JPH07318974A - アクティブマトリックス液晶表示装置 - Google Patents

アクティブマトリックス液晶表示装置

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JPH07318974A
JPH07318974A JP10534894A JP10534894A JPH07318974A JP H07318974 A JPH07318974 A JP H07318974A JP 10534894 A JP10534894 A JP 10534894A JP 10534894 A JP10534894 A JP 10534894A JP H07318974 A JPH07318974 A JP H07318974A
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JP
Japan
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liquid crystal
light
polarizing plate
display device
crystal cell
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Application number
JP10534894A
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English (en)
Inventor
Tetsushi Yoshida
哲志 吉田
Shinichi Shimomaki
伸一 下牧
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Priority to TW84104512A priority patent/TW382072B/zh
Priority to US08/438,497 priority patent/US5734455A/en
Priority to KR1019950011698A priority patent/KR0181361B1/ko
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F2203/00Function characteristic
    • G02F2203/34Colour display without the use of colour mosaic filters

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  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】反射型のアクティブマトリックス液晶表示装置
として、液晶セルの基板および偏光板での光吸収による
光量ロスを少なくするとともに、開口率も高くして明る
い表示を得ることができ、しかも補償容量の容量値を十
分に確保することができるものを提供する。 【構成】TFT14を能動素子とする液晶セル10の表
面側に1枚の偏光板を配置し、かつ液晶セル10の裏面
側基板11の内面に設けた画素電極13を光の反射膜と
するとともに、この画素電極13を、TFT14を覆う
保護絶縁膜21の上に前記TFT14を覆って設け、さ
らに、液晶セル10の表面側基板12の内面に、各画素
電極13,13間の間隙に対応するブラックマスク24
を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反射型のアクティブマ
トリックス液晶表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、反射型のアクティブマトリックス
液晶表示装置は、アクティブマトリックス型の液晶セル
をはさんで表裏一対の偏光板を配置するとともに、裏面
側の偏光板の裏面に反射板を配置した構成となってい
る。
【0003】上記アクティブマトリックス型の液晶セル
としては、一般に、薄膜トランジスタを能動素子とする
ものが用いられており、この液晶セルは、液晶層をはさ
んで対向する一対の透明基板のうち、一方の基板の内面
に複数の透明な画素電極とこれら各画素電極にそれぞれ
対応する複数の薄膜トランジスタとをマトリックス状に
配設し、他方の基板の内面に前記各画素電極に対向する
透明な対向電極を設けた構成となっている。
【0004】前記薄膜トランジスタは、前記一方の基板
上に形成されたゲート電極と、このゲート電極を覆って
前記基板のほぼ全面に形成された透明なゲート絶縁膜
と、このゲート絶縁膜の上に前記ゲート電極と対向させ
て形成された半導体膜と、この半導体膜の両側部に形成
されたソース電極およびドレイン電極とからなってお
り、画素電極は、前記ゲート絶縁膜の上に薄膜トランジ
スタを避けて形成されるとともに、画素電極の端部にお
いて対応する薄膜トランジスタのソース電極に接続され
ている。
【0005】上記反射型のアクティブマトリックス液晶
表示装置は、自然光または室内照明光等の外光を利用し
て表示するもので、液晶表示装置にその表面側から入射
する光は、表面側の偏光板の偏光作用によって直線偏光
となり、この直線偏光が液晶セルに入射する。
【0006】また、液晶セルの液晶分子の配向状態は、
両基板の画素電極と対向電極との間に印加される電圧に
よって変化し、この液晶分子の配向状態に応じて液晶層
の複屈折効果が変化するため、液晶セルに入射した直線
偏光は、液晶分子の配向状態に応じた偏光状態の光とな
って裏面側の偏光板に入射する。
【0007】そして、この光は、裏面側偏光板の検光作
用により画像光となり、この画像光が反射板で反射され
て、前記裏面側偏光板と、液晶セルと、表面側偏光板と
を通って液晶表示装置の表面側に出射する。
【0008】すなわち、上記液晶表示装置は、表面側偏
光板の偏光作用と、液晶セルの複屈折効果と、裏面側偏
光板の検光作用とによって表示される光画像を裏面側の
反射板で反射させて液晶表示装置の表面側から観察する
ものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の反
射型アクティブマトリックス液晶表示装置では、その表
面側から入射した光が、表面側偏光板と液晶セルと裏面
側偏光板とを通って前記反射板で反射され、再び裏面側
偏光板と液晶セルと表面側偏光板とを通って出射するた
め、その過程で前記光が、液晶セルの両方の基板と表裏
の偏光板をそれぞれ2回ずつ通ることになり、そのた
め、これら基板および偏光板での光吸収による光量ロス
が大きくて、表示が暗くなってしまうという問題があっ
た。
【0010】さらに、上記従来のアクティブマトリック
ス液晶表示装置は、液晶セルの一方の基板に設ける画素
電極を薄膜トランジスタを避けて形成しているため、画
素電極の面積が小さく、したがって開口率が低くて、こ
れも表示を暗くする要因となっていた。
【0011】本発明は、反射型のものでありながら、液
晶セルの基板および偏光板での光吸収による光量ロスを
少なくするとともに、開口率も高くして明るい表示を得
ることができるアクティブマトリックス液晶表示装置を
提供することを目的としたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のアクティブマト
リックス液晶表示装置は、裏面側基板の内面に複数の画
素電極とこれら各画素電極にそれぞれ対応する複数の薄
膜トランジスタとを配設し、表面側基板の内面に対向電
極を設けたアクティブマトリックス型の液晶セルと、こ
の液晶セルの表面側に配置された偏光板とからなり、か
つ、前記画素電極は光を反射させる金属膜からなるとと
もに、この画素電極は、前記薄膜トランジスタを覆う保
護絶縁膜の上に前記薄膜トランジスタを覆って設けられ
て前記保護絶縁膜に形成したコンタクト孔において前記
薄膜トランジスタに接続されており、さらに、前記液晶
セルのいずれか一方の基板の内面に、前記各画素電極間
の間隙に対応するブラックマスクが設けられていること
を特徴とするものである。
【0013】本発明のアクティブマトリックス液晶表示
装置において、前記画素電極の表面はほぼ鏡面であるの
が望ましく、また、前記偏光板はその表面が光散乱面と
なっているものが望ましい。なお、前記偏光板の光散乱
面は、例えば、偏光板の表面に微小な凹凸をもつ透明膜
を形成して構成すればよい。
【0014】
【作用】本発明のアクティブマトリックス液晶表示装置
においては、その表面側からの入射光が偏光板を通って
液晶セルに入射し、その液晶層を通った光が液晶セルの
裏面側基板の内面において光を反射させる金属膜からな
る画素電極により反射され、再び液晶層を通って前記偏
光板に入射して、この偏光板を透過した光が液晶表示装
置の表面側に出射する。
【0015】すなわち、この液晶表示装置は、液晶セル
の裏面側基板の内面に設けた画素電極を反射膜とするこ
とにより、液晶セルにその表面側から入射した光を、前
記裏面側基板の内面において前記画素電極により反射さ
せるとともに、液晶セルの表面側だけに1枚の偏光板を
設けて、この偏光板に、外部からの入射光を直線偏光と
する偏光作用と偏光状態を変えられた光を画像光とする
検光作用との両方の作用をもたせたものである。
【0016】この液晶表示装置においては、液晶セルの
両基板のうち、光が通るのは表面側基板だけであり、ま
た偏光板も1枚だけであるため、液晶セルの基板および
偏光板での光吸収による光量ロスを少なくすることがで
きる。
【0017】また、この液晶表示装置においては、液晶
セルの裏面側基板の内面に配設した薄膜トランジスタを
保護絶縁膜で覆い、その上に、反射膜を兼ねる画素電極
を前記薄膜トランジスタを覆って設けているため、画素
電極の面積を大きくして開口率を上げることができる。
【0018】したがって、本発明の液晶表示装置によれ
ば、反射型のものでありながら、液晶セルの基板および
偏光板での光吸収による光量ロスを少なくするととも
に、開口率も高くして明るい表示を得ることができる。
【0019】しかも、この液晶表示装置においては、前
記液晶セルのいずれか一方の基板の内面に、前記裏面側
基板に配設した各画素電極間の間隙に対応するブラック
マスクを設けているため、各画素間のコントラストを鮮
明にして高品位の画像を表示できる。
【0020】また、上記液晶表示装置では、液晶セルの
裏面側基板に設けた薄膜トランジスタが反射膜を兼ねる
画素電極で覆われているため、薄膜トランジスタが光に
さらされることはなく、したがって、上記ブラックマス
クで薄膜トランジスタに対応する領域を遮光する必要は
ない。
【0021】また、本発明の液晶表示装置において、前
記画素電極の表面つまり反射面が鏡面であれば、液晶層
