JP3258808B2 - コンバインにおける穀稈搬送装置 - Google Patents
コンバインにおける穀稈搬送装置Info
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- JP3258808B2 JP3258808B2 JP05527394A JP5527394A JP3258808B2 JP 3258808 B2 JP3258808 B2 JP 3258808B2 JP 05527394 A JP05527394 A JP 05527394A JP 5527394 A JP5527394 A JP 5527394A JP 3258808 B2 JP3258808 B2 JP 3258808B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、刈取穀稈を横搬送して
から縦搬送して脱穀装置に供給するコンバインにおける
穀稈搬送装置に関する。
から縦搬送して脱穀装置に供給するコンバインにおける
穀稈搬送装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、刈刃の上方に複数の掻込経路を有
する穀稈掻込装置と搬送終端が後方へ延出した縦送り部
になっていて株元部搬送チェーン及び茎部搬送帯からな
る合流搬送装置を設け、該合流搬送装置の終端部に、脱
穀装置に向かっていて茎部搬送チェーン及び株元搬送チ
ェーンからなる穀稈搬送装置の始端部を上下にラップさ
せて受継部となし、前記穀稈搬送装置を扱深さ調節すべ
く上下傾動可能にしたコンバインにおいて、前記合流搬
送装置の株元搬送チェーンの受継部に、保持力の強い挟
持ガイド杆を対設したコンバインにおける穀稈搬送装置
を実開昭６３−１７３０３０号公報により既に提案し
た。
する穀稈掻込装置と搬送終端が後方へ延出した縦送り部
になっていて株元部搬送チェーン及び茎部搬送帯からな
る合流搬送装置を設け、該合流搬送装置の終端部に、脱
穀装置に向かっていて茎部搬送チェーン及び株元搬送チ
ェーンからなる穀稈搬送装置の始端部を上下にラップさ
せて受継部となし、前記穀稈搬送装置を扱深さ調節すべ
く上下傾動可能にしたコンバインにおいて、前記合流搬
送装置の株元搬送チェーンの受継部に、保持力の強い挟
持ガイド杆を対設したコンバインにおける穀稈搬送装置
を実開昭６３−１７３０３０号公報により既に提案し
た。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記既知のコンバイン
における穀稈搬送装置の保持力の強い挟持ガイド杆は、
受継部全体にまで亙っていたので、穀稈搬送装置を深扱
調節した場合、前記受継部では穀稈搬送装置が穀稈を受
け継いで斜め上方に向けて順次引き上げられるのに対
し、合流搬送装置の受継搬送部は穀稈の株元部を保持力
に強い挟持ガイド杆により強く挟持して後方へ搬送する
こととなり、それにより引き抜き現象が発生し、穀稈の
一部が稈身方向にずれたり、刈り始め時や刈り終り時の
ように稈量が少ない状態では適正な扱深さにすることが
できず、しかも稈姿勢が乱れた。
における穀稈搬送装置の保持力の強い挟持ガイド杆は、
受継部全体にまで亙っていたので、穀稈搬送装置を深扱
調節した場合、前記受継部では穀稈搬送装置が穀稈を受
け継いで斜め上方に向けて順次引き上げられるのに対
し、合流搬送装置の受継搬送部は穀稈の株元部を保持力
に強い挟持ガイド杆により強く挟持して後方へ搬送する
こととなり、それにより引き抜き現象が発生し、穀稈の
一部が稈身方向にずれたり、刈り始め時や刈り終り時の
ように稈量が少ない状態では適正な扱深さにすることが
できず、しかも稈姿勢が乱れた。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、刈刃の上方に
複数の掻込経路を有する穀稈掻込装置と、掻き込まれた
