JP3259495B2 - 配管配置構成 - Google Patents

配管配置構成

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JP3259495B2 JP33103993A JP33103993A JP3259495B2 JP 3259495 B2 JP3259495 B2 JP 3259495B2 JP 33103993 A JP33103993 A JP 33103993A JP 33103993 A JP33103993 A JP 33103993A JP 3259495 B2 JP3259495 B2 JP 3259495B2
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放射線区域である原子
力発電所の原子炉格納容器内におけるダイヤフラムフロ
アと原子炉圧力容器ペデスタル(以下、RPVペデスタ
ルと称する。)内に配置される配管の配置構成に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図9は原子炉格納容器を示すもので、原
子炉格納容器1は内部がダイヤフラムフロア2で上下に
仕切られ、上部がドライウェル3,下部がサプレッショ
ンチェンバ4とされている。
【0003】ダイヤフラムフロア2は鉄骨構造物とコン
クリートで構成されており、鉄骨構造物とRPVペデス
タル5とは剛接合構造で溶接され、ダイヤフラムフロア
2にはドライウェル3内に発生した蒸気をサプレッショ
ンチェンバ4内に逃がすベント管6が設置されている。
【0004】図10において原子炉格納容器1の内壁面
とダイヤフラムフロア2の外周部上面との間には、ドラ
イウェル3とサプレッションチェンバ4との間の気密を
保持するシールベローズ7が設けられる。
【0005】ドライウェル3内の配管破断時には、ドラ
イウェル3内の圧力が上昇し、ダイヤフラムフロア2が
下方へ荷重を受けるが、ダイヤフラムフロア2とRPV
ペデスタル5の接合部は剛接合構造であり、原子炉格納
容器1の上下方向の変動はシールベローズ7で吸収され
る構造であるため、自立している原子炉格納容器1から
ダイヤフラムフロア2には相対変位は伝達されない構造
としている。
【0006】ダイヤフラムフロア2にはベント管6の上
側先端部にジェットデフレクタ9が設置されている。ダ
イヤフラムフロア2上での作業効率を向上させるために
フロア面は平坦にする必要があり、グレーチング10が
ジェットデフレクタ9より上の位置かつダイヤフラムフ
ロア2全面に配置される。
【0007】排水系配管11はグレーチング10とダイ
ヤフラムフロア2コンクリート上面との間に引き廻され
ている。
【0008】ダイヤフラムフロア2上面を引き廻された
配管はRPVペデスタル貫通部を通り、RPVペデスタ
ル5内部にあるサンプピットへ連絡される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来例を図3に
示す鉄筋コンクリート製原子炉格納容器(RCCV)に
採用を試みると、排水系配管の引き廻しには次のような
問題がある。
【0010】第1に、RCCVは、原子炉建屋と一体型
構造であり、原子炉格納容器12に発生する荷重を建屋
本体に伝達しRCCVを含めた建屋全体で荷重を負担す
るため、図4に示すようにダイヤフラムフロア15の外
周部はRCCVシェル部ライナプレート16と剛接合さ
れている。
【0011】また、ダイヤフラムフロア15とRPVペ
デスタル17の接合部については、配管破断時にダイヤ
フラムフロア15が、ドライウェル13内の上昇した圧
力を受けた場合であってもRPVペデスタル17に荷重
を伝達させないように強度設計上ダイヤフラムフロア1
5の変形で荷重を吸収する構造としているため、ピン接
合構造としている。
【0012】ダイヤフラムフロア15の上面は、ベント
管18がRPVペデスタル17内に設置されているた
め、ジェットデフレクタ9の突起はない。
【0013】このため、平らな状態であり、ダイヤフラ
ムフロア15上面に排水系配管20を設置した場合、ダ
イヤフラムフロア15上での作業を阻害するため排水系
配管20はダイヤフラムフロア15を貫通してダイヤフ
ラムフロアシールプレート28下を引き廻す必要があ
る。
【0014】しかし、この場合配管が露出されサプレッ
ションチェンバ14内の雰囲気線量が高くなってしまう
問題があるため、排水系配管20はダイヤフラムフロア
