JP3262249B2 - 自動車用ハロゲン電球 - Google Patents

自動車用ハロゲン電球

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、色温度3500K以上
の高色温度ハロゲン電球、その他ハロゲン電球に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のハロゲン電球の色温度を上げる方
法としては、発光管表面に多層膜をコーティングし赤色
分光成分を反射、吸収させる方法、及び灯具の前面ガラ
ス或いはミラーを着色し赤色分光成分を反射、吸収する
方法、またはランプの発光効率を向上させる方法等が行
われていた。
【0003】発光管表面に多層膜コーティングを行う方
法としては、ディッピング、蒸着等の方法があるもの
の、発光管表面が平面でないハロゲン電球に均一に付着
させるのは難しく、その為電球点灯時照射方向によって
色ムラが発生し、製作上良品率が悪く再付着等の手間が
必要で、作業効率が悪い物だった。
【0004】また、灯具の前面ガラス、或はミラーを着
色し3500K以上の高色温度を得る方法は、ハロゲン
電球より出る熱に耐える耐熱材料を使用する必要があ
り、高価な物となっていた。
【0005】また、他の方法としてハロゲン電球の発光
効率を向上させ、色温度を上げる方法が考えられるが、
効率を上げることによりフィラメントからタングステン
の蒸発量が多くなり、その結果フィラメントのやせ細り
が早期に発生し、溶断までの時間は短くなり短寿命を引
き起こす。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みなされたものであって、その目的は、安価で、製作し
やすく、しかも使用寿命の短縮のない、色ムラの生じな
い高色温度のハロゲン電球を提供することにある。
【0007】
【問題を解決するための手段】本発明の目的は、以下に
述べる手段によって達成できる。すなわち、高シリカガ
ラスに特定の元素を添加して、ハロゲン電球の発光管と
して使用する。高シリカガラスに添加する元素はコバル
ト等の金属元素で、その結果ハロゲン電球からの放射光
は、フィラメントから放射される光のうち、赤色を中心
とした400〜800nmを吸収した分光放射特性とな
る。この高シリカガラスを使用した発光管を通ったフィ
ラメントからの放射光は、400〜800nmの波長域
で吸収が起こり、透過した光の色温度は透明石英管使用
ハロゲン電球と比較し、約200K上昇し、3500K
以上の高色温度を示す結果となる。この高シリカガラス
を用いた発光管をハロゲン電球に、または透明石英管使
用ハロゲン電球のアウターバルブ等に使用することによ
り高色温度の光出力特性が得られる。
【0008】
【作用】図1と図2とを用いて説明する。図1は、黒白
用電子複写機に使用されている原稿露光用ハロゲン電球
の分光放射分布の説明であって、発光管には透明石英管
を使用していて、(赤色成分/青色成分)の比の値の代
表値として、(695nm/470nm)を採用すると
その値は約4.02である。色温度は約3000Kであ
る。図2は、本発明のカラー用電子複写機に使用される
原稿露光用ハロゲン電球の分光放射分布の説明図であっ
て、発光管にはコバルト元素を添加した高シリカガラス
管を使用していて、上記と同様に(695nm/470
nm)の値は約3.46である。色温度は約3230K
であって、従来よりも230K高い。従来よりも青色成
分が多く、カラー複写に適するハロゲン電球となる。
【0009】上記のように、赤色成分を抑制すると、色
温度で約200K高めることができ、また、R(赤色成
分)、B(青色成分)との関係を整えることができる。
【0010】
【実施例】図3は、図2のデータを採取するのに設計さ
れたカラー用電子複写機のための原稿露光用ハロゲン電
球であって、電気定格はAC80V、300Wである。
図1に示す分光放射分布を有する従来のハロゲン電球を
カラー用電子複写機に使用すると、RとBとのバランス
が悪く、赤色カットフィルターを別途装着する必要があ
ったが、本発明のハロゲン電球では、RとBとのバラン
スが良いので、赤色カットフィルターは不要となる。
【0011】図4は自動車用ハロゲン電球の説明図であ
る。この電球においても、発光管として従来どうりの透
明石英管を使用した場合の分光放射分布を図5に示す。
他方、コバルト元素を含有した高シリカガラス管を使用
した本発明の電球の分光放射分布を図6に示す。電気定
格はDC12V、55Wであって、同一のフィラメント
設計でありながら、従来の電球の色温度が約3352K
に対して本発明の電球では約3560Kとなり、結果と
して、色温度が208K高いものとなる。したがって自
動車ハロゲン電球として視認性の向上した自動車用ハロ
ゲン電球が提供できる。
【0012】図7は、ショーケース等における照明用ハ
ロゲン電球の説明図である。電気定格はAC120V、
500Wであって、発光管として従来どうりの透明石英
管を使用した場合の電球からの分光放射分布を図8に示
す。この従来電球の色温度は3000Kであって、同一
のフィラメント設計で発光管としてコバルト元素をドー
プした高シリカガラス管を採用した本発明の電球の分光
放射分布を図9に示す。この分布特性で、その色温度は
3206Kとなり、従来電球よりも206K高く、白色
光に近ずくので、本発明の電球は、ショーケース内照
明、店舗照明に適する。同一電気定格、同一フィラメン
ト設計であって、従来電球よりも、陳列品の色がより鮮
明な自然色となる。
【0013】図10は、透明石英管使用ハロゲン電球
に、コバルト元素を含有した高シリカガラス管をアウタ
ーバルブとして被せた光源装置の説明図である。電気定
格はAC120V、500Wであって、透明石英管使用
ハロゲン電球自体の分光放射分布は図11に示すとうり
である。色温度は3050Kである。これに対して、上
記アウターバルブを被せた光源装置では、光源からの分
光放射分布が図12のようになる。色温度は3260K
であって、電球自体の色温度よりも210K高くR、G
(緑色)、Bのバランスが改善されて照射物を自然色に
近い色で見ることができる。
【0014】図13は、透明石英管使用ハロゲン電球を
灯具の中に配置し,前面ガラスとして、コバルト元素を
含有した高シリカガラス板を使用して構成された光源装
置の説明図である。この光源装置も、前記の光源装置と
同様の技術効果を有する。
【0015】ところで、以上の実施例からも理解される
ように、普通市販されている透明石英管使用のハロゲン
電球の分光放射分布は、図2、図5、図8、図11のよ
うになって、(R/B)の値は大体4以上である。それ
に対し、R(赤色成分)を中心に波長400nmから8
00nmの範囲を吸収する高シリカガラスで、ハロゲン
電球の発光管を構成すると、(R/B)の値は4より小
さくなり、同一の電気定格、同一のフィラメント設計で
あれば色温度は200K以上高めることができる。した
がって、自動車用ハロゲン電球に応用すれば、視認性の
良いものが得られ、一般照明用ハロゲン電球に応用すれ
ば、物を自然色に近い色で見ることができ、R、G、R
のバランス改善に利用すれば、カラー用電子複写機のた
めの良好な露光用ハロゲン電球が提供できる。
【0016】
【発明の効果】以上の説明から理解できるように、本発
明によれば、色温度が3500K以上の高色温度で、
価で、製作しやすく、しかも使用寿命を短くすることな
く色ムラもなくて、視認性の良い自動車用ハロゲン電球
が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】透明石英管使用電子複写機用ハロゲン電球の分
光放射分布の説明図である。
【図2】コバルト元素含有高シリカガラス管使用電子複
写機用ハロゲン電球の分光放射分布の説明図である。
【図3】電子複写機用ハロゲン電球の説明図である。
【図4】自動車用ハロゲン電球の説明図である。
【図5】発光管が、透明石英管の場合における自動車用
ハロゲン電球の分光放射分布の説明図である。
【図6】発光管が、コバルト元素含有高シリカガラス管
の場合における自動車用ハロゲン電球の分光放射分布の
説明図である。
【図7】照明用ハロゲン電球の説明図である。
【図8】発光管が、透明石英管の場合における照明用ハ
ロゲン電球の分光放射分布の説明図である。
【図9】発光管が、コバルト元素含有高シリカガラス管
の場合における照明用ハロゲン電球の分光放射分布の説
明図である。
【図10】透明石英管使用ハロゲン電球に、コバルト元
素含有高シリカガラス管をアウターバルブとして装着し
た光源装置の説明図である。
【図11】透明石英管使用ハロゲン電球の分布放射分布
の説明図である。
【図12】光源装置の分光放射分布の説明図である。
【図13】他の光源装置の説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01K 1/32 H01K 1/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コバルト元素を含有し、フィラメントか
    ら放射される光の内、赤色成分を含む波長範囲400〜
    800nmを吸収する高シリカガラスを発光管に採用
    し、色温度が3500K以上の高色温度とすることによ
    り視認性を良くすることを特徴とする自動車用ハロゲン
    電球。
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