JP3258297B2 - 抗血栓症薬 - Google Patents

抗血栓症薬

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手術、重病、麻
痺、悪性疾患、長期固定性外傷、下肢ギブス着用、また
は下肢もしくは骨盤の骨折の後の深部静脈血栓症(DV
T);反復性DVT;前病歴がある場合の妊娠中DV
T;血栓崩壊療法後の再閉塞;慢性動脈閉塞;末梢血管
疾患;急性心筋梗塞;不安定狭心症;動脈細動;血栓症
性発作;一過性虚血性発作;播種性血管内凝固;体外回
路における凝固;動静脈シャントおよび血管グラフト
(冠動脈バイパスグラフトを含む)の閉塞;ならびに血
管形成術後の再狭窄および閉塞の予防および/または治
療を含めた多様な療法分野に有用な抗血栓症薬である一
連のインダゾールおよびベンゾイミダゾール誘導体に関
する。それらの化合物は血栓崩壊療法の補助としても利
用できる。
【0002】本発明化合物は、凝固カスケードの最終セ
リンプロテアーゼ酵素であるトロンビンの、有効かつ選
択的阻害薬である。トロンビンの主な機能はフィブリノ
ーゲンを開裂してフィブリンにすることであり、フィブ
リンは線状不溶性ポリマーを形成し、これはXIIIa
因子により架橋し、この因子自身はトロンビンにより活
性化される。さらに、トロンビンはこのカスケードの初
期にVおよびVIII因子の活性化によりそれ自身の産
生を制御する。トロンビンは細胞レベルでも重要な作用
をもち、特異的受容体に作用して血小板凝集、内皮細胞
活性化および線維芽細胞増殖を引き起こす。したがって
トロンビンは止血および血栓形成において中心的な調節
の役割をもつ。
【0003】したがって有効かつ選択的な、経口により
生体内利用可能なトロンビン阻害薬が、血栓形成を好都
合に療法制御するための魅力ある目標となるのは明らか
である。さらに、トロンビンは神経突起の退縮を引き起
こす効力をもち、したがってトロンビン阻害薬は急性お
よび慢性の神経変性性障害を処置するのに有効な療法用
途をもつ。さらに、本明細書に開示する化合物は炎症性
障害および瘢痕形成の処置ならびに創傷の治癒に有用で
ある。
【0004】
【従来の技術】アルギニン誘導体は基質模倣体として有
効であるためトロンビン阻害薬として開発され、この研
究からアルガトロバン(argatroban)が見出
された(Cardiovascular Drug R
ev.,1991,,247参照)。次いで他の研究
グループが他の構造体にアルギニン機能を発現させよう
とした。たとえば国際特許出願公開第WO−A−95/
13274号には、抗血栓症薬としてのアミジノフェニ
ルアラニンおよびアミジノピリジルアラニン誘導体が開
示されている。トロンビン阻害薬のうちアルギニン模倣
体というテーマでの他のバリエーションは、特に欧州特
許出願第A−0623595号に開示されるグアニジニ
ル置換およびアミジニル置換複素環式化合物により提供
される。しかし一般に塩基性アルギニン、アミジンまた
はグアニジン官能基をもつ化合物は経口による生体内利
用能に乏しく、またそれらはトロンビンのほかトリプシ
ンも阻害するので選択性が低い。
【0005】3−アミノ−2−ピリドンアセトアミドテ
ンプレートを含むトロンビン阻害薬は、コルバス・イン
タナショナル社が国際特許出願公開第WO96/186
44号に、CORテラポイティクス社が国際特許出願公
開第WO98/16547号に開示した。国際特許出願
公開第WO96/18644号および国際特許出願公開
第WO98/16547号に開示されたタイプの化合物
はアルギニン模倣体としてのグアニジノ官能基を含み、
アルデヒドまたは活性化カルボニルフラグメントが存在
するため不可逆的なトロンビン阻害薬であると思われ
る。
【0006】3−アミノ−2−ピリドンまたはピラジノ
ンアセトアミドフラグメントを含み、グアニジンまたは
アミジンではないアルギニン模倣体を含むトロンビン阻
害薬は、メルク社が国際特許出願公開第WO97/40
024、WO97/01338、WO97/3070
8、WO98/09987、WO99/11267号お
よびBioorg.Med.Chem.Letter
s,1997,7,p1497;1998,8,p17
19;1998,8,p817に開示している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、経口に
よる良好な生体内利用能をもつ有効性の高い選択的可逆
性トロンビン阻害薬である一群の非塩基性または弱塩基
性の二環複素環式アルギニン模倣体を今回見出した。
【0008】
【課題を解決するための手段】したがって本発明は、式
Iの化合物:
【0009】
【化18】 [式中:R1は、水素、C1〜C4アルキル、ペルフルオ
ロC1〜C4アルキル、OC1〜C 4アルキル、フルオロま
たはクロロであり;R2は、水素、CH3またはCF3
あり;R3は、水素、C1〜C4アルキル、ペルフルオロ
1〜C4アルキル、OC1〜C 4アルキル、フルオロまた
はクロロであり;R4は、水素またはC1〜C4アルキル
であり;R5は、水素またはC1〜C4アルキルであり;
6は、水素、フルオロ、クロロ、C1〜C6アルキル、
3〜C6炭素環(たとえばシクロプロピル)、またはC
3〜C6炭素環C1〜C4アルキルであり、ここでアルキル
および炭素環は所望によりC1〜C4アルキルまたはフル
オロで置換されていてもよく(たとえばペルフルオロC
1〜C4アルキル)、炭素環は0、1またはそれ以上の二
重結合を含み;あるいはR5とR6は一緒に2または3個
の炭素原子を含む架橋鎖を形成し;Yは、水素、クロ
ロ、フルオロ、ブロモ、メチルまたはCF3であり;W
およびXは独立して、CH、CF、CClまたはNであ
り;Vは、CまたはNであり;B−A−は下記のフラグ
メントのいずれか1つであり:
【0010】
【化19】 これらにおいて:R8およびR9は独立して、水素、−
(CH2mN(R10)(R11)、または−CH2O−
(CH22N(R10)(R11)であるか、あるいはR8
とR9は一緒にN(R12)として存在する窒素原子を含
む4〜6員環を形成し;mは0、1または2(好ましく
はm=1)であり、ただしmが1または2である場合A
は−C(R8)(R9)−を表し;R10およびR11は独立
して、水素、または所望により鎖中もしくは鎖末端に酸
素原子を含んでもよいC1〜C4アルキルから選択され;
あるいはR10およびR11はそれらが結合している窒素原
子と一緒に4〜6員飽和複素環を形成し、環が6員環で
ある場合は所望により1個の酸素原子またはN(R12
として存在する窒素原子をさらに1個含むことができ;
12は、水素、または所望により鎖中もしくは鎖末端に
酸素原子を含んでもよいC1〜C4アルキルであり;Bは
フェニルであるか、または酸素、硫黄および窒素から独
立して選択される異種原子を最高2個含んでいてもよい
5もしくは6員芳香族複素環であり;R7は(Bがフェ
ニルまたは芳香族複素環である場合)、1個またはそれ
以上の水素、C1〜C6アルキル、ペルフルオロC1〜C6
アルキル、OC1〜C6アルキル、ペルフルオロOC1
6アルキル、フルオロ、クロロ、または下記のフラグ
メントのいずれか1つであり: −(CH2p−O−(CH22N(R10)(R11) {ここでR10およびR11は前記に定義したものであり、
pは0または1である};
【0011】
【化20】 {ここでQはそれが結合している炭素原子と一緒に、1
個の窒素原子を含む5もしくは6員複素環(好ましくは
飽和)であり、該複素環は所望によりC1〜C4アルキル
で置換されていてもよく、qは1または2である}; −(CH2r−C(R13)(R14)−(CH2s−N
(R15)(R16) {ここでrおよびsは独立して0、1または2であり、
13およびR14は独立して、水素、または所望により鎖
中もしくは鎖末端に酸素原子を含んでもよいC1〜C4
ルキルであるか、あるいはR13およびR14はそれらが結
合している炭素原子と一緒に4〜6員飽和炭素環を形成
し;R15およびR16は独立して、水素、または所望によ
り鎖中もしくは鎖末端に酸素原子を含んでもよいC1
4アルキルから選択されるか、あるいはR15およびR
16はそれらが結合している窒素原子と一緒に4〜6員飽
和複素環を形成し;あるいはR13またはR14の一方、お
よびR15またはR16の一方はそれらが結合している炭素
原子および窒素原子と一緒に4〜6員飽和複素環を形成
し、この場合R13またはR14の他方は水素またはC1
4アルキルであり、R15またはR16の他方は水素、ま
たは所望により鎖中もしくは鎖末端に酸素原子を含んで
もよいC1〜C4アルキルである};あるいはR7−Bは
下記の二環式フラグメント(これらにおいてR12は前記
に定義したものである)のいずれか1つを表し:
【0012】
【化21】 ただし、R7、R8およびR9がすべて水素であることは
できず、R7、R8およびR9のうち1個のみが1個の窒
素原子を含み、またはR8とR9が一緒に環を形成してい
る場合、該環は窒素原子を1個だけ含み、R8またはR9
のうち一方は2個の窒素原子を含む下記のフラグメント
であってもよく:
【0013】
【化22】 (上記のただし書きは以下の節の対象には適用されな
い)あるいはBは、1または2個の異種原子を含む4〜
7員飽和または部分飽和複素環であり、異種原子のうち
少なくとも1個は窒素であり、他方は独立して酸素、硫
黄および窒素から選択され;その際R7は(Bが飽和ま
たは部分飽和複素環である場合)1個またはそれ以上の
1〜C6アルキル、C3〜C6炭素環、またはC3〜C6
素環C1〜C4アルキルであり、該炭素環は0、1個また
はそれ以上の二重結合を含み、アルキルおよび炭素環は
酸素、硫黄および窒素から選択される異種原子を所望に
より1個含んでいてもよく(すなわちアルキルについて
は異種原子は鎖中または鎖末端にある)、さらに1個ま
たはそれ以上のフルオロ、または所望によりアルキル鎖
中もしくは鎖末端に酸素原子を含んでもよいC1〜C4
ルキルで所望により置換されていてもよい]およびその
薬剤学的に許容しうる塩類を提供する。
【0014】したがって本発明によれば、塩基性(窒素
含有)中心が式Iの種々の位置にあることができ、ただ
し本発明の各化合物はpKa(対応する共役酸のイオン
化定数の対数として定義)が6より大きな(たとえば
6.5)単一塩基性中心を含むべきである。
【0015】上記の定義において、別途指示しない限
り、3個以上の炭素原子をもつアルキルおよびアルコキ
シ基は直鎖または分枝鎖のいずれであってもよい。本明
細書中でC1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルキル含有
フラグメントは、メチル、エチル、n−プロピル、イソ
プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチルお
よびt−ブチルを意味する。C1〜C6アルキルには、さ
らに種々の直鎖および分枝鎖ペンチルおよびヘキシルフ
ラグメントが含まれる(ただしC1〜C4が好ましい)。
【0016】本明細書中で用いるC3〜C6シクロアルキ
ルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル
およびシクロヘキシルを意味する。本明細書中で、所望
により鎖中もしくは鎖末端に酸素原子を含んでもよいC
1〜C6アルキルには、式−(CH2t−O−(CH2u
−CH3の部分が含まれ、式中のtは1〜5、uは0〜
4である。同じ定義のC1〜C4アルキルにおいては、t
は1、2または3、uは0、1または2である。
【0017】下記のものは、独立して好ましいサブクラ
スの式Iの化合物を表す。R1が水素またはメチル(最
も好ましくは水素)である。R2が水素またはメチルで
ある。
【0018】R3が水素またはメチル(最も好ましくは
水素)である。R4が水素である。R5が水素である。
【0019】R6が所望によりフルオロで置換されてい
てもよいC1〜C6アルキル(たとえばメチル)、または
3〜C6炭素環であるか、あるいはR5とR6は一緒に2
または3個の炭素原子を含む架橋鎖を形成している。
【0020】Yが水素、クロロまたはブロモである。V
がCである。WがCHまたはNである。
【0021】XがCHまたはNである。R10およびR11
が独立して、水素、または所望により鎖中に酸素原子を
含んでもよいC1〜C4アルキルを表すか、あるいはR10
およびR11はそれらが結合している窒素原子と一緒に5
もしくは6員複素環を形成し、環が6員環である場合は
所望により1個の酸素原子またはN(R12)として存在
する窒素原子を含むことができる。
【0022】R12が水素、または所望により鎖中もしく
は鎖末端に酸素原子を含んでもよいC1〜C4アルキルで
ある。Bがフェニルであるか、または1個の窒素原子を
含む6員芳香族複素環であり、フェニルまたは複素環は
所望によりフルオロ、クロロ、C1〜C4アルキル、また
はOC1〜C4アルキルで置換されていてもよい。
【0023】同様に好ましいサブクラスの式(I)の化
合物において、B−A−はB−CH 2−C(R8
(R9)、−(CH2mN(R10)(R11)、または−
CH2O−(CH22N(R10)(R11)を表し、ここ
でR8およびR9は独立して水素であるか、あるいはR8
とR9は一緒にN(R12)を含む4〜6員環を形成し、
mは0、1または2であり、R10およびR11は前記に定
義したものである。より好ましくは、B−A−がB−C
2−C(R8)(R9)を表す場合、Bは好ましくはフ
ェニルである。
【0024】B−CH2−C*(R8)(R9)中のC*
キラルである場合、S−鏡像異性体が好ましい。好まし
いサブクラスの化合物において、Bはフェニルであり、
7は−(CH2r−C(R13)(R14)−(CH2s
−N(R15)(R16)であり、ここでr、sおよびR13
〜R16は前記に定義したものである。
【0025】Bがフェニルである場合、好ましくはR7
はフェニル環の3位(1位は‘A’部分への結合部位と
する)に結合している。他の好ましいサブクラスの化合
物において、Bは1または2個の異種原子を含む4〜7
員飽和または部分飽和複素環であり、異種原子のうち少
なくとも1個は窒素であり、他方は酸素、硫黄および窒
素から選択され;その際R7はR17であり、これは複素
環の窒素原子において置換されており、1個またはそれ
以上のC 1〜C6アルキル、C3〜C6炭素環、またはC3
〜C6炭素環C1〜C4アルキルから選択され、該炭素環
は0、1個またはそれ以上の二重結合を含み、アルキル
および炭素環は酸素、硫黄および窒素から選択される異
種原子を所望により1個含んでいてもよく、さらに1個
またはそれ以上のフルオロ、または所望によりアルキル
鎖中もしくは鎖末端に酸素原子を含んでもよいC1〜C4
アルキルで所望により置換されていてもよい。より好ま
しくは、飽和または部分飽和複素環は所望によりさらに
18で置換されていてもよく、これは独立して1個また
はそれ以上のC 1〜C6アルキルおよびペルフルオロC1
〜C6アルキルから選択され、アルキルは所望により鎖
中もしくは鎖末端に酸素原子を含んでもよい。さらに好
ましくは、複素環は5または6員飽和複素環であり、B
−AはB−C(R8)(R9)であり、ここでR8および
9は前記に定義したものである。
【0026】好ましくは、複素環は‘A’部分に対し2
位(すなわち窒素の隣)で結合している。好ましくは、
17のC3〜C6炭素環およびC3〜C6炭素環C1〜C4
ルキル部分は、所望により置換されたC3〜C6シクロア
ルキル(たとえばシクロペンチル)またはC3〜C6シク
ロアルキルC1〜C4アルキル(たとえばシクロプロピル
メチル)である。より好ましくはR17はシクロプロピル
メチルである。
【0027】より具体的には、R7−B−Aの好ましい
基は下記のものである:
【0028】
【化23】 (i)、(j)および(k)中のR17およびR18は前記
に定義したものである。
【0029】基(a)〜(k)の例を下記に示す: 基(a)
【0030】
【化24】 基(b)
【0031】
【化25】 (フラグメント(a)および(b)についてはS−鏡像
異性体が好ましい) 基(c)
【0032】
【化26】 基(d)
【0033】
【化27】 基(e)
【0034】
【化28】 基(f)
【0035】
【化29】 基(g)
【0036】
【化30】 基(h)
【0037】
【化31】 基(i)
【0038】
【化32】 基(j)
【0039】
【化33】 基(k)
【0040】
【化34】 本発明による好ましい化合物は下記のものである:
(R,S)−2−[3−[(2−アミノ−1−ベンジル
エチル)アミノ]−6−メチル−2−オキソ−1(2
H)−ピリジニル]−N−(1H−インドール−5−イ
ルメチル)アセトアミド;2−[3−(3−[(ジメチ
ルアミノ)メチル]フェネチルアミノ)−6−メチル−
2−オキソ−1(2H)−ピラジニル]−N−(1H−
インドール−5−イルメチル)アセトアミド;2−[3
−クロロ−5−(3−[(ジメチルアミノ)メチル]フ
ェネチルアミノ)−2−メチル−6−オキソ−1(6
H)−ピラジニル]−N−(1H−インドール−5−イ
ルメチル)アセトアミド;2−[3−[(1S)−1−
ベンジル−2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ−6
−メチル−2−オキソ−1(2H)−ピラジニル]−N
−(1H−インドール−5−イルメチル)アセトアミ
ド;2−[3−[(1S)−1−ベンジル−2−(ジメ
チルアミノ)エチル]アミノ−5−クロロ−6−メチル
−2−オキソ−1(2H)−ピラジニル]−N−(1H
−インドール−5−イルメチル)アセトアミド;2−
[3−{[(2R,S)−3−(ジメチルアミノ)−2
−フェニルプロピル]アミノ}−6−メチル−2−オキ
ソ−1(2H)−ピラジニル]−N−(1H−インドー
ル−5−イルメチル)アセトアミド;N−[(3−メチ
ル−1H−インドール−5−イル)メチル]−2−[6
−メチル−3−([3−[(メチルアミノ)メチル]フ
ェネチル]アミノ)−2−オキソ−1(2H)−ピラジ
ニル]アセトアミド;2−[3−{[(1S)−1−ベ
ンジル−2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ}−6
−メチル−2−オキソ−1(2H)−ピラジニル]−N
−[(6−メチル−1H−インダゾール−5−イル)メ
チル]アセトアミド;2−[3−{[3−(3−アゼチ
ジニル)フェネチル]アミノ}−6−メチル−2−オキ
ソ−1(2H)−ピラジニル]−N−[(3−メチル−
1H−インドール−5−イル)メチル]アセトアミド;
N−[(3−メチル−1H−インドール−5−イル)メ
チル]−2−[6−メチル−3−{[3−(1−メチル
−3−アゼチジニル)フェネチル]アミノ}−2−オキ
ソ−1(2H)−ピラジニル]アセトアミド;2−[3
−[(3−{[(2−メトキシエチル)アミノ]メチ
ル}フェネチル)アミノ]−6−メチル−2−オキソ−
1(2H)−ピラジニル]−N−[(3−メチル−1H
−インドール−5−イル)メチル]アセトアミド;2−
[3−({[(2R)−1−(シクロプロピルメチル)
ピロリジニル]メチル}アミノ)−6−メチル−2−オ
キソ−1(2H)−ピラジニル]−N−[(3−メチル
−1H−インドール−5−イル)メチル]アセトアミ
ド;2−[3−({[(2R)−1−シクロペンチルピ
ロリジニル]メチル}アミノ)−6−メチル−2−オキ
ソ−1(2H)−ピラジニル]−N−[(3−メチル−
1H−インドール−5−イル)メチル]アセトアミド;
N−[(3−メチル−1H−インドール−5−イル)メ
チル]−2−[6−メチル−2−オキソ−3−
({[(2R)−1−テトラヒドロ−2H−ピラン−4
−イルピロリジニル]メチル}アミノ)−1(2H)−
ピラジニル]アセトアミド;N−[(3−メチル−1H
−インドール−5−イル)メチル]−2−[6−メチル
−3−[({(2R)−1−[(1−メチルシクロプロ
ピル)メチル]ピロリジニル}メチル)アミノ]−2−
オキソ−1(2H)−ピラジニル]アセトアミド;2−
[3−({[(2R)−1−(2−メトキシエチル)ピ
ロリジニル]メチル}アミノ)−6−メチル−2−オキ
ソ−1(2H)−ピラジニル]−N−[(3−メチル−
1H−インドール−5−イル)メチル]アセトアミド;
N−[(3−メチル−1H−インドール−5−イル)メ
チル]−2−[6−メチル−3−({[(2R)−1−
ネオペンチルピロリジニル]メチル}アミノ)−2−オ
キソ−1(2H)−ピラジニル]アセトアミド;2−
[3−({[(2R)−1−イソブチルピロリジニル]
メチル}アミノ)−6−メチル−2−オキソ−1(2
H)−ピラジニル]−N−[(3−メチル−1H−イン
ドール−5−イル)メチル]アセトアミド;2−[3−
({[(2R)−1−(2−メトキシエチル)ピロリジ
ニル]メチル}アミノ)−6−メチル−2−オキソ−1
(2H)−ピラジニル]−N−[(3−メチル−1H−
インドール−5−イル)メチル]アセトアミド;2−
[3−({[(2R)−1−シクロペンチルピロリジニ
ル]メチル}アミノ)−6−メチル−2−オキソ−1
(2H)−ピラジニル]−N−[(3−メチル−1H−
インドール−5−イル)メチル]アセトアミド;2−
[3−({[(2R)−1−(シクロプロピルメチル)
ピペリジニル]メチル}アミノ)−6−メチル−2−オ
キソ−1(2H)−ピラジニル]−N−[(3−メチル
−1H−インドール−5−イル)メチル]アセトアミ
ド;およびその薬剤学的に許容しうる塩類。
【0041】好ましくは、本発明化合物は下記のものか
ら選択される:2−[3−(3−[(ジメチルアミノ)
メチル]フェネチルアミノ)−6−メチル−2−オキソ
−1(2H)−ピラジニル]−N−(1H−インドール
−5−イルメチル)アセトアミド;2−[3−[(1
S)−1−ベンジル−2−(ジメチルアミノ)エチル]
アミノ−6−メチル−2−オキソ−1(2H)−ピラジ
ニル]−N−(1H−インドール−5−イルメチル)ア
セトアミド;N−[(3−メチル−1H−インドール−
5−イル)メチル]−2−[6−メチル−3−([3−
[(メチルアミノ)メチル]フェネチルアミノ)−2−
オキソ−1(2H)−ピラジニル]アセトアミド;2−
[3−[(3−{[(2−メトキシエチル)アミノ]メ
チル}フェネチル)アミノ]−6−メチル−2−オキソ
−1(2H)−ピラジニル]−N−[(3−メチル−1
H−インドール−5−イル)メチル]アセトアミド;2
−[3−({[(2R)−1−(シクロプロピルメチ
ル)ピロリジニル]メチル}アミノ)−6−メチル−2
−オキソ−1(2H)−ピラジニル]−N−[(3−メ
チル−1H−インドール−5−イル)メチル]アセトア
ミド;2−[3−({[(2R)−1−シクロペンチル
ピロリジニル]メチル}アミノ)−6−メチル−2−オ
キソ−1(2H)−ピラジニル]−N−[(3−メチル
−1H−インドール−5−イル)メチル]アセトアミ
ド;2−[3−({[(2R)−1−イソブチルピロリ
ジニル]メチル}アミノ)−6−メチル−2−オキソ−
1(2H)−ピラジニル]−N−[(3−メチル−1H
−インドール−5−イル)メチル]アセトアミド;およ
びその薬剤学的に許容しうる塩類。
【0042】多くの式(I)の化合物は1またはそれ以
上の不斉中心を含み、したがって光学異性体の形で存在
することは理解されるであろう。本発明はそのような鏡
像異性体およびその混合物(そのラセミ混合物を含む)
をもすべて包含する。さらに、式Iの化合物の可能なジ
アステレオマー形(個々のジアステレオマーおよびその
混合物)すべてが本発明の範囲に含まれる。
【0043】たとえばR8とR9が異なる場合、下記フラ
グメントのC*
【0044】
【化35】 は不斉中心をなすであろう。
【0045】フラグメントB−C*(R8)(R9)−を
含む化合物において、S−鏡像異性体の方がR−鏡像異
性体より実質的に活性が高いことが見出された。基
(a)および(b)においてはS−鏡像異性体が好まし
く、基(i)および(j)においてはR−鏡像異性体が
好ましく(キラル炭素を星印で示す)、基(k)におい
てはS−鏡像異性体が好ましい。
【0046】本発明の他の態様によれば、式(I∝)の
化合物:
【0047】
【化36】 [式中:R1は、水素、C1〜C4アルキル、ペルフルオ
ロC1〜C4アルキル、OC1〜C 4アルキル、フルオロま
たはクロロであり;R2は、水素、CH3またはCF3
あり;R3は、水素、C1〜C4アルキル、ペルフルオロ
1〜C4アルキル、OC1〜C 4アルキル、フルオロまた
はクロロであり;R4は、水素またはC1〜C4アルキル
であり;R5は、水素またはC1〜C4アルキルであり;
6は、水素、シクロプロピル、C1〜C4アルキル、ペ
ルフルオロC1〜C4アルキル、フルオロまたはクロロで
あり;あるいはR5とR6は一緒に2または3個の炭素原
子を含む架橋鎖を形成し;Yは、水素、クロロ、フルオ
ロ、ブロモ、メチルまたはCF3であり;WおよびXは
独立して、CH、CF、CClまたはNであり;B−A
−は下記のフラグメントのいずれか1つであり:
【0048】
【化37】 これらにおいて:R8およびR9は独立して、水素、−
(CH2mN(R10)(R11)、または−CH2O−
(CH22N(R10)(R11)であるか、あるいはR8
とR9は一緒にN(R12)として存在する窒素原子を含
む4〜6員環を形成し;mは0、1または2であり(好
ましくはm=1)、ただしmが1または2である場合A
は−C(R8)(R9)−を表し;R10およびR11は独立
して、水素、または所望により鎖中もしくは鎖末端に酸
素原子を含んでもよいC1〜C4アルキルから選択され;
あるいはR10およびR11はそれらが結合している窒素原
子と一緒に4〜6員飽和複素環を形成し、環が6員環で
ある場合は所望により1個の酸素原子またはN(R12
として存在する窒素原子1個を含むことができ;;R12
は、水素、または所望により鎖中もしくは鎖末端に酸素
原子を含んでもよいC1〜C4アルキルであり;Bはフェ
ニルであるか、または酸素、硫黄および窒素から独立し
て選択される異種原子を最高2個含んでいてもよい5も
しくは6員芳香族複素環であり;R7は、1個またはそ
れ以上の水素、C1〜C4アルキル、ペルフルオロC1
4アルキル、OC1〜C4アルキル、ペルフルオロOC1
〜C4アルキル、フルオロ、クロロ、または下記のフラ
グメントのいずれか1つであり: −O−(CH22N(R10)(R11) {ここでR10およびR11は前記に定義したものであ
る}; −(CH2r−C(R13)(R14)−(CH2s−N
(R15)(R16) {ここでrおよびsは独立して0、1または2であり、
13およびR14は独立して、水素またはC1〜C4アルキ
ルであるか、あるいはR13およびR14はそれらが結合し
ている炭素原子と一緒に4〜6員飽和炭素環を形成し;
15およびR16は独立して、水素、または所望により鎖
中もしくは鎖末端に酸素原子を含んでもよいC1〜C4
ルキルから選択されるか、あるいはR15およびR16はそ
れらが結合している窒素原子と一緒に4〜6員飽和環を
形成し;あるいはR13またはR14の一方、およびR15
たはR16の一方はそれらが結合している炭素原子および
窒素原子と一緒に4〜6員飽和複素環を形成し、この場
合R13またはR14の他方は水素またはC1〜C4アルキル
であり、R15またはR16の他方は水素、または所望によ
り鎖中もしくは鎖末端に酸素原子を含んでもよいC1
4アルキルである};あるいはR7−Bは下記の二環式
フラグメント(これらにおいてR12は前記に定義したも
のである)のいずれか1つを表し:
【0049】
【化38】 ただし、R7、R8およびR9がすべて水素であることは
できず、R7、R8およびR9のうち1個のみが1個の窒
素原子を含み、またはR8とR9が一緒に環を形成してい
る場合、該環は窒素原子を1個だけ含み、R8またはR9
のうち一方は2個の窒素原子を含む下記のフラグメント
であってもよい]
【0050】
【化39】 およびその薬剤学的に許容しうる塩類を提供する。
【0051】本発明の他の態様によれば、以下に示すよ
うに一般式(I)の化合物、それらの薬剤学的に許容し
うる塩類、およびそのいずれかの許容しうる溶媒和物の
製造方法が提供される。記載した種々の方法において用
いる合成工程の順序は変更でき、特にその基質中に存在
する他の官能基の性質、重要な中間体の入手しやすさ、
および適用すべき保護基の計画(保護基がある場合)に
依存するということは当業者に理解できるであろう。明
らかに、そのような要因は合成工程に用いる試薬の選択
にも影響を与えるであろう。式(I)の特定の化合物内
での種々の標準的変換により式(I)の他の化合物が得
られることも理解されるであろう。一例は、適切なアル
デヒドまたはケトンによるN−非置換およびN−モノ置
換アミンの還元アルキル化、ならびにクロロギ酸α−ク
ロロエチルによる処理に続くメタノリシスによるN−メ
チルアミンの脱アルキル化である。さらに、式(I)に
より定義される化合物を得るための本明細書の実施例お
よび調製例に記載した方法の変法および代替法は、当業
者に自明であろう。
【0052】したがって本発明の他の態様においては、
式(I)および(I∝)の化合物、ならびにその薬剤学
的に許容しうる塩類の製造方法であって、(a)式(I
I)の酸
【0053】
【化40】 を式(III)の複素環式アミン
【0054】
【化41】 と結合させ;または(b)式(XII)の複素環
【0055】
【化42】 (式中、Zは脱離基、たとえばハロゲンである)を式
(V)のアミン R7−B−A−NH2 (V) と結合させ;または(c)式(1c)の複素環
【0056】
【化43】 を、還元剤の存在下で式(XXXVII)のカルボニル R7−B−A1−C(O)−R8 (XXXVII) (式中、A1はC(R8)(R9)、CH2C(R8
(R9)またはC(R8)(R9)CH2である)と結合さ
せ;そして所望により薬剤学的に許容しうる塩に変換す
ることを含む方法が提供される。一般法A 一般式(1a)の化合物(反応経路1)は、酸(II)
を適切な複素環(III)の複素環式アミン(反応経路
1)と結合させることにより製造できる。この結合は慣
用されるアミド結合形成法、特に多数のアミノ酸結合変
法のいずれかを用いて行うことができる。たとえば酸
(II)を、所望により1−ヒドロキシベンゾトリアゾ
ール水和物および/または触媒(たとえば4−ジメチル
アミノピリジン)の存在下で、カルボジイミド、たとえ
ば1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカ
ルボジイミド塩酸塩により活性化できる。このような結
合は、適切な溶媒、たとえばジクロロメタンまたはN,
N−ジメチルアセトアミド中で、所望により第三級アミ
ン、たとえばN−メチルモルホリンまたはN,N−ジイ
ソプロピルアミンの存在下に0℃で行うことができる。
【0057】式(II)の化合物は一般式(IV)の化
合物から、このカルボン酸エステルの加水分解または水
素化、およびピラジノン環の脱塩素化により製造できる
(R 17は、加水分解を受けて対応するカルボン酸を形成
しやすいアリール部分またはアルキル部分である)。こ
の変換は、カルボン酸エステルを接触水素化により除去
する1工程で達成できる(たとえばR17=ベンジル)。
たとえば一般式(II)の化合物は一般式(IV)の化
合物(R17=ベンジル)から、水素雰囲気下に(好まし
くは60psi)、適切な溶媒、たとえばメタノール
中、室温で2〜24時間、触媒量のパールマンズ触媒
(Pearlmans catalyst)により処理
することによって得られる。あるいは一般式(IV)の
化合物を、現在得られる多数の方法でエステル加水分解
することができる。たとえばメタノール、THFおよび
水の混合物中、室温で、水酸化リチウムまたは水酸化ナ
トリウムにより処理する。これに続くピラジノンの塩素
置換基の還元は、水素雰囲気下に適切な活性金属触媒
で、たとえば前記のように水素雰囲気下にパールマンズ
触媒で処理することにより、あるいは転移水素化法、た
とえば触媒量のカーボン上パラジウム触媒の存在下にメ
タノール、エタノールまたはイソプロパノール中のギ酸
アンモニウムで処理することにより実施できる。
【0058】一般式(IV)の化合物は、一般式(V
I)の化合物を、溶媒、たとえば酢酸エチルまたはTH
F中で6〜24時間還流しながら、適切な第三級アミン
塩基、たとえばトリエチルアミンまたはN,N−ジイソ
プロピルエチルアミンの存在下に、第一級アミン(V)
で処理することにより製造できる。
【0059】一般式(VI)の化合物はグリシンの適切
なエステル誘導体(VIII)から、Hoornaer
t(J.Het.Chem.1983,20,919)
の方法で製造できる。
【0060】反応経路1
【0061】
【化44】 一般式(III)の化合物は、一般式(IX)の化合物
の還元により製造できる(反応経路2)。そのような還
元は多様な試薬を用いて、たとえば水素化アルミニウム
リチウムまたはラネーニッケル触媒上の水素により実施
できる。好ましい条件は、アンモニア20%を含有する
メタノールを溶媒とし、ラネーニッケルを用いるもので
ある。この反応は最高50℃の温度で、水素を装填した
オートクレーブ中、最高50バールの圧力で行われる。
一般式(IX)においてW=CH、V=C、R1=R2
3=R4=Hである化合物は市販されており、一方、一
般式(IX)においてW=NまたはCH、V=Cまたは
N、R1=R2=R4=H、R3=Meである化合物は前駆
物質(X)からH.D.PorterおよびW.D.P
eterson(Org.Synthesis,Col
l Vol III,p660)の方法で製造できる。
一般式(IX)においてW=CH、V=C、R2=C
3、R1=R3=R4=Hである化合物は、市販の5−シ
アノ−1H−インドールから、P.N.Jamesおよ
びH.R.Snyder(Org.Synthesi
s,Coll Vol IV,p539)の方法で3−
位をホルミル化し、続いて非プロトン溶媒、たとえばテ
トラヒドロフランまたはジエチルエーテル中において、
ホルミル基とシアノ基を適切な還元剤、たとえば水素化
アルミニウムリチウムで同時還元することにより製造で
きる。
【0062】反応経路2
【0063】
【化45】 一般法B 一般式(1a)の化合物を製造するための別法(反応経
路3)は、一般式(XI)の化合物の還元による脱塩素
化を伴う。一般にこの方法は、水素雰囲気下に適切な活
性金属触媒を用いて、たとえば前記のように水素雰囲気
下にパールマンズ触媒で処理することにより(一般法
A);または転移水素化法で、たとえばメタノール、エ
タノールまたはイソプロパノール中、触媒量のカーボン
上パラジウム触媒の存在下にギ酸アンモニウムで処理す
ることにより(一般法A)実施できる。反応経路3にお
いてYの好ましい態様としてクロロが指示されている
が、この反応経路は他のY成分にも適用でき、したがっ
て反応経路3には一般原則としてYを一般的な形で示す
ことができるのは理解されるであろう。さらに、反応経
路3のクロロ脱離基(3位)は一般原則として“脱離
基”(式XII)、たとえばハロゲンとして示すことが
できる。
【0064】一般式(XI)の化合物は、一般式(XI
IA)の化合物を前記一般法Aに記載した条件に従って
一般式(V)の第一級アミンで処理することにより製造
できる。一般式(XIIA)の化合物はカルボン酸(X
III)および一般式(III)の適切なアミンから、
前記一般法により製造できる(一般法A)。化合物(X
III)は一般式(VI)の化合物から、カルボン酸エ
ステル加水分解のための多数の方法で製造できる(一般
法A)。
【0065】反応経路3
【0066】
【化46】 一般式(V)のアミンは多様な前駆物質から製造でき
る。好ましい経路には、たとえば式(XIV)で示す対
応するニトリルからの製造が含まれる(反応経路4)。
ニトリル(XIV)からのアミン(Va)の製造は、ラ
ネーニッケルを水素雰囲気下で用いて、適切なニトリル
を還元することにより達成できる。一般式(XIV)の
化合物は一般式(XV)の化合物から、ハロ置換基、好
ましくはブロモ置換基(便宜上示す)のパラジウム触媒
官能化により製造できる。たとえば化合物(XV)をギ
酸ナトリウムの存在下に一酸化炭素雰囲気でパラジウム
触媒(酢酸パラジウムまたはトリストリフェニルホスフ
ィンパラジウム)により処理すると、R7=CHOの化
合物(XIV)が得られる。次いで適切な還元剤(たと
えばナトリウムトリアセトキシボロヒドリド)の存在下
にプロトン溶媒系(たとえば酢酸、メタノール)中にお
いて第一級または第二級アミンで処理すると、R7=C
2NR1516の一般式(XIV)の化合物が得られ
る。あるいは、この反応は慣用される接触水素化条件下
で実施できる。この合成法により、タイプ(d)の好ま
しい化合物を製造できる。関連法において、(XV)と
N−BOC−3−ヨードアゼチジンから誘導した亜鉛酸
塩とをS.Billotte(Synlett,199
8,p379)の方法と全く同様にパラジウム触媒で相
互結合させると、R7=N−BOC−アゼチジン−3−
イルの一般式(XIV)の化合物が得られる。標準法、
たとえばトリフルオロ酢酸または塩化水素を用いるプロ
トノリシスにより窒素を脱保護し、次いで必要ならば適
切なアルデヒドまたはケトンで還元アルキル化すると、
タイプ(g)の好ましい化合物を製造できる。アルデヒ
ドまたはケトン前駆物質の場合、適切な還元剤(たとえ
ばナトリウムトリアセトキシボロヒドリド)の存在下に
適切なプロトン溶媒系(たとえば酢酸、メタノール)中
で反応を実施できる。あるいは、慣用される接触水素化
条件下で反応を実施できる。中間体(XV)を適切な有
機リチウム、たとえばブチルリチウムで金属交換し、系
内でN−置換−2−ピロリドンと反応させ、得られた中
間体(XIV)(R7=N−置換−2−ヒドロキシピロ
リジン−2−イルフラグメント)を水素雰囲気下に、
H.Malmberg,M.Nillssonおよび
C.Ullenius(Acta Chemica S
candinavia,B,35,1981,p62
5)の合成法と全く同様に、たとえば水素雰囲気下に酸
化白金で直接還元して、中間体(Va)(R7=N−置
換−ピロリジン−2−イルフラグメント)を製造するこ
とができる。この合成法によりタイプ(g)の好ましい
化合物を製造できる。
【0067】反応経路4
【0068】
【化47】 一般式(Vb)のアミンは多様な前駆物質から製造でき
る。好ましい経路には、アミノ酸誘導体(XVI)から
の製造(反応経路5)およびニトリル誘導体(XIV)
からの製造が含まれる。Pがアミンに適した保護基(好
ましくはBOC)であるアミノ酸誘導体(XVI)から
の製造は、塩化トリメチルシリルの存在下に、非プロト
ン溶媒、たとえばジエチルエーテルまたはテトラヒドロ
フラン中で、アミド結合を水素化アルミニウムリチウ
ム、ボランまたは水素化ホウ素リチウムにより還元する
ことによって達成できる。次いで窒素保護基の除去は、
ジクロロメタンまたはHCl飽和ジクロロメタン中でト
リフルオロ酢酸を用いて達成できる。一般式(XVI)
のアミドは、適切なアミンHNR1011と市販のアミノ
酸誘導体(XVII)を結合させることにより製造でき
る。この結合は、慣用されるアミド結合形成法、特に一
般法Aに記載した多数のアミノ酸結合変法のいずれかに
より達成できる。この合成法によりタイプ(a)の好ま
しい化合物を製造できる。
【0069】反応経路5
【0070】
【化48】 一般式(Vc)のアミン(反応経路6)は、Pが適切な
窒素保護基(好ましくはBOC)である一般式(XVI
II)の化合物を、適切な非プロトン極性溶媒、たとえ
ばテトラヒドロフラン中で、たとえばブロモアセトニト
リルおよび適切な塩基により処理し、続いてニトリルを
還元し、そしてたとえばジクロロメタン中で、HCl飽
和エーテルまたはトリフルオロ酢酸により窒素保護基を
除去することによって製造できる。一般式(XVII
I)の化合物は市販されている。この合成法によりタイ
プ(b)の好ましい化合物を製造できる。
【0071】反応経路6
【0072】
【化49】 一般式(Vd)のアミン(反応経路7)は、一般式(X
IX)の中間体から、前記方法で還元することにより製
造できる。一般式(XIX)の化合物は一般式(XX)
の化合物から、一般式(XX)の化合物を適切な溶媒、
たとえばテトラヒドロフランまたはアセトニトリル中で
シアン化ナトリウムと反応させることにより製造でき
る。一般式(XX)の化合物は一般式(XXI)の化合
物から、L.HornerおよびE.H.Winkel
mann,AngewandteChemie,195
9,71,349に概説されたように、たとえばN−ブ
ロモスクシンイミドを用いた臭素化により製造できる。
中間体(XXI)は一般式(XXII)の化合物から、
Ciganeck(J.Org.Chem.1992,
57,4521)の方法またはCalderwood
(Tetrahedron Letters,199
7,38,1241)の方法に従ってシアノ基の炭素原
子を求核攻撃することにより製造できる。この合成法に
よりタイプ(d)の好ましい化合物を製造できる。
【0073】反応経路7
【0074】
【化50】 一般式(Ve)のアミン(反応経路8)は、市販のニト
リル(XXIII)をF.Vogtleら(Chem.
