JP3263025B2 - ツイストドリル - Google Patents
ツイストドリルInfo
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Description
を含むツイストドリルにおいて、ステンレス鋼、アルミ
ニウム合金、一般構造用圧延鋼材などの延性材に適した
先端形状を有するドリル、さらに硬質被膜をコーティン
グした超硬ソリッドドリルに適した先端形状を有するツ
イストドリルに関する。
ッドドリルを含むツイストドリルの先端形状は、199
2年5月15日大河出版発行、監修者・佐久間敬三「ド
リル・リーマ加工マニアル」第46頁、第52頁乃至6
6頁に詳説されているように、円錐研削法(同第56、
58頁)、二段平面研削法(同第55頁乃至57頁)、
三段平面研削法(スリーレーキポイント・同第56、5
7頁)などによる逃げ面形成やX形シンニング等のシン
ニング(同第46頁他)を施すことが知られている。こ
のシンニングの効果として、切削抵抗の低減さらにドリ
ルの求心性を向上させることが知られている。
ム合金、一般構造用圧延鋼材などの延性材では、シンニ
ング部と先端逃げ面に段差が生じ、チゼル及び中心切れ
刃により生成される切りくずの排出の妨げとなるといっ
た問題があった。また、ステンレス鋼、アルミニウム合
金、一般構造用圧延鋼材などの延性材では、主切れ刃で
生成される切りくずについてもドリルの溝に詰まりやす
いといった問題があった。
行した先端形状の一例として図3及び図4にX形シンニ
ングの先端形状を示す。ツイストドリル先端部は、チゼ
ル33とチゼル端部に連続する一対の中心切れ刃32
と、これに連続する一対の主切れ刃31とを含み第1の
逃げ角α21がつけられた一対の円錐面21と、円錐面
21にチゼル端部より中心切れ刃32及び中心切れ刃の
すくい面23を形成し中心切れ刃のすくい面23とほぼ
直角でかつ主切れ刃に対し第2の角度α22がつけられ
た一対の平面22とからなる。中心切れ刃のすくい面2
3と平面22であるシンニング部24は中心切れ刃のす
くい面23と平面22がほぼ直角に形成されている。
生成された切りくずはシンニング部24で強制的に変形
させられる。ステンレス鋼、アルミニウム合金、一般構
造用圧延鋼材などの延性材では、切りくず長さが長くな
りやすくシンニング部24で強制的に変形させられた切
りくずはシンニング部24から排出せず、シンニング部
の容量を超えたとき中央切れ刃32を破壊してしまう。
また変形した切りくずがドリル溝25に流出した場合で
も主切れ刃31により生成した切りくずの排出の妨げと
なりドリル溝25に詰まりドリル折損の原因になること
があった。
を解消したチゼル部及び中央切れ刃により生成された切
りくずが滞ることなくドリル溝に流出し、かつ主切れ刃
による切りくずは分断し排出しやすい形状に生成する主
切れ刃形状を持った超硬ソリッドドリルを含むツイスト
ドリルにおいて、ステンレス鋼、アルミニウム合金、一
般構造用圧延鋼材などの延性材に適した先端形状を有す
るドリルを提供することである。さらには、硬質被膜を
コーティングした超硬ソリッドドリルに適した先端形状
を有するツイストドリルを提供することである。
状のねじれ溝を有する超硬ソリッドドリルを含むツイス
トドリルにおいて、チゼルとチゼル端部に連続する一対
の中心切れ刃とに連続する一対の主切れ刃とを含みかつ
第1の逃げ角がつけられた一対の円錐面と、円錐面、チ
ゼル端部及び各一方の中心切れ刃とそれぞれ交差しかつ
第1の逃げ角よりさらに大きい第2の角度がつけられた
一対の平面から形成する。さらに、前記一対の主切れ刃
は、外周コーナと心厚を結ぶ直線に対しドリル中心側を
通る凹曲線となるようにし、前記主切れ刃中心部でドリ
ル直径の1〜3%ドリル中心側を通るようにすることに
よって上記課題を解決した。
により生成された切りくずは平面だけを通りドリル溝に
流出するためX形シンニングのような段差がないため滞
ることがなく、さらに、主切れ刃が外周コーナと心厚を
結ぶ直線に対しドリル中心側を通る凹曲面に成っている
ため主切れ刃により生成される切りくずはドリル中心側
と外周コーナ側で生成される切りくずが主切れ刃中心に
向かいカールするためカール半径が小さくなり分断しや
すい形状になりドリル溝から排出されやすくなる。主切
れ刃中心部でのドリル直径の1〜3%ドリル中心側を通
るようにしたのは、1%未満では切りくずがカールしな
いためであり、3%超では刃物角が小さくなり切れ刃強
度が不足し破損しやすくなるためである。
図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態を
示すツイストドリルの先端形状の形態を示す斜視図、図
2の(a)は図1に示すツイストドリルの先端部の上面
図、(b)は(a)図のB方向から見た側面図、(c)
は(a)図のC方向から見た側面図である。図1、2に
示すように、本発明のツイストドリルの先端部は円錐面
である面1と平面である面2を組み合わせてなる。
中心切れ刃12とこれに連続する一対の主切れ刃11と
を含み第1の逃げ角α1がつけられた一対の円錐面1
と、円錐面1及びチゼル端部及び各一方の中心切れ刃1
2とそれぞれ交差しかつ第1の逃げ角α1よりさらに大
きい第2の角度α2がつけられた一対の第2の平面2
と、からなり、円錐面である面1と平面である面2を組
み合わて形成されている。
主切れ刃11が、また円錐面である第1の面1と平面で
ある面2により中心切れ刃12が形成されている。ま
た、チゼル13とチゼル端部に連続する一対の中心切れ
刃12とに連続する一対の主切れ刃11が外周コーナと
