JP3254096B2 - シリンダーブロック鋳型中子の製造方法及び製造装置 - Google Patents

シリンダーブロック鋳型中子の製造方法及び製造装置

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JP3254096B2
JP3254096B2 JP04042995A JP4042995A JP3254096B2 JP 3254096 B2 JP3254096 B2 JP 3254096B2 JP 04042995 A JP04042995 A JP 04042995A JP 4042995 A JP4042995 A JP 4042995A JP 3254096 B2 JP3254096 B2 JP 3254096B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリンダーブロック鋳
型中子の製造方法及び製造装置に係わり、特に、多種中
量生産に適した自動車用エンジンのシリンダーブロック
鋳型中子の製造方法及び製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から自動車用エンジンのシリンダー
ブロックを鋳型により製造する場合、複数の中子部品に
より構成された中子が使用されている。この中子を構成
する各種の中子部品は、各中子部品単位又は複数の中子
部品単位の直線的に構成された中子部品製造ラインによ
り製造され、この製造された中子部品が同様に直線的に
構成された中子部品組立ラインに搬送され、この組立ラ
イン上でシリンダーブロックの中子を最終的に組み立て
るようにしていた。
【0003】また、特開平6−190544号公報に
は、解枠後の砂型の温度と砂型の水分含有量とに対応し
て、分離装置の作動力を制御することで、砂塊の残留や
同分離装置からの製品のオーバフローがなく、製品と鋳
砂との適切な分離を図った砂型鋳造装置が開示されてい
る。また、特開平6−91349号公報には、作業者の
作業を分担専門化し、決められた場所で作業できるよに
して、鋳型の品質や作業環境の品質の向上を図った鋳型
の造型、抜型、型回収方法が開示されている。さらに、
特開平6−91349号公報には、中子移送経路を短縮
することにより中子移送中のその破損の確立を低減し、
合わせて中子移送工程に必要なスペースを低減したアル
ミ鋳造プラントが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術においては、シリンダーブロックの種類
に応じて型交換や作業の段取換えを必要としている。こ
のため、頻繁な段取換えによるロスを避けるため、シリ
ンダーブロックの種類毎にまとまった数の中子をロット
生産せざるを得ない。この結果、工程間の在庫が増え搬
送が頻繁となり工程周辺が乱雑となる。また、搬送のた
めの取扱い回数が多くなり、中子が破損し易くなる。ま
た、中子部品の選択作業も必要となり、このため、生産
性が非常に悪く、品質保証も難しい。さらに、作業環境
も悪く労働条件が過酷なものとなっていた。また、上記
製造ラインや組立ラインでは、周辺の機械装置の配置ス
ペースや作業スペースが重複して必要となり、スペース
効率が悪いという問題もある。
【0005】そこで、本発明は、上記従来技術の問題点
を解決するためになされたものであり、中子部品のロッ
ト生産を廃止することにより、可能な限り自動化を図っ
たシリンダーブロック鋳型中子の製造方法及び製造装置
を提供することを目的としている。また、本発明は、中
子の品質の向上及び省スペース化と作業環境、労働条件
の向上を図ったシリンダーブロック鋳型中子の製造方法
及び製造装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】上記の目的を達
成するため請求項1記載の本発明のシリンダーブロック
鋳型中子の製造方法は、中子造型用型を回収できるよう
に中子造型用型の搬送ループを形成する第1中子造型部
によりシリンダーブロックの鋳型中子の主要部品である
第1中子を造型する第1工程と、この造型された第1中
子を第1ロボット手段を用いて取り出し所定の加工を行
う第2工程と、中子造型用型を回収できるように中子造
型用型の搬送ループを形成する第2中子造型部によりシ
リンダーブロックの鋳型中子の他の部品である第2中子
を造型する第3工程と、この造型された第2中子を第2
ロボット手段を用いて取り出し所定の加工を行う第4工
程と、これらの所定の加工が行われた第1中子及び第2
中子の塗型を行う第5工程と、これらの塗型が行われた
第1中子及び第2中子を乾燥冷却する第6工程と、この
乾燥冷却された第2中子を第3ロボット手段により第1
中子に組付けて総組立中子とする第7工程と、を有する
ことを特徴としている。
【0007】このように構成された本発明においては、
先ず、第1工程において、中子造型用型を回収できるよ
うに中子造型用型の搬送ループを形成する第1中子造型
部によりシリンダーブロックの鋳型中子の主要部品であ
る第1中子が造型され、第2工程において、この造型さ
れた第1中子を第1ロボット手段を用いて取り出し所定
の加工が行われる。一方、第3工程において、中子造型
用型を回収できるように中子造型用型の搬送ループを形
成する第2中子造型部によりシリンダーブロックの鋳型
中子の他の部品である第2中子が造型され、第4工程に
おいて、この造型された第2中子を第2ロボット手段を
用いて取り出し所定の加工が行われる。この後、第5工
程において、これらの所定の加工が行われた第1中子及
び第2中子の塗型が行われ、次に、第6工程において、
これらの塗型が行われた第1中子及び第2中子が乾燥冷
却される。この後、第7工程において、第2中子が第3
ロボット手段により第1中子に組付けられ総組立中子と
なる。
【0008】請求項1記載の本発明は、更に、上記総組
立中子を検査する第8工程と、この検査された総組立中
子をシリンダーブロックの鋳造ラインに搬送する第9工
程と、を有することが好ましい。請求項1記載の本発明
において、上記第5工程は、第1塗型装置により第1中
子の塗型を行い、第2塗型装置により第2中子の塗型を
行うことが好ましい。請求項1記載の本発明において、
上記第7工程は、上記第3ロボット手段により、第2中
子を部分組立し、その後この部分組立された第2中子を
第1中子に組付けて総組立中子とすることが好ましい。
請求項1記載の本発明において、上記第1工程により造
型される第1中子は、少なくともリヤエンド中子、複数
のクランク中子及びフロンドエンド中子を含むことが好
ましい。
【0009】また、請求項6記載の本発明のシリンダー
ブロック鋳型中子の製造装置は、シリンダーブロックの
鋳型中子の主要部品である第1中子を中子造型用型によ
り造型すると共にこの中子造型用型を回収できるように
中子造型用型の搬送ループを形成する第1中子造型部
と、この造型された第1中子を取り出し所定の加工を行
う第1ロボット手段と、シリンダーブロックの鋳型中子
の他の部品である第2中子を中子造型用型により造型す
ると共にこの中子造型用型を回収できるように中子造型
用型の搬送ループを形成する第2中子造型部と、この造
型された第2中子を取り出し所定の加工を行う第2ロボ
ット手段と、これらの所定の加工が行われた第1中子及
び第2中子の塗型を行う塗型部と、これらの塗型が行わ
れた第1中子及び第2中子を乾燥冷却する乾燥冷却部
と、この乾燥冷却された第2中子を第1中子に組付けて
総組立中子とする第3ロボット手段と、を有することを
特徴としている。
【0010】このように構成された本発明においては、
第1中子造型部がシリンダーブロックの鋳型中子の主要
部品である第1中子を中子造型用型により造型すると共
にこの中子造型用型を回収できるように中子造型用型の
搬送ループを形成し、第1ロボット手段がこの造型され
た第1中子を取り出し所定の加工を行い、第2中子造型
部がシリンダーブロックの鋳型中子の他の部品である第
2中子を中子造型用型により造型すると共にこの中子造
型用型を回収できるように中子造型用型の搬送ループを
形成し、第2ロボット手段がこの造型された第2中子を
取り出し所定の加工を行い、塗装部がこれらの所定の加
工が行われた第1中子及び第2中子の塗型を行い、乾燥
冷却部がこれらの塗型が行われた第1中子及び第2中子
を乾燥冷却し、第3ロボット手段が乾燥冷却された第2
