JP3259932B2 - 筆記具用金属光沢色インキ組成物 - Google Patents
筆記具用金属光沢色インキ組成物Info
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- JP3259932B2 JP3259932B2 JP11388393A JP11388393A JP3259932B2 JP 3259932 B2 JP3259932 B2 JP 3259932B2 JP 11388393 A JP11388393 A JP 11388393A JP 11388393 A JP11388393 A JP 11388393A JP 3259932 B2 JP3259932 B2 JP 3259932B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマーキングペン用金属光
沢色インキ組成物に関する。さらに詳細には主溶剤にプ
ロピレングリコールモノメチルエーテルを用いる低毒性
であり、且つ接着性、筆記特性、保存安定性に優れたマ
ーキングペン用金属光沢色インキ組成物に関するもので
ある。
沢色インキ組成物に関する。さらに詳細には主溶剤にプ
ロピレングリコールモノメチルエーテルを用いる低毒性
であり、且つ接着性、筆記特性、保存安定性に優れたマ
ーキングペン用金属光沢色インキ組成物に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】マーキングペン用金属光沢色インキ組成
物としては、特開平4−126782号公報において、
プロピレングリコールモノメチルエーテルを主溶剤する
インキに樹脂としてフェノール樹脂、水酸基を有する樹
脂、ホリプチラール樹脂等の樹脂を使用することが開示
されている。しかし、該組成物は筆跡の接着性、インキ
流出性、非吸収面への濡れ性等の筆記特性、保存安定性
に問題があった。
物としては、特開平4−126782号公報において、
プロピレングリコールモノメチルエーテルを主溶剤する
インキに樹脂としてフェノール樹脂、水酸基を有する樹
脂、ホリプチラール樹脂等の樹脂を使用することが開示
されている。しかし、該組成物は筆跡の接着性、インキ
流出性、非吸収面への濡れ性等の筆記特性、保存安定性
に問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、プロピレン
グリコールモノメチルエーテルンを主溶剤とするマーキ
ングペン用金属光沢色インキ組成物において、接着性、
インキ流出性、非吸収面への濡れ性等の筆記特性、保存
安定性に優れたマーキングペン用金属光沢色インキ組成
物を得ることを目的とする。
グリコールモノメチルエーテルンを主溶剤とするマーキ
ングペン用金属光沢色インキ組成物において、接着性、
インキ流出性、非吸収面への濡れ性等の筆記特性、保存
安定性に優れたマーキングペン用金属光沢色インキ組成
物を得ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の従来の
問題を鑑みて鋭意研究を重ねた結果、樹脂として特定の
樹脂を使用することにより上記目的を達成し得ることを
見出した。
問題を鑑みて鋭意研究を重ねた結果、樹脂として特定の
樹脂を使用することにより上記目的を達成し得ることを
見出した。
【0005】すなわち、本発明のマーキングペン用金属
光沢色インキ組成物は、脂肪酸又は脂肪酸塩で表面処理
したアルミニュウム、銅、亜鉛、銅合金から選ばれる金
属粉顔料と下記一般式で表される軟化点90℃以下のケ
トン樹脂および主溶剤としてプロピレングリコールモノ
メチルエーテルから少なくともなる。 〔一般式〕
光沢色インキ組成物は、脂肪酸又は脂肪酸塩で表面処理
したアルミニュウム、銅、亜鉛、銅合金から選ばれる金
属粉顔料と下記一般式で表される軟化点90℃以下のケ
トン樹脂および主溶剤としてプロピレングリコールモノ
メチルエーテルから少なくともなる。 〔一般式〕
【化2】 〔Rはフェニル基〕
【0006】前記において、金属粉を処理する脂肪酸又
は脂肪酸塩は、炭素数16〜24の飽和または不飽和脂
肪酸またはこれらのアルミニュウム塩等が有効である。
金属粉は400メッシュ篩通過の平均粒径1〜25μm
