JP3259931B2 - 半導体発光素子および半導体表示装置 - Google Patents

半導体発光素子および半導体表示装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラーディスプレイ等
に用いられる可視光領域の光を出す半導体発光素子(例
えば発光ダイオード(LED))や、高密度光ディスク
システムにおいて半導体レーザ素子として用いられる半
導体発光素子および半導体表示装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】電流注入型の半導体発光素子は、発光効
率が高いため、小型・高輝度の表示装置や、半導体レー
ザ素子等として広く用いられている。
【0003】従来、pn接合を用いた電流注入型の発光
素子の半導体材料としては、III−V族化合物半導体、例
えば、ガリウムひ素系(GaAs/GaAlAsまたは
GaAs/InGaAlP)の材料がよく知られてい
る。しかし、この半導体材料は、エネルギーギャップが
小さいため、この材料を用いて作製した発光素子では、
近赤外から赤色、黄色領域の光しか得られなかった。
【0004】ところで、フルカラーディスプレイには、
緑色から青色の領域の光が得られる高効率のLEDが必
要である。緑色から青色の領域に属する短波長の光を出
す半導体発光素子を得るには、よりエネルギーギャップ
の大きな材料を用いる必要がある。そのため、従来、間
接遷移型材料の炭化ケイ素(SiC)や不純物発光を用
いるリン化ガリウム(GaP)等が用いられていた。し
かし、これらの材料は、GaAs系の材料に比べると発
光効率が悪く、高輝度化が困難であった。また、直接遷
移型の窒化ガリウム系(GaN/InGaAlN)材料
を用いる場合には、適当な半導体基板がなく、格子定数
は近いものの、誘電体であるサファイア基板等を用いな
ければならないので、電極の作製等が困難である。ま
た、基板とその上に積層された半導体層との間に大きな
歪みが発生するため、素子の信頼性が充分に得られなか
った。
【0005】上記エネルギーギャップの大きな材料とし
ては、セレン化亜鉛系(ZnSe/ZnSuSe1-u(た
だし、uは0以上1未満である)の材料が最も有望なも
のとして検討されている。セレン化亜鉛系材料において
は、高品質の大型基板が得られやすいGaAsと、格子
定数がほぼ一致する材料を得ることが可能であり、すな
わち、GaAsと格子整合がとれるという大きな特徴が
ある。
【0006】しかし、上記セレン化亜鉛系の材料におい
てGaAsと格子整合がとれるという条件のもとでは、
SとSeの混晶比を変えても青色光しか得ることができ
ず、緑色発光する発光素子を得ることができない。さら
に、上記セレン化亜鉛系材料では、青色発光する条件に
おいて、活性層およびクラッド層として十分なエネルギ
ーギャップの差が得られないため、半導体レーザとして
十分に利用可能な半導体発光素子を得られない。
【0007】活性層とクラッド層との充分なエネルギー
ギャップの差を得るために、活性層としてGaAsとの
格子定数が数%ずれたZnCdSeを用いる方法があ
る。この場合には、発光波長がZnSeより長くなって
青緑色発光が得られる。また、上記エネルギーギャップ
の差を大きくするために、活性層としてMgを含むZn
vMg1-vwSe1-w(ただし、vは0より大で1未満で
あり、wは0以上1未満である)を用いる方法もある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、活性層として
ZnCdSeを用いた場合には、上記エネルギーギャッ
プの差を大きくしようとすると、その格子定数がGaA
sの格子定数から大きくずれるので、活性層の層厚設定
の自由度がなくなり、デバイス設計が困難になるという
欠点がある。また、この場合には、青色発光する素子が
得られない。
【0009】また、活性層としてZnvMg1-vwSe
1-wを用いた場合には、実用上、充分なエネルギーギャ
ップの差を得ることができるものの、緑色発光する素子
を得ることができない。しかも、結晶成長の際に、VI族
原子としてSとSeの2種類の原子が必要であり、両方
の混晶比を制御しなければならないので、基板上に半導
体層を成長させることが難しいという欠点がある。
【0010】本発明は、上記欠点を解決するためになさ
れたものであり、可視光領域内で発光でき、かつ基板と
半導体層との間に歪みを生じることがなく、しかも半導
体レーザとしても利用し得る半導体発光素子および半導
体表示装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による半導体発光
素子は、InP基板上に、(Zn1-xHgx1-yMgy
e層(0<x<1、0<y<1)によるII−VI族化合物
半導体層を含む積層構造体が形成され、該半導体層の格
子定数と該基板の格子定数とがほぼ等しくされており、
そのことにより上記目的が達成される。ある実施形態で
は、前記InP基板が第1導電型であり、前記半導体層
が、第1導電型の(Zn1-xHgx1-yMgySe層(0
<x<1、0<y<1)および第1導電型と反対の導電
型の(Zn1-xHgx1-yMgySe層が該基板側からこ
の順に積層形成された層である。また、本発明による他
の半導体発光素子は、InP基板上に、(Zn 1-x
x 1-y Mg y Se層(0<x<1、0≦y<1)によ
るII−VI族化合物半導体層を含む積層構造体が形成さ
れ、該半導体層の格子定数と該基板の格子定数とがほぼ
等しくされた半導体発光素子であって、前記InP基板
が第1導電型であり、前記積層構造体は、第1導電型の
(Zn1-xCdx1-yMgySeクラッド層(0<x<
