JP3259711B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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- F01N3/0828—Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous by using absorbents or adsorbents characterised by the absorbed or adsorbed substances
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- F02D41/30—Controlling fuel injection
- F02D41/3011—Controlling fuel injection according to or using specific or several modes of combustion
- F02D41/3064—Controlling fuel injection according to or using specific or several modes of combustion with special control during transition between modes
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- Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)
- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、理論空燃比よりも
リーンな空燃比での混合気の燃焼が行われる内燃機関の
制御装置に関するものである。
リーンな空燃比での混合気の燃焼が行われる内燃機関の
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、燃費向上を意図して理論空燃比よ
りもリーンな空燃比で混合気を燃焼させる、いわゆる希
薄(リーン)燃焼を実行することが可能な内燃機関が提
案され、実用化されている。こうした内燃機関では、リ
ーン燃焼中において通常の三元触媒による窒素酸化物
(NOx )の浄化が困難になるため、排気通路に吸蔵還
元型NOx 触媒が設けられる。このように吸蔵還元型N
Ox 触媒が設けられた内燃機関としては、例えば特開平
7−332071号公報に記載されたものが知られてい
る。
りもリーンな空燃比で混合気を燃焼させる、いわゆる希
薄(リーン)燃焼を実行することが可能な内燃機関が提
案され、実用化されている。こうした内燃機関では、リ
ーン燃焼中において通常の三元触媒による窒素酸化物
(NOx )の浄化が困難になるため、排気通路に吸蔵還
元型NOx 触媒が設けられる。このように吸蔵還元型N
Ox 触媒が設けられた内燃機関としては、例えば特開平
7−332071号公報に記載されたものが知られてい
る。
【0003】同公報に記載された内燃機関においては、
リーン燃焼中には排気中のNOx を吸蔵還元型NOx 触
媒に吸着させ、同排気とともに外部に排出されるNOx
の量を少なくする。また、上記内燃機関では、所定のタ
イミングを見計らって一時的に理論空燃比よりもリッチ
な空燃比での混合気の燃焼(リッチ燃焼)を行う、いわ
ゆるリッチスパイク制御が実行される。こうしたリッチ
スパイク制御によるリッチ燃焼により、吸蔵還元型NO
x 触媒に吸着されたNOx が排気中の炭化水素(HC)
等によって窒素(N2 )に還元され、上記吸蔵還元型N
Ox 触媒に吸着されたNOx が飽和するのを防止するこ
とができる。
リーン燃焼中には排気中のNOx を吸蔵還元型NOx 触
媒に吸着させ、同排気とともに外部に排出されるNOx
の量を少なくする。また、上記内燃機関では、所定のタ
イミングを見計らって一時的に理論空燃比よりもリッチ
な空燃比での混合気の燃焼(リッチ燃焼)を行う、いわ
ゆるリッチスパイク制御が実行される。こうしたリッチ
スパイク制御によるリッチ燃焼により、吸蔵還元型NO
x 触媒に吸着されたNOx が排気中の炭化水素(HC)
等によって窒素(N2 )に還元され、上記吸蔵還元型N
Ox 触媒に吸着されたNOx が飽和するのを防止するこ
とができる。
【0004】また、リーン燃焼が行われる内燃機関にあ
っては、リーン燃焼中に所定条件が成立したとき一時的
にリーン燃焼を中断し、理論空燃比での混合気の燃焼
(ストイキ燃焼)を行う制御が実行される場合もある。
こうした制御は、例えば内燃機関の吸気系に生じる負圧
によって作動される負圧作動装置を設けた場合に行われ
る。なお、上記負圧作動装置としては、例えば上記負圧
を利用して自動車のブレーキ踏込操作力を軽減するブレ
ーキブースタがあげられる。
っては、リーン燃焼中に所定条件が成立したとき一時的
にリーン燃焼を中断し、理論空燃比での混合気の燃焼
(ストイキ燃焼)を行う制御が実行される場合もある。
こうした制御は、例えば内燃機関の吸気系に生じる負圧
によって作動される負圧作動装置を設けた場合に行われ
る。なお、上記負圧作動装置としては、例えば上記負圧
を利用して自動車のブレーキ踏込操作力を軽減するブレ
ーキブースタがあげられる。
【0005】このブレーキブースタは、内燃機関の吸気
通路に生じる負圧をブレーキ負圧として蓄圧し、そのブ
レーキ負圧によって作動される。こうしたブレーキブー
スタ等の負圧作動装置を設けた場合において、リーン燃
焼中には混合気の空燃比を理論空燃比よりもリーン側の
値にすべく内燃機関のスロットルバルブが開き側に制御
されるため、吸気通路に生じる負圧が大気圧側の値にな
り、上記負圧作動装置の作動に必要な負圧を確保するこ
とが困難になる。
通路に生じる負圧をブレーキ負圧として蓄圧し、そのブ
レーキ負圧によって作動される。こうしたブレーキブー
スタ等の負圧作動装置を設けた場合において、リーン燃
焼中には混合気の空燃比を理論空燃比よりもリーン側の
値にすべく内燃機関のスロットルバルブが開き側に制御
されるため、吸気通路に生じる負圧が大気圧側の値にな
り、上記負圧作動装置の作動に必要な負圧を確保するこ
とが困難になる。
【0006】そこで従来は、吸気通路に生じる負圧が上
記負圧作動装置を作動させるのに必要な要求値に達して
いないとき、一時的にリーン燃焼を中断し、ストイキ燃
焼を実行してスロットルバルブを閉じ側の値にすること
が提案されている。こうした制御を実行する内燃機関と
しては、例えば特開平10−175464号公報に記載
されたものが知られている。この内燃機関のように負圧
が不足しているときに一時的にストイキ制御を実行する
ことにより、負圧作動装置(ブレーキブースタ)の作動
に必要な負圧が確保される。
記負圧作動装置を作動させるのに必要な要求値に達して
いないとき、一時的にリーン燃焼を中断し、ストイキ燃
焼を実行してスロットルバルブを閉じ側の値にすること
が提案されている。こうした制御を実行する内燃機関と
しては、例えば特開平10−175464号公報に記載
されたものが知られている。この内燃機関のように負圧
が不足しているときに一時的にストイキ制御を実行する
ことにより、負圧作動装置(ブレーキブースタ)の作動
に必要な負圧が確保される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来におい
て、上記リッチスパイク制御は、上記負圧確保のための
リーン燃焼の中断とは独立して行われ、吸蔵還元型NO
x 触媒に多量のNOx が吸着されているとき、即ち、吸
蔵還元型NOx 触媒に吸着されるNOx の量が限界値よ
りも大きいときに実行される。従って、リッチスパイク
制御が実行されると、リーン燃焼からリッチ燃焼へと燃
焼方式が切り換えられるとともに、吸蔵還元型NOx 触
媒に吸着されたNOx が還元され、再び、リッチ燃焼か
ら元のリーン燃焼へと燃焼方式が切り換えられる。そし
て、こうした燃焼方式の切換過程においては、NOx の
還元に寄与しない無駄な燃料消費が生じ、リッチスパイ
ク制御実行時のこうした燃焼方式の切り換えによる燃費
悪化も無視できないものとなる。
て、上記リッチスパイク制御は、上記負圧確保のための
リーン燃焼の中断とは独立して行われ、吸蔵還元型NO
x 触媒に多量のNOx が吸着されているとき、即ち、吸
蔵還元型NOx 触媒に吸着されるNOx の量が限界値よ
りも大きいときに実行される。従って、リッチスパイク
制御が実行されると、リーン燃焼からリッチ燃焼へと燃
焼方式が切り換えられるとともに、吸蔵還元型NOx 触
媒に吸着されたNOx が還元され、再び、リッチ燃焼か
ら元のリーン燃焼へと燃焼方式が切り換えられる。そし
て、こうした燃焼方式の切換過程においては、NOx の
還元に寄与しない無駄な燃料消費が生じ、リッチスパイ
ク制御実行時のこうした燃焼方式の切り換えによる燃費
悪化も無視できないものとなる。
【0008】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、吸蔵還元型NOx 触媒に吸
着されたNOx の還元を行うに際し、燃焼方式の切換過
程における無駄な燃料消費を低減してリッチ燃焼を効率
的に行うことのできる内燃機関の制御装置を提供するこ
とにある。
ものであって、その目的は、吸蔵還元型NOx 触媒に吸
着されたNOx の還元を行うに際し、燃焼方式の切換過
程における無駄な燃料消費を低減してリッチ燃焼を効率
的に行うことのできる内燃機関の制御装置を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果について記載する。上記
目的を達成するため、請求項1記載の発明では、NOx
を吸着する吸蔵還元型NOx 触媒を排気通路に備えると
ともに、吸気通路に生じる負圧に基づき作動する負圧作
動装置を備えた内燃機関に適用され、リーン燃焼中に前
記吸蔵還元型NOx 触媒に吸着されたNOx の量が許容
値よりも大きいと判断されたときに、前記内燃機関の燃
焼方式を一時的にリッチ燃焼に切り換え前記吸蔵還元型
NOx 触媒に吸着されたNOx を還元するリッチスパイ
ク制御を実行する内燃機関の制御装置において、リーン
燃焼中に前記負圧作動装置を作動させるための負圧が要
求値に達していないと判断されたときには、リーン燃焼
を中断してストイキ燃焼を実行することにより前記負圧
作動装置を作動させるための負圧を確保し、前記負圧作
動装置を作動させるための負圧が前記要求値に達したと
判断されたときに、リーン燃焼に復帰させる負圧確保手
段と、前記負圧確保手段によるリーン燃焼の中断時に、
このときの前記吸蔵還元型NOx 触媒に吸着されたNO
x の量が前記許容値よりも小さく設定された所定の判定
値よりも大きいか否かを判断する判断手段と、前記判断
手段によって前記吸蔵還元型NOx 触媒に吸着されたN
Ox の量が前記判定値よりも大きい旨判断されたとき
に、前記負圧確保手段によるリーン燃焼の中断に同期し
て前記リッチスパイク制御を実行する燃焼方式切換手段
とを備えた。
るための手段及びその作用効果について記載する。上記
目的を達成するため、請求項1記載の発明では、NOx
を吸着する吸蔵還元型NOx 触媒を排気通路に備えると
ともに、吸気通路に生じる負圧に基づき作動する負圧作
動装置を備えた内燃機関に適用され、リーン燃焼中に前
記吸蔵還元型NOx 触媒に吸着されたNOx の量が許容
値よりも大きいと判断されたときに、前記内燃機関の燃
焼方式を一時的にリッチ燃焼に切り換え前記吸蔵還元型
NOx 触媒に吸着されたNOx を還元するリッチスパイ
ク制御を実行する内燃機関の制御装置において、リーン
燃焼中に前記負圧作動装置を作動させるための負圧が要
求値に達していないと判断されたときには、リーン燃焼
を中断してストイキ燃焼を実行することにより前記負圧
作動装置を作動させるための負圧を確保し、前記負圧作
動装置を作動させるための負圧が前記要求値に達したと
判断されたときに、リーン燃焼に復帰させる負圧確保手
段と、前記負圧確保手段によるリーン燃焼の中断時に、
このときの前記吸蔵還元型NOx 触媒に吸着されたNO
x の量が前記許容値よりも小さく設定された所定の判定
値よりも大きいか否かを判断する判断手段と、前記判断
手段によって前記吸蔵還元型NOx 触媒に吸着されたN
Ox の量が前記判定値よりも大きい旨判断されたとき
に、前記負圧確保手段によるリーン燃焼の中断に同期し
て前記リッチスパイク制御を実行する燃焼方式切換手段
とを備えた。
【0010】同構成によれば、上記負圧確保手段による
一時的なリーン燃焼の中断時に燃焼方式が切り換えられ
るが、このときの吸蔵還元型NOx 触媒に吸着されたN
Oxの量が所定の判定値よりも大きいときには、上記リ
ーン燃焼の中断に同期して、上記吸蔵還元型NOx 触媒
に吸着されたNOx の還元を行うためのリッチ燃焼が実
行される。そして、通常のリッチスパイク制御によるリ
ッチ燃焼の他に、上記リーン燃焼の中断に同期して実行
されるリッチ燃焼によっても、上記吸蔵還元型NOx 触
媒に吸着されたNOx の還元が行われるようになる。そ
のため、NOxの還元を行うためのリッチ燃焼を効率的
に行い、エミッションの悪化防止と燃費の悪化防止との
両立を図ることができる。
一時的なリーン燃焼の中断時に燃焼方式が切り換えられ
るが、このときの吸蔵還元型NOx 触媒に吸着されたN
Oxの量が所定の判定値よりも大きいときには、上記リ
ーン燃焼の中断に同期して、上記吸蔵還元型NOx 触媒
に吸着されたNOx の還元を行うためのリッチ燃焼が実
行される。そして、通常のリッチスパイク制御によるリ
ッチ燃焼の他に、上記リーン燃焼の中断に同期して実行
されるリッチ燃焼によっても、上記吸蔵還元型NOx 触
媒に吸着されたNOx の還元が行われるようになる。そ
のため、NOxの還元を行うためのリッチ燃焼を効率的
に行い、エミッションの悪化防止と燃費の悪化防止との
両立を図ることができる。
【0011】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明において、前記判断手段は、前記負圧確保手段によ
るリーン燃焼の中断開始時に、このときの前記吸蔵還元
型NOx 触媒に吸着されたNOx の量が前記判定値より
も大きいか否かを判断するものであり、前記燃焼方式切
換手段は、前記判断手段によって前記吸蔵還元型NOx
触媒に吸着されたNOx の量が前記判定値よりも大きい
旨判断されたときに、前記負圧確保手段によるストイキ
燃焼の実行に代えて前記リッチスパイク制御を実行する
ものとした。
発明において、前記判断手段は、前記負圧確保手段によ
るリーン燃焼の中断開始時に、このときの前記吸蔵還元
型NOx 触媒に吸着されたNOx の量が前記判定値より
も大きいか否かを判断するものであり、前記燃焼方式切
換手段は、前記判断手段によって前記吸蔵還元型NOx
触媒に吸着されたNOx の量が前記判定値よりも大きい
旨判断されたときに、前記負圧確保手段によるストイキ
燃焼の実行に代えて前記リッチスパイク制御を実行する
ものとした。
【0012】同構成によれば、上記負圧確保手段による
リーン燃焼の中断開始時に、このときの吸蔵還元型NO
x 触媒に吸着されたNOx の量が所定の判定値よりも大
きければ、同NOx の還元を行うためのリッチ燃焼が実
行される。このように早期にリッチ燃焼を行うことによ
り、上記吸蔵還元型NOx 触媒に吸着したNOx の量が
多くても同NOx の還元を効率よく行うことができる。
リーン燃焼の中断開始時に、このときの吸蔵還元型NO
x 触媒に吸着されたNOx の量が所定の判定値よりも大
きければ、同NOx の還元を行うためのリッチ燃焼が実
行される。このように早期にリッチ燃焼を行うことによ
り、上記吸蔵還元型NOx 触媒に吸着したNOx の量が
多くても同NOx の還元を効率よく行うことができる。
【0013】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
発明において、前記判断手段は、前記負圧確保手段によ
るリーン燃焼の中断からリーン燃焼に復帰させるとき
に、このときの前記吸蔵還元型NOx 触媒に吸着された
NOx の量が前記判定値よりも大きいか否かを判断する
ものであり、前記燃焼方式切換手段は、前記判断手段に
よって前記吸蔵還元型NOx 触媒に吸着されたNOx の
量が前記判定値よりも大きい旨判断されたときに、前記
負圧確保手段によるストイキ燃焼の実行に続けて前記リ
ッチスパイク制御を実行するものとした。
発明において、前記判断手段は、前記負圧確保手段によ
るリーン燃焼の中断からリーン燃焼に復帰させるとき
に、このときの前記吸蔵還元型NOx 触媒に吸着された
NOx の量が前記判定値よりも大きいか否かを判断する
ものであり、前記燃焼方式切換手段は、前記判断手段に
よって前記吸蔵還元型NOx 触媒に吸着されたNOx の
量が前記判定値よりも大きい旨判断されたときに、前記
負圧確保手段によるストイキ燃焼の実行に続けて前記リ
ッチスパイク制御を実行するものとした。
【0014】上記負圧確保手段によるリーン燃焼の中断
中に、上記負圧作動装置を作動させるための負圧が確保
されるとともに、このときにNOx の還元が行われて吸
蔵還元型NOx 触媒に吸着されたNOx の量が減る。そ
のため、上記負圧確保手段による一時的なリーン燃焼の
中断から復帰するときにおける上記NOx の量が所定の
判定値よりも大きいとき、同NOx の還元を行うための
リッチ燃焼を実行する同構成によれば、不必要に上記リ
ッチ燃焼が行われて燃費が悪化するのを防止することが
できる。
中に、上記負圧作動装置を作動させるための負圧が確保
されるとともに、このときにNOx の還元が行われて吸
蔵還元型NOx 触媒に吸着されたNOx の量が減る。そ
のため、上記負圧確保手段による一時的なリーン燃焼の
中断から復帰するときにおける上記NOx の量が所定の
判定値よりも大きいとき、同NOx の還元を行うための
リッチ燃焼を実行する同構成によれば、不必要に上記リ
ッチ燃焼が行われて燃費が悪化するのを防止することが
できる。
【0015】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
発明において、前記判断手段は、前記負圧確保手段によ
るリーン燃焼の中断開始時に、このときの前記吸蔵還元
型NOx 触媒に吸着されたNOx の量が前記判定値より
も大きく設定された別の判定値よりも大きいか否かを更
に判断するものであり、前記燃焼方式切換手段は、前記
判断手段によって前記吸蔵還元型NOx 触媒に吸着され
たNOx の量が前記別の判定値よりも大きい旨判断され
たときに、前記負圧確保手段によるストイキ燃焼の実行
に代えて前記リッチスパイク制御を実行するものとし
た。
発明において、前記判断手段は、前記負圧確保手段によ
るリーン燃焼の中断開始時に、このときの前記吸蔵還元
型NOx 触媒に吸着されたNOx の量が前記判定値より
も大きく設定された別の判定値よりも大きいか否かを更
に判断するものであり、前記燃焼方式切換手段は、前記
判断手段によって前記吸蔵還元型NOx 触媒に吸着され
たNOx の量が前記別の判定値よりも大きい旨判断され
たときに、前記負圧確保手段によるストイキ燃焼の実行
に代えて前記リッチスパイク制御を実行するものとし
た。
【0016】同構成によれば、上記負圧確保手段による
リーン燃焼の中断開始時に、このときの吸蔵還元型NO
x 触媒に吸着されたNOx の量が上記判定値よりも大き
な別の判定値よりも大きければ、同NOx の還元を行う
ためのリッチ燃焼が実行される。このように早期にリッ
チ燃焼を行うことにより、上記吸蔵還元型NOx 触媒に
吸着したNOx の量が多くても同NOx の還元を効率よ
く行うことができる。
リーン燃焼の中断開始時に、このときの吸蔵還元型NO