が適用され、全インキ中、5〜40重量%使用できる。
5重量%未満のときは色度不良およびインキのチキソ性
が悪くなり、40重量%を超えるときは粘度の上昇およ
びペン先での目詰まりを起こす。プロピレングリコール
モノメチルエーテルは全インキ中、50〜85重量%使
用できる。85重量%を超えるときは色度不良を起こ
し、50重量%未満のときは粘度上昇による筆記不良と
なる。本発明に使用する特定の軟化点90℃以下のケト
ン樹脂としては、ハロン80(本州化学工業株式会社
製、ケトン樹脂、平均分子量800)が使用でき、全イ
ンキ中、2〜40重量%使用てき、5〜30重量%が好
ましい。2重量%未満のときは接着性、剥離性、耐水性
等の機能不良となり、40重量%を超えるときは粘度上
昇による筆記不良となる。また、軟化点90℃以上のケ
トン樹脂を使用すると、接着性、インキ流出性、非吸収
面の筆記特性、保存安定性が悪くなる。
は脂肪酸塩は、炭素数16〜24の飽和または不飽和脂
肪酸またはこれらのアルミニュウム塩等が有効である。
金属粉は400メッシュ篩通過の平均粒径1〜25μm
が適用され、全インキ中、5〜40重量%使用できる。
5重量%未満のときは色度不良およびインキのチキソ性
が悪くなり、40重量%を超えるときは粘度の上昇およ
びペン先での目詰まりを起こす。プロピレングリコール
モノメチルエーテルは全インキ中、50〜85重量%使
用できる。85重量%を超えるときは色度不良を起こ
し、50重量%未満のときは粘度上昇による筆記不良と
なる。本発明に使用する特定の軟化点90℃以下のケト
ン樹脂としては、ハロン80(本州化学工業株式会社
製、ケトン樹脂、平均分子量800)が使用でき、全イ
ンキ中、2〜40重量%使用てき、5〜30重量%が好
ましい。2重量%未満のときは接着性、剥離性、耐水性
等の機能不良となり、40重量%を超えるときは粘度上
昇による筆記不良となる。また、軟化点90℃以上のケ
トン樹脂を使用すると、接着性、インキ流出性、非吸収
面の筆記特性、保存安定性が悪くなる。
【0007】必要に応じて、レベリング剤、スリップ
剤、顔料分散剤、タレ防止剤等塗膜改質に際し任意の塗
料添加剤を使用してもよい。
剤、顔料分散剤、タレ防止剤等塗膜改質に際し任意の塗
料添加剤を使用してもよい。
【0008】
【作用】本発明は溶剤にプロピレングリコールモノメチ
ルエーテルを使用するため、トルエン、キシレンのよう
に人体に対し有害でなく、また発泡スチロール板に筆記
してもトルエン、キシレンのように筆記板を起こさない
ため奇麗に筆記できる。さらに、プロピレングリコール
モノメチルエーテルはが水に溶解するため金属粉顔料と
水が直接接触する機会が少なく金属粉顔料と水との反応
による水素の発生がし難い。また、本発明に使用するケ
トン樹脂は水不溶なため例え間違って水が混入したとし
ても、樹脂が析出して筆記具として使用できなくなるこ
とにより水素発生による危険性を防ぐことができる。本
願発明は、以上プロピレングリコールモノメチルエーテ
ルの効果を具備した上、筆記具としての要求される品質
である接着性、インキ流出性、非吸収面の筆記特性、保
存安定性の改善したものである。即ち、接着性は軟化点
90℃以上のケトン樹脂でもある程度の品質がえられる
が、インキ流出性、非吸収面の筆記特性、保存性は軟化
点が90℃以下のケン樹脂でないと良い品質は得られ
ず、接着性、インキ流出性、非吸収面の筆記特性、保存
安定性を全体的に見ると特定の軟化点90℃以下のケト
ン樹脂が必要となる。
ルエーテルを使用するため、トルエン、キシレンのよう
に人体に対し有害でなく、また発泡スチロール板に筆記
してもトルエン、キシレンのように筆記板を起こさない
ため奇麗に筆記できる。さらに、プロピレングリコール
モノメチルエーテルはが水に溶解するため金属粉顔料と
水が直接接触する機会が少なく金属粉顔料と水との反応
による水素の発生がし難い。また、本発明に使用するケ
トン樹脂は水不溶なため例え間違って水が混入したとし
ても、樹脂が析出して筆記具として使用できなくなるこ
とにより水素発生による危険性を防ぐことができる。本
願発明は、以上プロピレングリコールモノメチルエーテ
ルの効果を具備した上、筆記具としての要求される品質
