面に自然酸化膜を界面に介するこ
となくシリコン窒化膜を形成できる。なお、被処理基板
8に対向する部材面にシリコン酸化膜やシリコン窒化膜
を形成するためには、上記第1実施例のように被処理基
板ではないダミー用のシリコン基板を用いることに限ら
ず、シリコン基板と同型の石英製円板など、シリコン以
外のダミー用の基板を用いてもよい。但し、被処理基板
8とダミー用基板の一組づつを受け具7の棚上ボートに
搭載する場合、一度に処理できる被処理基板8の枚数は
半減することになる。
【0062】そこで、被処理基板8の半導体装置を作製
しない面(裏面)にシリコン酸化膜やシリコン窒化膜を
設けておき、被処理基板8の半導体装置作製面に隣り合
う別の被処理基板8の裏面を対向させることによって、
一度に処理できる被処理基板8の枚数を半減させなくて
済むようになる。
【0063】次に、本発明に係る半導体装置の製造方法
の第2実施例を説明する。この第2実施例では、図1に
示したLPCVD装置を用い、被処理基板表面上のシリ
コン酸化膜のパターンが異なる複数の被処理基板8に対
して同時に自然酸化膜処理を行い、その後に、被処理基
板8に対してシリコンエピタキシャル成長によりシリコ
ン膜を堆積させる。
【0064】まず、第2実施例の方法の概要を述べる。
基板受け具に搭載される複数枚の被処理基板の一部とし
て、その処理面の面積がS1、処理面の中のシリコン酸
化膜が占めている面積がA1である第1の被処理基板
と、その処理面と対向する面積がS2、その中でシリコ
ン酸化膜が占める面積がB2、シリコン酸化膜よりも還
元剤との反応しにくい材料、例えば、シリコン窒化膜や
シリコン膜または基板が占める面積が(S2−B2)で
あるダミー用基板とが隣り合うように並べられている。
【0065】同様に、基板受け具に搭載される複数枚の
被処理基板の一部として、その処理面の面積がS3、処
理面の中のシリコン酸化膜が占めている面積がA3であ
る第2の被処理基板と、その処理面と対向する面積がS
4、その中でシリコン酸化膜が占める面積がB4、シリ
コン酸化膜よりも還元剤との反応しにくい材料、例え
ば、シリコン窒化膜やシリコン膜または基板が占める面
積が(S4−B4)であるダミー用基板とが隣り合うよ
うに並べられている。
【0066】処理室に導入された還元ガスは、第1の被
処理基板とこれに対向するダミー用基板との間の空間に
流入し、上記各基板の表面上の自然酸化膜を含む酸化物
を還元していく。この場合、第1の被処理基板の処理面
の面積A1およびこれに対向するダミー用基板の面積B
2はシリコン酸化膜であるので、シリコン等の表面に形
成されていた自然酸化膜を全て除去した後は、還元剤は
A1+B2の面積のシリコン酸化膜においてのみ消費さ
れる。
【0067】また、還元剤が第2の被処理基板とこれに
対向するダミー用基板との間の空間に流入し、上記各基
板の表面上の自然酸化膜を含む酸化物を還元していく。
この場合、第2の被処理基板の処理面の面積A3および
これに対向するダミー用基板の面積B4はシリコン酸化
膜であるので、シリコン等の表面に形成されていた自然
酸化膜を全て除去した後は、還元剤はA3+B4の面積
のシリコン酸化膜においてのみ消費される。
【0068】いま、A1+B2の面積とA3+B4の面
積とを等しく設定することによって、第1の被処理基板
およびこれに対向するダミー用基板との間の隙間で消費
される還元剤の量と、第2の被処理基板およびこれに対
向するダミー用基板との間の隙間で消費される還元剤の
量は等しくなる。
【0069】従って、上記したような基板間の全ての隙
間に対して還元剤を均等に供給すれば、処理面の中のシ
リコン酸化膜が占める面積が異なる第1の被処理基板と
第2の被処理基板においても還元剤の実効的な分圧を等
しくすることができ、どちらの処理基板でも自然酸化膜
除去を行うことができる。
【0070】また、処理室内部において、ガス導入口に
近い側と遠い側(例えばガス導入口付近とガス排気口付
近)では還元ガスの供給量そのものが異なっている(通
常、ガス導入口付近で還元ガスの分圧が高く、排気ガス
付近で分圧が低くなる)場合には、ガス導入付近での対
向面での酸化物が占める面積を増加させて還元ガスの消
費を多くすることによって被処理基板とその対向面の隙
間の還元ガス分圧を下げるようにし、逆に、ガス排気口
付近での消費を少なくすることによって還元ガス分圧を
