JP3255423B2 - ゲルマニウム層を形成する方法 - Google Patents

ゲルマニウム層を形成する方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般に、集積回路デバ
イスの形成方法に関し、特にゲルマニウム層の形成方法
及びこの方法から形成されるヘテロ接合バイポーラトラ
ンジスタに関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル集積回路の製造において最小
寸法が縮小し続けるに従い、これに対応してトランジス
タの単位利得しきい周波数(ft )、最大発信周波数
(fmax)、及び伝搬遅延(τpd)を実現することが益
々困難になりつつある。これは、一般に、トランジスタ
に関連する寄生因子が最小寸法の向上に比例して縮小し
ないからである。すなわち、二、三の寸法効果が優勢に
なり始める。
【0003】バイポーラ接合トランジスタ(BJT)の
場合、スイッチング速度を向上するために縮小されなけ
ればならないキー寄生因子は、ベース幅、ベース抵抗、
及びベース−コレクタキャパシタンスである。これらの
寄生因子の最小化は、残念ながら、共通エミッタ順電流
増幅率(hfe)及びコレクタ−エミッタ降伏電圧(BV
CEO )に有害効果を与える傾向を持つ。例えば、ベース
幅がより狭くされるに従い、ベースドーピングはコレク
タ−エミッタ降伏電圧(BVCEO )を維持するために増
大されねばならない。このことは、共通エミッタ順電流
増幅率(hfe)を低下させることはもちろん、このデバ
イスが後続処理中に高温に晒される時間を短縮する。し
たがって、実際のバイポーラ接合トランジスタは、基本
的に、約20〜30GHz の単位利得しきい周波数
(ft )に制限されている。この制限は、ベースドーピ
ングが1018/cm3 の濃度に到達するときにベース内の
捕獲助援トンネル現象が共通エミッタ順電流増幅率(h
fe)を甚だしく低下させる事実によって、設定される。
他方、実際のデバイスの場合、コレクタ−エミッタ降伏
電圧(BVCEO )を約3〜5Vに維持するように要求さ
れる集積ベース電荷は、ベース幅が狭められるのを妨げ
る。
【0004】速度の一層の向上を達成するために、ヘテ
ロ接合バイポーラトランジスタ(HBT)が提案されて
いる。ヘテロ接合バイポーラトランジスタの共通エミッ
タ順電流増幅率(hfe)は、それぞれベース、エミッタ
ドーピングに強くは依存せず、むしろエミッタ−ベース
間の帯幅(禁止帯幅又はバンドギャップ)の相違に依存
する。最も一般的なヘテロ接合バイポーラトランジスタ
は、例えば、GaAs及びAlGaAsのような、III
−V 族半導体化合物を使用して製造される。他方、これ
らは、シリコン(Si)デバイスの集積レベルを達成し
てはおらず、さらに、ウエハ直径、材料強度、基板費
用、及び比較的高レベルの固有欠陥によって制限され
る。
【0005】最近、ヘテロ接合バイポーラトランジスタ
は、シリコンエミッタと仮晶ゲルマニウム−シリコン
(Gex Si1-x )ひずみ層ベースを使用して製造され
ている。ベース内のゲルマニウム(Ge)の存在は、存
在するゲルマニウムの量に比例し禁止帯幅を縮小する。
40GHz の単位利得しきい周波数(ft )のデバイス
は、予測60GHz の単位利得しきい周波数(ft )の能
力のあるデバイスを使用して製造される。ほとんどのヘ
テロ接合バイポーラトランジスタの電流増幅率は、原理
的に、高ベースドーピングで以て維持可能であり、した
がって、比較的小さいベース抵抗を有する。この小さい
抵抗は、最大発振周波数(fmax )を向上しかつエミッ
タの逆バイアス開始(de−biasing)を遅延す
る。さらに、エミッタ内の電流密集が減少されるゆえ
に、デバイスはベース導電率変調及びカーク効果(th
e Kirk Effect)が出現する前に、高電流
を維持することができる。
【0006】ゲルマニウム−シリコン(以下、Gex
1-x )ベースヘテロ接合バイポーラトランジスタは、
ゲルマニウム(以下、Ge)の共有結合半径がシリコン
(以下、Si)のそれよりも大きいゆえに、物理的制限
を受ける。したがって、微小格子不整合が、各Si層−
Gex Si1-x 層界面においてこれらの2層間に存在す
る。Si基板上のGex Si1-x の充分に薄い層の場
合、この不整合はGexSi1-x 層内の圧縮応力によっ
て調節される。この層の厚さがその臨界厚さを超える
と、界面から表面へ拡がるら旋転位と一緒になってこの
界面に高密度のミスフィット転位が出現する。これらの
転位は、重金属汚染を受けると、特に接合漏れを起こ
す。いったんミスフィット転位が出現すると、Gex
1-x 層はほとんどひずみが無いようになるが、これは
応力が界面における熱可塑性変形によつて除去されるか
らである。ミスフィット転位の開始に対する臨界厚さ
は、その層内のGeの濃度に逆比例する。純粋Geを使
用するときは、熱可塑性変形が起こる前のSi基板上で
達成することのできる層の厚さは、1〜3nmの程度であ
る。したがって、Siコレクタ上の純粋Geベースの実
現は、過去においては不可能であつた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって、Siベー
スヘテロ接合バイポーラトランジスタ内に実質的に純粋
なかつ狭いエピタキシャルGeベースを製造する処理に
対する必要性が生じている。このような層は、バイポー
ラトランジスタのスイッチング速度を向上し続けるため
に必要とされる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、集積回路内に
連続Ge層を形成する方法を提供する。本発明の1つの
目的は、ヘテロ接合バイポーラトランジスタ内のベース
として使用されるべきGe層を形成する方法にある。本
発明によれば、Ge層は、Geの連続層を形成する固相
エピタキシャル処理によって成長される。N形Gex
1-x 層はN形Si基板上に約1μmの厚さに堆積され
る。これに続き、P形Gex Si1-x 層がN形Gex
1-x 層上に堆積される。
【0009】基板は、その上に形成された層を有し、酸
化環境内で約1,000℃に加熱され、この結果、P形
Gex Si1-x 層を純粋Ge層に変態する。このことが
起こるのは、二酸化シリコン(以下、SiO2 )の形成
が本質的にGeをこの層から追い出すからである。した
がって、Siは基板内でGeの背後に残っていると想定
される。残留Geは、周知のダイヤモンド結晶構造内に
残され、したがって、圧縮応力の状態においても、基板
に対してエピタキシャルである。この応力を緩和するた
めに、N形Si基板がその上にN形Gex Si1-x 層を
堆積される。同様に、N形Gex Si1-x 層がその上に
P形Ge層を堆積され、その結果、異なる格子定数に関
連する転位及び界面格子応力を克服する。
【0010】基本的な構想は、弾性限界を超える前に達
成することのできる臨界厚さが格子不整合の大きさに依
存するということである。さらにまた、格子不整合は、
2つの層内に存在するGeの相対量によって決定され
る。N形Gex Si1-x 層は、目的上、N形Si基板と
不釣合い量になるのに充分な厚さに成長させられる。N
形Gex Si1-x 層は、したがって、ひずみが無いが、
しかしSiのそれよりもGeのそれに近い格子定数を有
する。この層の頂面上に形成されるP形Ge層は、もし
Si基板の頂面上に成長させられたならばおそらくでき
ていたであろう厚さよりも厚くされることができる。し
たがって、P形Ge層は不釣合い量になる前に1〜3nm
より厚く成長することができる。N形Gex Si1-x
はP形Ge層とN形Si基板との間の緩衝層として働
く。本発明によれば、デバイスは、ヘテロ接合バイポー
ラトランジスタとしてP形Geベースを有するように形
成される。一実施例において、厚さ2,300ÅのP形
Gex Si1-x 層が厚さ約750Åの最終ベースを形成
するために堆積される。
【0011】本発明は、分子エピタキシャル法(以下、
MBE)及び有機金属分解化学気相成長法(以下、MO
CVD)技術よりも遙かに費用対効果の大きい従来の化
学気相成長法(以下、CVD)エピタキシャル成長技術
を使用可能とし、かつ比較的大きい直径のウエハを使用
可能とする。本発明のデバイス構造は、純粋Geベース
層を実用的仕方において製造することを可能とする。
【0012】
【実施例】本発明の他の特徴及び利点は、付図に関連し
て行われる以下の詳細な説明を参照することを通して理
解されるであろう。
【0013】本発明によれば、Ge層が形成され、この
層はヘテロ接合バイポーラトランジスタ内のベースとし
て働く。
【0014】図1は、全体的に、符号10によって指示
され被加工物の拡大横断面図である。被加工物10は、
N形Si基板12を含む。さらに、被加工物10は、C
VDによって基板12上に形成されたN形Gex Si
1-x 層14を含む。層14上に形成されてP形Gex
1-x 層16がある。本発明によれば、層14と16
は、被加工物10に対して提案された応用に応じて、所
望の厚さに堆積される。図2を参照すると、本発明の新
規な特徴が示されている。被加工物10の温度が、酸化
環境内で約1,000℃に上昇するならば、図1の層1
6はP形Ge層18とSiO2 層22に変態する。形成
されたP形Ge層18の厚さは、被工作物10が高温に
露出される時間に正比例する。P形Gex Si1-x 層1
6が構造的に純粋Ge層18に変態することが観察され
ている。N形Gex Si1-x 層14は、この層14と基
板12との間の界面において転位を起こさせるに充分な
厚さに成長させられる。
【0015】N形Gex Si1-x 層14の成長後は基板
12と層14との間に高密度の転位が存在する。さら
に、少数のら旋転位が層14と16を通り表面まで上向
きに延びる。ヘテロ接合バイポーラトランジスタを有効
にするためには、層14内とP形Ge層18内に転位が
ほとんどない又は全くないようにしなければならない。
このことは、全ての転位を基板12と層14との間の界
面内に閉じ込めることができるならば、起こり得る。堆
積温度を適当に選択することによって、これを可能にす
る。
【0016】Ge層とGex Si1-x 層との間の不整合
によって起こるひずみは、もしその変化が過剰であるな
らば、弾性変形を起こすことができる。もしこれらの転
位を前記界面に閉じ込められるならば、接合はこの面か
ら遠いゆえに、このデバイスは機能するであろう。
【0017】図3を参照すると、グラフが温度変化過程
中の層18と22の成長速度を示している。曲線24
は、被加工物10の温度を上昇させている間の、酸化処
理中のGe層18の成長速度を示す。曲線26は、酸化
処理中の層22の成長速度を示す。これを見ると判るよ
うに、層22と18の成長速度は、酸化時間に比例して
いる。したがって、層22と18の厚さを、所望の被加
工物10を生成するようになるように正確にかつ予測可
能に制御することができる。
【0018】図4から9までを参照すると、本発明のヘ
テロ接合バイポーラトランジスタ100に対するGeベ
ースを形成する処理ステップが示されている。図2のG
e層18は、図4のN形Gex Si1-x 層14をN形S
i基板12上に初期的に堆積することによって、約75
0Åの厚さを有するように形成される。層14は、CV
Dによって約1μmの厚さに堆積され、デバイス100
にとっての緩衝層として機能する。P形Gex Si1-x
層16は、デバイス100の将来のベースとして働くた
めにCVDによって層14上に堆積される。好適実施例
においては、P形Gex Si1-x 層16は、特に、約7
50Åの厚さ有する図2のP形Ge層18を形成するた
めに、約2,300Åの厚さを有する。代替実施例にお
いては、P形Gex Si1-x 層16は、特に、約500
Åの厚さ有する図2のP形Ge層18を形成するために
約1,500Åの厚さを有する。製造中、Gex Si
1-x層16は、形成されたGe層18の多様な抵抗を生
じるために、ホウ素(以下、B)のようなドープ剤を層
16内に堆積される。
【0019】層19は、従来の減圧化学気相成長法(L
PCVD)によって堆積される。酸化Si層19の堆積
法は、技術的に周知である。酸化Si層19の堆積の
際、その堆積温度は、約650〜850℃であろう。層
19は、約1,000Åの厚さに堆積される。
【0020】フォトレジスト30は、酸化Si層19を
露出するための開口32を形成するように層19上に選
択的に堆積される。Bイオン34の群は、デバイス10
0にイオン打ち込みされて、不純物ベース36を形成す
る。不純物ベース36は、その後、デバイス100にと
ってのP+ 形領域として使用される。不純物ベース36
が形成された後、フォトレジスト30は、技術的に周知
の酸灰化法によって除去される。フォトレジスト30
は、ノボラック(NovolakTM)合成物質である。
【0021】図5を参照すると、フォトレジスト30が
除去された後、図4に示された処理に従い、第2フォト
レジスト38がデバイス100上に堆積される。フォト
レジスト38は、酸化Si層19上に選択的に堆積さ
れ、好適にはオルソシランテトラエチル(TEOS;S
i(OC2 5 4 )で作られ、その後の処理のための
開口40を有するように露出される。本発明によれば、
リン(以下、P)のドープ剤が、N+ 形領域である分離
領域44を形成するための分離剤イオン42打ち込みを
実行するのに使用される。その後、フォトレジスト38
が除去されかつフッ化水素(以下、HF)湿式化学エッ
チングが実行されて層19をデバイス100から完全に
除去する。もしプラズマエッチングが使用されるなら
ば、四フッ化炭素(CF4 )のようなフッ化エッチング
剤が使用される。
【0022】ここで、図6を参照すると、本発明によ
り、デバイス100は、温度を約1,000℃に上昇す
る蒸気酸化処理に露出される。もしP形Gex Si1-x
層16が約2,300Åの厚さであるならば、この酸化
は層16に、約750Åの厚さの結晶純粋P形Ge層5
0の形成を起こさせる。同様に、もしP形Gex Si1-
x 層16が約1,500Åの厚さであるならば、結果の
結晶純粋P形Ge層50の厚さは約500Åであろう。
結晶P形Ge層50は、図2の層18と同等であると理
解すべきである。
【0023】酸化Si層52の成長過程において、P形
Gex Si1-x 層16は、純粋P形Ge層50に変態す
る。本発明によれば、酸化Si層52は、Ge層50の
頂面上に熱的に成長する。打ち込みイオン42及び34
は、層52の成長中に活性化され分離領域44及び不純
物ベース36を、それぞれ、形成する。
【0024】図7を参照すると、フォトレジスト(図に
は示されていない)が堆積されかつ層52内に領域58
を露出するように現像される。層52の領域58は、次
いで、従来の酸化物エッチング技術によつてエツチング
されて酸化物を除去される結果、ベース領域である層5
0の部分を露出する。このフォトレジストが除去された
後、厚さ2,500ÅのN形現場ドープ多結晶Si層
が、層52上に堆積される。代替的に、N形炭化Si
(SiC)を使用してもよい。この層は、次いで、パタ
ーン化されかつ真性ベースである層52に付着するエミ
ッタ電極70として働く構造を残してエッチングされ
る。
【0025】図8を参照すると、他のフォトレジスト
が、堆積され、かつ層52の不純物ベース36の上側の
領域69を露出するように、露出され、現像される。こ
の露出領域内の酸化物は、エッチングにより除去されて
不純物ベース36を露出する。このフォトレジストが除
去され、次いで白金(以下、Pt)層がスパッタ堆積さ
れ、かつ窒素(以下、N)などのような不活性環境内で
450℃において焼結される。PtがSi又は多結晶S
iに触れるいずれの箇所でも、これを白金−シリコン
(以下、PtSi)に変態する。ウエハは、次いで、王
水に露出され、この結果、全てのPtが、PtSiが形
