JP3261414B2 - 消火装置付き梁部材および消火装置付き梁部材使用の倉庫設備 - Google Patents

消火装置付き梁部材および消火装置付き梁部材使用の倉庫設備

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JP3261414B2
JP3261414B2 JP05079997A JP5079997A JP3261414B2 JP 3261414 B2 JP3261414 B2 JP 3261414B2 JP 05079997 A JP05079997 A JP 05079997A JP 5079997 A JP5079997 A JP 5079997A JP 3261414 B2 JP3261414 B2 JP 3261414B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば建物と自
動倉庫とからなる倉庫設備を構成するに際し、棚装置の
上部に組み立てられる消火装置付き梁部材、および消火
装置付き梁部材使用の倉庫設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の構成としては、たとえば
特開平6−227609号公報に見られる棚装置が提供されて
いる。この従来構成は、前後一対の支柱と、これら支柱
間を連結するラチスならびに左右方向に突出する腕木装
置と、支柱間に縦方向に配設した消火用の給水管などに
より枠組み体が構成される。この枠組み体は、左右方向
の支柱間を所定ピッチとして複数並設されるとともに、
左右の支柱間が横ビームにより連結される。そして前後
の支柱間でかつ左右の腕木装置間に、給水管に連通した
スプリンクラーヘッドと、このスプリンクラーヘッドの
上方に位置した集熱板とが設けられ、また各給水管の下
端は、床側に配管した主給水管に接続されている。
【0003】この従来構成によると、たとえば荷物の発
火などにより火災が生じたとき、その上昇する熱気が、
最も近い集熱板に最も強く集められることになり、そし
て設定温度以上に昇温すると、この集熱板の真下に位置
しているスプリンクラーヘッドが自動的に破裂、開栓さ
れ、以て給水管などを介して分岐管に達している圧力水
が、スプリンクラーヘッドから荷物に向けて散水され
る。
【0004】しかし、上記した従来構成によると、棚内
の荷物に対する消火は好適に行えるが、棚の上方に位置
した建物の屋根などの消火や防火は充分に行えない。そ
こで最近では、床側に対して、棚装置の組み立てと、囲
壁体の組み立てとを行い、そして棚装置の支柱の上端間
に梁部材を設けるとともに、この梁部材により屋根体を
支持し、前記梁部材に、スプリンクラーヘッド付きの給
水管を組み込んだ構成が考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した梁部
材に給水管を組み込んだ構成によると、給水管に多数の
スプリンクラーヘッドが直結された状態であることか
ら、スプリンクラーヘッド群は梁部材の部分しか配置で
きない。したがって、散水位置(範囲)の調整などは容
易に行えず、有効な散水形態(範囲)が取れない場合も
ある。また、スプリンクラーヘッド群を梁部材から側外
方へ突出させて配置したときには、トラックなどによる
運搬時に、この突出したスプリンクラーヘッド群など対
して他部材が接触することになり、以て運搬時の積み付
けに注意が必要となり、さらには、密な積み付け、すな
わち効率のよい運搬を行えない。
【0006】そこで本発明のうち請求項1記載の発明
は、製作工場から据付現場への運搬を容易にかつ破損を
招くことなく行える消火装置付き梁部材を提供すること
を目的としたものである。
【0007】また請求項4記載の発明は、天井側の消火
装置の配設を容易に迅速に行え、そしてスプリンクラー
ヘッド群は有効な散水形態に配置し得る消火装置付き梁
部材使用の倉庫設備を提供することを目的としたもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載の消火装置付き梁
部材は、棚装置を構成する支柱の上端間に組み立てられ
る梁部材であって、少なくとも一部の梁部材には、その
長さ方向に沿って消火用の給水管が配設されてユニット
化され、この給水管に連通される分岐管の遊端にはスプ
リンクラーヘッドが設けられ、前記分岐管は、スプリン
クラーヘッドを給水管の上方へ位置させた非使用位置
と、スプリンクラーヘッドを側外方へ振り出した使用位
置とに揺動自在として給水管側に連通されていることを
特徴としたものである。
【0009】したがって請求項1の発明によると、少な
くとも一部の梁部材は、給水管をユニット化して製作し
得、そして、たとえばトラックに縦向きに積み込まれて
据付現場に運搬し得る。その際に、スプリンクラーヘッ
ドを給水管の上方へ位置させた非使用位置としておくこ
とで、梁部材は、その幅を狭くして整然と密に並べて載
置し得、さらにスプリンクラーヘッドなどが相互に衝突
するのを防止し得る。
【0010】また本発明の請求項2記載の消火装置付き
梁部材は、上記した請求項1記載の構成において、梁部
材は、支柱の上端間に組み立てられる梁材と、この梁材
の複数箇所から立設されかつ上部間に屋根板部材が組み
立てられる束材とからなり、これら束材の側面間に給水
管が配設されてユニット化されていることを特徴とした
ものである。したがって請求項2の発明によると、給水
管を、梁部材の組み立て操作部分とは離れた位置でユニ
ット化し得る。
【0011】そして本発明の請求項3記載の消火装置付
き梁部材は、上記した請求項1または2に記載の構成に
おいて、給水管には複数のスプリンクラーヘッドが設け
られ、これらスプリンクラーヘッドは、使用位置のとき
に、給水管からの高さ距離が異なることを特徴としたも
のである。したがって請求項3の発明によると、傾斜し
た屋根板部材に対応してスプリンクラーヘッド群を配置
し得る。
【0012】さらに本発明の請求項4記載の消火装置付
き梁部材使用の倉庫設備は、棚装置が複数並設され、棚
装置群の並設方向に沿って配置されかつ棚装置を構成す
る支柱の上端間に組み立てられる梁部材が設けられ、少
なくとも一部の梁部材には、その長さ方向に沿って消火
用の給水管が配設されてユニット化され、この給水管に
連通される分岐管の遊端にはスプリンクラーヘッドが設
けられ、前記分岐管は、スプリンクラーヘッドを給水管
の上方へ位置させた非使用位置と、スプリンクラーヘッ
ドを側外方へ振り出した使用位置とに揺動自在として給
水管側に連通されていることを特徴としたものである。
【0013】したがって請求項4の発明によると、現場
において、支柱の上端間に梁部材を組み立てると同時
に、天井側にスプリンクラーヘッド付きの給水管を配設
し得る。そして、分岐管を揺動させてスプリンクラーヘ
ッドを側外方へ振り出して使用位置とすることにより、
散水位置(範囲)の調整を行える。
【0014】しかも本発明の請求項5記載の消火装置付
き梁部材使用の倉庫設備は、上記した請求項4記載の構
成において、床側に対して、棚装置と囲壁体とが設けら
れ、囲壁体の上方に設けられる屋根板部材と棚装置との
間に梁部材が介在されることを特徴としたものである。
【0015】したがって請求項5の発明によると、現場
において、支柱の上端間に梁部材を組み立てると同時
に、天井側にスプリンクラーヘッド付きの給水管を配設
し得、そして梁部材の上部に屋根板部分を組み立て得
る。
【0016】また本発明の請求項6記載の消火装置付き
梁部材使用の倉庫設備は、上記した請求項4または5に
記載の構成において、給水管には複数のスプリンクラー
ヘッドが設けられ、これらスプリンクラーヘッドは、使
用位置のときに、傾斜した屋根板部材に対して等距離状
で対向されることを特徴としたものである。
【0017】したがって請求項6の発明によると、スプ
リンクラーヘッド群からの圧力水を、傾斜した屋根板部
材に対して均一状に噴射し得る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