x 触媒に吸着されたNOx の量が上記判定値よりも大き
な別の判定値よりも大きければ、同NOx の還元を行う
ためのリッチ燃焼が実行される。このように早期にリッ
チ燃焼を行うことにより、上記吸蔵還元型NOx 触媒に
吸着したNOx の量が多くても同NOx の還元を効率よ
く行うことができる。
【0017】
【0018】
【0019】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
直列4気筒の自動車用ガソリンエンジンに適用した第1
実施形態を図1〜図9に従って説明する。
直列4気筒の自動車用ガソリンエンジンに適用した第1
実施形態を図1〜図9に従って説明する。
【0020】図1に示すように、エンジン11は、その
シリンダブロック11a内に往復移動可能に設けられた
合計四つのピストン12(図1には一つのみ図示)を備
えている。これらピストン12の頭部には、後述する成
層燃焼を実行するのに必要な窪み12aが形成されてい
る。また、これらピストン12は、コンロッド13を介
して出力軸であるクランクシャフト14に連結されてい
る。そして、ピストン12の往復移動は、上記コンロッ
ド13によってクランクシャフト14の回転へと変換さ
れるようになっている。
シリンダブロック11a内に往復移動可能に設けられた
合計四つのピストン12(図1には一つのみ図示)を備
えている。これらピストン12の頭部には、後述する成
層燃焼を実行するのに必要な窪み12aが形成されてい
る。また、これらピストン12は、コンロッド13を介
して出力軸であるクランクシャフト14に連結されてい
る。そして、ピストン12の往復移動は、上記コンロッ
ド13によってクランクシャフト14の回転へと変換さ
れるようになっている。
【0021】クランクシャフト14にはシグナルロータ
14aが取り付けられている。このシグナルロータ14
aの外周部には、複数の突起14bがクランクシャフト
14の軸線を中心とする等角度毎に設けられている。ま
た、シグナルロータ14aの側方には、クランクポジシ
ョンセンサ14cが設けられている。そして、クランク
シャフト14が回転して、シグナルロータ14aの各突
起14bが順次クランクポジションセンサ14cの側方
を通過することにより、同センサ14cからはそれら各
突起14bの通過に対応したパルス状の検出信号が出力
されるようになる。
14aが取り付けられている。このシグナルロータ14
aの外周部には、複数の突起14bがクランクシャフト
14の軸線を中心とする等角度毎に設けられている。ま
た、シグナルロータ14aの側方には、クランクポジシ
ョンセンサ14cが設けられている。そして、クランク
シャフト14が回転して、シグナルロータ14aの各突
起14bが順次クランクポジションセンサ14cの側方
を通過することにより、同センサ14cからはそれら各
突起14bの通過に対応したパルス状の検出信号が出力
されるようになる。
【0022】また、シリンダブロック11aの上端に
は、シリンダヘッド15が設けられ、シリンダヘッド1
5とピストン12との間には燃焼室16が設けられてい
る。この燃焼室16には、シリンダヘッド15に設けら
れた吸気ポート17と排気ポート18とが連通してい
る。こうした吸気ポート17及び排気ポート18には、
それぞれ吸気バルブ19及び排気バルブ20が設けられ
ている。
は、シリンダヘッド15が設けられ、シリンダヘッド1
5とピストン12との間には燃焼室16が設けられてい
る。この燃焼室16には、シリンダヘッド15に設けら
れた吸気ポート17と排気ポート18とが連通してい
る。こうした吸気ポート17及び排気ポート18には、
それぞれ吸気バルブ19及び排気バルブ20が設けられ
ている。
【0023】一方、シリンダヘッド15には、上記吸気
バルブ19及び排気バルブ20を開閉駆動するための吸
気カムシャフト21及び排気カムシャフト22が回転可
能に支持されている。これら吸気及び排気カムシャフト
21,22は、タイミングベルト及びギヤ(共に図示せ
ず)等を介してクランクシャフト14に連結され、同ベ
ルト及びギヤ等によりクランクシャフト14の回転が伝
達されるようになる。そして、吸気カムシャフト21が
回転すると、吸気バルブ19が開閉駆動されて、吸気ポ
ート17と燃焼室16とが連通・遮断される。また、排
気カムシャフト22が回転すると、排気バルブ20が開
閉駆動されて、排気ポート18と燃焼室16とが連通・
遮断される。
バルブ19及び排気バルブ20を開閉駆動するための吸
気カムシャフト21及び排気カムシャフト22が回転可
能に支持されている。これら吸気及び排気カムシャフト
21,22は、タイミングベルト及びギヤ(共に図示せ
ず)等を介してクランクシャフト14に連結され、同ベ
ルト及びギヤ等によりクランクシャフト14の回転が伝
達されるようになる。そして、吸気カムシャフト21が
回転すると、吸気バルブ19が開閉駆動されて、吸気ポ
ート17と燃焼室16とが連通・遮断される。また、排
気カムシャフト22が回転すると、排気バルブ20が開
閉駆動されて、排気ポート18と燃焼室16とが連通・
遮断される。
【0024】また、シリンダヘッド15において、吸気
カムシャフト21の側方には、同シャフト21の外周面
に設けられた突起21aを検出して検出信号を出力する
カムポジションセンサ21bが設けられている。そし
て、吸気カムシャフト21が回転すると、同シャフト2
1の突起21aがカムポジションセンサ21bの側方を
通過する。この状態にあっては、カムポジションセンサ
21bから上記突起21aの通過に対応して所定間隔毎
に検出信号が出力されるようになる。
カムシャフト21の側方には、同シャフト21の外周面
に設けられた突起21aを検出して検出信号を出力する
カムポジションセンサ21bが設けられている。そし
て、吸気カムシャフト21が回転すると、同シャフト2
1の突起21aがカムポジションセンサ21bの側方を
通過する。この状態にあっては、カムポジションセンサ
21bから上記突起21aの通過に対応して所定間隔毎
に検出信号が出力されるようになる。
【0025】吸気ポート17及び排気ポート18には、
それぞれ吸気管30及び排気管31が接続されている。
この吸気管30内及び吸気ポート17内は吸気通路32
となっており、排気管31内及び排気ポート18内は排
気通路33となっている。
それぞれ吸気管30及び排気管31が接続されている。
この吸気管30内及び吸気ポート17内は吸気通路32
となっており、排気管31内及び排気ポート18内は排
気通路33となっている。
【0026】この排気通路33には、エンジン11の排
気を浄化するための排気浄化触媒33a,33bと、同
排気中に含まれる酸素を検出して同酸素濃度に対応した
検出信号を出力する空燃比センサ34とが設けられてい
る。一方、吸気通路32の上流部分にはスロットルバル
ブ23が設けられている。このスロットルバルブ23
は、直流(DC)モータからなるスロットル用モータ2
4の駆動により回動されて開度調節がなされる。そし
て、スロットルバルブ23の開度は、スロットルポジシ
ョンセンサ44によって検出される。
気を浄化するための排気浄化触媒33a,33bと、同
排気中に含まれる酸素を検出して同酸素濃度に対応した
検出信号を出力する空燃比センサ34とが設けられてい
る。一方、吸気通路32の上流部分にはスロットルバル
ブ23が設けられている。このスロットルバルブ23
は、直流(DC)モータからなるスロットル用モータ2
4の駆動により回動されて開度調節がなされる。そし
て、スロットルバルブ23の開度は、スロットルポジシ
ョンセンサ44によって検出される。
【0027】また、上記スロットル用モータ24の駆動
は、自動車の室内に設けられたアクセルペダル25の踏
込量(アクセル踏込量)に基づき制御される。即ち、自
動車の運転者がアクセルペダル25を踏込操作すると、
アクセル踏込量がアクセルポジションセンサ26によっ
て検出され、同センサ26の検出信号に基づきスロット
ル用モータ24が駆動制御される。このスロットル用モ
ータ24の駆動制御に基づくスロットルバルブ23の開
度調節により、吸気通路32の空気流通面積が変化して
燃焼室16へ吸入される空気の量が調整されるようにな
る。
は、自動車の室内に設けられたアクセルペダル25の踏
込量(アクセル踏込量)に基づき制御される。即ち、自
動車の運転者がアクセルペダル25を踏込操作すると、
アクセル踏込量がアクセルポジションセンサ26によっ
て検出され、同センサ26の検出信号に基づきスロット
ル用モータ24が駆動制御される。このスロットル用モ
ータ24の駆動制御に基づくスロットルバルブ23の開
度調節により、吸気通路32の空気流通面積が変化して
燃焼室16へ吸入される空気の量が調整されるようにな
る。
【0028】吸気通路32においてスロットルバルブ2
3の下流側に位置する部分には、同通路32内の圧力を
検出するバキュームセンサ36が設けられている。そし
て、バキュームセンサ36は検出した吸気通路32内の
圧力に対応した検出信号を出力する。
3の下流側に位置する部分には、同通路32内の圧力を
検出するバキュームセンサ36が設けられている。そし
て、バキュームセンサ36は検出した吸気通路32内の
圧力に対応した検出信号を出力する。
【0029】更に、吸気通路32におけるスロットルバ
ルブ23よりも下流には、負圧通路49を介してブレー
キブースタ50が接続されている。このブレーキブース
タ50は、自動車のブレーキペダル51を踏込操作する
ときの操作力を軽減するためのものであって、エンジン
11の運転時に吸気通路32内に生じる負圧を利用して
駆動される。即ち、吸気通路32内の負圧によってブレ
ーキブースタ50内から負圧通路49を介して空気が吸
引され、その空気の吸引によってブレーキブースタ50
内に生じる負圧(ブレーキ負圧PBK)に基づき同ブー
スタ50が駆動されるようになる。このブレーキ負圧P
BKは、ブースタ圧力センサ50aによって検出され
る。
ルブ23よりも下流には、負圧通路49を介してブレー
キブースタ50が接続されている。このブレーキブース
タ50は、自動車のブレーキペダル51を踏込操作する
ときの操作力を軽減するためのものであって、エンジン
11の運転時に吸気通路32内に生じる負圧を利用して
駆動される。即ち、吸気通路32内の負圧によってブレ
ーキブースタ50内から負圧通路49を介して空気が吸
引され、その空気の吸引によってブレーキブースタ50
内に生じる負圧(ブレーキ負圧PBK)に基づき同ブー
スタ50が駆動されるようになる。このブレーキ負圧P
BKは、ブースタ圧力センサ50aによって検出され
る。
【0030】また、図1に示すように、シリンダヘッド
15には、燃焼室16内に燃料を噴射供給する燃料噴射
弁40と、燃焼室16内に充填される燃料と空気とから
なる混合気に対して点火を行う点火プラグ41とが設け
られている。この点火プラグ41による上記混合気への
点火時期は、点火プラグ41の上方に設けられたイグナ
イタ41aによって調整される。
15には、燃焼室16内に燃料を噴射供給する燃料噴射
弁40と、燃焼室16内に充填される燃料と空気とから
なる混合気に対して点火を行う点火プラグ41とが設け
られている。この点火プラグ41による上記混合気への
点火時期は、点火プラグ41の上方に設けられたイグナ
イタ41aによって調整される。
【0031】そして、燃料噴射弁40から燃焼室16内
へ燃料が噴射されると、同燃料が吸気通路32を介して
燃焼室16に吸入された空気と混ぜ合わされ、燃焼室1
6内で空気と燃料とからなる混合気が形成される。更
に、燃焼室16内の混合気は点火プラグ41によって点
火がなされて燃焼し、燃焼後の混合気は排気として排気
通路33に送り出されて排気浄化触媒33a,33bに
よって浄化される。
へ燃料が噴射されると、同燃料が吸気通路32を介して
燃焼室16に吸入された空気と混ぜ合わされ、燃焼室1
6内で空気と燃料とからなる混合気が形成される。更
に、燃焼室16内の混合気は点火プラグ41によって点
火がなされて燃焼し、燃焼後の混合気は排気として排気
通路33に送り出されて排気浄化触媒33a,33bに
よって浄化される。
【0032】これら排気浄化触媒33a,33bの内、
触媒33bは窒素酸化物(NOx )を浄化するための吸
蔵還元型NOx 触媒となっている。従って、触媒33b
は、NOx の浄化が困難な理論空燃比よりもリーンな空
燃比での燃焼時に排気中のNOx を一時的に吸着し、理
論空燃比よりリッチな空燃比での燃焼時に上記吸着した
NOx を排気中の炭化水素(HC)等によって窒素(N
2 )に還元する。
触媒33bは窒素酸化物(NOx )を浄化するための吸
蔵還元型NOx 触媒となっている。従って、触媒33b
は、NOx の浄化が困難な理論空燃比よりもリーンな空
燃比での燃焼時に排気中のNOx を一時的に吸着し、理
論空燃比よりリッチな空燃比での燃焼時に上記吸着した
NOx を排気中の炭化水素(HC)等によって窒素(N
2 )に還元する。
【0033】次に、本実施形態におけるエンジン11の
制御装置の電気的構成を図2に基づいて説明する。この
制御装置は、燃料噴射量制御、燃料噴射時期制御、点火
時期制御、及びスロットル開度制御など、エンジン11
の運転状態を制御するための電子制御ユニット(以下
「ECU」という)92を備えている。このECU92
は、ROM93、CPU94、RAM95及びバックア
ップRAM96等を備える算術論理演算回路として構成
されている。
制御装置の電気的構成を図2に基づいて説明する。この
制御装置は、燃料噴射量制御、燃料噴射時期制御、点火
時期制御、及びスロットル開度制御など、エンジン11
の運転状態を制御するための電子制御ユニット(以下
「ECU」という)92を備えている。このECU92
は、ROM93、CPU94、RAM95及びバックア
ップRAM96等を備える算術論理演算回路として構成
されている。
【0034】ここで、ROM93は各種制御プログラム
や、それら各種制御プログラムを実行する際に参照され
るマップ等が記憶されたメモリであり、CPU94はR
OM93に記憶された各種制御プログラムやマップに基
づいて演算処理を実行する。また、RAM95はCPU
94での演算結果や各センサから入力されたデータ等を
一時的に記憶するメモリであり、バックアップRAM9
6はエンジン11の停止時にその記憶されたデータ等を
保存する不揮発性のメモリである。そして、ROM9
3、CPU94、RAM95及びバックアップRAM9
6は、バス97を介して互いに接続されるとともに、外
部入力回路98及び外部出力回路99と接続されてい
る。
や、それら各種制御プログラムを実行する際に参照され
るマップ等が記憶されたメモリであり、CPU94はR
OM93に記憶された各種制御プログラムやマップに基
づいて演算処理を実行する。また、RAM95はCPU
94での演算結果や各センサから入力されたデータ等を
一時的に記憶するメモリであり、バックアップRAM9
6はエンジン11の停止時にその記憶されたデータ等を
保存する不揮発性のメモリである。そして、ROM9
3、CPU94、RAM95及びバックアップRAM9
6は、バス97を介して互いに接続されるとともに、外
部入力回路98及び外部出力回路99と接続されてい
る。
【0035】外部入力回路98には、クランクポジショ
ンセンサ14c、カムポジションセンサ21b、アクセ
ルポジションセンサ26、空燃比センサ34、バキュー
ムセンサ36、スロットルポジションセンサ44、及び
ブースタ圧力センサ50a等が接続されている。一方、
外部出力回路99には、スロットル用モータ24、燃料
噴射弁40、及びイグナイタ41a等が接続されてい
る。
ンセンサ14c、カムポジションセンサ21b、アクセ
ルポジションセンサ26、空燃比センサ34、バキュー
ムセンサ36、スロットルポジションセンサ44、及び
ブースタ圧力センサ50a等が接続されている。一方、
外部出力回路99には、スロットル用モータ24、燃料
噴射弁40、及びイグナイタ41a等が接続されてい
る。
【0036】このように構成されたECU92は、クラ
ンクポジションセンサ14cからの検出信号に基づきエ
ンジン回転数NEを求める。更に、アクセルポジション
センサ26及びバキュームセンサ36からの検出信号に
基づきアクセル踏込量ACCP及び吸気圧PMを求め
る。そして、アクセル踏込量ACCP若しくは吸気圧P
Mとエンジン回転数NEとに基づき、エンジン11の負
荷を表す基本燃料噴射量Qbse を求める。ECU92
は、上記エンジン回転数NE及び基本燃料噴射量Qbse
に基づき燃焼モードMODEを設定する。この燃焼モー
ドMODEは、エンジン11の燃焼方式を切り換えるた
めのものであって、例えば「0(リーン燃焼)」、及び
「1(ストイキ燃焼)」のように設定される。
ンクポジションセンサ14cからの検出信号に基づきエ
ンジン回転数NEを求める。更に、アクセルポジション
センサ26及びバキュームセンサ36からの検出信号に
基づきアクセル踏込量ACCP及び吸気圧PMを求め
る。そして、アクセル踏込量ACCP若しくは吸気圧P
Mとエンジン回転数NEとに基づき、エンジン11の負
荷を表す基本燃料噴射量Qbse を求める。ECU92
は、上記エンジン回転数NE及び基本燃料噴射量Qbse
に基づき燃焼モードMODEを設定する。この燃焼モー
ドMODEは、エンジン11の燃焼方式を切り換えるた
めのものであって、例えば「0(リーン燃焼)」、及び
「1(ストイキ燃焼)」のように設定される。
【0037】ECU92は、エンジン11の高回転高負
荷時に燃焼モードMODEを「1」に設定し、「MOD
E=1」であることに基づき混合気を理論空燃比で燃焼
させるストイキ燃焼を実行する。また、ECU92は、
エンジン11の低回転低負荷時には燃焼モードMODE
を「0」に設定し、「MODE=0」であることに基づ
き混合気を理論空燃比よりもリーンな空燃比で燃焼させ
るリーン燃焼を実行する。このように燃焼方式を変化さ
せるのは、高出力が要求される高回転高負荷時にはスト
イキ燃焼によって混合気の空燃比を理論空燃比としてエ
ンジン出力を高め、あまり高出力を必要としない低回転
低負荷時にはリーン燃焼とし空燃比をリーン側の値にし
て燃費の向上を図るためである。
荷時に燃焼モードMODEを「1」に設定し、「MOD
E=1」であることに基づき混合気を理論空燃比で燃焼
させるストイキ燃焼を実行する。また、ECU92は、
エンジン11の低回転低負荷時には燃焼モードMODE
を「0」に設定し、「MODE=0」であることに基づ
き混合気を理論空燃比よりもリーンな空燃比で燃焼させ
るリーン燃焼を実行する。このように燃焼方式を変化さ
せるのは、高出力が要求される高回転高負荷時にはスト
イキ燃焼によって混合気の空燃比を理論空燃比としてエ
ンジン出力を高め、あまり高出力を必要としない低回転
低負荷時にはリーン燃焼とし空燃比をリーン側の値にし
て燃費の向上を図るためである。
【0038】ここで、上記ストイキ燃焼及びリーン燃焼
時の各種制御態様について詳しく説明する。 (a)ストイキ燃焼 燃焼モードMODEが「1(ストイキ燃焼)」に設定さ
れると、ECU92は、吸気圧PMとエンジン回転数N
Eとに基づき基本燃料噴射量Qbse を算出する。こうし
て算出される基本燃料噴射量Qbse は、エンジン回転数
NEが高くなるとともに、吸気圧PMが高くなるほど大
きい値になる。ECU92は、燃料噴射弁40を駆動制
御することにより、上記基本燃料噴射量Qbse に基づき
求められる最終燃料噴射量Qfin に対応した量の燃料
を、エンジン11の吸気行程中に燃料噴射弁40から噴
射させる。また、ECU92は、燃料噴射量の空燃比フ
ィードバック補正を行って混合気の空燃比を理論空燃比
へと制御する。
時の各種制御態様について詳しく説明する。 (a)ストイキ燃焼 燃焼モードMODEが「1(ストイキ燃焼)」に設定さ
れると、ECU92は、吸気圧PMとエンジン回転数N
