JP3259463B2 - 光学式情報記録再生装置 - Google Patents

光学式情報記録再生装置

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JP3259463B2
JP3259463B2 JP21757593A JP21757593A JP3259463B2 JP 3259463 B2 JP3259463 B2 JP 3259463B2 JP 21757593 A JP21757593 A JP 21757593A JP 21757593 A JP21757593 A JP 21757593A JP 3259463 B2 JP3259463 B2 JP 3259463B2
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康弘 柏木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プリグルーブ上にア
ドレス等の所定情報が変調されている光学式情報記録媒
体に情報の記録・再生を行う光学式情報記録再生装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は従来の光学式情報記録再生装置
におけるラジアル制御装置及びトラック制御装置を示す
ブロック図であり、図において、1は図示しない光ディ
スク等の情報記録媒体に照射されたレーザビームの戻り
光を検出し、電気信号に変換する4分割検知器、2は4
分割検知器1に接続され、トラッキングエラー信号を出
力するトラッキングエラーアンプ(以下「TEアンプ」
と称す)、3は4分割検知器1に接続され、高周波成分
を抽出する高周波アンプ(以下「HFアンプ」と称
す)、4はTEアンプ2の出力信号を受け、トラックサ
ーボをかけるトラックサーボ補償回路(以下「TS補償
回路」と称す)、5はTS補償回路4の信号を増幅する
ドライバー、6はドライバー5の出力でトラッキング駆
動されるトラックアクチュエータである。
【0003】7はTS補償回路4の出力信号を受け、ラ
ジアルサーボをかけるラジアルサーボ補償回路(以下
「RS補償回路」と称す)、8はRS補償回路7の信号
を増幅するドライバー、9はドライバー8の出力で図示
しないラジアル送り機構を駆動するリニアモーターコイ
ル、10はTEアンプ2の出力から所定の周波数帯域の
出力を抽出するバンドパスフィルター(以下「BPF−
A」と称す)で、プリグルーブ上に予め変調されている
ウォブル信号22を抽出する。11はBPF−A10の
出力を受け波形整形を行う波形整形手段B、12は波形
整形手段B11からの出力を受け取る線速度一定制御回
路B(以下「CLVB」と称す)で、その出力と後述の
CLVA16の出力とのいずれかが後述するCLV切替
え手段17で切替えられ出力される。
【0004】15はHFアンプ3からの出力を受け波形
整形を行う波形整形手段A、16は波形整形手段A15
からの出力を受け取る線速度一定制御回路A(以下「C
LVA」と称す)、17はCLVA16と上述のCLV
B12との出力を切替えるCLV切替え手段、13はC
LV切替え手段17からの出力信号を増幅するドライバ
ー、14はドライバー13の出力で駆動するディスクモ
ーターである。
【0005】18は波形整形手段B11の出力を受けF
M復調を行うFM復調回路、19はFM復調回路18の
出力を受けデータ復調を行うデータ復調回路で、23は
データ復調回路19から出力されるプリグルーブ上の絶
対時間情報であるATIP(Absolute Tim
e In Pregroove)情報、21は波形整形
手段A15の出力を受け取るCDデコーダー、24はC
Dデコーダー21のサブコード出力、25はCDデコー
ダー21のデータ出力、20はデータ復調回路19のA
TIP情報23及びCDデコーダー21のサブコード2
4をモニターするマイコンである。
【0006】次に上記のように構成された光学式情報記
録再生装置の動作について、情報記録媒体が記録可能な
コンパクトディスクの規格であるCD−Rの場合を例に
説明する。CD−Rのディスクの未記録部にピットを記
録する際のトラッキングの案内溝としてプリグルーブが
設けられており、このプリグルーブにはアドレスやAT
IP等の所定情報が予め変調されている。ところで、C
D及び信号が記録されたCD−Rのディスクのトラッキ
ングエラー(TE)信号の検出方法として様々な方法が
提案されているが、その一つとしてプッシュプル法が広
く知られている。このプッシュプル法によって、上述の
