JP3253233B2 - バンド掛け梱包機におけるバンド引き締め装置 - Google Patents

バンド掛け梱包機におけるバンド引き締め装置

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JP3253233B2
JP3253233B2 JP11712095A JP11712095A JP3253233B2 JP 3253233 B2 JP3253233 B2 JP 3253233B2 JP 11712095 A JP11712095 A JP 11712095A JP 11712095 A JP11712095 A JP 11712095A JP 3253233 B2 JP3253233 B2 JP 3253233B2
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shaft
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崎 時 雄 芝
田 健 一 遠
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ストラパック株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバンド掛け梱包機におけ
るバンド引き締め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図6は従来から使用されている
バンド案内アーチを備えたバンド掛け梱包機を示したも
のである。
【0003】このバンド掛け梱包機1では、バンドリー
ル2に巻回された多量のバンドから一回程度の梱包で使
用されるバンドを一旦プールボックス3内に収容し、し
かる後、このプールボックス3内から所定量のバンド
を、制御ユニット4内に配置された正逆転ローラ5の正
回転駆動力により、バンド案内アーチ6側に繰り出すよ
うにし、一方バンド案内アーチ6に繰り出されたバンド
の先端を、スライドテーブル7の下方に付設されたスト
ッパまで案内し、この位置で待機させる。他方、正逆転
ローラ5に逆回転駆動力が作用すると、バンド案内アー
チ6に導入されていたループ状のバンドはその逆回転駆
動力により再び供給側、すなわちバンドリール2側に引
き戻され、その後、アーム状のバンド引き締め装置8に
より強制的に引き締められている。
【0004】図7は、上記制御ユニット4の近傍を拡大
して示したもので、図8はバンド引き締め装置8を分解
して示してものである。バンド引き締め装置8は、カム
フォロアー9を備えたテンションアーム10を具備し、
このテンションアーム10の先端部には、略直方体形状
のテンションジョー11が軸12により揺動可能に支持
されている。また、このテンションジョー11とテンシ
ョンアーム10との間には図示しないコイルスプリング
が介装されており、このコイルスプリングの付勢力によ
り、テンションジョー11は図6,7において、軸12
を支点として反時計方向に押圧され、これによりテンシ
ョンジョー11の先端部下方にバンドの通り道となる間
隙が確保されている。
【0005】さらに、テンションアーム10の側方に
は、テンションアジャストアーム13がこれに沿って配
置され、このテンションアジャストアーム13と前記テ
ンションアーム10とは、同一の軸14により傾動可能
に軸支されている。さらに、軸14にはテンションアジ
ャスター15が回動可能に軸支されている。このテンシ
ョンアジャスター15の周面には、略L字状の係止片2
6が一体に突設されている。
【0006】上記テンションアーム10は、テンション
アームスプリング16により常時、装置フレーム17側
に引っ張られており、また、テンションアジャストアー
ム13は、テンションアジャストスプリング18により
常時、テンションアーム10と同様の方向に引っ張られ
ている。なお、符号24は締め付け力を調整するための
テンションアジャストダイアルである。
【0007】このように構成されたバンド引き締め装置
8では、バンドを引き締める前の通常の状態では、図7
のようにテンションアーム10およびテンションアジャ
ストアーム13が重ね合わされて略直立した姿勢になっ
ている。
【0008】この状態から減速機19からの力を受けて
カム20が回動すると、カムフォロアー9がこのカム2
0の動きに追随する。そして、カムフォロアー9がカム
20の山の部分に差しかかると、テンションアーム10
は、バンド引き締め方向に傾動する。すなわち、軸14
を支点として時計方向に傾動する。
【0009】すると、テンションアジャストアーム13
