JP3261701B2 - 画像表示方式及び装置 - Google Patents

画像表示方式及び装置

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JP3261701B2
JP3261701B2 JP03680491A JP3680491A JP3261701B2 JP 3261701 B2 JP3261701 B2 JP 3261701B2 JP 03680491 A JP03680491 A JP 03680491A JP 3680491 A JP3680491 A JP 3680491A JP 3261701 B2 JP3261701 B2 JP 3261701B2
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克知 鈴木
俊彦 公文
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ミノルタ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大画面においても注目
部分を鮮明に表示することの可能な画像表示方式及び装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年において、大画面による画像表示の
要求が高まっている。
【0003】従来においては、例えばCRT(ブラウン
管)を用いたCRT表示装置では、大画面を実現するた
めには管面の大きなCRTを用いることとなる。
【0004】また、特に大きい画面に画像を表示するた
めに、画面となるスクリーン、透過型の液晶パネル、及
び液晶パネルに表示された画像をスクリーンに投影する
ための光源からなる投影表示装置が用いられている。
【0005】このような投影表示装置では、画面をさら
に大きくするためには、それに応じてスクリーンを大き
くするとともに、液晶パネルに表示された画像をスクリ
ーンへの拡大倍率を大きくして投影することとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のいずれ
の表示装置においても、画面が大きくなると、画面の縦
横の表示画素数(ドット数)が変わりなく同じである場
合には、表示画素間の間隔が大きくなるため、画像の見
掛け上の解像度が低下し、画面を見る者にとっては画像
の鮮明度が低下する。
【0007】そのため、従来のCRT表示装置において
は、大画面且つ高解像度の表示を実現するために、水平
及び垂直の走査周波数を高くする必要があった。
【0008】しかし、画面の走査周波数を高くすること
は、技術的に高度となるためコストが極めて高くつくと
ともに、走査周波数には上限があるため解像度に限界が
ある。
【0009】また、従来の投影表示装置においては、大
画面且つ高解像度の表示を実現するために、透過型の液
晶パネルの表示画素数及び光源の光度を大きくする必要
があり、これもやはりコスト的に高くつく。
【0010】つまり、結局、いずれの場合にも大画面且
つ高解像度を実現するためには、画面の大きさ及び表示
ドット数がいずれも増大するため表示装置のコストが大
幅に高くなってしまう。
【0011】これに対して、画面を大きくせず、詳細に
見たい注目部分の画像を画面上で拡大して表示させるこ
とも考えられるが、この場合には、その注目部分の画像
を詳細に見ることはできるが、画面上に表示される画像
の領域が狭くなるため元の画像の全体又は広い領域を一
画面で見渡すことができない。
【0012】本発明は、上述の問題に鑑み、大画面であ
っても、注目部分を鮮明に表示し且つ画像の広い領域を
表示することの可能な画像表示方式及び装置を提供する
ことを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る方
式は、上述の課題を解決するため、表示画面に1つの
像データを元にした画像を表示するに際し、前記画像の
特定部分に対しては、前記画像データを第1の記憶手段
にそのまま格納し、第1の記憶手段に格納された画像デ
ータを用いて、表示画面における表示画素密度が高い高
解像度で表示し、前記画像の特定部分以外の部分に対し
ては、前記画像データに縮小転送処理を行って第2の記
憶手段に格納し、第2の記憶手段に格納された画像デー
タを用いて、表示画面における表示画素密度が低い低解
像度で表示し、高解像度で表示された特定部分の画像と
低解像度で表示された特定部分以外の画像が連続して1
つの画像を形成する。
【0014】請求項2の発明に係る装置は、表示すべき
画像データを格納する画像データ格納手段と、画像を表
示するための表示画面と、前記表示画面内における1つ
の画像の特定領域の位置を指定するための位置指定手段
と、前記1つの画像のうち前記位置指定手段により指定
された特定領域以外の領域に属する画像データに縮小転
送処理を行って縮小画像データを生成する縮小画像デー
タ生成手段と、前記縮小画像データ生成手段により生成
された前記縮小画像データを格納する低解像度画像記憶
手段と、前記1つの画像のうち前記位置指定手段により
指定された特定領域以外の領域に表示される画像を、前
記低解像度画像記憶手段に格納された前記縮小画像デー
タに基づいて、前記表示画面における表示画素密度が低
い低解像度で表示するための低解像度画像表示手段と、
前記1つの画像のうち前記位置指定手段により指定され
た特定領域に属する画像データをそのまま格納する高解
像度画像記憶手段と、前記1つの画像のうち前記位置指
定手段により指定された特定領域に表示される1部分の
画像を、前記高解像度画像記憶手段に格納された画像デ
ータに基づいて、前記表示画面における表示画素密度が
高い高解像度で表示するための高解像度画像表示手段
と、前記高解像度画像表示手段で表示された特定部分の
画像と前記低解像度画像表示手段で表示された特定部分
以外の画像が連続して1つの画像を形成するように低解
像度画像表示手段と高解像度画像表示手段を制御する表
示制御手段とを有してなる。好ましくは、前記表示画面
の高解像度で表示する領域と低解像度で表示する領域の
輝度が均一となるように輝度を調整する。
【0015】
【作用】低解像度画像表示手段Cは、画像データ格納手
段Aに格納された画像データに基づいて、特定領域G2
を除いた画面Eの全体に画像を表示する。
【0016】高解像度画像表示手段Dは、画像データ格
納手段Aに格納された画像データに基づいて、画面Eの
特定領域G2に画像を表示する。