15内に埋設する必要がある。
【0015】この場合、埋設された配管は、RPVペデ
スタル壁面を貫通させてサンプピット23へ引き廻す必
要があるが、このような構造ではドライウェル13内の
圧力が上昇した場合、ダイヤフラムフロア15が図5に
示すような挙動を示し、ダイヤフラムフロア15のコン
クリート部と側壁板21にδの肌分れが生じ、Aの配管
部に大きな歪が発生してしまい、好ましく無い。
【0016】本発明の目的は、配管から放出される放射
線を遮蔽し、放射線区域雰囲気中の線量を低減し、それ
に加えて、原子炉格納容器内のダイヤフラムフロア上の
通路性の向上も達成される配管設置構成を提案すること
にある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
ための第1手段は、原子炉格納容器内をサプレッション
チェンバとドライウェルとに区画するダイヤフラムフロ
アと原子炉圧力容器ペデスタルとを備え、前記ダイヤフ
ラムフロアの内周面と前記原子炉圧力容器ペデスタルの
側壁とは対面して組み合わされている原子炉格納容器に
おいて、前記ダイヤフラムフロアと原子炉圧力容器ペデ
スタルとに沿って配備される配管が前記ダイヤフラムフ
ロアの内周面と前記原子炉圧力容器ペデスタルの側壁と
の組み合わせ面に通されて前記ダイヤフラムフロアと原
子炉圧力容器ペデスタルとのコンクリート内に埋設され
ていることを特徴とした放射線区域内の配管配置構成で
ある。
【0018】同じく第2手段は、第1手段において、前
記配管はダイヤフラムフロアと原子炉圧力容器ペデスタ
ル内のコンクリート内に埋設されていることを特徴とし
た放射線区域内の配管配置構成である。
【0019】同じく第3手段は、第1手段又は第2手段
において、ダイヤフラムフロアの内周面と前記原子炉圧
力容器ペデスタルの側壁との組み合わせ面からその近傍
の前記配管部分にはその配管外周囲に伸縮性の材料が装
備されていることを特徴とした放射線区域内の配管配置
構成である。
【0020】同じく第4手段は、第3手段において、伸
縮性の材料の外周囲は鋼板により囲われていることを特
徴とした放射線区域内の配管配置構成である。
【0021】同じく第5手段は、第1手段から第4手段
までのいずれか一手段において、配管は、ダイヤフラム
フロアのドレンファンネルからドライウェル下部のサン
プピットに連通している放射性液体の排水系配管である
ことを特徴とした放射線区域内の配管配置構成である。
【0022】
【作用】第1手段によれば、配管はコンクリート内に埋
設されて放射線遮蔽されるから、その配管内を放射性流
体が流れても、サプレッションチェンバ内とドライウェ
ル内とが配管からの放射線を極力受けないようになり、
放射能汚染レベルを低く維持できる作用が得られる。
【0023】第2手段によれば、第1手段による作用を
配管長さの広範囲に渡って及ぼすことが出来るという作
用が得られる。
【0024】第3手段によれば、第1手段又は第2手段
による作用に加えて、原子炉圧力容器ペデスタルとダイ
ヤフラムフロアとの組み合わせ面が剥離した場合に、伸
縮性の材料が装備されている配管の長さで、その剥離に
よる応力を負担することが出来るから、配管に加わる応
力の軽減が成せるという作用が得られる。
【0025】第4手段によれば、第2手段による作用に
加えて、鋼板によりコンクリートが伸縮性の材料に侵入
することを抑制するから、伸縮性の材料の伸縮性能が失
われにくくて第3手段による効果がより良く発揮でき
る。
【0026】第5手段によれば、第1手段から第4手段
までのいずれかの手段による作用に加えて、放射性液体
の排水系からのサプレッションチェンバ内とドライウェ
ル内とへの放射能汚染レベルを低く維持できる作用が得
られる。
【0027】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に従って説明
する。まずRCCVに採用される原子炉本体基礎につい
て図3及び図6,図7を用いて説明する。
【0028】RPVペデスタル17は、外筒24及び内
筒25の鋼板により構成されており、それぞれの円筒を
接続するためのリブ27が均等角度で配置されている。
リブ27で仕切られた部屋は、上部ドライウェル13の
蒸気を流通される経路となるベント管18が配置される
エリアと、コンクリートが充填されるエリアとに分かれ
ている。
【0029】RPVペデスタル17の底部には下部ドラ
イウェル内部コンクリート34が打設されるが、本コン
