JP3262188B2 - バルーン - Google Patents
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Description
な構成を有するバルーンを提供するものである。
は透明性フィルムを用いたものから、不透明性フィルム
を用いたものまで多種多様である。透明性のものは裏面
印刷が可能なため、美しく印刷されたバルーンが提供で
きるが、不透明性のものはどうしても表印刷となるため
に、ふくらまし操作を繰り返すと印刷部分が脱落しやす
くなる。こうした現象を防ぐために、印刷部の上に保護
層を設けることも考えられるが、こうすると、バルーン
自身の自重が増加し、長期間に亘りバルーンが空中に浮
遊しなくなる。しかもこのようなフイルムは、例え印刷
が施されていたとしてもどうしても平面的で、立体観に
乏しく、意匠性に難点があり、もうひとつ人目を引くも
のとはならなかった。
現され、しかも立体感のあるバルーンを得るべく鋭意追
求した結果、ついに本発明に到達した。
フイルムからなり、他の半面が金属蒸着層を優する不透
明状フイルムからなるバルーンを得んとするものであ
る。
ないが、好ましくはポリエチレン、ポリプロピレン等の
ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂等からなるフ
ィルムを例示でき、好ましくはポリアミド系樹脂層、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体けん化物層、ポリアミド系
樹脂層及びポリエチレン系樹脂層をこの順序で備えた積
層フイルムをあげることができる。また、不透明状フイ
ルムとしては特に制限はないが、前記透明状フイルム
に、更に金属蒸着層を有するフイルムを例示でき、好ま
しくは金属蒸着層、ポリアミド系樹脂層、エチレン−酢
酸ビニル共重合体けん化物層、ポリアミド系樹脂層及び
ポリエチレン系樹脂層をこの順序で備えた積層フイルム
をあげることができる。ここでポリエチレン系樹脂層は
接着性樹脂層を介して共押出法等で積層されていてもよ
く、また接着剤を介してドライラミネート法等で積層さ
れていてもよい。前記したポリアミド系樹脂としては、
ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン
12などの他に、ナイロン6−66共重合体、ナイロン
6−610共重合体などのコポリアミド等の脂肪族系ポ
リアミド樹脂、半芳香族系ポリアミド樹脂、非晶質系ポ
リアミド樹脂もしくはこれらの混合物等を例示でき、特
に制限はない。ここでナイロン6樹脂とは、ε−カプロ
ラクタムを開環重合して得られる周知のものである。ま
た半芳香族系ポリアミド樹脂とは主鎖及び/又は側鎖に
芳香族環を有する構造のものならば十分で特に制限はな
いが、通常では結晶性を有するものが好ましく、更に一
般にはメタもしくはパラキシリレンジアミンと炭素が4
〜12程度のジカルボン酸とから重縮合されたポリキシ
リレン系重合体を例示できる。就中メタキシリレンジア
ミンとアジビン酸とから合成されたポリメタキシリレン
アジパミドが好適なものとして例示でき、かかる重合体
はカスバリアー性、低吸水性、低誘浸性等の特性を備え
ている。
ド樹脂と半芳香族系ポリアミド樹脂をブレンドして用い
てもよく、その配合量は脂肪族系ポリアミド樹脂100
重量部に対して半芳香族系ポリアミド樹脂10〜95重
量部程度が望ましいが、この範囲に限定されることな
く、適宜にブレンドし用いればよい。更に、非晶質系ポ
リアミド樹脂とは、結晶性がないものか、結晶性の乏し
いもの等を総称しており、特に制限はないが、一般に主
鎖及び/又は側鎖等に芳香族環を有する半芳香族性のポ
リアミドを例示できる。具体的にはテレフタル酸、イソ
フタル酸等のジカルボン酸とヘキサメチレンジアミン等
のジアミンとの重合体、これら3モノマーの3元共重合
等を例示できるが、特に制限はない。
しくは脂肪族系ポリアミド樹脂及び/又は半芳香族系ポ
リアミド樹脂とブレンドして用いてもよく、その配合量
は非晶質系ポリアミド樹脂5〜50重量%、脂肪族系ポ
リアミド樹脂及び/又は半芳香族系ポリアミド樹脂95
〜50重量%程度を例示でき、ここで脂肪族系ポリアミ
ド樹脂及び半芳香族系ポリアミド樹脂を両方用いる時の
両者の配合割合は、前記した配合量程度が好ましいもの
として例示できる。さらに、このような混合物を用いる
と、その延伸性も良好となり、より薄手の多層フィルム
の作成が可能となって、好ましい面が多い。このように
ブレンドして用いる場合、非晶質系ポリアミド樹脂とし
てはナイロン6、半芳香族系ポリアミド樹脂としてはメ
タ及び/又はパラキシリレンアジオアミド系重合体、非
晶質系ポリアミドとしてはテレフタル酸及び/又はイソ
フタル酸とヘキサメチレンジアミンとの重縮合物等を例
示でき、この組み合わせが最も効果的である。
ん化物(EVOH)とは、エチレン含有量20〜65モ
ル%、けん化度90%以上のものである。かかるEVO
Hは、ヘリウムガスバリアー性、屈曲性等を考慮しつ
つ、できるだけ薄くするのが望ましい。前記したポリエ
チレン系樹脂としては、例えばエチレン類の単独重合
体、他のオレフィン類との共重合体、他の共重合可能な
モノマー例えば他のビニル系モノマー等との共重合体及
びこれらの変性共重合体等を例示できる。具体的には例
えば低密度から高密度に互る各種密度のポリエチレン
(線状低密度、線状中密度ポリエチレンを含む)、アイ
オノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体等を例示でき、特に制限はな
い。こうしたポリエチレン系樹脂はヒートシール層とし
て機能するもので、ヒートシール強度が1kg/cm以
上となるように適宜の材質を選択し、かつ厚さを所定の
値とするのが、より望ましい。しかし乍ら、このことは
特に制限はないが、厚くし過ぎると自重が大きり空中浮
遊がしにくくなるので注意を要する。
は、上記オレフィン類の単独又は共重合体等に例えばマ
レイン酸、フマル酸、アクリル酸、その他適宜の不飽和
カルボン酸又はその酸無水物、エステル若しくは金属塩
等の誘導体を共重合例えばグラフト共重合した変性重合
体を代表的なものとして例示でき、上記変性重合体の単
独又は他の成分、例えば他のオレフィン系重合体との混
合物等も前記変性ポリオレフィン系樹脂の中に含まれ
る。こうした変性ポリオレフィン系樹脂は多層とする際
の接着樹脂として好適に使用され得るものであり、その
他このような接着性樹脂としてはアイオノマー樹脂、エ
チレン−エチル−アクリレート樹脂、エチレン−ビニル
アルコール共重合体等を例示でき特に制限はない。この
際、ポリエチレン系樹脂層は変性ポリオレフィン系樹脂
等の接着性樹脂層を介して積層されていても、いっこう
にさしつかえない。
れる不透明状フイルムにおける金属蒸着層は、適宜のフ
ィルム、例えば前記した積層フィルムのポリアミド系樹
脂層に形成されるもので、そこに用いられる金属として
はアルミニウム、2酸化けい素、その他各種金属を例示
できる。かかる金属蒸着層を形成する際は、どのように
形成してもいっこうに差し支えないが、好ましくは長尺
の帯状フィルムにおける幅方向の中央から一方に形成さ
せ、他方は透明状フィルムのままであることが望まし
い。こうすると、極めて容易に半面(例えば半球面)が
透明状のままで、他方の半面(例えば半球面)が金属蒸
着層を有する不透明状フイルムからなるバルーンを形成
することも可能となるので便利である。
ムは単層でも多層でもさしつかえないが多層の場合、前
記した通り共押出法により積層形成されたり、ドライラ
ミネート法や溶融押出ラミネート法等各種方法で積層形
成され得る。こうしたフィルムは、必要に応じて延伸、
熱処理等が行われるが、通常では薄手のものを得るため
に、延伸が行われることが望ましい。延伸温度は50〜
150℃、延伸倍率は縦、横それぞれに2.5〜5.0
倍程度を例示できる。延伸が行われる時は、自然収縮性
を除くために通常では熱処理が行われる。熱処理が行わ
れる場合、熱処理温度については特に制限はないが、通
常では150℃以上、さらには190〜220℃程度を
例示できる。こうした得られたフィルムは適宜の方法で
適宜にカットされ、本発明に係るバルーンの形状にヒー
トシールされて、バルーンに形成されることになる。か
かるバルーンは、より好ましくは球形を有すると共に、
半球面が透明状フイルムからなり、他方の半球面が不透
明状フイルムからなる構成のものを例示できる。
脂)とを重量比率で80:20とした混合物からなるポ
リアミド系樹脂層(A)、エチレン含有率29モル%、
けん化度99%以上のエチレン−酢酸ビニル共重合体け
ん化物層(B)、変性線状低密度ポリエチレンからなる
接着性樹脂層(C)及び線状低密度ポリエチレン層
(D)を(A)(B)(A)(C)(D)の順序で共押
出法により積層してなる多層フィルムを65℃で縦方向
に3.0倍、次いで110℃で横方向に3.5倍に延
伸、その後熱処理してトータル厚さが25μのバルーン
用フィルムを得た。個々の厚さは(A)層から順に5、
3、5、2、10μであった。こうして得たフィルムは
ヒートシール強度が2.0kg/cm、ヘリウムガスバ
リアー性が600cc/m2・24H・23℃・atm
であった。
ずれかの(A)層側に接着剤を介して低密度ポリエチレ
ン層(E)をドライラミネートし、(A)層から順に
5、3、5、10μであるバルーン用フィルムを得た。
こうして得たフィルムは、ヒートシール強度が2.0k
g/cm、ヘリウムガスバリアー性が600cc/m2
・24H・23℃・atmであった。
にカットし、その幅方向の中心から一方に巾50cm、
厚さ400Åのアルミニウムによる金属蒸着層を(A)
層の表面に形成した。こうして得たバルーンフィルムの
ヒートシール層即ち(D)または(E)層同志をヒート
シールして球状に形成し、半面が透明状フィルムで構成
され、他方の半面が金属蒸着層を有する不透明状フィル
ムで構成されたバルーンを得た。こうして得たバルーン
は、長期間空中に浮遊し、印刷を施さなくてもその見栄
えも格別のものであった。
例3と同様にしてバルーンを形成した。こうして得たバ
ルーンは平面的なその見栄えはもうひとつ不十分であっ
た。
るバルーンは、長期間に渡り空中浮遊が可能である上
に、優れた立体観を有し、意匠効果も格別のものであっ
た。さらにバルーンの半面については内部印刷も可能で
あり、その印刷効果も格別のものがある。
Claims (2)
- 【請求項1】 半面が透明状フィルムからなり、該フィ
ルムが非晶質系ポリアミド樹脂5〜50重量%と脂肪族
系ポリアミド樹脂及び/又は半芳香族系ポリアミド樹脂
95〜50重量%とを含有する混合物層、エチレン−酢
酸ビニル共重合体けん化物層、非晶質系ポリアミド樹脂
5〜50重量%と脂肪族系ポリアミド樹脂及び/又は半
芳香族系ポリアミド樹脂95〜50重量%とを含有する
混合物層及びポリオレフィン系樹脂層を備えた積層フィ
ルムであり、他の半面が金属蒸着層を有する不透明状フ
ィルムからなることを特徴とするバルーン。 - 【請求項2】 半面が金属蒸着層を有する不透明状フィ
ルムからなり、該フィルムが非晶質系ポリアミド樹脂5
〜50重量%と脂肪族系ポリアミド樹脂及び/又は半芳
香族系ポリアミド樹脂95〜50重量%とを含有する混
合物層、エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物層、非
晶質系ポリアミド樹脂5〜50重量%と脂肪族系ポリア
ミド樹脂及び/又は半芳香族系ポリアミド樹脂95〜5
0重量%とを含有する混合物層及びポリオレフィン系樹
脂層を備えた積層フィルムであり、他の半面が透明状フ
ィルムからなることを特徴とするバルーン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12477394A JP3262188B2 (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | バルーン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12477394A JP3262188B2 (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | バルーン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07289745A JPH07289745A (ja) | 1995-11-07 |
JP3262188B2 true JP3262188B2 (ja) | 2002-03-04 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12477394A Expired - Fee Related JP3262188B2 (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | バルーン |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3262188B2 (ja) |
-
1994
- 1994-04-25 JP JP12477394A patent/JP3262188B2/ja not_active Expired - Fee Related
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