JP3255242B2 - カレンダーにおけるシート厚さ制御方法および装置 - Google Patents
カレンダーにおけるシート厚さ制御方法および装置Info
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- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29B—PREPARATION OR PRETREATMENT OF THE MATERIAL TO BE SHAPED; MAKING GRANULES OR PREFORMS; RECOVERY OF PLASTICS OR OTHER CONSTITUENTS OF WASTE MATERIAL CONTAINING PLASTICS
- B29B7/00—Mixing; Kneading
- B29B7/30—Mixing; Kneading continuous, with mechanical mixing or kneading devices
- B29B7/58—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29B7/72—Measuring, controlling or regulating
- B29B7/724—Measuring, controlling or regulating for continuous roller mixers, e.g. calenders
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Description
品の厚さを一定に制御する方法および装置に関し、圧延
反力変動を検出することによりシート厚みの変動を知
り、ロールギャップを制御してシート厚さを一定にする
ようにしたものである。
るカレンダーにあっても製品の厚さに対する精度向上の
要求がある。
ロール間に蓄積されるバンクに応じた運転制御を行うよ
うにしており、たとえば特開昭52−132072号公
報に開示された方法では、図6に示すように、カレンダ
ーロール1,2間のロールギャップ3に形成されたバン
ク4を、照明器具5によって照らしながらカメラ6によ
って走査することでバンク量を算出し、この算出値に基
づいてコンベア7によって搬送されるストリップ状の樹
脂材料8の供給量を制御するようにしている。
ンク量を一定にすることで、バンク量の変化に起因する
厚み変動などの製品の不良化を防止しようとしている。
2間に供給されるバンク量を平面的な画像情報によって
求めるようにしているため、必ずしもバンク量を正確に
求めることが出来ず、バンク量を適性に制御することが
出来ないため、製品の厚さ精度の向上を図ることができ
ないという問題がある。
2間に供給されるバンク量を一定に制御するようにして
も、樹脂材料の温度や粘性などによってもロールギャッ
プ3が変化し、製品の厚さが変動することもあり、バン
ク量だけの制御では十分でないという問題もある。
3はロール1,2自体が真円であってもロールの支持系
の偏芯や機械の振れなどによっても変化し、より高精度
に製品の厚さを制御することができないという問題があ
る。
みてなされたもので、バンク量などの入側の状態変化が
あっても製品の厚さを一定にできるとともに、機械系の
外乱などがあっても製品の厚さを一定にすることができ
るカレンダーにおけるシート厚さ制御方法および装置を
提供しようとするものである。
題を解決するため、この発明のカレンダーにおけるシー
ト厚さの制御方法は、カレンダーのロール間の圧延力P
とその変化量ΔPを求め、予め求めてある当該圧延力P
を発生させる機械系のバネ定数Kで圧延荷重の変化量Δ
Pを除した値ΔP/Kを前記ロールの位置制御系にフィ
ードバックしてロールギャップを一定に制御するに際
し、この位置制御系の制御常数Cを、機械系の外乱の大
きさとロール入り側の材料の状態変化により定まる比率
で1に近付けるように定めてロールギャップを一定に制
御するようにしたことを特徴とするものである。
ト厚さの制御方法は、ほぼ一定の厚みのシートを圧延す
るカレンダーのロール間の圧延力Pとその変化量ΔPを
求め、予め求めてある当該圧延力Pを発生させる機械系
のバネ定数Kで圧延荷重の変化量ΔPを除した値ΔP/
Kを前記ロールの位置制御系にフィードバックしてロー
ルギャップを一定に制御するに際し、この位置制御系の
制御常数Cを、マイナスで0に近付けるように定めてロ
ールギャップを一定に制御するようにしたことを特徴と
するものである。
ート厚さの制御方法は、前記請求項1または2記載のカ