を通った光を散乱させることなく反射させて偏光板に入
射させることができるし、さらに、前記偏光板の表面が
光散乱面であれば、液晶表示装置にその表面側から入射
する光が散乱されてから偏光板の偏光作用により直線偏
光になるとともに、前記反射面で反射された光が前記偏
光板の検光作用により画像光となってから散乱されるた
め、偏光板を通って入射した光が再び前記偏光板を通っ
て画像光となるまでは光が散乱されることはなく、した
がって、品質の良い画像を表示することができる。
【0022】さらに、前記偏光板の表面が光散乱面であ
れば、前記画素電極の反射面が鏡面であっても、表示観
察者の顔やその背景等の外部像の写り込みを生じること
はない。
【0023】
【実施例】
[第1の実施例]図1は本発明の第1の実施例を示すア
クティブマトリックス液晶表示装置の一部分の断面図で
ある。
【0024】この実施例のアクティブマトリックス液晶
表示装置は、カラー画像を表示するものであり、液晶セ
ル10と、1枚の偏光板30と、1枚の位相差板40と
で構成されており、偏光板30は液晶セル10の表面側
に配置され、位相差板40は液晶セル10と前記偏光板
30との間に配置されている。
【0025】まず、上記液晶セル10について説明する
と、この液晶セル10は、薄膜トランジスタ(以下、T
FTと記す)を能動素子とするアクティブマトリックス
型セルであり、この実施例では、液晶27の分子を両基
板11,12間においてツイスト配向させたものを用い
ている。
【0026】この液晶セル10の液晶層をはさんで対向
する一対の基板11,12のうち、裏面側の基板(図1
において下側の基板)11は、ガラス板等からなる絶縁
性基板(ただし、透明である必要はない)であり、この
裏面側基板11の内面つまり液晶層との対向面には、複
数の画素電極13とこれら各画素電極13にそれぞれ対
応する複数のTFT14とが行方向および列方向にマト
リックス状に配設され、その上に透明な配向膜23が設
けられている。
【0027】上記TFT14は、基板11上に形成され
たゲート電極15と、このゲート電極15を覆って基板
11のほぼ全面に形成されたゲート絶縁膜16と、前記
ゲート絶縁膜16の上に前記ゲート電極15と対向させ
て形成されたa−Si (アモルファスシリコン)等から
なるi型半導体膜17と、このi型半導体膜17の両側
部に不純物をドープしたa−Si 等からなるn型半導体
膜18を介して形成されたソース電極19sおよびドレ
イン電極19dとからなっており、このTFT14は、
基板11のほぼ全面にわたって設けられた保護絶縁膜2
1で覆われている。
【0028】なお、20はi型半導体膜17のチャンネ
ル領域の上に形成されたブロッキング絶縁膜であり、こ
のブロッキング絶縁膜20は、n型半導体膜18のパタ
ーニング時にi型半導体膜17を保護するために設けら
れたものである。
【0029】また、図示しないが、上記裏面側基板11
の上には、上記TFT14のゲート電極15にゲート信
号を供給するゲートライン(アドレスライン)と、前記
TFT14のドレイン電極19dに画像データに応じた
データ信号を供給するデータラインとが配線されてい
る。
【0030】上記ゲートラインは、基板11上に、上記
TFT14のゲート電極15と一体に形成されており、
このゲートラインは、その端子部を除いて前記ゲート絶
縁膜16で覆われている。また、上記データラインは、
前記ゲート絶縁膜16の上に形成されており、このデー
タラインは上記TFT14のドレイン電極19dにつな
がっている。
【0031】そして、上記画素電極13は、上記保護絶
縁膜21の上に、上記TFT14を覆って設けられてお
り、各画素電極13はそれぞれ、前記保護絶縁膜21に
形成したコンタクト孔21aにおいて対応するTFT1
4のソース電極19sに接続されている。
【0032】この画素電極13は、光を反射させる金属
膜、例えばAl 系合金等の反射率の高い金属膜からなっ
ている。つまり、この画素電極13は光の反射膜を兼ね
ており、その表面(反射面)はほぼ鏡面となっている。
【0033】さらに、上記裏面側基板11の上には、上
記ゲート絶縁膜16および保護絶縁膜21をはさんで各
画素電極13とそれぞれ対向するキャパシタ電極22が
設けられており、このキャパシタ電極22と画素電極1
3およびその間の絶縁膜16,21とによって、非選択
期間における画素の保持電圧を補償する補償容量(スト
レージキャパシタ)Cs が構成されている。なお、図示
しないが、上記裏面側基板11の上には、前記キャパシ
タ電極22と一体に形成したキャパシタラインが配線さ
れており、各キャパシタ電極22は、前記キャパシタラ
インを介して基準電位に接続される。
【0034】一方、液晶セル10の表面側基板(図1に
おいて上側の基板)12は、ガラス板または透明樹脂フ
ィルム等からなる透明基板(図ではガラス板)であり、
この表面側基板12の内面つまり液晶層との対向面に
は、上記裏面側基板11に配設した各画素電極13,1
3間の間隙に対応するブラックマスク24が設けられる
とともに、その上に、前記裏面側基板11上の全ての画
素電極13に対向する透明な対向電極25が設けられて
おり、さらにその上に、透明な配向膜26が設けられて
いる。なお、前記対向電極25は、上記裏面側基板11
の各画素電極の全てに対向する一枚膜状の電極とされて
いる。
【0035】上記ブラックマスク24は、黒色系樹脂ま
