JP3260586B2 - 超音波反射面が抛物面である超音波洗浄機 - Google Patents

超音波反射面が抛物面である超音波洗浄機

Info

Publication number
JP3260586B2
JP3260586B2 JP08906395A JP8906395A JP3260586B2 JP 3260586 B2 JP3260586 B2 JP 3260586B2 JP 08906395 A JP08906395 A JP 08906395A JP 8906395 A JP8906395 A JP 8906395A JP 3260586 B2 JP3260586 B2 JP 3260586B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ultrasonic
cleaning liquid
nozzle
storage chamber
liquid storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP08906395A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08281230A (ja
Inventor
友治 今野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaijo Corp
Original Assignee
Kaijo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kaijo Corp filed Critical Kaijo Corp
Priority to JP08906395A priority Critical patent/JP3260586B2/ja
Publication of JPH08281230A publication Critical patent/JPH08281230A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3260586B2 publication Critical patent/JP3260586B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗浄液が供給される、
ステンレス板等で箱形に形成された洗浄液貯留室と、
記洗浄液貯留室から延び、先端にある洗浄液噴出口から
洗浄液が半導体基板等の被洗浄物に噴出されるノズル
と、洗浄液貯留室に取り付けられ噴出する洗浄液とと
もに超音波を被洗浄物に照射する超音波振動子を有する
超音波洗浄機に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、この種の超音波洗浄機の従来例
を示す構成図である。洗浄液貯留室51の底面外側には
超音波振動子55が固定されており、左側面の洗浄液供
給口52からは洗浄液(通常は、純水が用いられる)が
洗浄液貯留室51に充満するように供給され、洗浄液噴
出口53から噴出される。反射板58は超音波振動子5
5と対向するように洗浄液貯留室51の中に配置されて
いる。この場合、超音波振動子55の面と反射板58と
は洗浄液噴出口53に近付くにつれて若干離れるように
配置されている。
【0003】超音波振動子55は超音波信号に駆動され
て、超音波を反射板58に向かって発射し、反射板58
はこれを超音波振動子55に向けて反射し、振動板59
に取り付けられた超音波振動子55がさらにこれを反射
する。超音波振動子55の面と反射板58とは洗浄液噴
出口53に向かって拡がっているので、反射を繰り返し
た超音波は、洗浄液噴出口53に集まり、洗浄効率を高
める。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の超音波洗浄機
は、洗浄効率は良いが超音波の反射を繰り返させている
ので、超音波の集中調整が単純ではなく、また、超音波
が通過する経路が長いため、その分減衰され洗浄液噴出
口で弱くなるという問題がある。
【0005】そこで、本発明の目的は、よりシンプルな
構造や動作をもって、減衰を少なくし、超音波を洗浄液
噴出口に集中させることができる超音波洗浄機を提供す
ことにある
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の超音波洗浄機
は、図5によって説明する反射原理に基づいてなされた
ものである。すなわち、焦点pを有する抛物線をx軸を
中心として回転してできる抛物面を考える。x軸に平行
な光線がx軸の右側からこの抛物面に入射してくると、
光線は抛物面で反射して焦点pに集まる。また、図5の
抛物線をxy平面に垂直な方向に移動したとき描かれる
抛物面(樋状の抛物面)の場合には、光線は焦点pを通
る直線上に集まる。波長がミリメータに近い超音波も光
線と同様に、直進、反射を行う。そこで、媒質中に回転
抛物面を有する超音波反射体を設置すれば、超音波エネ
ルギを一点に集中することができるし、断面が樋状の抛
物面を有する超音波反射体を設置すれば線上に超音波エ
ネルギを集中できる。そこで、この原理を用いて、従来
の問題を解決すべく、本発明は以下に述べるように構成
される。
【0007】本発明の超音波洗浄機は、洗浄液貯留室の
壁面の一部は、超音波反射面として前記ノズルの洗浄液
噴出口を焦点位置とし、中心軸上の、原点からの距離x
に対する高さyが式y 2 =40xで決定される抛物面に
形成され、前記超音波振動子は、前記超音波反射面に超
音波を照射して反射させ、反射させた超音波が洗浄液噴
出口に集中するように取り付けられている。
【0008】前記ノズルの洗浄液噴出口は直線状に延伸
しており、前記超音波反射面は、前記ノズルの洗浄液噴
出口に平行に延伸するとともに、少なくとも前記洗浄液
噴出口の長さだけ延伸していることが好ましい。
【0009】また、前記洗浄液は純水であり、前記洗浄
液貯留室およびノズルはステンレス板から形成され、前
