JP3253381B2 - 誤り訂正回路 - Google Patents

誤り訂正回路

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JP3253381B2 JP33272292A JP33272292A JP3253381B2 JP 3253381 B2 JP3253381 B2 JP 3253381B2 JP 33272292 A JP33272292 A JP 33272292A JP 33272292 A JP33272292 A JP 33272292A JP 3253381 B2 JP3253381 B2 JP 3253381B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は誤り訂正回路に係わり、
特に、多数決論理復号可能な巡回符号の復号回路におい
て、誤り判定信号が誤り発生の時刻から遅延して計算さ
れることを許容することにより、シンドロームレジスタ
への帰還ループにパイプライン処理を導入可能とし、こ
れによって高速に誤り訂正が行えるようにし、安価で高
速なディジタル伝送用復号装置を実現し得る誤り訂正回
路に関する。
【0002】[発明の概要]本発明は符号長n、情報ビ
ット数kなる組織り符号の誤り訂正回路に関するもの
で、特に、多数決論理符号可能な巡回符号の復号回路に
おいて、シンドロームレジスタおよびバッファレジスタ
の双方へ誤り判定信号を遅延させて帰還させることによ
り、高速に誤り訂正を行うことができるようにしたもの
である。
【0003】
【従来の技術】多数決論理復号可能な巡回符号の誤り訂
正回路として、従来、図4に示す回路が知られている。
【0004】この図に示す誤り訂正回路は、シンドロー
ムレジスタ回路101と、誤り判定回路102と、スイ
ッチ回路103と、バッファレジスタ回路104と、モ
ジュロ2加算器105とを備えており、信号入力端子1
06から入力された情報、すなわち符号長n、情報ビッ
ト長kの被訂正データをスイッチ回路103によって選
択し、バッファレジスタ回路104によって順次、取り
込んでシフトさせるとともに、シンドロームレジスタ回
路101によって順次、取り込んでシフトさせながら、
誤り判定回路102によって誤りの有無を検出し、この
検出内容に基づいてバッファレジスタ回路104のデー
タ誤りおよびシンドロームレジスタ回路101のデータ
誤りを訂正させる。
【0005】シンドロームレジスタ回路101は、モジ
ュロ2加算器107や遅延素子(例えば、レジスタ)1
08によって構成される(n−k)段のシンドロームレ
ジスタ110-1〜110-(n-k)によって構成されてお
り、前記信号入力端子106を介して供給される被訂正
データ中の符号を取り込むとともに、この符号と前記誤
り判定回路102からの帰還信号(誤り判定信号)とを
モジュロ2加算してこれを訂正し、さらにさらに最終段
のシンドロームレジスタ110-(n-k)からの信号と前段
のシンドロームレジスタ110-1〜110-(n-k-1)から
出力される符号S0 〜S(n-k-2) とをモジュロ2加算し
てこれを訂正しながら、各シンドロームレジスタ110
-1〜110-(n-k)によって訂正済みの符号を取り込む。
以下、この動作を繰り返しながら、各シンドロームレジ
スタ110-1〜110-(n-k)から出力される符号S0
(n-k-1) を誤り判定回路102に供給する。
【0006】誤り判定回路102は、図5に示す如く前
記シンドロームレジスタ回路101を構成する各シンド
ロームレジスタ110-1〜110-(n-k)から出力される
符号S0 〜S(n-k-1) を取り込んで複合パリティ検査和
1 〜AC を演算する複合パリティ検査和算出回路11
1と、この複合パリティ検査和算出回路111から出力
される各複合パリティ検査和A1 〜AC の中から論理値
“1”を有するものの数を計数する総和回路112と、
この総和回路112から出力される総和の値(計数結
果)と予め設定されているしきい値とを比較して帰還信
号を生成する比較回路113とを備えている。
【0007】そして、前記シンドロームレジスタ回路1
01を構成する各シンドロームレジスタ110-1〜11
-(n-k)から出力される符号S0 〜S(n-k-1) を取り込
んで複合パリティ検査和A1 〜AC を演算した後、これ
ら複合パリティ検査和A1 〜AC の中から論理値“1”
を有するものの数を計数するとともに、この計数結果と
予め設定されているしきい値とを比較して帰還信号を生
成し、これを前記シンドロームレジスタ回路101を構
成する初段のシンドロームレジスタ110-1と、前記モ
ジュロ2加算器105とに帰還する。
【0008】また、スイッチ回路103は、複数回、例
えばN回の誤り訂正操作を繰り返す場合を想定して付加
されているスイッチであり、被訂正データが入力されて
いる間は、バッファレジスタ回路104およびシンドロ
ームレジスタ回路101のデータ転送を単位として、n
単位時間の間、第1入力端子に入力されているデータを
選択し、その後のN×n単位時間の間、第2入力端子に
入力されているデータを選択し、これらの選択動作によ
って得られたデータをバッファレジスタ回路104に供
給する。
【0009】バッファレジスタ回路104は、遅延素子
114によって構成されるn段のバッファレジスタ11
-1〜115-nを備えており、前記スイッチ回路103
から出力される被訂正データを取り込むとともに、これ
を順次、シフトしてモジュロ2加算器105に供給す
る。
【0010】モジュロ2加算器105は、前記バッファ
レジスタ回路104から出力される被訂正データと前記
誤り判定回路102から出力される帰還信号とをモジュ
ロ2加算して前記被訂正データ中の誤りを訂正し、これ
を信号出力端子116から出力するとともに、前記スイ
ッチ回路103の第2入力端子に帰還する。
【0011】そして、この誤り訂正回路では、ある時点
のシンドロームレジスタ回路101の内容から判断して
その時点の入力データが誤っていると判断されたとき、
誤り判定回路102によってこれを検出してバッファレ
ジスタ回路104の入力(初段=出力段)に直ちに誤り
判定信号を帰還してモジュロ2加算操作により入力デー
タの誤り訂正を行なうと同時に、シンドロームレジスタ
回路101の入力へも、同様の帰還を施してシンドロー
ムレジスタ回路101内の誤り訂正を行なう。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の誤り訂正回路においては、次に述べるような問題
があった。
【0013】すなわち、誤り訂正の動作速度の上限を規
定する最長信号遅延経路(以下、クリティカルパスと呼
ぶ)は、シンドロームレジスタ回路101内の各シンド
ロームレジスタ110-1〜110-(n-k)の出力端子から
誤り判定回路102を経て、再び1段目にあるシンドロ
ームレジスタ110-1の入力端へ戻る信号経路(以下、
帰還ループと呼ぶ)である。
【0014】そして、各シンドロームレジスタ110-1
〜110-(n-k)を構成する各遅延素子108のセットア
ップ時間とホールド時間が、これらの各遅延素子108
によらないものとすると、クリティカルパスの遅延時間
(遅延素子108の遅延時間+誤り判定回路102の遅
延時間+モジュロ2加算器107の遅延時間+遅延素子
108のセットアップ時間)の逆数で決まる周波数以上
のクロックでこの種の誤り訂正回路を安定に動作させる
ことは困難である。
【0015】特に、符号長nが1057を超える完全差
集合巡回符号の復号回路では、クリティカルパスの遅延
時間に占める誤り判定回路102の遅延が支配的とな
り、このままで高速復号を行うことは困難であるという
問題があった。
【0016】本発明は上記の事情に鑑み、帰還ループ内
の誤り判定信号を発生する誤り判定回路を適当な段数に
分割し、その間にパイプライン処理用の順序回路を挿入
してクリティカルパス遅延を短縮することにより、誤り
判定信号の帰還ループの遅延を許容し、これによって誤
り訂正回路全体の動作周波数を著しく向上させることが
できる誤り訂正回路を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明による誤り訂正回路は、多数決論理復号可能
な巡回符号の復号回路で使用される誤り訂正回路におい
て、順次接続された複数のシンドロームレジスタによっ
て構成され、被訂正データの符号を取り込んで、順次、
シフトするシンドロームレジスタ回路と、順次接続され
た複数のバッファレジスタによって構成され、前記被訂
正データを取り込んで、順次、シフトするバッファレジ
スタ回路と、シンドロームレジスタ回路の各シンドロー
ムレジスタから出力される符号を取り込むとともに、前
記シンドロームレジスタ回路およびバッファレジスタ回
路におけるデータ転送時間間隔を一単位とし、前記シン
ドロームレジスタ回路の内容が確定した時点から数えて
m単位後(mは正整数)に誤り判定信号を出力して前記
シンドロームレジスタ回路を構成する(m+1)段目の
シンドロームレジスタと前記バッファレジスタ回路を構
成する(m+1)段目のバッファレジスタに帰還するm
単位時間遅延出力型の誤り判定回路とを備えたことを特
徴としている。
【0018】
【作用】上記の構成において、シンドロームレジスタ回
路によって、被訂正データの符号が取り込まれて、順
次、シフトされるとともに、バッファレジスタ回路によ
って前記被訂正データが取り込まれて、順次、シフトさ
れる一方、m単位時間遅延出力型の誤り判定回路によっ
て前記シンドロームレジスタ回路の各シンドロームレジ
スタから出力される符号が取り込まれるとともに、前記
シンドロームレジスタ回路およびバッファレジスタ回路
におけるデータ転送時間間隔を一単位とし、前記シンド
ロームレジスタ回路の内容が確定した時点から数えてm
単位後(mは正整数)に誤り判定信号が出力されて前記
シンドロームレジスタ回路を構成する(m+1)段目の
シンドロームレジスタと前記バッファレジスタ回路を構
成する(m+1)段目のバッファレジスタに帰還され
る。
【0019】
【実施例】図1は本発明による誤り訂正回路の一実施例
を適用し、符号長n、情報ビット長kなる巡回符号のた
めのm単位時間遅延訂正型の誤り訂正回路の一例を示す
ブロック図である。
【0020】この図に示す誤り訂正回路は、シンドロー
ムレジスタ回路1と、誤り判定回路2と、スイッチ回路
3と、バッファレジスタ回路4とを備えており、信号入
力端子5から入力された情報、すなわち符号長n、情報
ビット長kの被訂正データをスイッチ回路3によって選
択し、バッファレジスタ回路4によって順次、取り込ん
でシフトさせるとともに、シンドロームレジスタ回路1
によって順次、取り込んでシフトさせながら、誤り判定
回路2によって誤りの有無を検出し、この検出内容に基
づいてバッファレジスタ回路4のデータ誤りおよびシン
ドロームレジスタ回路1のデータ誤りを訂正させる。
【0021】シンドロームレジスタ回路1は、モジュロ
2加算器6および遅延素子(例えば、レジスタ)7によ
って構成される(n−k)段のシンドロームレジスタ8
-1〜8-(n-k)によって構成されており、初段のシンドロ
ームレジスタ8-1によって前記信号入力端子5を介して
供給される被訂正データ中の符号を取り込むとともに、
各シンドロームレジスタ8-2〜8-(n-k)によって前段の
シンドロームレジスタ8-1〜8-(n-k-1)から出力される
符号と、最終段のシンドロームレジスタ8-(n- k)からの
信号とをモジュロ2加算してこれを訂正し、さらに(m
+1)段目のシンドロームレジスタ8-(m+1)によって前
段のシンドロームレジスタ8-mから出力される符号と前
記誤り判定回路2からの帰還信号(誤り判定信号)とを
モジュロ2加算してこれを訂正しながら、各シンドロー
ムレジスタ8-1〜8-(n-k)によって訂正済みの符号を取
り込む。以下、この動作を繰り返しながら、各シンドロ
ームレジスタ8-1〜8-(n-k)から出力される符号S0
(n-k-1) を誤り判定回路2に供給する。
【0022】また、スイッチ回路3は、複数回、例えば
N回の誤り訂正操作を繰り返す場合を想定して付加され
ているスイッチであり、被訂正データが入力されている
間は、バッファレジスタ回路4およびシンドロームレジ
スタ回路1のデータ転送を単位として、(n+m)単位
時間の間、第1入力端子に入力されているデータを選択
し、その後のN×(n+m)単位時間の間、第2入力端
子に入力されているデータを選択し、これらの選択動作
によって得られたデータをバッファレジスタ回路4に供
給する。
【0023】バッファレジスタ回路4は、遅延素子(例
えば、レジスタ)9によって構成されるm段のバッファ
レジスタ10-1〜10-mと、モジュロ2加算器11およ
び遅延素子9によって構成される1段のバッファレジス
タ10-(m+1)と、遅延素子(例えば、レジスタ)9によ
って構成される(n−1)段のバッファレジスタ10
-(m+2)〜10-(n+m)とを備えており、前記スイッチ回路
3から出力される被訂正データを取り込み、これを順
次、シフトしながら、(m+1)段目にあるバッファレ
ジスタ10-(m+1)によって前段のバッファレジスタ10
-mから出力される被訂正データと前記誤り判定回路2か
ら出力される帰還信号とをモジュロ2加算して前記被訂
正データ中の誤りを訂正し、これを信号出力端子12か
ら出力するとともに、次段のバッファレジスタ10
-(m+2)に供給し、さらに最終段のバッファレジスタ10
-(n+m)から出力される被訂正データを前記スイッチ回路
3の第2入力端子に帰還する。
【0024】また、誤り判定回路2は、図2に示す如く
複合パリティ検査和算出回路13と、総和回路14と、
制御回路15と、比較回路16とを備えており、前記シ
ンドロームレジスタ回路1を構成する各シンドロームレ
ジスタ8-1〜8-(n-k)から出力される符号S0 〜S
(n-k-1) を取り込んで複合パリティ検査和A1 〜AC
演算した後、これら複合パリティ検査和A1 〜AC の中
から論理値“1”を有するものの数を計数するととも
に、前記複合パリティ検査和A1 〜AC とそのときの帰
還信号とに基づいて制御信号を生成し、さらにこの制御
信号と前記計数結果を加算した値と、予め設定されてい
るしきい値とを比較して帰還信号を生成し、これを前記
シンドロームレジスタ回路1を構成する(m+1)段目
のシンドロームレジスタ8-(m+1)と、前記バッファレジ
スタ回路4を構成する(m+1)段目のバッファレジス
タ10-(m+1)とに帰還する。
【0025】複合パリティ検査和算出回路13は、前記
シンドロームレジスタ回路1内の各シンドロームレジス
タ8-1〜8-(n-k)から出力される符号S0 〜S(n-k-1)
を取り込むとともに、これらの各符号S0 〜S(n-k-1)
に固有の複合パリティ検査和A1 〜AC (n=105
7、k=813なる完全差集合巡回符号を例にとると、
その複合パリティ検査和A1 〜A33は、表1〜3で示す
如く各シンドロームレジスタ8-1〜8-(n-k)の内容と関
連づけられている)を算出し、これを総和回路14と、
制御回路15とに供給する。
【0026】
【表1】
【表2】
【表3】 総和回路14は、前記複合パリティ検査和算出回路13
から出力される各複合パリティ検査和A1 〜AC (n=
1057、k=813なる完全差集合巡回符号を例にと
ると、33ビットの2値データとして出力される)の中
から、論理値“1”を有するものの数を計数し、この計
数結果を比較回路16に供給する。
【0027】また、制御回路15は、前記比較回路16
から誤り判定信号が出力されていない状態(誤り判定信
号αとして、論理値”0”が出力されているものと仮定
する)では、“α=0”の制御信号を生成し、これを前
記比較回路16に供給する。そして、前記比較回路16
から誤り判定信号が出力されると、前記複合パリティ検
査和算出回路13から出力される特定の複合パリティ検
査和とを取り込むとともに、予め設定されている修正
表、例えばn=1057、k=813なる完全差集合巡
回符のときには、表4に示す修正表に基づいて前記複合
パリティ検査和に対応し、複合パリティ検査和の総和を
増減させる値αとして“+1”または“−1”の制御信
号を生成するとともに、この制御信号をm単位時間遅延
させて前記比較回路16に供給する。
【0028】
【表4】 比較回路16は、前記総和回路14から出力される総和
の値(計数結果β)と、前記制御回路15から出力され
る制御信号の値αとを取り込むとともに、これらを加算
してこの加算値と、予め設定されているしきい値γとを
比較して、α+β>γのとき、論理値”1”を生成し、
またα+β≦γのとき、論理値”0”を生成してこれを
誤り判定信号として前記シンドロームレジスタ回路1を
構成する(m+1)段目のシンドロームレジスタ8
-(m+1)と、前記バッファレジスタ回路4を構成する(m
+1)段目のバッファレジスタ10-(m+1)とに帰還す
る。
【0029】次に、図3に示すタイミングチャートを参
照しながら、この実施例の誤り訂正動作を説明する。な
お、この図3は、m=5の場合である。
【0030】まず、時刻0において誤りが発生したもの
とすると、誤り判定回路2によってこれが検出されてm
単位時間後の時刻mで誤り判定信号がアクティブとな
り、これによって時刻(m+1)にシンドロームレジス
タ回路1の内容が初めて訂正される。
【0031】この結果、シンドロームレジスタ回路1を
構成する各シンドロームレジスタ8-1〜8-(n-k)のう
ち、初段から数えてm段目以前のシンドロームレジスタ
-1〜8-5から出力される符号S0 、S1 、S2
3 、S4 が誤りを含んだまま転送される。
【0032】このため、図5に示す通常の誤り判定回路
(または誤り判定方法)では、誤り判定が行われてから
m単位時間期間(図3の〜)の誤り判定では、誤り
判定回路の判定結果をそのまま適用することはできな
い。
【0033】例えば、表1〜表3に示すに如く誤りが発
生した直後(時刻1)の符号S0 の値は、時刻6で誤り
判定に用いられる複合パリティ検査和A1 〜A33の中の
複合パリティ検査和A2 を誤らせている。
【0034】このため、本発明で使用される誤り判定回
路2では、制御回路15によって時刻1での複合パリテ
ィ検査和A2 を記憶しておき、その値が論理値“0”で
あったならば、本来の複合パリティ検査和A2 が論理値
“1”であったものと推定し、仮にこのような状況が発
生した場合には、総和回路14の出力を“1”だけ増加
させるために“α=1”を示す制御信号を生成し、時刻
6でこれを比較回路16に供給して、各時刻における誤
り判定を正しく修正させる。
【0035】また逆に、時刻1での複合パリティ検査和
2 の値が“1”であったならば、制御回路15は“α
=−1”を示す制御信号を生成し、時刻6でこれを比較
回路16に供給して各時刻における誤り判定を正しく修
正させる。
【0036】また、符号S1 、S2 に誤りがある場合、
それぞれ時刻2および時刻3で計算される複合パリティ
検査和A3 を誤らせているので、それぞれ時刻2および
時刻3における複合パリティ検査和A3 の値を記憶して
おけば、時刻7および時刻8での誤り判定を正しく行う
ことができる。
【0037】同様に、符号S3 に誤りがあれば、時刻4
の複合パリティ検査和A4 を誤らせ、また符号S4 に誤
りがあれば、時刻5の複合パリティ検査和A26を誤らせ
ることから、それぞれ時刻9と時刻10で同様の修正を
行なう。
【0038】しかしながら、この場合、誤りは、m単位
時間期間に1つのみとは限らないことから、ある時刻に
おいて、上述した修正補正を行うための制御信号の値α
は、その時刻に影響を及ぼす全ての誤り判定信号が単一
の誤りであるとして表4から求めた個々の制御信号を、
全て代数的に加算したものとならねばならない。
【0039】ただし、同一の複合パリティ検査和に偶数
個のシンドロームが含まれている場合(ここに示した例
では、複合パリティ検査和A3 は、符号S1 および符号
2という2つのシンドロームの影響を受けている)、
その影響は排他的であって、これらが全て同時に誤る場
合を考慮する必要はない。
【0040】以上のことから、制御回路15は、この例
の場合には、上記の判断基準に基づいて、−4≦A≦4
を発生する回路となる。
【0041】このように、この実施例においては、帰還
ループ内の誤り判定信号を発生する誤り判定回路2を適
当な段数に分割し、その間にパイプライン処理用の順序
回路を挿入してクリティカルパス遅延を短縮するように
したので、誤り判定信号の帰還ループの遅延を許容し、
これによって誤り訂正回路全体の動作周波数を著しく向
上させることができる。
【0042】また、上述した実施例においては、制御回
路15によって表4に示す値αの制御信号を生成して総
和回路14から出力される総和の値βを修正するように
しているが、このような制御信号に代えて表5に示すよ
うに、比較回路16に入力されるしきい値の値γを修正
するようにしても、上述した実施例と同様な効果を得る
ことができる。
【0043】
【表5】 また、上述した実施例においては、(m+1)段目のバ
ッファレジスタ10-( m+1)の出力端子を信号出力端子1
2に接続しているが、最初の被訂正データが入力された
時点から数えて、正しく訂正が行われた被訂正データが
出力され始める時点までの時期のずれを問題としないな
らば、バッファレジスタ回路4内の他のバッファレジス
タから出力される信号を信号出力端子12を介して出力
するようにしても良い。
【0044】また、上述した実施例においては、n=1
057、k=813なる完全差集合巡回符号に対し、m
=5の場合を例にして、本発明による誤り訂正回路を説
明しているが、他の符号や他の遅延段数mがここで示し
た例と異なる場合には、それぞれの符号に固有の複合パ
リティ検査和から、制御回路を変更する必要があるが、
変更方法については類推容易であるので詳細な説明は省
略する。
【0045】
【発明の効果】以上、説明したように本発明にれば、帰
還ループ内の誤り判定信号を発生する誤り判定回路を適
当な段数に分割し、その間にパイプライン処理用の順序
回路を挿入してクリティカルパス遅延を短縮することに
より、誤り判定信号の帰還ループの遅延を許容し、これ
によって誤り訂正回路全体の動作周波数を著しく向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による誤り訂正回路の一実施例を適用
し、符号長n、情報ビット長kなる巡回符号のためのm
単位時間遅延訂正型の誤り訂正回路の一例を示すブロッ
ク図である。
【図2】図1に示す誤り判定回路の詳細な構成例を示す
ブロック図である。
【図3】図1に示す誤り訂正回路の誤り訂正動作例を示
すタイミングチャートである。
【図4】従来から知られている多数決論理復号可能な巡
回符号の誤り訂正回路の一例を示すブロック図である。