プリグルーブからTE信号を検出することが可能であ
る。
【0007】ディスクからの戻り光を4分割検知器1で
検出された信号は、I−V(電流−電圧)変換されたの
ちTEアンプ2、HFアンプ3で演算増幅される。TE
アンプ2では、トラック方向の変位を検出するために4
分割検知器1上の信号からTE=(A+D)−(B+
C)を演算することによりTE信号を出力することがで
きる。HFアンプ3では、HF=A+B+C+Dを演算
することによりディスクからの再生信号であるHF信号
を出力する。TEアンプ2から出力されたTE信号はT
S補償回路4へ入力され、TS補償回路4ではトラック
サーボ系の安定性を確保するための位相補償等を行う。
TS補償回路4により補償された信号をドライバー5で
電流増幅しトラックアクチュエーター6を駆動すること
でトラックサーボ系を形成している。
【0008】また、TS補償回路4の出力信号はRS補
償回路7へも出力される。RS補償回路7では、ラジア
ルサーボ系の安定性を確保するための位相補償等を行っ
ている。RS補償回路7の出力はドライバー8で電流増
幅されたのち、ラジアル送り機構を駆動するリニアモー
ターコイル9へ送られることでラジアルサーボ系を形成
している。ラジアルサーボ系は、トラックアクチュエー
タ6を含む光ピックアップ自体のディスク半径方向の位
置制御を行うもので、トラックアクチュエータ6の可動
範囲を越える領域制御やディスクの偏芯に対する偏差の
抑制等を行っている。
【0009】ラジアルサーボ系の演算目標値は通常ゼロ
になるよう設定されている。ラジアルサーボ系の目標値
をゼロにすると、トラックアクチュエーター6はトラッ
ク追従範囲の中心位置に制御される。ディスクの偏芯、
再生によるトラック位置の変動等によりトラックアクチ
ュエータ6の位置がトラック追従範囲の中心位置から変
位すると、ラジアルサーボ系にエラー信号が発生し、ラ
ジアルサーボ系の動作で再びトラックアクチュエータ6
は中心位置で動作することになり、常にトラックアクチ
ュエータ6はトラック追従範囲の中心位置で制御される
ことになる。このようにラジアルサーボ系は絶えずトラ
ックアクチュエータ6のトラック追従範囲の中心位置で
動作できるようにすることにより、プッシュプル法固有
のTE信号のオフセット発生を抑えることができ、トラ
ッキング性能が改善される。
【0010】次に、ディスクの回転制御の技術について
説明する。CD、CD−Rでは、ディスクの回転数はC
LVで制御する。CD及び記録済みのCD−Rでは、記
録されたHF信号から基準クロックを抽出し、APC
(Automatic Phase Control)
制御またはAFC(Automatic Freque
ncy Control)制御を行っている。また、未
記録のCD−Rでは、プリグルーブ上に通常22.05
KHzで振幅変調されたウォブル信号を検出すること
で、APC制御またはAFC制御を行っている。図11
のものにおいて、CD−Rの未記録のディスクに記録又
は再生する場合には、CLV切替え手段17をCLVB
12側に切替え、CDまたはCD−Rの記録済みディス
クの再生によりEFM信号を再生する場合には、CLV
A16側に切替え、ディスク回転数を適切に制御する。
【0011】図11において、CDまたは記録済みCD
−Rの場合におけるディスク回転制御について説明する
と、HFアンプ3によって得られたHF信号は、波形整
形手段A15によって波形整形され、図示しないPLL
回路により基準クロックとHF信号の同期が取られCL
VA16にてディスクサーボ系が安定性を向上するよう
特性補償される。特性補償された信号はドライバー13
で電流増幅され、ディスクモーター14を駆動してディ
スクサーボ系を形成する。一方、波形整形されたHF信
号の一部はCDデコーダー21でEFM(8to 14
Modulation)復調、CIRC(Cross
Interleaved Read−Solomon
Code)誤り訂正復調が行われ、誤り訂正されたデ
ータ25、サブコード24が出力される。尚、サブコー
ド24には、ディスク再生位置の絶対再生時間等の情報
が含まれており、データのアクセスに使用可能である。
【0012】次に、未記録のCD−Rの場合におけるデ
ィスク回転制御について説明する。ウォブル信号22
は、プリグルーブ上で22.05KHzで振幅変調され
ているので、TE信号と同じ演算でウォブル信号を検出
できる。従って、TEアンプ2の出力をウォブル信号の
キャリア周波数である22.05KHzのBPF−A1
