JP3262825B2 - 画像処理方法及びその装置 - Google Patents

画像処理方法及びその装置

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JP3262825B2 JP02346992A JP2346992A JP3262825B2 JP 3262825 B2 JP3262825 B2 JP 3262825B2 JP 02346992 A JP02346992 A JP 02346992A JP 2346992 A JP2346992 A JP 2346992A JP 3262825 B2 JP3262825 B2 JP 3262825B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像処理方法及びその装
置に関し、特に、画像の縮小・拡大及び圧縮伸長を利用
した画像処理方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像を出力して印刷する画像処理
装置はその出力解像度に応じた解像度のビットマップメ
モリを用意する必要があった。一方、近年の印刷装置の
進歩とともに、高解像度の出力が求められるようになっ
てビットマップメモリ容量も必然的に増加する傾向にあ
り、画像処理装置全体に占めるメモリのコスト比率が増
大している。
【0003】このため、メモリ容量の削減を図るため、
一般に、(1)印刷用紙1枚の全領域に対応するビット
マップメモリの替わりに容量の小さいメモリを用いてウ
インドウ(バンド)単位で描画する、(2)圧縮技術に
よってビットマップを圧縮する、(3)ビットマップで
は低解像度でデータを保持し出力段階でスムージングを
行いながら拡大する等の技術が採り入れられてきてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例では以下に示すような問題点があった。 (1)ウインドウ(バンド)単位で描画する場合では、
グラフィックスデータのような複雑な図形を描画する場
合、各ウインドウに分解するため時間がかかり、ウイン
ドウ展開が印刷装置の出力速度に追いつかず、描画不能
になる現象が発生する可能性がある。 (2)ビットマップを圧縮する場合には、現在固定長で
可逆圧縮を行う良い圧縮手段が存在しない。可変長の圧
縮としてはMMR法をはじめとするエントロピー圧縮法
が知られているが、可変長のため直接修正できず、また
複雑な図形では圧縮効率が低下するという問題点があ
る。 (3)出力段階での画像のスムージングは、スムージン
グの方法にもよるが、高解像度のビットマップを使用し
た場合に比べ画像品位の劣化を否めない。
【0005】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、ビットマップ展開のための記憶媒体の容量を増加さ
せることなく、かつ高速の出力を可能とする画像処理方
法及びその装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の画像処理方法は次のような工程からなる。即
ち、外部から受信したデータに基づいて画像データを生
成する画像処理方法であって、前記画像データの所定サ
イズの画像ブロック毎に縮小処理を施してより少ない容
量の低品位画像ブロックを生成する第1の生成工程と、
前記第1の生成工程において生成した低品位画像ブロッ
クに所定の拡大処理を施して得た拡大画像ブロックと前
記縮小処理を施す前の画像ブロックとの差分データを生
成する第2の生成工程と、前記低品位画像ブロックと前
記差分データとを対応付けて記憶媒体に格納する格納工
程と、前記記憶媒体から低品位画像ブロックと該ブロッ
クに対応する差分データとを読み出し、前記低品位画像
ブロックと該ブロックに対応する差分データに基づい
て、前記縮小処理を施す前の画像ブロックを復元する復
元工程とを有し、前記格納工程は前記記憶媒体の容量が
不足する場合には、差分データを格納せず、前記復元工
程は対応する差分データが格納されていない低品位画像
ブロックに関し、差分データを用いず前記画像ブロック
を復元することを特徴とする画像処理方法を備える。
【0007】また他の発明によれば、外部から受信した
データに基づいて画像データを生成する画像処理装置で