Ber.,1984,117,1487)の方法で還元
することにより製造できる。中間体(XXIV)中の一
方のアミンをAdamczykら(Org.Prep.
Proc.Int.,1998,30(3)339)の
方法またはKrapchoら(Syn.Comm.,1
990,20,2559)の方法で適切な保護基P(好
ましくはBOC)により保護して、一般構造式(XX
V)の化合物にすることができる。式(XXV)の化合
物の保護されていない第一級アミンを還元アミノ化し、
次いで保護基Pを除去すると、一般式(Ve)の化合物
が得られる。この合成法によりタイプ(e)の好ましい
化合物を製造できる。
【0075】反応経路8
【0076】
【化51】 一般式(Vf)のアミン(反応経路9)は、一般式(X
XVI)の中間体から、たとえばアンモニア飽和エタノ
ール中でラネーニッケルを用いてニトリル基を還元する
ことにより製造できる。一般式(XXVI)の化合物は
一般式(XXVII)の化合物から、窒素保護基Pを除
去し、次いで還元アミノ化することにより製造できる。
一般式(XXVII)の化合物は、O.Mitsonu
bu(Synthesis,1981,1)の方法に従
って、フェノール(XXVIII)(またはヒドロキシ
メチルフェニル)を適切に保護されたアルコール(XX
IX)でアルキル化することにより製造できる。化合物
(XXVIII)は市販の(XXX)から、たとえばジ
クロロメタン中の三臭化ホウ素溶液を用いて脱メチル化
することにより製造できる。この方法は、後記の実施例
27および28に示すように、ベンゼンと酸素の間にメ
チレン橋がある化合物にも適用できる。この合成法によ
り一般タイプ(h)の好ましい化合物を製造できる。
【0077】反応経路9
【0078】
【化52】 一般式(Vg)のアミン(反応経路10および反応経路
11)は、J.Permattamら(Tet.Le
t.,1991,32,7183)の方法で製造でき
る。たとえば市販のD−プロリンアミド(XXXI)を
適切な還元剤(たとえばナトリウムトリアセトキシボロ
ヒドリド)の存在下にプロトン溶媒系(たとえば酢酸ま
たはメタノール)中でアルデヒドにより処理するか、ま
たはJ.Permattamら(Tett.Let.,
1991,32,7183)が記載したように適切なア
ルキル化剤でアルキル化して、式(XXXII)の化合
物を得る。次いでこのアミドをJ.Permattam
ら(Tett.Let.,1991,32,7183)
の記載に従って適切な非プロトン溶媒(たとえばジエチ
ルエーテルまたはテトラヒドロフラン)中で還元剤(た
とえば水素化アルミニウムリチウム)により還元して、
一般式(Vg)の化合物を得る。この合成法によりタイ
プ(i)および(j)の好ましい化合物を製造できる。
【0079】反応経路10
【0080】
【化53】 タイプ(k)の好ましい化合物は反応経路11に記載し
た一般法で製造できる。カルボン酸(XXXIII)は
G.R.Brownら(J.Chem.Soc.Per
kin Trans.I,1985,2577)に記載
の方法で製造できる。次いで第一級アミド(XXXI
V)の製造は、適切なカルボン酸活性化剤(たとえば塩
化オキサリル)を用いて適切な溶媒系(たとえば微量の
ジメチルホルムアミドを含有するジクロロメタン)中で
実施できる。適切な還元剤(たとえば水素化アルミニウ
ムリチウム)を用いて適切な非プロトン溶媒(たとえば
ジエチルエーテルまたはテトラヒドロフラン)中で(X
XXIV)を還元すると、タイプ(k)の化合物が得ら
れる。
【0081】反応経路11
【0082】
【化54】 一般法C 一般原則として、式(I)、すなわち反応経路12の式
(1b)のピリドン誘導体は、式(1c)の複素環化合
物と式(XXXVII)のカルボニルを還元剤(前記参
照)の存在下で結合させることにより形成できる。一般
式(1b)の化合物は酸(XXXV)を適切な複素環式
アミン(III)と結合させることによっても製造でき
る(反応経路12)。この結合は慣用されるアミド結合
形成法、特に多数のアミノ酸結合変法のいずれかにより
達成できる。たとえば酸(XXXV)を、所望により1
−ヒドロキシベンゾトリアゾールおよび/または触媒、
たとえば4−ジメチルアミノピリジンの存在下に、カル
ボジイミド、たとえば1−エチル−3−(3−ジメチル
アミノ−1−プロピル)カルボジイミドで活性化でき
る。そのような結合は、適切な溶媒、たとえばジクロロ
メタン中、所望により第三級アミン、たとえばN−メチ
ルモルホリンまたはN,N−ジイソプロピルアミンの存
在下に、0℃で実施できる。
【0083】一般式(XXXV)の化合物は、Pが適切
なカルボン酸保護基である一般式(XXXVI)の化合
物(好ましくはPはt−ブチル基)から、たとえばPが
t−ブチル基の場合はトリフルオロ酢酸を用いて、適切
な溶媒、たとえばジクロロメタン中、たとえば0℃と室
温の間の温度でのカルボン酸エステル加水分解により製
造できる。
【0084】一般式(XXXVI)の化合物は、アミン
(XXXVIII)と目的カルボニル化合物(XXXV
II)を適切な還元剤の存在下で反応させることにより
製造できる。好ましい条件は、ナトリウムトリアセトキ
シボロヒドリドをテトラヒドロフランおよび酢酸中で用
いるものである。
【0085】化合物(XXXVIII)はカルバメート
(XXXIX)から、適切な触媒を用いて水素雰囲気下
でカルバメート保護基を除去することにより製造でき
る。一般的条件は、カーボン上10%パラジウムを室温
で2〜20psiの水素圧下に酢酸エチル中で用いるも
のである。
【0086】一般式(XXXIX)の化合物は、Pが酸
保護基である適切に保護されたハロ酢酸誘導体(XXX
XI)(好ましくはPはt−ブチル)、および適切な塩
基、たとえば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシ
ウム、水素化ナトリウムまたは水素化カリウムを用い
て、極性溶媒、たとえばアセトン、THF、ジメチルホ
ルムアミドまたは2−ブタノン中で、化合物(XXX
X)をアルキル化することにより製造できる。好ましい
条件は、炭酸カリウムを2−ブタノン中、室温で用いる
ものである。
【0087】化合物(XXXX)は市販の(XXXXI
I)から、近縁化合物につきD.J.Wolaninお
よびC.A.Vealeら(J.Med.Chem.,
1994,37,3303)が記載した方法で製造でき
る。
【0088】反応経路12
【0089】
【化55】 一般式(XXXVII)のカルボニル化合物は、一般式
(XXXXIII)においてA1がC(R8)(R9)、
CH2C(R8)(R9)またはC(R8)(R9)CH2
あるアルコール類を酸化することにより製造できる(反
応経路13)。そのような酸化は、アルコール類を酸化
することが知られている多様な試薬、たとえばアセトン
中CrO3/H2SO4(ジョーンズ試薬)、CrO3Py
2(コリンズ試薬)、MnO2により、またはスワーン
(Swern)法もしくはデス−マーチン(Dess−
Martin)法により実施できる。好ましい方法は、
乾燥DMSOおよび塩化オキサリルを溶媒としてのジク
ロロメタン中、−60℃で窒素雰囲気下に用いるスワー
ン法である。
【0090】反応経路13
【0091】
【化56】 一般法D 一般式(XXXVII)のカルボニル化合物は、一般式
(XXXVIII)の化合物から、塩基、たとえばピリ
ジン、トリエチルアミンまたはN−エチル−ジイソプロ
ピルアミンの存在下に、非プロトン溶媒、たとえばジク
ロロメタン、THFまたはジエチルエーテル中で、一般
式(XXXXIV)の適切なトリフラートにより処理す
ることによっても製造できる(反応経路14)。この反
応に好ましい条件は、塩基としてのN−エチル−ジイソ
プロピルアミンをジクロロメタン中で用いるものであ
る。
【0092】反応経路14
【0093】
【化57】 一般法D 一般式(XXXXIV)のトリフラートは、一般式(X
XXXV)のアルコール類から、適切な塩基、たとえば
ピリジン、トリエチルアミンまたはN−エチル−ジイソ
プロピルアミンの存在下に、非プロトン溶媒、たとえば
ジクロロメタン、THFまたはジエチルエーテル中で、
無水トリフルオロメタンスルホン酸により処理すること
によって製造できる。好ましい条件には、無水トリフル
オロメタンスルホン酸を溶媒としてのピリジン含有ジク
ロロメタン中、0℃と室温の間の温度で用いることが含
まれる(反応経路15)。
【0094】反応経路15
【0095】
【化58】 実施例24のタイプの化合物(すなわちピロリジンがメ
チルアミノ部分に対し3−位に結合したもの)は、反応
経路16に従って製造できる。
【0096】一般式(XXXXVIII)のアミンは、
反応経路16に記載の一般法に従って製造できる。メシ
ラート(XXXXVI)は(3R)−ピロリジノールか
ら2工程法で製造できる。すなわちアミンを“Prot
ective Groupsin Organic S
ynthesis”,T.W.GreeneおよびP.
G.M.Wutz(1991)または“Protect
ive Groups”,P.J.Kocienski
(1994)に記載の方法で適切に保護し(好ましくは
BOC)、次いで中間体アルコール類をメシル化する。
これらのアルコールを適切な塩基、たとえばトリエチル
アミンまたはピリジンの存在下に、非プロトン溶媒、た
とえばジクロロメタン中、0℃と室温の間の温度で、塩
化メタンスルホニルにより処理する。一般式(XXXX
VII)のアミンは、式(XXXXVI)の化合物を適
切な高沸点溶媒、好ましくはDMSO中、室温ないし1
00℃の温度でシアン化カリウムと反応させることによ
り製造できる。一般式(XXXXVIII)のアミンは
式(XXXXVII)のニトリルから、水素雰囲気下に
アルコール溶媒(たとえばメタノール)中でラネー(R
aney、登録商標)ニッケルを用いる還元により得る
ことができる。
【0097】反応経路16
【0098】
【化59】 以下の合成法により実施例29に類似するタイプの好ま
しい化合物を製造することができる。
【0099】(XV)とビニルブチルスズをOrg.R
eact.,1997;50に記載の方法と同様にパラ
ジウム触媒により相互結合させるとビニルアセトニトリ
ルが得られ、次いで非プロトン溶媒(たとえばテトラヒ
ドロフラン)中で選択的還元剤(たとえばAlCl3
LiAlH4)を用いてビニルアミン(XXXXIX)
を得た。このアミンを“Protective Gro
ups in Organic Synthesi
s”,T.W.GreeneおよびP.G.M.Wut
z(1991)または“Protective Gro
ups”,P.J.Kocienski(1994)に
記載の方法で適切な保護基(好ましくはCBz)により
保護し、続いてO’Brienら(J.Chem.So
c.Perk.Trans.1,1998,2519)
の方法で不斉アミノヒドロキシル化(AA)して、一般
式(LI)のヒドロキシアミンを得た。次いでアルキル
化剤(たとえばヨウ化メチル)を用いて塩化ベンジルト
リエチルアンモニウムなどの触媒による相間移動条件下
でメチル化して、一般式(LII)の化合物を得た。最
初の窒素保護基の除去は、たとえばカーボン上パラジウ
ムの存在下にメタノール中、一般に15psiの圧力で
の水素化により達成できる。
【0100】反応経路17
【0101】
【化60】 式(I)の化合物ならびに本明細書に記載の方法に必要
な種々の中間体および試薬であって、市販されておら
ず、以下にも記載されていないものは、実施例および調
製例のセクションに記載した反応と同様にして、または
有機化学の標準的テキストや前記文献に従った慣用合成
法により、容易に入手できる出発物質から適切な試薬お
よび反応条件を用いて得ることができる。
【0102】本明細書に記載する新規中間体は本発明の
他の態様をなす。ケト/エノール互変異性体が存在する
場合、それらのケトおよびエノール形は個々に、および
一緒に(混合物として)本発明に包含される。
【0103】薬剤学的および生理学的に許容しうる適切
な塩類は当業者に自明であり、たとえば塩酸、臭化水素
酸、硫酸、硝酸またはリン酸などの無機酸;およびコハ
ク酸、マレイン酸、酢酸、フマル酸、クエン酸、酒石
酸、安息香酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホ
ン酸またはナフタレンスルホン酸などの有機酸により形
成される酸付加塩が含まれる。生理学的に許容できない
他の塩類、たとえばシュウ酸塩は、たとえば式(I)の
化合物の単離に利用でき、これらも本発明の範囲に含ま
れる。
【0104】式(I)の化合物の酸付加塩は常法により
製造できる。たとえば遊離塩基の溶液を適切な酸(その
まま、または適切な溶媒中)で処理し、得られた塩をろ
過または減圧下での反応溶媒蒸発により単離する。薬剤
学的に許容しうる塩基付加塩は同様な方法で、式(I)
の化合物の溶液を適切な塩基で処理することにより得ら
れる。イオン交換樹脂法で両タイプの塩類を形成または
相互変換できる。
【0105】本発明は、本発明化合物の薬剤学的に許容
しうる溶媒和物(水和物を含む)および多形体をも包含
する。たとえば“Design of Prodrug
s”,H.Bundgaard,エルゼビル,1985
(本明細書に援用する)に記載される“プロ部分(pr
o−moiety)”として知られる特定の部分を式
(I)の化合物の適切な官能基に付与しうることは理解
されるであろう。そのようなプロドラッグも本発明の範
囲に含まれる。
【0106】本発明は、同位体標識化合物も包含する。
これらは、1またはそれ以上の原子が自然界で通常みら
れる原子質量または質量数と異なる原子質量または質量
数の原子で置換されたという事実以外は、式(I)に示
したものと同じである。本発明化合物に取り込ませるこ
とができる同位体の例には、水素、炭素、窒素、酸素、
リン、フッ素および塩素、たとえばそれぞれ、2H、
3H、13C、14C、15N、 18O、17O、31P、32P、35
S、18F、および36Clが含まれる。本発明化合物およ
び該化合物の薬剤学的に許容しうる塩類、あるいは上記
同位体および/または他の原子の同位体を含有する該化
合物が本発明の範囲に含まれる。ある種の同位体標識し
た本発明化合物、たとえば3Hおよび14Cなどの放射性
同位体を取り込ませたものは、薬物および/または基質
の組織分布アッセイに有用である。トリチウム(すなわ
3H)および炭素−14(すなわち14C)同位体は、
それらの製造しやすさおよび検出適性により特に好まし
い。さらに、より重い同位体、たとえばジューテリウム
(すなわち2H)による置換は、より高い代謝安定性
(たとえばより長いインビボ半減期)または少ない投与
必要量により得られる療法上の一定の利点をもたらすこ
とができ、したがって場合によっては好ましい。本発明
の式(I)の同位体標識化合物およびそのプロドラッグ
は、一般に反応経路および/または後記の実施例や調製
例に開示した方法を、同位体標識していない試薬の代わ
りに入手しやすい同位体標識試薬を用いて実施すること
により製造できる。
【0107】療法においては、式(I)の化合物、それ
らの薬剤学的に許容しうる塩類、およびそれらのいずれ
かの薬剤学的に許容しうる溶媒和物を単独で投与しても
よいが、一般に意図する投与経路および標準的薬剤実務
に関し選択した薬剤用キャリヤーと混合して投与される
であろう。好ましくは、デンプンまたは乳糖などの賦形
剤を含有する錠剤の形で、あるいは単独または賦形剤と
混合してカプセル剤または卵形剤中に、あるいは着香剤
または着色剤を含有するエリキシル剤、液剤または懸濁
液剤の形で投与する。それらを非経口的に、たとえば静
脈内、筋肉内または皮下に注射することもできる。非経
口投与のためには、それらを無菌水性液剤の形で用いる
のが最良であり、それらは他の物質、たとえば溶液を血
液と等張にするのに十分な塩類またはグルコースを含有
してもよい。口腔または舌下に投与するためにはそれら
を錠剤またはトローチの形で投与でき、それらは常法に
より配合できる。
【0108】患者に経口、非経口、口腔および舌下に投
与するためには、式(I)の化合物ならびにそれらの薬
剤学的に許容しうる塩類および溶媒和物の1日量は1〜
1000mg(1回で、または分割して投与)であって
よい。したがって錠剤またはカプセル剤は、一度に適宜
1個または2個以上投与するために、0.5〜500m
gの有効化合物を含有しうる。いずれにしろ各患者に最
適な実際の投与量は医師が決定し、その患者の年齢、体
重および反応に応じて異なるであろう。上記用量は平均
的症例の一例であり、これより多量または少量の投与範
囲が有益な個々の場合もありうる。これらも本発明の範
囲に含まれる。
【0109】以下の配合例は説明のためのものにすぎ
ず、本発明の範囲を限定するためのものではない。“有
効成分”とは、式(I)の化合物ならびにその薬剤学的
に許容しうる塩を意味する。配合物1 :下記の成分を用いて錠剤を製造する: 量(mg/錠) 有効成分 250 セルロース、微結晶 400 二酸化ケイ素、ヒュームド 10 ステアリン酸 5 合計 665mg 成分をブレンドし、圧縮してそれぞれ665mgの重量
の錠剤を製造する。配合物2 :下記により本発明の静注配合物を調製する: 有効成分 100mg 等張塩類溶液 1000ml 本発明の他の態様は以下のものである。
【0110】(i)式(I)の化合物またはその薬剤学
的に許容しうる塩を、薬剤学的に許容しうる希釈剤また
はキャリヤーと共に含む薬剤組成物。 (ii)医薬として使用するための式(I)の化合物ま
たはその薬剤学的に許容しうる塩。
【0111】(iii)手術、重病、麻痺、悪性疾患、
長期固定性外傷、下肢ギブス着用、または下肢もしくは
骨盤の骨折の後の深部静脈血栓症(DVT);反復性D
VT;前病歴がある場合の妊娠中DVT;血栓崩壊療法
後の再閉塞;慢性動脈閉塞;末梢血管疾患;急性心筋梗
塞;不安定狭心症;動脈細動;血栓症性発作;一過性虚
血性発作;播種性血管内凝固;体外回路における凝固;
動静脈シャントおよび血管グラフト(冠動脈バイパスグ
ラフトを含む)の閉塞;血管形成術後の再狭窄および閉
塞;神経変性性障害;炎症性障害;あるいは瘢痕形成を
治療または予防するための医薬の製造における、式
(I)の化合物またはその薬剤学的に許容しうる塩の使
用。
【0112】(iv)手術、重病、麻痺、悪性疾患、長
期固定性外傷、下肢ギブス着用、または下肢もしくは骨
盤の骨折の後の深部静脈血栓症(DVT);反復性DV
T;前病歴がある場合の妊娠中DVT;血栓崩壊療法後
の再閉塞;慢性動脈閉塞;末梢血管疾患;急性心筋梗
塞;不安定狭心症;動脈細動;血栓症性発作;一過性虚
血性発作;播種性血管内凝固;体外回路における凝固;
動静脈シャントおよび血管グラフト(冠動脈バイパスグ
ラフトを含む)の閉塞;血管形成術後の再狭窄および閉
塞;神経変性性障害;炎症性障害;あるいは瘢痕形成を
治療または予防するために哺乳動物(ヒトを含む)を処
置する方法であって、哺乳動物を有効量の式(I)の化
合物またはその薬剤学的に許容しうる塩で処置すること
を含む方法。
【0113】本明細書中で述べる“処置”にはすべて治
癒、軽減および予防処置が含まれることは理解されるで
あろう。本発明化合物の合成およびそれに用いる中間体
の合成を以下の実施例に示す。それらの化合物の純度
(Rf)は、メルク、キーゼルゲル60 F254プレー
トおよび下記の溶剤系(SS)を用いる薄層クロマトグ
ラフィーによりルーティンに監視された: 1.イソブチルメチルケトン:氷酢酸:水,2:1:1
(上相); 2.ヘキサン:酢酸エチル,1:1; 3.ヘキサン:酢酸エチル,7:3; 4.ジクロロメタン:メタノール:0.880アンモニ
ア水,85:15:2; 5.ジクロロメタン:メタノール:0.880アンモニ
ア水,84:14:2; 6.ヘキサン:酢酸エチル,6:4; 7.ジクロロメタン:メタノール:0.880アンモニ
ア水,93:7:1; 8.ジクロロメタン:メタノール,90:10; 9.ジクロロメタン:メタノール:0.880アンモニ
ア水,93:7:2; 10.ジクロロメタン:メタノール:0.880アンモ
ニア水,90:10:1; 11.ジクロロメタン:メタノール,95:5; 12.ジクロロメタン:メタノール:0.880アンモ
ニア水,193:7:1; 13.酢酸エチル; 14.ヘキサン:エーテル,1:1; 15.ヘキサン:エーテル,1:3; 16.ジクロロメタン:メタノール:0.880アンモ
ニア水,80:20:5; 17.クロロホルム:メタノール,95:5; 18.ヘキサン:酢酸エチル,3:7; 19.メタノール:酢酸エチル:氷酢酸:0.880ア
ンモニア水:水,60:12:4:4:8;1 H核磁気共鳴(NMR)スペクトルはバリアン・イノ
バ(Varian Inova)300またはバリアン
・イノバ400分光計を用いて記録され、すべての場
合、提示した構造と一致した。
【0114】質量スペクトルはファイソンズ・インスツ
ルメント、トリオ(Trio)1000分光計を用いて
サーモスプレーイオン化により得られた。室温は20〜
25℃を意味する。
【0115】
【実施例】実施例1 (R,S)−2−[3−[(2−アミノ−1−ベンジル
エチル)アミノ]−6−メチル−2−オキソ−1(2
H)−ピリジニル]−N−(1H−インドール−5−イ
ルメチル)アセトアミド
【0116】
【化61】 調製例1 (R,S)−ベンジルN−(2−ヒドロキシ−3−フェ
ニルプロピル)カルバメート
【0117】
【化62】 1−アミノ−3−フェニル−2−プロパノール(3.9
g,25.79mmol;J.Amer.Chem.S
oc.,1946,203の記載に従って製造)をCH
2Cl2(200ml)に溶解し、トリエチルアミン
(0.35ml,2.58mmol)、続いて1−
[(ベンジルオキシ)カルボニル]オキシジヒドロ−1
H−ピロール−2,5−ジオン(6.43g,25.7
9mmol)で処理し、得られた混合物を室温で撹拌し
た(72時間)。得られた混合物をクエン酸水溶液(1
N,200ml)、飽和ブライン水溶液(200mlで
2回)で洗浄し、MgSO4で乾燥させた。ろ過により
乾燥剤を除去し、続いて溶媒を蒸発させて、目的生成物
を粘稠な透明の油(5.18g,78%)として得た。
【0118】
【化63】 調製例2 ベンジルN−(2−オキソ−3−フェニルプロピル)カ
ルバメート
【0119】
【化64】 CH2Cl2(6.9ml)中の乾燥DMSO(3.0m
l,43.54mmol)を、CH2Cl2(35ml)
中における塩化オキサリル(1.73ml,19.91
mmol)の溶液に、−60℃で窒素雰囲気下に滴加し
た。−60℃で2分間撹拌した後、CH2Cl2(17m
l)中における(R,S)−ベンジルN−(2−ヒドロ
キシ−3−フェニルプロピル)カルバメート(調製例
1)(5.18g,18.15mmol)の溶液を10
分かけて滴加し、続いてトリエチルアミン(17.63
ml,90.74mmol)を添加した。得られた混合
物を室温にまで高め、このとき水(100ml)を添加
した。この水性混合物をCH 2Cl2(100mlで3
回)で抽出し、有機抽出液を合わせて飽和ブライン水溶
液(250mlで2回)で洗浄し、MgSO4で乾燥さ
せた。ろ過により乾燥剤を除去し、続いて溶媒を蒸発さ
せて、粗生成物を得た。これをクロマトグラフィー(S
iO2;40:60 ヘキサン:酢酸エチルで溶離)に
より精製して、目的生成物(黄色結晶質固体,4.41
g,86%)を得た。
【0120】
【化65】 調製例3 ベンジルN−(6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒ
ドロ−3−ピリジニル)カルバメート
【0121】
【化66】 ジオキサン(400ml)中における6−メチル−2−
オキソ−2,3−ジヒドロ−3−ピリジンカルボン酸
(20g,0.13mol)の懸濁液を、トリエチルア
ミン(22ml,0.15mol)、続いてジフェニル
ホスホリルアジド(30.8ml,0.14mol)で
処理し、2時間加熱還流した。追加分のジフェニルホス
ホリルアジド(3ml)およびトリエチルアミン(2m
l)を添加し、さらに1時間加熱還流した。得られた混
合物を次いでベンジルアルコール(18.8ml,0.
18mol)で処理し、18時間加熱還流した。得られ
た混合物を冷却し、溶剤を蒸発させると粗製固体が得ら
れ、これを水で摩砕処理した。固体をろ過により採集
し、HCl(1N,300ml)で洗浄した。この固体
をジエチルエーテルで摩砕処理し、ろ過し、ジエチルエ
ーテルで洗浄し、乾燥させて、目的生成物(22g,6
5%)を得た。
【0122】
【化67】 調製例4 t−ブチル2−[3−[(ベンジルオキシ)カルボニ
ル]アミノ−6−メチル−2−オキソ−1(2H)−ピ
リジニル]アセテート
【0123】
【化68】 2−ブタノン(500ml)中におけるベンジルN−
(6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3−ピ
リジニル)カルバメート(調製例3)(20g,78m
mol)のスラリーを、K2CO3(53.9g,94m
mol)およびさらに2−ブタノン(100ml)で処
理した。得られた混合物を2−ブロモ酢酸t−ブチル
(15.2ml,94mmol)で慎重に処理し、室温
で18時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、粗製物質を酢酸
エチルと水の間で分配した。水層を酢酸エチルで洗浄
し、有機層を合わせて飽和ブライン水溶液で洗浄し、N
2SO4で乾燥させた。ろ過により乾燥剤を除去し、溶
媒を蒸発させて、粗生成物を得た。これを酢酸エチル:
ヘキサンから再結晶して、目的生成物(白色結晶,1
5.1g,52%)を得た。
【0124】
【化69】 調製例5 t−ブチル2−[3−アミノ−6−メチル−2−オキソ
−1(2H)−ピリジニル]アセテート
【0125】
【化70】 t−ブチル2−[3−[(ベンジルオキシ)カルボニ
ル]アミノ−6−メチル−2−オキソ−1(2H)−ピ
リジニル]アセテート(調製例4)(5g,13mmo
l)を酢酸エチル(70ml)に溶解し、カーボン上1
0%パラジウム触媒(400mg)で処理し、水素雰囲
気下で撹拌した(2psi,室温,3時間)。触媒をろ
過により除去し、溶剤を蒸発乾固して、目的生成物をク
リーム色固体(3.08g,99%)として得た。
【0126】
【化71】 調製例6 (R,S)−t−ブチル2−[3−[(1−ベンジル−
2−[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノエチル)
アミノ]−6−メチル−2−オキソ−1(2H)−ピリ
ジニル]アセテート
【0127】
【化72】 t−ブチル2−[3−アミノ−6−メチル−2−オキソ
−1(2H)−ピリジニル]アセテート(調製例5)
(0.476g,2.00mmol)およびベンジルN
−(2−オキソ−3−フェニルプロピル)カルバメート
(調製例2)(0.68g,2.4mmol)をTHF
(10ml)および酢酸(0.132g,2.2mmo
l)に溶解した。この混合物をナトリウムトリアセトキ
シボロヒドリド(0.634g,3.0mmol)で処
理し、得られた混合物を撹拌した(18時間、室温)。
追加量のベンジルN−(2−オキソ−3−フェニルプロ
ピル)カルバメート(0.46g,1.6mmol)、
続いてナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(0.6
34g,3.0mmol)を添加し、混合物を撹拌した
(室温、18時間)。得られた混合物をCH2Cl2(1
00ml)で希釈し、飽和NaHCO3水溶液(100
ml)、飽和ブライン水溶液(100ml)で洗浄し、
MgSO4で乾燥させた。ろ過により乾燥剤を除去し、
溶媒を蒸発させると淡黄色の油が得られた。これをクロ
マトグラフィー(SiO2;濃度勾配溶離,100%ヘ
キサン;90:10 ヘキサン:酢酸エチル;80:2
0 ヘキサン:酢酸エチル;75:25 ヘキサン:酢
酸エチル)により精製した。目的生成物(淡黄色の油,
1.0g)が不純物状で単離された。
【0128】
【化73】 調製例7 (R,S)−2−[3−[(1−ベンジル−2−[(ベ
ンジルオキシ)カルボニル]アミノエチル)アミノ]−
6−メチル−2−オキソ−1(2H)−ピリジニル]酢
【0129】
【化74】 (R,S)−t−ブチル2−[3−[(1−ベンジル−
2−[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノエチル)
アミノ]−6−メチル−2−オキソ−1(2H)−ピリ
ジニル]アセテート(調製例6)(1.0g,1.98
mmol)をCH2Cl2(16ml)に溶解し、TFA
(8.0ml)で処理した。室温で5時間撹拌した後、
得られた混合物を蒸発乾固し、CH2Cl2と共沸させた
(3回)。クロマトグラフィー(SiO2;濃度勾配溶
離,100%CH2Cl2;95:5 CH2Cl2:Me
OH;90:10 CH2Cl2:MeOH)により精製
して目的生成物(白色粉末,0.358g,40%)を
得た。
【0130】
【化75】 調製例8 1H−インドール−5−イルメチルアミン
【0131】
【化76】 THF(50ml)中における1H−インドール−5−
カルボニトリル(4.0g,28.1mmol)の溶液
を撹拌しつつ0℃で、THF中の水素化アルミニウムリ
チウム(1M,98ml,98mmol)で滴加処理し
た。得られた混合物を撹拌し、一夜かけて室温にまで高
めた。飽和NaHCO3水溶液(60ml)を0℃で添
加し、得られた混合物をろ材セライト521でろ過し、
THFで洗浄した。溶媒を蒸発させると粗生成物が得ら
れ、これをクロマトグラフィー(SiO2;濃度勾配溶
離,95:5 CH2Cl2:MeOH;90:10 C
2Cl2:MeOH;90:10:1 CH2Cl2:M
eOH:NH3)により精製して、目的生成物(白色粉
末,12.9g,71%)を得た。
【0132】
【化77】 調製例9 (R,S)−ベンジルN−2−[(1−2−[(1H−
インドール−5−イルメチル)アミノ]−2−オキソエ
チル−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3
−ピリジニル)アミノ]−3−フェニルプロピルカルバ
メート
【0133】
【化78】 (R,S)−2−[3−[(1−ベンジル−2−[(ベ
ンジルオキシ)カルボニル]アミノエチル)アミノ]−
6−メチル−2−オキソ−1(2H)−ピリジニル]酢
酸(調製例7)(157mg,0.349mmol)、
1H−インドール−5−イルメチルアミン(調製例8)
(50mg,0.349mmol)、HOBT(49m
g,0.349mmol)、WSCDI・HCl(75
mg,0.349mmol)、N−メチルモルホリン
(145mg,1.40mmol)およびDMF(5.