中子を第1中子に組付けて総組立中子とする。
【0011】請求項6記載の本発明においては、更に、
上記所定の加工が行われた第1中子をAパレットに、上
記所定の加工が行われた第2中子をBパレットに、それ
ぞれ交互になるように乗せ、これらの各パレットに乗せ
られた第1中子及び第2中子を上記乾燥冷却部に搬送す
るパレット搬送手段を有することが好ましい。請求項6
記載の本発明においては、更に、上記総組立中子を検査
する第4ロボット手段と、この検査された総組立中子を
シリンダーブロックの鋳造ラインに搬送する総組立中子
搬送手段と、を有することが好ましい。
【0012】請求項6記載の本発明において、上記第1
中子造型部は、ほぼ平行に配置された第1中子用第1コ
ンベア及び第1中子用第2コンベアと、この第1中子用
第1コンベアの出口側と第1中子用第2コンベアの入口
側との間を移動する第1中子用第1台車と、第1中子用
第2コンベアの出口側と第1中子用第1コンベアの入口
側との間を移動する第1中子用第2台車とを有し、これ
らの第1中子用第1コンベア、第1中子用第2コンベ
ア、第1中子用第1台車及び第1中子用第2台車により
上記中子造型用型の搬送ループを形成し、上記第1中子
は、リヤーエンド中子、複数のクランク中子及びフロン
ト中子を少なくとも含む複数の中子部品からなり、上記
第1中子用第1コンベア上にシリンダーブロック1台分
のリヤーエンド中子用型、複数のクランク中子用型及び
クランク中子用型を所定の順序で乗せて各型から各中子
部品を造型し、上記第1中子用第1コンベアの入口側、
出口側及び取出口以外が閉鎖された第1造型室として形
成されていることが好ましい。
【0013】本発明において、上記第1ロボット手段
は、上記各中子部品を把持した状態で、各中子部品の重
量計測及びバリ取りを行うと共に上記複数の中子部品の
接着組立を行うことが好ましい。請求項6記載の本発明
において、上記第2中子造型部は、ほぼ平行に配置され
た第2中子用第1コンベア及び第2中子用第2コンベア
と、この第2中子用第1コンベアの出口側と第2中子用
第2コンベアの入口側との間を移動する第2中子用第1
台車と、第2中子用第2コンベアの出口側と第2中子用
第1コンベアの入口側との間を移動する第2中子用第2
台車とを有し、これらの第2中子用第1コンベア、第2
中子用第2コンベア、第2中子用第1台車及び第2中子
用第2台車により上記中子造型用型の搬送ループを形成
し、上記第2中子は、複数の中子部品からなり、上記第
2中子用第1コンベア上にシリンダーブロック1台分の
上記第2中子の複数の中子部品を所定の順序で乗せて各
中子部品を造型し、上記第2中子用第1コンベアの入口
側、出口側及び取出口以外が閉鎖された第2造型室とし
て形成されていることが好ましい。
【0014】本発明において、上記第2ロボット手段
は、上記各中子部品を把持した状態で、各中子部品の重
量計測及びバリ取りを行うことが好ましい。請求項6記
載の本発明において、上記塗型部は、第1中子の塗型を
行う第1塗型部と、第2中子の塗型を行う第2塗型部を
有することが好ましい。本発明において、上記第1塗型
部は、第1中子を反転して挟持した状態で塗型槽に所定
時間浸漬させ、その後、第1中子を塗型槽から引き上げ
て揺動させ余剰液を放出させる塗型用マニプレータを有
することが好ましい。本発明において、上記第2塗型部
は、第2中子を塗型槽に所定時間浸漬して塗型すること
が好ましい。請求項6記載の本発明においては、上記第
3ロボット手段は、第2中子を部分組立し、この部分組
立された第2中子を第1中子に組付けて総組立中子とす
ることが好ましい。本発明において、上記第3ロボット
手段は、複数の棚を備え固定配置された回動テーブル上
で上記第2中子を部分組立することが好ましい。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例について添付図面を
参照して説明する。図1は本発明のシリンダーブロック
鋳型中子の製造方法の一実施例を示す全体ブロック図、
図2及び図3は本発明のシリンダーブロック鋳型中子の
製造装置の一実施例を示す全体平面図である。
【0016】先ず、図1、図2及び図3により、本発明
の一実施例の基本構成を説明する。図1と図2に示すよ
うに、本実施例は、第1造型機1によりV8エンジン用
のシリンダブロックの鋳型中子の主要部品である第1中
子(リヤエンド中子、クランク中子及びフロントエンド
中子を含む)を造型する工程Aと、この造型された第1
中子を第1ロボット2を用いて取り出し重量計測やバリ
取り等の所定の加工を行う工程Bと、第1中子をAパレ
ットに乗せるための第1搬送を行う工程Cと、第1塗型
装置4により第1中子の塗型を行う工程Dと、第1中子
の第2搬送を行う工程Eと、第2造型機6によりシリン
ダブロックの鋳型中子の他の部品である第2中子(右枕
中子、右プッシュロッド中子、左枕中子、左プッシュロ
ッド中子、右サイド中子及び左サイド中子を含む)を造
型する工程Fと、この造型された第2中子を第21ロボ
ット8を用いて重量計測やバリ取り等の所定の加工を行
うと共に第22ロボット10を用いて第2中子の塗型を
行う工程Gと、この塗型された第2中子の第3搬送を行
う工程Hと、これらの塗型された第1中子及び第2中子
の乾燥・冷却を乾燥室12と冷却室14により行う工程
Iと、第3ロボット16によりこの乾燥冷却された第2
中子を部分組立すると共にこの部分組立された第2中子
を上記乾燥冷却された第1中子に組み付けて中子の総組
立中子とする工程Jと、この総組立中子を第4ロボット
18を用いて検査する工程Kと、この検査された総組立
中子をシリンダーブロックの鋳造ラインに搬送する第4
搬送を行う工程Lと、から構成されている。
【0017】次に、これらの各工程A〜Jについて詳細
に説明する。 〔工程A〕図4は、本実施例の工程A及びこの工程Aに
使用される第1造型機の概要を示した平面図である。工
程Aは、第1造型機によりV8エンジン用のシリンダブ
ロックの鋳型中子の主要部品である第1中子(リヤエン
ド中子、クランク中子及びフロントエンド中子を含む)
を造型するための工程である。この図4に示すように、
第1造型機1は、以下のように構成されている。第1駆
動コンベア22と第2駆動コンベア24とがほぼ平行に
配置され、この第1駆動コンベア22の入口側26と第
2駆動コンベア24の出口側28との間には、第1フィ
ーダ30が設けられ、この第1フィーダ30により第1
台車32がこれらの間を移動できるようになっている。
一方、第1駆動コンベア22の出口側34と第2駆動コ
ンベア24の入口側36との間には、第2フィーダ38
が設けられ、この第2フィーダ38により第2台車40
がこれらの間を移動できるようになっている。この第1
駆動コンベア22上で後述するように中子の造型が行わ
れ、この第1駆動コンベア22の入口側26、出口側3
4及び中子の取出口42以外は、第1造型機室44によ
り外部と閉鎖されており、周辺の環境に悪影響を及ぼさ
ないようになっている。
【0018】このように構成された第1造型機1は以下
のように動作する。即ち、第1駆動コンベア22の入口
側26で待機している第1台車32上に搭載されている
中子造型用型46は、第1駆動コンベア22に乗り移
り、図中右方向に移動する。このとき、第1ステーショ
ン48において、混合砂吹き込み及びガッシングが行わ
れ、造型が完了する。次の第2ステーション50では、
中子造型用型46は型分割され、次に抜型が行われる。
さらに、この第2ステーション50では、抜型が行われ
て中子が抜かれた中子造型用型46が整備され、その
後、この整備された中子造型用型46が再び係合係止さ
れ一体となる。この一体となった中子造型用型46は、
第1駆動コンベア22の出口側で待機している第2台車
40上に乗り移る。この後、第2台車40は、第2フィ
ーダ38により第2駆動コンベア24の入口側36に到
達する。この後、中子造型用型46は、第2駆動コンベ
ア24上に乗り移り、第2駆動コンベア24により図中
左方向に移動して出口側28に至る。ここで、中子造型
用型46は、待機している第1台車32に乗り移り、第
1フィーダ30により第1駆動コンベア22の入口側2
6に到達する。
【0019】このように中子造型用型の搬送ループを形
成し、この中子造型用型を回収して各工程を繰り返すよ
うにしたので、各工程を空白とせず連続して1型ずつ順
次送られ中子が造型される。図5に示すように、本実施
例は、V8エンジン用のシリンダーブロックの中子60
を造型するためのものであり、中子造型用型としては、
1番目がリヤエンド中子62、2番目から5番目がクラ
ンク中子64、6番目がフロントエンド中子66の順と
なる。ここで、V10エンジン用のシリンダーブロック
の中子60を造型する場合には、V8エンジン用のもの
に対して単にクランク中子を1型追加し、2番目から6
番目をクランク中子の中子造型用型とすればよい。この
ようにして、V8エンジン及びV10エンジンのように
気筒数の異なるエンジンのシリンダーブロックの中子
を、最初から1台分ずつのセットで造型することができ
る。
【0020】〔工程B〕図6は、本実施例の工程B及び
この工程Bに使用される第1ロボットの動作を示した平
面図である。この工程Bは、工程Aにより造型された第
1中子の中子部品を第1ロボット2を用いて取り出し重
量計測やバリ取り等の所定の加工を行うための工程であ
る。この図6に示すように、第1造型機室44内の中子
造型用型分割工程で分割されて抜型された第1中子の各
中子部品70が、第1ロボット2の把持部72により把
持される(工程1)。この第1ロボットは、ティーチン
グにより所定半径内3次元空間内で作業可能である。ま
た、中子部品70の把持される側をA面、裏側をB面と
する。次に、第1ロボット2は中子部品70を、固定配
置された中子重量計測架台74まで移動させ、中子重量
計測架台74に載せ、この中子重量計測架台74により
中子部品70の重量が計測される(工程2)。中子部品
70の重量が計測されている間に、第1ロボットはその
把持部をB面側に移動し、次に中子部品70をB面側か
ら把持する(工程3)。
【0021】次に、第1ロボット2は、重量計測が完了
した中子部品70を固定配置され円筒状垂直軸を中心に
回転する清掃用ブラシ76まで移動させてA面を清掃用
ブラシ76に接触させ、A面がこの清掃用ブラシ76に
より清掃される(工程4)。これにより、中子部品70
のA面は、接着剤の付着効果が向上する。ここで、クラ
ンク中子64のようにA面のみの清掃を行えばよい中子
部品の場合には、この後、後述する工程6に移る。しか
しながら、リヤエンド中子62及びフロントエンド中子
66のようにA面とB面の両方の清掃を行なう必要のあ
る中子部品の場合には、この後、第1ロボット2は、中
子部品70を中子重量計測架台74まで戻し(工程
3)、把持部をA面側に移動し(工程2)する。次に、
第1ロボット2は、中子70を同様に固定配置され円筒
状垂直軸を中心に回転する清掃用ブラシ78まで移動さ
せてB面を清掃用ブラシ78に接触させ、B面がこの清
掃用ブラシ78により清掃される(工程5)。
【0022】次に、工程4のあと、第1ロボット2は、
B面を把持した状態で中子部品70をバリ取り装置80
まで移動させ、このバリ取り装置80によりA面側から
中子70のバリ取りが行なわれる(工程6)。バリ取り
装置80は、突出して回転するバリ取り工具を一面に具
備し固定配置されたものであり、第1ロボット2が中子
のバリ取り部位を移動させることにより、A面側から中
子部品70の周囲面のバリ取りが行なわれる。ここで、
工程5のあとで工程6に移行した場合には、B面側から
中子部品70の周囲面のバリ取りが行なわれる。
【0023】この後、第1ロボット2は、B面を把持し
た状態で中子部品70を接着剤塗布装置82まで移動さ
せ、この接着剤塗布装置82によりA面に接着剤が塗布
される(工程7)。ここで、工程5のあと工程6を経由
して工程7に移行した場合には、B面に接着剤が塗布さ
れる。次に、第1ロボット2は、B面を把持した状態で
中子部品70を中子組立台車84まで移動させ、この中
子組立台車84内に接着塗布面であるA面(又はB面)
を上にして接着組立が行われる(工程8)。この後、第
1ロボットは、最初の所定位置(工程1の位置)に戻
り、次の中子に対して、同様な工程を繰り返しておこな
う。このようにして、リヤエンド中子62、クランク中
子64、フロントエンド中子66の順で、重量計測、清
掃、バリ取り、接着剤塗布、接着組立が順次行われる。
【0024】図7は、図6に示す中子組立台車での接着
組立の工程(工程8)を具体的に示した説明図である。
図7に示すようには、中子組立台車84は、台車86と
中子組立治具88とを備えている。この中子組立治具8
8は、背当部90と押付部92を有している。さらに、
中子組立台車84は、その前端が軸支された中子組立治
具88を傾けて上昇させるための傾斜用アクチュエータ
94と、順次積み重ねて組み立られた中子62,64,
66を押しつけるための押付部92を駆動させる押付用
アクチュエータ96を備えている。また、中子組立台車
84には、この中子組立台車84を移動させるための中
子組立台車シリンダ98が接続して設けられている。
【0025】このように構成された中子組立台車84に
よる接着組立は、図7(A),(B),(C),(D)
に示されたように、以下の順序で行われる。先ず、図7
(A)に示すように、中子組立台車シリンダ98の操作
により、中子組立台車84を接着組立を行う所定の位置
に移動させる。次に、図7(B)に示すように、この所
定位置で、傾斜用アクチュエータ94により、中子組立
治具88を傾けて上昇させ、この状態で、接着剤塗布面
であるA面を上にして中子62,64,66を順次積み
重ねる。次に、図7(C)に示すように、押付用アクチ
ュエータ96により押付部92を駆動させて順次積み重
ねられた中子62,64,66の接着組立を行う。この
後、図7(D)に示すように、傾斜用アクチュエータ9
4により、中子組立治具88を下降させて、この接着組
立の工程を完了する。
【0026】以上説明したように、この工程Bにおいて
は、第1ロボット2が全ての工程1〜8で中子を把持
し、バリ取り装置80等の各装置を固定配置して、バリ
取り等の各作業を行うようにしている。これにより、第
1ロボット2は、工具を取り扱う必要がなく、把持部を
構成するロボットハンドは1種類でよくそのためハンド
の付け替えが必要がなく、しかも、第1ロボット2は、
複雑な作動をする必要がない等の効果を奏する。また、
接着組立の際、傾斜用アクチュエータ94により、中子
組立治具88を傾けて上昇させ、この状態で、接着剤塗
布面であるA面を上にして各中子部品62,64,66
を順次積み重ねるようにしたので、第1ロボット2に複
雑な動作をさせなくても中子の接着組立を行うことがで
きる。
【0027】〔工程C〕図8は、本実施例の工程Cにお
ける第1搬送を説明するための平面図である。工程C
は、工程Bにおいて接着組立が行われた第1中子をAパ
レットに乗せるための工程である。図8に示すように、
中子組立台車84は、工程Bにおける接着組立が行われ
る上記の所定位置に対応する組立ステーション100に
停止している。この組立ステーション100の図中下方
には、隣接して第1乗換ステーション102が位置して
おり、この第1乗換ステーション102には、第1押込
シリンダ104が設けられている。この第1乗換ステー
ション102の上方には、X方向の図中左方向に延びる
走行レール106が配置され、この走行レール106上
には、この走行レール106を走行するマニプレータ1
08が搭載されている。
【0028】一方、第1乗換ステーション102に隣接
しX方向の図中右側方向には、フリーローラーコンベア
110と駆動ローラコンベア111が設けられている。
このフリーローラーコンベア110上には、Aパレット
112とBパレット114とが交互に2個分のみ搭載さ
れる長さを有する。ここで、Aパレット112には、上
述したリヤエンド中子62、クランク中子64及びフロ
ントエンド中子66により構成された第1中子が載せら
れる。一方、Bパレット114には、後述する工程F,
G経過後、工程Hにおいて、上述した第2中子が載せら
れる。また、駆動ローラコンベア111は、フリーロー
ラーコンベア110の右端に隣接して同一方向に設けら
れている。
【0029】また、フリーローラーコンベア110及び
駆動ローラコンベア111と平行して、フリーローラー
コンベア116が配置されている。このフリーローラー
コンベア116の図中左端部には、取出ステーション1
18が位置している。この取出ステーション118と第
1乗換ステーション102との間には、パレット台車レ
ール120とフィーダチェーン122が設けられてい
る。また、Aパレット112とBパレット114を載せ
てパレット台車レール120上を走行する第1パレット
台車124が配置されている。ここで、フィーダチェー
ン122には、係止フック126が取り付けられ、第1
パレット台車124は、この係止フック126によりフ
ィーダチェーン122に係止されている。このようにし
て、第1パレット台車124は、フィーダチェーン12
2の駆動により、取出ステーション118と第1乗換ス
テーション102との間を移動するようになっている。
このように構成された第1搬送における動作を以下説明
する。先ず、工程Bにおいて第1中子の接着組立が完了
した中子組立台車84は、組立ステーション100に停
止している。この後、中子組立台車シリンダ98を前進
させることにより、中子組立台車84を第1乗換ステー
ション102の位置まで移動させる。次に、マニプレー
タ108を第1乗換ステーション102の位置まで移動
させ、マニプレータ108により中子組立台車シリンダ
98上の第1中子を保持して持ち上げ、フリーローラー
コンベア110上のAパレット112上に、接着組立が
なされた第1中子を載置する。その後、マニプレータ1
08は、図中左方向の元の位置に戻る。次に、空になっ
た中子組立台車84は、中子組立台車シリンダ98を後
退させることにより、組立ステーション100の位置ま
で戻る。
【0030】次に、中子組立台車シリンダ98が組立ス
テーション100の位置に戻った際に、パレット台車1
24は、取出ステーション118に停止しており、後述
するように、第2中子の塗型を取り出して空になったB
パレット114を搭載している。この第1パレット台車
124は、フィーダーチェーン122が作動すると、取
出ステーション118から第1乗換ステーション102
に移動する。この第1乗換ステーション102にて、第
1パレット台車124上の空のBパレット114は、第
1押込シリンダ104により、1パレット分の距離だけ
フリーローラーローラーコンベア110上に押し込まれ
る。このとき、フリーローラーローラーコンベア110
の前方に位置するAパレット112も同時に1パレット
分だけ図中右方向に移動し、第1塗型装置の塗型入り口
に到達する。ここで、合い隣接するAパレット112と
Bパレット114とで、1台のシリンダーブロックの中
子に対応するように交互に配置されている。
【0031】〔工程D〕図9は、本実施例の工程Dにお
ける第1塗型装置を示す正面図、図10は、第1塗型装
置を示す側面図である。工程Dは、工程Bにおいて接着
組立された第1中子の塗型を行うための工程である。こ
こで、図9は、図2及び図3のY方向から見た正面図で
あり、図10は、図2及び図3のX方向から見た側面図
である。
【0032】図9及び図10に示すように、第1塗型装
置4は、塗型ステーション130を有し、この塗型ステ
ーション130の入り口132は、上述した工程Cのフ
リーローラーコンベア110に対向するように設けられ
ている。この入り口132の位置では、1パレット分に
相当する長さだけフリーローラーコンベア110が分割
構造となり、この部分にリフタ134が併設されてお
り、このリフタ134により、フリーローラコンベア1
10が下方に下降する。また、第1塗型装置4は、接着
組立された第1中子136をその端面にて挟持して回動
(反転)することが可能な一対の挟持回動装置138を
備えている。さらに、挟持回動装置138の上方には、
マニプレータ140が設けられている。このマニプレー
タ140は、反転された第1中子136を挟持する挟持
シリンダ142、挟持された第1中子136を傾斜揺動
させるための揺動シリンダ144、挟持された第1中子
136を上下移動させる上下シリンダ146、マニプレ
ータ台車148を備えている。
【0033】また、第1塗型装置4の上方には、走行レ
ール150、この走行レール150に沿って延びる駆動
チェーン152、この駆動チェーン152を後端にてス
プロケット154を介して所定の張力で引っ張るチェー
ン引張バネ装置156、駆動チェーン152を前端に配
置され駆動チェーン152を駆動する電動機158がそ
れぞれ設けられいる。さらに、第1塗型装置4には、塗
型槽160と、攪拌機162を備えた攪拌槽164が設
けられている。
【0034】次にこのように構成された工程Dにおける
第1塗型装置4の動作を説明する。第1中子136を搭
載したAパレット112が塗型ステーション130の入
り口132に到達すると、挟持回動装置138が作動し
て第1中子136を挟持する。この後、リフタ134が
フリーローラコンベア132とAパレット112と共に
下降する。この際、第1中子136は挟持回動装置13
8により回動反転される。第1中子136がこの反転さ
れた状態で、マニプレータ140が下降し反転された第
1中子136を挟持シリンダ142を作動させて挟持す
ると共に、その後、挟持回動装置138が第1中子13
6の挟持を開放する。次にマニプレータ140は上昇し
て装置の上端に達する。
【0035】この後、マニプレータ140は、走行レー
ル150上でマニプレータ台車148を移動させ、塗型
槽160の上方の位置で停止する。次に、マニプレータ
140は、上下シリンダ146を駆動させて下降し、第
1中子136を塗型槽160内へ沈没させる。第1中子
136を塗型槽160内へ所定時間浸漬した後、塗型槽
136から引き上げて上端で停止させる。この後、この
塗型槽136の上方の位置にて、マニプレータ140
は、揺動シリンダ144を駆動させて第1中子136を
傾斜揺動させ余剰液を流動放出させる。ここで、攪拌槽
164と塗型槽160の下部は互いに連通し、塗型液が
攪拌槽164から塗型槽160へ流入すると共に、塗型
槽160から溢れた塗型液が攪拌槽164に流入する。
これにより、攪拌機162により攪拌され均一化された
塗型液が攪拌槽164と塗型槽160との間を循環す
る。さらに、攪拌槽164に使われて量が少なくなった
塗型液が補給される。
【0036】この後、マニプレータ140は、同様に走
行レール150上でマニプレータ台車148を移動さ
せ、最初の入り口132の方向へ戻る。この間に、リフ
タ134は、フリーローラコンベア110とAパレット
112と共に元の位置まで上昇する。この状態で、マニ
プレータ140は、上下シリンダ146により下降し、
Aパレット112上に塗型を反転された状態で乗せられ
る。この後、塗型は、挟持回動装置138により挟持回
動され正立状態に戻される。最後に、挟持回動装置13
8による塗型の挟持が開放される。
【0037】この後、この正立状態の塗型を乗せたAパ
レット112は、Bパレット114に押されて隣接する
駆動ローラーコンベア111に乗り移り下流側へ移動す
る。このとき、Bパレット114は、空であり、第1塗
型装置の塗型ステーション130を通過して下流側に移
動する。このように工程Dでは、第1中子136は、塗
型ステーション130の入り口132で挟持回動装置1
38により挟持反転されてから塗型完了して挟持回動装
置138に戻るまで、反転状態で挟持されたまま受け渡
しがなされ、最後に、挟持回動装置138により正立状
態に戻される。また、第1中子136は、その全体が塗
型槽160に所定時間浸漬されるため各部分の全面が確
実に塗型液により覆われる。また、第1中子136を傾
斜揺動させ余剰液を流動放出させているため、塗型液の
厚みが均一となる。
【0038】〔工程E及び工程H〕図11は、本実施例
による工程E、工程H及び工程Iを示した平面図であ
る。工程Eは、第1中子の第2搬送を行うための工程で
あり、工程Hは、第2中子の第3搬送を行うための工程
である。図11に示すように、駆動ローラコンベア11
1の下流側の端部(図中右端部)には、第2乗換ステー
ション170が位置し、一方、フリーローラーコンベア
116の図中右端部には、押込ステーション172が位
置している。この押込ステーション172には、第2押
込シリンダ174が設けられている。
【0039】これらの第2乗換ステーション170と押
込ステーション172との間には、パレット台車レール
176とフィーダチェーン178が設けられている。ま
た、Aパレット112とBパレット114を載せてパレ
ット台車レール176上を走行する第2パレット台車1
80が配置されている。この第2パレット台車180
は、フィーダチェーン122の駆動により、第2乗換ス
テーション170と押込ステーション172との間を移
動するようになっている。また、フリーローラーコンベ
ア116上には、下流側に向かって乾燥室(熱風乾燥
室)12及び冷却室(空冷室)14が設けられている。
【0040】このように構成された工程Eと工程Hでの
第2搬送と第3搬送における動作を以下説明する。先
ず、駆動ローラコンベア111上に乗せられたAパレッ
ト112とBパレット114は、Aパレット112の方
が先行するように下流側へ移動する。Aパレット112
は、第2乗換ステーション170まで移動し、ここで、
待機している第2パレット台車180に乗り移り、この
第2乗換ステーション170では停滞せず直ちに押込ス
テーション172に移動する。Aパレット112は、こ
の押込ステーション172にて、第2押込シリンダー1
74によりフリーローラーコンベア116上に押し込ま
れ、乾燥室12及び冷却室14の方向へ移動する。この
後、第2パレット台車180は、第2乗換ステーション
170も戻り、次に第2乗換ステーション170に来る
Bパレット114を待つ。
【0041】一方、Bパレット114は、上述したよう
に、空の状態で第1塗型装置4を通過し、第2乗換ステ
ーション170に到達する。この第2乗換ステーション
170で、Bパレット114は、待機している第2パレ
ット台車180乗換える。このとき、第2パレット台車
180は、その第2乗換ステーション170で停止した
ままの状態となり、Bパレット114に第2造型機6
(図2及び図3参照)で造型されて塗型された第2中子
を第22ロボット10(図2及び図3参照)により搭載
する。その後、この第2中子をBパレット114に搭載
した第2パレット台車180は、押込ステーション17
2に移動し、第2押込シリンダ174によりBパレット
114がフリーローラーコンベア116上に押し込まれ
る。ここで、Aパレット112に搭載された第1中子が
第1塗型装置4で塗型されている間に、Bパレット11
4に搭載されることになる第2中子が工程Fにおいて造
型され工程Gにおいて所定の加工が行われるように、各
工程のタイミングが設定されている。
【0042】〔工程F〕この工程Fは、第2造型機6
(図2及び図3参照)によりシリンダブロックの鋳型中
子の他の部品である第2中子(右枕中子、右プッシュロ
ッド中子、左枕中子、左プッシュロッド中子、右サイド
中子及び左サイド中子を含む)を造型するための工程で
ある。この工程Fは、実質的に第1造型機1を用いた図
4に示す工程Aと同一であり、このため、異なる部分の
み説明する。即ち、この工程Fにおいては、第1の造型
用型は右枕中子d(図5参照)と右プッシュロッド中子
e(図5参照)を2個取りとしたもの、第2の造型用型
は左枕中子aと左プッシュロッドbの2個取りとしたも
の、第3の造型用型は右サイド中子f(図5参照)、第
4の造型用型は左サイド中子cとしている。このような
第1の造型用型から第2の造型用型の順序で循環させ
て、シリンダーブロック1台分の第2中子を造型する。
なお、第2中子の右枕中子d等の各部品は、図15に示
す。
【0043】〔工程G〕図12は、本実施例の工程G及
びこの工程Gに使用される第21ロボットと第22ロボ
ットの動作を示した平面図である。この工程Gは、工程
Fにより造型された第2中子を第21ロボット8と第2
2ロボット10を用いて重量計測やバリ取り等の所定の
加工を行うための工程である。
【0044】図12に示すように、第2造型機室で第1
の造型用型を分解して抜型された第2中子の中子部品1
90(右枕中子d)が、第21ロボット8の把持部20
2により把持される(工程11)。この第21ロボット
8は、ティーチングにより所定半径内三次元空間内で作
業可能である。次に、第21ロボット8は、中子部品1
90を固定配置されたバリ取り装置204まで移動さ
せ、このバリ取り装置204のバリ取り工具を中子部品
190のバリ部位を摺接させてバリ取りを行なう(工程
12)。このバリ取りが完了したら、次に、第21ロボ
ット8は、中子部品190を固定配置された中子重量計
測架台206まで移動させ、中子重量計測架台に載せ、
この中子重量計測架台206により中子部品190の重
量が計測される(工程13)。この第21ロボット8に
よる中子部品190の把持(工程12)、バリ取り(工
程12)及び重量計測(工程12)を1サイクルとす
る。この後、第21ロボット8は、他の中子部品である
右プッシュロッド中子e、左枕中子a、左プッシュロッ
ド中子b、右サイド中子f及び左サイド中子cに対し
て、同様なサイクルを5回繰り返し、合計6回のサイク
ルを順次繰り返す。
【0045】一方、中子重量計量架台206に載せられ
て計量が完了した中子部品190(右枕中子d)は、第
22ロボット10により把持される(工程21)。この
第22ロボット10は、ティーチングにより所定半径内
三次元空間内で作業可能である。次に、第22ロボット
10は、中子部品190を固定配置された塗型槽210
まで移動させ、中子部品190を塗型槽内に所定時間浸
漬して塗型を行う(工程22)。次に、第22ロボット
10は、上述した工程E,Hの第2乗換ステーション1
70で待機している第2パレット台車180上のBパレ
ット114に、塗型された中子部品190を載せる(工
程23)。このようにして、第22ロボット10は、他
の中子部品である右プッシュロッド中子e、左枕中子
a、左プッシュロッド中子b、右サイド中子f及び左サ
イド中子cに対して、同様なサイクルを5回繰り返し、
合計6回のサイクルを順次繰り返す。
【0046】この工程Gでは、第21ロボット8が、シ
リンダーブロック1台分の第2中子を構成する部品の把
持(工程12)、バリ取り(工程12)及び重量計測
(工程12)を順次6サイクル繰り返して行うと共に、
第22ロボット10が、把持(工程21)、塗型(工程
22)及びBパレット載せ(工程23)を順次6サイク
ル繰り返して行う。また、第21ロボット8と第22ロ
ボット10は、重量計量前と後で各工程を分担するよう
にしている。
【0047】〔工程I〕工程Iは、塗型された第1中子
及び第2中子の乾燥・冷却を行うための工程である。図
11に示すように、フリーローラーコンベア116上に
は、下流側に向かって乾燥室(熱風乾燥室)12と冷却
室(空冷室)84が設けられている。フリーローラーコ
ンベア116上に載せられた各Aパレット112とBパ
レット114上の第1中子及び第2中子が乾燥・冷却さ
れる。ここで、乾燥室(熱風乾燥室)12と冷却室(空
冷室)14の具体的構成については、既存のものを使用
できるのでその説明は、省略する。
【0048】このとき、Aパレット112とBパレット
114はフリーローラーコンベア116上を以下のよう
にして移動する。即ち、第2パレット台車180により
押込ステーション172に到着したAパレット112
は、第2押込シリンダー174によりフリーローラーコ
ンベア110上に押し込まれる。この押込ステーション
172からのAパレット112のフリーローラーコンベ
ア110上への押し込みにより、フリーローラーコンベ
ア110上の先端にあるBパレット114が、取出ステ
ーション118にて待機する第1パレット台車124上
に押し出される。次に、この取出ステーション118に
て、第3ロボット16(図2及び図3参照)によりBパ
レット114上の第2中子が取り出される。この空にな
ったBパレット114は第1パレット台車124によ
り、第1乗換ステーション102に移動する。この第1
乗換ステーション102において、空のBパレット11
4が第1押込シリンダー104により1パレットの分の
距離だけフリーローラーコンベア116上に押し込まれ
る。
【0049】次に、第1パレット台車124は、取出ス
テーション118に戻り、次に押し出されるAパレット
112を受け取る。このAパレット112は、Bパレッ
ト114と異なりこの取出ステーション118で中子が
取り出されることなく、停滞することなく、第1パレッ
ト台車124により、第1乗換ステーション102に移
動する。Aパレット112上の第1中子は、この第1乗
換ステーション102の位置で、上述したマニプレータ
108(図8参照)により、総組立台に搬送される。こ
の後、この空となったAパレット112は、第1押込シ