上げるようにすれば、還元ガスを複数の被処理基板へ均
一に供給できる。
【0071】次に、第2実施例の方法を具体的に述べ
る。図4は、図1中の受け具7の棚状ボートに複数枚の
被処理基板およびダミー用のシリコン基板が搭載されて
いる様子を示している。
【0072】第1の被処理基板401であるシリコン基
板の一段上の棚に、ダミー用基板403であるシリコン
基板が搭載されている。このシリコン基板403の下
面、即ち、第1の被処理基板401に対向する面に、膜
厚が100nmのシリコン酸化膜402が形成されてい
る。
【0073】上記シリコン基板403より上の棚に、第
2の被処理基板404であるシリコン基板が搭載されて
いる。このシリコン基板404の表面(半導体装置作製
面)には、膜厚が100nmのシリコン酸化膜405が
形成されている。このシリコン酸化膜405の一部には
パターニング工程によって開孔部409が設けられてお
り、開孔部409の底部はシリコン基板404が露出し
ている。
【0074】上記第2の被処理基板404の一段上の棚
に、ダミー用基板408であるシリコン基板が搭載され
ている。このシリコン基板408の下面、即ち、第2の
被処理基板404に対向する面に、膜厚が100nmで
あるシリコン酸化膜407および多結晶シリコン膜40
6が順次成膜されている。この多結晶シリコン膜406
の一部には、パターニング工程によって開孔部410が
設けられており、開孔部410の底部はシリコン酸化膜
407の表面が露出している。
【0075】上記第1の被処理基板401、第2の被処
理基板404、ダミー用基板403および408の面積
を共にSとし、第2の被処理基板404においてシリコ
ンが露出している開孔部409の面積をa、ダミー用基
板408においてシリコン酸化膜407の表面が露出し
ている開孔部410の底部の面積をbとする。
【0076】そして、本実施例では、上記面積aとbと
を30%の誤差以内で等しくなるように設定している。
次に、上記第1の被処理基板401のシリコン表面およ
び第2の被処理基板404上に設けられた開孔部409
の底部のシリコン基板表面に単結晶シリコン膜をエピタ
キシャル成長させる前に、モノシランガスによってシリ
コン表面の自然酸化膜を還元処理により除去処理する場
合について説明する。
【0077】処理室に導入されたモノシランガスは、第
1の被処理基板401とダミー用基板403との間の隙
間に流入し、被処理基板401の表面の自然酸化膜を還
元除去すること、および、ダミー用基板403上のシリ
コン酸化膜402の最表面をエッチングすることによっ
て消費される。
【0078】上記被処理基板401とダミー用基板40
3との間の隙間において、モノシランがシリコン上の自
然酸化膜に接触する面積はSであり、シリコン酸化膜に
接触する面積はSである。
【0079】これに対して、第2の被処理基板404と
ダミー用基板408との間の隙間に流入したモノシラン
ガスは、被処理基板404の開孔部409の底部の自然
酸化膜とダミー用基板408の多結晶シリコン膜406
の表面の自然酸化膜を還元除去し、被処理基板404上
のシリコン酸化膜405の最表面と開孔部410の底部
のシリコン酸化膜407の最表面を還元によってエッチ
ングすることに消費される。
【0080】ここで、被処理基板404とダミー用基板
408との間の隙間において、基板上でシリコン酸化膜
が占める面積は(S−a)+bであり、基板上でシリコ
ン表面の自然酸化膜が占める面積はa+(S−b)であ
る。
【0081】いま、第1実施例と同じ条件でモノシラン
ガスを供給して自然酸化膜除去処理を行う場合、第1の
被処理基板401とダミー用基板403との間に流入す
るモノシランの総量と、第2の被処理基板404とダミ
ー用基板408との間に流入するモノシランの総量と
は、受け具7において上記2つの被処理基板401、4
04の置かれている位置が殆ど同じであるものとすれば
ほぼ等しいと考えられる。
【0082】次に、モノシランガスの消費量について比
較すると、シリコン上に生成される自然酸化膜は2〜3
nmであり、それを全て除去していく過程において除去
後のシリコン表面では還元反応は生じないので消費はさ
れず、次第に消費量は減少していく。
【0083】一方、シリコン酸化膜402は100nm
以上であり、還元処理により全て剥されるには十分に厚
