JP3259295B2 - ドライエッチング方法及びecrプラズマ装置 - Google Patents
ドライエッチング方法及びecrプラズマ装置Info
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Description
及びドライエッチング方法に用いて有用なECRプラズ
マ装置に関し、特にアルミニウム(Al)系材料層のド
ライエッチングにおいて対レジスト選択性とアフターコ
ロージョン耐性を向上させる方法、及びこれを単一装置
の単一チャンバ内で実施することを可能とする装置に関
する。
ニウム(Al)、あるいはこれに1〜2%のシリコン
(Si)を添加したAl−Si合金、さらにストレス・
マイグレーション対策として0.5〜1%の銅(Cu)
を添加したAl−Si−Cu合金等のAl系材料が広く
使用されている。
に塩素系ガスを使用して行われている。例えば、特公昭
59−22374号公報に開示されるBCl3/Cl2
混合ガスはその代表例である。Al系材料層のエッチン
グにおいて主エッチング種として寄与する化学種はCl
*であり、自発的で極めて速やかなエッチング反応を進
行させる。Cl*のみではエッチングが等方的に進行す
るので、通常は入射イオン・エネルギーを高めた条件下
でイオン・アシスト反応を進行させ、且つ入射イオンに
スパッタされたレジスト・マスクの分解生成物を側壁保
護膜として利用することで高異方性を達成している。
程度の入射イオン・エネルギーを要するプロセスでは、
対レジスト選択性の低下が問題となる。デバイス構造の
三次元化に伴ってウェハの表面段差が増大しており、段
差上部のレジスト膜厚が薄くなり易い。レジスト膜厚が
薄くなることは、フォトリソグラフィにおいて高解像度
を達成する観点からは有利である。現状では対レジスト
選択比が2程度と低いため、薄いレジスト・マスクで信
頼性の高い配線加工を行うことが困難となっている。
刊セミコンダクターワールド,1990年12月号,p
103〜107に、BBr3/Cl2混合ガスを用いて
Al−Si−Cu層をエッチングする技術が報告されて
いる。これは、レジスト・マスクのエッチング反応生成
物の飽和蒸気圧を比較すると、すべての温度領域におい
てCBr4の方がCCl4よりも低いことに基づくもの
である。上記文献には、XPS(X線光電子分光)分析
により、レジスト・マスクの表面がC−Br結合を有す
る反応生成物CBrxにより被覆され、対レジスト選択
性の向上に寄与していることが示されている。
問題として、残留塩素によるアフターコロージョンがあ
る。特に、Al系材料層にCuが添加されたり、あるい
はAl系材料層がバリヤメタルや反射防止膜等の異種材
料層と積層されるなど、アフターコロージョン防止の観
点からは不利な条件となり、従来にも増して徹底した対
策が切望されている。
CF4やCHF3等のフルオロカーボン系ガスを用いる
プラズマ・クリーニング、(b)酸素プラズマ・アッシ
ングによるレジスト・マスクと側壁保護膜の除去、
(c)NH3ガスによるプラズマ・クリーニングとウェ
ハ水洗との組み合わせ、等が知られている。これらの対
策は、いずれも残留塩素の除去を目的とするものであ
る。すなわち、塩素や臭素をフッ素に置換して反応生成
物の蒸気圧を高めるか、残留塩素を大量に含むレジスト
・マスクや側壁保護膜をアッシングにより除去してしま
うか、塩素化合物を塩化アンモニウムのような不活性な
化合物に変換するか、あるいはこれらと同時に耐蝕性の
高いAlF3やAl2O3の被膜をAl系材料層の表面
に形成することにより、アフターコロージョンを抑制す
るものである。
オン・エネルギーによっても異方性加工が可能な技術と
して、低温エッチングが注目されている。これは、被エ
ッチング基板(ウェハ)の温度を0℃以下に保持するこ
とにより、深さ方向のエッチング速度をイオン・アシス
ト効果により実用レベルに維持したまま、側壁部におけ
るラジカル反応を凍結または抑制してアンダカット等の
形状不良を防止しようとする技術である。異方性の確保
に必要な入射イオン・エネルギーが低減できるため、対
レジスト選択性や対下地選択性が向上し、ダメージも軽
減できる。
