JP3252431B2 - 電気掃除機用吸込具 - Google Patents

電気掃除機用吸込具

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JP3252431B2
JP3252431B2 JP06002292A JP6002292A JP3252431B2 JP 3252431 B2 JP3252431 B2 JP 3252431B2 JP 06002292 A JP06002292 A JP 06002292A JP 6002292 A JP6002292 A JP 6002292A JP 3252431 B2 JP3252431 B2 JP 3252431B2
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suction
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日出男 大久保
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裕之 浦谷
雅弘 梶
康広 間所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、切替え操作なしに床ま
たはカーペットの掃除が可能な電気掃除機用吸込具に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の電気掃除機用吸込具は、図4に示
すように、塵埃などを吸い込む吸込口1を有する下部吸
込具2の外周部に堤状の取付座3を形設し、取付座3に
はカットパイル状の紡績布製の起毛布4が配設されてい
た。連通管5は電気掃除機の吸引側にホースを介して連
通した延長管に着脱自在に接続される(たとえば、特開
平1−114714号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、木床上および畳上を掃除する場合におい
ては、被掃除面が起毛布4と接触することにより、被掃
除面と下部吸込具2との摩擦による傷つきを防止し、か
つ掃除作業時のソフト感を得ることができるが、じゅう
たん上を掃除する場合においては、じゅうたんと起毛布
4が強く摩擦するため操作性が重くなり、かつ起毛布4
がじゅうたんに塵埃などを擦り付けて除去できなくなる
という問題点、また吸込具をじゅうたん上で引き寄せる
掃除操作において、下部吸込具の前部に間隔を置いて配
設した起毛布4と起毛布4の隙間部分がじゅうたん上と
接触しなく、すじ模様がじゅうたん上一面にあらわれて
不快感を使用者に与えるという問題点を有していた。
【0004】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、じゅうたん上を掃除するときも操作性が良く、かつ
塵埃を確実に除去でき、じゅうたん上にすじ模様が生じ
ない電気掃除機用吸込具及びそれを用いた電気掃除機を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の電気掃除機用吸込具は、吸込口の後方に配設
した回転起毛布ローラと、吸込口の前方に吸込具本体の
両端部に配設した起毛布と、吸込口の前方に配設した塵
埃除去ブラシと、この前方の塵埃除去ブラシの幅寸法よ
りも長い幅寸法で吸込口の後方に配設した塵埃除去ブラ
シを備えたものである。
【0006】
【作用】この構成において、掃除作業時には被掃除面に
起毛布が接触するとともに回転起毛布ローラが回転する
ので、被掃除面と吸込具との摩擦による傷つきを防止
し、かつ、掃除作業時のソフト感を得ることとなり、被
掃除面上に付着した塵埃を塵埃除去ブラシとの擦れによ
り確実に除去することとなる。また、一対の起毛布の隙
間に生ずるすじ模様が後方の塵埃除去ブラシによるじゅ
うたんのパイルに接触して擦りつける作用により解消す
ることとなる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0008】図1ないし図3に示すように、吸込具本体
10は、バンパー11を介して上部吸込具12と下部吸
込具13を結合して構成され、その前方内部には下方開
口を吸込口14とした吸込室15が形成されている。吸
込室15の中央は、吸込具本体10の後方で上部吸込具
12と下部吸込具13に俯仰自在に挟持された連通管1
6と、この連通管16に回転自在に結合された接続管1
7に連通している。接続管17には、電気掃除機の吸引
側にホースを介して連通した延長管が着脱自在に接続さ
れる。カットパイル状の紡績布製の起毛布A18は取付
座A19に接着固定されており、取付座A19は下部吸
込具13に設けられた凹溝(図示せず)と係止爪A21
とにより着脱自在に固定されている。なお起毛布A18
は、吸込口14の前方中央部を除外した下部吸込具13
の前方の両端部にそれぞれ配設されている。塵埃除去ブ
ラシA22と同B23は、それぞれ取付座B24と同C
25に接着固定されており、これら取付座B24と同C