いので、還元処理の間中、還元反応によって処理し続け
る。従って、シリコン酸化膜であるか、シリコン上の自
然酸化膜であるかによってモノシランの消費量は異なる
ことになる。
【0084】しかし、上記第2実施例の方法によれば、
シリコン酸化膜とシリコン上の自然酸化膜の面積の個々
の被処理基板の差を対向面によって調節できるため、モ
ノシランの消費総量を一定になるように制御でき、どの
被処理基板においても同等のモノシラン分圧を与えるこ
とができる。これによって、自然酸化膜の除去残りや、
モノシラン分圧過剰による多結晶シリコン堆積を引き起
こすことなく、自然酸化膜除去処理を均一に行うことが
できる。
【0085】上記したように自然酸化膜除去処理を行っ
た後、処理室内の圧力を1Torr程度の真空状態に保った
まま、処理室内の温度を750℃に降温させて安定させ
る。この時、第1の被処理基板401の処理表面および
第2の被処理基板404上の開口部409の底面の上に
再び微少の自然酸化膜が生成することを防ぐために、吹
き出しノズル6よりアルゴンガスを5 SLM 以上流入さ
せ、外気からOリング(図1の14)等の接続部分を介
して処理室内に侵入した酸素や、処理室内部に残留して
いる水などの酸化剤が滞留しないようにする。
【0086】処理室温度が前記した750℃に安定した
後に、処理室内にモノシランガスを100SCCM、水素を
1000SCCM供給して、第1の被処理基板401の処理
表面および第2の被処理基板404上の開口部409の
底面の上にシリコンをエピタキシャル成長させてシリコ
ン膜を堆積させることができる。
【0087】なお、上記各実施例では、還元剤としてモ
ノシランのようなシリコンの水素化合物を用いたが、こ
れに限らず、水素、ジクロルシランのような塩化物、弗
化シランのような弗化物を用いてもよい。
【0088】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、処理室
内の複数枚の被処理半導体基板の表面に対する還元反応
処理に際して、被処理半導体基板に対向する面での還元
剤の消費量を制御することによって、還元剤の供給量を
基板毎に独立に制御し、基板毎にそれぞれ適する量の還
元剤を同時に供給することができる。これによって、同
時に処理できる被処理基板の枚数を増加させることがで
き、従来の方法に比べて、高スループット化、低コスト
化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の製造方法の第1実施例に
おいて自然酸化膜を除去した後にシリコン窒化膜を成膜
するために使用されるLPCVD装置を示す構成説明
図。
【図2】図1のLPCVD装置中の処理基板受け具に搭
載された被処理基板に供給される還元剤の分圧を小さく
するための方法を説明するために示す図。
【図3】図1のLPCVD装置中の処理基板受け具に搭
載された被処理基板に供給される還元剤の分圧を大きく
するための方法を説明するために示す図。
【図4】本発明の半導体装置の製造方法の第2実施例に
おいてシリコン酸化膜の面積が異なる複数の被処理基板
を同時に処理するための方法を説明するために示す図。
【符号の説明】
1…石英製処理室(外管)、2…石英製処理室(内
管)、3…モノシラン導入管、4…モノシラン吹き出し
ノズル、5…アンモニアガス導入管、6…アンモニアガ
ス吹き出しノズル、7…被処理基板受け具(棚状石英ボ
ート)、8…被処理基板、9…排気管、10…真空ポン
プ、11…処理室支持台、12…被処理基板受け具の昇
降可動支持台、13…石英製断熱筒、14…耐熱Oリン
グ、201…シリコン基板、202…シリコン酸化膜、
203…多結晶シリコン膜、204…シリコン窒化膜、
205…シリコン基板、301…シリコン基板、302
…シリコン酸化膜、303…多結晶シリコン膜、304
…シリコン酸化膜、305…シリコン基板、401…シ
リコン基板、402…シリコン酸化膜、403…シリコ
ン基板、404…シリコン基板、405…シリコン酸化
膜、406…シリコン窒化膜、407…シリコン酸化
膜、408…シリコン基板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−151394(JP,A) 特開 平4−188721(JP,A) 特開 平4−334022(JP,A) 特開 昭54−2670(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3065 H01L 21/205