1、0≦y<1)、(Zn1-tHgt1-zMgzSe活性
層(0<t<1、0≦z<y)、および該第1導電型と
反対の導電型の(Zn1-xCdx1-yMgySeクラッド
層が該基板側からこの順に積層形成された第1の多層構
造を含んでおり、そのことにより上記目的が達成され
る。ある実施形態では、前記基板上に積層された、前記
第1の多層構造により構成される第1の発光部および第
2の発光部と、該第1の多層構造又は第2の多層構造に
より構成される第3の発光部と、を含む発光構造を有し
ており、該第2の多層構造は前記第1導電型の(Zn
1-xCdx1-yMgySeクラッド層(0<x<1、0≦
y<1)、(Zn1-TCdT1-zMgzSe活性層(t<T
<1、0≦z<y)、および該第1導電型と反対の導電
型の(Zn1-xCdx1-yMgySeクラッド層が該基板
側からこの順に積層形成された層構造を含んでおり、該
第1、第2及び第3の発光部のそれぞれにより発光され
る光の波長が互いに異なっている。ある実施形態では、
複数の前記発光構造が、基板上で水平方向に配列されて
いる。ある実施形態では、複数の前記発光構造が、基板
上で縦方向に配列されている。本発明による他の半導体
発光素子は、InP基板上またはベース基板上にInP
層を成長してなる基板上に、(Zn1-xHgx1-yMgy
Se層(0<x<1、0<y<1)によるII−VI族化合
物半導体層を含む積層構造体が形成され、該半導体層の
格子定数と、該InP基板または該InP層の格子定数
とがほぼ等しくされており、そのことにより上記目的が
達成される。本発明による他の半導体発光素子は、In
P基板上またはベース基板上にInP層を成長してなる
基板上に、(Zn 1-x Hg x 1-y Mg y Se層(0<x<
1、0≦y<1)によるII−VI族化合物半導体層を含む
積層構造体が形成され、該半導体層の格子定数と、該I
nP基板または該InP層の格子定数とがほぼ等しくさ
れている半導体発光素子であって、前記InP基板また
はInP層が第1導電型を有し、前記積層構造体は第1
の発光部および第2の発光部を含んでおり、該第1の発
光部は、該InP基板またはInP層上の前記半導体層
による第1の発光層と、該第1の発光層上の該第1導電
型と反対の導電型の(Zn1-xaCdxa1-zaMgzaSe
(0<xa<1、0≦za<1)クラッド層と、を含んでお
り、該第2の発光部は、該InP基板またはInP層上
の(Zn1-xbCdxb1-zbMgzbSe(0<xb<1、0
≦zb<1)第2の発光層と、該第2の発光層上の該第1
導電型と反対の導電型の(Zn1-xbCdxb1-zbMgzb
Seクラッド層と、を含んでおり、該第1および第2の
発光部により発光される光の波長は互いに異なってお
り、そのことにより上記目的が達成される。本発明によ
る他の半導体発光素子は、InP基板上またはベース基
板上にInP層を成長してなる基板上に、(Zn1-x
x1-yMgySe層(0<x<1、0<y<1)によ
るII−VI族化合物半導体層を含む積層構造体が該基板の
表面に沿って複数並設され、該半導体層の格子定数と、
該InP基板または該InP層の格子定数とがほぼ等し
くされており、そのことにより上記目的が達成される。
本発明の半導体表示装置は、前記半導体発光素子を、同
一基板上に複数有しており、そのことにより上記目的が
達成される。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】本発明の半導体表示装置は、前記半導体発
光素子を、同一基板上に複数有し、そのことにより上記
目的が達成される。
【0021】
【作用】本発明の半導体発光素子は、InP基板上に形
成される半導体層がZnとSeとを含有し、Cdおよび
Hgの一方または両方を含有するII-VI族化合物半導体
で形成されている。この半導体は、可視光領域内の光が
発振される混晶比の範囲内において、InPの格子定数
とその格子定数が一致するので、InP基板上に格子整
合する半導体層が得られる。さらに、上記混晶比の範囲
内ににおいて、充分に大きなエネルギーギャップの差が
得られるように、異なる混晶比の半導体を選択すること
ができるので、半導体レーザとして利用し得るようなク
ラッド層および活性層が形成され得る。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0023】(実施例1)図1は、実施例1の半導体発
光素子の要部斜視図である。この半導体発光素子は、n
型InP基板100上に、n型InPバッファ層10
1、n型(Zn1-xCdx1-yMgySe(ただし、xは
0より大で1未満であり、yは0以上1未満である)層
11、p型(Zn1-xCdx1-yMgySe層12、p型
InPコンタクト層13が積層形成されている。さら
に、この積層体のn型InP基板100側にはAu、G
eおよびNiからなるオーミック電極15が、p型In
Pコンタクト層13側にはAuおよびZnからなるオー
ミック電極14が蒸着形成されており、これらから素子
本体16が構成されている。素子本体16は、n側のオ
ーミック電極15を下側にしてステム25a上にマウン
トされて半導体チップ23とされ、ワイア26によって
後述するステム25bと接続されている。
【0024】上記半導体発光素子の作製方法を、図2を
参照して説明する。
【0025】まず、ウェハー状のn型InP基板100
上に上記した半導体層をそれぞれ積層形成する。この半
導体発光素子における半導体層の成長工程は、例えば、
以下に示すような通常の分子線エピタキシー(MBE)
法等を用いて行うことができる。
【0026】成長材料として純度99.99%以上の高
純度のZn、Cd、Se、Mgを用い、真空にした第1
の成長室内で、300℃程度に過熱したInP基板10
