JP3261465B2 - 管路内異物除去装置 - Google Patents

管路内異物除去装置

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JP3261465B2
JP3261465B2 JP18313996A JP18313996A JP3261465B2 JP 3261465 B2 JP3261465 B2 JP 3261465B2 JP 18313996 A JP18313996 A JP 18313996A JP 18313996 A JP18313996 A JP 18313996A JP 3261465 B2 JP3261465 B2 JP 3261465B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の技術分野】本発明は、出力軸にカッターを取
り付けた流体圧モータを有し、地下に埋設等されている
管路等の内部に設置され、この内部を移動してカッター
の回転により管路内部の異物を除去する装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】地下に埋設されている管路や下水管は、
水と共に流されたコンクリートが内部で固化したり、ま
た、地盤沈下や道路工事などにより、管路の接続部がず
れて隙間を生じ、また管路に段差ができたりする場合が
ある。さらに、固化用の薬注が隙間から漏れ管内部に固
物が生じたり、木の根などが管内に侵入したりして管を
閉塞させる原因となっていた。このような管路の段差等
や管内の異物を除去するために、従来よりウォータジェ
ットによる洗浄方法があったが、この技術では硬い物を
除去することは難しかった。そのため、先端にカッター
を取り付けたシャフトを備えた装置を管内に挿入し、カ
ッターの回転によって切削力を生じ、コンクリートやモ
ルタル等管路内で固まり硬化した異物等または木の根等
の切削を行うことによって異物除去する方法が採用され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法では回転するカッターは、管路内の略中心に位置して
いなければならず、管の凹凸またはカッターで除去しき
れない残留段差、異物の堆積等により装置本体が中心位
置から一定量以上ずれたりカッターが傾いたりして、正
常な位置にある管路内壁との不必要な接触を起こし管路
内壁を損傷する恐れがあった。また、異物を除去した結
果である切り屑がカッターに付着したままで目詰まりし
たり、切り屑が管路内に堆積して管路閉塞の問題があ
り、作業効率改善のために切り屑を除去・排出する必要
があった。さらに、出力軸にカッターを取り付けた油圧
モータを管路内に押し込んで異物 除去を行う場合には、
油圧ホースを送り側と戻り側の2本が必要となり、これ
を管路内に引き入れると管路内が煩雑になっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】係る課題に対して、発明
者らは管路内に段差がある場合の管路内壁と異物除去装
置の位置関係、異物除去装置の機構および切削屑として
の異物の存在に着目して検討を行い、本願の発明をする
にいたった。まず、管路内異物除去装置として、出力軸
にカッターを取り付けた流体圧モータと、装置本体を管
路長手方向に案内する前部ガイドローラと後部ガイドロ
ーラをそれぞれ3つ以上有し、装置下半分側に配置した
前部ガイドローラが段差吸収手段を介して管路半径方向
に可動し、装置下半分側に配置した前部ガイドローラが
段差吸収手段を介して管路半径方向に可動し、装置前部
上半分側に配置したガイドローラおよび後部上半分側に
配置したガイドローラが流体圧シリンダーにより係止さ
れ、かつ力を付加されて管路半径方向に可動し、装置後
部上半分側の可動ガイドローラが管路内面に押し付けら
れ、流体圧モータを作動させる高圧流体が流体圧シリン
ダーをも作動させることとした。
【0005】これによって、装置前部下半分側のガイド
ローラを管路半径方向に装置に対して相対的に可動にす
ることにより管路内面自身の凹凸、カッターで除去しき
れない残留段差または堆積した異物等による凹凸によっ
て発生するガイドローラの管路半径方向の動きを吸収
し、また固定ガイドローラとの組み合わせにより装置本
体の心ずれを最小限に防ぐ。よって、カッター中心を略