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理室内の複数枚の被処理半導体基板の
    表面を還元ガスに反応させる際、各被処理基板の半導体
    装置作製面に対向するように部材を配置し、この部材の
    前記被処理基板に対向する面における還元剤との反応を
    制御することによって前記部材に対向する被処理基板に
    供給される還元剤の量を制御し、各被処理基板における
    還元反応の進行を基板毎に制御する半導体装置の製造方
    であって、 前記部材として、被処理半導体基板の半導体装置作製面
    に対向する別の被処理半導体基板の裏面側を用いること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 記部材の板面状の表面の少なくとも一
    部の材料として、シリコン酸化膜、シリコン膜、シリコ
    ン窒化膜のうちの1つ、または、2種類以上を用いるこ
    とにより、前記部材の前記被処理基板に対向する面にお
    ける還元剤との反応を制御することを特徴とする請求項
    1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 処理室内の複数枚の被処理半導体基板の
    表面を還元ガスに反応させる際、各被処理基板の半導体
    装置作製面に対向するように部材を配置し、この部材の
    前記被処理基板に対向する面における還元剤との反応を
    制御することによって前記部材に対向する被処理基板に
    供給される還元剤の量を制御し、各被処理基板における
    還元反応の進行を基板毎に制御する半導体装置の製造方
    法であって、 前記複数枚の被処理半導体基板に対する自然酸化膜の還
    元除去処理を含む処理を同時に行う際、 前記複数枚の被処理半導体基板のそれぞれの半導体装置
    作製面の面積がSn(n=1〜N)(Nは整数)、この
    面積Sn内でシリコン酸化膜が占める面積がAn(n=
    1〜N)で表わされる場合、 前記複数枚の被処理半導体基板の半導体装置作製面にそ
    れぞれ対向して配置された複数枚の部材の前記板面状の
    表面は、それぞれシリコン酸化膜、シリコン膜、シリコ
    ン窒化膜のうちの1つ、または、2種類以上を含み、そ
    れぞれ対応して面積Sn(n=1〜N)を有し、この面
    積Sn内でシリコン酸化膜の部分が占める面積をそれぞ
    れ対応してBn(n=1〜N)で表わすと、 (An+Bn)とSnとの比が全ての被処理基板におい
    て誤差30%以内で等しくなるように前記シリコン酸化
    膜の部分の面積Bnを設定しておくことを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 処理室内の複数枚の被処理半導体基板の
    表面を還元ガスに反応させる際、各被処理基板の半導体
    装置作製面に対向するように部材を配置し、この部材の
    前記被処理基板に対向する面における還元剤との反応を
    制御することによって前記部材に対向する被処理基板に
    供給される還元剤の量を制御し、各被処理基板における
    還元反応の進行を基板毎に制御する半導体装置の製造方
    法であって、 前記複数枚の被処理半導体基板に対する自然酸化膜の還
    元除去処理を含む処理を同時に行う際、 前記複数枚の被処理半導体基板のそれぞれの半導体装置
    作製面の面積がSn(n=1〜N)(Nは整数)、この
    面積Sn内でシリコン酸化膜が占める面積がAn(n=
    1〜N)で表わされる場合、前記 複数枚の被処理半導体基板の半導体装置作製面にそ
    れぞれ対向して配置された複数枚の部材の前記板面状の
    表面は、それぞれシリコン酸化膜、シリコン膜、シリコ
    ン窒化膜のうちの1つ、または、2種類以上を含み、
    れぞれ対応して面積Sn(n=1〜N)を有し、この面
    積Sn内でシリコン酸化膜の部分が占める面積をそれぞ
    れ対応してBn(n=1〜N)で表わすと、 還元ガスを導入する導入口 に近い側に配置されている部