1〜図11に基づいて説明する。図5、図6は完成された
自動倉庫設備(倉庫設備の一例)1を示し、この自動倉
庫設備1は、基礎部(床側)2上に設けられた二基(複
数基または単数基)の自動倉庫10と、これら自動倉庫10
を囲む建物50などにより構成される。各自動倉庫10は、
出し入れ装置11と、この出し入れ装置11の走行経路12を
挟んで両側部に設けられた一対の棚装置20などにより構
成されている。そして、隣接した棚装置20を背中合わせ
にして、四個(複数個)の棚装置20が並設されている。
また建物50は、自動倉庫10の外側を囲む囲壁体51と、自
動倉庫10から囲壁体51の上部間に配設される屋根体60な
どにより構成される。
【0019】前記出し入れ装置11は、基礎部2上に敷設
された床側レール13に支持案内されかつ天井側レール14
に案内されて走行経路12上を走行自在であって、下部の
走行機体15と、この走行機体15から立設された経路方向
で一対のポスト16と、両ポスト16間に配設されたキャレ
ッジ17と、このキャレッジ17上に横方向出退自在に設け
られた出し入れ具(フオーク)18などにより構成されて
いる。
【0020】図5〜図9において各棚装置20は、両側の
側部枠組み体21Aと複数の中間部枠組み体21Bと、これ
ら枠組み体21A,21Bの左右方向での連結を行う横ビー
ム22やブレース23などにより構成される。前記枠組み体
21A,21Bは、所定間隔を隔てた前後一対の支柱24を有
し、これら支柱24の下端は、ボルトナットなどからなる
固定具を介して基礎部2側に固定される。
【0021】前後一対の支柱24間において、その上下方
向の複数箇所が、前後方向(水平状や傾斜状)のラチス
26を介して連結される。その際にラチス26の幅は支柱24
の幅に対して半分位であって、この幅狭のラチス26が配
置されることで、前後の支柱24間でかつラチス26の他側
外方に配管用空間27が形成される。
【0022】さらに前後の支柱24間は、左右方向に突出
する腕木装置30により連結されている。すなわち腕木装
置30は、両支柱24からそれぞれ左右方向でかつ水平方向
に突出された腕木31と、前後で対向した腕木31の遊端間
に取り付けられた腕木レール32とにより形成される。こ
こで側部枠組み体21Aには片側のみ腕木装置30が設けら
れ、また中間部枠組み体21Bは両側に亘っての腕木装置
30が設けられる。
【0023】これにより棚装置20は、支柱24群と腕木装
置30群とによって、走行経路12に沿った方向と上下方向
とにそれぞれ複数の収納部33が形成されている。各収納
部33は、左右一対の腕木装置30を介して荷物5を支持す
べく構成される。そして両棚装置20の構成部材である支
柱24の上端間で前記屋根体60の支持を行うべく、支柱24
の上端には、それぞれフランジ28が溶接により固定され
ており、これらフランジ28にはボルト孔が形成されてい
る。
【0024】さらに前記配管用空間27を利用して(通し
て)、棚内給水管40が上下方向に組み込まれている。こ
の棚内給水管40は、取り付け具41を介して支柱24(また
はラチス26)に一体化されている。上下方向の所定箇所
において、棚内給水管40から分岐管42が連設され、この
分岐管42の遊端にはスプリンクラーヘッド43が設けられ
る。そしてスプリンクラーヘッド43の上方に集熱板44が
配置され、この集熱板44は腕木装置30に固定されてい
る。なお、棚内給水管40の下端側は床部給水管49に接続
されている。
【0025】前記囲壁体51は、両自動倉庫10を囲んで基
礎部2上から立設された外壁用枠体52と、この外壁用枠
体52の外面側で下部から上端部に亘って取り付けられた
外壁53と、前記外壁用枠体52の外面側で下端部に取り付
けられた腰壁54などにより構成される。そして外壁用枠
体52の下端は、ボルトナットなどからなる固定具を介し
て基礎部2側に固定されている。なお、外壁用枠体52