0上に上記材料の分子線を照射して結晶を成長させる。
ただし、基板表面には不純物が付着していることが多
く、化学的、物理的処理によっても十分にこの不純物が
除去できない場合もあるので、第1の成長室と切り離し
たり、つないだりすることのできる第2の成長室を用意
して、この中でInP基板100上にn型InPバッフ
ァ層101を成長させ、真空中でこのInP基板100
を第1の成長室まで運んできて成長させるほうがよいこ
とが多い。第1の成長室内におけるSe原子の量は、他
の3つの原子より十分多い量としておく。あらかじめZ
nとCdの原子の割合を調製してInP基板100に格
子整合するようにしておき、必要に応じてMgを加える
ことにより、InP基板100に格子整合する(Zn
1-xCdx1-yMgySeを成長させる。この時、図11
から理解されるように、Mgの量を変えても、半導体層
の格子定数はほとんど変わらない。ドーピング材料とし
ては、n型材料として塩素等、p型材料として窒素等を
用いることができる。
【0027】実施例1では、半導体層の成長は以下の手
順で行われる。まず、上記第2の成長室内で、ウェハー
状のn型InP基板100上にn型InPバッファ層1
01を成長させ、このウェハーを真空雰囲気を保ったま
ま上記第1の成長室に運び、n型(Zn1-xCdx1-y
MgySe層11、p型(Zn1-xCdx1-yMgySe
層12を順次積層形成する。その後、上記ウェハーを真
空雰囲気中で第2の成長室内に戻し、さらにp型InP
コンタクト層13を積層形成する。
【0028】p型InPコンタクト層13を積層形成
後、上記ウェハーを第2の成長室から取り出し、n型I
nP基板100側にはAu、GeおよびNiを、p型I
nPコンタクト層13側にはAuおよびZnを蒸着させ
て真空中で昇温し、それぞれオーミック電極15、14
を形成する。以上により図2(a)に示した積層体が形
成される。
【0029】次に、図2(b)に示すように、上記で得
られた積層体においてp側電極14上にホトレジスト2
0を塗布する。その後、通常のホトリソグラフィー法に
よって、上記ホトレジスト20を直径100μm程度の
円形パターン21を残して除去し、このパターン21を
マスクとして用い、通常のイオンビームエッチング法
等、例えばArイオンビーム22を用いて電極6および
p型InPコンタクト層13を除去する。エッチング終
了後、上記ウェハーは切断されて素子本体16となり、
この素子本体16はヒートシンクを兼ねたステム25a
上にマウントされて半導体チップ23となる。
【0030】上記で得られた半導体チップ23は、図2
(c)に示されるように、ワイア26によってステム2
5bに接続される。これらはポリメチルメタクリレート
等の透明な樹脂24によってモールドされ、半導体発光
素子が形成される。
【0031】この実施例においては、(Zn1-xCdx
1-yMgySe層11、12を、Mgの混晶比y=0.0
6として(Zn0.4Cd0.60.94Mg0.06Seで形成し
た。上記半導体発光素子の発振波長はおよそ555nm
であり、緑色の発光を得た。この半導体発光素子は、発
光ダイオード素子として利用することができる。
【0032】本発明に用いられる半導体は上記実施例1
で使用されたものに限らず、InP基板とその格子定数
がほぼ一致し、ZnおよびSeを含有し、CdおよびH
gの内の一方または両方を含有するII−V族化合物半導
体が使用され得る。特に、以下の理由により、(Zn
1-xCdx1-yMgySeないし(Zn1-xHgx1-y
ySeが好適である。ただし、混晶比xは0より大で
1未満であり、yは0以上1未満である。
【0033】図11は、ZnCdMgSe系材料、Zn
HgMgSe系材料およびZnMgSSe系材料の格子
定数とエネルギーギャップとの関係および発光波長との
関係を表す図である。ここで、図11に示されている値
は、全て立方晶結晶に対する値であり、特開平1−15
7576号公報の図7に示されているような、六方晶結
晶に対する値は、用いていない。これは、立方晶結晶で
あるGaAs、Si、InPの上に成長される結晶が、
全て立方晶になるような成長条件で成長を行っているか
らである。ZnMgSSe系材料は、図11に示すよう
に、高品質の大型基板が得られやすいGaAsと格子定
数がほぼ一致する、すなわち格子整合がとれる。しか
し、GaAsと格子整合がとれる混晶比の範囲内におい
てSとSeの割合を変えても、青色光しか得ることがで
きず、また、エネルギーギャップの差が大きな混晶は得
られない。さらに、VI族原子としてSとSeとの2種類
の原子を必要とするので、基板上に混晶層を成長させる
ことが困難である。
【0034】発光波長を長くする方法として、GaAs
と格子定数を数%ずらせたZnCdSeを用いることに
より、青緑色光は得られる。しかし、この混晶は、エネ
ルギーギャップの差を大きくしようとすると、その格子
定数とGaAsの格子定数のずれが数%以上と大きくな
って、結晶性が悪くなるので実用的ではない。
【0035】InPに格子整合したZnCdMgSe
は、図11に示したように、波長560nm〜400n
m以下の範囲内の光、すなわち橙色から紫色の領域内の
光を得ることができる混晶比を有する。また、InPに
格子整合したZnHgMgSeは、図11に示したよう
に、波長800nm以上〜560nmの範囲内の光、す
なわち赤色から橙色の領域内の光を得ることができる混
晶比を有する。すなわち(Zn1-xCdx1-yMgySe
および(Zn1-xHgx1-yMgySeでは、上記混晶比
x、yの値が、xは0より大で1未満の範囲内、yは0
以上1未満の範囲内にある場合において、InPの格子
定数とほぼ等しい格子定数が得られる。特にxが約0.
