JP3261801B2 - 液冷式外被を備える回転電機 - Google Patents
液冷式外被を備える回転電機Info
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Description
保って熱膨張を一定にする工作機械用電動機や高温の雰
囲気に曝されたり発熱の大きい回転電機などにおいて、
冷却改善のため、外被であるフレーム又はブラケットに
水などの冷媒を流通させるように液冷中空コイルを埋め
込んで構成した液冷式外被を備える回転電機に関する。
水路を刻み、ガスケットを介して外側部材を接合して冷
却を改善する液冷式外被を備える回転電機がある。この
構造は、2部材を必要として接合面の機械加工が必要で
あり、ガスケットの信頼性と保守が必要である。そこ
で、アルミニュウム合金を鋳造又はダイカストで造形し
たり合成樹脂を射出成形で造形した外被の母材に、液冷
中空コイルを埋め込んで冷却を改善する液冷式外被を備
える回転電機がある。
ストや射出成形で造形する外被の母材に液冷中空コイル
を埋め込む構造は、造形された単一の外被に液冷中空コ
イルが埋め込まれるので構造が簡単で、信頼性と保守性
が優れる。しかし、外被の肉厚の中央に液冷中空コイル
を位置させることが困難であり、偏位すれば液冷中空コ
イルが外被の表面に露出して見苦しかったり、機械加工
で液冷中空コイルが削られて穴が開いてしまう。また、
液冷中空コイルの剛性が充分あり、その両端を正しく位
置決めしても、造形時に、母材中の液冷中空コイルの浮
力や母材の液体注入力を強く受け、熱によるスプリング
バックもあり、液冷中空コイルの中間部はやはり偏位
し、液冷中空コイルが外被の表面に露出して見苦しかっ
たり機械加工で穴が開いたりする恐れがある。
射出成形などで造形する外被の母材の肉厚の中央に、浮
力や液体注入力に打ち勝って液冷中空コイルを確実に位
置させることができる液冷式外被を備える回転電機を提
供することにある。
える回転電機は、螺旋状をして筒状の液冷中空コイルの
外側又は内側に軸方向に連続する複数本の固定片を配置
し、この固定片に前記液冷中空コイルを固着し、前記液
冷中空コイルと前記固定片とを筒状の外被の母材に埋め
込むとともに、埋め込まれた固定片の少なくとも1つの
固定片に突出部を設けて前記外被の母材の外に突出さ
せ、該突出部により前記液冷中空コイルの前記外被の母
材内での位置決めを行うものである。
渦巻状をして板状の液冷中空コイルの外側又は内側に径
方向に連続する複数本の固定片を配置し、この固定片に
前記液冷中空コイルを固着し、前記液冷中空コイルと前
記固定片とを板状の外被の母材に埋め込むとともに、埋
め込まれた固定片の少なくとも1つの固定片に突出部を
設けて前記外被の母材の外に突出させ、該突出部により
前記液冷中空コイルの前記外被の母材内での位置決めを
行うものである。
定片を棒状にするものであり、発明4は、発明1又は2
において、前記固定片に前記液冷中空コイルの一方の片
側の1/4円弧以上を囲み他方の片側を開く凸部を設け
るものであり、発明4は、発明1又は2において、前記
固定片に前記液冷中空コイルの少なくとも一方の片側の
1/4円弧以上を囲む凸部を設け、この凸部と前記固定
片とを連続する帯板から形成するものである。
中空コイルの位置決めが確実となり、固定片が外被の表
面に露出したり、機械加工で削られるようなことがあっ
ても、液冷中空コイルは造形した外被の母材の肉厚の中
央に、コイルの浮力やダイカストの液体注入力に打ち勝
って確実に位置し、液冷中空コイルが外被の表面に露出
して見苦しかったり機械加工で穴が開いたりする恐れが
全くない。
簡単な形状の固定片に固着され、発明4によれば、液冷
中空コイルは自らのばね力と1/4円弧以上を囲む凸部
とで固定片に固着され、発明5によれば、液冷中空コイ
ルは固定片のばね力と1/4円弧以上を囲む凸部とで固
定片に固着される。
面図、図2は図1のA−A断面図であり、図3は実施例
2の図1に対応する要部の断面図、図4は実施例3の図
1に対応する要部の断面図である。図1及び図2におい
て、ブラケット1a、1bに軸受2a、2bを介して支
承される軸3に回転子4を固着し、この回転子4の外周
に空隙を介して固定子5を配置する。固定子5はブラケ
ット1a、1bを取付けたフレーム6に固定され、フレ
ーム6はアルミニュウム合金などでダイカストされて造
形される。
て、銅パイプからなり螺旋状をして筒状の液冷中空コイ
ル11の内側に、軸方向に連続して端部に突出部12a
を持つ複数本の棒状の固定片12を配置し、この固定片
12に液冷中空コイル11をろう接13などで固着す
る。そして、この液冷中空コイル11と固定片12とを
前記フレーム6の母材に造形時に埋め込む。造形時に
は、固定片12の内周をダイカストの内型の外周に沿わ
せ、突出部12aを内型の凹部に嵌め込むことにより、
固定片12が、従って固定片12を固着した液冷中空コ
イル11がダイカストの型に対して位置決めされる。
レーム6の表面に露出したり、機械加工で削られるよう
なことがあっても、液冷中空コイル11は造形したフレ
ーム6の母材の肉厚の中央に、コイルの浮力やダイカス
トの液体注入力に打ち勝って確実に位置し、液冷中空コ
イル11がフレーム6の表面に露出して見苦しかったり
機械加工で穴が開いたりする恐れが全くない。
各ピッチをろう接13などで固着しているが、複数ピッ
チ毎でもよい。この発明で螺旋状の液冷中空コイルと
は、コイルの1ターンを軸と直角な断面内に巻回して次
のターンへ段上がりするものを含む。固定片12を液冷
中空コイル11の内側に配置するのに代えて外側や両側
に配置してもよい。造形前に、固定片12を固着した液
冷中空コイル11がダイカストの型に適宜の強さで固定
されれば、突出部12aは必須ではない。液冷中空コイ
ル11の肉厚が充分あるか、造形中に液冷中空コイル1
1に冷却空気を通すなどすれば、液冷中空コイル11と
母材は同系統の材料でもよい。ダイカストに代えて普通
の鋳造でもよいし、合成樹脂の射出成形などでもよい。
に前記液冷中空コイル11の一方の片側の1/4円弧以
上を囲み他方の片側を開く凸部22aを設け、凸部22
aのピッチと液冷中空コイル11の自由形状のピッチと
を変えて液冷中空コイル11のばね力で液冷中空コイル
11を固定片22に固着する。図示のように、1ピッチ
ずらせ凸部32aを持つ外側の固定片32を凸部32a
が圧入するように併用してもよい。固定片22、32は
板のプレス加工に適する。図4に示す実施例3におい
て、固定片42は、前記液冷中空コイル11の両側の1
/4円弧以上を囲む凸部42aを設け、この凸部42a
と固定片42とを連続する帯板から形成する。液冷中空
コイル11を固定片42のばね力で固定片42に固着す
る。耳42bを形成して位置決めを調整させてもよい
し、実施例2のように凸部42aは液冷中空コイル11
の少なくとも一方の片側の1/4円弧以上を囲み他方の
片側を開くようにしてもよい。
レームに関する技術であるが軸方向空隙形の回転電機の
ブラケットにも適用することができる。また、円筒空隙
形の回転電機のブラケットや軸方向空隙形の回転電機の
フレームにも適用することができる。このとき、図示す
るまでもなく、その構造は、渦巻状をして板状の液冷中
空コイルの外側又は内側に径方向に連続する複数本の固
定片を配置し、この固定片に前記液冷中空コイルを固着
し、前記液冷中空コイルと前記固定片とを板状の外被の
母材に埋め込むものとなる。
の液冷中空コイルの位置決めが確実となり、固定片が外
被の表面に露出したり、機械加工で削られるようなこと
があっても、液冷中空コイルは造形した外被の母材の肉
厚の中央に、コイルの浮力やダイカストの液体注入力に
打ち勝って確実に位置し、液冷中空コイルが外被の表面
に露出して見苦しかったり機械加工で穴が開いたりする
恐れが全くないという効果がある。
Claims (5)
- 【請求項1】螺旋状をして筒状の液冷中空コイルの外側
又は内側に軸方向に連続する複数本の固定片を配置し、
この固定片に前記液冷中空コイルを固着し、前記液冷中
空コイルと前記固定片とを筒状の外被の母材に埋め込む
とともに、埋め込まれた固定片の少なくとも1つの固定
片に突出部を設けて前記外被の母材の外に突出させ、該
突出部により前記液冷中空コイルの前記外被の母材内で
の位置決めを行うことを特徴とする液冷式外被を備える
回転電機。 - 【請求項2】渦巻状をして板状の液冷中空コイルの外側
又は内側に径方向に連続する複数本の固定片を配置し、
この固定片に前記液冷中空コイルを固着し、前記液冷中
空コイルと前記固定片とを板状の外被の母材に埋め込む
とともに、埋め込まれた固定片の少なくとも1つの固定
片に突出部を設けて前記外被の母材の外に突出させ、該
突出部により前記液冷中空コイルの前記外被の母材内で
の位置決めを行うことを特徴とする液冷式外被を備える
回転電機。 - 【請求項3】請求項1又は2記載の液冷式外被を備える
回転電機において、前記固定片を棒状にすることを特徴
とする液冷式外被を備える回転電機。 - 【請求項4】請求項1又は2記載の液冷式外被を備える
回転電機において、前記固定片に前記液冷中空コイルの
一方の片側の1/4円弧以上を囲み他方の片側を開く凸
部を設けることを特徴とする液冷式外被を備える回転電
機。 - 【請求項5】請求項1又は2記載の液冷式外被を備える
回転電機において、前記固定片に前記液冷中空コイルの
少なくとも一方の片側の1/4円弧以上を囲む凸部を設
け、この凸部と前記固定片とを連続する帯板から形成す
ることを特徴とする液冷式外被を備える回転電機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP09991193A JP3261801B2 (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | 液冷式外被を備える回転電機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09991193A JP3261801B2 (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | 液冷式外被を備える回転電機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH06315246A JPH06315246A (ja) | 1994-11-08 |
JP3261801B2 true JP3261801B2 (ja) | 2002-03-04 |
Family
ID=14259966
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09991193A Expired - Lifetime JP3261801B2 (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | 液冷式外被を備える回転電機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3261801B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3338348A4 (en) * | 2015-08-19 | 2019-03-27 | TM4 Inc. | RECEIVED COOLING DESIGN FOR ELECTRICAL MACHINES |
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JP7117160B2 (ja) * | 2018-06-05 | 2022-08-12 | 東芝産業機器システム株式会社 | 回転電機用フレームの製造方法 |
KR102144508B1 (ko) * | 2019-09-04 | 2020-08-18 | (주) 알텍 | 전기차 구동모터용 고방열 하우징 제조장치 및 제조방법 |
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-
1993
- 1993-04-27 JP JP09991193A patent/JP3261801B2/ja not_active Expired - Lifetime
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EP3338348A4 (en) * | 2015-08-19 | 2019-03-27 | TM4 Inc. | RECEIVED COOLING DESIGN FOR ELECTRICAL MACHINES |
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JPH06315246A (ja) | 1994-11-08 |
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