と、この外壁用枠体52に隣接した棚装置20の支柱24と
は、適宜の連結手段55によって連結されている。
【0026】さらに外壁用枠体52で二箇所の隅部分に
は、それぞれ側部給水管56が上下方向に組み込まれてい
る。これら側部給水管56は、適宜の連結具を介して外壁
用枠体52に固定されており、そして側部給水管56の上端
は、走行経路12に沿って配設された天井部給水管57に接
続されている。また側部給水管56の下部には、アラーム
弁58や開閉弁59などが振り分けて設けられている。な
お、側部給水管56には床部給水管49が接続されている。
【0027】図1〜図8に示すように、前記屋根体60は
梁部材61と屋根板部材80とから構成される。前記梁部材
61は、I形鋼からなる梁材62と、この梁材62の両端なら
びに中間複数箇所から溶接により立設された束材63と、
各束材63の上端に溶接により固定されたフランジ64など
により構成される。ここで溶接は全て工場において行わ
れ、そして梁材62の両端やフランジ64には、それぞれボ
ルト孔が形成されている。なお上記構成からなる梁部材
61は複数個が準備される。
【0028】少なくとも一部の梁部材61には、各束材63
の中間部から側方へと給水管受け材65が溶接により連設
されており、これら給水管受け材65を利用して、消火用
の給水管70が、梁材62の長さ方向に沿ってあらかじめ組
み込まれている。ここで給水管70は、給水管受け材65群
上に載置され、そして、たとえばU字金具状の連結具
(Uボルトやナット)66を介して給水管受け材65間に連
結され、以て給水管70が梁部材61にあらかじめ組み込ま
れてユニット化されている。
【0029】前記給水管70の所定の複数箇所(単数箇所
でもよい。)には枝管71が設けられている。この枝管71
は直管状であって、その下端が給水管70の上部に溶接な
どにより固着されている。なお、枝管71の上端開口部に
は螺子孔71aが形成されている。前記枝管71を介して給
水管70に連通される分岐管72が設けられ、さらに分岐管
72の遊端にはスプリンクラーヘッド73が設けられる。
【0030】前記分岐管72は、スプリンクラーヘッド73
を給水管70の上方へ位置させた非使用位置と、スプリン
クラーヘッド73を側外方へ振り出した使用位置とに揺動
自在として、給水管70側に連通されている。
【0031】すなわち分岐管72は、長尺の中間部72A
と、この中間部72Aの両端で互いに反対方向でかつ直角
状に曲げ形成された一対の端部72B,72Cとにより形成
される。そして一方の端部72Bには、筒状ボルト体74が
回動のみ自在に外嵌され、この回動部分にはOリング75
が介在されている。
【0032】なお筒状ボルト体74は、前記螺子孔71aに
螺合自在であり、その締め付け操作により端部72Bは枝
管71に直線状で一体化される。そして分岐管72は、端部
72Bから枝管71への管中心によって形成される上下方向
の揺動軸心76の周りに揺動自在に構成される。
【0033】前記分岐管72の遊端である他方の端部72C
は上方へ向き、その開口部には筒状のソケット77が取り
付けられ、このソケット77には螺子孔77aが形成されて
いる。そして螺子孔77aに螺合させることで、前記スプ
リンクラーヘッド73が設けられ、このスプリンクラーヘ
ッド73には、検出器などがあらかじめ組み込まれてい
る。なお、前記給水管70の両端部には、側部給水管57へ
の受入接続部78が設けられている。
【0034】ここで、スプリンクラーヘッド43群は、た
とえば他方の端部72Cの長さを変えるなどして、使用位
置のときに給水管70からの高さ距離が異なるように構成
されている。その際に高さ距離の変化は、使用位置のと
きに、傾斜した屋根板部材80に対して等距離状(等距離
またはほぼ等距離)で対向されるように設定されてい
る。
【0035】このような梁部材61は、棚装置20群の並設
方向に沿って配置され、そして棚装置20を構成する支柱
24の上端間に組み立てられる。その際に組み立ては、支