Eとに基づき基本燃料噴射量Qbse を算出する。こうし
て算出される基本燃料噴射量Qbse は、エンジン回転数
NEが高くなるとともに、吸気圧PMが高くなるほど大
きい値になる。ECU92は、燃料噴射弁40を駆動制
御することにより、上記基本燃料噴射量Qbse に基づき
求められる最終燃料噴射量Qfin に対応した量の燃料
を、エンジン11の吸気行程中に燃料噴射弁40から噴
射させる。また、ECU92は、燃料噴射量の空燃比フ
ィードバック補正を行って混合気の空燃比を理論空燃比
へと制御する。
【0039】また、ECU92は、スロットルポジショ
ンセンサ44からの検出信号に基づき求められる実際の
スロットル開度が、アクセル踏込量ACCPに基づき算
出される目標スロットル開度に近づくようスロットル用
モータ24を駆動制御する。更に、ECU92は、吸気
圧PMとエンジン回転数NEとに基づき目標点火時期を
算出し、同目標点火時期に応じてイグナイタ41aを駆
動制御する。こうしてスロットル開度及び点火時期がス
トイキ燃焼に適したものになる。
ンセンサ44からの検出信号に基づき求められる実際の
スロットル開度が、アクセル踏込量ACCPに基づき算
出される目標スロットル開度に近づくようスロットル用
モータ24を駆動制御する。更に、ECU92は、吸気
圧PMとエンジン回転数NEとに基づき目標点火時期を
算出し、同目標点火時期に応じてイグナイタ41aを駆
動制御する。こうしてスロットル開度及び点火時期がス
トイキ燃焼に適したものになる。
【0040】(b)リーン燃焼 一方、上記燃焼モードMODEが「0(リーン燃焼)」
に設定されると、ECU92は、アクセル踏込量ACC
Pとエンジン回転数NEとに基づき基本燃料噴射量Qbs
e を算出する。こうして算出される基本燃料噴射量Qbs
e は、エンジン回転数NEが高くなるとともに、アクセ
ル踏込量ACCPが大きくなるほど大きい値になる。E
CU92は、燃料噴射弁40を駆動制御することによ
り、上記基本燃料噴射量Qbse に基づき求められる最終
燃料噴射量Qfin に対応した量の燃料を噴射させる。こ
の燃料噴射により燃焼室16内に形成される混合気にお
いては、その空燃比が理論空燃比よりもリーンにされ
る。
に設定されると、ECU92は、アクセル踏込量ACC
Pとエンジン回転数NEとに基づき基本燃料噴射量Qbs
e を算出する。こうして算出される基本燃料噴射量Qbs
e は、エンジン回転数NEが高くなるとともに、アクセ
ル踏込量ACCPが大きくなるほど大きい値になる。E
CU92は、燃料噴射弁40を駆動制御することによ
り、上記基本燃料噴射量Qbse に基づき求められる最終
燃料噴射量Qfin に対応した量の燃料を噴射させる。こ
の燃料噴射により燃焼室16内に形成される混合気にお
いては、その空燃比が理論空燃比よりもリーンにされ
る。
【0041】こうした理論空燃比よりもリーンな空燃比
での混合気の燃焼が行われるリーン燃焼としては、 ・エンジン11の吸気行程中に燃料を噴射して混合気の
空燃比を理論空燃比よりもリーンな値(例えば15〜2
3)とし、燃焼室16内の空気の渦により上記リーンな
空燃比の混合気を安定して燃焼させる「均質リーン燃
焼」 ・エンジン11の圧縮行程中に燃料を噴射してピストン
12の窪み12aにより同燃料を点火プラグ周りに集
め、混合気全体の平均空燃比を「均質リーン燃焼」時等
より大きくしても、同プラグ41周りの混合気によって
良好な着火が得られるようにした「成層燃焼」 ・上記「成層燃焼」と「均質リーン燃焼」との中間の燃
焼方式であって、エンジン11の吸気行程中と圧縮行程
中との両方に燃料を噴射することによって実行される
「弱成層燃焼」等があげられる。
での混合気の燃焼が行われるリーン燃焼としては、 ・エンジン11の吸気行程中に燃料を噴射して混合気の
空燃比を理論空燃比よりもリーンな値(例えば15〜2
3)とし、燃焼室16内の空気の渦により上記リーンな
空燃比の混合気を安定して燃焼させる「均質リーン燃
焼」 ・エンジン11の圧縮行程中に燃料を噴射してピストン
12の窪み12aにより同燃料を点火プラグ周りに集
め、混合気全体の平均空燃比を「均質リーン燃焼」時等
より大きくしても、同プラグ41周りの混合気によって
良好な着火が得られるようにした「成層燃焼」 ・上記「成層燃焼」と「均質リーン燃焼」との中間の燃
焼方式であって、エンジン11の吸気行程中と圧縮行程
中との両方に燃料を噴射することによって実行される
「弱成層燃焼」等があげられる。
【0042】これらのリーン燃焼においても、ECU9
2は、実際のスロットル開度がアクセル踏込量ACCP
に基づき算出される目標スロットル開度に近づくようス
ロットル用モータ24を駆動制御する。更に、ECU9
2は、アクセル踏込量ACCPとエンジン回転数NEと
に基づき目標点火時期を算出し、同目標点火時期に応じ
てイグナイタ41aを駆動制御する。こうしてスロット
ル開度及び点火時期が上記各種リーン燃焼に適したもの
になる。
2は、実際のスロットル開度がアクセル踏込量ACCP
に基づき算出される目標スロットル開度に近づくようス
ロットル用モータ24を駆動制御する。更に、ECU9
2は、アクセル踏込量ACCPとエンジン回転数NEと
に基づき目標点火時期を算出し、同目標点火時期に応じ
てイグナイタ41aを駆動制御する。こうしてスロット
ル開度及び点火時期が上記各種リーン燃焼に適したもの
になる。
【0043】また、上記リーン燃焼では、混合気の平均
空燃比を理論空燃比よりも大きくすべくスロットルバル
ブ23がストイキ燃焼の場合に比べて開き側に制御され
る。そのため、リーン燃焼では、燃料噴射量が少なくな
るとともにポンピングロスが低減され、エンジン11の
燃費が向上するようになる。
空燃比を理論空燃比よりも大きくすべくスロットルバル
ブ23がストイキ燃焼の場合に比べて開き側に制御され
る。そのため、リーン燃焼では、燃料噴射量が少なくな
るとともにポンピングロスが低減され、エンジン11の
燃費が向上するようになる。
【0044】しかし、上記のようにリーン燃焼中におい
てスロットルバルブ23がストイキ燃焼の場合に比べて
開き側に制御されると、吸気通路32に生じる負圧が大
気圧側の値になり、ブレーキブースタ50を作動させる
ためのブレーキ負圧PBKも大気圧側の値になる。その
結果、ブレーキ負圧PBKが不足してブレーキブースタ
50を作動させることができなくなるおそれがある。そ
のため、ECU92は、ブースタ圧力センサ50aから
の検出信号に基づき求められるブレーキ負圧PBKに応
じてブレーキ制御実行フラグXBの設定を行い、このフ
ラグXBに基づき必要なブレーキ負圧PBKを確保する
ためのブレーキ制御を実行する。このブレーキ制御にお
いては、リーン燃焼中であっても一時的にストイキ燃焼
を実行してスロットルバルブ23が閉じ側に制御され
る。
てスロットルバルブ23がストイキ燃焼の場合に比べて
開き側に制御されると、吸気通路32に生じる負圧が大
気圧側の値になり、ブレーキブースタ50を作動させる
ためのブレーキ負圧PBKも大気圧側の値になる。その
結果、ブレーキ負圧PBKが不足してブレーキブースタ
50を作動させることができなくなるおそれがある。そ
のため、ECU92は、ブースタ圧力センサ50aから
の検出信号に基づき求められるブレーキ負圧PBKに応
じてブレーキ制御実行フラグXBの設定を行い、このフ
ラグXBに基づき必要なブレーキ負圧PBKを確保する
ためのブレーキ制御を実行する。このブレーキ制御にお
いては、リーン燃焼中であっても一時的にストイキ燃焼
を実行してスロットルバルブ23が閉じ側に制御され
る。
【0045】ここで、上記ブレーキ制御を実行するか否
かを判断するためのブレーキ制御実行フラグXBの設定
手順について図3を参照して説明する。図3は、ブレー
キ制御実行フラグXBを「1(実行)」若しくは「0
(非実行)」に設定するためのブレーキ制御実行フラグ
処理ルーチンを示すフローチャートである。このブレー
キ制御実行フラグ処理ルーチンは、ECU92を通じて
例えば所定時間毎の時間割り込みにて実行される。
かを判断するためのブレーキ制御実行フラグXBの設定
手順について図3を参照して説明する。図3は、ブレー
キ制御実行フラグXBを「1(実行)」若しくは「0
(非実行)」に設定するためのブレーキ制御実行フラグ
処理ルーチンを示すフローチャートである。このブレー
キ制御実行フラグ処理ルーチンは、ECU92を通じて
例えば所定時間毎の時間割り込みにて実行される。
【0046】ブレーキ制御実行フラグ処理ルーチンにお
いて、ECU92は、ステップS101の処理として、
ブレーキ負圧PBKがブレーキブースタ50を作動させ
るのに必要な要求値に達しているか否か、即ちブレーキ
負圧PBKが不足しているか否かを判断する。そして、
ブレーキ負圧PBKが不足していれば、ステップS10
2の処理でブレーキ制御実行フラグXBとして「1」を
RAM95の所定領域に記憶した後、このブレーキ制御
実行フラグ処理ルーチンを一旦終了する。また、ブレー
キ負圧PBKが不足していなければ、ステップS103
の処理でブレーキ制御実行フラグとして「0」をRAM
95の所定領域に記憶した後、このブレーキ制御実行フ
ラグ処理ルーチンを一旦終了する。
いて、ECU92は、ステップS101の処理として、
ブレーキ負圧PBKがブレーキブースタ50を作動させ
るのに必要な要求値に達しているか否か、即ちブレーキ
負圧PBKが不足しているか否かを判断する。そして、
ブレーキ負圧PBKが不足していれば、ステップS10
2の処理でブレーキ制御実行フラグXBとして「1」を
RAM95の所定領域に記憶した後、このブレーキ制御
実行フラグ処理ルーチンを一旦終了する。また、ブレー
キ負圧PBKが不足していなければ、ステップS103
の処理でブレーキ制御実行フラグとして「0」をRAM
95の所定領域に記憶した後、このブレーキ制御実行フ
ラグ処理ルーチンを一旦終了する。
【0047】このように設定されるブレーキ制御実行フ
ラグXBに応じて、ECU92は、必要なブレーキ負圧
PBKを確保するためのブレーキ制御を実行する。即
ち、ECU92は、ブレーキ負圧PBKが不足して「X
B=1」になったときには、リーン燃焼の実行中であっ
ても燃焼モードMODEを「1」にして燃焼方式を強制
的にストイキ燃焼に切り換える。このようにストイキ燃
焼が行われると、スロットルバルブ23がリーン燃焼の
場合に比べて閉じ側に制御される。その結果、吸気通路
32内の負圧が真空側の値になり、それに伴いブレーキ
負圧PBKが真空側の値へと変化してブレーキブースタ
50の作動に必要な値に達するようになる。こうして必
要なブレーキ負圧PBKが確保されると、ECU92
は、エンジン1の燃焼方式を元の燃焼方式(この場合は
リーン燃焼)へと復帰させる。
ラグXBに応じて、ECU92は、必要なブレーキ負圧
PBKを確保するためのブレーキ制御を実行する。即
ち、ECU92は、ブレーキ負圧PBKが不足して「X
B=1」になったときには、リーン燃焼の実行中であっ
ても燃焼モードMODEを「1」にして燃焼方式を強制
的にストイキ燃焼に切り換える。このようにストイキ燃
焼が行われると、スロットルバルブ23がリーン燃焼の
場合に比べて閉じ側に制御される。その結果、吸気通路
32内の負圧が真空側の値になり、それに伴いブレーキ
負圧PBKが真空側の値へと変化してブレーキブースタ
50の作動に必要な値に達するようになる。こうして必
要なブレーキ負圧PBKが確保されると、ECU92
は、エンジン1の燃焼方式を元の燃焼方式(この場合は
リーン燃焼)へと復帰させる。
【0048】ところで、リーン燃焼時には必要なブレー
キ負圧PBKの確保が難しくなるばかりでなく、吸蔵還
元型NOx 触媒である触媒33bに吸着されるNOx の
量が増加することともなる。そのため、上記触媒33b
に吸着されたNOx が飽和しないように、リーン燃焼中
には一時的に理論空燃比よりもリッチな空燃比での混合
気の燃焼(リッチ燃焼)を行うリッチスパイク制御が所
定のタイミングを見計らって実行される。こうしたリッ
チスパイク制御は、ECU92が燃焼モードMODEを
「2(リッチ燃焼)」に設定することによって行われ
る。
キ負圧PBKの確保が難しくなるばかりでなく、吸蔵還
元型NOx 触媒である触媒33bに吸着されるNOx の
量が増加することともなる。そのため、上記触媒33b
に吸着されたNOx が飽和しないように、リーン燃焼中
には一時的に理論空燃比よりもリッチな空燃比での混合
気の燃焼(リッチ燃焼)を行うリッチスパイク制御が所
定のタイミングを見計らって実行される。こうしたリッ
チスパイク制御は、ECU92が燃焼モードMODEを
「2(リッチ燃焼)」に設定することによって行われ
る。
【0049】即ち、ECU92は、触媒33bに吸着さ
れるNOx の量が許容値よりも多くなると、リッチスパ
イク制御を実行するか否か判断するためのリッチスパイ
ク制御実行フラグXRを「1(実行)」に設定する。そ
して、ECU92は、「XR=1」であることに基づき
燃焼モードMODEを「2」に設定してリッチスパイク
制御を実行する。
れるNOx の量が許容値よりも多くなると、リッチスパ
イク制御を実行するか否か判断するためのリッチスパイ
ク制御実行フラグXRを「1(実行)」に設定する。そ
して、ECU92は、「XR=1」であることに基づき
燃焼モードMODEを「2」に設定してリッチスパイク
制御を実行する。
【0050】このリッチスパイク制御によるリッチ燃焼
では、ストイキ燃焼時よりも多くの燃料が噴射され、混
合気の空燃比が理論空燃比よりもリッチにされる。この
理論空燃比よりもリッチな空燃比での混合気の燃焼によ
り、触媒33bに吸着されたNOx がエンジン11の排
気中に含まれるHC等によってN2 に還元され、触媒3
3bにおけるNOx の飽和が防止される。こうしてNO
x の還元が行われた後、ECU92は、リッチスパイク
制御実行フラグXRを「0(非実行)」に設定する。そ
して、ECU92は、「XR=0」であることに基づき
エンジン11の燃焼方式を元の燃焼方式(この場合はリ
ーン燃焼)に復帰させ、上記リッチスパイク制御を終了
する。
では、ストイキ燃焼時よりも多くの燃料が噴射され、混
合気の空燃比が理論空燃比よりもリッチにされる。この
理論空燃比よりもリッチな空燃比での混合気の燃焼によ
り、触媒33bに吸着されたNOx がエンジン11の排
気中に含まれるHC等によってN2 に還元され、触媒3
3bにおけるNOx の飽和が防止される。こうしてNO
x の還元が行われた後、ECU92は、リッチスパイク
制御実行フラグXRを「0(非実行)」に設定する。そ
して、ECU92は、「XR=0」であることに基づき
エンジン11の燃焼方式を元の燃焼方式(この場合はリ
ーン燃焼)に復帰させ、上記リッチスパイク制御を終了
する。
【0051】次に、リッチスパイク制御を実行するか否
かを判断するためのリッチスパイク制御実行フラグXR
の設定手順について図4を参照して説明する。図4は、
リッチスパイク制御実行フラグXRを「1(実行)」若
しくは「0(非実行)」に設定するためのリッチスパイ
ク制御実行フラグ処理ルーチンを示すフローチャートで
ある。このブブレーキ制御実行フラグ処理ルーチンは、
ECU92を通じて例えば所定クランク角毎の角度割り
込みにて実行される。
かを判断するためのリッチスパイク制御実行フラグXR
の設定手順について図4を参照して説明する。図4は、
リッチスパイク制御実行フラグXRを「1(実行)」若
しくは「0(非実行)」に設定するためのリッチスパイ
ク制御実行フラグ処理ルーチンを示すフローチャートで
ある。このブブレーキ制御実行フラグ処理ルーチンは、
ECU92を通じて例えば所定クランク角毎の角度割り
込みにて実行される。
【0052】リッチスパイク制御実行フラグ処理ルーチ
ンにおいて、ECU92は、ステップS201の処理と
して、燃焼モードMODEが「0(リーン燃焼)」であ
るか否かを判断する。そして、「MODE=0」であれ
ばステップS202〜S206の処理を実行し、「MO
DE=0」でなければステップS207〜S210の処
理の実行する。
ンにおいて、ECU92は、ステップS201の処理と
して、燃焼モードMODEが「0(リーン燃焼)」であ
るか否かを判断する。そして、「MODE=0」であれ
ばステップS202〜S206の処理を実行し、「MO
DE=0」でなければステップS207〜S210の処
理の実行する。
【0053】なお、ステップS202〜S206の処理
は、触媒33bに吸着されたNOxの量を表すNOx カ
ウンタCnox の加算を行い、同NOx カウンタCnox に
応じてリッチスパイク制御実行フラグXRを「1」に設
定するためのものである。また、ステップS207〜S
210の処理は、触媒33bに吸着されたNOx の量を
表すNOx カウンタCnox の減算を行い、同NOx カウ
ンタCnox に応じてリッチスパイク制御実行フラグXR
を「0」に設定するためのものである。
は、触媒33bに吸着されたNOxの量を表すNOx カ
ウンタCnox の加算を行い、同NOx カウンタCnox に
応じてリッチスパイク制御実行フラグXRを「1」に設
定するためのものである。また、ステップS207〜S
210の処理は、触媒33bに吸着されたNOx の量を
表すNOx カウンタCnox の減算を行い、同NOx カウ
ンタCnox に応じてリッチスパイク制御実行フラグXR
を「0」に設定するためのものである。
【0054】上記ステップS201の処理において、
「MODE=0(リーン燃焼)」である旨判断される
と、順次ステップS202,S203へと進む。リーン
燃焼中には触媒33bに吸着されるNOx の量が増加す
るため、同NOx の量に対応するNOx カウンタCnox
が上記ステップS202,S203の処理によって大き
くされる。即ち、ステップS202の処理によって加算
値Aが算出され、同加算値AがステップS203の処理
によってNOx カウンタCnox に加算される。
「MODE=0(リーン燃焼)」である旨判断される
と、順次ステップS202,S203へと進む。リーン
燃焼中には触媒33bに吸着されるNOx の量が増加す
るため、同NOx の量に対応するNOx カウンタCnox
が上記ステップS202,S203の処理によって大き
くされる。即ち、ステップS202の処理によって加算
値Aが算出され、同加算値AがステップS203の処理
によってNOx カウンタCnox に加算される。
【0055】ECU92は、ステップS202の処理と
して、エンジン回転数NEと最終燃料噴射量Qfin とに
基づき予め実験によって求められたマップから加算値A
を算出する。こうして算出される加算値Aは、エンジン
回転数NEが一定となる条件下では最終燃料噴射量Qfi
n が多くなるほど大きい値になる。これは、リーン燃焼
中において燃料噴射量が多いときには生成されるNOx
の量が増え、触媒33bに吸着されるNOx の量も増え
るためである。ECU92は、続くステップS203の
処理として、上記加算値AをNOx カウンタCnox に加
算したものを新たなNOx カウンタCnox として設定す
る。このようにNOx カウンタCnox を加算値A分だけ
増加させることで、同カウンタCnox が的確に上記触媒
33bに吸着されるNOx の量に対応したものになる。
して、エンジン回転数NEと最終燃料噴射量Qfin とに
基づき予め実験によって求められたマップから加算値A
を算出する。こうして算出される加算値Aは、エンジン
回転数NEが一定となる条件下では最終燃料噴射量Qfi
n が多くなるほど大きい値になる。これは、リーン燃焼
中において燃料噴射量が多いときには生成されるNOx
の量が増え、触媒33bに吸着されるNOx の量も増え
るためである。ECU92は、続くステップS203の
処理として、上記加算値AをNOx カウンタCnox に加
算したものを新たなNOx カウンタCnox として設定す
