JP3256054B2 - 自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents

自動変速機の油圧制御装置

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JP3256054B2
JP3256054B2 JP26977093A JP26977093A JP3256054B2 JP 3256054 B2 JP3256054 B2 JP 3256054B2 JP 26977093 A JP26977093 A JP 26977093A JP 26977093 A JP26977093 A JP 26977093A JP 3256054 B2 JP3256054 B2 JP 3256054B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動変速機の油圧制御
装置、特に所定の摩擦要素が所定変速段以下の複数の変
速段で締結可能とされると共に、該所定変速段では伝達
トルクが小さくなるように設定された自動変速機の油圧
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車に搭載される自動変速機
は、トルクコンバータと変速機構とを組み合わせ、この
変速機構の動力伝達経路をクラッチやブレーキなどの複
数の摩擦要素の選択的作動により切換えて、所定の変速
段に自動的に変速するように構成したもので、この種の
自動変速機においては、上記各摩擦要素のアクチュエー
タに対する油圧の給排を制御する油圧制御回路が設けら
れる。この油圧制御回路には、例えば、オイルポンプの
吐出圧を所定のライン圧に調整するレギュレータバル
ブ、手動操作によってレンジを切り換えるマニュアルバ
ルブ、運転状態に応じて作動して上記各アクチュエータ
に通じる油路を切り換えることにより、複数の摩擦要素
を選択的に作動させる複数のシフトバルブなどが備えら
れることになる。
【0003】一方、この種の自動変速機においては、上
記摩擦要素としてクラッチ要素からなる第1、第2摩擦
要素を設けて、第1摩擦要素を所定変速段以下の複数の
変速段で締結可能に設定すると共に、第2摩擦要素を上
記所定変速段を含む高速段で締結させるようにしたもの
がある。この場合、上記所定変速段においては、第1、
第2摩擦要素が共に締結されることになるが、その場合
に、第1、第2摩擦要素とで伝達トルクを分担させるよ
うに構成する場合がある。したがって、第1摩擦要素に
着目すれば、上記所定変速段においては、それ以外の変
速段に比べて伝達トルクが相対的に小さくなる。
【0004】ところで、このように複数の変速段で伝達
トルクが異なるように設定された摩擦要素が変速動作に
関与する変速時においては次のような問題を発生するこ
とになる。つまり、一般に、この種の自動変速機におい
ては、レギュレータバルブで調整されたライン圧が締結
用油圧として摩擦要素に供給されるようになっている
が、上記第1摩擦要素が受け持つ伝達トルクが小さい所
定変速段への変速時においては、該摩擦要素が締結され
る他の変速段への変速時に比べて伝達トルクが小さい分
だけ大きなショックが発生することになる。
【0005】これに対しては、例えば特公平4−745
77号公報に開示されているように、第1摩擦要素の作
動圧回路に減圧バルブを設けると共に、上記所定変速段
で共に締結される第2摩擦要素の作動時には出力圧を発
生し、非作動時には該出力圧を消失させる識別弁を設け
て、該識別弁から出力される出力圧が消失しているとき
には、上記減圧バルブによる減圧機能を阻止するように
したものがある。これによれば、第1摩擦要素のみが締
結される所定変速段以下の変速段への変速時において
は、該摩擦要素に対して締結用油圧が減圧されることな
く供給されることになって、伝達トルクに対して締結用
油圧が相対的に不足することによる締結不良などが回避
されると共に、第1、第2摩擦要素が共に締結される所
定変速段への変速時においては、第1摩擦要素に対する
締結用油圧が減圧バルブで所定圧に減圧された上で供給
されることになるので、締結時における過大なショック
の発生も防止されることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載の従来技術においては、第2摩擦要素の作動、非
作動に応じて出力圧が変化する識別弁を設けて、該識別
弁の作動状態に応じて第1摩擦要素に供給する締結用油
圧の圧力レベルを調整するようになっているので、部品
点数が増加してこの種の自動変速機における油圧制御回
路の構成が複雑化すると共に、コストアップを招くこと
になる。
【0007】そこで、この発明は、所定変速段以下の複
数の変速段で締結され、該所定変速段では他の変速段よ
りも伝達トルクが小さくなる第1摩擦要素と、上記所定
変速段を含む高速段で締結される第2摩擦要素とが備え
られた自動変速機において、この種の自動変速機におけ
る油圧制御回路を複雑化することなく、上記第1、第2
摩擦要素が共に締結される所定変速段への変速時と、第
1摩擦要素のみが締結される変速段への変速時とで、該
摩擦要素に伝達トルクの相違に応じた適切な締結用油圧
を供給することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本願の請求項
1の発明(以下、第1発明という)に係る自動変速機の
油圧制御装置は、所定変速段以下の複数の変速段で締結
され、該所定変速段では他の変速段よりも伝達トルクが
小さくなる第1摩擦要素と、上記所定変速段を含む高速
段で締結される第2摩擦要素とが備えられた自動変速機
において、上記所定変速段と該変速段よりも低速段側の
変速段とで切り換わる変速用のシフトバルブに、第2摩
擦要素の解放時に信号圧が発生し、該摩擦要素の締結時
に信号圧が排圧されるように信号圧回路を接続すると共
に、上記第1摩擦要素の作動圧回路に設けられた減圧バ
ルブに、その減圧動作を制限する減圧制限ポートを設け
て、該減圧制限ポートに上記信号圧回路を接続したこと
を特徴とする。
【0009】そして、本願の請求項2の発明(以下、第
2発明という)に係る自動変速機の油圧制御装置は、上
記第1発明における変速用のシフトバルブに、所定変速
段以下の低速段で締結される第3摩擦要素に対して作動
圧を出力する出力回路を接続すると共に、この出力回路
から信号圧回路を分岐したことを特徴とする。
【0010】
【作用】上記の構成によれば、次のような作用が得られ
る。
【0011】第1、第2発明のいずれにおいても、第
1、第2摩擦要素が共に締結される所定変速段と該変速
段よりも低速段側の変速段とで切り換わる変速用のシフ
トバルブに、第2摩擦要素の解放時に信号圧が発生し、
該摩擦要素の締結時に信号圧が排圧されるように信号圧
回路を接続して、この信号圧回路を上記第1摩擦要素の
作動圧回路に設置した減圧バルブの減圧制限ポートに接
続しているので、第1摩擦要素のみが締結される所定変
速段以下の変速段への変速時においては、減圧バルブが
減圧制限状態とされることになり、伝達トルクに対して
締結用油圧が相対的に不足することによる締結不良など
が回避されると共に、第1、第2摩擦要素が共に締結さ
れる所定変速段への変速時においては、第1摩擦要素に
対する締結用油圧が減圧バルブで所定圧に減圧された上
で供給されることになるので、締結時における過大なシ
ョックの発生も防止されることになる。
【0012】そして、これらの作用が変速用のシフトバ
ルブによって実現されるようになっているので、この種
