JP3255176B2 - 庫内温度制御方法 - Google Patents

庫内温度制御方法

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JP3255176B2 JP28330891A JP28330891A JP3255176B2 JP 3255176 B2 JP3255176 B2 JP 3255176B2 JP 28330891 A JP28330891 A JP 28330891A JP 28330891 A JP28330891 A JP 28330891A JP 3255176 B2 JP3255176 B2 JP 3255176B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば厨房等において
食器等を加熱乾燥、加熱消毒、加熱保管等するために用
いる食器加熱処理庫のように、周囲を囲まれた庫内の温
度を制御する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば食器を例にとると、各種食堂、レ
ストラン、喫茶店における業務厨房、学校、病院等にお
ける給食厨房等において使用されるとき、一般には、使
用に先立って洗浄され、乾燥され、或いはさらに引続き
加熱消毒して用いられる。場合によっては、予め温めた
状態で用いられる。
【0003】従来、このような食器処理を行う食器加熱
処理庫は、庫内を加熱する加熱手段、庫内空気を攪拌す
る攪拌手段を備えているのが普通である。この加熱手段
及び攪拌手段の運転により庫内温度が設定温度(目標温
度)へ向け制御される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
食器加熱処理庫によると、庫内における食器の配置、そ
の量等によって、庫内温度が位置によってばらつき、目
的の加熱処理を各食器に対し一様に施し難いという問題
がある。以上、食器加熱処理庫を例にとって説明した
が、このような問題は、食器加熱処理庫に限らず、物品
の加熱処理を行う物品加熱処理庫全般にみられる。
【0005】そこで本発明は、食器加熱処理庫のような
物品加熱処理庫の庫内の温度を、庫内位置によるばらつ
きの少ないように制御し、庫内収容物品のそれぞれに従
来よりも一様な熱処理を施せる庫内温度制御方法を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的に従
い、庫内温度を異なる位置で検出する複数の温度検出手
段、庫内を加熱する加熱手段、庫内空気を攪拌する攪拌
手段を準備し、当初、加熱手段及び攪拌手段を全運転
し、前記複数の温度検出手段にて検出される温度のうち
最高値が設定温度Tより予め定めた低い温度T1まで達
すると、前記加熱手段と攪拌手段に関し予め定めた複数
の運転組合せ及びその組合せの順序に従って、予め定め
た時間ずつ該加熱手段及び攪拌手段を運転し、各組合せ
運転ごとに、前記複数の温度検出手段にて検出される最
高温度値と最低温度値の差tを求め、該差tが予め定め
た値t1以内になるときの前記組合せを求め、以後はそ
の組合せに基づいて庫内温度を設定温度Tへ向け制御す
る庫内温度制御方法を提供するものである。
【0007】前記加熱手段の全運転としては、加熱手段
が例えば複数個のヒータからなり、これら全てを運転す
る場合や、加熱手段が1又は2以上のヒータからなり、
このような加熱手段を出力100%で運転する場合等が
考えられる。また、前記攪拌手段の全運転としては、攪
拌手段が複数個の攪拌ファンを含み、これら全てを運転
する場合や、攪拌手段が1又は2以上のファンを含み、
このような攪拌手段を回転数を100%で運転する場合
等が考えられる。
【0008】前記差tが前記t1以内になる前記加熱手
段と攪拌手段の運転組合せが求まらないときは、該差t
が最低になる組合せを求め、以後その組合せに基づいて
庫内温度を設定温度Tへ向け制御するようにしてもよ
い。このように、庫内温度むらの比較的少ない状態が得
られる加熱手段と攪拌手段の運転組合せを求めて、以後
その組合せに基づいて庫内温度を制御するにあたって
は、以後その組合せだけで制御を行ってもよいが、設定
温度Tに対する上下の温度振れ幅があまり大きくなり過
ぎないように、次のように制御してもよい。
【0009】すなわち、前記求めた運転組合せに基づい
て庫内温度を設定温度Tへ向け制御するにあたり、前記
複数の温度検出手段にて検出される温度のうち最高値が
前記設定温度Tより高い予め定めた温度T2より高くな
ると、前記加熱手段を全停止させるとともに前記攪拌手
段を全運転し、該最高値が前記設定温度Tより低い予め
定めた温度T3より低くなると、前記加熱手段及び攪拌
手段を全運転するようにしてもよい。この場合、TとT
2の差はTとT3の差と等しくてもよく、異なっていて
もよい。
【0010】
【作用】本発明庫内温度制御方法によると、当初、加熱
手段及び攪拌手段が全運転され、それによって複数の温
度検出手段により検出される温度のうち最高値が予め定
めた温度T1(<設定温度T)に達すると、予め定めた
運転組合せ及びその組合せ順序に従って加熱手段及び攪
拌手段が一定時間ずつ運転され、各組合せ運転ごとに、
前記複数温度検出手段による最高検出温度と最低検出温
度の差tが求められる。この差tが予め定めた値t1以
内(t≦t1)になるときの運転組合せが求まると、以
後はその組合せに基づいて庫内温度が設定温度Tへ向け
制御される。
【0011】t≦t1になり得る組合せが求まらない場
合において、差tが最低となる組合せを求めるときは、
t≦t1の組合せが求まらない場合、差tが最低の組合
せが求められ、以後、これに基づいて温度制御される。
このように最高、最低温度の差が比較的少ない、換言す
れば、庫内温度むらの少ない状態が得られる組合せに基
づいて運転する場合において、前記複数の温度検出手段
にて検出される温度のうち最高値が前記設定温度Tより
高い予め定めた温度T2より高くなると、前記加熱手段
を全停止させるとともに前記攪拌手段を全運転し、該最
高値が前記設定温度Tより低い予め定めた温度T3より
低くなると、前記加熱手段及び攪拌手段を全運転すると
きには、庫内温度が設定温度Tに対し、できるだけ上下
振れ幅の小さい状態でそれだけ正確に制御される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明を実施する加熱処理庫の1例として
の食器加熱処理庫の正面図、図2はその断面図、図3は
図2のX−X線に沿う断面図、図4は加熱ヒータ及び空
気攪拌用ファンの制御回路のブロック図である。
【0013】この加熱処理庫は、処理庫本体1、これに
連結した左右扉2を備え、さらに、本体1に設けた加熱
電気ヒータH1、H2、H3、空気攪拌用ファンF1、
F2、操作盤5を備えている。本体1は四角形箱形に形
成してあり、その正面(前面)に食器出入開口11を有
し、左右の扉2はこの開口を開閉できるように、本体1
にヒンジ連結してある。
【0014】本体1は食器を収容する空間12を有し、
該空間には、ロッドを水平、横方向に数本平行に並べた
食器載置棚14が数段に設けてある。この棚14には、
例えば通気性十分なかご8に並べ入れた食器9が載置さ
れる。本体空間12は左右側壁15、天井壁16及び背
壁17により仕切られており、各側壁15の外側には空
気ダクト18が立ち上がり、このダクトは天井壁16上
方の空間19に連通している。
【0015】各側壁15には空気吹き出し口151が多
数設けてあり、天井壁16には2箇所に空気吸い込み口
161が多数設けてある。これらダクト18、天井壁上
方の空間19及び背壁17の外側には断熱層10が形成
してある。なお、扉2にも断熱層を形成してある。天井
壁16の上方空間19には、空気吸い込み口161に臨
ませて前記空気攪拌用のファンF1、F2が前後に設置
してあり、該ファンの間に左右方向に電気ヒータH1、
H2、H3が設置してある。各ファンはモータFMによ
り回転駆動される。図には後ろ側のファンF2用のモー
タのみ示してある。
【0016】従って、少なくとも一方のファンをモータ
FMにて回すことにより、食器収容空間12内空気を天
井壁上方空間19へ吸い込む一方、天井壁上方空間19
にてヒータにより加熱した空気をダクト18へ送り、該
ダクト壁15の空気吹き出し口151から空間12へ吹
き出させ、かくして空気を攪拌しつつ、空間12内の食
器9を加熱できる。
【0017】なお、左右のダクト18には温度検出用の
サーミスタ61〜64を設置してある。これらサーミス
タは、ダクト18の上部と下部に分けて配置され、庫内
温度をそれぞれ異なる位置で検出する。処理庫本体1に
は、さらに、排気ダクト70を設けてある。このダクト
70はファン4より前面側において、天井壁上方空間1
9から上方へ延びており、ダンパ7にて開閉される。ダ
ンパ7はリンク機構71を介してソレノイド72のオン
にて開かれ、オフにて閉じられる。
【0018】操作盤5は食器加熱条件(設定温度、時
間)を設定して運転操作を行うためのもので、処理庫本
体1の前面上部、扉2より上位置に設けてある。操作盤
5の前面操作部51は、図1に示すように、3桁の7セ
グメント表示部DS、表示部が時間を表示することを示
す発光ダイオードLED1、表示部が温度を表示するこ
とを示す発光ダイオードLED2、時間、温度の表示切
り替えを行うスイッチSW1、運転スタート又は停止を
切り替えるスイッチSW2、時間設定、温度設定の切り
替えスライドスイッチSW3、時間又は温度を設定する
アップダウンスイッチSW4、SW5を備えている。
【0019】なお、前記スイッチSW1〜SW5はいず
れもタクトスイッチである。操作盤5は加熱ヒータ及び
ファン4の動作を制御する制御部を含んでおり、この制
御部は図4に示すマイクロコンピータMを中心とするも
のである。このコンピュータMには、図4に示すよう
に、前面操作部51(そのスイッチ、表示部、発光ダイ
オード)が接続され、さらに、負荷用リレーR1〜R6
を介して加熱ヒータH1、H2、H3、ファンF1、F
2、ダンパ駆動ソレノイド72が接続されている。ま
た、処理庫本体の空気ダクト18に設置した温度検出用
サーミスタ61、62、63、64から温度情報が入力
される。
【0020】コンピュータMは、次の動作をするように
構成してある。すなわち、操作盤5におけるスイッチS
W2(図1参照)がオンされると、LED1、LED
2、表示部DSに予め定めた時間、点滅を繰り返させ、
その後、LED1オフ、LED2オンにするとともに、
表示部DSに現在の庫内温度を表示させる。この温度は
4つのサーミスタで検出される温度のうち、最高値であ
る。
【0021】また、スライドスイッチSW3をニュート
ラル位置にある状態から、例えば最初に上方、時間側へ
切り替え、上側のアップ用スイッチSW4、下側のダウ
ン用スイッチSW5の一方又は双方を押して、且つ、表
示部DSの表示を見ながら加熱処理時間を設定し、今度
はスライドスイッチSW3を下方、温度側に切り替え、
アップダウンスイッチにより加熱温度を設定することが
できる。なお、先に温度設定し、その後時間設定するこ
ともできる。
【0022】温度及び時間設定後、スイッチSW2の再
度のオンにて温度制御に移り、次に説明する手順で、庫
内温度を設定温度(目標温度)Tに向かわせるように加
熱ヒータ及びファンを制御する。また、制御中、排気ダ
ンパ7を開けたままとするように、ソレノイド72を制
御する。なお、ダンパ7を開くことにより、水蒸気を放
出できる。
【0023】温度制御中、スイッチSW1が押される
と、それまでLED2が点灯し、表示部DSが温度を表
示していたときは、LED2をオフ、LED1をオンに
切り替え、表示部DSに加熱処理の残時間を表示させ
る。再びスイッチSW1が押されると、温度表示に切り
替える。コンピュータMは、前述のように時間及び温度
が設定されて、温度制御に移ると、次のように該制御を
行うように構成してある。
【0024】すなわち、当初、ヒータH1、H2、H3
及びファンF1、F2を全て運転し、サーミスタ61〜
64にて検出される温度のうち最高値が設定温度Tより
低い予め定めた温度T1(ここではT−10℃)まで達
すると、次に、前記ヒータとファンに関し、図5に示す
予め定めた複数の運転組合せP1〜P18及びその組合
せの順序に従って、予め定めた時間(ここでは30〜6
0秒の間の一定値TM秒)ずつヒータ及びファンを運転
し、各組合せ運転ごとに、前記複数のサーミスタにて検
出される最高温度値THMAX と最低温度値THMIN の差
tを求め、該差tが予め定めた値t1(ここでは5℃)
以内になるときの運転組合せを求め、もし、差tがt1
以内になる運転組合せが求まらないときは、該差tが最
低になる組合せを求め、以後その組合せに基づいて庫内
温度を設定温度Tへ向け制御する。
【0025】また、求めた運転組合せに基づいて庫内温
度を設定温度Tへ向け制御中に、前記複数のサーミスタ
にて検出される温度のうち最高値THMAXが設定温度T
より高い予め定めた温度T2(ここではT+5℃)より
高くなると、全ヒータH1、H2、H3を停止させると
ともに全ファンF1、F2を運転し、該最高値が設定温
度Tより低い予め定めた温度T3(ここではT−5℃)
より低くなると、全てのヒータ及びファンを運転する。
【0026】次にこの温度制御における操作盤5のコン
ピュータMの動作を図6及び図7に示すフローチャート
に基づいて説明する。以下の説明において、フローチャ
ート中の各ステップは「S」の文字とこれに続く数字等
で表示する。図6に示すように、プログラムがスタート
すると、まず全ヒータ及び全ファンを運転する(S
1)。この全負荷運転は庫内温度がT1に到達するまで
続け、庫内温度がT1に到達すると(S2)、次に、先
ず、図5に示す運転組合せP1により、ヒータH3を運
転するとともにファンF1、F2を運転する(S3)。
この運転をTM秒続行したのち複数のサーミスタにより
検出される温度のうち最高値THMAX と最低値THMIN
の差tが5℃以内か否かを判断し、5℃以内であると該
運転組合せパターンを記憶し(S10)、5℃よりも大
きいときは取敢えずそのパターンを記憶したのち(S
5)、次のパターンP2、すなわちヒータH2及びファ
ンF1、F2の運転を実行する(S6)。このパターン
P2をTM秒実行したのち、該パターンが最後のパター
ンP18か否かを判断し(S7)、ここでは未だP18
ではないので再びステップS4に戻り、THMAX とTH
MIN の差tが5℃以内になったか否かを判断する。5℃
以内になっていると該パターンP2を記憶するが(S1
0)、5℃より大きいときは先に実行したパターン及び
今回実行したパターンを含め、THMAX とTHMIN の差
tが最低となるパターンを記憶しておき(S5)、さら
に次のパターンを実行する(S6)。
【0027】このようにしてP1からP17へ向け運転
パターンを切り替えつつ、TM秒ずつ各パターンを実行
し、その途中でステップS4においてTHMAX とTH
MIN の差tが5℃以内のものが見つかると、そのパター
ンを記憶し(S10)、P1からP17のいずれのパタ
ーンにおいてもそのようなパターンが見つからないとき
は、最終的にS6においてP18のパターンを実行し、
ステップS7においてP18のパターンであることを判
断し、ステップS8においてTHMAX とTHMIN の差t
が5℃以内が否かを判断する。ここで5℃以内であると
該パターンP18を記憶し、次のステップS11へ移る
が(S10)、5℃より大きいときは、このパターンP
18も含め、それまで実行したパターンのうちで前記差
tが最低となるパターンを記憶し(S9)、次のステッ
プS11へ移る。
【0028】ステップS11では再び全ヒータ及び全フ
ァンを運転し、これをTHMAX が設定温度Tに到達する
まで続け(S12)、THMAX が温度Tに到達すると、
設定時間をセットし(S13)、前述のように記憶した
運転パターンを実行開始する(S14)。次に設定時間
を終了したか否かを判断し(S15)、設定時間を終了
していると次モードへ移り(S24)、最終的にプログ
ラムを終了する。しかし、まだ設定時間を終了していな
いときはTHMAX がT+5℃より高いか否かを判断し
(S16)、高いときはステップS17へ移り、T+5
℃以下の場合はステップS20へ移る。
【0029】ステップS16における判断でTHMAX
T+5℃より高いときは、ステップS17で全ヒータを
停止し、全ファンを運転してTHMAX を設定温度Tへ向
かわせ、次いで設定時間が終了したか否かを判断し(S
18)、終了であるとS23へ移るが、未だ終了でない
ときはTHMAX が設定温度Tに到達したか否かを判断し
(S19)、Tに到達すると再びステップS14へ戻る
が、Tに到達していないときはS17へ戻る。
【0030】ステップS16においてTHMAX がT+5
℃以内のときにはステップS20においてTHMAX がT
−5℃より低いか否かを判断し、低いとTHMAX を速や
かに設定温度Tに向かわせるべく全ヒータ及び全ファン
を運転し(S21)、次いで設定時間終了か否かを判断
し(S22)、設定時間終了であると次モードへ移るが
(S23)、設定時間がまだ終了していないときはTH
MAX が設定温度Tに到達したか否かを判断し、温度Tに
到達していないと再びステップS21へ戻る。ステップ
S23においてTHMAX が設定温度Tに到達していると
きはステップS14へ戻る。このようにして4つのサー
ミスタで検出される温度のうち最高温度THMAX と最低
温度THMIN の差が5℃以内になるように設定時間分、
温度制御を続行し、最終的にプログラムを終了する。
【0031】以上説明した食器加熱処理庫によると、食
器加熱処理にあたっては、まず図2に示すように、処理
庫本体内の食器収容空間12内に食器9を入れ、しかる
のち扉2を閉じ、スイッチSW2をオンする。そのあと
前述のように、操作盤5において加熱処理の時間及び温
度を設定し、しかるのち再びスイッチSW2を押すこと
によって、図6及び図7に示プログラムに従って、庫内
温度むらが少ない状態で温度度制御され、庫内の各食器
が略一様に加熱処理される。
【0032】本発明は前記実施例に限定されるものでは
なく、他にも種々の態様で実施できる。例えば、図6及
び図7に示す温度制御手順に代えて、図8及び図9に示
すようなコンピュータMの制御手順を採用することも考
えられる。すなわち、プログラムがスタートすると、図
8に示すステップS101において全ヒータ及び全ファ
ンを運転し、この運転を庫内温度がT1に到達するまで
続け(S102)、次いでステップS103以下を実行
する。ステップS103以下では、温度制御中、ファン
F1、F2は双方とも運転したままとし、ヒータ出力に
ついては当初100%とし、以下10%ずつ降下させる
パターンで、各パターンにつきTM秒ずつ運転を行い、
THMAX とTHMIN の差tが5℃以内になるヒータ出力
パターンを求め(S103〜S108)、そのパターン
が見つかるとこれを記憶するが(S110)、もし見つ
からないときはTHMAX とTHMIN の差が最低となるヒ
ータ出力パターンを記憶する(S109)。次いで図9
に示すステップS111に移り、ここで全ヒータ及び全
ファンを運転し、THMAX を設定温度Tに到達させ(S
111、S112)、そのあと設定時間をセットし(S
113)、前述のように記憶したヒータ出力パターンで
もって温度制御を開始する(S114)。温度制御は設
定時間が終了するまで続けられるが、その途中でTH
MAX がT+5℃より高くなるとヒータ出力を10%ずつ
降下させてTHMAX を設定温度Tに向かわせ(S116
〜S119)、再び記憶パターンを実行する。一方、T
MAX がT−5℃より低くなると、ヒータ出力を10%
ずつ上昇させてTHMAX を設定温度Tに向かわせ(S1
20〜123)、再び記憶パターンを実行する。かくし
て庫内温度をTに制御し、設定時間が終了すると次モー
ドへ移り(S124)、最終的にプログラムを終了す
る。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、食
器加熱収容庫のような物品加熱処理庫の庫内の温度を庫
内位置によるばらつきの少ないように制御し、庫内収容
物品のそれぞれに従来より一様な熱処理を施せる庫内温
度制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する物品加熱処理庫の1例として
の食器加熱処理庫の正面図である。
【図2】図1の処理庫の断面図である。
【図3】図2のX−X線に沿う断面図である。
【図4】加熱ヒータ及び空気攪拌用ファンの制御回路の
ブロック図である。
【図5】ヒータ及び空気攪拌用ファンの運転組合せ及び
順序を示す表である。
【図6】加熱ヒータ及び空気攪拌用ファンの動作を制御
するマイクロコンピュータの動作を示すフローチャート
の一部である。
【図7】図6に示すフローチャートの続きである。
【図8】マイクロコンピュータによる加熱ヒータ及び空
気攪拌用ファンの動作制御の他の例を示すフローチャー
トの一部である。
【図9】図8に示すフローチャートの続きである。
【符号の説明】
1 処理庫本体 2 扉 H1、H2、H3 加熱ヒータ F1、F2 空気攪拌ファン 5 操作盤 51 前面操作部 SW1 時間、温度の表示切り替えスイッチ SW2 運転スタート、停止切り替えスイッチ SW3 スライドスイッチ SW4 温度、時間設定用アップスイッチ SW5 温度、時間設定用ダウンスイッチ DS 表示部 LES1、LED2 発光ダイオード M マイクロコンピュータ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−137707(JP,A) 特開 昭58−19901(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05D 23/00 - 23/32

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 庫内温度を異なる位置で検出する複数の
    温度検出手段、庫内を加熱する加熱手段、庫内空気を攪
    拌する攪拌手段を準備し、当初、加熱手段及び攪拌手段
    を全運転し、前記複数の温度検出手段にて検出される温
    度のうち最高値が設定温度Tより予め定めた低い温度T
    1まで達すると、前記加熱手段と攪拌手段に関し予め定
    めた複数の運転組合せ及びその組合せの順序に従って、
    予め定めた時間ずつ該加熱手段及び攪拌手段を運転し、
    各組合せ運転ごとに、前記複数の温度検出手段にて検出
    される最高温度値と最低温度値の差tを求め、該差tが
    予め定めた値t1以内になるときの前記組合せを求め、
    以後はその組合せに基づいて庫内温度を設定温度Tへ向
    け制御する庫内温度制御方法。
  2. 【請求項2】 前記差tが前記t1以内になる前記加熱
    手段と攪拌手段の運転組合せが求まらないときは、該差
    tが最低になる組合せを求め、以後その組合せに基づい
    て庫内温度を設定温度Tへ向け制御する請求項1記載の
    庫内温度制御方法。
  3. 【請求項3】 前記求めた運転組合せに基づいて庫内温
    度を設定温度Tへ向ける制御において、前記複数の温度
    検出手段にて検出される温度のうち最高値が前記設定温
    度Tより高い予め定めた温度T2より高くなると、前記
    加熱手段を全停止させるとともに前記攪拌手段を全運転
    し、該最高値が前記設定温度Tより低い予め定めた温度
    T3より低くなると、前記加熱手段及び攪拌手段を全運
    転する請求項1又は2記載の庫内温度制御方法。
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