リンダー104により1パレットの分の距離だけフリー
ローラーコンベア110上に押し込まれる。この後、こ
の空となったAパレット112上に、工程Cで説明した
ように、第1中子が搭載される。
【0050】〔工程J〕図12乃至図20は、本実施例
の工程Jにおける第3ロボットを動作を説明するための
平面図である。この工程Jは、第3ロボットにより第2
中子を部分組立すると共にこの部分組立された第2中子
を第1中子に組み付け総組立中子とするための工程であ
る。図13に示すように、第3ロボット16は、フリー
ローラーコンベア116の図11中左端に位置する取出
ステーション118に隣接するように設けられている。
この第3ロボット16は、後述するように、H1位置と
H2位置の2位置に位置決めされ所定の作業を行う。こ
の第3ロボット16のH1位置の近傍には、回動テーブ
ル222が配置されている。この回動テーブル222の
一部は、囲い223の外側に突出している。このように
して、囲い223により、囲い224の内側を自動化ゾ
ーン、外側を作業者作業ゾーンとしている。このように
して、作業者作業ゾーンを設けたため、作業者の作業の
安全を確保することができる。
【0051】また、第3ロボット16の近傍には、その
他、接着シール剤塗布装置228、総組立治具(総組立
台)230及びハンドスタンド232が配置されてい
る。また、第3ロボット16により取出ステーション1
18から取り出されるBパレット114が第1パレット
台車124上に載置されている。図14に示すように、
回動テーブル222は、円盤上に等分された4位置に順
に3段のA棚、2段のB棚、1段のC棚及びD棚を備え
ている。また、Bパレット114は、上段と下段の2段
から構成され、各段は、3区分されている。このBパレ
ット114の下段には、回動テーブル側に近い側から第
2中子に対応する左枕中子a、左プッシュロッド中子
b、左サイド中子cが順に載置され、上段には右枕中子
d、右プッシュロッド中子e、右サイド中子fが順に載
置されている。また、作業者が作業を行う囲い224の
外側に配置されCパレット234には、第3中子である
カム中子g、上部中子h、左ウオータージャケット中子
i、右ウオータージャケット中子jが載置されている。
【0052】この回動テーブル222の各棚には、第3
ロボット16による中子の総組立を行う際、組立作業を
効率的に行うため、以下のようにして、各中子部品が配
置される。即ち、図14に示すように、H1位置にある
第3ロボット16は、先ず、P1位置に回動テーブル2
22のC棚が停止するとこのC棚にBパレット114の
左枕中子aを載置し、次に回動テーブル222が90度
時計方向に回動しP1位置にD棚が停止するとこのD棚
にBパレット114の右枕中子dを載置し、次に回動テ
ーブル222が90度時計方向に回動しP1位置にA棚
が停止するとこのA棚の3段目にBパレット114の左
プッシュロッド中子bを載置すると共にそのままの状態
で続けてBパレット114の右プッシュロッドeをA棚
の2段目に載置し、次に回動テーブル222が90度時
計方向に回動しP1位置にB棚が停止するとこのB棚の
2段目にBパレット114の左サイド中子cを載置する
と共にそのままの状態で続けてBパレット114の右サ
イド中子fをB棚の1段目に載置する。
【0053】一方、図14に示すように、P1位置に回
動テーブル222のC棚が停止したときには、P2位置
にA棚が停止することになる。この状態で、作業者は、
Cパレット234の上部中子hとカム中子gにそれぞれ
接着性のないシール剤を塗布すると共に、これらの上部
中子hとカム中子gをこのA棚の1段目に載せる。ま
た、P1位置に回動テーブル222のA棚が停止したと
きには、P2位置にC棚が停止することになる。この状
態で、作業者は、C棚に載置されている左枕中子aに接
着シール剤塗布装置228により接着シール剤を塗布す
る。この状態のままで、さらに作業者は、この後、この
C棚に載せられ接着シール剤が塗布された左枕中子aに
Cパレット234の左ウオータージャケット中子iを組
み付ける。
【0054】次に、P1位置に回動テーブル222のB
棚が停止したときには、P2位置にD棚が停止すること
になる。この状態で、作業者は、B棚に載置されている
右枕中子dに接着シール剤塗布装置228により接着シ
ール剤を塗布する。この状態のままで、さらに作業者
は、この後、このD棚に載せられ接着シール剤が塗布さ
れた右枕中子dにCパレット234の右ウオータージャ
ケット中子jを組み付ける。このようにして、Bパレッ
ト226の第2中子とCパレット234の第3中子との
部分組立を完了する。
【0055】次に、第3ロボット16は、H1位置から
H2位置に移動して、中子の総組立を行う。この総組立
の各工程を説明するまえに、この総組立される中子の各
部品を図15により説明する。図15(A)に示された
ものは、第1乗換ステーション102(図11参照)に
おいてAパレット112からマニプレータにより取り出
され総組立治具(総組立台)230の上に搬送された第
1中子240であり、図15(B)に示されたものは、
回動テーブル222のD棚に載置されている右枕中子d
と右ウオータージャケット中子jとからなる第1組合せ
中子242であり、図15(C)に示されたものは、回
動テーブル222のC棚に載置されている左枕中子aと
左ウオータージャケット中子iとからなる第2組合せ中
子244であり、図15(D)に示されたものは、回動
テーブル222のA棚の1段目に載置されているカム中
子gであり、図14(E)に示されたものは、回動テー
ブル222のA棚の1段目に載置されている上部中子h
であり、図15(F)に示されたものは、回動テーブル
222のA棚の2段目に載置されている右プッシュロッ
ド中子eであり、図15(G)に示されたものは、回動
テーブル222のA棚の3段目に載置されている左プッ
シュロッド中子bであり、図15(H)に示されたもの
は、回動テーブル222のB棚の1段目に載置されてい
る右サイド中子fであり、図15(I)に示されたもの
は、回動テーブル222のB棚の2段目に載置されてい
る左サイド中子cである。
【0056】第3ロボット16が、図16乃至図20に
示された各工程により、中子の各部品の総組立を行う。
先ず、第3ロボット16はH2位置に移動済であり、こ
のとき、回動テーブル222のD棚がP1位置に停止待
機している。この状態で、第3ロボット16は、常備し
ている第1ハンド(図示せず)に加えて、ハンドスタン
ド232上に配置されている第2ハンド248を装着
し、これらの第1及び第2ハンド248により、回動テ
ーブル222のD棚の右枕中子dと右ウオータージャケ
ット中子jとからなる第1組合せ中子242を把持する
ことにより第1組合せ中子242の下部を支承する。こ
のとき、総組立治具230上に載置されている第1中子
(クランク組合せ中子)240の冠着部位が上になるよ
うに、総組立治具230は、正立位置から45度に左に
回動して待機している。この状態で、第3ロボットは、
図16に示すように、第1組合せ中子242を総組立治
具230上に搬送して第1中子240に冠着する。
【0057】次に、総組立治具230は、図16に示す
左45度位置から90度程度右に回動して左冠着部部位
を上にして待機する。このとき、回動テーブル222の
C棚がP1位置に停止待機している。この状態で、第3
ロボット16は、第1及び第2ハンド248により、回
動テーブル222のC棚の左枕中子aと左ウオータージ
ャケット中子iとからなる第2組合せ中子244を総組
立治具230上に搬送して第1中子240に冠着する。
次に、総組立治具230は、上記90度から左に45度
回動して、図17に示すように、正立状態に戻る。この
とき、回動テーブル222のA棚がP1位置に回動して
待機している。この状態で、第3ロボット16は、第2
ハンド248を第3ハンド250に取り換えて、第1ハ
ンド及び第3ハンド250により、回動テーブル222
のA棚のカム中子gを把持し、図17に示すように、正
立状態で待機している総組立治具230の係合部に載せ
て嵌着する。
【0058】次に、総組立治具230はそのままの正立
状態で待機し、回動テーブル222のA棚がP1位置に
回動して待機する。この状態で、第3ロボット16は、
第3ハンドを取り外し、第1ハンドのみで、回動テーブ
ル222のA棚の右プッシュロッドeを把持支承し、図