成された箇所を除き、除去される。このことは、不純物
ベース及びエミッタへの良好なオーム性接触を保証す
る。
【0026】図9を参照すると、アルミニュウム(以
下、Al)又はその合金層71が堆積され、かつエミッ
タ及びベース領域への電気的接触を作るようにパターン
化され、エッチングされる。コレクタは、本実施例にお
いては、ウエハの背面を通して接触を作る。図9は、不
純物ベース36に相互接続されるAl又はその合金層7
1を示す。エミッタ電極70は、この図の面以外にある
領域内でこの相互接続と接触をする。
【0027】注意すべきは、コレクタ領域は、P+ 形領
域である不純物ベース36への開口が設けられると同時
に分離領域44の上側の酸化Si層52の部分を開口す
ることによって頂面側から電気的に接触することもでき
る、ということである。続いて、この接触がエミッタ及
び不純物ベースと、共に同時にSi化される。その後、
1つの接触がエミッタ及び不純物ベースへの接触が作ら
れるのと同時に領域44に作られる。代替的に、もし誘
電体又はトレンチ分離のような他の型式の分離が使用さ
れるならば、頂面側からのコレクタ接触は、この目的の
ために特別の箇所に置かれたかつ先に説明された領域4
4と同じ仕方で形成されたN+ 形領域によって、なされ
る。
【0028】本発明によって、Geベースヘテロ接合バ
イポーラトランジスタが、形成された。本発明の部分と
して、Ge層を利用する他のデバイスも形成可能であ
る。先行技術においては、III −V 族化合物、化合物半
導体のヘテロ接合バイポーラトランジスタ及びある種の
Gex Si1-x トランジスタの製造に対して選択される
方法は、MBE又はMOCVDのいずれかによってい
た。これらの処理は、普通、直径75mm以下のウエハに
適用を限定されており、かつ処理能力が非常に低く、普
通、2,3ウエハ個数毎時間である。Gex Si1-x
ランジスタ製造への多くの従来解決においては、ベース
幅がエミッタ拡散とベース拡散との間の拡散深さの相違
によつて決定される。100nm未満のベース幅の場合、
どんな精度でもこの相違を制御することは非常に困難で
ある。したがって、1つのウエハ内、又はウエハからウ
エハの間で、又は一括処理から一括処理の間で、ベース
幅の変動性は、普通、極めて大きい。本発明の方法にお
いては、ベース幅を非常に精確に制御することができ
る。図3を参照すると、酸化物層厚さを20nmの範囲に
渡り制御するとき、Ge層ベースは約2〜3nmの範囲内
で制御される。このことは、高歩留及び低費用を可能に
する。
【0029】本発明の他の利点は、実質的に純粋のGe
層を、このGe層とその下の層との間に高密度の転位を
形成することなく、数100Åの厚さに製造することが
できる、ということである。このことは、Ge層が純粋
なSi基板からではなく、Gex Si1-x 基板上で成長
するゆえに、起こる。したがって、熱可塑性変態(転
位)の開始に対する臨界厚さは大きい。
【0030】
【発明の効果】要約すると、本発明は、高製造能力、ベ
ース幅の高正確制御を可能とし、及び実用デバイス内で
純粋Geベースを使用する方法を提供する。
【0031】好適実施例が上の説明において詳細に説明
されたけれども、本発明は、これに限定されるわけでは
なく、前掲の特許請求の範囲の精神及び範囲によっての
み限定される。
【0032】以上の説明に関して更に以下の項を開始す
る。 (1) 第5シリコン層に第1N形ゲルマニウム−シリコ
ン層を堆積するステップと、第1N形ゲルマニウム−シ
リコン層にP形ゲルマニウム−シリコン層を堆積するス
テップと、前記P形ゲルマニウム−シリコン層が形成二
酸化シリコン層下でP形ゲルマニウム層に変態するまで
ウエハを酸化環境内で加熱するステップと、を包含する
ことを特徴とするシリコン層上P形ゲルマニウム層形成
方法。
【0033】(2) 第1項記載の形成方法において、前
記第1N形ゲルマニウム−シリコン層の堆積は化学気層
成長法によることを特徴とする前記形成方法。