【0017】画面Eには、高解像度で表示された画像と
低解像度で表示された画像が連続して1つの画像を形成
する。
【0018】
【実施例】図2は本発明に係る画像表示装置2のブロッ
ク図である。
【0019】画像表示装置2は、ホストコンピュータ1
0、表示制御装置11、CRT表示装置12、プリンタ
装置13、外部メモリ14、キーボード15、マウス1
6などから構成されている。
【0020】ホストコンピュータ10は、種々のアプリ
ケーションを実行し、表示又は印刷すべき印字データ又
は画像データ(以下「画像データ」という)を信号線B
1又はB2から出力する。
【0021】表示制御装置11は、ホストコンピュータ
10の信号線B1から出力される画像データを、内部の
ビットマップ方式のメモリ上にイメージとして編集し、
その画像データをキーボード15又はマウス16からの
操作入力信号に基づいて部分高解像度表示処理し、CR
T表示装置12又はプリンタ装置13に出力してその画
像を表示し又は印刷する。その画像データを外部メモリ
14に記憶させることも可能である。部分高解像度表示
処理については後で詳述する。
【0022】一方、ホストコンピュータ10の信号線B
2から出力される画像データは、加工することなくCR
T表示装置12に出力して表示する。これは、主とし
て、ホストコンピュータ10におけるプログラムの実行
結果を表示する操作画面のための画像データである。
【0023】信号線B2からの画像データを表示してい
る際には、キーボード15及びマウス16からの操作入
力信号に対して、表示制御装置11での処理は行われず
に信号線B3によってそのままホストコンピュータ10
へ出力され、ホストコンピュータ10におけるアプリケ
ーションの処理のために使用される。
【0024】本明細書において、信号線B1からの画像
データを部分高解像度表示処理するモードを部分高解像
度モードといい、信号線B2からの画像データを直接に
表示するモードを直接表示モードという。
【0025】CRT表示装置12は、信号線B6によっ
て送られてくる画像データを画面12a上に表示する。
なお、信号線B6には、輝度信号、水平掃引信号、垂直
掃引信号が含まれる。
【0026】プリンタ装置13は、信号線B7から送ら
れてくる画像データに基づいて、用紙にその画像を印刷
(印字)する。
【0027】外部メモリ14は、例えばハードディスク
装置、フロッピィディスク装置などの補助記憶装置から
なっている。
【0028】キーボード15及びマウス16は、表示制
御装置11の操作を行うためのものであるが、ホストコ
ンピュータ10の操作をも兼用して行うことができる。
【0029】なお、マウス16には、表示制御装置11
とホストコンピュータ10との両方の操作に共通で使用
する2つの設定用ボタン16a,16b、及び表示モー
ドを切り換えるため表示制御装置11に専用で使用する
切換えボタン16cが設けられている。
【0030】図3は表示制御装置11の構成を示すブロ
ック図である。
【0031】表示制御装置11は、主制御部21、ユー
ザメモリ22、フォントメモリ23、表示制御部24、
DMAC25、プリンタIF26、メモリIF27、及
びビデオIF28などから構成されている。
【0032】主制御部21は、MPU(マイクロプロセ
ッサーユニット)などからなり、信号線B1から送られ
てくる画像データを解析し、フォントデータを用いてフ
レームメモリ31にイメージとして展開し、また、部分
高解像度表示処理、その他の処理を実行する。
【0033】ユーザメモリ22は、読み書き可能なメモ
リであり、その中にはフレームメモリ31、ワークAメ
モリ32、ワークBメモリ33が設けられている。
【0034】フォントメモリ23は、フォントデータを
格納したメモリである。
【0035】表示制御部24には、部分高解像度表示処
理の実行のために、ビデオ制御部34、高解像用VRA
M35、低解像用VRAM36が設けられている。
【0036】DMAC25は、フレームメモリ31から
ワークAメモリ32又は高解像用VRAM35へのデー
タ転送、その他の各種メモリ間のデータ転送を制御す
る。
【0037】また、主制御部21には、部分高解像度モ
ードにおける高解像度表示領域と低解像度表示領域との
平均輝度(以下、単に「輝度」ということがある)の比
を調整するための操作パネルPが接続されている。
【0038】プリンタIF26、メモリIF27、ビデ
オIF28は、それぞれ、プリンタ装置13、外部メモ
リ14、ホストコンピュータ10との間のインタフェー
スである。
【0039】図6は操作パネルPの正面図である。
【0040】図6において、自動調整キーPaは、低解
像度表示領域において1画素として表示される部分の明
るさを予め決められている所定の値に設定して、低解像
度表示領域と高解像度表示領域との平均輝度を同一にす
るための操作キーである。
【0041】手動調整キーPbは、低解像度表示領域と
高解像度表示領域との平均輝度の比をマニュアルで調整
するためのキーであり、手動調整キーPbが操作される
と、低解像度表示領域の輝度がダイアルPcの設定値に
対応する値に設定される。
【0042】主制御部21は、操作パネルPによる設定
状態に基づいて、低解像度表示領域の輝度を調整するた
めの信号を表示制御部24に送信する。
【0043】次に、表示制御装置11による部分高解像
度表示処理について説明する。
【0044】図7は画像表示装置2における画像データ
の流れを示す図、図8は画像表示装置2における部分高
解像度表示処理を説明するための図である。
【0045】ホストコンピュータ10の信号線B1から
出力される画像データは、主制御部21によって、フレ
ームメモリ31に一旦格納される。
【0046】図8(a)に示す例では、フレームメモリ
31には、画面の中央上方に「TEST」の文字、画面
の中央下方に三角形の図形を表示するための画像データ
が格納されている。
【0047】また、フレームメモリ31において、ほぼ
中央位置の矩形領域が高解像度表示領域G2として指定
されている。高解像度表示領域G2は、マウス16によ
って画面上の任意の位置が指定可能である。高解像度表
示領域G2以外の領域は低解像度表示領域G1である。
【0048】まず、低解像度表示領域G1の表示(低解
像度表示)のために、フレームメモリ31に格納された
画像データを、図8(b)に示すようにCRT表示装置
12の画面に表示可能なサイズに縮小してワークAメモ