穀稈を合流させながら側方へ搬送する株元合流搬送チェ
ーン及び茎部搬送帯からなる合流搬送装置と、該合流搬
送装置と脱穀装置の間には、搬送爪付きの穂側搬送チェ
ーン及び挟持レールを対設した株元搬送チェーンからな
る穀稈搬送装置を設け、前記株元搬送チェーンの前端部
を株元合流搬送チェーンの受継搬送部の後部寄りに上方
からラップさせて受継部となし、前記穀稈搬送装置を扱
深さ調節すべく上下傾動可能にしたコンバインにおい
て、前記合流搬送装置の株元合流搬送チェーンの受継搬
送部に、後端が前記受継部の始端近傍まで延出した保持
力の強い挟持ガイド杆を対設すると共に、前記受継搬送
部の強い挟持ガイド杆に続く受継部には、保持力の弱い
弾性挟持ガイド杆を対設し、かつ、該弾性挟持ガイド杆
の保持力が弱いのに対し、前記穀稈搬送装置の株元搬送
チェーンと挟持レールとの挟持力が強くなるように構成
したことにより前述の課題を解決した。
複数の掻込経路を有する穀稈掻込装置と、掻き込まれた
穀稈を合流させながら側方へ搬送する株元合流搬送チェ
ーン及び茎部搬送帯からなる合流搬送装置と、該合流搬
送装置と脱穀装置の間には、搬送爪付きの穂側搬送チェ
ーン及び挟持レールを対設した株元搬送チェーンからな
る穀稈搬送装置を設け、前記株元搬送チェーンの前端部
を株元合流搬送チェーンの受継搬送部の後部寄りに上方
からラップさせて受継部となし、前記穀稈搬送装置を扱
深さ調節すべく上下傾動可能にしたコンバインにおい
て、前記合流搬送装置の株元合流搬送チェーンの受継搬
送部に、後端が前記受継部の始端近傍まで延出した保持
力の強い挟持ガイド杆を対設すると共に、前記受継搬送
部の強い挟持ガイド杆に続く受継部には、保持力の弱い
弾性挟持ガイド杆を対設し、かつ、該弾性挟持ガイド杆
の保持力が弱いのに対し、前記穀稈搬送装置の株元搬送
チェーンと挟持レールとの挟持力が強くなるように構成
したことにより前述の課題を解決した。
【０００５】
【作用】刈取穀稈は掻込装置の各掻込経路から後方へ掻
き込まれると、合流搬送装置により順次合流し、その搬
送終端側の継送部から穀稈搬送装置の始端部へと受け継
いで後方の脱穀装置に搬送供給する。そして、前記穀稈
の株元部は、合流搬送装置の受継部で、先ず、保持力の
強い挟持ガイド杆が合流搬送チェーンに押し付けて挟持
搬送され、上記挟持ガイド杆の後端を過ぎると、保持力
の弱い弾性挟持ガイド杆が弱く押し付けて挟持搬送し、
この過程で前記穀稈搬送装置の株元搬送チェーンの始端
が受け継いで挟持搬送する。その際、穀稈が長稈で穀稈
搬送装置を深扱調節した状態では、その株元搬送チェー
ンは、前記合流搬送装置の受継搬送部よりも急角度で上
昇する姿勢になっていて穀稈を引き上げるが、上記受継
搬送部の強い挟持ガイド杆に続く受継部では弾性挟持ガ
イド杆の保持力が弱いのに対し、株元搬送チェーンと挟
持レールとの挟持力が強いので、受継搬送部側でずれを
生じ、稈量の多少に拘らず常に整然としかも確実に継送
することができる。
き込まれると、合流搬送装置により順次合流し、その搬
送終端側の継送部から穀稈搬送装置の始端部へと受け継
いで後方の脱穀装置に搬送供給する。そして、前記穀稈
の株元部は、合流搬送装置の受継部で、先ず、保持力の
強い挟持ガイド杆が合流搬送チェーンに押し付けて挟持
搬送され、上記挟持ガイド杆の後端を過ぎると、保持力
の弱い弾性挟持ガイド杆が弱く押し付けて挟持搬送し、
この過程で前記穀稈搬送装置の株元搬送チェーンの始端
が受け継いで挟持搬送する。その際、穀稈が長稈で穀稈
搬送装置を深扱調節した状態では、その株元搬送チェー
ンは、前記合流搬送装置の受継搬送部よりも急角度で上
昇する姿勢になっていて穀稈を引き上げるが、上記受継
搬送部の強い挟持ガイド杆に続く受継部では弾性挟持ガ
イド杆の保持力が弱いのに対し、株元搬送チェーンと挟
持レールとの挟持力が強いので、受継搬送部側でずれを