管路中心に保つことができ、カッターが正常な管路内面
に接触することはなく、管路内面の損傷を生じさせな
い。さらに、異物除去作業が終了した時点で高圧流体の
供給を停止すればカッターの回転停止とともに流体圧シ
リンダーのピストンはシリンダーの最低位置に来るので
流体圧シリンダーに係止された可動ガイドローラは管路
内面より離れる。よって、装置前部及び装置後部の上半
分側のガイドローラが装置の移動に際して抵抗となら
ず、作業終了後の管路内異物除去装置の移動が楽にな
る。
【0006】また、可動ガイドローラに力を付加して管
路内面に押し付ける手段として流体圧シリンダーまたは
スプリングを用いることにより、前者ではガイドローラ
が管路内の凹凸によって変位しても力を一定に保つこと
ができ、後者では変位増加に比例した逆方向の力の増加
を生じさせることができる。さらに、凹凸を吸収せずに
変位し、装置に対する相対的な管路半径方向の動きを生
じない固定ガイドローラを組み合わせることにより心ず
れを最小限におさえる自動調心機構とすることができ
る。
【0007】ガイドローラを、装置の前部と後部に配置
し、前記前部下半分側に配置したガイドローラを段差吸
収手段としてスプリングを介して管路半径方向に装置に
対して相対的に可動とすることで、管路内の段差を乗り
越えるときは前部下半分側のガイドローラが管路半径方
向に逃げ、装置本体の心ずれを最小限におさえ、カッタ
ー前面部の自動調心機構とすることができる。
【0008】なお、本発明の装置のガイドローラの配置
では、装置後部ガイドローラはカッター部より装置軸方
向にかなり離れた位置にあり、たとえ段差があったとし
ても、前部と後部のガイドローラ間の距離が前部ガイド
ローラとカッター部間との距離に比べてかなり大きいた
め、カッター中心に及ぼす影響はわずかな芯ずれ量であ
り、さらに、後部上半分側のガイドローラを係止した流
体圧シリンダーまたはスプリングで段差を吸収するため
カッター部は略中央の位置で問題なく切削作業ができ
る。
【0009】管路内における切削装置の位置検出装置と
その装置の位置検出信号を受けて警報を発する装置を備
えることにより、前部ガイドローラの管路半径方向位置
すなわち回転カッターと管路内面の距離を検出すること
ができ、カッターと正常な位置にある管路の内面が接触
する前に警報を出すことができる。よって、カッターと
正常な管路内面の接触を未然に防ぐことができ、管路内
面の損傷を防止し、確実な除去作業をすることができ
る。これは装置の構成上として、ガイドローラの管路半
径方向の動きがアームの上下動ひいては流体圧シリンダ
ーのピストン又は スプリングの動きに繋がっていて、さ
らに装置本体、カッターの位置に関連していることを利
用している。また、この位置検出装置を前部ガイドロー
ラの上下動を検知するリミットスイッチとすれば、装置
前部のガイドロールの管路内半径方向の位置からカッタ
ーと管路内壁との距離を検出し、カッターが管路内壁に
接触する直前の位置でリミットスイッチを作動させて警
報を出すことが出来る。
【0010】流体圧モータの排出流体又は高圧供給流体
を噴射口から装置前面に噴射させ切削屑を流出させるこ
とで、切削屑が切削箇所に堆積することを防ぐことがで
き、切削および装置推進の障害を排除しカッターを冷却
し切削屑のつまりを起こすこともなく切削できるので作
業効率をさらに高めることができる。また、水供給源を
高圧水ライン一本とすることで装置の付属物を簡素化す
ることができ、装置全体が簡単な構造となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の管路内異物除去
装置について、図面を参照に説明する。図1に示すよう
に管路内異物除去装置1は、地下の管路19内にマンホ
ール15を通過させて配置され、管路19内を移動し先
端部分に取り付けれたらカッター5を水圧モータ(図示
せず)により回転させて、異物13、木の根14、管路
設置後に生じた管路の段差などを除去する。管路内異物
除去装置1のカッターの反対側には高圧ホース4が繋が
れ、高圧ポンプ車16から水圧モータの駆動のために高
圧水が供給される。
【0012】管路内異物除去装置1のカッター5の先端
中心には回転吸収継手11が取り付けられ、これにロー
プ12を繋ぎロープ12を引くことにより管路内異物除