レンダーのロール間のロールギャップの制御に加え、カ
レンダーの最下流のロールとテイクオフロールとの間か
ら送り出される製品の厚さを検出し、テイクオフロール
の回転速度を調整して張力を変化させ厚さを一定にする
よう制御することを特徴とするものである。
ト厚さの制御方法は、カレンダーの上流側のロール間で
前記請求項1記載のロールギャップの制御を行うととも
に、下流側のロール間で前記請求項2記載のロールギャ
ップの制御を行う一方、最下流のロールとテイクオフロ
ールとの間で前記請求項3記載の制御を行うようにした
ことを特徴とするものである。
ート厚さの制御装置は、カレンダーのロール間の圧延荷
重Pを検出する荷重検出手段と、ロール間のロールギャ
ップを調整するロールギャップ調整手段と、このロール
ギャップ調整手段の位置を制御する位置制御手段と、前
記ロール間の入側状態変化による前記圧延荷重検出手段
からの検出値に基づきこの支持系のバネ定数Kから前記
ロール間の支持系の変形量ΔP/Kを演算するととも
に、この変形量ΔP/Kに基づき前記ロールギャップ調
整手段の位置制御手段にフィードバックしてロールギャ
ップを一定に制御するための制御常数Cを、機械系の外
乱の大きさとロール入り側の材料の状態変化により定ま
る比率で1に近付けるように定めてロールギャップを一
定に制御する制御信号を前記位置制御手段に出力する演
算処理手段とからなることを特徴とするものである。
ト厚さの制御装置は、ほぼ一定の厚みのシートを圧延す
るカレンダーのロール間の圧延荷重Pを検出する荷重検
出手段と、ロール間のロールギャップを調整するロール
ギャップ調整手段と、このロールギャップ調整手段の位
置を制御する位置制御手段と、前記ロール間の入側状態
変化による前記圧延荷重検出手段からの検出値に基づき
この支持系のバネ定数Kから前記ロール間の支持系の変
形量ΔP/Kを演算するとともに、この変形量ΔP/K
に基づき前記ロールギャップ調整手段の位置制御手段に
フィードバックしてロールギャップを一定に制御するた
めの制御常数Cを、マイナスで0に近付けるように定め
てロールギャップを一定に制御する制御信号を前記位置
制御手段に出力する演算処理手段とからなることを特徴
とするものである。
ート厚さの制御装置は、前記請求項5または6記載のカ
レンダーのロール間のロールギャップの制御装置に加
え、カレンダーの最下流のロールとテイクオフロールと
の間から送出される製品厚さを検出する厚さ検出手段
と、テイクオフロールの回転速度調整手段と、前記厚さ
検出手段からの検出値に基づき前記テイクオフロールの
回転速度調整手段で回転速度を調整して製品に加わる張
力を変化させ厚さを一定にする制御信号を出力する演算
処理手段とからなることを特徴とするものである。
ト厚さの制御装置は、カレンダーの上流側のロール間に
前記請求項5記載のロールギャップの制御装置を設ける
とともに、下流側のロール間に前記請求項6記載のロー
ルギャップの制御装置を設ける一方、最下流のロールと
テイクオフロールとの間に前記請求項7記載の制御装置
を設けるようにしたことを特徴とするものである。
よれば、カレンダーのロール間の圧延力Pとその変化量
ΔPを求め、予め求めてある当該圧延力Pを発生させる
機械系のバネ定数Kで圧延荷重の変化量ΔPを除した値
ΔP/Kを前記ロールの位置制御系にフィードバックし
てロールギャップを一定に制御するに際し、この位置制
御系の制御常数Cを、機械系の外乱の大きさとロール入
り側の材料の状態変化により定まる比率で1に近付ける
ように定めてロールギャップを一定に制御するようにし
たので、一定に設定したロールギャップがバンク量や樹
脂の状態などの入側状態で変化する場合にも、ロールギ
ャップを一定にして出側の製品厚さを一定にすることが
できるようになる。
制御方法によれば、ほぼ一定の厚みのシートを圧延する
カレンダーのロール間の圧延力Pとその変化量ΔPを求
め、予め求めてある当該圧延力Pを発生させる機械系の
バネ定数Kで圧延荷重の変化量ΔPを除した値ΔP/K
を前記ロールの位置制御系にフィードバックしてロール
ギャップを一定に制御するに際し、この位置制御系の制
御常数Cを、マイナスで0に近付けるように定めてロー
ルギャップを一定に制御するようにしたので、上流側で
一定の厚さに制御された製品であってもロール偏芯や振
れなどの機械系の外乱によってロールギャップが変化す
る場合でも、ロールギャップを一定に制御してローラ間
の出側の製品厚さを一定にすることができるようにな
る。
さ制御方法によれば、前記請求項1または2記載のカレ
ンダーのロール間のロールギャップの制御に加え、カレ
ンダーの最下流のロールとテイクオフロールとの間から
送り出される製品の厚さを検出し、テイクオフロールの
回転速度を調整して張力を変化させ厚さを一定にするよ
う制御するようにしたので、カレンダー出側の最終製品
の厚さを一定に制御することができるようになる。
制御方法によれば、上記3つの制御を組合わせるように
したので、厚さの変動を防止し、光沢むらの無い高品質
の製品を得ることができるようになる。
さ制御装置によれば、カレンダーのロール間の圧延荷重
Pを検出する荷重検出手段と、ロール間のロールギャッ
プを調整するロールギャップ調整手段と、このロールギ
ャップ調整手段の位置を制御する位置制御手段と、前記
ロール間の入側状態変化による前記圧延荷重検出手段か
らの検出値に基づきこの支持系のバネ定数Kから前記ロ
ール間の支持系の変形量ΔP/Kを演算するとともに、
この変形量ΔP/Kに基づき前記ロールギャップ調整手
段の位置制御手段にフィードバックしてロールギャップ
を一定に制御するための制御常数Cを、機械系の外乱の
大きさとロール入り側の材料の状態変化により定まる比
率で1に近付けるように定めてロールギャップを一定に
制御する制御信号を前記位置制御手段に出力する演算処
理手段とからなるようにしたので、一定に設定したロー
ルギャップがバンク量や樹脂の状態などの入側状態で変
化する場合にも、ロールギャップを一定に制御すること
ができ、出側の製品厚さを一定にすることができるよう
になる。
制御装置によれば、ほぼ一定の厚みのシートを圧延する
カレンダーのロール間の圧延荷重Pを検出する荷重検出
手段と、ロール間のロールギャップを調整するロールギ
ャップ調整手段と、このロールギャップ調整手段の位置
を制御する位置制御手段と、前記ロール間の入側状態変
化による前記圧延荷重検出手段からの検出値に基づきこ
の支持系のバネ定数Kから前記ロール間の支持系の変形
量ΔP/Kを演算するとともに、この変形量ΔP/Kに
基づき前記ロールギャップ調整手段の位置制御手段にフ
ィードバックしてロールギャップを一定に制御するため
の制御常数Cを、マイナスで0に近付けるように定めて
ロールギャップを一定に制御する制御信号を前記位置制
御手段に出力する演算処理手段とからなるようにしたの
で、上流側で一定の厚さに制御された製品であってもロ
ール偏芯や振れなどの機械系の外乱によってロールギャ
ップが変化する場合にも、ロールギャップを一定に制御
することができ、出側の製品厚さを一定にすることがで
きるようになる。
さ制御装置によれば、前記請求項5または6記載のカレ
ンダーのロール間のロールギャップの制御装置に加え、
カレンダーの最下流のロールとテイクオフロールとの間
から送出される製品厚さを検出する厚さ検出手段と、テ
イクオフロールの回転速度調整手段と、前記厚さ検出手
段からの検出値に基づき前記テイクオフロールの回転速
度調整手段で回転速度を調整して製品に加わる張力を変
化させ厚さを一定にする制御信号を出力する演算処理手
段とからなるようにしたので、カレンダー出側の最終製
品の厚さを一定にする制御を行うことができるようにな
る。
制御装置によれば、これら3つの装置の組合せるように
したので、厚さの変動を防止し、光沢むらの無い高品質
の製品を得ることができるようになる。
細に説明する。まず、図1により、この発明のカレンダ
ーにおけるシート厚さ制御装置の一実施例について説明
する。
置10によって制御されるカレンダーとしては、種々の
形式のものが対象となるが、ここでは4本のロールを備
え逆L形に配置したものを例に説明する。
置10では、3つの厚さ制御が行われ、第1の制御とし
て上流側のロール間である第1ロール11と第2ロール
12との間のロールギャップの制御、第2の制御として
下流側のロール間である第3ロール13と第4ロール1
4との間のロールギャップの制御、第3の制御として最
下流のローラである第4ロール14の出側のテイクオフ
ロール15の回転速度制御が行われる。
との間の圧延荷重を検出するため荷重検出手段たる荷重
計(ロードセル)16が設けられるとともに、第3ロー
ル13と第4ロール14との間にも圧延荷重を検出する
ため荷重検出手段たる荷重計(ロードセル)17が設け
られている。
の間のロールギャップ(ロール軸間距離)を調整するた
めロールギャップ調整手段たる油圧シリンダ18が第1
ロール11の軸箱に設けられるとともに、第3ロール1
3と第4ロール14との間にもロールギャップ(ロール
軸間距離)を調整するためロールギャップ調整手段たる
油圧シリンダ19が第4ロール14の軸箱に設けてあ
る。
れぞれサーボバルブ20,21が介装されて供給・排出
される作動油を制御するようになっており、油圧シリン
ダ18,19にロール軸箱位置を検出する位置検出器2
2,23が備えられている。
は、製品の厚さを検出する厚さ検出手段たる厚み計24
が設けてあり、テイクオフロール15には、回転速度調
整手段たるサーボモータ25が連結されて回転速度を調
整できるようになっている。
たるコントローラ26,27,28が備えられ、第1の
制御用のコントローラ26は、荷重計16の検出信号と
位置検出器22の検出信号が入力部29に入力され、中
央演算処理部(CPU)30を経て油圧シリンダ18の
サーボバルブ20に出力部31から制御信号を出力し、
第2の制御用のコントローラ27は、荷重計17の検出
信号と位置検出器23の検出信号が入力部29に入力さ
れ、中央演算処理部(CPU)30を経て油圧シリンダ
19のサーボバルブ21に出力部31から制御信号を出
力する。また、第3の制御用のコントローラ28は、厚
み計24の検出信号が入力部29に入力され、中央演算
処理部(CPU)30を経てテイクオフロール15のサ
ーボモータ25に出力部31から制御信号を出力する。
制御装置10では、図2に平面状態を示すように、ロー
ルギャップを制御する第1及び第2の制御系は、第1ロ
ール11と第2ロール12との間および第3ロール13
と第4ロール14との間において、それぞれのロール軸
箱の両端部に独立して設けて構成されたり、あるいは1
つの制御系で両端部を同時に制御するように構成され
る。
けるシート厚さ制御装置10の動作とともに、カレンダ
ーにおけるシート厚さ制御方法について説明する。 (1) 第1ロール11と第2ロール12の間のロール
ギャップ制御 この制御は第1ロール11と第2ロール12との間をシ
ート材料の通過(圧延)時に一定のシート厚みとなるよ
うにロール間ギャップを高応答にて調整し、下流側のシ
ート厚みおよびバンク状態を一定に保つためのものであ
る。
12の間の出側シート厚みは、流れ方向および幅方向の
いずれについても、ロールギャップを、左右とも一定値
S0に保持していても、ロール入り側の材料(トップバ
ンク)の状態(バンクの物理的な形状、材料の温度、塑
性など)の変化により出側シートの厚みhが流れ方向、
幅方向とも変化し、製品品質を悪くする。
荷重)が変化するためロールを支持している支持系に変
形が生じるためであり、具体的には、第1ロール11お
よび第2ロール12の軸箱を支持しているフレーム32
にわずかな変形が生じ、一定に保持しているはずのロー
ルギャップが変化することに起因する。
12との間に圧延力P(ton )を発生させる機械系のバ
ネ常数をK(ton/mm)とすると、出側シート厚みh(m
m)は、次式で表わされる。
ネ常数Kは、フレーム32の構造や第1〜第4ロール1
1〜14の配置などにより異なるもので、実機による計
測やシミュレーションによって予め設定し、コントロー
ラ26の中央演算処理部30に入力しておく。
の状態が変化し、これにともなって圧延力がΔPだけ変
化すると、ロール出側のシート厚みも、Δh(mm)だけ
変化し、次式の関係で示すことができる。
H(mm)は上記2式から次のように示すことができる。
変化量ΔPを求め、予め求めてあるバネ常数KからΔP
/Kを演算で求めるようにすれば、シート厚みの変化量
Δhを知ることができ、さらに、この分だけ初期ロール
ギャップS0 を補正して相殺するようにすれば、常にロ
ールギャップを一定に保つことができることになる。
検出される圧延荷重変動ΔPを、バネ常数Kで除した値
を連続的にロールギャップを調整する油圧シリンダの位
置制御系にフィードバックし、ロールギャップS0 を制
御すると、シート厚さH(mm)は次のように表わすこと
ができる。
偏芯など)やロール入り側の材料の状態の変化の大きさ
など種々の条件を勘案してその値を設定するが、この制
御定数Cを1とすると、 H(c=1) =S0 −1*P/K=h となり、出側シート厚みHに変化が生じないことにな
る。
ャップ)と圧延荷重との間には、図4に示すような関係
があり、制御定数Cを1に近付けるようにして機械系の
バネ常数Kを傾斜した状態から制御後のバネ常数KEと
なるように立てるようにすると、入り側の状態変化ΔG
に対して制御前の出側のシート厚の変化がH1 となる
が、制御後には、出側のシート厚さの変化をH2 と小さ
くすることができる。
で表わしたものが図3であり、第1ロール11と第2ロ
ール12間に関しては、制御定数Cの値を自由に設定で
きるようにし、機械系の外乱(第1ロールや第2ロール
の偏芯など)の大きさと、ロール入り側の材料の状態変
化の大きさとの比率で、適切な制御定数Cの値を決める
ようにすれば、最もシート厚みの変化の少ない製品を得
ることができる。
ル12との間に関して圧延荷重の変化によるロールギャ
ップを相殺するようにすることで、常にロールギャップ
を一定に保つことができ、製品のシート厚さの変化を防
止することができる。
の間のロールギャップ制御 この制御は、第1,第2ロール間を通過してシートの厚
みが一定になり、第3,第4ロール間では、入り側状態
の変化が少ないことから、第3ロール13と第4ロール
14との間を通過(圧延)するシートの厚みが機械系の
外乱(ロール偏芯等)によって変動しないように、第
3,第4ロール間の入り側状態に沿ったロールッギャッ
プの制御を高応答にて行うものである。
機械系の外乱(ロール偏芯など)による出側シート厚み
の変動は、機械系の外乱をΔSe とし、出側シート厚み
の変動をΔhe とすれば、次式で表わすことができる。
ネ常数、Mは材料シートの塑性常数である。
性常数Mが一定であるとすれば、機械系のバネ常数Kが
小さければ小さいほど機械系の外乱ΔSe の悪影響が低
減されることになる。
する方法の一つとして、第3ロール13と第4ロール1
4との間の圧延力を一定に制御することが考えられる。
この場合の機械系のバネ常数Kの値は理論的にはK=0
となるが、Kを0とすることは、ロールの両端(作業
側、駆動側)の圧延力を個々に制御した場合の圧延状態
の不安定さを考えると、必ずしも得策ではない。
間の入り側のシートの厚み変化ΔH(外乱)が、機械系
の外乱ΔSe と比較し、無視できないものである場合
は、第3ロール13と第4ロールの出側のシートに与え
る悪影響ΔhM は次式で表すことができる。
ほどΔHの悪影響が小さくなる。
さ制御方法では、第1,第2ロール11,12間で出側
シート厚みを一定にするためのロールギャップ制御を行
っており、上式のΔHは実際にはごく小さくなっている
したがって、第3,第4ロールのロールギャップ制御
は、機械系のバネ常数K、機械系の固有の外乱ΔSe 、
入り側シートの塑性常数M、入り側シート厚み変動Δ
H、計画された生産スケジュール等を考慮し、Kの値を
自由に制御することができれば、その時点で最も品質の
良いシートを生産することができることになる。
で表わすと、第1,第2ロールの場合と同様に図3に示
すようになり、第1,第2ロール間にて均一のシート厚
みが得られた後、第3ロール13と第4ロール14間に
関しては、制御定数Cの値を0以下(マイナス)に設定
することにより、機械系の外乱による悪影響を受けず、
第1,第2ロール間にて得られたままの均一のシート厚
みの製品を得ることができる。
の値に対するシート厚(ギャップ)と圧延荷重との間に
は、入り側のシート厚みを一定とすれば、図5に示すよ
うな関係があることから、制御定数Cをマイナスで0に
近付けるようにして機械系のバネ常数Kを立てた状態か
ら制御後のバネ常数KEとなるように傾斜させるように
しており、これにより、制御前には、機械系の外乱によ
る変動ΔSに対して出側のシート厚の変動がH3 となる
が、制御後には、出側のシート厚さの変動をH4 と小さ
くすることができる。
ル14との間に関して機械系の外乱による圧延荷重の変
化によるロールギャップを相殺するようにすることで、
常にロールギャップを一定に保つことができ、製品のシ
ート厚さの変化を防止することができる。
出し、テイクオフロールによる張力を変えてシート厚さ
を一定にするドロー制御を行うものである。
る第4ロール14とテイクオフロール15との間から送
出される製品の厚さを厚み計24で検出し、この検出値
をコントローラ28の入力部29に入力し、これに基づ
いて中央演算処理部30で所定のシート厚さとの差から
シートに加えるべき張力を与えるためのテイクオフロー
ルの回転速度を演算し、出力部31からテイクオフロー
ル15の回転速度調整手段であるサーボモータ25に制
御信号を出力し、回転速度を調整するフィードバック制
御を行う。
厚み計24での検出値が設定値より大きくシートが厚い
場合には、第4ロール14の周速度に対してテイクオフ
ロール15の周速度を高めてシートに引張力が加わるよ
うにしてシート厚さを減少するようにし、逆に厚み計2
4での検出値が設定値より小さくシートが薄い場合に
は、第4ロール14の周速度に対してテイクオフロール
15の周速度を低めてシートに加わる引張力を小さくし
てシート厚さを増大するようにする。
フロール速度補正量に制限値を設けておき、同制限値を
越えそうな場合には、カレンダーのロールギャップをも
制御することにより製品シートの破断もしくは弛緩をも
防止する。
わせてロールの左右の軸箱別々(単独)に行うことで、
シートの流れ方向のシート製品の厚み変化のみならず、
シート製品の横方向の厚み変動も軽減し、品質の良いシ
ート製品を得ることができる。
の軸箱を別々に制御する場合で説明したが、シート製品
の幅方向の精度を余り問題としない場合などには、左右
の軸箱を同時に制御するようにしても良い。
(1)と(2)を組み替えて行うようにしても良い。
えたカレンダーを対象とし、上流側の制御対象を第1ロ
ールと第2ロールとし、下流側の制御対象を第3ロール
と第4ロールとしたが、3本のローラのカレンダーの場
合には、上流側の制御対象を第1ローラと第2ローラと
し、下流側の制御対象を第2ローラと第3ローラとして
適用するようにしたり、5本の場合には、上流側の制御
対象を第1ロールと第2ロールとし、下流側の制御対象
を第4ロールと第5ロールなど2つのロールの組合わせ
を適宜選択して制御するようにすれば良く、さらに上流
側または下流側の制御を2段として適用するようにして
も良く、4本,5本または6本のローラを備えたカレン
ダーで全てのロール間に本制御を適用するようにしても
良い。
ず他の形式であっても適用することができる。
で、各構成要件に変更を加えるようにしても良い。
たようにこの発明のカレンダーにおけるシート厚さ制御
方法によれば、カレンダーのロール間の圧延力Pとその
変化量ΔPを求め、予め求めてある当該圧延力Pを発生
させる機械系のバネ定数Kで圧延荷重の変化量ΔPを除
した値ΔP/Kを前記ロールの位置制御系にフィードバ
ックしてロールギャップを一定に制御するに際し、この
位置制御系の制御常数Cを、機械系の外乱の大きさとロ
ール入り側の材料の状態変化により定まる比率で1に近
付けるように定めてロールギャップを一定に制御するよ
うにしたので、一定に設定したロールギャップがバンク
量や樹脂の状態などの入側状態で変化する場合にも、ロ
ールギャップを一定にして出側の製品厚さを一定にする
ことができる。
ト厚さ制御方法によれば、ほぼ一定の厚みのシートを圧
延するカレンダーのロール間の圧延力Pとその変化量Δ
Pを求め、予め求めてある当該圧延力Pを発生させる機
械系のバネ定数Kで圧延荷重の変化量ΔPを除した値Δ
P/Kを前記ロールの位置制御系にフィードバックして
ロールギャップを一定に制御するに際し、この位置制御
系の制御常数Cを、マイナスで0に近付けるように定め
てロールギャップを一定に制御するようにしたので、上
流側で一定の厚さに制御された製品であってもロール偏
芯や振れなどの機械系の外乱によってロールギャップが
変化する場合でも、ロールギャップを一定に制御してロ
ーラ間の出側の製品厚さを一定にすることができる。
ート厚さ制御方法によれば、前記請求項1または2記載
のカレンダーのロール間のロールギャップの制御に加
え、カレンダーの最下流のロールとテイクオフロールと
の間から送り出される製品の厚さを検出し、テイクオフ
ロールの回転速度を調整して張力を変化させ厚さを一定
にするよう制御するようにしたので、カレンダー出側の
最終製品の厚さを一定にすることができる。
ト厚さ制御方法によれば、これら3つの制御を組合わせ
るようにしたので、シート製品の厚さの変動を防止し、
光沢むらの無い高品質の製品を得ることができる。
ート厚さ制御装置によれば、カレンダーのロール間の圧
延荷重Pを検出する荷重検出手段と、ロール間のロール
ギャップを調整するロールギャップ調整手段と、このロ
ールギャップ調整手段の位置を制御する位置制御手段
と、前記ロール間の入側状態変化による前記圧延荷重検
出手段からの検出値に基づきこの支持系のバネ定数Kか
ら前記ロール間の支持系の変形量ΔP/Kを演算すると
ともに、この変形量ΔP/Kに基づき前記ロールギャッ
プ調整手段の位置制御手段にフィードバックしてロール
ギャップを一定に制御するための制御常数Cを、機械系
の外乱の大きさとロール入り側の材料の状態変化により
定まる比率で1に近付けるように定めてロールギャップ
を一定に制御する制御信号を前記位置制御手段に出力す
る演算処理手段とからなるようにしたので、一定に設定
したロールギャップがバンク量や樹脂の状態などの入側
状態で変化する場合にも、ロールギャップを一定に制御
することができ、出側の製品厚さを一定にすることがで
きる。
ト厚さ制御装置によれば、ほぼ一定の厚みのシートを圧
延するカレンダーのロール間の圧延荷重Pを検出する荷
重検出手段と、ロール間のロールギャップを調整するロ
ールギャップ調整手段と、このロールギャップ調整手段
の位置を制御する位置制御手段と、前記ロール間の入側
状態変化による前記圧延荷重検出手段からの検出値に基
づきこの支持系のバネ定数Kから前記ロール間の支持系
の変形量ΔP/Kを演算するとともに、この変形量ΔP
/Kに基づき前記ロールギャップ調整手段の位置制御手
段にフィードバックしてロールギャップを一定に制御す
るための制御常数Cを、マイナスで0に近付けるように
定めてロールギャップを一定に制御する制御信号を前記
位置制御手段に出力する演算処理手段とからなるように
したので、上流側で一定の厚さに制御された製品であっ
てもロール偏芯や振れなどの機械系の外乱によってロー
ルギャップが変化する場合にも、ロールギャップを一定
に制御することができ、出側の製品厚さを一定にするこ
とができる。
ート厚さ制御装置によれば、前記請求項5または6記載
のカレンダーのロール間のロールギャップの制御装置に
加え、カレンダーの最下流のロールとテイクオフロール
との間から送出される製品厚さを検出する厚さ検出手段
と、テイクオフロールの回転速度調整手段と、前記厚さ
検出手段からの検出値に基づき前記テイクオフロールの
回転速度調整手段で回転速度を調整して製品に加わる張
力を変化させ厚さを一定にする制御信号を出力する演算
処理手段とからなるようにしたので、カレンダー出側の
最終製品の厚さを一定にする制御を行うことができる。
ト厚さ制御装置によれば、これら3つ装置の組合わせる
ようにしたので、厚さの変動を防止し、光沢むらの無い
高品質の製品を得ることができるとともに、トップバン
クの変動、材料の粘度変化によるシート厚みの変動およ
び機械系外乱(ロール偏芯など)によるシート厚み変動
を抑制することができ、さらにシートの材質の均一化を
図ることができる。
装置の一実施例の概略構成図である。
装置の一実施例の概略平面図である。
方法の一実施例にかかる制御系のブロック図である。
方法の一実施例にかかる上流側の制御系の説明図であ
る。
方法の一実施例にかかる下流側の制御系の説明図であ
る。
の説明図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 カレンダーのロール間の圧延力Pとその
変化量ΔPを求め、予め求めてある当該圧延力Pを発生
させる機械系のバネ定数Kで圧延荷重の変化量ΔPを除
した値ΔP/Kを前記ロールの位置制御系にフィードバ
ックしてロールギャップを一定に制御するに際し、この
位置制御系の制御常数Cを、機械系の外乱の大きさとロ
ール入り側の材料の状態変化により定まる比率で1に近
付けるように定めてロールギャップを一定に制御するよ
うにしたことを特徴とするカレンダーにおけるシート厚
さ制御方法。 - 【請求項2】 ほぼ一定の厚みのシートを圧延するカレ
ンダーのロール間の圧延力Pとその変化量ΔPを求め、
予め求めてある当該圧延力Pを発生させる機械系のバネ
定数Kで圧延荷重の変化量ΔPを除した値ΔP/Kを前
記ロールの位置制御系にフィードバックしてロールギャ
ップを一定に制御するに際し、この位置制御系の制御常
数Cを、マイナスで0に近付けるように定めてロールギ
ャップを一定に制御するようにしたことを特徴とするカ
レンダーにおけるシート厚さ制御方法。 - 【請求項3】 前記請求項1または2記載のカレンダー
のロール間のロールギャップの制御に加え、カレンダー
の最下流のロールとテイクオフロールとの間から送り出
される製品の厚さを検出し、テイクオフロールの回転速
度を調整して張力を変化させ厚さを一定にするよう制御
することを特徴とする請求項1または2記載のカレンダ
ーにおけるシート厚さ制御方法。 - 【請求項4】 カレンダーの上流側のロール間で前記請
求項1記載のロールギャップの制御を行うとともに、下
流側のロール間で前記請求項2記載のロールギャップの
制御を行う一方、最下流のロールとテイクオフロールと
の間で前記請求項3記載の制御を行うようにしたことを
特徴とする請求項1〜3に記載のカレンダーにおけるシ
ート厚さ制御方法。 - 【請求項5】 カレンダーのロール間の圧延荷重Pを検
出する荷重検出手段と、ロール間のロールギャップを調
整するロールギャップ調整手段と、このロールギャップ
調整手段の位置を制御する位置制御手段と、前記ロール
間の入側状態変化による前記圧延荷重検出手段からの検
出値に基づきこの支持系のバネ定数K から前記ロール間
の支持系の変形量ΔP/Kを演算するとともに、この変
形量ΔP/Kに基づき前記ロールギャップ調整手段の位
置制御手段にフィードバックしてロールギャップを一定
に制御するための制御常数Cを、機械系の外乱の大きさ
とロール入り側の材料の状態変化により定まる比率で1
に近付けるように定めてロールギャップを一定に制御す
る制御信号を前記位置制御手段に出力する演算処理手段
とからなることを特徴とするカレンダーにおけるシート