である接着性、インキ流出性、非吸収面の筆記特性、保
存安定性の改善したものである。即ち、接着性は軟化点
90℃以上のケトン樹脂でもある程度の品質がえられる
が、インキ流出性、非吸収面の筆記特性、保存性は軟化
点が90℃以下のケン樹脂でないと良い品質は得られ
ず、接着性、インキ流出性、非吸収面の筆記特性、保存
安定性を全体的に見ると特定の軟化点90℃以下のケト
ン樹脂が必要となる。
【0009】
【実施例】以下実施例に基づき本発明をさらに詳細に説
明するが、実施例中「%」とあるのは「重量%」を示
す。
明するが、実施例中「%」とあるのは「重量%」を示
す。
【0010】実施例1 ブロンズパウダーオフセット3000スーパーリッチゴールド (エカルトヴェルケ製、真鍮顔料) 16.0% ハロン80 (本州化学工業株式会社製ケトン樹脂、軟化点76〜82℃) 17.0% BYK−300 (ビックケミージャパン株式会社製、添加剤) 0.1% プロピレングリコールモノメチルエーテル 60.9% 実施例2 アルミニウムペーストスタパハイドロラックBGHクロマルX (エカルトヴェルケ製、アルミニウムペースト顔料) 10.0% ハロン80 (本州化学工業株式会社製ケトン樹脂、軟化点76〜82℃) 15.0% BYK−300 (ビックケミージャパン株式会社製、添加剤) 0.1% ソルスパース24000 (ICIジャパン株式会社製、添加剤) 0.5% プロピレングリコールモノメチルエーテル 74.4%
【0011】上記実施例1〜4のハロン80の替わり
に、ハロン110H(本州化学工業製、ケトン樹脂、軟
化点110〜120℃)を用いて、比較例1〜4とし
た。
に、ハロン110H(本州化学工業製、ケトン樹脂、軟
化点110〜120℃)を用いて、比較例1〜4とし
た。
【0012】
【発明の効果】上記実施例1〜2と比較例1〜2につい
て、接着性、筆記特性、保存性について比較した結果を
〔表1〕に表す。
て、接着性、筆記特性、保存性について比較した結果を
〔表1〕に表す。
【0013】
【表1】 テスト方法 接着性─マーキングペンにインキを充填し、ガラス板に
筆記し、その筆記面にビニールテープを貼り、そのビャ
ールビープを剥がしたときの筆記面の剥がれ状態を目視
にて比較する。 評価基準 〇 ─全く剥がれない。 △ ─少し剥がれる。 × ─非常に剥がれる。 筆記特性─ガラス板に手書きで筆記し、そのときのイン
キ流出の状態およびガラス表面へのインキの載り状態を
を官能的に比較する。 評価基準 〇 ─スムーズに書ける。 △ ─ややスムーズさ書ける。 × ─スムーズに書けない。 保存性─本発明のインキをマーキングペンとしインキを
ペン先より出した状態で40℃1ケ月の高温槽に保存後
手書きで筆記性を保存前のものと比較する。 評価基準 〇 ─変化なし。 △ ─保存前のものと比較しやや劣る。 × ─保存前のものと比較しかなり劣る。 以上結果より、本願発明は接着性、筆記特性、保存性に
優れている言いえる。 以 上
筆記し、その筆記面にビニールテープを貼り、そのビャ
ールビープを剥がしたときの筆記面の剥がれ状態を目視
にて比較する。 評価基準 〇 ─全く剥がれない。 △ ─少し剥がれる。 × ─非常に剥がれる。 筆記特性─ガラス板に手書きで筆記し、そのときのイン
キ流出の状態およびガラス表面へのインキの載り状態を
を官能的に比較する。 評価基準 〇 ─スムーズに書ける。 △ ─ややスムーズさ書ける。 × ─スムーズに書けない。 保存性─本発明のインキをマーキングペンとしインキを
ペン先より出した状態で40℃1ケ月の高温槽に保存後
手書きで筆記性を保存前のものと比較する。 評価基準 〇 ─変化なし。 △ ─保存前のものと比較しやや劣る。 × ─保存前のものと比較しかなり劣る。 以上結果より、本願発明は接着性、筆記特性、保存性に
優れている言いえる。 以 上
Claims (1)
- 【請求項1】脂肪酸又は脂肪酸塩で表面処理したアルミ
ニュウム、銅、亜鉛、銅合金から選ばれる金属粉顔料と
下記一般式で表される軟化点90℃以下のケトン樹脂お
よび主溶剤としてプロピレングリコールモノメチルエー
テルから少なくともなる筆記具用金属粉顔料インキ組成
物。 〔一般式〕 【化1】 〔Rはフェニル基〕