心厚を結ぶ仮想直線14(二点鎖線で示す)に対し、ド
リル中心側を通る凹曲線となるようにし、かつ主切れ刃
中心部でドリル直径の1〜3%ドリル中心側を通るよう
にされている。
ル及び従来のX形シニングを施したドリルを用いて実際
にステンレス鋼の穴明けによる切削試験を行って比較し
た。切削条件は次の通りである。 ドリル寸法 φ6×93×56 被削材 ステンレス鋼SUS304 穴深さ 20mm通り穴 切削速度 24m/min 送り量 0.15mm/rev 切削油剤 水溶性 外部給油 切削試験結果を表1に示す。
を施したドリルは平均420穴で寿命になったのに対
し、本発明品の場合は1466穴まで加工ができ、寿命
が延長し従来の3倍以上の長寿命であった。
ドリルの先端形状においては、チゼル及び中心切れ刃に
より生成された切りくずは平面だけを通りドリル溝に流
出するためX形シンニングのような段差がないため滞る
ことがないので、切りくずがドリル溝に流出させること
ができる。さらに、主切れ刃が外周コーナと心厚を結ぶ
直線に対しドリル中心側を通る凹曲面になっており、か
つ、主切れ刃中心部でのドリル直径の1〜3%ドリル中
心側を通るようにしたので、切りくずはドリル中心側と
外周コーナ側で生成される切りくずが主切れ刃中心に向
かいカールするためカール半径が小さくなり分断しやす
い形状になりドリル溝から排出しやすくなり、また、刃
物角が小さくなり切れ刃強度が不足することがない。従
って、ドリル寿命の延長が可能となる。
び主切れ刃を形成することにより、ステンレス鋼、アル
ミニウム合金、一般構造用圧延鋼材などの延性材に適し
た先端形状さらに硬質被膜をコーティングした超硬ソリ
ッドドリルに適した先端形状を提供するものとなった。
端部の形態を示す斜視図である。
先端部の上面図、(b)は(a)図のB方向から見た側
面図、(c)は(a)図のC方向から見た側面図であ
る。
X形シンニングを施したドリルの先端部の斜視図であ
る。
したドリルの先端部の上面図、(b)は(a)図のB方
向から見た側面図、(c)は(a)図のC方向から見た
側面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 凹状のねじれ溝を有する超硬ソリッドド
リルを含むツイストドリルにおいて、チゼルと、該チゼ
ルのチゼル端部に連続する一対の中心切れ刃と、該中心
切れ刃に連続する一対の主切れ刃と、を含み、かつ前記
主切れ刃の第1の逃げ角がつけられた一対の円錐面と、
該円錐面及び前記チゼル端部及び前記各一方の中心切れ
刃とそれぞれ交差しかつ前記第1の逃げ角よりさらに大
きい第2の角度がつけられた一対の平面が形成されてお
り、前記一対の主切れ刃は、外周コーナと心厚を結ぶ直
線に対しドリル中心側を通る凹曲線からなり、前記主切
れ刃中心部でドリル直径の1〜3%ドリル中心側を通る
ようにされていることを特徴とするツイストドリル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09387798A JP3263025B2 (ja) | 1998-03-24 | 1998-03-24 | ツイストドリル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09387798A JP3263025B2 (ja) | 1998-03-24 | 1998-03-24 | ツイストドリル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11267912A JPH11267912A (ja) | 1999-10-05 |
JP3263025B2 true JP3263025B2 (ja) | 2002-03-04 |
Family
ID=14094716
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09387798A Expired - Fee Related JP3263025B2 (ja) | 1998-03-24 | 1998-03-24 | ツイストドリル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3263025B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003300110A (ja) | 2002-04-03 | 2003-10-21 | Osg Corp | ドリルおよびその製造方法 |
ATE548145T1 (de) * | 2006-06-09 | 2012-03-15 | Jiangsu Tiangong Tools Co Ltd | Starker hochleistungsspiralbohrer |
JP2009056534A (ja) * | 2007-08-31 | 2009-03-19 | Nachi Fujikoshi Corp | 座ぐり加工用ドリル |
CN111421169A (zh) * | 2020-04-17 | 2020-07-17 | 贵州理工学院 | 一种切削铝合金的横刃微槽硬质合金钻头 |
-
1998
- 1998-03-24 JP JP09387798A patent/JP3263025B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11267912A (ja) | 1999-10-05 |
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