0を通過させることによりウォブル信号22を抽出する
ことができる。ウォブル信号22は波形整形手段B11
にて波形整形され、CLVB12でディスク回転制御が
安定するよう特性補償され、APC制御またはAFC制
御される。特性補償された信号は、ドライバー13で電
流増幅されディスクモーター14を駆動しディスクサー
ボ系を形成する。
【0013】一方、ウォブル信号は波形整形手段B11
で波形整形されたあと、その一部がFM復調回路18へ
入力する。ウォブル信号にはFM変調によりアドレスの
役目を果たすディスク上の絶対時間や推奨記録パワー情
報等のディスク情報が含まれており、記録時にはこれら
の情報を読み取ることで記録開始位置のサーチ、最適記
録条件(最適記録パワー)の設定等が可能となる。FM
復調回路18でFM復調された信号をデータ復調回路1
9でさらにBIPHASE(二相)復調することで、8
バイトのATIP情報23を得ることができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来の光学式情報記録
再生装置は以上のように構成されているので、サーボ回
路はトラックの位置を基準にトラックアクチュエータに
サーボをかけるため、光ピックアップやディスクの特性
のばらつきが原因で、CD−Rのディスクなどのプリグ
ルーブ上に変調されたウォブル信号のC/N(キャリア
・ノイズ比)が最適となるトラックアクチュエータの位
置がラジアルサーボの目標値とずれることがあった。図
12はトラックアクチュエータの位置に対するウォブル
信号のC/N特性を示す相関図である。トラックアクチ
ュエータ6のC/Nの最良点(図のAの位置)とラジア
ルサーボの目標値(ゼロ)とは必ずしも一致しない。こ
のような状態でも通常は、CD−Rのディスクの未記録
部分のATIP情報23を読み取る際にはATIP情報
23を問題なく再生することが可能であり、実用上問題
にならないことが多い。
【0015】ところが、プリグルーブに沿って一度信号
を記録した後でも、追記する場合などのように、プリグ
ルーブに含まれるウォブル信号からATIP情報を読み
出す必要が間々ある。このような場合、一度EFM信号
を記録したトラックのプリグルーブは、ピットを記録し
た際にEFM信号の低周波成分がウォブル信号の帯域に
まで影響を与えているため、プリグルーブから再生され
るウォブル信号のC/Nが未記録のディスクの場合に比
べかなり劣化している。ウォブル信号の劣化量が大きい
と、ウォブル信号からATIP情報を再生する過程で、
ATIPの同期信号が検出できず、読み込んだATIP
情報の誤りが多くなるなどの問題が発生し、CD−Rの
ディスク上でのシーク制御等、制御動作に支障をきたす
という問題点があった。
【0016】また、従来はラジアルサーボ系のエラー信
号として、図13のようにトラックサーボ系から信号を
受け取る構成になっていた。トラックアクチュエータの
ディスク半径方向の位置制御系は、トラックサーボ系の
制御帯域がDC(0Hz)〜2KHz、ラジアルサーボ
系の制御帯域がDC(0Hz)〜70Hzなので、DC
〜70Hzの制御帯域では、ラジアルサーボ系とトラッ
クサーボ系とが並列に動作する2段サーボを構成となっ
ている。従って、TE信号の低域成分を利用することに
より、ラジアルサーボ系を構成することができる。
【0017】その際、TE信号の低域の発生量はトラッ
クアクチュエータの低域の感度に依存し、感度が低けれ
ば発生するTE信号は減少し、感度が高ければ発生する
TE信号は増加する。また、トラックアクチュエータの
低域の感度は、トラックアクチュエータのダンパー等の
影響により、環境変化、経時変化、非線形特性などによ
り変動しやすい。従って、このようなTE信号を元にラ
ジアルサーボ系の制御を行った場合、正確な制御を行う
ことができないという問題があった。
【0018】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、光ピックアップやディスクの特
性のばらつきによってサーボによるアクチュエータの中
心位置とプリグルーブに変調された所定情報の信号の最
適な検出位置とがずれた場合でも、良質の所定情報が検
出できる光学式情報記録再生装置を得ることを目的とす
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明に係る光学式情
報記録再生装置は、アクチュエータの移動量及び所定情
報を検出する第1の検出手段と、アクチュエータの移動