リ32に転送する。この縮小転送処理は、比較的長い時
間(例えば数百ms)を要するため、これよりも長い所
定の周期で繰り返して実行される。
【0049】次に、図8(c)に示すように、ワークA
メモリ32内の画像データを、高解像度表示領域G2と
重複する領域をマスキングしてワークBメモリ33へ転
送(コピー)する。
【0050】なお、フレームメモリ31の内容が変化し
ない限りは、フレームメモリ31からワークAメモリ3
2への縮小転送処理を実行せず、ワークAメモリ32の
内容を、指定された高解像度表示領域G2をマスキング
してワークBメモリ33へ転送する処理を繰り返す。
【0051】そして、図8(d)に示すように、ワーク
Bメモリ33の内容を低解像用VRAM36に転送す
る。
【0052】一方、高解像度表示領域G2の表示(高解
像度表示)のために、図8(e)に示すように、フレー
ムメモリ31に格納された画像データの内、高解像度表
示領域G2の画像データを高解像用VRAM35へ転送
する。
【0053】低解像度表示領域G1及び高解像度表示領
域G2の画像データを、ビデオ制御部34によって合成
処理し、図8(f)に示すように、CRT表示装置12
の画面12a上に部分高解像度表示する。
【0054】また、ホストコンピュータ10の信号線B
2からの画像データは、ビデオ制御部34によってその
まま画面12aに表示される。
【0055】次に、ビデオ制御部34による合成処理に
ついて説明する。
【0056】図9はビデオ制御部34におけるCRT表
示装置12の掃引信号を示す図である。
【0057】ビデオ制御部34は、低解像度表示領域G
1と高解像度表示領域G2とを時間的に交互に表示する
ように画面12aを走査する。
【0058】つまり、画面12aに低解像度表示を行う
際には、図9(a)に示すように、水平掃引信号S2L
及び垂直掃引信号S3Lによって画面12aの全体を水
平方向及び垂直方向に走査するとともに、低解像用VR
AM36から読み出した画像データに基づいて輝度変調
を行う。
【0059】また、画面12aに高解像度表示を行う際
には、図9(b)に示すように、高解像度表示領域G2
の大きさに対応するように振幅が圧縮され且つ高解像度
表示領域G2の位置(左上端)に対応するようにオフセ
ット値(バイアス値)が与えられた水平掃引信号S2H
及び垂直掃引信号S3Hによって高解像度表示領域G2
を走査するとともに、高解像用VRAM35から読み出
した画像データに基づいて輝度変調を行う。
【0060】低解像度表示と高解像度表示とにおける水
平掃引信号、垂直掃引信号、及び輝度変調のそれぞれの
周波数は、互いに同一である。つまり、低解像度表示と
高解像度表示とにおける画素数は互いにほぼ同一である
が、高解像度表示領域G2は画面12aの全領域よりも
狭いので、高解像度表示領域G2の画素密度が低解像度
表示領域G1よりも高くなり、高解像度表示が行われ
る。
【0061】したがって、高解像度表示領域G2を狭く
すれば、それだけ表示密度を高くすることができる。換
言すれば、表示密度の高さに応じて、高解像度表示領域
G2が狭くなる。しかし、実際にはCRT表示装置12
自体の分解能によって表示可能な密度の限度がある。
【0062】また、低解像度表示領域G1と高解像度表
示領域G2とでは、画素密度が相違するため、1つの画
素の輝度が同一である場合には高解像度表示領域G2の
画像の平均輝度が高くなってしまう。
【0063】そのため、これらの互いの輝度の比を自動
的に調整して均一な輝度の画像が表示されるようになっ
ているとともに、これらの輝度の比をマニュアルで調整
することができる。
【0064】次に、CRT表示装置12の表示モードに
ついて説明する。
【0065】図10はCRT表示装置12の画面12a
に表示された画像の状態を示す図である。
【0066】図10(a)は画像表示装置2の処理メニ
ューを表示した状態を示す。
【0067】この状態では、画面12aには高解像度表
示領域G2が表示されず、全体が低解像度表示領域G1
となる。画面12a上にはメニューの選択のためのカー
ソルマークCMが表示され、マウス16によって移動す
る。
【0068】この画面12a上においてメニューを選択
することにより、プリンタ装置13の起動、プリンタ装
置13のエンジンのモードの変更などが行われ、また、
表示モードを選択し、直接表示モードと部分高解像度モ
ードとの切り換えが行われる。
【0069】なお、この状態では、キーボード15及び
マウス16からの操作入力信号はホストコンピュータ1
0に出力されない。
【0070】図10(b)は直接表示モードによるホス
トコンピュータ10の操作画面を表示した状態を示す図
である。
【0071】この状態においては、表示のための画像デ
ータはホストコンピュータ10において実行されている
アプリケーションによって異なり、全画面が同一の解像
度となる。
【0072】またこの状態においては、キーボード15
及びマウス16からの操作入力信号は表示制御装置11
では処理されないため、カーソルマークCMはホストコ
ンピュータ10のアプリケーションによって制御され
る。
【0073】さて、部分高解像度モードによる部分高解
像度表示画面は、上述した図8(f)に示した通りであ
る。
【0074】この状態では、先に説明したように、画面
12a上に低解像度表示領域G1及び高解像度表示領域
G2が設けられており、高解像度表示領域G2の位置は
マウス16によって指定される。
【0075】部分高解像度モードは、例えばプリンタ装
置13により印刷を行おうとする画像の状態(印字状
態)を予め画面で確認する際に選択される。
【0076】つまり、プリンタ装置13による印字密度
に比較してCRT表示装置12による表示密度が低いの
で、プリンタ装置13による印刷に先立ってCRT表示
装置12による通常の表示を行った場合には画像の細か
い部分の状態が確認できない。そのため、部分高解像度
モードを選択し、確認したい部分又は注目部分を高解像
度表示領域G2に指定することによって鮮明に表示する
ことができ、且つ画像の全体を同時に表示して確認する
ことができる。
【0077】なお、CRT表示装置12への表示は、プ
リンタ装置13により印刷するための画像データの編集
とは非同期で行われる。
【0078】次に、表示制御部24の回路例及びその動
作について説明する。
【0079】図4は表示制御部24の回路例を示すブロ
ック図である。
【0080】フレームメモリ31からの画像データは、
信号線B16を経由して、高解像用VRAM35及び低