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11388393A JP3259932B2 (ja) | 1993-04-16 | 1993-04-16 | 筆記具用金属光沢色インキ組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11388393A JP3259932B2 (ja) | 1993-04-16 | 1993-04-16 | 筆記具用金属光沢色インキ組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06299114A JPH06299114A (ja) | 1994-10-25 |
JP3259932B2 true JP3259932B2 (ja) | 2002-02-25 |
Family
ID=14623518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11388393A Expired - Fee Related JP3259932B2 (ja) | 1993-04-16 | 1993-04-16 | 筆記具用金属光沢色インキ組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3259932B2 (ja) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3387288B2 (ja) * | 1995-08-30 | 2003-03-17 | ぺんてる株式会社 | 筆記具用油性金属光沢色インキ |
JP3967383B2 (ja) * | 1996-03-27 | 2007-08-29 | 三菱鉛筆株式会社 | 金属光沢色を有するボールペン用水性インキ及び水性顔料インキ |
CN1158365C (zh) * | 1996-12-12 | 2004-07-21 | 三菱铅笔株式会社 | 具有金属光泽颜色的圆珠笔用水基油墨 |
TW428183B (en) * | 1997-04-18 | 2001-04-01 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Magnetic core and method of manufacturing the same |
JP4567841B2 (ja) * | 1999-04-16 | 2010-10-20 | 株式会社サクラクレパス | 線図の描画方法及び線図の描画器具 |
EP1276822B1 (en) | 2000-04-20 | 2005-12-21 | Berol Corporation | Shear-thinning writing compositions, writing instruments, and methods |
EP1299485B1 (en) | 2000-07-03 | 2004-12-08 | Berol Corporation | Erasable inks, writing instruments, and methods |
EP1299486B1 (en) | 2000-07-03 | 2004-09-22 | Berol Corporation | Pearlescent inks, writing instruments, and methods |
JP5909415B2 (ja) * | 2012-06-28 | 2016-04-26 | 株式会社サクラクレパス | マーキングペン用油性銅光沢インキ組成物 |
JP6572069B2 (ja) * | 2015-09-07 | 2019-09-04 | 株式会社サクラクレパス | 油性マーキングペン用金属粉顔料インキ組成物 |
-
1993
- 1993-04-16 JP JP11388393A patent/JP3259932B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06299114A (ja) | 1994-10-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |