JP3254986B2 - 無機質中空粒子の製造方法 - Google Patents

無機質中空粒子の製造方法

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    • C04B32/00Artificial stone not provided for in other groups of this subclass
    • C04B32/005Artificial stone obtained by melting at least part of the composition, e.g. metal
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽量建材などに用
いられる無機質中空粒子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】軽量建材などに用いられる無機質中空粒
子の代表的な原料として主として九州を産地とする天然
シラスがある。この天然シラスは地中下に高温高圧状態
でH2Oが溶解しているSiO2 を主成分とする火山性
ガラス状物質であり、自然の風化作用によってシラス表
層でガラス成分中のNa分が溶出して、内部と組成的な
差が生じている。従って、シラスを常圧下で加熱する
と、表層の粘性が高く、内部の粘性が低くなり、溶解し
ていたH2 O等の発生ガスにより、高粘性表層が殻とな
って球形に発泡し、無機質中空粒子が製造される。この
天然シラスの特徴は、表層部に存在するNa溶出部が、
内部から発生するガスを保持しうる殻状物質を形成する
ことである。
【0003】他方、特開平6−87677号公報には、
都市ゴミ、下水汚泥等の廃棄物を溶融処理したガラス状
物質にはN,C,CO,S,H2 O等が溶存し、加熱処
理によりSO2 等のガスや水蒸気を放出して発泡するこ
とが開示されている。しかし、ガラス状物質はガス放出
能力を有するもののガスを保持できる殻状物質がないた
め、この公報に記載の方法ではガラス状物質表面に粘土
等の被覆材を被覆してガスを保持して発泡体を得てい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、ガス発生
能力のある都市ゴミ、下水汚泥等の廃棄物溶融ガラス粉
砕品を出発原料に用いて発泡体を得るには、天然原料の
ように表層と内部で異なる組成を形成したり、表面に粘
土等の被覆材を被覆しなければならない。
【0005】前者の方法は、表層に殻状物質を形成でき
るものの、その形成には酸中で長時間保持してNa+
+を溶出させなければならず、処理コストが高価なも
のとなってしまう。後者の方法では、被覆材を粒全表面
に均一にコートするのが極めて困難であり、その結果発
泡不良を招く。一方、被覆材を多くすれば処理コストが
高くなってしまう。
【0006】そこで本発明は、都市ゴミ、下水汚泥等の
廃棄物を出発原料として発泡体を作成する際、Na溶出
層や被覆材を用いることなく殻状物質を形成できる方法
を確立することによって、天然原料で作られたものと同
程度の性能を有し、しかも安価かつリサイクル可能に無
機質中空粒子を製造することができる方法を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、F
e,Cu,Ti,Mn及びZnのいずれか1種以上を少
なくとも0.8重量%含有する廃棄物の焼却灰を主体と
する原料を用意する工程と、この廃棄物の焼却灰を主体
とする原料を非酸化性雰囲気下、特に還元雰囲気下で溶
融せしめて溶融体とする溶融工程と、前記溶融体を冷却
して非晶質体とする冷却工程と、前記非晶質体を粉砕し
て好ましくは粒度が0.2〜3mm程度の粒状体とする
粉砕工程と、前記非晶質体を粉砕して粒状体とする粉砕
工程と、前記非晶質体の粒状体を酸化雰囲気下、例えば
大気雰囲気下で加熱し、雰囲気ガスと非晶質体を反応せ
しめて殻状物質を形成させるとともにガスを放出させて
発泡処理する工程とを備えて、好ましくは粒度が0.3
〜5mm程度の無機質中空粒子を製造する方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明方法を詳細に説明す
る。まず、Fe,Cu,Ti,Mn及びZnのいずれか
1種以上を少なくとも0.8重量%含有する廃棄物の焼
却灰を主体とする原料を用意する。廃棄物の焼却灰は、
産業廃棄物や一般廃棄物の焼却灰で、具体的には都市ゴ
ミ焼却灰、下水汚泥の焼却灰、石炭灰、これらの混合物
などが挙げられる。原料となる焼却灰は、Fe,Cu,
Ti,Mn及びZnのいずれか1種以上を少なくとも
0.8重量%含有していれば、これをそのまま使用でき
るが、0.8重量%未満であれば、これら金属成分を含
む材料を添加して、0.8重量%以上とする。0.8重
量%未満では、発泡工程において、無機質中空粒子に適
切な殻を形成することができないためである(発泡工程
における殻の形成メカニズムについては後述する)。こ
れら殻形成金属元素は、金属の形態として含有されるも
のに限らず、酸化物、塩化物、硫化物等の形態で含有さ
れていても構わない。前記殻形成金属元素は非酸化牲雰
囲気と実質的に平衡して低価数イオン状態で非晶質中に
存在するものであればよい。殻形成金属元素を含む添加
物の具体例を挙げれば、FeO,Fe23,Fe34
などである。なお、原料中に、SiC,B4 C,B
N,ZrO2 などの不溶融体があると、無機質中空粒子
の特性上問題が生じるが、10%程度までは許容でき
る。
【0009】次に、この廃棄物の焼却灰を主体とする原
料を非酸化性雰囲気下、特に還元雰囲気下(例えば、C
O/CO2 雰囲気やH2 /H2 O雰囲気)で溶融すると
ともに、殻形成金属元素(例えば金属Fe)を低価数イ
オン状態とする。原料を溶融することにより、各種ガ
ス、特に、H2 やH2 Oなどが多量に溶解する。ここ
で、非酸化性雰囲気で原料を溶解するのは、上記のよう
に殻形成金属元素を低価数イオン状態とすること及び酸
化雰囲気よりガスの溶解度が大きいためである。溶融温
度は、焼却灰を主体とする原料に依存するが、通常12
00〜1500℃である。
【0010】次に溶融体を冷却して非晶質体とする。理
論的には冷却雰囲気は還元雰囲気等の非酸化性雰囲気が
よいが、実用的には大気雰囲気で行うことができる。す
なわち、冷却雰囲気が酸化雰囲気であると、殻形成金属
元素が高価数の酸化物に酸化されるため、加熱による発
泡処理時に発泡性が不良となる傾向にある。しかし、冷
却工程で酸化されるのは溶融体の表面のみであるから、
粉砕工程で作られる粒状体の表面は大部分が酸化されて
おらず、従って、大気雰囲気で冷却しても実用上問題が
ない。溶融体は、冷却速度が遅いと結晶質となるので、
10℃/hr、特に好ましくは100℃/hr程度以上
の冷却速度とするのがよい。得られた非晶質体は、主と
してSiO2 −Al23 −CaO−MgO−Na2
−K2 Oで構成されている。
【0011】次に冷却して得られた非晶質体を粉砕して
粒状体とする。粉砕は、粒状体が0.2〜3mm程度の
粒度となるようにするのが好ましい。0.2mm未満で
は発泡工程において粒状体が殻のみとなり、発泡しにく
くなる。3mmを越える場合、殻内部の半溶融物が吹き
出しし易くなるため全体の殻厚さを厚くしなければなら
ない傾向にあるが、殻の厚さを厚くすると内部の発泡部
分が相対的に少なくなり、所望の性能の中空粒子を得る
ことが困難となる。
【0012】そして、粒状体を酸化雰囲気、好ましくは
大気雰囲気で加熱処理して、粒状体表面に粘性の高い領
域(殻)を形成する。これは、粒状体に含まれるFe,
Cu,Ti,Mn,Znなどによるが、ここでは、その
一例としてFeが存在していた場合の挙動について詳し
く述べる。Feを含有する非晶質体の粘性は、Feの価
数により粘性が異なり、Fe+3の形態で存在した方がF
+2の形態で存在するより粘性が高くなる。Fe+2を含
有する非晶質体の粒状体を酸化雰囲気で加熱すると、非
晶質の粒状体内に存在していたFe+2のうち、表面のF
+2が酸化雰囲気の酸素に触れてFe+3に変化する。一
方において、この反応には酸素が必要なので、粒状体内
部のFe+2はFe+3に変化しない。従って、表面ではF
+3が存在するために粘性が向上して殻を形成し、内部
ではFe+2が存在するために粘性が低くなる。
【0013】この状態が達成された後に非晶質体を結晶
体とする。結晶体のガス溶解度が非晶質体よりも極端に
低いことから、結晶体となる過程でガスが放出される。
結晶質化によるガス発生を生じさせると、表面に固い殻
が存在している状態で内部から膨らんで、球形に近い、
流動性に富んだ発泡性の無機質中空粒子を製造すること
ができる。例えば、0.2〜3mm程度の粒度の粒状体
は、0.3〜5mm程度の粒度の中空粒子となる。
【0014】ここで、非晶質体を結晶体とするには以下