    材の板面状の表面内でシリコン酸化膜の部分が占める面
    積B1が、前記導入口から遠い側に配置されている部材
    の板面状の表面内でシリコン酸化膜の部分が占める面積
    B2に比べて大きくなるように設定しておくことを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 記部材として、被処理半導体基板の半
    導体装置作製面に対向する別の被処理半導体基板の裏面
    側を用いることを特徴とする請求項3及び請求項4いず
    れかに記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 複数枚の被処理半導体基板を相互間に間
    隔をあけて重なるように平行に並べて搭載することが可
    能な半導体基板受け具と、 この半導体基板受け具が内部に設置された処理室と、 この処理室内に還元性ガスを導入するガス導入手段と、前記 処理室内のガスを排気するガス排気手段と、 前記半導体基板受け具に処理するべく搭載される被処理
    半導体基板の半導体装置作製面に対向して隣り合う位置
    で前記半導体基板受け具に搭載され、前記半導体装置作
    製面に対向する板面状の表面を有する部材とを具備し、前記 部材の前記板面状の表面の少なくとも一部には、前
    記還元性ガスとの反応によって還元性ガスの分圧、或い
    は、反応生成ガスの分圧を制御することにより前記表面
    に対向する前記被処理半導体基板表面の還元反応を所望
    通り制御する材料が用いられ、かつ前記部材として、被
    処理半導体基板の半導体装置作製面に対向する別の被処
    理半導体基板の裏面側が用いられていることを特徴とす
    る半導体装置の製造装置。
  7. 【請求項7】 記部材の板面状の表面の少なくとも一
    部の材料は、シリコン酸化膜、シリコン膜、シリコン窒
    化膜のうちの1つ、または、2種類以上を含む膜である
    ことを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造装
    置。
  8. 【請求項8】 複数枚の被処理半導体基板を相互間に間
    隔をあけて重なるように平行に並べて搭載することが可
    能な半導体基板受け具と、 この半導体基板受け具が内部に設置された処理室と、 この処理室内に還元性ガスを導入するガス導入手段と、 前記処理室内のガスを排気するガス排気手段と、 前記半導体基板受け具に処理するべく搭載される被処理
    半導体基板の半導体装置作製面に対向して隣り合う位置
    で前記半導体基板受け具に搭載され、前記半導体装置作
    製面に対向する板面状の表面を有する部材とを具備し、 前記部材の前記板面状の表面の少なくとも一部には、前
    記還元性ガスとの反応によって還元性ガスの分圧、或い
    は、反応生成ガスの分圧を制御することにより前記表面
    に対向する前記被処理半導体基板表面の還元反応を所望
    通り制御する材料が用いられ、 複数枚の被処理半導体基
    板に対する自然酸化膜除去処理を含む処理を同時に行う
    際、 前記複数枚の被処理半導体基板の半導体装置作製面にそ
    れぞれ対向して配置された複数枚の部材の前記板面状の
    表面は、それぞれシリコン酸化膜、シリコン膜、シリコ
    ン窒化膜のうちの1つ、または、2種類以上を含み、 前記複数枚の被処理半導体基板のそれぞれの半導体装置
    作製面の面積をそれぞれ対応してSn(n=1〜N)、
    この面積Sn内でシリコン酸化膜が占める面積をそれぞ
    れ対応してAn(n=1〜N)、前記複数枚の部材のそ
    れぞれの板面状の表面の面積をそれぞれ対応してSn
    (n=1〜N)、この面積Sn内で前記シリコン酸化膜
    の部分が占める面積をそれぞれ対応してBn(n=1〜
    N)で表わすと、 (An+Bn)とSnの比が全ての被処理基板において
    誤差30%以内で等しくなるように前記シリコン酸化膜
    の部分の面積Bnが設定されていることを特徴とする半
    導体装置の製造装置。
  9. 【請求項9】 複数枚の被処理半導体基板を相互間に間
    隔をあけて重なるように平行に並べて搭載することが可
    能な半導体基板受け具と、 この半導体基板受け具が内部に設置された処理室と、 この処理室内に還元性ガスを導入するガス導入手段と、 前記処理室内のガスを排気するガス排気手段と、 前記半導体基板受け具に処理するべく搭載される被処理
    半導体基板の半導体装置作製面に対向して隣り合う位置
    で前記半導体基板受け具に搭載され、前記半導体装置作
    製面に対向する板面状の表面を有する部材とを具備し、 前記部材の前記板面状の表面の少なくとも一部には、前
    記還元性ガスとの反応によって還元性ガスの分圧、或い
    は、反応生成ガスの分圧を制御することにより前記表面
    に対向する前記被処理半導体基板表面の還元反応を所望
    通り制御する材料が用いられ、 複数枚の被処理半導体基
    板に対する自然酸化膜除去処理を含む処理を同時に行う
    際、 前記複数枚の被処理半導体基板の半導体装置作製面にそ
    れぞれ対向して配置された複数枚の部材の前記板面状の
    表面は、それぞれシリコン酸化膜、シリコン膜、シリコ
    ン窒化膜のうちの1つ、または、2種類以上を含み、
    れぞれ対応して面積Sn(n=1〜N)を有し、この面
    積Sn内でシリコン酸化膜の部分が占める面積をそれぞ
    れ対応してBn(n=1〜N)で表わすと、 前記半導体基板受け具のうちで前記ガス導入手段に近い
    側に配置されている部材の板面状の表面内でシリコン酸
    化膜の部分が占める面積B1は、前記ガス排気手段に近
    い側に配置されている部材の板面状の表面内でシリコン
    酸化膜の部分が占める面積B2に比べて大きくなるよう
    に設定されていることを特徴とする半導体装置の製造装
    置。
  10. 【請求項10】 記部材として、被処理半導体基板の
    半導体装置作製面に対向する別の被処理半導体基板の裏
    面側が用いられていることを特徴とする請求項8及び請
    求項9いずれかに記載の半導体装置の製造装置。
  11. 【請求項11】 チャンバーと、前記チャンバー内に設
    けられた還元剤を含む導入ガスのチャンバーへの導入口
    と、複数の半導体装置を搭載する半導体装置受け具とを
    備える半導体装置の製造装置を用いて、複数の被処理半
    導体装置のそれぞれの処理表面から還元により自然酸化
    膜を除去する方法であって、 前記自然酸化膜を除去する方法は、 前記複数の被処理半導体装置を前記半導体装置受け具に
    配置する工程と、 還元剤を制御するために、還元剤の消費量を増加させる
    第1の部材と、還元剤の消費量を減少させる第2の部材
    とを、それぞれ第1の被処理半導体装置と第2の被処理
    半導体装置の少なくとも処理表面に、お互いに間隔を有
    するように対向させる工程と、 前記第1、第2の被処理半導体装置の少なくとも処理表
    面を還元するために、ガス導入口から還元剤を含むガス
    をチャンバー内に導入する工程とを具備することを特徴
    とする自然酸化膜を除去する方法。
  12. 【請求項12】 前記複数の半導体装置は、還元剤を含
    むガスの導入口に近い側から遠い側に向かって配置され
    ていることを特徴とする請求項11記載の自然酸化膜を
    除去する方法。
  13. 【請求項13】 シリコンが前記複数の半導体装置のそ
    れぞれの処理表面から露出されており、前記自然酸化膜
    はシリコン酸化膜であることを特徴とする請求項12記
    載の自然酸化膜を除去する方法。
  14. 【請求項14】 前記還元剤は、水素、シリコン水素化
    物、塩素化合物、フッ素化合物の内の一つであることを
    特徴とする請求項13記載の自然酸化膜を除去する方
    法。
  15. 【請求項15】 前記シリコン水素化物は、モノシラン
    を含み、 前記塩素化合物は、ジクロルシランを含み、 前記フッ素化合物はフッ化シランを含むことを特徴とす
    る請求項14記載の自然酸化膜を除去する方法。
  16. 【請求項16】 前記第1の部材は、還元剤の消費量を
    増加させるシリコン酸化物を含み、 前記第2の部材は、還元剤の消費量を減少させるシリコ
    ン窒化物を含むことを特徴とする請求項13記載の自然
    酸化膜を除去する方法。
  17. 【請求項17】 前記複数の被処理半導体装置はウェハ
    であり、 前記第1の部材は第1のダミーウェハの表面上に形成さ
    れたシリコン酸化物を含む層であり、 前記第2の部材は第2のダミーウェハの表面上に形成さ
    れたシリコン窒化物を含む層であることを特徴とする請
    求項13記載の自然酸化膜を除去する方法。
  18. 【請求項18】 前記複数の被処理半導体装置はウェハ
    であり、 第1の半導体装置の内の1つを第1のウェハ、第2の半
    導体装置の内の1つを第2のウェハとすると、 前記第1の部材は第1のウェハの処理表面に対向した第
    3のウェハの裏面のシリコン酸化膜を含む層であり、 前記第2の部材は第2のウェハの処理表面に対向した第
    4のウェハの裏面のシリコン窒化膜を含む層であること
    を特徴とする請求項13記載の自然酸化膜を除去する方
    法。
  19. 【請求項19】 前記第1の半導体装置の処理表面にお
    ける層の被処理領域を領域A1、 前記第1の部材の表面の実効的な領域をシリコン酸化膜
    の領域B2、 前記第2の半導体装置の処理表面における層の被処理領
    域を領域A3、 前記第2の部材の表面の実効的な領域をシリコン酸化膜
    の領域B4とし、前記第1の半導体装置が前記還元剤を含むガスの導入口
    に近い側に配置されている時、A1+B2の面積はA3
    +B4の面積 より大きいことを特徴とする請求項12記
    載の自然酸化膜を除去する方法。
  20. 【請求項20】 最表面にシリコン酸化膜を有する複数
    の被処理基板と、裏面にシリコン酸化膜を有する複数の
    部材を、チャンバー内に前記部材のそれぞれの裏面が前
    記基板のそれぞれの最表面に対向して、前記被処理基板
    と前記部材とがお互い間隔を有するように配置する工程
    と、 前記チャンバー内へ還元ガスを導入する工程と、 前記部材の裏面と還元剤との反応を制御し、前記基板へ
    制御された量の還元ガスを供給する工程とを備える半導
    体装置の製造方法であって、 前記基板のそれぞれの最表面の面積をSn(n=1〜
    N、Nは整数)、この面積Sn内でのシリコン酸化膜が
    占める面積をAn(n=1〜N)、前記部材のそれぞれ
    の裏面の面積をSm(m=1〜N)、この面積Sm内で
    のシリコン酸化膜が占める面積をBn(n=1〜N)と
    すると、 領域Bnは全てのNの基板と部材において(An+B
    n)とSnの比が誤差30%以内で等しく、それぞれの
    部材の裏面の面積Smはそれぞれの基板の最表面の領域
    の面積Snに等しいことを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  21. 【請求項21】 前記複数の部材は複数の被処理基板以
    外の基板であることを特徴とする請求項20記載の半導
    体装置の製造方法。
  22. 【請求項22】 最表面にシリコン酸化膜を有し、裏面
    にもシリコン酸化膜を有する複数の第1の基板と複数の
    第2の被処理基板がチャンバー内に、前記第1の基板の
    それぞれの裏面が前記第2の基板のそれぞれの最表面に
    対向して、前記第1,第2の基板がお互いに間隔を有す
    るように配置する工程と、 前記チャンバー内に還元ガスを導入する工程と、 前記第1の被処理基板の裏面と還元剤との反応を制御
    し、第2の被処理基板表面へ制御された量の還元ガスを
    供給する工程とを備える半導体装置の製造方法であっ
    て、 前記第1の基板のそれぞれの裏面の面積をSn(n=1
    〜N、Nは整数)、この面積Sn内でのシリコン酸化膜
    が占める面積をBn(n=1N)とすると、 前記還元ガス導入口に近い側に配置されている基板の裏
    面においてシリコン酸化膜の占める面積B1が、ガス導
    入口から遠い側に配置されている基板の裏面のシリコン
    酸化膜の占める面積B2より大きくなるように設定する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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