量を検出する第2の検出手段と、第1の検出手段からの
出力信号に基づいてアクチュエータに対し情報記録媒体
上のトラックを中心にサーボをかけるトラックサーボ回
路と、第2の検出手段からの出力信号に基づいてアクチ
ュエータに対しトラックを横断する方向にサーボをかけ
るラジアルサーボ回路と、第1の検出手段からの出力信
号を評価する評価手段と、この評価手段による前記所定
情報の信号評価が最適となるよう制御信号を出力する制
御手段と、この制御手段からの出力信号に基づいてラジ
アルサーボ回路の出力信号にオフセットを加えるオフセ
ット手段とを備えたものである。
【0020】また、評価手段が、前記所定情報の誤りデ
ータ数で検出手段からの出力信号を評価するものであ
る。
【0021】また、評価手段が、プリグルーブ上の前記
所定情報が変調されていない周波数帯域のノイズレベル
を評価するものである。
【0022】
【0023】
【作用】この発明における光学式情報記録再生装置は、
第2の検出手段によりラジアルサーボ回路のエラー信号
を検出する共に第1の検出手段によってプリグルーブ上
の所定情報を検出し、評価手段による所定情報の信号評
価が最適となるよう、オフセット手段によりアクチュエ
ータのラジアルサーボ回路の出力信号にオフセットが加
えられ、アクチュエータの位置を補正する。
【0024】また、評価手段により所定情報の誤りデー
タ数をカウントし、誤りデータ数が最も少ない位置にア
クチュエータが位置するようオフセット手段によりサー
ボ回路の出力信号にオフセットを加える。
【0025】また、評価手段により所定情報が変調され
ていない周波数帯域のノイズレベルを測定し、このノイ
ズレベルが低くなるようオフセット手段によりサーボ回
路の出力信号にオフセットを加える。
【0026】
【0027】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1は、この発明における光学式情報記録再生装
置のラジアル制御装置及びトラック制御装置を示すブロ
ック図であり、図において、1〜25は図5に示す従来
の構成のものと同一又は同様のものを示しており、その
説明を省略する。26はRS補償回路7の出力にオフセ
ットを加えるための電圧を発生するオフセット発生回
路、27は制御部であるマイコン20からオフセット発
生回路26へオフセット発生量を指示するオフセット制
御信号である。
【0028】次に動作について説明する。マイコン20
にてプリグルーブ上のATIP情報23を読取る。AT
IP情報23には、ATIPフレーム毎に時間情報の
他、CRC(巡回検査文字)データが付加されており、
このCRCデータをチェックすることによりATIPデ
ータに誤りが発生しているかどうかを確認できる。CD
−Rディスクの記録領域からATIP情報を読み取る際
に、ATIPの誤り率をウォブル信号の評価基準とする
することで、ウォブル信号の品質を評価することができ
る。
【0029】評価の方法は、例えばオフセット制御信号
27を3点以上変化させ、このときの各ATIPエラー
数が最も少なかったオフセット制御信号を判断する方
法、オフセット制御信号27を3点以上変化させ、この
ときの各ATIPエラー数からATIPエラーが最小に
なるオフセット制御信号を計算する方法、オフセット制
御信号27を漸次変化させ、このときのATIPエラー
信号が小さくなるポイントをサーチしていく方法等があ
るが、これに限定されるものではない。
【0030】このような評価方法は、必要がある場合
や、情報の読込み開始時、トラックサーチの終了時、記
録開始直前、光ディスク装置を立ち上げた初回時等の実
際にはまだ正確なATIP情報を必要としていない状況
で処理を行い、一度最適なオフセットが見つかれば、以
後は固定しておけば安定したATIPを読み込むことが
できる。また、実際のデータ読込み時でも、ATIPエ
ラー数が装置再生限界を越えたときに上記処理を実施し
最適点を見つけることができ、このようにすれば、信号
評価のためにATIP情報の読取りが不安定になること
が有効に防止できる。
【0031】CD−Rディスクの記録領域からATIP
情報を読み取る際にマイコン20からオフセット制御信
号27を出力し、オフセット発生回路26からラジアル
サーボ回路の出力値にオフセットを加算するよう制御す
る。ラジアルサーボ系にオフセットが加算されることに
よりトラックアクチュエータ6が変位する。その際、所
定量のATIP情報23をマイコン20で読み込み、A
TIPのCRCをチェックし誤りデータ数をカウントす
る。
