JP3259513B2 - アクティブマトリックス型カラー液晶表示装置 - Google Patents
アクティブマトリックス型カラー液晶表示装置Info
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- G02—OPTICS
- G02F—OPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
- G02F2203/00—Function characteristic
- G02F2203/34—Colour display without the use of colour mosaic filters
Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
Description
トリックス型カラー液晶表示装置に関するものである。
表示装置としては、TN(ツイステッド・ネマティッ
ク)方式のものが利用されている。このTN方式のアク
ティブマトリックス型液晶表示装置は、液晶の分子をほ
ぼ90°のツイスト角でツイスト配向させたアクティブ
マトリックス型の液晶セルと、この液晶セルをはさんで
配置された一対の偏光板とからなっており、一対の偏光
板は、その透過軸を互いに平行にするとともに、この透
過軸を液晶セルの一方の基板上における液晶分子の配向
方向とほぼ平行にして設けられている。
は、液晶層をはさんで対向する一対の透明基板のうち、
一方の基板の内面に複数の透明な画素電極とこれら各画
素電極にそれぞれ対応する複数の能動素子(例えば薄膜
トランジスタ)をマトリックス状に配設し、他方の基板
の内面に前記各画素電極に対向する透明な対向電極を設
けたものであり、液晶の分子は、両基板の電極形成面上
にそれぞれ設けられている配向膜によって配向方向を規
制され、両基板間においてほぼ90°のツイスト角でツ
イスト配向されている。なお、前記液晶には、誘電異方
性が正のネマティック液晶が用いられている。
晶セルにおいては、上記一方の基板の各画素電極の裏側
に、絶縁膜をはさんで前記画素電極の縁部と対向するキ
ャパシタ電極を設け、このキャパシタ電極と画素電極お
よびその間の絶縁膜とによって、非選択期間における画
素の保持電圧を補償する補償容量(ストレージキャパシ
タ)を構成している。
の入射光を一方の偏光板の偏光作用により直線偏光とし
て液晶セルに入射させ、液晶セルを通った光の出射を他
方の偏光板の検光作用により制御して表示するものであ
り、液晶セルの両基板の電極間にオン電圧を印加してい
ない状態、つまり液晶分子がツイスト配向している状態
では、液晶セルに入射した直線偏光がその偏光方向がほ
ぼ90°ずれた直線偏光となって液晶セルを出射し、こ
の直線偏光が他方の偏光板で吸収されて表示が暗状態に
なる。
すると、液晶分子が基板面に対してほぼ垂直に立上り配
向し、液晶セルに入射した直線偏光がそのまま液晶セル
を出射し、この直線偏光が他方の偏光板を透過して表示
が明状態になる。
と、裏面に反射板を配置した反射型のものとがあり、反
射型の液晶表示装置では、その表面側から入射した光
が、表面側の偏光板と液晶セルと裏面側の偏光板とを通
って前記反射板で反射され、再び裏面側の偏光板と液晶
セルと表面側の偏光板とを通って出射する。
ックス型液晶表示装置として、多色カラー画像を表示す
るものがあり、カラー画像を表示するカラー液晶表示装
置では、上記液晶セルの一方の基板に、複数の色、例え
ば赤、緑、青の三色のカラーフィルタを各画素電極に対
応させて設けている。
ラー液晶表示装置は、カラーフィルタによって光を着色
するものであるため、着色光の輝度が低く、したがって
表示が暗いという問題をもっている。
るものであり、カラーフィルタは、その色に対応する波
長帯域以外の光を吸収するだけでなく、前記波長帯域の
光もかなり高い吸収率で吸収するため、カラーフィルタ
で着色された光が、カラーフィルタに入射する前の前記
波長帯域の光に比べて大幅に光量を減じた光になり、表
示が暗くなってしまう。
は、その表示色がカラーフィルタの色によって決まるた
め、1つの画素で複数の色を表示することはできなかっ
た。しかも、反射型の液晶表示装置の場合、上記従来の