のように昇温するのがよい。すなわち、非晶質体を核生
成温度域に所定時間保持して結晶核を十分生成せしめた
後、核成長温度域に所定時間保持して結晶成長をはかる
ようにする。核生成温度域をあまりに急速に通過してし
まうような急速昇温をするか、核成長温度域における保
持時間が短すぎるといずれにおいても結晶体とすること
が困難である。これらの温度は焼却灰の種類に依存する
が、例えば、都市ゴミ焼却灰の場合、核生成温度は85
0℃±100℃、核成長温度は1000℃±100℃で
あり、核生成温度域および核成長温度域の保持時間は5
分以上であることが好ましい。
【0015】なお、再加熱時に殻が形成されることなく
無機質中空粒子が製造された場合、軽石状の発泡体とな
る。この発泡体は、軽量コンクリートの充填材や、触媒
担体などへの利用分野がある。これに対し、再加熱時に
殻を形成する本発明製造方法によれば、球形に近い無機
質中空粒子を得ることができ、その結果、断熱性や流動
性を付与することができる。
【0016】
【実施例】
(実施例1)A市から発生した都市ごみ焼却灰を炭素電
極を用いた抵抗加熱式電気炉で非酸化雰囲気(水蒸気1
5〜35容量%,残気体中,一酸化炭素40〜70容量
%,水素10〜30容量%,残り窒素)にて、金属Fe
共存下で1400℃で溶融し、窒素雰囲気冷却により、
雰囲気ガスを溶解した非晶質体を製造した。表1、No
1に、この非晶質体の化学分析値を示した。この非晶質
体を粉砕して1〜2mmの粒状体を作り、この粒状体を
加熱して発泡処理を行った。発泡処理は、流動床を用い
て行い、多量の大気を送り込んだ状態で900〜100
0℃、30分での熱処理した。この結果、球形の中空粒
子が得られ、X線回折による相同定の結果、結晶相とし
て、イノ珪酸塩とテトラ珪酸塩が認められた。
【0017】次に、製造された中空粒子20gを秤量
し、これを水に入れた500ccのビーカーに投入して
10分間放置した後、浮いている粒子を集めて105℃
乾燥後の重量を測定して、供試重量20gに対する重量
%(以下、“発泡率”と称する)を算出した。その結
果、発泡率が92%であった。
【0018】(比較例1)A市から発生した都市ごみ焼
却灰を炭素電極を用いた抵抗加熱式電気炉で非酸化雰囲
気(水蒸気15〜35容量%,残気体中,一酸化炭素4
0〜70容量%,水素10〜30容量%,残り窒素)に
て、金属Fe共存下で1400℃で溶融し、断熱ボック
スに移して徐冷した。この状態で既に、X線回折による
相同定の結果、結晶相として、イノ珪酸塩とテトラ珪酸
塩が認められた。これを実施例1と同じ方法で粉砕し
て、流動床による熱処理を実施したが、表面の色は、黒
色から茶色に変化したものの、発泡現象は認められなか
った。また、実施例1と同様に発泡率を測定した結果、
7%であった。
【0019】(比較例2)A市から発生した都市ごみ焼
却灰を炭素電極を用いた抵抗加熱式電気炉で非酸化雰囲
気(水蒸気15〜35容量%,残気体中,一酸化炭素4
0〜70容量%,水素10〜30容量%,残り窒素)に
て、金属Fe共存下で1400℃で溶融し、空気冷却に
より、雰囲気ガスを溶解した非晶質体を製造し、次いで
粉砕して1〜2mmの粒状物質を得、しかる後発泡処理
を行った。発泡処理は、大気雰囲気下1200℃で行っ
た。この結果、粒子同士が強固に付着して発泡した様子
は認められなかった。そして、X線回折による相同定の
結果、結晶相が存在せずに非晶質であった。また、実施
例1と同様に水を入れたビーカに投入したところ、全体
が水に沈んだ。
【0020】(実施例2)B市から発生した都市ごみ焼
却灰を炭素電極を用いた抵抗加熱式電気炉で非酸化雰囲
気(水蒸気15〜35容量%,残気体中,一酸化炭素4
0〜70容量%,水素10〜30容量%,残り窒素)に
て、金属Fe共存下で1400℃で溶融し、空気冷却に
より、雰囲気ガスを溶解した結果、Gehleniteと思われ
る結晶相が析出した。そこで、B市の焼却灰80重量部
に対して20重量部の珪石を添加して再度溶解した。こ
の結果、黒色の非晶質体が得られた。この非晶質体の化
学組成は、表1、No2に示す。この非晶質体を大気雰
囲気下で約1000℃、1時間の昇温速度で加熱し、1
000℃で2時間保持した。この結果、発泡粒子同士が
付着した断熱材が得られた。これを、X線回折による相
同定の結果、結晶相として、イノ珪酸塩(Fassaite
相)とテトラ珪酸塩(Labradorite相)が認められた。
この粒子を実施例1と同様に水を入れたビーカに投入し
たところ、全体が水に浮いた。
【0021】(比較例3)B市から発生した都市ごみ焼
却灰を炭素電極を用いた抵抗加熱式電気炉で非酸化雰囲
気(水蒸気15〜35容量%,残気体中,一酸化炭素4
0〜70容量%,水素10〜30容量%,残り窒素)に
て、金属Fe共存下で1400℃で溶融し、空気冷却に
より、雰囲気ガスを溶解した結果、Gehleniteと思われ
る結晶相が析出した。これを大気雰囲気下で約1000
℃1時間の昇温速度で加熱し、1000℃で2時間保持
した。この結果、粒子同士が付着したが、粒自体には膨
らんだ形跡がなかった。実施例1と同様に水を入れたビ
ーカに投入したところ、全体が水に沈んだ。
【0022】(実施例3)A市から発生した都市ごみ焼
却灰を窒素雰囲気にて、1400℃で溶融し、急冷して
非晶質体を作製した。これを大気雰囲気下で約1000
℃1時間の昇温速度で加熱し、1000℃で2時間保持
した。この結果、発泡体が得られたが、実施例1に示し
たものより、膨らみが悪かった。なお、この発泡体には
イノ珪酸塩とテトラ珪酸塩が認められた。この粒子を実
施例1と同様に水をいれたビーカに投入したところ、全
体が水に浮いた。
【0023】(比較例4)A市から発生した都市ごみ焼
却灰を大気雰囲気にて、1400℃で溶融し、急冷して
非晶質体を作製した。これを大気雰囲気下で約1000
℃1時間の昇温速度で加熱し、1000℃で2時間保持
した。この結果、結晶化しものの発泡体が得られなかっ
た。また、実施例1と同様に水を入れたビーカに投入し
たところ、全体が水に沈んだ。
【0024】
【表1】 なお、本発明は、焼却灰に限らず転炉滓に適用すること
も可能である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
非晶質から結晶質に変化する際に溶解度の変化に起因し
てガスを放出する現象と、酸化されて低価数イオン状態
から高価数イオン状態に変化するとその粘性が高くなる
という現象を利用して、廃棄物の焼却灰から無機質中空
粒子(発泡体)を製造することができる。したがって、
本発明によれば、原料が廃棄物なので発泡体を安価に製
造することができ、またリサイクル可能である。さら
に、ガス溶解度を高めるために圧力をかける必要がない
ので、簡単に製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−87677(JP,A) 特開 昭59−164667(JP,A) 特開 昭59−164668(JP,A) 特開 昭64−37448(JP,A) 特開 平7−247145(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 5/00 - 5/06 C04B 18/00 - 18/30 C04B 38/00 - 38/10 C03B 19/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Fe,Cu,Ti,Mn及びZnのいず
    れか1種以上を少なくとも0.8重量%含有する廃棄物
    の焼却灰を主体とする原料を用意する工程と、この廃棄
    物の焼却灰を主体とする原料を非酸化性雰囲気下で溶融
    せしめて溶融体とする溶融工程と、前記溶融体を冷却し
    て非晶質体とする冷却工程と、前記非晶質体を粉砕して
    粒状体とする粉砕工程と、前記非晶質体の粒状体を酸化
    雰囲気下で加熱し、雰囲気ガスと非晶質体を反応せしめ
    て殻状物質を形成させるとともにガスを放出させて発泡
    処理する工程と、を備えたことを特徴とする無機質中空
    粒子の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記非酸化性雰囲気を還元雰囲気とし、
    前記酸化雰囲気を大気雰囲気とすることを特徴とする請
    求項1記載の無機質中空粒子の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記粒状体の粒度を0.2〜3mmとす
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の無機質中
    空粒子の製造方法。
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