【図5】図4に示す誤り判定回路の詳細な構成例を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1 シンドロームレジスタ回路 2 誤り判定回路 3 スイッチ回路 4 バッファレジスタ回路 5 信号入力端子 6 モジュロ2加算器 7 遅延素子 8-1〜8-(n-k) シンドロームレジスタ 9 遅延素子 10-1〜10-(n+m) バッファレジスタ 11 モジュロ2加算器 12 信号出力端子 13 複合パリティ検査和算出回路 14 総和回路 15 制御回路 16 比較回路
フロントページの続き (72)発明者 森山 繁樹 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本 放送協会放送技術研究所内 (72)発明者 黒田 徹 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本 放送協会放送技術研究所内 (56)参考文献 特公 平2−55977(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 13/00 H04L 1/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数決論理復号可能な巡回符号の復号回
    路で使用される誤り訂正回路において、 順次接続された複数のシンドロームレジスタによって構
    成され、被訂正データの符号を取り込んで、順次、シフ
    トするシンドロームレジスタ回路と、 順次接続された複数のバッファレジスタによって構成さ
    れ、前記被訂正データを取り込んで、順次、シフトする
    バッファレジスタ回路と、 シンドロームレジスタ回路の各シンドロームレジスタか
    ら出力される符号を取り込むとともに、前記シンドロー
    ムレジスタ回路およびバッファレジスタ回路におけるデ
    ータ転送時間間隔を一単位とし、前記シンドロームレジ
    スタ回路の内容が確定した時点から数えてm単位後(m
    は正整数)に誤り判定信号を出力して前記シンドローム
    レジスタ回路を構成する(m+1)段目のシンドローム
    レジスタと前記バッファレジスタ回路を構成する(m+
    1)段目のバッファレジスタに帰還するm単位時間遅延
    出力型の誤り判定回路と、 を備えたことを特徴とする誤り訂正回路。
  2. 【請求項2】 前記誤り判定回路は、前記シンドローム
    レジスタ回路を構成する各シンドロームレジスタから出
    力される符号を取り込んで複合パリティ検査和を演算す
    る複合パリティ検査和算出回路と、 この複合パリティ検査和算出回路から出力される各複合
    パリティ検査和の中から論理値“1”を有するものの数
    を計数する総和回路と、 この総和回路から出力される総和の値(計数結果)と予
    め設定されているしきい値とを比較して帰還信号を生成
    する比較回路と、 前記シンドロームレジスタ回路および前記バッファレジ
    スタ回路におけるデータ転送時間間隔を単位とすると
    き、誤り判定信号が出力された次の時刻から数えてm単
    位時間期間に渡り、前記シンドロームレジスタ回路の入
    力から数えて第m番目以前のシンドロームレジスタの全
    出力、または当該シンドロームレジスタ出力が関与する
    複合パリティ検査和の値に応じて、前記複合パリティ検
    査和の総和、または前記しきい値を増減させるための制
    御信号を生成する制御回路と、 を有する請求項1記載の誤り訂正回路。
  3. 【請求項3】 前記制御回路は被訂正データの符号長n
    が“1057”、情報ビット長kが“813”である完
    全差集合巡回符号であるとき、前記比較回路から誤り判
    定信号が出力されてからm単位時間期間、単位時間毎
    に、複合パリティ検査和の値(判定条件)に応じて、前
    記比較回路に入力される複合パリティ検査和の総和を増
    減させる請求項2記載の誤り訂正回路。
  4. 【請求項4】 前記制御回路は被訂正データの符号長n
    が“1057”、情報ビット長kが“813”である完
    全差集合巡回符号であるとき、比較回路から誤り判定信
    号が出力されてからm単位時間期間、単位時間毎に、複
    合パリティ検査和の値(判定条件)に応じて、前記比較
    回路に入力される誤り判定のしきい値を増減させる請求
    項2記載の誤り訂正回路。
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