解像用VRAM36に転送される。この転送は、表示す
べき画像データが変化して、これらのVRAM35,3
6の更新が必要となったときに、主制御装置21の指示
によって実行される。
【0081】高解像用VRAM35及び低解像用VRA
M36のデータは、以下に説明するように周辺のビデオ
制御部34によって、輝度信号S1、水平掃引信号S
2、及び垂直掃引信号S3に変換され、CRT表示装置
12に出力される。
【0082】また、ビデオ制御部34では、ホストコン
ピュータ10の信号線B2から入力されてきた画像デー
タも表示するように制御する。
【0083】すなわち、ホストコンピュータ10から直
接的に入力される画像データは、フレームメモリ31か
ら読み出した画像データとは異なり、ビデオIF28を
経た後、RGBのカラー信号線B171〜173、及び
2つの同期信号線B174,175によって入力され
る。
【0084】カラー信号線B171〜173からの信号
は、DA変換器58によりそれぞれアナログ信号に変換
されてスイッチ59に入力される。2つの同期信号線B
174,175からの信号は、それぞれスイッチ60,
61に入力される。
【0085】制御レジスタ51には、CRT表示装置1
2の表示を一時的に消すための信号S10、低解像度表
示領域と高解像度表示領域との平均輝度の比を調整する
ための信号S10a、直接表示モードと部分高解像度モ
ードとを切り換えるための信号S11、高解像度表示領
域G2のX軸(水平方向)とY軸(垂直方向)のオフセ
ット値を与えるためのオフセット信号S12,13、及
び高解像用VRAM35又は低解像用VRAM36をア
クセスする際にアドレスを切り換える信号S14が、主
制御装置21からセットされる。
【0086】信号S11により3つのスイッチ59〜6
1を同時に切り換えることによって、直接表示モードと
部分高解像度モードとが切り換えられる。
【0087】信号S11によるスイッチ59〜61の切
り換えと同時に、フリップフロップ55をリセットし、
信号S34を「L」にして低解像度表示サイクルとす
る。
【0088】これによって、X軸オフセット回路65及
びY軸オフセット回路66からのオフセット信号S4
5,46の出力を禁止し、減衰器67,69を動作させ
ずにスルーとし、輝度制御回路62から出力される輝度
信号S1のレベルを予め設定された高い方に切り換え、
低解像用VRAM36からの画像データの読み出しに切
り換える。
【0089】高解像用VRAM35又は低解像用VRA
M36からは、これらに格納されている画像データを所
定の単位(例えば16ビット)で順次読み出し、読み出
した信号S20を、並直列変換回路57によってシリア
ル信号S21に変換した後、輝度制御回路62に送る。
【0090】高解像用VRAM35又は低解像用VRA
M36を読み出すためのアドレス信号S35は、発振回
路52の出力信号S31を分周回路53で分周した信号
S32を、アドレスタイミング発生回路54によりカウ
ントして生成する。
【0091】また、発振回路52の出力する信号S31
は、並直列変換回路57のシフト用クロックとして使用
され、信号S32は、VRAMから読み出したデータ
(信号S20)を並直列変換回路57にロードするため
の信号としても使用される。
【0092】アドレスタイミング発生回路54からは、
画像データを表示する際の水平同期信号S36、垂直同
期信号S37、そして、1フレームの表示終了を示す信
号S33も出力する。信号S33は、フリップフロップ
55に入力され、上述のように低解像度表示サイクルと
高解像度表示サイクルとを切り換える信号S34を出力
する。
【0093】水平同期信号S41及び垂直同期信号S4
2は、水平掃引信号発生回路63又は垂直掃引信号発生
回路64における掃引信号の起動を行い、その出力信号
S43,44は、加算回路68,70によってオフセッ
ト信号S45,46と加算され、水平掃引信号S2又は
垂直掃引信号S3をCRT表示装置12に出力する。
【0094】減衰器67,69は、高解像度表示サイク
ルにおいて、掃引信号S43,44の振幅を圧縮して高
解像度表示領域G2内のみを走査するためのものであ
る。
【0095】このように、フリップフロップ55からの
出力信号S34が「L」と「H」とに交互に切り換わる
ことによって、低解像度表示サイクルと高解像度表示サ
イクルとが交互に切り換わる。
【0096】図5は輝度制御回路62の回路例を示すブ
ロック図である。
【0097】輝度制御回路62は、加算回路62a、O
N−OFFスイッチ62b、トランス62c、及び増幅
回路62dから構成されている。高解像度表示サイクル
においては、フリップフロップ55からの出力信号S3
4を増幅回路62dで所定の値に増幅し、加算回路62
aに入力することで、低解像度表示領域G1における1
画素に対応する部分から放射される光量が高くなるよう
に輝度信号S1のレベルが制御され、増幅回路62dの
増幅利得を変更することにより低解像度表示領域G1と
高解像度表示領域G2との平均輝度が均一化するように
調整される。
【0098】増幅回路62dには、操作パネルPによる
設定値に基づいて平均輝度の比を調整するための信号S
10aが入力され、この信号S10aに基づいて増幅回
路62dによる出力信号S34の増幅率が変更される。
【0099】ON−OFFスイッチ62bは、制御レジ
スタ51からの出力信号S10にしたがって、加算回路
62aからの信号を遮断し又は接続する。
【0100】また、高解像度表示領域G2の位置は、マ
ウス16の操作によって主制御装置21からセットされ
るオフセット信号S12,13により決まるので、マウ
ス16を操作して任意の領域を高解像度表示領域G2と
して指定することができる。
【0101】したがって、CRT表示装置12の画面1
2aが大型であっても、掃引信号S2,3及び輝度変調
の周波数を高くすることなく、オペレータの見たい任意
の注目部分を高解像度で表示することができ、且つ画像
の全体又は広い領域を同時に表示して見渡すことがで
き、しかもコスト的に有利である。
【0102】これによって、プリンタ装置13による印
字状態を、部分高解像度モードによってCRT表示装置
12に表示させて容易に詳細に確認することができる。
【0103】次に、上述した表示制御装置11の処理動
作をフローチャートに基づいて説明する。
【0104】図11は表示制御装置11のメインフロー
チャートである。
【0105】電源が投入されると、各部の初期化(ステ
ップ#11)の後に初期設定処理が行われ(ステップ#
12)、その後に処理ループ(ステップ#13〜16)
に入る。
【0106】処理ループでは、ホストコンピュータ10
から入力したデータの解析を行い(ステップ#15)、
プリンタ装置13の制御を行う(ステップ#16)。プ
リンタ装置13による印刷中はデータの解析を行わな
い。
【0107】CRT表示装置12による表示のための制
御、キーボード15及びマウス16などの制御は、主制
御装置21内のタイマーによって所定の周期で起動され
るタイマー割込み、又はマウス16やキーボード15か
らの操作入力信号で起動される割込み処理ルーチンによ
って行われる。
【0108】図12は初期設定処理のフローチャートで
ある。
【0109】初期設定処理においては、部分高解像度表
示処理のためのユーザメモリ22をクリアし(ステップ
#21)、キーボード15からのデータを蓄えるバッフ
ァをクリアし(ステップ#22)、制御用の各種変数及
びフラグの初期設定を行い(ステップ#23)、割込み
処理ルーチン起動用タイマーの設定を行い(ステップ#
24)、割込み許可を行う(ステップ#25)。
【0110】割込みが許可されると、処理ループの実行
中において、割込み要求に応じて割込み処理ルーチンが
起動される。
【0111】なお、制御用の各種変数及びフラグは次の
通りである。
【0112】DMODEは、CRT表示装置12及びマ
ウス16がホストコンピュータ10によって制御される
(CONP)か、表示制御装置11内の処理によって制
御される(PRN)かを示す。
【0113】SETREQは、DMODE=PRNのと
きに、マウス16の2つの設定用ボタン16a,16b
が押されたことを示すフラグである。
【0114】DPOSは、マウス16で指定された高解
像度表示領域G2のフレームメモリ31上のアドレスを
示す。
【0115】LPOSは、高解像度表示領域G2が更新
された場合に、更新前のDPOSの値を示す。
【0116】UPDは、低解像用VRAM36の更新要
求を示すフラグである。
【0117】PRINTは、フレームメモリ31のプリ
ンタ装置13への出力要求を示すフラグである。
【0118】EJECTは、フレームメモリ31上で1
ページ分の編集が完了した場合に、CRT表示装置12
により表示を行うか、又はプリンタ装置13により印刷
(ハードコピー)を行うかを示すフラグである。
【0119】TCOUNTは、タイマー割込み毎に更新
される内部タイマーである。
【0120】LCOUNTは、マウス16で高解像度表
示領域G2の位置を更新する際の最短周期を制御するタ
イマーである。
【0121】図13はデータ解析処理のフローチャート
である。
【0122】まず、ホストコンピュータ10からデータ
を入力する(ステップ#31)。
【0123】それが印字データである場合は(ステップ
#32でイエス)、他のプログラムからフレームメモリ
31がアクセスされるのを禁止するため割込みを禁止し
(ステップ#33)、入力データに対応するイメージを
フレームメモリ31に描画し(ステップ#34)、フレ
ームメモリ31の更新を示すフラグUPDをセットし
(ステップ#35)、割込みを許可する(ステップ#3
6)。
【0124】フラグUPDは、タイマー割込み処理にお
いてチェックされ、必要に応じてCRT表示装置12の
表示が更新される。
【0125】入力データがページ終了コードである場合
は(ステップ#38でイエス)、予め指定された処理を
行なう。この処理はホストコンピュータ10からのコマ
ンドによって変更可能である(ステップ#49,5
0)。
【0126】EJECT=DISPの場合は(ステップ
#39でイエス)、CRT表示装置12による表示を行
なう(ステップ#40〜45)。
【0127】すなわち、まず割込みを禁止し(ステップ
#40)、他のプログラムによるフレームメモリ31の
アクセスを禁止する。次にフレームメモリ31の内容を
所定の倍率で縮小してワークAメモリ32にコピーする
(ステップ#41)。
【0128】ワークAメモリ32の内容は、以降の低解
像度表示領域G1のためのマスターデータとなる。これ
を高解像度表示領域G2をマスキングしてワークBメモ
リ33へコピーし、さらに低解像用VRAM36へコピ
ーし、これを高解像度表示領域G2のイメージとともに
CRT表示装置12に表示する。
【0129】表示が完了すると、表示モードDMODE
を変更し、タイマー割込みでの表示更新を禁止するた
め、更新フラグUPDをリセットする(ステップ#4
2)。表示モードの切り換えは、制御レジスタ51の信
号S11の更新による。
【0130】高解像度表示領域G2の画像データの更新
のための高解像度情報更新処理を行い(ステップ#4
3)、表示モードを部分高解像モードに切り換え(ステ
ップ#44)、割込みを許可し(ステップ#45)、マ
ウス16による更新を許可する。
【0131】EJECT=PRNの場合、つまり編集終
了時の処理が印刷の場合は(ステップ#39でノー、ス
テップ#47でイエス)、フラグPRINTをセットす
る(ステップ#48)。なお、印字のシーケンスはステ
ップ#16のプリンタ装置13の制御により処理され
る。
【0132】図14はタイマー割込み処理のフローチャ
ートである。
【0133】この処理ルーチンは、ステップ#24にお
いて主制御部21で設定したタイマーにより起動され
る。
【0134】ここでは、フレームメモリ31の編集状況
のCRT表示装置12への更新(ステップ#61〜6
6)、及びソフト制御用タイマーTCOUNTの更新
(ステップ#67)を行なう。
【0135】CRT表示装置12への表示更新は、タイ
マーTCOUNTが所定の値の倍数になったときに(ス
テップ#61でイエスのときに)、つまり所定の周期
で、プリンタ装置13での印刷を行っておらず(ステッ
プ#62でイエス)、且つ前回の表示以降にフレームメ
モリ31が更新されたとき(ステップ#63でイエス)
に行なわれる。
【0136】実際の表示のための処理(ステップ#64
〜66)は、上述のステップ#41〜43と同様であ
る。
【0137】表示処理の後、フレームメモリ31の更新
を示すフラグUPDをリセットする(ステップ#6
7)。
【0138】図15は高解像度情報更新処理のフローチ
ャートである。
【0139】表示のための各種メモリの操作中は、制御
レジスタ51からの信号S10によって画面を暗くして
表示オフとしておく(ステップ#71,81)。