25は下部吸込具13に設けられた各凹溝(図示せず)
および係止爪B28と同C29とにより着脱自在に固定
されている。塵埃除去ブラシA22は、吸込具本体10
を前方に移動させたとき被掃除面の塵埃を除去する方向
に取付けられており、塵埃除去ブラシB23は、吸込具
本体10を後方に移動させたとき被掃除面の塵埃を除去
する方向に取付けられている。回転起毛布ローラ30
は、ほぼ円筒状の回転子31およびその外周面上に接着
固定されたカットパイル状の紡績布製の起毛布B32に
より構成されており、その両端には軸支持体26が圧入
固定され、軸支持体26には軸27が圧入固定されてい
る。軸27上には軸受9がスラスト方向に移動可能に支
持されており、軸支持体26と軸受9の間にはばね6を
配設し、軸支持体26と軸受9が離れる方向に常時附勢
している。軸支持体26には軸受9の抜止爪7が設けら
れており、軸受9が軸27より抜けるのを防止してい
る。回転起毛布ローラ30は、軸受9を下部吸込具13
に設けられた取付穴8に挿入することにより、吸込具本
体10に対して自由に回転可能となり、また軸受9をス
ラスト方向に移動させることにより、取付穴8より抜取
可能となり、回転起毛布ローラ30は吸込具本体10に
対して脱着可能となる。さらに吸込口14の前方に設け
られた塵埃除去ブラシB23と起毛布A18の間には、
吸込具本体10の前方の集塵性能を確保するために吸込
通路20が形設されている。
【0009】以上のように構成された電気掃除機用吸込
具について、以下その動作を説明する。吸込具本体10
にて木床上および畳上の掃除を行うときは、掃除面と起
毛布A18および回転起毛布ローラ30上の起毛布B3
2が接触するので、被掃除面と下部吸込具13との摩擦
による傷つきを防止し、かつ掃除作業時にソフト感を得
るとができる。また吸込具本体10にて、じゅうたん上
の掃除を行うときは、吸込具を押すときに最も力の加わ
る吸込口14の後方に回転起毛布ローラ30を設けたこ
とにより、加わる荷重を回転起毛布ローラ30がささ
え、回転移動するので、吸込具本体10の動きを補助し
操作力が極めて低くなる。したがって吸込口14の後方
に設けられる塵埃除去ブラシA22の幅寸法WAを大き
く設定することができる。すなわち被掃除面に対し吸引
力が強く作用する吸込口14の近傍の前方中央部に設け
られた塵埃除去ブラシB23の幅寸法WBは、じゅうた
んとの摩擦力が増加するので大きく設定することができ
ないが、本実施例では回転起毛布ローラ30の作用によ
り、塵埃除去ブラシA22の幅寸法WAは、塵埃除去ブ
ラシB23の幅寸法WBよりも長く設定でき、吸込具本
体10を前方へ押すときに被掃除面上に付着した塵埃な
どが除去される範囲が広くなり掃除の達成感が大きくな
る。また吸込具本体10を前方へ押し被掃除面へ押しつ
けるときに、塵埃が広範囲で除去されるため吸い込み効
率が向上する。また吸込具本体10を前方へ押すときは
塵埃除去ブラシA22にじゅうたん上の塵埃が付着し、
塵埃除去ブラシB23上の塵埃はじゅうたんとの摩擦に
より離脱して吸込口14より吸引され、つぎに吸込具本
体10を引くときは、塵埃除去ブラシB23にじゅうた
ん上の塵埃が付着し、塵埃除去ブラシA22上の塵埃は
じゅうたんとの摩擦により離脱して吸込口14より吸引
される。以上の繰り返しによりじゅうたん上においても
奇麗に掃除作業ができる。
【0010】また塵埃除去ブラシA22の幅寸法WA
は、吸込口14の前方に設けられた吸込通路20を含む
幅寸法WCよりも長く設定したもので、じゅうたん上に
おいて、一対の起毛布A18の隙間によるじゅうたん上
へのすじ模様が塵埃除去ブラシA22によるじゅうたん
のパイルに接触して擦り付ける作用により解消され不快
感もなくなる、また吸込通路20部分ではじゅうたんに
こびりついた塵埃が残るが塵埃除去ブラシA22の塵埃
掻きあげ作用により確実に塵埃が除去できる。
【0011】以上のように本実施例によれば、木床上や
畳上を掃除するときは、起毛布18Aの効果により傷つ
きを防止し操作上のソフト感を出すことができ、じゅう
たん上を掃除するときは、吸込具を押すときに最も力の
加わる吸込口14の後方に回転起毛布ローラ30を配設
したことにより、加わる荷重を回転起毛布ローラ30が
ささえ、回転移動することにより吸込具本体10の動き
を補助し操作力が極めて低くなる。したがって吸込口1
4の後方に配設される塵埃除去ブラシA22の幅寸法W
Aを大きく設定することができる。また、被掃除面に対
し吸引力が強く作用する吸込口14近傍の前方中央部に
配設される塵埃除去ブラシB23の幅寸法WBは、じゅ
うたんとの摩擦力が増加するため大きく設定することが
できないが、本実施例では回転起毛布ローラ30の作用
により、塵埃除去ブラシA22の幅寸法WAは、塵埃除
去ブラシB23の幅寸法WBよりも長く設定でき、した
がって吸込具本体10を前方へ押すときに被掃除面上に
付着した塵埃が除去される範囲が広くなり吸い込み効率
が向上し、かつ掃除の達成感が大きくなる。
【0012】また塵埃除去ブラシA22の幅寸法WA
