JP3259294B2 - 熱可塑性ノルボルネン系樹脂の接着方法 - Google Patents

熱可塑性ノルボルネン系樹脂の接着方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、接着面が熱可塑性ノル
ボルネン系樹脂から成る成形品の接着方法に関し、さら
に詳しくは、極性基を有するシクロペンタジエン系樹脂
またはその水素添加物の溶液から成るプライマー組成物
を、該表面に塗布した後、接着剤を用いて被着体と接着
することを特徴とする接着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から光学材料に用いられる樹脂とし
てポリメチルメタクリレート(PMMA)やポリカーボ
ネート(PC)が知られている。この内、PMMAは透
明性に優れているが、耐熱性、耐湿性などの点で問題が
あった。また、PCは耐熱性、耐湿性はPMMAよりも
優れているが、複屈折が大きいなどの問題があった。
【0003】近時、熱可塑性ノルボルネン系樹脂は耐熱
性、耐湿性、低複屈折性に優れた光学材料として注目さ
れている。しかし、熱可塑性ノルボルネン系樹脂の成形
品同士、あるいはこれと他の物質を接着剤を用いて接着
すると、接着剤と熱可塑性飽和ノルボルネン系樹脂の間
の接着強度が弱く、強固に接着することができなかっ
た。
【0004】一方、シクロペンタジエン(以下、CPD
という)系樹脂を種々の塗料や接着剤などに添加するこ
とにより空気乾燥性、密着性、接着力などを改良するこ
とが知られていた(特公昭57−26604号、特公昭
57−57048号など)。しかし、熱可塑性ノルボル
ネン系樹脂の接着に用いる場合、種々の接着剤に少量添
加しても接着力などの改良は僅かであり、多量に添加す
ると接着剤が希釈されて接着力が低下するという問題が
あった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、接着面
が熱可塑性ノルボルネン系樹脂から成る成形品の接着性
の問題を鋭意研究の結果、極性基を有するCPD系樹脂
またはその水素添加物の溶液から成るプライマー組成物
を、該表面に塗布した後、接着剤を用いて被着体と接着
することにより、強固に接着できることを見いだし、本
発明を完成するに到った。
【0006】
【課題を解決するための手段】かくして本発明によれ
ば、接着面が熱可塑性ノルボルネン系樹脂から成る成形
品を被着体と強固に接着する方法が提供される。
【0007】(成形品)本発明においては接着する物の
一組の内、少なくとも一つは接着面が熱可塑性ノルボル
ネン系樹脂から成る成形品である。
【0008】本発明の熱可塑性ノルボルネン系樹脂は、
特開平3−14882号や特開平3−122137号な
どで公知の樹脂であり、具体的には、ノルボルネン系単
量体の開環重合体、その水素添加物、ノルボルネン系単
量体の付加型重合体、ノルボルネン系単量体とオレフィ
ンの付加型重合体などが挙げられる。
【0009】ノルボルネン系単量体も、上記公報や特開
平2−227424号、特開平2−276842号など
で公知の単量体であって、例えば、ノルボルネン、その
アルキル、アルキリデン、芳香族置換誘導体およびこれ
ら置換または非置換のオレフィンのハロゲン、水酸基、
エステル基、アルコキシ基、シアノ基、アミド基、イミ
ド基、シリル基等の極性基置換体、例えば、2−ノルボ
ルネン、5−メチル−2−ノルボルネン、5,5−ジメ
チル−2−ノルボルネン、5−エチル−2−ノルボルネ
ン、5−ブチル−2−ノルボルネン、5−エチリデン−
2−ノルボルネン、5−メトキシカルボニル−2−ノル
ボルネン、5−シアノ−2−ノルボルネン、5−メチル
−5−メトキシカルボニル−2−ノルボルネン、5−フ
ェニル−2−ノルボルネン、5−フェニル−5−メチル
−2−ノルボルネン等;CPDの多量体、その上記と同
様の誘導体や置換体、例えば、ジシクロペンタジエン
(以下、DCPという)、2,3−ジヒドロジシクロペ
ンタジエン等、1,4:5,8−ジメタノ−1,2,
3,4,4a,5,8,8a−2,3−シクロペンタジ
エノナフタレン等、1,4:5,10:6,9−トリメ
タノ−1,2,3,4,4a,5,5a,6,9,9
a,10,10a−ドデカヒドロ−2,3−シクロペン
タジエノアントラセン等;シクロペンタジエンとテトラ
ヒドロインデン等との付加物、その上記と同様の誘導体
や置換体、例えば、1,4−メタノ−1,4,4a,4
b,5,8,8a,9a−オクタヒドロフルオレン、
5,8−メタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a
−オクタヒドロ−2,3−シクロペンタジエノナフタレ
ン等;等が挙げられる。
【0010】ノルボルネン系単量体の重合は公知の方法
でよく、必要に応じて、他の共重合可能な単量体との共
重合体としてもよく、また必要に応じて、水素添加する
ことにより、熱可塑性ノルボルネン系樹脂水素添加物と
することもできる。
【0011】本発明で用いる熱可塑性ノルボルネン系樹
脂には、所望により、フェノール系やリン系などの老化
防止剤;フェノール系などの熱劣化防止剤;ベンゾフェ
ノン系などの紫外線安定剤;アミン系などの耐電防止
剤;脂肪族アルコールのエステル、多価アルコールの部
分エステル及び部分エーテルなどの滑剤;などの各種添
加剤を添加してもよい。また、本発明の目的を損なわな
い範囲で、他の樹脂などを混合して用いることもでき
る。さらに、透明性を必要としない成形品であれば、強
度等を改良することを目的として、各種のフィラーを用
いることもできる。
【0012】本発明の成形品を成形する方法は、特に限
定されない。接着面が熱可塑性ノルボルネン系樹脂から
成るものであれば、他の部分は他の樹脂から成るもので
あっても構わない。
【0013】(プライマー組成物)本発明の極性基を有
するCPD系樹脂は、例えば、極性基を有するCPD系
単量体の重合体、CPD系単量体とそれに共重合可能な
極性基を有する単量体との共重合、CPD系単量体の重
合体のマレイン化等により極性基を導入した変性物等が
挙げられる。
【0014】本発明のCPD系単量体は、CPDまたは
その誘導体であって、例えば、CPD、メチル置換及び
エチル置換などのごときアルキル置換CPD及びこれら
の二量体、三量体、共二量体などが挙げられ、これらの
混合物であってもよい。CPDは常温においては、DC
Pとして安定に存在するので、通常、CPDとDCPは
全く同様に扱われる。
【0015】CPD系単量体に共重合可能な極性基を有
する単量体としては、例えば、例えば、アリルアルコー
ル、クロチルアルコール、1,4−ブテンジオール、ヒ
ドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタク
リレート、ビニルフェノールなどの水酸基含有単量体;
アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、
フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸、無水マレイン
酸、無水シトラコン酸などのカルボン酸基含有単量体;
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酢酸アリル、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、ア
クリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、メタクリル酸
メチル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸ブチルなどの
エステル結合含有単量体;アクリロニトリル、メタクリ
ロニトリルなどの不飽和シアン化合物;アリルグリシジ
ルエーテルなどの不飽和エーテルなどの極性ビニル単量
体等が挙げられ、特に極性ビニル単量体の水酸基含有単
量体、カルボン酸基含有単量体及びエステル結合含有単
量体が好ましい。
【0016】共重合する場合、CPD系単量体の使用割
合は、CPD系単量体と極性基を有する単量体の合計量
を基準にして、CPD単量体が通常50〜99.5重量
%、好ましくは55〜90重量%、より好ましくは60
〜80重量%である。
【0017】CPD系樹脂の製造方法は特に限定され
ず、熱重合やカチオン重合などの公知の方法によればよ
い。例えば、CPD系単量体と必要に応じて極性ビニル
単量体を混合して、250〜300℃で0.5〜20時
間保持することにより熱重合し、さらに150〜250
℃、760mmHg以下、好ましくは5〜100mmH
gでフラッシュすることにより、未反応単量体、二量
体、共二量体、不活性溶剤などの易揮発性成分を除去
し、薄膜型蒸発機によって通常200〜300℃、50
mmHg以下、好ましくは20mmHg以下で、油状重
合体を揮散させ、樹脂状重合体を得ればよい。
【0018】本発明のCPD系樹脂の数平均分子量は、
ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィ法(以下、
GPC法という)によるポリスチレン換算値で、通常2
00〜1000、好ましくは230〜800、特に好ま
しくは260〜600、さらに好ましくは280〜55
0である。数平均分子量が小さすぎると充分に硬化しな
いために接着に用いることができない。数平均分子量が
大きすぎると溶剤への溶解性が悪くなり、作業性が悪く
なる。
【0019】さらに、CPD系樹脂を変性して極性基を
持たせてもよい。そのような変性としては、例えば、ア
クリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマール酸など
のα,β−不飽和カルボン酸および/またはその誘導体
を用いて変性する方法などがあり、変性方法は、公知の
方法でよい。例えば、CPDの重合体は、極性基を有し
ていないが、無水マレイン酸を添加し、230〜240
℃に1〜2時間加熱することにより、マレイン化すれ
ば、本発明の極性基を有するCPD系樹脂とすることが
できる。
【0020】本発明の極性基を有するCPD系樹脂の軟
化点温度は、40〜220℃、好ましくは60〜180
℃、より好ましくは80〜150℃である。
【0021】また、本発明の極性基を有するCPD樹脂
は分子量100当りで、極性基の数が0.1〜1、好ま
しくは0.2〜0.8、特に好ましくは0.3〜0.6
である。
【0022】本発明においては、極性基を有するCPD
系樹脂をそのまま用いることも可能であるが、極性基を
有するCPD系樹脂水素添加物を用いてもよい。CPD
系樹脂の水素添加の方法としては、パラジウム、ニッケ
ルなどの水素添加触媒を用いる公知の方法などを用いる
ことができる。通常は、水素添加しなくても問題なく使
用することができるが、使用環境によって熱安定性など
が求められる場合には水素添加して用いることが好まし
いこともある。
【0023】本発明のプライマー組成物は、極性基を有
するCPD系樹脂またはその水素添加物の溶液から成
る。溶媒としては有機溶剤を用い、通常、プライマー組
成物におけるCPD系樹脂またはその水素添加物の濃度
は、1〜80重量%、好ましくは3〜50重量%、より
好ましくは5〜30重量%である。濃度が濃すぎると、
溶液の粘性が高くなり均一に塗布することが困難にな
り、濃度が薄すぎると塗布する量が多くなり、また乾燥
も困難になる。
【0024】本発明の有機溶剤としては、本発明の極性
基を有するCPD系樹脂またはその水素添加物を溶解し
うるものであれば特に限定されない。通常、トルエン、
キシレンなどの芳香族炭化水素系溶剤;ヘキサン、ヘプ
タン、オクタン、デカンなどの脂肪族炭化水素系溶剤;
シクロヘキサン、シクロヘキセン、メチルシクロヘキサ
ンなどの脂環族炭化水素系溶剤;トリクロロエチレン、
パークロロエチレン、ジクロロエチレン、ジクロロエタ
ン、クロロベンゼンなどの塩素化炭化水素系溶剤;メタ
ノール、エタノール、イソプロパノール系の脂肪族アル
コール系溶剤;アセトン、メチルイソブチルケトン、メ
チルエチルケトンなどのケトン系溶剤;酢酸エチルなど
のエステル系溶剤;などが用いられ、これらを混合して
用いることもできる。乾燥による除去が容易な溶剤が好
ましい。
【0025】また、本発明のプライマー組成物は、使用
する接着剤との接着性を強化するなどの目的で、本発明
の目的を損なわない範囲であれば、必要に応じ、塩素化
ポリプロピレン、塩素化マレイン化ポリエチレン、水酸
基含有塩素化ポリプロピレン、スチレン・ブタジエン・
ブロック共重合体やその水素添加物、スチレン・エチレ
ン・プロピレン・ブロック共重合体やそれに塩素、水酸
基、カルボキシル基、カルボン酸無水物などを導入した
変性共重合体、アクリロニトリル・ブタジエン共重合
体、スチレン・ブタジエン共重合体などを加えてもよ
い。
【0026】さらに、必要に応じて、酸化防止剤、耐候
安定剤、耐熱防止剤、塩化チタンや有機顔料などの着色
剤、カーボンブラック、フェライトなどの導電性付与剤
などを添加してもよい。
【0027】本発明のプライマー組成物は成形品の熱可
塑性ノルボルネン系樹脂から成る接着しようとする表面
に塗布する。塗布方法は特に限定されず、刷毛塗り、ガ
ンスプレーを用いる方法、スピンコートなど通常の塗布
方法を用いればよい。塗布量は、通常、5〜200g/
2程度である。塗布した後、乾燥させて、有機溶剤を
除去する。乾燥方法も、プライマー組成物の変性などに
より、本発明の目的を損なう方法でなければ、特に限定
されず、通常、自然乾燥でも充分である。
【0028】(接着剤)本発明の接着剤も被着体の接着
面の材質を接着できるものであれば特に限定されず、エ
ポキシ系接着剤、アクリル系接着剤、シアノアクリル系
接着剤、ポリウレタン系接着剤、シリコン系接着剤、紫
外線硬化型接着剤、ホットメルト型接着剤などを用いる
ことができる。塗布方法、塗布量はそれぞれの接着剤に
応じた方法、量でよい。
【0029】接着の際には、接着後に熱可塑性ノルボル
ネン系樹脂から成る接着面と接着剤の層の間にプライマ
ー組成物から乾燥により有機溶剤を除去したCPD系樹
脂またはその水素添加物の層が形成される必要がある。
そのためには、プライマー組成物で処理した接着面に接
着剤を塗布して、被接着物の接着面と貼り合わせても、
プライマー組成物で処理した接着面に接着剤を塗布した
被接着物の接着面を貼り合わせてもよく、また、双方に
接着剤を塗布しておいてもよい。熱可塑性ノルボルネン
系樹脂から成る接着面どうしを接着する場合は、双方に
本発明のプライマー組成物で処理をすることが好まし
い。
【0030】接着剤の塗布方法、その他の接着の条件、
方法などについては、用いる接着剤に応じた接着方法を
用いればよい。
【0031】
【実施例】以下に参考例、実施例、及び比較例を挙げて
本発明をさらに具体的に説明する。
【0032】参考例1 6−メチル−1,4:5,8−ジメタノ−1,4,4
a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロナフタレン
(MTD)の開環重合体に水素添加反応して得られたポ
リマー(数平均分子量28,000、水添率ほぼ100
%、ガラス転移温度152℃)の100重量部に対して
0.2重量部のフェノール系老化防止剤ペンタエリスリ
チル−テトラキス(3−(3,5−ジ−ターシャリーブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート)を
0.2重量部添加し溶融押し出し法によりペレットとし
た。
【0033】このペレットを、次に示す条件で射出成形
し、厚さ25mmの100mm×25mmの板状の成形
品を得、さらに長辺および短辺から、12.5mmの位
置一ヶ所に半径1mmの孔を開け、試験片Aを得た。 成形機:型締め圧65トン 樹脂温:325℃ 金型温度:110℃(固定側)、100℃(可動側)
【0034】参考例2 MTDとDCP30重量部との混合モノマー(MTD/
DCP=70/30モル比)を開環重合して得た共重合
体の水添物 (数平均分子量27,000、水添率ほぼ
100%、ガラス転移温度133℃)100重量部に参
考例1に同様の老化防止剤を添加しペレットとし、同様
に射出成形して、試験片Aと同型の試験片Bを得た。
【0035】参考例3 70重量部のDCPと30重量部の酢酸ビニルの混合物
を、オートクレーブ中、窒素雰囲気下、260℃で4時
間反応させ、200℃、30mmHgでフラッシュして
未反応単量体及び二量体を主成分とする易揮発性成分を
留去し、さらに、260℃、5mmHgの条件下で油状
重合体を揮散させ、樹脂状重合体(GPC法によるポリ
スチレン換算数平均分子量430、軟化点温度約100
℃)を得た。その10重量部を90重量部のトルエンに
溶解し、プライマー組成物Aを得た。
【0036】参考例4 酢酸ビニルに代えてアリルアルコールを用いる以外は参
考例3と同様にして樹脂状重合体(GPC法によるポリ
スチレン換算数平均分子量370、軟化点温度約100
℃)を得た。その10重量部を87重量部のトルエンと
3重量部のメタノールの混合液に溶解し、プライマー組
成物Bを得た。 参考例5 70重量部のDCPと30重量部のアクリル酸の混合物
を、オートクレーブ中、窒素雰囲気下、260℃で4時
間反応させ、250℃、20mmHgで減圧蒸留して、
易揮発性成分を除去し、さらに280℃、10mmHg
で油状重合体を揮散させて、樹脂状重合体(GPC法に
よるポリスチレン換算数平均分子量460、約120
℃)を得た。その10重量部を90重量部のトルエンに
溶解し、プライマー組成物Cを得た。
【0037】比較例1 試験片A、Bと同型のアルミ片を作製した。
【0038】試験片A同士、試験片B同士、試験片Aと
アルミ片、試験片Bとアルミ片の4つの組合せについ
て、各試験片の穴と反対側の一端の25mm四方を接着
面として、エポキシ系接着剤(昭和高分子株式会社製、
アラルダイト・ラピッド)を125mg塗布し、接着面
を貼り合わせて固定して、20℃で4時間養生して接着
した。
【0039】接着後、試験片の一方の穴を利用してぶら
下げ、他方の穴を利用して30kgの重りをぶら下げた
ところ、いずれも接着面が剥がれて、試験片の一つが落
下した。
【0040】実施例1 接着剤を塗布する前に、試験片A、Bには、プライマー
組成物Aを刷毛で25mm四方の接着面にそれぞれ30
mg塗布し、目視で表面が乾燥するまで、有機溶剤を蒸
発させる工程を加えたほかは比較例1と同様に荷重試験
を行ったが、荷重を負荷後10分たっても、接着面は剥
がれず、良好な接着性を示した。
【0041】実施例2 プライマー組成物Aの代わりにプライマー組成物B、ま
たはCを用いる以外は、実施例1と同様に荷重試験を行
ったが、荷重を負荷後10分たっても、接着面は剥がれ
ず、良好な接着性を示した。
【0042】
【発明の効果】本発明の接着方法で接着した場合、熱可
塑性ノルボルネン系樹脂と接着剤層の間の接着力が強く
なり、良好な接着性を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 65:00 C08L 65:00 (56)参考文献 特開 平4−288342(JP,A) 特開 平3−160079(JP,A) 特開 平3−160078(JP,A) 特開 平3−95230(JP,A) 特開 平3−95286(JP,A) 特開 昭52−71532(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 5/12 C08J 7/04 C09J 145/00 C09J 165/00 B32B 27/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接着面が熱可塑性ノルボルネン系樹脂か
    ら成る成形品の接着方法において、極性基を有するシク
    ロペンタジエン系樹脂またはその水素添加物の溶液から
    成るプライマー組成物を、該表面に塗布した後、接着剤
    を用いて被着体と接着することを特徴とする接着方法。
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