の油圧制御回路の構成が簡素化されることになる。
【0013】特に、第2発明によれば、所定変速段と該
変速段よりも低速段側の変速段とで切り換わる変速用の
シフトバルブに、該所定変速段以下の低速段で締結され
る第3摩擦要素に対して作動圧を出力する出力回路を接
続すると共に、この出力回路から信号圧回路を分岐させ
ているので、誤作動が回避されて信頼性が向上すると共
に、シフトバルブのポート数の増加が抑制されることに
なって、この種の油圧制御回路を構成するコントロール
バルブユニットの大型化が回避されることにもなる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0015】まず、図1によりこの実施例に係る自動変
速機の機械的構成を説明すると、この自動変速機10
は、主たる構成要素として、トルクコンバータ20と、
該コンバータ20の出力により駆動される変速機構30
と、該機構30の動力伝達経路を切り換えるクラッチや
ブレーキなどの複数の摩擦要素41〜46及びワンウェ
イクラッチ51,52とを有し、これらにより走行レン
ジとしてのD,S,L,Rの各レンジと、Dレンジでの
1〜4速、Sレンジでの1〜4速、Lレンジでの1〜2
速とが得られるようになっている。
【0016】上記トルクコンバータ20は、エンジン出
力軸1に連結されたケース21内に固設されたポンプ2
2と、該ポンプ22に対向状に配置されて該ポンプ22
により作動油を介して駆動されるタービン23と、該ポ
ンプ22とタービン23との間に介設され且つ変速機ケ
ース11にワンウェイクラッチ24を介して支持されて
トルク増大作用を行うステータ25と、上記ケース21
とタービン23との間に設けられ、該ケース21を介し
てエンジン出力軸1とタービン23とを直結するロック
アップクラッチ26とで構成されている。そして、上記
タービン23の回転がタービンシャフト27を介して変
速機構30側に出力されるようになっている。ここで、
上記エンジン出力軸1にはタービンシャフト27内を貫
通するポンプシャフト12が連結され、該シャフト12
により変速機後端部に備えられたオイルポンプ13が駆
動されるようになっている。
【0017】一方、上記変速機構30はラビニョ型プラ
ネタリギヤ装置で構成され、上記タービンシャフト27
上に遊嵌合された小径のスモールサンギヤ31と、該サ
ンギヤ31の後方において同じくタービンシャフト27
上に遊嵌合された大径のラージサンギヤ32と、上記ス
モールサンギヤ31に噛合された複数個のショートピニ
オンギヤ33と、前半部が該ショートピニオンギヤ33
に噛合され、後半部が上記ラージサンギヤ32に噛合さ
れたロングピニオンギヤ34と、該ロングピニオンギヤ
34及び上記ショートピニオンギヤ33を回転自在に支
持するキャリヤ35と、ロングピニオンギヤ34に噛合
されたリングギヤ36とで構成されている。
【0018】そして、上記タービンシャフト27とスモ
ールサンギヤ31との間に、フォワードクラッチ41と
第1ワンウェイクラッチ51とが直列に介設され、また
これらのクラッチ41,51に並列にコーストクラッチ
42が介設されていると共に、タービンシャフト27と
キャリヤ35との間には3−4クラッチ43が介設さ
れ、さらに該タービンシャフト27とラージサンギヤ3
2との間にリバースクラッチ44が介設されている。ま
た、上記ラージサンギヤ32とリバースクラッチ44と
の間にはラージサンギヤ32を固定するバンドブレーキ
でなる2−4ブレーキ45が設けられていると共に、上
記キャリヤ35と変速機ケース11との間には、該キャ
リヤ35の反力を受け止める第2ワンウェイクラッチ5
2と、キャリヤ35を固定するローリバースブレーキ4
6とが並列に設けられている。そして、上記リングギヤ
36が出力ギヤ14に連結され、該出力ギヤ14から差
動装置を介して左右の車輪(図示せず)に回転が伝達さ
れるようになっている。
【0019】ここで、上記各クラッチやブレーキなどの
摩擦要素41〜46及びワンウェイクラッチ51,52
の作動状態と変速段との関係をまとめると、表1に示す
ようになる。
【0020】
【表1】 次に、図2により上記各摩擦要素41〜46のアクチュ
エータに対して油圧を給排する油圧制御回路60につい
て説明する。ここで、上記各アクチュエータのうち、2
−4ブレーキ45の油圧アクチュエータ45aはアプラ
イポート45bとリリースポート45cとを有するサー
ボピストンで構成され、アプライポート45bのみに油
圧が供給されているときに2−4ブレーキ45を締結
し、両ポート45b,45cとも油圧が供給されていな
いとき及び両ポート45b,45cとも油圧が供給され
ているときに、2−4ブレーキ45を解放するようにな
っている。また、その他の摩擦要素41〜44,46の
アクチュエータは通常の油圧ピストンで構成され、油圧
が供給されたときに当該摩擦要素を締結する。
【0021】この油圧制御回路60には、主たる構成要
素として、図1に示すオイルポンプ13からメインライ
ン110に吐出された作動油の圧力を所定のライン圧に
調整するレギュレータバルブ61と、手動操作によって
レンジの選択を行うマニュアルバルブ62と、変速段に
応じて作動して各摩擦要素(アクチュエータ)41〜4
6に対する油圧の給排を行う1−2,2−3,3−4の
各シフトバルブ63,64,65とが備えられている。
【0022】上記マニュアルバルブ62は、メインライ
ン110からライン圧が導入される入力ポートeと、第
1〜第4出力ポートa〜dとを有し、スプールの移動に
より、上記入力ポートeが、Dレンジ及びSレンジでは
第1、第2出力ポートa,bに、Lレンジでは第1、第
3出力ポートa,cに、またRレンジでは第4出力ポー
トdにそれぞれ連通されるようになっている。そして、
各出力ポートa〜dには、それぞれ第1〜第4出力ライ
ン111〜114が接続されている。また、上記1−
2,2−3,3−4シフトバルブ63,64,65は、
それぞれスプールをスプリング(図示省略)により図面
上、右側に付勢した構成で、これらのスプールの右側に
制御ポート63a,64a,65aが設けられている。
【0023】そして、1−2シフトバルブ63の制御ポ
ート63aには、上記メインライン110から分岐され
た第1制御元圧ライン115が接続され、2−3シフト
バルブ64の制御ポート64aには、上記第1出力ライ
ン111から分岐された第2制御元圧ライン116が接
続され、また3−4シフトバルブ65の制御ポート65
aには、上記第1制御元圧ライン115からライン11
7を介して導かれた第3制御元圧ライン118が接続さ
れていると共に、これらの制御元圧ライン115,11
6,118には、それぞれ変速用の第1,第2,第3ソ
レノイドバルブ66,67,68が設けられている。こ
れらのソレノイドバルブ66〜68は、それぞれONの
ときに当該制御ポート63a〜65aの制御圧を排圧し
て、各対応するシフトバルブ63〜65のスプールを図
面上の右側に位置させ、またOFFのときに上記制御ポ
ート63a〜65aに各制御元圧ライン115,11
6,118から制御圧を導入して、スプールをそれぞれ
左側に位置させるようになっている。
【0024】ここで、図3に示すように、これらの変速
用の第1,第2,第3ソレノイドバルブ66〜68並び
に後述するロックアップ用及びバイパス制御用ソレノイ
ドバルブ90,96、第1,第2デューティソレノイド
バルブ88,91の作動を制御するコントローラ160
が備えられ、このコントローラ160に、当該自動車の
車速を検出する車速センサ161からの信号、エンジン
のスロットル開度を検出するスロットル開度センサ16