18に示すように、総組立治具230の係合部に載上嵌
着する。次に、総組立治具230は、そのまま正立状態
で待機し、回動テーブル222のA棚もP1位置のまま
で待機する。この状態で、第3ロボット16は、第1ハ
ンドにより、回動テーブル222のA棚の左プッシュロ
ッドbを把持支承し、図18に示すように、総組立治具
230の係合部に載上嵌着する。次に、第3ロボット1
6は、第1ハンドにより、回動テーブル222のA棚の
上部中子hを把持支承し、図19に示すように、既に冠
着してあるカム中子gに載上挿着する。
【0059】次に、総組立治具230はそのままの正立
状態で待機し、回動テーブル222のB棚がP1位置に
回動して待機する。この状態で、第3ロボット16は、
第1ハンドにより、回動テーブル222のB棚の右サイ
ド中子eを把持支承し、固定配置された接着シール剤塗
布装置228で右サイド中子eの所定の塗布部位に接着
シール剤を塗布し、その後、図20に示すように、第1
中子240の右側からこの右サイド中子eを圧接して接
着する。次に、回動テーブル222のB棚がP1位置の
ままで待機する。この状態で、第3ロボット16は、第
1ハンドにより、回動テーブル222のB棚の左サイド
中子cを把持支承し、接着シール剤塗布装置228で左
サイド中子cの所定塗布部位に接着シール剤を塗布し、
その後、図20に示すように、第1中子240の左側か
らこの左サイド中子cを圧接して接着する。このように
して総組立が完了すると、第3ロボット16は、H2位
置からH1位置に戻る。
【0060】〔工程K〕図2及び図3により、この工程
Kの内容を説明する。この工程Kは、総組立中子を第4
ロボットにより検査する工程である。図2及び図3に示
すように、第4ロボット18は、総組立治具230上に
載せられた総組立中子を検査する。この検査により、総
組立中子が所定条件を満たす場合はし「良」と判定さ
れ、総組立中子が所定条件のいずれかを欠如している場
合は「否」と判定される。
【0061】〔工程L〕図2及び図3により、この工程
Kの内容を説明する。この工程Lは、検査された総組立
中子をシリンダーブロックの鋳造ラインに搬送(第4搬
送)するための工程である。図2及び図3に示すよう
に、走行レール106の図中左端側には、この走行レー
ル106に隣接すると共に直角方向にレール250がシ
リンダーブロックの鋳造ラインの方向に延びている。こ
のレール250上には、搬出台車250が移動可能に配
置されている。ここで、工程Kにより検査が終了した総
組立治具230上に載せられた総組立中子は、走行レー
ル106上のマニプレータ108(図8参照)により上
方から把持され、走行レール106の図中左端側まで搬
送される。この位置で、総組立中子は、マニプレータ1
08により搬出台車250上に載せられる。この後、搬
出台車250は、レール250上を走行し、総組立中子
をシリンダーブロックの鋳造ラインの方向に搬送する。
【0062】以上説明した本発明の実施例によれば、シ
リンダーブロックの種類に応じた型交換や作業の段取換
えを極力少なくすることができる。また、シリンダーブ
ロックの種類毎にまとまった数の中子をロット生産する
必要性がない。また、作業者の作業環境が向上する。ま
た、出来る限り自動化したため、生産性が大幅に向上す
ると共に品質保証を確実に行うことができる。さらに、
鋳造装置を構成する各装置の配置を連続させたので、ス
ペース効率が向上する。
【0063】また、本発明は、上記実施例に限らず、以
下の種々の態様を取ることができる。先ず、第1に、工
程K及び工程Lが不要な場合には、これらの工程K及び
工程Lを省略するようにしてもよい。次に、上記実施例
では、工程Jにおいて第2中子を部分組立てした後に、
この部分組立された第2中子を第1中子に組み付けて総
組立中子としたが、この第2中子の部分組立てを省略
し、第2中子の各部品を第1中子に組み付けて総組立中
子としてもよい。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明のシリンダー
ブロックの鋳型中子の製造方法及び製造装置によれば、
中子部品のロット生産を廃止し、可能な限り自動化を図
ることができる。また、中子の品質の向上及び省スペー
ス化と作業環境、労働条件の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のシリンダーブロック鋳型中子の製造
方法の一実施例を示す全体ブロック図
【図2】 本発明のシリンダーブロック鋳型中子の製造
装置の一実施例を示す全体平面図の部分図
【図3】 本発明のシリンダーブロック鋳型中子の製造
装置の一実施例を示す全体平面図の部分図
【図4】 本発明の一実施例の工程A及びこの工程Aに
使用される第1造型機の概要を示した平面図
【図5】 本発明の一実施例により製造されるV8エン
ジン用のシリンダーブロックの中子を示す部分斜視図
【図6】 本発明の一実施例の工程B及びこの工程Bに
使用される第1ロボットの動作を示した平面図
【図7】 本発明の一実施例による図5に示す中子組立
台車での接着組立の工程を具体的に示した説明図
【図8】 本発明の一実施例の工程Cにおける第1搬送
を説明するための平面図
【図9】 本発明の一実施例の工程Dにおける第1塗型
装置を示す正面図
【図10】 本発明の一実施例の第1塗型装置を示す側
面図
【図11】 本発明の一実施例による工程E、工程H及
び工程Iを示した平面図
【図12】 本発明の一実施例の工程G及びこの工程G
に使用される第21ロボットと第22ロボットの動作を
示した平面図
【図13】 本発明の一実施例の工程Jにおける第3ロ
ボットの動作を説明するための平面図
【図14】 本発明の一実施例の工程Jにおける第3ロ
ボットの動作を説明するための平面図
【図15】 本発明の一実施例の工程Jにおける第3ロ
ボットの動作を説明するための平面
【図16】 本発明の一実施例の工程Jにおける第3ロ
ボットの動作を説明するための平面
【図17】 本発明の一実施例の工程Jにおける第3ロ
ボットの動作を説明するための平面
【図18】 本発明の一実施例の工程Jにおける第3ロ
ボットの動作を説明するための平面
【図19】 本発明の一実施例の工程Jにおける第3ロ
ボットの動作を説明するための平面
【図20】 本発明の一実施例の工程Jにおける第3ロ
ボットの動作を説明するための平面
【符号の説明】
1 第1造型機 2 第1ロボット 4 第1塗型装置 6 第2造型機 8 第21ロボット 10 第22ロボット 12 乾燥室 14 冷却室 16 第3ロボット 18 第4ロボット 62 リヤエンド中子 64 クランク中子 66 フロントエンド中子 74 中子重量計測架台 80 バリ取り装置 82 接着剤塗布装置 84 中子組立台車 88 中子組立治具 106 走行レール 108 マニプレータ 110 フリーローラーコンベア 111 駆動ローラーコンベア 112 Aパレット 114 Bパレット 116 フリーローラーコンベア 124 第1パレット台車 136 第1中子 180 第2パレット台車 204 バリ取り装置 206 中子重量計測架台 210 塗型槽 222 回動テーブル 223 囲い 228 接着シール剤塗布装置 230 総組立治具 232 ハンドスタンド 234 Cパレット 250 搬出台車 a 左枕中子 b 左プッシュロッド c 左サイド中子 d 右枕中子 e 右プッシュロッド f 右サイド中子 g カム中子 h 上部中子 i 左ウオータージャケット中子 j 右ウオータージャケット中子
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B22C 25/00 B22C 25/00 (56)参考文献 特開 平1−237048(JP,A) 実開 平1−96241(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22C 9/10 B22C 9/24 B22C 25/00

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中子造型用型を回収できるように中子造
    型用型の搬送ループを形成する第1中子造型部によりシ
    リンダーブロックの鋳型中子の主要部品である第1中子
    を造型する第1工程と、 この造型された第1中子を第1ロボット手段を用いて取