柱24の上端に設けられたフランジ28上に梁材62を載置さ
せ、そして合致させたボルト孔間に亘ってボルトナット
からなる連結具67を作用させることで行われる。そして
梁部分61の組み立てを行ったのち、前記給水管70の端部
が、受入接続部78などを介して側部給水管57に接続され
る。
【0036】図5、図8に示すように、前記屋根板部材
80は、四角パイプ状の母屋材81と、この母屋材81の両端
部下面に溶接により固定されたフランジ82と、前記母屋
材81の上面に溶接により固定された波状(連続山状)の
屋根体取付け金物83と、この屋根体取付け金物83上に嵌
め込まれ連結具を介して屋根体取付け金物83に組み立て
られた波板状の屋根板84などにより構成される。
【0037】そして屋根板部材80は、梁部材61の上部
に、所定角度に傾斜されて組み立てられる。その際に組
み立ては、束材63の上端に設けられたフランジ64上に母
屋材81の両端部下面に固定されたフランジ82を載置さ
せ、そして合致させたボルト孔間に亘って連結具85を作
用させることで行われる。なお屋根板部材80は複数個で
あって、これらを梁部材61の上部に整列して組み立てる
ことで屋根体60が形成される。
【0038】以下に、上記した実施の形態において、梁
部材61などの運搬作業や、自動倉庫設備1の組み立て施
工作業などを説明する。運搬作業を行うに際して、梁部
材61は、製作工場においてそれぞれユニット化して製作
(塗装も含めて)され、そして、たとえばトラックに積
み込まれて据付現場に運搬される。その際に、積み込み
を行う前の梁部材61では、Oリング75を介して分岐管72
を揺動軸心76の周りに揺動させ、図1や図2や図3の実
線に示すように、そのスプリンクラーヘッド73を給水管
70の上方へ位置させた非使用位置としている。
【0039】このような梁部材61は、図11に示すよう
に、トラック90の荷台91上に縦向きで並べて積み込まれ
る。すなわち梁部材61を、荷台91上に梁材62を当接させ
て、この荷台51上に縦向きで並べて載置させる。その際
に、スプリンクラーヘッド73を給水管70の上方へ位置さ
せていることから、梁部材61は、その幅を狭くして整然
と密に並べて載置し得る。
【0040】このようにして、最下段の梁部材61群を積
み込んだのち、これら梁部材61群のフランジ64群の上に
中間仕切り部材92を載置させる。そして、この中間仕切
り部材92の上に、前述と同様にして、二段目の梁部材61
群を積み込む。なお、最下段の梁部材61群のフランジ64
群の上に二段目の梁部材61群の梁材62を直接に当接させ
ることで、中間仕切り部材92を省略してもよい。
【0041】これにより、所定数の梁部材61を積み込む
が、ここで給水管70が梁部材61にユニット化され、そし
て分岐管72やスプリンクラーヘッド73が給水管70の上方
に位置されていることから、スプリンクラーヘッド73な
どが相互に衝突するのを防止し得、以て現場への運搬
は、効率よく容易にかつ破損を招くことなく行える。
【0042】上述では、給水管70がユニット化された梁
部材61の積み込みについて述べたが、給水管70を装備し
ていない梁部材61の積み込みも同様にして行える。また
両形式の梁部材61を寄せ集めた段積みも同様にして行え
る。その際に、給水管70を装備していない梁部材61は、
給水管70を装備した梁部材61よりも、より容易に積み込
み得る。なお、他の種々な部材も、それぞれの積み込み
姿勢により、製作工場から据付現場に運搬される。
【0043】現場において組み立て施工作業を行うに、
図10の実線に示すように、まずコンクリートを打設し養
生して形成した基礎部2に対して、棚装置20の組み立て
と、外壁用枠体52の組み立てとを行う。その際に棚装置
20の組み立ては、上下方向の棚内給水管40などを組み込
んだ状態で行われ、また外壁用枠体52の組み立ての際に
は、側部給水管56や天井部給水管57が組み込まれる。
【0044】次いで、工場から現場に運搬されてきた梁
部材61が、図10の仮想線に示すように、クレーン車など
により吊り上げられたのち棚装置20の上部に組み立てら
れる。その際に梁部材61の組み立ては、図6に示すよう
に、給水管70がユニット化された梁部材61と、給水管70
を装備していない梁部材61とを、交互に配置して行われ
る。このようにして梁部材61の組み立てを行ったのち、
給水管70の端部が、受入接続部78などを介して天井部給
水管57に接続される。
【0045】その後、主として現場において組み立てら
れた屋根板部材80が、図10の仮想線に示すように、クレ
ーン車などにより吊り上げられたのち梁部材61の上部に
組み立てられる。
【0046】そして、これらの作業に相前後して、両棚
装置20間で基礎部2上に床側レール13が敷設され、また
梁材62群の下面間に天井側レール14が取り付けられる。
その後、両レール13,14間に出し入れ装置11が組み込ま
れる。さらに外壁用枠体52の外面側に、外壁53や腰壁54
が取り付けられる。また、棚内給水管40に床部給水管49
が接続され、そして床部給水管49が側部給水管56に接続
される。
【0047】前述したように梁部材61の組み立てを行っ
たのちの適宜なときに、所定の梁部材61では、分岐管72
を揺動軸心76の周りに揺動させ、図1や図2や図6の仮
想線、図7、図8に示すように、そのスプリンクラーヘ
ッド73を側外方へ振り出して使用位置としている。この
振り出しは、たとえば図6に示すように、端の梁部材61
では全て内側へ直角状に行い、そして中間の梁部材61で
は両側へと交互に直角状に行われる。そして、適宜の手
段によって、この使用位置を固定化している。これによ
り、散水位置(範囲)の調整を容易に行え、有効な散水
形態(範囲)を取れることになる。なお、振り出し角度
は、直角状に限定されるものではなく、有効な散水形態
のために任意な角度に調整し得る。
【0048】上記のようにして構成された自動倉庫設備
1において、たとえば荷物5の発火などにより火災が発
生したとき、その上昇する熱気が、最も近い集熱板44に
最も強く集められることになり、そして設定温度以上に
昇温すると、この集熱板44の近くに位置しているスプリ
ンクラーヘッド43が自動的に破裂、開栓される。これに
より、側部給水管56、床部給水管49などを介して棚内給
水管40に達している圧力水を、スプリンクラーヘッド43
から荷物5に向けて噴射し得、以て消火を行える。
【0049】さらに同様にして、側部給水管56、天井部
給水管57などを介して給水管70に達している圧力水を、
分岐管72のスプリンクラーヘッド73から噴射し得、以て
天井側の消火や防火を行える。その際に、スプリンクラ
ーヘッド73群は、傾斜した屋根板部材80に対して等距離
状で対向されていることから、天井側に対して圧力水を
均一状に噴射し得る。
【0050】図12は本発明の別の実施の形態を示す。す
なわち棚装置20は、上下方向の棚内給水管40を組み込ん
でおり、この棚内給水管40の上端が天井部給水管57(ま
たは給水管70)に接続されている。この別の実施の形態
によると、床部給水管49を省略し得る。
【0051】上記した実施の形態では、並設した棚装置
20群における支柱24の上端間に、一本の梁部材61が組み
立てられているが、棚装置20の並設数が多い大型の自動
倉庫設備1の場合、二本(複数本)の梁部材61を直線状
に配置して接続させた形式でもよい。
【0052】上記した実施の形態では、給水管70がユニ
ット化された梁部材61と、給水管70を装備していない梁
部材61とを、交互に配置しているが、これは全てを給水
管70がユニット化された梁部材61とした形式であっても
よく、また給水管70がユニット化された梁部材61間に給
水管70を装備していない梁部材61を二本(複数本)配置
した形式であってもよい。なお、両形式においては、給
水管70の側外方への振り出し方向や振り出し角度は、有
効な散水形態を得るために任意に調整される。
【0053】上記した実施の形態では、束材63の側面間
に給水管70があらかじめ組み込まれているが、これは梁
材62の側方において、給水管70があらかじめ組み込まれ
た形式であってもよい。
【0054】上記した実施の形態では、梁部材61が、棚
装置20群の並設方向に沿って配置されているが、これは
棚装置20の長さ方向(走行経路12に沿った方向)に配置
された形式であってもよい。
【0055】上記した実施の形態では、棚内給水管40が
上下方向に組み込まれ、そして棚内給水管40から連設さ
れた分岐管42の遊端に、スプリンクラーヘッド43が設け
られているが、これは棚内給水管40が棚装置20の背面側
に配設され、この棚内給水管40に対してスプリンクラー
ヘッド43が、非使用位置と使用位置とに揺動自在とされ
た形式であってもよい。
【0056】上記した実施の形態では、スプリンクラー
ヘッド43群を、たとえば他方の端部72Cの長さを変える
などして、給水管70からの高さ距離が異なるように構成
されているが、これは給水管70からの高さ距離を同等と
し、給水管70を屋根板部材80の傾斜に沿って配設するこ
とで、スプリンクラーヘッド43群を屋根板部材80に対し
て等距離状で対向させる形式であってもよい。
【0057】上記した実施の形態では、出し入れ装置11
などを採用した自動倉庫設備1を示したが、たとえばフ
ォークリフト車により荷物5の入出庫を行う通常の倉庫
設備であってもよい。
【0058】
【発明の効果】上記した本発明の請求項1によると、少
なくとも一部の梁部材は、給水管をユニット化して製作
でき、そして、たとえばトラックに縦向きに積み込まれ
て据付現場に運搬できる。その際に、スプリンクラーヘ
ッドを給水管の上方へ位置させた非使用位置とすること
で、梁部材は、その幅を狭くして整然と密に並べて載置
でき、さらにスプリンクラーヘッドなどが相互に衝突す
るのを防止でき、以て現場への運搬は、効率よく容易に
かつ破損を招くことなく行うことができる。
【0059】また上記した本発明の請求項2によると、
給水管を、梁部材の組み立て操作部分とは離れた位置で
ユニット化でき、そのユニット化は、コンパクトにかつ
容易に行うことができる。
【0060】そして上記した本発明の請求項3による
と、傾斜した屋根板部材に対応してスプリンクラーヘッ
ド群を配置できる。さらに上記した本発明の請求項4に
よると、現場では、支柱の上端間に梁部材を組み立てる
と同時に天井側にスプリンクラーヘッド付きの給水管を
配設できる。その後、分岐管を揺動させてスプリンクラ
ーヘッドを側外方へ振り出して使用位置にすることで、
散水位置(範囲)の調整を容易に行うことができ、有効
な散水形態(範囲)を取ることができる。
【0061】しかも上記した本発明の請求項5による
と、現場では、支柱の上端間に梁部材を組み立てると同
時に、天井側にスプリンクラーヘッド付きの給水管を配
設でき、そして梁部材の上部に屋根板部分を組み立てる
ことができる。したがって、スプリンクラーヘッドから
の水噴射によって、棚装置の上方に位置した屋根板部分
などの消火や防火を充分に行うことができ、しかも現場
では、天井側に対する消火装置の配設、すなわち施工を
容易に迅速に行うことができる。
【0062】また上記した本発明の請求項6によると、
スプリンクラーヘッド群からの圧力水を、傾斜した屋根
板部材に対して均一状に噴射できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示し、消火装置付
き梁部材の要部の斜視図である。
【図2】同消火装置付き梁部材の正面図である。
【図3】同消火装置付き梁部材の要部の側面図である。
【図4】同消火装置付き梁部材における配管部分の一部
切り欠き側面図である。
【図5】同消火装置付き梁部材使用の倉庫設備の縦断側
面図である。
【図6】同消火装置付き梁部材使用の倉庫設備の横断平
面図である。
【図7】同消火装置付き梁部材使用の倉庫設備における
要部の斜視図である。
【図8】同消火装置付き梁部材使用の倉庫設備の要部の