【0140】ワークBメモリ33の一括更新(ステップ
#74)は、フレームメモリ31の更新にともないワー
クAメモリ32が更新されたとき(ステップ#72でイ
エス)に行われる。それ以外の場合には、前回に削除し
た高解像度表示領域G2(LPOSの位置)のワークA
メモリ32の情報による修復(ステップ#75)、新た
に高解像度表示領域G2の指定があった位置(DPO
S)に相当する位置の削除(ステップ#76)、ワーク
Bメモリ33の内容を低解像用VRAM36にコピー
(ステップ#77)、高解像用VRAM35の更新(ス
テップ#78)、及び、DPOSに応じたX軸及びY軸
のオフセット値の制御レジスタ51への設定(ステップ
#79)を行う。このとき、LPOSをDPOSで更新
しておくことによって次回の修復位置を記憶しておく
(ステップ#80)。
【0141】図16はマウス割込み処理のフローチャー
トである。
【0142】マウス16には2つの設定用ボタン16
a,16bと専用の切換えボタン16cとが設けられて
いるが、これらのいずれかが押されたことを示す信号、
又は移動量を示す信号が入力されると、マウス割込みが
起動される。
【0143】切換えボタン16cからの入力信号は、常
に表示制御装置11においてのみ処理され、CRT表示
装置12における表示モードDMODE(COMPまた
はPRN)の反転に使用される(ステップ#92)。
【0144】表示モードの反転に当たっては、制御レジ
スタ51からの信号S11が反転する(ステップ#9
3)。
【0145】マウス16から出力される切換えボタン1
6c以外の信号は、表示モードDMODEに応じてその
処理が異なる。
【0146】直接表示モードの場合、つまりホストコン
ピュータ10の信号線B2に基づいて画像データを表示
している場合には(ステップ#94でイエス)、切換え
ボタン16cからの信号以外の全ての信号は、ホストコ
ンピュータ10に出力する(ステップ#95)。
【0147】部分高解像度モードの場合、つまり表示制
御装置11による画像データを表示している場合には
(ステップ#94でノー)、ホストコンピュータ10へ
は出力しない。
【0148】設定用ボタン16a,16bからの信号で
ある場合は(ステップ#96でイエス)、本実施例では
示されていないが、表示制御装置11の動作条件の変更
に使用するため、仮のフラグSETREQをセットして
おく(ステップ#97)。
【0149】これらの信号以外はマウス16の移動信号
であり、印刷中でなければ(ステップ#98でイエ
ス)、移動量及び移動方向に応じてDPOSを更新し
(ステップ#99)、対応する高解像度表示領域G2を
表示する(ステップ#101)。
【0150】このとき、タイマーTCOUNTを最終更
新時間LCOUNTとして記憶しておき(ステップ#1
02)、前回の更新よりも所定時間が経過したとき(ス
テップ#100でイエスのとき)のみ更新し、高解像度
表示領域G2が必要以上に更新されるのを防止する。
【0151】これは、主制御部21において、他の処
理、例えばホストコンピュータ10との通信などの処理
のための時間を確保するためである。
【0152】図17はキーボード割込み処理のフローチ
ャートである。
【0153】キーボード15が押されると、マウス割込
み処理の場合と同様に、直接表示モードの場合には(ス
テップ#111でイエス)、その全ての信号をホストコ
ンピュータ10に出力し(ステップ#112)、そうで
なければ、主制御部21内のキーバッファに格納して主
制御部21による処理に使用する(ステップ#11
3)。
【0154】上述の実施例においては、画面としてCR
T表示装置12を用いた場合について説明したが、画面
として映写用のスクリーンを用いた場合について次に説
明する。
【0155】図18は本発明に係る他の実施例の画像表
示装置3の構成を示す図、図19は図18の画像表示装
置3のブロック図である。
【0156】画像表示装置3は、表示制御装置101、
画面であるスクリーン102、高解像度画像投影装置1
03、低解像度画像投影装置104、ホストコンピュー
タ10、マウス16などから構成されている。
【0157】表示制御装置101は、コントローラ12
1、高解像度のフレームメモリ122、高解像用VRA
M123、低解像用VRAM124を有している。
【0158】フレームメモリ122は、ホストコンピュ
ータ10から送られてくる画像データの全体を高解像度
で格納できる容量(縦M画素、横N画素)を有してお
り、1つのアドレスの内容は、画面全体を高解像度表示
したと仮定した場合の1画素の輝度値に相当する。
【0159】高解像用VRAM123は、フレームメモ
リ122の容量よりも小さく、縦がM/m画素、横がN
/n画素である。高解像用VRAM123には、コント
ローラ121によって、フレームメモリ122に格納さ
れた画像データの一部がそのまま転送されて格納され
る。
【0160】低解像用VRAM124は、縦m画素、横
n画素の容量を有するメモリである。低解像用VRAM
124には、コントローラ121によって、フレームメ
モリ122に格納された画像データが縮小されて転送さ
れ、且つマウス16によって指定される高解像度表示領
域G2に相当する部分の画像データが消去されている。
【0161】スクリーン102は、裏面から投影された
画像を表面から見ることが可能なものである。
【0162】高解像度画像投影装置103は、光源13
1、レンズ132、透明液晶パネル133、これらの全
体を二次平面上の任意の位置に移動させる移動装置13
4、及びハーフミラー135から構成されている。
【0163】透明液晶パネル133には、高解像用VR
AM123に格納された内容の画像が表示され、これが
光源131、レンズ132、及びハーフミラー135に
よってスクリーン102の一部に投影される。
【0164】移動装置134は、高解像度画像投影装置
103によってスクリーン102上に投影される位置、
すなわち高解像度表示領域G2の位置を移動させるため
のものであり、例えばパルスモータ、ネジ軸、ナットな
どを用いて構成される。
【0165】低解像度画像投影装置104は、光源14
1、レンズ142、透明液晶パネル143から構成され
ている。これらは上述の高解像度画像投影装置103に
用いたのと同様のものであるが、スクリーン102の全
面に投影するものであるため、レンズ142の焦点距離
や配置関係が上述と異なっている。
【0166】また、透明液晶パネル143には、低解像