る。このようにNOx カウンタCnox を加算値A分だけ
増加させることで、同カウンタCnox が的確に上記触媒
33bに吸着されるNOx の量に対応したものになる。
【0056】上記のようにNOx カウンタCnox の算出
が行われた後、ステップS204に進む。ステップS2
04〜S206の処理は、触媒33bに吸着されたNO
x の量が許容値以上になったときに、リッチスパイク制
御実行フラグXRを「1(実行)」に設定するためのも
のである。ECU92は、ステップS204の処理とし
て、NOx カウンタCnox が所定値β以上であるか否か
を判断する。この所定値βは、触媒33bに吸着される
NOx 量の許容値に対応した値である。そして、ステッ
プS204の処理において、「Cnox ≧β」でなく触媒
33bのNOx量が許容値よりも少ない旨判断される
と、ECU92は、このリッチスパイク制御実行フラグ
処理ルーチンを一旦終了する。
が行われた後、ステップS204に進む。ステップS2
04〜S206の処理は、触媒33bに吸着されたNO
x の量が許容値以上になったときに、リッチスパイク制
御実行フラグXRを「1(実行)」に設定するためのも
のである。ECU92は、ステップS204の処理とし
て、NOx カウンタCnox が所定値β以上であるか否か
を判断する。この所定値βは、触媒33bに吸着される
NOx 量の許容値に対応した値である。そして、ステッ
プS204の処理において、「Cnox ≧β」でなく触媒
33bのNOx量が許容値よりも少ない旨判断される
と、ECU92は、このリッチスパイク制御実行フラグ
処理ルーチンを一旦終了する。
【0057】一方、上記ステップS204の処理におい
て、「Cnox ≧β」であって触媒33bのNOx 量が許
容値以上である旨判断されると、ステップS205に進
む。ECU92は、ステップS205の処理として、エ
ンジン11の運転状態がリッチスパイク制御を実行可能
な運転域に位置する状態か否かを判断する。そして、ス
テップS205の処理において、否定判定ならば当該リ
ッチスパイク制御実行フラグ処理ルーチンを一旦終了す
る。また、ステップS205の処理において、肯定判定
ならばステップS206の処理でリッチスパイク制御実
行フラグXRとして「1(実行)」をRAM95の所定
領域に設定した後、このリッチスパイク制御実行フラグ
処理ルーチンを一旦終了する。
て、「Cnox ≧β」であって触媒33bのNOx 量が許
容値以上である旨判断されると、ステップS205に進
む。ECU92は、ステップS205の処理として、エ
ンジン11の運転状態がリッチスパイク制御を実行可能
な運転域に位置する状態か否かを判断する。そして、ス
テップS205の処理において、否定判定ならば当該リ
ッチスパイク制御実行フラグ処理ルーチンを一旦終了す
る。また、ステップS205の処理において、肯定判定
ならばステップS206の処理でリッチスパイク制御実
行フラグXRとして「1(実行)」をRAM95の所定
領域に設定した後、このリッチスパイク制御実行フラグ
処理ルーチンを一旦終了する。
【0058】こうしてリッチスパイク制御実行フラグX
Rが「1」に設定されると、ECU92は、燃焼モード
MODEを「2」に設定してリッチ燃焼を実行する。こ
のリッチ燃焼により、触媒33bに吸着されたNOx の
還元が行われ、同吸着されるNOx の量が少なくなる。
上記のように燃焼モードMODEが「2」になると、上
記ステップS201の処理で「MODE=0」でない旨
判断されてステップS207に進むようになる。ストイ
キ燃焼中やリッチ燃焼中には、触媒33bに吸着される
NOx の還元が行われてNOx 量が減少するため、同N
Ox 量に対応するNOx カウンタCnox がステップS2
07,S208の処理によって小さくされる。即ち、ス
テップS207の処理によって減算値Dが算出され、同
減算値DがステップS208の処理によってNOx カウ
ンタCnox から減算される。
Rが「1」に設定されると、ECU92は、燃焼モード
MODEを「2」に設定してリッチ燃焼を実行する。こ
のリッチ燃焼により、触媒33bに吸着されたNOx の
還元が行われ、同吸着されるNOx の量が少なくなる。
上記のように燃焼モードMODEが「2」になると、上
記ステップS201の処理で「MODE=0」でない旨
判断されてステップS207に進むようになる。ストイ
キ燃焼中やリッチ燃焼中には、触媒33bに吸着される
NOx の還元が行われてNOx 量が減少するため、同N
Ox 量に対応するNOx カウンタCnox がステップS2
07,S208の処理によって小さくされる。即ち、ス
テップS207の処理によって減算値Dが算出され、同
減算値DがステップS208の処理によってNOx カウ
ンタCnox から減算される。
【0059】ECU92は、ステップS207の処理と
して、下記の式(1)に基づき減算値Dを算出する。
して、下記の式(1)に基づき減算値Dを算出する。
【0060】
【数1】 D=C・Qfin ・(λ−A/F) …(1) D:減算値 C:変換係数Qfin :最終燃料噴射量λ:基準空燃比A
/F:実際の空燃比なお、上記式(1)において、基準
空燃比λは、触媒33bに吸着されたNOx が還元され
る量と同触媒33bにNOx が吸着する量とが等しくな
るときの混合気の空燃比であって、理論空燃比よりも若
干リーン側の値に設定されるものである。また、実際の
空燃比A/Fは空燃比センサ34からの検出信号に基づ
き求められる値である。従って、式(1)の「C・Qfi
n ・(λ−A/F)」は、空燃比A/Fであって燃料量
が「Qfin 」である混合気を燃焼させることによって還
元される触媒33bのNOx 量に対応することになる。
/F:実際の空燃比なお、上記式(1)において、基準
空燃比λは、触媒33bに吸着されたNOx が還元され
る量と同触媒33bにNOx が吸着する量とが等しくな
るときの混合気の空燃比であって、理論空燃比よりも若
干リーン側の値に設定されるものである。また、実際の
空燃比A/Fは空燃比センサ34からの検出信号に基づ
き求められる値である。従って、式(1)の「C・Qfi
n ・(λ−A/F)」は、空燃比A/Fであって燃料量
が「Qfin 」である混合気を燃焼させることによって還
元される触媒33bのNOx 量に対応することになる。
【0061】ステップS207の処理によって算出され
る減算値Dは、最終燃料噴射量Qfin が大きくなるほ
ど、且つ実際の空燃比A/Fがリッチ側の値になるほ
ど、大きい値になる。これは、燃料噴射量が多く空燃比
A/Fがリッチになるほど、触媒33bに吸着されたN
Ox の還元量が多くなるためである。ECU92は、続
くステップS208の処理として、上記減算値DをNO
x カウンタCnox から減算したものを新たなNOx カウ
ンタCnox として設定する。このようにNOx カウンタ
Cnox を減算値D分だけ減少させることで、同カウンタ
Cnox が的確に上記触媒33bに吸着されるされるNO
x の量に対応したものになる。
る減算値Dは、最終燃料噴射量Qfin が大きくなるほ
ど、且つ実際の空燃比A/Fがリッチ側の値になるほ
ど、大きい値になる。これは、燃料噴射量が多く空燃比
A/Fがリッチになるほど、触媒33bに吸着されたN
Ox の還元量が多くなるためである。ECU92は、続
くステップS208の処理として、上記減算値DをNO
x カウンタCnox から減算したものを新たなNOx カウ
ンタCnox として設定する。このようにNOx カウンタ
Cnox を減算値D分だけ減少させることで、同カウンタ
Cnox が的確に上記触媒33bに吸着されるされるNO
x の量に対応したものになる。
【0062】上記のようにNOx カウンタCnox の算出
が行われた後、ステップS209に進む。ステップS2
09,S210の処理は、触媒33bに吸着されたNO
x の量が「0」になったときに、リッチスパイク制御実
行フラグXRを「0(非実行)」に設定するためのもの
である。ECU92は、ステップS209の処理とし
て、触媒33bに吸着されたNOx の量、即ちNOx カ
ウンタCnox が「0」であるか否かを判断する。そし
て、「Cnox =0」でなければ当該リッチスパイク制御
実行フラグ処理ルーチンを一旦終了し、「Cnox =0」
であればステップS210の処理でリッチスパイク制御
実行フラグXRとして「0(非実行)」をRAM95の
所定領域に記憶した後、このリッチスパイク制御実行フ
ラグ処理ルーチンを一旦終了する。
が行われた後、ステップS209に進む。ステップS2
09,S210の処理は、触媒33bに吸着されたNO
x の量が「0」になったときに、リッチスパイク制御実
行フラグXRを「0(非実行)」に設定するためのもの
である。ECU92は、ステップS209の処理とし
て、触媒33bに吸着されたNOx の量、即ちNOx カ
ウンタCnox が「0」であるか否かを判断する。そし
て、「Cnox =0」でなければ当該リッチスパイク制御
実行フラグ処理ルーチンを一旦終了し、「Cnox =0」
であればステップS210の処理でリッチスパイク制御
実行フラグXRとして「0(非実行)」をRAM95の
所定領域に記憶した後、このリッチスパイク制御実行フ
ラグ処理ルーチンを一旦終了する。
【0063】こうしてリッチスパイク制御実行フラグX
Rが「0」に設定されると、ECU92は、燃焼モード
MODEの「2」への設定を解除してリッチスパイク制
御を終了する。上記ようにリッチスパイク制御を実行す
ることで、触媒33bに吸着されたNOx が飽和するの
を防止することができるようになる。
Rが「0」に設定されると、ECU92は、燃焼モード
MODEの「2」への設定を解除してリッチスパイク制
御を終了する。上記ようにリッチスパイク制御を実行す
ることで、触媒33bに吸着されたNOx が飽和するの
を防止することができるようになる。
【0064】次に、リッチスパイク制御の際におけるリ
ッチスパイク制御実行フラグXR、空燃比A/F、及び
NOx カウンタCnox の推移を図5のタイムチャートに
示す。
ッチスパイク制御実行フラグXR、空燃比A/F、及び
NOx カウンタCnox の推移を図5のタイムチャートに
示す。
【0065】リーン燃焼中にNOx カウンタCnox が増
加して図5(c)に示すように所定値β以上になると、
図5(a)に示すようにリッチスパイク制御実行フラグ
XRが「0(非実行)」から「1(実行)」へと変化す
る。リッチスパイク制御実行フラグXRが「1」になっ
てリッチ燃焼が行われると、図5(b)に示すように空
燃比A/Fがリッチ側の値へと変化する。NOx カウン
タCnox は、リーン燃焼からリッチ燃焼への変化の過程
である期間T1の間は緩やかに小さくなり、継続してリ
ッチ燃焼が行われているときには速やかに小さくなる。
これは、リーン燃焼からリッチ燃焼への切り換えの過程
においては、空燃比A/Fが理論空燃比付近の値になっ
て上記式(1)の基準空燃比λと近い値になり、NOx
カウンタCnox の減算値Dが小さくなるためである。
加して図5(c)に示すように所定値β以上になると、
図5(a)に示すようにリッチスパイク制御実行フラグ
XRが「0(非実行)」から「1(実行)」へと変化す
る。リッチスパイク制御実行フラグXRが「1」になっ
てリッチ燃焼が行われると、図5(b)に示すように空
燃比A/Fがリッチ側の値へと変化する。NOx カウン
タCnox は、リーン燃焼からリッチ燃焼への変化の過程
である期間T1の間は緩やかに小さくなり、継続してリ
ッチ燃焼が行われているときには速やかに小さくなる。
これは、リーン燃焼からリッチ燃焼への切り換えの過程
においては、空燃比A/Fが理論空燃比付近の値になっ
て上記式(1)の基準空燃比λと近い値になり、NOx
カウンタCnox の減算値Dが小さくなるためである。
【0066】そして、上記リッチ燃焼によりNOx カウ
ンタCnox が図5(c)に示すように「0」に到達する
と、図5(a)に示すようにリッチスパイク制御実行フ
ラグXRが「1(実行)」から「0(非実行)」へと変
化する。リッチスパイク制御実行フラグXRが「0」に
なって燃焼方式がリーン燃焼に戻されると、図5(b)
に示すように空燃比A/Fがリーン側の値へと変化す
る。NOx カウンタCnox は、リッチ燃焼からリーン燃
焼への変化の過程である期間T2の間は、「0」付近の
値に維持され、継続してリーン燃焼が行われるときには
徐々に大きくなる。
ンタCnox が図5(c)に示すように「0」に到達する
と、図5(a)に示すようにリッチスパイク制御実行フ
ラグXRが「1(実行)」から「0(非実行)」へと変
化する。リッチスパイク制御実行フラグXRが「0」に
なって燃焼方式がリーン燃焼に戻されると、図5(b)
に示すように空燃比A/Fがリーン側の値へと変化す
る。NOx カウンタCnox は、リッチ燃焼からリーン燃
焼への変化の過程である期間T2の間は、「0」付近の
値に維持され、継続してリーン燃焼が行われるときには
徐々に大きくなる。
【0067】ここで、触媒33bに吸着されたNOx の
量(NOx カウンタCnox )と、同NOx 量を「0」に
するのに必要な燃料量との関係について図6のグラフを
参照して説明する。
量(NOx カウンタCnox )と、同NOx 量を「0」に
するのに必要な燃料量との関係について図6のグラフを
参照して説明する。
【0068】図6において、二点鎖線L1は、NOx カ
ウンタCnox 分のNOx をリッチ燃焼によって「0」に
するのに必要な理論上の燃料量を示すものである。しか
し、実際のリッチスパイク制御では、図5に期間T1で
示されるリーン燃焼からリッチ燃焼へ切換過程におい
て、燃料噴射量が増量されてもNOx カウンタCnox が
速やかに小さくならならず、燃料量の増加に対するNO
x カウンタCnox の減少が非効率的なものとなる。更
に、図5に期間T2で示されるリッチ燃料からリーン燃
焼への復帰過程において、徐々に燃料噴射量が減少する
もののNOx カウンタCnox の減少に寄与しない燃料が
消費される。従って、NOx カウンタCnoxを「0」に
するのに必要な燃料量は、リーン燃焼とリッチ燃焼との
間の切換過程で必要になる燃料量の分だけ、図6に二点
鎖線L1で示す状態から破線L2で示す状態へと増加す
ることとなる。
ウンタCnox 分のNOx をリッチ燃焼によって「0」に
するのに必要な理論上の燃料量を示すものである。しか
し、実際のリッチスパイク制御では、図5に期間T1で
示されるリーン燃焼からリッチ燃焼へ切換過程におい
て、燃料噴射量が増量されてもNOx カウンタCnox が
速やかに小さくならならず、燃料量の増加に対するNO
x カウンタCnox の減少が非効率的なものとなる。更
に、図5に期間T2で示されるリッチ燃料からリーン燃
焼への復帰過程において、徐々に燃料噴射量が減少する
もののNOx カウンタCnox の減少に寄与しない燃料が
消費される。従って、NOx カウンタCnoxを「0」に
するのに必要な燃料量は、リーン燃焼とリッチ燃焼との
間の切換過程で必要になる燃料量の分だけ、図6に二点
鎖線L1で示す状態から破線L2で示す状態へと増加す
ることとなる。
【0069】また、触媒33bに吸着されたNOx の還
元においては、HC等との化学反応によって行われるこ
とから理論通りの還元が行われるとは限らず、実際には
理論上の値よりも多くの燃料量を必要とする。従って、
NOx カウンタCnox を「0」にするのに必要な燃料量
は、上記実際に必要となる燃料量と上記理論上の値との
差分だけ、図6に破線L2で示す状態から実線L3で示
す状態へと増加することとなる。なお、実線L3で示す
ように、NOx カウンタCnox が「0」に近い領域にお
いて、同カウンタCnox が「0」に近づくほど必要な燃
料量が増加するのは、触媒33bに吸着されるNOx の
量が少ないときには同NOx に対する排気の接触効率が
悪くなり、NOx の還元が効率よく行われなくなるため
である。
元においては、HC等との化学反応によって行われるこ
とから理論通りの還元が行われるとは限らず、実際には
理論上の値よりも多くの燃料量を必要とする。従って、
NOx カウンタCnox を「0」にするのに必要な燃料量
は、上記実際に必要となる燃料量と上記理論上の値との
差分だけ、図6に破線L2で示す状態から実線L3で示
す状態へと増加することとなる。なお、実線L3で示す
ように、NOx カウンタCnox が「0」に近い領域にお
いて、同カウンタCnox が「0」に近づくほど必要な燃
料量が増加するのは、触媒33bに吸着されるNOx の
量が少ないときには同NOx に対する排気の接触効率が
悪くなり、NOx の還元が効率よく行われなくなるため
である。
【0070】上述したようにブレーキ制御及びリッチス
パイク制御を行うことにより、リーン燃焼が実行される
エンジン11においても、ブレーキブースタ50の作動
に必要なブレーキ負圧PBKを確保することができると
ともに、触媒33bに吸着されたNOx が飽和すること
によるエミッションの悪化を防止することができるよう
になる。しかし、それらブレーキ制御及びリッチスパイ
ク制御が各々独立して行われると、ブレーキ負圧PBK
が不足しているとき及びNOx カウンタCnoxが所定値
β以上であるとき、それぞれストイキ燃焼及びリッチ燃
焼に切り換えられる。
パイク制御を行うことにより、リーン燃焼が実行される
エンジン11においても、ブレーキブースタ50の作動
に必要なブレーキ負圧PBKを確保することができると
ともに、触媒33bに吸着されたNOx が飽和すること
によるエミッションの悪化を防止することができるよう
になる。しかし、それらブレーキ制御及びリッチスパイ
ク制御が各々独立して行われると、ブレーキ負圧PBK
が不足しているとき及びNOx カウンタCnoxが所定値
β以上であるとき、それぞれストイキ燃焼及びリッチ燃
焼に切り換えられる。
【0071】このようにブレーキ制御及びリッチスパイ
ク制御の実行中においては、リーン燃焼の実行時に比べ
て多くの燃料が必要になる。特に、リッチスパイク制御
においては、リーン燃焼とリッチ燃焼との間の切換過程
(図5の期間T1,T2)において、効率のよいNOx
カウンタCnox の減少に寄与することのない燃料量が消
費される。従って、ブレーキ制御及びリッチスパイク制
御が各々独立して行われると、触媒33bからのNOx
の飽和によるエミッション悪化を防止することはできる
が、同NOx の還元を行うためのリッチ燃焼が非効率的
に実行されてエンジン11の燃費が悪化することとな
る。
ク制御の実行中においては、リーン燃焼の実行時に比べ
て多くの燃料が必要になる。特に、リッチスパイク制御
においては、リーン燃焼とリッチ燃焼との間の切換過程
(図5の期間T1,T2)において、効率のよいNOx
カウンタCnox の減少に寄与することのない燃料量が消
費される。従って、ブレーキ制御及びリッチスパイク制
御が各々独立して行われると、触媒33bからのNOx
の飽和によるエミッション悪化を防止することはできる
が、同NOx の還元を行うためのリッチ燃焼が非効率的
に実行されてエンジン11の燃費が悪化することとな
る。
【0072】そこで本実施形態では、ブレーキ制御の実
行によってストイキ燃焼が行われるとき、NOx カウン
タCnox が上記所定値βよりも小さい値である所定値α
以上であれば上記ストイキ燃焼に続けてリッチ燃焼(リ
ッチスパイク制御)を行う。このように通常のリッチス
パイク制御の他に、上記ブレーキ制御に同期して行われ
るリッチスパイク制御によっても、触媒33bに吸着さ
れたNOx の還元が行われる。そのため、上記NOx の
還元を行うためのリッチ燃焼を効率的に行うことがで
き、リッチスパイク制御の実行に伴う燃費の悪化を防止
することと、上記NOx の飽和によるエミッションの悪
化を防止することとの両立が図られる。
行によってストイキ燃焼が行われるとき、NOx カウン
タCnox が上記所定値βよりも小さい値である所定値α
以上であれば上記ストイキ燃焼に続けてリッチ燃焼(リ
ッチスパイク制御)を行う。このように通常のリッチス
パイク制御の他に、上記ブレーキ制御に同期して行われ
るリッチスパイク制御によっても、触媒33bに吸着さ
れたNOx の還元が行われる。そのため、上記NOx の
還元を行うためのリッチ燃焼を効率的に行うことがで
き、リッチスパイク制御の実行に伴う燃費の悪化を防止
することと、上記NOx の飽和によるエミッションの悪
化を防止することとの両立が図られる。
【0073】なお、上記ブレーキ制御によるストイキ燃
焼に続けてリッチ燃焼を行うか否かを判断するための所
定値αは、図6に示すように、実線L3が「0」に向か
うほど大きくなるときのNOx カウンタCnox の値より
も所定値β寄りの値に設定される。
焼に続けてリッチ燃焼を行うか否かを判断するための所
定値αは、図6に示すように、実線L3が「0」に向か
うほど大きくなるときのNOx カウンタCnox の値より
も所定値β寄りの値に設定される。
【0074】次に、本実施形態におけるブレーキ制御及
びリッチスパイク制御の概要について図7のタイムチャ
ートを参照して説明する。図7(a)に示すように、燃
焼モードMODEが「0(リーン燃焼)」であってリー
ン燃焼が実行されているときには、図7(b)に示すよ
うにNOx カウンタCnox が徐々に大きくなる。この状
態にあって、ブレーキ負圧PBKの不足に基づき、図7
(c)に示すようにブレーキ制御実行フラグXBが「0
(非実行)」から「1(実行)」に変化すると、燃焼モ
ードMODEが強制的に「1(ストイキ燃焼)」に切り
換えられてストイキ燃焼が実行される。このストイキ燃
焼の実行中には、NOx カウンタCnox がリッチ燃焼時
に比べて徐々にではあるが減少することとなる。
びリッチスパイク制御の概要について図7のタイムチャ
ートを参照して説明する。図7(a)に示すように、燃
焼モードMODEが「0(リーン燃焼)」であってリー
ン燃焼が実行されているときには、図7(b)に示すよ
うにNOx カウンタCnox が徐々に大きくなる。この状
態にあって、ブレーキ負圧PBKの不足に基づき、図7
(c)に示すようにブレーキ制御実行フラグXBが「0
(非実行)」から「1(実行)」に変化すると、燃焼モ
ードMODEが強制的に「1(ストイキ燃焼)」に切り
換えられてストイキ燃焼が実行される。このストイキ燃
焼の実行中には、NOx カウンタCnox がリッチ燃焼時
に比べて徐々にではあるが減少することとなる。
【0075】上記ストイキ燃焼を実行することにより、
ブレーキブースタ50の作動に必要なブレーキ負圧PB
Kが確保されると、ブレーキ制御実行フラグXBが
「1」から「0」に変化する。このとき、NOx カウン
タCnox が所定値α以上であれば、図7(d)に示すよ
うにリッチスパイク制御実行フラグXRが「0(非実
行)」から「1(実行)」へと変化する。このリッチス
パイク制御実行フラグXRの変化に基づき、燃焼モード
MODEが強制的に「1(ストイキ燃焼)」から「2
(リッチ燃焼)」へと変化してリッチ燃焼が実行され
る。このリッチ燃焼の実行中においては、NOx カウン
タCnox が速やかに減少することとなる。
ブレーキブースタ50の作動に必要なブレーキ負圧PB
Kが確保されると、ブレーキ制御実行フラグXBが
「1」から「0」に変化する。このとき、NOx カウン
タCnox が所定値α以上であれば、図7(d)に示すよ
うにリッチスパイク制御実行フラグXRが「0(非実
行)」から「1(実行)」へと変化する。このリッチス
パイク制御実行フラグXRの変化に基づき、燃焼モード
MODEが強制的に「1(ストイキ燃焼)」から「2
(リッチ燃焼)」へと変化してリッチ燃焼が実行され
る。このリッチ燃焼の実行中においては、NOx カウン
タCnox が速やかに減少することとなる。
【0076】そして、上記リッチ燃焼を実行することに
より、NOx カウンタCnox が「0」になると、リッチ
スパイク制御実行フラグXRが「1」から「0」へと変
化する。このリッチスパイク制御実行フラグXRの変化
に基づき、燃焼モードMODEが順次「1(ストイキ燃
焼)」、「0(リーン燃焼)」へと変化し、エンジン1
1の燃焼方式が元の燃焼方式であるリーン燃焼へと復帰
するようになる。
より、NOx カウンタCnox が「0」になると、リッチ
スパイク制御実行フラグXRが「1」から「0」へと変
化する。このリッチスパイク制御実行フラグXRの変化
に基づき、燃焼モードMODEが順次「1(ストイキ燃
焼)」、「0(リーン燃焼)」へと変化し、エンジン1
1の燃焼方式が元の燃焼方式であるリーン燃焼へと復帰
するようになる。
【0077】このようにブレーキ制御によって必要なブ
レーキ負圧PBKが確保されたとき、NOx カウンタC
nox が所定値α以上であれば上記ブレーキ制御によるス
トイキ燃焼に続けてリッチ燃焼が実行され、触媒33b
に吸着されたNOx の還元が行われる。従って、上記N
Ox を還元するためのリッチ燃焼を効率的に行ってリッ
チスパイク制御の実行に伴う燃費の悪化を防止しつつ、
触媒33bのNOx が飽和することによるエミッション
の悪化を防止することもできる。
レーキ負圧PBKが確保されたとき、NOx カウンタC
nox が所定値α以上であれば上記ブレーキ制御によるス
トイキ燃焼に続けてリッチ燃焼が実行され、触媒33b
に吸着されたNOx の還元が行われる。従って、上記N
Ox を還元するためのリッチ燃焼を効率的に行ってリッ
チスパイク制御の実行に伴う燃費の悪化を防止しつつ、
触媒33bのNOx が飽和することによるエミッション
の悪化を防止することもできる。
【0078】次に、燃焼モードMODEの切換手順につ
いて図8を参照して説明する。図8は、ブレーキ制御実
行フラグXB及びリッチスパイク制御実行フラグXRに
応じて燃焼モードMODEを切り換えるための燃焼モー
ド切換ルーチンを示すフローチャートである。この燃焼
モード切換ルーチンは、ECU92を通じて例えば所定
時間毎の時間割り込みにて実行される。
いて図8を参照して説明する。図8は、ブレーキ制御実
行フラグXB及びリッチスパイク制御実行フラグXRに
応じて燃焼モードMODEを切り換えるための燃焼モー
ド切換ルーチンを示すフローチャートである。この燃焼
モード切換ルーチンは、ECU92を通じて例えば所定
時間毎の時間割り込みにて実行される。
【0079】燃焼モード切換ルーチンにおいて、ECU
92は、ステップS301の処理として、燃焼モードM
ODEが「0(リーン燃焼)」であるか否かを判断し、
「MODE=0」であればステップS302に進む。E
CU92は、ステップS302の処理で、ブレーキ制御
実行フラグXBとして「1(実行)」がRAM95の所
定領域に記憶されているか否かを判断する。そして、リ
ーン燃焼中にブレーキ負圧PBKが不足して「XB=
1」になると、ステップS302で否定判定がなされて
ステップS305に進む。ECU92は、ステップS3
05の処理として、燃焼モードMODEを「1(ストイ
キ燃焼)」にした後、この燃焼モード切換ルーチンを一
旦終了する。このように「MODE=1」とされること
に基づき一時的にリーン燃焼が中断され、ストイキ燃焼
によって必要なブレーキ負圧PBKが確保される。
92は、ステップS301の処理として、燃焼モードM
ODEが「0(リーン燃焼)」であるか否かを判断し、
「MODE=0」であればステップS302に進む。E
CU92は、ステップS302の処理で、ブレーキ制御
実行フラグXBとして「1(実行)」がRAM95の所
定領域に記憶されているか否かを判断する。そして、リ
ーン燃焼中にブレーキ負圧PBKが不足して「XB=
1」になると、ステップS302で否定判定がなされて
ステップS305に進む。ECU92は、ステップS3
05の処理として、燃焼モードMODEを「1(ストイ
キ燃焼)」にした後、この燃焼モード切換ルーチンを一
旦終了する。このように「MODE=1」とされること
に基づき一時的にリーン燃焼が中断され、ストイキ燃焼
によって必要なブレーキ負圧PBKが確保される。
【0080】また、上記ステップS302の処理におい
て、ブレーキ制御実行フラグXBとして「0」がRAM
95の所定領域に記憶されている旨判断されると、ステ
ップS303に進む。ECU92は、ステップS303
の処理で、リッチスパイク制御実行フラグXRとして
「1(実行)」がRAM95の所定領域に記憶されてい
るか否かを判断する。そして、「XR=0」であれば当
該燃焼モード切換ルーチンを一旦終了し、「XR=1」
であればステップS304に進む。
て、ブレーキ制御実行フラグXBとして「0」がRAM
95の所定領域に記憶されている旨判断されると、ステ
ップS303に進む。ECU92は、ステップS303
の処理で、リッチスパイク制御実行フラグXRとして
「1(実行)」がRAM95の所定領域に記憶されてい
るか否かを判断する。そして、「XR=0」であれば当
該燃焼モード切換ルーチンを一旦終了し、「XR=1」
であればステップS304に進む。
【0081】こうしてステップS304に進む状況とし
ては、リーン燃焼中において、ブレーキ制御が実行され
ていない状態で、NOx カウンタCnox が所定値β以上
になって「XR=1」になった場合があげられる。EC
U92は、ステップS304の処理において、燃焼モー
ドMODEを「2(リッチ燃焼)」に設定した後、この
燃焼モード切換ルーチンを一旦終了する。このように
「MODE=2」とされることに基づき一時的にリーン
燃焼が中断され、リッチ燃焼によって触媒33bに吸着
されたNOx の量、即ちNOx カウンタCnox が「0」
にされる。
ては、リーン燃焼中において、ブレーキ制御が実行され
ていない状態で、NOx カウンタCnox が所定値β以上
になって「XR=1」になった場合があげられる。EC
U92は、ステップS304の処理において、燃焼モー
ドMODEを「2(リッチ燃焼)」に設定した後、この
燃焼モード切換ルーチンを一旦終了する。このように
「MODE=2」とされることに基づき一時的にリーン
燃焼が中断され、リッチ燃焼によって触媒33bに吸着
されたNOx の量、即ちNOx カウンタCnox が「0」
にされる。
【0082】一方、上記ステップ301の処理におい
て、燃焼モードMODEが「0(リーン燃焼)」でない
旨判断されると、ステップS306に進む。ECU92
は、ステップS306の処理として、燃焼モードMOD
Eが「1(ストイキ燃焼)」であるか否かを判断し、
「MODE=1」であればステップS307に進む。E
CU92は、ステップS307の処理として、ブレーキ
制御実行フラグXBが「1(実行)」に設定されている
か否かを判断する。
て、燃焼モードMODEが「0(リーン燃焼)」でない
旨判断されると、ステップS306に進む。ECU92
は、ステップS306の処理として、燃焼モードMOD
Eが「1(ストイキ燃焼)」であるか否かを判断し、
「MODE=1」であればステップS307に進む。E
CU92は、ステップS307の処理として、ブレーキ
制御実行フラグXBが「1(実行)」に設定されている
か否かを判断する。
【0083】そして、上記ステップS307の処理にお
いて、「XB=1」であれば当該燃焼モード切換ルーチ
ンを一旦終了する。また、上記ブレーキ制御により、ブ
レーキ負圧PBKがブレーキブースタ50の作動に必要
な要求値に達すると、ステップS307の処理で否定判
定がなされてステップS308に進むようになる。
いて、「XB=1」であれば当該燃焼モード切換ルーチ
ンを一旦終了する。また、上記ブレーキ制御により、ブ
レーキ負圧PBKがブレーキブースタ50の作動に必要
な要求値に達すると、ステップS307の処理で否定判
定がなされてステップS308に進むようになる。
【0084】ECU92は、ステップS308の処理と
して、ブレーキ負圧PBKの確保完了時における燃焼モ
ードMODEの切換処理を実行する。即ち、このとき
(必要なブレーキ負圧PBKが確保されたとき)のNO
x カウンタCnox が所定値α以上であれば、リッチ燃焼
を実行して触媒33bに吸着されたNOx の還元を行
い、NOx カウンタCnox を「0」に向かって変化させ
る。これに対し、NOx カウンタCnox が所定値αより
も小さければ、ECU92は、エンジン11の燃焼モー
ドMODEを上記ブレーキ制御実行前の値へと復帰させ
る。このように必要なブレーキ負圧PBKの確保完了時
における燃焼モードMODEの切換処理が行われた後、
ECU92は、この燃焼モード切換ルーチンを一旦終了
する。
して、ブレーキ負圧PBKの確保完了時における燃焼モ
ードMODEの切換処理を実行する。即ち、このとき
(必要なブレーキ負圧PBKが確保されたとき)のNO
x カウンタCnox が所定値α以上であれば、リッチ燃焼
を実行して触媒33bに吸着されたNOx の還元を行
い、NOx カウンタCnox を「0」に向かって変化させ
る。これに対し、NOx カウンタCnox が所定値αより
も小さければ、ECU92は、エンジン11の燃焼モー
ドMODEを上記ブレーキ制御実行前の値へと復帰させ
る。このように必要なブレーキ負圧PBKの確保完了時
における燃焼モードMODEの切換処理が行われた後、
ECU92は、この燃焼モード切換ルーチンを一旦終了
する。
【0085】ここで、上記ステップS308の処理につ
いて図9を参照して詳しく説明する。図9は、必要なブ
レーキ負圧PBKの確保が完了したときの燃焼モードM
ODEの切り換えを行うための切換処理ルーチンを示す
フローチャートである。この切換処理ルーチンは、EC
U92を通じて燃焼モード切換ルーチン(図8)のステ
ップS308に進む毎に実行される。
いて図9を参照して詳しく説明する。図9は、必要なブ
レーキ負圧PBKの確保が完了したときの燃焼モードM
ODEの切り換えを行うための切換処理ルーチンを示す
フローチャートである。この切換処理ルーチンは、EC
U92を通じて燃焼モード切換ルーチン(図8)のステ
ップS308に進む毎に実行される。
【0086】ECU92は、ステップS401の処理と
して、NOx カウンタCnox が所定値α以上であるか否
かを判断する。そして、「Cnox ≧α」でなければ、ス
テップS404の処理として、エンジンの燃焼モードM
ODEをブレーキ制御実行前の値へと復帰させた後、燃
焼モード切換ルーチン(図8)に戻る。また、ステップ
S401の処理において、「Cnox ≧α」である旨判断
された場合にはステップS402に進む。
して、NOx カウンタCnox が所定値α以上であるか否
かを判断する。そして、「Cnox ≧α」でなければ、ス
テップS404の処理として、エンジンの燃焼モードM
ODEをブレーキ制御実行前の値へと復帰させた後、燃
焼モード切換ルーチン(図8)に戻る。また、ステップ
S401の処理において、「Cnox ≧α」である旨判断
された場合にはステップS402に進む。
【0087】ECU92は、ステップS402の処理
で、リッチスパイク制御実行フラグXRとして「1(実
行)」をRAM95の所定領域に記憶する。続いてステ
ップS403の処理で、燃焼モードMODEを「2(リ
ッチ燃焼)」に設定した後、燃焼モード切換ルーチン
(図8)に戻る。こうして燃焼モードMODEを「2」
に設定することでリッチ燃焼が実行され、このリッチ燃
焼により触媒33bに吸着されたNOx の量が減少する
ようになる。
で、リッチスパイク制御実行フラグXRとして「1(実
行)」をRAM95の所定領域に記憶する。続いてステ
ップS403の処理で、燃焼モードMODEを「2(リ
ッチ燃焼)」に設定した後、燃焼モード切換ルーチン
(図8)に戻る。こうして燃焼モードMODEを「2」
に設定することでリッチ燃焼が実行され、このリッチ燃
焼により触媒33bに吸着されたNOx の量が減少する
ようになる。
【0088】このようにブレーキ制御により必要なブレ
ーキ負圧PBKの確保が完了したとき、NOx カウンタ
Cnox が所定値α以上であれば上記ブレーキ制御による
ストイキ燃焼に続けてリッチ燃焼が実行され、触媒33
bに吸着されたNOx の還元が行われる。このように通
常のリッチスパイク制御の他に、上記ブレーキ制御に続
けて行われるリッチスパイク制御によっても、触媒33
bに吸着されたNOxの還元が行われる。そのため、上
記NOx の還元を行うためのリッチ燃焼を効率的に行っ
てリッチスパイク制御の実行に伴う燃費の悪化を防止し
つつ、触媒33bのNOx が飽和することによるエミッ
ションの悪化を防止することもできる。
ーキ負圧PBKの確保が完了したとき、NOx カウンタ
Cnox が所定値α以上であれば上記ブレーキ制御による
ストイキ燃焼に続けてリッチ燃焼が実行され、触媒33
bに吸着されたNOx の還元が行われる。このように通
常のリッチスパイク制御の他に、上記ブレーキ制御に続
けて行われるリッチスパイク制御によっても、触媒33
bに吸着されたNOxの還元が行われる。そのため、上
記NOx の還元を行うためのリッチ燃焼を効率的に行っ
てリッチスパイク制御の実行に伴う燃費の悪化を防止し
つつ、触媒33bのNOx が飽和することによるエミッ
ションの悪化を防止することもできる。
【0089】一方、燃焼モード切換ルーチン(図8)に
おけるステップS306の処理において、燃焼モードM
ODEが「1(ストイキ燃焼)」でない旨判断される
と、ステップS309に進む。こうしてステップS30
9に進むのは、燃焼モードMODEが「2(リッチ燃
焼)」のときである。ECU92は、ステップS309
の処理で、リッチスパイク制御実行フラグXRとして
「0(非実行)」がRAM95の所定領域に記憶されて
いるか否かを判断する。そして、「XR=0」でなけれ
ば当該燃焼モード切換ルーチンを一旦終了する。
おけるステップS306の処理において、燃焼モードM
ODEが「1(ストイキ燃焼)」でない旨判断される
と、ステップS309に進む。こうしてステップS30
9に進むのは、燃焼モードMODEが「2(リッチ燃
焼)」のときである。ECU92は、ステップS309
の処理で、リッチスパイク制御実行フラグXRとして
「0(非実行)」がRAM95の所定領域に記憶されて
いるか否かを判断する。そして、「XR=0」でなけれ
ば当該燃焼モード切換ルーチンを一旦終了する。
【0090】従って、一旦「XR=1」に設定される
と、NOx カウンタCnox が「0」になってリッチスパ
イク制御実行フラグ処理ルーチン(図4)のステップS
210の処理で「XR=0」とされるまで、リッチ燃焼
が継続して実行されることとなる。そして、上記リッチ
燃焼によりNOx カウンタCnox が「0」になって「X
R=0」とされると、ステップS309で肯定判定がな
されてステップS310に進むようになる。
と、NOx カウンタCnox が「0」になってリッチスパ
イク制御実行フラグ処理ルーチン(図4)のステップS
210の処理で「XR=0」とされるまで、リッチ燃焼
が継続して実行されることとなる。そして、上記リッチ
燃焼によりNOx カウンタCnox が「0」になって「X
R=0」とされると、ステップS309で肯定判定がな
されてステップS310に進むようになる。
【0091】ECU92は、ステップS310の処理と
して、エンジン11の燃焼モードMODEを上記リッチ
燃焼が実行される前の値へと復帰させる。即ち、燃焼モ
ードMODEが順次「1(ストイキ燃焼)」、「0(リ
ーン燃焼)」へと復帰される。こうしてステップS31
0の処理を実行した後、ECU92は、この燃焼モード
切換ルーチンを一旦終了する。
して、エンジン11の燃焼モードMODEを上記リッチ
燃焼が実行される前の値へと復帰させる。即ち、燃焼モ
ードMODEが順次「1(ストイキ燃焼)」、「0(リ
ーン燃焼)」へと復帰される。こうしてステップS31
0の処理を実行した後、ECU92は、この燃焼モード
切換ルーチンを一旦終了する。
【0092】以上詳述した処理が行われる本実施形態に
よれば、以下に示す効果が得られるようになる。 (1)必要とされるブレーキ負圧PBKを確保するため
のブレーキ制御が行われるときにおいて、NOx カウン
タCnox が所定値α以上であれば上記ブレーキ制御によ
るストイキ燃焼に続いてリッチ燃焼が行われ、触媒33
bに吸着されたNOx の還元が行われる。従って、通常
のリッチスパイク制御の他に、上記ブレーキ制御に同期
して行われるリッチスパイク制御によっても、触媒33
bに吸着されたNOx の還元が行われる。そのため、上
記NOx の還元を行うためのリッチ燃焼を効率的に行っ
てリッチスパイク制御の実行に伴う燃費の悪化を防止し
つつ、触媒33bのNOx が飽和することによるエミッ
ションの悪化を防止することもできる。
よれば、以下に示す効果が得られるようになる。 (1)必要とされるブレーキ負圧PBKを確保するため
のブレーキ制御が行われるときにおいて、NOx カウン
タCnox が所定値α以上であれば上記ブレーキ制御によ
るストイキ燃焼に続いてリッチ燃焼が行われ、触媒33
bに吸着されたNOx の還元が行われる。従って、通常
のリッチスパイク制御の他に、上記ブレーキ制御に同期
して行われるリッチスパイク制御によっても、触媒33
bに吸着されたNOx の還元が行われる。そのため、上
記NOx の還元を行うためのリッチ燃焼を効率的に行っ
てリッチスパイク制御の実行に伴う燃費の悪化を防止し
つつ、触媒33bのNOx が飽和することによるエミッ
ションの悪化を防止することもできる。
【0093】(2)触媒33bに吸着されたNOxの還
元 は、リッチ燃焼だけでなく上記ブレーキ制御等によ
るストイキ燃焼時にも行われることとなる。そのため、
上記NOx カウンタCnox が所定値αであるか否かの判
断を、ストイキ燃焼による必要なブレーキ負圧PBKの
確保が完了して上記ブレーキ制御が実行完了したときに
行うことで、不必要に上記ストイキ燃焼からリッチ燃焼
へと切り換えられて燃費が悪化するのを防止することが
できる。即ち、ブレーキ制御のストイキ燃焼によって触
媒33bにおけるNOx の還元が行われてNOx カウン
タCnox が所定値αよりも小さくなる場合には、上記ス
トイキ燃焼からリッチ燃焼へ切り換えられることはなく
同リッチ燃焼が行われることに伴う燃費の悪化を防止す
ることができる。
元 は、リッチ燃焼だけでなく上記ブレーキ制御等によ
るストイキ燃焼時にも行われることとなる。そのため、
上記NOx カウンタCnox が所定値αであるか否かの判
断を、ストイキ燃焼による必要なブレーキ負圧PBKの
確保が完了して上記ブレーキ制御が実行完了したときに
行うことで、不必要に上記ストイキ燃焼からリッチ燃焼
へと切り換えられて燃費が悪化するのを防止することが
できる。即ち、ブレーキ制御のストイキ燃焼によって触
媒33bにおけるNOx の還元が行われてNOx カウン
タCnox が所定値αよりも小さくなる場合には、上記ス
トイキ燃焼からリッチ燃焼へ切り換えられることはなく
同リッチ燃焼が行われることに伴う燃費の悪化を防止す
ることができる。
【0094】(第2実施形態)次に、本発明の第2実施
形態を図10〜図12に基づき説明する。第1実施形態
においてブレーキ制御完了時のNOx カウンタCnox に
基づきストイキ燃焼に続けてリッチ燃焼を行うか否かを
判断するのに対し、本実施形態ではブレーキ制御開始時
のNOx カウンタCnox に基づきリッチ燃焼を実行する
か否かを判断する。このため本実施形態では、ブレーキ
制御の開始時であってブレーキ負圧PBKが不足してい
る旨判断されるとき、NOx カウンタCnox が所定値α
以上であればブレーキ制御によるストイキ燃焼に代えて
リッチ燃焼(リッチスパイク制御)を実行することとな
る。このようにリッチ燃焼を行うことで必要なブレーキ
負圧PBKを確保することができるばかりでなく、早期
にリッチ燃焼が実行されることから触媒33bに吸着さ
れたNOx の量が多い場合でも同NOx の還元を効率よ
く行うことができる。なお、本実施形態では、燃焼モー
ド切換ルーチンのみが第1実施形態と異なっている。従
って、本実施形態においては第1実施形態と異なる部分
についてのみ説明し、第1実施形態と同一部分について
は詳細な説明を省略する。
形態を図10〜図12に基づき説明する。第1実施形態
においてブレーキ制御完了時のNOx カウンタCnox に
基づきストイキ燃焼に続けてリッチ燃焼を行うか否かを
判断するのに対し、本実施形態ではブレーキ制御開始時
のNOx カウンタCnox に基づきリッチ燃焼を実行する
か否かを判断する。このため本実施形態では、ブレーキ
制御の開始時であってブレーキ負圧PBKが不足してい
る旨判断されるとき、NOx カウンタCnox が所定値α
以上であればブレーキ制御によるストイキ燃焼に代えて
リッチ燃焼(リッチスパイク制御)を実行することとな
る。このようにリッチ燃焼を行うことで必要なブレーキ
負圧PBKを確保することができるばかりでなく、早期
にリッチ燃焼が実行されることから触媒33bに吸着さ
れたNOx の量が多い場合でも同NOx の還元を効率よ
く行うことができる。なお、本実施形態では、燃焼モー
ド切換ルーチンのみが第1実施形態と異なっている。従
って、本実施形態においては第1実施形態と異なる部分
についてのみ説明し、第1実施形態と同一部分について
は詳細な説明を省略する。
【0095】図10に示す本実施形態の燃焼モード切換
ルーチンは、第1実施形態の燃焼モード切換ルーチン
(図8)におけるステップS308に相当する処理が省
略されるとともに、ステップS305に相当する処理
(S505)が異なるものとなっている。
ルーチンは、第1実施形態の燃焼モード切換ルーチン
(図8)におけるステップS308に相当する処理が省
略されるとともに、ステップS305に相当する処理
(S505)が異なるものとなっている。
【0096】図10の燃焼モード切換ルーチンにおい
て、ECU92は、ステップS501の処理として、燃
焼モードMODEが「0(リーン燃焼)」であるか否か
を判断し、「MODE=0」であればステップS502
に進む。ECU92は、ステップS502の処理とし
て、ブレーキ負圧PBKに応じて設定されるブレーキ制
御実行フラグXBが「0(非実行)」であるか否かを判
断する。そして、ブレーキ負圧PBKが不足して「XB
=1」となっている場合には、ステップS505に進
む。
て、ECU92は、ステップS501の処理として、燃
焼モードMODEが「0(リーン燃焼)」であるか否か
を判断し、「MODE=0」であればステップS502
に進む。ECU92は、ステップS502の処理とし
て、ブレーキ負圧PBKに応じて設定されるブレーキ制
御実行フラグXBが「0(非実行)」であるか否かを判
断する。そして、ブレーキ負圧PBKが不足して「XB
=1」となっている場合には、ステップS505に進
む。
【0097】ECU92は、ステップS505の処理と
して、ブレーキ負圧PBKの確保開始時における燃焼モ
ードMODEの切換処理を実行する。即ち、このとき
(必要なブレーキ負圧PBKの確保を開始するとき)の
NOx カウンタCnox が所定値αよりも小さければ、ブ
レーキ制御によるストイキ燃焼を実行する。これに対
し、上記NOx カウンタCnox が所定値α以上であれ
ば、ブレーキ制御によるストイキ燃焼に代えてリッチ燃
焼を実行する。このように早期にリッチ燃焼を行うこと
により、触媒33bに吸着されたNOx の量が多い場合
でも同NOx の還元を効率よく行うことができ、また、
必要とされるブレーキ負圧PBKも確保することができ
る。このように必要なブレーキ負圧PBKの確保開始時
における燃焼モードMODEの切換処理が行われた後、
ECU92は、この燃焼モード切換ルーチンを一旦終了
する。
して、ブレーキ負圧PBKの確保開始時における燃焼モ
ードMODEの切換処理を実行する。即ち、このとき
(必要なブレーキ負圧PBKの確保を開始するとき)の
NOx カウンタCnox が所定値αよりも小さければ、ブ
レーキ制御によるストイキ燃焼を実行する。これに対
し、上記NOx カウンタCnox が所定値α以上であれ
ば、ブレーキ制御によるストイキ燃焼に代えてリッチ燃
焼を実行する。このように早期にリッチ燃焼を行うこと
により、触媒33bに吸着されたNOx の量が多い場合
でも同NOx の還元を効率よく行うことができ、また、
必要とされるブレーキ負圧PBKも確保することができ
る。このように必要なブレーキ負圧PBKの確保開始時
における燃焼モードMODEの切換処理が行われた後、
ECU92は、この燃焼モード切換ルーチンを一旦終了
する。
【0098】ここで、上記ステップS505の処理につ
いて図11を参照して詳しく説明する。図11は、必要
なブレーキ負圧PBKの確保を開始したときの燃焼モー
ドMODEの切り換えを行うための切換処理ルーチンを
示すフローチャートである。この切換処理ルーチンは、
ECU92を通じて燃焼モード切換ルーチン(図10)
のステップS505に進む毎に実行される。
いて図11を参照して詳しく説明する。図11は、必要
なブレーキ負圧PBKの確保を開始したときの燃焼モー
ドMODEの切り換えを行うための切換処理ルーチンを
示すフローチャートである。この切換処理ルーチンは、
ECU92を通じて燃焼モード切換ルーチン(図10)
のステップS505に進む毎に実行される。
【0099】ECU92は、ステップS601の処理と
して、NOx カウンタCnox が所定値α以上であるか否
かを判断する。そして、「Cnox ≧α」でなければ、ス
テップS604の処理として燃焼モードMODEを「1
(ストイキ)」にした後、燃焼モード切換ルーチン(図
10)に戻る。こうして燃焼モードMODEを「1」に
設定することによりストイキ燃焼が実行され、このスト
イキ燃焼により必要なブレーキ負圧PBKの確保が行わ
れる。また、ステップS601の処理において、「Cno
x ≧α」である旨判断された場合にはステップS602
に進む。
して、NOx カウンタCnox が所定値α以上であるか否
かを判断する。そして、「Cnox ≧α」でなければ、ス
テップS604の処理として燃焼モードMODEを「1
(ストイキ)」にした後、燃焼モード切換ルーチン(図
10)に戻る。こうして燃焼モードMODEを「1」に
設定することによりストイキ燃焼が実行され、このスト
イキ燃焼により必要なブレーキ負圧PBKの確保が行わ
れる。また、ステップS601の処理において、「Cno
x ≧α」である旨判断された場合にはステップS602
に進む。
【0100】ECU92は、ステップS602の処理
で、リッチスパイク制御実行フラグXRとして「1(実
行)」をRAM95の所定領域に記憶する。続いてステ
ップS603の処理で、燃焼モードMODEを「2(リ
ッチ燃焼)」に設定した後、燃焼モード切換ルーチン
(図10)に戻る。こうして燃焼モードMODEを
「2」に設定することでリッチ燃焼が実行され、このリ
ッチ燃焼により触媒33bに吸着されたNOx が減少す
るとともに、必要なブレーキ負圧PBKの確保が行われ
るようになる。
で、リッチスパイク制御実行フラグXRとして「1(実
行)」をRAM95の所定領域に記憶する。続いてステ
ップS603の処理で、燃焼モードMODEを「2(リ
ッチ燃焼)」に設定した後、燃焼モード切換ルーチン
(図10)に戻る。こうして燃焼モードMODEを
「2」に設定することでリッチ燃焼が実行され、このリ
ッチ燃焼により触媒33bに吸着されたNOx が減少す
るとともに、必要なブレーキ負圧PBKの確保が行われ
るようになる。
【0101】このようにブレーキ制御によるブレーキ負
圧PBKの確保を開始するとき、NOx カウンタCnox
が所定値α以上であれば上記ブレーキ制御によるストイ
キ燃焼に代えてリッチ燃焼が実行され、触媒33bに吸
着されたNOx の還元が行われる。このように早期にリ
ッチ燃焼を実行することにより、触媒33bに吸着され
るNOx の量が多い場合でも同NOx の還元を効率よく
行うことができる。
圧PBKの確保を開始するとき、NOx カウンタCnox
が所定値α以上であれば上記ブレーキ制御によるストイ
キ燃焼に代えてリッチ燃焼が実行され、触媒33bに吸
着されたNOx の還元が行われる。このように早期にリ
ッチ燃焼を実行することにより、触媒33bに吸着され
るNOx の量が多い場合でも同NOx の還元を効率よく
行うことができる。
【0102】また、燃焼モード切換ルーチン(図10)
のステップS502の処理において、ブレーキ制御実行
フラグXBが「0」に設定されている旨判断されると、
ステップS503に進む。ECU92は、ステップS5
03の処理で、リッチスパイク制御実行フラグXRが
「1(実行)」に設定されているか否かを判断する。そ
して、「XR=0」であれば当該燃焼モード切換ルーチ
ンを一旦終了し、「XR=1」であればステップS50
4に進む。このステップS504の処理として、ECU
92は、燃焼モードMODEを「2(リッチ燃焼)」に
設定した後、当該燃焼モード切換ルーチンを一旦終了す
る。
のステップS502の処理において、ブレーキ制御実行
フラグXBが「0」に設定されている旨判断されると、
ステップS503に進む。ECU92は、ステップS5
03の処理で、リッチスパイク制御実行フラグXRが
「1(実行)」に設定されているか否かを判断する。そ
して、「XR=0」であれば当該燃焼モード切換ルーチ
ンを一旦終了し、「XR=1」であればステップS50
4に進む。このステップS504の処理として、ECU
92は、燃焼モードMODEを「2(リッチ燃焼)」に
設定した後、当該燃焼モード切換ルーチンを一旦終了す
る。
【0103】一方、上記ステップ501の処理におい
て、燃焼モードMODEが「0(リーン燃焼)」でない
旨判断されると、ステップS506に進む。ECU92
は、ステップS506の処理として、燃焼モードMOD
Eが「1(ストイキ燃焼)」であるか否かを判断し、
「MODE=1」であればステップS507に進む。E
CU92は、ステップS507の処理として、ブレーキ
制御実行フラグXBが「1(実行)」に設定されている
か否かを判断する。
て、燃焼モードMODEが「0(リーン燃焼)」でない
旨判断されると、ステップS506に進む。ECU92
は、ステップS506の処理として、燃焼モードMOD
Eが「1(ストイキ燃焼)」であるか否かを判断し、
「MODE=1」であればステップS507に進む。E
CU92は、ステップS507の処理として、ブレーキ
制御実行フラグXBが「1(実行)」に設定されている
か否かを判断する。
【0104】そして、上記ステップS507の処理にお
いて、「XB=1」であれば当該燃焼モード切換ルーチ
ンを一旦終了する。また、ブレーキ負圧PBKがブレー
キブースタ50の作動に必要な要求値に達している場合
には、「XB=0」となって上記ステップS507の処
理で否定判定がなされてステップS510に進むように
なる。ECU92は、ステップS510の処理として、
ブレーキ制御又はリッチスパイク制御(リッチ燃焼)の
完了後における燃焼モードMODEの復帰処理を実行す
る。
いて、「XB=1」であれば当該燃焼モード切換ルーチ
ンを一旦終了する。また、ブレーキ負圧PBKがブレー
キブースタ50の作動に必要な要求値に達している場合
には、「XB=0」となって上記ステップS507の処
理で否定判定がなされてステップS510に進むように
なる。ECU92は、ステップS510の処理として、
ブレーキ制御又はリッチスパイク制御(リッチ燃焼)の
完了後における燃焼モードMODEの復帰処理を実行す
る。
【0105】ブレーキ制御により必要なブレーキ負圧P
BKが確保された直後に、ステップS507からステッ
プS510に進んだ場合には、エンジン11の燃焼モー
ドMODEを「MODE=0」へと復帰させる。こうし
て燃焼モードMODEの復帰処理が行われた後、ECU
92は、この燃焼モード切換ルーチンを一旦終了する。
BKが確保された直後に、ステップS507からステッ
プS510に進んだ場合には、エンジン11の燃焼モー
ドMODEを「MODE=0」へと復帰させる。こうし
て燃焼モードMODEの復帰処理が行われた後、ECU
92は、この燃焼モード切換ルーチンを一旦終了する。
【0106】上記ステップS506の処理において、燃
焼モードMODEが「1(ストイキ燃焼)」でない旨判
断されると、ステップS509に進む。こうしてステッ
プS509に進むのは、燃焼モードMODEが「2(リ
ッチ燃焼)」のときである。ECU92は、ステップS
509の処理で、リッチスパイク制御実行フラグXRが
「0(非実行)」に設定されているか否かを判断する。
そして、「XR=0」でなければ当該燃焼方式切換ルー
チンを一旦終了し、「XR=0」であればステップS5
10に進むようになる。
焼モードMODEが「1(ストイキ燃焼)」でない旨判
断されると、ステップS509に進む。こうしてステッ
プS509に進むのは、燃焼モードMODEが「2(リ
ッチ燃焼)」のときである。ECU92は、ステップS
509の処理で、リッチスパイク制御実行フラグXRが
「0(非実行)」に設定されているか否かを判断する。
そして、「XR=0」でなければ当該燃焼方式切換ルー
チンを一旦終了し、「XR=0」であればステップS5
10に進むようになる。
【0107】ECU92は、ステップS510の処理と
して、ブレーキ制御又はリッチスパイク制御(リッチ燃
焼)の完了後における燃焼モードMODEの復帰処理を
実行する。リッチ燃焼によりNOx カウンタCnox が
「0」にされた直後にステップS509からステップS
510に進んだ場合には、エンジン11の燃焼モードM
ODEを順次「1(ストイキ燃焼)」、「0(リーン燃
焼)」へと復帰させる。こうして燃焼モードMODEの
復帰処理が行われた後、ECU92は、この燃焼モード
切換ルーチンを一旦終了する。
して、ブレーキ制御又はリッチスパイク制御(リッチ燃
焼)の完了後における燃焼モードMODEの復帰処理を
実行する。リッチ燃焼によりNOx カウンタCnox が
「0」にされた直後にステップS509からステップS
510に進んだ場合には、エンジン11の燃焼モードM
ODEを順次「1(ストイキ燃焼)」、「0(リーン燃
焼)」へと復帰させる。こうして燃焼モードMODEの
復帰処理が行われた後、ECU92は、この燃焼モード
切換ルーチンを一旦終了する。
【0108】最後に、本実施形態におけるブレーキ制御
及びリッチスパイク制御の制御態様について図12のタ
イムチャートを参照して総括する。図12(a)に示す
ように、燃焼モードMODEが「0(リーン燃焼)」で
あってリーン燃焼が実行されているときには、図12
(b)に示すようにNOx カウンタCnox が徐々に大き
くなる。この状態にあって、ブレーキ負圧PBKが不足
すると、図12(c)に示すようにブレーキ制御実行フ
ラグXBが「0(非実行)」から「1(実行)」に変化
する。このとき、NOx カウンタCnox が所定値α以上
であれば、図12(d)に示すようにリッチスパイク制
御実行フラグXRが「0(非実行)」から「1(実
行)」へと変化する。そして、「XB=1」であること
に基づくブレーキ制御のストイキ燃焼に代えて、燃焼モ
ードMODEが「2」にされることによりリッチ燃焼が
実行される。このリッチ燃焼によって、NOx カウンタ
Cnox が速やかに減少することとなる。
及びリッチスパイク制御の制御態様について図12のタ
イムチャートを参照して総括する。図12(a)に示す
ように、燃焼モードMODEが「0(リーン燃焼)」で
あってリーン燃焼が実行されているときには、図12
(b)に示すようにNOx カウンタCnox が徐々に大き
くなる。この状態にあって、ブレーキ負圧PBKが不足
