JP3257519B2 - 静電保護素子回路、静電保護回路を有する半導体装置 - Google Patents

静電保護素子回路、静電保護回路を有する半導体装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に関す
るものであり、特に詳しくは、は静電保護素子回路を含
む半導体装置であって、当該静電保護素子回路に於ける
MOSトランジスタのウェルの構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種の静電保護素子回路では、半導体
装置内に形成された演算素子回路等を含む内部回路を保
護するために、当該半導体装置内に同時に形成配置され
ているものであり、その構成としては、例えば、N型M
OSトランジスタと、P型MOSトランジスタを組み合
わせた回路が用いられており、当該静電保護機能は、N
型MOSトランジスタのスナップバック特性、及びソー
スまたはドレインと基板間のPN接合特性と、P型MO
SトランジスタのソースまたはドレインとNウェル間の
PN接合特性とを利用することが重要な要素の一つとな
っている。
【0003】通常、静電保護素子回路内のN型MOSト
ランジスタは、図6に示すように、内部回路である当該
演算回路素子と同じ構造を持つN型MOSトランジスタ
が採用されている。即ち、P型半導体基板上1にP型ウ
ェル2及びVt調整用P型不純物領域4が存在し、ゲー
ト酸化膜5、ゲート電極6、ソース及びドレイン7でN
型MOSトランジスタが形成される。
【0004】また、図7のように、ソース及びドレイン
7の直下にN型ウェル11を形成し、内部回路のMOS
トランジスタより、スナップバックを起こしやすくする
ことで、静電保護能力を向上させるという手法が採用さ
れている。しかしながら、近年微細化が進むにつれ、素
子のウェル領域に於けるウェル濃度が高くなって来てい
る。
【0005】処で、ウェル領域の濃度が高くなると、P
N接合はリークしやすくなり、PN接合特性を利用した
静電保護能力は向上するが、N型MOSトランジスタ
は、ウェル濃度が高くなるとウェルの電位変化が起こり
にくくなり、スナップバック特性を起こしにくくなる。
その結果スナップバック特性を利用した静電保護能力は
低下する。
【0006】一方、特開平08−306811号公報で
は、入力保護トランジスタの容量を小さくするために、
保護素子部のウェル濃度を内部回路のウェル濃度より低
くすることを開示している。この技術では、N型MOS
トランジスタのウェル濃度が低いため、例えば、ESD
(Electro Static Discharge) 印加により接合リーク電
流が流れた場合、ウェルの電位変化が容易に起こり、ス
ナップバック特性を利用した静電保護能力は増加する。
しかし、PN接合耐圧は増加するため、PN接合を使用
した、静電保護能力は低下する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来例である
特開平08−306811号公報では、容量を減らすた
めに入力保護トランジスタのソース及びドレイン回りの
ウェル濃度を低くしているので、ソース及びドレインの
空乏層が広がりやすくなり、PN接合の耐圧が上昇す
る。
【0008】一方、PN接合耐圧が高くなると、ESD
が印加されたとき、接合リーク電流が流れにくくなり、
PN接合を利用した静電保護能力が低下するという問題
がある。また、近年、素子の微細化が進むにつれ、ゲー
ト酸化膜が薄くなっている。N型MOSトランジスタで
は、ウェル濃度が低い場合は、ウェルの電位変化が起こ
りやすい。
【0009】従って、スナップバックを起こすのに必要
な接合リーク電流が流れれば、スナップバックを起こし
やすい。しかし、PN接合耐圧が高い為、スナップバッ
クを起こす前に薄いゲート酸化膜を破壊してしまうとい
う問題もある。また、特開平08−306811号公報
では、ウェル濃度が低いため、ラッチアップを起こしや
すいという問題もあった。
【0010】従って、本発明の目的は、上記した従来技
術の欠点を改良し、素子の微細化に伴いウェルの濃度が
高くなった場合でも、静電保護能力の高い静電保護素子
回路及び係る静電保護素子回路を使用した半導体装置を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成する為、以下に示す様な基本的な技術構成を採用す
るものである。即ち、N型MOSトランジスタとP型M
OSトランジスタとから構成されている静電保護素子回
路であって、当該静電保護素子回路に含まれるN型MO
Sトランジスタのチャネル形成領域下方部のウェル濃度
が、当該静電保護素子回路以外の回路に含まれるN型M
OSトランジスタに於けるチャネル形成領域下方部のウ
ェル濃度より薄くかつ、当該静電保護素子回路に含まれ
るN型MOSトランジスタのチャネル形成領域下方部以
外のウェル濃度より薄くなるように構成されている静電
保護素子回路であり、又別の態様としては、係る静電保
護素子回路を含む半導体装置である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係る当該静電保護素子回
路及び当該静電保護素子回路を使用した半導体装置は、
上記した様な技術構成を採用しているので、静電保護素
子回路に含まれるN型MOSトランジスタのチャネル形
成領域直下のウェル濃度が、静電保護素子以外の回路に
含まれるN型MOSトランジスタのチャネル形成領域直
下のウェル濃度より薄いこと、又、当該静電保護素子回
路に含まれるP型MOSトランジスタのチャネル形成領
域直下のウェル濃度が、静電保護素子以外の回路に含ま
れるP型MOSトランジスタのチャネル形成領域直下の
ウェル濃度以上であることを構成上の特徴としている。
【0013】そして、本発明に於いては、上記した構成
に基づいて、静電保護素子回路に含まれるN型MOSト
ランジスタのチャネル形成領域直下のウェル濃度を低く
し、またソース及びドレイン直下のウェル濃度を高くす
ることにより、スナップバック特性を起こしやすくする
環境が創設される事になる。従って、N型MOSトラン
ジスタの静電保護能力が向上する効果を有する。
【0014】また、PN接合特性を利用するP型MOS
トランジスタでは、静電保護素子以外の回路に含まれる
P型MOSトランジスタのウェル濃度と同じか或いは濃
くすることが、PN接合耐圧を低く保つ環境の創設に重
要な機能を果たす事になる。従って、P型MOSトラン
ジスタの静電保護素子能力を保持できるという効果を有
する。
【0015】
【実施例】以下に、本発明に係る静電保護素子回路及び
当該静電保護素子回路を使用した半導体装置の一具体例
の構成を図面を参照しながら詳細に説明する。即ち、図
1及び図2は、本発明に係る静電保護素子回路の一具体
例の構成を示す断面図であって、図中、図1に示される
N型MOSトランジスタと図2に示されるP型MOSト
ランジスタとから構成されている静電保護素子回路であ
って、当該静電保護素子回路に含まれるN型MOSトラ
ンジスタ20のチャネル形成領域下方部のウェル領域3
に於けるウェル濃度が、当該静電保護素子回路20以外
の回路に含まれるN型MOSトランジスタ(図示せず)
に於けるチャネル形成領域下方部のウェル濃度より薄く
なるように構成されている静電保護素子回路がしめされ
ており、又当該N型MOSトランジスタ20に於けるチ
ャネル形成領域下方部3に設けられている当該ウェル
は、P型の低濃度不純物領域で構成されている事が望ま
しい。
【0016】一方、当該静電保護素子回路に含まれる当
該P型MOSトランジスタ30のチャネル形成領域下方
部のウェル領域8’のウェル濃度が、当該静電保護素子
回路30以外の回路に含まれるP型MOSトランジスタ
(図示せず)に於けるチャネル形成領域下方部のウェル
領域に於けるウェル濃度と同等若しくはそれ以上のウェ
ル濃度を有している静電保護素子回路が示されている。
【0017】又、本発明に係る他の具体例に於いては、
図3に示す様に、当該静電保護素子回路に於ける該N型
MOSトランジスタ20のソース領域及びドレイン領域
7の下方部に、当該N型MOSトランジスタ20を構成
しているP型ウェルと同等深さを持ったN型不純物領域
11が存在するものである。本発明に係る当該静電保護
素子回路の更に他の具体例としては、図4に示す様に、
当該静電保護素子回路に含まれるN型MOSトランジス
タ20のチャネル形成領域下方部の低濃度ウェル領域3
の下層部分に、当該低濃度ウェル領域のウェル濃度より
も濃度が高い高濃度ウェル領域12が形成されているも
のである。
【0018】係る高濃度ウェル領域12は、P型不純物
領域で構成されている事が望ましい。本発明に係る更に
別の具体例としては、図5に示す様に、当該静電保護素
子回路に含まれるN型MOSトランジスタ20がP型半
導体基板1上にP型高濃度不純物領域層13が形成され
た当該P型半導体基板1の該P型高濃度不純物領域層1
3上に形成されていることが特徴である。
【0019】以下に、本発明に係る静電保護素子回路及
び当該静電保護素子回路を使用した半導体装置に関する
より詳細な具体例を図1乃至図5を参照しながら説明す
る。図1は本発明の静電保護回路部にあるN型MOSト
ランジスタの縦断面図である。P型半導体基板1上に3
×1017(atoms/cm3 )程度のP型ウェル2が存在し、
ゲート電極6の直下にはスナップバック特性を向上させ
るためのP型ウェルより濃度が低い1×1016(atoms/
cm3 )程度の低濃度P型不純物領域3と低濃度P型不純
物領域3より濃度が高い5×1017(atoms/cm3 )程度
のVt調整用P型不純物領域4が存在する。
【0020】さらにゲート酸化膜5、ゲート電極6、及
びソース及びドレイン7が存在し、N型MOSトランジ
スタ20を構成している。本MOSトランジスタ20は
ソース及びドレイン7の直下又は、その近傍の下方部分
及び側面に比較的に不純物濃度が高いP型ウェル2とV
t調整用P型不純物領域4が存在するため、接合耐圧を
低くすることができる。
【0021】従って、ESD印加が行われたとき、接合
リーク電流が流れ易い。また、ゲート電極6の直下に低
濃度P型不純物領域3が存在するため、接合リーク電流
が流れたとき、低濃度P型不純物領域3の電位変化が起
こりやすい。接合リーク電流が流れ易い及び低濃度P型
不純物領域3の電位変化が起こりやすいという2つの特
徴により、本発明のN型MOSトランジスタはスナップ
バックに入り易くなっており、静電保護能力が向上する
という効果がある。
【0022】図2は本発明の静電保護回路部にあるP型
MOSトランジスタ30の縦断面図である。P型半導体
基板1上にNウェル8、Vt調整用N型不純物領域9が
存在し、さらにゲート酸化膜5、ゲート電極6、及びソ
ース及びドレイン10が存在し、P型MOSトランジス
タ30を構成している。
【0023】このP型トランジスタ30の構造は静電保
護回路以外の、例えばLSI内部にあるP型MOSトラ
ンジスタの構造と同じである。P型MOSトランジスタ
30の場合、PN接合特性を利用して、静電保護を行っ
ている。従って、静電保護回路部のP型MOSトランジ
スタ30のウェル濃度は、N型ウェルの濃度が高いLS
I内部にあるP型MOSトランジスタと同じ3×1017
(atoms/cm3 )程度のウェル濃度にすることで、静電保
護能力を高く保つことができる。
【0024】また、静電保護回路部のP型MOSトラン
ジスタ30のウェル濃度を、静電保護回路以外のLSI
内部にあるP型MOSトランジスタNウェルの濃度より
高く設定しても高い静電保護能力が得られる。次に、本
発明に係る当該静電保護素子回路の第2の具体例につい
て説明する。図3は本発明に係る当該静電保護素子回路
に於ける第2の具体例の静電保護回路部にあるN型MO
Sトランジスタ20の縦断面図である。
【0025】つまり、本具体例に於いては、P型半導体
基板1上にP型ウェル2が存在し、ゲート電極6の回り
にあるソース及びドレイン7の直下若しくはその近傍の
下方部には3×1017(atoms/cm3 )程度のNウェル1
1が存在する。低濃度P型不純物領域3、Vt調整用P
型不純物領域4、ゲート酸化膜5、ゲート電極6、及び
ソース及びドレイン7は図1の第1の実施形態と同一で
ある。
【0026】本具体例に於いては、Nウェル11が存在
するため、ESD印加により接合リーク電流が流れたと
き、Nウェル直下のP型半導体基板1の電位変化を、N
ウェル11を通して、ソース及びドレインに伝えること
が可能になる。従って、第2の具体例では、第1の具体
例よりもN型MOSトランジスタはスナップバック特性
に入りやすく、静電保護能力も向上している。
【0027】次に、第3の具体例について説明する。図
4は本発明に係る静電保護素子回路の第3の具体例の構
成を示す断面図であり、静電保護回路部にあるN型MO
Sトランジスタ20の縦断面図である。本具体例に於い
ては、P型半導体基板1上にP型ウェル2が存在し、ゲ
ート電極6の回りにあるソース及びドレイン7の直下に
はNウェル11が存在する。
【0028】また、低濃度P型不純物領域3の直下若し
くはその近傍の下方部に3×1017(atoms/cm3 )程度
P型高濃度不純物領域12が存在する。Vt調整用P型
不純物領域4、ゲート酸化膜5、ゲート電極6、及びソ
ース及びドレイン7は図1の第1の実施形態と同一であ
る。本具体例に於いては、低濃度P型不純物領域3の下
部に、更にP型高濃度不純物領域12が存在するため、
静電保護能力を維持したまま、ラッチアップ耐性が強く
なるという効果がある。
【0029】又、本発明に係る当該静電保護素子回路
の、第4の実施形態について説明する。即ち、図5は本
発明に係る第4の具体例に係る静電保護回路部にあるN
型MOSトランジスタの縦断面図である。即ち、P型半
導体基板1上にP型高濃度不純物領域13を持つエピ基
板上に先述した第2の実施形態のN型MOSトランジス
タ30を形成する。
【0030】P型高濃度不純物領域13の存在により、
ラッチアップ耐性が向上する効果がある。本発明に係る
半導体装置としては、特に図示されてはいないが、上記
した各具体例で規定される静電保護素子回路を適宜組み
込んだ半導体装置である。又、本発明に係る当該静電保
護素子回路の製造方法としては、例えば、複数個の演算
回路素子を含み且つ、N型MOSトランジスタとP型M
OSトランジスタとから構成されている静電保護素子回
路を含む半導体装置を製造するに際し、当該静電保護素
子回路に含まれるN型MOSトランジスタのチャネル形
成領域下方部に形成するウェル領域に於けるウェル濃度
を、当該静電保護素子回路以外の演算素子回路に含まれ
るN型MOSトランジスタに於けるチャネル形成領域下
方部のウェル領域に於けるウェル濃度より薄くなる様に
不純物のドープ量を調整する事を特徴とする半導体装置
の製造方法であり、又、他の具体例としては、当該静電
保護素子回路に含まれる当該P型MOSトランジスタの
チャネル形成領域下方部に形成されるウェル領域のウェ
ル濃度は、当該静電保護素子回路以外の演算素子回路に
含まれるP型MOSトランジスタに於けるチャネル形成
領域下方部の形成されるウェル領域のウェル濃度と同等
若しくはそれ以上のウェル濃度を有する様に不純物のド
ープ量を調整する事を特徴とするものである。
【0031】一方、本発明に於いては、当該静電保護素
子回路に於ける該N型MOSトランジスタのソース領域
及びドレイン領域の下方部に、更に当該N型MOSトラ
ンジスタを構成しているP型ウェルと同等深さを持った
N型不純物領域を形成する事も望ましい。又、本発明に
於いては、当該静電保護素子回路に含まれるN型MOS
トランジスタのチャネル形成領域下方部の低濃度ウェル
領域の下層部分に、更に当該低濃度ウェル領域のウェル
濃度よりも濃度が高い高濃度ウェル領域を形成する半導
体装置の製造方法であっても良く、又、当該静電保護素
子回路に含まれるN型MOSトランジスタをP型半導体
基板上にP型高濃度不純物領域層が形成された当該P型
半導体基板の該P型高濃度不純物領域層上に形成する様
にしたもので有っても良い。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る静電
保護素子回路及び半導体装置は、上記した様な技術構成
を採用しているので、静電保護素子回路に含まれるN型
MOSトランジスタのチャネル形成領域直下のみP型低
濃度不純物領域を形成し、静電保護素子回路に含まれる
P型MOSトランジスタのチャネル形成領域直下にはN
型低濃度不純物領域を形成しないことで、静電保護能力
が向上するという効果がある。
【0033】また、P型低濃度不純物領域の直下にP型
高濃度不純物領域を設ける、あるいはP型エピ基板を用
いることで、ラッチアップ耐性が向上する効果も有す
る。なお、本発明は上記各実施例に限定されず、本発明
の技術思想の範囲内において、各実施例は適宜変更され
得ることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る静電保護素子回路の第1
の具体例であるN型MOSトランジスタの構成を示す縦
断面図である。
【図2】図2は、本発明の第1の具体例に於けるP型M
OSトランジスタの構成を示す縦断面図である。
【図3】図3は、本発明に係る静電保護素子回路の第2
の具体例に於けるN型MOSトランジスタの構成を示す
縦断面図である。
【図4】図4は、本発明に係る静電保護素子回路の第3
の具体例に於けるN型MOSトランジスタの構成を示す
縦断面図である。
【図5】図5は、本発明に係る静電保護素子回路の第4
の具体例に於けるN型MOSトランジスタの構成を示す
縦断面図である。
【図6】図6は、従来例の静電保護素子回路の一例に於
けるN型MOSトランジスタの構成を示す縦断面図であ
る。
【図7】図7は、従来の静電保護素子回路の他の具体例
に於けるN型MOSトランジスタの構成を示す縦断面図
である。
【符号の説明】
1…P型半導体基板 2…P型ウェル 3…低濃度P型不純物領域 4…Vt調整用P型不純物領域 5…ゲート酸化膜 6…ゲート電極 7…ソース及びドレイン 8…N型ウェル 9…Vt調整用N型不純物領域 10…ソース及びドレイン 11…N型ウェル 12…P型高濃度不純物領域 13…P型高濃度不純物領域 20…N型MOSトランジスタ 30…P型MOSトランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/8234 H01L 21/822 H01L 23/60 H01L 27/04 H01L 27/088

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N型MOSトランジスタとP型MOSト
    ランジスタとから構成されている静電保護素子回路であ
    って、当該静電保護素子回路に含まれるN型MOSトラ
    ンジスタのチャネル形成領域下方部のウェル濃度が、当
    該静電保護素子回路以外の回路に含まれるN型MOSト
    ランジスタに於けるチャネル形成領域下方部のウェル濃
    度より薄くかつ、当該静電保護素子回路に含まれるN型
    MOSトランジスタのチャネル形成領域下方部以外のウ
    ェル濃度より薄くなるように構成されている事を特徴と
    する静電保護素子回路。
  2. 【請求項2】 当該N型MOSトランジスタに於けるチ
    ャネル形成領域下方部に設けられている当該ウェルは、
    P型の低濃度不純物領域で構成されている事を特徴とす
    る請求項1記載の静電保護素子回路。
  3. 【請求項3】 当該静電保護素子回路に含まれる当該P
    型MOSトランジスタのチャネル形成領域下方部のウェ
    ル濃度が、当該静電保護素子回路以外の回路に含まれる
    P型MOSトランジスタに於けるチャネル形成領域下方
    部のウェル濃度と同等若しくはそれ以上のウェル濃度を
    有している事を特徴とする請求項1又は2に記載の静電
    保護素子回路。
  4. 【請求項4】 当該静電保護素子回路に於ける該N型M
    OSトランジスタのソース領域及びドレイン領域の下方
    部に、当該N型MOSトランジスタを構成しているP型
    ウェルと同等深さを持ったN型不純物領域が存在する事
    を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の静電保護
    素子回路。
  5. 【請求項5】 当該静電保護素子回路に含まれるN型M
    OSトランジスタのチャネル形成領域下方部の低濃度ウ
    ェル領域の下層部分に、当該低濃度ウェル領域のウェル
    濃度よりも濃度が高い高濃度ウェル領域が形成されてい
    る事を特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の静電
    保護素子回路。
  6. 【請求項6】 当該静電保護素子回路に含まれるN型M
    OSトランジスタがP型半導体基板上にP型高濃度不純
    物領域層が形成された当該P型半導体基板の該P型高濃
    度不純物領域層上に形成されていることを特徴とする請
    求項1乃至5の何れかに記載の静電保護素子回路。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6の何れかに記載された静
    電保護素子回路を含む半導体装置。
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