も軸14を支点として時計方向に一体的に傾動する。テ
ンションアーム10およびテンションアジャストアーム
13は、最初は一体的に傾動するが、ある時点まで傾動
すると、テンションアジャスター15のピン22が、テ
ンションアジャストダイアル24と一体的に回動するテ
ンションアジャストカム25の周面に当接し、これによ
りテンションアジャスター15の回転が不能になる。す
ると、テンションアジャスター15の係止片26がテン
ションアジャストアーム13のピン28を係止している
ので、係止片26を介してテンションアジャスター13
も傾動不能になる。なお、テンションアジャストアーム
13の傾動が停止しても、テンションアーム10は、傾
動が停止することなく、そのままカム20の力を受けて
時計方向への傾動を継続する。
【0010】このように、テンションアジャストアーム
13の傾動が停止し、テンションアーム10の傾動が継
続されると、テンションジョー11に突設されたピン2
7がテンションアジャストアーム13に当接することに
なる。この状態から、さらにテンションアーム10は、
テンションアジャストアーム13から離反するように傾
動を続けるので、テンションジョー11は軸12に介装
されたコイルスプリングの付勢力に抗して、軸12を支
点として図7,8において時計方向に揺動する。する
と、テンションジョー11の先端部に、バンド通路とし
て確保されていた間隙が閉ざされ、図9に示したよう
に、テンションアーム10とテンションジョー11との
間を走行していたバンド29がテンションジョー11に
噛み込まれることになる。
【0011】この状態からさらにテンションアーム10
はカム20により強制的に矢印A方向に傾動するが、バ
ンド29がテンションジョー11に噛み込まれた状態で
あるため、バンドの締め付け力が発生し、バンド29が
締め付けられることになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来のバンド掛け梱包機におけるバンド引き締め装置で
は、テンションアーム10の駆動制御を、テンションア
ジャスター15のピン22、テンションアジャストアー
ム13のピン28など、機械部品の係合により制御して
いたため、部品点数が多く、構造が複雑になり、その結
果、コスト高になる原因になっていた。また、従来の引
き締め装置では、バンドの引き締めが終了した後であっ
てもテンションジョー11がバンドを押さえているた
め、次のバンド供給時のときにバンドがテンションジョ
ーから解放されない場合には、バンドがバンド案内アー
チ側に速やかに送られないという問題が生じていた。
【0013】本発明は上記実情に鑑み、コンパクトな構
造で、部品点数が少なく、安価に構成することができ、
ひいては次のバンド供給時にバンドを引っ掛けることな
く速やかにまた確実に送給することができ、多量のバン
ド掛けを行なうに際し、スピードアップを図ることので
きるバンド掛け梱包機におけるバンド締め付け装置を提
供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るバンド掛け梱包機におけるバンド締め付
け装置は、バンド引き戻し手段とバンドリールとの間に
配置され、バンド引き戻し手段によるバンドの引き戻し
が行なわれた後に作動するバンド引き締め装置であっ
て、カム(33)の動きに追随してバンド引き締め方向
またはバンド緩め方向に傾動可能に軸支されるととも
に、L字状の固定部材(42)が一体的に固定された
ンションアーム(35)と、前記テンションアーム(3
5)を軸支する軸(50)と同一の軸(50)により
動可能に軸支されているとともに、先端部にU溝が形成
されており、軸(50)を支点として前記テンションア
ーム(35)と一体あるいは相対傾動が可能に配置され
たテンションアジャストアーム(37)と、前記テンシ
ョンアーム(35)の先端部にシャフト(39)により
揺動可能に支持され、シャフト(39)に介装されたバ
ネ部材によりバンド走行路mを広げる方向に常時付勢さ
れているとともに、側端部にピン(41)が突設された
テンションジョー(40)と、略への字形に形成され、
前記テンションアーム(35)に固定されたピン(4
3)により前記テンションアーム(35)に揺動可能に
軸支されているとともに、先端部に形成されたU溝がテ
ンションジョー(40)の軸(41)に係止されてお
り、さらに前記固定部材(42)との間に介装されたス
プリング(45)の付勢力によりバンド引き締め方向に
常時引っ張られているジョーアジャスター(44)と
前記テンションアジャストアーム(37)を傾動可能状