すると、図12(c)に示すようにブレーキ制御実行フ
ラグXBが「0(非実行)」から「1(実行)」に変化
する。このとき、NOx カウンタCnox が所定値α以上
であれば、図12(d)に示すようにリッチスパイク制
御実行フラグXRが「0(非実行)」から「1(実
行)」へと変化する。そして、「XB=1」であること
に基づくブレーキ制御のストイキ燃焼に代えて、燃焼モ
ードMODEが「2」にされることによりリッチ燃焼が
実行される。このリッチ燃焼によって、NOx カウンタ
Cnox が速やかに減少することとなる。
【0109】そして、NOx カウンタCnox が「0」に
なると、リッチスパイク制御実行フラグXRが「0(非
実行)」になり、この場合は燃焼モードMODEが順次
「1(ストイキ燃焼)」、「0(リーン燃焼)」へと変
化し、エンジン11の燃焼方式がリーン燃焼へと復帰す
る。NOx カウンタCnox は、上記ストイキ燃焼中は
「0」に維持され、リーン燃焼が行われるようになると
徐々に大きくなる。また、ブレーキ負圧PBKは、上記
リッチ燃焼中若しくはストイキ燃焼中にブレーキブース
タ50の作動に必要な要求値に達するようになる。そし
て、必要なブレーキ負圧PBKが確保されたとき、ブレ
ーキ制御実行フラグXBが「1」から「0」へと変化す
る。
なると、リッチスパイク制御実行フラグXRが「0(非
実行)」になり、この場合は燃焼モードMODEが順次
「1(ストイキ燃焼)」、「0(リーン燃焼)」へと変
化し、エンジン11の燃焼方式がリーン燃焼へと復帰す
る。NOx カウンタCnox は、上記ストイキ燃焼中は
「0」に維持され、リーン燃焼が行われるようになると
徐々に大きくなる。また、ブレーキ負圧PBKは、上記
リッチ燃焼中若しくはストイキ燃焼中にブレーキブース
タ50の作動に必要な要求値に達するようになる。そし
て、必要なブレーキ負圧PBKが確保されたとき、ブレ
ーキ制御実行フラグXBが「1」から「0」へと変化す
る。
【0110】以上詳述した処理が行われる本実施形態に
よれば、以下に示す効果が得られるようになる。 (3)必要とされるブレーキ負圧PBKを確保するため
のブレーキ制御が開始されるとき、NOx カウンタCno
x が所定値α以上であれば上記ブレーキ制御によるスト
イキ燃焼に代えてリッチ燃焼が行われる。このように早
期にリッチ燃焼を行うことにより、触媒33bに吸着さ
れるNOx の量が多い場合でも同NOxの還元を効率よ
く行うことができ、また、必要なブレーキ負圧PBKも
確保することができる。
よれば、以下に示す効果が得られるようになる。 (3)必要とされるブレーキ負圧PBKを確保するため
のブレーキ制御が開始されるとき、NOx カウンタCno
x が所定値α以上であれば上記ブレーキ制御によるスト
イキ燃焼に代えてリッチ燃焼が行われる。このように早
期にリッチ燃焼を行うことにより、触媒33bに吸着さ
れるNOx の量が多い場合でも同NOxの還元を効率よ
く行うことができ、また、必要なブレーキ負圧PBKも
確保することができる。
【0111】(第3実施形態)次に本発明の第3実施形
態を図13〜図17に基づき説明する。本実施形態では
ブレーキ制御の開始時と完了時との両方で、リッチ燃焼
を実行するか否かの判断をNOx カウンタCnox に基づ
き行う点が上記各実施形態と異なる。即ち、本実施形態
では、ブレーキ制御の完了時にNOx カウンタCnox が
上記各実施形態の所定値αと等しい所定値α2以上であ
る場合にリッチ燃焼が行われるとともに、ブレーキ制御
の開始時にNOx カウンタCnox が上記所定値αよりも
大きい所定値α1以上であるときにもリッチ燃焼が行わ
れる。このように触媒33bに吸着されたNOx の還元
を行うためのリッチ燃焼を実行することで、上記吸着さ
れたNOx の量が多い場合でも同NOx の還元を効率よ
く行うことができる。なお、本実施形態では、燃焼モー
ド切換ルーチンのみが上記各実施形態と異なっている。
従って、本実施形態では、上記各実施形態と異なる部分
についてのみ説明し、上記各実施形態と同一部分につい
ては詳細な説明を省略する。
態を図13〜図17に基づき説明する。本実施形態では
ブレーキ制御の開始時と完了時との両方で、リッチ燃焼
を実行するか否かの判断をNOx カウンタCnox に基づ
き行う点が上記各実施形態と異なる。即ち、本実施形態
では、ブレーキ制御の完了時にNOx カウンタCnox が
上記各実施形態の所定値αと等しい所定値α2以上であ
る場合にリッチ燃焼が行われるとともに、ブレーキ制御
の開始時にNOx カウンタCnox が上記所定値αよりも
大きい所定値α1以上であるときにもリッチ燃焼が行わ
れる。このように触媒33bに吸着されたNOx の還元
を行うためのリッチ燃焼を実行することで、上記吸着さ
れたNOx の量が多い場合でも同NOx の還元を効率よ
く行うことができる。なお、本実施形態では、燃焼モー
ド切換ルーチンのみが上記各実施形態と異なっている。
従って、本実施形態では、上記各実施形態と異なる部分
についてのみ説明し、上記各実施形態と同一部分につい
ては詳細な説明を省略する。
【0112】図13に示す本実施形態の燃焼モード切換
ルーチンは、第1実施形態の燃焼モード切換ルーチン
(図8)におけるステップS308に相当する処理(S
708)、及び第2実施形態の燃焼モード切換ルーチン
(図10)におけるステップS505に相当する処理
(S705)が上記各実施形態と異なっている。
ルーチンは、第1実施形態の燃焼モード切換ルーチン
(図8)におけるステップS308に相当する処理(S
708)、及び第2実施形態の燃焼モード切換ルーチン
(図10)におけるステップS505に相当する処理
(S705)が上記各実施形態と異なっている。
【0113】図13の燃焼モード切換ルーチンにおい
て、ECU92は、ステップS701の処理として「M
ODE=0(リーン燃焼)」であるか否かを判断し、ス
テップS702の処理として「XB=0(ブレーキ制御
非実行)」であるか否かを判断する。そして、「MOD
E=0」で且つ「XB=1」であれば、ステップS70
2からステップS705に進むようになる。
て、ECU92は、ステップS701の処理として「M
ODE=0(リーン燃焼)」であるか否かを判断し、ス
テップS702の処理として「XB=0(ブレーキ制御
非実行)」であるか否かを判断する。そして、「MOD
E=0」で且つ「XB=1」であれば、ステップS70
2からステップS705に進むようになる。
【0114】ECU92は、ステップS705の処理と
して、ブレーキ負圧PBKの確保開始時における燃焼モ
ードMODEの切換処理を実行する。即ち、ブレーキ制
御実行フラグXBが「0」から「1」になったときのN
Ox カウンタCnox が所定値α1(α1>α)よりも小
さければ、ブレーキ制御によるストイキ燃焼を実行す
る。これに対し、上記NOx カウンタCnox が所定値α
1以上であれば、ブレーキ制御によるストイキ燃焼に代
えてリッチ燃焼を実行する。このように早期にリッチ燃
焼を行うことにより、触媒33bに吸着されたNOx の
量が多い場合でも同NOx の還元を効率よく行うことが
でき、また、必要とされるブレーキ負圧PBKも確保す
ることができる。このように必要なブレーキ負圧PBK
の確保開始時における燃焼モードMODEの切換処理が
行われた後、ECU92は、この燃焼モード切換ルーチ
ンを一旦終了する。
して、ブレーキ負圧PBKの確保開始時における燃焼モ
ードMODEの切換処理を実行する。即ち、ブレーキ制
御実行フラグXBが「0」から「1」になったときのN
Ox カウンタCnox が所定値α1(α1>α)よりも小
さければ、ブレーキ制御によるストイキ燃焼を実行す
る。これに対し、上記NOx カウンタCnox が所定値α
1以上であれば、ブレーキ制御によるストイキ燃焼に代
えてリッチ燃焼を実行する。このように早期にリッチ燃
焼を行うことにより、触媒33bに吸着されたNOx の
量が多い場合でも同NOx の還元を効率よく行うことが
でき、また、必要とされるブレーキ負圧PBKも確保す
ることができる。このように必要なブレーキ負圧PBK
の確保開始時における燃焼モードMODEの切換処理が
行われた後、ECU92は、この燃焼モード切換ルーチ
ンを一旦終了する。
【0115】ここで、上記ステップS705の処理につ
いて図14を参照して詳しく説明する。図14は、必要
なブレーキ負圧PBKの確保を開始したときの燃焼モー
ドMODEの切り換えを行うための切換処理ルーチンを
示すフローチャートである。この切換処理ルーチンは、
ECU92を通じて燃焼モード切換ルーチン(図13)
のステップS705に進む毎に実行される。
いて図14を参照して詳しく説明する。図14は、必要
なブレーキ負圧PBKの確保を開始したときの燃焼モー
ドMODEの切り換えを行うための切換処理ルーチンを
示すフローチャートである。この切換処理ルーチンは、
ECU92を通じて燃焼モード切換ルーチン(図13)
のステップS705に進む毎に実行される。
【0116】ECU92は、ステップS801の処理と
して、NOx カウンタCnox が所定値α1以上であるか
否かを判断する。なお、上記所定値α1は、第1及び第
2実施形態の所定値αと、リッチスパイク制御実行フラ
グ処理ルーチン(図4)のステップS204の処理で用
いられる所定値βとの間の値になる。しかし、所定値α
1は、上記所定値βに比べて大幅に小さく設定され、同
所定値βではなく上記所定値αに近い値となる。そし
て、「Cnox ≧α1」でなければ、ステップS804の
処理として燃焼モードMODEを「1(ストイキ)」に
した後、燃焼モード切換ルーチン(図13)に戻る。こ
うして燃焼モードMODEを「1」に設定することによ
りストイキ燃焼が実行され、このストイキ燃焼により必
要なブレーキ負圧PBKの確保が行われる。
して、NOx カウンタCnox が所定値α1以上であるか
否かを判断する。なお、上記所定値α1は、第1及び第
2実施形態の所定値αと、リッチスパイク制御実行フラ
グ処理ルーチン(図4)のステップS204の処理で用
いられる所定値βとの間の値になる。しかし、所定値α
1は、上記所定値βに比べて大幅に小さく設定され、同
所定値βではなく上記所定値αに近い値となる。そし
て、「Cnox ≧α1」でなければ、ステップS804の
処理として燃焼モードMODEを「1(ストイキ)」に
した後、燃焼モード切換ルーチン(図13)に戻る。こ
うして燃焼モードMODEを「1」に設定することによ
りストイキ燃焼が実行され、このストイキ燃焼により必
要なブレーキ負圧PBKの確保が行われる。
【0117】また、ステップS801の処理において、
「Cnox ≧α1」である旨判断された場合にはステップ
S802に進む。ECU92は、ステップS802の処
理でリッチスパイク制御実行フラグXRを「1(実
行)」に設定し、ステップS803の処理で燃焼モード
MODEを「2(リッチ燃焼)」に設定した後、燃焼モ
ード切換ルーチン(図13)に戻る。こうして燃焼モー
ドMODEを「2」に設定することでリッチ燃焼が実行
され、このリッチ燃焼により触媒33bに吸着されたN
Ox が減少するとともに、必要なブレーキ負圧PBKの
確保が行われるようになる。
「Cnox ≧α1」である旨判断された場合にはステップ
S802に進む。ECU92は、ステップS802の処
理でリッチスパイク制御実行フラグXRを「1(実
行)」に設定し、ステップS803の処理で燃焼モード
MODEを「2(リッチ燃焼)」に設定した後、燃焼モ
ード切換ルーチン(図13)に戻る。こうして燃焼モー
ドMODEを「2」に設定することでリッチ燃焼が実行
され、このリッチ燃焼により触媒33bに吸着されたN
Ox が減少するとともに、必要なブレーキ負圧PBKの
確保が行われるようになる。
【0118】このようにブレーキ制御によるブレーキ負
圧PBKの確保を開始するとき、NOx カウンタCnox
が所定値α1(α1>α)以上であれば上記ブレーキ制
御によるストイキ燃焼に代えてリッチ燃焼が実行され、
触媒33bに吸着されたNOx の還元が行われる。この
ように早期にリッチ燃焼を実行することにより、触媒3
3bに吸着されるNOx の量が多い場合でも同NOx の
還元を効率よく行うことができる。
圧PBKの確保を開始するとき、NOx カウンタCnox
が所定値α1(α1>α)以上であれば上記ブレーキ制
御によるストイキ燃焼に代えてリッチ燃焼が実行され、
触媒33bに吸着されたNOx の還元が行われる。この
ように早期にリッチ燃焼を実行することにより、触媒3
3bに吸着されるNOx の量が多い場合でも同NOx の
還元を効率よく行うことができる。
【0119】また、燃焼モード切換ルーチン(図13)
のステップS702の処理において、「XB=0」であ
る旨判断されると、ステップS703に進む。ECU9
2は、ステップS703の処理において「XR=1」に
設定されているか否かを判断する。そして、「XR=
0」であれば当該燃焼モード切換ルーチンを一旦終了
し、「XR=1」であればステップS704に進む。こ
のステップS704の処理として、ECU92は、「M
ODE=2(リッチ燃焼)」に設定した後、当該燃焼モ
ード切換ルーチンを一旦終了する。
のステップS702の処理において、「XB=0」であ
る旨判断されると、ステップS703に進む。ECU9
2は、ステップS703の処理において「XR=1」に
設定されているか否かを判断する。そして、「XR=
0」であれば当該燃焼モード切換ルーチンを一旦終了
し、「XR=1」であればステップS704に進む。こ
のステップS704の処理として、ECU92は、「M
ODE=2(リッチ燃焼)」に設定した後、当該燃焼モ
ード切換ルーチンを一旦終了する。
【0120】一方、上記ステップ701の処理におい
て、「MODE=0(リーン燃焼)」でない旨判断され
ると、ステップS706に進む。ECU92は、ステッ
プS706の処理として「MODE=1(ストイキ燃
焼)」であるか否かを判断し、ステップS707の処理
として「XB=1(ブレーキ制御実行)」に設定されて
いるか否かを判断する。そして、「MODE=1」で且
つ「XB=0」であればステップS707からステップ
S708に進み、ステップS707の処理で「XB=
1」である旨判断された場合には当該燃焼モード切換ル
ーチンを一旦終了する。
て、「MODE=0(リーン燃焼)」でない旨判断され
ると、ステップS706に進む。ECU92は、ステッ
プS706の処理として「MODE=1(ストイキ燃
焼)」であるか否かを判断し、ステップS707の処理
として「XB=1(ブレーキ制御実行)」に設定されて
いるか否かを判断する。そして、「MODE=1」で且
つ「XB=0」であればステップS707からステップ
S708に進み、ステップS707の処理で「XB=
1」である旨判断された場合には当該燃焼モード切換ル
ーチンを一旦終了する。
【0121】ECU92は、ステップS708の処理と
して、ブレーキ負圧PBKの確保完了時における燃焼モ
ードMODEの切換処理を実行する。即ち、ブレーキ制
御実行フラグXBが「1」から「0」になったときのN
Ox カウンタCnox が所定値α2(α2=α)以上であ
れば、リッチ燃焼を実行して触媒33bに吸着されたN
Ox の還元を行い、NOx カウンタCnox を「0」に向
かって変化させる。これに対し、NOx カウンタCnox
が所定値α2よりも小さければ、ECU92は、エンジ
ン11の燃焼モードMODEを上記ブレーキ制御実行前
の値へと復帰させる。このように必要なブレーキ負圧P
BKの確保完了時における燃焼モードMODEの切換処
理が行われた後、ECU92は、この燃焼モード切換ル
ーチンを一旦終了する。
して、ブレーキ負圧PBKの確保完了時における燃焼モ
ードMODEの切換処理を実行する。即ち、ブレーキ制
御実行フラグXBが「1」から「0」になったときのN
Ox カウンタCnox が所定値α2(α2=α)以上であ
れば、リッチ燃焼を実行して触媒33bに吸着されたN
Ox の還元を行い、NOx カウンタCnox を「0」に向
かって変化させる。これに対し、NOx カウンタCnox
が所定値α2よりも小さければ、ECU92は、エンジ
ン11の燃焼モードMODEを上記ブレーキ制御実行前
の値へと復帰させる。このように必要なブレーキ負圧P
BKの確保完了時における燃焼モードMODEの切換処
理が行われた後、ECU92は、この燃焼モード切換ル
ーチンを一旦終了する。
【0122】ここで、上記ステップS708の処理につ
いて図15を参照して詳しく説明する。図15は、必要
なブレーキ負圧PBKの確保が完了したときの燃焼モー
ドMODEの切り換えを行うための切換処理ルーチンを
示すフローチャートである。この切換処理ルーチンは、
ECU92を通じて燃焼モード切換ルーチン(図13)
のステップS708に進む毎に実行される。
いて図15を参照して詳しく説明する。図15は、必要
なブレーキ負圧PBKの確保が完了したときの燃焼モー
ドMODEの切り換えを行うための切換処理ルーチンを
示すフローチャートである。この切換処理ルーチンは、
ECU92を通じて燃焼モード切換ルーチン(図13)
のステップS708に進む毎に実行される。
【0123】ECU92は、ステップS901の処理と
して、NOx カウンタCnox が所定値α2以上であるか
否かを判断する。そして、「Cnox ≧α2」でなけれ
ば、ステップS904の処理として、エンジンの燃焼モ
ードMODEをブレーキ制御実行前の値へと復帰させた
後、燃焼モード切換ルーチン(図13)に戻る。また、
ステップS901の処理において、「Cnox ≧α2」で
ある旨判断された場合にはステップS902に進む。
して、NOx カウンタCnox が所定値α2以上であるか
否かを判断する。そして、「Cnox ≧α2」でなけれ
ば、ステップS904の処理として、エンジンの燃焼モ
ードMODEをブレーキ制御実行前の値へと復帰させた
後、燃焼モード切換ルーチン(図13)に戻る。また、
ステップS901の処理において、「Cnox ≧α2」で
ある旨判断された場合にはステップS902に進む。
【0124】ECU92は、ステップS902の処理で
リッチスパイク制御実行フラグXRを「1(実行)」に
設定し、ステップS903の処理で燃焼モードMODE
を「2(リッチ燃焼)」に設定した後、燃焼モード切換
ルーチン(図13)に戻る。こうして燃焼モードMOD
Eを「2」に設定することでリッチ燃焼が実行される。
このようにブレーキ制御により必要なブレーキ負圧PB
Kの確保が完了したとき、NOx カウンタCnox が所定
値α2以上であれば上記ブレーキ制御によるストイキ燃
焼に続けてリッチ燃焼が実行され、触媒33bに吸着さ
れたNOx の還元が行われる。
リッチスパイク制御実行フラグXRを「1(実行)」に
設定し、ステップS903の処理で燃焼モードMODE
を「2(リッチ燃焼)」に設定した後、燃焼モード切換
ルーチン(図13)に戻る。こうして燃焼モードMOD
Eを「2」に設定することでリッチ燃焼が実行される。
このようにブレーキ制御により必要なブレーキ負圧PB
Kの確保が完了したとき、NOx カウンタCnox が所定
値α2以上であれば上記ブレーキ制御によるストイキ燃
焼に続けてリッチ燃焼が実行され、触媒33bに吸着さ
れたNOx の還元が行われる。
【0125】一方、燃焼方式切換ルーチン(図13)に
おけるステップS706の処理において、「MODE=
1(ストイキ燃焼)」でない旨判断されると、ステップ
S709に進む。こうしてステップS709に進むの
は、「MODE=2(リッチ燃焼)」のときである。E
CU92は、ステップS709の処理で、「XR=0
(リッチスパイク制御非実行)」に設定されているか否
かを判断する。そして、「XR=0」でなければ当該燃
焼方式切換ルーチンを一旦終了し、「XR=0」であれ
ばステップS710に進むようになる。
おけるステップS706の処理において、「MODE=