液晶表示装置では、その表面側から入射した光が、表面
側偏光板と液晶セルと裏面側偏光板とを通って前記反射
板で反射され、再び裏面側偏光板と液晶セルと表面側偏
光板とを通って出射するため、その過程で前記光が、液
晶セルの両方の基板と表裏の偏光板をそれぞれ2回ずつ
通ることになり、そのため、これら基板および偏光板で
の光吸収による光量ロスも大きいから、さらに表示が暗
くなってしまう。
セルにおいては、上述したように、その一方の基板の各
画素電極の裏側に、絶縁膜を介して、前記画素電極の縁
部に対向するキャパシタ電極を設け、このキャパシタ電
極と画素電極およびその間の絶縁膜とによって、画素の
補償容量を構成しているが、従来の液晶表示装置では、
前記補償容量の容量値を十分に確保することができなか
った。
に、Cr (クロム)やAl (アルミニウム)系合金等の
金属で形成されているが、従来の液晶表示装置では、そ
の表面側から入射した光が、表面側偏光板と液晶セルと
裏面側偏光板とを順次通って反射板で反射され、この反
射光が裏面側偏光板と液晶セルと表面側偏光板とを順次
通って出射するため、液晶セルに入射した光のうち、前
記キャパシタ電極が設けられている部分に入射した光
が、このキャパシタ電極で遮られる。
ャパシタ電極と画素電極との対向面積を大きくするほど
を大きくなるが、上記従来の液晶表示装置では、キャパ
シタ電極を大きく形成すると、その分だけ画素部の光透
過領域が小さくなるため、液晶表示装置の開口率が悪く
なって、表示の明るさが低下する。
を考慮してキャパシタ電極の大きさを決定しているが、
これでは、補償容量の容量値を十分に確保することがで
きないため、非選択期間における画素の保持電圧が変化
して表示にちらつきを発生させていた。
ス型カラー液晶表示装置として、カラーフィルタを用い
ずに光を着色して高輝度の着色光を得るとともに1つの
画素で複数の色を表示することができ、また、液晶セル
の基板および偏光板での光吸収による光量ロスを少なく
して表示をより明るくすることができるとともに、開口
率を高くし、しかも補償容量の容量値を十分に確保する
ことができるものを提供することを目的としたものであ
る。
リックス型カラー液晶表示装置は、内面に複数の透明な
画素電極とこれら各画素電極にそれぞれ対応する複数の
能動素子とをマトリックス状に配設するとともに各画素
電極の裏側に透明な絶縁膜を介して前記画素電極のほぼ
全面に対向する光反射膜を設けこの光反射膜と前記画素
電極とその間の前記絶縁膜とによって補償容量を構成し
た裏面側基板と、前記各画素電極と対向する透明な対向
電極を設けた表面側基板との間に液晶を挟持させてなる
アクティブマトリックス型の液晶セルと、透過軸が前記
液晶セルの表面側基板上における液晶分子の配向方向に
対し所定の角度をなす配置で前記液晶セルの表面側に設
置した偏光板とを備えることを特徴とするものである。
液晶表示装置において、前記液晶セルと前記偏光板との
間に位相差板を配置してもよく、その場合は、この位相
差板を、その遅相軸を前記偏光板の透過軸に対して斜め
にずらして配置する。
表示装置は、液晶セルの裏面側基板の内面に光反射膜を
設けることによって、液晶セルにその表面側から入射し
た光をこの液晶セルの裏面側基板の内面において前記光
反射膜により反射させるとともに、液晶セルの表面側だ
けに1枚の偏光板を設けて、この偏光板に、入射光を直
線偏光にする偏光作用と光の出射を制御する検光作用と
をもたせたものであり、この液晶表示装置においては、
その表面側からの入射光が偏光板を通って液晶セルに入
射し、その液晶層を通った光が液晶セルの裏面側基板の
内面で反射されて、再び液晶層を通って前記偏光板に入
射し、この偏光板を透過した光が液晶表示装置の表面側
に出射する。
記偏光板を通って入射した光が、液晶セルの液晶層を通
る過程でその複屈折効果により偏光状態を変えられると
ともに、前記液晶セルの裏面側基板の内面で反射されて
再び前記液晶層を通る過程でさらに偏光状態を変えられ
て前記偏光板に入射し、この偏光板を透過する偏光成分
の光が着色光となって出射する。
ィルタを用いずに、液晶セルの液晶層の複屈折効果と偏
光板の偏光および検光作用とを利用して光を着色するも
のであり、この液晶表示装置では、偏光板を透過して出
射する着色光の光量が、前記偏光板を通って入射した直
線偏光のうちの前記着色光となる波長帯域の光の量とほ
とんど変わらないから、高輝度の着色光が得られる。
セルの電極間に印加する電圧の大きさに応じて液晶分子
の配向状態が変化し、それに応じて前記液晶層の複屈折
性が変化するため、液晶セルへの印加電圧を制御するこ
とによって前記着色光の色を変化させることができ、し
たがって、1つの画素で複数の色を表示することができ
る。
のであるが、液晶セルの裏面側基板の内面に光反射膜を
設けて、この光反射膜で光を反射させるようにしている
ため、液晶セルの両基板のうち、光が通るのは表面側基
板だけであり、また偏光板も1枚だけであるため、液晶
セルの基板および偏光板での光吸収による光量ロスを少
なくして、表示をより明るくすることができる。
晶セルの裏面側基板の内面に配設した各画素電極の裏側
に透明な絶縁膜を介して前記光反射膜を設け、この光反
射膜と前記画素電極とその間の前記絶縁膜とによって画
素の補償容量を構成するとともに、前記光反射膜を画素
電極のほぼ全面に対向する大きさに形成しているため、
開口率を高くし、しかも補償容量の容量値を十分に確保
することができる。
て、上記液晶セルと偏光板との間に位相差板を配置すれ
ば、偏光板を通って入射した光が、液晶セルの液晶層を
通って再び前記偏光板に入射する過程で、前記位相差板
の複屈折効果によっても偏光状態を変えられるため、液
晶セルに液晶分子が基板面に対してほぼ垂直に立上がり
配向する電圧を印加したとき、つまり液晶層の複屈折効
果が見掛上ほとんどなくなったときでも、位相差板の複
屈折効果によって偏光状態を変えられた光を前記偏光板
に入射させて着色光を得ることができる。
トリックス型カラー液晶表示装置の一部分の断面図であ
る。この液晶表示装置は、液晶セル10と、1枚の偏光
板30と、1枚の位相差板40とで構成されており、偏
光板30は液晶セル10の表面側に配置され、位相差板
40は液晶セル10と前記偏光板30との間に配置され
ている。
と、この液晶セル10はアクティブマトリックス型セル
であり、この実施例では、液晶26の分子を両基板1
1,12間においてツイスト配向させたものを用いてい
る。
する一対の基板11,12のうち、裏面側の基板(図に
おいて下側の基板)11は、ガラス板等からなる絶縁性
基板(ただし、透明である必要はない)であり、この裏
面側基板11の内面つまり液晶層との対向面には、IT
O等からなる複数の透明な画素電極13とこれら各画素
電極13にそれぞれ対応する複数の能動素子14とが行
方向および列方向にマトリックス状に配設されており、
画素電極13の上に透明な配向膜23が設けられてい
る。
ランジスタ)であり、このTFT14は、基板11上に
形成されたゲート電極15と、このゲート電極15を覆
うゲート絶縁膜16と、前記ゲート絶縁膜16の上に前
記ゲート電極15と対向させて形成されたa−Si (ア
モルファスシリコン)等からなるi型半導体膜17と、
このi型半導体膜17の両側部に不純物をドープしたa
−Si 等からなるn型半導体膜18を介して形成された
ソース電極19sおよびドレイン電極19dとからなっ
ており、このTFT14は保護絶縁膜21で覆われてい
る。
ンネル領域の上に形成されたブロッキング絶縁膜であ
り、このブロッキング絶縁膜20は、前記n型半導体膜
18のパターニング時にi型半導体膜17を保護するた
めに設けられたものである。
i N(窒化シリコン)等からなる透明絶縁膜であり、こ
のゲート絶縁膜16は基板11のほぼ全面にわたって形
成されている。
の上には、上記TFT14のゲート電極15にゲート信
号を供給するゲートライン(アドレスライン)と、前記
TFT14のドレイン電極19dに画像データに応じた
データ信号を供給するデータラインとが配線されてい
る。
TFT14のゲート電極15と一体に形成されており、
このゲートラインは、その端子部を除いて前記ゲート絶
縁膜16で覆われている。また、上記データラインは、
前記ゲート絶縁膜16の上に形成されており、このデー
タラインは上記TFT14のドレイン電極19dにつな