態あるいは傾動不能状態に所定のタイミングで制御する
電磁ブレーキ(38)と、テンションアーム(35)の
移動域を規制するストップ台(49)とを備え、前記電
磁ブレーキ(38)が作動を開始したときに、バンド引
き締め方向に一体的に傾動していた前記テンションアー
ム(35)と前記テンションアジャストアーム(37)
のうち、前記テンションアジャストアーム(37)のバ
ンド引き 締め方向への傾動が一時的にストップし、残り
のテンションアーム(35)が引き続きバンド引き締め
方向に傾動し、これにより前記テンションジョー(4
0)のピン(41)が前記テンションアジャストアーム
(37)の先端部のU溝に押圧され、このピン(41)
がバンド引き締め方向とは反対の方向に回動し、これに
よりバンド走行路mの間隙が狭められることにより、バ
ンド走行路m内のバンドが挟持されるとともに、さら
に、バンドを噛み込んで揺動不能になった前記テンショ
ンジョー(40)の作用により、前記テンションアーム
(35)と前記テンションアジャストアーム(37)と
が再び一体となってバンド引き締め方向に傾動され、こ
れによりバンドが強固に引き締められるとともに、しか
る後、前記カム(33)の動きに沿って追随する前記テ
ンションアーム(35)の移動により、当該テンション
アーム(35)が前記テンションアジャストアーム(3
7)を残してバンド引き締め方向とは反対のバンド緩め
方向に若干傾動され、これにより、前記テンショジョー
(40)の先端部がバンド走行路mから離反され、これ
によりバンド走行路mの上部に隙間が形成され、さらに
テンションアーム(35)がストップ台(49)に当接
することにより、これまで挟持されていたバンドが前記
テンションジョー(40)の先端部から解放されるよう
にしたことを特徴としている。
【0015】
【作用】上記構成による本発明によれば、バンドを噛み
込んだりバンドを引き締めたりするテンションアジャス
トアームの動きを電磁ブレーキの駆動で制御するように
しているので、機械的なものでこれらを制御する場合に
比べて構造がコンパクトになる。また、電磁ブレーキを
使用しているのでブレーキが作動するタイミングおよび
作動時間等を簡単に調整することができ、これにより、
バンド引き締め直後にバンドを解放することもできる。
【0016】
【実施例】以下、図面に示した実施例を参照しながら本
発明を説明する。図1は本発明の一実施例に係るバンド
掛け梱包機におけるバンド引き締め装置を示した正面図
であり、図2は同バンド引き締め装置の背面図である。
【0017】このバンド掛け梱包機におけるバンド引き
締め装置30は、減速機31からの力が、タイミングを
制御するカム機構32のシャフトを介してカム33に伝
達され、このカム33からカムフォロアー34を具備し
たテンションアーム35に伝達されている。
【0018】カム機構32の上部すなわちスライドテー
ブル側には、バンドが走行するバンドウェイ50が配設
され、バンドウェイ50の途中に、一対のローラからな
る正逆転ローラ51が配設されている。正逆転ローラ5
1は、正の回転力により図示しないプールボックス内の
バンドをバンド案内アーチ側に供給し、逆の回転力によ
りバンド案内アーチからプールボックス側に引き戻すも
ので、逆回転力を受けるときにバンド引き戻し手段が構
成される。
【0019】バンド引き締め装置30は、バンド引き戻
し手段で引き戻されたバンドを、さらに引き締めてこの
バンドの引締めを強固にするためのものである。このバ
ンド引き締め装置30は、カムフォロアー34を具備し
たテンションアーム35と、このテンションアーム35
の側方(図1における背面側)に配置されたテンション
アジャストアーム37と、このテンションアジャストア
ーム37の傾動を制御する電磁ブレーキ38とからなっ
ており、テンションアーム35とテンションアジャスト
アーム37とは同一の軸50により回動自在に軸支され
ており、この軸50を支点として一体的に傾動する。
【0020】テンションアーム35は先端部が二股状
(図7参照)になっており、二股の中央部底面にバンド
走行路mが形成されている。また、テンションアーム3
5の上端部にはシャフト39により先端部に爪を備えた
テンションジョー40が揺動可能に支持されている。さ
らに、このテンションジョー40にはピン41が突設さ
れている。
【0021】テンションジョー40を軸支するシャフト
39には図示しないコイルスプリングが介装されてお
り、このスプリングの付勢力によりテンションジョー4
0は図1,2において矢印a方向に回動するように常時
付勢されている。
【0022】テンションアジャストアーム37は略平板