は、吸込口の前方に設けられた吸込通路20を含む幅寸
法WCよりも長く設定したもので、じゅうたん上におい
て、起毛布18Aと起毛布18Aの隙間によるじゅうた
ん上へのすじ模様が塵埃除去ブラシA22によるじゅう
たんのパイルに接触して擦り付ける作用により解消され
不快感もなくなる。また吸込通路20部分ではじょうた
んにこびりついた塵埃が残るが塵埃除去ブラシA22の
塵埃掻きあげ作用により確実に塵埃が除去できる。
【0013】さらに、使用者としては床上、畳上、じゅ
うたん上などあらゆる被掃除面に対し吸込具本体10の
切替操作の必要性もなく使用できるので、操作性がよ
く、耐久性が高く使い勝手を良くすることができる。
【0014】
【発明の効果】以上の実施例の説明からも明らかなよう
に本発明は、吸込口の後方に配設した回転起毛布ローラ
と、吸込口の前方に吸込具本体の両端部に配設したカッ
トパイル状の紡績布製の起毛布と、吸込口の前方に配設
した塵埃除去ブラシと、この前方の塵埃除去ブラシの幅
寸法よりも長い幅寸法で吸込口の後方に配設した塵埃除
去ブラシを備えたことにより、じゅうたん上を掃除する
ときも操作性が良く、かつ塵埃を確実に除去でき、じゅ
うたん上にすじ模様が生じない優れた電気掃除機用吸込
具及びそれを用いた電気掃除機を実現できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の電気掃除機用吸込具の一部
を切欠きして内部を示した底面図
【図2】同電気掃除機用吸込具の断面図
【図3】同電気掃除機用吸込具の上部吸込具を取り外し
た状態の平面図
【図4】従来の電気掃除機用吸込具の底面側からの外観
斜視図
【符号の説明】
10 吸込具本体 14 吸込口 18 起毛布A 20 吸込通路 22 塵埃除去ブラシA 23 塵埃除去ブラシB 30 回転起毛布ローラ 32 起毛布B
フロントページの続き (72)発明者 浦谷 裕之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 梶 雅弘 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 間所 康広 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−295523(JP,A) 特開 平3−195526(JP,A) 特開 平3−292919(JP,A) 特開 平3−295522(JP,A) 特開 平4−40926(JP,A) 特開 平4−44731(JP,A) 特開 平4−89019(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 9/04 A47L 9/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸込口を有する吸込具本体と、前記吸込
    口の前方と後方に配設した塵埃除去ブラシと、前記吸込
    口の後方に配設した回転起毛布ローラと、前記前方の塵
    埃除去ブラシの左右に位置し、前記吸込具本体の両端部
    に配設した一対の起毛布と、前記起毛布と前記前方の塵
    埃除去ブラシの間に形設された吸込通路を備え、前記後
    方の塵埃除去ブラシの幅寸法は、前方の塵埃除去ブラシ
    の幅寸法よりも長くした電気掃除機用吸込具。
  2. 【請求項2】 後方の塵埃除去ブラシの幅寸法は、前方
    の塵埃除去ブラシの幅寸法と吸込通路の幅寸法を加えた
    寸法よりも長くした請求項1記載の電気掃除機用吸込
    具。
  3. 【請求項3】 内部に塵埃を集塵する集塵室と電動送風
    機を備えた電気掃除機本体に、請求項1または請求項2
    記載の電気掃除機用吸込具と連通するように接続される
    接続口を備えた電気掃除機。
JP06002292A 1992-03-17 1992-03-17 電気掃除機用吸込具 Expired - Lifetime JP3252431B2 (ja)

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JPH05261037A JPH05261037A (ja) 1993-10-12
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6559209B1 (en) 1996-06-26 2003-05-06 Bridgestone Corporation Rubber composition and pneumatic tire

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6559209B1 (en) 1996-06-26 2003-05-06 Bridgestone Corporation Rubber composition and pneumatic tire

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