あって、前記画像データの所定サイズの画像ブロック毎
に縮小処理を施してより少ない容量の低品位画像ブロッ
クを生成する第1の生成手段と、前記第1の生成手段に
よって生成された低品位画像ブロックに所定の拡大処理
を施して得た拡大画像ブロックと前記縮小処理を施す前
の画像ブロックとの差分データを生成する第2の生成手
段と、前記低品位画像ブロックと前記差分データとを対
応付けて格納する記憶手段と、前記記憶手段から低品位
画像ブロックと該ブロックに対応する差分データとを読
み出し、前記低品位画像ブロックと該ブロックに対応す
る差分データに基づいて、前記縮小処理を施す前の画像
ブロックを復元する復元手段とを有し、前記記憶手段の
容量が不足する場合には差分データを格納せず、前記復
元手段は対応する差分データが格納されていない低品位
画像ブロックに関し、差分データを用いず前記画像ブロ
ックを復元することを特徴とする画像処理装置を備え
る。
【0008】
【作用】以上の構成により本発明は、外部から受信した
データに基づく画像データの所定サイズの画像ブロック
毎に縮小処理を施してより少ない容量の低品位画像ブロ
ックを生成し、その低品位画像ブロックに所定の拡大処
理を施して得た拡大画像ブロックと縮小処理を施す前の
画像ブロックとの差分データを生成し、低品位画像ブロ
ックと差分データとを対応付けて記憶媒体に格納してお
き、その記憶媒体から読み出した低品位画像ブロックと
そのブロックに対応する差分データとに基づいて、縮小
処理を施す前の画像ブロックを復元するが、記憶媒体の
容量が不足する場合には差分データを格納せず、その場
合対応する差分データが格納されていない低品位画像ブ
ロックに関しては、差分データを用いず画像ブロックを
復元する。
【0009】
【実施例】以下添付図面を参照して本発明の好適な実施
例を詳細に説明する。
【0010】[装置構成の概要(図1)]図1は、本発
明の代表的な実施例であるレーザプリンタに組み込まれ
る印刷制御部の構成を示すブロック図である。このレー
ザプリンタでは、記録紙1枚分に相当する画像データを
展開するビットマップメモリをもつ替わりに記録紙1枚
分相当の画像データを小さな複数の単位(これを、ウィ
ンドウという)に分割し、複数(本実施例では2つ)の
ウィンドウデータを格納できるメモリを有し、ウィンド
ウ単位で画像データの展開とレーザプリンタへのデータ
転送を実行できる。図1において、1は印刷制御部、2
はレーザプリンタに印刷データを供給するとともに、印
刷動作の制御を行う外部のホストコンピュータ(以下、
ホストという)、3は後述する制御手順に従って印刷制
御部1の制御や後述するレーザプリンタ全体の制御を行
うCPU、4はホストからの描画命令・排紙命令等の受
信データを一時的に蓄える入力バッファ、5は後述する
一連の制御手順実行のためのプログラム等が格納されて
いるROM、6は画像データを縮小する縮小回路、7は
画像データを拡大する拡大回路、8はMMR圧縮法によ
り画像データの可変長圧縮を行う圧縮回路、9は画像デ
ータ圧縮回路8で圧縮した画像データを伸長して復元す
る画像伸長回路、10はCPU3からの画像出力命令に
基づいて後述のRAM12上に展開される画像データを
レーザビームプリンタに出力する画像出力部、11はC
PU3が後述のRAM12にアクセスする際に、RAM
12のメモリ管理を行うMMU(メモリ管理装置)、そ
して、12はCPU3がプログラム実行時にワーク及び
画像メモリ等として使用するRAMである。RAM12
はCPU3との間でMMU11を介してデータの入出力
を行う。
【0011】また、RAM12にはMMU11が後述す
る仮想メモリ空間のウインドウ領域を管理するためのウ
インドウ管理テーブル12a、仮想メモリ空間上のウイ
ンドウとして使用される複数のウインドウメモリ12
b、ウインドウメモリをページアウト・ページインする
際に使用されるワークエリア12c、ウインドウメモリ
をページアウトした際に縮小回路6で縮小後の縮小デー
タを格納する縮小ウインドウ格納メモリ12d、拡大復
元時の差分データを圧縮回路8で圧縮後格納する圧縮差
分データ格納メモリ12f、及び、可変長の圧縮データ
を格納メモリ12fで管理するための差分管理テーブル
12eが割り付けられる。なお、ウインドウメモリ12
b及びワークエリア12cは画像出力時には、ウインド
ウをワークエリアとして交互に使用される。また、ウイ