記ノズルの洗浄液噴出口は最下端に位置するように配置
され、前記超音波反射面は前記洗浄液貯留室の一側面に
形成され、前記超音波振動子は前記超音波反射面が形成
された側面に対向する平らな他の側面に固定され、前記
超音波反射面に向けて平面波状の超音波を発射し、発射
した超音波が前記洗浄液噴出口に沿って直線状に集中さ
せるのが好ましい。
【0010】さらには、ノズルの洗浄液噴出口がスリッ
ト状に延びていなく、一点から噴出されるような場合に
は、入射する平面波状の超音波を洗浄液噴出口の一点に
集中させるために、前記超音波反射面は抛物線を中心軸
の周りに回転させたとき描かれる抛物面の一部として形
成されるのが好ましい。
【0011】
【作用】超音波反射面は、照射される超音波を反射し、
洗浄液噴出口に集中させ、噴出する洗浄液とともに、洗
浄液噴出口下の被洗浄物に超音波を照射し、被洗浄物を
効率良く洗浄する。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1(a)は、本発明の超音波洗浄機の一
実施例を示す正面図、図1(b)は図1(a)のA−A
断面図である。本実施例における超音波洗浄機の洗浄液
貯留室10およびその下に設けられたノズル12はステ
ンレス板(その他、タンタル板、硬ガラス、樹脂等を単
独であるいは適宜に組み合せて用いてもよい)により形
成されている。洗浄液貯留室10の正面および左右の側
壁は垂直であるが、後方の側壁は超音波反射面11とし
て、抛物面状に形成されている。右側面の上面に近いと
ころには洗浄液供給口14が設けられ、上面中央部には
最上端が開放されている空気抜き16が設けられてい
る。正面にある側壁には超音波振動子15(本実施例で
は、厚さ1mm、幅60mm、長さ100mmのものを
使用した)が取り付けられている。ノズル12は、洗浄
液貯留室10の下端から下方に延び、左右に長く延びる
スリット状の洗浄液噴出口13を形成している。洗浄液
噴出口13の下には、通常半導体基板が搬送機により搬
送されてきて、噴出する洗浄液と集中する超音波の協働
により効率的に洗浄される。
【0013】超音波反射面11の断面形状については、
洗浄液噴出口13の位置を焦点位置Fとし、超音波反射
面11とノズル12との結合箇所Qと、超音波反射面1
1と上面との結合箇所Rとを通る抛物線を考える。する
と、超音波反射面11の結合箇所Q,Rを通る抛物線は
xy座標上で図2のように示される。すなわち、この抛
物線は原点からの距離xに対応して高さyが式y2=4
0xで決定される。したがって、この抛物線をxy平面
に垂直な方向(z軸方向)に移動するとき、QからRま
での抛物線により描かれる面が超音波反射面11の形状
である。
【0014】洗浄液(通常は純水)は、洗浄液供給口1
4から矢印Wの方向に洗浄液貯留室10に供給され、洗
浄液噴出口13から矢印Yの方向に噴出するとともに、
洗浄液貯留室10およびノズル12の中にある空気を空
気抜き16から追い出し、洗浄液貯留室10およびノズ
ル12の中を洗浄液で充満させる。充満した洗浄液貯留
室10の洗浄液を通して、超音波振動子15は、取り付
けられた側面に平行な平面波状の超音波を超音波反射面
11に向けて発射する。超音波反射面11は、送られて
きた平面波状の超音波を反射し、反射した超音波を超音
波反射面11の焦点位置にある洗浄液噴射項13に直線
状に集中させる。
【0015】図3(a)は、本発明の第2の実施例を示
す正面図、図3(b)は図3(a)のB−B断面図であ
る。本実施例におけるノズルは洗浄液貯留室10の底面
の一部から下方に延びている。すなわち、ノズルは超音
波の進行を妨害しなければ、どのように小さくしても構
わない。
【0016】図4(a)は、本発明の第3の実施例を示
す正面図、図4(b)は図4(a)のC−C断面図であ
る。本実施例の個々の超音波振動子15aは、図1の実
施例の超音波振動子15と同じサイズであるものとする
(なお、他の部材についてもサイズは別として機能が図
1のものと対応するものは”a”を付した同一番号で示
してある)。すなわち、複数の超音波振動子の複数列
(この場合2列)を小さな寸法ΔLだけオーバラップさ
せて配置することにより、ノズル22aの幅方向の寸法
を図1のノズル22に比較して大きくしている。この方
法は、従来の複数の超音波振動子を接着してサイズの大
きな超音波振動子を作製し、これを用いるものに比較し
て極めて製作が容易であった。
【0017】上述した実施例においては、ノズル12の
洗浄液噴出口13がスリット状に長いため、xy平面上
の抛物線をz軸方向に平行移動してできる平面を利用し
たが、もしも超音波を一点に集中したい場合には、図2
の抛物線をx軸周りに回転させてできる抛物面の一部を
用いればよいことは明らかである。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、超音波洗
浄機の一つの側面を焦点位置洗浄液噴出口とし、式
2 =40xで表される抛物面を有する超音波反射面と
し、この超音波反射面に平面波状の超音波を照射するこ
とにより、構造や動作が複雑でないのに拘らず、洗浄液
噴出口から噴出される洗浄液の洗浄能力を高めることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の超音波洗浄機の一実施例を
示す正面図である。(b)は(a)のA−A断面図であ
る。
【図2】図1の実施例の超音波反射面の断面形状につい
て説明する図である。
【図3】(a)は、本発明の超音波洗浄機の他の実施例
を示す正面図である。(b)は(a)のB−B断面図で
ある。
【図4】(a)は、本発明の超音波洗浄機のさらなる実
施例を示す正面図である。(b)は(a)のC−C断面
図である。
【図5】本発明の原理を説明するための図である。
【図6】超音波洗浄機の従来例を示す図である。
【符号の説明】
10 洗浄液貯留室 11 超音波反射面 12,22 ノズル 13 洗浄液噴出口 14 洗浄液供給口 15 超音波振動子 16 空気抜き