ッチングにおけるアフターコロージョンの防止にも効果
的であることが知られている。例えば、第51回応用物
理学会学術講演会(1990年秋季年会)講演予稿集,
p460,演題番号26a−ZF−6には、ウェハを−
60℃程度まで冷却し、Cl2 ガスを用いてAl−S
i−Cu層をエッチングすることにより、アフターコロ
ージョンを大幅に減少させた例が報告されている。これ
は、ウェハ表面への塩素の化学吸着に必要な活性化エネ
ルギーが、低温下では与えられにくくなるからである。
ロセスも、広義の低温エッチングに含まれる。それは、
通常のエッチング・プロセスにおいて、特にウェハの冷
却を行わなければ、ウェハ温度はプラズマ輻射熱や反応
熱により百数十℃程度には上昇してしまうからである。
材料層のドライエッチングに関しては、高選択性の達成
とアフターコロージョンの低減に向けて様々な努力が行
われているが、解決すべき課題も残されている。
を使用するプロセスでは、対レジスト選択比が5程度ま
で向上するが、そのために蒸気圧の低い反応生成物CB
rxの堆積を多量に必要とする。このことは、レジスト
・アッシング時のパーティクル・レベルを悪化させるお
それが大きい。
ハードウェハ面の問題点がある。
化のための所要時間が長いことにより生ずる。例えば、
Al系材料層のエッチングを低温エッチングで行った
後、アフターコロージョン対策としてフッ素プラズマ・
クリーニングやレジスト・アッシング等を行う場合に
は、ウェハ温度を上昇させる必要がある。単一のウェハ
・ステージ上でこのように幅広い温度範囲でウェハ温度
を調節することは能率が悪く、場合によっては温度安定
化までの所要時間が実際のプロセス時間よりも長くなっ
てしまうことも少なくない。
る装置として、真空ロードロック機構を備えたウェハ・
ハンドリング・ユニットの周囲に複数のプロセス・チャ
ンバを配したマルチチャンバ・システムがある。ウェハ
・ハンドリング・ユニットと各プロセス・チャンバはそ
れぞれゲート・バルブを介して接続されているので、ウ
ェハは大気中に取り出されることなく各チャンバ間を移
動することがてきる。各プロセス・チャンバにおいて、
ウェハ・ステージの温度を各工程に適した温度に設定し
ておけば、温度設定の異なるプロセスを能率良く連続工
程で行うことができる。
であり、プロセスの高度化に伴って装置価格やランニン
グ・コストが上昇する。このようなシステムを、グレー
ドの高い高価なクリーン・ルーム内へ設置することは、
省コスト、省スペース等の観点から常に可能とは限らな
い。
フターコロージョン耐性、低汚染性に優れるAl系材料
層のドライエッチング方法を提供すると共に、このエッ
チングを実現するための低温エッチング装置のハードウ
ェア面の改良を行うことを目的とする。
達成するために提案されるものであり、被エッチング基
板の温度を室温以下に制御しながら、塩素系化合物と、
臭素系化合物と、放電解離条件下でプラズマ中に遊離の
イオウを生成し得るイオウ系化合物とを含むエッチング
・ガスを用いてアルミニウム系材料層をエッチングし、
次いで、前記アルミニウム系材料層のエッチングが終了
した後、被エッチング基板を室温より高い温度に加熱し
ながら、フッ素系化合物を含むガスを用いてプラズマ処
理を施すようにしたものである。
は、被エッチング基板の温度を室温以下に制御しなが
ら、塩素系化合物と、S3 Br2 ,S2 Br2 ,S
Br2から選ばれる少なくとも1種類の臭化イオウとを
含むエッチング・ガスを用いてAl系材料層をエッチン
グする。このドライエッチング方法においては、このA
l系材料層のエッチングを行った後、被エッチング基板
を室温より高い温度に加熱しながら、フッ素系化合物を
含むガスを用いてプラズマ処理が施される。
られるECRプラズマ装置は、ECR放電により生成し
たプラズマを用い、基板載置電極上に設置された基板に
対して所定の処理を行う装置であって、前記基板載置電
極は、冷却手段を内蔵する固定電極と、加熱手段を内蔵
し上下動可能な可動電極を備える。可動電極は、前記固
定電極から分離して前記基板をECRポジション方向へ
上昇させ、最下降時には前記固定電極に接触保持され
る。
ッチング反応機構を、図1に模式的に示す。この図は、