2からの信号、当該自動変速機に備えられたシフトレバ
ーの位置(レンジ)を検出するシフト位置センサ163
からの信号などが入力されるようになっている。そし
て、コントローラ160は、シフトレバー(図示せず)
で選択された各レンジ毎に、当該自動車の車速とエンジ
ンのスロットル開度とに応じて予め設定されたマップに
基づいて上記各変速用ソレノイドバルブ66〜68をO
N,OFF制御する。これにより、各シフトバルブ63
〜65のスプールの位置が切り換わって各摩擦要素41
〜46に通じる油路が選択的に連通され、これらの摩擦
要素41〜46が表1に示す組合せで締結されて、変速
段が運転状態に応じて切り換えられる。その場合に、
D,S,Lの前進レンジにおける各変速段と各ソレノイ
ドバルブ66〜68のON,OFFの組合せパターンと
の関係は表2に示すように設定されている。
【0025】
【表2】 一方、上記マニュアルバルブ62における各出力ポート
a〜dに接続された第1〜第4出力ライン111〜11
4のうち、D,S,Lの各前進レンジでメインライン1
10に連通される第1出力ライン111からはライン1
19が分岐され、このライン119がフォワードクラッ
チラインとされて、ワンウェイオリフィス71を介して
フォワードクラッチ41に導かれている。したがって、
D,S,Lレンジで、フォワードクラッチ41が常に締
結されることになる。なお、上記フォワードクラッチラ
イン119の分岐ライン120には、フォワードクラッ
チ締結時の緩衝用のアキュムレータ72が接続されてい
る。
【0026】また、第1出力ライン111は、上記1−
2シフトバルブ63に導かれ、第1ソレノイドバルブ6
6がONとなって該シフトバルブ63のスプールが右側
に位置したときにサーボアプライライン121に連通
し、ワンウェイオリフィス73及び排圧コントロールバ
ルブ74を介してサーボピストン45aのアプライポー
ト45bに至る。したがって、D,S,Lレンジで第1
ソレノイドバルブ66がONのとき、すなわちDレンジ
での2,3,4速、Sレンジの2,3,4速及びLレン
ジの2速で、上記アプライポート45bに油圧(サーボ
アプライ圧)が導入され、リリースポート45cに油圧
(サーボリリース圧)が導入されていないときに2−4
ブレーキ45が締結されることになる。ここで、上記ワ
ンウェイオリフィス73は、サーボアプライ圧の排圧時
に作動油が適度に絞られて排出されるような径に設定さ
れている。なお、上記アプライポート45bにはライン
122を介して2−4ブレーキ締結時の緩衝用のアキュ
ムレータ75が接続されている。
【0027】ここで、図4を参照して上記排圧コントロ
ールバルブ74について説明すると、この排圧コントロ
ールバルブ74は、その頂部を上記サーボアプライライ
ン121の下流部121aに通じる下流側ポート74a
に対向した状態で、図面上の上下方向に摺動自在に内挿
された断面コ字形の弁体74bを有すると共に、該弁体
74bがスプリング74cにより上記サーボアプライラ
イン121の上流部121bに通じるリリーフポート7
4dと上記下流側ポート74aとの連通状態を遮断する
ように付勢されている。また、上記弁体74bには上記
下流側ポート74aの対向位置に絞り量が大きく設定さ
れたオリフィス74eが設けられて、このオリフィス7
4eを介して上記下流側ポート74aが別に設けられた
上流側ポート74fを介してサーボアプライライン12
1の上記上流部121bに常時連通されている。
【0028】したがって、サーボアプライ圧の排圧開始
時には、弁体74bがスプリング74cの付勢力に逆ら
って下方に移動することにより上記下流側ポート74a
とリリーフポート74dとが連通されて、サーボアプラ
イ圧が速やかに排圧される。そして、サーボアプライ圧
がスプリング力などによって規定される設定圧にまで低
下したときには、スプリング74cの付勢力によって弁
体74bが押し戻されて上記下流側ポート74aとリリ
ーフポート74dの連通状態が遮断され、その後は上記
オリフィス74eの絞り作用によってサーボアプライ圧
が上流側ポート74fを介して緩やかに排圧されること
になる。
【0029】また、図2に示すように、上記第1出力ラ
イン111は、3−4シフトバルブ65にも導かれ、第
3ソレノイドバルブ68がOFFで、該シフトバルブ6
5のスプールが左側に位置するときにコーストクラッチ
ライン123に連通する。このコーストクラッチライン
123は、コーストレデューシングバルブ76及びワン
ウェイオリフィス77を介してコーストクラッチ42に
至る。したがって、D,S,Lレンジで第3ソレノイド
バルブ68がOFFのとき、すなわちDレンジの3速、
Sレンジの2,3速及びLレンジの1,2速でコースト
クラッチ42が締結される。
【0030】一方、D,Sレンジでメインライン110
に連通する第2出力ライン112は、2−3シフトバル
ブ64に導かれている。そして、該ライン112は、第
2ソレノイドバルブ67がOFFで、2−3シフトバル
ブ64のスプールが左側に位置するときに3−4クラッ
チライン124に連通する。このライン124は、さら
にワンウェイオリフィス78を介して3−4クラッチ4
3に至っている。したがって、D,Sレンジで第2ソレ
ノイドバルブ67がOFFのとき、すなわちDレンジの
3,4速及びSレンジの3,4速で3−4クラッチ43
が締結されることになる。なお、上記3−4クラッチラ
イン124の分岐ライン125には、3−4クラッチ4
3の締結時の緩衝用のアキュムレータ79が接続されて
いる。
【0031】ここで、上記3−4クラッチライン124
から分岐されたライン126は3−4シフトバルブ65
に導かれ、第3ソレノイドバルブ68がOFFで、該シ
フトバルブ65のスプールが左側に位置するときにサー
ボピストン45aのリリースポート45cに通じるサー
ボリリースライン127に連通する。したがって、D,
Sレンジで第2,第3ソレノイドバルブ67,68がと
もにOFFのとき、すなわちDレンジの3速及びSレン
ジの3速で、サーボピストン45aのリリースポート4
5cにサーボリリース圧が導入され、2−4ブレーキ4
5が解放される。
【0032】また、マニュアルバルブ62においてLレ
ンジでメインライン110に連通する第3出力ライン1
13は、ローレデューシングバルブ80及びワンウェイ
オリフィス81を経て、ライン128を介して1−2シ
フトバルブ63に接続されたボールバルブ82に接続さ
れている。このライン128は、第1ソレノイドバルブ
66がOFFで、1−2シフトバルブ63のスプールが
左側に位置するときにローリバースブレーキ46に通じ
るローリバースブレーキライン129に連通する。した
がって、Lレンジで第1ソレノイドバルブ66がOFF
のとき、すなわちLレンジの1速でローリバースブレー
キ46が締結される。
【0033】さらに、Rレンジでメインライン110に
連通する第4出力ライン114から分岐されたライン1
30は、ワンウェイオリフィス83、上記ボールバルブ
82及びライン128を介して1−2シフトバルブ63
に導かれ、第1ソレノイドバルブ66がOFFで該バル
ブ63のスプールが左側に位置するときに上記ローリバ
ースブレーキライン129に連通する。また、上記第4
出力ライン114は、リバースクラッチライン131と
されて、リバースクラッチ44に至っている。したがっ
て、Rレンジでは、第1ソレノイドバルブ66がOFF
のときにローリバースブレーキ46が締結される一方、
リバースクラッチ44が常に締結されることになる。な
お、上記ワンウェイオリフィス83とボールバルブ82