厚さ制御装置。 - 【請求項6】 ほぼ一定の厚みのシートを圧延するカレ
ンダーのロール間の圧延荷重Pを検出する荷重検出手段
と、ロール間のロールギャップを調整するロールギャッ
プ調整手段と、このロールギャップ調整手段の位置を制
御する位置制御手段と、前記ロール間の入側状態変化に
よる前記圧延荷重検出手段からの検出値に基づきこの支
持系のバネ定数Kから前記ロール間の支持系の変形量Δ
P/Kを演算するとともに、この変形量ΔP/Kに基づ
き前記ロールギャップ調整手段の位置制御手段にフィー
ドバックしてロールギャップを一定に制御するための制
御常数Cを、マイナスで0に近付けるように定めてロー
ルギャップを一定に制御する制御信号を前記位置制御手
段に出力する演算処理手段とからなることを特徴とする
カレンダーにおけるシート厚さ制御装置。 - 【請求項7】 前記請求項5または6記載のカレンダー
のロール間のロールギャップの制御装置に加え、カレン
ダーの最下流のロールとテイクオフロールとの間から送
出される製品厚さを検出する厚さ検出手段と、テイクオ
フロールの回転速度調整手段と、前記厚さ検出手段から
の検出値に基づき前記テイクオフロールの回転速度調整
手段で回転速度を調整して製品に加わる張力を変化させ
厚さを一定にする制御信号を出力する演算処理手段とか
らなることを特徴とする請求項5または6記載のカレン
ダーにおけるシート厚さ制御装置。 - 【請求項8】 カレンダーの上流側のロール間に前記請
求項5記載のロールギャップの制御装置を設けるととも
に、下流側のロール間に前記請求項6記載のロールギャ
ップの制御装置を設ける一方、最下流のロールとテイク
オフロールとの間に前記請求項7記載の制御装置を設け
るようにしたことを特徴とする請求項5〜7に記載のカ
レンダーにおけるシート厚さ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23635692A JP3255242B2 (ja) | 1992-08-11 | 1992-08-11 | カレンダーにおけるシート厚さ制御方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23635692A JP3255242B2 (ja) | 1992-08-11 | 1992-08-11 | カレンダーにおけるシート厚さ制御方法および装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0655560A JPH0655560A (ja) | 1994-03-01 |
JP3255242B2 true JP3255242B2 (ja) | 2002-02-12 |
Family
ID=16999592
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP23635692A Expired - Fee Related JP3255242B2 (ja) | 1992-08-11 | 1992-08-11 | カレンダーにおけるシート厚さ制御方法および装置 |
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Country | Link |
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JP4845472B2 (ja) * | 2005-10-18 | 2011-12-28 | 東芝機械株式会社 | シート成形装置およびその制御方法 |
JP4804944B2 (ja) * | 2006-02-10 | 2011-11-02 | 東芝機械株式会社 | シート成形装置 |
JP4845684B2 (ja) * | 2006-11-14 | 2011-12-28 | 東芝機械株式会社 | シート成形装置の制御方法 |
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CN116037654B (zh) * | 2023-04-03 | 2023-07-18 | 江苏瑞邦复合材料科技有限公司 | 一种超薄铜铝复合箔轧制方法及轧制设备 |
-
1992
- 1992-08-11 JP JP23635692A patent/JP3255242B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0655560A (ja) | 1994-03-01 |
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