1(ストイキ燃焼)」でない旨判断されると、ステップ
S709に進む。こうしてステップS709に進むの
は、「MODE=2(リッチ燃焼)」のときである。E
CU92は、ステップS709の処理で、「XR=0
(リッチスパイク制御非実行)」に設定されているか否
かを判断する。そして、「XR=0」でなければ当該燃
焼方式切換ルーチンを一旦終了し、「XR=0」であれ
ばステップS710に進むようになる。
【0126】ECU92は、ステップS710の処理と
して、リッチスパイク制御(リッチ燃焼)の完了後にお
ける燃焼モードMODEの復帰処理を実行する。即ち、
エンジン11の燃焼モードMODEを上記リッチ燃焼の
開始前の値へと復帰させる。こうして燃焼モードMOD
Eの復帰処理が行われた後、ECU92は、この燃焼モ
ード切換ルーチンを一旦終了する。
して、リッチスパイク制御(リッチ燃焼)の完了後にお
ける燃焼モードMODEの復帰処理を実行する。即ち、
エンジン11の燃焼モードMODEを上記リッチ燃焼の
開始前の値へと復帰させる。こうして燃焼モードMOD
Eの復帰処理が行われた後、ECU92は、この燃焼モ
ード切換ルーチンを一旦終了する。
【0127】最後に、本実施形態におけるブレーキ制御
及びリッチスパイク制御の制御態様について図16及び
図17のタイムチャートを参照して総括する。図16
(a)に示すように、燃焼モードMODEが「0(リー
ン燃焼)」であってリーン燃焼が実行されているときに
は、図16(b)に示すようにNOx カウンタCnox が
徐々に大きくなる。この状態にあって、ブレーキ負圧P
BKが不足すると、図16(c)に示すようにブレーキ
制御実行フラグXBが「0(非実行)」から「1(実
行)」に変化する。このとき、NOx カウンタCnox が
所定値α1(α1>α)以上であれば、図16(d)に
示すようにリッチスパイク制御実行フラグXRが「0
(非実行)」から「1(実行)」へと変化しする。そし
て、「XB=1」であることに基づくブレーキ制御のス
トイキ燃焼に代えて、燃焼モードMODEが「2」にさ
れることによりリッチ燃焼が実行される。このリッチ燃
焼によって、NOx カウンタCnox が速やかに減少する
こととなる。
及びリッチスパイク制御の制御態様について図16及び
図17のタイムチャートを参照して総括する。図16
(a)に示すように、燃焼モードMODEが「0(リー
ン燃焼)」であってリーン燃焼が実行されているときに
は、図16(b)に示すようにNOx カウンタCnox が
徐々に大きくなる。この状態にあって、ブレーキ負圧P
BKが不足すると、図16(c)に示すようにブレーキ
制御実行フラグXBが「0(非実行)」から「1(実
行)」に変化する。このとき、NOx カウンタCnox が
所定値α1(α1>α)以上であれば、図16(d)に
示すようにリッチスパイク制御実行フラグXRが「0
(非実行)」から「1(実行)」へと変化しする。そし
て、「XB=1」であることに基づくブレーキ制御のス
トイキ燃焼に代えて、燃焼モードMODEが「2」にさ
れることによりリッチ燃焼が実行される。このリッチ燃
焼によって、NOx カウンタCnox が速やかに減少する
こととなる。
【0128】そして、NOx カウンタCnox が「0」に
なると、リッチスパイク制御実行フラグXRが「0(非
実行)」になり、この場合は燃焼モードMODEが順次
「1(ストイキ燃焼)」、「0(リーン燃焼)」へと変
化し、エンジン11の燃焼方式がリーン燃焼へと復帰す
る。NOx カウンタCnox は、上記ストイキ燃焼中は
「0」に維持され、リーン燃焼が行われるようになると
徐々に大きくなる。また、ブレーキ負圧PBKは、上記
リッチ燃焼中若しくはストイキ燃焼中にブレーキブース
タ50の作動に必要な要求値に達するようになる。そし
て、必要なブレーキ負圧PBKが確保されたとき、ブレ
ーキ制御実行フラグXBが「1」から「0」へと変化す
る。
なると、リッチスパイク制御実行フラグXRが「0(非
実行)」になり、この場合は燃焼モードMODEが順次
「1(ストイキ燃焼)」、「0(リーン燃焼)」へと変
化し、エンジン11の燃焼方式がリーン燃焼へと復帰す
る。NOx カウンタCnox は、上記ストイキ燃焼中は
「0」に維持され、リーン燃焼が行われるようになると
徐々に大きくなる。また、ブレーキ負圧PBKは、上記
リッチ燃焼中若しくはストイキ燃焼中にブレーキブース
タ50の作動に必要な要求値に達するようになる。そし
て、必要なブレーキ負圧PBKが確保されたとき、ブレ
ーキ制御実行フラグXBが「1」から「0」へと変化す
る。
【0129】一方、リーン燃焼中にブレーキ負圧PBK
が不足して図17(c)に示すようにブレーキ制御実行
フラグXBが「0(非実行)」から「1(実行)」に変
化するとき、図17(b)に示すようにNOx カウンタ
Cnox が所定値α1よりも小さい場合もある。この場
合、図17(a)に示すように、燃焼モードMODEが
「1(ストイキ燃焼)」に設定されてストイキ燃焼が実
行される。このストイキ燃焼の実行中には、NOx カウ
ンタCnox がリッチ燃焼時に比べて徐々にではあるが減
少することとなる。
が不足して図17(c)に示すようにブレーキ制御実行
フラグXBが「0(非実行)」から「1(実行)」に変
化するとき、図17(b)に示すようにNOx カウンタ
Cnox が所定値α1よりも小さい場合もある。この場
合、図17(a)に示すように、燃焼モードMODEが
「1(ストイキ燃焼)」に設定されてストイキ燃焼が実
行される。このストイキ燃焼の実行中には、NOx カウ
ンタCnox がリッチ燃焼時に比べて徐々にではあるが減
少することとなる。
【0130】上記ストイキ燃焼を実行することにより、
ブレーキブースタ50の作動に必要なブレーキ負圧PB
Kが確保されると、ブレーキ制御実行フラグXBが
「1」から「0」に変化する。このとき、NOx カウン
タCnox が所定値α2(α2=α)以上であれば、図1
7(d)に示すようにリッチスパイク制御実行フラグX
Rが「0(非実行)」から「1(実行)」へと変化す
る。このリッチスパイク制御実行フラグXRの変化に基
づき、燃焼モードMODEが強制的に「1(ストイキ燃
焼)」から「2(リッチ燃焼)」へと変化してリッチ燃
焼が実行される。このリッチ燃焼の実行中においては、
NOx カウンタCnox が速やかに減少することとなる。
ブレーキブースタ50の作動に必要なブレーキ負圧PB
Kが確保されると、ブレーキ制御実行フラグXBが
「1」から「0」に変化する。このとき、NOx カウン
タCnox が所定値α2(α2=α)以上であれば、図1
7(d)に示すようにリッチスパイク制御実行フラグX
Rが「0(非実行)」から「1(実行)」へと変化す
る。このリッチスパイク制御実行フラグXRの変化に基
づき、燃焼モードMODEが強制的に「1(ストイキ燃
焼)」から「2(リッチ燃焼)」へと変化してリッチ燃
焼が実行される。このリッチ燃焼の実行中においては、
NOx カウンタCnox が速やかに減少することとなる。
【0131】そして、上記リッチ燃焼を実行することに
より、NOx カウンタCnox が「0」になると、リッチ
スパイク制御実行フラグXRが「1」から「0」へと変
化する。このリッチスパイク制御実行フラグXRの変化
に基づき、燃焼モードMODEが順次「1(ストイキ燃
焼)」、「0(リーン燃焼)」へと変化し、エンジン1
1の燃焼方式が元の燃焼方式であるリーン燃焼へと復帰
するようになる。
より、NOx カウンタCnox が「0」になると、リッチ
スパイク制御実行フラグXRが「1」から「0」へと変
化する。このリッチスパイク制御実行フラグXRの変化
に基づき、燃焼モードMODEが順次「1(ストイキ燃
焼)」、「0(リーン燃焼)」へと変化し、エンジン1
1の燃焼方式が元の燃焼方式であるリーン燃焼へと復帰
するようになる。
【0132】以上詳述した処理が行われる本実施形態に
よれば、以下に示す効果が得られるようになる。 (4)ブレーキ制御のストイキ燃焼により必要なブレー
キ負圧PBKが確保されたとき、NOx カウンタCnox
が所定値α2(α2=α)以上であれば上記ストイキ燃
焼に続けてリッチ燃焼が実行される。この効率的なリッ
チ燃焼によるNOx の還元が行われることで、リッチス
パイク制御の実行に伴う燃費の悪化を防止することがで
きる。
よれば、以下に示す効果が得られるようになる。 (4)ブレーキ制御のストイキ燃焼により必要なブレー
キ負圧PBKが確保されたとき、NOx カウンタCnox
が所定値α2(α2=α)以上であれば上記ストイキ燃
焼に続けてリッチ燃焼が実行される。この効率的なリッ
チ燃焼によるNOx の還元が行われることで、リッチス
パイク制御の実行に伴う燃費の悪化を防止することがで
きる。
【0133】(5)また、ブレーキ負圧PBKが不足し
て上記ブレーキ制御が開始されるとき、NOx カウンタ
Cnox が所定値α1(α1>α)以上であれば上記ブレ
ーキ制御によるストイキ燃焼に代えてリッチ燃焼が行わ
れる。このように早期にリッチ燃焼を行うことにより、
触媒33bに吸着されるNOx の量が多い場合でも同N
Ox の還元を効率よく行うことができる。
て上記ブレーキ制御が開始されるとき、NOx カウンタ
Cnox が所定値α1(α1>α)以上であれば上記ブレ
ーキ制御によるストイキ燃焼に代えてリッチ燃焼が行わ
れる。このように早期にリッチ燃焼を行うことにより、
触媒33bに吸着されるNOx の量が多い場合でも同N
Ox の還元を効率よく行うことができる。
【0134】なお、本実施形態は、例えば以下のように
変更することもできる。 ・上記各実施形態では、一時的なストイキ燃焼が実行さ
れる制御としてブレーキ制御が行われるエンジン11に
本発明を適用したが、ブレーキ制御以外の一時的なスト
イキ燃焼が実行されるエンジン11に本発明を適用して
もよい。こうした一時的なストイキ燃焼が行われる制御
としては、ブレーキブースタ50以外の負圧作動装置、
例えば負圧を作動源とするバルブ開閉用アクチュエータ
等の作動に必要な負圧を確保するための負圧確保制御が
あげられる。また、一時的なリッチ燃焼が実行されるエ
ンジン11に本発明を適用してもよい。
変更することもできる。 ・上記各実施形態では、一時的なストイキ燃焼が実行さ
れる制御としてブレーキ制御が行われるエンジン11に
本発明を適用したが、ブレーキ制御以外の一時的なスト
イキ燃焼が実行されるエンジン11に本発明を適用して
もよい。こうした一時的なストイキ燃焼が行われる制御
としては、ブレーキブースタ50以外の負圧作動装置、
例えば負圧を作動源とするバルブ開閉用アクチュエータ
等の作動に必要な負圧を確保するための負圧確保制御が
あげられる。また、一時的なリッチ燃焼が実行されるエ
ンジン11に本発明を適用してもよい。
【0135】・第3実施形態において、所定値α1を必
ずしも第1及び第2実施形態の所定値αと同じ値にする
必要はない。 ・第3実施形態において、所定値α2を必ずしも所定値
αに近い値にする必要はない。
ずしも第1及び第2実施形態の所定値αと同じ値にする
必要はない。 ・第3実施形態において、所定値α2を必ずしも所定値
αに近い値にする必要はない。
【図1】第1実施形態の制御装置が適用されたエンジン
全体を示す断面図。
全体を示す断面図。
【図2】同制御装置の電気的構成を示すブロック図。
【図3】ブレーキ制御実行フラグの設定処理の手順を示
すフローチャート。
すフローチャート。
【図4】リッチスパイク制御実行フラグの設定処理の手
順を示すフローチャート。
順を示すフローチャート。
【図5】リッチスパイク制御が行われるときのリッチス
パイク制御実行フラグXR、空燃比A/F、及びNOx
カウンタCnox の推移を示すタイムチャート。
パイク制御実行フラグXR、空燃比A/F、及びNOx
カウンタCnox の推移を示すタイムチャート。
【図6】NOx カウンタCnox を「0」にするのに必要
とされる燃料量の同カウンタCnox の変化に対する推移
を示すグラフ。
とされる燃料量の同カウンタCnox の変化に対する推移
を示すグラフ。
【図7】第1実施形態において、ブレーキ制御が行われ
るときの燃焼モードMODE、NOx カウンタCnox 、
ブレーキ制御実行フラグXB、及びリッチスパイク制御
実行フラグXRの推移を示すタイムチャート。
るときの燃焼モードMODE、NOx カウンタCnox 、
ブレーキ制御実行フラグXB、及びリッチスパイク制御
実行フラグXRの推移を示すタイムチャート。
【図8】第1実施形態における燃焼モードMODEの切
換手順を示すフローチャート。
換手順を示すフローチャート。
【図9】ブレーキ制御によるブレーキ負圧PBKの確保
完了後に行われる第1実施形態の燃焼モードMODEの
切換処理手順を示すフローチャート。
完了後に行われる第1実施形態の燃焼モードMODEの
切換処理手順を示すフローチャート。
【図10】第2実施形態における燃焼モードMODEの
切換手順を示すフローチャート。
切換手順を示すフローチャート。
【図11】ブレーキ制御によるブレーキ負圧PBKの確
保開始時に行われる第2実施形態における燃焼モードM
ODEの切換処理手順を示すフローチャート。
保開始時に行われる第2実施形態における燃焼モードM
ODEの切換処理手順を示すフローチャート。
【図12】第2実施形態において、ブレーキ制御が行わ
れるときの燃焼モードMODE、NOx カウンタCnox
、ブレーキ制御実行フラグXB、及びリッチスパイク
制御実行フラグXRの推移を示すタイムチャート。
れるときの燃焼モードMODE、NOx カウンタCnox
、ブレーキ制御実行フラグXB、及びリッチスパイク
制御実行フラグXRの推移を示すタイムチャート。
【図13】第3実施形態における燃焼モードMODEの
切換手順を示すフローチャート。
切換手順を示すフローチャート。
【図14】ブレーキ制御によるブレーキ負圧PBKの確
保開始時に行われる第3実施形態における燃焼モードM
ODEの切換処理手順を示すフローチャート。
保開始時に行われる第3実施形態における燃焼モードM
ODEの切換処理手順を示すフローチャート。
【図15】ブレーキ制御によるブレーキ負圧PBKの確
保完了後に行われる第3実施形態における燃焼モードM
ODEの切換処理手順を示すフローチャート。
保完了後に行われる第3実施形態における燃焼モードM
ODEの切換処理手順を示すフローチャート。
【図16】第3実施形態において、ブレーキ制御が行わ
れるときの燃焼モードMODE、NOx カウンタCnox
、ブレーキ制御実行フラグXB、及びリッチスパイク
制御実行フラグXRの推移を示すタイムチャート。
れるときの燃焼モードMODE、NOx カウンタCnox
、ブレーキ制御実行フラグXB、及びリッチスパイク
制御実行フラグXRの推移を示すタイムチャート。
【図17】第3実施形態において、ブレーキ制御が行わ
れるときの燃焼モードMODE、NOx カウンタCnox
、ブレーキ制御実行フラグXB、及びリッチスパイク
制御実行フラグXRの推移を示すタイムチャート。
れるときの燃焼モードMODE、NOx カウンタCnox
、ブレーキ制御実行フラグXB、及びリッチスパイク
制御実行フラグXRの推移を示すタイムチャート。
11…エンジン、14c…クランクポジションセンサ、
23…スロットルバルブ、24…スロットル用モータ、
25…アクセルペダル、26…アクセルポジションセン
サ、33a,33b…排気浄化触媒、34…空燃比セン
サ、36…バキュームセンサ、40…燃料噴射弁、44
…スロットルポジションセンサ、49…負圧通路、50
…ブレーキブースタ、50a…ブースタ圧力センサ、9
2…電子制御ユニット(ECU)。
23…スロットルバルブ、24…スロットル用モータ、
25…アクセルペダル、26…アクセルポジションセン
サ、33a,33b…排気浄化触媒、34…空燃比セン
サ、36…バキュームセンサ、40…燃料噴射弁、44
…スロットルポジションセンサ、49…負圧通路、50
…ブレーキブースタ、50a…ブースタ圧力センサ、9
2…電子制御ユニット(ECU)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F01N 3/20 F01N 3/20 B 3/24 3/24 E R 3/28 301 3/28 301C 301G F02D 29/00 F02D 29/00 Z (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 29/00 - 45/00 B60K 41/20 B60T 17/00 F01N 3/00 - 3/28
Claims (4)
- 【請求項1】NOx を吸着する吸蔵還元型NOx 触媒を
排気通路に備えるとともに、吸気通路に生じる負圧に基
づき作動する負圧作動装置を備えた内燃機関に適用さ
れ、リーン燃焼中に前記吸蔵還元型NOx 触媒に吸着さ
れたNOx の量が許容値よりも大きいと判断されたとき
に、前記内燃機関の燃焼方式を一時的にリッチ燃焼に切
り換え前記吸蔵還元型NOx 触媒に吸着されたNOx を
還元するリッチスパイク制御を実行する内燃機関の制御
装置において、リーン燃焼中に前記負圧作動装置を作動させるための負
圧が要求値に達していないと判断されたときには、リー
ン燃焼を中断してストイキ燃焼を実行することにより前
記負圧作動装置を作動させるための負圧を確保し、前記
負圧作動装置を作動させるための負圧が前記要求値に達
したと判断されたときに、リーン燃焼に復帰させる負圧
確保手段と、 前記負圧確保手段によるリーン燃焼の中断時に、このと
きの 前記吸蔵還元型NOx 触媒に吸着されたNOx の量
が前記許容値よりも小さく設定された所定の判定値より
も大きいか否かを判断する判断手段と、 前記判断手段によって前記吸蔵還元型NOx 触媒に吸着
されたNOx の量が前記判定値よりも大きい旨判断され
たときに、前記負圧確保手段によるリーン燃焼の中断に
同期して前記リッチスパイク制御を実行する燃焼方式切
換手段と、 を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。 - 【請求項2】前記判断手段は、前記負圧確保手段による
リーン燃焼の中断開始時に、このときの前記吸蔵還元型
NOx 触媒に吸着されたNOx の量が前記判定値よりも
大きいか否かを判断するものであり、前記燃焼方式切換
手段は、前記判断手段によって前記吸蔵還元型NOx 触
媒に吸着されたNOx の量が前記判定値よりも大きい旨
判断されたときに、前記負圧確保手段によるストイキ燃
焼の実行に代えて前記リッチスパイク制御を実行するも
のである請求項1記載の内燃機関の制御装置。 - 【請求項3】前記判断手段は、前記負圧確保手段による
リーン燃焼の中断からリーン燃焼に復帰させるときに、
このときの前記吸蔵還元型NOx 触媒に吸着されたNO
x の量が前記判定値よりも大きいか否かを判断するもの
であり、前記燃 焼方式切換手段は、前記判断手段によっ
て前記吸蔵還元型NOx 触媒に吸着されたNOx の量が
前記判定値よりも大きい旨判断されたときに、前記負圧
確保手段によるストイキ燃焼の実行に続けて前記リッチ
スパイク制御を実行するものである請求項1記載の内燃
機関の制御装置。 - 【請求項4】前記判断手段は、前記負圧確保手段による
リーン燃焼の中断開始時に、このときの前記吸蔵還元型
NOx 触媒に吸着されたNOx の量が前記判定値よりも
大きく設定された別の判定値よりも大きいか否かを更に
判断するものであり、前記燃焼方式切換手段は、前記判
断手段によって前記吸蔵還元型NOx 触媒に吸着された
NOx の量が前記別の判定値よりも大きい旨判断された
ときに、前記負圧確保手段によるストイキ燃焼の実行に
代えて前記リッチスパイク制御を実行するものである請
求項3記載の内燃機関の制御装置。
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