JP3260311B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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Description
方法に関し、詳しくは、安定した電気特性を有する2層
ポリシリコン構造を備えた半導体装置の製造方法に関す
るものである。
および低電圧駆動による低消費電力化が求められてい
る。そして、そのような要求に応じた特性を有する半導
体装置を得るために、様々な半導体装置の製造方法が研
究されており、安定した特性を有する半導体装置を確保
することが最重要視されている。
法を図面に基づいて説明する。図3は、従来技術に係る
製造方法によって形成された半導体装置の断面図を示し
たものである。この図3において、半導体装置は、シリ
コン基板101上の適切な位置に、素子分離酸化膜10
2が形成され、この素子分離酸化膜102の所定部位に
下部電極103が形成されている。そして、この下部電
極103上およびシリコン基板101上の適切な位置
に、絶縁酸化膜104が形成され、この絶縁酸化膜10
4上に、ゲート電極105が形成されている。
置の製造方法について説明する。まず、シリコン基板1
01表面の適切な位置を選択して、素子分離酸化膜10
2を形成する。次いで、所定の素子分離酸化膜102上
に、N型不純物をイオン注入法によりドーピングしたポ
リシリコン膜によって、下部電極103を形成する。次
いで、下部電極103上およびシリコン基板101上の
所定位置に、絶縁酸化膜104を形成する。最後に、絶
縁酸化膜104を形成した後に、N型不純物を予め混入
させたポリシリコン膜をシリコン基板101の全面に形
成させ、それをフォトマスクにてパターン形成した後に
エッチングを行い、所定形状のゲート電極105を形成
する。
従来技術に係る半導体装置の製造方法においては、不純
物の濃いポリシリコン膜(下部電極103)を形成した
後に絶縁酸化膜104を形成するので、絶縁酸化膜10
4を形成する際に生じる処理温度によって、先に形成し
たポリシリコン膜(下部電極103)からの不純物の外
方拡散が始まり、この不純物が更にシリコン基板101
中に再拡散してしまう。すなわち、上記従来技術におい
ては、シリコン基板101中の不純物濃度が変動して、
不純物の抑制が困難となるので、トランジスタ特性を制
御できず、安定した電気的特性を有する半導体装置を得
ることが難しかった。
するためになされたもので、シリコン基板表面への不純
物の再拡散を効果的に防止することによって、拡散領域
の不純物濃度の変動を制御して、安定した電気的特性を
有する半導体装置を製造するための半導体装置の製造方
法を提供することを目的とする。
の本発明は、シリコン基板上に複数の素子分離酸化膜を
形成する第一の工程と、所定の前記素子分離酸化膜上に
第一のゲート電極としてのポリシリコン膜を形成する第
二の工程と、前記シリコン基板の全面に絶縁酸化膜を形
成する第三の工程と、前記絶縁酸化膜上の所定位置に第
二のゲート電極としてのポリシリコン膜を形成する第四
の工程とを有する半導体装置の製造方法において、前記
第三の工程における前記絶縁酸化膜を形成する際の酸化
処理の条件として、酸化処理を行う雰囲気の酸素導入量
がガス総流量の20〜40%であることを特徴とする。
本発明に係る半導体装置の製造方法によれば、酸化処理
時の酸素導入量を高めたことによって、酸化率を上昇さ
せることが可能となり、前記第一のポリシリコン膜に含
まれるN型不純物を、酸化処理雰囲気中に発散する前
に、前記絶縁酸化膜にて覆うことができる。そうする
と、前記第一のポリシリコン膜からのN型不純物の外方
拡散を防止して、前記シリコン基板表面へのN型不純物
の再拡散を効果的に防止することができる。したがっ
て、拡散領域の不純物濃度の変動を効果的に制御するこ
とが可能となるので、トランジスタ特性への影響を抑制
し、安定した電気的特性を有する半導体装置を得ること
ができる。
においては、前記第三の工程における前記絶縁酸化膜を
形成する際の酸化処理の条件として、酸化処理温度が8
00〜900℃であることが好ましい。
法においては、前記第三の工程における前記絶縁酸化膜
を形成する際の酸化処理の条件として、前記ガス総流量
が12〜20リットルであることが好ましい。この好ま
しい例によれば、前記絶縁酸化膜の均一性の低下、およ
び膜質の劣化を抑制することができる。
態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形
態に係る半導体装置の製造方法によって形成された半導
体装置の断面図を示したものである。
すように、シリコン基板11上の適切な位置に、素子分
離酸化膜12が形成され、この素子分離酸化膜12の所
定部位に第一のゲート電極13が形成されている。そし
て、この第一のゲート電極13上およびシリコン基板1
1上の適切な位置に、絶縁酸化膜14が形成され、この
絶縁酸化膜14上に、第二のゲート電極15が形成され
ている。
置の製造方法について説明する。図2は、本実施形態に
係る半導体装置の製造方法の各工程の断面図を示したも
のである。
は、シリコン基板11上に素子分離酸化膜12を形成す
る。この第一の工程においては、まず、シリコン基板1
1上に熱酸化膜(図示省略)を形成する。次いで、熱酸
化膜上にSi3N4膜を形成し、フォトマスクにてパター
ン形成を行う。次いで、フォトマスクにて形成したパタ
ーンをドライエッチングにて加工することによって、素
子分離酸化膜12が形成される。
は、素子分離酸化膜12の所定位置に第一のゲート電極
13を形成する。この第二の工程においては、まず、全
面に、ポリシリコン膜を堆積させる。次いで、イオン注
入によって、ポリシリコン膜に不純物を添加する。次い
で、不純物が注入されたポリシリコン膜に、フォトマス
クを用いてパターン形成する。次いで、フォトマスクに
て形成したパターンをエッチングにて加工することによ
って、第一のゲート電極13が形成される。
は、シリコン基板11の全面に絶縁酸化膜20を形成す
る。この第三の工程においては、絶縁酸化膜20を形成
する際の酸化処理の条件として、まず第一に、酸化処理
を行う雰囲気の酸素導入量をガス総流量の20〜40%
の範囲内に設定し、第二に、酸化処理温度を800〜9
00℃とする。
導入量を高めたことによって、酸化率を上昇させること
ができる。このように酸化率を上昇させれば、第一のゲ
ート電極(ポリシリコン膜)13に含まれるN型不純物
を、雰囲気中に発散する前に、絶縁酸化膜20にて覆う
ことができる。したがって、酸化処理時のN型不純物の
シリコン基板11への再拡散を防止することが可能とな
り、トランジスタ特性への影響を最小限に止めることが
できる。また、絶縁酸化膜20の均一性の低下、および
膜質の劣化を抑制することが可能となる。
は、絶縁酸化膜14と第二のゲート電極15とを形成す
る。この第四の工程においては、まず、あらかじめ不純
物を添加したポリシリコン膜を、絶縁酸化膜20上に堆
積させる。次いで、所定形状のフォトマスクにてパター
ン形成する(本実施形態においては、第一のゲート電極
13上の所定位置と、シリコン基板11上の所定位置と
にパターン形成される)。次いで、フォトマスクにて形
成されたパターンをエッチングにて加工することによっ
て、絶縁酸化膜14と、この絶縁酸化膜14上の第二の
ゲート電極15とが形成される。
方法においては、第三の工程の酸化処理時におけるガス
総流量が増加すると、絶縁酸化膜の均一性を損なうおそ
れがある。したがって、本実施形態においては、酸化処
理時におけるガス総流量を12〜20L(リットル)と
することが好ましい。
は、シリコン基板11上に、素子分離酸化膜12と第一
のゲート電極13と絶縁酸化膜14と第二のゲート電極
とを有する、図1で示された半導体装置を得ることがで
きる。本実施形態に係る半導体装置の製造方法によれ
ば、上述したように、2層のポリシリコン膜(第一のゲ
ート電極13、第二のゲート電極15)を有する半導体
装置を製造する際の酸化処理工程(本実施形態の第三の
工程)時において、N2流量に対するO2の希釈率を20
〜40%とすることによって、1層目のポリシリコン膜
(第一のゲート電極13)に含まれているN型不純物の
雰囲気中への発散を防止することができる。すなわち、
酸化処理時の酸化率を上げることによって、N型不純物
が発散する前に、これを酸化膜によって覆うことが可能
となるので、半導体装置の電気的特性を不安定にしてい
た原因の一つであるN型不純物のシリコン基板11への
再拡散を、効果的に防止することができる。
化膜形成時の条件を設定することで、高不純物濃度ポリ
シリコン膜からの不純物の外方拡散を防止して、シリコ
ン基板表面への不純物の再拡散を効果的に防止すること
によって、拡散領域の不純物濃度の変動を制御して、ト
ランジスタ特性への影響を抑制し、安定した電気的特性
を有する半導体装置を製造するための半導体装置の製造
方法を得ることができる。
によって形成された半導体装置の断面図
における各工程の断面図
て形成された半導体装置の断面図
Claims (3)
- 【請求項1】 シリコン基板上に複数の素子分離酸化膜
を形成する第一の工程と、所定の前記素子分離酸化膜上
に第一のゲート電極としてのポリシリコン膜を形成する
第二の工程と、前記シリコン基板の全面に絶縁酸化膜を
形成する第三の工程と、前記絶縁酸化膜上の所定位置に
第二のゲート電極としてのポリシリコン膜を形成する第
四の工程とを有する半導体装置の製造方法において、 前記第三の工程における前記絶縁酸化膜を形成する際の
酸化処理の条件として、酸化処理を行う雰囲気の酸素導
入量がガス総流量の20〜40%であることを特徴とす
る半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】 前記第三の工程における前記絶縁酸化膜
を形成する際の酸化処理の条件として、酸化処理温度が
800〜900℃である請求項1に記載の半導体装置の
製造方法。 - 【請求項3】 前記第三の工程における前記絶縁酸化膜
を形成する際の酸化処理の条件として、前記ガス総流量
が12〜20リットルである請求項1または2に記載の
半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32893897A JP3260311B2 (ja) | 1997-11-28 | 1997-11-28 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32893897A JP3260311B2 (ja) | 1997-11-28 | 1997-11-28 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11162985A JPH11162985A (ja) | 1999-06-18 |
JP3260311B2 true JP3260311B2 (ja) | 2002-02-25 |
Family
ID=18215783
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP32893897A Expired - Fee Related JP3260311B2 (ja) | 1997-11-28 | 1997-11-28 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3260311B2 (ja) |
-
1997
- 1997-11-28 JP JP32893897A patent/JP3260311B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11162985A (ja) | 1999-06-18 |
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