との間において上記ライン130から分岐されたライン
132には、リバースクラッチ締結時の緩衝用のアキュ
ムレータ84が接続されている。
【0034】また、この油圧制御回路60には、図1に
示すトルクコンバータ20内のロックアップクラッチ2
6を作動させるためのロックアップシフトバルブ85
と、該ロックアップシフトバルブ85を介して上記トル
クコンバータ20へ供給される油圧を調整するロックア
ップコントロールバルブ86とが備えられている。
【0035】このロックアップコントロールバルブ86
の一端の制御ポート86aには、メインライン110か
らソレノイドレデューシングバルブ87を介して導かれ
た制御元圧ライン133が接続されていると共に、この
制御元圧ライン133には第1デューティソレノイドバ
ルブ88が設けられている。
【0036】一方、上記ロックアップシフトバルブ85
には、レギュレータバルブ61からコンバータリリーフ
バルブ89を介して導かれたトルクコンバータライン1
35が接続されていると共に、該シフトバルブ85の一
端に設けられた制御ポート85aには、ライン115を
介してメインライン110に通じる制御元圧ライン11
7が接続されている。そして、このライン117にロッ
クアップ用ソレノイドバルブ90が設けられ、該ソレノ
イドバルブ90がOFFのときにロックアップシフトバ
ルブ85のスプールが左側に位置することにより、上記
トルクコンバータライン135がトルクコンバータ20
内のロックアップクラッチ解放室26bに通じるロック
アップ解放ライン136に連通し、これによりロックア
ップクラッチ26が完全解放されてコンバータ状態とな
る。
【0037】一方、上記ソレノイドバルブ90がONと
なってロックアップシフトバルブ85のスプールが右側
へ移動すれば、上記トルクコンバータライン135がロ
ックアップクラッチ締結室26aに通じるロックアップ
締結ライン137に連通する一方において、上記ロック
アップ解放ライン136がライン138を介してロック
アップコントロールバルブ86に連通する。そして、上
記制御元圧ライン133からロックアップコントロール
バルブ86の一端の制御ポート86aに導入される制御
圧を上記第1デューティソレノイドバルブ88によって
調整することにより、ロックアップ締結ライン137を
介して導かれる締結圧とロックアップ解放ライン136
を介して導かれる解放圧との差圧が制御されて、ロック
アップクラッチ26が完全締結状態もしくは所定のスリ
ップ状態に制御される。
【0038】ここで、この実施例におけるコーストレデ
ューシングバルブ76について説明すると、図4に示す
ように、このレデューシングバルブ76には、スプリン
グ76aによる付勢力を受けて図面上の右側に押圧され
るスプール76bを有すると共に、このスプール76b
が軸方向に移動することにより、コーストクラッチ42
に通じる出力ポート76cが、右側に位置する入力ポー
ト76d及び左側に位置するドレンポート76eに選択
的に連通するようになっている。また、上記スプール7
6bの右側にはフィードバックポート76fが形成され
ており、このフィードバックポート76fにフィードバ
ック入力される出力圧が、上記スプリング76aの付勢
力などによって規定される設定圧よりも低いときには、
上記出力ポート76cが入力ポート76dに連通すると
共に、上記出力圧が設定圧よりも高いときには、出力ポ
ート76cがドレンポート76eに連通することになっ
て、出力圧の最大値が上記設定圧に応じた圧力に制限さ
れることになる。
【0039】そして、このコーストレデューシングバル
ブ76には、上記スプール76bの左側に位置する増圧
ポート76gと、該スプール76bの中間部分に位置す
る減圧制限ポート76hとが備えられている。そして、
この実施例においては、ライン圧制御用の第2デューテ
ィソレノイドバルブ91の作動によってエンジン負荷に
応じたスロットルモデュレータ圧を発生させ、これをレ
ギュレータバルブ61に供給するスロットルモデュレー
タバルブ92から、上記スロットルモデュレータ圧がラ
イン139を介して上記レデューシングバルブ76にお
ける増圧ポート76gに導入されるようになっている。
また、上記減圧制限ポート76hに接続されたライン1
40が2−3シフトバルブ64に導かれると共に、この
ライン140が該シフトバルブ64のスプール64bが
右側に位置するときにメインライン110に通じるライ
ン141に連通するように接続されている。
【0040】したがって、S,Lレンジで第2ソレノイ
ドバルブ67がONのとき、具体的にはSレンジの2速
及びLレンジの1.2速においては、上記ライン139
を介して増圧ポート76gに常時供給されるスロットル
モデュレータ圧に加えて、上記減圧制御ポート76hに
対して2−3シフトバルブ64から出力される信号圧が
ライン141を介して供給されることになり、その分だ
けコーストクラッチ圧の減圧が抑制されることになっ
て、コーストクラッチ42の伝達トルクが増大すること
になる。一方、D,Sレンジで第2ソレノイドバルブ6
7がOFFのとき、具体的にはDレンジの3速及びSレ
ンジの3速のときには、2−3シフトバルブ64のスプ
ール64bが左側に位置することから、コーストレデュ
ーシングバルブ76における減圧制限ポート76hが、
ライン140を介して第2シフトバルブ64のドレンポ
ート64cに連通する。これにより、コーストレデュー
シングバルブ76の減圧制限状態が解除されることにな
り、その分だけコーストクラッチ圧が上記の場合よりも
減圧され、それに伴ってコーストクラッチ42の伝達ト
ルクも減少することになる。
【0041】以上の構成に加えて、この油圧制御回路6
0には、各変速時における油圧の給排タイミングの調整
用として、2−3バイパスバルブ93とタイミングバル
ブ94とが備えられている。
【0042】このうち2−3バイパスバルブ93は、3
−4クラッチライン124に設けられたワンウェイオリ
フィス78をバイパスするバイパスライン142上に設
けられていると共に、上記3−4クラッチライン124
のワンウェイオリフィス78より下流の油圧(3−4ク
ラッチ圧)がスプールの一端に導入される。また、該バ
イパスバルブ93におけるスプールの他端には、上記ラ
イン139から分岐されたライン143を介して、上記
スロットルモデュレータバルブ92によって発生される
スロットルモデュレータ圧が導入される。そして、3−
4クラッチ圧が所定圧以上に上昇してスプールが左側に
移動したときに、上記バイパスライン142を遮断する
ようになっている。したがって、3−4クラッチ圧は、
供給開始時にはバイパスライン142を通って速やかに
供給されるが、その後ワンウェイオリフィス78によっ
て供給が緩やかになり、このようにして2−3シフトア
ップ変速時における3−4クラッチ43の締結タイミン
グが調整され、またそのタイミングがエンジンのスロッ
トル開度に応じて変更されることになる。ここで、上記
スロットルモデュレータ圧をレギュレータバルブ61に
供給するライン144には、該油圧の供給時における緩
衝用のアキュムレータ95が設置されている。
【0043】一方、上記タイミングバルブ94は、1−
2シフトバルブ63から導かれたサーボアプライライン
121上のワンウェイオリフィス73及び排圧コントロ
ールバルブ74をバイパスするバイパスライン145上
に設置されている。そして、スプールの一端に設けられ
た制御ポート94aにはメインライン110に通じるラ
イン115から分岐された制御元圧ライン146が導か
れていると共に、該ライン146にバイパス制御用のソ
レノイドバルブ(以下、バイパス制御用ソレノイドバル
ブという)96が設けられている。
【0044】一方、上記2−3シフトバルブ64には、
スプールが図面上の右側に位置したときに3−4クラッ
チライン124に連通するドレンポート64bが設けら
れていると共に、このドレンポート64bに接続された
第1ドレンライン147上に第1オリフィス97が設け
られている。そして、この第1オリフィス97よりも上
流側で上記第1ドレンライン147から分岐された第2
ドレンライン148が、第2オリフィス98を介して上
記タイミングバルブ94に導かれていると共に、該バル
ブ94のスプールが図面上の右側に位置したときに、上
記第2ドレンライン148が該バルブ94に設けられた
ドレンポート94bに連通する。つまり、第2ソレノイ
ドバルブ67をONして2−3シフトバルブ64のスプ
ールを図面上の右側に位置させたときには、3−4クラ
ッチ43に通じる3−4クラッチライン124が第1ド
レンライン147に連通する。したがって、3−4クラ
ッチ圧は第1ドレンライン147上の第1オリフィス9
7の絞り作用により緩やかに排圧されることになる。一
方、この状態でバイパス制御用ソレノイドバルブ96を
ONしてタイミングバルブ94のスプールを図面上の右
側に移動させたときには、上記第1ドレンライン147
が第2ドレンライン148を介してタイミングバルブ9
4のドレンポート94bに連通することになるので、上
記3−4クラッチ圧は急速に排圧されることになる。
【0045】ここで、上記タイミングバルブ94の制御
ポート94aに導かれた制御元圧ライン146からは、
上記バイパス制御用ソレノイドバルブ96の下流側でラ
イン149が分岐されていると共に、このライン149
が上記ローレデューシングバルブ80の一端に設けられ
た制御ポート80aに導かれている。そして、バイパス
制御用ソレノイドバルブ96がONして、ローレデュー
シングバルブ80のスプールが右側に位置したときに、
第2出力ライン112に通じるライン150と、上記ロ
ックアップコントロールバルブ86の他端に設けられた
調圧阻止ポート86bに通じるライン151とが連通す
ることになり、第2出力ライン112にメインライン1
10のライン圧が供給されているときに、上記調圧阻止
ポート86aを介して導入されるライン圧によりロック
アップコントロールバルブ86の調圧動作が阻止される
ことになる。
【0046】この実施例に係る自動変速機は以上の構成
であるが、コーストクラッチ42の伝達トルクが大きな
1.2速への変速時と、該クラッチ43の伝達トルクが
小さくなる3速への変速時とで、コーストクラッチ42
に対して締結圧が次のように適切に供給されるようにな
っている。
【0047】今、当該自動車がDレンジの2速状態で走
行しているものとすると、前述の表2に従って第1〜第
3ソレノイドバルブ66,67,68がそれぞれONと
なることから、図4に示すように、1−2,2−3,3
−4シフトバルブ63,64,65の各スプール63
b,64b,65bがそれぞれ右側に位置することにな
る。したがって、第1出力ライン111を介して1−2
シフトバルブ263に導かれるメインライン110のラ
イン圧が、開通状態のサーボアプライライン121を介
して2−4ブレーキ45におけるサーボピストン45a
のアプライポート45bに供給されている。一方、3−
4シフトバルブ65においては、そのスプール65bが
右側に位置していることから、サーボピストン45aの
リリースポート45cに通じるサーボリリースライン1
27及びコーストクラッチ42に通じるコーストクラッ
チライン123が、それぞれ3−4シフトバルブ65の
ドレンポート65c,65dに連通した状態となる。し
たがって、2−4ブレーキ45が締結されると共に、コ
ーストクラッチ42が解放された状態にある。
【0048】この状態から、例えばLレンジにシフトし
たとすると、そのときの運転状態がLレンジの1速領域
に属するときには、前述の表2に示すところに従って第
1、第3ソレノイドバルブ66,68がそれぞれOFF
となり、それに伴って1−2及び3−4シフトバルブ6
3,65の各スプール63b,66bの位置が切り換わ
って、図面上の左側に移動することになる。この状態
は、図5に示す通りであって、サーボピストン45aの
アプライポート45bに通じるサーボアプライライン1
21が1−2シフトバルブ63のドレンポート63cに
連通することにより、該アプライポート45bからサー
ボアプライ圧が排圧されることになって、2−4ブレー
キ45が解放される。
【0049】このとき、図2の油圧制御回路60におけ
るバイパス制御用ソレノイドバルブ96がOFFとされ
て、上記タイミングバルブ94のスプールが左側に位置
した状態に保持される。したがって、上記サーボアプラ
イ圧はサーボアプライライン121及び該ライン上に設
けられた排圧コントロールバルブ74とワンウェイオリ
フィス73とを介して1−2シフトバルブ63のドレン
ポート63cに導かれ、これによって2−4ブレーキ4
5が徐々に解放されることになる。
【0050】一方、Lレンジの1速においては、上記し
たように第3ソレノイドバルブ68もOFFとされて、
3−4シフトバルブ65のスプール65bが図面上の左
側に移動することになるから、コーストクラッチ42に
通じるコーストクラッチライン123が3−4シフトバ
ルブ65に導かれている第1出力ライン111に連通す
ることになる。したがって、第1出力ライン111を介
して3−4シフトバルブ65に導かれているメインライ
ン110のライン圧がコーストクラッチライン123に
出力されると共に、該ライン圧がコーストレデューシン
グバルブ76で所定の圧力に調整された上で、コースト
クラッチ圧としてコーストクラッチ42に供給されるこ
とになる。その場合に、第2ソレノイドバルブ67がO
Nとされて、2−3シフトバルブ64のスプール64b
が右側に位置することから、メインライン110に通じ
るライン141と、コーストレデューシングバルブ76
の減圧制限ポート76hに通じるライン140とが連通
した状態となり、ライン141を介して2−3シフトバ
ルブ64に導かれているライン圧が信号圧として減圧制
限ポート76hに導入されることになる。したがって、
コーストレデューシングバルブ76には、圧力調整用と
して、上記ライン139を介して増圧ポート76gに常
時供給されるスロットルモデュレータ圧に加えて、上記
減圧制御ポート76hにも信号圧が供給されるこから、
その分だけコーストクラッチ圧の減圧が抑制されること
になって、図6の実線で示すようにコーストクラッチ圧
の圧力レベルが高めに調整されることになる。これによ
り、コーストクラッチ42の大きな伝達トルクに適切に
対応した高い締結圧が得られることになって、コースト
クラッチ42が滑らかに締結されると共に、圧力不足に
起因する締結不良や不必要に半クラッチ時間が長すぎる
ことによる耐久性の悪化が回避されることにもなる。
【0051】なお、1−2シフトバルブ63に接続され
たローリバースブレーキライン129が、ボールバルブ
78を介して第3出力ライン113に通じるライン12
8に連通することになるので、ローリバースブレーキ4
6についても締結されることになって、エンジンブレー
キが得られる1速となる。その際に、メインライン11
0から第3出力ライン113に出力されるライン圧が、
該ライン113に設置されたローレデューシングバルブ
80によって所定圧に調整されるようになっているの
で、ローリバースブレーキ46が締結する際のショック
も抑制されることになる。
【0052】一方、例えば3−4クラッチ43が締結し
ているDレンジの4速から、新たにコーストクラッチ4
2が締結されるSレンジの3速への変速時においては、
第1〜第3ソレノイドバルブ66,67,68が、ぞれ
ぞれON、OFF、OFFとなる。したがって、図7に
示すように、1−2,2−3,3−シフトバルブ63,
64,65の各スプール63b,64b,65bが、そ
れぞれ右側、左側、左側に位置することになって、3−
4シフトバルブ65においてはコーストクラッチライン
123が第1出力ライン111に連通する一方におい
て、コーストレデューシングバルブ76における減圧制
限ポート76hが、ライン140を介して第2シフトバ
ルブ64のドレンポート64cに連通する。これによ
り、コーストレデューシングバルブ76の減圧制限状態
が解除されることになり、図6の鎖線で示すように変速
時におけるコーストクラッチ圧が上記の場合よりも減圧
されることになって、コーストクラッチ42の小さな伝
達トルクに適切に対応した圧力レベルとなる。これによ
り、過大なショックの発生が回避されることになる。
【0053】そして、この実施例においては3速時と、
1,2速時とでスプール64bの位置が切り換わる2−
3シフトバルブ64によって上記の作用を実現している
ので、回路構成の複雑化が回避されることになる。
【0054】次に、図8、図9により、上記自動変速機
10における各摩擦要素41〜46のアクチュエータに
対して油圧を給排する油圧制御回路の他の実施例につい
て説明する。
【0055】図8に示すように、この実施例に係る油圧
制御回路260においても、上記各アクチュエータのう
ち、2−4ブレーキ45の油圧アクチュエータ45a’
はアプライポート45b’とリリースポート45c’と
を有するサーボピストンで構成され、アプライポート4
5b’のみに油圧が供給されているときに2−4ブレー
キ45を締結し、両ポート45b’,45c’とも油圧
が供給されていないとき及び両ポート45b’,45
c’とも油圧が供給されているときに、2−4ブレーキ
45を解放するようになっている。また、その他の摩擦
要素41〜44,46のアクチュエータは通常の油圧ピ
ストンで構成され、油圧が供給されたときに当該摩擦要
素を締結する。
【0056】この油圧制御回路260においても、手動
操作によってレンジの選択を行うマニュアルバルブ26
2と、変速段に応じて作動して各摩擦要素41〜46に
対する油圧の給排を行う1−2,2−3,3−4シフト
バルブ263,264,265とが備えられている。
【0057】上記マニュアルバルブ262は、D,S,
Lの各前進レンジと、Rレンジと、Nレンジと、Pレン
ジの設定が可能とされており、前進レンジでは、図外の
レギュレータバルブによって所定圧に調整されたライン
圧が供給されるメインライン310を前進ライン311
に、Rレンジでは後退ライン312にそれぞれ接続させ
るようになっている。
【0058】また、上記1−2,2−3,3−4シフト
バルブ263,264,265には、いずれも一端に制
御ポート263a,264a,265aが設けられてい
る。そして、1−2及び2−3シフトバルブ263,2
64の各制御ポート263a,264aには、それぞれ
上記前進ライン311から分岐された第1、第2制御元
圧ライン313,314が接続され、また3−4シフト
バルブ265の制御ポート365aには、第3制御元圧
ライン315が接続されていると共に、これらの制御元
圧ライン313,314,315には、それぞれ変速用
の第1、第2、第3ソレノイドバルブ266,267,
268が設けられている。このうち第1、第2ソレノイ
ドバルブ266,267は、通常の二方弁で構成されて
おり、それぞれONのときに対応する制御ポート263
a,264aの制御圧を排圧して、1−2及び2−3シ
フトバルブ263,264のスプール263b,264
bを図面上の左側に位置させ、またOFFのときに上記
制御ポート263a,264aに第1、第2制御元圧ラ
イン313,314から制御圧を導入して、スプール2
63b,264bをそれぞれスプリングの付勢力に抗し
て右側に位置させるようになっている。
【0059】一方、第3ソレノイドバルブ268につい
ては三方弁で構成されており、ONのときに上流側の第
3制御元圧ライン315を遮断すると共に、その状態で
上記3−4シフトバルブ265の制御ポート265aの
制御圧を排圧して、該バルブ265のスプール265b
を図面上の右側に位置させるようになっている。また、
OFFのときには上記制御ポート265aに第3制御元
圧ライン315から制御圧を導入して、この場合におい
てもスプリングの付勢力に抗してスプール265bを左
側に位置させるようになっている。なお、上記制御元圧
ライン315には、例えばライン圧調整用のスロットル
モデュレータバルブ(図示せず)によって生成されたス
ロットルモデュレータ圧が供給されるようになってい
る。
【0060】ここで、これらのソレノイドバルブ266
〜268は、コントローラ(図示せず)からの信号によ
り、当該自動車の車速とエンジンのスロットル開度とに
応じて予め設定されたマップに基づいてON,OFF制
御され、それに伴って各シフトバルブ263〜265の
スプール263a〜265bの位置が切り換わって各摩
擦要素41〜46に通じる油路が切り換わることによ
り、これらの摩擦要素41〜46が上記実施例と同様に
表1に示す組合せで締結され、これにより変速段が運転
状態に応じて切り換えられるようになっている。この場
合においても、D,S,Lの前進レンジにおける各変速
段と、各ソレノイドバルブ66〜68のON,OFFの
組合せパターンとの関係は、上記実施例と同様に次の表
3に示すように設定されている。
【0061】
【表3】 一方、上記マニュアルバルブ262のスプールをD,
S,Lの各前進レンジに設定したときにメインライン3
10に連通される前進ライン311からはライン316
が分岐され、このライン316がフォワードクラッチラ
インとされて、図外のフォワードクラッチ41に至る。
したがって、D,S,Lレンジで、フォワードクラッチ
41が常に締結されることになる。
【0062】また、前進ライン311は、上記1−2シ
フトバルブ263に導かれ、第1ソレノイドバルブ26
6がONとなって該シフトバルブ263のスプール26
3bが左側に位置したときにサーボアプライライン31
7に連通し、オリフィス270を介してサーボピストン
45a’のアプライポート45b’に至る。したがっ
て、D,S,Lレンジで第1ソレノイドバルブ266が
ONのとき、すなわちDレンジでの2,3,4速、Sレ
ンジの2,3,4速及びLレンジの2速で、上記アプラ
イポート45b’にサーボアプライ圧が導入され、リリ
ースポート45c’にサーボリリース圧が導入されてい
ないときに2−4ブレーキ45が締結されることにな
る。
【0063】また、上記前進ライン311は、3−4シ
フトバルブ265にも導かれ、第3ソレノイドバルブ2
68がOFFで、該シフトバルブ265のスプール26
5bが左側に位置するときにコーストクラッチライン3
18に連通する。このコーストクラッチライン318
は、コーストレデューシングバルブ271及びワンウェ
イオリフィス272を介してコーストクラッチ42に至
る。したがって、D,S,Lレンジで第3ソレノイドバ
ルブ268がOFFのとき、すなわちDレンジの3速、
Sレンジの2,3速及びLレンジの1速でコーストクラ
ッチ42が締結される。
【0064】さらに、前進ライン311は、2−3シフ
トバルブ264にも導かれている。そして、該ライン3
11は、第2ソレノイドバルブ267がOFFで、2−
3シフトバルブ264のスプール264bが右側に位置
するときに3−4クラッチライン319に連通する。こ
のライン319は、更に3−4コントロールバルブ27
3を介して3−4クラッチ43に至っている。したがっ
て、D,S,Lレンジで第2ソレノイドバルブ267が
OFFのとき、すなわちDレンジの3,4速及びSレン
ジの3,4速で3−4クラッチ43が締結されることに
なる。
【0065】ここで、上記3−4クラッチライン319
から分岐されたライン320は3−4シフトバルブ26
5に導かれ、第3ソレノイドバルブ268がOFFで、
該シフトバルブ265のスプール265bが左側に位置
するときにサーボピストン45a’のリリースポート4
5c’に通じるサーボリリースライン321に連通す
る。したがって、D,S,Lレンジで第2,第3ソレノ
イドバルブ267,268が共にOFFのとき、すなわ
ちDレンジの3速及びSレンジの3速で、サーボピスト
ン45a’のリリースポート45c’にサーボリリース
圧が導入され、2−4ブレーキ45が解放される。
【0066】また、上記前進ライン311からはライン
322が分岐されており、このライン322も上記2−
3シフトバルブ264に導かれている。このライン32
2は、第2ソレノイドバルブ267がONで、2−3シ
フトバルブ264のスプール264bが左側に位置する
ときに1−2シフトバルブ263に通じるライン323
に連通する。一方、1−2シフトバルブ263には、第
1ソレノイドバルブ266がOFFで、該バルブ263
のスプールが右側に位置するときに上記ライン323に
連通するライン324が接続され、このライン324は
ローレデューシングバルブ274、ボールバルブ275
及びライン325を介して3−4シフトバルブ265に
導かれている。そして、このライン325が、第3ソレ
ノイドバルブ268がOFFで、3−4シフトバルブ2
65のスプール265bが左側に位置するときに、ロー
リバースブレーキ46に通じるローリバースブレーキラ
イン326に連通する。したがって、D,S,Lレンジ
で第1〜第3ソレノイドバルブ266〜268が、それ
ぞれOFF,ON,OFFのとき、すなわちLレンジの
1速でローリバースブレーキ46が締結する。
【0067】さらに、Rレンジでメインライン310に
連通する後退ライン312は、リバースクラッチライン
327とされて、図外のリバースクラッチ44に至って
いる。そして、このリバースクラッチライン327から
分岐されたライン328が、上記ローレデューシングバ
ルブ274の下流側に配置されたボールバルブ275に
接続されている。したがって、Rレンジでは、第3ソレ
ノイドバルブ268がOFFのときにローリバースブレ
ーキ46が締結される一方において、リバースクラッチ
44が常に締結されることになる。
【0068】次に、この実施例におけるコーストレデュ
ーシングバルブ271について説明すると、このレデュ
ーシングバルブ271は、スプリング271aによる付
勢力を受けて図面上の右側に押圧されるスプール271
bを有すると共に、このスプール271bが軸方向に移
動することにより、コーストクラッチ42に通じる出力
ポート271cが、左側に位置する入力ポート271d
及び右側に位置するドレンポート271eに選択的に連
通するようになっている。また、上記スプール271b
の左側にはフィードバックポート271fが形成されて
おり、このフィードバックポート271fにフィードバ
ック入力される出力圧が、上記スプリング271aの右
方向の付勢力と、後述する制御ポート271g,減圧制
限ポート271hに油圧が作用したときの左方向への付
勢力との差によって規定される設定圧よりも低いときに
は、上記出力ポート271cが入力ポート271dに連
通すると共に、上記出力圧が設定圧よりも高いときに
は、出力ポート271cがドレンポート271eに連通
することになって、出力圧の最大値が上記設定圧に応じ
た圧力に制限されることになる。
【0069】そして、このコーストレデューシングバル
ブ271には、上記スプール271bの右側に位置する
制御ポート271gと、該スプール271bの中間部分
に位置する減圧制限ポート271hとが備えられてい
る。そして、この実施例においては、メインライン31
0のライン圧が上記レデューシングバルブ271におけ
る制御ポート271gに導入されるようになっている。
また、上記減圧制限ポート271hには、2−3シフト
バルブ64に接続された上記ライン323から分岐され
たライン329が接続されている。
【0070】したがって、S,Lレンジで第2ソレノイ
ドバルブ267がONのとき、具体的にはSレンジの2
速及びLレンジの1.2速においては、制御ポート27
1gに常時供給されるライン圧に加えて、上記減圧制御
ポート271hに対してライン323及びライン329
を介してライン圧が信号圧として供給されることにな
り、その分だけコーストクラッチ圧の減圧が抑制される
ことになって、コーストクラッチ42の伝達トルクが増
大することになる。一方、D,Sレンジで第2ソレノイ
ドバルブ267がOFFのとき、具体的にはDレンジの
3速及びSレンジの3速のときには、2−3シフトバル
ブ64のスプール264bが右側に位置することから、
コーストレデューシングバルブ271における減圧制限
ポート271hが、ライン329及びライン323を介
して2−3シフトバルブ264のドレンポート264c
に連通する。これにより、コーストレデューシングバル
ブ271の減圧制限状態が解除されることになり、その
分だけコーストクラッチ圧が上記の場合よりも減圧さ
れ、それに伴ってコーストクラッチ42の伝達トルクも
減少することになる。
【0071】次に、この実施例の作用を説明する。
【0072】例えば上記の実施例と同様に、Dレンジの
2速からLレンジにシフトしたとすると、そのときの運
転状態がLレンジの1速領域に属するときには、前述の
表3に従って第1〜第3ソレノイドバルブ266,26
7268が、それぞれOFF,ON,OFFとなり、そ
れに伴って1−2,2−3,3−4シフトバルブ26
3,264,265の各スプール263b,264b,
265bが、それぞれ図面上の右側、右側、左側に位置
することになる。この状態は、図8に示す通りであっ
て、サーボピストン45a’のアプライポート45b’
に通じるサーボアプライライン317が1−2シフトバ
ルブ263のドレンポート263cに連通することによ
り、該アプライポート45b’からサーボアプライ圧が
排圧されることになって、2−4ブレーキ45が解放さ
れる。
【0073】一方、Lレンジの1速においては、上記し
たように第3ソレノイドバルブ268もOFFとされ
て、3−4シフトバルブ265のスプール265bが図
面上の左側に位置することになるから、コーストクラッ
チ42に通じるコーストクラッチライン318が3−4
シフトバルブ265に導かれている前進ライン311に
連通することになる。したがって、前進ライン311を
介して3−4シフトバルブ265に導かれているメイン
ライン310のライン圧がコーストクラッチライン31
8に出力されると共に、該ライン圧がコーストレデュー
シングバルブ271で所定の圧力に調整された上で、コ
ーストクラッチ圧としてコーストクラッチ42に供給さ
れることになる。その場合に、第2ソレノイドバルブ2
67がONとされて、2−3シフトバルブ264のスプ
ール264bが左側に位置することから、前進ライン3
11に通じるライン322と、コーストレデューシング
