JP3252437B2 - 電気二重層キャパシタ - Google Patents
電気二重層キャパシタInfo
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- JP3252437B2 JP3252437B2 JP12706092A JP12706092A JP3252437B2 JP 3252437 B2 JP3252437 B2 JP 3252437B2 JP 12706092 A JP12706092 A JP 12706092A JP 12706092 A JP12706092 A JP 12706092A JP 3252437 B2 JP3252437 B2 JP 3252437B2
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/13—Energy storage using capacitors
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- Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気二重層キャパシタに
関するものである。
関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気二重層キャパシタは活性炭と電解液
との界面の電気二重層に蓄積される電気エネルギを利用
するものでファラッドオーダの電気容量を瞬時に充放電
可能な大容量コンデンサである。
との界面の電気二重層に蓄積される電気エネルギを利用
するものでファラッドオーダの電気容量を瞬時に充放電
可能な大容量コンデンサである。
【0003】従来、この種のコンデンサの分極性電極に
用いる活性炭の種類は粉末状と繊維状の2種類であっ
た。図5は粉末活性炭を硫酸水溶液で加圧成型したペレ
ット14をセパレータ15を介して構成したもので、導
電性樹脂16が集電極、17はリング状の絶縁性ガスケ
ットである。図6は繊維状活性炭布18を分極性電極に
用い、金属溶射層19を集電電極に用い、セパレータ2
0、ガスケット21、金属ケース22,23でコイン型
のキャパシタが構成される。活性炭粉末を用いたキャパ
シタの他の従来例を図7に示す。このキャパシタは、活
性炭粉末とバインダとからなる層24を金属ネットや箔
25の表面に担持し、セパレータ26を介して捲回し、
全体を金属ケース27にハウジングしたものである。2
8はゴム封口板、29,30はリードである。
用いる活性炭の種類は粉末状と繊維状の2種類であっ
た。図5は粉末活性炭を硫酸水溶液で加圧成型したペレ
ット14をセパレータ15を介して構成したもので、導
電性樹脂16が集電極、17はリング状の絶縁性ガスケ
ットである。図6は繊維状活性炭布18を分極性電極に
用い、金属溶射層19を集電電極に用い、セパレータ2
0、ガスケット21、金属ケース22,23でコイン型
のキャパシタが構成される。活性炭粉末を用いたキャパ
シタの他の従来例を図7に示す。このキャパシタは、活
性炭粉末とバインダとからなる層24を金属ネットや箔
25の表面に担持し、セパレータ26を介して捲回し、
全体を金属ケース27にハウジングしたものである。2
8はゴム封口板、29,30はリードである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のキャパシタはい
ずれも単位体積当りの容量密度が小さい。すなわち、活
性炭粉末を硫酸水溶液で加圧成型したものは粉末を物理
的に加圧して成型体としているのみなので粉末の充填密
度は0.5g/cc程度である。また活性炭繊維を用いる
ものは織布状であるためにこれ自体の自己形状保持性は
高く製造時のハンドリング性や使用時の高い信頼性は達
成されるが、繊維の間の空間はそのまま容量密度の減少
の原因となってしまう。捲回型のキャパシタは、電極自
身が非常に薄くまた面積を広くできるので抵抗を小さく
できる特徴を有するが、集電用の電極の占める割合が高
く容量密度の低下を来してしまう。
ずれも単位体積当りの容量密度が小さい。すなわち、活
性炭粉末を硫酸水溶液で加圧成型したものは粉末を物理
的に加圧して成型体としているのみなので粉末の充填密
度は0.5g/cc程度である。また活性炭繊維を用いる
ものは織布状であるためにこれ自体の自己形状保持性は
高く製造時のハンドリング性や使用時の高い信頼性は達
成されるが、繊維の間の空間はそのまま容量密度の減少
の原因となってしまう。捲回型のキャパシタは、電極自
身が非常に薄くまた面積を広くできるので抵抗を小さく
できる特徴を有するが、集電用の電極の占める割合が高
く容量密度の低下を来してしまう。
【0005】さらに従来のキャパシタは分極性電極、集
電層、金属ケースとの接触抵抗が大きいために大電流放
電の用途には制限があった。
電層、金属ケースとの接触抵抗が大きいために大電流放
電の用途には制限があった。
【0006】またセル全体に占める外装ケースの体積占
有率も大きく、特にこれを複数個接続して使用するとき
などシステム全体の体積が非常に大きくなり、体積当り
の容量密度がさらに小さくなってしまった。
有率も大きく、特にこれを複数個接続して使用するとき
などシステム全体の体積が非常に大きくなり、体積当り
の容量密度がさらに小さくなってしまった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、気密性を有する導電層を用いてここからの
液漏れを防ぐ構造になっている。
するために、気密性を有する導電層を用いてここからの
液漏れを防ぐ構造になっている。
【0008】また、2枚の絶縁板の外周部を電解液に対
して耐食性があるシーリング層で接着している。
して耐食性があるシーリング層で接着している。
【0009】
【作用】本発明によれば、導電層と分極性電極層とが一
体になった複合材料を外周の絶縁性接着剤を介して配置
する構造であるために単セルの体積を非常に小さくで
き、なおかつ集電能力に優れた構造であるために抵抗値
も非常に小さくなる。また、複数のセルを組み合わせる
ときも導電層同志を接触して重ね合わせれば直列・並列
接続が容易にできる。
体になった複合材料を外周の絶縁性接着剤を介して配置
する構造であるために単セルの体積を非常に小さくで
き、なおかつ集電能力に優れた構造であるために抵抗値
も非常に小さくなる。また、複数のセルを組み合わせる
ときも導電層同志を接触して重ね合わせれば直列・並列
接続が容易にできる。
【0010】
【実施例】本発明の具体的な実施例を図面に従って以下
に説明する。
に説明する。
【0011】(実施例1)活性炭の粉末とフェノール樹
脂粉末バインダを重量比9/1で混合し、低温で加圧仮
成型する。この仮成型体の一方の面に前記と同じ種類の
フェノール樹脂粉末を所定の厚さに配置し、全体を20
0℃で加熱しながら加圧成型する。このようにして得ら
れた成型体を600℃で1時間N2雰囲気で炭化し、図
1の電極1の形状にする。2はフェノール樹脂粉末の炭
化部、3は活性炭粉末を含む部分である。一対の電極1
をセパレータ4を介して配置し、エチレン酢酸ビニルコ
ポリマー樹脂層5の溶融接着を行う。この層を形成する
前または後に30%の硫酸水溶液を電極とセパレータと
に含浸する。
脂粉末バインダを重量比9/1で混合し、低温で加圧仮
成型する。この仮成型体の一方の面に前記と同じ種類の
フェノール樹脂粉末を所定の厚さに配置し、全体を20
0℃で加熱しながら加圧成型する。このようにして得ら
れた成型体を600℃で1時間N2雰囲気で炭化し、図
1の電極1の形状にする。2はフェノール樹脂粉末の炭
化部、3は活性炭粉末を含む部分である。一対の電極1
をセパレータ4を介して配置し、エチレン酢酸ビニルコ
ポリマー樹脂層5の溶融接着を行う。この層を形成する
前または後に30%の硫酸水溶液を電極とセパレータと
に含浸する。
【0012】(実施例2)(フェノール樹脂粉末/活性
炭粉末)に比率を(a)1.0/0、(b)0.8/
0.2、(c)0.6/0.4、(d)0.5/0.
5、(e)0.4/0.6、(f)0.2/0.8、
(g)0/1.0に調合した材料を順番に層状に重ね加
圧成型し、さらに炭化処理した。この材料は、図2の電
極6に示すように厚さ方向の組成が(a)〜(g)に順
番に変化したいわゆる傾斜機能材料である。組成も順次
変化しているために板全体の強度も高い。当然、(a)
部が電気抵抗が非常に低く(g)部に向けて比表面積が
大きくなっていく。この材料を実施例1と同じ形状に加
工し同じ形状のセルを得る。セルの外側は(a)にす
る。
炭粉末)に比率を(a)1.0/0、(b)0.8/
0.2、(c)0.6/0.4、(d)0.5/0.
5、(e)0.4/0.6、(f)0.2/0.8、
(g)0/1.0に調合した材料を順番に層状に重ね加
圧成型し、さらに炭化処理した。この材料は、図2の電
極6に示すように厚さ方向の組成が(a)〜(g)に順
番に変化したいわゆる傾斜機能材料である。組成も順次
変化しているために板全体の強度も高い。当然、(a)
部が電気抵抗が非常に低く(g)部に向けて比表面積が
大きくなっていく。この材料を実施例1と同じ形状に加
工し同じ形状のセルを得る。セルの外側は(a)にす
る。
【0013】(実施例3)図3に示すように、ガラス状
炭素の板7の外周部をエチレン酢酸ビニルコポリマー樹
脂で接着封口して封口層8とし、実施例2で用いた時と
同じ電極6を図のように配置する。9はセパレータであ
り、セルには硫酸水溶液を注入する。
炭素の板7の外周部をエチレン酢酸ビニルコポリマー樹
脂で接着封口して封口層8とし、実施例2で用いた時と
同じ電極6を図のように配置する。9はセパレータであ
り、セルには硫酸水溶液を注入する。
【0014】(実施例4)図4に示すように、実施例1
で用いた電極1をセパレータ10を介して図のように配
置し全体をエチレン酢酸ビニルコポリマー樹脂で封口し
たガラス板11ではさんでハウジングする。12は樹脂
封口部。13部で炭素電極は樹脂層と気密接着封口され
ている。
で用いた電極1をセパレータ10を介して図のように配
置し全体をエチレン酢酸ビニルコポリマー樹脂で封口し
たガラス板11ではさんでハウジングする。12は樹脂
封口部。13部で炭素電極は樹脂層と気密接着封口され
ている。
【0015】(比較例1)従来例の図5で述べたもの。
【0016】(比較例2)従来例の図6で述べたもの。
【0017】実施例1,2,3,4、従来例1および2
の実験結果を(表1)に示す。
の実験結果を(表1)に示す。
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】以上記載のように本発明によれば、集電
電極と分極性電極層とが一体になった複合材料を外装材
も兼ねて構成できるために、容量の体積効率が非常に大
きくできると共に、抵抗値を非常に低くでき、複数個の
セルを直列、並列するときも構成が簡単になる。また、
用いたエチレン酢酸ビニルコポリマーが非常に接着性が
高く通気性が高いために、セルの気密性が保たれ長期の
信頼性も優れたものになる。
電極と分極性電極層とが一体になった複合材料を外装材
も兼ねて構成できるために、容量の体積効率が非常に大
きくできると共に、抵抗値を非常に低くでき、複数個の
セルを直列、並列するときも構成が簡単になる。また、
用いたエチレン酢酸ビニルコポリマーが非常に接着性が
高く通気性が高いために、セルの気密性が保たれ長期の
信頼性も優れたものになる。
【図1】(a)本発明の一実施例の電気二重層キャパシ
タを示す側断面図 (b)本発明の一実施例の電気二重層キャパシタを示す
上断面図
タを示す側断面図 (b)本発明の一実施例の電気二重層キャパシタを示す
上断面図
【図2】本発明の他の実施例の電気二重層キャパシタを
示す図
示す図
【図3】本発明の他の実施例の電気二重層キャパシタを
示す図
示す図
【図4】本発明の他の実施例の電気二重層キャパシタを
示す図
示す図
【図5】従来の電気二重層キャパシタを示す図
【図6】従来の電気二重層キャパシタを示す図
【図7】従来の電気二重層キャパシタを示す図
1 電極 2 導電層部 3 分極性電極部 4 セパレータ 5 エチレン酢酸ビニルコポリマー樹脂層 6 電極 7 ガラス状炭素の板 8 封口層 9 セパレータ 10 セパレータ 11 ガラス板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 一郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−1220(JP,A) 特開 平3−80517(JP,A) 特開 平1−303712(JP,A) 特開 平5−74658(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01G 9/10 H01G 9/016 H01G 9/058
Claims (3)
- 【請求項1】 気密性を有する炭素層と、前記炭素層と
一体で存在する前記炭素層と同じ材料と活性炭とからな
る分極性電極とから構成される電極体で、前記電極体が
炭素層に対して垂直方向に炭素材料と活性炭との比率が
変化するような構成を有し、前記電極体がセパレータを
介して同じく前記電極体と対向して配置され、これに電
解液を含浸し、外周部にシーリング層を配置してなる電
気二重層キャパシタ。 - 【請求項2】 活性炭粉末とフェノール樹脂粉末を混合
し加圧加熱して得られた仮成型体の上に前記と同じ種類
のフェノール樹脂粉末を所定の厚さに配置し加圧成型
し、しかる後に高温で焼成して得られた電極体一対とセ
パレータと電解液と外周シーリング層とから構成される
請求項1記載の電気二重層キャパシタ。 - 【請求項3】 フェノール樹脂粉末/活性炭粉末の比率
を1/0から段階的に0/1に調合した材料を順番に層
状に重ね加圧成型し、炭化処理して得られた電極体一対
とセパレータ、電解液、外周シーリングとから構成され
る請求項2記載の電気二重層キャパシタ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12706092A JP3252437B2 (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | 電気二重層キャパシタ |
US08/064,933 US5381303A (en) | 1992-05-20 | 1993-05-20 | Electric double layer capacitor and method for manufacture thereof |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12706092A JP3252437B2 (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | 電気二重層キャパシタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05326329A JPH05326329A (ja) | 1993-12-10 |
JP3252437B2 true JP3252437B2 (ja) | 2002-02-04 |
Family
ID=14950602
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12706092A Expired - Fee Related JP3252437B2 (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | 電気二重層キャパシタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3252437B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005064632A1 (ja) * | 2003-12-25 | 2005-07-14 | Tdk Corporation | 電気二重層キャパシタ及びその製造方法 |
-
1992
- 1992-05-20 JP JP12706092A patent/JP3252437B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05326329A (ja) | 1993-12-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |