JP3260485B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

Info

Publication number
JP3260485B2
JP3260485B2 JP14386393A JP14386393A JP3260485B2 JP 3260485 B2 JP3260485 B2 JP 3260485B2 JP 14386393 A JP14386393 A JP 14386393A JP 14386393 A JP14386393 A JP 14386393A JP 3260485 B2 JP3260485 B2 JP 3260485B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxide film
silicon oxide
film
semiconductor device
forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP14386393A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07130993A (ja
Inventor
憲司 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Microelectronics Inc
Original Assignee
Kawasaki Microelectronics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Microelectronics Inc filed Critical Kawasaki Microelectronics Inc
Priority to JP14386393A priority Critical patent/JP3260485B2/ja
Publication of JPH07130993A publication Critical patent/JPH07130993A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3260485B2 publication Critical patent/JP3260485B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置及びその製
造方法に係り、特に、LDD(Lightly Doped Drain )
構造を備えたMOS(Metal Oxide Semiconductor )型
半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、半導体装置の微細化及び高集
積化に伴い、半導体装置のゲート長が短くなってきてい
る。このゲート長が短くなると、同じ書き込み電圧でも
書き込み時のゲートの電界が極めて高くなり、そこを通
るキャリアが高いエネルギーを得て、衝突電離が起こる
ようになる。これは、ホットキャリア現象と呼ばれ、M
OSトランジスタの特性劣化を引き起こしていた。
【0003】そこで、『 IEEE Trans. Electron Device
s ED VOL.27, No.8, p1359〜1376 (August 1980 ) ;ア
イ・イー・イー・イー、トランザクション エレクトロ
ンディバイスズ イー・ディー、27巻、ナンバー8、
第1359〜1376頁(1980年8月)』に、ソー
ス領域及びドレイン領域の端部での空乏層内の電界を弱
めることで、ホットキャリア現象を抑制するLDD構造
を備えたMOS型トランジスタが紹介されている。
【0004】このLDD構造を備えたMOSトランジス
タは、以下の方法で形成される。シリコン基板(半導体
基板)上に、ゲート酸化膜を介してゲート電極を形成し
た後、当該ゲート電極をマスクとして、シリコン基板に
低濃度の不純物をイオン注入し、ゲート電極下のソース
領域及びドレイン領域に、低濃度不純物拡散層を形成す
る。
【0005】次に、前記ゲート電極の側面に、サイドウ
ォールを形成した後、全面に、高濃度不純物拡散層形成
のためのイオン注入用シリコン酸化膜として、熱酸化膜
を形成する。次いで、この熱酸化膜を、後にソース領域
及びドレイン領域に選択的に注入する高濃度の不純物の
イオン注入用シリコン酸化膜とし、ゲート電極及びサイ
ドウォールをマスクとして、シリコン基板に高濃度の不
純物をイオン注入し、ゲート電極下のソース領域及びド
レイン領域に、高濃度不純物拡散層を形成する。
【0006】次に、全面に、シリコン酸化膜を形成した
後、さらにBPSG(Boron Phospharus Silicate Glas
s )膜を形成し、900℃、窒素ガス中でこれをリフロ
ーして、平坦化した後、全面にSOG(Spin on Glass
)膜を形成する。次いで、全面をエッチバックした
後、所望位置にコンタクト孔を開口し、配線材料膜をス
パッタして、前記コンタクト孔を埋め込むと共に、金属
配線膜を形成する。
【0007】次に、金属配線膜をパターニングし、全面
に、PSG膜(Phosho Silicate Glass ;リンを含んだ
シリコン酸化膜)をCVD法により形成した後、保護膜
を形成して完成する。このLDD構造を備えたMOSト
ランジスタは、ソース領域及びドレイン領域の端部に、