がっている。
縁膜16の上に形成されており、各画素電極13はそれ
ぞれ、その一端部において対応するTFT14のソース
電極19sに接続されている。
れ、上記ゲート絶縁膜16を介して前記画素電極13の
ほぼ全面に対向する光反射膜22が設けられている。こ
の光反射膜22は、上記TFT14のゲート電極15お
よびゲートラインと同じ金属膜からなっており、この光
反射膜22と前記ゲート電極15およびゲートライン
は、基板11上にAl 系合金等の光反射率の高い金属膜
をスパッタ装置等により成膜し、この金属膜をフォトリ
ソグラフィ法によりパターニングすることによって同時
に形成されている。
を兼ねており、この光反射膜22と画素電極13および
その間のゲート絶縁膜16とによって、非選択期間にお
ける画素の保持電圧を補償する補償容量Cs が構成され
ている。
22が対向する画素電極13の前の行(前に選択される
行)の画素電極に対応するTFTのゲートラインか、あ
るいは裏面側基板11の上にゲートラインと平行に配線
されたキャパシタライン(図示しないが、光反射膜22
と同じ金属膜で形成する)につながっており、各光反射
膜22は、前記ゲートラインまたはキャパシタラインを
介して基準電位に接続される。
いて上側の基板)12は、ガラス板または透明樹脂フィ
ルム等からなる透明基板(図ではガラス板)であり、こ
の表面側基板12の内面つまり液晶層との対向面には、
上記裏面側基板11上の全ての画素電極13に対向する
透明な対向電極24が設けられ、その上に透明な配向膜
25が設けられている。なお、前記対向電極24は、上
記裏面側基板11の各画素電極の全てに対向する一枚膜
状の電極とされている。
12とは、図示しないが、その外周縁部において枠状の
シール材を介して接合されており、液晶26は両基板1
1,12間の前記シール材で囲まれた領域に充填されて
いる。
ィック液晶であり、この液晶26の分子は、両基板1
1,12に設けた配向膜23,25によってそれぞれの
基板11,12上での配向方向を規制され、両基板1
1,12間においてツイスト配向されている。なお、上
記配向膜23,25は、ポリイミド等からなる水平配向
膜であり、その膜面にはラビングによる配向処理が施さ
れている。
ば表面が、光散乱面Aとなっている偏光板であり、この
光散乱面Aは、図2にその一部分の断面を拡大して示し
たように、偏光板30の表面に微小な凹凸をもつ透明膜
31を形成して構成されている。
過率の高い樹脂からなっており、この透明膜31は、樹
脂材料を微小な凹凸をもつ印刷版を用いて偏光板30面
に転写印刷して硬化させる方法、前記樹脂材料を偏光板
30面に均一厚さに塗布して型押しにより凹凸を付けた
後に硬化させる方法、あるいは、前記樹脂材料にシリカ
等からなる透明な微粒子を混入したものを偏光板30面
に塗布して硬化させる方法のいずれかによって形成され
ている。
凸面との高さの差)hは1〜5μm、凹凸の平均ピッチ
pは5〜40μmであり、上記光散乱面Aのヘイズ値
は、9〜14%である。
14に準ずる積分球式光線透過率測定装置(ヘイズメー
タ)による測定値である。このヘイズ値は次式により算
出される。
/T1 ヘイズ値;H(%) =(Td /Tt )×100 T1 ;入射光線量 T2 ;全光線透過光量 T3 ;測定装置の拡散光量 T4 ;試験片(透明膜31)と測定装置による拡散光量 また、上記位相差板40は、ポリカーボネート等の一軸
延伸フィルムからなっており、この位相差板40は、上
記液晶セル10の表面側に配置された偏光板30と前記
液晶セル10との間に、位相差板40の遅相軸(延伸
軸)と偏光板30の透過軸とを所定角度斜めにずらした
状態で配置されている。なお、この位相差板40は液晶
セル10の表面(表面側基板12の外面)に接着され、
偏光板30は位相差板40の表面に接着されている。
上記液晶セル10の両基板11,12上における液晶分
子の配向方向(配向膜23,25のラビング方向)と、
偏光板30の透過軸の方向および位相差板40の遅相軸
の方向を次のように設定している。
面側基板11上における液晶分子配向方向を方位角0°
の方向とし、この方向を基準として、液晶セル10の表
面側基板12上における液晶分子配向方向と偏光板30
の透過軸方向および位相差板40の遅相軸方向を設定し
ている。
ける液晶セル10の液晶分子配向方向と、位相差板40
の遅相軸と、偏光板30の透過軸とを示す平面図であ
り、図において11aは液晶セル10の裏面側基板11
上における液晶分子の配向方向、12aは液晶セル10
の表面側基板12上における液晶分子の配向方向を示し
ている。
基板12上における液晶分子配向方向12aは、裏面側
基板11上における液晶分子配向方向11a、つまり方
位角0°の方向に対し、表面側から見て左回りにほぼ9
0°ずれており、液晶の分子は両基板11,12間にお
いてほぼ90°のツイスト角でツイスト配向されてい
る。
の透過軸を示しており、この偏光板30の透過軸30a
は、上記方位角0°の方向に対し、表面側から見て左回
りにほぼ45°の方向にある。つまり、この偏光板30
の透過軸30aは、液晶セル10の表面側基板11上に
おける液晶分子配向方向11aに対して、ほぼ45°斜
めにずれている。
40の遅相軸を示しており、この位相差板40の遅相軸
40aは、前記方位角0°の方向に対し、表面側から見
て左回りにほぼ140°の方向にある。つまり、この位
相差板40の遅相軸40aは、上記偏光板30の透過軸
30aに対して、表面側から見て左回りにほぼ95°斜
めにずれている。
明光等の外光を利用して表示する反射型のものであり、
その表面側から入射する外光は、偏光板30と位相差板
40とを通って液晶セル10に入射し、その液晶層を通
った光が液晶セル10の裏面側基板12の内面に設けた
光反射膜22で反射されて、再び液晶層と前記位相差板
40とを通って前記偏光板30に入射し、この偏光板3
0を透過した光が液晶表示装置の表面側に出射する。
10の裏面側基板12の内面に光反射膜22を設けるこ
とによって、液晶セル10にその表面側から入射した光
を前記裏面側基板12の内面において前記光反射膜22
により反射させるとともに、液晶セル10の表面側だけ
に1枚の偏光板30を設けて、この偏光板30に、入射
光を直線偏光にする偏光作用と光の出射を制御する検光
作用とをもたせたものである。
と、この液晶表示装置においては、偏光板30の透過軸
30aに対して位相差板40の遅相軸40aが斜めにず
れているため、前記偏光板30を通って入射した直線偏
光が、位相差板40を通る過程でその複屈折効果により
偏光状態を変えられて楕円偏光となり、この楕円偏光
が、液晶セル10の液晶層を通る過程でその複屈折効果
によりさらに偏光状態を変えられるとともに、液晶セル
10の裏面側基板11の内面で反射され、再び前記液晶
層および位相差板40を通る過程でこれらの複屈折効果
によりさらに偏光状態を変えられて前記偏光板30に入
射する。
は、上記位相差板40と液晶層の複屈折効果により偏光
状態を変えられた非直線偏光であるため、その光のう
ち、前記偏光板30を透過する偏光成分の波長光だけが
この偏光板30を透過して出射し、この出射光がその波
長に対応した着色光となる。
0および液晶セル10の液晶層の複屈折効果と偏光板3
0の偏光および検光作用とを利用して光を着色するもの
であり、この液晶表示装置によれば、一般に用いられて
いるカラーフィルタを用いた液晶表示装置に比べて、非
常に明るい着色光を得ることができる。
応する波長域以外の波長光を吸収して光を着色するが、
このカラーフィルタは、その色に対応する波長域の光も
かなり高い吸収率で吸収するため、カラーフィルタによ
って光を着色する液晶表示装置では、表示装置に入射す
る光のうちの着色光となる波長帯域の光量に比べて、カ
ラーフィルタを通った着色光の光量がかなり減少する。
ラーフィルタを用いずに透過光を着色するものであるた
め、カラーフィルタによる光吸収はないし、また、位相
差板40と液晶層は、透過光の偏光状態を変えるだけで
ほとんど光を吸収しないため、これらの複屈折効果によ
り偏光状態を変えられた後に偏光板30を透過して出射
する着色光の光量は、前記偏光板30を通って入射した
直線偏光のうちの前記着色光となる波長帯域の光の量と
ほとんど変わらないから、高輝度の着色光が得られる。
る液晶表示装置では、その表示色がカラーフィルタの色
によって決まるため、1つの画素で複数の色を表示する
ことはできなかったが、上記実施例の液晶表示装置によ
れば、1つの画素で複数の色を表示することができる。
いては、位相差板40の複屈折効果は変化しないが、液
晶セル10の液晶層の複屈折効果は、画素電極13と対
向電極24との間に印加する電圧の大きさに応じて液晶
分子の配向状態が変化するのにともなって変化する。
液晶分子が基板11,12面に対してほぼ垂直に立上が
り配向する電圧を印加したときは、液晶層の複屈折効果
が見掛上ほとんどなくなるが、そのときでも、偏光板3
0を通って入射した光が位相差板40の複屈折効果によ
って偏光状態を変えられる。
御して、その液晶層の複屈折効果を変化させてやれば、
それに応じて、位相差板40と液晶セル10の液晶層と
を通った光の偏光状態が変化するから、偏光板30を透
過して出射する着色光の色を変化させることができ、し
たがって、1つの画素で複数の色を表示することができ
る。
本的には、一般に知られているアクティブマトリックス
型液晶表示装置(TFTを能動素子とするもの)の表示
駆動と同様に、液晶セル10の対向電極24に同期信号
に同期した波形の基準信号を供給し、各ゲートラインに
前記同期信号に同期させて順次ゲート信号を供給すると
ともに、それに同期させて各データラインに画像データ
に応じた電位のデータ信号を供給することによって行な
えばよく、前記データ信号の電位を画像データに応じて
制御すれば、各行の画素の選択期間に前記画像データに
応じた電位のデータ信号がTFT14を介して画素電極
13に供給され、その電荷が補償容量Cs に蓄積され
て、この補償容量Cs の蓄積電荷量に応じた電圧が、非
選択期間中、画素電極13と対向電極24との間に印加
される。
ると、例えば上述したように、液晶セル10が液晶分子
を両基板11,12間においてほぼ90°のツイスト角
でツイスト配向させたものであって、その両基板11,
12上における液晶分子の配向方向11a,12aと、
偏光板30の透過軸30aと、位相差板40の遅相軸4
0aとがそれぞれ図3に示した方向にあり、かつ、液晶
セル10のΔn・d(液晶26の屈折率異方性Δnと液
晶層厚dとの積)の値が約1000nm、位相差板40
のリタデーションの値が約600nmである場合は、1
つの画素で赤、緑、青、白の色を表示することができ
る。
する出射光の色変化を示すCIE色度図であり、液晶表
示装置にその法線に対して30°の方向(方位は任意で
よい)から白色光を入射させ、液晶表示装置の法線方向
から出射光を観察した結果を示している。
いては、液晶セル10の電極13,24間に印加する電
圧値を大きくしてゆくのにともなって、出射光の色がP
S 点からPe 点まで矢印のように変化してゆき、その途
中で、光強度が高くかつ色純度もよい、緑G、青B、赤
R、白Wの色になる。
ト値とyコーデネイト値は、緑Gでx=0.299,y
=0.396、青Bでx=0.247,y=0.23
3、赤Rでx=0.399,y=0.402、白Wでx
=0.332,y=0.351であり、いずれも十分満
足できる色純度をもっている。
のように、出射光の色が、緑Gから青Bに変化してゆく
途中においても白Wに近い色になるが、この付近では、
電圧の変化に対する色変化が大きく、したがって、この
色を表示させるための電圧制御が面倒であるから、白W
の表示は、赤Rの表示色を得る電圧より高い電圧によっ
て表示させるのが望ましい。
射光の色が印加電圧に応じて緑G、青B、赤R、白Wの
色になるため、1つの画素で赤、緑、青、白の色を表示
することができるし、また隣接する複数の画素に異なる
色を表示させることにより、前記赤、緑、青、白のうち
の複数の色による混色を表示させることもできる。
緑、青、白の色を表示するものであるが、この液晶表示
装置の表示色は、印加電圧と、液晶セル10の両基板1
1,12上における液晶分子の配向方向11a,12a
および液晶分子のツイスト角と、偏光板30の透過軸3
0aの方向および位相差板40の遅相軸40aの方向と
によって決まるから、これらの条件を選択すれば、液晶
表示装置の表示色を任意に選ぶことができる。
のであるが、液晶セル10の裏面側基板11の内面に光
反射膜22を設けて、この光反射膜22で光を反射させ
るようにしているため、液晶セル10の両基板11,1
2のうち、光が通るのは表面側基板12だけであり、ま
た偏光板30も1枚だけであるため、液晶セルの基板お
よび偏光板での光吸収による光量ロスを少なくして、表
示をより明るくすることができる。
が、位相差板40と液晶セル10の液晶層も通るが、こ
の位相差板40と液晶層は前述したようにほとんど光を
吸収しないため、これらによる光量ロスはほとんどな
い。
晶セル10の裏面側基板11の内面に配設した各画素電
極13の裏側に透明なゲート絶縁膜16を介して前記光
反射膜22を設け、この光反射膜22と前記画素電極1
3とその間のゲート絶縁膜16とによって画素の補償容
量Cs を構成するとともに、前記光反射膜22を画素電
極13のほぼ全面に対向する大きさに形成しているた
め、開口率を高くし、しかも補償容量Cs の容量値を十
分に確保することができる。
22に前記補償容量Cs のキャパシタ電極を兼ねさせる
とともに、この光反射膜22を、TFT14のゲート電
極15およびゲートラインと同じ金属膜で同時に形成し
ているため、液晶セル10の裏面側基板11の内面に光
反射膜22を設けるとともに画素の補償容量Cs を形成
したものでありながら、液晶セル10を低コストに製造
することができ、したがって、液晶表示装置の低価格化
をはかることができる。
セル10の裏面側基板11の内面に光反射膜22を設け
ており、この光反射膜22は極く薄いために、前記光反
射膜22を拡散反射膜とすることは難しいが、上記偏光
板30の表面が光散乱面Aとなっているため、液晶表示
装置への入射光および出射光を前記光散乱面Aで散乱さ
せることができ、したがって、前記光反射面22の反射
面が鏡面であっても、表示観察者の顔やその背景等の外
部像の写り込みを生じることはない。
ィルタを用いずに光を着色するものであって、光の透過
率が高いため、上記光反射面22の反射面が鏡面であ
り、しかも偏光板30が光の散乱機能をもっていない場
合は、表示観察者の顔やその背景等の外部像が前記反射
面に写ってその像が表示画像と重なって見えてしまう
が、前記偏光板30が光の散乱機能をもっていれば、前
記外部像の写り込みは生じない。
セル10の裏面側基板12に設けた光反射膜22の反射
面が鏡面であれば、液晶層の複屈折効果により偏光状態
を変えられた光を散乱させることなく反射させて偏光板
30に入射させることができるし、また、前記偏光板3
0の表面が光散乱面Aであれば、液晶表示装置にその表
面側から入射する光が散乱されてから偏光板30の偏光
作用により直線偏光になるとともに、前記光反射膜22
で反射された光が前記偏光板30の検光作用により画像
光となってから散乱されるため、偏光板30を通って入
射した光が再び前記偏光板30に入射するまでは光が散
乱されることはなく、したがって、品質の良い画像を表
示することができる。
したヘイズ値によって決まり、このヘイズ値が25%以
上であると、偏光板30の検光作用によって画像光とな
った光も大きく散乱されて表示画像が不鮮明になり、ま
たヘイズ値が6%以下であると上記外部像の写り込みを
生じるが、光散乱面Aのヘイズ値が9〜14%の範囲で
あれば、鮮明な表示画像を得るとともに外部像の写り込
みもなくすことができる。
晶セル10と偏光板30との間に位相差板40を配置し
ているが、この位相差板40はなくてもよく、その場合
でも、偏光板30の透過軸を液晶セル10の表面側基板
11上における液晶分子の配向方向に対して斜めにずら
しておけば、偏光板30を通って入射した光が、液晶セ
ル10の液晶層を通る過程でその複屈折効果により偏光
状態を変えられるとともに、前記液晶セル10の裏面側
基板12の内面で反射されて再び前記液晶層を通る過程
でさらに偏光状態を変えられて前記偏光板30に入射す
るため、この偏光板30を透過する偏光成分の光を着色
光として出射させることができるし、また、液晶セル1
0への印加電圧を制御することによって前記着色光の色
を変化させることができる。
0と偏光板30との間に位相差板40を配置すれば、偏
光板30を通って入射した光が、液晶セル10の液晶層
を通って再び前記偏光板30に入射する過程で、位相差