【0032】さらに、図2に示すように、ラジアルサー
ボ系へ加算するオフセットを変化させ、ATIPデータ
の誤り数(ATER)をカウントし、誤り数が最も少な
いときのオフセットを最適オフセット量とする。そし
て、この最適オフセット量に相当するオフセット制御信
号27をマイコン20から出力し、オフセット発生回路
26はこのオフセット制御信号27に基づいてラジアル
サーボ回路の出力値にオフセットを加える。上記の処理
を行うことにより誤り率の少ないATIP情報を読み込
むことができる。
【0033】実施例2.図3は実施例2における光学式
情報記録再生装置のラジアル制御装置及びトラック制御
装置を示すブロック図であり、図において、1〜27は
図1に示す実施例1の構成のものと同一又は同様のもの
を示しており、その説明を省略する。図において、28
は第1の検出手段である4分割検知器1と共にアクチュ
エータの位置を検出する第2の検知手段であるところの
2分割検知器、29は2分割検知器28の出力の差動を
とりアクチュエータ位置信号(以下「PE信号」と称
す)30を生成、出力するPEアンプ、31はPE信号
30をトラックサーボ系に加算するPPオフセット補正
アンプである。
【0034】次に動作について説明する。2分割検知器
28の出力は、PEアンプ29で作動増幅され、PE信
号30を生成する。このPE信号30は、PPオフセッ
ト補正アンプ31とRS補償回路7へと送られる。PP
オフセット補正アンプ31は、トラックサーボ系にPE
信号30を加算する機能を担っており、プッシュプル法
により得られるTE信号は、図4(a)のようにトラッ
クアクチュエータ6の変位に比例したオフセットを発生
することが知られている。このため、TE信号に図4
(b)のようなPE信号30を加算することによって、
図4(c)のようにTE信号に発生するオフセットをキ
ャンセルすることができる。
【0035】また、RS補償回路7へ送られたPE信号
30は、ラジアルサーボ系のエラー信号としてラジアル
サーボ系を構成する。ラジアルサーボ系には、オフセッ
ト発生回路26の出力が加算されており、オフセット発
生回路26の出力に対応したPE信号30が発生するよ
うにラジアルサーボ系が制御されることになる。
【0036】図5に示すように、本発明におけるラジア
ルサーボ系では、トラックアクチュエータ6の位置をT
E信号とは別に独立して検出しているため、環境変化、
経時変化などによりトラックアクチュエータ6の特性が
変化しても正確にトラックアクチュエータの位置を検出
できる。このため、オフセット発生回路26から出力さ
れた信号に正確に対応したトラックアクチュエータの変
位を得ることができ、結果として、常に安定したウォブ
ル信号を呼び出すことが可能になる。
【0037】尚、上記実施例では、PEアンプ29から
のPE信号30をPPオフセット補正アンプ31を介し
てトラックサーボ系に加算したが、PPオフセット補正
アンプ31は必ずしもなくてもよい。
【0038】実施例3.図6は実施例3における光学式
情報記録再生装置のラジアル制御装置及びトラック制御
装置を示すブロック図であり、図において、1〜31は
図3に示す実施例2の構成のものと同一又は同様のもの
を示しており、その説明を省略する。32はTEアンプ
2の出力を入力とする100KHzのバンドパスフィル
ター(以下「BPF−B」と称す)、33はBPF−B
32の出力を検波する検波回路である。
【0039】次に動作について説明する。図6におい
て、TEアンプ2の出力であるTE信号には、ウォブル
信号22が含まれている。TE信号レベルの周波数特性
を図7に示す。DC(Device control
Character)成分を含む低周波には、トラッキ
ング制御に必要なTE信号成分が含まれている。また、
F=22,05KHzには、プリグルーブに含まれるウ
ォブル信号が含まれている。
【0040】ところが、トラックアクチュエータ6が変
位して、ウォブル信号のC/Nが劣化するときは、図7
の波線で示すように、22,05KHzのキャリア成分
の変動は少なく、むしろキャリア周波数以外のノイズレ
ベルが増加する傾向にある。この特性を利用し、ウォブ
ル信号成分以外のノイズレベルの振幅を測定評価するこ
とで、ウォブル信号のC/Nの良否を判断することが可
能である。
【0041】本実施例の場合、TE信号をウォブル信号
のキャリア周波数を取り除く、例えば100KHz程度
のBPFーB32を通し、ノイズ成分とする。そして、
BPF−B32の出力から検波回路33で信号レベルを