用VRAM124に格納された内容の画像が表示され、
これが光源141及びレンズ142によってスクリーン
102の全面に投影される。
【0167】したがって、スクリーン102の全体に
は、低解像用VRAM124の容量に等しいm×n画素
の低解像度表示領域G1の画像が低解像度で表示され、
その内、縦m分の1、横n分の1の高解像度表示領域G
2が高解像度で表示される。
【0168】また、光源131の電源回路150及び光
源141の電源回路151には、表示制御装置101か
ら、第一の実施例のものと同様の操作パネルPによる設
定に対応する信号がそれぞれ入力され、これらの信号に
よって光源131と光源141との光量の比が変更され
る。
【0169】なお、ホストコンピュータ10及びマウス
16からの画像データ及び信号は、コントローラ121
に入力されている。
【0170】次に、画像表示装置3の動作を説明する。
【0171】画像表示装置3による部分高解像度表示動
作の原理は、上述の画像表示装置2と同様であるので、
ここでは主として画像表示装置3に特有の動作について
説明する。
【0172】画像表示装置3の電源を投入すると、コン
トローラ121は初期設定を行う。
【0173】初期設定においては、フレームメモリ12
2をクリアし、高解像度画像投影装置103による初期
表示位置を決定する。
【0174】初期表示位置として、スクリーン102の
中央部、すなわちフレームメモリ122の中央部が選択
され、高解像度表示領域G2の左上端に位置する画素の
アドレスを高解像度表示位置として保存する。
【0175】初期設定が終わると、コントローラ121
は、ホストコンピュータ10から画像データを読み込ん
でこれをフレームメモリ122へ書き込む処理を繰り返
す。この間において、タイマ割込みとマウス割込みとを
許可している。
【0176】タイマ割込みは、スクリーン102上での
滑らかな動きを実現するためのものであり、30分の1
秒程度以下の周期で行われる。
【0177】タイマ割込みが発生すると、コントローラ
121はその旨を移動装置134に知らせ、移動を開始
するための駆動開始信号を出力する。
【0178】次に、フレームメモリ122の内容から低
解像度用画像データを作成し、低解像用VRAM124
に書き込む。
【0179】低解像度用画像データの作成に当たって
は、次の処理が行われる。
【0180】すなわち、フレームメモリ122内の注目
画素が高解像度表示領域G2に含まれない場合には、注
目画素を左上端とする縦M/m、横N/nの領域に含ま
れる(M/m)×(N/n)個の画像データの値(輝度
値)の平均を求め、これを低解像用VRAM124の対
応する画素の値として書き込む。
【0181】もし、注目画素が高解像度表示領域G2に
含まれる場合には、低解像用VRAM124の対応する
画素には輝度値「0」を示す値が書き込まれる。
【0182】以上の操作を、横方向にN/nドット毎
に、縦方向にM/m画素毎に、それぞれ行うことによっ
て、高解像度表示領域G2がマスキングされた縮小画像
が低解像用VRAM124に書き込まれることとなる。
【0183】図20は低解像度用画像データの作成処理
を示すフローチャートである。このフローチャートで
は、まず、変数x,yをクリアする(ステップ#12
1)。
【0184】これら変数x,yにより座標表示されるア
ドレスが高解像度表示領域G2から外れているか否かを
判断する(ステップ#122)。
【0185】ステップ#122でイエスの場合には、縦
M/m、横N/nの領域に含まれる画素の各画像データ
の輝度値Iの合計値を求め(ステップ#123〜12
9)、その平均を低解像用VRAM124に書き込む
(ステップ#130)。
【0186】ステップ#122でノーの場合には、合計
値を「0」とする(ステップ#135)。
【0187】これらの処理を、横方向にN/nドット毎
にxがNに等しくなるまで行い(ステップ#131,1
32)、次に、縦方向にM/m画素毎にyがMに等しく
なるまで行う(ステップ#133,134)。
【0188】そして、保存しておいた高解像度表示位置
に基づいて、フレームメモリ122の縦M/m画素、横
N/n画素の内容を、高解像用VRAM123に転送す
る。
【0189】次に、マウス割込みは、マウス16からの
入力があった場合に、その移動量に応じて高解像度表示
領域G2を移動させて高解像度表示位置を更新するため
の処理を行う。
【0190】つまり、コントローラ121は、マウス1
6からの2次元移動情報を元にして、高解像用VRAM
123の内容を変更する。
【0191】マウス16の移動量が、横方向にa(画
素)、縦方向にb(画素)の場合、高解像度表示領域G
2の左上端の画素の位置は、
【0192】N×b+a<0 …(1) である場合には「0」、
【0193】0≦N×b+a <N×M−(N×M)/(n×m) …(2) である場合には「N×b+a」、
【0194】 N×M−(N×M)/(n×m)≦N×b+a…(3) である場合には「N×M−(N×M)/(n×m)」と
なる。
【0195】こうして求めた点を左上端とし、縦M/m
画素、横N/n画素の領域の画像データを高解像用VR
AM123に転送する。
【0196】また、この左上端のアドレスを高解像度表
示位置として保存するとともに、移動装置134に出力
する。
【0197】上述の実施例においては、スクリーン10
2に表示される低解像度表示領域G1の画像と高解像度
表示領域G2の画像とが同一の輝度となるように、光源
131,141の電圧、電流などを制御することによっ
て光源の光度が自動的又はマニュアルで調整されるよう
にしたが、透明液晶パネル133,143に表示される
画像の濃度を制御することによって透過光量が自動的に
調整されるようにすることもできる。
【0198】上述の実施例によると、CRT表示装置1
2又はスクリーン102が大画面であっても、注目部分
を鮮明に表示し、且つ画像の全体又は広い領域を表示す
ることができる。
【0199】上述の実施例によると、高解像度表示領域
G2と低解像度表示領域G1との画素密度の相違による
輝度の不均一性が、画像表示装置2においては輝度制御
回路62による最大輝度の自動的な切り換え、画像表示
装置3においては光源131,141の光度又は透明液
晶パネル133,143の画像の濃度の自動的な制御に
よって、それぞれ補正されているので、画像の全体が常
に適正な輝度で表示され良好な視認性を得ることができ
る。
【0200】しかし、例えば高解像度表示領域G2の範
囲を明確にするために、高解像度表示領域G2の輝度を
低解像度表示領域G1よりも意図的に若干高くしておい
てもよい。
【0201】上述の実施例によると、1つのマウス16
及び1つのキーボード15によって、ホストコンピュー
タ10と表示制御装置11との両方を制御することがで
き、画像表示装置2,3の全体のコストの低減を図るこ
とができるとともに、操作も簡単となる。
【0202】上述の実施例において、ホストコンピュー
タ10、表示制御装置11,101、CRT表示装置1
2、高解像度画像投影装置103、低解像度画像投影装
置104、画像表示装置1,2,3、及びその各部の構
成は、上述した以外に種々変更することができる。
【0203】
【発明の効果】本発明によると、大画面であっても、注
目部分を鮮明に表示し且つ画像の広い領域を表示するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を機能的に示すブロック図、
【図2】本発明に係る画像表示装置のブロック図、
【図3】表示制御装置の構成を示すブロック図、
【図4】表示制御部の回路例を示すブロック図、
【図5】輝度制御回路の回路例を示すブロック図であ
る。
【図6】操作パネルの正面図である。
【図7】画像表示装置における画像データの流れを示す
図、
【図8】画像表示装置における部分高解像度表示処理を
説明するための図、
【図9】ビデオ制御部におけるCRT表示装置の掃引信
号を示す図、
【図10】CRT表示装置の画面に表示された画像の状
態を示す図、
【図11】表示制御装置のメインフローチャート、
【図12】初期設定処理のフローチャート、
【図13】データ解析処理のフローチャート、
【図14】タイマー割込み処理のフローチャート、
【図15】高解像度情報更新処理のフローチャート、
【図16】マウス割込み処理のフローチャート、
【図17】キーボード割込み処理のフローチャート、
【図18】本発明に係る他の実施例の画像表示装置の構
成を示す図、
【図19】図18の画像表示装置のブロック図、
【図20】低解像度用画像データの作成処理を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】 1,2,3 画像表示装置 A 画像データ格納手段 B 位置指定手段 C 低解像度画像表示手段 D 高解像度画像表示手段 E 画面 G1 低解像度表示領域 G2 高解像度表示領域(特定領域) 12 CRT表示装置(画面) 16 マウス(位置指定手段) 31,122 フレームメモリ(画像データ格納手段) 35 高解像用VRAM(高解像度画像表示手段) 36 低解像用VRAM(低解像度画像表示手段) 102 スクリーン(画面) 103 高解像度画像投影装置(高解像度画像表示手
段) 104 低解像度画像投影装置(低解像度画像表示手
段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池ノ上 義和 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (56)参考文献 特開 平1−219958(JP,A) 特表 平2−503238(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 5/00 - 5/42 G06T 11/80

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表示画面に1つの画像データを元にした
    像を表示するに際し、 前記画像の特定部分に対しては、前記画像データを第1
    の記憶手段にそのまま格納し、第1の記憶手段に格納さ
    れた画像データを用いて、表示画面における表示画素密
    度が高い高解像度で表示し、 前記画像の特定部分以外の部分に対しては、前記画像デ
    ータに縮小転送処理を行って第2の記憶手段に格納し、
    第2の記憶手段に格納された画像データを用いて、表示
    画面における表示画素密度が低い低解像度で表示し、 高解像度で表示された特定部分の画像と低解像度で表示
    された特定部分以外の画像が連続して1つの画像を形成
    するようにした ことを特徴とする画像表示方式。
  2. 【請求項2】表示すべき画像データを格納する画像デー
    タ格納手段と、 画像を表示するための表示画面と、前記表示画面内における1つの画像の特定領域の位置を
    指定するための位置指定手段と、 前記1つの画像のうち前記位置指定手段により指定され
    た特定領域以外の領域に属する画像データに縮小転送処
    理を行って縮小画像データを生成する縮小画像データ生
    成手段と、 前記縮小画像データ生成手段により生成された前記縮小
    画像データを格納する低解像度画像記憶手段と、 前記1つの画像のうち前記位置指定手段により指定され
    た特定領域以外の領域に表示される画像を、前記低解像
    度画像記憶手段に格納された前記縮小画像データに基づ
    いて、 前記表示画面における表示画素密度が低い低解像
    度で表示するための低解像度画像表示手段と、前記1つの画像のうち前記位置指定手段により指定され
    た特定領域に属する画像データをそのまま格納する高解
    像度画像記憶手段と、 前記1つの画像のうち前記位置指定手段により指定され
    た特定領域に表示され る1部分の画像を、前記高解像度
    画像記憶手段に格納された画像データに基づいて、 前記
    表示画面における表示画素密度が高い高解像度で表示す
    るための高解像度画像表示手段と、前記高解像度画像表示手段で表示された特定部分の画像
    と前記低解像度画像表示手段で表示された特定部分以外
    の画像が連続して1つの画像を形成するように低解像度
    画像表示手段と高解像度画像表示手段を制御する表示制
    御手段と を有してなることを特徴とする画像表示装置。
  3. 【請求項3】前記表示画面の高解像度で表示する領域と
    低解像度で表示する領域の輝度が均一となるように輝度
    を調整する、 請求項1記載の画像表示方式。
  4. 【請求項4】前記表示画面の高解像度で表示する領域と
    低解像度で表示する領域の輝度が均一となるように輝度
    を調整する調整手段を備える、 請求項2記載の画像表示装置。
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