7である場合は、yが0以上1未満の全範囲においてI
nPとほぼ格子定数が一致する。発光波長はyが0のと
き最も長くなり、Zn1-xCdxSeでは約560nm
(橙色)であり、Zn1-xHgxSeでは約990nm
(赤外線)である。また、yが1に近似するほど発光波
長は短くなり、MgSeでは約340nm(紫外線)で
ある。
【0036】ここで、ZnCdHgMgSeを用いても
よいが、5元素の混晶となるので、製作が困難となる。
【0037】上記実施例では単一元素の材料のみを用い
ているが、この材料系では、ZnとCd、ZnとHgの
混晶比は、エネルギーギャップによらず一定であるの
で、CdZn、CdHgのような共晶材料を用いること
もできる。共晶材料を用いる方が、成長を制御しやすい
ので、量産性を向上させることができる。
【0038】また、上述のように、InPに格子整合し
たZnCdMgSeまたはZnHgMgSeは、赤色か
ら紫色の可視光で発光する混晶比を有する。この混晶比
の範囲内においては、十分に大きなエネルギーギャップ
の差が得られるように、発光層よりエネルギーギャップ
の大きな混晶比の半導体を選択することができる。この
ため、これらの半導体を用いてクラッド層と活性層を形
成すると、半導体レーザ素子として十分利用し得る可視
光半導体発光素子が得られる。
【0039】以上のように、本発明に用いられるZnC
dHgSe系の半導体は、そのMgの混晶比を変えるの
みで赤色から紫色の可視光領域の光を発振する範囲にお
いて、InPの格子定数とほぼ一致する格子定数が得ら
れるので、高品質のInP基板を用いて可視光半導体発
光素子を作製することができる。また、制御性の悪いVI
族元素としてSeのみを用いるので、歩留りを向上させ
ることができる。さらに、本発明の半導体発光素子にお
いては、InP基板とその上に積層された半導体層とが
格子整合しているため歪みが生じない。よって、信頼性
に優れた実用性が高い半導体発光素子とすることができ
る。
【0040】上記実施例において、(Zn1-xCdx
1-yMgySeで形成した上記層11、12により多くの
Mgを導入した構造、例えば、y=0.3とすれば、発
光波長の短い青色発光を得ることができる。
【0041】なお、上記実施例では、発光部が、n型
(Zn1-xCdx1-yMgySe11とp型(Zn1-x
x1-yMgySe12との接合部であるホモ接合構造
となっているが、一方の層を、(Zn1-xCdx1-y
ySe発光層よりも大きなエネルギーギャップを有す
る(Zn1-xCdx1-y’Mgy’Se(y’はyより大
である)としたシングルヘテロ構造としてもよく、ま
た、(Zn1-xCdx1-yMgySe発光層を、この発光
層よりも大きなエネルギーギャップを有する(Zn1-x
Cdx1-y’Mgy’Seで挟み、ダブルヘテロ構造と
してもよい。ただし、この場合には、クラッド層中のM
gが多くなるので、素子本体の切断面においてZnCd
MgSe層中のMgが酸化されて素子本体が劣化しやす
くなる。これを防止するため、上記樹脂によるモールド
には細心の注意を要する。
【0042】(実施例2)図3は実施例2の半導体発光
素子の要部断面図である。この半導体発光素子は、In
P基板30として、p型GaAs基板300上に通常の
MOCVD法によりp型InP層301をエピタキシャ
ル成長したものを用いている。このp型InP基板30
上に、p型(Zn1-xCdx1-yMgySe(ただし、x
は0より大で1未満であり、yは0以上1未満である)
層31、n型(Zn1-xCdx1-yMgySe層32が積
層形成されている。この積層体の基板300側には、実
施例1と同様に、Au、GeおよびNiからなるオーミ
ック電極35が形成され、n型半導体層32側には、合
金化処理を必要としないいわゆるノンアロイ電極34が
形成されている。
【0043】ノンアロイ電極34としては、白金(P
t)、チタン(Ti)、パラジウム(Pd)等の他にI
TO、ZnO等の可視光に透明な電極も使用することが
できる。この透明電極を用いる場合には、実施例1のよ
うに電極を円形にエッチングする必要がないので生産性
が向上するが、電極と半導体との間の電気抵抗が高くな
って、駆動電圧が高くなる。
【0044】GaAs基板は、InP基板よりも大型の
ものが製作できると共に、安価であるので、経済性に優
れている。GaAsとInPとでは格子定数が異なる
が、2元混晶同士であるので成長が容易である。例え
ば、水木らがシャープ技法第40号、p.42(198
8)で述べているように、成長条件やバッファー層を適
宜選択することにより、界面近傍を除いて良質の結晶を
得ることができる。
【0045】(実施例3)図4は実施例3の半導体発光
素子の要部断面図である。この半導体発光素子は、In
P基板40として、n型Si基板400上に通常のMO
CVD法によりn型InP層401をエピタキシャル成
長したものを用いている。このn型InP基板40上
に、n型(Zn1-xCdx1-yMgySe(ただし、xは
0より大で1未満であり、yは0以上1未満である)層
41、p型(Zn1-xCdx1-yMgySe層42が積層
形成されている。この積層体の基板300側およびp型
半導体層42側には、それぞれ電極45、44が形成さ
れている。
【0046】Si基板は、InP基板よりも遥かに大口
径のものが製作できると共に、安価であるので、非常に
経済性に優れている。SiとInPとでは格子定数が異
なるが、2元混晶同士であるので成長が容易である。例
えば、関らがシャープ技法第40号、p.37(198
8)で述べているように、成長条件やバッファー層を適
宜選択することにより、界面近傍を除いて良質の結晶を
得ることができる。
【0047】(実施例4)図5は実施例4の半導体発光
素子の要部斜視図である。この半導体発光素子は、n型
InP基板500上に、n型InPバッファ層501、
n型(Zn1-xCdx1-yMgySe(ただし、xは0よ
り大で1未満であり、yは0以上1未満である)クラッ
ド層51、アンドープもしくはp型(Zn1-tCdt
1-zMgzSe(ただし、tは0より大で1未満であり、
zは0以上y未満である)活性層52、p型(Zn1-x
Cdx1-yMgySeクラッド層53、半導体多層構造
で構成されたバッファ層54、p型InPコンタクト層
55が積層形成されている。上記混晶比y、zは、クラ
ッド層51、53のエネルギーギャップと活性層54の
エネルギーギャップとの差が十分大きくなるように選択
される。なお、上記混晶比x、tは、ほぼ同一の値であ
ることが好ましい。基板500およびp型InPコンタ
クト層55にはそれぞれ電極58、57が蒸着形成され
ている。
【0048】バッファ層54は、p型クラッド層53と
コンタクト層55との間の抵抗を下げるために設けられ
たもので、エネルギーギャップが徐々に変化するよう
に、(Zn1-xCdx1-yMgySeの混晶比yをクラッ