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄液が供給される、板状部材で箱形に
    形成された洗浄液貯留室、前記洗浄液貯留室から延
    先端にある洗浄液噴出口から前記洗浄液被洗浄物
    に噴出されるノズルと、洗浄液貯留室に取り付けられ
    前記噴出する洗浄液とともに超音波を前記被洗浄物に照
    射する超音波振動子を有する超音波洗浄機において、 前記洗浄液貯留室の壁面の一部は、超音波反射面として
    前記ノズルの洗浄液噴出口を焦点位置とし、中心軸上
    の、原点からの距離xに対する高さyが式y 2 =40x
    で決定される抛物面に形成され、 前記超音波振動子は、前記超音波反射面に超音波を照射
    して反射させ、反射させた超音波が洗浄液噴出口に集中
    するように取り付けられていることを特徴とする超音波
    洗浄機。
  2. 【請求項2】 前記ノズルの洗浄液噴出口は直線状に延
    伸しており、前記超音波反射面は、前記ノズルの洗浄液
    噴出口に平行に延伸するとともに、少なくとも前記洗浄
    液噴出口の長さだけ延伸している、請求項1記載の超音
    波洗浄機。
  3. 【請求項3】 前記洗浄液は純水であり、前記洗浄液貯
    留室およびノズルはステンレス板、タンタル板、ガラス
    板、プラスチック板のグループのいずれか一つあるいは
    2つ以上のものの組み合せから形成され、前記ノズルの
    洗浄液噴出口は最下端に位置するように配置され、前記
    超音波反射面は前記洗浄液貯留室の一側面に形成され、
    前記超音波振動子は前記超音波反射面が形成された側面
    に対向する平らな他の側面に固定され、前記超音波反射
    面に向けて平面波状の超音波を発射し、発射した超音波
    が前記洗浄液噴出口に沿って直線状に集中させるように
    する、請求項1または2記載の超音波洗浄機。
  4. 【請求項4】 前記超音波反射面は、入射する平面波状
    の超音波を洗浄液噴出口の一点に集中させるように、
    物線を中心軸の周りに回転させたとき描かれる抛物面の
    一部として形成されている、請求項1記載の超音波洗浄
    機。
JP08906395A 1995-04-14 1995-04-14 超音波反射面が抛物面である超音波洗浄機 Expired - Fee Related JP3260586B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08906395A JP3260586B2 (ja) 1995-04-14 1995-04-14 超音波反射面が抛物面である超音波洗浄機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08906395A JP3260586B2 (ja) 1995-04-14 1995-04-14 超音波反射面が抛物面である超音波洗浄機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08281230A JPH08281230A (ja) 1996-10-29
JP3260586B2 true JP3260586B2 (ja) 2002-02-25

Family

ID=13960404

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08906395A Expired - Fee Related JP3260586B2 (ja) 1995-04-14 1995-04-14 超音波反射面が抛物面である超音波洗浄機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3260586B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7389783B2 (en) * 2002-09-30 2008-06-24 Lam Research Corporation Proximity meniscus manifold
JP2013118209A (ja) * 2011-12-01 2013-06-13 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd 基板洗浄装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08281230A (ja) 1996-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6276370B1 (en) Sonic cleaning with an interference signal
US6220259B1 (en) Tank design for sonic wafer cleaning
US20070175502A1 (en) Apparatus and method for delivering acoustic energy through a liquid stream to a target object for disruptive surface cleaning or treating effects
US6154235A (en) Acoustic liquid ejector and printer apparatus incorporating the ejector
JP3260586B2 (ja) 超音波反射面が抛物面である超音波洗浄機
KR101069457B1 (ko) 초음파 세정장치
JPH06106144A (ja) 超音波洗浄方式及び超音波洗浄装置
JP2989707B2 (ja) 超音波洗浄装置
JPH0673657B2 (ja) 噴射形超音波洗浄装置
JP3103774B2 (ja) 超音波洗浄方法およびその洗浄装置
JP3115852B2 (ja) 超音波放射装置
JPH0420546Y2 (ja)
JP3288313B2 (ja) 超音波洗浄装置およびこれを用いた洗浄乾燥装置
JP3783174B2 (ja) 流水式超音波洗浄装置
US8079676B2 (en) System and method for acoustic ejection of drops from a thin layer of fluid
JPH0760189A (ja) 集束超音波発生装置
JP3444574B2 (ja) 基板洗浄ノズル
JP2004167377A (ja) 超音波洗浄機
KR102172789B1 (ko) 다주파 생성모듈, 다주파 생성모듈을 이용한 초음파 세정장치
JP3338175B2 (ja) 噴射型超音波洗浄装置
JPH03258381A (ja) 超音波洗浄機
JP3154685B2 (ja) 超音波洗浄装置
JP2005058804A (ja) 超音波振動装置
JPH06461A (ja) 超音波洗浄装置
JPH08267028A (ja) 基板の超音波洗浄機およびそれを用いた超音波洗浄装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081214

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091214

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees