JP3252624B2 - 窒化珪素粉末 - Google Patents

窒化珪素粉末

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、窒化珪素質焼結体の製
造用原料として好適な低粘度の窒化珪素含有スラリーを
容易に調製しうる窒化珪素粉末及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来技術及びその問題点】窒化珪素質焼結体は高強度
であり、耐熱性、耐衝撃性等に優れているため、近年ガ
スタービン部品、自動車エンジン部品等の高温構造材料
として注目されている。このような窒化珪素質焼結体
は、通常窒化珪素粉末から所望の形状の成形体を作製
し、これを焼結することにより製造される。窒化珪素粉
末から成形体を製造する方法としては、ラバープレス成
形、金型プレス成形、ホットプレス成形、射出成形、鋳
込成形等が知られている。
【0003】ほとんどのセラミックス成形のプロセスに
おいては、まず、原料粉末を含有するスラリーの調製工
程が含まれている。例えば、ラバープレス成形、金型プ
レス成形等においては、成形原料として流動性の良好な
スプレー乾燥顆粒を使用する。流動性の悪い顆粒を使用
すると成形体が不均質(各部の密度が不均一)となり、
焼結時の収縮が不均一となって変形したり、クラックを
生じたりする。スプレー乾燥による顆粒調製において
は、適正なスラリー流動範囲があり、通常はスラリー粘
度50〜500cP、好ましくは100〜400cPに
調整される。スラリー粘度が高すぎると、スラリーを乾
燥装置のアトマイザーに供給する際に、送液配管の途中
またはスラリーの吹き出し口で閉塞が起こるので好まし
くない。また、逆に、スラリー粘度が低すぎると、スラ
リーの送液中に粗粒成分が沈降して組成が不均一とな
る。更に得られる乾燥顆粒が小さくなりすぎて顆粒の流
動性が失われる。
【0004】したがって、スラリー粘度が高い場合に
は、溶媒を追加して粉体比(粉末体積と溶媒体積との比
率)を下げることにより、スラリー粘度を適正範囲に入
れる。またスラリー粘度が低い場合には、粉末を追加し
て粉体比を上げることにより、スラリー粘度を適正範囲
に入れる。一方、粉体比の低いスラリーを使用してスプ
レー乾燥を行うと、得られる顆粒に陥没部を生じ、更に
はドーナツ状の顆粒が生成して流動性が悪化する。ま
た、溶媒の蒸発に多量の熱量を必要として効率が悪くな
り、生産性の面からも好ましくない。したがって、でき
るだけ粉体比の高いスラリーを調製して、これをスプレ
ー乾燥することにより、球形で流動性の良好な顆粒を作
製する必要がある。
【0005】また、鋳込成形用スラリーにも適正な範囲
がある。通常はスラリー粘度50〜500cP、好まし
くは100〜400cPに調整される。スラリー粘度が
高すぎると、成形型の細部までスラリーが入り難くな
り、また排泥不良を生じ、乾燥過程でクラックが発生し
易くなる。逆にスラリー粘度が低すぎると、着肉工程で
スラリー中の粗粒成分が沈降し、組成に不均一を生ず
る。また、型の合わせ目よりスラリーが漏れ易くなる。
したがって、スラリー粘度が高い場合には、溶媒を追加
して粉体比を下げることにより、スラリー粘度を適正範
囲に入れる。またスラリー粘度が低い場合には、粉末を
追加して粉体比を上げることにより、スラリー粘度を適
正範囲に入れる。一方、粉体比の低いスラリーを使用し
て鋳込成形を行うと、着肉速度が小さくて成形時間が長
くなり、生産性上好ましくない。また、成形体の乾燥収
縮及び焼結時の収縮が大きくなり、乾燥過程または焼結
過程でクラックが発生するという問題がある。したがっ
て、できるだけ粉体比の高いスラリーを調製する必要が
ある。
【0006】前述のように、原料粉末の溶媒に対する比
率を高め最小限の溶媒量で粘度の低いスラリーを調製し
た方が良質の成形体を得やすい。しかし、窒化珪素セラ
ミックス成形用スラリーにおいては、一般に成形後の形
状を保つためにポリビニルアルコール、ポリエチレング
リコール、アクリル酸エステル系共重合樹脂などの成形
用バインダーが添加されるため、バインダーの添加によ
りスラリーの粘度が高くなり、適正な範囲にスラリー粘
度を調整することが難しくなる。このため、従来は形状
精度の向上という目的からはバインダーの添加量を増や