ド層53側ではクラッド層の値に近く、コンタクト層5
5側では0に近くなるようにしてある。例えば、図6に
示すような、(Zn1-xCdx1-yiMgyiSe層54i
(iはN以下の正の整数)を積層した構造とすることが
できる。混晶比yiは、例えば、yi=i×(yclad/
N)とする。ただし、ycladはクラッド層のMgの混晶
比を示し、Nはバッファ層の層数を示す。Nを連続的に
変化させるか、またはNを大きくすることにより、p型
クラッド層53とコンタクト層55との抵抗をより低減
することができるが、作製が困難になる。本実施例で
は、N=5とした。
【0049】コンタクト層55としては、InP層の代
わりにHgSe層を用いてもよい。この場合には、バッ
ファ層54を(Zn1-xHgx1-yiMgyiSe層54i
とする。
【0050】実施例4の半導体発光素子における上記各
層の積層方法は、上記実施例1と同様の方法を採用する
ことができ、以下のようにして行うことができる。
【0051】まず、第2の成長室でウェハー状のn型I
nP基板500上にn型InPバッファ層501を積層
した後、第1の成長室にこのウェハーを運び、n型(Z
1- xCdx1-yMgySeクラッド層51、アンドープ
(Zn1-tCdt1-zMgzSe活性層52、p型(Zn
1-xCdx1-yMgySeクラッド層53、ZnCdMg
Seバッファ層54を順次積層形成する。このウェハー
を第2の成長室に戻し、p型InPコンタクト層55を
積層形成する。その後、このウェハーを第2の成長室か
ら取り出し、絶縁膜56を蒸着する。この絶縁膜56と
しては、Al23、SiO2、Si34等、通常使用さ
れている膜を用いることができる。
【0052】この絶縁膜56を、後述する通常のリフト
オフプロセスによってストライプ状にエッチングして除
去し、p型InPコンタクト層55上にストライプ状の
電極57を形成する。n型InP基板500側には、そ
の全面に電極材料を蒸着し、真空中等で昇温して電極5
8を形成する。
【0053】上記リフトオフプロセスは、以下のように
行なう。まず、実施例1と同様の方法でp型InPコン
タクト層55の上にホトレジスト(図示せず)を塗布
し、通常のホトリソグラフィー法によって、このホトレ
ジストを幅10μmのストライプ状(60)のパターン
に除去する。次いで、HF等の有機溶剤によってストラ
イプ状に残っているホトレジストの下の絶縁膜56を除
去する。その後、電極材料を蒸着することによりストラ
イプ状の電極57を形成する。
【0054】電極58、57を形成した後、上記ウェハ
ーを電極57のストライプと直交する面59a、59b
で劈開し、素子本体を得る。得られた素子本体は、ヒー
トシンクあるいはヒートシンクを兼ねたステム(図示せ
ず)にマウントされ、半導体発光素子とされる。
【0055】この実施例においては、半導体発光素子の
長さ(上記劈開面59a、59bの間の間隔)Lを10
00μm程度に形成した。また、クラッド層51および
クラッド層53として(Zn0.3Cd0.70.37Mg0.63
Seを用い、活性層52として(Zn0.3Cd0.70.63
Mg0.37Seを用いた。この半導体発光素子の発振波長
はおよそ410nm(室温)であり、青色の光を得た。
この実施例の半導体発光素子は、半導体レーザ素子とし
て利用できる。
【0056】実施例2においては、電極ストライプ型の
ダブルヘテロ構造としたが、SCH(Separate Confine
ment Heterostructure)型、GRIN−SCH(Graded
Index Separate Confinement Heterostructure)型等
のGaAs系半導体レーザ素子として用いられている他
の構造においても本発明を適用することができる。ま
た、本実施例の半導体発光素子に用いた抵抗低減用のバ
ッファ層は、他の半導体発光素子にも適用できる。
【0057】本発明を適用することにより、発振される
レーザ光の集光径が最大0.4μm程度である半導体レ
ーザ素子を提供できる。よって、従来のGaAs系半導
体レーザ素子の集光径が最大0.8μm程度であること
と比較すると、集光径の上限を25%程度小さくするこ
とができる。そのため、光ディスク記録システムの記録
密度を従来より4倍程度まで向上させることができる。
【0058】上記実施例においては、活性層を青色発光
を生じる材料を用いて形成したが、実施例1と同様、赤
外から紫外領域の発光を生じる材料を用いてもよい。
【0059】(実施例5)図7は実施例5の半導体発光
素子を示す図である。図7(b)は平面図であり、
(a)は(b)のA−A’線断面図である。
【0060】この半導体発光素子において、n型InP
基板600上には、n型InPバッファ層601が形成
されている。その上に、厚み0.5μmの(Zn1-xa
xa1-zaMgzaSe第1p型層61a、厚み0.1μ
mのp型(Zn1-xaHgxa1- yaMgyaSe第1発光層
62a、厚み0.5μmの(Zn1-xaCdxa1-zaMg
zaSe第1n型層63aが積層形成されている。その上
に、厚み0.1μmのノンドープ(Zn1-xaCdxa
1-zaMgzaSe第1バリア層64a、厚み0.5μmの
(Zn1-xbCdxb1-zbMgzbSe第2p型層61b、
厚み0.1μmのp型(Zn1-xbHgxb1-ybMgyb
e第2発光層62b、厚み0.5μmの(Zn1-xbCd
xb1-zbMgzbSe第2n型層63bが積層形成されて
いる。その上に、厚み0.1μmのノンドープ(Zn
1-xbCdxb1-zbMgzbSe第2バリア層64b、厚み
0.5μmの(Zn1-xcCdxc1-zcMgzcSe第3p
型層61c、厚み0.1μmのp型(Zn1-xcHgxc
1-ycMgycSe第3発光層62c、厚み0.5μmの
(Zn1-xcCdxc1-zcMgzcSe第3n型層63cが
積層形成されている。ここで、xa、xb、xcは0以上
1未満であり、ya、yb、yc、za、zb、zcは0以上
1以下であり、ya≦za、yb≦zb、yc≦zcである。
また、第1p型層61a、第1n型層63a、第2p型
層61b、第2n型層63b、第3p型層61cの上
は、一部露出した状態にしてある。
【0061】上記半導体発光素子の作製は、例えば、以
下のようにして行うことができる。まず、MOVPE
(有機金属気相エピタキシー)法を用いて、基板温度を
600℃として上記各層を成長させる。材料としては、
高純度のジエチルジンク(Zn(C25)2)、ジエチ
ル水銀(Hg(C25)2)、ジエチルカドミウム(C
d(C25)2)、ジエチルマグネシウム(Mg(C2
5)2)やH2Se等を用いることができる。p型およ
びn型不純物原料としては、それぞれターシャリブチル
アミン(tBNH2)およびヨウ素(I)を用いること
ができる。この実施例では、xa=0.46、xb=xc
=0.48、ya=0.3、yb=0.07、yc=0.
47、za=0、zb=0.3、zc=0.6として成長
を行った。
【0062】次に、通常のフォトリソグラフィー法およ
びイオンビームエッチングを5回繰り返すことにより、
図7に示すような、第1p型層61a、第1n型層63
a、第2p型層61b、第2n型層63b、第3p型層
61cの上が一部露出したピラミッド構造を形成する。
その後、通常のフォトリソグラフィー法により、上記露
出したn型領域63a、63b、63cにそれぞれn側
部分電極65a、65b、65cを蒸着する。
【0063】さらに、p型領域61a、61b、61c
が露出している側に、通常のスパッタ蒸着法およびフォ
トリソグラフィー法により絶縁膜66a、66bを形成
し、その状態で電極材料を蒸着することにより、p側電
極67を形成する。電極材料としては、AlやAu等を
用いることができる。電極が重なるところには、予め絶
縁膜70、71、72等を通常のスパッタ蒸着法および
フォトリソグラフィー法により形成して、短絡しないよ
うにしておく。以上により半導体発光素子710が得ら
れる。
【0064】上記半導体発光素子において、p側電極6
7を陽極、n側電極65aを陰極として、ドライバー6
8aを介して電流を注入すると、第1p型層61aと第
1n型層63aとで形成されるpn接合を通して電流が
流れる。このため、第1発光層62aにおいて電子と正
孔との再結合が起こり、第1発光層62aの禁制帯幅に
対応したλ1=630nmの赤色発光が生じる。また、
p側電極67を陽極、n側電極65bを陰極として、ド
ライバー68bを介して電流を注入すると、第2p型層
61bと第2n型層63bとで形成されるpn接合を通
して電流が流れる。このため、第2発光層62bにおい
て電子と正孔との再結合が起こり、第2発光層62bの
禁制帯幅に対応したλ2=525nmの緑色発光が生じ
る。同様に、p側電極67を陽極、n側電極65cを陰
極として、ドライバー68cを介して電流を注入する
と、第3p型層61cと第3n型層63cとで形成され
るpn接合を通して電流が流れる。このため、第3発光
層62cにおいて電子と正孔との再結合が起こり、第3
発光層62cの禁制帯幅に対応したλ3=450nmの
青色発光が生じる。従って、各電極に通電する電流量を
調整することにより、任意の色の発光が可能となり、白
色、黒色を含んだフルカラー発光が可能となる。
【0065】上記実施例においては、赤色発光層として
(Zn1-xaHgxa1-yaMgyaSe第1発光層62aを
形成したが、InP基板よりもやや格子定数の大きな
(Zn1-xa’Cdxa’)1-ya’Mgya’Se層(ただ
し、xa’はxb、xcより大で1未満である)を形成し
てもよい。図11から理解されるように、Cdの割合を
格子定数の一致条件より増やすことにより、発光波長を
より長波長にすることができる。例えば、xa’=0.
68とすれば、発光波長を600nm(赤色)とするこ
とができる。この時の格子定数のずれは約1%であり、
結晶性に影響を与えない層厚は、計算上約200オング
ストローム(0.02μm)となる。
【0066】(実施例6)図8は本発明の半導体発光素
子の2次元アレーを示す模式図である。この2次元アレ
ーは、実施例5の半導体発光素子710を1つの基板6
10上に2次元アレー状に並べてモノリシック化したも
のである。この構造においては、行選択信号線74と列
選択信号線69とを選択して活性化することにより、選
択された信号線74と69との交差位置に存在する素子
710が発光する。列選択信号線69a、69b、69
cへの入力割合を変化させることにより、赤、緑、青の
割合を変化させることができ、発光色を自由に選択する
ことができる。このように、本発明の半導体発光素子
は、フルカラーLEDパネルに用いることができ、非常
に小型のフルカラーLEDパネルを実現することができ
る。
【0067】(実施例7)図9は実施例7の半導体発光
素子の要部断面図である。この半導体発光素子は、p型
InP基板80の上に、p型InPバッファ層81およ
びp型クラッド層82が形成され、その上に2種類の積
層半導体層A、Bが形成されている。積層半導体層A
は、厚み0.1μmの(Zn1-xa’Hgxa’)1-yaMg
yaSe第1発光層83、厚み0.5μmの(Zn1-xa
xa1-zaMgzaSe第1n型層84aからなり、積層
半導体層Bは、厚み0.1μmの(Zn1-xbCdxb
1-ybMgybSe第2発光層83b、厚み0.5μmの
(Zn1-xbCdxb1-zbMgzbSe第2n型層84bか
らなる。積層半導体層A、Bの下部の基板80およびバ
ッファ層81部分87a、87bは除去されており、そ
の部分から発光が取り出される。基板80側にはp側電
極86が形成され、積層半導体層A、Bの上には、n側
電極85a、85bが形成されている。
【0068】これらの積層半導体層の混晶比は、実施例
5と同様のものとすることができる。ただし、p型クラ
ッド層82は、最もエネルギーギャップの大きい層であ
る必要があり、例えば(Zn0.3Cd0.70.63Mg0.37
Seとすることができる。
【0069】この半導体発光素子の作製は、エキシマレ
ーザを基板の一部に照射しながら、有機金属気相成長に
より成長を行う、いわゆる光励起選択成長法を用いて行
われる。基板温度を400℃として、成長させたい領域
にのみKrFエキシマレーザの波長248nm紫外線を
照射して、上記各層を成長させる。材料としては、高純
度のジエチルジンク(Zn(C25)2)、ジエチル水
銀(Hg(C25)2)、ジエチルカドミウム(Cd
(C25)2)、ジエチルマグネシウム(Mg(C
25)2)とH2Se等を用いることができる。p型お
よびn型不純物原料としては、実施例5と同様、それぞ
れターシャリブチルアミン(tBNH2)およびヨウ素
(I)を用いることができる。
【0070】この実施例において、光励起選択成長は、
例えば、以下の手順で行われる。まず、基板80全面に
エキシマレーザ光を照射して、バッファ層81およびp
型クラッド層82を全面に成長させる。次に、材料ガス
の供給を一旦停止し、積層半導体層Aを成長させる部分
にのみエキシマレーザ光が照射されるように、ホトマス
クを形成する。この状態で、材料ガスを再度供給するこ
とにより、赤色発光層83aを有する積層半導体層Aを
成長させる。次に、同様にして、積層半導体層Bを成長
させる部分にのみエキシマレーザ光が照射されるよう
に、ホトマスクを形成する。この状態で、材料ガスを供
給して緑色発光層83bを有する積層半導体層Bを成長
させる。さらに、必要に応じて青色発光層を有する積層
半導体層(図示せず)を成長させてもよい。この実施例
では、xa’=0.46、xa=0.48、xb=0.4
8、ya=0.3、yb=0.07、za=0、zb=0.