生じ、稈量の多少に拘らず常に整然としかも確実に継送
することができる。
【０００６】
【実施例】本発明の一実施例を図面に示すコンバインの
搬送装置について説明すると、走行装置Ａを有する機台
上には、従来のものと同様、一側に脱穀装置１、他側に
運転部及び穀粒タンク等の配設してあり、脱穀装置及び
運転部の前方には前処理装置Ｂを後部中心に上下動する
ように装着してある。
搬送装置について説明すると、走行装置Ａを有する機台
上には、従来のものと同様、一側に脱穀装置１、他側に
運転部及び穀粒タンク等の配設してあり、脱穀装置及び
運転部の前方には前処理装置Ｂを後部中心に上下動する
ように装着してある。
【０００７】前記前処理装置Ｂの刈取装置Ｃは、複数の
分草体Ｄ・・、刈刃Ｅ、及び複数組の穀稈引起装置Ｆ・
・、刈刃Ｅの上方に設けた複数の掻込輪Ｇ・・、株元掻
込チェーン３・・、可撓ラグを有する径部掻込ベルト２
・・、穂部掻込輪Ｊ、掻込爪付きの茎部掻込チェーン
Ｋ、及び未刈地側が受継搬送部５ａとして後方へ延出し
た株元合流搬送チェーン５等により構成されており、前
記株元合流搬送チェーン５の搬送終端から前記脱穀装置
１のフィードチェーン１ａの搬送始端に亙る部位には、
挟持レール６ｃが対設された株元搬送チェーン６ａとガ
イド杆６ｄが併設された搬送爪付きの穂側搬送チェーン
６ｂとにより構成されていて後部の支軸６ｅを中心とし
て搬送される穀稈の稈身方向に傾動することにより扱深
さ調節する穀稈搬送装置６を設けてあり、前記株元合流
搬送チェーン５とその上方に配設した搬送爪付きの茎部
合流搬送チェーン５ｂとは合流搬送装置を構成してい
る。
分草体Ｄ・・、刈刃Ｅ、及び複数組の穀稈引起装置Ｆ・
・、刈刃Ｅの上方に設けた複数の掻込輪Ｇ・・、株元掻
込チェーン３・・、可撓ラグを有する径部掻込ベルト２
・・、穂部掻込輪Ｊ、掻込爪付きの茎部掻込チェーン
Ｋ、及び未刈地側が受継搬送部５ａとして後方へ延出し
た株元合流搬送チェーン５等により構成されており、前
記株元合流搬送チェーン５の搬送終端から前記脱穀装置
１のフィードチェーン１ａの搬送始端に亙る部位には、
挟持レール６ｃが対設された株元搬送チェーン６ａとガ
イド杆６ｄが併設された搬送爪付きの穂側搬送チェーン
６ｂとにより構成されていて後部の支軸６ｅを中心とし
て搬送される穀稈の稈身方向に傾動することにより扱深
さ調節する穀稈搬送装置６を設けてあり、前記株元合流
搬送チェーン５とその上方に配設した搬送爪付きの茎部
合流搬送チェーン５ｂとは合流搬送装置を構成してい
る。
【０００８】図３に示す例において、既刈地側の掻込経
路の後部には左右一対の強いガイド杆を、中間の掻込経
路の後部には、合流搬送経路の終端側の方向変換部に沿
って湾曲した保持力の強いガイド杆７と短い合流ガイド
杆８を、未刈地側の掻込経路の後部には最終合流部９の
中間部に侵入した弱い保持力の分離誘導ガイド杆１０及
び前記株元掻込チェーン３の上下から最終合流部９に侵
入して後端が株元合流搬送チェーン５に沿う２本の弱い
保持力の合流ガイド杆１１，１１をそれぞれ設け、前記
合流搬送装置により搬送された穀稈を脱穀装置１に揚送
供給する前記穀稈搬送装置６の株元搬送チェーン６ａの
前端部を、図１又は図２に示すごとく株元合流搬送チェ
ーン５の受継搬送部５ａの後部寄りに上方からラップさ
せて受継部Ｘを構成してある。
路の後部には左右一対の強いガイド杆を、中間の掻込経
路の後部には、合流搬送経路の終端側の方向変換部に沿
って湾曲した保持力の強いガイド杆７と短い合流ガイド
杆８を、未刈地側の掻込経路の後部には最終合流部９の
中間部に侵入した弱い保持力の分離誘導ガイド杆１０及
び前記株元掻込チェーン３の上下から最終合流部９に侵
入して後端が株元合流搬送チェーン５に沿う２本の弱い
保持力の合流ガイド杆１１，１１をそれぞれ設け、前記
合流搬送装置により搬送された穀稈を脱穀装置１に揚送
供給する前記穀稈搬送装置６の株元搬送チェーン６ａの
前端部を、図１又は図２に示すごとく株元合流搬送チェ
ーン５の受継搬送部５ａの後部寄りに上方からラップさ
せて受継部Ｘを構成してある。
【０００９】更に、未刈地側の株元掻込チェーン３の外
側から最終合流部の後部寄りに侵入して株元合流搬送チ
ェーン５の受継搬送部５ａの搬送面に対して前記合流ガ
イド杆１１の後端部近傍より後方に沿う強い保持力の挟
持ガイド杆１２は、５条刈タイプ（図２参照）ではホル
ダー１５から突出するとともに進退可能に弾持された２
本の支持杆１６，１６により保持され、６条刈タイプで
は、図３に示すごとく、その前部を上下方向の支軸１３
で回動自在に支持され、後部は機枠に螺着されたホルダ
ー１５にスプリングを介して弾持された支持杆１６の先
端に回動可能に連結されており、後端は前記受継部Ｘの
始端近傍まで延出している。
側から最終合流部の後部寄りに侵入して株元合流搬送チ
ェーン５の受継搬送部５ａの搬送面に対して前記合流ガ
イド杆１１の後端部近傍より後方に沿う強い保持力の挟
持ガイド杆１２は、５条刈タイプ（図２参照）ではホル
ダー１５から突出するとともに進退可能に弾持された２
本の支持杆１６，１６により保持され、６条刈タイプで
は、図３に示すごとく、その前部を上下方向の支軸１３
で回動自在に支持され、後部は機枠に螺着されたホルダ
ー１５にスプリングを介して弾持された支持杆１６の先
端に回動可能に連結されており、後端は前記受継部Ｘの
始端近傍まで延出している。
【００１０】そして、前記挟持ガイド杆１２より後部の
受継部Ｘの株元合流搬送チェーン５の受継搬送部５ａに
対向する弾性挟持ガイド杆１７は弱い保持力のものであ
って、５条刈タイプでは基部を前記ホルダー１５に螺着
すると共に上向き螺旋状に１回乃至複数回巻き捩り、６
条刈タイプでは一旦斜め前方へ延出させてから後方へ曲
げ返して上記挟持ガイド杆１２の上で受継搬送部５ａの
上下のチェーンプレート間又は上方のチェーンプレート
の上面に沿っている。
受継部Ｘの株元合流搬送チェーン５の受継搬送部５ａに
対向する弾性挟持ガイド杆１７は弱い保持力のものであ
って、５条刈タイプでは基部を前記ホルダー１５に螺着
すると共に上向き螺旋状に１回乃至複数回巻き捩り、６
条刈タイプでは一旦斜め前方へ延出させてから後方へ曲
げ返して上記挟持ガイド杆１２の上で受継搬送部５ａの
上下のチェーンプレート間又は上方のチェーンプレート
の上面に沿っている。
【００１１】前述のコンバインにおいて、刈取穀稈は掻
込装置により合流搬送経路に掻き込まれ、合流搬送装置
により未刈地側へ搬送される間に順次合流し、最終合流
部で合流した全部の穀稈の株元部は、分離誘導ガイド杆
１０、合流ガイド杆１１，１１に案内されながら合流
し、次いで、挟持ガイド杆１２により株元合流搬送チェ
ーン５の受継搬送部５ａに強く圧接されて洩れなく挟持
搬送され、受継部Ｘでは、弱い保持力の弾性挟持ガイド
杆１７が挟持ガイド杆１２の後端に続いて弱く圧接した
状態で搬送され、この間に前記穀稈搬送装置の株元搬送
チェーン６ａ及びそれに対設した挟持レール６ｃの始端
に受け継がれて強く挟持された状態で斜め上方へ搬送さ
れる。
込装置により合流搬送経路に掻き込まれ、合流搬送装置
により未刈地側へ搬送される間に順次合流し、最終合流
部で合流した全部の穀稈の株元部は、分離誘導ガイド杆
１０、合流ガイド杆１１，１１に案内されながら合流
し、次いで、挟持ガイド杆１２により株元合流搬送チェ
ーン５の受継搬送部５ａに強く圧接されて洩れなく挟持
搬送され、受継部Ｘでは、弱い保持力の弾性挟持ガイド
杆１７が挟持ガイド杆１２の後端に続いて弱く圧接した
状態で搬送され、この間に前記穀稈搬送装置の株元搬送
チェーン６ａ及びそれに対設した挟持レール６ｃの始端
に受け継がれて強く挟持された状態で斜め上方へ搬送さ
れる。
【００１２】この際、株元合流搬送チェーン５の受継搬
送部５ａは、側面視で株元掻込チェーン３と同程度の緩
傾斜でかつ弾性挟持ガイド杆１７の保持力が弱いのに対
し、前記穀稈搬送装置６の株元搬送チェーン６ａは、前
記受継搬送部５ａよりも急傾斜でかつそれの挟持レール
６ｃとの挟持力が強いので、受け継がれた穀稈の株元部
は、受継部Ｘで順次引き抜かれるように上昇し、それに
伴って前記弾性挟持ガイド杆１７は図４に点線で示すご
とく上向きに湾曲しながら追従して上昇することとな
り、結局、稈ずれ、稈姿勢の乱れ等がない状態で無理な
く継送することができる。また、稈量が少ない状態でも
弾性挟持ガイド杆１７を穀稈がない状態で受継搬送部５
ａに接近させてセットすることで稈洩れのないように継
送することができる。更に、弾性挟持ガイド杆１７の基
部に捩り部を設けることで、この部分が稈量に応じて拡
縮すると共に挟持ガイド杆１２の上部に臨ませ易く、こ
の上部に臨ませた状態では扱深さ調節した場合、上下に
スムーズに変形することとなり、円滑に挟持搬送しなが
ら継送することができる。なお、前記弾性挟持ガイド杆
１７は図１及び図４に示すごとく受継搬送部５ａの上下
のチェーンプレート間に臨ませても、また図１に示すご
とく上方のチェーンプレートの上面に沿わせても良い。
送部５ａは、側面視で株元掻込チェーン３と同程度の緩
傾斜でかつ弾性挟持ガイド杆１７の保持力が弱いのに対
し、前記穀稈搬送装置６の株元搬送チェーン６ａは、前
記受継搬送部５ａよりも急傾斜でかつそれの挟持レール
６ｃとの挟持力が強いので、受け継がれた穀稈の株元部
は、受継部Ｘで順次引き抜かれるように上昇し、それに
伴って前記弾性挟持ガイド杆１７は図４に点線で示すご
とく上向きに湾曲しながら追従して上昇することとな
り、結局、稈ずれ、稈姿勢の乱れ等がない状態で無理な
く継送することができる。また、稈量が少ない状態でも
弾性挟持ガイド杆１７を穀稈がない状態で受継搬送部５
ａに接近させてセットすることで稈洩れのないように継
送することができる。更に、弾性挟持ガイド杆１７の基
部に捩り部を設けることで、この部分が稈量に応じて拡
縮すると共に挟持ガイド杆１２の上部に臨ませ易く、こ
の上部に臨ませた状態では扱深さ調節した場合、上下に
スムーズに変形することとなり、円滑に挟持搬送しなが
ら継送することができる。なお、前記弾性挟持ガイド杆
１７は図１及び図４に示すごとく受継搬送部５ａの上下
のチェーンプレート間に臨ませても、また図１に示すご
とく上方のチェーンプレートの上面に沿わせても良い。
【００１３】
【発明の効果】本発明は、刈刃の上方に複数の掻込経路
を有する穀稈掻込装置と、掻き込まれた穀稈を合流させ
ながら側方へ搬送する株元合流搬送チェーン５及び茎部
搬送帯からなる合流搬送装置と、該合流搬送装置と脱穀
装置１の間には、搬送爪付きの穂側搬送チェーン６ｂ及
び挟持レール６ｃを対設した株元搬送チェーン６ａから
なる穀稈搬送装置６を設け、前記株元搬送チェーン６ａ
の前端部を株元合流搬送チェーン５の受継搬送部５ａの
後部寄りに上方からラップさせて受継部Ｘとなし、前記
穀稈搬送装置６を扱深さ調節すべく上下傾動可能にした
コンバインにおいて、前記合流搬送装置の株元合流搬送
チェーン５の受継搬送部５ａに、後端が前記受継部Ｘの
始端近傍まで延出した保持力の強い挟持ガイド杆１２を
対設すると共に、前記受継搬送部５ａの強い挟持ガイド
杆１２に続く受継部Ｘには、保持力の弱い弾性挟持ガイ
ド杆１７を対設し、かつ、該弾性挟持ガイド杆１７の保
持力が弱いのに対し、前記穀稈搬送装置６の株元搬送チ
ェーン６ａと挟持レール６ｃとの挟持力が強くなるよう
に構成したので、穀稈搬送装置６を扱深さ調節した場
合、特に深扱調節した場合、急傾斜した揚送姿勢になる
ため、受継部Ｘでは、穀稈搬送装置６は受け継いだ穀稈
を強く挟持して引き上げることとなるが、受け継がれた
穀稈の株元部は、受継部Ｘで順次引き抜かれるように上
昇し、それに伴っ て弾性挟持ガイド杆１７が引き上げら
れる穀稈に追従して挟持状態を保ちながら上方へ容易に
変形することとなり、それにより上下方向の稈ずれや姿
勢の乱れを防止しながら確実に継送することができる。
また、前記弾性挟持ガイド杆１７を前記強い挟持ガイド
杆１２より上位に配設したことによって、扱深さ調節し
た場合は、弾性挟持ガイド杆１７が上下にスムーズに変
形するので円滑に穀稈を挟持搬送しながら継送すること
ができる。
を有する穀稈掻込装置と、掻き込まれた穀稈を合流させ
ながら側方へ搬送する株元合流搬送チェーン５及び茎部
搬送帯からなる合流搬送装置と、該合流搬送装置と脱穀
装置１の間には、搬送爪付きの穂側搬送チェーン６ｂ及
び挟持レール６ｃを対設した株元搬送チェーン６ａから
なる穀稈搬送装置６を設け、前記株元搬送チェーン６ａ
の前端部を株元合流搬送チェーン５の受継搬送部５ａの
後部寄りに上方からラップさせて受継部Ｘとなし、前記
穀稈搬送装置６を扱深さ調節すべく上下傾動可能にした
コンバインにおいて、前記合流搬送装置の株元合流搬送
チェーン５の受継搬送部５ａに、後端が前記受継部Ｘの
始端近傍まで延出した保持力の強い挟持ガイド杆１２を
対設すると共に、前記受継搬送部５ａの強い挟持ガイド
杆１２に続く受継部Ｘには、保持力の弱い弾性挟持ガイ
ド杆１７を対設し、かつ、該弾性挟持ガイド杆１７の保
持力が弱いのに対し、前記穀稈搬送装置６の株元搬送チ
ェーン６ａと挟持レール６ｃとの挟持力が強くなるよう
に構成したので、穀稈搬送装置６を扱深さ調節した場
合、特に深扱調節した場合、急傾斜した揚送姿勢になる
ため、受継部Ｘでは、穀稈搬送装置６は受け継いだ穀稈
を強く挟持して引き上げることとなるが、受け継がれた
穀稈の株元部は、受継部Ｘで順次引き抜かれるように上
昇し、それに伴っ て弾性挟持ガイド杆１７が引き上げら
れる穀稈に追従して挟持状態を保ちながら上方へ容易に
変形することとなり、それにより上下方向の稈ずれや姿
勢の乱れを防止しながら確実に継送することができる。
また、前記弾性挟持ガイド杆１７を前記強い挟持ガイド
杆１２より上位に配設したことによって、扱深さ調節し
た場合は、弾性挟持ガイド杆１７が上下にスムーズに変
形するので円滑に穀稈を挟持搬送しながら継送すること
ができる。
【図１】コンバインの前部の側面図である。
【図２】５条刈型コンバインの一部を省略して平面図で
ある。コンバインの前部の側面図である。
ある。コンバインの前部の側面図である。
【図２】５条刈型コンバインの一部を省略して平面図で
ある。
ある。
【図３】６条型コンバインの刈取装置の平面図である。
【図４】穀稈受継搬送部の側面図である。
【図５】最終合流部の横断面図である。
５ 株元合流搬送チェーン ５ａ 受継搬送部 ６ 穀稈搬送装置 ８ 合流ガイド杆 １２ 挟持ガイド杆 １７ 弾性挟持ガイド杆
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A01D 57/00 A01D 61/00
Claims (2)
- 【請求項１】 刈刃の上方に複数の掻込経路を有する穀
稈掻込装置と、掻き込まれた穀稈を合流させながら側方
へ搬送する株元合流搬送チェーン５及び茎部搬送帯から
なる合流搬送装置と、該合流搬送装置と脱穀装置１の間
には、搬送爪付きの穂側搬送チェーン６ｂ及び挟持レー
ル６ｃを対設した株元搬送チェーン６ａからなる穀稈搬
送装置６を設け、前記株元搬送チェーン６ａの前端部を
株元合流搬送チェーン５の受継搬送部５ａの後部寄りに
上方からラップさせて受継部Ｘとなし、前記穀稈搬送装
置６を扱深さ調節すべく上下傾動可能にしたコンバイン
において、前記合流搬送装置の株元合流搬送チェーン５
の受継搬送部５ａに、後端が前記受継部Ｘの始端近傍ま
で延出した保持力の強い挟持ガイド杆１２を対設すると
共に、前記受継搬送部５ａの強い挟持ガイド杆１２に続