【0034】(3) 第1項記載の形成方法において、前
記P形ゲルマニウム−シリコン層の堆積は化学気層成長
法によることを特徴とする前記形成方法。
【0035】(4) 第1項記載の形成方法において、前
記第1N形ゲルマニウム−シリコン層の堆積は、シリコ
ン基板に対してエピタキシャルであることを特徴とする
前記形成方法。
【0036】(5) 第1項記載の形成方法において、前
記P形ゲルマニウム−シリコン層の堆積は前記第1N形
ゲルマニウム−シリコン層に対してエピタキシャルであ
ることを特徴とする前記形成方法。
【0037】(6) 第1項記載の形成方法において、前
記第1N形ゲルマニウム−シリコン層の厚さは格子が前
記第1N形ゲルマニウム−シリコン層と前記シリコン基
板との界面における転位の形成に起因する応力から緩和
されかつ自由であるようなことを特徴とする前記形成方
法。
【0038】(7) 第1項記載の形成方法において、前
記P形ゲルマニウム−シリコン層は圧縮応力内にありか
つ前記第1N形ゲルマニウム−シリコン層と釣合い量で
あることを特徴とする前記形成方法。
【0039】(8) 第1項記載の形成方法において、前
記加熱するステップはウエハを約摂氏1,000度に蒸
気酸化するステップを含むことを特徴とする前記形成方
法。
【0040】(9) 第1項記載の形成方法から製造され
ることを特徴とするデバイス。
【0041】(10) ウエハ上ゲルマニウム層形成方法で
あって、第1N形ゲルマニウム−シリコン層上に第2P
形ゲルマニウム−シリコン層を堆積するステップと、前
記第1P形ゲルマニウム−シリコン層が分離P形ゲルマ
ニウム層と第2N形ゲルマニウム−シリコン層を形成す
るまで前記ウエハを酸化するステップと、を包含するこ
とを特徴とする前記形成方法。
【0042】(11) 第10項記載の形成方法であって、
更に、酸化物層を形成するために前記P形ゲルマニウム
−シリコン層にオルソシランテトラエチル(TEOS)
層を堆積するステップを包含することを特徴とする前記
形成方法。
【0043】(12) 第10項記載の形成方法において、
前記第2P形ゲルマニウム−シリコン層を堆積するステ
ップは約2,300オングストロームの厚さを有するP
形ゲルマニウム−シリコン層を堆積する処理を含むこと
を特徴とする前記形成方法。
【0044】(13) 第12項記載の形成方法において、
前記P形ゲルマニウム層の形成は約750オングストロ
ームの厚さを有する層を生成することを特徴とする前記
形成方法。
【0045】(14) 第10項記載の形成方法であって、
更に、前記P形ゲルマニウム−シリコン層を前記ウエハ
に堆積する前にN形ゲルマニウム−シリコン層を約1マ
イクロメートルの厚さに前記ウエハ上に成長させるステ
ップを包含することを特徴とする前記形成方法。
【0046】(15) 第11項記載の形成方法であって、
更に、前記酸化物層上にフォトレジストパターンを形成
するステップを包含することを特徴とする前記形成方
法。
【0047】(16) 第15項記載の形成方法であって、
更に、前記ウエハ内へのホウ素イオン打ち込みのステッ
プを包含することを特徴とする前記形成方法。
【0048】(17) 第16項記載の形成方法であって、
更に、前記ウエハから前記フォトレジストを選択的に除
去するステップを包含することを特徴とする前記形成方
法。
【0049】(18) 第17項記載の形成方法であって、
更に、N+ 形領域を形成するためにリンのドープ剤を打
ち込むステップを包含することを特徴とする前記形成方
法。
【0050】(19) 第18項記載の形成方法であって、
更に、前記オルソシランテトラエチル(TEOS)層を
除去するステップを包含することを特徴とする前記形成
方法。
【0051】(20) 第19項記載の形成方法であって、
更に、前記P形ゲルマニウム−シリコン層上に酸化物層
を成長させるステップを包含することを特徴とする前記
形成方法。
【0052】(21) 第20項記載の形成方法であって、
更に、前記P形ゲルマニウムを露出させるステップを包
含することを特徴とする前記形成方法。
【0053】(22) 第21項記載の形成方法であって、
更に、前記露出領域に第1導電層を堆積するステップを
包含することを特徴とする前記形成方法。
【0054】(23) 第22項記載の形成方法であって、
更に、ホウ素イオンを打ち込みされた前記ウエハを露出
させるステップを包含することを特徴とする前記形成方
法。
【0055】(24) 第23項記載の形成方法であって、
更に、前記露出されたウエハに第2導電層を堆積するス
テップを包含することを特徴とする前記形成方法。
【0056】(25) 第10項記載の形成方法から製造さ
れることを特徴とするデバイス。
【0057】(26) ウエハ上のヘテロ接合バイポーラト
ランジスタ内に使用されるP形ゲルマニウム形成方法で
あって、N形シリコン基板上にN形ゲルマニウム−シリ
コン緩衝層を形成するステップと、前記緩衝層上に第1
P形ゲルマニウム−シリコン層を堆積するステップと、
前記P形ゲルマニウム−シリコン層上に酸化物層を堆積
するステップと、前記酸化物層上にフォトレジスト層を
堆積するステップと、P+ 形領域を形成するために前記
堆積された第1P形ゲルマニウム−シリコン層内と前記
堆積された酸化物層内と前記堆積されたフォトレジスト
層内とへホウ素イオンを選択的に打ち込むステップと、
第2フォトレジスト層を堆積するステップと、N+ 形領
域を形成するためにリンを打ち込むステップと、前記P
形ゲルマニウム−シリコン層から前記第2フォトレジス
ト層と前記酸化物層とを選択的に除去するステップと、
前記N形ゲルマニウム−シリコン層から選択的に分離さ
れたP形ゲルマニウム層の形成を前記P形ゲルマニウム
−シリコン層に起こさせるために蒸気酸化によって前記
ウエハを約摂氏約1,000度に加熱するステップであ
って前記加熱は前記P形ゲルマニウム層上に二酸化シリ
コン層を形成する前記加熱するステップと、第3フォト
レジストを選択的に堆積するステップと、露出領域を形
成するために前記ウエハをエッチングするステップと、
前記露出領域内に導電層を堆積するステップと、前記P
+ 形領域を露出するために前記ウエハを選択的にエッチ
ングするステップと、前記トランジスタを形成するため
に前記P+ 領域上にアルミニウムを堆積するステップ
と、を包含することを特徴とする前記形成方法。
【0058】(27) 第26項記載の形成方法から製造さ
れることを特徴とするテバイス。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による集積構造を形成するのに使用され
る被加工物の拡大横断面図、
【図2】本発明による連続ゲルマニウム層を形成するた
めに使用される蒸気酸化ステップ後の被加工物の拡大横
断面図、
【図3】本発明によるN形ゲルマニウム−シリコン層上
に成長したSiO2 層の厚さと形成純粋ゲルマニウム層
の厚さとの間の関係を示すグラフ図、
【図4】本発明によるゲルマニウムベースを有するヘテ
ロ接合バイポーラトランジスタの製造の逐次ステップを
示す集積回路構造の、それぞれ、概略拡大横断面図、
【図5】本発明によるゲルマニウムベースを有するヘテ
ロ接合バイポーラトランジスタの製造の逐次ステップを
示す集積回路構造の、それぞれ、概略拡大横断面図、
【図6】本発明によるゲルマニウムベースを有するヘテ
ロ接合バイポーラトランジスタの製造の逐次ステップを
示す集積回路構造の、それぞれ、概略拡大横断面図、
【図7】本発明によるゲルマニウムベースを有するヘテ
ロ接合バイポーラトランジスタの製造の逐次ステップを
示す集積回路構造の、それぞれ、概略拡大横断面図、
【図8】本発明によるゲルマニウムベースを有するヘテ
ロ接合バイポーラトランジスタの製造の逐次ステップを
示す集積回路構造の、それぞれ、概略拡大横断面図、
【図9】本発明によるゲルマニウムベースを有するヘテ
ロ接合バイポーラトランジスタの製造の逐次ステップを
示す集積回路構造の、それぞれ、概略拡大横断面図。
【符号の説明】