たはCr 等の金属膜(図では黒色系樹脂)からなってお
り、このブラックマスク24は、行方向および列方向に
マトリックス状に配設されている各画素電極13,13
間の間隙に対応させて格子状パターンに形成されてい
る。このブラックマスク28は、その縁部が画素電極1
3の縁部に僅かな重なり幅で対向する幅に形成されてい
る。
【0036】そして、上記裏面側基板11と表面側基板
12とは、図示しないが、その外周縁部において枠状の
シール材を介して接合されており、液晶27は両基板1
1,12間の前記シール材で囲まれた領域に充填されて
いる。
【0037】この液晶27は、誘電異方性が正のネマテ
ィック液晶であり、この液晶27の分子は、両基板1
1,12に設けた配向膜23,26によってそれぞれの
基板11,12上での配向方向を規制され、両基板1
1,12間においてツイスト配向されている。なお、上
記配向膜23,26は、ポリイミド等からなる水平配向
膜であり、その膜面にはラビングによる配向処理が施さ
れている。
【0038】また、上記偏光板30は、その表面が光散
乱面Aとなっている偏光板であり、この光散乱面Aは、
図2にその一部分の断面を拡大して示したように、偏光
板30の表面に微小な凹凸をもつ透明膜31を形成して
構成されている。
【0039】上記透明膜31は、アクリル樹脂等の光透
過率の高い樹脂からなっており、この透明膜31は、樹
脂材料を微小な凹凸をもつ印刷版を用いて偏光板30面
に転写印刷して硬化させる方法、前記樹脂材料を偏光板
30面に均一厚さに塗布して型押しにより凹凸を付けた
後に硬化させる方法、あるいは、前記樹脂材料にシリカ
等からなる透明な微粒子を混入したものを偏光板30面
に塗布して硬化させる方法のいずれかによって形成され
ている。
【0040】この透明膜31の凹凸の平均高さ(凹面と
凸面との高さの差)hは1〜5μm、凹凸の平均ピッチ
pは5〜40μmであり、上記光散乱面Aのヘイズ値
は、9〜14%である。
【0041】なお、上記ヘイズ値は、JIS K 67
14に準ずる積分球式光線透過率測定装置(ヘイズメー
タ)による測定値である。このヘイズ値は次式により算
出される。
【0042】全光線透過率;Tt(%)=T2 /T1 平行光線透過率;Tp(%)=Tt −Td 拡散透過率;Td(%)=[T4 −T3 ×(T2 /T1 )]
/T1 ヘイズ値;H(%) =(Td /Tt )×100 T1 ;入射光線量 T2 ;全光線透過光量 T3 ;測定装置の拡散光量 T4 ;試験片(透明膜31)と測定装置による拡散光量 また、上記位相差板40は、ポリカーボネート等の一軸
延伸フィルムからなっており、この位相差板40は、上
記液晶セル10の表面側に配置された偏光板30と前記
液晶セル10との間に、位相差板40の遅相軸(延伸
軸)と偏光板30の透過軸とを所定角度斜めにずらした
状態で配置されている。なお、この位相差板40は液晶
セル10の表面(表面側基板12の外面)に接着され、
偏光板30は位相差板40の表面に接着されている。
【0043】そして、この実施例の液晶表示装置では、
上記液晶セル10の両基板11,12上における液晶分
子の配向方向(配向膜23,26のラビング方向)と、
偏光板30の透過軸の方向および位相差板40の遅相軸
の方向を次のように設定している。
【0044】なお、この実施例では、液晶セル10の裏
面側基板11上における液晶分子配向方向を方位角0°
の方向とし、この方向を基準として、液晶セル10の表
面側基板12上における液晶分子配向方向と偏光板30
の透過軸方向および位相差板40の遅相軸方向を設定し
ている。
【0045】すなわち、図3は上記液晶表示装置におけ
る液晶セル10の液晶分子配向方向と、位相差板40の
遅相軸と、偏光板30の透過軸とを示す平面図であり、
図において11aは液晶セル10の裏面側基板11上に
おける液晶分子の配向方向、12aは液晶セル10の表
面側基板12上における液晶分子の配向方向を示してい
る。
【0046】この図3のように、液晶セル10の表面側
基板12上における液晶分子配向方向12aは、裏面側
基板11上における液晶分子配向方向11a、つまり方
位角0°の方向に対し、表面側から見て左回りにほぼ9
0°ずれており、液晶の分子は両基板11,12間にお
いてほぼ90°のツイスト角でツイスト配向されてい
る。
【0047】また、図3において、30aは偏光板30
の透過軸を示しており、この偏光板30の透過軸30a
は、上記方位角0°の方向に対し、表面側から見て左回
りにほぼ45°の方向にある。つまり、この偏光板30
の透過軸30aは、液晶セル10の表面側基板12上に
おける液晶分子配向方向12aに対して、ほぼ45°斜
めにずれている。
【0048】さらに、図3において、40aは位相差板
40の遅相軸を示しており、この位相差板40の遅相軸
40aは、前記方位角0°の方向に対し、表面側から見
て左回りにほぼ140°の方向にある。つまり、この位
相差板40の遅相軸40aは、上記偏光板30の透過軸
30aに対して、表面側から見て左回りにほぼ95°斜
めにずれている。
【0049】この液晶表示装置は、自然光または室内照
明光等の外光を利用して表示するものであり、その表面
側から入射する外光は、偏光板30と位相差板40とを
通って液晶セル10に入射し、その液晶層を通った光が
液晶セル10の裏面側基板11の内面に設けた反射膜を
兼ねる画素電極13で反射され、再び液晶層と前記位相
差板40とを通って前記偏光板30に入射して、この偏
光板30を透過した光が液晶表示装置の表面側に出射す
る。
【0050】すなわち、この液晶表示装置は、液晶セル
10の裏面側基板11の内面に設けた画素電極13を光
を反射させる金属膜で形成することによって、液晶セル
10にその表面側から入射した光をこの液晶セル10の
裏面側基板11の内面において前記画素電極13により
反射させるとともに、液晶セル10の表面側だけに1枚
の偏光板30を設けて、この偏光板30に、入射光を直
線偏光にする偏光作用と光の出射を制御する検光作用と
をもたせたものである。
【0051】上記液晶表示装置の表示動作を説明する
と、この液晶表示装置においては、偏光板30の透過軸
30aに対して位相差板40の遅相軸40aが斜めにず
れているため、前記偏光板30を通って入射した直線偏
光が、位相差板40を通る過程でその複屈折効果により
偏光状態を変えられて楕円偏光となり、この楕円偏光
が、液晶セル10の液晶層を通る過程でその複屈折効果
によりさらに偏光状態を変えられるとともに、液晶セル
10の裏面側基板11の内面で反射され、再び前記液晶
層および位相差板40を通る過程でこれらの複屈折効果
によりさらに偏光状態を変えられて前記偏光板30に入
射する。
【0052】そして、この偏光板30に入射した反射光
は、上記位相差板40と液晶層の複屈折効果により偏光
状態を変えられた非直線偏光であるため、その光のう
ち、前記偏光板30を透過する偏光成分の波長光だけが
この偏光板30を透過して出射し、この出射光がその波
長に対応した着色光となる。
【0053】つまり、この液晶表示装置は、位相差板4
0および液晶セル10の液晶層の複屈折効果と偏光板3
0の偏光および検光作用とを利用して光を着色するもの
であり、この液晶表示装置によれば、一般に用いられて
いるカラーフィルタを用いた液晶表示装置に比べて、非
常に明るい着色光を得ることができる。
【0054】すなわち、カラーフィルタは、その色に対
応する波長域以外の波長光を吸収して光を着色するが、
このカラーフィルタは、その色に対応する波長域の光も
かなり高い吸収率で吸収するため、カラーフィルタによ
って光を着色する液晶表示装置では、表示装置に入射す
る光のうちの着色光となる波長帯域の光量に比べて、カ
ラーフィルタを通った着色光の光量がかなり減少する。
【0055】この点、上記実施例の液晶表示装置は、カ
ラーフィルタを用いずに透過光を着色するものであるた
め、カラーフィルタによる光吸収はないし、また、位相
差板40と液晶層は、透過光の偏光状態を変えるだけで
ほとんど光を吸収しないため、これらの複屈折効果によ
り偏光状態を変えられた後に偏光板30を透過して出射
する着色光の光量は、前記偏光板30を通って入射した
直線偏光のうちの前記着色光となる波長帯域の光の量と
ほとんど変わらないから、高輝度の着色光が得られる。
【0056】また、カラーフィルタによって光を着色す
る液晶表示装置では、その表示色がカラーフィルタの色
によって決まるため、1つの画素で複数の色を表示する
ことはできなかったが、上記実施例の液晶表示装置によ
れば、1つの画素で複数の色を表示することができる。
【0057】すなわち、上記実施例の液晶表示装置にお
いては、位相差板40の複屈折効果は変化しないが、液
晶セル10の液晶層の複屈折効果は、画素電極13と対
向電極25との間に印加する電圧の大きさに応じて液晶
分子の配向状態が変化するのにともなって変化する。
【0058】また、液晶セル10の電極13,25間に
液晶分子が基板11,12面に対してほぼ垂直に立上が
り配向する電圧を印加したときは、液晶層の複屈折効果
が見掛上ほとんどなくなるが、そのときでも、偏光板3
0を通って入射した光が位相差板40の複屈折効果によ
って偏光状態を変えられる。
【0059】このため、液晶セル10への印加電圧を制
御して、その液晶層の複屈折効果を変化させてやれば、
それに応じて、位相差板40と液晶セル10の液晶層と
を通った光の偏光状態が変化するから、偏光板30を透
過して出射する着色光の色を変化させることができ、し
たがって、1つの画素で複数の色を表示することができ
る。
【0060】なお、この液晶表示装置の表示駆動は、基
本的には、一般に知られているアクティブマトリックス
液晶表示装置(TFTを能動素子とするもの)の表示駆
動と同様に、液晶セル10の対向電極25に同期信号に
同期した波形の基準信号を供給し、各ゲートラインに前
記同期信号に同期させて順次ゲート信号を供給するとと
もに、それに同期させて各データラインに画像データに
応じた電位のデータ信号を供給することによって行なえ
ばよく、前記データ信号の電位を画像データに応じて制
御すれば、各行の画素の選択期間に前記画像データに応
じた電位のデータ信号がTFT14を介して画素電極1
3に供給され、その電荷が補償容量Csに蓄積されて、
この補償容量Cs の蓄積電荷量に応じた電圧が、非選択
期間中、画素電極13と対向電極25との間に印加され
る。
【0061】上記液晶表示装置の表示色について説明す
ると、例えば上述したように、液晶セル10が液晶分子
を両基板11,12間においてほぼ90°のツイスト角
でツイスト配向させたものであって、その両基板11,
12上における液晶分子の配向方向11a,12aと、
偏光板30の透過軸30aと、位相差板40の遅相軸4
0aとがそれぞれ図3に示した方向にあり、かつ、液晶
セル10のΔn・d(液晶27の屈折率異方性Δnと液
晶層厚dとの積)の値が約1000nm、位相差板40
のリタデーションの値が約600nmである場合は、1
つの画素で赤、緑、青、白の色を表示することができ
る。
【0062】図4は、上記液晶表示装置の印加電圧に対
する出射光の色変化を示すCIE色度図であり、液晶表
示装置にその法線に対して30°の方向(方位は任意で
よい)から白色光を入射させ、液晶表示装置の法線方向
から出射光を観察した結果を示している。
【0063】この図4のように、上記液晶表示装置にお
いては、液晶セル10の電極13,25間に印加する電
圧値を大きくしてゆくのにともなって、出射光の色がP
S 点からPe 点まで矢印のように変化してゆき、その途
中で、光強度が高くかつ色純度もよい、緑G、青B、赤
R、白Wの色になる。
【0064】これら各色G,B,R,Wのxコーデネイ
ト値とyコーデネイト値は、緑Gでx=0.299,y
=0.396、青Bでx=0.247,y=0.23
3、赤Rでx=0.399,y=0.402、白Wでx
=0.332,y=0.351であり、いずれも十分満
足できる色純度をもっている。
【0065】なお、上記液晶表示装置においては、図4
のように、出射光の色が、緑Gから青Bに変化してゆく
途中においても白Wに近い色になるが、この付近では、
電圧の変化に対する色変化が大きく、したがって、この
色を表示させるための電圧制御が面倒であるから、白W
の表示は、赤Rの表示色を得る電圧より高い電圧によっ
て表示させるのが望ましい。
【0066】このように、上記液晶表示装置は、その出
射光の色が印加電圧に応じて緑G、青B、赤R、白Wの
色になるため、1つの画素で赤、緑、青、白の色を表示
することができるし、また隣接する複数の画素に異なる
色を表示させることにより、前記赤、緑、青、白のうち
の複数の色による混色を表示させることもできる。
【0067】なお、上記実施例の液晶表示装置は、赤、
緑、青、白の色を表示するものであるが、この液晶表示
装置の表示色は、印加電圧と、液晶セル10の両基板1
1,12上における液晶分子の配向方向11a,12a
および液晶分子のツイスト角と、偏光板30の透過軸3
0aの方向および位相差板40の遅相軸40aの方向と
によって決まるから、これらの条件を選択すれば、液晶
表示装置の表示色を任意に選ぶことができる。
【0068】そして、上記液晶表示装置では、液晶セル
10の裏面側基板11の内面に設けた画素電極13を反
射膜とし、液晶セル10の裏面側基板11の内面におい
て前記画素電極13により光を反射させるようにしてい
るため、液晶セル10の両基板11,12のうち、光が
通るのは表面側基板12だけであり、また偏光板30も
1枚だけであるため、液晶セルの基板および偏光板での
光吸収による光量ロスを少なくすることができる。
【0069】なお、この液晶表示装置においては、光
が、位相差板40と液晶セル10の液晶層も通るが、こ
の位相差板40と液晶層は前述したようにほとんど光を
吸収しないため、これらによる光量ロスはほとんどな
い。
【0070】また、上記液晶表示装置においては、液晶
セル10の裏面側基板11の内面に配設したTFT14
を保護絶縁膜21で覆い、反射膜を兼ねる画素電極13
を、前記保護絶縁膜21の上に前記TFT14を覆って
設けているため、この画素電極13の面積を大きくして
開口率を上げることができる。
【0071】したがって、上記液晶表示装置によれば、
反射型のものでありながら、液晶セルの基板および偏光
板での光吸収による光量ロスを少なくするとともに、開
口率も高くして明るい表示を得ることができる。
【0072】しかも、上記液晶表示装置においては、上
記液晶セル10の表面側基板12の内面に、裏面側基板
11に配設した各画素電極13,13間の間隙に対応す
るブラックマスク24を設けているため、各画素間のコ
ントラストを鮮明にして高品位の画像を表示できる。
【0073】また、この液晶表示装置では、液晶セル1
0の裏面側基板11に設けたTFT14が反射膜を兼ね
る画素電極13で覆われているため、TFT14が光に
さらされることはなく、したがって、上記ブラックマス
ク24でTFT14に対応する領域を遮光する必要はな
い。
【0074】さらに、上記液晶表示装置は、画素電極1
3で光を反射させるものであるため、この画素電極13
の裏面側に設けたキャパシタ電極22が開口率に影響す
ることはなく、したがってキャパシタ電極22の面積を
任意に選ぶことができ、したがって、前記補償容量Cs
の容量値を十分に確保することができる。
【0075】また、上記液晶表示装置においては、反射
膜を兼ねる画素電極13の表面つまり反射面がほぼ鏡面
であるが、この反射面が鏡面あれば、液晶層を通った光
を散乱させることなく反射させて偏光板30に入射させ
ることができるし、さらに、前記偏光板30の表面が光
散乱面Aであれば、液晶表示装置にその表面側から入射
する光が散乱されてから偏光板30の偏光作用により直
線偏光になるとともに、前記反射面で反射された光が前
記偏光板30の検光作用により画像光となってから散乱
されるため、偏光板30を通って入射した光が再び前記
偏光板30を通って画像光となるまでは光が散乱される
ことはなく、したがって、品質の良い画像を表示するこ
とができる。
【0076】さらに、上記偏光板30の表面が光散乱面
Aであれば、上記画素電極13の反射面が鏡面であって
も、表示観察者の顔やその背景等の外部像の写り込みを
生じることはない。
【0077】すなわち、上記液晶表示装置は、カラーフ
ィルタを用いずに光を着色するものであって、光の透過
率が高いため、画素電極13の表面つまり反射面が鏡面
であり、しかも偏光板30が光の散乱機能をもっていな
い場合は、表示観察者の顔やその背景等の外部像が前記
反射面に写ってその像が表示画像と重なって見えてしま
うが、前記偏光板30が光の散乱機能をもっていれば、
外部像の写り込みは生じない。
【0078】上記光散乱面Aの散乱効果は、上述したヘ
イズ値によって決まり、このヘイズ値が25%以上であ
ると、偏光板30の検光作用によって画像光となった光
も大きく散乱されて表示画像が不鮮明になり、またヘイ
ズ値が6%以下であると上記外部像の写り込みを生じる
が、光散乱面Aのヘイズ値が9〜14%の範囲であれ
ば、鮮明な表示画像を得るとともに外部像の写り込みも
なくすことができる。
【0079】[第2の実施例]なお、上記第1の実施例
では、液晶セル10の表面側基板12の内面にブラック
マスク24を設けているが、このブラックマスクは、画
素電極13およびTFT14を配設した裏面側基板11
の内面に設けてもよい。
【0080】図5は本発明の第2の実施例を示すアクテ
ィブマトリックス液晶表示装置の一部分の断面図であ
る。この実施例のアクティブマトリックス液晶表示装置
は、液晶セル10の裏面側基板11の内面に、黒色系樹
脂からなる絶縁性のブラックマスク28を格子状パター
ンに設けたものであり、このブラックマスク28は、そ
の縁部を画素電極13の縁部に極く小さい重なり幅でラ
ップさせて、画素電極13の下地膜である保護絶縁膜2
1の上に形成されている。
【0081】なお、この実施例の液晶表示装置は、ブラ
ックマスク28を液晶セル10の裏面側基板11の内面
に設けたものであるが、その他の構成は上述した第1の
実施例の液晶表示装置と同じであるから、重複する説明
は図に同符号を付して省略する。
【0082】この実施例のように、画素電極13および
TFT14を配設した裏面側基板11の内面にブラック
マスク28を設ければ、各画素電極13,13間の間隙
に対応させてブラックマスク28を精度よく形成できる
ため、ブラックマスク28の幅をより小さくして、開口
率をさらに上げることができる。
【0083】[他の実施例]なお、上記第1および第2
の実施例の液晶表示装置では、液晶セル10と偏光板3
0との間に位相差板40を配置しているが、この位相差
板40はなくてもよく、その場合でも、偏光板30の透
過軸を液晶セル10の表面側基板12上における液晶分
子の配向方向に対して斜めにずらしておけば、偏光板3
0を通って入射した光が、液晶セル10の液晶層を通る
過程でその複屈折効果により偏光状態を変えられるとと
もに、前記液晶セル10の裏面側基板11の内面におい
て画素電極13で反射され、再び前記液晶層を通る過程
でさらに偏光状態を変えられて前記偏光板30に入射す
るため、この偏光板30を透過する偏光成分の光を着色
光として出射させることができるし、また、液晶セル1
0への印加電圧を制御することによって前記着色光の色
を変化させることができる。
【0084】ただし、上記実施例のように、液晶セル1
0と偏光板30との間に位相差板40を配置すれば、偏
光板30を通って入射した光が、液晶セル10の液晶層
を通って再び前記偏光板30に入射する過程で、位相差
板40の複屈折効果によっても偏光状態を変えられるた
め、液晶セル10に液晶分子が基板11,12面に対し
てほぼ垂直に立上がり配向する電圧を印加したとき、つ
まり液晶層の複屈折効果が見掛上ほとんどなくなったと
きでも、位相差板40の複屈折効果によって偏光状態を
変えられた光を前記偏光板30に入射させて着色光を得
ることができる。なお、この場合、位相差板は2枚以上
重ねて配置してもよい。
【0085】また、上記実施例では、液晶セル10の液
晶分子のツイスト角をほぼ90°としたが、この液晶分
子のツイスト角は、90°に限らず、例えば180〜2
70°としてもよいし、さらにこの液晶セル10は、液
晶分子をホモジニアス配向、ホメオトロピック配向、ハ
イブリッド配向等の配向状態に配向させたものでもよ
い。
【0086】さらに、上記実施例の液晶表示装置は、複
屈折効果を利用してカラー画像を表示するものである
が、本発明は、TN型やSTN型のアクティブマトリッ
クス液晶表示装置にも適用することができる。
【0087】
【発明の効果】本発明のアクティブマトリックス液晶表
示装置によれば、液晶セルの裏面側基板の内面に設けた
画素電極に光の反射膜を兼ねさせているため、液晶セル
の両基板のうち、光が通るのは表面側基板だけであり、
また偏光板も1枚だけであるため、液晶セルの基板およ
び偏光板での光吸収による光量ロスを少なくすることが
できるし、また、液晶セルの裏面側基板の内面に配設し
た薄膜トランジスタを保護絶縁膜で覆い、反射膜を兼ね
る画素電極を、前記保護絶縁膜の上に前記薄膜トランジ
スタを覆って設けているため、この画素電極の面積を大
きくして開口率を上げることができるから、反射型のも
のでありながら、液晶セルの基板および偏光板での光吸
収による光量ロスを少なくするとともに、開口率も高く
して明るい表示を得ることができる。
【0088】しかも、この液晶表示装置においては、前
記液晶セルのいずれか一方の基板の内面に、前記裏面側
基板に配設した各画素電極間の間隙に対応するブラック
マスクを設けているため、各画素間のコントラストを鮮
明にして高品位の画像を表示できる。
【0089】また、上記液晶表示装置では、液晶セルの
裏面側基板に設けた薄膜トランジスタが反射膜を兼ねる
画素電極で覆われているため、薄膜トランジスタが光に
さらされることはなく、したがって、上記ブラックマス
クで薄膜トランジスタに対応する領域を遮光する必要は
ない。
【0090】また、本発明の液晶表示装置において、前
記画素電極の表面つまり反射面が鏡面であれば、液晶層
を通った光を散乱させることなく反射させて偏光板に入
射させることができるし、さらに、前記偏光板の表面が
光散乱面であれば、液晶表示装置にその表面側から入射
する光が散乱されてから偏光板の偏光作用により直線偏
光になるとともに、前記反射面で反射された光が前記偏
光板の検光作用により画像光となってから散乱されるた
め、偏光板を通って入射した光が再び前記偏光板を通っ
て画像光となるまでは光が散乱されることはなく、した
がって、品質の良い画像を表示することができる。
【0091】さらに、前記偏光板の表面が光散乱面であ
れば、前記画素電極の反射面が鏡面であっても、表示観
察者の顔やその背景等の外部像の写り込みを生じること
はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すアクティブマトリ
ックス液晶表示装置の一部分の断面図。
【図2】偏光板の表面の拡大断面図。
【図3】液晶セルの液晶分子配向方向と、位相差板の遅
相軸と、偏光板の透過軸とを示す平面図。
【図4】印加電圧に対する出射光の色変化を示すCIE
色度図。
【図5】本発明の第2の実施例を示すアクティブマトリ
ックス液晶表示装置の一部分の断面図。
【符号の説明】
10…液晶セル 11…裏面側基板 12…表面側基板 13…画素電極(反射膜) 14…TFT 21…保護絶縁膜 21a…コンタクト孔 22…キャパシタ電極 Cs …補償容量 23…配向膜 24,28…ブラックマスク 25…対向電極 26…配向膜 27…液晶 30…偏光板 40…位相差板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】反射型のアクティブマトリックス液晶表示
    装置であって、 裏面側基板の内面に複数の画素電極とこれら各画素電極
    にそれぞれ対応する複数の薄膜トランジスタとを配設
    し、表面側基板の内面に対向電極を設けたアクティブマ
    トリックス型の液晶セルと、この液晶セルの表面側に配
    置された偏光板とからなり、 かつ、前記画素電極は光を反射させる金属膜からなると
    ともに、この画素電極は、前記薄膜トランジスタを覆う
    保護絶縁膜の上に前記薄膜トランジスタを覆って設けら
    れて前記保護絶縁膜に形成したコンタクト孔において前
    記薄膜トランジスタに接続されており、 さらに、前記液晶セルのいずれか一方の基板の内面に、
    前記各画素電極間の間隙に対応するブラックマスクが設
    けられていることを特徴とするアクティブマトリックス
    液晶表示装置。
  2. 【請求項2】画素電極の表面はほぼ鏡面であることを特
    徴とする請求項1に記載のアクティブマトリックス液晶
    表示装置。
  3. 【請求項3】偏光板の表面が光散乱面となっていること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載のアクティ
    ブマトリックス液晶表示装置。
  4. 【請求項4】光散乱面は、偏光板の表面に微小な凹凸を
    もつ透明膜を形成して構成されていることを特徴とする
    請求項3に記載のアクティブマトリックス液晶表示装
    置。
JP10534894A 1994-05-12 1994-05-19 アクティブマトリックス液晶表示装置 Pending JPH07318974A (ja)

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MYPI95001211A MY114271A (en) 1994-05-12 1995-05-06 Reflection type color liquid crystal display device
TW84104512A TW382072B (en) 1994-05-12 1995-05-06 Reflection type color liquid crystal display device
US08/438,497 US5734455A (en) 1994-05-12 1995-05-10 Reflective birefringent type color liquid crystal display employing black mask
KR1019950011698A KR0181361B1 (ko) 1994-05-12 1995-05-12 반사형 컬러액정표시장치
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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