クリートの中には、上部ドライウェル13エリアの排水
を集中させて原子炉建屋外に排出するためのサンプピッ
ト23が設置されている。本サンプピット23は、コン
クリート中に埋設されており、下部ドライウェル22上
に溜った排水も流れ込む構造となっている。
【0030】ダイヤフラムフロア15は円盤型の鉄筋コ
ンクリート構造物であり、鋼板部と鉄筋コンクリート部
から構成される。最下面にはシールプレート28が設置
されており、ダイヤフラムフロアの剛性を保つためにコ
ンクリート内には放射筋29,円周筋30,せん断補強
筋31が組まれている。
【0031】ダイヤフラムフロア断面の中間部には鉄筋
及び鉄骨等は存在しないため、このスペースに配管を引
き廻すことが可能となっている。ダイヤフラムフロア1
5にはコンクリートが打設されるが、ダイヤフラムフロ
ア15の存在により、ドライウェル13と、ドライウェ
ル13内の配管破断時に上昇したドライウェル13内の
圧力を抑制するためのサプレッションチェンバ14との
気密を保持している。
【0032】上部ドライウェル13内で行われた作業に
よって流出した排水については、下部ドライウェル22
内のサンプピット23にて集中処理する必要がある。排
水をサンプピット23まで流入するための排水系経路と
しては、まず、ダイヤフラムフロア15上面に複数のド
レンファンネル32を設け排水を採取しやすい構造とす
る。
【0033】ドレンファンネル32の下部には垂直に排
水系配管20を取付け、ダイヤフラムフロア15の厚さ
方向の鉄筋の配金されない中心部まで引き廻され、そこ
より直角に向きを変え、ダイヤフラムフロア15内を水
平にRPVペデスタル中心方向に向かって引き廻す。
【0034】次に、ダイヤフラムフロア15とRPVペ
デスタル17の接合部を貫通し、RPVペデスタル17
内のベント管18が設置されている角度とは異なったコ
ンクリートの充填されているRPV内筒25,外筒24
及びリブ27で仕切られた別の区画内を下方向に垂直に
引き廻し、下部ドライウェル22内のサンプピット23
の高さまで連絡する。そこより、直角に向きを変えRP
Vペデスタル内筒鋼板33を貫通し、下部ドライウェル
内部コンクリート34の中を経てサンプピット23へ接
続される。
【0035】ダイヤフラムフロア15内においては、図
8に示す様に、排水系配管20にワイヤ35をまわし、
そのワイヤ35を近接する鉄筋に固定しサポートする。
RPVペデスタル17内の排水系配管20は、ダイヤフラ
ムフロア15内とは異なり、配管サポートとしてある程
度の間隔でRPVペデスタル内筒鋼板33にアングル3
6を取付け、アングル36からUボルト37を介して、
RPVペデスタル円筒鋼板33に固定する。
【0036】以下に、上記機器の据付手順を述べる。工
場内であらかじめ製作できるものとして、RPVペデス
タル17内への排水系配管20の据付けが行われる。排
水系配管20は、ダイヤフラムフロア15とRPVペデ
スタル17の接合部を貫通する部分においてはペデスタ
ル側壁板21からある程度長さを持って突出され、RP
Vペデスタル17下部のサンプピット23側へ貫通する
排水系配管部分も同様に、サンプピット23との溶接を
考慮して突出され、RPVペデスタル17へ据付けられ
る。
【0037】RPVペデスタル17は、ベント管18,
排水系配管20等が据付けられた状態で吊り込まれ、底
部ライナプレート19上のペデスタルリングガーダ40
上に設置され、RPVペデスタル17内へコンクリート
が打設される。下部ドライウェル22内にサンプピット
23が設置され、RPVペデスタル17側の排水系配管
20とサンプピット23側の排水系配管部分が溶接さ
れ、下部ドライウェル22にコンクリートが打設され
る。
【0038】図1はダイヤフラムフロア内部構造を示す
ものであり、ダイヤフラムフロアシールプレート28
は、1リングの状態で吊り込まれ、内側はペデスタル上
部水平プレート41に溶接され、外側はライナプレート
16より突き出した水平プレート42に溶接される。
【0039】その後、ダイヤフラムフロア15内の下側
から周方向鉄筋30及び放射方向鉄筋29が組まれる。
下半分の配筋作業終了後、ダイヤフラムフロア15内に
埋設される排水系配管20が配置され、RPVペデスタ
ル17側より突き出された排水系配管部分との周溶接を
行い、上部の鉄筋の配筋終了後、ドレンファンネル32
が、ダイヤフラムフロア15上に突き出した排水系配管
部分に溶接され、ダイヤフラムフロア15内にコンクリ
ートが打設される。
【0040】ここで、ダイヤフラムフロア15に発生す
る荷重は原子炉建屋に伝達する必要があるため、ダイヤ
フラムフロア15外周部の鉄筋はライナプレート16に
カプラ43を介して剛接合している。ダイヤフラムフロ
ア15のペデスタル側は、ペデスタル下面水平プレート
41からスタッド44を突出して接合され、側壁板21
側はフリーにしている。
【0041】このため、ダイヤフラムフロア15に荷重
が加わった場合、ペデスタル側壁板21とダイヤフラム
フロアコンクリート部の接合部が剥離し、そこを貫通す
る排水系配管部分に歪が集中してしまう問題がある。本
問題を解決する構造として、配管施工時、ダイヤフラム
フロアコンクリート部と接合するペデスタル側壁板21
を貫通する排水系配管周りに、配管局部に発生する歪を
短いスパンの排水系配管に集中させず、ある程度の長さ
で歪を分散させるため配管とコンクリートとの付着を切
るための伸縮性のある材料を設置する。
【0042】本実施例では伸縮性のある材料として保温
材45を用いるものとする。まず、長さ約1m,厚さ5
0mm程度の円筒状の保温材45を配管外周に取付け、配
管外表面と保温材45外端部の内側の間は隙間が出来な
いように接着剤で密着させる。また、ペデスタル側壁板
21と保温材45間外周も、コンクリート打設時にコン
クリートの浸入を防ぐため、接着させる。
【0043】ダイヤフラムフロア15に荷重が加わった
時、あるいは、地震時、ペデスタル側壁板21とダイヤ
フラムフロア15コンクリート部とが剥離した場合、排
水系配管20周りに保温材45を設置しない場合は、図
11に示す様に、歪εを微小部分Δlで受け持ち、発生
する引張応力σ=Eε/Δlが大きくなることが分か
る。保温材45を設置した場合、図12に示す様に、歪
εをlで吸収するため、発生する引張応力σ=Eε/l
は小さくなり、排水系配管20に発生する応力を緩和さ
せることができる。
【0044】上記実施例において、図2に示すようにダ
イヤフラムフロア15内へのコンクリート打設時、保温
材45の変形を防ぎ、コンクリートからの水分の吸収を
避けて保温材の伸縮性を保持するため、保温材外周をス
テンレス製の薄板円筒46で覆う方法も考案される。こ
の場合、B部は排水系配管20に溶接される。また、ペ
デスタル側壁板21とステンレス円筒46はζだけ隙間
を設け、配管圧縮側の歪も保温材45で覆われた範囲の
排水系配管20部分が吸収できる構造とする。
【0045】本発明の実施例では次の効果を得る事がで
きる。 (1)高線量の排水系配管がコンクリート内部に埋設さ
れるため、遮蔽体を削除することが可能となり工数低減
となる。 (2)ダイヤフラムフロアからRPVペデスタルを通り
サンプピットに至るまで配管の露出部がないため格納容
器雰囲気中の線量低減に大きく寄与する。 (3)排水系配管をダイヤフラムフロアコンクリート内
に埋設することで、排水系配管は固定されるため、配管
のサポート構造を簡素化できる。本配管は複数あり、距
離も長いため大幅なコスト低減が可能となる。 (4)配管をダイヤフラムフロアコンクリート内に埋設
したことにより、ダイヤフラムフロア上面の排水系配管
の引き廻しが不要となるため、ダイヤフラムフロア上の
作業スペースが確保でき、通路性が高まる。 (5)排水系配管をダイヤフラムフロア及びペデステル
内に埋設した場合、ペデスタル側壁板貫通部の配管表面
に伸縮性のある材料を設置することでダイヤフラムフロ
アコンクリートとペデスタル側壁板が剥離した際、排水
系配管に発生する応力を緩和することができる。
【0046】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、サプレッショ
ンチェンバ内とドライウェル内とが配管からの放射線を
極力受けないようになり、両室内の放射能汚染レベルを
低く維持できる作用が得られる。
【0047】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
による効果をより一層良く達成出来る。
【0048】請求項3の発明によれば、請求項1の発明
又は請求項2の発明による効果に加えて、原子炉圧力容
器ペデスタルとダイヤフラムフロアとの組み合わせ面が
剥離した場合に、配管に加わる応力の軽減が成せるとい
う効果が得られる。
【0049】請求項4の発明によれば、請求項3の発明
による効果に加えて、伸縮性の材料の伸縮性能が失われ
にくくて、原子炉圧力容器ペデスタルとダイヤフラムフ
ロアとの組み合わせ面が剥離した場合の配管に加わる応