ンドウメモリ12bには後述の図4に示されているよう
に、2つのウィンドウを格納できる領域(ウインドウ
1、ウインドウ2)が存在する。
【0012】ここで、ページアウトとはウインドウメモ
リ12bにあるウィンドウデータを縮小して縮小された
データを縮小ウインドウ格納メモリ12dに格納すると
ともに、縮小されたデータを拡大し、その拡大したデー
タと元のウィンドウデータから差分データを生成して圧
縮し、その圧縮差分データを圧縮差分データ格納メモリ
12fに格納する処理のことを言う。また、ページイン
とは縮小されたデータを拡大し、その拡大データに対し
て、圧縮差分データを伸長・復元した伸長・復元データ
に基づいて補正する処理のことを言う。このページアウ
トとページインについては、後で詳細に説明する。
【0013】[装置主要部の詳細な説明(図2〜図
5)]縮小回路6では、図2に示すように、縦方向及び
横方向の各2ビット、計4ビットを単位として扱い、そ
の4ビットの内2ビット以上がON(そのビットの値が
“1”)か否かで対応する単位を1ビットする縮小され
たビット値のON/OFFを決定する平均化法を用い
て、解像度を2分の1(縦横各々に対して1/2、全体
の画素数で1/4)に縮小する。
【0014】拡大回路7では、図3に示すように、2倍
の拡大された画像上で、画素の位置から幾何学的距離に
逆比例をした正規化された重みを付けた元画素(ON=
1、OFF=0)の平均を(1)式のように求め、その
位置の画素値とし、その画素値が0.5以上か否かでそ
の画素のON/OFFを決定する加重平均補間法を用い
て、2倍の解像度(縦横各々に対して2倍、全体の画素
数で4倍)に拡大する。
【0015】 d= 0.45×bit0 + 0.20×bit1 + 0.20×bit4 + 0.15×bit5 …(1) ここで、bit0は対象画素に隣接する拡大前の画素の内、
対象画素から最短の距離にある画素の値、bit1とbit4は
対象画素に隣接する拡大前の画素の内、中程度の距離に
ある画素の値、bit5は対象画素に隣接する拡大前の画素
の内、対象画素から最長の距離にある画素の値である。
【0016】MMU11は、RAM12に格納されてい
るウインドウ管理テーブル12aを用いて、以下のよう
にCPU3とRAM12との間のデータ入出力に際して
メモリ管理を行う。本実施例において、CPU3は、図
4に示す左側の仮想メモリ空間(VM)を用いてアドレ
ッシングを行う。このとき、CPU3がMMU11を介
してRAM12のワーク領域にアクセスする際には、何
のアドレス変換も行わずに直接アクセスする。つまり、
ワーク領域に関しては、仮想メモリ空間のアドレスとR
AM12の実メモリ空間のアドレスは同じである。これ
に対して、CPU3がRAM12のウインドウ領域にア
クセスする際には、まずウインドウ管理テーブル12a
でページ状態の確認を行う。ここで、RAM12に所望
のウィンドウがページインされていれば(即ち、実アド
レスがテーブル12aに設定されていれば)、ウインド
ウ管理テーブル12aを介して実メモリにアクセスす
る。これに対して、RAM12に所望のウィンドウがペ
ージインされていなければ(即ち、テーブル12aに
“NULL”の値が設定されていれば)、現在、ページ
インされているウィンドウのページのいずれかをページ
アウトし、アクセスされた新しいウインドウをページイ
ンして、ウインドウ管理テーブルを介して実メモリにア
クセスする。
【0017】図5はデータ源(不図示)から文字パター
ンの登録や定型書式(フォームデータ)などの登録が可
能で、画像出力部10から出力される画像データを記録
紙に出力するレーザビームプリンタ(以下、LBPとい
う)の内部構造を示す図である。図5において、100
はLBP本体であり、接続されているホスト2から供給
される文字情報(文字コード)やフォーム情報或はマク
ロ命令などを入力して記憶するとともに、それらの情報
に従って対応する文字パターンやフォームパターンなど
を作成し、記憶媒体である記憶紙上に像を形成する。1
01は操作のためのスイッチ及びLED、LCD表示器
などが配置されている操作パネル、1はLBP100全
体の制御及び外部装置から供給される文字情報などを解
析する印刷制御部である。印刷制御部1は文字情報など
を対応する文字パターンのビデオ信号に変換してレーザ