0ml)を室温で18時間撹拌した。反応混合物を水
(20ml)および酢酸エチル(20ml)で希釈し、
分液漏斗中で振とうした。有機層を分離し、飽和ブライ
ン水溶液(20ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ
た。ろ過により乾燥剤から分離し、続いて溶媒を蒸発さ
せて、粗生成物を得た。これをクロマトグラフィー(S
iO2;濃度勾配溶離:50:50 ヘキサン:酢酸エ
チル;100%酢酸エチル)により精製して、目的生成
物(白色泡状物,0.153g,76%)を得た。
【0134】
【化79】 調製例10 (R,S)−2−[3−[(2−アミノ−1−ベンジル
エチル)アミノ]−6−メチル−2−オキソ−1(2
H)−ピリジニル]−N−(1H−インドール−5−イ
ルメチル)アセトアミド
【0135】
【化80】 (R,S)−ベンジルN−2−[(1−2−[(1H−
インドール−5−イルメチル)アミノ]−2−オキソエ
チル−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3
−ピリジニル)アミノ]−3−フェニルプロピルカルバ
メート(調製例9)(0.15g,0.259mmo
l)をエタノール(10ml)に溶解し、カーボン上1
0%パラジウム触媒(50mg)で処理し、水素雰囲気
下で撹拌した(15psi,室温,18時間)。カーボ
ン上10%パラジウム(50mg)を追加し、水素(1
5psi)下での撹拌を18時間続けた。触媒をろ過に
より除去し、溶媒を蒸発乾固し、得られた粗生成物をク
ロマトグラフィー(SiO2;濃度勾配溶離,90:1
0 CH2Cl2:MeOH;;90:10:0.5CH
2Cl2:MeOH:NH3;90:10:1 CH2Cl
2:MeOH:NH3)により精製し、出発物質を第1溶
出画分(8mg,53%)として回収し、目的生成物を
第2溶出画分(白色固体,28mg,24%)として得
た。
【0136】
【化81】 実施例2 2−[3−(3−[(ジメチルアミノ)メチル]フェネ
チルアミノ)−6−メチル−2−オキソ−1(2H)−
ピラジニル]−N−(1H−インドール−5−イルメチ
ル)アセトアミド
【0137】
【化82】 調製例11 3−[(メチルアミノ)カルボニル]安息香酸メチル
【0138】
【化83】 CH2Cl2(100ml)中におけるイソフタル酸メチ
ル(5.10g,0.028mol)のスラリーを、室
温で塩化オキサリル(6.0ml)、続いてDMF(3
滴)により処理した。得られた混合物を加熱還流した
(90分間)。得られた混合物を室温に冷却し、溶媒を
蒸発により除去し、残留物をCH2Cl2と共沸させた。
得られた混合物をTHF(100ml)に溶解し、0℃
に冷却し、THF中のメチルアミン溶液(2M,28m
l,56mmol)で処理した。混合物を一夜かけて室
温にまで高め、溶媒を蒸発により除去し、得られた混合
物を酢酸エチル(200ml)と水(200ml)の間
で分配した。有機層を分離し、飽和NaHCO3水溶
液、飽和ブライン水溶液で洗浄し、MgSO4で乾燥さ
せた。ろ過により乾燥剤を除去し、溶媒を蒸発させて、
目的生成物(白色固体,4.60g,79%)を得た。
【0139】
【化84】 調製例12 3−[(メチルアミノ)メチル]フェニルメタノール
【0140】
【化85】 メチル 3−[(メチルアミノ)カルボニル]ベンゾエ
ート(調製例11)(5.0g,20.7mmol)の
THF(120ml)溶液を撹拌しながら水素化アルミ
ニウムリチウム(1M,30ml,30mmol)のT
HF溶液を滴下して処理した。得られたスラリーを還流
下で一夜間撹拌し冷却して、水(1.1ml)、15%
NaOH(1.8ml)および水(2.5ml)で処理
した。得られたゲルを濾過して除き、液体を真空濃縮し
て酢酸エチル(120ml)に溶解した。有機層を飽和
食塩水(100ml)で洗ってMgSO4で乾燥した。
濾過して乾燥剤を除去した後溶剤を留去して得た油状物
をクロマトグラフィー(SiO2、CH2Cl2;95:
5 CH2Cl2:MeOH;90:10 CH2Cl 2
MeOH;90:10:1 CH2Cl2:MeOH:N
3;85:15:1CH2Cl2:MeOH:NH3によ
る溶離勾配)で精製した。第2溶離物質は正確な生成物
であることを示した(2.9g,69%)。 1H N
MR(CDCl3)δ2.20(s,2H),2.40
(s,3H),3.70(s,2H),4.60(s,
2H),7.20−7.40(m,4H).LRMS
m/z=152.4(M+1)+調製例13 tert−ブチル N−[3−(ブロモメチル)ベンジ
ル]−N−メチルカルバメート
【0141】
【化86】 3−[(メチルアミノ)メチル]フェニルメタノール
(調製例12)(2.7g,17.9mmol)をTH
F(60ml)および水(60ml)に懸濁させた乳白
色液をジ−t−ブチルピロカルボネート(5.4g,2
4.7mmol)で処理して、混合物を室温で一夜間撹
拌した。
【0142】THFを留去して水性残留物を酢酸エチル
(250ml)で処理した。有機層を飽和食塩水(10
0ml)で洗ってMgSO4で乾燥した。乾燥剤を濾別
した後溶剤を留去して粗製物を得、それをクロマトグラ
フィー(SiO2,95:5CH2Cl2:MeOHによ
る溶離)で精製して中間体のtert−ブチル N−
[3−(ヒドロキシメチル)ベンジル]−N−メチルカ
ルバメート(4.2g)を得て、それを直接次の工程に
使用した。
【0143】0℃における撹拌しつつあるtert−ブ
チル−N−[3−(ヒドロキシメチル)ベンジル]−N
−メチルカルバメート(4.2g,16.7mmol)
のCH2Cl2(150ml)溶液を四臭化炭素(8.0
g,24.1mmol)およびトリフェニルホスフィン
(6.35g,24.21mmol)で処理した。得ら
れた溶液を室温に温めて4日間撹拌した。得られた混合
物を蒸発乾固して残留物をクロマトグラフィー(SiO
2,100%ヘキサン;99:1ヘキサン:酢酸エチ
ル;95:5ヘキサン:酢酸エチルによる溶離勾配)に
より精製して目的物を得た(3.32g,60%)。1
H NMR(CDCl3)δ1.50(s,9H),
2.80(s,br,3H),4.20(s,2H),
4.30(s,2H),7.15(m,1H),7.2
5(m,1H),7.30(m,2H).LRMS m
/z=333.2(M+18)+調製例14 tert−ブチル N−[3−(シアノメチル)ベンジ
ル]−N−メチルカルバメート
【0144】
【化87】 tert−ブチル−N−[3−(ブロモメチル)ベンジ
ル]−N−メチルカルバメート(調製例13)(3.2
g,10.18mmol)をアセトニトリル(50m
l)に溶解してシアン化ナトリウム(1.23g,2
5.10mmol)で処理した後ベンジルトリエチルア
ンモニウムブロミド(220mg,0.8mmol)で
処理して、得られた混合物を室温で4日間撹拌した。得
られたスラリーを酢酸エチル(200ml)で希釈して
水、飽和食塩水で洗ってMgSO4で乾燥した。濾過に
よる乾燥剤の除去後溶剤を留去して淡黄色固体を得て、
それをクロマトグラフィー(SiO2,100%CH2
2による溶離)により精製して微量の不純物を有する
目的物を得た(3.0g)。1H NMR(CDCl3
δ 1.50(s,9H),2.80(s,b,3
H),3.75(s,2H),4.40(s,2H),
7.20(m,3H),7.35(t,1H).LRM
S m/z=278.1(M+18)+調製例15 tert−ブチル N−[3−(2−アミノエチル)ベ
ンジル]−N−メチルカルバメート
【0145】
【化88】 tert−ブチル−N−[3−(シアノメチル)ベンジ
ル]−N−メチルカルバメート(調製例14)(3g,
11.5mmol,僅かに不純)をNH3飽和エタノー
ル(300ml)に溶解し、Raney(登録商標)ニ
ッケル(500mg)で処理して、水素雰囲気中で撹拌
した(60psi、室温、18時間)。窒素雰囲気中の
濾過によって触媒を除去し、溶剤を蒸発乾固して、残留
粗製物をクロマトグラフィー(SiO2,100%CH2
Cl2;95:5 CH2Cl2:MeOH;90:10
CH2Cl2:MeOHによる溶離勾配)で精製して目
的物を得た(2.40g,78%)。1H NMR(C
DCl3)δ 1.20(s,2H),1.50(s,
9H),2.70−2.90(m,5H),3.00
(s,2H),4.20(s,br,2H),7.05
(s,br,3H),7.25(s,br,1H).L
RMS m/z=265.1(M+1)+調製例16 (R,S)−ベンジル−2−[1−シアノエチル)アミ
ノ]アセテート塩酸塩
【0146】
【化89】 グリシンベンジルエステル遊離塩基(12.9g,7
8.09mmol,酢酸エチルとNa2CO3飽和溶液で
塩基性にした食塩水との間の分配による塩酸塩から得た
もの)の3Åモレキュラーシーブを有するCH2Cl2
溶液をアセトアルデヒド(4.36ml,78.09m
mol)のCH2Cl2(5ml)溶液で処理した。30
分後TMSCN溶液(10.40ml,78.09mm
ol)を慎重に滴下して該混合物を処理して、温度を5
℃に保った。得られた混合物を室温で3時間撹拌し、水
洗して、水層をCH2Cl2(×2)で抽出して、有機層
を合わせてMgSO4で乾燥し、溶剤を留去した。得ら
れた淡黄色油状物をエーテル(150ml)に溶解し、
HClのエーテル溶液(1M,78ml)で処理して固
体を沈殿させ、それを濾過して集め、乾燥して目的物を
得た(17.85g,89%)。1H NMR(CD3
D)δ 1.70(d,3H),4.20(s,2
H),4.70(q,1H),5.30(s,2H),
7.40(m,5H).LRMS m/z=236.3
(M+18)+調製例17 ベンジル 2−[3,5−ジクロロ−2−メチル−6−
オキソ−1(6H)−ピラジニル]アセテート
【0147】
【化90】 ベンジル−2−[(1−シアノエチル)アミノ]アセテ
ート塩酸塩(調製例16)(17.8g,69.88m
mol)のトルエン(120ml)懸濁液をオキサリル
クロリド(24.38ml)で慎重に処理した。一旦泡
立ちが止んだ後反応物を100℃に加熱した(24時
間)。反応物を冷却し、溶剤を蒸発乾固させて、得られ
た粗製物をクロマトグラフィー(SiO2,70:30
ペンタン:酢酸エチル;50:50 ペンタン:酢酸
エチル;30:70 ペンタン:酢酸エチル;100%
酢酸エチルによる溶離勾配)で精製した。再びクロマト
グラフィー(SiO2,100%CH2Cl2による溶
離)により目的物を帯黄白色固体(9.40g,41
%)として得た。1H NMR(CD3OD)δ 2.3
5(s,3H),4.90(s,2H),5.25
(s,2H),7.40(m,5H).調製例18 ベンジル 2−[3−[(3−[(tert−ブトキシ
カルボニル)(メチル)アミノ]メチルフェネチル)ア
ミノ]−5−クロロ−6−メチル−2−オキソ−1(2
H)−ピラジニル]アセテート
【0148】
【化91】 tert−ブチル−N−[3−(2−アミノエチル)ベ
ンジル]−N−メチルカルバメート(調製例15)
(0.5g,1.89mmol)、ベンジル−2−
[3,5−ジクロロ−2−メチル−6−オキソ−1(6
H)−ピラジニル]アセテート(調製例17)(0.6
g,1.83mmol)およびトリエチルアミン(0.
5ml,3.66mmol)を酢酸エチル(30ml)
中で還流下に24時間撹拌した。得られた混合物を酢酸
エチル(20ml)で希釈し、水、飽和食塩水で洗い、
MgSO4で乾燥した。濾過して乾燥剤を除いた後、溶
剤を留去して赤色油状物を得、それをクロマトグラフィ
ー(SiO2,100%CH2Cl2;99:1 CH2
2:MeOH;98:2 CH2Cl2:MeOHによ
る溶離勾配)により精製して目的物を得た(0.76
g,75%)。1H NMR(CDCl3)δ 1.45
(s,9H),2.20(s,3H),2.80(s,
br,3H),2.90(t,2H),3.70(m,
2H),4.20(s,br,2H),4.80(s,
2H),5.20(s,2H),6.10(m,br,
1H),7.10(m,3H),7.25(m,1
H),7.35(m,5H).LRMS m/z=55
5.3(M+1)+.実測値:C 62.50,H
6.34,N 9.98%;C293545ClはC
62.75,H6.36,N 10.09%を必要とす
る。
【0149】調製例19 ベンジル 2−[3−クロロ−2−メチル−5−(3−
[(メチルアミノ)メチル]フェネチルアミノ)−6−
オキソ−1(6H)−ピラジニル]アセテート
【0150】
【化92】 ベンジル−2−[3−[(3−[(tert−ブトキシ
カルボニル)(メチル)アミノ]メチルフェネチル)ア
ミノ]−5−クロロ−6−メチル−2−オキソ−1(2
H)−ピラジニル]アセテート(調製例18)(0.7
g,1.26mmol)をCH2Cl2(10ml)に溶
解してTFA(1.0ml)で処理した。室温で3時間
撹拌後、反応混合物を蒸発乾固してから酢酸エチル(2
00ml)に溶解しNaHCO3飽和水溶液、飽和食塩
水で洗って、MgSO4で乾燥した。濾過による乾燥剤
の除去後溶剤を留去して暗褐色油状物を得、これをクロ
マトグラフィー(SiO2,100%CH2Cl2;9
8:2 CH2Cl2:MeOH;95:5 CH2
2:MeOH;95:5:1 CH2Cl2:MeO
H:NH3による溶離勾配)により精製して目的物を得
た(0.38g,65%)。1HNMR(CDCl3)δ
2.00(s,br,1H),2.20(s,3
H),2.45(s,3H),2.90(t,2H),
3.70(m,2H),3.75(s,2H),4.8
0(s,2H),5.20(s,2H),6.10
(m,br,1H).7.10(m,1H),7.15
(m,2H),7.25(m,1H),7.35(m,
5H).LRMS m/z=455.0,457.2
(M+1)+調製例20 ベンジル 2−[3−クロロ−5−(3−[(ジメチル
アミノ)メチル]フェネチルアミノ)−2−メチル−6
−オキソ−1(6H)−ピラジニル]アセテート
【0151】
【化93】 ベンジル 2−[3−クロロ−2−メチル−5−(3−
[(メチルアミノ)メチル]フェネチルアミノ)−6−
オキソ−1(6H)−ピラジニル]アセテート(調製例
19)(0.39g,0.83mmol)のCH2Cl2
(10ml)溶液を撹拌しつつホルムアルデヒド(0.
31ml)で処理した。室温で45分間撹拌後、得られ
た不透明混合物をソジウムトリアセトキシボロヒドリド
(253mg,1.19mmol)で処理して、さらに
2日間室温で撹拌した。反応混合物をCH2Cl2(20
0ml)で希釈して、NaHCO3飽和水溶液、飽和食
塩水で洗ってMgSO4で乾燥した。濾過による乾燥剤
の除去後溶剤を留去して粗製固体を得、それをクロマト
グラフィー(SiO2,100%CH2Cl2;95:5
CH2Cl2:MeOH;90:10 CH2Cl2:M
eOHによる溶離勾配)により精製して目的物を得た
(0.30g,77%)。1H NMR(CDCl3)δ
2.20(s,3H),2.25(s,6H),2.
90(t,2H),3.40(s,2H),3.70
(m,2H),4.80(s,2H),5.20(s,
2H),6.10(m,br,1H),7.10−7.
20(m,3H),7.25(m,1H),7.35
(m,5H).LRMS m/z=469.2,47
1.2(M+1).調製例21 2−[3−(3−[(ジメチルアミノ)メチル]フェネ
チルアミノ)−6−メチル−2−オキソ−1(2H)−
ピラジニル]酢酸
【0152】
【化94】 ベンジル−2−[3−クロロ−5−(3−[(ジメチル
アミノ)メチル]フェネチルアミノ)−2−メチル−6
−オキソ−1(6H)−ピラジニル]アセテート(調製
例20)(137mg,0.29mmol)をメタノー
ル:水(10:2,20ml)に溶解し、Pearlm
an触媒(10mg)で処理して水素雰囲気中で撹拌し
た(60psi,室温,2.5時間)。濾過により触媒
を除いた後溶剤を留去しCH2Cl2と共沸させて粗黄色
固体を得た。この粗混合物中で、1H−インドル−5−
イルメチルアミン(調製例8)(43mg,0.29m
mol)、HOBT(46mg,0.34mmol)、
WSCDI.HCl(74mg,0.39mmol)、
N−メチルモルホリン(0.061ml,0.55mm
ol)およびDMF(5ml)を室温で18時間撹拌し
た。得られた混合物を蒸発乾固してCH2Cl2と共沸さ
せた。水(2ml)を加えた後Na2CO3水溶液(数
滴)を加え、残留物を酢酸エチル及びメタノールで処理
した。この有機層を分離してMgSO4で乾燥した。乾
燥剤を濾別後溶剤を留去して粗製物を得、これをクロマ
トグラフィー(SiO2,100%CH2Cl2;95:
5 CH2Cl2:MeOH;95:5:0.5 CH2
Cl2:MeOH:NH3による溶離勾配)により精製し
て目的物を得た(10mg,7%)。1H NMR(C
DCl3)δ 2.10(s,3H),2.20(s,
6H),2.90(t,2H),3.45(s,2
H),3.60(t,2H),4.45(s,2H),
4.70(s,2H),6.40(m,br,2H),
6.70(m,1H),7.05(m,2H),7.1
0−7.30(m,4H),7.35(m,2H),
7.50(m,2H).LRMS m/z=473.2
(M+1)+実施例3 2−[3−クロロ−5−(3−[(ジメチルアミノ)メ
チル]フェネチルアミノ)−2−メチル−6−オキソ−
1(6H)−ピラジニル]−N−(1H−インドル−5
−イルメチル)アセトアミド
【0153】
【化95】 調製例22 2−[3−クロロ−5−(3−[(ジメチルアミノ)メ
チル]フェネチルアミノ)−2−メチル−6−オキソ−
1(6H)−ピラジニル]酢酸塩酸塩
【0154】
【化96】 ベンジル−2−[3−クロロ−5−(3−[(ジメチル
アミノ)メチル]フェネチルアミノ)−2−メチル−6
−オキソ−1(6H)−ピラジニル]アセテート(調製
例20)(100mg,0.21mmol)をエタノー
ル(10ml)に溶解し、10%Pdを担持した炭素触
媒(20mg)、HCl水溶液(1m,0.1ml)で
処理して水素雰囲気中で撹拌した(20psi、室温、
2時間)。濾過により触媒を除き、溶剤を蒸発乾固し、
残留物をCH2Cl2と共沸させて若干不純な目的物を得
た(白色固体、85mg)。1H NMR(CD3OD)
δ2.30(s,3H),2.80(s,6H),3.
00(t,2H),3.60(t,2H),4.20
(s,2H),4.70(s,2H),7.30(m,
2H),7.40(m,2H).LRMS m/z=3
79.1(M+1) +調製例23 2−[3−クロロ−5−(3−[(ジメチルアミノ)メ
チル]フェネチルアミノ)−2−メチル−6−オキソ−
1(6H)−ピラジニル]−N−(1H−インドル−5
−イルメチル)アセトアミド
【0155】
【化97】 調製例9と同様の方法により2−[3−クロロ−5−
(3−[(ジメチルアミノ)メチル]フェネチルアミ
ノ)−2−メチル−6−オキソ−1(6H)−ピラジニ
ル]酢酸塩酸塩(調製例22)(85mg,0.20m
mol)および1H−インドル−5−イルメチルアミン
(調製例8)(35mg,0.24mmol)から標記
化合物を調製して、標記化合物(100mg,0.19
mmol,98%)を得た。1H NMR(CD3OD)
δ 2.20(s,3H),2.70(s,6H),
3.00(m,2H),3.60(m,2H),4.2
0(s,2H),4.50(s,2H),4.80
(m,2H),7.05(m,1H),7.10−7.
55(m,9H),7.75(m,1H),7.85
(m,1H).LRMS m/z=507.3,50
9.3(M+1)+実施例4 2−[3−[(1S)−1−ベンジル−2−(ジメチル
アミノ)エチル]アミノ−6−メチル−2−オキソ−1
(2H)−ピラジニル]−N−(1H−インドル−5−
イルメチル)アセトアミド
【0156】
【化98】 調製例24 ベンジル 2−[3−[(1S)−1−ベンジル−2−
(ジメチルアミノ)エチル]アミノ−5−クロロ−6−
メチル−2−オキソ−1(2H)−ピラジニル]アセテ
ート
【0157】
【化99】 調製例18と同様の方法によってN−[(2S)−2−
アミノ−3−フェニルプロピル]−N,N−ジメチルア
ミン(190mg,1.07mmol;Chem.Ph
arm.Bull.1970,18,1731−173
6に記載されているように調製)及びベンジル 2−
[3,5−ジクロロ−2−メチル−6−オキソ−1(6
H)−ピラジニル]アセテート(調製例17)(361
mg,1.10mmol)から標記化合物を調製した。
該粗製物をクロマトグラフィー(SiO2;100%ヘ
キサン;80:20 ヘキサン:酢酸エチル;60:4
0ヘキサン:酢酸エチル;40:60 ヘキサン:酢酸
エチル;20:80 ヘキサン:酢酸エチルによる溶離
勾配)により精製して目的物を得た(黄色固体、260
mg、50%)。1H NMR(CDCl3)δ 2.2
0(m,9H),2.30(m,1H),2.20
(m,1H),2.85(m,1H),3.10(m,
1H),4.25(m,1H),4.80(s,2
H),5.20(s,2H),6.20(m,1H),
7.20(m,5H),7.35(m,5H).LRM
S m/z=469.2,471.3(M+1)+調製例25 2−[3−[(1S)−1−ベンジル−2−(ジメチル
アミノ)エチル]アミノ−6−メチル−2−オキソ−1
(2H)−ピラジニル]−N−(1H−インドル−5−
イルメチル)アセトアミド
【0158】
【化100】 実施例2と同様の方法により、ベンジル 2−[3−
[(1S)−1−ベンジル−2−(ジメチルアミノ)エ
チル]アミノ−5−クロロ−6−メチル−2−オキソ−
1(2H)−ピラジニル]アセテ−ト(調製例24)
(240mg,0.51mmol)から標記化合物を調
製し、それをPearlman触媒(実施例2参照)で
処理して粗酸(168mg,95%)を得た。この粗酸
(100mg,0.26mmol)を1H−インドル−
5−イルメチルアミン(調製例8)(41mg,0.2
9mmol)とカップルさせて粗混合物を得、それをク
ロマトグラフィー(SiO2,100%CH2Cl2;9
5:5 CH2Cl2:MeOH;95:5:0.5 C
2Cl2:MeOH:NH3による溶離)により精製し
て第1溶離画分として実施例5(黄色泡状物8mg、粗
酸から6%)および第2の溶離画分として目的物(白色
泡状物86mg、粗酸から70%)を得た。1HNMR
(CDCl3)δ 2.20(s,6H),2.25
(m,4H),2.40(m,1H),2.85(m,
1H),3.00(m,1H),4.30(m,1
H),4.50(m,2H),4.55−4.70
(m,2H),6.00(m,1H),6.50(s,
1H),6.70(m,2H),7.10(m,1
H),7.20(m,6H),7.35(m,1H),
7.50(m,1H),8.20(s,br,1H).
LRMS m/z=473.4(M+1);実測値:C
63.45,H 6.46,N 15.88%;C27
3262.0.6CH2Cl2はC 63.32,H
6.39,N 16.05%を必要とする。
【0159】実施例5 2−[3−[(1S)−1−ベンジル−2−(ジメチル
アミノ)エチル]アミノ−5−クロロ−6−メチル−2
−オキソ−1(2H)−ピラジニル]−N−(1H−イ
ンドール5−イルメチル)アセトアミド
【0160】
【化101】 1H NMR(CDCl3)δ 2.20(s,7H),
2.35(s,3H),2.50(m,1H),2.8
0(m,1H),3.00(m,1H),4.30
(m,1H),4.40−4.60(m,3H),4.
65(m,1H),6.30(s,br,1H),6.
50(s,1H),6.80(s,br,1H),7.
05(m,1H),7.15−7.40(m,7H),
7.50(s,1H),8.30(s,br,1H).
LRMS m/z=507.4,509.6(M+1)
+実施例6 2−[3−{[(2R,S)−3−(ジメチルアミノ)
−2−フェニルプロピル]アミノ}−6−メチル−2−
オキソ−1(2H)−ピラジニル]−N−(1H−イン
ドール5−イルメチル)アセトアミド
【0161】
【化102】 調製例26 エチル(2R,S)−3−[(ベンジルオキシ)カルボ
ニル]アミノ−2−フェニルプロパノエート
【0162】
【化103】 エチル(2R,S)−3−アミノ−2−フェニルプロパ
ノエート(1.0g,5.18mmol;J.Org.
Chem.1961,4062に記載されているように
調製)、1−[(ベンジルオキシ)カルボニル]オキシ
ジヒドロ−1H−ピロール2,5−ジオン(1.55
g,6.21mmol)およびトリエチルアミン(1.
08ml,7.77mmol)をCH2Cl2(20m
l)中で室温下に65時間撹拌した。反応混合物をクエ
ン酸水溶液(1N)、NaHCO3水溶液、飽和食塩水
で洗って、MgSO4で乾燥した。乾燥剤を濾別後溶剤
を留去して粗製物を得、それをクロマトグラフィー(S
iO2;98:2 CH2Cl2:MeOHによる溶離)
により精製して若干不純な目的物を得た(無色油状物、
1.8g)。1H NMR(CDCl3)δ 1.20
(t,3H),3.50(d,1H),3.60(m,
1H),3.65(m,1H),3.90(m,1
H),4.15(m,2H),5.10(s,2H),
7.20−7.40(m,10H).LRMS m/z
=328.2(M+1)+調製例27 ベンジル (2R,S)−N−[3−(ジメチルアミ
ノ)−2−フェニルプロピル]カルバメート
【0163】
【化104】 エチル−(2R,S)−3−[(ベンジルオキシ)カル
ボニル]アミノ−2−フェニルプロパノエート(調製例
26)(1.8g,5.50mmol)のトルエン(1
0ml)溶液を−75℃に冷却してDIBAL(1M,
11ml,11mmol)のトルエン溶液で処理し、そ
の間温度を−65℃未満に保った。反応混合物を30分
撹拌した後、メタノールを加えて反応を抑制した。酒石
酸カリウムナトリウム水溶液を加え、混合物を室温に温
めて、酢酸エチルと水との間に分配させ、有機層を分離
してMgSO4で乾燥した。乾燥剤を濾別後溶剤を留去
して粗製物を得、それをクロマトグラフィー(Si
2;98:2 CH2Cl2:MeOHによる溶離)に
より精製して中間体のベンジル N−(3−オキソ−2
−フェニルプロピル)カルバメート(無色油状物、93
3mg60%)を得た。ベンジル N−(3−オキソ−
2−フェニルプロピル)カルバメート(930mg,
3.28mmol)およびジメチルアミン塩酸塩(32
1g,3.94mmol)をCH2Cl2(20ml)に
溶解して1時間撹拌した。この混合物をソジウムトリア
セトキシボロヒドリド(1.04g,4.92mmo
l)で処理して得られた混合物を撹拌した(2時間、室
温)。得られた混合物をNaHCO3飽和水溶液、飽和
食塩水で洗い、MgSO4で乾燥した。乾燥剤を濾別後
溶剤を留去して粗製物を得、それをクロマトグラフィー
(SiO2;90:10 CH2Cl2:MeOHによる
溶離)により精製して目的物を得た(無色油状物、74
1mg、72%)。1H NMR(CDCl3)δ 2.
20(s,6H),2.40(m,1H),2.65
(m,1H),3.00(m,1H),3.40(m,
1H),3.55(m,1H),5.05(s,2
H),5.85(s,br,1H),7.15(m,2
H),7.25(m,2H),7.30(m,6H).
LRMS m/z=313.3(M+1)+調製例28 N−(2R,S)−(3−アミノ−2−フェニルプロピ
ル)−N,N−ジメチルアミン
【0164】
【化105】 ベンジル−(2R,S)−N−[3−(ジメチルアミ
ノ)−2−フェニルプロピル]カルバメート(調製例2
7)(740mg,2.61mmol)をエタノール
(20ml)に溶解し、10%Pdを担持した炭素触媒
(100mg)で処理して水素雰囲気中で撹拌した(1
0psi、室温、1時間)。触媒を濾別し、溶剤を蒸発
乾固して目的物を得た(無色油状物、350mg、75
%)。1HNMR(CDCl3)δ 2.20(s,6
H),2.40(m,1H),2.60(m,1H),
2.80(m,2H),3.10(m,1H),7.2
0−7.40(m,5H).LRMS m/z=17
9.4(M+1)+調製例29 ベンジル 2−[3−クロロ−5−{[(2R,S)−
3−(ジメチルアミノ)−2−フェニルプロピル]アミ
ノ}−2−メチル−6−オキソ−1(6H)−ピラジニ
ル]アセテート
【0165】
【化106】 調製例18と同様の方法によりN−(2R,S)−(3
−アミノ−2−フェニルプロピル)−N,N−ジメチル
アミン(調製例28)(261mg,1.47mmo
l)およびベンジル 2−[3,5−ジクロロ−2−メ
チル−6−オキソ−1(6H)−ピラジニル]アセテー
ト(調製例17)(400mg,1.22mmol)か
ら標記化合物を調製した。粗製物をクロマトグラフィー
(SiO2;95:5 CH2Cl2:MeOHによる溶
離)により精製して目的物を得た(帯灰白色固体、32
5mg、57%)。1H NMR(CDCl3)δ 2.
20(s,3H),2.30(s,6H),2.50
(m,1H),2.80(m,1H),3.15(m,
1H),3.70(m,2H),4.80(s,2
H),5.20(s,2H),7.20−7.40
(m,10H),7.55(s,br,1H).LRM
S m/z=469.2,471.2(M+1)+調製例30 2−[3−{[(2R,S)−3−(ジメチルアミノ)
−2−フェニルプロピル]アミノ}−6−メチル−2−
オキソ−1(2H)−ピラジニル]−N−(1H−イン
ドール5−イルメチル)アセトアミド
【0166】
【化107】 実施例2と同様の方法によりベンジル 2−[3−クロ
ロ−5−[(2R,S)−(ジメチルアミノ)−2−フ
ェニルプロピル]アミノ)−2−メチル−6−オキソ−
1(6H)−ピラジニル]アセテ−ト(調製例29)
(320mg,0.68mmol)から標記化合物を調
製し、それをPearlman触媒(実施例2参照)で
処理して粗酸(233mg,99%)を得た。この粗酸
(230mg,0.67mmol)を1H−インドール
5−イルメチルアミン(調製例8)(149mg,0.
80mmol)とカップルさせて粗製物を得、それをク
ロマトグラフィー(SiO2,90:10:1 CH2
2:MeOH:NH3による溶離)により精製して目的
物を得た(90mg,28%)。1H NMR(d6−D
MSO)δ 2.00(s,3H),2.15(s,6
H),2.35(m,1H),2.60(m,1H),
3.20(m,1H),3.40(m,1H),3.6
0(m,1H),4.30(d,2H),4.60
(s,2H),6.40(m,1H),6.60(m,
1H),6.75(s,1H),7.00(m,1
H),7.20−7.35(m,7H),7.40
(s,1H),8.60(m,1H),11.00
(s,br,1H).LRMS m/z=473.5
(M+1)+実施例7 2−[3−{[(1S)−1−ベンジル−2−(ジメチ
ルアミノ)エチル]アミノ}−6−メチル−2−オキソ
−1(2H)−ピラジニル]−N−[(6−メチル−1
H−インダゾル−5−イル)メチル]アセトアミド
【0167】
【化108】 調製例31 4−アミノ−2,5−ジメチルベンゾニトリル
【0168】
【化109】 2,5−ジメチル−4−ニトロベンゾニトリル(500
mg,2.84mmol;Salorから購入)をエタ
ノール(20ml)に溶解して、10%Pdを担持した
炭素触媒(50mg)で処理して水素雰囲気中で撹拌し
た(10psi、室温、3時間)。触媒を濾別して溶剤
を蒸発乾固した。得られた混合物をCH 2Cl2に溶解し
てHCl(2N,4×15ml)で洗い、水層をNaH
CO3で処理した後CH2Cl2で反復抽出した。有機層
から溶剤を留去して目的物を得た(褐色固体、350m
g、84%)。1H NMR(CD3OD)δ 2.10
(s,3H),2.30(s,3H),6.60(s,
1H),7.20(s,1H).LRMS m/z=1
47.4(M+1)+.実測値:C 72.12,H
6.86,N 18.53%;C9102.0.2H2
OはC 72.16,H 7.00,N 18.70%
を必要とする。調製例32 6−メチル−1H−インダゾール−5−カルボニトリル
【0169】
【化110】 4−アミノ−2,5−ジメチルベンゾニトリル(調製例
31)(111mg,0.76mmol)の酢酸(5m
l)溶液を亜硝酸ナトリウム(53mg,0.76mm
ol)の水(1ml)溶液で処理した。得られた混合物
を室温で10分間撹拌した後48時間放置した。溶剤を
留去し、残留物をクロマトグラフィー(SiO2,5
0:50 ヘキサン:酢酸エチルによる溶離)により精
製して目的物を得た(25mg,21%)。1H NM
R(CD3OD)δ 2.60(s,3H),7.50
(s,1H),8.15(s,1H),8.20(s,
1H).LRMS m/z=158.1(M+1)+調製例33 (6−メチル−1H−インダゾル−5−イル)メチルア
ミン
【0170】
【化111】 6−メチル−1H−インダゾール−5−カルボニトリル
(調製例32)(230mg,1.47mmol)のT
HF(10ml)溶液を窒素雰囲気中で0℃において水
素化アルミニウムリチウム(1N,3.66ml,3.
66mmol)のTHF溶液で処理した。得られた混合
物を室温に温めながら16時間撹拌した後MeOH(1
2ml)、H2O(0.8ml)、NaOH(4N,2
ml)およびH2O(4ml)で処理した。得られた沈
殿を濾過して除き、THFで洗い、クロマトグラフィー
(SiO2,90:10:1 CH2Cl2:MeOH:
NH3による溶離)により精製して目的物を得た(71
mg,30%)。1H NMR(CD3OD)δ 2.4
0(s,3H),3.95(s,2H),7.35
(s,1H),7.70(s,1H),7.95(s,
1H).LRMS m/z=162.0(M+1)+調製例34 2−[3−{[(1S)−1−ベンジル−2−(ジメチ
ルアミノ)エチル]アミノ}−6−メチル−2−オキソ
−1(2H)ピラジニル]−N−[(6−メチル−1H
−インダゾル−5−イル)メチル]アセトアミド
【0171】
【化112】 実施例2と同様の方法によりベンジル 2−[3−
[(1S)−1−ベンジル−2−(ジメチルアミノ)エ
チル]アミノ−5−クロロ−6−メチル−2−オキソ−
1(2H)−ピラジニル]アセテート(調製例24)
(240mg,0.51mmol)から標記化合物を調
製し、それをPearlman触媒(実施例2参照)で
処理して粗酸(168mg,95%)を得た。ついでこ
の粗酸(48mg,0.13mmmol)を(6−メチ
ル−1H−インダゾル−5−イル)メチルアミン(調製
例33)(22.4mg,0.14mmol)とカップ
ルさせて粗混合物を得、それをクロマトグラフィー(S
iO2,90:10 CH2Cl2:MeOH;90:1
0:0.2 CH2Cl2:MeOH:NH3;90:1
0:0.4 CH2Cl2:MeOH:NH3による溶
離)により精製して目的物を得た(黄色固体、28m
g、粗酸から46%)。1H NMR(CDCl3)δ
2.15−2.40(m,14H),2.80(m,1
H),3.05(m,1H),4.20−4.65
(m,4H),4.80(m,1H),6.00−6.
30(m,br,1H),6.75(s,1H),7.
10(s,1H),7.15−7.30(m,6H),
7.50(s,1H),7.80(s,b,1H).L
RMS m/z=488.2(M+1)+実施例8 N−[(3−メチル−1H−インドール5−イル)メチ
ル]−2−[6−メチル−3−({3−[(メチルアミ
ノ)メチル]フェネチル}アミノ)−2−オキソ−1
(2H)−ピラジニル]アセトアミド
【0172】
【化113】 調製例35 3−ホルミル−1H−インドール−5−カルボニトリル
【0173】
【化114】 ホスホリルクロリド(4.24ml,45.48mmo
l)をジメチルホルムアミド(3.52ml,45.4
8mmol)に滴下して、室温で30分間撹拌した。1
H−インドール−5−カルボニトリル(5.39g,3
7.9mmol)のジメチルホルムアミド(10ml)
溶液を滴下した。固体が沈殿すると撹拌を助けるために
さらにジメチルホルムアミド(10ml)を加えた後、
反応混合物を室温で3時間撹拌した。水を加えて反応混
合物を制止させた後18時間撹拌した。撹拌を止めて反
応混合物を放置すると、24時間後に有機層にピンク色
の固体が沈殿した。この層を分離し有機層を濾過し、水
洗乾燥して目的物を得た(5.44g,84%)。1
NMR(DMSO)δ 7.60−7.80(m,2
H),8.20−8.30(m,2H),10.00
(s,1H),12.20−12.35(s,br,1
H).調製例36 (3−メチル−1H−インドール5−イル)メチルアミ
【0174】
【化115】 調製例8と同様の方法により3−ホルミル−1H−イン
ドール−5−カルボニトリル(調製例35)(5.44
mg,32mmol)から標記化合物を調製して、白色
固体として目的物を得た(2.57g,50%)。1
NMR(CDCl3)δ 2.35(s,3H),4.
00(s,2H),7.00(s,1H),7.15
(d,1H),7.35(d,1H),7.50(s,
1H),7.80−8.00(s,br,1H).調製例37 ベンジル 2−[3−クロロ−2−メチル−5−[(3
−{[メチル(2,2,2−トリフルオロアセチル)ア
ミノ]メチル}フェネチル)アミノ]−6−オキソ−1
(6H)−ピラジニル]アセテート
【0175】
【化116】 2−[3−クロロ−2−メチル−5−(3[(メチルア
ミノ)メチル]フェネチルアミノ)−6−オキソ−1
(6H)−ピラジニル]アセテート(調製例19)
(1.77g,3.90mmol)のCH2Cl2(75
ml)溶液をピリジン(0.65ml)およびトリフル
オロ酢酸無水物(1ml)で処理した。室温で24時間
撹拌後、反応混合物を蒸発乾固してジクロロメタン(×
3)と共沸させた。残留物をジクロロメタン(400m
l)に溶解し、水、飽和食塩水で洗って、MgSO4
乾燥した。乾燥剤を濾別後溶剤を留去して淡橙色固体を
得、それを沸騰メタノールから再結晶させて目的物を得
た。母液を減圧濃縮してクロマトグラフィー(Si
2,100%ペンタン;3:1 ペンタン:酢酸エチ
ルによる溶離勾配)により精製してさらに生成物を得た
(1.47g,68%)。1HNMR(CDCl3)δ
2.20(s,3H),3.90(m,3H),3.0
5(s,2H),3.60−3.70(m,2H),
4.60(s,2H),4.80(s,2H),5.2
0(s,2H),6.05−6.15(m,1H),
7.00−7.15(m,2H),7.15−7.25
(m,1H),7.25−7.40(m,7H).LR
MS m/z=551.8(M+1)+調製例38 2,2,2−トリフルオロ−N−メチル−N−[3−
(2−{[5−メチル−4−(2−{[(3−メチル−
1H−インドール5−イル)メチル]アミノ}−2−オ
キソエチル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2−ピ
ラジニル]アミノ}エチル)ベンジル]アセトアミド
【0176】
【化117】 ベンジル−2−[3−クロロ−2−メチル−5−[(3
{[メチル(2,2,2−トリフルオロアセチル)アミ
ノ]メチル}フェネチル)アミノ]−6−オキソ−1
(6H)ピラジニル]アセテート(調製例37)(20
0mg,0.36mmol)をメタノール(80ml)
に溶解し、Pearlman触媒(80mg)で処理し
て水素雰囲気中で撹拌した(60psi、室温、2.5
時間)。触媒を濾別後溶剤を留去してCH2Cl2と共沸
させて粗製固形物を得た。この粗混合物に、(3−メチ
ル−1H−インドール5−イル)メチルアミン(調製例
36)(60mg,0.37mmol)、HOBT(5
6mg,0.41mmol)、WSCDI.HCl(9
1mg,0.47mmol)、N−メチルモルホリン
(0.073ml,0.66mmol)およびDMF
(10ml)を加えて室温で18時間撹拌した。得られ
た混合物を蒸発乾固して水で捏ねた。褐色固体を濾過
し、乾燥した後クロマトグラフィー(SiO2,1:2
酢酸エチル:ヘキサン;2:1 酢酸エチル:ヘキサ
ンによる溶離勾配)により精製して目的物を得た(42
mg,20%)。1H NMR(CD3OD)δ 2.1
5(s,3H),2.30(s,3H),2.85−
3.20(m,3H),3.35(s,2H),3.6
0(m,2H),4.50(s,2H),4.60−
4.65(m,2H),4.75(s,2H),6.6
5(s,1H),6.95−7.50(m,8H).L
RMS m/z=596.5(M+1)+ 調製例39 N−[(3−メチル−1H−インドール5−イル)メチ
ル]−2−[6−メチル−3−({3−[(メチルアミ
ノ)メチル]フェネチル}アミノ)−2−オキソ−1
(2H)−ピラジニル]アセトアミド
【0177】
【化118】 2,2,2−トリフルオロ−N−メチル−N−[3−
(2−{[5−メチル−4−(2−{[(3−メチル−
1H−インドール5−イル)メチル]アミノ}−2−オ
キソエチル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2−ピ
ラジニル]アミノ}エチル)ベンジル]アセトアミド
(調製例38)(40mg,0.07mmol)を熱メ
タノール(15ml)に溶解して、Na2CO3(0.6
ml,0.46mmol)水溶液に次いで追加分の水
(1.5ml)で処理した。得られた不透明混合物を室
温で18時間撹拌した後蒸発乾固して乾燥した。得られ
た白色固体をクロマトグラフィー(SiO2,90:1
0 CH2Cl2:MeOH;90:10:1 CH2
2:MeOH:NH3による溶離勾配)により精製して
目的物を得た(34mg,100%)。1H NMR
(CDCl3)δ 2.15(s,3H),2.30
(s,3H),2.50(s,3H),2.90(t,
2H),3.60(t,2H),3.90(s,2
H),4.50(s,2H),4.75(s,2H),
6.70(s,1H),7.00(s,1H),7.0
5(d,1H),7.20−7.40(m,5H),
7.45(s,1H).LRMS m/z=473.4
(M+1)+実施例9 2−[3−{[3−(3−アゼチジニル)フェネチル]
アミノ}−6−メチル−2−オキソ−1(2H)−ピラ
ジニル]−N−[(3−メチル−1H−インドール5−
イル)メチル]アセトアミド
【0178】
【化119】 前記一般的方法、とくにタイプ(g)の化合物について
記載した方法、より詳細には実施例8による方法に従っ
て実施例9および10を調製した。1 H NMR(CD3OD,300MHz)δ:2.18
(s,3H),2.28(s,3H),3.05(t,
2H),3.78(m,2H),4.17−4.40
(m,5H),4.54(m,2H),4.80(s,
2H),6.58(m,1H),6.99(m,1
H),7.05(d,1H),7.18−7.57
(m,6H).LRMS m/z=485(M+1)+ 実施例10 N−[(3−メチル−1H−インドール5−イル)メチ
ル]−2−[6−メチル−3−{[3−(1−メチル−
3−アゼチジニル)フェネチル]アミノ}−2−オキソ
−1(2H)−ピラジニル]アセトアミド
【0179】
【化120】 1H NMR(CD3OD,300MHz)δ:2.14
(s,3H),2.27(s,3H),2.39(s,
3H),2.90(t,2H),3.20−3.38
(m,3H),3.58(t,2H),3.78(m,
2H),4.49(s,2H),4.75(s,2
H),6.66(s,1H),6.98(s,1H),
7.02(d,2H),7.12(m,2H),7.1
8−7.30(m,3H),7.42(s,1H).L
RMS m/z=499(M+1)+ 実施例11 2−[3−[(3−{[(2−メトキシエチル)アミ
ノ]メチル}フェネチル)アミノ]−6−メチル−2−
オキソ−1(2H)−ピラジニル]−N−[(3−メチ
ル−1H−インドール5−イル)メチル]アセトアミド
【0180】
【化121】 調製例40 3−(シアノメチル)−N−(メトキシメチル)ベンズ
アミド
【0181】
【化122】 2−(3−ブロモフェニル)アセトニトリル(40g,
0.20mol)を、2−メトキシエチルアミン(6
1.3g,0.81mol)、トリフェニルホスフィン
(8.0g,0.03mol)、酢酸パラジウム(4.
0g,0.01mol)およびトリエチルアミン(62
g,0.61mol)のテトラヒドロフラン(400m
l)溶液に加えた。反応混合物を一酸化炭素(100p
si)雰囲気の密封容器内で100℃に18時間加熱し
た後、減圧で溶剤を除去した。。シリカゲルを充填剤と
し、ジクロロメタン:ペンタン(90:10)からジク
ロロメタン(100%)に変え、さらにジクロロメタ
ン:メタノール(98:2)に変える溶離勾配法を用い
るカラムクロマトグラフィーにより粗製物を精製して、
標記化合物を得た(14.57g,33%)。1 H NMR(300MHz,DMS0):δ[pp
m]3.26(3H,s),3.41(4H,m),
4.09(2H,s),7.65−7.43(2H,
m),7.78(1H,m),7.83(1H,s),
8.55(1H,bs). LRMS:m/z=216(MH+).調製例41 3−(2−アミノエチル)−N−(2−メトキシエチ
ル)ベンズアミド
【0182】
【化123】 ボラン(1Nテトラヒドロフラン溶液,467ml,
0.467mol)を20分間にわたり3−(シアノメ
チル)−N−(メトキシメチル)ベンズアミド(14.
57g,0.067mol)[調製例40参照]のテト
ラヒドロフラン(30ml)溶液に滴下した。ついで反
応混合物を室温で18時間撹拌してから2時間還流下で
加熱した後、溶剤を減圧留去して残留物を塩酸(2N)
で酸性にした。得られた混合物を10分間還流下で加熱
した後水酸化ナトリウムで塩基性にした。生成物をジク
ロロメタン(3×30ml)で抽出し、有機層を合わせ
てMgSO4で乾燥して溶剤を減圧で留去した。粗製物
をシリカゲルを充填剤とし、ジクロロメタン:メタノー
ル:0.88アンモニア(95:5:0.5)を(9
2.5:7.5:0.25)に変え、さらに(90:1
0:1)に変える溶離勾配法を用いるカラムクロマトグ
ラフィーにより精製して標記化合物を得た(6.15
g,44%)。1 H NMR(300MHz,DMSO):δ[pp
m]1.60(2H,bs),2.62(4H,m),
2.73(2H,m),3.22(3H,s),3.4
0(2H,t),3.65(2H,s),7.05(1
H,d),7.10(2H,d),7.22(1H,
d). LRMS;m/z=209(MH+).調製例42 ベンジル 2−[3−クロロ−5−[(3−{[(2−
メトキシエチル)アミノ]メチル}フェネチル)アミ
ノ]−2−メチル−6−オキソ−1(6H)−ピラジニ
ル]アセテート
【0183】
【化124】 ベンジル 2−[3,5−ジクロロ−2−メチル−6−
オキソ−1(6H)−ピラジニル]アセテート(400
mg,1.22mmol)[調製例17参照]を3−
(2−アミノエチル)−N−(2−メトキシエチル)ベ
ンズアミド(260mg,1.25mmol)[調製例
41参照]およびトリエチルアミン(0.34ml,
2.4mmol)の酢酸エチル(5ml)溶液に加え
た。反応混合物を還流下で4時間加熱後、混合物を室温
に冷却してさらに56時間撹拌してから、混合物を酢酸
エチル(20ml)と水(20ml)との間に分配させ
た。有機層を水(2×20ml),食塩水(20ml)
で洗い、MgSO4で乾燥して、溶剤を減圧留去した。
粗製物をジエチルエーテルで捏ねることにより精製して
標記化合物を得た(365mg,60%)。1 H NMR(300MHz,DMSO):δ[pp
m]2.20(3H,s),2.60(2H,t),
2.80(2H,t),3.30(3H,s),3.3
8(2H,t),3.45(2H,m),3.70(2
H,s),4.85(2H,s),5.20(2H,
s),7.07−7.25(4H,m),7.35(5
H,m),7.50(1H,t). LRMS:m/z=499(M+).調製例43 ベンジル 2−[3−クロロ−5−[(3−{[(2−
メトキシエチル)(2,2,2−トリフルオロアセチ
ル)アミノ]メチル}フェネチル)アミノ]−2−メチ
ル−6−オキソ−1(6H)−ピラジニル]アセテート
【0184】
【化125】 トリフルオロ酢酸無水物(0.17ml,0.766m
mol)をベンジル2−[3−クロロ−5−[(3−
{[(2−メトキシエチル)アミノ]メチル}フェネチ
ル)アミノ]−2−メチル−6−オキソ−1(6H)−
ピラジニル]アセテート(365mg,0.73mmo
l)[調製例42参照]およびピリジン(0.077m
l,0.95mmol)のジクロロメタン(5ml)溶
液に加えた。反応混合物を室温で18時間撹拌後、混合
物をジクロロメタン(20ml)と水(20ml)との
間に分配させ、有機層を食塩水(20ml)で洗い、M
gSO4で乾燥して、溶剤を減圧留去した。粗製物をメ
タノールから再結晶させて標記化合物を白色固体として
得た(260mg,60%)。1 H NMR(300MHz,DMSO):δ[pp
m]2.20(3H,s),2.88(2H,q),
3.20(3H,m),3.40−3.55(6H,
m),4.65(2H,d),4.86(2H,s),
5.20(2H,s),7.03−7.40(9H,
m),7.55(1H,m). LRMS:m/z 596(MH+).調製例44 2−[3−[(3−{[(2−メトキシエチル)(2,
2,2−トリフルオロアセチル)アミノ]メチル}フェ
ネチル)アミノ]−6−メチル−2−オキソ−1(2
H)−ピラジニル]酢酸
【0185】
【化126】 ベンジル 2−[3−クロロ−5−[(3−{[(2−
メトキシエチル)(2,2,2−トリフルオロアセチ
ル)アミノ]メチル}フェネチル)アミノ]−2−メチ
ル−6−オキソ−1(6H)ピラジニル]アセテート
[調製例43参照](260mg,0.437mmo
l)をメタノール(10ml)に溶解して水酸化パラジ
ウム触媒(30mg)を加えた。反応混合物を60ps
iで4時間水素化した。触媒を濾別し、溶剤を減圧留去
して標記化合物を油状物として得た(190mg,92
%)。 LRMS:m/z=471(MH+).調製例45 2,2,2−トリフルオロ−N−(2−メトキシエチ
ル)−N−[3−(2−{[5−メチル−4−(2−
{[(3−メチル−1H−インドール5−イル)メチ
ル]アミノ}−2−オキソエチル)−3−オキソ−3,
4−ジヒドロ−2−ピラジニル]アミノ}エチル)ベン
ジル]アセトアミド
【0186】
【化127】 ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(60mg,0.
44mmol)およびWSCDI.HCl(93mg,
0.47mmol)を、2−[3−[(3−{[(2−
メトキシエチル)(2,2,2−トリフルオロアセチ
ル)アミノ]メチル}フェネチル)アミノ]−6−メチ
ル−2−オキソ−1(2H)−ピラジニル]酢酸(19
0mg,0.40mmol)[調製例44参照]のN,
N−ジメチルホルムアミド(3.0ml)溶液に加え
た。N−メチルモルホリン(123mg,1.2mmo
l)に続いて(3−メチル−1H−インドール5−イ
ル)メチルアミン(72mg,0.45mmol)[調
製例36参照]を加えた。反応混合物を室温で18時間
撹拌した後、混合物を酢酸エチル(30ml)と水(3
0ml)との間に分配させた。有機層を水(3×30m
l)、食塩水(30ml)で洗い、MgSO4で乾燥し
て、溶剤を減圧で留去した。粗製物をシリカゲルを充填
剤とし、ジクロロメタン:メタノール:0.88アンモ
ニア(99:1:0.1)を(98:2:0.2)に変
える溶離勾配法を用いるカラムクロマトグラフィーによ
り精製して標記化合物を油状物として得た(113m
g,53%)。1 H NMR(300MHz,CDCl3):δ[pp
m]2.93(3H,m),3.45−3.70(12
H,m),4.50(2H,d),4.67(2H,
s),4.73(3H,m),5.90(1H,m),
6.60(1H,m),6.78(1H,s),6.9
5−7.30(8H,m),7.41(1H,s),
7.92(1H,m). LRMS:m/z=613(MH+).調製例46 2−[3−[(3−{[(2−メトキシエチル)アミ
ノ]メチル}フェネチル)アミノ]−6−メチル−2−
オキソ−1(2H)−ピラジニル]−N−[(3−メチ
ル−1H−インドール5−イル)メチル]アセトアミド
【0187】
【化128】 2,2,2−トリフルオロ−N−(2−メトキシエチ
ル)−N−[3−(2−{[5−メチル−4−(2−
{[(3−メチル−1H−インドール5−イル)メチ
ル]アミノ}−2−オキソエチル)−3−オキソ−3,
4−ジヒドロ−2 ピラジニル]アミノ}エチル)ベン
ジル]アセトアミド(調製例45)(110mg,0.
18mmol)をメタノール(15ml)に溶解して炭
酸ナトリウム水溶液(1.5ml,0.765m,1.
15mmol)を加えた。反応混合物を56時間撹拌
後、反応物を50℃に加熱して炭酸ナトリウム(1.5
ml,1.15mmol)を加えた。混合物を18時間
加熱した後酢酸エチルと水との間に分配させ、有機層を
食塩水で洗い、MgSO4で乾燥して、溶剤を減圧で留
去した。粗製物をジエチルエーテル:メタノール(1:
1)で捏ねて標記化合物を得た(23mg,25%)。1 H NMR(400MHz,CDCl3):δ[pp
m]2.08(3H,s),2.21(3H,s),
2.60(1H,t),2.81(2H,m),3.2
0(3H,s),3.30(3H,m),3.39(1
H,t),3.50(3H,m),3.57(1H,
m),4.35(2H,d),4.60(2H,m),
6.64(1H,s),6.78(1H,t),6.9
4−7.30(7H,m),8.60(1H,t),1
0.21(1H,bs). LRMS:m/z=517(MH+). 実測値:C,65.55;H,6.78;N,15.4
8;C293663.H 2Oは C,65.15;H,
7.16;N,15.72%を必要とする。
【0188】実施例12 2−[3−({[(2R)−1−(シクロプロピルメチ
ル)ピロリジニル]メチル}アミノ)−6−メチル−2
−オキソ−1(2H)−ピラジニル]−N−[(3−メ
チル−1H−インドール5−イル)メチル]アセトアミ
【0189】
【化129】 調製例47 ベンジル 2−[3−クロロ−5−({[(2R)−1
−(シクロプロピルメチル)ピロリジニル]メチル}ア
ミノ)−2−メチル−6−オキソ−1(6H)−ピラジ
ニル]アセテート
【0190】
【化130】 調製例42と同様の方法により、ベンジル 2−[3,
5−ジクロロ−2−メチル−6−オキソ−1(6H)−
ピラジニル]アセテート[調製例17参照]および
[(2R)−1−(シクロプロピルメチル)ピロリジニ
ル]メチルアミン[WO 9839295 A1参照]
から標記化合物を調製して生成物を橙色油状物として得
た(100%)。 LRMS:m/z=445(MH+).調製例48 2−[3−({[(2R)−1−(シクロプロピルメチ
ル)ピロリジニル]メチル}アミノ)−6−メチル−2
−オキソ−1(2H)−ピラジニル]酢酸塩酸塩
【0191】
【化131】 調製例44と同様の方法によりベンジル 2−[3−ク
ロロ−5−({[(2R)−1−(シクロプロピルメチ
ル)ピロリジニル]メチル}アミノ)−2−メチル−6
−オキソ−1(6H)−ピラジニル]アセテート[調製
例47参照]および水酸化パラジウムから標記化合物を
調製して生成物を油状物として得た(352mg,10
0%)。1 H NMR(300MHz,CDCl3):δ[pp
m]7.40(1H,t),6.65(1H,s),
4.66(2H,s),3.75−3.00(7H,
m),2.87(1H,m),2.08(3H,s),
1.96−1.71(4H,m),1.10(1H,
m),0.58(2H,d),0.35(2H,m).
1HMR(300MHz,CDCl3):δ[ppm]
0.35(2H,m),0.58(2H,d),1.1
0(1H,m),1.91−1.96(4H,m),
2.08(3H,s),2.87(3H,m),3.0
0−3.75(7H,m),4.66(2H,s),
6.65(1H,s),7.40(1H,t).調製例49 2−[3−({[(2R)−1−(シクロプロピルメチ
ル)ピロリジニル]メチル}アミノ)−6−メチル−2
−オキソ−1(2H)−ピラジニル]−N−[(3−メ
チル−1H−インドール5−イル)メチル]アセトアミ
【0192】
【化132】 調製例45と同様の方法により、2−[3−({[(2
R)−1−(シクロプロピルメチル)ピロリジニル]メ
チル}アミノ)−6−メチル−2−オキソ−1(2H)
−ピラジニル]酢酸塩酸塩[調製例48参照]および
(3−メチル−1H−インドール5−イル)メチルアミ
ン(72mg,0.45mmol)[調製例36参照]
から標記化合物を調製した。粗製物を、シリカゲルを充
填剤とし、溶離液としてジクロロメタン:メタノール:
0.88アンモニア(96:3.5:0.5)を用いる
カラムクロマトグラフィーにより精製して標記化合物を
黄色固体として得た(245mg,55%)。1 H NMR(300MHz,MeOD):δ[pp
m]0.27(2H,d),0.53(1H,t),
0.94(1H,m),1.70(1H,m),1.7
5(2H,t),1.90−2.00(1H,m),
2.18(4H,m),2.20−2.40(4H,
m),2.80(2H,m),3.30(3H,m),
3.45−3.40(2H,m),4.46(4H,
m),4.73(1H,s),6.68(1H,s),
6.98(1H,s),7.06(1H,m),7.2
6(1H,m),7.45(1H,d). LRMS=463(MH+). 調製例49の生成物をメタノール(5ml)に溶解して
塩酸(1N,0.53ml,0.53mmol)を加え
ることにより該生成物の塩酸塩を調製して、(2R)−
1−(シクロプロピルメチル)−2−({[5−メチル
−4−(2−{[(3−メチル−1H−インドール5−
イル)メチル]アミノ}−2−オキソエチル)−3−オ
キソ−3,4−ジヒドロ−2−ピラジニル]アミノ}メ
チル)ピロリジニウム塩酸塩を固体として得た。1H−
NMRは遊離塩基と一致する。
【0193】実施例13 2−[3−({[(2R)−1−シクロペンチルピロリ
ジニル]メチル}アミノ)−6−メチル−2−オキソ−
1(2H)−ピラジニル]−N−[(3−メチル−1H
−インドール5−イル)メチル]アセトアミド
【0194】
【化133】 調製例50 tert−ブチル (2R)−2−({[(4−メチル
フェニル)スルホニル]オキシ}メチル)−1−ピロリ
ジンカルボキシレート
【0195】
【化134】 4−メチルベンゼンスルホニルクロリド(8.83g,
46.32mmol)をtert−ブチル (2R)−
2−(ヒドロキシメチル)−1−ピロリジンカルボキシ
レート(5.48g,27.24mmol)のピリジン
(25ml)溶液に加えた。反応混合物を2.5時間撹
拌後、反応物を酢酸エチル(100ml)で希釈して水
(100ml)、硫酸銅飽和溶液(100ml)で洗
い、MgSO4で乾燥して溶剤を減圧で留去した。粗製
物を、シリカゲルを充填剤とし、溶離液として酢酸エチ
ル:ペンタン(20:80)を用いるカラムクロマトグ
ラフィーにより精製して標記化合物を透明油状物として
得た(9.2g,95%)。 LRMS:m/z=356(MH+). 実測値:C,57.44;H,7.09;N,3.9
4;C1725NO5SはC,57.22;H,7.1
5;N,3.79%を必要とする。
【0196】調製例51 tert−ブチル (2R)−2−(アジドメチル)−
1−ピロリジンカルボキシレート
【0197】
【化135】 アジ化ナトリウム(2.52g,38.80mmol)
をtert−ブチル(2R)−2−({[(4−メチル
フェニル)スルホニル]オキシ}メチル)−1−ピロリ
ジンカルボキシレート(9.20g,25.90mmo
l)[調製例50参照]のジメチルスルホキシド(10
0ml)溶液に加えた。反応混合物を80℃で18時間
加熱した後、混合物を冷却してジエチルエーテル(20
0ml)と水(200ml)との間に分配させた。水層
をジエチルエーテル(200ml)で洗った。有機層を
合わせてMgSO4で乾燥し、溶剤を減圧で留去して標
記化合物を透明油状物として得た(5.74g,98
%)。1 H NMR(400MHz,CDCl3):δ[pp
m]1.48(9H,s),1.50(1H,s),
1.80−2.06(4H,m),3.35(4H,
m),3.90(1H,m). LRMS:m/z=227(MH+).調製例52 tert−ブチル (2R)−2−(アミノメチル)−
1−ピロリジンカルボキシレート
【0198】
【化136】 10%パラジウムを担持した木炭(750mg)をte
rt−ブチル(2R)−2−(アジドメチル)−1−ピ
ロリジンカルボキシレート(調製例51)(5.74
g,25.39mmol)のエタノール(100ml)
溶液に加えた。反応混合物を15psiで2.5時間水
素化した後、触媒を濾別して、溶剤を減圧で留去した。
粗製物をシリカゲルを充填剤とし、溶離液としてジクロ
ロメタン:メタノール:0.88アンモニア(90:1
0:0.5)を用いるカラムクロマトグラフィーにより
精製して標記化合物と多少の出発物質を得た。混合物を
エタノール(100ml)に溶解して10%パラジウム
を担持した木炭(500mg)を加えて、混合物を30
psiで18時間水素化した後触媒を濾別し、溶剤を減
圧留去して標記化合物を透明油状物として得た(4.3
2g,85%)。1HNMR(300MHz,CDC
3):δ[ppm]1.30(2H,bs),1.4
5(9H,s),1.72−2.00(4H,m),
2.65−2.90(2H,m),3.26−3.33
(2H,m),3.75(1H,m). LRMS:m/z=201(MH+).調製例53 tert−ブチル (2R)−2−[({4−[2−
(ベンジルオキシ)−2−オキソエチル]−6−クロロ
−5−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2−ピ
ラジニル}アミノ)メチル]−1−ピロリジンカルボキ
シレート
【0199】
【化137】 調製例42と同様の方法によりベンジル 2−[3,5
−ジクロロ−2−メチル−6−オキソ−1(6H)−ピ
ラジニル]アセテート(調製例17)およびtert−
ブチル (2R)−2−(アミノメチル)−1−ピロリ
ジンカルボキシレート[調製例52参照]から標記化合
物を調製した。粗製物を、シリカゲルを充填剤とし、酢
酸エチル:ペンタン(10:90)を10%刻みに(8
0:20)まで変える溶離勾配法を用いるカラムクロマ
トグラフィーにより精製して標記化合物を透明油状物と
して得た(80%)。1 H NMR(300MHz,CDCl3):δ[pp
m]1.43(9H,s),1.70−2.08(4
H,m),2.18(2H,s),2.35(1H,
s),3.26−3.65(4H,m),4.00−
4.20(1H,m),4.80(2H,s),5.2
5(2H,s),7.26−7.40(5H,m). LRMS:m/z=491(MH+).調製例54 2−[3−({[(2R)−1−(tert−ブトキシ
カルボニル)ピロリジニル]メチル}アミノ)−6−メ
チル−2−オキソ−1(2H)−ピラジニル]酢酸
【0200】
【化138】 調製例44と同様の方法によりtert−ブチル(2
R)−2−[({4−[2−(ベンジルオキシ)−2−
オキソエチル]−6−クロロ−5−メチル−3−オキソ
−3,4−ジヒドロ−2−ピラジニル}アミノ)メチ
ル]−1−ピロリジンカルボキシレート[調製例53参
照]および水酸化パラジウムから標記化合物を調製して
精製物を白色泡状物として得た(68%)。1 H NMR(400MHz,DMSO):δ[pp
m]1.40(9H,s),1.68−1.86(4
H,m),2.00(2H,s),3.06−3.25
(4H,m),3.40(1H,bs),3.95(1
H,m),4.13−4.30(2H,m),5.72
(2H,s),6.48(1H,s). LRMS:m/z=367(MH+).調製例55 tert−ブチル (2R)−2−({[5−メチル−
4−(2−{[(3−メチル−1H−インドール5−イ
ル)メチル]アミノ}−2−オキソエチル)−3−オキ
ソ−3,4−ジヒドロ−2−ピラジニル]アミノ}メチ
ル)−ピロリジンカルボキシレート
【0201】
【化139】 調製例45と同様の方法により2−[3−({[(2
R)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジ
ニル]メチル}アミノ)−6−メチル−2−オキソ−1
(2H)−ピラジニル]酢酸[調製例54参照]および
(3−メチル−1H−インドール5−イル)メチルアミ
ン(72mg,0.45mmol)[調製例36参照]
から標記化合物を調製した。粗製物を、シリカゲルを充
填剤とし、ジクロロメタン:メタノール(100:0)
を1%刻みに(95:5)まで変える溶離勾配法を用い
るカラムクロマトグラフィーにより精製し、1H−NM
Rは出発クロロ化合物を示した。ついでこの生成物と1
0%パラジウムを担持した木炭(39.6mg)及びギ
酸アンモニウム(439.5mg,6.98mmol)
のジクロロメタン(50ml)溶液との混合物を室温で
一夜間撹拌した。さらに10%パラジウムを担持した木
炭(49mg)を加えて、混合物を還流下に48時間加
熱後、触媒を濾別して、溶剤を減圧留去した。残留物を
酢酸エチル(100ml)と水(100ml)との間に
分配させた。有機層を分離し、MgSO 4で乾燥し、溶
剤を減圧留去して標記化合物を帯灰白色固体として得た
(44%)。1 H−NMR(400MHz,DMSO):δ[pp
m]1.40(9H,s),1.70−1.86(4
H,m),2.06(2H,s),2.21(3H,
s),3.23(4H,m),3.43(1H,m),
4.35(2H,d),4.63(2H,s),6.5
9(1H,s),6.98(1H,d),7.07(1
H,s),7.25(1H,d),7.35(1H,
s),8.60(1H,m),10.65(1H,b
s). LRMS:m/z=509(MH+).調製例56 N−[(3−メチル−1H−インドール5−イル)メチ
ル]−2−[6−メチル−2−オキソ−3−{[(2
R)ピロリジニルメチル]アミノ}−1(2H)−ピラ
ジニル]アセトアミド
【0202】
【化140】 tert−ブチル (2R)−2−({[5−メチル−
4−(2−{[(3−メチル−1H−インドール5−イ
ル)メチル]アミノ}−2−オキソエチル)−3−オキ
ソ−3,4−ジヒドロ−2−ピラジニル]アミノ}メチ
ル)−1−ピロリジンカルボキシレート(1.08g,
2.14mmol)[調製例55参照]をメタノール
(10ml)に溶解して塩酸(6N,10ml,60m
mol)を加えた。反応混合物を18時間撹拌後、水酸
化ナトリウム(1N)でpHを10に調節した。次いで
生成物をジクロロメタン(100ml)に続きジクロロ
メタン:メタノール(90:10)(100ml)で抽
出した。水層及び有機層をさらに減圧濃縮して、残留物
をイソプロパノール(3×100ml)で捏ねて標記化
合物を帯灰白色固体として得た(629mg,72
%)。1 H NMR(400MHz,DMSO):δ[pp
m]1.58−1.85(4H,m),2.06(2
H,s),2.21(3H,s),2.77−2.90
(2H,m),3.15−3.40(5H,m),4.
35(2H,d),4.61(2H,s),6.60
(1H,s),6.80(1H,m),6.98((1
H,d),7.06(1H,s),7.26(1H,
d),7.37(1H,s),8.65(1H,m),
10.68(1H,s). LRMS:m/z=409(MH+).調製例57 2−[3−({[(2R)−1−シクロペンチルピロリ
ジニル]メチル}アミノ)−6−メチル−2−オキソ−
1(2H)−ピラジニル]−N−[(3−メチル−1H
−インドール5−イル)メチル]アセトアミド
【0203】
【化141】 N−[(3−メチル−1H−インドール5−イル)メチ
ル]−2−[6−メチル−2−オキソ−3−{[(2
R)ピロリジニルメチル]アミノ}−1(2H)−ピラ
ジニル]アセトアミド(52.3mg,0.129mm
ol)[調製例56参照]及びシクロペンタノン(22
ml,0.248mmol)を共にN,N−ジメチルホ
ルムアミド(2ml)中で撹拌した。ソジウムトリアセ
トキシボロハイドライド(27.3mg,0.129m
mol)を加えた。反応混合物を18時間撹拌後、混合
物を水で急冷して塩基性にした。ついで生成物を酢酸エ
チル(4×50ml)で抽出し、有機層を合わせてMg
SO4で乾燥して、溶剤を減圧で留去した。粗製物を、
シリカゲルを充填剤とし、ジクロロメタン:メタノール
(100:0)を(90:10)に変え、さらにジクロ
ロメタン:メタノール:0.88アンモニア(90:1
0:1)を(84:14:2)に変える溶離勾配法を用
いるカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化
合物を白色固体として得た(19.4mg,32%)。1 H NMR(300MHz,CD3OD):δ[pp
m]1.40−2.00(12H,m),2.11(3
H,s),2.28(3H,s),2.55−2.65
(1H,q),3.00−3.17(3H,m),3.
20−3.35(1H,m),3.47−3.55(1
H,2×d),4.46(2H,s),4.71(2
H,s),6.65(1H,s),6.98(1H,
s),7.03(1H,d),7.25(1H,d),
7.41(1H,s). LRMS:m/z=477(MH+).実施例14−19 一般式:
【0204】
【化142】 を有する後記の表にまとめた実施例の化合物を調製例5
7と同様の方法を用いてN−[(3−メチル−1H−イ
ンドール5−イル)メチル]−2−[6−メチル−2−
オキソ−3−{[(2R)ピロリジニルメチル]アミ
ノ}−1(2H)−ピラジニル]アセトアミド[調製例
56参照]および類似のカルボニル化合物から調製し
た。
【0205】
【表1】
【0206】
【表2】
【0207】
【表3】 調製例58 1−メチルシクロプロパンカルバルデヒド
【0208】
【化143】 1−メチルシクロプロパンメタノール(4.86g,5
6.4mmol)のジクロロメタン(200ml)溶液
に窒素雰囲気中で4ÅモレキュラーシーブおよびN−メ
チルモルホリン−N−オキシド(9.916g,84.
64mmol)を加えた。反応混合物を室温で20時間
撹拌後、テトラヒドロフラン−n−プロピルアンモニウ
ムペルルテネート(VII)(0.992g,2.82m
mol)を加えた。混合物をさらに4時間撹拌してから
シリカ充填物に通して濾過し、ジクロロメタンで溶離さ
せて粗製物を得、それを分溜して標記化合物を得た(1
00%)。
【0209】実施例18 2−[3−({[(2R)−1−イソブチルピロリジニ
ル]メチル}アミノ)−6−メチル−2−オキソ−1
(2H)−ピラジニル]−N−[(3−メチル−1H−
インドール5−イル)メチル]アセトアミド
【0210】
【化144】 調製例59 (2R)−1−イソブチル−2−ピロリジンカルボキサ
ミド
【0211】
【化145】 調製例57と同様の方法により、R−プロリンアミドお
よび3−メチルブタナールから標記化合物を調製した。
粗製物を、シリカゲルを充填剤とし、溶離剤としてジク
ロロメタン:メタノール:0.88アンモニア(96:
3.5:0.5)を用いるカラムクロマトグラフィーに
より精製して生成物を白色固体として得た(87%)。1 H NMR(400MHz,CDCl3):δ[pp
m]0.88(3H,d),0.97(3H,d),
1.68−1.93(4H,m),2.12−2.35
(4H,m),3.00(1H,m),3.17(1
H,m),6.67(1H,bs),7.37(1H,
bs). LRMS:m/z=171(MH+).調製例60 [(2R)−1−イソブチルピロリジニル]メタンアミ
【0212】
【化146】 水素化アルミニウムリチウム[1.0molテトラヒド
ロフラン溶液](11.52ml,11.52mmo
l)を0℃において(2R)−1−イソブチル−2−ピ
ロリジンカルボキサアミド(1.3g,7.68mmo
l)[調製例59参照]のテトラヒドロフラン(5m
l)溶液に加えた。反応混合物を10分間撹拌してから
還流下に6時間加熱した。水(0.5ml)を加えて冷
却した混合物にさらに水酸化ナトリウム(1.5ml)
および水(1.5ml)を加えた。テトラヒドロフラン
(10ml)を加えて混合物を室温で1時間撹拌した。
アルミニウム塩を濾別してジエチルエーテルで十分に洗
った。ついで濾液を減圧で蒸発させて標記化合物を白色
固体として得た(705mg,58%)。1 H NMR(400MHz,CDCl3):δ[pp
m]0.86(3H,d),0.92(3H,d),
1.78−1.86(5H,m),2.04−2.10
(2H,m),2.26−2.38(2H,m),2.
60(1H,2×d),2.72(1H,m),3.0
9(1H,m), LRMS m/z=157(MH+).調製例61 ベンジル 2−[3−クロロ−5−({[(2R)−1
−イソブチルピロリジニル]メチル}アミノ)−2−メ
チル−6−オキソ−1(6H)−ピラジニル]アセテー
【0213】
【化147】 調製例42と同様の方法によりベンジル 2−[3,5
−ジクロロ−2−メチル−6−オキソ−1(6H)−ピ
ラジニル]アセテート(調製例17)および[(2R)
−1−イソブチルピロリジニル]メタンアミン[調製例
60参照]から標記化合物を調製した。粗製物を、シリ
カゲルを充填剤とし、酢酸エチルを溶離剤として用いる
カラムクロマトグラフィーにより精製して生成物を黄色
油状物として得た(94%)。1 H NMR(400MHz,CDCl3):δ[pp
m]0.90(6H,2×d),1.60(1H,
m),1.70(3H,m),1.85(1H,m),
2.08(2H,m),2.20(3H,s),2.3
0(1H,m),2.62(1H,m),3.12(1
H,m),3.27(1H,m),3.55(1H,
m),4.78(2H,m),5.20(2H,s),
6.66(1H,m),7.32(5H,m). LRMS m/z=447(MH+).調製例62 2−[3−({[(2R)−1−イソブチルピロリジニ
ル]メチル}アミノ)−6−メチル−2−オキソ−1
(2H)−ピラジニル]酢酸塩酸塩
【0214】
【化148】 調製例44と同様の方法によりベンジル 2−[3−ク
ロロ−5−({[(2R)−1−イソブチルピロリジニ
ル]メチル}アミノ)−2−メチル−6−オキソ−1
(6H)−ピラジニル]アセテ−ト[調製例61参照]
および水酸化パラジウムから標記化合物を調製して、生
成物を油状物として得た。 LRMS:323(MH+).調製例63 2−[3−({[(2R)−1−イソブチルピロリジニ
ル]メチル}アミノ)−6−メチル−2−オキソ−1
(2H)−ピラジニル]−N−[(3−メチル−1H−
インドール5−イル)メチル]アセトアミド
【0215】
【化149】 調製例49と同様の方法により2−[3−({[(2
R)−1−イソブチルピロリジニル]メチル}アミノ)
−6−メチル−2−オキソ−1(2H)−ピラジニル]
酢酸塩酸塩[調製例62参照]および(3−メチル−1
H−インドール5−イル)メチルアミン(72mg,
0.45mmol)[調製例36参照]から標記化合物
を調製した。粗製物を、シリカゲルを充填剤とし、溶離
剤としてジクロロメタン:メタノール:0.88アンモ
ニア(92:7:1)を用いるカラムクロマトグラフィ
−により精製して生成物を泡状物として得た。これをメ
タノール(5ml)及び塩酸(1M,0.58ml,
0.58mmol)に溶解して生成物を得た(56
%)。1 H NMR(400MHz,DMSO):δ[pm
m]0.95(6H,2×d),1.72−2.10
(7H,m),2.21(3H,s),2.86−3.
20(4H,m),3.33−3.50(4H,m),
4.35(2H,d),4.63(2H,s),6.6
0(1H,s),6.98(1H,d),7.06(1
H,s),7.25(1H,d),7.35(1H,
s),7.42(1H,bs),8.68(1H,
t),8.80(1H,bs),10.68(1H,b
s). LRMS:m/z=465(MH+).実施例19および20 一般式:
【0216】
【化150】 を有する後記の表に示した実施例の化合物を調製例57
と同様の方法を用いN−[(3−メチル−1H−インド
ール5−イル)メチル]−2−[6−メチル−2−オキ
ソ−3−{[(2R)ピロリジニルメチル]アミノ}−
1(2H)−ピラジニル]アセトアミド[調製例67参
照]および類似カルボニル化合物から調製した。
【0217】
【表4】 調製例64 tert−ブチル (2S)−2−[({4−[2−
(ベンジルオキシ)−2−オキソエチル]−6−クロロ
−5−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2−ピ
ラジニル}アミノ)メチル]−1−ピロリジンカルボキ
シレート
【0218】
【化151】 調製例42と同様の方法によりベンジル 2−[3,5
−ジクロロ−2−メチル−6−オキソ−1(6H)−ピ
ラジニル]アセテート(調製例17)およびtert−
ブチル (2S)−2−(アミノメチル)−1−ピロリ
ジンカルボキシレート[JP63183560A2]か
ら標記化合物を調製して生成物を無色油状物として得た
(100%)。1 H−NMR(400MHz,DMSO):δ[pp
m]1.38(9H,s),1.68−1.86(4
H,m),2.19(3H,s),3.20−3.30
(3H,m),3.40(1H,m),4.01(1
H,m),4.86(2H,s),5.19(2H,
s),7.35(5H,m),7.45−7.60(1
H,m). LRMS:m/z=491(MH+).調製例65 2−[3−({[(2S)−1−(tert−ブトキシ
カルボニル)ピロリジニル]メチル}アミノ)−5−ク
ロロ−6−メチル−2−オキソ−1(2H)−ピラジニ
ル]酢酸
【0219】
【化152】 調製例44と同様の方法により、tert−ブチル
(2S)−2−[({4−[2−(ベンジルオキシ)−
2−オキソエチル]−6−クロロ−5−メチル−3−オ
キソ−3,4−ジヒドロ−2−ピラジニル}アミノ)メ
チル]−1−ピロリジンカルボキシレート[調製例64
参照]および水酸化パラジウムから標記化合物を調製し
た。この標記化合物を、シリカゲルを充填剤とし、ジク
ロロメタン:メタノール:0.88アンモニア(90:
10:0.5)を(80:20:3)に変える溶離勾配
法を用いるカラムクロマトグラフィーにより精製して、
生成物を無色油状物として得た(44%)。1 H−NMR(400MHz,DMSO):δ[pp
m]1.40(9H,s),1.68−1.86(4
H,m),2.00(3H,s),3.05−3.27
(3H,m),3.41(1H,bs),3.99(1
H,m),4.30(2H,m),6.50(1H,
s),6.61−6.80(1H,m). LRMS:m/z=367(MH+).調製例66 tert−ブチル (2S)−2−({[6−クロロ−
5−メチル−4−(2−{[(3−メチル−1H−イン
ドール5−イル)メチル]アミノ}−2−オキソエチ
ル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2−ピラジニ
ル]アミノ}メチル)−1−ピロリジンカルボキシレー
【0220】
【化153】 調製例45と同様の方法により、2−[3−({[(2
S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジ
ニル]メチル}アミノ)−6−メチル−2−オキソ−1
(2H)−ピラジニル]酢酸[調製例65参照]および
(3−メチル−1H−インドール5−イル)メチルアミ
ン(72mg,0.45mmol)[調製例36参照]
から標記化合物を調製して、生成物を無色油状物として
得た(89%)。1H−NMR(400MHz,DMS
O):δ[ppm]1.39(9H,s),1.66−
1.87(4H,m),2.05(3H,s),2.2
1(3H,s),3.13−3.30(4H,m),
3.40(1H,bs),4.00(1H,m),3.
37(2H,d),4.61(2H,s),6.58
(1H,s),6.97(1H,d),7.07(1
H,s),7.25(1H,d),7.45(1H,
s),8.60(1H,t). LRMS:m/z=509(MH+).調製例67 N−[(3−メチル−1H−インドール5−イル)メチ
ル]−2−[6−メチル−2−オキソ−3−{[(2
S)ピロリジニルメチル]アミノ}−1(2H)−ピラ
ジニル]アセトアミド
【0221】
【化154】 調製例56と同様の方法により、tert−ブチル
(2S)−2−({[6−クロロ−5−メチル−4−
(2−{[(3−メチル−1H−インドール5−イル)
メチル]アミノ}−2−オキソエチル)−3−オキソ−
3,4−ジヒドロ−2−ピラジニル]アミノ}メチル)
−1−ピロリジンカルボキシレート[調製例66参照]
及び6N塩酸から標記化合物を調製して、生成物を白色
固体として得た(60%)。1 H−NMR(400MHz,DMSO):δ[pp
m]1.35(1H,m),1.53−1.78(3
H,m),2.05(3H,s),2.22(3H,
s),2.75(2H,m),3.08−3.32(4
H,m),4.34(2H,d),4.61(2H,
s),6.60(1H,s),6.66(1H,m),
6.98(1H,d),7.06(1H,s),7.2
7(1H,d),7.39(1H,s),8.61(1
H,t),10.63(1H,bs). LRMS:m/z=409(MH+).実施例21 2−[3−({[(2R)−1−(シクロプロピルメチ
ル)ピペリジニル]メチル}アミノ)−6−メチル−2
−オキソ−1(2H)−ピラジニル]−N−[(3−メ
チル−1H−インドール5−イル)メチル]アセトアミ
【0222】
【化155】 調製例68 (2R)−2−ピペリジンカルボキサミド
【0223】
【化156】 (2R)−2−(メトキシカルボニル)ピペリジニウム
クロリド(2.6g,14.5mmol)をアンモニア
(0.88M,30ml)に溶解した。反応混合物を6
0℃で1.5時間加熱した。この混合物を酢酸エチル
(100ml)と水酸化ナトリウム(1N,100m
l,100mmol)との間に分配させて、水層を酢酸
エチル(3×100ml)で洗った。有機層を合わせて
硫酸ナトリウムで乾燥して溶剤を減圧で留去した。水層
を塩酸で酸性にして減圧で蒸発乾固した。得られた白色
固体をジクロロメタン:メタノール(9:1)で捏ねて
残留固体を濾別し、濾液を減圧で蒸発させて、標記化合
物を白色固体として得た(1.14g,61%)。 LRMS:m/z=129(MH+).調製例69 (2R)−1−(シクロプロピルメチル)−2−ピペリ
ジンカルボキサミド
【0224】
【化157】 調製例57と同様の方法により、(2R)−2−ピペリ
ジンカルボキサミド[調製例68参照]およびシクロプ
ロピルカルボキサルデヒドから標記化合物を調製した。
粗化合物を、シリカゲルを充填剤とし、ジクロロメタ
ン:メタノール:0.88アンモニア(92:7:1)
を溶離剤として用いるカラムクロマトグラフィ−により
精製して生成物を白色固体として得た(44%)。1 H−NMR(300MHz,CDCl3):δ[pp
m]0.00−0.20(2H,m),0.40−0.
61(2H,m),0.79−0.93(1H,m),
1.18−1.38(1H,m),1.40−1.80
(5H,m),1.87−2.14(3H,m),2.
56(1H,2×d),2.71(1H,2×d),
3.30(1H,m),5.29(1H,bs),6.
64(1H,b s).LRMS:m/z=183(MH+).調製例70 [(2R)−1−(シクロプロピルメチル)ピペジリニ
ル]メチルアミン
【0225】
【化158】 調製例60と同様の方法により、(2R)−1−(シク
ロプロピルメチル)−2−ピペリジンカルボキサミド
[調製例69参照]および水素化アルミニウムリチウム
から標記化合物を調製した。この粗製物を、シリカゲル
を充填剤とし、溶離剤としてジクロロメタン:メタノー
ル:0.88アンモニア(90:10:0.1)を用い
るカラムクロマトグラフィーにより精製して生成物を黄
色油状物として得た(71%)。1 H−NMR(300MHz,CDCl3):δ[pp
m]0.09(2H,m),0.49(2H,m),
0.82(1H,m),1.21−1.80(9H,
m),2.17−2.27(3H,m),2.60(1
H,2×d),2.70(1H,2×d),2.87
(1H,2×d),3.16(1H,m). LRMS:m/z=169(MH+).調製例71 ベンジル 2−[3−クロロ−5−({[(2R)−1
−(シクロプロピルメチル)ピペリジニル]メチル}ア
ミノ)−2−メチル−6−オキソ−1(6H)−ピラジ
ニル]アセテート
【0226】
【化159】 調製例42と同様の方法により、ベンジル 2−[3,
5−ジクロロ−2−メチル−6−オキソ−1(6H)−
ピラジニル]アセテート(調製例17)および[(2
R)−1−(シクロプロピルメチル)ピペリジニル]メ
チルアミン[調製例70参照]から標記化合物を調製し
た。この粗製物を、シリカゲルを充填剤とし、ジクロロ
メタン:メタノール(95:5)を用いるカラムクロマ
トグラフィーにより精製して、生成物を黄色油状物とし
て得た(87%)。1 H−NMR(400MHz,CDCl3):δ[pp
m]0.10(2H,m),0.45(2H,m),
0.92(1H,m),1.20−1.79(5H,
m),2.20−2.31(5H,m),2.57(2
H,m),3.17(1H,m),3.46(2H,
m),4.80(2H,s),5.21(2H,s),
6.63(1H,m),7.18(1H,d),7.3
9(5H,m). LRMS:m/z=459(MH+).調製例72 2−[3−クロロ−5−({[(2R)−1−(シクロ
プロピルメチル)ピペリジニル]メチル}アミノ)−2
−メチル−6−オキソ−1(6H)−ピラジニル]酢酸
【0227】
【化160】 調製例44と同様の方法により、ベンジル 2−[3−
クロロ−5−({[(2R)−1−(シクロプロピルメ
チル)ピペリジニル]メチル}アミノ)−2−メチル−
6−オキソ−1(6H)−ピラジニル]アセテート[調
製例71参照]および水酸化パラジウムから標記化合物
を調製して、生成物を黄色泡状物として得た(100
%)。 LRMS:m/z=369(MH+)。調製例73 2−[3−クロロ−5−([[(2R)−1−(クロロプロピ
ルメチル)ピペリジニル]メチル]アミノ)−2−メチル−
6−オキソ−1(6H)−ピラジニル]−N−[(3−メチ
ル−1H−インドール5−イル)メチル]アセトアミド
【0228】
【化161】 表題化合物を、調製例45と同様の方法で、2-[3−ク
ロロ−5−([[(2R)−1−(クロロプロピルメチル)ピ
ペラジニル]メチル]アミノ)−2−メチル−6−オキソ
−1(6H)−ピラジニル]酢酸(調製例72を参照のこ
と)および(3−メチル−1H−インドール5−イル)メ
チルアミン(調製例36)から調製すると、生成物が白
色固体として得られた(14%)。 LRMS:m/z=511(M+調製例74 2−(3−([[(2R)ー1ー(クロロプロピルメチル)ピペリ
ジニル]メチル}アミノ)−6−メチル−2−オキソ−1
(2H)−ピラジニル]−N−[(3−メチル−1H−イン
ドール5−イル)メチル]アセトアミド
【0229】
【化162】 表題化合物を、調製例44と同様の方法によって、2−
[3−クロロ−5−([[(2R)−1−(クロロプロピルメ
チル)ピペリジニル]メチル]アミノ)−2−メチル−6−
オキソ−1(6H)−ピラジニル]−N−[(3−メチル−
1H−インドール5−イル)メチル]アセトアミド(調製
例73を参照のこと)および水酸化パラジウムから、調
製した。粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーによって、溶離剤としてジクロロメタン:メタノー
ル:0.88アンモニア(90:10:1)を用いて精
製すると、生成物が白色固体として得られた(36
%)。1 H−NMR(400MHz、CD3OD):δ[ppm]
0.15(2H,m)、0.53(2H,m)、0.96
(1H,m)、1.32−1.88(6H,m)、2.15
(3H,s)、2.29(3H,s)、2.40(2H,
s)、2.70(3H,m)、3.20(1H,m)、3.
30(3H,m)、3.33(1H,m)、3.39−3.
57(2H,m)、4.48(2H,s)、4.75(2
H,s)、6.65(1H,s)、6.98(1H,s)、
7.06(1H,d)、7.27(1H,d)、7.43
(1H,s). LRMS:m/z=477(MH+実施例22 2−[3−([[(2S)−1−(クロロプロピルメチル)ピロ
リジニル]メチル]アミノ)−6−メチル−2−オキソ−
1(2H)−ピラジニル]−N−[(3−メチル−1H−イ
ンドール5−イル)メチル]アセトアミド
【0230】
【化163】 調製例75 ベンジル2−[3−クロロ−5−([[(2S)−1−(クロ
ロプロピルメチル)ピロリジニル]メチル]アミノ)−2−
メチル−6−オキソ−1(6H)−ピラジニル]アセテー
【0231】
【化164】 ベンジル2−[3,5−ジクロロ−2−メチル−6−オ
キソ−1(6H)−ピラジニル]アセテート(調製例1
7)(400mg、1.22mmol)および[(2S)
−1−(シクロプロピルメチル)ピロリジニル]メチルア
ミン(WO87,07271)(190mg、1.22
mmol)およびトリエチルアミン(0.51ml、
3.67mmol)の酢酸エチル(20ml)中の混合
物を、還流下で18時間加熱した。冷却した混合物を、
水と酢酸エチルの間で分配し、相を分離し、そして有機
層をMgSO4 上で乾燥して、減圧下で濃縮した。残留
したオレンジ色の油脂を、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーによって、溶離剤としてジクロロメタン:メタ
ノール:0.88アンモニア(96:3.5:0.5)
を用いて精製すると、所望の生成物が黄色の油脂として
得られた(476mg、88%)。1 H NMR(CDCl3、300MHz)δ:0.15
(m,2H)、0.48(m,2H)、0.92(m,1
H)、1.58−1.94(m,5H)、2.03(m,1
H)、2.23(s,3H)、2.70(m,2H)、3.
30(m,2H)、3.60(m,1H)、4.80(s,
2H)、5.22(s,2H)、6.62(s,br,1
H)、7.38(m,5H).調製例76 2−[5−([[(2S)−1−(シクロプロピルメチル)ピロ
リジニル]メチル]アミノ)−2−メチル−6−オキソ−
1(6H)−ピラジニル]酢酸塩酸塩
【0232】
【化165】 ベンジル2−(3−クロロ−5−([[(2)−1−(シクロ
プロピルメチル)ピロリジニル]メチル]アミノ)−2−メ
チル−6−オキソ−1(6H)−ピラジニル]アセテート
(調製例75)(470mg、1.06mmol)およ
び水酸化パラジウム(230mg)のメタノール(20
ml)中の混合物を、室温、60psiで3時間、水素
添加した。反応混合物を、ArbocelR を通してろ
過し、エタノールを通して洗浄し、そして合わせたろ液
を減圧下で蒸発させると、表題化合物が黄色の泡として
得られた(388mg、100%)。1 H NMR(d6−DMSO、300MHz)δ:0.
38(m,2H)、0.60(m,2H)、0.97(m,
1H)、1.77−1,99(m,4H)、2.07
(s,3H)、2.96(m,1H)、3.06−3.7
6(m,6H)、4.66(s,2H)、6.64(s,1
H)、7.40(t,br,1H)、10.05(s,b
r,1H).調製例77 2−[3−([[(2S)−1−(シクロプロピルメチル)ピロ
リジニル]メチル]アミノ)−6−メチル−2−オキソ−
1(2H)−ピラジニル]−N−[(3−メチル−1H−イ
ンドール5−イル)メチル]アセトアミド
【0233】
【化166】 2−[5−([[(2S)−1−(シクロプロピルメチル)ピロ
リジニル]メチル]アミノ)−2−メチル−6−オキソ−
1(6H)−ピラジニル]酢酸塩酸塩(調製例76)(3
80mg、1.07mmol)、(3−メチル−1H−
インドール5−イル)メチルアミン(調製例36)(1
71mg、1.07mmol)、HOBT(216m
g、1.60mmol)、WSCDI.HCl(255
mg、1.33mmol)およびN−メチルモルホリン
(0.38ml、3.46mmol)の、N,N−ジメ
チルホルムアミド(4ml)中の混合物を、室温で24
時間、窒素大気下で攪拌した。反応混合物を、減圧下で
蒸発し、そして残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーによって、溶離剤としてジクロロメタン:メタノ
ール:0.88アンモニア(96:3.5:0.5)を
用いて、精製した。さらに、この生成物を、Biota
geTM(KP−SilTM 60Åシリカゲル)カートリ
ッジおよび溶離剤としてジクロロメタン:メタノール:
0.88アンモニア(96:3.5:0.5)を用いて
精製すると、表題化合物が白色固体として得られた(1
45mg、29%)。1 H NMR(CDCl3、300MHz)δ:0.10
(m,2H)、0.48(m,2H)、0.88(m,1
H)、1.58−1.90(m,5H)、2.00(m,1
H)、2.22(s,3H)、2.30(s,3H)、2.
60−2.80(m,2H)、3.25(m,2H)、3.
52(m,1H)、4.52(d,2H)、4.62(s.
2H)、6.37(s,br,1H)、6.69(m,2
H)、6.98(s,1H)、7.02(d.1H)、7.
24(m,1H)、7.40(s,1H)、8.10(s,
1H). LRMS:m/z=463(M+1)+ 実施例23 2−[3−([[(3R)−1−(シクロプロピルメチル)ピロ
リジニル]メチル]アミノ)−6−メチル−2−オキソ−
1(2H)−ピラジニル]−N−[(3−メチル−1H−イ
ンドール5−イル)メチル]アセトアミド
【0234】
【化167】 調製例78 tert−ブチル(3S)−3−[(メチルスルホニル)オキシ]
−1−ピロリジンカルボキシレート
【0235】
【化168】 トリエチルアミン(8.7ml、62.4mmol)
を、(3R)−3−ピロリジノール(5.16g、4
1.7mmol)のジクロロメタン(30ml)中の溶
液に加え、溶液を10分間攪拌した。ジ−tert−ブチル
ジカルボネート(9.11g、41.7mmol)を加
え、反応物を室温で20時間攪拌した。反応混合物を減
圧下で濃縮し、残留物を水と酢酸エチルの間で分配し、
そして相を分離した。有機層を1Nクエン酸、水および
食塩水で洗浄し、次にMgSO4 上で乾燥させ、減圧下
で蒸発させると、淡黄色の油脂(7.14g)が得られ
た。
【0236】このアルコール中間体を、ジクロロメタン
(100ml)中に溶解し、トリエチルアミン(6.4
ml、45.9mmol)を加え、そして溶液を氷浴中
で冷却した。メタンスルホニルクロリド(3.25m
l、41.9mmol)をゆっくりと加え、そして反応
物を2時間攪拌した。反応混合物を1Nクエン酸、飽和
NaHCO3 溶液、食塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾
燥し、減圧下で蒸発すると、表題化合物が油脂として得
られた(9.36g、85%)。1 H NMR(CDCl3、300MHz)δ:1.40
(s,9H)、2.03−2.28(m,2H)、2.99
(s,3H)、3.36−3.60(m,4H)、5.18
(m,1H). LRMS:m/z=283(M+18)+ 調製例79 tert−ブチル(3R)−3−シアノ−1−ピロリジンカル
ボキシレート
【0237】
【化169】 シアン化カリウム(5.80g、89.0mmol)
を、tert−ブチル(3S)−3−[(メチルスルホニル)オ
キシ]−1−ピロリジンカルボキシレート(調製例7
8)(9.35g、35.3mmol)のジメチルスル
ホキシド(100ml)中の溶液に加え、そして、反応
物を室温で18時間、次いで100゜Cでさらに24時
間、攪拌した。冷却した混合物を水中に注ぎ入れ、酢酸
エチルで充分抽出した。有機抽出物を合わせ、食塩水で
洗浄し、MgSO4 上で乾燥し、そして減圧下で濃縮し
た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによ
って、酢酸エチル:ペンタン(20:80)を溶離剤と
して用いて精製すると、表題化合物が油脂として得られ
た(4.28g、62%)。1 H NMR(CDCl3、300MHz)δ:1.46
(s,9H)、2.21(m,2H)、3.10(m,1
H)、3.39−3.78(m,4H). LRMS:m/z=214(M+18)+ 調製例80 tert−ブチル(3R)−3−アミノメチル−1−ピロリジ
ンカルボキシレート
【0238】
【化170】 tert−ブチル(3R)−3−シアノ−1−ピロリジンカル
ボキシレート(調製例79)(1.60g、8.13m
mol)およびRaneyR Nickel(1g)の
0.88アンモニア(20ml)およびエタノール(1
50ml)中の混合物を、60psi、室温で8時間、水
素添加した。混合物をArbocelRを通してろ過
し、そしてろ液を減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーによってジクロロメタ
ン:メタノール:0,88アンモニア(100:0:0
から90:10:1)の溶離勾配を用いて精製すると、
所望の生成物が油脂として得られた(1.59g、98
%)。1 H NMR(CDCl3、300MHz)δ:1.39
(s,2H)、1.48(s,9H)、1.59(m,H)、
2.00(m,1H)、2.22(m,1H)、2.74
(m,2H)、3.00(m,1H)、3.30(m,1
H)、3.38−3.59(m,2H). LRMS:m/z=201(M+1)+ 調製例81 tert−ブチル(3R)−3−[([4−[2−(ベンジルオキ
シ)−2−オキソエチル]−6−クロロ−5−メチル−3
−オキソ−3,4−ジヒドロ−2−ピラジニル]アミノ)
メチル]−1−ピロリジンカルボキシレート
【0239】
【化171】 ベンジル2−[3,5−ジクロロ−2−メチル−6−オ
キソ−1(6H)−ピラジニル]アセテート(調製例1
7)(647mg、1.98mmol)、tert−ブチル
(3R)−3−アミノメチル−1−ピロリジンカルボキシ
レート(調製例80)(398mg、1.98mmo
l)およびトリエチルアミン(830ml、5.59m
mol)の酢酸エチル(25ml)中の混合物を、還流
下で18時間加熱した。冷却した混合物を水、1Nクエ
ン酸溶液、食塩水で連続的に洗浄し、次いで、MgSO
4 上で乾燥し、そして減圧下で蒸発すると、所望の化合
物がガムとして得られた(952mg、98%)。1 H NMR(CDCl3、300MHz)δ:1.44
(s,9H)、1.66(m,1H)、2.01(m,1
H)、2.21(s,3H)、2.56(m,1H)、3.
01(m,1H)、3.28−3.59(m,5H)、4.
80(s,2H)、5.22(s,2H)、6.15(t,
br,1H)、7.39(m,5H).調製例82 2−[3−([[[3R)−1−(tert−ブトキシカルボニル)
ピロリジニル]メチル]アミノ)−6−メチル−2−オキ
ソ−1(2H)−ピラジニル]酢酸
【0240】
【化172】 tert−ブチル(3R)−3−[([4−[2−(ベンジルオキ
シ)−2−オキソエチル]−6−クロロ−5−メチル−3
−オキソ−3.4−ジヒドロ−2−ピラジニル]アミノ)
メチル]−1−ピロリジンカルボキシレート(調製例8
1)(922.3mg、1.89mmol)、ギ酸アン
モニウム(1.19g、18.9mmol)および10
%パラジウム/木炭(166.8mg)のメタノール
(50ml)中の混合物を、室温、窒素大気下で、20
時間攪拌した。混合物をArbocelR を通してろ過
し、そしてろ液を減圧下で蒸発した。残留物を10%ジ
クロロメタン:メタノール溶液ですりつぶし、そして得
られた固体をろ過により除去した。ろ液を減圧下で蒸発
すると、表題化合物が白色固体として得られたが、若干
の不純物が混ざっていた(703mg)。1 H NMR(d6−DMSO、300MHz)δ:1.
39(s,9H)、1.58(m,1H)、1.83(m,
1H)、2.00(s,3H)、2.97(m,1H)、
3.10−3.38(m,6H)、4.19(s,2H)、
6.46(s,1H). LRMS:m/z=367(M+1)+ 調製例83 tert−ブチル(3R)−3−([[5−メチル−4−(2−
[[(3−メチル−1H−インドール5−イル)メチル]ア
ミノ]−2−オキソエチル)−3−オキソ−3,4−ジヒ
ドロ−2−ピラジニル]アミノ]メチル)−1−ピロリジ
ンカルボキシレート
【0241】
【化173】 2−[3−([[(3R)−1−(tert−ブトキシカルボニル)
ピロリジニル]メチル]アミノ)−6−メチル−2−オキ
ソ−1(2H)−ピラジニル]酢酸(調製例82)(69
8.2mg、1.19mmol)、3−メチル−1H−
インドール5−イル)メチルアミン(調製例36)(3
06.1mg、1.91mmol)、HOBT(29
1.2mg、1.90mmol)、WSCDI.HCl
(367.2mg、1.92mmol)およびN−メチ
ルモルホリン(4.2ml、3.82mmol)のN,
N−ジメチルホルムアミド(30ml)中の混合物を、
室温で66時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、そ
してこの混合物を酢酸エチルで抽出した。集めた有機抽
出物を1Nクエン酸、飽和NaHCO3 水溶液、および
食塩水で洗浄し、そしてMgSO4 上で乾燥し、減圧下
で蒸発させると、表題化合物がオフホワイトの固体とし
て得られた(402mg、42%)。1 H NMR(d6−DMSO、300MHz)δ:1.
39(s,9H)、1.58(m,1H)、1.83(m,
1H)、2.04(s,3H)、2.21(s,3H)、
2.73(s,2H)、2.86(s,2H)、2.98
(m,1H)、3.14−3.34(m,4H)、4.38
(d,2H)、4.62(s,2H)、6.60(s.1
H)、6.99(m,2H)、7.06(s,1H)、7.
24(d,1H)、7.37(s,1H)、8.61(m,
1H)、10.65(s,1H). LRMS:m/z=531(M+23)+ 調製例84 N−[(3−メチル−1H−インドール5−イル)メチル]
−2−[6−メチル−2−オキソ−3−[[(3R)−ピロ
リジニルメチル]アミノ]−1(2H)−ピラジニル]アセ
トアミド
【0242】
【化174】 tert−ブチル(3R)−3−([[5−メチル−4−(2−
[[3(−メチル−1H−インドール5−イル)メチル]ア
ミノ]−2−オキソエチル)−3−オキソ−3,4−ジヒ
ドロ−2−ピラジニル]アミノ]メチル)−1−ピロリジ
ンカルボキシレート(調製例83)(400mg、0.
79mmol)を、メタノール(50ml)および6N
塩酸(50ml)の溶液中に溶解し、そして、反応液を
室温で1.5時間攪拌した。反応物をNaOH溶液を用
いて中和し、混合物をジクロロメタンで抽出し、そして
合わせた有機抽出物を減圧下で蒸発させた。残留物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーによって、ジクロロ
メタン:メタノール:0.88アンモニア(100:
0:0から95:5:0から90:10:1)の溶離勾
配を用いて精製すると、表題化合物が提供された。
【0243】残留水溶液を減圧下で蒸発し、残留物を、
i−プロパノールですりつぶし、そしてろ液を減圧下で
濃縮した。この粗生成物を、シリカゲルカラムクロマト
グラフィーによって、ジクロロメタン:メタノール:
0.88アンモニア(90:10:1から84:14:
2から80:20:5)の溶離勾配を用いて精製する
と、さらに、所望の生成物がガラス状の固体として得ら
れた(全体で126mg、39%)。1 H NMR(CD3OD、300MHz)δ:1.66
−1.80(m,1H)、2.04−2.18(m,4
H)、2.30(s,3H)、2.66(m,1H)、2.
96(m,1H)、3.15(m,1H)、3.25(m,
3H)、3.40(m,2H)、4.50(s,2H)、
4.77(s,2H)、6.66(s,1H)、6.99
(s,1H)、7.04(d,1H)、7.28(d,1
H)、7.43(s,1H). LRMS:m/z=409(M+1)+ 調製例85 2−[3−([[(3R)−1−(シクロプロピルメチル)ピロ
リジニル]メチル]アミノ)−6−メチル−2−オキソ−
1(2H)−ピラジニル]−N−[[3−メチル−1H−イ
ンドール5−イル)メチル]アセトアミド
【0244】
【化175】 N−[(3−メチル−1H−インドール5−イル)メチル]
−2−[6−メチル−2−オキソ−3−[[(3R)−ピロ
リジニルメチル]アミノ]−1(2H)−ピラジニル]アセ
トアミド(調製例84)(66.8mg、0.16mm
ol)、シクロプロパンカルボキシアルデヒド(0.1
2ml、1.60mmol)およびナトリウムトリアセ
トキシボロヒドリド(35mg、0.165mmol)
のN,N−ジメチルホルムアミド(5ml)中の混合物
を、室温で72時間攪拌した。反応物を水で希釈し、塩
基化し、次いで、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機
抽出物を食塩水で洗浄し、MgSO4 上で乾燥し、そし
て減圧下で蒸発させた。残留物を、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィーによって、溶離勾配ジクロロメタン:
メタノール:0.88アンモニア(90:10:0.1
から90:10:1)を用いて精製すると、表題化合物
が得られた(36mg、48%)。1 H NMR(d6−DMSO、300MHz)δ:0.
07(m,2H)、0.42(m,2H)、0.82(m,
1H)、1.42(m,1H)、1.82(m,1H)、
2.04(s,3H)、2.22(s,3H)、2.36−
2.62(m,5H)、3.20(m,2H)、4.38
(d,2H)、4.61(s,2H)、6.60(s,1
H)、6.94(m,1H)、6.99(d.1H)、7.
07(s,1H)、7.23(d,1H)、7.38(s,
1H)、8.60(s,1H)、10.64(s,1H). LRMS:m/z=463(M+1)+ 実施例24 2−[3−[2−[(2R,4R)−1−(シクロプロピルメ
チル)−4−メチルピペリジニル]メチル]アミノ)−6−
メチル−2−オキソ−1(2H)−ピラジニル]−N−
[(3−メチル−1H−インドール5−イル)メチル]アセ
トアミド
【0245】
【化176】 調製例86 (2R,4R)−1−ベンジル−4−メチル−2−ピペリ
ジンカルボキサミド
【0246】
【化177】 HClガスを、(2R,4R)−4−メチル−2−ピペリ
ジンカルボン酸(Biochem.Biophys.R
es.Comm.,1981、440)(4.2g、2
9.0mmol)のメタノール(120ml)中の溶液
を通して、15分間、泡立て、得られた溶液を室温で一
晩攪拌した。反応物を、減圧下で濃縮し、ジクロロメタ
ンと共沸させると、淡黄色の油脂が得られた。
【0247】このメチルエステル中間体(5.6g、2
9mmol)の0.88アンモニア溶液(100ml)
中の溶液を50゜Cで2時間、次に室温でさらに18時
間、攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を
トルエンと、次いでジクロロメタンと共沸させると、白
色固体が得られた。
【0248】このメチルエステル中間体(5.6g、2
9mmol)の0.88アンモニア溶液(100ml)
中の溶液を、50゜Cで2時間、次に室温でさらに18
時間、攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物
を、トルエン、次にジクロロメタンと共沸させると、白
色固体が得られた。
【0249】臭化ベンジル(3.5ml、29.0mm
ol)を、カルボキサミド中間体およびトリエチルアミ
ン(8.1ml、58.0mmol)のジクロロメタン
(100ml)中溶液に加え、そして、反応物を室温で
4日間攪拌した。混合物をジクロロメタン(100m
l)で希釈し、次いで水、食塩水で洗浄し、MgSO4
上で乾燥させ、そして、減圧下で蒸発させた。粗生成物
を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、溶
離勾配ジクロロメタン:メタノール(100:0から9
5:5)を用いて精製すると、所望の生成物が粘性油脂
として得られた(3.5g、52%)。1 H NMR(CDCl3、300MHz)δ:0.97
(d,3H)、1.29−1.50(m,3H)、2.04
(m,1H)、2.63(m,1H)、2.84(m,1
H)、3.22(t,1H)、3.68(d,1H)、3.
89(d,1H)、5.88(s,br,1H)、7.17
(s,1H)、7.30(m,5H). LRMS:m/z=233(M+1)+ 調製例87 [(2R,4R)−1−ベンジル−4−メチルピペリジニ
ル]メチルアミン
【0250】
【化178】 水素化アルミニウムリチウム(9.2ml、1M/テト
ラヒドロフラン、9.2mmol)を、(2R,4R)−
1−ベンジル−4−メチル−2−ピペリジンカルボキサ
ミド(調製例86)(3.5g、15.0mmol)の
テトラヒドロフラン(60ml)中溶液に加え、反応物
を還流下で一晩加熱した。反応物を氷浴中で冷却し、水
(0.4ml)、15%NaOH溶液(0.4ml)、
および水(1.2ml)を連続的に加え、そして得られ
た沈殿をろ過して除いた。ろ液を減圧下で濃縮し、ジク
ロロメタン中に再溶解し、食塩水で洗浄し、Na2SO4
上で乾燥させ、そして減圧下で蒸発させた。粗生成物
を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、ジ
クロロメタン:メタノール:0.88アンモニア(10
0:0:0から85:15:1)の溶離勾配を用いて精
製すると、表題化合物が黄色油脂として得られた(65
0mg、20%)。1 H NMR(CDCl3.300MHz)δ:0.88
(d,3H)、1.19−1.54(m,3H)、1.63
(m,1H)、2.14(s,br,2H)、2.46−
2.75(m,4H)、2.94(m,1H)、3.77
(d,2H)、7.17−7.37(m,5H). LRMS:m/z=219(M+1)+ 調製例88 ベンジル2−[3−([[(2R,4R)−1−ベンジル−4
−メチルピペリジニル]メチル]アミノ)−5−クロロ−
6−メチル−2−オキソ−1(2H)−ピラジニル]アセ
テート
【0251】
【化179】 ベンジル2−[3−([[(2R,4R)−1−ベンジル−4
−メチルピペリジニル]メチル]アミノ)−5−クロロ−
6−メチル−2−オキソ−1(2H)−ピラジニル]アセ
テート(調製例87)(650mg、2.98mmo
l)、ベンジル2−[3,5−ジクロロ−2−メチル−
6−オキソ−1(6H)−ピラジニル]アセテート(調製
例17)(970mg、3.0mmol)およびトリエ
チルアミン(0.42ml、3.0mmol)の酢酸エ
チル(50ml)中の混合物を、還流下で24時間加熱
した。冷却した反応物を酢酸エチルで希釈し、水、食塩
水で洗浄し、次いで、MgSO4 上で乾燥し、そして減
圧下で蒸発させた。オレンジ色の残留油脂を、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーによって酢酸エチル:ペン
タン(0:100から28:72)の溶離勾配を用いて
精製すると、表題化合物がオレンジ色の油脂として得ら
れた(1.2g、80%)。1 H NMR(CDCl3、300MHz)δ:0.95
(d,3H)、1.22−1.56(m,5H)、1.79
(m,1H)、2.20(s,3H)、2.60(m,1
H)、2.78(m,1H)、2.98(m,1H)、3.
41−3.60(m,2H)、3.80(d,1.5H)、
4.82(d,1.5H)、5.22(s,2H)、6.6
1(m,1H)、7.19−7.42(m,10H). LRMS m/z=510(M+1)+ 調製例89 ベンジル2−[3−([[(2R,4R)−4−メチルピペリ
ジニル]メチル]アミノ)−5−クロロ−6−メチル−2
−オキソー1(2H)−ピラジニル]アセテート
【0252】
【化180】 1−クロロエチルクロロホルメート(0.28ml、
2.57mmol)を、ベンジル2−[3−([[(2R,
4R)−1−ベンジル−4−メチルピペリジニル]メチ
ル]アミノ)−5−クロロ−6−メチル−2−オキソ−1
(2H)−ピラジニル]アセテート(調製例88)(1.
2g、2.36mmol)および1,8−ビス(ジメチ
ルアミノ)ナフタレン(100mg)のジクロロメタン
(15ml)中の氷冷溶液に加え、そして、反応物を室
温で一晩攪拌した。さらに1−クロロエチルクロロホル
メート(0.30ml、2.75mmol)および1,
8−ビス(ジメチルアミノ)ナフタレン(700mg)を
加え、そして反応物をさらに4時間攪拌した。溶液をジ
クロロメタン(200ml)で希釈し、0.5Mクエン
酸溶液(6x50ml)、水、次いで食塩水で洗浄し、
MgSO4 上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物を
メタノール(80ml)中に溶解し、そして溶液を、還
流下で1.5時間加熱し、減圧下で濃縮し、そしてジク
ロロメタンと共沸させると、所望の生成物が茶褐色の泡
として得られたが、若干の不純物を含んでいた(1.1
g)。 LRMS m/z=419(M+1)+ 調製例90 ベンジル2−[3−([[(2R,4R)−4−メチル−1−
(2,2,2−トリフルオロアセチル)ピペリジニル]メ
チル]アミノ)−5−クロロ−6−メチル−2−オキソ−
1(2H)−ピラジニル]アセテート
【0253】
【化181】 ピリジン(0.39ml、4.58mmol)、次いで
無水トリフルオロ酢酸(0.42ml、3.0mmo
l)を、ベンジル2−[3−([[(2R,4R)−4−メチ
ルピペリジニル]メチル]アミノ)−5−クロロ−6−メ
チル−2−オキソ−1(2H)−ピラジニル]アセテート
(調製例89)(1.0g、2.3mmol)のジクロ
ロメタン(30ml)中の溶液に加え、そして反応物を
室温で1時間攪拌した。溶液を減圧下で濃縮し、残留油
脂をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって酢酸
エチル:ペンタン(0:100から34:66)の溶離
勾配を用いて精製すると、表題化合物(910mg、7
7%)が得られた。1 H NMR(回転異性体と一致)(CDCl3、300
MHz)δ:0.97(d,3H)、1.10−1.40
(m,3H)、1.78(m,2H)、1.99(m,1
H)、2.21(d,3H)、3.03(m,1/3H)、
3.40(m,2/3H)、3.53−3.91(m,4
H)、4.77−4.98(m,3H)、5.21(s,2
H)、6.16(m,1/3H)、6.26(m,2/3
H)、7.38(m,10H). LRMS:m/z=516(M+1)+ 調製例91 2−[3−([[(2R,4R)−4−メチル−1−(2,
2,2−トリフルオロアセチル)ピペリジニル]メチル]
アミノ)−6−メチル−2−オキソ−1(2H)−ピラジ
ニル]酢酸
【0254】
【化182】 10%パラジウム/木炭(200mg)、次いでギ酸ア
ンモニウム(1.1g、17.4mmol)を、ベンジ
ル2−[3−([[(2R,4R)−4−メチル−1−(2,
2,2−トリフルオロアセチル)ピペリジニル]メチル]
アミノ)−5−クロロ−6−メチル−2−オキソ−1(2
H)−ピラジニル]アセテート(調製例90)(900m
g、1.74mmol)のメタノール(20ml)中の
溶液に加え、そして反応物を室温で一晩攪拌した。さら
に10%パラジウム/木炭(50mg)を加え、反応物
をさらに24時間攪拌した。混合物をWhatmanR
繊維を通してろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した。残留物
をメタノール:ジクロロメタン(10:90)溶液中に
縣濁し、得られた沈殿をろ過して除去し、そしてろ液を
減圧下で蒸発させると、表題化合物が白色固体として得
られた(600mg、92%)。 LRMS:m/z=391(M+1)+ 調製例92 N−[(3−メチル−1H−インドール5−イル)メチル]
−2−[6−メチル−3−[2−[(2R,4R)−4−メ
チル−1−(2,2,2−トリフルオロアセチル)ピペリ
ジニル]エチル]−2−オキソ−1(2H)−ピラジニル]
アセトアミド
【0255】
【化183】 2−[3−([[(2R,4R)−4−メチル−1−(2,
2,2−トリフルオロアセチル)ピペリジニル]メチル]
アミノ)−6−メチル−2−オキソ−1(2H)−ピラジ
ニル]酢酸(調製例91)(600mg、1.60mm
ol)、(3−メチル−1H−インドール5−イル)メチ
ルアミン(調製例36)(256mg、1.60mmo
l)、HOBT(256mg、1.90mmol)、W
SCDI.HCl(364mg、1.90mmol)お
よびN−メチルモルホリン(3.5ml、3.18mm
ol)のN,N−ジメチルホルムアミド(5ml)中の
混合物を室温で一晩攪拌した。溶液を水(50ml)で
希釈し、そして得られた沈殿物をろ過除去し、そして真
空下で乾燥した。固体を、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーによってペンタン:酢酸エチル(100:0か
ら34:66)の溶離勾配を用いて精製すると、表題化
合物(360mg,42%)が得られた。1 H NMR(回転異性体と一致)(CDCl3、300
MHz)δ:0.97(d,3H)、1.06−1.38
(m,3H)、1.78(m,2H)、1.95(m,1
H)、2.22(d,3H)、2.30(s,3H)、3.
00(m,1/3H)、3.30(m,2/3H)、3.5
0−3.88(m,3H)、4.23(m,1/3H)、
4.39−4.72(m,3H)、4.94(m,2/3
H)、5.90(m,1/3H)、6.00(t,br,2
/3H)、6.70(m,2H)、6.98(s,1H)、
7.03(d,1H)、7.26(m,1H)、7.40
(s,1H)、7.97(s,br,1H). LRMS:m/z=534(M+2)+ 調製例93 N−[(3−メチル−1H−インドール5−イル)メチル]
−2−[6−メチル−3−[2−[(2R,4R)−4−メ
チルピペリジニル]エチル]−2−オキソ−1(2H)−ピ
ラジニル]アセトアミド
【0256】
【化184】 N−[(3−メチル−1H−インドール5−イル)メチル]
−2−[6−メチル−3−[2−[(2R,4R]−4−メ
チル−1−(2,2,2−トリフルオロアセチル)ピペリ
ジニル]エチル]−2−オキソ−1(2H)−ピラジニル]
アセトアミド(調製例92)(360mg、0.68m
mol)およびNa2CO3水溶液(6ml、0.76
M、4.6mmol)のメタノール(50ml)および
水(10ml)中の混合物を室温で3日間攪拌し、さら
に3時間還流下で加熱した。溶液を減圧下で濃縮し、ジ
クロロメタン:メタノール(90:10)溶液(3x1
00ml)で抽出し、合わせた有機抽出物を減圧下で蒸
発させた。粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラ
フィーによって、ジクロロメタン:メタノール:0.8
8アンモニア(100:0:0から90:10:1)の
溶離勾配を用いて精製すると、表題化合物が得られた
(300mg、100%)。1 H NMR(CD3OD、300MHz)δ:1.06
(d,3H)、1.44(m,1H)、1.60(m,1
H)、1.75−1.95(m,2H)、2.03(m,1
H)、2.18(s,3H)、2.30(s,3H)、3.
08(m,1H)、3.20(m,1H)、3.55(m,
2H)、3.70(m,1H)、4.50(s,2H)、
4.78(s,2H)、6.70(s,1H)、6.99
(s,1H)、7.04(d,1H)、7.27(d,1
H)、7.42(s.1H). LRMS:m/z=437(M+1)+ 調製例94 2−[3−[2−[(2R,4R)−1−(クロロプロピルメ
チル)−4−メチルピペリジニル]メチル]アミノ)−6−
メチル−2−オキソ−1(2H)−ピラジニル]−N−
[(3−メチル−1H−インドール5−イル)メチル]アセ
トアミド
【0257】
【化185】 表題化合物は、N−[(3−メチル−1H−インドール5
−イル)メチル]−2−[6−メチル−3−[2−[(2R,
4R)−4−メチルピペリジニル]エチル]−2−オキソ
−1(2H)−ピラジニル]アセトアミド(調製例93)
およびシクロプロパンカルボキシアルデヒドから、調製
例85に記載の方法に従って、白色固体として得られた
(56%)。1 H NMR(CD3OD、300MHz)δ:0.18
(m,2H)、0.54(m,2H)、0.94(m,4
H)、1.22−1.42(m,2H)、1.52−1.
66(m,2H)、1.78(m,1H)、2.15(s,
3H)、2.30(s,3H)、2.42(m,1H)、
2.70(m,2H)、2.82(m,1H)、3.20
(m,1H)、3.48(m,2H)、4.48(s,2
H)、4.75(s,2H)、6.64(s,1H)、6.
99(s,1H)、7.04(d,1H)、7.26(d,
1H)、7.42(s,1H). LRMS:m/z=513(M+23)+ 実施例25 2−[3−([[(3R)−4−(シクロプロピルメチル)モル
ホリニル]メチル]アミノ)−6−メチル−2−オキソ−
1(2H)−ピラジニル]−N−[(3−メチル−1H−イ
ンドール5−イル)メチル]アセトアミド
【0258】
【化186】 調製例95 [(3R)−4−ベンジルモルホリニル]メチルアミン
【0259】
【化187】 塩化オキサリル(4ml、45.8mmol)を、4−
ベンジル−(2R)−5−オキソ−2−モルホリンカルボ
ン酸(J.Chem.Soc.Perk,I;198
5、2577)(7.3g、31mmol)のジクロロ
メタン(90ml)中のスラリーに注意深く加え、次い
でN,N−ジメチルホルムアミド(3滴)を加え、そし
て反応物を室温で2時間攪拌した。混合物を減圧下で濃
縮し、ジクロロメタン(3x)と共沸させ、得られた油
脂を真空下で乾燥させた。
【0260】アンモニアガスを、この酸塩化物中間体の
エーテル(50ml)中の氷冷溶液を通して15分間泡
立たせ、その結果得られた溶液を室温で72時間攪拌し
た。反応混合物を減圧下で蒸発すると、黄褐色の固体が
得られた(8.6g)。
【0261】水素化アルミニウムリチウム(35.8m
l、1M/テトラヒドロフラン、35.8mmol)
を、このアミドのテトラヒドロフラン(100ml)中
のスラリーに注意深く加え、そして得られた混合物を室
温で30分間攪拌し、次いで、還流下で24時間加熱し
た。さらに水素化アルミニウムリチウム(25ml、1
M/テトラヒドロフラン、25mmol)を加え、そし
て反応物を還流下でさらに48時間加熱した。次いで、
混合物を氷浴中で冷却し、攪拌しながら、水(2.7m
l)、15%NaOH溶液(2.7ml)、および水
(8ml)で処理し、得られた沈殿物をろ過除去した。
ろ液を減圧下で濃縮し、そして得られたガムを、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーによって、ジクロロメタ
ン:メタノール:0.88アンモニア(100:0:0
から85:15:1)の溶離勾配を用いて精製すると、
表題化合物が得られた(4.2g、65%)。 LRMS:m/z=207(M+1)+ 調製例96 ベンジル2−[3−([[(3R)−4−ベンジルモルホリニ
ル]メチル]アミノ)−5−クロロー6−メチル−2−オ
キソ−1(2H)−ピラジニル]アセテート
【0262】
【化188】 [(3R)−4−ベンジルモルホリニル]メチルアミン(調
製例95)(4.2g、20.4mmol)、ベンジル
2−[3,5−ジクロロ−2−メチル−6−オキソ−1
(6H)−ピラジニル]アセテート(調製例17)(1
g、3.06mmol)、およびトリエチルアミン
(0.7ml、5.0mmol)の酢酸エチル(25m
l)中の溶液を、還流下、18時間加熱した。冷却した
反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水そして食塩水で洗
浄し、MgSO4 上で乾燥し、そして減圧下で濃縮し
た。残留した茶褐色の油脂を、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィーによって、酢酸エチル:ペンタン(0:1
00から100:0)の溶離勾配を用いて精製すると、
表題化合物が白色固体として得られた(500mg、3
2%)。 LRMS:m/z=515(M+18)+ 調製例97 ベンジル2−[3−([[(3R)−モルホリニル]メチル]ア
ミノ)−5−クロロ−6−メチル−2−オキソ−1(2
H)−ピラジニル]アセテート
【0263】
【化189】 1,8−ビス(ジメチルアミノ)ナフタレン(250m
g、1.17mmol)をベンジル2−[3−([[(3R)
−4−ベンジルモルホリニル]メチル]アミノ)−5−ク
ロロ−6−メチル−2−オキソ−1(2H)−ピラジニ
ル]アセテート(調製例96)(570mg、1.1m
mol)のジクロロメタン(15ml)中溶液に、次い
で1−クロロエチルクロロホルメート(120ml、
1.1mmol)を、加え、そして反応物を室温で18
時間攪拌した。さらに、1,8−ビス(ジメチルアミノ)
ナフタレン(250mg、1.16mmol)および1
−クロロエチルクロロホルメート(120ml、1.1
mmol)を加え、反応物をさらに4日間室温でそし
て、還流下で最終的に24時間攪拌した。溶液をジクロ
ロメタン(200ml)で希釈し、0.5Nのクエン酸
(5x)と食塩水で洗浄し、次いでMgSO4 上で乾燥
し、そして減圧下で濃縮した。茶褐色の粗固体を還流
下、メタノール(30ml)中で一晩加熱し、冷却した
混合物をろ過し、ろ液を減圧下で濃縮し、ジクロロメタ
ンと共沸させると、所望の生成物が茶褐色の泡として得
られたがわずかに不純であった(520mg)。 LRMS:m/z=406(M)+ 調製例98 ベンジル−2−[3−クロロ−2−メチル−6−オキソ
−5−([[(3R)−4−(2,2,2−トリフルオロアセ
チル)モルホリニル]メチル]アミノ)−1(6H)−ピラジ
ニル]アセテート
【0264】
【化190】 ピリジン(31ml、0.38ml)、次いで無水トリ
フルオロ酢酸(44ml、0.31mmol)を、ベン
ジル2−[3−([[(3R)−モルホリニル]メチル]アミ
ノ)−5−クロロ−6−メチル−2−オキソ−1(2H)
−ピラジニル]アセテート(調製例97)(120m
g、0.29mmol)のジクロロメタン(7ml)中
の氷冷溶液に加え、反応物を0゜Cで10分間、次い
で、室温でさらに2時間、攪拌した。反応物を水で急冷
し、相を分離し、そして有機層をMgSO4 上で乾燥さ
せ、そして減圧下で蒸発させた。残留物を、シリカゲル
カラムクロマトグラフィーによって、酢酸エチル:ペン
タン(30:70)を溶離剤として用いて精製すると、
表題化合物が黄色の固体として得られた(83mg、5
6%)。1 H NMR(CDCl3、300MHz)δ:2.20
(s,3H)、3.40−4.20(m,9H)、4.80
(s,2H)、5.21(s,2H)、6.20(m,1
H)、7.36(m,5H). LRMS:m/z=502(M)+ 調製例99 2−[3−クロロ−2−メチル−6−オキソ−5−
([[(3R)−4−(2,2,2−トリフルオロアセチル)
モルホリニル]メチル]アミノ)−1(6H)−ピラジニル]
−N−[(3−メチル−1H−インドール5−イル)メチ
ル]アセトアミド
【0265】
【化191】 ベンジル2−[3−クロロ−2−メチル−6−オキソ−
5−([[(3R)−4−(2,2,2−トリフルオロアセチ
ル)モルホリニル]メチル]アミノ)−1(6H)−ピラジニ
ル]アセテート(調製例98)(300mg、0.60
mmol)および水酸化パラジウム(80mg)のメタ
ノール(4ml)中の混合物を、室温、15psiで1
8時間、水素添加した。反応混合物をWhatmanR
繊維を通してろ過し、そしてろ紙パッドを酢酸エチルで
よく洗浄した。ろ液を合わせ、減圧下で蒸発させると、
淡黄色の固体(180mg)が得られた。
【0266】(3−メチル−1H−インドール5−イル)
メチルアミン(調製例36)(76mg、0.48mm
ol)、HOBT(64mg、0.48mmol)、W
SCDI.HCl(91mg、0.48mmol)およ
びN−メチルモルホリン(79mg、0.71mmo
l)を、N,N−ジメチルホルムアミド(4ml)中の
中間体の酸溶液に加え、反応物を室温で72時間攪拌し
た。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
によって、溶離剤としてジクロロメタン:メタノール
(90:10)を用いて直接精製すると、表題化合物が
オフホワイトの固体(162mg、52%)として得ら
れた。1 H NMR(CDCl3、400MHz)δ:2.30
(s,3H)、2.38(s,2H)、2.40(s,1
H)、3.50(m,1H)、3.62(m,2H)、3.
75(m,1H)、3.92−4.26(m,4H)、4.
42−4.59(m、3H)、4.65(m,2H)、6.
25(m,1H)、6.55(m,1/3H)、6.65
(m,2/3H)、6.98(s,1H)、7.02(m,
1H)、7.27(m,1H)、7.40(s,1H)、
7.99(s,1H). LRMS:m/z=555(M+1)+ 調製例100 2−[3−クロロ−2−メチル−5−[[(3R)モルホリ
ニルメチル]アミノ]−6−オキソ−1(6H)−ピラジニ
ル]−N−[(3−メチル−1H−インドール5−イル)メ
チル]アセトアミド
【0267】
【化192】 2−[3−クロロ−2−メチル−6−オキソ−5−
([[(3R)−4−(2,2,2−トリフルオロアセチル)
モルホリニル]メチル]アミノ)−1(6H)−ピラジニル]
−N−[(3−メチル−1H−インドール5−イル)メチ
ル]アセトアミド(調製例99)(162mg、0.3
1mmol)およびNa2CO3(600mg、5.56
mmol)の水(8ml)およびメタノール(6ml)
中の混合物を、40゜Cで18時間攪拌した。冷却した
反応物を減圧下で濃縮すると、メタノールが除去され、
残った水溶液を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽
出物をMgSO4 上で乾燥し、減圧下で蒸発させると、
表題化合物(140mg、わずかに不純)が得られた。1 H NMR(CDCl3、400MHz)δ:2.30
(s,3H)、2.39(s,3H)、2.90(m,2
H)、3.08(m,1H)、3.30(m,2H)、3.
49(m,1H)、3.60−4.00(m,3H)、4.
54(d,2H)、4.62(s,2H)、6.34(m,
1H)、6.54(m,1H)、6.98(s,1H)、
7.03(d,1H)、7.28(d,1H)、7.40
(s,1H)、7.96(s,1H). LRMS:m/z=459、461(M+1)+ 調製例101 2−[3−クロロ−5−([[(3R)−4−(シクロプロピ
ルメチル)モルホリニル]メチル]アミノ)−2−メチル
−6−オキソ−1(6H)−ピラジニル]−N−[(3−メ
チル−1H−インドール5−イル)メチル]アセトアミド
【0268】
【化193】 2−[3−クロロ−2−メチル−6−オキソ−5−
([[(3R)−4−モルホリニル]メチル]アミノ)−1(6
H)−ピラジニル]−N−[(3−メチル−1H−インドー
ル5−イル)メチル]アセトアミド(調製例100)(1
40mg、0.33mmol)、シクロプロパンカルボ
キシアルデヒド(26ml、0.35mmol)および
トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(105mg、
0.49mmol)のテトラヒドロフラン(4ml)中
の混合物を、窒素大気下、室温で16時間、攪拌した。
溶液を水と酢酸エチルの間で分配し、相を分離し、有機
層をMgSO4 上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。粗生
成物を、シリカゲルカラムカラムクロマトグラフィーに
よって、ジクロロメタン:メタノール(95:5から9
0:10)の溶離勾配を用いて精製すると、表題化合物
(121mg、72%)が得られた。1 H NMR(CDCl3、400MHz)δ:0.10
(m,2H)、0.45(m,2H)、0.86(m,1
H)、2.19(m,1H)、2.30(s,3H)、2.
40(s,3H)、2.48(m,1H)、2.60−2.
75(m,2H)、3.02(m,1H)、3.42(m,
3H)、3.62(m,1H)、3.74(m,1H)、
3.80(m,1H)、4.56(m,2H)、4.66
(s,2H)、6.48(m,1H)、6.56(m,1
H)、6.98(s,1H)、7.05(d,1H)、7.
30(d,1H)、7.42(s,1H)、7.92(s,
1H). LRMS:m/z=513、515(M+1)+ 調製例102 2−[3−([[(3R)−4−(シクロプロピルメチル)モル
ホリニル]メチル]アミノ)−6−メチル−2−オキソ−
1(2H)−ピラジニル]−N−[(3−メチル−1H−イ
ンドール5−イル)メチル]アセトアミド
【0269】
【化194】 2-[3−クロロ−5−([[(3R)−4−(シクロプロピル
メチル)モルホリニル]メチル]アミノ)−2−メチル−6
−オキソ−1(6H)−ピラジニル]−N−[(3−メチル
−1H−インドール5−イル)メチル]アセトアミド(調
製例101)(120mg、0.23mmol)、ギ酸
アンモニウム(44mg、0.7mmol)および10
%パラジウム/木炭(触媒)のメタノール(5ml)中
の混合物を、窒素大気下、室温で64時間、攪拌した。
反応混合物をWhatmanR 繊維を通してろ過し、酢
酸エチルを通して洗浄した。合わせたろ液を減圧下で蒸
発させ、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
によって、ジクロロメタン:メタノール:0.88アン
モニア(90:10:0.5)を溶離剤として精製する
と、表題化合物が白色固体として得られた(15mg、
14%)。1 H NMR(CDCl3、400MHz)δ:0.12
(m,2H)、0.50(m,2H)、0.86(m,1
H)、2.18(m,1H)、2.24(s,3H)、2.
30(s,3H)、2.46(m,1H)、2.65(m,
2H)、3.02(m,1H)、3.40(m,2H)、
3.46−3.83(m,4H)、4.55(m,2H)、
4.64(s,2H)、6.35(s,br,1H)、6.
60(s,br,1H)、6.72(s,1H)、6.98
(s,1H)、7.04(d,1H)、7.18(m,1
H)、7.60(s,1H)、7.94(s,br,1
H). LRMS:m/z=478(M+1)+ 実施例26 2−[3−([3−[(2−アミノエトキシ)メチル]フェネ
チル]アミノ)−6−メチル−2−オキソ−1(2H)−ピ
ラジニル]−N−[(3−メチル−1H−インドール5−
イル)メチル]アセトアミド
【0270】
【化195】 調製例103 tert−ブチル2−[[3−(ブロモメチル)ベンジル]オキ
シ]エチルカルバメート
【0271】
【化196】 水素化ナトリウム(125mg、60%分散/鉱油、
3.13mmol)をtert−ブチル2−ヒドロキシエチ
ルカルバメート(500mg、3.10mmol)およ
び1,3−ビス(ブロモメチル)ベンゼン(8.2g、3
1.0mmol)のテトラヒドロフラン(15ml)中
の氷冷溶液に少しづつ滴加し、そして反応物を窒素大気
下、0゜Cで1時間攪拌し、次いで、室温にまで暖め
た。飽和塩化アンモニウム溶液(10ml)を加え、そ
して混合物を水および酢酸エチル間で分配し、そして相
を分離した。次いで、有機層をMgSO4 上で乾燥し、
そして減圧下で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーによって、溶離勾配として酢酸エチ
ル:ペンタン(15:85から75:25)を用いて精
製すると、表題化合物が無色の油脂として得られた(7
96mg、74%)。1 H NMR(CDCl3、300MHz)δ:1.42
(s,9H)、3.38(m,2H)、3.56(t,2
H)、4.50(2xs,4H)、4.88(s,br,1
H)、7.38(m,4H). LRMS:m/z=362(M+18)+ 調製例104 tert−ブチル2−[[3−(シアノメチル)ベンジル]オキ
シ]エチルカルバメート
【0272】
【化197】 シアン化ナトリウム(284mg、5.78mmol)
および臭化ベンジルトリエチルアンモニウム(63m
g、0.23mmol)をtert−ブチル2−[[3−(ブ
ロモメチル)ベンジル]オキシ]エチルカルバメート(調
製例103)(798mg、2.31mmol)のアセ
トニトリル(5ml)中の溶液に加え、反応物を室温で
4日間攪拌した。混合物を水と酢酸エチルの間で分配
し、相を分離した。有機層をMgSO4 上で乾燥し、減
圧下で蒸発させ、所望の生成物を油脂として得た(65
4mg、97%)。1 H NMR(CDCl3、400MHz)δ:1.42
(s,9H)、3.37(m,2H)、3.57(t,2
H)、3.78(s,2H)、4.54(s,2H)、4.
86(s,br,1H)、7.26(m,3H)、7.37
(m,1H). LRMS:m/z=291(M+1)+ 調製例105 tert−ブチル2−[[3−(2−アミノエチル)ベンジル]
オキシ]エチルカルバメート
【0273】
【化198】 RaneyR ニッケル(170mg)を、tert−ブチル
2−[[3−(シアノメチル)ベンジル]オキシ]エチルカル
バメート(調製例104)(654mg、2.26mm
ol)のエタノール性アンモニア溶液(15ml)中の
溶液に加え、混合物を、60psi、室温で24時間、
水素添加した。反応混合物をArbocelR を通して
ろ過し、ろ液を減圧下で蒸発させた。残留物を、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーによって、ジクロロメタ
ン:メタノール:0.88アンモニア(90:10:
1)を用いて精製すると、表題化合物が得られた(53
6mg、80%)。1 H NMR(CDCl3、300MHz)δ:1.25
(s,br,2H)、1.43(s,9H)、2.78
(t,2H)、2.98(t,2H)、3.36(m,2
H)、、3.57(t,2H)、4.50(s,2H)、
4.88(s,br,1H)、7.18(m,2H)、7.
28(m,2H).調製例106 ベンジル2−[3−[[3−([2−[(tert−ブトキシカル
ボニル)アミノ]エトキシ]メチル)フェネチル]アミノ]−
5−クロロ−6−メチル−2−オキソ−1(2H)−ピラ
ジニル]アセテート
【0274】
【化199】 tert−ブチル2−[[3−(2−アミノエチル)ベンジル]
オキシ]エチルカルバメート(調製例105)(270
mg、0.92mmol)、ベンジル2−[3,5−ジ
クロロ−2−メチルー6−オキソ−1(6H)−ピラジニ
ル]アセテート(調製例17)(300mg、0.92
mmol)およびトリエチルアミン(140ml、1.
01mmol)の酢酸エチル中の混合物を、還流下で一
晩加熱した。冷却した縣濁液を酢酸エチルで希釈し、次
いで塩酸(2N)、NaHCO3 溶液、食塩水で洗浄
し、次いでMgSO4 上で乾燥させ、そして減圧下で蒸
発させた。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーによって、酢酸エチル:ペンタン(40:60)を
溶離剤として用いて精製し、エーテルで粉砕すると、表
題化合物が白色固体として得られた(243mg、45
%)。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによりエー
テルろ液を再精製すると、追加量の所望の生成物(17
6mg、33%)が提供された。1 H NMR(CDCl3、300MHz)δ:1.42
(s,9H)、2.20(s,3H)、2.95(t,2
H)、3.36(m,2H)、3.56(t,2H)、3.
68(m,2H)、4.50(s,2H)、4.80(s,
2H)、4.99(m,1H)、5.21(s,2H)、
6.12(s,br,1H)、7.19(m,3H)、7.
23−7.40(m,6H). LRMS:m/z=607(M+23)+ 調製例107 2−[3−[[3−([2−[(tert−ブトキシカルボニル)ア
ミノ]エトキシ]メチル)フェネチル]アミノ]−6−メチ
ルー2ーオキソ−1(2H)−ピラジニル]酢酸
【0275】
【化200】 ギ酸アンモニウム(425mg、6.74mmol)お
よび10%パラジウム/木炭(200mg)を、ベンジ
ル2−[3−[[3−([2−[(tert−ブトキシカルボニル)
アミノ]エトキシ]メチル)フェネチル]アミノ]−5−ク
ロロ−6−メチル−2−オキソ−1(2H)−ピラジニ
ル]アセテート(調製例106)(392mg、0.6
7mmol)のアセトニトリル(10ml)中溶液に加
え、そして反応物を一晩室温で攪拌した。反応混合物を
WharmanR 繊維を通してろ過し、そして、ろ液を
減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタン中に縣濁
し、1N NaOH溶液を用いて塩基化し、そして1N
の塩酸を用いて、pH4に再び酸性化した。この溶液を
酢酸エチルで抽出し(3x)、合わせた有機抽出物をM
gSO4 上で乾燥させ、減圧下で蒸発させると、表題化
合物が白色の泡として得られた(180mg、58
%)。1 H NMR(d6−DMSO、400MHz)δ:1.
37(s,9H)、2.02(s,3H)、2.82(t,
2H)、3.10(t,2H)、3.40(t,2H)、
3.46(m,2H)、4.42(m,4H)、6.60
(s,1H)、6.74(t,br,1H)、6.80
(t,br,1H)、7.15(m,3H)、7。24(m,1
H). LRMS:m/z=461(M+1)+ 調製例108 tert−ブチル2−[[3−(2−[[5−メチル−4−(2−
[[(3−メチル−1H−インドール5−イル)メチル]ア
ミノ]−2−オキソエチル)−3−オキソ−3,4−ジヒ
ドロ−2−ピラジニル]アミノ]エチル)ベンジル]オキ
シ]エチルカルバメート
【0276】
【化201】 2−[3−[[3−([2−[(tert−ブトキシカルボニル)ア
ミノ]エトキシ]メチル)フェネチル]アミノ]−6−メチ
ルー2ーオキソ−1(2H)−ピラジニル]酢酸(調製例
107)(174mg、0.38mmol)、(3−メ
チル−1H−インドール5−イル)メチルアミン(調製
例36)(67mg、0.42mmol)、HOBT
(77mg、0.57mmol)、WSCDl.HCl
(91mg、0.47mmol)およびN−メチルモル
ホリン(124ml、1.13mmol)のN,N−ジ
メチルホルムアミド(5ml)中の混合物を室温で20
時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルおよび水で分配
し、そして相を分離した。有機層をMgSO4 上で乾燥
させ、減圧下で蒸発させると、表題化合物が白色固体と
して得られた(220mg、96%)。1 H NMR(d6−DMSO、300MHz)δ:1.
37(s,9H)、2.05(s,3H)、2.22(s,
3H)、2.82(t,2H)、3.10(m,2H)、
3.39(t,2H)、3.46(m,2H)、4.36
(d,2H)、4.41(s,2H)、4.61(s,2
H)、6,62(s,1H)、6.81(m,2H)、6.
98(d,1H)、7.08(s,1H)、7.15(m,
3H)、7.23(m,2H)、7.37(s,1H)、
8.62(t,br,1H)、10.68(s,1H). LRMS:m/z=603(M+1)+ 調製例109 2−[3−([3−[(2−アミノエトキシ)メチル]フェネ
チル]アミノ)−6−メチル−2−オキソ−1(2H)−ピ
ラジニル]−N−[(3−メチル−1H−インドール5−
イル)メチル]アセトアミド
【0277】
【化202】 塩酸(10ml、6N、60.0mmol)を、tert−
ブチル2−[[3−(2−[[5−メチル−4−(2−[[(3
−メチル−1H−インドール5−イル)メチル]アミノ]
−2−オキソエチル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ
−2−ピラジニル]アミノ]エチル)ベンジル]オキシ]エ
チルカルバメート(調製例108)(220mg、0.
36mmol)のメタノール(10ml)中溶液を加
え、反応物を室温で1時間攪拌した。混合物をNaOH
(1N)溶液を用いて塩基化し、そして混合物を酢酸エ
チル(2x)、およびジクロロメタン(1x)で抽出し
た。合わせた有機抽出物をMgSO4 上で乾燥し、減圧
下で蒸発させた。粗生成物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーによって、ジクロロメタン:メタノール:
0.88アンモニア(90:10:1)を用いて、精製
すると、表題化合物が白色固体として得られた(100
mg、55%)。1 H NMR(d6−DMSO、400MHz)δ:2.
05(s,3H)、2.21(s,3H)、2.72(t,
2H)、2.82(t,2H)、3.40(t,2H)、
3.48(m,2H)、4.38(d,2H)、4.43
(s,2H)、4.61(s,2H)、6.62(s,1
H)、6.79(t,br,1H)、6.98(d,1
H)、7.06(s,1H)、7.15(m,3H)、7.
24(m,2H)、7.37(s,1H)、8.60(t,
br,1H)、10.65(s,1H). LRMS:m/z=503(M+1)+ 実施例27 N−[(3−メチル−1H−インドール5−イル)メチル]
−2−[6−メチル−3−[(3−[[2−(メチルアミノ)
エトキシ]メチル]フェネチル)アミノ]−2−オキソ−1
(2H)−ピラジニル]アセトアミド
【0278】
【化203】 調製例110 tert−ブチルメチル[2−([3−[ブロモメチル]ベンジ
ル]オキシ)エチル]カルバメート
【0279】
【化204】 表題化合物は、調製例103に記載の方法に従って、te
rt−ブチル2−ヒドロキシエチル(エチル)カルバメート
(Synth.Commun.,23;17;199
3;2443)および1,3−ビス(ブロモメチル)ベン
ゼンから得られた(85%)。1 H NMR(CDCl3、300MHz)δ:1.43
(s,9H)、2.95(s,3H)、3.42(s,b
r,2H)、3.60(s,br,2H)、4.50(2x
s,4H)、7.25(m,1H)、7.35(m,3
H).調製例111 tert−ブチルメチル[2−([3−[シアノメチル]ベンジ
ル]オキシ)エチル]カルバメート
【0280】
【化205】 表題化合物は、104に記載した方法に従って、tert−
ブチル メチル[2−([3−[ブロモメチル]ベンジル]オ
キシ)エチル]カルバメート(調製例110)から、油脂
として得られた(94%)。1 H NMR(CDCl3、300MHz)δ:1.41
(s.9H)、2.95(s,3H)、3.42(s,b
r,2H)、3.60(s,br,2H)、3.77(s,
2H)、4.54(s,2H)、7.25(m,3H)、
7.36(m,1H).LRMS:m/z=305(M+
1)+ 調製例112 tert−ブチルメチル[2−([3−[2−(メチルアミノ)エ
チル]ベンジル]オキシ)エチル]カルバメート
【0281】
【化206】 表題化合物は、105に記載の方法に従って、tert−ブ
チルメチル[2−([3−[シアノメチル]ベンジル]オキ
シ)エチル]カルバメート(調製例111)から、油脂と
して得られた(99%)。1 H NMR(CDCl3、400MHz)δ:1.26
(s,br,2H)、1.43(s,9H)、2.77
(t,2H)、2.94(s,3H)、2.98(t,2
H)、3.42(s,br,2H)、3.60(s,br,
2H)、4.50(s,2H)、7.14(d,1H)、
7.18(m,2H)、7.28(m,1H). LRMS:m/z=309(M+1)+ 調製例113 ベンジル2−[3−[[3−([2−[(tert−ブトキシカル
ボニル)(メチル)アミノ]エトキシ]メチル)フェネチル]
アミノ]−5−クロロ−6−メチル−2−オキソ−1(2
H)−ピラジニル]アセテート
【0282】
【化207】 表題化合物は、調製例106に記載の方法に従って、te
rt−ブチルメチル[2−([3−[2−(メチルアミノ)エチ
ル]ベンジル]オキシ)エチル]カルバメート(調製例11
2)およびベンジル2−[3,5−ジクロロ−2−メチ
ル−6−オキソ−1(6H)−ピラジニル]アセテート
(調製例17)から、白色の結晶固体(64%)とし
て、得られた。1 H NMR(CDCl3、400MHz)δ:1.42
(s,9H)、2.21(s.3H)、2.95(m,5
H)、3.42(s,br,2H)、3.60(s,br,
2H)、3.68(m,2H)、4.50(s,2H)、
4.80(s,2H)、5.21(s,2H)、6.10
(t,br,1H)、7.17(d.1H)、7.20
(m,2H)、7.26(m,1H)、7.36(m,5
H).調製例114 2−[3−[[3−([2−[(tert−ブトキシカルボニル)
(メチル)アミノ]エトキシ]メチル)フェネチル]アミノ]
−6−メチル−2−オキソ−1(2H)−ピラジニル]酢
【0283】
【化208】 ギ酸アンモニウム(368mg、5.83mmol)、
次いで10%パラジウム/木炭(200mg)を、ベン
ジル2−[3−[[3−([2−[(tert−ブトキシカルボニ
ル)(メチル)アミノ]エトキシ]メチル)フェネチル]アミ
ノ]−5−クロロ−6−メチル−2−オキソ−1(2H)
−ピラジニル]アセテート(調製例113)(350m
g、0.58mmol)のメタノール(10ml)中溶
液に加え、反応物を室温で一晩攪拌した。反応混合物を
WatmanR 繊維を通してろ過し、そしてろ液を減圧
下で濃縮した。残留物をジクロロメタンで粉砕し、得ら
れた縣濁液を再度WatmanR 繊維、次いでセライト
を通してろ過し、このろ液を減圧下で蒸発させた。残っ
た固体をジクロロメタン中に溶解し、溶液を水、食塩水
で洗浄し、次いで、MgSO4 上で乾燥し、そして減圧
下で蒸発させると、所望の生成物がガムとして得られた
(213mg、79%)。1 H NMR(d6−DMSO、300MHz)δ:1.
36(s,9H)、1.98(s,3H)、2.03(s,
3H)、2.82(m,2H)、3.30(t,2H)、
3.48(m,4H)、4.43(s,2H)、4.52
(s,2H)、6.60(s,1H)、6.78(t,b
r,1H)、7.15(m,3H)、7.24(m,1
H). LRMS:m/z=474(M)+ 調製例115 tert−ブチルメチル(2−[[3−(2−[[5−メチル−4
−(2−[[3−メチル−1H−インドール5−イル)メチ
ル]アミノ]−2−オキシエチル)−3−オキソ−3,4
−ジヒドロ−2−ピラジニル]アミノ]エチル)ベンジル]
オキシ]エチル)カルバメート
【0284】
【化209】 表題化合物は、調製例108に記載した方法と類似の方
法に従って、2−[3−[[3−([2−[(tert−ブトキシ
カルボニル)(メチル)アミノ]エトキシ]メチル)フェネチ
ル]アミノ]−6−メチル−2−オキソ−1(2H)−ピラ
ジニル]酢酸(調製例114)および(3−メチル−1H
−インドール5−イル)メチルアミン(調製例36)か
ら、白色固体として得られた(97%)。1 H NMR(d6−DMSO、400MHz)δ:1.
37(s,9H)、2.04(s,3H)、2.21(s,
3H)、2.80(m,5H)、3.35(t,2H)、
3.48(m,4H)、4.38(d,2H)、4.43
(s,2H)、4.62(s,2H)、6.61(s,1
H)、6.79(t,br,1H)、6.98(d,1
H)、7.06(s,1H)、7.15(m,3H)、7.
24(m,2H)、7.37(s,1H)、8.80(t,
br,1H)、10.64(s,1H). LRMS:m/z=618(M+1)+ 調製例116 N−[(3−メチル−1H−インドール5−イル)メチル]
−2−[6−メチル−3−[(3−[(2−(メチルアミノ)
エトキシ]メチル]フェネチル)アミノ]−2−オキソ−1
(2H)−ピラジニル]アセトアミド
【0285】
【化210】 表題化合物は、調製例109に記載の方法に類似の方法
に従って、tert−ブチルメチル(2−[[3−(2−[[5−
メチル−4−(2−[[(3−メチル−1H−インドール5
−イル]メチル]アミノ]−2−オキソエチル)−3−オキ
ソ−3,4−ジヒドロ−2−ピラジニル]アミノ]エチ
ル)ベンジル]オキシ]エチル)カルバメート(調製例11
5)から、クリーム色の固体として得られた。1 H NMR(d6−DMSO、300MHz)δ:2.
05(s,3H)、2.20(s,3H)、2.24(s,
3H)、2.61(t,2H)、2.82(t,2H)、
3.45(m,4H)、4.38(d,2H)、4.42
(s,2H)、4.61(s,2H)、6.62(s,1
H)、6.78(t.br.1H)、6.98(d,1
H)、7.05(s,1H)、7.14(m,3H)、7.
22(m,2H)、7.38(s,1H)、8.80(t,
br,1H)、10.64(s,1H). LRMS:m/z=517(M+1)+ 実施例28 2−[3−([3−[(1R/S)−1−アミノ−2−メトキ
シエチル]フェネチル]アミノ)−6−メチル−2−オキ
ソ−1(2H)−ピラジニル]−N−[(3−メチル−1H
−インドール5−イル)メチル]アセトアミド
【0286】
【化211】 調製例117 3−ビニルフェニルエチルアミン
【0287】
【化212】 3−ブロモフェニルアセトニトリル(3.31ml、2
5.5mmol)、ビニルトリブチルスズ(16.17
g、51.0mmol)、塩化ビス(トリフェニルホス
ホリン)パラジウム(II)(1.48g、1.28mmo
l)および塩化リチウム(3.24g、76.5mmo
l)のテトラヒドロフラン(500ml)中の混合物
を、還流下で6時間加熱し、さらに18時間室温で攪拌
した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチ
ル内に再溶解し、NaHCO3 溶液(2x)、次いで食
塩水で洗浄し、MgSO4 上で乾燥させ、減圧下で蒸発
させた。粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーによって、酢酸エチル:ヘキサン(16:84)を
溶離剤として用いて精製すると、黄色の油脂が得られ
た。
【0288】塩化アルミニウム(1.44g、10.8
mmol)のテトラヒドロフラン(25ml)中溶液
を、注意深く、水素化リチウムアルミニウム(1.23
g、32.4mmol)/テトラヒドロフラン(25m
l)に加え、そして混合物を10分間室温で攪拌した。
次いで、アセトニトリル中間体/テトラヒドロフラン
(50ml)を加え、反応物を室温で3時間攪拌した。
塩酸を加えることによって反応物を急冷し、そしてNa
OH水溶液を用いて塩基化した。混合物を酢酸エチルで
抽出し、合わせた有機抽出物をMgSo4 上で乾燥さ
せ、そして減圧下で蒸発させた。粗生成物を、酢酸エチ
ル中に再溶解し、クエン酸で抽出し、そしてこれらの水
溶性抽出物を、NaHCO3 水溶液を用いて、再び塩基
化した。次いで、これを酢酸エチルで再抽出し、そして
合わせた抽出物を減圧下で蒸発させると、表題化合物が
黄色の油脂として得られた(1.79g、47%)。1 H NMR(CDCl3、300MHz)δ:1.18
(s,br,2H)、2.75(t,2H)、2.97
(t,2H)、5.22(d.1H)、5.76(d,1
H)、6.70(dd,1H)、7.07(m,1H)、
7.22(m,3H).調製例118 ベンジル3−ビニルフェネチルカルバメート
【0289】
【化213】 3−ビニルフェニルエチルアミン(調製例117)
(1.78g、12.1mmol)、N−(ベンジルオ
キシ)スクシンイミド(3.62g、14.52mmo
l)およびトリエチルアミン(2.53ml、18.1
5mmol)のジクロロメタン(60ml)中混合物
を、窒素大気下、室温で一晩攪拌した。反応混合物をク
エン酸水溶液、飽和NaHCO3 水溶液、食塩水で洗浄
し、次にMgSO 4 上で乾燥させ、そして減圧下で蒸発
させた。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーによって、溶離剤としてジクロロメタンを用いて精製
すると、所望の生成物が無色の油脂として得られた
(1.43g、41%)。1 H NMR(CDCl3、300MHz)δ:2.80
(t,2H)、3.44(t,2H)、4.96(s,b
r,1H)、5.12(s,2H)、5.24(d,1
H)、5.78(d,1H)、6.60(dd,1H)、
7.08(m,1H)、7.20−7.41(m,8H).調製例119 ベンジル3−[(1R/S)−1−[(tert−ブトキシカル
ボニル)アミノ]−2−ヒドロキシエチル]フェネチルカ
ルバメート
【0290】
【化214】 NaOH(1.22g、30.5mmol)/水(70
ml)の溶液、次いで次亜塩素酸tert−ブチルエステル
(3.5l、30.5mmol)を、アンバーグラスフ
ラスコ中のtert−ブチルカルバメート(3.57mg、
30.5mmol)/n−プロパノール(75ml)の
溶液に加えた。この溶液を室温で5分間攪拌し、次いで
氷浴中で冷却した。(DHQ)2 PHAL(480m
g、0.6mmol)/n−プロパノール(40m
l)、およびベンジル3−ビニルフェネチルカルバメー
ト(調製例118)(2.81g、10mmol)/n
−プロパノール(70ml)を、次にオスミウム酸カリ
ウム二水和物(184mg、0.5mmol)/水(5
ml)を加え、次いで、反応物を0゜Cで4時間、そし
て室温でさらに18時間攪拌した。飽和ジチオ酸ナトリ
ウム溶液(100ml)を加え、相を分離し、そして水
層を酢酸エチル(2x100ml)で抽出した。合わせ
た有機抽出物をMgSO4 上で乾燥し、減圧下で蒸発さ
せた。残った茶褐色油脂を、シリカゲルカラムクロマト
グラフィーによって、酢酸エチル:ペンタン(25:7
5から50:50)の溶離勾配を用いて精製すると、所
望の生成物が無色の油脂として得られた(603mg、
15%)。1 H NMR(CDCl3、300MHz)δ:1.42
(s,9H)、2.52(s,br,1H)、2.80
(t,2H)、3.46(m,2H)、3.80(m,2
H)、4.74(s,br,1H)、4.84(s,br,
1H)、5.07(s,2H)、5.32(d,1H)、
7.11(m,3H)、7.30(m,6H).調製例120 ベンジル3−[(1R/S)−1−[(tert−ブトキシカル
ボニル)アミノ]−2−メトキシエチル]フェネチルカル
バメート
【0291】
【化215】 ヨウ化メチル(98ml、1.57mmol)、ベンジ
ル3−[(1R/S)−1−[(tert−ブトキシカルボニル)
アミノ]−2−ヒドロキシエチル]フェネチルカルバメー
ト(調製例119)(590mg、1.4mmol)、
塩化ベンジルトリエチルアンモニウム(325mg、
1.4mmol)およびNaOH溶液(185ml、1
0M、1.85mmol)のジクロロメタン(10m
l)中の混合物を、室温で3日間、攪拌した。反応混合
物を、ジクロロメタンと水の間で分配し、層を分離し、
そして有機層をMgSO4 上で乾燥し、そして減圧下で
蒸発させた。残留油脂を、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーによって、酢酸エチル:ペンタン(0:100
から50:50)の溶離勾配を用いて精製すると、表題
化合物が無色の油脂として得られた(289mg、47
%)。1 H NMR(CD3OD、300MHz)δ:1.40
(s,9H)、2.78(t,2H)、3.32(m,5
H)、3.50(d,2H)、4.75(m,1H)、4.
80(s,2H)、5.05(s,2H)、7.00−7.
36(m,9H).調製例121 tert−ブチル(1R/S)−1−[3−(2−アミノエチ
ル)フェニル]−2−メトキシエチルカルバメート
【0292】
【化216】 ベンジル3−[(1R/S)−1−[(tert−ブトキシカル
ボニル)アミノ]−2−メトキシエチル]フェネチルカル
バメート(調製例120)(289mg、0.68mm
ol)および10%パラジウム/木炭(30mg)のメ
タノール(10ml)中の混合物を、15psi、室温
で16時間、水素添加した。反応混合物をArboce
R を通してろ過し、ろ液を減圧下で蒸発させると、表
題化合物が得られた(196mg、98%)。1 H NMR(CD3OD、300MHz)δ:1.41
(s,9H)、2.78(t,2H)、2.88(t,2
H)、3.52(d,2H)、4.72−4.80(m,5
H)、7.11(d,1H)、7.18(m,2H)、7.
24(m,1H). LRMS:m/z=295(M+1)+ 調製例122 ベンジル2−[3−[(3−[(1R/S)−1−[(tert−ブ
トキシカルボニル)アミノ]−2−メトキシエチル]フェ
ネチル)アミノ]−5−クロロ−6−メチル−2−オキソ
−1(2H)−ピラジニル]アセテート
【0293】
【化217】 tert−ブチル(1R/S)−1−[3−(2−アミノエチ
ル)フェニル]ー2ーメトキシエチルカルバメート(調製
例121)(196mg、0.67mmol)、ベンジ
ル2−[3,5−ジクロロ−2−メチル−6−オキソ−
1(6H)−ピラジニル]アセテート(調製例17)(1
82mg、0.56mmol)およびトリエチルアミン
(368ml、2.78mmol)の酢酸エチル(5m
l)中の混合物を、還流下で18時間加熱した。冷却し
た混合物を食塩水(15ml)で洗浄し、MgSO4
で乾燥し、そして減圧下で蒸発させた。残留油脂をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーによって、ジクロロメ
タン:メタノール(100:0から99:1)の溶離勾
配を用いて精製すると、表題化合物が無色の油脂として
得られた(248mg、76%)。1 H NMR(CDCl3、300MHz)δ:1.40
(s,9H)、2.20(s,3H)、2.90(t,2
H)、3.35(s,3H)、3.52−3.70(m,4
H)、4.80(m,3H)、5.22(m,3H)、6.
15(t,br,1H)、7.17(m,3H)、7.24
(m,1H)、7.37(m,5H). LRMS:m/z=585(M+1)+ 調製例123 2−[3−[(3−[(1R/S)−1−[(tert−ブトキシカ
ルボニル)アミノ]−2−メトキシエチル}フェネチル)
アミノ]−6−メチル−2−オキソ−1(2H)−ピラジ
ニル]酢酸
【0294】
【化218】 ベンジル2−[3−[(3−[(1R/S)−1−[(tert−ブ
トキシカルボニル)アミノ]−2−メトキシエチル]フェ
ネチル)アミノ]−5−クロロ−6−メチル−2−オキソ
−1(2H)−ピラジニル]アセテート(調製例122)
(248mg、0.42mmol)、ギ酸アンモニウム
(265mg、4.2mmol)および10%パラジウ
ム/木炭(100mg)のメタノール(10ml)中混
合物を、還流下で25時間加熱した。冷却した反応物を
ArbocelR を通してろ過し、NaOH(420m
l、10M、4.2mmol)をろ液に加えた。この混
合物を減圧下で蒸発させ、粉砕し、ジクロロメタン:メ
タノール(91:9)溶液(3x)でろ過し、そして合
わせたろ液を減圧下で蒸発させた。粗生成物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーによって、ジクロロメタ
ン:メタノール(100:0から93:7)の溶離勾配
を用いて精製すると、表題化合物が油脂として得られた
(35mg、18%)。1 H NMR(CD3OD、300MHz)δ:1.40
(s,9H)、2.18(s,3H)、2.90(m,2
H)、3.35(s,3H)、3.55(m,4H)、4.
60(s,2H)、4.80(m,1H)、6.66(s,
1H)、7.17(m,2H)、7.24(m,2H). LRMS:m/z=483(M+1)+ 調製例124 tert−ブチル (1R/S)−2−メトキシ−1−[3−
(2−[[5−メチル−4−( 2−[[3−メチル−1H−イ
ンドール5−イル)メチル]アミノ]−2−オキソエチル)
−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2−ピラジニル]ア
ミノ]エチル)フェニル]エチルカルバメート
【0295】
【化219】 2−[3−[(3−[(1R/S)−1−[(tert−ブトキシカ
ルボニル)アミノ]−2−メトキシエチル}フェネチル)
アミノ]−6−メチル−2−オキソ−1(2H)−ピラジ
ニル]酢酸(調製例123)(35mg、0.076m
mol)、(3−メチル−1H−インドール5−イル)
メチルアミン(調製例36)(13mg、0.08mm
ol)、HOBT(11mg、0.08mmol)、W
SCDl.HCl(16mg、0.08mmol)およ
びN−メチルモルホリン(16mg、0.15mmo
l)のN,N−ジメチルホルムアミド(2ml)中の混
合物を、室温で18時間攪拌した。さらに(3−メチル
−1H−インドール5−イル)メチルアミン(調製例3
6)(8mg、0.038mmol)を加え、さらに7
2時間室温で攪拌を続けた。反応混合物を水(10m
l)中に注ぎ、その結果得られた沈殿物をろ過し、そし
て乾燥させると、所望の生成物が得られた(26mg、
57%)。1 H NMR(CD3OD、300MHz)δ:1.41
(s,9H)、2.16(s,3H)、2.29(s,3
H)、2.94(t,2H)、3.34(s,3H)、3.
50(d,2H)、3.59(t,2H)、4.48(s,
2H)、4.76(s,2H)、4.82(m,1H)、
6.66(s,1H)、6.98(s,1H)、7.05
(d,1H)、7.16(d,2H)、7.22(m,3
H)、7.42(s,1H). LRMS:m/z=625(M+23)+ 調製例125 2−[3−([3−[(1R/S)−1−アミノ−2−メトキ
シエチル]フェネチル]アミノ)−6−メチル−2−オキ
ソ−1(2H)−ピラジニル]−N−[(3−メチル−1H
−インドール5−イル)メチル]アセトアミド
【0296】
【化220】 tert−ブチル(1R/S)−2−メトキシ−1−[3−(2
−[[5−メチル−4−(2−[[(3−メチル−1H−イン
ドール5−イル)メチル]アミノ]−2−オキソエチル)−
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2−ピラジニル]アミ
ノ]エチル)フェニル]エチルカルバメート(調製例12
4)(26mg、0.043mmol)の塩酸(2m
l、6N、12mmol)およびメタノール(2ml)
中の溶液を、窒素大気下で3時間攪拌した。反応混合物
を、1N NaOH溶液を用いてpH10に塩基化し、
ジクロロメタン(4x10ml)および酢酸エチル(3
x10ml)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgS
4 上で乾燥させ、減圧下で蒸発させると、表題化合物
が白色固体として得られた(13mg、60%)。Rお
よびSの両異性体も認められたが、その相対比率は測定
していない。1 H NMR(CD3OD、300MHz)δ:2.13
(s,3H)、2.26(s,3H)、2.90(t,2
H)、3.35(s,3H)、3.41(m,1H)、3.
49(m,1H)、3.58(m,2H)、4.06(m,
1H)、4.45(s,2H)、4.74(s,2H)、
6.64(s,1H)、6.98(s,1H)、7.02
(d,1H)、7.18(m,2H)、7.24(m,3
H)、7.42(s,1H). LRMS:m/z=503(M+1)+ 実施例29 2−[3−[[2−(2−アミノエトキシ)フェネチル]アミ
ノ]−6−メチル−2−オキソ−1(2H)−ピラジニル]
−N−[(3−メチル−1H−インドール5−イル)メチ
ル]アセトアミド塩酸塩
【0297】
【化221】 調製例126 3−ヒドロキシフェニルアセトニトリル
【0298】
【化222】 三ブロム化ホウ素(68ml、1M/ジクロロメタン、
68mmol)を(3−メトキシフェニル)アセトニトリ
ル(5.0g、34mmol)のジクロロメタン(50
ml)中の氷冷溶液に滴加し、ひとたび添加を完了した
ならば、反応物を室温まで暖め、一晩攪拌した。反応物
を氷/水溶液中に注ぎ、混合物をNaHCO3 を用いて
塩基化し、そしてジクロロメタンで抽出した。合わせた
有機抽出物をMgSO4 上で乾燥させ、そして減圧下で
蒸発させると、所望の生成物が茶褐色の油脂として得ら
れた(4.13g、91%)。1 H NMR(CDCl3、300MHz)δ:3.72
(s,3H)、5.99−6.20(s,br,1H)、
6.82(m,3H)、7.22(m,1H). LRMS:m/z=151(M+18)+ 調製例127 tert−ブチル2−[2−(シアノメチル)フェノキシ]エチ
ルカルバメート
【0299】
【化223】 ジエチルアゾジカルボキシレート(6.2ml、39.
4mmol)を、3−ヒドロキシフェニルアセトニトリ
ル(調製例126)(4.2g、31.5mmol)、
トリフェニルホスフィン(10.34g、39.4mm
ol)およびtert−ブチル2−ヒドロキシエチルカルバ
メート(5.4ml、34.9mmol)のテトラヒド
ロフラン(70ml)中の氷冷溶液に滴加し、ひとたび
添加が完了したならば、反応物を室温で一晩攪拌した。
反応物を酢酸エチル(400ml)で希釈し、1N N
aOH溶液、水、食塩水で洗浄し、そしてMgSO4
で乾燥させ、そして減圧下で濃縮した。残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーによって、酢酸エチル:
ペンタン(30:70)を溶離剤として用いて精製する
と、所望の生成物が黄色/緑色の油脂として得られ、放
置すると結晶化した(5.88g、68%)。1 H NMR(CDCl3、300MHz)δ:1.44
(s,9H)、3.59(m,2H)、3.68(s,2
H)、4.10(t,2H)、5.08(s,br,1
H)、6.86(d,1H)、6.98(m,1H)、7.
34(m,2H). LRMS:m/z=299(M+23)+ 調製例128 tert−ブチル2−[2−(アミノメチル)フェノキシ]エチ
ルカルバメート
【0300】
【化224】 表題化合物は、調製例105に記載された方法に従っ
て、tert−ブチル2−[2−(シアノメチル)フェノキシ]
エチルカルバメート(調製例127)から、、淡黄色の
結晶固体(51%)として得られた。1 H NMR(CDCl3、300MHz)δ:1.43
(s,9H)、1.54(s,br,2H)、2.80
(t,2H)、2.98(t,2H)、3.58(m,2
H)、4.02(t,2H)、5.28(s,br,1
H)、6.81(d,1H)、6.92(m,1H)、7.
18(m,2H). LRMS:m/z=281(M+1)+ 調製例129 ベンジル2−[3−[[3−([2−[(tert−ブトキシカル
ボニル)アミノ]エトキシ])フェネチル]アミノ]−5−ク
ロロ−6−メチル−2−オキソ−1(2H)−ピラジニ
ル]アセテート
【0301】
【化225】 ベンジル2−[3,5−ジクロロ−2−メチル−6−オ
キソ−1(6H)−ピラジニル]アセテート(調製例1
7)(300mg、0.92mmol)、tert−ブチル
2−[2−(アミノメチル)フェノキシ]エチルカルバメー
ト(調製例128)(257mg、0.92mmol)
およびトリエチルアミン(140ml、1.0mmo
l)の酢酸エチル(6ml)中の混合物を、還流下で1
8時間加熱した。冷却した混合物を酢酸エチル(80m
l)および塩酸(2N、30ml)の間で分配し、そし
て相を分離した。有機層を、塩酸(2N)、飽和NaH
CO3溶液、食塩水で連続して洗浄し、次いでMgSO
4 上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。粗生成物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーによって、酢酸エチル:
ペンタン(50:50)を溶離剤として用いて精製する
と、表題化合物が橙色の泡として得られた(500m
g、95%)。1 H NMR(CDCl3、300MHz)δ:1.40
(s,9H)、2.20(s,3H)、2.98(t,2
H)、3.60(m,4H)、4.10(t,2H)、4.
80(s,2H)、5.21(s,2H)、5.68(s,
br,1H)、6.57(s,br,1H)、6.68−
6.88(m,2H)、7.18(m,2H)、7.37
(m,5H). LRMS:m/z=571、573(M+1)+ 調製例130 2−[3−[[3−([2−[(tert−ブトキシカルボニル)ア
ミノ]エトキシ])フェネチル]アミノ]−6−メチル−2
−オキソ−1(2H)−ピラジニル]酢酸
【0302】
【化226】 10%パラジウム/木炭(125mg)、次いでギ酸ア
ンモニウム(553mg、8.77mmol)を、ベン
ジル2−[3−[[3−([2−[(tert−ブトキシカルボニ
ル)アミノ]エトキシ])フェネチル]アミノ]−5−クロロ
−6−メチル−2−オキソ−1(2H)−ピラジニル]ア
セテート(調製例129)(500mg、0.88mm
ol)のメタノール(100ml)中溶液を加え、そし
て反応物を室温で一晩攪拌した。反応混合物をWhat
manR 繊維を通してろ過し、NaOH溶液(8.77
ml、1N、8.77mmol)をろ液に加え、そして
溶液を減圧下で蒸発させた。残留物を、10%メタノー
ル:ジクロロメタン溶液で粉砕し、縣濁液をろ過し、ろ
液をMgSO4 上で乾燥し、そして減圧下で蒸発させる
と、表題化合物が白色固体として得られた(289m
g、69%)。1 H NMR(d6−DMSO、300MHz)δ:1.
37(s,9H)、2.01(s,3H)、2.80(t,
2H)、3.35(t,2H)、3.41(t,2H)、
3.94(t,2H)、4.19(s,2H)、6.55
(s.1H)、6.80− 6.92(m,2H)、7.14(m,2H).調製例131 tert−ブチル 2−[2−(2−{[5−メチル−
4−(2−{[(3−メチル−1H−インドール−5−
イル)メチル]アミノ}−2−オキソ−エチル)−3−
オキソ−3,4−ジヒドロ−2−ピラジニル]アミノ}
エチル)フェノキシ]エチルカルバメート
【0303】
【化227】 2−[3−{[3−({2−[(tert−ブトキシカ
ルボニル)アミノ]エトキシ})フェネチル]アミノ}
−6−メチル−2−オキソ−1(2H)−ピラジニル]
酢酸(調製例130)(268mg,0.60mmo
l)と(3−メチル−1H−インドール−5−イル)メ
チルアミン(調製例36)(106mg,0.66mm
ol)との混合物を、N,N−ジメチルホルムアミド
(5ml)中のHOBT(122mg,0.90mmo
l)とWSCDI.HCl(144mg,0.75mm
ol)およびN−メチルモルホリン(198ml,1.
8mmol)の溶液に加え、反応物を室温にて20時間
撹拌した。混合物を激しく撹拌しながら水(100m
l)に注ぎ、そして生じた沈殿物を濾過した。この固体
を水で十分洗浄し、エーテルで摩砕し、そして真空下に
て乾燥し標題化合物を得た(315mg,89%)。
【0304】
【化228】 調製例132 2−[3−{[2−(2−アミノエトキシ)フェネチ
ル]アミノ}−6−メチル−2−オキソ−1(2H)−
ピラジニル]−N−[(3−メチル−1H−インドール
−5−イル)メチル]アセトアミド塩酸塩
【0305】
【化229】 塩酸(10ml,6N,60mmol)を、メタノール
(10ml)中のtert−ブチル 2−[−(2−
{[5−メチル−4−(2−{[(3−メチル−1H−
インドール−5−イル)メチル]アミノ}−2−オキソ
−エチル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2−ピラ
ジニル]アミノ}エチル)フェノキシ]エチルカルバメ
ート(調製例131)(315mg,0.54mmo
l)の溶液に加え、そして反応物を室温で1時間半撹拌
した。この反応混合物を苛性ソーダ(2N)を用いて塩
基性にし、得られた沈殿物を濾過した。この黄色の固体
を、シリカゲル上に予備吸着し、ジクロロメタン:メタ
ノール:0.88アンモニア(92:7:1)を展開剤
として用いたシリカゲルによるカラムクロマトグラフに
より精製し、169mgのクリーム色の固体を得た。こ
の固体を10%のメタノール:ジクロロメタン溶液に溶
解し、塩酸(1N,1 equiv)を添加し、溶液を
5分間撹拌し、次いで減圧下で蒸発した。製品はメタノ
ール:エーテル溶液で摩砕し白色固体の標題の化合物を
得た(153mg,54%)。
【0306】
【化230】 実施例30 N−[(3−メチル−1H−インドール−5−イル)メ
チル]−2−[6−メチル−2−オキソ−3−({3−
[(2R)ピロリジニルメトキシ]フェネチル}アミ
ノ)−1(2H)−ピラジニル]アセトアミド
【0307】
【化231】 調製例133 tert−ブチル (2R)−2−{[3−(シアノメ
チル)フェノキシ]メチル}−1−ピロリジンカルボキ
シレート
【0308】
【化232】 ジエチルアゾジカルボキシレート(3.92g,22.
5mmol)を、テトラヒドロフラン(30ml)中の
3−ヒドロキシフェニルアセトニトリル(3.0g,2
2.5mmol)とトリフェニルホスフィリン(5.9
0g,22.5mmol)およびBoc−(R)−プロ
リノール(4.53g,22.5mmol)の溶液に滴
下により添加し、反応物を室温下で18時間撹拌した。
この混合物を減圧下で蒸発し、そして残留物をジクロロ
メタンと水間に分配した。各層を分離し、有機層を水洗
し、硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下で濃縮した。こ
の粗製品をジクロロメタン:ペンタン:メタノール(8
0:20:0から100:0:0から95:0:5)を
展開剤として用いたシリカゲルによるカラムクロマトグ
ラフにより精製し、標題の化合物を得た(2.69g,
38%)。
【0309】
【化233】 調製例134 tert−ブチル (2R)−2−{[3−(2−アミ
ノエチル)フェノキシ]メチル}−1−ピロリジンカル
ボキシレート
【0310】
【化234】 飽和状態のエタノールアンモニア溶液(100ml)中
のtert−ブチル(2R)−2−{[3−(シアノメ
チル)フェノキシ]メチル}−1−ピロリジンカルボキ
シレート(調製例133)(2.70g,8.54mm
ol)およびラネー(Raney)(登録商標)ニッケ
ル(400mg)の混合物を、約4kg/cm2(60
psi)そして室温で20時間水素化した。この反応混
合物をガラス製マイクロファイバーフィルターにより濾
過し、濾液を減圧下で蒸発した。この粗製品をジクロロ
メタン:メタノール:0.88アンモニア(95:5:
0.5から90:10:1)を展開剤として用いたシリ
カゲルによるカラムクロマトグラフにより精製し、標題
の化合物を得た(1.54g,56%)。
【0311】
【化235】 調製例135 tert−ブチル (2R)−2−({3−[2−
({4−[2−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−エチ
ル]−6−クロロ−5−メチル−3−オキソ−3,4−
ジヒドロ−2−ピラジニル}アミノ)エチル]フェノキ
シ}メチル)−1−ピロリジンカルボキシレート
【0312】
【化236】 トリエチルアミン(0.51ml,3.67mmol)
を、酢酸エチル(10ml)中のtert−ブチル
(2R)−2−{[3−(2−アミノエチル)フェノキ
シ]メチル}−1−ピロリジンカルボキシレート(調製
例134)(588mg,1.84mmol)およびベ
ンジル 2−[3,5−ジクロロ−2−メチル−6−オ
キソ−1(6H)−ピラジニル]アセテート(調製例1
7)(60mg,1.83mmol)の溶液に加え、そ
して反応物を還流下で6時間加熱した。冷却した混合物
を水と酢酸エチル間に分配し、それぞれの層を分離し
た。有機層を水洗し、ついでブラインで洗浄し、硫酸マ
グネシウムで乾燥し、そして減圧下で蒸発し、標題の化
合物を得た(1.07g,94%)。
【0313】
【化237】 調製例136 2−[3−[(3−{[(2R)−1−(tert−ブ
トキシカルボニル)ピロリジニル]メトキシ}フェネチ
ル)アミノ]−6−メチル−2−オキソ−1(2H)−
ピラジニル]酢酸
【0314】
【化238】 チャコール(125mg)に10%付着したパラジウム
および蟻酸アンモニウム(515mg,8.17mmo
l)を、メタノール(10ml)中のtert−ブチル
(2R)−2−({3−[2−({4−[2−(ベン
ジルオキシ)−2−オキソエチル]−6−クロロ−5−
メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2−ピラジニ
ル}アミノ)エチル]フェノキシ}メチル)−1−ピロ
リジンカルボキシレート(調製例135)(500m
g,0.82mmol)の溶液に加え、そして反応物を
窒素雰囲気下の室温で18時間撹拌し、更に50℃で2
4時間撹拌を継続した。冷却した混合物をホワットマン
(Whatman)(登録商標)ファイバーにより濾過
し、そして苛性ソーダ(327mg,8.17mmo
l)水溶液を濾液に加えた。この溶液を減圧下で蒸発
し、そして残留物をジクロロメタン:メタノール:0.
88アンモニア(90:10:1から85:15:2)
を展開剤として用いたシリカゲルによるカラムクロマト
グラフにより精製し、所望する化合物を得た(67m
g,11%)。
【0315】
【化239】 調製例137 tert−ブチル (2R)−2−{[3−(2−
{[5−メチル−4−(2−{[(3−メチル−1H−
インドール−5−イル)メチル]アミノ}−2−オキソ
−エチル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2−ピラ
ジニル]アミノ}エチル)フェノキシ]メチル}−1−
ピロリジンカルボキシレート
【0316】
【化240】 N,N−ジメチルホルムアミド(2.5ml)中の、2
−[3−[(3−{[(2R)−1−(tert−ブト
キシカルボニル)ピロリジニル]メトキシ}フェネチ
ル)アミノ]−6−メチル−2−オキソ−1(2H)−
ピラジニル]酢酸(調製例136)(65mg,0.1
3mmol)、(3−メチル−1H−インドール−5−
イル)メチルアミン(調製例36)(25mg,0.1
6mmol)、HOBT(20mg,0.15mmo
l)、WSCDI.HCl(31mg,0.16mmo
l)およびN−メチルモルホリン(40mg,0.40
mmol)の混合物を室温で20時間撹拌した。反応混
合物を酢酸エチルと水間に分配し、各相を分離した。有
機層は水ついでブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥し、そして減圧下で蒸発し、標題の化合物を得た
(84mg,100%)。
【0317】
【化241】 調製例138 N−[(3−メチル−1H−インドール−5−イル)メ
チル]−2−[6−メチル−2−オキソ−3−({3−
[(2R)ピロリジニルメトキシ]フェネチル}アミ
ノ)−1(2H)−ピラジニル]アセトアミド
【0318】
【化242】 塩酸(4ml,6N,24mmol)を、メタノール
(4ml)中のtert−ブチル (2R)−2−
{[3−(2−{[5−メチル−4−(2−{[(3−
メチル−1H−インドール−5−イル)メチル]アミ
ノ}−2−オキソ−エチル)−3−オキソ−3,4−ジ
ヒドロ−2−ピラジニル]アミノ}エチル)フェノキ
シ]メチル}−1−ピロリジンカルボキシレート(調製
例137)(84mg,0.13mmol)の溶液に滴
下により加え、反応物を室温で2時間半撹拌した。反応
混合物は、苛性ソーダ溶液を用いて、pH9の塩基性に
し、そして得られた沈殿物を濾過した。この固体をジク
ロロメタン:メタノール:0.88アンモニア(90:
10:0.5)を展開剤として用いたシリカゲルによる
カラムクロマトグラフにより精製し、標題の化合物を得
た(30mg,41%)。
【0319】
【化243】 実施例31 N−(1H−インドール−5−イルメチル)−2−[3
−({[(2R)−1−イソブチルピロリジニル]メチ
ル}アミノ)−6−メチル−2−オキソ−1(2H)−
ピラジニル]アセトアミド
【0320】
【化244】 調製例139 N−(1H−インドール−5−イルメチル)−2−[3
−({[(2R)−1−イソブチルピロリジニル]メチ
ル}アミノ)−6−メチル−2−オキソ−1(2H)−
ピラジニル]アセトアミド
【0321】
【化245】 HOBT(24mg,0.18mmol)、WSCD
I.HCl(29mg,0.15mmol)、N−メチ
ルモルホリン(39ml,0.36mmol)および1
H−インドール−5−イルメチルアミン(調製例8)
(19mg,0.13mmol)をN,N−ジメチルホ
ルムアミド(2ml)中の2−[3−({[(2R)−
1−イソブチルピロリジニル]メチル}アミノ)−6−
メチル−2−オキソ−1(2H)−ピラジニル]酢酸
(調製例62)(38mg,0.12mmol)の溶液
に加え、そして反応物を室温にて一晩撹拌した。この混
合物を減圧下で蒸発し、そして残留物をジクロロメタ
ン:メタノール:0.88アンモニア(95:5:0.
5)を展開剤として用いたシリカゲルによるカラムクロ
マトグラフにより精製した。この製品をバイオテージ
(Biotage)(商標)(KP−Sil(商標)6
0オングストローム シリカゲル)カートリッジおよび
ジクロロメタン:メタノール:0.88アンモニア(9
5:5:0.5)を展開剤として用いて再度精製し、標
題の化合物を得た(16mg,30%)。
【0322】
【化246】 実施例32 2−[3−({[(2R)−1−(シクロプロピルメチ
ル)ピロリジニル]メチル}アミノ)−6−メチル−2
−オキソ−1(2H)−ピラジニル]−N−(1H−イ
ンドール−5−イルメチル)アセトアミド
【0323】
【化247】 調製例140 2−[3−({[(2R)−1−(シクロプロピルメチ
ル)ピロリジニル]メチル}アミノ)−6−メチル−2
−オキソ−1(2H)−ピラジニル]−N−(1H−イ
ンドール−5−イルメチル)アセトアミド
【0324】
【化248】 標題の化合物を、2−[3−({[(2R)−1−(シ
クロプロピルメチル)ピロリジニル]メチル}アミノ)
−6−メチル−2−オキソ−1(2H)−ピラジニル]
酢酸(調製例48)および1H−インドール−5−イル
メチルアミン(調製例8)から、調製例45に記載の方
法を用い、部分的に結晶した油(32%)として得た。
【0325】
【化249】 実施例33 2−[3−({[(2R)−1−(シクロペンチル)ピ
ロリジニル]メチル}アミノ)−6−メチル−2−オキ
ソ−1(2H)−ピラジニル]−N−(1H−インドー
ル−5−イルメチル)アセトアミド
【0326】
【化250】 調製例142 (2R)−1−シクロペンチル−2−ピロリジンカルボ
キシアミド
【0327】
【化251】 シクロペンタノン(388ml,4.38mmol)、
酢酸(251ml,4.38mmol)およびトリアセ
トオキシボロヒドロ化ナトリウム(1.4g,6.6m
mol)をこの順番で、ジクロロメタン(10ml)中
の(2R)−ピロリジンカルボキサミド(500mg,
4.38mmol)溶液に加え、この溶液を室温で4時
間撹拌した。飽和の炭酸水素ナトリウム溶液(100m
l)を加え、そしてこの混合物を酢酸エチルで抽出し
た。抽出した有機混合物を水、ブラインで洗浄し、次い
で硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮し
た。この残留物をエーテルで摩砕し、標題の化合物を白
色固体として得た(320mg,40%)。
【0328】
【化252】 調製例143 [(2R)−1−シクロペンチルピロリジニル]メチル
アミン
【0329】
【化253】 水素化アルミニウム リチウム(2.63ml,テトラ
ヒドロフラン中1M、2.63mmol)を、テトラヒ
ドロフラン(5ml)中の(2R)−1−シクロペンチ
ル−2−ピロリジンカルボキサミド(調製例142)
(320mg,1.76mmol)の溶液に滴下により
加え、そして添加を完了後、反応物を室温で4時間撹拌
した。クエンチするため水を加え、混合物を酢酸エチル
で希釈し、硫酸マグネシウムで乾燥した。この混合物を
ホワットマン(Whatman)(登録商標)ファイバ
ーで濾過し、そして濾液を減圧下で蒸発した。この残留
物をバイオテージ(Biotage)(商標)(KP−
Sil(商標)60オングストローム シリカゲル)カ
ートリッジおよびジクロロメタン:メタノール:0.8
8アンモニア(95:5:0.5から90:10:1)
を展開剤として用いて精製し、所望の製品を透明な油と
して得た(208mg,71%)。
【0330】
【化254】 調製例144 ベンジル 2−[3−クロロ−5−({[(2R)−1
−シクロペンチルピロリジニル]メチル}アミノ)−2
−メチル−6−オキソ−1(6H)−ピラジニル]アセ
テート
【0331】
【化255】 ベンジル 2−[3,5−ジクロロ−2−メチル−6−
オキソ−1(6H)−ピラジニル]アセテート(調製例
17)(404mg,1.23mmol)を酢酸エチル
(10ml)中の[(2R)−1−シクロペンチルピロ
リジニル]メチルアミン(調製例143)(208m
g,1.23mmol)の溶液に加え、次いでトリメチ
ルアミン(190ml,1.36mmol)を加え、そ
して反応物を窒素雰囲気下で一晩還流下で加熱した。冷
却した混合物を酢酸エチルで希釈し、水、ブラインで洗
浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下
で濃縮した。粗製品をバイオテージ(Biotage)
(商標)(KP−Sil(商標)60オングストローム
シリカゲル)カートリッジおよびジクロロメタン:メ
タノール:0.88アンモニア(100:0:0から9
5:5:0.5)を展開剤として用いて精製し、所望の
製品をクリーム色の固体として得た(450mg,80
%)。
【0332】
【化256】 調製例145 塩酸2−[3−({[(2R)−1−シクロペンチルピ
ロリジニル]メチル}アミノ)−6−メチル−2−オキ
ソ−1(2H)−ピラジニル]酢酸
【0333】
【化257】 メタノール中の、ベンジル 2−[3−({[(2R)
−1−シクロペンチルピロリジニル]メチル}アミノ)
−6−メチル−2−オキソ−1(6H)−ピラジニル]
アセテート(調製例144)(450mg,0.98m
mol)および水酸化パラジウム(200mg)の混合
物を、約4kg/cm2(60psi)そして室温で一
晩水素化した。この混合物をホワットマン(Whatm
an)(登録商標)ファイバーで濾過し、そして濾液を
減圧下で濃縮した。この残留物をジクロロメタンと数回
共沸蒸留し、緑色の泡状の標題化合物を得た(370m
g,100%)。
【0334】
【化258】 調製例146 2−[3−({[(2R)−1−シクロペンチルピロリ
ジニル]メチル}アミノ)−6−メチル−2−オキソ−
1(2H)−ピラジニル]−N−(1H−インドール−
5−イルメチル)アセトアミド
【0335】
【化259】 標題の化合物を、2−[3−({[(2R)−1−シク
ロペンチルピロリジニル]メチル}アミノ)−6−メチ
ル−2−オキソ−1(2H)−ピラジニル]酢酸塩酸塩
(調製例145)および1H−インドール−5−イルメ
チルアミン(調製例8)から、調製例45に記載の方法
により製造した。粗製品をバイオテージ(Biotag
e)(商標)(KP−Sil(商標)60オングストロ
ーム シリカゲル)カートリッジおよびジクロロメタ
ン:メタノール:0.88アンモニア(95:5:0.
5)を展開剤として用いて精製した。製品は更に分離用
薄層クロマトグラフおよびジクロロメタン:メタノー
ル:0.88アンモニア(90:10:1)を展開剤と
して用いて精製し、標題の化合物を得た(11mg,1
6%)。
【0336】
【化260】 実施例34 2−[3−({[(2R)−1−(シクロヘキシル)ピ
ロリジニル]メチル}アミノ)−6−メチル−2−オキ
ソ−1(2H)−ピラジニル]−N−(1H−インドー
ル−5−イルメチル)アセトアミド
【0337】
【化261】 調製例147 (2R)−1−シクロヘキシル−2−ピロリジンカルボ
キサミド
【0338】
【化262】 標題の化合物を、シクロヘキサノンおよび(2R)−ピ
ロリジンカルボキサミドから、調製例142に記載の方
法により、白色の固体として得た(55%)。
【0339】
【化263】 調製例148 [(2R)−1−シクロヘキシルピロリジニル]メチル
アミン
【0340】
【化264】 水素化アルミニウム リチウム(7.3ml,テトラヒ
ドロフラン中1M、7.3mmol)を、テトラヒドロ
フラン(15ml)中の(2R)−1−シクロヘキシル
−2−ピロリジンカルボキサミド(調製例147)(9
50mg,4.85mmol)の溶液に滴下により加
え、そして添加を完了後、反応物を還流下で20時間加
熱した。冷却した混合物を水で注意深くクエンチし、酢
酸エチルで抽出した。抽出した有機混合物はついで硫酸
マグネシウムで乾燥し、減圧下で蒸発した。残留物をジ
クロロメタン中に懸濁し、ホワットマン(Whatma
n)(登録商標)ファイバーで濾過し、そして濾液を減
圧下で蒸発し、所望の製品を油として得た(849m
g,96%)。
【0341】
【化265】 調製例149 ベンジル 2−[3−クロロ−5−({[(2R)−1
−シクロヘキシルピロリジニル]メチル}アミノ)−2
−メチル−6−オキソ−1(6H)−ピラジニル]アセ
テート
【0342】
【化266】 標題の化合物を、[(2R)−1−シクロヘキシルピロ
リジニル]メチルアミン(調製例148)およびベンジ
ル 2−[3,5−ジクロロ−2−メチル−6−オキソ
−1(6H)−ピラジニル]アセテート(調製例17)
から、調製例144に記載の方法により、淡褐色の固体
として得た(60%)。
【0343】
【化267】 調製例150 2−[3−({[(2R)−1−シクロヘキシルピロリ
ジニル]メチル}アミノ)−6−メチル−2−オキソ−
1(2H)−ピラジニル]酢酸塩酸塩
【0344】
【化268】 標題の化合物を、ベンジル 2−[3−クロロ−5−
({[(2R)−1−シクロヘキシルピロリジニル]メ
チル}アミノ)−2−メチル−6−オキソ−1(6H)
−ピラジニル]アセテート(調製例149)から、調製
例145に記載の方法と同様の方法により得た(100
%)。
【0345】
【化269】 調製例151 2−[3−({[(2R)−1−(シクロヘキシル)ピ
ロリジニル]メチル}アミノ)−6−メチル−2−オキ
ソ−1(2H)−ピラジニル]−N−(1H−インドー
ル−5−イルメチル)アセトアミド
【0346】
【化270】 標題の化合物を、2−[3−({[(2R)−1−シク
ロヘキシルピロリジニル]メチル}アミノ)−6−メチ
ル−2−オキソ−1(2H)−ピラジニル]酢酸塩酸塩
(調製例150)および1H−インドール−5−イルメ
チルアミン(調製例8)から、調製例139に記載の方
法と同様の方法により、エーテル(40%)による摩砕
後、白色粉末として得た。
【0347】
【化271】 実施例35 2−[3−({[1−({(2R)−1−メチルシクロ
プロピル}メチル)ピロリジニル]メチル}アミノ)−
6−メチル−2−オキソ−1(2H)−ピラジニル]−
N−(1H−インドール−5−イルメチル)アセトアミ
【0348】
【化272】 調製例152 (2R)−1−[(1−メチルシクロプロピル)メチ
ル]−2−ピロリジンカルボキサミド
【0349】
【化273】 (2R)−ピロリジンカルボキサミド(1.0g,8.
73mmol)を1−メチルシクロプロパンカルボアル
デヒド(調製例58)(412ml,0.04M,ジク
ロロメタン中に17.6mmol)の溶液中に加え、そ
して溶液を室温で30分間撹拌した。酢酸(502m
l,8.73mmol)次いでトリアセトキシボロヒド
ロ化ナトリウム(2.8g,13.2mmol)を加
え、そして反応物を室温で一晩撹拌した。この混合物を
減圧下で200mlの容積まで濃縮し、次いで飽和の炭
酸水素ナトリウム溶液で塩基性とし、そして相分離を行
った。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧
下で蒸発した。粗製品をバイオテージ(Biotag
e)(商標)(KP−Sil(商標)60オングストロ
ーム シリカゲル)カートリッジおよびジクロロメタ
ン:メタノール:0.88アンモニア(95:5:0.
5)を展開剤として用いて精製し、所望の製品を得た
(771mg,48%)。
【0350】
【化274】 調製例153 {(2R)−1−[(1−メチルシクロプロピル)メチ
ル]ピロリジニル}メチルアミン
【0351】
【化275】 標題の化合物を、(2R)−1−[(1−メチルシクロ
プロピル)メチル]−2−ピロリジンカルボキサミド
(調製例152)から、調製例148に記載の方法によ
り、油状で得た(72%)。
【0352】
【化276】 調製例154 ベンジル 2−[3−クロロ−2−メチル−5−
[({(2R)−1−[(1−メチルシクロプロピル)
メチル]−2−ピロリジニル}メチル)アミノ]−6−
オキソ−1(6H)−ピラジニル]アセテート
【0353】
【化277】 標題の化合物を、{(2R)−1−[(1−メチルシク
ロプロピル)メチル]ピロリジニル}メチルアミン(調
製例153)およびベンジル 2−[3,5−ジクロロ
−2−メチル−6−オキソ−1(6H)−ピラジニル]
アセテート(調製例17)から、調製例144に記載の
方法と同様の方法により、黄色の油(81%)として得
た。
【0354】
【化278】 調製例155 2−[2−メチル−5−[({(2R)−1−[(1−
メチルシクロプロピル)メチル]−2−ピロリジニル}
メチル)アミノ]−6−オキソ−1(6H)−ピラジニ
ル]酢酸塩酸塩
【0355】
【化279】 標題の化合物を、ベンジル 2−[3−クロロ−2−メ
チル−5−[({(2R)−1−[(1−メチルシクロ
プロピル)メチル]−2−ピロリジニル}メチル)アミ
ノ]−6−オキソ−1(6H)−ピラジニル]アセテー
ト(調製例154)から、調製例145に記載の方法に
より、黄色の油(100%)として得た。
【0356】
【化280】 調製例156 N−(1H−インドール−5−イルメチル)−2−[6
−メチル−3−[({(2R)−1−[1−メチルシク
ロプロピル)メチル]−2−ピロリジニル}メチル)ア
ミノ]−2−オキソ−1(2H)−ピラジニル]アセト
アミド
【0357】
【化281】 標題の化合物を、2−[2−メチル−5−[({(2
R)−1−[(1−メチルシクロプロピル)メチル]−
2−ピロリジニル}メチル)アミノ]−6−オキソ−1
(6H)−ピラジニル]酢酸塩酸塩(調製例155)か
ら、調製例139に記載の方法により、製造した。製品
を更にヘキサン:i−プロパノール:0.88アンモニ
ア(75:25:2)を展開剤としたシリカゲルによる
カラムクロマトグラフにより精製し、白色の泡状の標題
化合物を得た(99mg,48%)。
【0358】
【化282】 実施例36 N−(1H−インドール−5−イルメチル)−2−[6
−メチル−2−オキソ−3−({[(2R)−1−テト
ラヒドロ−2H−ピラン−4−イル−2−ピロリジニ
ル]メチル}アミノ)−1(2H)−ピラジニル]アセ
トアミド
【0359】
【化283】 調製例157 [(2R)−1−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イ
ル−2−ピロジニル]メチルアミン
【0360】
【化284】 テトラヒドロ−4H−ピラン−4−オン(291ml,
3.15mmol)および酢酸(181ml,3.15
mmol)をテトラヒドロフラン(8ml)中の(2
R)−ピロリジンカルボキサミド(360mg,3.1
5mmol)のスラリーに加え、次いでトリアセトキシ
ボロヒドロ化ナトリウム(1.0g,4.73mmo
l)を加え、そして反応物を室温で一晩撹拌した。水を
加え、混合物を酢酸エチルで抽出し、そして有機抽出混
合物を減圧下で蒸発した。残留物をジクロロメタン:メ
タノール(95:5)を展開剤として用いたシリカゲル
によるカラムクロマトグラフにより精製し、白色の固体
を得た。
【0361】水素化アルミニウム リチウム(5ml,
テトラヒドロフラン中1M、5.0mmol)を、テト
ラヒドロフラン(8ml)中の中間体アミドの溶液に加
え、そして反応物を還流下で一晩加熱した。冷却した反
応物を水(1.5ml)でクエンチし,硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、濾過し、濾材を酢酸エチルで充分洗浄し
た。全濾液を減圧下で蒸発し、標題の化合物を油として
得た(460mg,79%)。
【0362】
【化285】 調製例158 ベンジル 2−[3−クロロ−2−メチル−6−オキソ
−5−({[(2R)−1−テトラヒドロ−2H−ピラ
ン4−イル−2−ピロリジニル]メチル}アミノ)−1
(6H)−ピラジニル]アセテート
【0363】
【化286】 酢酸エチル(8ml)中の、[(2R)−1−テトラヒ
ドロ−2H−ピラン−4−イル−2−ピロリジニル]メ
チルアミン(調製例157)(460mg,2.50m
mol)、ベンジル 2−[3,5−ジクロロ−2−メ
チル−6−オキソ−1(6H)−ピラジニル]アセテー
ト(調製例17)、およびトリメチルアミン(870m
l,6.24mmol)の混合物を還流下で18時間加
熱し、次いで冷却した。水(1.5ml)を加え、反応
物を硫酸マグネシウムで乾燥し、そしてセライトを通し
て濾過し、濾材を酢酸エチルで充分洗浄した。全濾液を
減圧下で濃縮し、そして残留物をヘキサン:酢酸エチル
(50:50)を展開剤として用いたシリカゲルのカラ
ムクロマトグラフにより精製し、所望の製品を白色固体
として得た(970mg,82%)。
【0364】
【化287】 調製例159 2−[6−メチル−2−オキソ−3−({[(2R)−
1−テトラヒドロ−2H−ピラン4−イル−2−ピロリ
ジニル]メチル}アミノ)−1(2H)−ピラジニル]
酢酸塩酸塩
【0365】
【化288】 エタノール(8ml)中の、ベンジル 2−[3−クロ
ロ−2−メチル−6−オキソ−5−({[(2R)−1
−テトラヒドロ−2H−ピラン4−イル−2−ピロリジ
ニル]メチル}アミノ)−1(6H)−ピラジニル]ア
セテート(調製例158)(970mg,2.04mm
ol)および水酸化パラジウム(80mg)の混合物
を、約1kg/cm2(15psi)でそして室温で2
0時間水素化した。反応混合物をホワットマン(Wha
tman)(登録商標)ファイバーで濾過し、そして濾
液を減圧下で蒸発し、所望の化合物を得た(680m
g,95%)。
【0366】
【化289】 調製例160 N−(1H−インドール−5−イルメチル)−2−[6
−メチル−2−オキソ−3−({[(2R)−1−テト
ラヒドロ−2H−ピラン4−イル−2−ピロリジニル]
メチル}アミノ)−1(2H)−ピラジニル]アセトア
ミド
【0367】
【化290】 標題の化合物を、2−[6−メチル−2−オキソ−3−
({[(2R)−1−テトラヒドロ−2H−ピラン4−
イル−2−ピロリジニル]メチル}アミノ)−1(2
H)−ピラジニル]酢酸塩酸塩(調製例159)および
1H−インドール−5−イルメチルアミン(調製例8)
から、調製例45に記載の方法と同様の方法を用い、白
色の粉末として得た(680mg,95%)。
【0368】
【化291】 実施例37 2−[5−({[(2R,4R)−1−シクロペンチル
−4−メチルピペリジニル]メチル}アミノ)−2−メ
チル−6−オキソ−1(6H)−ピラジニル]−N−
(1H−インドール−4−イルメチル)アセトアミド
【0369】
【化292】 調製例161 ベンジル 2−[3−クロロ−5−({[(2R,4
R)−1−シクロペンチル−4−メチルピペリジニル]
メチル}アミノ)−2−メチル−6−オキソ−1(6
H)−ピラジニル]アセテート
【0370】
【化293】 テトラヒドロフラン(30ml)中の、(2R,4R)
−4−メチル−2−ピペリジンカルボキサミド(調製例
86にて製造されたもの)(5.0g,粗原料)、シク
ロペンタノン(3.1mg,35mmol)、トリアセ
トキシボロヒドロ化ナトリウム(9.5g,45.5m
mol)および酢酸(2ml,35mmol)の混合物
を室温にて一晩撹拌した。反応混合物を減圧下で蒸発
し、粗カルボキサミド(6g)を得た。この中間製品
(3g)をテトラヒドロフランに懸濁し、水素化アルミ
ニウム リチウム(17ml,テトラヒドロフラン中に
1M,17mmol)を加え、そして還流下で18時間
加熱した。冷却した反応物に水を加え、混合物を硫酸マ
グネシウムで乾燥し、そして濾過し、酢酸エチルで充分
に洗浄した。全濾液を減圧下で濃縮し、そして残留物を
酢酸エチル(12ml)に再度溶解した。トリエチルア
ミン(1.3ml,9mmol)およびベンジル2−
[3,5−ジクロロ−2−メチル−6−オキソ−1(6
H)−ピラジニル]アセテート(調製例17)(2.0
g,6.11mmol)を加え、そして反応物を還流下
で20時間加熱した。冷却した混合物を減圧下で濃縮
し、そして残留物を酢酸エチル:ペンタン(5:95)
を展開剤として用いたシリカゲルのカラムクロマトグラ
フにより精製し、標題の化合物を白色固体として得た
(850mg,12%)。
【0371】
【化294】 調製例162 2−[5−({[(2R,4R)−1−シクロペンチル
−4−メチルピペリジニル]メチル}アミノ)−2−メ
チル−6−オキソ−1(6H)−ピラジニル]−N−
(1H−インドール−4−イルメチル)アセトアミド
【0372】
【化295】 メタノール(6ml)中の、ベンジル 2−[3−クロ
ロ−5−({[(2R,4R)−1−シクロペンチル−
4−メチルピペリジニル]メチル}アミノ)−2−メチ
ル−6−オキソ−1(6H)−ピラジニル]アセテート
(調製例161)(320mg,0.66mmol)お
よび水酸化パラジウム(85mg)の混合物を、約1k
g/cm2(15psi)でそして室温で一晩水素化し
た。不完全な反応物を濾過し、濾液を減圧下で蒸発し、
そして残留物をメタノール(8ml)に溶解した。水酸
化パラジウム(85mg)を加えそして約2kg/cm
2(30psi)で室温で一晩水素化した。反応混合物
をホワットマン(Whatman)(登録商標)ファイ
バーで濾過し、濾液を減圧下で蒸発し、200mgの油
を得た。1H−インドール−5−イルメチルアミン(調
製例8)(85mg,0.56mmol)、HOBT
(78mg,0.56mmol)、WSCDI.HCl
(111mg,0.56mmol)およびN−メチルモ
ルホリン(96ml,0.87mmol)の混合物を、
ジクロロメタン(6ml)中の酸の中間製品の溶液に加
え、そして反応物を室温で20時間撹拌した。反応混合
物を直接シリカ カラムに充填し,ジクロロメタン:メ
タノール:0.88アンモニア(95:5:0.5)を
展開剤として用いて精製し、標題の化合物を白色粉末と
して得た(22mg,8%)。
【0373】
【化296】 実施例38 N−(1H−ベンゾイミダゾール−6−イルメチル)−
2−[3−({[(2R)−1−イソブチルピロリジニ
ル]メチル}アミノ)−6−メチル−2−オキソ−1
(2H)−ピラジニル]アセトアミド
【0374】
【化297】 調製例163 N−(1H−ベンゾイミダゾール−6−イルメチル)−
2−[3−({[(2R)−1−イソブチルピロリジニ
ル]メチル}アミノ)−6−メチル−2−オキソ−1
(2H)−ピラジニル]アセトアミド
【0375】
【化298】 HOBT(25mg,0.19mmol)、WSCD
I.HCl(31mg,0.16mmol)、N−メチ
ルモルホリン(41ml,0.37mmol)および1
H−ベンゾイミダゾール−6−イルメチルアミン(21
mg,0.14mmol)を、N,N−ジメチルホルム
アミド(2ml)中の、2−[3−({[(2R)−1
−イソブチルピロリジニル]メチル}アミノ)−6−メ
チル−2−オキソ−1(2H)−ピラジニル]酢酸(調
製例62)(40mg,0.12mmol)の溶液に加
え、そして反応物を室温で一晩撹拌した。混合物を減圧
下で蒸発し、そして残留物をシリカゲルに予備吸着し、
次いでシリカゲルによるカラムクロマトグラフにより、
ジクロロメタン:メタノール:0.88アンモニア(9
5:5:0.5)を展開剤として用いて精製し、標題の
化合物を得た(6mg,10%)。
【0376】
【化299】 実施例39 N−(1H−ベンゾイミダゾール−6−イルメチル)−
2−[3−({[(2R)−1−シクロペンチルピロリ
ジニル]}アミノ)−6−メチル−2−オキソ−1(2
H)−ピラジニル]アセトアミド
【0377】
【化300】 調製例164 N−(1H−ベンゾイミダゾール−6−イルメチル)−
2−[3−({[(2R)−1−シクロペンチルピロリ
ジニル]}アミノ)−6−メチル−2−オキソ−1(2
H)−ピラジニル]アセトアミド
【0378】
【化301】 標題の化合物を、2−[3−({[(2R)−1−シク
ロペンチル−2−ピロリジニル]メチル}アミノ)−6
−メチル−2−オキソ−1(2H)−ピラジニル]酢酸
塩酸塩(調製例145)および1H−ベンゾイミダゾー
ル−6−イルメチルアミンから、調製例163に記載の
方法を用い、白色の泡として得た(42%)。
【0379】
【化302】 略語 DIBAL 水素化ジイソブチル アルミニウム HOTB 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物 LRMS 低解像度質量分光分析 TFA トリフルオロ酢酸 TMSCN シアン化トリメチル シリル WSCDI.HCl 塩酸1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチル カルボジイミド 本発明の化合物の生物学的活性は次ぎの試験法によって
決定した。
【0380】クロモジェニック分析 トロンビン、トリプシン、プラスミン或いは、Xa因子
の阻害性は96穴のプレート クロモジェニック アッ
セイによって測定した。阻害性のパーセンテージ及び、
IC50は8種類の濃度の3個のサンプルによる用量作用
曲線から計算した。基質のKm及び、IC50から各阻害
物質のKiを計算した。全ての分析は50mM HEP
ES及び150mM食塩からなる全培養基200μlを
用いてpH8.0で行い、全ての化合物の希釈物は基質
を加える前に、酵素を用いて室温で15分間予備培養し
た。30℃で30分間培養した後、96穴プレートリー
ダーで405nmでO.D.を測定した。トロンビン活
性はウシのトロンビン及びS2238(H−D−Phe
−Pip−Arg−pNA)を用いて測定し、ウシの膵
臓トリプシンはS2222(Benz−Isoleu−
Glu−Gly−Arg−pNA)で分析し、ウシの血
漿プラスミンはChromozym PL(Tosyl
−Gly−Pro−Lys−pNA)で分析し、ウシの
Xa因子はpH7.5に緩衝した50mMのTris、
150mMの食塩中でS2222を用いて分析した。
【0381】クロッティング分析 トロンビン時間(TT)及び活性化部分トロンボプラス
チン時間(APTT)はAutomated Coag
ulation Laboratory(ACL)によ
り、Instrumentation Laborat
ories(IL)試験TT試薬及びIL試験APTT
(エラグ酸)試薬をそれぞれ用いて、製造業者の指示に
従って測定した。
【0382】In Vitro プールされたラットの血漿(クエン酸添加)のアリコー
ト1mlに、一定濃度範囲の各種の化合物の1/100
容積を加え、そしてこれらの混合物を室温で15分間予
備培養し、その後TT及びAPTTを測定した。
【0383】Ex Vivo 各化合物をラットに経口、静脈注射或いは十二指腸注入
により投与した。投与前及び投与後の血液サンプルをク
エン酸溶液に採取し、そして血漿を製造した。TT及び
APTTをIn Vitroアッセイで行ったように測
定した。
【0384】具体的実施例として示した全ての化合物
は、トロンビンに対しKi<3×10 -7Mの阻害活性が
in vitroで測定され、又トリプシンに対しKi
>1×10-5Mの阻害効力有効性がin vitroで
測定された事を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61P 7/02 A61P 9/00 9/00 C07D 401/12 C07D 401/12 403/12 403/12 403/14 403/14 405/14 405/14 C07K 5/06 C07K 5/06 A61K 37/02 (72)発明者 アラン・ダニエル・ブラウン イギリス国ケント シーティー13・9エ ヌジェイ,サンドウィッチ,ラムズゲー ト・ロード,ファイザー・セントラル・ リサーチ (72)発明者 エリザベート・コレット・ルイーズ・ゴ ーティエ イギリス国ケント シーティー13・9エ ヌジェイ,サンドウィッチ,ラムズゲー ト・ロード,ファイザー・セントラル・ リサーチ (72)発明者 ジュリアン・ダンカン・スミス イギリス国ケント シーティー13・9エ ヌジェイ,サンドウィッチ,ラムズゲー ト・ロード,ファイザー・セントラル・ リサーチ (72)発明者 アンドリュー・ブライアン・マケルロイ イギリス国ケント シーティー13・9エ ヌジェイ,サンドウィッチ,ラムズゲー ト・ロード,ファイザー・セントラル・ リサーチ (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 401/14 C07D 401/12 C07D 403/12 C07D 403/14 C07D 405/14 C07K 5/06 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (30)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式Iの化合物: 【化1】 [式中: R1は、水素、C1〜C4アルキル、ペルフルオロC1〜C
    4アルキル、OC1〜C4アルキル、フルオロまたはクロ
    ロであり; R2は、水素、CH3またはCF3であり; R3は、水素、C1〜C4アルキル、ペルフルオロC1〜C
    4アルキル、OC1〜C4アルキル、フルオロまたはクロ
    ロであり; R4は、水素またはC1〜C4アルキルであり; R5は、水素またはC1〜C4アルキルであり; R6は、水素、フルオロ、クロロ、C1〜C6アルキル、
    3〜C6炭素環、またはC3〜C6炭素環C1〜C4アルキ
    ルであり、ここでアルキルおよび炭素環は所望によりC
    1〜C4アルキルまたはフルオロで置換されていてもよ
    く、炭素環は0、1またはそれ以上の二重結合を含み; あるいはR5とR6は一緒に2または3個の炭素原子を含
    む架橋鎖を形成し; Yは、水素、クロロ、フルオロ、ブロモ、メチルまたは
    CF3であり; Vは、CまたはNであり; WおよびXは独立して、CH、CF、CClまたはNで
    あり; B−A−は下記のフラグメントのいずれか1つであり: 【化2】 これらにおいて: R8およびR9は独立して、水素、−(CH2m
    (R10)(R11)、または−CH2O−(CH22
    (R10)(R11)であるか、あるいはR8とR9は一緒に
    N(R12)を含む4〜6員環を形成し; mは0、1または2であり、ただしmが1または2であ
    る場合Aは−C(R8)(R9)−を表し; R10およびR11は独立して、水素、または所望により鎖
    中もしくは鎖末端に酸素原子を含んでもよいC1〜C4
    ルキルから選択され; あるいはR10およびR11はそれらが結合している窒素原
    子と一緒に4〜6員飽和複素環を形成し、環が6員環で
    ある場合は所望により1個の酸素原子またはN(R12
    として存在する窒素原子をさらに1個含むことができ; R12は、水素、または所望により鎖中もしくは鎖末端に
    酸素原子を含んでもよいC1〜C4アルキルであり; Bはフェニルであるか、または酸素、硫黄および窒素か
    ら独立して選択される異種原子を最高2個含んでいても
    よい5もしくは6員芳香族複素環であり; R7は(Bがフェニルまたは芳香族複素環である場
    合)、1個またはそれ以上の水素、C1〜C6アルキル、
    ペルフルオロC1〜C6アルキル、OC1〜C6アルキル、
    ペルフルオロOC1〜C6アルキル、フルオロ、クロロ、
    または下記のフラグメントのいずれか1つであり: −(CH2p−O−(CH22N(R10)(R11) {ここでR10およびR11は前記に定義したものであり、
    pは0または1である}; 【化3】 {ここでQはそれが結合している炭素原子と一緒に、1
    個の窒素原子を含む5もしくは6員複素環であり、該複
    素環は所望によりC1〜C4アルキルで置換されていても
    よく、qは1または2である}; −(CH2r−C(R13)(R14)−(CH2s−N(R15)(R16) {ここでrおよびsは独立して0、1または2であり、 R13およびR14は独立して、水素、または所望により鎖
    中もしくは鎖末端に1個の酸素原子を含んでもよいC1
    〜C4アルキルであるか、あるいはR13およびR14はそ
    れらが結合している炭素原子と一緒に4〜6員飽和炭素
    環を形成し; R15およびR16は独立して、水素、または所望により鎖
    中もしくは鎖末端に酸素原子を含んでもよいC1〜C4
    ルキルから選択されるか、あるいはR15およびR16はそ
    れらが結合している窒素原子と一緒に4〜6員飽和複素
    環を形成し; あるいはR13またはR14の一方、およびR15またはR16
    の一方はそれらが結合している炭素原子および窒素原子
    と一緒に4〜6員飽和複素環を形成し、この場合R13
    たはR14の他方は水素またはC1〜C4アルキルであり、
    15またはR16の他方は水素、または所望により鎖中も
    しくは鎖末端に酸素原子を含んでもよいC1〜C4アルキ
    ルである}; あるいはR7−Bは下記の二環式フラグメント(これら
    においてR12は前記に定義したものである)を表し: 【化4】 ただし、R7、R8およびR9がすべて水素であることは
    できず、R7、R8およびR9のうち1個のみが1個の窒
    素原子を含み、またはR8とR9が一緒に環を形成してい
    る場合、該環は窒素原子を1個だけ含み、R8またはR9
    のうち一方は2個の窒素原子を含む下記のフラグメント
    であってもよく: 【化5】 あるいはBは、1または2個の異種原子を含む4〜7員
    飽和または部分飽和複素環であり、異種原子のうち少な
    くとも1個は窒素であり、異種原子を2個含む場合、他
    の1個は独立して酸素、硫黄および窒素から選択され;
    その際R7は(Bが飽和または部分飽和複素環である場
    合)1個またはそれ以上のC1〜C6アルキル、C3〜C6
    炭素環、またはC3〜C6炭素環C1〜C4アルキルであ
    り、該炭素環は0、1個またはそれ以上の二重結合を含
    み、アルキルおよび炭素環は酸素、硫黄および窒素から
    選択される異種原子を所望により1個含んでいてもよ
    く、さらに1個またはそれ以上のフルオロ、または所望
    によりアルキル鎖中もしくは鎖末端に酸素原子を含んで
    もよいC1〜C4アルキルで所望により置換されていても
    よい] およびその薬剤学的に許容しうる塩。
  2. 【請求項2】 R1が水素またはメチルである、請求項
    1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R2が水素またはメチルである、請求項
    1または2記載の化合物。
  4. 【請求項4】 R3が水素またはメチルである、請求項
    1〜3のいずれか1項記載の化合物。
  5. 【請求項5】 R4が水素である、請求項1〜4のいず
    れか1項記載の化合物。
  6. 【請求項6】 R5が水素である、請求項1〜5のいず
    れか1項記載の化合物。
  7. 【請求項7】 R6が所望によりフルオロで置換されて
    いてもよいC1〜C6アルキルまたはC3〜C6炭素環であ
    るか、あるいはR5とR6は一緒に2または3個の炭素原
    子を含む架橋鎖を形成している、請求項1〜6のいずれ
    か1項記載の化合物。
  8. 【請求項8】 Yが水素、クロロまたはブロモである、
    請求項1〜7のいずれか1項記載の化合物。
  9. 【請求項9】 WがCHまたはNである、請求項1〜8
    のいずれか1項記載の化合物。
  10. 【請求項10】 XがCHまたはNである、請求項1〜
    9のいずれか1項記載の化合物。
  11. 【請求項11】 B−A−がB−CH2−C(R8)(R
    9)を表し、ここでR8およびR9は独立して、水素、−
    (CH2mN(R10)(R11)、または−CH2O−
    (CH22N(R10)(R11)であるか、あるいはR8
    とR9は一緒にN(R12)を含む4〜6員環を形成し、
    mは0、1または2であり、ただしmが1または2であ
    る場合Aは−C(R8)(R9)−を表す、請求項1〜1
    0のいずれか1項記載の化合物。
  12. 【請求項12】 C*がキラルである場合、B−CH2
    *(R8)(R9)がS−鏡像異性体を表す、請求項1
    1記載の化合物。
  13. 【請求項13】 Bがフェニルである、請求項11また
    は12記載の化合物。
  14. 【請求項14】 mが1である、請求項1〜13のいず
    れか1項記載の化合物。
  15. 【請求項15】 R10およびR11が独立して、水素、ま
    たは所望により鎖中に酸素原子を含んでもよいC1〜C4
    アルキルを表すか、あるいはR10およびR11はそれらが
    結合している窒素原子と一緒に5または6員複素環を形
    成し、環が6員環である場合は所望により1個の酸素原
    子または窒素原子を含むことができる、請求項1〜14
    のいずれか1項記載の化合物。
  16. 【請求項16】 R12が水素、または所望により鎖中も
    しくは鎖末端に酸素原子を含んでもよいC1〜C4アルキ
    ルである、請求項1〜15のいずれか1項記載の化合
    物。
  17. 【請求項17】 Bがフェニルであるか、または1個の
    窒素原子を含む6員芳香族複素環であり、フェニルまた
    は複素環はフルオロ、クロロ、C1〜C4アルキル、また
    はOC1〜C4アルキルで置換されていてもよい、請求項
    1〜16のいずれか1項記載の化合物。
  18. 【請求項18】 Bがフェニルであり、R7が−(C
    2r−C(R13)(R14)−(CH2s−N(R15
    (R16)であり、ここでr、sおよびR13〜R16は請求
    項1に定義したものである、請求項1〜13のいずれか
    1項記載の化合物。
  19. 【請求項19】 Bが1または2個の異種原子を含む4
    〜7員飽和または部分飽和複素環であり、異種原子のう
    ち少なくとも1個は窒素であり、他方は独立して酸素、
    硫黄および窒素から選択され;R7がR17であり、これ
    は複素環の窒素原子において置換されており、1個また
    はそれ以上のC1〜C6アルキル、C3〜C6炭素環、また
    はC3〜C6炭素環C1〜C4アルキルから選択され、該炭
    素環は0、1個またはそれ以上の二重結合を含み、アル
    キルおよび炭素環は酸素、硫黄および窒素から選択され
    る異種原子を所望により1個含んでいてもよく、さらに
    1個またはそれ以上のフルオロ、または所望によりアル
    キル鎖中もしくは鎖末端に酸素原子を含んでもよいC1
    〜C4アルキルで所望により置換されていてもよい、請
    求項1〜10のいずれか1項記載の化合物。
  20. 【請求項20】 飽和または部分飽和複素環が所望によ
    りさらにR18で置換されていてもよく、これは独立して
    1個またはそれ以上のC1〜C6アルキルおよびペルフル
    オロC1〜C6アルキルから選択され、アルキルは所望に
    より鎖中もしくは鎖末端に酸素原子を含んでもよい、請
    求項19記載の化合物。
  21. 【請求項21】 R17がシクロプロピルメチルである、
    請求項19または20記載の化合物。
  22. 【請求項22】 複素環が5または6員飽和複素環であ
    る、請求項19〜21のいずれか1項記載の化合物。
  23. 【請求項23】 B−AがB−C(R8)(R9)であ
    る、請求項19〜22のいずれか1項記載の化合物。
  24. 【請求項24】 R7−B−Aが下記の基よりなる群か
    ら選択される、請求項1〜23のいずれか1項記載の化
    合物: 【化6】
  25. 【請求項25】 基(a)〜(k)が下記のものから選
    択される、請求項24記載の化合物: 基(a) 【化7】 基(b) 【化8】 基(c) 【化9】 基(d) 【化10】 基(e) 【化11】 基(f) 【化12】 基(g) 【化13】 基(h) 【化14】 基(i) 【化15】 基(j) 【化16】 基(k) 【化17】
  26. 【請求項26】 下記よりなる群から選択される、請求
    項1〜25のいずれか1項記載の化合物: (R,S)−2−[3−[(2−アミノ−1−ベンジル
    エチル)アミノ]−6−メチル−2−オキソ−1(2
    H)−ピリジニル]−N−(1H−インドール−5−イ
    ルメチル)アセトアミド; 2−[3−(3−[(ジメチルアミノ)メチル]フェネ
    チルアミノ)−6−メチル−2−オキソ−1(2H)−
    ピラジニル]−N−(1H−インドール−5−イルメチ
    ル)アセトアミド; 2−[3−クロロ−5−(3−[(ジメチルアミノ)メ
    チル]フェネチルアミノ)−2−メチル−6−オキソ−
    1(6H)−ピラジニル]−N−(1H−インドール−
    5−イルメチル)アセトアミド; 2−[3−[(1S)−1−ベンジル−2−(ジメチル
    アミノ)エチル]アミノ−6−メチル−2−オキソ−1
    (2H)−ピラジニル]−N−(1H−インドール−5
    −イルメチル)アセトアミド; 2−[3−[(1S)−1−ベンジル−2−(ジメチル
    アミノ)エチル]アミノ−5−クロロ−6−メチル−2
    −オキソ−1(2H)−ピラジニル]−N−(1H−イ
    ンドール−5−イルメチル)アセトアミド; 2−[3−{[(2R,S)−3−(ジメチルアミノ)
    −2−フェニルプロピル]アミノ}−6−メチル−2−
    オキソ−1(2H)−ピラジニル]−N−(1H−イン
    ドール−5−イルメチル)アセトアミド; N−[(3−メチル−1H−インドール−5−イル)メ
    チル]−2−[6−メチル−3−([3−[(メチルア
    ミノ)メチル]フェネチル]アミノ)−2−オキソ−1
    (2H)−ピラジニル]アセトアミド; 2−[3−{[(1S)−1−ベンジル−2−(ジメチ
    ルアミノ)エチル]アミノ}−6−メチル−2−オキソ
    −1(2H)−ピラジニル]−N−[(6−メチル−1
    H−インダゾール−5−イル)メチル]アセトアミド; 2−[3−{[3−(3−アゼチジニル)フェネチル]
    アミノ}−6−メチル−2−オキソ−1(2H)−ピラ
    ジニル]−N−[(3−メチル−1H−インドール−5
    −イル)メチル]アセトアミド; N−[(3−メチル−1H−インドール−5−イル)メ
    チル]−2−[6−メチル−3−{[3−(1−メチル
    −3−アゼチジニル)フェネチル]アミノ}−2−オキ
    ソ−1(2H)−ピラジニル]アセトアミド; 2−[3−[(3−{[(2−メトキシエチル)アミ
    ノ]メチル}フェネチル)アミノ]−6−メチル−2−
    オキソ−1(2H)−ピラジニル]−N−[(3−メチ
    ル−1H−インドール−5−イル)メチル]アセトアミ
    ド; 2−[3−({[(2R)−1−(シクロプロピルメチ
    ル)ピロリジニル]メチル}アミノ)−6−メチル−2
    −オキソ−1(2H)−ピラジニル]−N−[(3−メ
    チル−1H−インドール−5−イル)メチル]アセトア
    ミド; 2−[3−({[(2R)−1−シクロペンチルピロリ
    ジニル]メチル}アミノ)−6−メチル−2−オキソ−
    1(2H)−ピラジニル]−N−[(3−メチル−1H
    −インドール−5−イル)メチル]アセトアミド; N−[(3−メチル−1H−インドール−5−イル)メ
    チル]−2−[6−メチル−2−オキソ−3−
    ({[(2R)−1−テトラヒドロ−2H−ピラン−4
    −イルピロリジニル]メチル}アミノ)−1(2H)−
    ピラジニル]アセトアミド; N−[(3−メチル−1H−インドール−5−イル)メ
    チル]−2−[6−メチル−3−[({(2R)−1−
    [(1−メチルシクロプロピル)メチル]ピロリジニ
    ル}メチル)アミノ]−2−オキソ−1(2H)−ピラ
    ジニル]アセトアミド; 2−[3−({[(2R)−1−(2−メトキシエチ
    ル)ピロリジニル]メチル}アミノ)−6−メチル−2
    −オキソ−1(2H)−ピラジニル]−N−[(3−メ
    チル−1H−インドール−5−イル)メチル]アセトア
    ミド; N−[(3−メチル−1H−インドール−5−イル)メ
    チル]−2−[6−メチル−3−({[(2R)−1−
    ネオペンチルピロリジニル]メチル}アミノ)−2−オ
    キソ−1(2H)−ピラジニル]アセトアミド; 2−[3−({[(2R)−1−イソブチルピロリジニ
    ル]メチル}アミノ)−6−メチル−2−オキソ−1
    (2H)−ピラジニル]−N−[(3−メチル−1H−
    インドール−5−イル)メチル]アセトアミド; 2−[3−({[(2R)−1−(2−メトキシエチ
    ル)ピロリジニル]メチル}アミノ)−6−メチル−2
    −オキソ−1(2H)−ピラジニル]−N−[(3−メ
    チル−1H−インドール−5−イル)メチル]アセトア
    ミド; 2−[3−({[(2R)−1−シクロペンチルピロリ
    ジニル]メチル}アミノ)−6−メチル−2−オキソ−
    1(2H)−ピラジニル]−N−[(3−メチル−1H
    −インドール−5−イル)メチル]アセトアミド; 2−[3−({[(2R)−1−(シクロプロピルメチ
    ル)ピペリジニル]メチル}アミノ)−6−メチル−2
    −オキソ−1(2H)−ピラジニル]−N−[(3−メ
    チル−1H−インドール−5−イル)メチル]アセトア
    ミド; およびその薬剤学的に許容しうる塩。
  27. 【請求項27】 下記よりなる群から選択される、請求
    項26記載の化合物: 2−[3−(3−[(ジメチルアミノ)メチル]フェネ
    チルアミノ)−6−メチル−2−オキソ−1(2H)−
    ピラジニル]−N−(1H−インドール−5−イルメチ
    ル)アセトアミド; 2−[3−[(1S)−1−ベンジル−2−(ジメチル
    アミノ)エチル]アミノ−6−メチル−2−オキソ−1
    (2H)−ピラジニル]−N−(1H−インドール−5
    −イルメチル)アセトアミド; N−[(3−メチル−1H−インドール−5−イル)メ
    チル]−2−[6−メチル−3−([3−[(メチルア
    ミノ)メチル]フェネチル]アミノ)−2−オキソ−1
    (2H)−ピラジニル]アセトアミド; 2−[3−[(3−{[(2−メトキシエチル)アミ
    ノ]メチル}フェネチル)アミノ]−6−メチル−2−
    オキソ−1(2H)−ピラジニル]−N−[(3−メチ
    ル−1H−インドール−5−イル)メチル]アセトアミ
    ド; 2−[3−({[(2R)−1−(シクロプロピルメチ
    ル)ピロリジニル]メチル}アミノ)−6−メチル−2
    −オキソ−1(2H)−ピラジニル]−N−[(3−メ
    チル−1H−インドール−5−イル)メチル]アセトア
    ミド; 2−[3−({[(2R)−1−シクロペンチルピロリ
    ジニル]メチル}アミノ)−6−メチル−2−オキソ−
    1(2H)−ピラジニル]−N−[(3−メチル−1H
    −インドール−5−イル)メチル]アセトアミド; 2−[3−({[(2R)−1−イソブチルピロリジニ
    ル]メチル}アミノ)−6−メチル−2−オキソ−1
    (2H)−ピラジニル]−N−[(3−メチル−1H−
    インドール−5−イル)メチル]アセトアミド; およびその薬剤学的に許容しうる塩。
  28. 【請求項28】 請求項1〜27のいずれか1項記載の
    式(I)の化合物またはその薬剤学的に許容しうる塩
    を、薬剤学的に許容しうるキャリヤーと共に含む薬剤組
    成物。
  29. 【請求項29】 医薬に使用するための、請求項1〜2
    8のいずれか1項記載の式(I)の化合物またはその薬
    剤学的に許容しうる塩。
  30. 【請求項30】 手術、重病、麻痺、悪性疾患、長期固
    定性外傷、下肢ギブス着用、または下肢もしくは骨盤の
    骨折の後の深部静脈血栓症(DVT);反復性DVT;
    前病歴がある場合の妊娠中DVT;血栓崩壊療法後の再
    閉塞;慢性動脈閉塞;末梢血管疾患;急性心筋梗塞;不
    安定狭心症;動脈細動;血栓症性発作;一過性虚血性発
    作;播種性血管内凝固;体外回路における凝固;動静脈
    シャントおよび血管グラフト(冠動脈バイパスグラフト
    を含む)の閉塞;血管形成術後の再狭窄および閉塞;神
    経変性性障害;炎症性障害;あるいは瘢痕形成を治療ま
    たは予防するための医薬の製造における、請求項1〜2
    8のいずれか1項記載の式(I)の化合物またはその薬
    剤学的に許容しうる塩の使用。
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