検出し、ウォブル信号のノイズを測定することができ
る。このような構成により、図8のようにウォブル信号
のC/Nが最大(最良)となるトラックアクチュエータ
6の位置がトラックの中心位置とずれていても、マイコ
ン20からオフセット制御信号27を出力し、オフセッ
ト発生手段26によってサーボ系の出力にオフセットを
加えることにより、トラックアクチュエータ6の位置を
変位させ、検波回路33の出力をモニターすることで、
最良のC/Nが得られるトラックアクチュエータ6の位
置を検出、補正することができる。
【0042】尚、上記実施例ではRS補償回路7は2分
割検知器28からエラー信号を入力していたが、実施例
1のようにTS補償回路4からの出力信号を得るような
構成でもよい。また、PPオフセット補正アンプ31も
なくてもよい。即ち、図1の構成にBPF−B32、検
波回路33を付加した構成としてもよい。
【0043】実施例4.図9は実施例4における光学式
情報記録再生装置のラジアル制御装置及びトラック制御
装置を示すブロック図であり、図において、1〜27は
図1に示す実施例1の構成のものと同一又は同様のもの
を示しており、その説明を省略する。オフセット発生回
路26、2分割検知器28、PEアンプ29、PPオフ
セット補正アンプ31は、実施例1、2、3と同様のも
のであるが、その接続配置が異なっている。即ち、実施
例1では、オフセット発生回路26の出力をRS補償回
路の出力に加算していたが、本実施例では、TS補償回
路の出力に加算している。また、実施例2では、PE信
号30をRS補償回路7へ入力していたが、本実施例の
ものでは、TS補償回路4の出力をRS補償回路7への
入力としている。
【0044】次に動作について説明する。RS補償回路
7への入力と、オフセット発生回路26の出力信号のサ
ーボ系への加算点が異なるが、最良のウォブル信号が得
られるようトラックアクチュエータ6の位置を補正する
点においては上記実施例と同様である。
【0045】実施例5.図10は実施例5における光学
式情報記録再生装置のラジアル制御装置及びトラック制
御装置を示すブロック図であり、図において、1〜31
は図3に示す実施例2の構成のものと同一又は同様のも
のを示しており、その説明を省略する。図において、3
4は上述の1〜31よりなる記録再生装置本体、35は
この記録再生装置本体34の外部からオフセット信号を
出力可能にする外部調整装置である。
【0046】上記実施例では、誤り率の低い良質のウォ
ブル信号が得られるようラジアルサーボ系に加えるオフ
セット信号を記録再生装置本体34内のマイコン20に
より自動的に制御し、トラックアクチュエータの位置を
調整していたが、本実施例では、記録再生装置本体34
の外部からオフセット信号を手動により出力可能にする
外部調整装置35を設け、この外部調整装置35からオ
フセット発生回路26へオフセット信号27を送り、ト
ラックアクチュエータの位置を任意に設定することがで
きるようにしたものである。
【0047】このように、オフセット発生回路26から
の信号をマニュアル操作で調整可能にしても、上記実施
例と同様の効果を得ることができる。さらに、記録再生
装置本体34外部に外部調整装置35と測定器とを備え
るようにしてもよい。また、ラジアルサーボのオフセッ
トの自動調整は随時行うものでも、必要な場合にのみ行
うものであってもよい。
【0048】
【発明の効果】以上のように、この発明によればアクチ
ュエータの移動量及びプリグルーブ上の所定情報を検出
する第1の検出手段と、アクチュエータの移動量を検出
する第2の検出手段と、第1の検出手段からの出力信号
に基づいてアクチュエータに対し情報記録媒体上のトラ
ックを中心にサーボをかけるトラックサーボ回路と、第
2の検出手段からの出力信号に基づいてアクチュエータ
に対しトラックを横断する方向にサーボをかけるラジア
ルサーボ回路と、第1の検出手段からの出力信号を評価
する評価手段と、この評価手段による前記所定情報の信
号評価が最適となるよう制御信号を出力する制御手段
と、この制御手段からの出力信号に基づいてラジアルサ
ーボ回路の出力信号にオフセットを加えるオフセット手
段とを備えたので、環境変化等によりアクチュエータの
特性が変化しても正確なアクチュエータの変位を検知す
ることができると共に良質の所定情報が検出できるとい
う効果が得られる。
【0049】また、評価手段が、前記所定情報の誤りデ
ータ数で検出手段からの出力信号を評価する構成とした
ので、最適な状態の所定情報の信号を検出することがで
きるという効果が得られる。
【0050】また、評価手段が、プリグルーブ上の前記
所定情報が変調されていない周波数帯域のノイズレベル
を評価する構成としたので、より正確な所定情報の信号
評価ができるという効果が得られる。
【0051】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1による光学式情報記録再生
装置を示すブロック図である。
【図2】トラックアクチュエータの位置特性とATIP
の誤り率との関係を示す相関図である。
【図3】この発明の実施例2による光学式情報記録再生
装置を示すブロック図である。
【図4】この発明の実施例2による光学式情報記録再生
装置のトラックアクチュエータの位置に対する4分割検
知器の出力波形を示す相関図である。
【図5】この発明の実施例2による光学式情報記録再生
装置のサーボ系を示すブロック図である。
【図6】この発明の実施例3による光学式情報記録再生
装置を示すブロック図である。
【図7】この発明の実施例3による光学式情報記録再生
装置のウォブル信号の周波数特性を示す相関図である。
【図8】この発明の実施例3による光学式情報記録再生
装置のトラックアクチュエータの位置特性とATIP信
号のC/N特性及びTE信号のノイズレベルとの関係を
示す相関図である。
【図9】この発明の実施例4による光学式情報記録再生
装置を示すブロック図である。
【図10】この発明の実施例5による光学式情報記録再
生装置を示すブロック図である。
【図11】従来の光学式情報記録再生装置を示すブロッ
ク図である。
【図12】従来の光学式情報記録再生装置のATIP信
号のC/N特性とトラックアクチュエータの位置特性と
の関係を示す相関図である。
【図13】従来の光学式情報記録再生装置のサーボ系を
示すブロック図である。
【符号の説明】 26 オフセット発生回路 28 2分割検知器 29 PEアンプ 31 PPオフセット補正アンプ 32 BPF−B 33 検波回路 35 外部調整装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 直記 群馬県新田郡尾島町大字岩松800番地 三菱電機エンジニアリング株式会社 鎌 倉事業所群馬支所内 (56)参考文献 特開 平5−151600(JP,A) 特開 平5−314505(JP,A) 特開 平6−195735(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/09 - 7/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリグルーブに予めアドレス等の所定情
    報が変調されている情報記録媒体をトラックアクチュエ
    ータおよびラジアル送り用アクチュエータが相対的に移
    動して光学的に情報の記録及び読取りを行う光学式情報
    記録再生装置において、 前記トラックアクチュエータのトラッキングエラー信号
    及び前記所定情報を検出する第1の検出手段と、 前記トラックアクチュエータの移動量を検出する第2の
    検出手段と、 前記第1の検出手段からのトラッキングエラー信号に基
    づいて前記トラックアクチュエータに対し前記情報記録
    媒体上のトラックを中心にサーボをかけるトラックサー
    ボ回路と、前記第2の検出手段からの出力信号に基づい
    てラジアル送り用アクチュエータに対しトラックを横断
    する方向にサーボをかけるラジアルサーボ回路と、 第1の検出手段からの出力信号を評価する評価手段と、 この評価手段による前記所定情報の信号評価が最適とな
    るよう制御信号を出力する制御手段と、 この制御手段からの出力信号に基づいてラジアルサーボ
    回路 の出力信号にオフセットを加えるオフセット手段と
    を備えたことを特徴とする光学式情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記評価手段は、前記所定情報の誤りデ
    ータ数を評価することを特徴とする請求項1に記載の光
    学式情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記評価手段は、前記プリグルーブ上の
    前記所定情報が変調されていない周波数帯域のノイズレ
    ベルを評価することを特徴とする請求項1に記載の光学
    式情報記録再生装置。
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