ドライバ102に出力する。
【0018】レーザドライバ102は半導体レーザ10
3を駆動するための回路であり、入力されたビデオ信号
に応じて半導体レーザ103から発射されるレーザ光1
04のオン・オフ切り替えを行う。レーザ光104は回
転多面鏡105で左右方向に偏向されて静電ドラム10
6上を走査する。これにより、静電ドラム106上には
文字パターンの静電潜像が形成される。この潜像は静電
ドラム106周囲の現像ユニット107により現像され
た後、記録紙に転写される。この記録紙には、カットシ
ートが用いられる。カットシート記録紙はLBP100
に装着した用紙カセット108に収容され、給紙ローラ
109及び搬送ローラ110と111とにより装置内に
取り込まれて、静電ドラム106に供給される。
【0019】[印刷処理(図6〜図8)]ここでは、上
記構成の印刷制御部1を組み込んだLBP100が実行
する印刷処理について、図6〜図8に示すフローチャー
トを参照して説明する。
【0020】(1)全体の処理の流れ(図6) まずステップS1で、LBP100に不図示の電源装置
を介して電源を供給すると印刷制御部1も動作を開始
し、ウインドウ管理テーブル12a、縮小ウインドウ格
納メモリ12d、及び差分データ管理テーブル12e等
の初期化が行われる。次にステップS2では、ホスト2
よりデータを受信して入力バッファ4に格納し、1ウィ
ンドウ単位分のデータを読み出す。
【0021】ステップS3では、このデータが描画命令
か排紙命令かを調べる。ここで、そのデータが描画命令
であると判断された場合、処理はステップS4に進む。
ステップS4では、描画位置のウインドウがページイン
されているかをどうかを調べる。即ち、MMU11がウ
インドウ管理テーブル12aの該当ウインドウのアドレ
スが“NULL”か否かを調べる。ここで、該当ウィン
ドウがページインされていないと判断された場合、処理
はステップS5に進み、図7のフローチャートに示され
ているウィンドウページアウト処理を実行する。これに
より、現在ページインされているウインドウがページア
ウトされる。処理は続いてステップS6に進み、図8の
フローチャートに示されているウィンドウページイン処
理を実行する。これにより、新しいウインドウ(ここで
は、入力データに基づいて描画の対象となるウィンド
ウ)がページインされる。なお、ステップS5〜S6の
処理は後に詳細に述べる。これに対して、ステップS4
において、該当ウィンドウがページインされていると判
断された場合、処理はステップS7に進む。
【0022】ステップS7では、ページインされている
ウインドウに描画命令に従って描画を行う。ステップS
7の処理終了後、処理はステップS2に戻り、記録紙1
ページ分のデータ受信とウィンドウへの描画が完了する
まで、ステップS2〜S7の処理を繰り返す。
【0023】このようにして、縮小ウィンドウ格納メモ
リ12dには記録紙1ページ分の画像データの縮小デー
タが、圧縮差分データ格納メモリ12fには記録紙1ペ
ージ分の差分データ(後述)が格納されることになる。
この縮小データは、オリジナルの画像データに関し、解
像度で1/2、全画素数で1/4に縮小されている。さ
て、ステツプS3において、データが排紙命令と判断さ
れた場合、処理はステップS8に進み、現在ページイン
されている全てのウインドウをページアウトするため、
図7のフローチャートに示されているウィンドウページ
アウト処理を実行する。これによって、最後のデータに
関するデータ縮小と圧縮差分データの取得が完了し、L
BP100からの画像出力データが整うことになる。
【0024】ステップS9では図8のフローチャートに
示されているウィンドウページイン処理を実行する。こ
れにより、仮想メモリ空間のウインドウ領域の先頭ウイ
ンドウの画像がウインドウメモリ12dのウインドウ1
の領域に展開される。ステップS10では、ウインドウ
2の領域からLBP100へデータ転送の出力がないこ
と、或は、出力完了を確認後、ウインドウメモリ12d
のウインドウ1の画像データを画像出力部10に転送す
る。
【0025】ステップS11では、画像出力部10から
のLBP100にデータ転送を開始後に、全ウインドウ
に対するデータ転送が終了したか否かを調べる。ここ
で、データ転送が終了していないと判断された場合、処