す必要があるものの、比表面積5〜20m2 /gの微粉
末からのスラリーの調製ではスラリー粘度が上昇して成
形に支障をきたすという問題があった。
【0007】
【発明の目的】本発明の目的は、前記の問題点を解決
し、成形用のバインダーを添加しても低粘度、高粉末濃
度の窒化珪素含有スラリーが容易に得られる窒化珪素粉
末を提供することにある。
【0008】
【問題点を解決するための手段】本発明者等は、比表面
積5〜20m2 /gの窒化珪素粉末と成形用バインダー
とからなるスラリーの製造において、バインダーの添加
によりスラリーの粘度が上昇する原因を種々検討した結
果、窒化珪素粉末に対するポリビニルアルコール等の成
型用バインダーの吸着量が原料スラリーの粘度を支配し
ていることを見出した。即ち、スラリーにポリビニルア
ルコール等の成型用バインダーを添加すると、添加した
成型用バインダーが粉末表面に吸着し粉末の表面電位が
低下する、または粒子表面が疎水基で被覆され、溶媒と
の親和性が悪くなることによりスラリーの粘度が高くな
る。
【0009】成型用バインダーの代表例であるポリビニ
ルアルコールが窒化珪素粉末の表面に吸着する機構につ
いては以下のように考えられる。一般にポリビニルアル
コールの水に対する溶解性は平均重合度とケン化度に支
配される。ポリビニルアルコールには親水性の水酸基が
多数存在する。この水酸基は、分子内または分子間で強
い水素結合を形成し、ポリビニルアルコールの水に対す
る溶解性を著しく阻害する。ケン化度の低いポリビニル
アルコールには、水酸基のかわりに一部疎水性の酢酸基
が存在する。酢酸基が適量存在すると、分子内または分
子間の水酸基の水素結合を弱め、ポリビニルアルコール
の水に対する溶解性を良くする。ポリビニルアルコール
はこのような基本的性質を持ち、様々な平均重合度、ケ
ン化度のものが存在する。
【0010】一方、窒化珪素粉末の表面には、シラノー
ル(Si−OH)基やシラザン(Si2 −NH)基のよ
うな表面官能基が存在し、これらの官能基の濃度は粉末
の製造条件により異なる。これらの官能基は水中でプロ
トンの授受を行いブレンステッド酸性点(H+供与点)
や塩基性点(H+受容点)になる。ポリビニルアルコー
ルは分子内の水酸基で窒化珪素粉末表面のブレンステッ
ド酸性点に吸着すると考えられる。したがって、ポリビ
ニルアルコールの吸着量は、ポリビニルアルコールの平
均重合度とケン化度、及び窒化珪素粉末の酸性度に支配
されると考えられる。このような観点から、窒化珪素粉
末の酸性度について更に詳細に検討した結果、前記の表
面官能基もさることながら、吸着イオンによって酸性度
は大きく変化することがわかった。そして、吸着イオン
の量を低減することにより、酸性度を制御して、低粘度
のスラリーを調製することができることを見出した。
【0011】即ち、本発明は、比表面積が5〜20m2
/gであり、硝酸イオンの吸着量が150ppm以下で
あることを特徴とする窒化珪素粉末、さらには、無機酸
イオンの吸着量の合計量が200ppm以下である窒化
珪素粉末に関するものである。本発明における無機酸イ
オンとしては、硝酸イオン、ハロゲンイオン、硫酸イオ
ン、リン酸イオン、炭酸イオン等の酸性点を形成するイ
オンが挙げられる。通常、窒化珪素粉末を製造する際
に、原料及び製造工程で混入してくるものとしては、硝
酸イオン、フッ素イオン、塩素イオン、硫酸イオンが挙
げられる。
【0012】本発明における無機酸イオンの吸着量は、
以下の方法により測定する。窒化珪素粉末1gを超純水
200g中に分散させ、冷却管を付けた容器内で2時間
還流煮沸して吸着イオンを溶出させる。次に、還流煮沸
直後の熱い状態でスラリーを熱ろ過し、溶出液を得る。
回収した粉末を再び超純水に分散させて、同一操作を繰
り返す。2回の抽出操作で得られた溶出液中の無機酸イ
オン濃度をイオンクロマトグラフィー(横河電機製IC
−7000S型)により測定し、溶出液と窒化珪素粉末
との重量比より、窒化珪素粉末中の吸着イオン濃度に換
算する。
【0013】本発明における窒化珪素粉末は、比表面積
が5〜20m2/gであって、硝酸イオンの吸着量が1
50ppm以下であり、さらに好ましくは、無機酸イオ
ンの吸着量の合計量が200ppm以下である。このよ
うな窒化珪素粉末は、例えば以下の方法で製造すること
ができる。イミド分解法により製造される窒化珪素粉末
は、原料としてハロゲン化珪素を使用するため、フッ
素、塩素等のハロゲンの残留が問題となる。この方法に
おいては、イミド等の含窒素シラン化合物の合成の際に
副生するハロゲン化アンモニウムを液体アンモニアにて
洗浄、除去する工程で、含窒素シラン化合物のハロゲン
含有量を200ppm以下にすると共に、得られた含窒
素シラン化合物を仮焼、熱分解してアモルファス窒化珪
素に変換する工程で、雰囲気中の酸素濃度を2.0vo
l%以下に調整することにより、硝酸イオン濃度を15
0ppm以下に抑えることができる。また、含窒素シラ
ン化合物の液体アンモニアによる洗浄不足あるいは、仮
焼時の雰囲気中の酸素濃度上昇等により、硝酸イオン濃
度の吸着量が150ppm超、または無機酸イオンの吸
着量の合計量が200ppm超の窒化珪素粉末が生成し
た場合には、当該粉末を70℃以上、好ましくは80℃
以上の熱水に浸漬して洗浄し、吸着化学種を脱着させた
後、脱着イオンの再吸着を防止するために、40℃以
上、好ましくは50℃以上の温度で加温ろ過することに
より、所望の粉末を得ることができる。
【0014】また、直接窒化法で製造される窒化珪素粉
末においては、窒化されたインゴットの粉砕処理に続く
混酸処理時に、混酸として使用される無機酸イオンの残
留が問題となる。混酸処理は、通常、フッ酸と塩酸、硫
酸、硝酸等の無機酸とを併用して行われ、フッ酸−塩酸
系、フッ酸−硫酸系、フッ酸−硝酸系等が使用される。
フッ酸濃度は、通常0.02〜0.2gHF/gSi3
4であり、併用されるフッ酸以外の無機酸濃度は、通
常、1.0〜2.0g/gSi34である。混酸処理の
濃度が高い程、使用された無機酸イオンの残留量が増大
するが、通常の処理条件でも、無機酸イオンの吸着量の
合計量は200ppm超となる。このため、混酸処理後
の粉末を70℃以上、好ましくは80℃以上の熱水に浸
漬して洗浄し、吸着化学種を脱着させた後、脱着イオン
の再吸着を防止するために、40℃以上、好ましくは5
0℃以上の温度で加温ろ過することにより、所望の粉末
を得ることができる。
【0015】本発明によれば、無機酸イオンの吸着量が
所定量以下である窒化珪素粉末が得られ、この粉末を使
用して、低粘度・高粉末濃度の窒化珪素含有スラリーを
調製することができる。
【0016】
【実施例】以下に実施例及び比較例を示し、本発明をさ
らに具体的に説明する。 実施例1〜5及び比較例1〜3 イミド分解法により、表1に記載の製造条件で窒化珪素
粉末を製造した。得られた窒化珪素粉末の特性値を同表
に示す。これらの窒化珪素粉末を原料として、窒化珪素
−水系スラリーを調製した。調製条件は、以下の通りで
ある。窒化珪素粉末93重量%、イットリア粉末5重量
%、アルミナ粉末2重量%を混合し、これに粉末濃度が
50重量%になるようにイオン交換水を添加した。さら
に、粉末合計量に対して、分散剤としてジエチルアミン
を0.3重量%、バインダーとしてポリビニルアルコー
ル(クラレ製PVA205C、平均重合度550、ケン
化度88.0mol%)を3重量%添加した。これを2
4時間ボールミルで混合解砕した。得られたスラリーを
E型粘度計で20℃、0.5rpmの条件で粘度を測定
した。得られた結果を表1に示す。スラリーの粘度は実
施例1〜5が130〜500cP、比較例1〜3は80
0cP以上であった。500cP以下のスラリーであれ
ば好適に使用し得る。
【0017】
【表1】
【0018】実施例6 比較例3で得られた窒化珪素粉末50gを超純水950
mlに分散させ、90℃に加熱し、2時間よく攪拌し
て、洗浄した。加熱終了後30分間放置し、70℃にな
った時点でスラリーをろ過し、更に70℃の温水でケー
キを洗浄した。次いで、得られたケーキを70℃で真空
乾燥した。得られた窒化珪素粉末の特性値を表2に示
す。得られた粉末につき、実施例1と同一条件でスラリ
ーを調製し、E型粘度計で20℃、0.5rpmの条件
で粘度を測定した。結果を表2に示す。
【0019】実施例7〜9及び比較例4〜6 熱水洗浄の加熱温度及びろ過温度を表2に示す温度に代
えたほかは、実施例6を繰り返した。結果を表2に示
す。
【0020】
【表2】
【0021】実施例10〜14及び比較例7〜8 金属珪素粉末を窒素ガスと水素ガスとの混合雰囲気下あ
るいはアンモニアガスと窒素ガスとの混合雰囲気下に1
400〜1500℃まで昇温するという直接窒化法によ
り製造された窒化珪素粉末を粉砕した後、以下の混酸処
理条件で洗浄して、表3に示す特性の窒化珪素粉末B及
び窒化珪素粉末Cを得た。 窒化珪素粉末B:フッ酸1.5wt%、硫酸9wt%、
硝酸9wt% 窒化珪素粉末C:フッ酸1.2wt%、硫酸7.5wt
%、硝酸6wt% 上記窒化珪素粉末B(実施例10〜13及び比較例7〜
8)及び窒化珪素粉末C(実施例14)を用いて、以下
の処理を行った。窒化珪素粉末50gを超純水950m
lに分散させ、表4に示す温度に加熱し、2時間よく攪
拌して、洗浄した。加熱終了後30分間放置し、表4に
示す温度になった時点でスラリーをろ過し、更に同じ温
度の水でケーキを洗浄した。次いで、得られたケーキを
70℃で真空乾燥した。得られた窒化珪素粉末の特性値
を表4に示す。
【0022】得られた粉末につき、窒化珪素−水系スラ
リーを調製した。調製条件は、以下の通りである。窒化
珪素粉末90重量%、イットリア粉末5重量%、アルミ
ナ粉末5重量%を混合し、これに粉末濃度が50重量%
になるようにイオン交換水を添加した。さらに、粉末合
計量に対して、分散剤としてジエチルアミンを0.3重
量%、バインダーとしてポリビニルアルコール(クラレ
製PVA205C、平均重合度550、ケン化度88.
0mol%)を3重量%添加した。これを24時間ボー
ルミルで混合解砕した。得られたスラリーをE型粘度計
で20℃、0.5rpmの条件で粘度を測定した。得ら
れた結果を表4に示す。直接窒化法の窒化珪素粉末もイ
ミド分解法の窒化珪素粉末と同様に、硝酸イオンの吸着
量が150ppm以下であれば、低粘度のスラリーを調
製することができ、無機酸イオンの吸着量の合計量が2
00ppm以下にになれば、更にスラリー粘度が低下し
て好ましい。
【0023】
【表3】
【0024】
【表4】
【0025】実施例15 実施例1〜5で調製した窒化珪素−水系スラリーを用い
て、以下の方法で鋳込み成形を行った。まず、スラリー
を真空脱泡した後、石膏型に注入して着肉させた。所定
の肉厚に達した時点で余剰のスラリーを排出した。排泥
後、16時間放置して鋳込み成形体が硬くなってから脱
型し、更に乾燥処理した。得られた成形体は、クラック
の発生がなく、良好な成形体であった。
【0026】比較例9 比較例1で調製した窒化珪素−水系スラリーを用いて、
実施例15と同様にして鋳込み成形を行った。得られた
成形体は成形不良で、乾燥後にクラックが発生した。
【0027】実施例16 実施例1〜5で調製した窒化珪素−水系スラリーを、送
液ポンプを使用してスプレー乾燥装置に送り込み、熱風
温度150℃、アトマイザー回転数8000rpmの条
件でスプレー乾燥し、顆粒を調製した。得られた顆粒は
表5に示すように平均粒径45〜75μmの球形で流動
性の良好なものであった。
【0028】比較例10 比較例1で調製した窒化珪素−水系スラリーを用いて、
実施例16と同様にしてスプレー乾燥を行おうとした
が、送液チューブの出口で閉塞してしまい、スプレー乾
燥ができなかった。
【0029】
【表5】
【0030】
【発明の効果】本発明の窒化珪素粉末は、無機酸イオン
の吸着量が少ないので、低粘度・高粉末濃度の窒化珪素
含有スラリーを調製することができる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−18307(JP,A) 特開 平7−206409(JP,A) 特開 平3−177307(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C01B 21/068 CA(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 比表面積が5〜20m2 /gであり、硝
    酸イオンの吸着量が150ppm以下であることを特徴
    とする窒化珪素粉末。
  2. 【請求項2】 無機酸イオンの吸着量の合計量が200
    ppm以下であることを特徴とする請求項1記載の窒化
    珪素粉末。
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