板40の複屈折効果によっても偏光状態を変えられるた
め、液晶セル10に液晶分子が基板11,12面に対し
てほぼ垂直に立上がり配向する電圧を印加したとき、つ
まり液晶層の複屈折効果が見掛上ほとんどなくなったと
きでも、位相差板40の複屈折効果によって偏光状態を
変えられた光を前記偏光板30に入射させて着色光を得
ることができる。なお、この場合、位相差板は2枚以上
重ねて配置してもよい。
晶分子のツイスト角をほぼ90°としたが、この液晶分
子のツイスト角は、90°に限らず、例えば180〜2
70°としてもよい。
して、TFT14を能動素子とするアクティブマトリッ
クス型セルを用いたが、この液晶セルは、MIMや薄膜
ダイオード等の2端子の非線形抵抗素子を能動素子とす
るアクティブマトリックス型セルであってもよく、また
前記液晶セル10は、液晶分子をホモジニアス配向、ホ
メオトロピック配向、ハイブリッド配向等の配向状態に
配向させたものでもよい。
ー液晶表示装置は、カラーフィルタを用いずに、液晶セ
ルの液晶層の複屈折効果と偏光板の偏光および検光作用
とを利用して光を着色するものであるから、高輝度の着
色光が得られるし、また液晶セルへの印加電圧を制御す
ることによって前記着色光の色を変化させることができ
るため、1つの画素で複数の色を表示することができ
る。
のであるが、液晶セルの裏面側基板の内面に光反射膜を
設けて、この光反射膜で光を反射させるようにしている
ため、液晶セルの両基板のうち、光が通るのは表面側基
板だけであり、また偏光板も1枚だけであるため、液晶
セルの基板および偏光板での光吸収による光量ロスを少
なくして、表示をより明るくすることができる。
晶セルの裏面側基板の内面に配設した各画素電極の裏側
に透明な絶縁膜を介して前記光反射膜を設け、この光反
射膜と前記画素電極とその間の前記絶縁膜とによって画
素の補償容量を構成するとともに、前記光反射膜を画素
電極のほぼ全面に対向する大きさに形成しているため、
開口率を高くし、しかも補償容量の容量値を十分に確保
することができる。
て、上記液晶セルと偏光板との間に位相差板を配置すれ
ば、偏光板を通って入射した光が、液晶セルの液晶層を
通って再び前記偏光板に入射する過程で、前記位相差板
の複屈折効果によっても偏光状態を変えられるため、液
晶セルに液晶分子が基板面に対してほぼ垂直に立上がり
配向する電圧を印加したとき、つまり液晶層の複屈折効
果が見掛上ほとんどなくなったときでも、位相差板の複
屈折効果によって偏光状態を変えられた光を前記偏光板
に入射させて着色光を得ることができる。
ス型カラー液晶表示装置の一部分の断面図。
相軸と、偏光板の透過軸とを示す平面図。
色度図。
Claims (2)
- 【請求項1】反射型のアクティブマトリックス型のカラ
ー液晶表示装置であって、 内面に複数の透明な画素電極とこれら各画素電極にそれ
ぞれ対応する複数の能動素子とをマトリックス状に配設
するとともに各画素電極の裏側に透明な絶縁膜を介して
前記画素電極のほぼ全面に対向する光反射膜を設けこの
光反射膜と前記画素電極とその間の前記絶縁膜とによっ
て補償容量を構成した裏面側基板と、前記各画素電極と
対向する透明な対向電極を設けた表面側基板との間に液
晶を挟持させてなるアクティブマトリックス型の液晶セ
ルと、透過軸が前記液晶セルの表面側基板上における液晶分子
の配向方向に対し所定の角度をなす配置で前記液晶セル
の表面側に設置した 偏光板とを備えることを特徴とする
アクティブマトリックス型カラー液晶表示装置。 - 【請求項2】液晶セルと偏光板との間に位相差板が配置
されており、この位相差板の遅相軸は前記偏光板の透過
軸に対して斜めにずれていることを特徴とする請求項1
に記載のアクティブマトリックス型カラー液晶表示装
置。
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1994
- 1994-05-12 JP JP09873794A patent/JP3259513B2/ja not_active Expired - Fee Related
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