縦断側面図である。
【図9】同消火装置付き梁部材使用の倉庫設備の消火装
置配置状態を示す概略正面図である。
【図10】同消火装置付き梁部材使用の倉庫設備におけ
る屋根板組み立て前の側面図である。
【図11】同消火装置付き梁部材の運搬時における背面
図である。
【図12】本発明の別の実施の形態を示し、消火装置付
き梁部材使用の倉庫設備の消火装置配置状態を示す概略
正面図である。
【符号の説明】
1 自動倉庫設備(倉庫設備) 2 基礎部(床側) 10 自動倉庫 11 出し入れ装置 20 棚装置 24 支柱 30 腕木装置 40 棚内給水管 43 スプリンクラーヘッド 44 集熱板 49 床部給水管 50 建物 51 囲壁体 56 側部給水管 57 天井部給水管 60 屋根体 61 梁部材 62 梁材 63 束材 65 給水管受け材 70 消火用の給水管 71 枝管 72 分岐管 73 スプリンクラーヘッド 76 揺動軸心 80 屋根板部材 90 トラック 91 荷台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 1/14 A62C 35/58 B65G 1/00 511

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棚装置を構成する支柱の上端間に組み立
    てられる梁部材であって、少なくとも一部の梁部材に
    は、その長さ方向に沿って消火用の給水管が配設されて
    ユニット化され、この給水管に連通される分岐管の遊端
    にはスプリンクラーヘッドが設けられ、前記分岐管は、
    スプリンクラーヘッドを給水管の上方へ位置させた非使
    用位置と、スプリンクラーヘッドを側外方へ振り出した
    使用位置とに揺動自在として給水管側に連通されている
    ことを特徴とする消火装置付き梁部材。
  2. 【請求項2】 梁部材は、支柱の上端間に組み立てられ
    る梁材と、この梁材の複数箇所から立設されかつ上部間
    に屋根板部材が組み立てられる束材とからなり、これら
    束材の側面間に給水管が配設されてユニット化されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の消火装置付き梁部
    材。
  3. 【請求項3】 給水管には複数のスプリンクラーヘッド
    が設けられ、これらスプリンクラーヘッドは、使用位置
    のときに、給水管からの高さ距離が異なることを特徴と
    する請求項1または2に記載の消火装置付き梁部材。
  4. 【請求項4】 棚装置が複数並設され、棚装置群の並設
    方向に沿って配置されかつ棚装置を構成する支柱の上端
    間に組み立てられる梁部材が設けられ、少なくとも一部
    の梁部材には、その長さ方向に沿って消火用の給水管が
    配設されてユニット化され、この給水管に連通される分
    岐管の遊端にはスプリンクラーヘッドが設けられ、前記
    分岐管は、スプリンクラーヘッドを給水管の上方へ位置
    させた非使用位置と、スプリンクラーヘッドを側外方へ
    振り出した使用位置とに揺動自在として給水管側に連通
    されていることを特徴とする消火装置付き梁部材使用の
    倉庫設備。
  5. 【請求項5】 床側に対して、棚装置と囲壁体とが設け
    られ、囲壁体の上方に設けられる屋根板部材と棚装置と
    の間に梁部材が介在されることを特徴とする請求項4記
    載の消火装置付き梁部材使用の倉庫設備。
  6. 【請求項6】 給水管には複数のスプリンクラーヘッド
    が設けられ、これらスプリンクラーヘッドは、使用位置
    のときに、傾斜した屋根板部材に対して等距離状で対向
    されることを特徴とする請求項4または5に記載の消火
    装置付き梁部材使用の倉庫設備。
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