去装置1をカッター5側(前方)方向に移動させること
ができる。ロープ12により、他のマンホール15近く
の地上に置かれた手動または自動ウィンチ17により中
間滑車18を介して牽引される。管路内異物除去装置1
が移動すれば、回転カッター5により管路19内の異物
13、木の根14、段差などが切削・除去される。管路
内異物除去装置1は前記の他のマンホール15を通り回
収されるか、または次のマンホールへ向かって次の管路
内を移動させられる。推進シャフト3を管路内異物除去
装置1に接続すれば、推進シャフト3を介して当該装置
1を押しまたは引くことが出来る。また、推進シャフト
3を複数接続しこれにより管路内異物除去装置1を押し
または引くことによって、ロープを接続せずに所定の距
離を移動させることができ、全面閉塞管路にも使用する
ことができる。
【0013】管路内異物除去装置1の構成を図2に示
す。管路内異物除去装置1は装置本体2の後部に接続さ
れた推進シャフト3と同じく接続された高圧ホース4と
装置本体2に内蔵された水圧モータ(図示せず)とその
水圧モータの出力軸に取り付けられた回転自在のカッタ
ー5とカッター5の先端中心に取り付けられた回転吸収
継手11とその非回転端に繋がれたロープ12と流体圧
シリンダー6,7、前部ガイドローラ9、後部ガイドロ
ーラ10、アーム20,21、ピン22とから構成され
る装置上半分側の管路内壁接地装置と前部ガイドローラ
9、スプリング8、垂直レバー(図示せず)、アーム2
0、ピン22とから構成される装置前部下半分側の管路
内壁接地装置と後部ガイドローラ10からなる装置後部
下半分側の管路内壁接地装置と装置本体2の前方下側面
に取り付けられた噴射口23(図3に表示)と装置本体
2の下部に設置された重り24から構成されている。
【0014】なお、高圧ホース4から導入される高圧水
は装置本体2内で水圧モータと前部および後部水圧シリ
ンダー6、7に供給される。カッター5の直径は管路1
9の内径より若干小さくなっている。また、カッター側
壁の噴射水通過部分はいくつかの穴が空いており噴射水
の大部分が通過するようになっている。回転吸収継手1
1はスラスト軸受を有しており、一端を回転させて、他
端を回転しないようにすることができる。
【0015】管路内壁接地装置は複数の前部ガイドロー
ラ9および後部ガイドローラ10を有し、管路内面に接
触し管路内異物除去装置1の管路内の長手方向の動きを
案内しスムーズに移動できるようにする。前部ガイドロ
ーラ9および後部ガイドローラ10はそれぞれ円周方向
に配置されている。本実施例では、図3に示すように
れぞれ上半分側1個、下半分側2個の3個ずつである
が、それぞれ上半分側2個、下半分側2個の4個ずつと
することもできる。管路下部中央付近は異物が最も堆積
し易い箇所なので、ガイドローラ9、10はこの箇所を
避ける配置とすることが望ましい。
【0016】装置後部下半分側を除くガイドローラ9、
10にはそれぞれ水平に配置されたアーム20、21の
一端にピンを介して接続され、アーム20、21の他端
は、装置本体2の略中央の突出部にピン22を介して接
続されている。前部上半分側ガイドローラ9用の水平ア
ーム20と後部上半分側ガイドローラ10用の水平アー
ム21の略中央にはそれぞれ装置本体2に接地された前
部水圧シリンダー6、後部水圧シリンダー7の一端が接
続されている。前部下半分側のガイドローラ9用の水平
アーム20の略中央にはスプリング8で支持した垂直レ
バーの下端がピンを介して取り付けられている。スプリ
ング8の上端は同様にピンを介して装置本体2に接続さ
れている。垂直レバーはスプリング8に挿入され、前部
下半分側ガイドローラ9の移動を管路内半径方向のみに
規制している。前記後部下半分側を除くガイドローラ
9、10は接続ピン22を支点にして前部アーム20、
後部アーム21を介して上下に動くことが可能となって
いる。
【0017】前記前部および後部上半分側ガイドローラ
9、10には、水圧シリンダー6、7の力が水平アーム
20、21を介して付加される。前部下半分側ガイドロ
ーラ9の上下動により水平アーム20の傾きを生じれば
スプリング8が伸縮し、そのガイドローラ9に付加され
る力が変動する。また、スプリング8と垂直レバーによ
り装置本体2の自重による力がかかった場合に水平アー
ム20が水平位置に成るよう調整されている。後部下半
分側ガイドローラ10は、ローラの回転のみ可能で装置
本体2に対する位置は固定されている。
【0018】装置本体2には前部上半分側および前部下
半分側のガイドローラ9用の水平アーム20の上下動を
検出するリミットスイッチ(図示せず)が取り付られて
いて、その接点と警報装置(図示せず)が接続されてい
る。
【0019】つぎに、図1、図2を用いて管路内異物除
去装置の作用について説明する。まず、管路内異物除去
装置1を地下の管路9内にマンホール15を通過させて
配置し、管路内異物除去装置1を稼動させる。この稼動
時に高圧水発生装置である高圧ポンプ車16から高圧水
を管路内の装置本体2に導入し、前部水圧シリンダー
6、後部水圧シリンダー7および水圧モータに供給す
る。このとき、前部水圧シリンダー6および後部水圧シ
リンダー7内に導入された高圧水は、それぞれのシリン
ダー内のピストンを押し出し、前部アーム20および後
部アーム21に作用してそれぞれに接続しているガイド
ローラ9、10に対して管路半径方向外側に働く力を付
加する。後部上半分側ガイドローラ10は付加された力
に応じて管路内面に押し付けられる。装置前部上半分側
ガイドローラ9も同様に力が伝達され管路内面(正常な
位置の内壁)に接触するが、そのガイドローラに取り付
けられている前部水圧シリンダー6内のピストンは管路
半径方向外側への動きが制限されているため、管路半径
以上には広がらないようになっている。装置前部下半分
側のガイドローラ9はスプリング8により支持されてい
て、スプリング8の反発力を保ちながら管路半径方向に
移動可能である。装置後部下半分側ガイドローラ10は
装置本体2に固定されていて両者の距離は一定である。
また、水圧モータに導入された高圧水は水圧モータを駆
動回転させ、そのモータの回転が出力軸を経由してカッ
ター5を回転させる。
【0020】ついで、ロープ12を引いて管路内異物除
去装置1をカッター5側方向に移動させ、カッター5の
回転により管路19内に堆積した異物13、木の根1
4、管路設置後のずれにより生じた管路の段差などが切
削され除去される。このとき、装置本体2に導入された
高圧水の一部は、装置本体2の前方側面に備えられた噴
射口23からカッター5方向下に噴射され、カッター5
通過時にカッター5の部分を冷却し、さらに切削屑を装
置前方へ洗い流す。
【0021】管路内異物除去装置1が異物除去しながら
移動する場合、装置前部上半分側ガ イドローラ9および
装置後部下半分側ガイドローラ10は管路内面の凹凸を
吸収することなく、管路内面の凹凸に沿って動き、装置
本体2に対する相対的な管路半径方向の移動を生じな
い。一方、装置前部下半分側ガイドローラ9および装置
後部上半分側ガイドローラ10は管路内面の凹凸を吸収
し、装置本体2に対して相対的に管路半径方向に移動す
る。この機構により管路内異物除去装置1の中心が極力
管路内の中心位置に維持される、いわゆる自動調心機構
が働く。
【0022】また、管路内異物除去装置1が異物除去し
ながら移動する場合、前部上半分側および前部下半分側
のガイドローラ9用の水平アーム20におけるガイドロ
ーラに近い箇所の上下動を検出するためのリミットスイ
ッチを装置本体2に取り付け、カッター5と正常な位置
にある管路19の内面とが接触する位置にガイドローラ
9が来る直前にリミットスィッチの接点が働くようにし
ておき、その接点信号により警報を発する。
【0023】管路内異物除去装置1が異物除去作業終了
後に移動する場合、異物除去終了時に水圧モータおよび
前部水圧シリンダー6、後部水圧シリンダー7への高圧
水の供給が停止される。これによって、カッター5の回
転停止と同時に前部水圧シリンダー6、後部水圧シリン
ダー7内のピストンはそれぞれのシリンダーの最低位置
に下がり、前部上半分側ガイドローラ9、後部上半分側
ガイドローラ10は管路内面から離れて装置本体2側に
降下する。その結果、管路内異物除去装置1の移動抵抗
として、前部上半分側ガイドローラ9、後部上半分側ガ
イドローラ10は関与しなくなり、管路内面に接触して
いる装置前部および後部下半分側のガイドローラ9,1
0のみとなる。
【0024】以上が標準的な実施例であるが、装置前部
のガイドローラ9を全て管路半径方向に可動とし、装置
前部上半分側のガイドローラ9を前部水圧シリンダー6