状に形成され、先端部にはU溝が形成され、この溝は上
述したテンションジョー40のピン41に係合してい
る。また、テンションアジャストアーム37の基端部
は、軸50に回動自在に軸支されている。
【0023】テンションアーム35には、L字状の固定
部材42が一体的に固定されている。固定部材42を固
定する一方のピン43には、略への字形に形成されたジ
ョーアジャスター44が揺動可能に軸支されている。こ
のジョーアジャスター44はバンドを引き締めた後にテ
ンションジョー40をバンド解放方向に強制的に揺動さ
せるものであり、先端部にはU溝が形成され、このU溝
にテンションジョー40の軸41が係止されている。
【0024】上記ジョーアジャスター44とL字状の固
定部材42との間にはスプリング45が圧縮状態で介装
されている。また、固定部材42を固定する軸43と装
置フレーム47との間にはテンションアームスプリング
48が介装されている。
【0025】さらに、テンションアーム35の側方に
は、該テンションアーム35の移動域を規制するボルト
を備えたストップ台49が配置されている。本実施例に
係るバンド引き締め装置30は上記のように構成されて
いるが、以下にその作用について説明する。
【0026】今、バンドはバンド案内アーチ内に供給さ
れている。起動スイッチをONの状態にすると、正逆転
ローラ51が逆転を開始し、アーチ内のバンドはバンド
リール側に引き戻されて梱包物にバンドが巻付けられ
る。なお、このとき、バンド引き締め装置30では、テ
ンションジョー40が図示しないコイルスプリングの付
勢力によりバンド走行路mから図1および図2に示した
ように離反した状態にある。また、図示しないバンドは
バンド走行路mの上に挿通されている。
【0027】正逆転ローラ51の逆転動作が所定時間行
なわれ終了すると、図示しないモータが駆動を開始し、
これにより減速機31からの力がカム機構32のカムシ
ャフトに伝達され、カム33が回転する。カムフォロア
ー34はカム33の形状に沿って案内されるが、このカ
ムフォロアー34がカム33の山の位置に到達すると、
テンションアーム35は図1,2において矢印B方向に
傾動を開始する。傾動を開始してからしばらくすると、
電磁ブレーキ38が作動を開始する。テンションアーム
35とテンションアジャストアーム37とは、当初、一
体的に傾動していたが、電磁ブレーキ38が作動を開始
すると、テンションアジャストアーム37の傾動が一時
ストップする。一方、テンションアーム35は、電磁ブ
レーキ38が作動を開始しても、依然としてカム33か
らの力を受けているので、引き続きB方向に傾動する。
【0028】このようにテンションアジャストアーム3
7の傾動がストップし、テンションアーム35のB方向
への傾動が続くと、結果として、テンションアーム35
がテンションアジャストアーム37に対して相対的に傾
動することになる。これにより、テンションジョー40
のピン41がテンションアジャストアーム37に押され
る。すなわち、テンションジョー40が、シャフト39
を支点として矢印a方向とは反対方向、すなわち図2の
矢印c方向に回動する。すると、図3に示したようにテ
ンションジョー40とバンド走行路mとの間にバンドが
噛み込まれることになる。
【0029】なお、バンドが噛み込まれた状態になる
と、テンションジョー40のピン41によりテンション
アーム35とテンションアジャストアーム37とは一体
となり、今まで停止していたテンションアジャストアー
ム37も、以後、強制的にB方向に傾動するようにな
る。したがって、梱包物に巻かれたバンドが強固に引き
締められる。なお、このようなバンド引き締め時には、
テンションアームスプリング48の引っ張り力がテンシ
ョンアーム35に作用し始めている。
【0030】上記したようにテンションアーム35およ
びテンションアジャストアーム37の傾動によりバンド
が充分に引き締められると、カムフォロアー34がカム
33の山の頂点の位置から少し低い位置に移行する。す
ると、テンションアーム35は、B方向とは反対方向す
なわち元の姿勢に復帰する方向に若干、傾動する。この
時、テンションアジャストアーム37には、未だ電磁ブ
レーキ38の力が作用しているので、このテンションア
ジャストアーム37は傾動しない。したがって、テンシ
ョンアジャストアーム37がピン41を介してテンショ
ンジョー40を押すことになる。すると、テンションジ
ョー40はシャフト39を支点として図3の状態からa
方向に回動し、これにより、再びテンションジョー40
が図4に示した姿勢になる。したがって、テンションジ