力の軽減が確実に成せるという効果が得られる。
【0050】請求項5の発明によれば、請求項1から請
求項4までのいずれかの発明による効果に加えて、放射
性液体の排水系からのサプレッションチェンバ内とドラ
イウェル内とへの放射能汚染レベルを低く維持できる効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における原子炉格納容器のダ
イヤフラムフロア内の埋設配管構造の縦断面図。
【図2】本発明の他の一実施例における原子炉格納容器
のダイヤフラムフロア内の埋設配管構造の縦断面図。
【図3】RCCVの縦断面図。
【図4】本発明のさらに他の一実施例における原子炉格
納容器のダイヤフラムフロア内の埋設配管構造の縦断面
図。
【図5】図4の実施例におけるダイヤフラムフロアと他
の構造物との組み合わせ面が剥離した状態の埋設配管構
造の断面図である。
【図6】RCCV内のダイヤフラムフロアの平面図。
【図7】図4の実施例における原子炉格納容器内の構造
物の縦断面図。
【図8】図7の配管のサポートを示す縦断面図である。
【図9】従来の原子炉格納容器の縦断面図。
【図10】図9におけるダイヤフラムフロア上の排水系
配管の配置を示す原子炉格納容器の部分縦断面図。
【図11】図10のRPVペデスタル貫通部での埋設配
管部分の剥離事故時の状態を示した縦断面図。
【図12】図1に示す実施例におけるRPVペデスタル
貫通部での埋設配管部分の剥離事故時の状態を示した縦
断面図。
【符号の説明】
12…原子炉格納容器、15…ダイヤフラムフロア、1
7…RPVペデスタル、20…排水系配管、21…ペデ
スタル側壁板、22…下部ドライウェル、23…サンプ
ピット、45…保温材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G21D 1/00 B E (72)発明者 斎藤 高一 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (56)参考文献 特開 昭63−167295(JP,A) 実開 平4−122395(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 1/00 F16L 5/00 F16L 5/02 G21C 13/00 G21D 1/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原子炉格納容器内をサプレッションチェン
    バとドライウェルとに区画するダイヤフラムフロアと原
    子炉圧力容器ペデスタルとを備え、前記ダイヤフラムフ
    ロアの内周面と前記原子炉圧力容器ペデスタルの側壁と
    は対面して組み合わされている原子炉格納容器におい
    て、前記ダイヤフラムフロアと原子炉圧力容器ペデスタ
    ルとに沿って配備される配管が前記ダイヤフラムフロア
    の内周面と前記原子炉圧力容器ペデスタルの側壁との組
    み合わせ面に通されて前記ダイヤフラムフロアと原子炉
    圧力容器ペデスタルとのコンクリート内に埋設されてい
    ることを特徴とした放射線区域内の配管配置構成。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記配管はダイヤフラ
    ムフロアと原子炉圧力容器ペデスタル内のコンクリート
    内に埋設されていることを特徴とした放射線区域内の配
    管配置構成。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2において、ダイヤフ
    ラムフロアの内周面と原子炉圧力容器ペデスタルの側壁
    との組み合わせ面からその近傍の前記配管部分にはその
    配管外周囲に伸縮性の材料が装備されていることを特徴
    とした放射線区域内の配管配置構成。
  4. 【請求項4】請求項3において、伸縮性の材料の外周囲
    は鋼板により囲われていることを特徴とした放射線区域
    内の配管配置構成。
  5. 【請求項5】請求項1から請求項4までのいずれか一項
    において、配管は、ダイヤフラムフロアのドレンファン
    ネルからドライウェル下部のサンプピットに連通してい
    る放射性液体の排水系配管であることを特徴とした放射
    線区域内の配管配置構成。
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