3として成長を行った。
【0071】次に、他の実施例と同様にして電極材料を
蒸着し、通常のフォトリソグラフィー法とリフトオフ法
とを用いて、積層半導体層A、Bの最上部のn型層84
a、84bにそれぞれn側電極85a、85bを形成す
る。また、選択エッチング法により基板80側からp型
クラッド層82に達するまで除去して、残った部分にp
側電極86を蒸着する。尚、電極形成後に選択エッチン
グを行ってもよい。
【0072】この半導体発光素子において、p側電極8
6を陽極、n側電極85aを陰極として電流を注入する
と、第1p型層84aとn型クラッド層82とで形成さ
れるpn接合を通して電流が流れる。このため、第1発
光層83aにおいて電子と正孔との再結合が起こり、第
1発光層83aの禁制帯幅に対応したλ1=630nm
の赤色発光が生じる。また、p側電極86を陽極、n側
電極85bを陰極として電流を注入すると、第2p型層
84bとn型クラッド層82とで形成されるpn接合を
通して電流が流れる。このため、第2発光層83bにお
いて電子と正孔との再結合が起こり、第2発光層83b
の禁制帯幅に対応したλ2=525nmの緑色発光が生
じる。青色発光層が形成されている場合にも同様に選択
的に発光させることができる。従って、各電極に通電す
る電流量を調整することにより、実施例5と同様に任意
の色の発光が可能となり、白色、黒色を含んだフルカラ
ー発光が可能となる。
【0073】この実施例の半導体発光素子は、基板80
側からn型クラッド層82まで除去して除去部87a、
87bから発光λ1、λ2を取り出す構成となっている。
除去部周辺に残された基板80部分は、隣接する発光部
からの発光が混ざり合うのを防ぐのに役立つ。
【0074】(実施例8)図10は実施例8の半導体表
示装置の模式図である。この半導体表示装置は、実施例
7の半導体発光素子を2次元アレー状に並べてモノリシ
ック化し、TFT(Thin Film Transister)や信号線等
を設けたガラス基板90に実装した、フルカラーLED
表示装置である。
【0075】この半導体表示装置は、2次元半導体発光
素子アレー910と電極パターンが形成されたガラス基
板900とから構成される。
【0076】2次元半導体発光素子アレー910は、実
施例7の半導体発光素子を2次元アレー状に並べたもの
であり、1方向に行選択を行うために、電極分離溝91
1が設けられている。分離されたp型電極92は、行選
択信号線として用いられる。この図において、半導体発
光素子は、図9と上下を逆にして表されている。
【0077】ガラス基板900は、ガラス板90上に、
COM(またはアース線)91、列選択信号線93a、
93b、93c、各半導体発光素子を駆動するためのT
FT94a、94b、94cが、通常の蒸着、エッチン
グ、フォトリソグラフィー等の技術を用いて形成されて
いる。また、配線が交差する部分には、適宜絶縁膜(図
示せず)が形成されている。半導体発光素子アレー91
0の各n型電極と接触する部分には電極パッド95a、
95b、95cが設けられ、ハンダバンプ等によりn型
電極と、列選択信号線93a、93b、93cとを電気
的に接続している。
【0078】TFT94a、94b、94cとしては、
アモルファスシリコン製npnトランジスタ等を用いる
ことができる。COM91、列選択信号線93a、93
b、93c、電極パッド95a、95b、95c等とし
ては、Al、Au等の導電性金属を用いることができ
る。また、絶縁膜としては、SiO2、Si34、Al2
3等を用いることができる。
【0079】TFT94a、94b、94cのコレクタ
側は、電極パッド95a、95b、95cと接触し、ベ
ースは列選択信号線93a、93b、93cと接触し、
エミッタ側はCOM91に接触しており、個々の半導体
発光素子を独立して駆動することができる。また、行選
択信号線は92は、実施例8と同様に、素子外部に設け
られたドライバーにより駆動することができる。
【0080】この半導体表示装置は、行選択信号線92
と列選択信号線93a、93b、93cとを選択して活
性化することにより、選択された行選択信号線および列
選択信号線の両方に接続された半導体発光素子が発光す
る。列選択信号線93a、93b、93cへの入力を変
化させることにより、赤、緑、青の割合を変化させるこ
とができ、発光色を自由に選択することができる。この
半導体表示装置は、外部駆動回路を少なくすることがで
きるので、小型で高密度のフルカラーLED表示装置を
実現することができる。
【0081】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば赤色から紫色の可視光領域において、高輝度で
かつ高効率の発光を得られる半導体発光素子を得ること
ができる。また、赤色から紫色の可視光領域の光を高効
率で発振することができる半導体レーザ素子を提供する
ことができる。
【0082】よって、本発明の半導体発光素子を用いる
ことによって、フルカラー発光ディスプレーを実現で
き、また、光ディスクシステム、光磁気記録ディスクシ
ステム等の高密度化を実現できる。
【0083】また、本発明においては、高品質のInP
基板が用いられ、しかも、この基板とその上に積層され
た半導体層との間に歪みが生じることもないため、高品
質の半導体発光素子を提供することができる。さらに、
ZnCdMgSe系およびZnHgMgSe系の半導体
は、VI族原子としてSe1種類のみが含有されるので、
容易に半導体層を成長させて、半導体発光素子を製造す
ることができる。
【0084】この半導体層を同一のInP基板上に複数
積層形成し、または基板の表面に沿って複数並設するこ
とにより、小型で高密度のフルカラーLED表示装置を
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の半導体発光素子の要部を示
す斜視図である。
【図2】実施例1の半導体発光素子の製造工程を示す概
略図である。
【図3】本発明の実施例2の半導体発光素子の要部を示
す断面図である。
【図4】本発明の実施例3の半導体発光素子の要部を示
す断面図である。
【図5】本発明の実施例4の半導体発光素子の要部を示
す斜視図である。
【図6】実施例4の半導体発光素子のバッファ層の構造
を示す断面図である。
【図7】(a)は(b)のA−A’線断面図であり、