ョー40はバンド走行路mから離反した状態になる。こ
れにより、バンド走行路mの上部に間隙が形成されるの
で、今までテンションジョー40の爪に噛みこまれてい
たバンドはテンションジョー40から解放されることに
なる。しかしながら、もし、ここでバンドが解放されず
にテンションジョー40に噛み込まれたままであって
も、後に、以下のようにしてバンドの噛み込みが解除さ
れ、テンションジョー40がバンドを離した状態の所定
位置に復帰することになる。
【0031】すなわち、バンドが噛みこまれたままであ
っても、予め設定されたカム33の形状により、再度テ
ンションアーム35が図4の状態からB方向に傾動す
る。すると、今度はへの字状のジョーアジャスター44
の短辺が図5に示したようにストッパ49のボルトに当
接する。ジョーアジャスター44がストッパ49に当接
すると、ジョーアジャスター44の長辺がテンションジ
ョー40を図3の状態から強制的に矢印a方向に回動さ
せ、図5の姿勢にする。これにより、バンドはテンショ
ンジョー40から強制的に解除される。
【0032】このようにして、例えバンドの噛み込みが
解除されていない場合があっても、その後にジョーアジ
ャスター40が回動することによりバンドは確実に解除
されることになる。
【0033】こうして、バンドの引き締めが終了する
と、バンド引締め装置30が傾動したまま、制御器から
の指令信号により、バンドの切断、溶着が行なわれる。
その後、電磁ブレーキ38が作動を終了する。電磁ブレ
ーキ38が作動を終了すると同時に、正逆転ローラ51
が正方向に回転し、テンションアーム35は元の略直立
した姿勢に戻る。正逆転ローラ51が正転すると、バン
ドはバンド案内アーチを通過してスライドテーブルの下
方に設けられたストッパに至るまで案内され、この位置
に留まり、次のバンド掛けができるように待機状態に配
置される。
【0034】なお、テンションアーム35がテンション
アームスプリング48の付勢力によりバンドシュータ5
0側に引き戻されるとき、このシュータ50との衝突を
避けるため、原点位置に至る直前で電磁ブレーキ38を
作動させ、その後、緩やかにテンションアーム35を原
位置に復帰させると良い。これにより、テンションアー
ム35とバンドシュータ50との衝突を防止することが
できる。
【0035】上記のような工程を踏むことにより、バン
ドの引き締めが完了し、再び起動スイッチを押せば、次
のバンド掛けが行なわれる。以上、本発明の一実施例に
ついて説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定され
ない。
【0036】例えば、以上の実施例では、ジョーアジャ
スター44を介在させたが、このジョーアジャスター4
4は必須のものではない。また、電磁ブレーキ38を作
用させるタイミングは実施例に何ら限定されない。
【0037】以下に、本実施例の効果について説明す
る。本実施例では、電磁ブレーキ38を採用することに
より、バンドを引き締めた後にバンドをテンションジョ
ー40から解放することができる。従来は次の正転が行
なわれるまで、テンションジョー40がバンドを狭持し
ていたため、もしバンドの噛み込みが強すぎると、バン
ドがバンド案内アーチ側に供給されない場合があった。
しかし、本実施例によれば、バンドを引き締めた時点で
電磁ブレーキを解除することにより、バンドを解放する
ことができ、次のバンド掛けをスムースに行なうことが
できる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るバン
ド掛け梱包機におけるバンド引き締め装置では、バンド
を引き締めるための構造がコンパクトになり、部品点数
も少ないので、コスト的にも安価になる。また、次のバ
ンド掛けを連続して行なう場合に、バンド案内アーチ側
にバンドが速やかに供給されるので、連続して多量の梱
包物を梱包する場合のスピードが速くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係るバンド引き締め
装置の正面図である。
【図2】図2は図1の要部を背面側からみた正面図であ
る。
【図3】図3はバンド引き締め装置の作用を示すもの
で、バンドが引き締められた状態を示す要部正面図であ
る。
【図4】図4はバンド引き締め装置の作用を示すもの
で、バンドを引き締めてからバンドを解放するときの状
態を示す正面図である。
【図5】図5はバンドを強制的に解放するときの状態を
示す正面図である。
【図6】図6は従来からある一般的なバンド掛け梱包機
を示す斜視図である。
【図7】図7は図6の制御ユニットを示す斜視図であ