SiO2層間絶縁膜1上にAl系材料層2が積層され、
さらにその上に所定の形状にパターニングされたレジス
ト・マスク(PR)3が形成されたウェハにおいて、A
l系材料層2のエッチングの途中状態を示す断面図であ
る。
されるエッチング・ガスの組成には、Cl,Br,Sが
含まれている。Clは、Al系材料層の主エッチング種
であると同時に、レジスト・マスクのフラグメントと反
応して反応生成物CClxを与える。Brも一部はAl
系材料層のエッチング種となり得るが、主たる役割はレ
ジスト・マスクの表面でC−Br結合を生成して対レジ
スト選択比を向上させること、及び反応生成物CBrx
を与えることである。さらに、Sは、そのままの形でウ
ェハ表面に堆積する。
は、いずれも被エッチング基板(ウェハ)が十分に冷却
されていればその表面に堆積することが可能であり、特
にイオンの垂直入射が原理的に起こらないパターン側壁
部に堆積して側壁保護膜を形成し、異方性加工に寄与す
る。単に塩素系ガスのみを用いてエッチングを行う従来
プロセスに比べて側壁保護に関与する物質の種類が増
え、側壁保護効果が強化されると共に、側壁保護膜中で
CClxの占める割合が相対的に低下し、アフターコロ
ージョン耐性が向上する。しかも、複数種類の物質のバ
ランスのとれた堆積が期待できるので、CBrxのみが
極端に増加することはなく、レジスト・アッシング時に
も大量の残渣を発生させるおそれはない。
の化合物から供給する。すなわち、少なくとも3成分系
のエッチング・ガスを使用する。
イオウから供給するので、エッチング・ガスは少なくと
も2成分系となる。臭化イオウは、本願出願人が先に特
願平3−210516号明細書において、シリコン系材
料層及びAl系材料層用のエッチング・ガスの主成分と
して提案した化合物であり、放電解離条件下でプラズマ
中にBr*を生成し、遊離のSを放出することもでき
る。
ングが終了した後、いわゆるフッ素プラズマ・クリーニ
ングを行う。これにより、エッチング後のパターン側壁
部に付着したCClx,CBrxに含まれるCl原子,
Br原子、あるいはレジスト・マスクに吸蔵された残留
Cl,残留Brが不活性なFに置換されると共に、プラ
ズマ輻射熱によりこれらの側壁保護物質の蒸気圧が高め
られ除去され易くなる。Sは、ウェハ温度が90℃程度
に昇温すれば容易に昇華する。以上のことから、アフタ
ーコロージョン耐性は大幅に向上する。
載置電極が冷却手段内蔵の固定電極と加熱手段内蔵の可
動電極との2重構造とされている。これらの電極のう
ち、可動電極はウェハをECRポジション方向へ上昇さ
せることが可能である。したがって、固定電極の冷却状
態を維持したまま、離間させた可動電極のみを加熱する
ことができ、単一のプロセス・チャンバ内で温度設定の
異なる複数プロセスを連続的且つ効率的に実施できる。
例えば、Al系材料層の低温エッチングと、それに続く
プラズマ・クリーニングとが、スループットの低下を招
くことなく連続的に行えるわけである。しかも、ECR
ポジションと基板との距離が可変となることで、入射イ
オン・エネルギーの調節も可能となる。すなわち、Al
系材料層の異方性エッチングにはある程度の入射イオン
・エネルギーが必要なので、基板はECRポジションか
ら遠くても構わない。逆に、プラズマ・クリーニング時
にはそれ程高い入射イオン・エネルギーは不要なので、
基板をECRポジションに近づける。しかも、ECRプ
ラズマ装置の場合、プラズマ密度と入射イオン・エネル
ギーとをそれぞれ独立に制御できるので、入射イオン・
エネルギーを下げても高いプラズマ密度を維持すること
ができ、低損傷で効率的なプラズマ・クリーニングを行
うことができる。
する。
止膜が積層されてなるAl系多層膜をCl2/BBr3
/H2S混合ガスを用いてエッチングした後、パターン
側壁部に付着した反応生成物の除去及び残留Cl,残留
BrのF置換処理をCF4/O2混合ガスを用いたプラ
ズマ処理により行った例である。このプロセスを、図2
を参照しながら説明する。
被エッチング基板(ウェハ)は、図2(a)に示される
ように、SiO2層間絶縁膜11上にバリヤメタル1
4、厚さ0.3μmのAl−1%Si層15、厚さ0.
03μmのTiON反射防止膜16が順次積層されたA
l系多層膜が形成され、さらにその上に所定の形状にパ
ターニングされたレジスト・マスク17が形成されてな
るものである。バリヤメタル14は、下層側から順に、
厚さ0.03μmのTi12と厚さ0.1μmのTiO
N層13が積層されたものである。
クロ波プラズマ・エッチング装置のウェハ載置電極上に
セットし、一例として下記の条件で上記Al系多層膜を
エッチングした。
用) このエッチング過程では、Cl*,Br*によるラジカ
ル反応がCl+,Br+,B+,S+等のイオンにアシ
ストされる機構でAl系多層膜がエッチングされ、Al
Clx,AlBrx,TiClx,TiBrx等の反応
生成物が脱離した。レジスト・マスク17の上表面で
は、Br*の作用によりC−Br結合が生成し、エッチ
ング速度が大幅に低下した。このときの対レジスト選択
比は、約10と高い値であった。また、エッチング反応
系内には、上記イオンにスパッタされて生成したレジス
ト・マスク17のフラグメントとCl*,Br*とが反
応し、CClx,CBrx等が生成した。ただし、これ
らのレジスト・マスク17に由来する反応生成物は0℃
に冷却されたウェハ上では蒸気圧が低いため、一部は脱
離せずに堆積し、図2(b)に示すような側壁保護膜1
8を形成した。この側壁保護膜18には、H2Sから解
離生成した遊離のSも含まれている。この結果、Al系
多層膜を構成する各材料層は、いずれも良好に異方性形
状をもってエッチングされた。図中、エッチングにより
形成された各材料層のパターンには、元の材料層を示す
数字に添字aを付して表してある。
め、一例として下記の条件でプラズマ処理を行った。
るが、ガスにO2 を添加しているのはパターン側壁部
のCClx,CBrx中の炭素を効率良く除去するため
である。上記プラズマ処理では、CClx,CBrxが
ハロゲン置換若しくは酸化を受けて脱離が促進されると
共に、SもSOx,SFx等に変化して脱離した。した
がって、図2(c)に示されるように、側壁保護膜18
が除去された。レジスト・マスク17内に吸蔵される残
留Cl,残留Br等もFに置換された。
に付属のプラズマ・アッシング装置に搬送し、通常の条
件にてO2プラズマ・アッシングを行い、図2(d)に
示されるようにレジスト・マスク17を除去した。この
ようにして、Al系多層膜のパターンが形成されたウェ
ハを試験的に大気開放したが、72時間後でもアフター
コロージョンの発生は認められな且つた。
Cl2/BCl3/S2Br2混合ガスを用いてエッチ
ングし、続いてバリヤメタルをCl2/S2F2/HB
r混合ガスを用いてエッチングた後、SF6/O2混合
ガスを用いてプラズマ処理を行った例である。このプロ
セスを、図3を参照しながら説明する。図3の符号は図
2と共通である。
して使用したウェハは、図2(a)に示されるものと同
じである。このウェハをRFバイアス印加型の有磁場マ
イクロ波プラズマ・エッチング装置にセットし、一例と
して下記の条件でTiON反射防止膜16とAl−1%
Si層15をエッチングした。
用) 本実施例では、S2Br2の1分子からSとBrの両方
が供給される。上記エッチングは、図3(a)に示され
るように、側壁保護膜18の形成を伴いながら異方的に
進行した。この過程における対レジスト選択比の向上及
び側壁保護膜の形成に関する機構は、実施例1で上述し
たとおりである。
ように切り換え、バリヤメタル14をエッチングした。
用) ここで、Al系多層膜のうちバリヤメタル14のエッチ
ング時のみエッチング・ガスの組成をF系ガスを主体と
する組成に切り換えることにより、幾つかのメリットが
得られる。まず、この段階である程度の残留Cl,残留
BrがFに置換されるので、アフターコロージョン耐性
が向上する。また、Tiのフッ化物は塩化物よりも蒸気
圧が高いため、反応生成物の脱離が促進され、エッチン
グ時間が短縮できる。さらに、このエッチングの時間の
短縮により、Al−1%Si層15に対するオーバーエ
ッチング時間も短縮され、異方性形状の劣化を防止する
ことができる。
れるように、バリヤメタル14も良好な異方性形状にエ
ッチングされた。
・クリーニングを行った。
護膜18が除去された。さらに、O2 プラズマ・アッ
シングによりレジスト・マスク17を除去した。
6時間後でもアフターコロージョンの発生は認められな
且つた。
マ・エッチング装置を構成した例である。この装置の構
成例及び使用状態を、図4を参照しながら説明する。
の有磁場マイクロ波プラズマ・エッチング装置のウェハ
載置電極を2重構造としたものである。
イクロ波を発生するマグネトロン21、マイクロ波を導
く矩形導波管22及び円形導波管23、マイクロ波を利
用してECR放電により内部にプラズマPを生成させる
ための石英製のベルジャー24、円形導波管23とベル
ジャー24を周回するように配設され875Gauss
の磁場強度を達成できるソレノイド・コイル25、ベル
ジャー24に接続され図4中矢印A方向に高真空排気さ
れる処理チャンバ26、この処理チャンバ26とベルジ
ャー24へ処理に必要なガスをそれぞれ矢印B1方向、
矢印B2方向から供給するガス導入管27及びウェハ2
8を載置するためのウェハ載置電極等である。処理チャ
ンバ26の一端にはゲートバルブ33が設けられてお
り、図4中矢印D方向には例えば図示されないビルトイ
ン・アッシャー(エッチング装置に付属のアッシング装
置)が接続されている。
を内蔵する外周側の固定電極29と、ヒータ31を内蔵
し、図4中矢印E方向へ上下動が可能な内周側の可動電
極35の2重構造とされている。可動電極35は、最下
降時には固定電極29に接触保持され、上昇時にはEC
Rポジション34へウェハ28を近づけることができ
る。冷却配管30には、装置外部に設置されるチラー等
の冷却設備から適当な冷媒が供給され、この冷媒が図4
中矢印C1 ,C2 方向に循環する。
は、Al系材料層のエッチングが終了した後、いわゆる
フッ素プラズマ・クリーニングを行う方法に用いて特に
有効である。
はウェハを室温以下に冷却する必要があるので、図4
(a)に示されるように可動電極35と固定電極29と
を接触保持し、ヒータ31をOFFとする。これによ
り、両電極29,35は一体的に冷却される。この場
合、ウェハ28とECRポジション34の距離はある程
度離れているため、両者間の電位差によりイオンが加速
される。このときのイオンの散乱を適当なパワーのRF
バイアスを印加することにより垂直方向に補正し、イオ
ン・アシスト反応に利用するのである。
ハを加熱する必要があるので、図4(b)に示されるよ
うに可動電極35をECRポジション34方向へ上昇さ
せ、ヒータ31をONとする。これにより、たとえ冷却
配管30に冷媒が継続的に供給されていても、可動電極
35は固定電極29の冷却状態から切り離されて独立に
加熱されるので、スループットが格段に向上する。この
場合、ウェハ28とECRポジション34の距離が近づ
くので入射イオン・エネルギーは原理的に低減されてお
り、しかもRFバイアスも印加していない。したがっ
て、ウェハ上に不要なダメージを惹起させるおそれがな
い。
プロセス・チャンバ内で温度設定の異なる連続プロセス
に対応でき、スループット及び経済性が大幅に向上す
る。ところで、本発明者は、類似の発想にもとづくマグ
ネトロンRIE装置を先に特願平2−301173号明
細書において提案しており、イオン・アシスト反応が主
体となるSiO2系材料層のエッチングに適用して優れ
た成果を得た。しかし、マグネトロンRIE装置は、A
l系材料層のエッチングのようにSiO2系材料層ほど
高い入射イオン・エネルギーを必要としないプロセスを
実施するには必ずしも最適ではない。なぜなら、選択性
向上を目的として入射イオン・エネルギーを低下させる
ためにRFパワーを下げると、プラズマ密度も同時に低
下してしまい、実用的なエッチング速度が確保できない
からである。
る装置では、入射イオン・エネルギーはRFバイアス・
パワーにより、またプラズマ密度はマイクロ波パワーに
より独立に制御できるので、高選択且つ低ダメージ・エ
ッチングを行う上では有利である。
明したが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるも
のではなく、エッチング条件、ウェハの構成、ドライエ
ッチング装置の構成等は適宜変更可能である。
明に係るドライエッチング方法によれば、Al系材料層
のドライエッチングにおいて対レジスト選択比とアフタ
ーコロージョン耐性が向上するので、配線形成の信頼性
と歩留りを向上させることができる。また、本発明に係
るECRプラズマ装置は、1台の装置の単一のプロセス
・チャンバ内で温度設定の異なる複数プロセスに対応で
き、且つこれらのプロセスを連続的に行うことを可能と
するので、生産性、経済性の向上に大きく貢献する。
づいて設計され、高性能、高集積度を有する半導体装置
の製造に適用して極めて有効である。
ッチング反応機構を説明するための模式的断面図であ
る。
たがって示す概略断面図であり、(a)はAl系多層膜
上にレジスト・マスクが形成された状態、(b)はAl
系多層膜が異方性エッチングされた状態、(c)はプラ
ズマ・クリーニングを行った状態、(d)はレジスト・
マスクが除去された状態をそれぞれ表す。
程順にしたがって示す概略断面図であり、(a)はAl
系多層膜のうちTiON反射防止膜とAl−1%Si層
がエッチングされた状態、(b)はバリヤメタルがエッ
チングされた状態をそれぞれ表す。
エッチング装置の一例を示す概略断面図であり、(a)
はウェハ冷却時、(b)はウェハ加熱時の使用状態をそ
れぞれ表す。
層、 3,17 レジスト・マスク、 12 Ti層、
13 TiON層、 14 バリヤメタル、15 A
l−1%Si層、 16 TiON反射防止膜、 18
側壁保護膜、24 ベルジャー、 28 ウェハ、
29 固定電極、 30 冷却配管、31 ヒータ、
34 ECRポジション、 35 可動電極
Claims (4)
- 【請求項1】 被エッチング基板の温度を室温以下に制
御しながら、塩素系化合物と、臭素系化合物と、放電解
離条件下でプラズマ中に遊離のイオウを生成し得るイオ
ウ系化合物とを含むエッチング・ガスを用いてアルミニ
ウム系材料層をエッチングし、 次いで、前記アルミニウム系材料層のエッチングが終了
した後、被エッチング基板を室温より高い温度に加熱し
ながら、フッ素系化合物を含むガスを用いてプラズマ処
理を施すことを特徴とするドライエッチング方法。 - 【請求項2】 被エッチング基板の温度を室温以下に制
御しながら、塩素系化合物と、S3 Br2 ,S2 B
r2 ,SBr2 から選ばれる少なくとも1種類の臭化
イオウとを含むエッチング・ガスを用いてアルミニウム
系材料層をエッチングすることを特徴とするドライエッ
チング方法。 - 【請求項3】 請求項2記載のドライエッチング方法に
おいて、アルミニウム系材料層のエッチングが終了した
後、被エッチング基板を室温より高い温度に加熱しなが
ら、フッ素系化合物を含むガスを用いてプラズマ処理を
施すことを特徴とするドライエッチング方法。 - 【請求項4】 ECR放電により生成したプラズマを用
い、基板載置電極上に設置された基板に対して所定の処
理を行うECRプラズマ装置において、 前記基板載置電極は、冷却手段を内蔵する固定電極と、
加熱手段を内蔵し上下動可能な可動電極を備え、 前記可動電極は、前記固定電極から分離して前記基板を
ECRポジション方向へ上昇させ、最下降時には前記固
定電極に接触保持される ことを特徴とするECRプラズ
マ装置。
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JP30127991A JP3259295B2 (ja) | 1991-10-22 | 1991-10-22 | ドライエッチング方法及びecrプラズマ装置 |
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