低濃度不純物拡散層が形成された構造を有している。そ
して、この低濃度不純物拡散層により、この部分での電
場が弱められて、ホットキャリアの注入が抑制され、素
子寿命が向上するという利点を備えている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年で
は、半導体装置の微細化が益々進み、ゲート長が1μm
以下のMOSトランジスタが頻繁に使用されるようにな
ってきている。このゲート長が1μm以下のMOSトラ
ンジスタでは、ホットキャリア現象の発生が増加し、従
来のLDD構造だけでは、これを抑制することができな
いという問題があった。
【0009】即ち、前記LDD構造を備えたMOSトラ
ンジスタは、高濃度拡散層を形成するためのイオン注入
用シリコン酸化膜として熱酸化膜を形成する際に、シリ
コン基板が熱酸化され、この部分に応力が発生し易い。
この応力の発生は、シリコン基板とシリコン酸化膜との
界面や、シリコン基板中に界面準位や結晶欠陥を発生さ
せ、LDD構造におけるホットキャリア寿命を短くする
(ホットキャリア耐性を低下させる)という問題があっ
た。応力がホットキャリア耐性を劣化させる問題は、
『IEEE IEDMD Dig. Tech. Paper p60 (1980) ;アイ・
イー・イー・イーアイ・イー・ディー・エム・ディー
ダイジェスト テクニカル ペイパー、60頁(198
5年)』にて報告されている。
【0010】本発明は、このような従来の問題点を解決
することを課題とするものであり、前記イオン注入用シ
リコン酸化膜とシリコン基板との界面に発生する応力を
小さくし、シリコン基板中に界面準位や結晶欠陥が発生
することを抑制することで、LDD構造のホットキャリ
ア寿命を向上した半導体装置及びその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、半導体基板上に、ゲート酸
化膜を介して形成したゲート電極をマスクとして、当該
ゲート電極のソース領域及びドレイン領域に、低濃度
不純物拡散層を形成する第1工程と、前記低濃度不純物
拡散層を形成した後、前記ゲート電極の側面にサイドウ
ォールを形成する第2工程と、前記サイドウォール形成
後、全面に、750℃以上且つ900℃以下の温度で、
気相成長法を行い、前記ソース領域及びドレイン領域上
に直接、膜厚が30Å以上且つ200Å以下のシリコン
酸化膜を形成する第3工程と、を含むことを特徴とする
半導体装置の製造方法を提供するものである。また、請
求項2に係る発明は、上記請求項1に係る発明である半
導体装置の製造方法において、前記シリコン酸化膜の形
成後、該シリコン酸化膜を介し、前記ゲート電極及びサ
イドウォールをマスクとして、前記ソース領域及び前記
ドレイン領域にイオン注入を行って、高濃度不純物拡散
層を形成する第4工程を含むものである。 そして、請求
項3に係る発明は、上記請求項1又は2に係る発明であ
る半導体装置の製造方法において、前記シリコン酸化膜
をモノシランと亜酸化窒素の混合ガスを用いた気相成長
法で形成するものである。
【0012】
【0013】
【作用】請求項1〜3記載の半導体装置の製造方法によ
れば、前記サイドウォール形成後、全面に、750℃以
上且つ900℃以下の温度で、気相成長法(以下、『C
VD法』という)を行い、ソース領域及びドレイン領域
上に直接、膜厚が30Å以上且つ200Å以下のシリコ
ン酸化膜を形成するため、半導体基板と当該シリコン酸
化膜との界面に発生する応力を小さくすることができ
る。
【0014】即ち、前記シリコン酸化膜は、 SiH4 +4N2 O+He→SiO2 +4N2 +He+
2H2 O に示す化学反応により形成された膜が、半導体基板上に
堆積する。従って、この化学反応により形成されたシリ
コン酸化膜は、半導体基板を熱酸化してシリコン酸化膜
を形成した場合に比べ、半導体基板に応力が加わりにく
い。このため、半導体基板中に界面準位や結晶欠陥が発
生することが抑制される。
【0015】ここで、前記シリコン酸化膜の膜厚が、3
0Å未満であると、LDD構造における高濃度不純物拡
散層を形成するために行うイオン注入によるダメージが
大きくなり、半導体基板中に界面準位や結晶欠陥が発生
し易くなる。一方、前記シリコン酸化膜の膜厚が、20
0Åを越えると、当該シリコン酸化膜内を不純物イオン
が通過しにくくなり、ソース及びドレインの抵抗が大き
くなって駆動力が低下してしまう。
【0016】従って、前記シリコン酸化膜の膜厚を、3
0Å以上且つ200Å以下に限定した。また、前記シリ
コン酸化膜の成膜温度が、750℃未満であると、前記
化学反応が起こり難くなり、形成されるシリコン酸化膜
の膜質がポーラスになる。そして、シリコン酸化膜の膜
質がポーラスになると、ここでアルカリ金属等の不純物
が拡散し易くなり、ディバイス特性を劣化させてしま
う。
【0017】一方、前記シリコン酸化膜の成膜温度が、
900℃を越えると、緻密な膜が得られる反面、温度勾
配が大きくなり、膜厚のばらつきが発生し、平坦化を悪
化させてしまう。従って、前記シリコン酸化膜の成膜温
度を、750℃以上且つ900℃以下に限定した。
【0018】
【0019】
【実施例】次に、本発明に係る実施例について、図面を
参照して説明する。図1ないし図8は、本発明の実施例
に係る半導体装置の製造工程の一部を示す部分断面図で
ある。図1に示す工程では、p型シリコン基板1を酸化