く受継部Ｘには、保持力の弱い弾性挟持ガイド杆１７を
対設し、かつ、該弾性挟持ガイド杆１７の保持力が弱い
のに対し、前記穀稈搬送装置６の株元搬送チェーン６ａ
と挟持レール６ｃとの挟持力が強くなるように構成した
ことを特徴とするコンバインにおける穀稈搬送装置。 - 【請求項２】 刈刃の上方に複数の掻込経路を有する穀
稈掻込装置と、掻き込まれた穀稈を合流させながら側方
へ搬送する株元合流搬送チェーン５及び茎部搬送帯から
なる合流搬送装置と、該合流搬送装置と脱穀装置１の間
には、搬送爪付きの穂側搬送チェーン６ｂ及び挟持レー
ル６ｃを対設した株元搬送チェーン６ａからなる穀稈搬
送装置６を設け、前記株元搬送チェーン６ａの前端部を
株元合流搬送チェーン５の受継搬送部５ａの後部寄りに
上方からラップさせて受継部Ｘとなし、前記穀稈搬送装
置６を扱深さ調節すべく上下傾動可能にしたコンバイン
において、前記合流搬送装置の株元合流搬送チェーン５
の受継搬送部５ａに、後端が前記受継部Ｘの始端近傍ま
で延出した保持力の強い挟持ガイド杆１２を対設すると
共に、前記受継搬送部５ａの強い挟持ガイド杆１２に続
く受継部Ｘには、保持力の弱い弾性挟持ガイド杆１７を
対設し、かつ、該弾性挟持ガイド杆１７の保持力が弱い
のに対し、前記穀稈搬送装置６の株元搬送チェーン６ａ
と挟持レール６ｃとの挟持力が強くなるように構成し、
前記弾性挟持ガイド杆１７を前記強い挟持ガイド杆１２
より上位に配設したことを特徴とするコンバインにおけ
る穀稈搬送装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05527394A JP3258808B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | コンバインにおける穀稈搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05527394A JP3258808B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | コンバインにおける穀稈搬送装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07236335A JPH07236335A (ja) | 1995-09-12 |
| JP3258808B2 true JP3258808B2 (ja) | 2002-02-18 |
Family
ID=12993998
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05527394A Expired - Fee Related JP3258808B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | コンバインにおける穀稈搬送装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3258808B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110122050B (zh) * | 2019-06-12 | 2024-03-15 | 农业农村部南京农业机械化研究所 | 一种苎麻收割打捆机 |
| JP7183122B2 (ja) * | 2019-06-26 | 2022-12-05 | 株式会社クボタ | コンバイン |
-
1994
- 1994-02-28 JP JP05527394A patent/JP3258808B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07236335A (ja) | 1995-09-12 |
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