(b)は本発明の実施例5の半導体発光素子の要部を示
す平面図である。
【図8】実施例6の2次元半導体発光素子アレーを示す
模式図である。
【図9】本発明の実施例7の半導体発光素子の要部を示
す断面図である。
【図10】本発明の実施例8の半導体表示装置の要部を
示す斜視図である。
【図11】ZnCdMgSe系材料、ZnHgMgSe
系材料およびZnMgSSe系材料の格子定数とエネル
ギーギャップとの関係および発光波長との関係を表す図
である。
【符号の説明】
100、500、600 n型InP基板 80 p型InP基板 300 p型GaAs基板 400 n型Si基板 101、501、601 n型InPバッファ層 11、32、41 n型層 12、31、42 p型層 13、55 p型InPコンタクト層 301 p型InP層 401 n型InP層 51、61a、61b、61c、84a、84b n型
クラッド層 52、62a、62b、62c、83a、83b アン
ドープまたはp型活性層 53、63a、63b、63c、82 p型クラッド層 54 バッファ層 64a、64b バリア層 94a、94b、94c TFT

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 InP基板上に、(Zn1-xHgx1-y
    MgySe層(0<x<1、0<y<1)によるII−VI
    族化合物半導体層を含む積層構造体が形成され、該半導
    体層の格子定数と該基板の格子定数とがほぼ等しくされ
    ている半導体発光素子。
  2. 【請求項2】 前記InP基板が第1導電型であり、前
    記半導体層が、第1導電型の(Zn1-xHgx1-yMgy
    Se層(0<x<1、0<y<1)および第1導電型と
    反対の導電型の(Zn1-xHgx1-yMgySe層が該基
    板側からこの順に積層形成された層である請求項1記載
    の半導体発光素子。
  3. 【請求項3】 InP基板上に、(Zn 1-x Hg x 1-y
    Mg y Se層(0<x<1、0≦y<1)によるII−VI
    族化合物半導体層を含む積層構造体が形成され、該半導
    体層の格子定数と該基板の格子定数とがほぼ等しくされ
    た半導体発光素子であって、 前記InP基板が第1導電型であり、前記積層構造体は、 第1導電型の (Zn1-xCdx1-yMgySeクラッド層
    (0<x<1、0≦y<1)、 (Zn1-tHgt1-zMgzSe活性層(0<t<1、0
    ≦z<y)、および該第1導電型と反対の導電型の(Z
    1-xCdx1-yMgySeクラッド層が該基板側からこ
    の順に積層形成された第1の多層構造を含んでいる、
    導体発光素子。
  4. 【請求項4】 前記基板上に積層された、前記第1の多
    層構造により構成される第1の発光部および第2の発光
    部と、該第1の多層構造又は第2の多層構造により構成
    される第3の発光部と、を含む発光構造を有しており、 該第2の多層構造は 前記第1導電型の(Zn1-xCdx1-yMgySeクラッ
    ド層(0<x<1、0≦y<1)、 (Zn1-TCdT1-zMgzSe活性層(t<T<1、0≦
    z<y)、および該第1導電型と反対の導電型の(Zn
    1-xCdx1-yMgySeクラッド層が該基板側からこの
    順に積層形成された層構造を含んでおり、 該第1、第2及び第3の発光部のそれぞれにより発光さ
    れる光の波長が互いに異なっている、請求項3記載の半
    導体発光素子。
  5. 【請求項5】 複数の前記発光構造が、基板上で水平方
    向に配列されている、請求項4記載の半導体発光素子。
  6. 【請求項6】 複数の前記発光構造が、基板上で縦方向
    に配列されている、請求項4記載の半導体発光素子。
  7. 【請求項7】 InP基板上またはベース基板上にIn
    P層を成長してなる基板上に、(Zn1-xHgx1-y
    ySe層(0<x<1、0<y<1)によるII−VI族
    化合物半導体層を含む積層構造体が形成され、該半導体
    層の格子定数と、該InP基板または該InP層の格子
    定数とがほぼ等しくされている半導体発光素子。
  8. 【請求項8】 InP基板上またはベース基板上にIn
    P層を成長してなる基板上に、(Zn 1-x Hg x 1-y
    y Se層(0<x<1、0≦y<1)によるII−VI族
    化合物半導体層を含む積層構造体が形成され、該半導体
    層の格子定数と、該InP基板または該InP層の格子
    定数とがほぼ等しくされている半導体発光素子であっ
    て、 前記InP基板またはInP層が第1導電型を有し、前
    記積層構造体は第1の発光部および第2の発光部を含ん
    でおり、 該第1の発光部は、 該InP基板またはInP層上の前記半導体層による第
    1の発光層と、 該第1の発光層上の該第1導電型と反対の導電型の(Z
    1-xaCdxa1-zaMgzaSe(0<xa<1、0≦za<
    1)クラッド層と、を含んでおり、 該第2の発光部は、 該InP基板またはInP層上の(Zn1-xbCdxb
    1-zbMgzbSe(0<xb<1、0≦zb<1)第2の発光
    層と、 該第2の発光層上の該第1導電型と反対の導電型の(Z
    1-xbCdxb1-zbMgzbSeクラッド層と、を含んで
    おり、 該第1および第2の発光部により発光される光の波長は
    互いに異なっている、半導体発光素子
  9. 【請求項9】 InP基板上またはベース基板上にIn
    P層を成長してなる基板上に、(Zn1-xHgx1-y
    ySe層(0<x<1、0<y<1)によるII−VI族
    化合物半導体層を含む積層構造体が該基板の表面に沿っ
    て複数並設され、該半導体層の格子定数と、該InP基
    板または該InP層の格子定数とがほぼ等しくされてい
    る半導体発光素子。
  10. 【請求項10】 請求項7から9のいずれかに記載の半
    導体発光素子を、同一基板上に複数有する半導体表示装
    置。
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