JPH09160065A - 液晶表示装置 - Google Patents
液晶表示装置Info
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- JPH09160065A JPH09160065A JP32174195A JP32174195A JPH09160065A JP H09160065 A JPH09160065 A JP H09160065A JP 32174195 A JP32174195 A JP 32174195A JP 32174195 A JP32174195 A JP 32174195A JP H09160065 A JPH09160065 A JP H09160065A
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- electrodes
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Abstract
(57)【要約】
【課題】表示領域の周囲も表示領域の背景部分と同じ表
示状態にして、画面の外観を良くする。 【解決手段】表示領域Aを表示を行なわない周囲領域を
介して囲む枠状シール材21を介して接合された一対の
基板11,12間のシール材21で囲まれた領域に液晶
22を封入するとともに、一対の基板11,12の内面
にそれぞれ、表示領域Aの液晶22に背景表示電圧を含
む複数の値の電圧を印加するための表示用電極13,1
4と、表示領域Aの周囲の領域の液晶22に前記背景表
示電圧を印加するためのダミー電極16,17とを設け
た。
示状態にして、画面の外観を良くする。 【解決手段】表示領域Aを表示を行なわない周囲領域を
介して囲む枠状シール材21を介して接合された一対の
基板11,12間のシール材21で囲まれた領域に液晶
22を封入するとともに、一対の基板11,12の内面
にそれぞれ、表示領域Aの液晶22に背景表示電圧を含
む複数の値の電圧を印加するための表示用電極13,1
4と、表示領域Aの周囲の領域の液晶22に前記背景表
示電圧を印加するためのダミー電極16,17とを設け
た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、表示領域に表示
される画像の背景部と、前記表示領域の周囲との画面の
明るさや色の違いを解消した液晶表示装置に関するもの
である。
される画像の背景部と、前記表示領域の周囲との画面の
明るさや色の違いを解消した液晶表示装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、一対の透明な基板間に
領域に液晶を挟持させたものであり、前記一対の基板
は、表示領域を表示を行なわない周囲領域を介して囲む
枠状のシール材を介して接合されており、液晶は両基板
間の前記シール材で囲まれた領域に封入されている。
領域に液晶を挟持させたものであり、前記一対の基板
は、表示領域を表示を行なわない周囲領域を介して囲む
枠状のシール材を介して接合されており、液晶は両基板
間の前記シール材で囲まれた領域に封入されている。
【0003】また、上記一対の基板の内面にはそれぞ
れ、前記表示領域の液晶に電圧を印加するための透明な
表示用電極が設けられるとともに、その上に配向膜が形
成されており、液晶の分子は、それぞれの基板の近傍に
おける配向方向を前記配向膜で規制されて所定の初期配
向状態に配向している。
れ、前記表示領域の液晶に電圧を印加するための透明な
表示用電極が設けられるとともに、その上に配向膜が形
成されており、液晶の分子は、それぞれの基板の近傍に
おける配向方向を前記配向膜で規制されて所定の初期配
向状態に配向している。
【0004】上記表示用電極は、例えば単純マトリック
ス方式の液晶表示装置においては、行方向に沿う走査電
極と、列方向に沿う信号電極であり、走査電極は一方の
基板の内面に所定本数互いに平行に設けられ、信号電極
は他方の基板の内面に所定本数互いに平行に設けられて
いる。なお、各走査電極の一端は、前記一方の基板の一
端縁部に導出されて走査側駆動回路との接続端子部とさ
れており、各信号電極の一端は、前記他方の基板の一側
縁部に導出されて信号側駆動回路との接続端子部とされ
ている。
ス方式の液晶表示装置においては、行方向に沿う走査電
極と、列方向に沿う信号電極であり、走査電極は一方の
基板の内面に所定本数互いに平行に設けられ、信号電極
は他方の基板の内面に所定本数互いに平行に設けられて
いる。なお、各走査電極の一端は、前記一方の基板の一
端縁部に導出されて走査側駆動回路との接続端子部とさ
れており、各信号電極の一端は、前記他方の基板の一側
縁部に導出されて信号側駆動回路との接続端子部とされ
ている。
【0005】上記液晶表示装置には、TN(ツイステッ
ドネマティック)型、STN(スーパーツイステッドネ
マティック)型、ECB(複屈折折効果)型のものなど
があり、これらの液晶表示装置は、液晶の分子を所定の
初期配向状態(TN型およびSTN型ではツイスト配向
状態、ECB型ではツイスト配向状態またはその他の対
向状態)に配向させるとともに、両基板の外面にそれぞ
れ偏光板を配置した構成となっている。
ドネマティック)型、STN(スーパーツイステッドネ
マティック)型、ECB(複屈折折効果)型のものなど
があり、これらの液晶表示装置は、液晶の分子を所定の
初期配向状態(TN型およびSTN型ではツイスト配向
状態、ECB型ではツイスト配向状態またはその他の対
向状態)に配向させるとともに、両基板の外面にそれぞ
れ偏光板を配置した構成となっている。
【0006】これらの液晶表示装置は、一対の基板の内
面にそれぞれ設けた表示用電極(単純マトリックス方式
の液晶表示装置では走査電極と信号電極)に駆動信号を
供給することにより、表示領域の液晶に、背景表示電圧
を含む複数の値の電圧電圧を印加して表示駆動されてい
る。なお、前記背景表示電圧は、TN型またはSTN型
液晶表示装置では非選択電圧であり、ECB型液晶表示
装置では所定の背景色が得られる電圧である。
面にそれぞれ設けた表示用電極(単純マトリックス方式
の液晶表示装置では走査電極と信号電極)に駆動信号を
供給することにより、表示領域の液晶に、背景表示電圧
を含む複数の値の電圧電圧を印加して表示駆動されてい
る。なお、前記背景表示電圧は、TN型またはSTN型
液晶表示装置では非選択電圧であり、ECB型液晶表示
装置では所定の背景色が得られる電圧である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の液晶表
示装置は、表示領域の周囲に、表示領域の背景部分とは
明るさや色の異なる縁状の模様が見えて、画面の品位を
損なうという問題をもっている。
示装置は、表示領域の周囲に、表示領域の背景部分とは
明るさや色の異なる縁状の模様が見えて、画面の品位を
損なうという問題をもっている。
【0008】これは、表示領域の液晶には背景を表示す
るときも上記背景表示電圧が印加されるのに対して、表
示領域の周囲の領域の液晶、つまりシール材の内周と表
示領域の外周との間の液晶には全く電圧が印加されない
ためである。
るときも上記背景表示電圧が印加されるのに対して、表
示領域の周囲の領域の液晶、つまりシール材の内周と表
示領域の外周との間の液晶には全く電圧が印加されない
ためである。
【0009】このため、TN型やSTN型の液晶表示装
置においては、表示領域の背景部分の液晶の分子は非選
択電圧によって初期配向状態(液晶分子が基板面に対し
て最も倒伏している状態)よりもある程度斜めに立ち上
がった状態になるが、表示領域の周囲の領域の液晶は初
期配向状態のままであり、したがって、液晶の複屈折性
が表示領域の背景部分表示領域の周囲とで異なって、表
示領域の周囲に、表示領域の背景部分とは明るさの異な
る縁状の模様が見える。
置においては、表示領域の背景部分の液晶の分子は非選
択電圧によって初期配向状態(液晶分子が基板面に対し
て最も倒伏している状態)よりもある程度斜めに立ち上
がった状態になるが、表示領域の周囲の領域の液晶は初
期配向状態のままであり、したがって、液晶の複屈折性
が表示領域の背景部分表示領域の周囲とで異なって、表
示領域の周囲に、表示領域の背景部分とは明るさの異な
る縁状の模様が見える。
【0010】なお、液晶分子をほぼ90°のツイスト角
で配向させるとともに、一対の偏光板をそれぞれ、その
偏光板が隣接する基板の近傍における液晶分子の配向方
向とほぼ平行にするかあるいはほぼ直交させて配置して
いるTN型の液晶表示装置の場合は、表示領域の周囲と
表示領域の背景部分とが、主に明るさが異なる状態で見
えるが、液晶分子を180°〜270°のツイスト角で
配向させるとともに、一対の偏光板をそれぞれ、その偏
光板が隣接する基板の近傍における液晶分子の配向方向
に対して斜めに交差させて配置しているSTN型の液晶
表示装置の場合は、一般に知られているような複屈折作
用による表示の帯色を生じるため、表示領域の周囲が、
表示領域の背景部分とは明るさと色味が異なって見え
る。
で配向させるとともに、一対の偏光板をそれぞれ、その
偏光板が隣接する基板の近傍における液晶分子の配向方
向とほぼ平行にするかあるいはほぼ直交させて配置して
いるTN型の液晶表示装置の場合は、表示領域の周囲と
表示領域の背景部分とが、主に明るさが異なる状態で見
えるが、液晶分子を180°〜270°のツイスト角で
配向させるとともに、一対の偏光板をそれぞれ、その偏
光板が隣接する基板の近傍における液晶分子の配向方向
に対して斜めに交差させて配置しているSTN型の液晶
表示装置の場合は、一般に知られているような複屈折作
用による表示の帯色を生じるため、表示領域の周囲が、
表示領域の背景部分とは明るさと色味が異なって見え
る。
【0011】また、ECB型の液晶表示装置は、液晶の
複屈折効果と偏光板の偏光作用とを利用して着色した表
示を得るものであり、その表示色は、印加電圧に応じた
液晶分子の配向状態の変化、つまり液晶の複屈折性の変
化に応じて変化するが、このECB型液晶表示装置で
は、例えば印加電圧が非選択電圧であるときの表示色を
背景色とする場合には、表示領域の周囲が、表示領域の
背景部分とは明るさと色味が異なって見え、また、ある
値の選択電圧を印加したときの表示色を背景色とする場
合には、表示領域の周囲が、表示領域の背景部分とは明
るさと色が大きく異なって見える。
複屈折効果と偏光板の偏光作用とを利用して着色した表
示を得るものであり、その表示色は、印加電圧に応じた
液晶分子の配向状態の変化、つまり液晶の複屈折性の変
化に応じて変化するが、このECB型液晶表示装置で
は、例えば印加電圧が非選択電圧であるときの表示色を
背景色とする場合には、表示領域の周囲が、表示領域の
背景部分とは明るさと色味が異なって見え、また、ある
値の選択電圧を印加したときの表示色を背景色とする場
合には、表示領域の周囲が、表示領域の背景部分とは明
るさと色が大きく異なって見える。
【0012】なお、液晶表示装置には一般に、その表示
領域の周囲を被覆する遮光枠が設けられるが、この遮光
枠の開口は、その取付け位置に誤差があっても表示領域
を遮光枠で覆うことがないように、表示領域よりもある
程度大きい面積に形成されているため、前記遮光枠を設
けた場合でも、表示領域の周囲(遮光枠の開口縁と表示
領域との間の部分)に、表示領域の背景部分とは明るさ
や色の異なる縁状の模様が見える。
領域の周囲を被覆する遮光枠が設けられるが、この遮光
枠の開口は、その取付け位置に誤差があっても表示領域
を遮光枠で覆うことがないように、表示領域よりもある
程度大きい面積に形成されているため、前記遮光枠を設
けた場合でも、表示領域の周囲(遮光枠の開口縁と表示
領域との間の部分)に、表示領域の背景部分とは明るさ
や色の異なる縁状の模様が見える。
【0013】この発明は、表示領域の周囲も表示領域の
背景部分と同じ表示状態にして、画面の外観等の品位を
良くすることができる液晶表示装置を提供することを目
的としたものである。
背景部分と同じ表示状態にして、画面の外観等の品位を
良くすることができる液晶表示装置を提供することを目
的としたものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は、表示領域を
表示を行なわない周囲領域を介して囲む枠状シール材を
介して接合された一対の基板間の前記シール材で囲まれ
た領域に液晶を封入するとともに、前記一対の基板の内
面にそれぞれ、前記表示領域の液晶に背景表示電圧を含
む複数の値の電圧を印加するための表示用電極と、前記
周囲領域の液晶に前記背景表示電圧を印加するためのダ
ミー電極とを設けたことを特徴とするものである。
表示を行なわない周囲領域を介して囲む枠状シール材を
介して接合された一対の基板間の前記シール材で囲まれ
た領域に液晶を封入するとともに、前記一対の基板の内
面にそれぞれ、前記表示領域の液晶に背景表示電圧を含
む複数の値の電圧を印加するための表示用電極と、前記
周囲領域の液晶に前記背景表示電圧を印加するためのダ
ミー電極とを設けたことを特徴とするものである。
【0015】この発明において、前記ダミー電極は、シ
ール材の内周と表示領域の外周との間のほぼ中間部から
前記表示領域側の部分に設け、前記ダミー電極を設けた
領域の外側を遮光枠で被覆するのが望ましい。
ール材の内周と表示領域の外周との間のほぼ中間部から
前記表示領域側の部分に設け、前記ダミー電極を設けた
領域の外側を遮光枠で被覆するのが望ましい。
【0016】この発明によれば、表示領域の周囲の領域
の液晶、つまりシール材の内周と表示領域の外周との間
の液晶にも背景表示電圧が印加されるため、表示領域の
周囲も表示領域の背景部分と同じ表示状態にして、画面
の外観等の品位を良くすることができる。
の液晶、つまりシール材の内周と表示領域の外周との間
の液晶にも背景表示電圧が印加されるため、表示領域の
周囲も表示領域の背景部分と同じ表示状態にして、画面
の外観等の品位を良くすることができる。
【0017】また、この発明において、前記ダミー電極
を、シール材の内周と表示領域の外周との間のほぼ中間
部から前記表示領域側の部分に設け、それより外側の部
分を遮光枠で被覆するようにすれば、隣り合うダミー電
極の隣接長さおよび両基板のダミー電極同士の対向面積
を小さくして、ダミー電極を設けたことによる電極間の
短絡欠陥の発生率を低減することができる。
を、シール材の内周と表示領域の外周との間のほぼ中間
部から前記表示領域側の部分に設け、それより外側の部
分を遮光枠で被覆するようにすれば、隣り合うダミー電
極の隣接長さおよび両基板のダミー電極同士の対向面積
を小さくして、ダミー電極を設けたことによる電極間の
短絡欠陥の発生率を低減することができる。
【0018】この発明は、種々の表示方式の液晶表示装
置に適用できるが、特に、表示用電極に印加される複数
の値の電圧に応じて表示色を変化させるカラー液晶表示
装置に適用すれば、上記効果をより顕著に得ることがで
きる。
置に適用できるが、特に、表示用電極に印加される複数
の値の電圧に応じて表示色を変化させるカラー液晶表示
装置に適用すれば、上記効果をより顕著に得ることがで
きる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を、
ECB型の液晶表示装置に適用した場合について説明す
る。図1および図2はこの発明の第1の実施例を示して
おり、図1は液晶表示装置の断面図、図2は一対の基板
にそれぞれ設けられた電極の平面図である。図2におい
て、(a)は一方の基板に設けられた電極を示し、
(b)は他方の基板に設けられた電極を示している。
ECB型の液晶表示装置に適用した場合について説明す
る。図1および図2はこの発明の第1の実施例を示して
おり、図1は液晶表示装置の断面図、図2は一対の基板
にそれぞれ設けられた電極の平面図である。図2におい
て、(a)は一方の基板に設けられた電極を示し、
(b)は他方の基板に設けられた電極を示している。
【0020】この実施例のECB型液晶表示装置は、液
晶セル10と、この液晶セル10をはさんでその表面側
と裏面側とに配置された表側偏光板23および裏側偏光
板24と、前記表側偏光板21と液晶セル10との間に
配置された位相差板25と、前記裏側偏光板24の裏面
側に配置された反射板26と、前記表側偏光板23の表
面に配置される遮光枠27とからなっている。なお、前
記反射板26は、樹脂フィルム等からなるベースシート
の表面に銀またはアルミニウム等の金属膜を蒸着した無
指向性反射板である。
晶セル10と、この液晶セル10をはさんでその表面側
と裏面側とに配置された表側偏光板23および裏側偏光
板24と、前記表側偏光板21と液晶セル10との間に
配置された位相差板25と、前記裏側偏光板24の裏面
側に配置された反射板26と、前記表側偏光板23の表
面に配置される遮光枠27とからなっている。なお、前
記反射板26は、樹脂フィルム等からなるベースシート
の表面に銀またはアルミニウム等の金属膜を蒸着した無
指向性反射板である。
【0021】上記液晶セル10は、表示領域(図2にお
いて破線ハッチングを施した領域)Aを表示を行なわな
い周囲領域を介して囲む枠状シール材21を介して接合
された表裏一対の透明基板(例えばガラス基板)11,
12間の前記シール材21で囲まれた領域にネマティッ
ク液晶22を封入したものであり、前記一対の基板1
1,12の内面にはそれぞれ、前記表示領域Aの液晶2
2に背景表示電圧を含む複数の値の電圧を印加するため
の表示用電極13,14と、前記表示領域Aの周囲の領
域の液晶20に前記背景表示電圧を印加するためのダミ
ー電極15,16および17,18とが設けられてお
り、その上に、表示領域Aからダミー電極15,16お
よび17,18の形成領域にわたって配向膜19,20
が設けられている。なお、上記表示用電極13,14と
ダミー電極15,16,17,18は、いずれも、IT
O等からなる透明電極である。
いて破線ハッチングを施した領域)Aを表示を行なわな
い周囲領域を介して囲む枠状シール材21を介して接合
された表裏一対の透明基板(例えばガラス基板)11,
12間の前記シール材21で囲まれた領域にネマティッ
ク液晶22を封入したものであり、前記一対の基板1
1,12の内面にはそれぞれ、前記表示領域Aの液晶2
2に背景表示電圧を含む複数の値の電圧を印加するため
の表示用電極13,14と、前記表示領域Aの周囲の領
域の液晶20に前記背景表示電圧を印加するためのダミ
ー電極15,16および17,18とが設けられてお
り、その上に、表示領域Aからダミー電極15,16お
よび17,18の形成領域にわたって配向膜19,20
が設けられている。なお、上記表示用電極13,14と
ダミー電極15,16,17,18は、いずれも、IT
O等からなる透明電極である。
【0022】この液晶セル10は、単純マトリックス方
式のものであり、表側基板11の表示用電極13は行方
向に沿わせて所定本数互いに平行に設けられた走査電
極、裏側基板12の表示用電極13は列方向に沿わせて
所定本数互いに平行に設けられた信号電極である。
式のものであり、表側基板11の表示用電極13は行方
向に沿わせて所定本数互いに平行に設けられた走査電
極、裏側基板12の表示用電極13は列方向に沿わせて
所定本数互いに平行に設けられた信号電極である。
【0023】また、表側基板11側のダミー電極15,
16と、裏側基板12側のダミー電極(以下、走査側ダ
ミー電極という)17,18は、それぞれ、図2の
(a),(b)のように、表示領域Aの両側と両端側
に、表示領域Aを囲むように設けられている。
16と、裏側基板12側のダミー電極(以下、走査側ダ
ミー電極という)17,18は、それぞれ、図2の
(a),(b)のように、表示領域Aの両側と両端側
に、表示領域Aを囲むように設けられている。
【0024】すなわち、表側基板11側のダミー電極1
5,16のうち、表示領域Aの両側に設けられる走査側
ダミー電極15は、上記シール材21で囲まれた領域の
ほぼ全長にわたって、その外側縁がシール材21の内周
に近接し、内側縁が走査電極群の両端の走査電極13に
各走査電極間の間隔とほぼ同じ間隔をもって近接する幅
に形成されており、表示領域Aの両端側に設けられる走
査側ダミー電極16は、各走査電極13の両端部をそれ
ぞれ上記シール材21の内周近くまで延長させることに
よって各走査電極13と一体に形成されている。
5,16のうち、表示領域Aの両側に設けられる走査側
ダミー電極15は、上記シール材21で囲まれた領域の
ほぼ全長にわたって、その外側縁がシール材21の内周
に近接し、内側縁が走査電極群の両端の走査電極13に
各走査電極間の間隔とほぼ同じ間隔をもって近接する幅
に形成されており、表示領域Aの両端側に設けられる走
査側ダミー電極16は、各走査電極13の両端部をそれ
ぞれ上記シール材21の内周近くまで延長させることに
よって各走査電極13と一体に形成されている。
【0025】また、上記各走査電極13の一端、つまり
各走査電極13の両端に一体に形成された走査側ダミー
電極16のうちの一端側のダミー電極16の端部と、表
示領域Aの両側に設けられた走査側ダミー電極15の一
端は、それぞれ表側基板11の一端縁部に導出されて、
走査側駆動回路との接続端子部13a,15aとされて
いる。
各走査電極13の両端に一体に形成された走査側ダミー
電極16のうちの一端側のダミー電極16の端部と、表
示領域Aの両側に設けられた走査側ダミー電極15の一
端は、それぞれ表側基板11の一端縁部に導出されて、
走査側駆動回路との接続端子部13a,15aとされて
いる。
【0026】一方、裏側基板12側のダミー電極(以
下、信号側ダミー電極という)17,18のうち、表示
領域Aの両端側に設けられる信号側ダミー電極17は、
上記シール材21で囲まれた領域のほぼ全幅にわたっ
て、その外側縁がシール材21の内周に近接し、内側縁
が信号電極群の両端の信号電極14に各信号電極間の間
隔とほぼ同じ間隔をもって近接する幅に形成されてお
り、この信号側ダミー電極17は、上記表側基板11側
の表示領域Aの両側に設けられた走査側ダミー電極15
の両端部と、各走査電極13の両端に形成された走査側
ダミー電極16とに対向している。
下、信号側ダミー電極という)17,18のうち、表示
領域Aの両端側に設けられる信号側ダミー電極17は、
上記シール材21で囲まれた領域のほぼ全幅にわたっ
て、その外側縁がシール材21の内周に近接し、内側縁
が信号電極群の両端の信号電極14に各信号電極間の間
隔とほぼ同じ間隔をもって近接する幅に形成されてお
り、この信号側ダミー電極17は、上記表側基板11側
の表示領域Aの両側に設けられた走査側ダミー電極15
の両端部と、各走査電極13の両端に形成された走査側
ダミー電極16とに対向している。
【0027】また、表示領域Aの両側に設けられる信号
側ダミー電極18は、各信号電極14の両端部をそれぞ
れ上記シール材21の内周近くまで延長させることによ
って各信号電極14と一体に形成されており、これらの
信号側ダミー電極18は、上記表側基板11側の表示領
域Aの両側に設けられた走査側ダミー電極15に対向し
ている。
側ダミー電極18は、各信号電極14の両端部をそれぞ
れ上記シール材21の内周近くまで延長させることによ
って各信号電極14と一体に形成されており、これらの
信号側ダミー電極18は、上記表側基板11側の表示領
域Aの両側に設けられた走査側ダミー電極15に対向し
ている。
【0028】そして、上記各信号電極14の一端、つま
り各信号電極14の両端に一体に形成された信号側ダミ
ー電極18のうちの一端側のダミー電極18の端部と、
表示領域Aの両端側に設けられた信号側ダミー電極17
の一端は、それぞれ裏側基板12の一側縁部に導出され
て、信号側駆動回路との接続端子部14a,17aとさ
れている。
り各信号電極14の両端に一体に形成された信号側ダミ
ー電極18のうちの一端側のダミー電極18の端部と、
表示領域Aの両端側に設けられた信号側ダミー電極17
の一端は、それぞれ裏側基板12の一側縁部に導出され
て、信号側駆動回路との接続端子部14a,17aとさ
れている。
【0029】また、上記液晶セル10の両基板11,1
2に内面に設けられた配向膜19,20はそれぞれ、そ
の膜面のラビングにより所定の方向に配向処理されてお
り、液晶22の分子は、両基板11,12の近傍におけ
る配向方向を前記配向膜19,20で規制されて、両基
板11,12間において所定のツイスト角でツイスト配
向している。
2に内面に設けられた配向膜19,20はそれぞれ、そ
の膜面のラビングにより所定の方向に配向処理されてお
り、液晶22の分子は、両基板11,12の近傍におけ
る配向方向を前記配向膜19,20で規制されて、両基
板11,12間において所定のツイスト角でツイスト配
向している。
【0030】そして、この液晶表示装置では、液晶セル
10の両基板11,12の近傍における液晶分子の配向
方向と、表側偏光板23および裏側偏光板24と位相差
板25のそれぞれの光学軸(偏光板では透過軸または吸
収軸、位相差板では遅相軸または進相軸)の方向とを、
表側偏光板23を透過して入射した直線偏光が、位相差
板25および液晶セル10を透過する間に、位相差板2
5の複屈折効果と液晶セル10の液晶22の複屈折効果
とによって各波長光がそれぞれ偏光状態の異なる楕円偏
光となった光となり、その光のうちの裏側偏光板24を
透過した光の各波長光の光強度が所望の比率になるよう
に設定している。
10の両基板11,12の近傍における液晶分子の配向
方向と、表側偏光板23および裏側偏光板24と位相差
板25のそれぞれの光学軸(偏光板では透過軸または吸
収軸、位相差板では遅相軸または進相軸)の方向とを、
表側偏光板23を透過して入射した直線偏光が、位相差
板25および液晶セル10を透過する間に、位相差板2
5の複屈折効果と液晶セル10の液晶22の複屈折効果
とによって各波長光がそれぞれ偏光状態の異なる楕円偏
光となった光となり、その光のうちの裏側偏光板24を
透過した光の各波長光の光強度が所望の比率になるよう
に設定している。
【0031】また、上記遮光枠27は、液晶表示装置の
表示領域Aの周囲を被覆するものであり、この遮光枠2
7の開口27aは、その取付け位置に誤差があっても表
示領域Aを遮光枠27で覆うことがないように、表示領
域Aよりもある程度大きい面積に形成されている。な
お、この遮光枠27は、液晶表示装置をその支持部等に
押さえ固定するための部材を兼ねる金属板からなってい
る。
表示領域Aの周囲を被覆するものであり、この遮光枠2
7の開口27aは、その取付け位置に誤差があっても表
示領域Aを遮光枠27で覆うことがないように、表示領
域Aよりもある程度大きい面積に形成されている。な
お、この遮光枠27は、液晶表示装置をその支持部等に
押さえ固定するための部材を兼ねる金属板からなってい
る。
【0032】上記液晶表示装置は、自然光や室内照明光
等の外光を利用し、表面側から入射する光を裏面側に配
置した反射板26で反射させて表示するものであり、こ
の液晶表示装置は、液晶セル10の両基板11,12の
電極13,14間に電圧を印加して表示駆動される。
等の外光を利用し、表面側から入射する光を裏面側に配
置した反射板26で反射させて表示するものであり、こ
の液晶表示装置は、液晶セル10の両基板11,12の
電極13,14間に電圧を印加して表示駆動される。
【0033】この液晶表示装置においては、その表面側
からの入射光が表側偏光板23を透過して直線偏光とな
り、その光が位相差板25と液晶セル10とを順に透過
して裏側偏光板24に入射するとともに、この裏側偏光
板24を透過した光が反射板26で反射され、前記裏側
偏光板24と液晶セル10と位相差板25と表側偏光板
23とを順次透過して表面側に出射する。
からの入射光が表側偏光板23を透過して直線偏光とな
り、その光が位相差板25と液晶セル10とを順に透過
して裏側偏光板24に入射するとともに、この裏側偏光
板24を透過した光が反射板26で反射され、前記裏側
偏光板24と液晶セル10と位相差板25と表側偏光板
23とを順次透過して表面側に出射する。
【0034】そして、液晶セル10の液晶22の分子
は、液晶セル10の電極13,14間に印加される電圧
に応じて、ツイスト配向状態を保ちつつ立上がり配向す
るが、液晶分子の配向状態がツイスト配向状態にあると
きは、表側偏光板23を透過して入射した直線偏光が、
位相差板25と液晶セル10とを通る過程で、位相差板
25および液晶セル10の液晶22の複屈折効果により
偏光状態を変えられ、各波長光がそれぞれ偏光状態の異
なる楕円偏光となった光となって裏側偏光板24に入射
して、この裏側偏光板24を透過した光が、その光を構
成する各波長光の光強度の比に応じた色の光になり、そ
の光が反射板26で反射されて液晶表示装置の表面側に
出射する。
は、液晶セル10の電極13,14間に印加される電圧
に応じて、ツイスト配向状態を保ちつつ立上がり配向す
るが、液晶分子の配向状態がツイスト配向状態にあると
きは、表側偏光板23を透過して入射した直線偏光が、
位相差板25と液晶セル10とを通る過程で、位相差板
25および液晶セル10の液晶22の複屈折効果により
偏光状態を変えられ、各波長光がそれぞれ偏光状態の異
なる楕円偏光となった光となって裏側偏光板24に入射
して、この裏側偏光板24を透過した光が、その光を構
成する各波長光の光強度の比に応じた色の光になり、そ
の光が反射板26で反射されて液晶表示装置の表面側に
出射する。
【0035】また、液晶セル10の電極13,14間に
印加する電圧を変化させると、その電圧による液晶分子
の配向状態の変化によって液晶層の複屈折性が変化す
る。この液晶層の複屈折性は、液晶分子の立上がり角が
大きくなるのにともなって小さくなる。
印加する電圧を変化させると、その電圧による液晶分子
の配向状態の変化によって液晶層の複屈折性が変化す
る。この液晶層の複屈折性は、液晶分子の立上がり角が
大きくなるのにともなって小さくなる。
【0036】液晶セル10の液晶層の複屈折性が変化す
ると、それにともなって、位相差板25および液晶セル
10を透過して裏側偏光板24に入射する光の偏光状態
が変化するため、この裏側偏光板24を透過する各波長
光の光強度の比に応じて光の着色が変化し、その光が反
射板26で反射されて液晶表示装置の表面側に出射す
る。
ると、それにともなって、位相差板25および液晶セル
10を透過して裏側偏光板24に入射する光の偏光状態
が変化するため、この裏側偏光板24を透過する各波長
光の光強度の比に応じて光の着色が変化し、その光が反
射板26で反射されて液晶表示装置の表面側に出射す
る。
【0037】このように、上記液晶表示装置は、位相差
板25および液晶セル10の液晶22の複屈折効果と偏
光板23,24の偏光作用とを利用して着色した表示を
得るとともに、液晶セル10への印加電圧を制御するこ
とにより、同じ画素で複数の色を表示するようにしたも
のであり、この液晶表示装置においては、表側偏光板2
3を透過して入射した直線偏光が、位相差板25の複屈
折効果と液晶セル10の液晶22の複屈折効果とを受け
るため、裏側偏光板24に入射する光の偏光状態が液晶
セル10への印加電圧に応じて大きく変化するから、多
くの色を充分な色純度で表示することができる。
板25および液晶セル10の液晶22の複屈折効果と偏
光板23,24の偏光作用とを利用して着色した表示を
得るとともに、液晶セル10への印加電圧を制御するこ
とにより、同じ画素で複数の色を表示するようにしたも
のであり、この液晶表示装置においては、表側偏光板2
3を透過して入射した直線偏光が、位相差板25の複屈
折効果と液晶セル10の液晶22の複屈折効果とを受け
るため、裏側偏光板24に入射する光の偏光状態が液晶
セル10への印加電圧に応じて大きく変化するから、多
くの色を充分な色純度で表示することができる。
【0038】上記液晶表示装置の1つの画素で表示でき
る色は、液晶セル10の液晶分子のツイスト配向状態
と、表側偏光板23および裏側偏光板24と位相差板2
5のそれぞれの光学軸の向きと、液晶セル10のΔnd
(液晶の屈折率異方性Δnと液晶層厚dとの積)および
位相差板25のリタデーションとによって決まる。
る色は、液晶セル10の液晶分子のツイスト配向状態
と、表側偏光板23および裏側偏光板24と位相差板2
5のそれぞれの光学軸の向きと、液晶セル10のΔnd
(液晶の屈折率異方性Δnと液晶層厚dとの積)および
位相差板25のリタデーションとによって決まる。
【0039】例えば、液晶セル10の液晶分子が裏面側
基板12から表面側基板11に向かって表面側から見て
右回りに250°±20°のツイスト角でツイスト配向
しており、液晶セル10の裏面側基板12の近傍におけ
る液晶分子配向方向を0°の方向としたとき、表側偏光
板23の透過軸が表面側から見て前記液晶分子のツイス
ト方向と逆方向に65°±10°の方向、裏側偏光板2
4の透過軸が表面側から見て前記液晶分子のツイスト方
向と同方向に45°±10°の方向、位相差板25の遅
相軸が表面側から見て前記液晶分子のツイスト方向と逆
方向に15°±10°の方向にあるとともに、液晶セル
10のΔndの値が1300nm〜1500nm、位相
差板25のリタデーションの値が1450nm〜175
0nmである場合は、液晶セル10の液晶分子が初期の
プレチルト角でツイスト配向している初期配向状態(電
圧無印加状態)ではほぼ無彩色の明表示である白が表示
され、液晶セル10の電極13,14間に電圧を印加
し、その電圧を高くしてゆくと、液晶分子がツイスト配
向状態を保ちつつ立ち上がり配向してゆくのにともなっ
て、表示色が白から赤、青、緑の順に変化する。
基板12から表面側基板11に向かって表面側から見て
右回りに250°±20°のツイスト角でツイスト配向
しており、液晶セル10の裏面側基板12の近傍におけ
る液晶分子配向方向を0°の方向としたとき、表側偏光
板23の透過軸が表面側から見て前記液晶分子のツイス
ト方向と逆方向に65°±10°の方向、裏側偏光板2
4の透過軸が表面側から見て前記液晶分子のツイスト方
向と同方向に45°±10°の方向、位相差板25の遅
相軸が表面側から見て前記液晶分子のツイスト方向と逆
方向に15°±10°の方向にあるとともに、液晶セル
10のΔndの値が1300nm〜1500nm、位相
差板25のリタデーションの値が1450nm〜175
0nmである場合は、液晶セル10の液晶分子が初期の
プレチルト角でツイスト配向している初期配向状態(電
圧無印加状態)ではほぼ無彩色の明表示である白が表示
され、液晶セル10の電極13,14間に電圧を印加
し、その電圧を高くしてゆくと、液晶分子がツイスト配
向状態を保ちつつ立ち上がり配向してゆくのにともなっ
て、表示色が白から赤、青、緑の順に変化する。
【0040】したがって、この液晶表示装置によれば、
同じ画素部で白,赤,緑,青の色を表示させることがで
きるから、そのうちの1つの色を背景色として、その背
景中に他の複数の色で画像を表示することができる。ま
た、白を背景色とすれば、赤,緑,青の三原色の画素の
組み合わせによりフルカラーまたはマルチカラーと呼ば
れる色彩の豊かな多色カラー表示を実現することができ
る。
同じ画素部で白,赤,緑,青の色を表示させることがで
きるから、そのうちの1つの色を背景色として、その背
景中に他の複数の色で画像を表示することができる。ま
た、白を背景色とすれば、赤,緑,青の三原色の画素の
組み合わせによりフルカラーまたはマルチカラーと呼ば
れる色彩の豊かな多色カラー表示を実現することができ
る。
【0041】この場合、実際の表示駆動においては、印
加電圧が非選択電圧(駆動信号の非選択期間の波形に対
応する電圧)であるときに表示色が白になるが、この白
は、液晶分子が非選択電圧によって初期配向状態よりも
ある程度斜めに立ち上がったとき、つまり、液晶の複屈
折性が、液晶分子が初期配向状態にあるときの複屈折性
に対してある程度変化したときに得られる色であって、
液晶分子が初期配向状態にあるときの表示色である白と
は、明るさと色味が異なる白である。
加電圧が非選択電圧(駆動信号の非選択期間の波形に対
応する電圧)であるときに表示色が白になるが、この白
は、液晶分子が非選択電圧によって初期配向状態よりも
ある程度斜めに立ち上がったとき、つまり、液晶の複屈
折性が、液晶分子が初期配向状態にあるときの複屈折性
に対してある程度変化したときに得られる色であって、
液晶分子が初期配向状態にあるときの表示色である白と
は、明るさと色味が異なる白である。
【0042】そして、表示領域Aの周囲の領域の液晶、
つまりシール材21の内周と表示領域Aの外周との間の
液晶には全く電圧が印加されないとすると、この表示領
域Aの周囲の色は、常に、液晶分子が初期配向状態にあ
るときの表示色である白であるため、例えば印加電圧が
非選択電圧であるときの表示色である白を背景色とする
場合には、表示領域Aの周囲が、表示領域Aの背景部分
の白とは明るさと色味が異なって見え、また、ある値の
選択電圧を印加したときの表示色である赤,緑,青のい
ずれかを背景色とする場合には、表示領域Aの周囲が、
表示領域の背景部分とは明るさと色が大きく異なって見
える。
つまりシール材21の内周と表示領域Aの外周との間の
液晶には全く電圧が印加されないとすると、この表示領
域Aの周囲の色は、常に、液晶分子が初期配向状態にあ
るときの表示色である白であるため、例えば印加電圧が
非選択電圧であるときの表示色である白を背景色とする
場合には、表示領域Aの周囲が、表示領域Aの背景部分
の白とは明るさと色味が異なって見え、また、ある値の
選択電圧を印加したときの表示色である赤,緑,青のい
ずれかを背景色とする場合には、表示領域Aの周囲が、
表示領域の背景部分とは明るさと色が大きく異なって見
える。
【0043】しかし、この実施例の液晶表示装置におい
ては、上述したように、液晶セル10の一対の基板1
1,12の内面にそれぞれ、表示領域Aの周囲を囲むよ
うにダミー電極15,16および17,18を設けてい
るため、このダミー電極15,16と17,18との間
にも、表示領域Aの背景部分の液晶22に印加する背景
表示電圧を印加することにより、表示領域Aの周囲も表
示領域Aの背景部分と同じ表示状態にして、画面の外観
等の品位を良くすることができる。
ては、上述したように、液晶セル10の一対の基板1
1,12の内面にそれぞれ、表示領域Aの周囲を囲むよ
うにダミー電極15,16および17,18を設けてい
るため、このダミー電極15,16と17,18との間
にも、表示領域Aの背景部分の液晶22に印加する背景
表示電圧を印加することにより、表示領域Aの周囲も表
示領域Aの背景部分と同じ表示状態にして、画面の外観
等の品位を良くすることができる。
【0044】すなわち、例えば白を背景色とする場合に
は、上記ダミー電極15,16と17,18との間に、
表示領域Aの背景部分の液晶22に印加する非選択電圧
と同じ電圧を背景表示電圧として印加すればよく、この
ようにすれば、表示領域Aの周囲の領域の液晶22が表
示領域Aの背景部分の液晶と同じ配向状態に配向して、
表示領域Aの周囲も、表示領域Aの背景部分と同じ明る
さと色味の白になる。
は、上記ダミー電極15,16と17,18との間に、
表示領域Aの背景部分の液晶22に印加する非選択電圧
と同じ電圧を背景表示電圧として印加すればよく、この
ようにすれば、表示領域Aの周囲の領域の液晶22が表
示領域Aの背景部分の液晶と同じ配向状態に配向して、
表示領域Aの周囲も、表示領域Aの背景部分と同じ明る
さと色味の白になる。
【0045】また、赤,緑,青のいずれかを背景色とす
る場合には、上記ダミー電極15,16と17,18と
の間に、表示領域Aの背景部分の液晶22に印加する選
択電圧(赤,緑,青のいずれかの背景色が得られる電
圧)と同じ電圧を背景表示電圧として印加すればよく、
このようにすれば、表示領域Aの周囲の領域の液晶22
が表示領域Aの背景部分の液晶と同じ配向状態に配向し
て、表示領域Aの周囲も、表示領域Aの背景部分と同じ
明るさと色になる。
る場合には、上記ダミー電極15,16と17,18と
の間に、表示領域Aの背景部分の液晶22に印加する選
択電圧(赤,緑,青のいずれかの背景色が得られる電
圧)と同じ電圧を背景表示電圧として印加すればよく、
このようにすれば、表示領域Aの周囲の領域の液晶22
が表示領域Aの背景部分の液晶と同じ配向状態に配向し
て、表示領域Aの周囲も、表示領域Aの背景部分と同じ
明るさと色になる。
【0046】上記液晶表示装置は、表示領域Aの両側の
走査側ダミー電極15と、両端に走査側ダミー電極16
を一体に形成した各走査電極13とを順次選択し、それ
に同期させて、表示領域Aの両端側の信号側ダミー電極
17と、両端に信号側ダミー電極18を一体に形成した
各信号電極14とにデータ信号を供給して時分割駆動さ
れるものであり、前記表示領域Aの両側の走査側ダミー
電極15と、両端に走査側ダミー電極16を一体に形成
した各走査電極13には、それぞれ、その選択期間に選
択電位となる波形の走査信号が供給される。
走査側ダミー電極15と、両端に走査側ダミー電極16
を一体に形成した各走査電極13とを順次選択し、それ
に同期させて、表示領域Aの両端側の信号側ダミー電極
17と、両端に信号側ダミー電極18を一体に形成した
各信号電極14とにデータ信号を供給して時分割駆動さ
れるものであり、前記表示領域Aの両側の走査側ダミー
電極15と、両端に走査側ダミー電極16を一体に形成
した各走査電極13には、それぞれ、その選択期間に選
択電位となる波形の走査信号が供給される。
【0047】ここで、表示領域Aの両端側の信号側ダミ
ー電極17に供給されるデータ信号は、表示領域Aの両
側の走査側ダミー電極15の選択期間にも、両端に走査
側ダミー電極16を一体に形成した各走査電極13の選
択期間にも、前記走査側ダミー電極15,16との間の
電圧値が背景表示電圧(白を背景色とする場合は非選択
電圧、赤,緑,青のいずれかを背景色とする場合はその
色の表示が得られる電圧)となる波形の信号である。
ー電極17に供給されるデータ信号は、表示領域Aの両
側の走査側ダミー電極15の選択期間にも、両端に走査
側ダミー電極16を一体に形成した各走査電極13の選
択期間にも、前記走査側ダミー電極15,16との間の
電圧値が背景表示電圧(白を背景色とする場合は非選択
電圧、赤,緑,青のいずれかを背景色とする場合はその
色の表示が得られる電圧)となる波形の信号である。
【0048】また、両端に信号側ダミー電極18を一体
に形成した各信号電極14に供給されるデータ信号は、
表示領域Aの両側の走査側ダミー電極15の選択期間
に、前記走査側ダミー電極15との間の電圧値が背景表
示電圧となり、各走査電極13の選択期間には、前記走
査電極13との間の電圧値が背景表示電圧を含む複数の
値の電圧(白,赤,緑,青のいずれかの表示が得られる
電圧)となる波形の信号である。
に形成した各信号電極14に供給されるデータ信号は、
表示領域Aの両側の走査側ダミー電極15の選択期間
に、前記走査側ダミー電極15との間の電圧値が背景表
示電圧となり、各走査電極13の選択期間には、前記走
査電極13との間の電圧値が背景表示電圧を含む複数の
値の電圧(白,赤,緑,青のいずれかの表示が得られる
電圧)となる波形の信号である。
【0049】このような走査信号とデータ信号によって
上記液晶表示装置を表示駆動すると、表示領域Aには
白,赤,緑,青のうちの1つの色を背景色とする多色カ
ラー画像が表示され、表示領域Aの周囲には常に、表示
領域Aの背景部分の色と同じ色が表示される。
上記液晶表示装置を表示駆動すると、表示領域Aには
白,赤,緑,青のうちの1つの色を背景色とする多色カ
ラー画像が表示され、表示領域Aの周囲には常に、表示
領域Aの背景部分の色と同じ色が表示される。
【0050】なお、上記表示駆動において、表示領域A
の両側の走査側ダミー電極15は、同時に選択しても、
個々に選択してもよいが、駆動デューティの面からいえ
ば、両方の走査側ダミー電極15の選択期間を同じにし
て、両ダミー電極15に同じ波形の走査信号を供給する
のが有利である。
の両側の走査側ダミー電極15は、同時に選択しても、
個々に選択してもよいが、駆動デューティの面からいえ
ば、両方の走査側ダミー電極15の選択期間を同じにし
て、両ダミー電極15に同じ波形の走査信号を供給する
のが有利である。
【0051】上述したように、上記実施例の液晶表示装
置によれば、表示領域Aの周囲も表示領域Aの背景部分
と同じ表示状態にすることができ、したがって、従来の
液晶表示装置のように表示領域の周囲に表示領域の背景
部分とは明るさや色の異なる縁状の模様が見えることは
ないから、画面の外観を良くすることができる。
置によれば、表示領域Aの周囲も表示領域Aの背景部分
と同じ表示状態にすることができ、したがって、従来の
液晶表示装置のように表示領域の周囲に表示領域の背景
部分とは明るさや色の異なる縁状の模様が見えることは
ないから、画面の外観を良くすることができる。
【0052】図3および図4はこの発明の第2の実施例
を示しており、図3は液晶表示装置の断面図、図4は一
対の基板にそれぞれ設けられた電極の平面図である。図
4において、(a)は表側基板11に設けられた電極を
示し、(b)は裏側基板12に設けられた電極を示して
いる。
を示しており、図3は液晶表示装置の断面図、図4は一
対の基板にそれぞれ設けられた電極の平面図である。図
4において、(a)は表側基板11に設けられた電極を
示し、(b)は裏側基板12に設けられた電極を示して
いる。
【0053】この実施例の液晶表示装置は、液晶セル1
0の一対の基板11,12の内面に設けるダミー電極1
5,16および17,18を、シール材21の内周と表
示領域Aの外周との間のほぼ中間部から前記表示領域A
側の部分に設け、それより外側の部分を遮光枠27で被
覆したものである。
0の一対の基板11,12の内面に設けるダミー電極1
5,16および17,18を、シール材21の内周と表
示領域Aの外周との間のほぼ中間部から前記表示領域A
側の部分に設け、それより外側の部分を遮光枠27で被
覆したものである。
【0054】すなわち、この実施例では、液晶セル10
の表側基板11側の走査側ダミー電極15,16のう
ち、表示領域Aの両側に設けられる走査側ダミー電極1
5は、シール材21で囲まれた領域のほぼ全長にわたっ
て、その両端縁と外側縁とがそれぞれシール材21の内
周と表示領域Aの外周との間のほぼ中間に対応し、内側
縁が走査電極群の両端の走査電極13に各走査電極間の
間隔とほぼ同じ間隔をもって近接する形状に形成されて
おり、表示領域Aの両端側に設けられる走査側ダミー電
極16は、各走査電極13の両端部をそれぞれ上記シー
ル材21の内周と表示領域Aの外周との間のほぼ中間部
まで延長させることによって各走査電極13と一体に形
成されている。
の表側基板11側の走査側ダミー電極15,16のう
ち、表示領域Aの両側に設けられる走査側ダミー電極1
5は、シール材21で囲まれた領域のほぼ全長にわたっ
て、その両端縁と外側縁とがそれぞれシール材21の内
周と表示領域Aの外周との間のほぼ中間に対応し、内側
縁が走査電極群の両端の走査電極13に各走査電極間の
間隔とほぼ同じ間隔をもって近接する形状に形成されて
おり、表示領域Aの両端側に設けられる走査側ダミー電
極16は、各走査電極13の両端部をそれぞれ上記シー
ル材21の内周と表示領域Aの外周との間のほぼ中間部
まで延長させることによって各走査電極13と一体に形
成されている。
【0055】一方、裏側基板12側の信号側ダミー電極
17,18のうち、表示領域Aの両端側に設けられる信
号側ダミー電極17は、その両端縁と外側縁とがそれぞ
れシール材21の内周と表示領域Aの外周との間のほぼ
中間に対応し、内側縁が信号電極群の両端の信号電極1
4に各信号電極間の間隔とほぼ同じ間隔をもって近接す
る形状に形成されており、この信号側ダミー電極17
は、上記表側基板11側の表示領域Aの両側に設けられ
た走査側ダミー電極15の両端部と、各走査電極13の
両端に形成された走査側ダミー電極16とに対向してい
る。
17,18のうち、表示領域Aの両端側に設けられる信
号側ダミー電極17は、その両端縁と外側縁とがそれぞ
れシール材21の内周と表示領域Aの外周との間のほぼ
中間に対応し、内側縁が信号電極群の両端の信号電極1
4に各信号電極間の間隔とほぼ同じ間隔をもって近接す
る形状に形成されており、この信号側ダミー電極17
は、上記表側基板11側の表示領域Aの両側に設けられ
た走査側ダミー電極15の両端部と、各走査電極13の
両端に形成された走査側ダミー電極16とに対向してい
る。
【0056】また、表示領域Aの両側に設けられる信号
側ダミー電極18は、各信号電極14の両端部をそれぞ
れ上記シール材21の内周と表示領域Aの外周との間の
ほぼ中間部まで延長させることによって各信号電極14
と一体に形成されており、これらの信号側ダミー電極1
8は、上記表側基板11側の表示領域Aの両側に設けら
れた走査側ダミー電極15に対向している。
側ダミー電極18は、各信号電極14の両端部をそれぞ
れ上記シール材21の内周と表示領域Aの外周との間の
ほぼ中間部まで延長させることによって各信号電極14
と一体に形成されており、これらの信号側ダミー電極1
8は、上記表側基板11側の表示領域Aの両側に設けら
れた走査側ダミー電極15に対向している。
【0057】そして、この実施例では、上記遮光枠27
の開口27aを上記ダミー電極15,16および17,
18を設けた部分の外形よりも若干小さい面積に形成し
て、遮光枠27の取付け位置に誤差があっても、表示領
域Aが遮光枠27で覆われることがなく、しかも、上記
ダミー電極15,16および17,18を設けた部分の
外側の部分が確実に遮光枠27で被覆されるようにして
いる。
の開口27aを上記ダミー電極15,16および17,
18を設けた部分の外形よりも若干小さい面積に形成し
て、遮光枠27の取付け位置に誤差があっても、表示領
域Aが遮光枠27で覆われることがなく、しかも、上記
ダミー電極15,16および17,18を設けた部分の
外側の部分が確実に遮光枠27で被覆されるようにして
いる。
【0058】なお、この実施例の液晶表示装置は、上記
ダミー電極15,16および17,18をシール材21
の内周と表示領域Aの外周との間のほぼ中間部から前記
表示領域A側の部分に設け、それより外側の部分を遮光
枠27で被覆した点を除けば、その他の構成は上述した
第1の実施例と同じであるから、重複する説明は図に同
符号を付して省略する。
ダミー電極15,16および17,18をシール材21
の内周と表示領域Aの外周との間のほぼ中間部から前記
表示領域A側の部分に設け、それより外側の部分を遮光
枠27で被覆した点を除けば、その他の構成は上述した
第1の実施例と同じであるから、重複する説明は図に同
符号を付して省略する。
【0059】この実施例の液晶表示装置においても、液
晶セル10の両基板11,12の内面に、表示領域Aの
周囲の領域の液晶22にダミー電極15,16および1
7,18を設けているため、これらのダミー電極15,
16と17,18との間に背景表示電圧を印加すること
により、表示領域Aの周囲も表示領域Aの背景部分と同
じ表示状態にして、画面の外観を良くすることができ
る。
晶セル10の両基板11,12の内面に、表示領域Aの
周囲の領域の液晶22にダミー電極15,16および1
7,18を設けているため、これらのダミー電極15,
16と17,18との間に背景表示電圧を印加すること
により、表示領域Aの周囲も表示領域Aの背景部分と同
じ表示状態にして、画面の外観を良くすることができ
る。
【0060】そして、この実施例では、上記ダミー電極
15,16および17,18を、シール材21の内周と
表示領域Aの外周との間のほぼ中間部から表示領域A側
の部分だけに設けて、それより外側の部分は遮光枠27
で被覆するようにしているため、隣り合うダミー電極の
隣接長さおよび両基板11,12のダミー電極同士の対
向面積を小さくして、ダミー電極を設けたことによる電
極間の短絡欠陥の発生率を低減することができる。
15,16および17,18を、シール材21の内周と
表示領域Aの外周との間のほぼ中間部から表示領域A側
の部分だけに設けて、それより外側の部分は遮光枠27
で被覆するようにしているため、隣り合うダミー電極の
隣接長さおよび両基板11,12のダミー電極同士の対
向面積を小さくして、ダミー電極を設けたことによる電
極間の短絡欠陥の発生率を低減することができる。
【0061】すなわち、上記液晶表示装置においては、
各走査電極13に一体に形成された走査側ダミー電極1
6がそれぞれ各走査電極間の間隔とほぼ同じ間隔で隣り
合っており、表示領域Aの両側の走査側ダミー電極15
の両端部が走査電極群の両端の走査側ダミー電極16と
前記間隔で隣り合っているとともに、各信号電極14に
一体に形成された信号側ダミー電極18がそれぞれ各信
号電極間の間隔とほぼ同じ間隔で隣り合っており、表示
領域Aの両端側の信号側ダミー電極17の両端部が、信
号電極群の両端の信号電極14に形成された走査側ダミ
ー電極18と前記間隔で隣り合っている。
各走査電極13に一体に形成された走査側ダミー電極1
6がそれぞれ各走査電極間の間隔とほぼ同じ間隔で隣り
合っており、表示領域Aの両側の走査側ダミー電極15
の両端部が走査電極群の両端の走査側ダミー電極16と
前記間隔で隣り合っているとともに、各信号電極14に
一体に形成された信号側ダミー電極18がそれぞれ各信
号電極間の間隔とほぼ同じ間隔で隣り合っており、表示
領域Aの両端側の信号側ダミー電極17の両端部が、信
号電極群の両端の信号電極14に形成された走査側ダミ
ー電極18と前記間隔で隣り合っている。
【0062】このため、上記液晶表示装置では、液晶セ
ル10を製造する際の電極形成工程等において発生する
隣り合う電極間の短絡が、走査電極間および信号電極間
だけでなく、走査側ダミー電極間および信号側ダミー電
極間にも生じることが懸念されるが、この実施例のよう
にダミー電極15,16および17,18を小さく形成
すれば、隣り合う走査側ダミー電極間および信号側ダミ
ー電極間の隣接長さが小さくなるため、その分だけダミ
ー電極間の短絡の発生率が低減する。
ル10を製造する際の電極形成工程等において発生する
隣り合う電極間の短絡が、走査電極間および信号電極間
だけでなく、走査側ダミー電極間および信号側ダミー電
極間にも生じることが懸念されるが、この実施例のよう
にダミー電極15,16および17,18を小さく形成
すれば、隣り合う走査側ダミー電極間および信号側ダミ
ー電極間の隣接長さが小さくなるため、その分だけダミ
ー電極間の短絡の発生率が低減する。
【0063】また、上記液晶表示装置のように、液晶セ
ル10の両基板11,12の内面に表示用電極(走査電
極13および信号電極14)の他にダミー電極15,1
6および17,18を設けると、両基板11,12間に
異物が入り込んだ場合等に生ずる両基板11,12の電
極同士の短絡が、表示用電極部分だけでなくダミー電極
部分においても発生することが懸念されるが、この実施
例のようにダミー電極15,16および17,18を小
さく形成すれば、両基板11,12のダミー電極同士の
対向面積が小さくなるため、その分だけ両基板11,1
2のダミー電極同士の短絡の発生率が低減する。
ル10の両基板11,12の内面に表示用電極(走査電
極13および信号電極14)の他にダミー電極15,1
6および17,18を設けると、両基板11,12間に
異物が入り込んだ場合等に生ずる両基板11,12の電
極同士の短絡が、表示用電極部分だけでなくダミー電極
部分においても発生することが懸念されるが、この実施
例のようにダミー電極15,16および17,18を小
さく形成すれば、両基板11,12のダミー電極同士の
対向面積が小さくなるため、その分だけ両基板11,1
2のダミー電極同士の短絡の発生率が低減する。
【0064】したがって、上記第2の実施例によれば、
ダミー電極を設けたことによる電極間の短絡欠陥の発生
率を低減して、液晶表示装置の製造歩留を向上させるこ
とができる。
ダミー電極を設けたことによる電極間の短絡欠陥の発生
率を低減して、液晶表示装置の製造歩留を向上させるこ
とができる。
【0065】図5はこの発明の第3の実施例を示す、一
対の基板にそれぞれ設けられた電極の平面図であり、
(a)は表側基板11に設けられた電極を示し、(b)
は裏側基板12に設けられた電極を示している。
対の基板にそれぞれ設けられた電極の平面図であり、
(a)は表側基板11に設けられた電極を示し、(b)
は裏側基板12に設けられた電極を示している。
【0066】この実施例は、表側基板11側の走査側ダ
ミー電極15,16のうちの表示領域Aの両側の走査側
ダミー電極15同士を共通接続し、裏側基板12側の信
号側ダミー電極17,18のうちの表示領域Aの両端側
の信号側ダミー電極17同士を共通接続したものであ
る。
ミー電極15,16のうちの表示領域Aの両側の走査側
ダミー電極15同士を共通接続し、裏側基板12側の信
号側ダミー電極17,18のうちの表示領域Aの両端側
の信号側ダミー電極17同士を共通接続したものであ
る。
【0067】すなわち、この実施例では、図5の(a)
のように、表示領域Aの両側に設けた走査側ダミー電極
15同士を、その端子部15aとは反対側において、こ
れらダミー電極15と一体に形成したリード線15bに
より共通接続し、前記端子部15aを一方の走査側ダミ
ー電極15だけに設けるとともに、図5の(b)のよう
に、表示領域Aの両端側に設けた信号側ダミー電極17
同士を、その端子部17aとは反対側において、これら
ダミー電極17と一体に形成したリード線17bにより
共通接続し、前記端子部17aを一方の信号側ダミー電
極17だけに設けている。
のように、表示領域Aの両側に設けた走査側ダミー電極
15同士を、その端子部15aとは反対側において、こ
れらダミー電極15と一体に形成したリード線15bに
より共通接続し、前記端子部15aを一方の走査側ダミ
ー電極15だけに設けるとともに、図5の(b)のよう
に、表示領域Aの両端側に設けた信号側ダミー電極17
同士を、その端子部17aとは反対側において、これら
ダミー電極17と一体に形成したリード線17bにより
共通接続し、前記端子部17aを一方の信号側ダミー電
極17だけに設けている。
【0068】この実施例において、上記リード線15
b,17bはそれぞれ、各走査電極13に一体に形成さ
れた走査側ダミー電極16および各信号電極14に一体
に形成された信号側ダミー電極18との間に短絡を生じ
ないように、これらダミー電極16,18の先端からで
きるだけ離間させて、つまりシール材21の内周にでき
るだけ近付けて設けるのが望ましい。
b,17bはそれぞれ、各走査電極13に一体に形成さ
れた走査側ダミー電極16および各信号電極14に一体
に形成された信号側ダミー電極18との間に短絡を生じ
ないように、これらダミー電極16,18の先端からで
きるだけ離間させて、つまりシール材21の内周にでき
るだけ近付けて設けるのが望ましい。
【0069】なお、この実施例の液晶表示装置は、表示
領域Aの両側の走査側ダミー電極15同士を共通接続し
てその端子部15aを1つにし、表示領域Aの両端側の
信号側ダミー電極17同士を共通接続してその端子部1
7aを1つにした点を除けば、その他の構成は上述した
第2の実施例と同じであるから、重複する説明は図に同
符号を付して省略する。
領域Aの両側の走査側ダミー電極15同士を共通接続し
てその端子部15aを1つにし、表示領域Aの両端側の
信号側ダミー電極17同士を共通接続してその端子部1
7aを1つにした点を除けば、その他の構成は上述した
第2の実施例と同じであるから、重複する説明は図に同
符号を付して省略する。
【0070】この実施例によれば、表示領域Aの両側の
走査側ダミー電極15の端子部15aと、表示領域Aの
両端側の信号側ダミー電極17の端子部17aとを、そ
れぞれ1つずつにすることができるため、液晶セル10
の端子数を少なくすることができる。
走査側ダミー電極15の端子部15aと、表示領域Aの
両端側の信号側ダミー電極17の端子部17aとを、そ
れぞれ1つずつにすることができるため、液晶セル10
の端子数を少なくすることができる。
【0071】なお、上記第1〜第3の実施例の液晶表示
装置は、いずれも、ECB型のものであるが、この発明
は、モノクロ表示タイプのTN型やSTN型の液晶表示
装置にも適用できる。
装置は、いずれも、ECB型のものであるが、この発明
は、モノクロ表示タイプのTN型やSTN型の液晶表示
装置にも適用できる。
【0072】また、この発明は、単純マトリックス方式
に限らず、例えばTFT(薄膜トランジスタ)を能動素
子とするアクティブマトリックス方式の液晶表示装置に
も適用できるものであり、その場合は、一方の基板の内
面に配列するTFTと画素電極を表示領域の周囲にも設
けてその画素電極をダミー画素電極とするとともに、他
方の基板の内面に設ける対向電極を表示領域の周囲に延
長させてその部分をダミー対向電極とすればよい。
に限らず、例えばTFT(薄膜トランジスタ)を能動素
子とするアクティブマトリックス方式の液晶表示装置に
も適用できるものであり、その場合は、一方の基板の内
面に配列するTFTと画素電極を表示領域の周囲にも設
けてその画素電極をダミー画素電極とするとともに、他
方の基板の内面に設ける対向電極を表示領域の周囲に延
長させてその部分をダミー対向電極とすればよい。
【0073】
【発明の効果】この発明によれば、表示領域を表示を行
なわない周囲領域を介して囲む枠状シール材を介して接
合された一対の基板間の前記シール材で囲まれた領域に
液晶を封入するとともに、前記一対の基板の内面にそれ
ぞれ、前記表示領域の液晶に背景表示電圧を含む複数の
値の電圧を印加するための表示用電極と、前記周囲領域
の液晶に前記背景表示電圧を印加するためのダミー電極
とを設けているため、表示領域の周囲も表示領域の背景
部分と同じ表示状態にして、画面の外観等の品位を良く
することができる。
なわない周囲領域を介して囲む枠状シール材を介して接
合された一対の基板間の前記シール材で囲まれた領域に
液晶を封入するとともに、前記一対の基板の内面にそれ
ぞれ、前記表示領域の液晶に背景表示電圧を含む複数の
値の電圧を印加するための表示用電極と、前記周囲領域
の液晶に前記背景表示電圧を印加するためのダミー電極
とを設けているため、表示領域の周囲も表示領域の背景
部分と同じ表示状態にして、画面の外観等の品位を良く
することができる。
【0074】また、この発明において、前記ダミー電極
を、シール材の内周と表示領域の外周との間のほぼ中間
部から前記表示領域側の部分に設け、それより外側の部
分を遮光枠で被覆するようにすれば、隣り合うダミー電
極の隣接長さおよび両基板のダミー電極同士の対向面積
を小さくして、ダミー電極を設けたことによる電極間の
短絡欠陥の発生率を低減することができる。
を、シール材の内周と表示領域の外周との間のほぼ中間
部から前記表示領域側の部分に設け、それより外側の部
分を遮光枠で被覆するようにすれば、隣り合うダミー電
極の隣接長さおよび両基板のダミー電極同士の対向面積
を小さくして、ダミー電極を設けたことによる電極間の
短絡欠陥の発生率を低減することができる。
【図1】この発明の第1の実施例を示す液晶表示装置の
断面図。
断面図。
【図2】第1の実施例における一対の基板にそれぞれ設
けられた電極の平面図。
けられた電極の平面図。
【図3】この発明の第2の実施例を示す液晶表示装置の
断面図。
断面図。
【図4】第2の実施例における一対の基板にそれぞれ設
けられた電極の平面図。
けられた電極の平面図。
【図5】この発明の第3の実施例を示す一対の基板にそ
れぞれ設けられた電極の平面図。
れぞれ設けられた電極の平面図。
10…液晶セル 11,12…基板 13,14…表示用電極 15,16,17,18…ダミー電極 21…シール材 22…液晶 A…表示領域 23,24…偏光板 25…位相差板 26…反射板 27…遮光枠
Claims (3)
- 【請求項1】表示領域を表示を行なわない周囲領域を介
して囲む枠状シール材を介して接合された一対の基板間
の前記シール材で囲まれた領域に液晶を封入するととも
に、前記一対の基板の内面にそれぞれ、前記表示領域の
液晶に背景表示電圧を含む複数の値の電圧を印加するた
めの表示用電極と、前記周囲領域の液晶に前記背景表示
電圧を印加するためのダミー電極とを設けたことを特徴
とする液晶表示装置。 - 【請求項2】ダミー電極は、シール材の内周と表示領域
の外周との間のほぼ中間部から前記表示領域側の部分に
設けられており、前記ダミー電極を設けた領域の外側は
遮光枠で被覆されていることを特徴とする請求項1に記
載の液晶表示装置。 - 【請求項3】前記液晶表示装置は、前記表示用電極に印
加される複数の値の電圧に応じて表示色を変化させるカ
ラー液晶表示装置である請求項1または2に記載の液晶
表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32174195A JPH09160065A (ja) | 1995-12-11 | 1995-12-11 | 液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32174195A JPH09160065A (ja) | 1995-12-11 | 1995-12-11 | 液晶表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09160065A true JPH09160065A (ja) | 1997-06-20 |
Family
ID=18135935
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32174195A Pending JPH09160065A (ja) | 1995-12-11 | 1995-12-11 | 液晶表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09160065A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005107497A (ja) * | 2003-09-29 | 2005-04-21 | Samsung Electronics Co Ltd | 液晶表示装置及びこれの製造方法 |
JP2006227462A (ja) * | 2005-02-21 | 2006-08-31 | Citizen Watch Co Ltd | メモリ性液晶表示装置 |
JP2007271819A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Fujitsu Frontech Ltd | 液晶表示装置及び液晶表示装置の電極形成方法 |
JP2009122449A (ja) * | 2007-11-15 | 2009-06-04 | Toshiba Matsushita Display Technology Co Ltd | 液晶表示装置 |
JP2011118398A (ja) * | 2009-12-03 | 2011-06-16 | Lg Display Co Ltd | 液晶表示装置 |
JP2011524545A (ja) * | 2008-06-12 | 2011-09-01 | トビス カンパニー リミテッド | 液晶表示装置および映像表示方法 |
US8803763B2 (en) | 2011-09-27 | 2014-08-12 | Seiko Epson Corporation | Electro-optical device and electronic apparatus |
-
1995
- 1995-12-11 JP JP32174195A patent/JPH09160065A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005107497A (ja) * | 2003-09-29 | 2005-04-21 | Samsung Electronics Co Ltd | 液晶表示装置及びこれの製造方法 |
JP2006227462A (ja) * | 2005-02-21 | 2006-08-31 | Citizen Watch Co Ltd | メモリ性液晶表示装置 |
JP2007271819A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Fujitsu Frontech Ltd | 液晶表示装置及び液晶表示装置の電極形成方法 |
JP2009122449A (ja) * | 2007-11-15 | 2009-06-04 | Toshiba Matsushita Display Technology Co Ltd | 液晶表示装置 |
JP2011524545A (ja) * | 2008-06-12 | 2011-09-01 | トビス カンパニー リミテッド | 液晶表示装置および映像表示方法 |
JP2011118398A (ja) * | 2009-12-03 | 2011-06-16 | Lg Display Co Ltd | 液晶表示装置 |
US8803763B2 (en) | 2011-09-27 | 2014-08-12 | Seiko Epson Corporation | Electro-optical device and electronic apparatus |
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