理はステップS12に進み、図8のフローチャートに示
されているウィンドウページイン処理を実行する。これ
により、ウインドウメモリ12bのウインドウ2の領域
に次のウインドウの画像を展開する。これに対して、デ
ータ転送が終了したと判断された場合、処理はステップ
S2に戻る。
【0026】次に、処理はステップS13において、ス
テップS10におけるLBP100へのデータ転送の出
力完了を確認後、ステップS10と同様にウインドウメ
モリ12dのウインドウ2の領域の画像データを画像出
力部10を経てLBP100に転送する。ステップS1
4では、画像出力部10からのLBP100にデータ転
送を開始後に、全ウインドウに対するデータ転送が終了
したか否かを調べる。ここで、データ転送が終了してい
ないと判断された場合、処理はステップS9に戻り、図
8のフローチャートに示されているウィンドウページイ
ン処理を実行する。これによって、ウインドウ12bの
ウインドウ1の領域に次のウインドウの画像を展開す
る。以下、全ウインドウに対する処理が終了するまでス
テップS10〜ステップS14を繰り返す。これに対し
て、ステップS14において全ウインドウが終了したと
判断された場合、処理はステップS2に戻りデータ受信
を行う。
【0027】(2)ウィンドウページアウト処理(図
7) まずステップS101では、差分管理テーブル12eを
介して、圧縮差分データ格納メモリ12fに格納されて
いる差分データを削除する。但し、格納されるウインド
ウに対応する差分データが存在しない場合は何の処理も
実行しない。ステップS102では、ウインドウメモリ
12bのうちの該当するウインドウ(ウインドウ1或は
ウインドウ2)を画像縮小回路6で縮小する。ステップ
S103では、縮小データを縮小ウインドウ格納メモリ
12dの該当するウインドウ位置に格納する。ステップ
S104では、縮小したウインドウデータを画像拡大回
路7でワークメモリ12c上に拡大する。
【0028】ステップS105ではこの拡大データとウ
インドウメモリ12bの内の該当するウインドウ(ウイ
ンドウ1或はウインドウ2)との排他的論理和(XO
R)をとって、その結果(これを差分データという)を
ウインドウメモリ12bのうちの該当ウインドウ側に書
き込む。ステップS106では、この差分データを画像
圧縮回路8で圧縮し、ワークメモリ12c上に展開す
る。
【0029】次にステップS107では、差分管理テー
ブル12eを検索して現在余っている圧縮差分データ格
納メモリ12fの総量を求め、ワークメモリ12c上の
圧縮差分データのサイズと比較する。ここで、ワークメ
モリ12c上の圧縮差分データのサイズのほうが小さい
場合は、圧縮差分データを差分管理テーブル12eを介
して、圧縮差分データ格納メモリ12fに格納する。ま
た、差分管理テーブル12eにはその圧縮差分データの
格納アドレスがセットされる。これに対して、圧縮差分
データのサイズのほうが大きい場合は、差分管理テーブ
ル12eの該当する位置に“NULL”を設定する。
【0030】(3)ウィンドウページイン処理(図8) まずステップS201では、取り出すウインドウに対応
する縮小ウインドウデータを縮小ウインドウ格納メモリ
12dから獲得する。ステップS202では、この縮小
ウインドウデータを画像拡大回路7で拡大し、ウインド
ウメモリ12bのうちの該当するウインドウ側に展開す
る。次にステップS203で、差分管理テーブル12e
を検索し取り出すウインドウに対応する差分データが存
在するか否かを調べる。ここで、対応する差分データが
存在する場合、処理はステップS204に進み、その圧
縮差分データを画像伸長回路9で伸長・復元し、ワーク
メモリ12c上に展開する。さらにステップS205で
は、ワークメモリ12c上の復元された差分データとウ
インドウメモリ12b内の拡大データとのXOR演算を
実行してウインドウメモリ12bの拡大データのデータ
補正を行う。これに対して、対応する差分データが存在
しない場合、データ補正を行わずそのまま処理を終了す
る。
【0031】以上の処理を実際の印刷処理に適用してみ
ると次のようになる。例えば、従来の600dpiのプ
リント解像度をもつモノクロ2値のプリンタにおいて
は、A4サイズ(297mm×210mm)の記録紙に
画像出力をする場合、記録紙1枚分の画像を1度にビッ
トマップ展開すると約4MBのメモリ(これをフルビッ