    り出し所定の加工を行う第2工程と、 中子造型用型を回収できるように中子造型用型の搬送ル
    ープを形成する第2中子造型部によりシリンダーブロッ
    クの鋳型中子の他の部品である第2中子を造型する第3
    工程と、 この造型された第2中子を第2ロボット手段を用いて取
    り出し所定の加工を行う第4工程と、 これらの所定の加工が行われた第1中子及び第2中子の
    塗型を行う第5工程と、 これらの塗型が行われた第1中子及び第2中子を乾燥冷
    却する第6工程と、 この乾燥冷却された第2中子を第3ロボット手段により
    第1中子に組付けて総組立中子とする第7工程と、 を有することを特徴とするシリンダーブロック鋳型中子
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 更に、上記総組立中子を検査する第8工
    程と、この検査された総組立中子をシリンダーブロック
    の鋳造ラインに搬送する第9工程と、を有することを特
    徴とする請求項1記載のシリンダーブロック鋳型中子の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 上記第5工程は、第1塗型装置により第
    1中子の塗型を行い、第2塗型装置により第2中子の塗
    型を行うことを特徴とする請求項1記載のシリンダーブ
    ロック鋳型中子の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記第7工程は、上記第3ロボット手段
    により、第2中子を部分組立し、その後この部分組立さ
    れた第2中子を第1中子に組付けて総組立中子とするこ
    とを特徴とする請求項1記載のシリンダーブロック鋳型
    中子の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記第1工程により造型される第1中子
    は、少なくともリヤエンド中子、複数のクランク中子及
    びフロンドエンド中子を含むことを特徴とする請求項1
    記載のシリンダーブロック鋳型中子の製造方法。
  6. 【請求項6】 シリンダーブロックの鋳型中子の主要部
    品である第1中子を中子造型用型により造型すると共に
    この中子造型用型を回収できるように中子造型用型の搬
    送ループを形成する第1中子造型部と、 この造型された第1中子を取り出し所定の加工を行う第
    1ロボット手段と、 シリンダーブロックの鋳型中子の他の部品である第2中
    子を中子造型用型により造型すると共にこの中子造型用
    型を回収できるように中子造型用型の搬送ループを形成
    する第2中子造型部と、 この造型された第2中子を取り出し所定の加工を行う第
    2ロボット手段と、 これらの所定の加工が行われた第1中子及び第2中子の
    塗型を行う塗型部と、 これらの塗型が行われた第1中子及び第2中子を乾燥冷
    却する乾燥冷却部と、 この乾燥冷却された第2中子を第1中子に組付けて総組
    立中子とする第3ロボット手段と、 を有することを特徴とするシリンダーブロック鋳型中子
    の製造装置。
  7. 【請求項7】 更に、上記所定の加工が行われた第1中
    子をAパレットに、上記所定の加工が行われた第2中子
    をBパレットに、それぞれ交互になるように乗せ、これ
    らの各パレットに乗せられた第1中子及び第2中子を上
    記乾燥冷却部に搬送するパレット搬送手段を有すること
    を特徴とする請求項6記載のシリンダーブロック鋳型中
    子の製造装置。
  8. 【請求項8】 更に、上記総組立中子を検査する第4ロ
    ボット手段と、この検査された総組立中子をシリンダー
    ブロックの鋳造ラインに搬送する総組立中子搬送手段
    と、を有することを特徴とする請求項6記載のシリンダ
    ーブロック鋳型中子の製造装置。
  9. 【請求項9】 上記第1中子造型部は、ほぼ平行に配置
    された第1中子用第1コンベア及び第1中子用第2コン
    ベアと、この第1中子用第1コンベアの出口側と第1中
    子用第2コンベアの入口側との間を移動する第1中子用
    第1台車と、第1中子用第2コンベアの出口側と第1中
    子用第1コンベアの入口側との間を移動する第1中子用
    第2台車とを有し、これらの第1中子用第1コンベア、
    第1中子用第2コンベア、第1中子用第1台車及び第1
    中子用第2台車により上記中子造型用型の搬送ループを
    形成し、上記第1中子は、リヤーエンド中子、複数のク
    ランク中子及びフロント中子を少なくとも含む複数の中
    子部品からなり、上記第1中子用第1コンベア上にシリ
    ンダーブロック1台分のリヤーエンド中子用型、複数の
    クランク中子用型及びクランク中子用型を所定の順序で
    乗せて各型から各中子部品を造型し、上記第1中子用第
    1コンベアの入口側、出口側及び取出口以外が閉鎖され
    た第1造型室として形成されていることを特徴とする請
    求項6記載のシリンダーブロック鋳型中子の製造装置。
  10. 【請求項10】 上記第1ロボット手段は、上記各中子
    部品を把持した状態で、各中子部品の重量計測及びバリ
    取りを行うと共に上記複数の中子部品の接着組立を行う
    ことを特徴とする請求項9記載のシリンダーブロック鋳
    型中子の製造装置。
  11. 【請求項11】 上記第2中子造型部は、ほぼ平行に配
    置された第2中子用第1コンベア及び第2中子用第2コ
    ンベアと、この第2中子用第1コンベアの出口側と第2
    中子用第2コンベアの入口側との間を移動する第2中子
    用第1台車と、第2中子用第2コンベアの出口側と第2
    中子用第1コンベアの入口側との間を移動する第2中子
    用第2台車とを有し、これらの第2中子用第1コンベ
    ア、第2中子用第2コンベア、第2中子用第1台車及び
    第2中子用第2台車により上記中子造型用型の搬送ルー
    プを形成し、上記第2中子は、複数の中子部品からな
    り、上記第2中子用第1コンベア上にシリンダーブロッ
    ク1台分の上記第2中子の複数の中子部品を所定の順序
    で乗せて各中子部品を造型し、上記第2中子用第1コン
    ベアの入口側、出口側及び取出口以外が閉鎖された第2
    造型室として形成されていることを特徴とする請求項6
    記載のシリンダーブロック鋳型中子の製造装置。
  12. 【請求項12】 上記第2ロボット手段は、上記各中子
    部品を把持した状態で、各中子部品の重量計測及びバリ
    取りを行うことを特徴とする請求項11記載のシリンダ
    ーブロック鋳型中子の製造装置。
  13. 【請求項13】 上記塗型部は、第1中子の塗型を行う
    第1塗型部と、第2中子の塗型を行う第2塗型部を有す
    ることを特徴とする請求項6記載のシリンダーブロック
    鋳型中子の製造装置。
  14. 【請求項14】 上記第1塗型部は、第1中子を反転し
    て挟持した状態で塗型槽に所定時間浸漬させ、その後、
    第1中子を塗型槽から引き上げて揺動させ余剰液を放出
    させる塗型用マニプレータを有することを特徴とする請
    求項13記載のシリンダーブロック鋳型中子の製造装
    置。
  15. 【請求項15】 上記第2塗型部は、第2中子を塗型槽
    に所定時間浸漬して塗型することを特徴とする請求項1
    3記載のシリンダーブロック鋳型中子の製造装置。
  16. 【請求項16】 上記第3ロボット手段は、第2中子を
    部分組立し、この部分組立された第2中子を第1中子に
    組付けて総組立中子とすることを特徴とする請求項6記
    載のシリンダーブロック鋳型中子の製造装置。
  17. 【請求項17】 上記第3ロボット手段は、複数の棚を
    備え固定配置された回動テーブル上で上記第2中子を部
    分組立することを特徴とする請求項16記載のシリンダ
    ーブロック鋳型中子の製造装置。
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