バルブ271の減圧制限ポート271hに通じるライン
329とが連通した状態となり、該ライン322を介し
て2−3シフトバルブ64に導かれているライン圧が減
圧制限ポート271hに導入されることになる。したが
って、コーストレデューシングバルブ271には、圧力
調整用として、上記ライン139を介して制御ポート2
71gに常時供給されるライン圧に加えて、上記減圧制
御ポート271hにも信号圧が供給されるこから、その
分だけコーストクラッチ圧の減圧が抑制されることにな
って、この場合においてもコーストクラッチ圧の圧力レ
ベルが高めに調整されることになる。これにより、コー
ストクラッチ42の大きな伝達トルクに適切に対応した
高い締結圧が得られることになって、コーストクラッチ
42が滑らかに締結されると共に、圧力不足に起因する
締結不良や不必要に半クラッチ時間が長すぎることによ
る耐久性の悪化が回避されることにもなる。
【0074】一方、例えば3−4クラッチ43が締結し
ているDレンジの4速から、新たにコーストクラッチ4
2が締結されるSレンジの3速への変速時においては、
第1〜第3ソレノイドバルブ266,267,268
が、ぞれぞれON、OFF、OFFとなる。したがっ
て、図9に示すように、1−2,2−3,3−シフトバ
ルブ263,264,265の各スプール263b,2
64b,265bが、それぞれ左側、右側、左側に位置
することになって、3−4シフトバルブ365において
はコーストクラッチライン123が前進ライン311に
連通する一方において、コーストレデューシングバルブ
271における減圧制限ポート271hが、ライン32
9及びライン323を介して2−3シフトバルブ264
のドレンポート264cに連通する。これにより、コー
ストレデューシングバルブ271の減圧制限状態が解除
されることになり、変速時におけるコーストクラッチ圧
が上記の場合よりも減圧されることになって、コースト
クラッチ42の小さな伝達トルクに適切に対応した圧力
レベルとなる。これにより、過大なショックの発生が回
避されることになる。
【0075】そして、この実施例においては3速時と、
1,2速時とでスプール264bの位置が切り換わる2
−3シフトバルブ264によって上記の作用を実現して
いるので、回路構成の複雑化が回避されることになる。
【0076】しかも、低速段で締結されるローリバース
ブレーキ46に対する作動圧を出力するライン323か
ら分岐されたライン329をローレデューシングバルブ
217の減圧制限ポート217hに導いているので、誤
作動が回避されて信頼性が向上すると共に、2−3シフ
トバルブ264のポート数の増加が抑制されることにも
なる。
【0077】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、第1、第
2摩擦要素が共に締結される所定変速段と該変速段より
も低速段側の変速段とで切り換わる変速用のシフトバル
ブに、第2摩擦要素の解放時に信号圧が発生し、該摩擦
要素の締結時に信号圧が排圧されるように信号圧回路を
接続して、この信号圧回路を上記第1摩擦要素の作動圧
回路に設置した減圧バルブの減圧制限ポートに接続して
いるので、第1摩擦要素のみが締結される所定変速段以
下の変速段への変速時においては、減圧バルブが減圧制
限とされることになり、伝達トルクに対して締結用油圧
が相対的に不足することによる締結不良などが回避され
ると共に、第1、第2摩擦要素が共に締結される所定変
速段への変速時においては、第1摩擦要素に対する締結
用油圧が減圧バルブで所定圧に減圧された上で供給され
ることになるので、締結時における過大なショックの発
生も防止されることになる。
【0078】そして、これらの作用が変速用のシフトバ
ルブによって実現されるようになっているので、この種
の油圧制御回路の構成が簡素化されることになる。
【0079】特に、第2発明によれば、所定変速段と該
変速段よりも低速段側の変速段とで切り換わる変速用の
シフトバルブに、該所定変速段以下の低速段で締結され
る第3摩擦要素に対して作動圧を出力する出力回路を接
続すると共に、この出力回路から信号圧回路を分岐させ
ているので、誤作動が回避されて信頼性が向上すると共
に、シフトバルブのポート数の増加が抑制されることに
なって、この種の油圧制御回路を構成するコントロール
バルブユニットの大型化が回避されることにもなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例に係る自動変速機の骨子図である。
【図2】 実施例における自動変速機の油圧制御回路を
示す回路図である。
【図3】 図2の油圧制御回路における各バルブに対す
る制御システム図である。
【図4】 Dレンジの2速状態における油圧制御回路の
要部の拡大図である。
【図5】 Lレンジの1速状態における油圧制御回路の
要部の拡大図である。
【図6】 実施例の作用を示すタイムチャート図であ
る。
【図7】 Sレンジの3速状態における油圧制御回路の
要部の拡大図である。
【図8】 油圧制御回路の別の実施例の要部を図示した
回路図である。
【図9】 該実施例におけるSレンジの3速状態を示す
回路図である。
【符号の説明】
42 コーストクラッチ(第1摩擦要素) 43 3−4クラッチ(第2摩擦要素) 46 ローリバースブレーキ(第3摩擦要素) 64 2−3シフトバルブ 76 コーストレデューシングバルブ(減圧バル
ブ) 76h 減圧制限ポート 140 ライン(信号圧回路) 264 2−3シフトバルブ 271 コーストレデューシングバルブ(減圧バル
ブ) 271h 減圧制限ポート 323 ライン(出力回路) 329 ライン(信号圧回路)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土井 淳一 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−37141(JP,A) 特開 昭59−9343(JP,A) 特公 平4−74577(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 61/00 - 61/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定変速段以下の複数の変速段で締結さ
    れ、該所定変速段では他の変速段よりも伝達トルクが小
    さくなる第1摩擦要素と、上記所定変速段を含む高速段
    で締結される第2摩擦要素とが備えられた自動変速機に
    おいて、上記所定変速段と該変速段よりも低速段側の変
    速段とで切り換わる変速用のシフトバルブに、第2摩擦
    要素の解放時に信号圧が発生し、該摩擦要素の締結時に
    信号圧が排圧されるように信号圧回路を接続すると共
    に、上記第1摩擦要素の作動圧回路に設けられた減圧バ
    ルブに、その減圧動作を制限する減圧制限ポートを設け
    て、該減圧制限ポートに上記信号圧回路を接続したこと
    を特徴とする自動変速機の油圧制御装置。
  2. 【請求項2】 上記所定変速段と該変速段よりも低速段
    側の変速段とで切り換わる変速用のシフトバルブに、低
    速段で締結される第3摩擦要素に対して作動圧を出力す
    る出力回路が接続されていると共に、この出力回路から
    信号圧回路が分岐されていることを特徴とする請求項1
    に記載の自動変速機の油圧制御装置。
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