る。
【図8】図8は従来のバンド引き締め装置の分解斜視図
である。
【図9】図9は従来のバンド引き締め装置の作用を示す
概略図である。
【符号の説明】
2 バンドリール 30 バンド引き締め装置 33 カム 34 カムフォロアー 35 テンションアーム 37 テンションアジャストアーム 38 電磁ブレーキ 50 軸 51 正逆転ローラ(バンド引き戻し手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65B 13/22 - 13/30

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バンド引き戻し手段とバンドリールとの
    間に配置され、バンド引き戻し手段によるバンドの引き
    戻しが行なわれた後に作動するバンド引き締め装置であ
    って、 カム(33)の動きに追随してバンド引き締め方向また
    はバンド緩め方向に傾動可能に軸支されるとともに、L
    字状の固定部材(42)が一体的に固定されたテンショ
    ンアーム(35)と、 前記テンションアーム(35)を軸支する軸(50)と同
    一の軸(50)により傾動可能に軸支されているととも
    に、先端部にU溝が形成されており、軸(50)を支点
    として前記テンションアーム(35)と一体あるいは相
    対傾動が可能に配置されたテンションアジャストアーム
    (37)と、前記テンションアーム(35)の先端部にシャフト(3
    9)により揺動可能に支持され、シャフト(39)に介
    装されたバネ部材によりバンド走行路mを広げる方向に
    常時付勢されているとともに、側端部にピン(41)が
    突設されたテンションジョー(40)と、 略への字形に形成され、前記テンションアーム(35)
    に固定されたピン(43)により前記テンションアーム
    (35)に揺動可能に軸支されているとともに、先端部
    に形成されたU溝がテンションジョー(40)の軸(4
    1)に係止されており、さらに前記固定部材(42)と
    の間に介装されたスプリング(45)の付勢力によりバ
    ンド引き締め方向に常時引っ張られているジョーアジャ
    スター(44)と 、 前記テンションアジャストアーム(37)を傾動可能状
    態あるいは傾動不能状態に所定のタイミングで制御する
    電磁ブレーキ(38)と、テンションアーム(35)の移動域を規制するストップ
    台(49)と を備え、前記電磁ブレーキ(38)が作動を開始したときに、バ
    ンド引き締め方向に一体的に傾動していた前記テンショ
    ンアーム(35)と前記テンションアジャストアーム
    (37)のうち、前記テンションアジャストアーム(3
    7)のバンド引き締め方向への傾動が一時的にストップ
    し、残りのテンションアーム(35)が引き続きバンド
    引き締め方向に傾動し、これにより前記テンションジョ
    ー(40) のピン(41)が前記テンションアジャスト
    アーム(37)の先端部のU溝に押圧され、このピン
    (41)がバンド引き締め方向とは反対の方向に回動
    し、これによりバンド走行路mの間隙が狭められること
    により、バンド走行路m内のバンドが挟持されるととも
    に、さらに、バンドを噛み込んで揺動不能になった前記
    テンションジョー(40)の作用により、前記テンショ
    ンアーム(35)と前記テンションアジャストアーム
    (37)とが再び一体となってバンド引き締め方向に傾
    動され、これによりバンドが強固に引き締められるとと
    もに、しかる後、前記カム(33)の動きに沿って追随
    する前記テンションアーム(35)の移動により、当該
    テンションアーム(35)が前記テンションアジャスト
    アーム(37)を残してバンド引き締め方向とは反対の
    バンド緩め方向に若干傾動され、これにより、前記テン
    ショジョー(40)の先端部がバンド走行路mから離反
    され、これによりバンド走行路mの上部に隙間が形成さ
    れ、さらにテンションアーム(35)がストップ台(4
    9)に当接することにより、これまで挟持されていたバ
    ンドが前記テンションジョー(40)の先端部から解放
    されるようにした ことを特徴とするバンド掛け梱包機に
    おけるバンド引き締め装置。
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