12 N形Si基板 14 N形Gex Si1-x 層 16 P形Gex Si1-x 層 18 結晶純粋P形Ge層 19 酸化Si層 22 SiO2 層 30 フォトレジスト層 34 Bイオン 36 不純物ベース(P+ 形領域) 38 第2フォトレジスト層 42 分離剤イオン(Pイオン) 44 分離領域(N+ 領域) 50 結晶純粋P形Ge層 52 酸化Si層 70 エミッタ電極 71 Al又はAl合金層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/331 H01L 21/324 H01L 29/205 H01L 29/737

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン層上にP形ゲルマニウム層を形
    成する方法であって、 前記シリコン層に第1N形ゲルマニウム−シリコン層を
    堆積するステップと、 前記第1N形ゲルマニウム−シリコン層にP形ゲルマニ
    ウム−シリコン層を堆積するステップと、 このウエハを酸化環境内で加熱するステップと、を有
    し、 前記加熱するステップは、前記P形ゲルマニウム−シリ
    コン層が変化して、二酸化シリコン層の下にP形ゲルマ
    ニウム層が形成されるようになるまで続けられる、 ことを特徴とする前記シリコン層上にP形ゲルマニウム
    層を形成する方法。
  2. 【請求項2】 ウエハ上にゲルマニウム層を形成する方
    法であって、 前記ウエハ上にN形ゲルマニウム−シリコンの第1層を
    堆積するステップと、前記N形ゲルマニウム−シリコン
    の第1層上にP形ゲルマニウム−シリコンの第2層を堆
    積するステップと、 このウエハを加熱するステップと、を有し、 前記加熱するステップは、前記P形ゲルマニウム−シリ
    コンの第2層が変化して、二酸化シリコン層の下にP形
    ゲルマニウム層を形成するようになるまで続けられる、 ことを特徴とする前記ウエハ上にゲルマニウム層を形成
    する方法。
  3. 【請求項3】 ウエハ上のヘテロ接合バイポーラトラン
    ジスタ内に使用されるP形ゲルマニウムベースの形成方
    法であって、 N形シリコン基板上にN形ゲルマニウム−シリコン緩衝
    層を形成するステップと、 前記緩衝層上に第1P形ゲルマニウム−シリコン層を堆
    積するステップと、 前記P形ゲルマニウム−シリコン層上に酸化物層を堆積
    するステップと、 前記酸化物層上にフォトレジスト層を堆積するステップ
    と、 P+形領域を形成するために前記堆積された第1P形ゲ
    ルマニウム−シリコン層内と前記堆積された酸化物層内
    と前記堆積されたフォトレジスト層内とへホウ素イオン
    を選択的に打ち込むステップと、 第2フォトレジスト層を堆積するステップと、 N+形領域を形成するためにリンを打ち込むステップ
    と、 前記P形ゲルマニウム−シリコン層から前記第2フォト
    レジスト層と前記酸化物層とを選択的に除去するステッ
    プと、 前記N形ゲルマニウム−シリコン層から選択的に分離さ
    れたP形ゲルマニウム層を形成するために蒸気酸化によ
    って前記ウエハを約摂氏約1,000度に加熱するステ
    ップと、を有し、ここで前記加熱は前記P形ゲルマニウ
    ム層上に二酸化シリコン層を形成するものであり、更に
    第3フォトレジストを選択的に堆積するステップと、 露出領域を形成するために前記ウエハをエッチングする
    ステップと、 前記露出領域内に導電層を堆積するステップと、 前記P+形領域を露出するために前記ウエハを選択的に
    エッチングするステップと、 前記トランジスタを形成するために前記P+領域上にア
    ルミニウムを堆積するステップと、 を有することを特徴とする前記形成方法。
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