により係止し管路内面との接触位置が、管路半径以上に
広がらないようにするためにその前部水圧シリンダー6
内のピストンの外方向の動きを拘束し、装置前部下半分
側のガイドローラ9をスプリング8により係止し、装置
前部上半分側のガイド ローラ9を、装置前部下半分側の
ガイドローラ9より強い力で管路半径方向外側に力を付
加してもよい。この場合、装置前部上半分側のガイドロ
ーラは、作業中は通常この拘束位置にある。また、装置
前部下半分側のガイドローラは、管路半径方向の相対的
動きを生じるが、装置前部上半分側のガイドローラは管
路半径方向の相対的な動きを生じ難くなる。また、別の
方法として、前部下半分側および後部上半分側のガイド
ローラ9、10を管路半径方向移動可能としてスプリン
グ8により力を付加し、前部上半分側および後部下半分
側のガイドローラを位置固定としてもよい。後部上半分
側のガイドローラ用スプリング8は圧縮した状態で取り
付け水平アーム21が水平の位置にある場合に、ガイド
ローラ10に力が付加される状態になるよう調整しても
よい。
【0025】装置本体2の重心を調整して、装置本体2
自身の位置を安定化させる方法として、管路内略中心に
あわせた回転カッターの中心位置より下部になるように
装置の水圧モータ内蔵部を配置したり、装置本体2の略
中央下部に重り24を取り付ける方法がある。これによ
り装置本体2の重心が中心より下側となり、作業終了時
に上部ガイドローラ9、10を無圧状態にしてロープ等
で引っぱった時に装置本体2の上下関係を保持させるこ
ととカッター反力による装置本体2の回転を防ぐことが
でき、装置本体2全体を安定させることができる。水圧
モータ出力軸のカッターより内側の位置にウォームまた
は歯車を取り付けて、ローラと同軸に設置したギヤを介
してローラをカッター部の回転にあわせて回転させ装置
を自走とすることもできる。
【0026】
【発明の効果】ガイドローラを装置本体に対して相対的
に管路半径方向に可動にすることにより管路内面自身の
凹凸、カッターで除去しきれない残留段差または堆積し
た異物等による凹凸によって発生するガイドローラの管
路半径方向の動きを吸収し、また固定ガイドローラとの
組み合わせにより装置本体の心ずれを最小に防ぎ安定し
た状態に保つことができる。よって、カッター中心を略
管路中心に保つことがで き、カッターが正常な位置にあ
る管路の内面に接触することがなく、正常な管路内面の
損傷を生じさせない。可動ガイドローラに力を付加して
管路内壁に押し付ける手段として流体圧シリンダーまた
はスプリングを用いることにより、前者ではガイドロー
ラが管路内の凹凸によって変位しても力を一定に保つこ
とができ、後者では変位増加に比例した逆方向の力の増
加を生じさせることができる。さらに、管路の凹凸を吸
収することなく管路内面にならって移動する固定ガイド
ローラを組み合わせることにより、安定した凹凸段差吸
収機構とすることができる。よって、装置本体の心ずれ
を防ぐとともにカッター中心を略管路中心に保つことが
でき、カッターが正常な位置にある管路内面に接触する
ことがなく、正常な管路内面の損傷を生じさせない。従
って、確実な除去作業をすることができる・除去作業が
終了した時点で高圧流体の供給を停止すれば流体圧シリ
ンダーのピストンはシリンダーの最低位置に来るので流
体圧シリンダーに結合されたガイドローラは管路内面と
の接触を停止する。従って、作業終了後の管路内異物除
去装置の移動が楽になる。
【0027】管路内における切削装置の位置検出装置と
その装置の位置検出信号を受けて警報を発する装置を備
えることにより、前部ガイドローラの管路半径方向位置
すなわち回転カッターと管路内面の距離を検出すること
ができ、カッターと正常な位置にある管路の内面が接触
する前に警報を出すことができる。よって、カッターと
正常な管路内面の接触を未然に防ぐことができ、管路内
面の損傷を防止し、確実な除去作業をすることができ
る。
【0028】掘削屑を水圧モータの排出水または高圧噴
射水で流出させることで、切削屑が切削箇所に堆積する
のを防ぐことができ、カッターの切削および装置推進に
対して障害とはならない。また異物除去および管内洗浄
を同時に行うことができる。このため、屑排出の度に装
置を管外に取り出す必要がなく、連続作業により作業時
間を大幅に短縮できる。また、水供給源を高圧水ライン
一本とすることで装置の付属物を簡素化することがで
き、装置全体が簡単な構造となる。また、油圧ラインか
ら開放されるので油漏れの心配がなく環境保全の面から
も有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の一形態の周辺機器を含めた説
明図。
【図2】 本発明の実施の一形態の管路内異物除去装置
の模式正面図。但し、下側半分のガイドローラの部分は
装置中心軸とガイドローラ中心を含む面に垂直な方向か
らの矢視図である。
【図3】 図2におけるA−A断面矢視図である。
【符号の説明】
1・・・管路内異物除去装置 2・・・装置本
体 3・・・シャフト 4・・・高圧ホ
ース 5・・・カッター 6・・・前部水
圧シリンダー 7・・・後部水圧シリンダー 8・・・スプリ
ング 9・・・前部ガイドローラ 10・・・後部
ガイドローラ 11・・・回転吸収継手 12・・・ロー
プ 13・・・異物 14・・・木の
根 15・・・マンホール 16・・・高圧
ポンプ車 17・・・ウィンチ 18・・・中間
滑車 19・・・管路 20・・・前部
アーム 21・・・後部アーム 22・・・ピン 23・・・噴射口 24・・・重り
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−86889(JP,U) 実開 昭62−3887(JP,U) 実開 昭62−194489(JP,U) 実開 昭62−3887(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B08B 9/02

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】出力軸にカッターを取り付けた流体圧モー
    タと、装置本体を管路長手方向に案内する前部ガイドロ
    ーラと後部ガイドローラをそれぞれ3つ以上有し、装置
    下半分側に配置した前記前部ガイドローラが段差吸収手
    段を介して管路半径方向に可動し、前記装置前部上半分
    側に配置したガイドローラおよび前記後部上半分側に配
    置したガイドローラが流体圧シリンダーにより係止さ
    れ、かつ力を付加されて管路半径方向に可動し、前記装
    置後部上半分側の可動ガイドローラが管路内面に押し付
    けられ、前記流体圧モータを作動させる高圧流体が前記
    流体圧シリンダーをも作動させることを特徴とする管路
    内異物除去装置。
  2. 【請求項2】管路半径方向に可動である前記前部下半分
    側ガイドローラが、前記段差吸収手段としてスプリング
    を介して装置本体に係止され、かつ力を付加されて管路
    内面に押し付けられることを特徴とする請求項1に記載
    の管路内異物除去装置。
  3. 【請求項3】出力軸にカッターを取り付けた流体圧モー
    タと、装置本体を管路長手方向に案内する前部ガイドロ
    ーラと後部ガイドローラをそれぞれ3つ以上有し、装置
    下半分側に配置した前記前部ガイドローラが段差吸収手
    段を介して管路半径方向に可動し、管路内における切削
    装置の位置検出装置とその装置の位置検出信号を受けて
    警報を発する装置を備えることを特徴とする管路内異物
    除去装置。
  4. 【請求項4】切削装置が管路内壁に接触する直前の位置
    で前記位置検出信号を発信することを特徴とする請求項
    3に記載の管路内異物除去装置。
  5. 【請求項5】高圧流体を装置前方俯角方向に吹き付ける
    高圧流体噴射口を備えることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれか一つに記載の管路内異物除去装置。
  6. 【請求項6】前記高圧流体噴射口を装置本体前部かつカ
    ッター後方に備えることを特徴とする請求項5に記載の
    管路内異物除去装置。
  7. 【請求項7】前記流体圧モータを作動させ、前記流体圧
    シリンダーを作動させる高圧流体が水であり、前記装置
    前方俯角方向に吹き付ける高圧流体に供せられることを
    特徴とする請求項5または請求項6に記載の管路内異物
    除去装置。
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