トマップという)を必要とした。
【0032】しかし、本実施例に従う印刷処理を実行し
た場合、例えば、ウインドウのサイズをフルビットマッ
プサイズの10分の1に設定すると、ウインドウサイズ
が、0.4 MB×2、ワークメモリ 0.4MB、縮小ウイン
ドウメモリ1MB(本実施例の場合、縮小が全体の画素
数で1/4)、管理テーブル、差分メモリ等 0.2MBの
計 2.4MBとなり、従来の約60%のメモリサイズでフ
ルビットマップ機能に相当する印刷処理を実現できる。
また、本実施例に従えば、ウィンドウメモリ12bの2
つのウィンドウをLBP100への出力バッファとして
交互に用い、1つのウィンドウからのLBP100への
データ転送が完了していなくとも、もう1つのウィンド
ウに対して出力画像を出力するので、LBP100への
データ転送は連続的に実行されることになり、高速な画
像出力を実現できる。
【0033】なお上記数値は、あくまでも1つの例に過
ぎず、実施する装置の特性、性能、コスト等に合わせて
自由に変更することができる。
【0034】また本実施例では、縮小ウインドウ格納メ
モリ12dと圧縮差分データ格納メモリ12fを別々に
分けて管理したが一括で管理するようにしても構わな
い。その場合、縮小ウインドウ用のメモリが不足した場
合は、適当な圧縮差分データを削除して領域を開放し、
常に縮小ウインドウメモリは確保されるようにすれば良
い。
【0035】さらに本実施例では、画像処理装置として
レーザビームプリンタを使用したが本発明はこれに限定
されるものではなく、例えば、インクジェットプリン
タ、ワイヤードットプリンタ、LEDプリンタ、液晶シ
ャッタープリンタ等、他の印刷出力装置を用いることも
できる。
【0036】さらにまた本実施例では画像の圧縮・伸長
方法としてMMR法を使用したが、本発明はこれに限定
されるものではなく、ハフマン、ランレングス、MH、
MR、パックビッツ法等、他の方法を用いることもでき
る。但し、圧縮効率が高い、可逆圧縮法が望ましい。
【0037】さらにまた本実施例では縮小法として2分
の1の平均化縮小法を使用したが、本発明はこれに限定
されるものではなく、他の縮小法を用いることもでき
る。但し、縮小率が大きく、かつ縮小・拡大によってで
きるだけ、元の画像との差分が少なく復元できる縮小法
が望ましい。同様に本実施例では拡大法として2倍の加
重平均補間法を使用したが、本発明はこれに限定される
ものではなく、拡大率が縮小率と同一であれば、他の拡
大法を用いることもできる。但し、縮小法の場合と同様
に、縮小・拡大によってできるだけ元の画像との差分が
少なく復元できる縮小法が望ましい。また縮小・拡大の
前後に適宜スムージング処理、エッジ等に対するフィル
タリング処理等を追加しても構わない。
【0038】さらにまた本実施例では圧縮・伸長及び縮
小・拡大処理を専用回路によって実行したが、本発明は
これに限定されるものではなく、その一部もしくは全て
をソフトウエアで行っても構わない。また、RAM12
のメモリ管理についても、本実施例ではをMMU12を
使用して仮想アドレッシング方式で行ったが、本発明は
これに限定されるものではなく、MMU12を使用せず
に全てソフトウエアで処理することもできる。
【0039】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても良いし、1つの機器から成る装置
に適用しても良い。また、本発明は、システム或は装置
にプログラムを供給することによって達成される場合に
も適用できることはいうまでもない。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、入
力データは縮小された画像データと圧縮された差分デー
タの形で記憶され、これを所定の拡大処理と圧縮された
差分データに基づく補正処理とを施すことにより復元し
て出力するので、小容量の記憶手段を用いながらも、大
容量の画像データを画像劣化を引き起こすことなく出力
することができるという効果がある。さらに、画像出力
に際しては複数のバッファ手段が用いられるので、1つ
のバッファからの画像データ出力中に別のバッファに対
して復元画像データの出力を行うことができ、画像出力
速度が向上するという効果がある。
【0041】また、圧縮される差分データは、一度縮小
した画像データを再び拡大したデータと元の画像データ
との差分データを圧縮したものなので、データ自体のエ
ントロピーが低下しており、圧縮効率が向上するという
利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施例であるレーザプリンタ
に組み込まれる印刷制御部の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】画像縮小回路6による縮小処理を説明する図で
ある。
【図3】画像拡大回路7による拡大処理を説明する図で
ある。
【図4】MMU12のメモリ管理機能を説明する図であ
る。
【図5】レーザビームプリンタ100の内部構造を示す
図である。
【図6】印刷処理を示すフローチャートである。
【図7】ウィンドウページアウト処理を示すフローチャ
ートである。
【図8】ウィンドウページイン処理を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1 印刷制御部 2 ホストコンピュータ 3 CPU 4 入力バッファ 5 ROM 6 画像縮小回路 7 画像拡大回路 8 画像圧縮回路 9 画像伸長回路 10 画像出力部 11 MMU(メモリ管理装置) 12 RAM 12a ウインドウ管理テーブル 12b ウインドウメモリ 12c ワークメモリ 12d 縮小ウインドウ格納メモリ 12e 差分管理テーブル 12f 圧縮差分データ格納メモリ 100 レーザビームプリンタ(LBP)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/41 - 1/419 H04N 1/21

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から受信したデータに基づいて画像
    データ生成する画像処理方法であって、 前記画像データの所定サイズの画像ブロック毎に縮小処
    理を施してより少ない容量の低品位画像ブロックを生成
    する第1の生成工程と、前記第1の生成工程において生成した低品位画像ブロッ
    クに 所定の拡大処理を施して得た拡大画像ブロックと前
    記縮小処理を施す前の画像ブロックとの差分データを
    成する第2の生成工程と、前記低品位画像ブロックと前記差分データとを対応付け
    て記憶媒体に格納する格納工程と、 前記記憶媒体から低品位画像ブロックと該ブロックに対
    応する差分データとを読み出し、前記低品位画像ブロッ
    クと該ブロックに対応する差分データに基づいて、前記
    縮小処理を施す前の画像ブロックを復元する復元工程と
    を有し前記格納工程は前記記憶媒体の容量が不足する場合に
    は、差分データを格納せず、前記復元工程は対応する差
    分データが格納されていない低品位画像ブロックに関
    し、差分データを用いず前記画像ブロックを復元する
    とを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 外部から受信したデータに基づいて画像
    データ生成する画像処理装置であって、 前記画像データの所定サイズの画像ブロック毎に縮小処
    理を施してより少ない容量の低品位画像ブロックを生成
    する第1の生成手段と、前記第1の生成手段によって生成された低品位画像ブロ
    ックに 所定の拡大処理を施して得た拡大画像ブロックと
    前記縮小処理を施す前の画像ブロックとの差分データを
    生成する第2の生成手段と、前記低品位画像ブロックと前記 差分データとを対応付け
    格納する記憶手段と、 前記記憶手段から低品位画像ブロックと該ブロックに対
    応する差分データとを読み出し、前記低品位画像ブロッ
    クと該ブロックに対応する差分データに基づいて、前記
    縮小処理を施す前の画像ブロックを復元する復元手段と
    を有し前記記憶手段の容量が不足する場合には差分データを格
    納せず、前記復元手段は対応する差分データが格納され
    ていない低品位画像ブロックに関し、差分データを用い
    ず前記画像ブロックを復元する ことを特徴とする画像処
    理装置。
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