して、500Å程度のシリコン酸化膜を形成し、この上
にシリコン窒化膜をCVD法により形成する。次に、前
記シリコン窒化膜をエッチングして、n型MOSトラン
ジスタを形成する領域には、1.2×1013cm-2程度
のドーズ量のボロン(B)を注入してpウエル2を形成
し、p型MOSトランジスタを形成する領域(図示せ
ず)には、1.35×1013cm-2程度のドーズ量のリ
ン(P)をイオン注入してnウエルを形成する。
【0020】次に、前記p型シリコン基板1に熱処理を
行い、B及びPを拡散してpウエル2領域及びnウエル
領域を広げる。次いで、前記シリコン酸化膜をエッチン
グして、パッド酸化膜を形成した後、この上にシリコン
窒化膜をCVD法により形成する。次に、素子活性領域
(トランジスタ形成領域)以外の領域に形成されたシリ
コン窒化膜を選択的に除去する。
【0021】次いで、前記p型シリコン基板1の非活性
領域に、選択的にチャネルストッパイオンをイオン注入
し、チャネルストッパ3を形成する。次に、前記素子活
性化領域上に形成されたシリコン窒化膜をマスクとし
て、前記p型シリコン基板1に熱酸化を行い、非活性領
域に厚さ6000Å程度のフィールド酸化膜4を形成
し、素子間分離を行う。その後、前記シリコン窒化膜を
除去する。
【0022】次いで、図2に示す工程では、図1に示す
工程で得たp型シリコン基板1のチャネル領域に、しき
い値調整用のフッ化ボロン(BF2 )を、3.3×10
12cm-2程度のドーズ量でイオン注入する。次に、p型
シリコン基板1上に、ゲート酸化膜5を形成する。次い
で、ゲート酸化膜5上に、ゲート電極形成材料として多
結晶シリコン膜6をCVD法により形成する。次に、多
結晶シリコン膜6に、Pをドープして、多結晶シリコン
膜6の抵抗を下げる。
【0023】次に、図3に示す工程では、図2に示す工
程で得た多結晶シリコン膜6を選択的にエッチングし
て、ゲート電極7を形成する。次いで、ゲート電極7を
マスクとして、pウエル2の全面に、2.0×1013
-2程度のドーズ量のPをイオン注入し、n- 拡散層1
0及び11を形成する。また、図示しないが、nウエル
の全面に、5.0×1012cm-2程度のドーズ量のBF
2 をイオン注入し、p-拡散層を形成する。
【0024】次いで、図4に示す工程では、図3に示す
工程で得たゲート電極7をマスクとして、ゲート酸化膜
5にエッチングを行い、p型シリコン基板1のソース領
域及びドレイン領域を露出する。次に、CVD法によ
り、全面にシリコン酸化膜を形成し、これをエッチバッ
クして、ゲート電極7の側面にサイドウォール8を形成
する。
【0025】次に、図5に示す工程では、モノシラン
(SiH4 )と亜酸化窒素(N2 O)の混合ガスを用
い、750〜900℃の条件でCVD法を行い、図4に
示す工程で得たウエハの全面に、膜厚が30〜200Å
のシリコン酸化膜(HTO(HighTemperature Oxide)
−CVD膜)9を形成する。このシリコン酸化膜9は、
SiH4 +4N2 O+He→SiO2 +4N2 +He+
2H2 Oで示す化学反応により形成される。
【0026】次いで、図6に示す工程では、図5に示す
工程で得たシリコン酸化膜9を、高濃度不純物拡散層
(本実施例では、『n+ 拡散層』または『p+ 拡散層』
という)を形成するためのイオン注入用シリコン酸化膜
とし、このシリコン酸化膜9を介すると共に、ゲート電
極7及びサイドウォール8をマスクとして、pウェル2
の全面に、3×1015cm-2程度のドーズ量のヒ素(A
s)をイオン注入する。このようにして、pウエル2
に、n+ 拡散層12及び14を形成し、n- 拡散層10
及びn+ 拡散層12からなるソース13、n- 拡散層1
1及びn+ 拡散層14からなるドレイン15を形成し
た。
【0027】一方、図示しないが、同様にしてnウエル
の全面には、1.5×1015cm-2程度のドーズ量のB
2 をイオン注入し、p- 拡散層及びp+ 拡散層からな
るソース、p- 拡散層及びp+ 拡散層からなるドレイン
を形成した。次に、図7に示す工程では、シリコン酸化
膜9上に、低温でシリコン酸化膜16を形成する。次い
で、シリコン酸化膜16上に、BPSG膜17を形成し
た後、900℃で15分間の熱処理を行い、BPSG膜
17の平坦化を行う。次に、BPSG膜17、シリコン
酸化膜16及びシリコン酸化膜9を選択的にエッチング
し、トランジスタへのコンタクト孔18を開口する。
【0028】次いで、図8に示す工程では、図7に示す
工程で得たウエハの全面に、スパッタ法により、コンタ
クト孔18内に、アルミニウム(Al)合金を埋め込む
と共に、アルミニウム(Al)合金からなる金属配線膜
を形成する。次に、前記金属配線膜にパターニングを行
い、配線19を形成する。次いで、全面に、CVD法に
より、PSG膜20を形成した後、この上に、シリコン
窒化膜を形成する。次に、このシリコン窒化膜にエッチ
ングを行い、所定膜厚のパッシベーション膜20を形成
する。
【0029】このようにして、LDD構造を有するMO
Sトランジスタを備えた半導体装置を得た。次に、前記
実施例と同様の工程により、ゲート長=0.5μm、ゲ
ート幅=15μmの半導体装置を形成した。この時、n
+ 拡散層12及び14を形成するためのイオン注入用シ
リコン酸化膜(シリコン酸化膜9)の膜厚を表1に示す
ように設定して半導体装置を形成した。
【0030】
【表1】
【0031】次に、比較として、実施例で形成したシリ
コン酸化膜9の代わりに、熱酸化膜を形成した半導体装
置(従来品)を製造した。但し、熱酸化膜形成の他は、
実施例及び表1に示す条件に準じた。次に、発明品と従
来品に、DCストレスを一定時間印加した後、Vd=
0.1Vで、相互コンダクタンス(Gm)を測定して、
その最大値を求め、このGmの最大値が、無負荷時の値
の90%になるまでのDCストレスの印加時間を測定す
ることで、ホットキャリア寿命を算出した。
【0032】次いで、各DCストレスにおける電圧での
ホットキャリア寿命と、DCストレス電圧の逆数との関
係から、実動作電圧である3.6Vでのホットキャリア
寿命を算出した。次に、この発明品のホットキャリア寿
命とシリコン酸化膜9との関係、及び従来品のホットキ
ャリア寿命と熱酸化膜の膜厚との関係を調査した。
【0033】この結果を図9に示す。図9から、発明品
のホットキャリア寿命は、従来品のホットキャリア寿命
と比べ、2倍以上向上していることが判る。これは、本
発明に係る方法でイオン注入用シリコン酸化膜(シリコ
ン酸化膜9)を形成したことにより、シリコン基板1に
加わる応力が低減され、シリコン基板1中に界面準位や
結晶欠陥が発生することが抑制されたためである。
【0034】また、図9から、シリコン酸化膜9の膜厚
が、30Å未満であると、ホットキャリア寿命が極端に
低下することが判る。これは、LDD構造におけるn+
拡散層12及び14(p+ 拡散層も同様)を形成するた
めに行うイオン注入によるダメージが大きくなり、シリ
コン基板1中に界面準位や結晶欠陥が発生し易くなるた
めである。
【0035】一方、シリコン酸化膜9の膜厚が、200
Åを越えても、ホットキャリア寿命は長くなるが、飽和
電流値が小さくなり過ぎて駆動力が低下してしまう。こ
のため、シリコン酸化膜9の膜厚は、30Å以上且つ2
00Å以下に限定することが必要である。次に、発明品
について、100Åの膜厚で形成すべきシリコン酸化膜
9の成膜温度と、実際の膜厚との関係を調査した。
【0036】この結果を表2に示す。
【0037】
【表2】
【0038】表2から、750℃以上且つ900℃以下
の成膜温度で形成したシリコン酸化膜9は、膜厚のばら
つきが、±3〜8Åであり、優れた平坦性を備えている
ことが判る。一方、900℃を越える成膜温度で形成し
たシリコン酸化膜9は、膜厚のばらつきが、±15Å以
上であり、平坦性が悪く、実使用に適さないことが判
る。
【0039】また、750℃未満の成膜温度で形成した
シリコン酸化膜9は、膜質がポーラスであり、実使用に
適さない。以上から、シリコン酸化膜9の成膜温度は、
750℃以上且つ900℃以下に限定する必要がある。
なお、本実施例で、シリコン基板1にイオン注入した各
種不純物、及びそのドーズ量は一例であり、不純物の種
類及びそのドーズ量は、所望により決定してよい。
【0040】また、本発明は、n型MOSトランジスタ
及びp型MOSトランジスタの両方において同様の効果
を発揮できることは勿論である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜3記載
の半導体装置の製造方法によれば、ゲート電極の側面に
サイドウォール形成後、その全面に、750℃以上且つ
900℃以下の温度で、CVD法を行い、ソース領域及
びドレイン領域上に直接、膜厚が30Å以上且つ200
Å以下のシリコン酸化膜を形成するため、半導体基板と
当該シリコン酸化膜との界面に発生する応力を小さくす
ることができる。この結果、半導体基板中に界面準位や
結晶欠陥が発生することを抑制することができ、ホット
キャリア寿命を大幅に向上することができるという効果
がある。
【0042】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる半導体装置の製造工
程の一部を示す部分断面図である。
【図2】本発明の一実施例にかかる半導体装置の製造工
程の一部を示す部分断面図である。
【図3】本発明の一実施例にかかる半導体装置の製造工
程の一部を示す部分断面図である。
【図4】本発明の一実施例にかかる半導体装置の製造工
程の一部を示す部分断面図である。
【図5】本発明の一実施例にかかる半導体装置の製造工
程の一部を示す部分断面図である。
【図6】本発明の一実施例にかかる半導体装置の製造工
程の一部を示す部分断面図である。
【図7】本発明の一実施例にかかる半導体装置の製造工
程の一部を示す部分断面図である。
【図8】本発明の一実施例にかかる半導体装置の製造工
程の一部を示す部分断面図である。
【図9】本発明の一実施例にかかる半導体装置のホット
キャリア寿命とシリコン酸化膜との関係、及び従来のホ
ットキャリア寿命と半導体装置の熱酸化膜の膜厚との関
係を示す図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 pウエル 3 チャネルストッパ 4 フィールド酸化膜 5 ゲート酸化膜 6 多結晶シリコン膜 7 ゲート電極 8 サイドウォール 9 シリコン酸化膜 10 n- 拡散層 11 n- 拡散層 12 n+ 拡散層 13 ソース 14 n+ 拡散層 15 ドレイン 16 シリコン酸化膜 17 BPSG膜 18 コンタクト孔 19 配線 20 PSG膜 21 パッシベーション膜

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に、ゲート酸化膜を介して
    形成したゲート電極をマスクとして、当該ゲート電極外
    のソース領域及びドレイン領域に、低濃度不純物拡散層
    を形成する第1工程と、前記低濃度不純物拡散層を形成
    した後、前記ゲート電極の側面にサイドウォールを形成
    する第2工程と、前記サイドウォール形成後、全面に、
    750℃以上且つ900℃以下の温度で、気相成長法を
    行い、前記ソース領域及びドレイン領域上に直接、膜厚
    が30Å以上且つ200Å以下のシリコン酸化膜を形成
    する第3工程と、を含むことを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 前記シリコン酸化膜の形成後、該シリコ
    ン酸化膜を介し、前記ゲート電極及びサイドウォールを
    マスクとして、前記ソース領域及び前記ドレイン領域に
    イオン注入を行って、高濃度不純物拡散層を形成する第
    4工程を含む請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記シリコン酸化膜をモノシランと亜酸
    化窒素の混合ガスを用いた気相成長法で形成する請求項
    1又は2記載の半導体装置の製造方法。
JP14386393A 1993-06-15 1993-06-15 半導体装置の製造方法 Expired - Fee Related JP3260485B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14386393A JP3260485B2 (ja) 1993-06-15 1993-06-15 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14386393A JP3260485B2 (ja) 1993-06-15 1993-06-15 半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07130993A JPH07130993A (ja) 1995-05-19
JP3260485B2 true JP3260485B2 (ja) 2002-02-25

Family

ID=15348739

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14386393A Expired - Fee Related JP3260485B2 (ja) 1993-06-15 1993-06-15 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3260485B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07130993A (ja) 1995-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6955972B2 (en) Methods of fabricating integrated circuit devices having trench isolation structures
JPH0864818A (ja) 半導体素子の製造方法
JP3249892B2 (ja) Soi構造を有する半導体装置の製造方法
JP3260485B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP3166911B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH0774167A (ja) 半導体装置の製造方法
JP3088556B2 (ja) 半導体装置の製法
JPH02196434A (ja) Mosトランジスタの製造方法
JPS63241965A (ja) 絶縁ゲ−ト型電界効果トランジスタおよびその製造方法
JPH113935A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH11150118A (ja) 半導体装置の製造方法
JP3191313B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPS59231863A (ja) 絶縁ゲ−ト半導体装置とその製造法
KR100540339B1 (ko) 반도체 제조 공정에 있어서의 게이트 구조 형성 방법
JP2705583B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH0778983A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPS62143472A (ja) 半導体装置
JPH03188637A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH06188259A (ja) 半導体装置の製造方法
JPS61156772A (ja) 電界効果トランジスタの製造方法
JPS6367778A (ja) 半導体装置の製造方法
JPS6252470B2 (ja)
JPH04305976A (ja) 半導体装置
JPH0590574A (ja) 半導体装置
JPH0582784A (ja) Mis型半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071214

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081214

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091214

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101214

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101214

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111214

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111214

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121214

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees