JP3252141B2 - 扉の開放防止具 - Google Patents

扉の開放防止具

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JP3252141B2 JP09454995A JP9454995A JP3252141B2 JP 3252141 B2 JP3252141 B2 JP 3252141B2 JP 09454995 A JP09454995 A JP 09454995A JP 9454995 A JP9454995 A JP 9454995A JP 3252141 B2 JP3252141 B2 JP 3252141B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食器棚、タンス、その
他の家具の扉(本明細書において建造物の扉を含み、単
に「扉」という場合がある。)が、地震等による大きな
振動によって開放しないようにした扉の開放防止具に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】洋服タンス、食器棚、その他の家具にお
いては、その開口部に1枚の扉を取り付けるか、又は2
枚の扉を互いに対向して配設し、この扉に蝶番を取り付
けて開閉自在にしている。そして、この扉の開閉を簡易
に、かつ確実に行うため、扉に取っ手を設けるととも
に、マグネット式、ばね式などの係止具が一方の扉と家
具本体、又は扉と扉に夫々取り付けられ、係止具のマグ
ネットやばねによる係止力以上の力でもって扉に外力を
作用させたときのみ、この係止具が外れて扉が開き、扉
が妄りに開かないようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、マグネッ
ト式、ばね式、その他の方式の係止具の作用によって、
家具が静止した状態では扉は妄りに開閉しない。しか
し、地震発生時や家具の運搬時等において、家具が大き
く揺れたり転倒しかけたりするようなとき、従来の係止
具では扉の揺れにより係止具の係止力以上の力が一方又
は双方の扉に作用し、これにより係止具が外れて扉が開
き、扉が破損したり、収納物品が飛び出し物品を破損す
ることがある。このような大きな揺れ等に対処するた
め、扉に取り付けた鍵を利用して扉が妄りに開かないよ
うにすることも考えられるが、通常の使用においては、
開閉の都度、施解錠することは、必要以上に手数を要
し、煩わしいものとなる。
【0004】本発明は、地震等による大きな振動によっ
て、食器棚、タンス等の家具に取り付けられた扉が開放
しないようにするとともに、扉の開閉に手数を要しない
扉の開放防止具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本第1発明の扉の開放防止具は、扉に設けられる一
方の係止具と、この扉と対向する扉又は家具本体に設け
られ、前記一方の係止具と係合する他方の係止具と、前
一方の係止具の可動片を両係止具の係合方向に付勢す
るばねと、可動片を操作し係合状態を解除するレバーと
を備え、前記レバーを一方の係止具に揺動可能に取り付
けて、該レバーの先端を可動片に係止するとともに、レ
バーの他端を扉の掘込式の取っ手の内部に臨むように突
出させ、取っ手を持つ手指の先により操作される位置に
配設したことを特徴とする。
【0006】また、本第2発明の扉の開放防止具は、扉
に設けられる一方の係止具と、この 扉と対向する扉又は
家具本体に設けられ、前記一方の係止具と係合する他方
の係止具と、前記他方の係止具の可動片を両係止具の係
合方向に付勢するばねと、可動片の動きを規制して係止
具の係合状態を維持するレバーとを備え、前記レバーを
一方の係止具に出没可能に取り付けて、該レバーの先端
を可動片に係止するとともに、レバーの他端を扉の掘込
式の取っ手の内部に臨むように突出させ、取っ手を持つ
手指の先により操作される位置に配設したことを特徴と
する
【0007】
【作用】従来のように扉を閉じるだけで係止具が自動的
に係合されるとともに、レバーを操作しない限り、両係
止具の係合状態が保持されるため、地震等による大きな
振動によって扉が妄りに開くことが防止できる。また、
扉を開く際には、取っ手の内部に臨むように設けられた
レバーを取っ手を持つ手指にて同時に操作することがで
き、扉の開閉操作は従来の扉の開閉と同様に簡易に行う
ことができる。また、レバーを、扉の裏面側から掘込式
の取っ手の内部の空洞に臨むように設けることができ
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の扉の開放防止具を第1〜第4
実施例に基づいて説明する。この各実施例において、F
はタンス、食器棚、ロッカー等の家具本体で、この家具
本体Fの開口部に第1実施例又は第3実施例のように1
枚の扉D1を、また第2実施例又は第4実施例のように
2枚の扉D1,D2を観音開き式に配設し、蝶番を介し
て開閉自在に設けるとともに、扉D1とこの扉D1と対
向する家具本体Fに、又は扉D1と他方の扉D2に本発
明の扉の開放防止具を設ける。
【0009】図1は、本発明の扉の開放防止具の第1実
施例を示す。この扉の開放防止具は、扉D1の内側に設
ける係止具6と家具本体Fの内側面に設ける係止具8と
を有する。係止具8はL字形に形成し、ビス82にて家
具本体Fの内側面に固定し、先端の係止片81が家具の
開口部側へ少し突出するようにして取り付ける。扉D1
の裏面側に設ける係止具6は、同様にビス等にて扉D1
の裏面側に取り付けられ、筒状をした本体内にばねSの
付勢力にて常に突出するように可動片7(以下「ロック
ボルト7」という。)を嵌挿して構成される。係止具6
の本体には、ロックボルト7を操作するレバー9をピン
93を介して揺動可能に取り付け、このレバー9の先端
91をロックボルト7に形成した係止溝72に係止する
とともに、レバー9の他端92を掘込式の取っ手Hの内
部Haに臨むように突出させる。
【0010】ロックボルト7の先端は、扉が閉まる方向
の面を傾斜面71に形成し、かつ扉D1が完全に閉じた
状態で突出したロックボルト7の先端が、家具本体F側
の係止具8の係止片81に係合するようにする。
【0011】したがって、扉D1が完全に閉じていると
き、係止具8の係止片81とロックボルト7とは係合し
ているので、扉はロックされ、妄りに開くことはない。
そして、扉D1を開く際には、掘込式の取っ手Hの内部
Haに臨むように設けたレバー9の他端92を、図1の
矢印A方向に取っ手Hを持つ手指にて同時に操作するこ
とにより、レバー9が揺動し、ロックボルト7は係止具
6の本体内へ没入し、係止具8の係止片81との係合が
解除され、扉D1を開くことができる。この場合におい
て、掘込式の取っ手Hの内部Haに臨むように設けたレ
バー9の他端92は、取っ手を持つ手指の先により自然
に操作される位置に配設するようにする。なお、扉D1
を閉じるときは、ばねSの付勢力に抗して、ロックボル
ト7の傾斜面71が係止片81に沿って摺動しながら、
ロックボルト7は係止具6の本体内へ没入し、扉D1が
完全に閉じた状態で突出したロックボルト7の先端が、
家具本体F側の係止具8の係止片81に係合するため、
レバー9を操作することなく押すだけで扉D1を円滑に
閉じることができる。
【0012】図2は、上記第1実施例の変形例で、ロッ
クボルト7に設けるレバー9の先端91を係止溝72の
上部に設けた孔73に挿通するとともに、ロックボルト
7に形成した穴74内にばねSを嵌合したものであり、
その他の構成及び作用は、上記第1実施例の扉の開放防
止具と同様である。
【0013】図3は、本発明の扉の開放防止具の第2実
施例を示す。この扉の開放防止具は、2枚の扉D1,D
2を観音開き式に配設し、蝶番を介して開閉自在に設け
た場合に適用したもので、扉D1の内側に設ける係止具
6と扉D2の内側に設ける係止具8とを有する。係止具
8は扉D2の内側に沿うように略直線形に形成し、先端
に係止片81を形成したものであり、その他の構成及び
作用は、上記第1実施例の扉の開放防止具と同様であ
る。
【0014】図4〜図5は、上記第1〜第2実施例に用
いる扉の開放防止具の係止具6及びレバー9の一例を示
す。この係止具6は、係止具本体60に係止具6を扉D
1の裏面側に取り付けるための係止具取付片61及びレ
バー9をピン93を介して揺動可能に取り付けるための
レバー取付片62を一体的に形成する。係止具取付片6
1には、ビス孔63を形成し、レバー取付片62には、
レバー9のピン93を嵌入するピン孔64を形成すると
ともに、ピン孔64への導入部を傾斜面65に形成す
る。係止具本体60の内部には、ロックボルト7を挿入
する空洞部66を形成し、頂部には、レバー9の先端9
1を挿入する逃げ孔67を形成する。また、レバー9
は、ピン93を一体的に形成するとともに、ピン93
は、ピン孔64への導入側を傾斜面94に形成する。
【0015】そして、レバー9のピン93の傾斜面94
を係止具6の傾斜面65に合わせながらレバー9を押し
込むことにより、弾性を有する係止具6のレバー取付片
62が撓むことにより、レバー9のピン93が係止具6
のピン孔64に嵌入され、レバー9は係止具6に揺動自
在に組み込まれる。これにより、扉の開放防止具の組立
を簡易に行うことができるとともに、扉の開放防止具を
低廉に製造することができる。
【0016】図6〜図10は、本発明の扉の開放防止具
の第3実施例を示す。この扉の開放防止具は、扉D1側
に取り付ける係止具1と、家具本体F側に取り付ける係
止具2とを有する。この係止具2は、ビスにて固定する
とともに、この係止具2には、ばね2Sに付勢された可
動片25を揺動自在に取り付けるものである。
【0017】係止具1は、図8に詳示するように、扉の
取っ手の裏側にビス止め等にて固定される三角形又は四
角形、その他の形状をした板状の取付片10に、その表
側片端部にロック片11を突設し、このロック片11の
先端部に太径で丸みを帯びたロック頭12を一体に形成
するとともに、裏側中央部にはレバー支持片13を一体
に形成し、このレバー支持片13の対向する両側片間に
貫通して支持したピン17にてキックばね18を支持
し、キックばね18の片端をレバー支持片13に、他端
をレバー16に夫々係止して、このキックばね18の付
勢力をレバー16に作用するようにしている。
【0018】このレバー16は取付片10及びレバー支
持片13に夫々穿設したレバー挿通孔14を貫通し、キ
ックばね18の他端をレバー16の一部に係止又は貫通
させ、このキックばね18の他端部が取付片10の裏面
とレバー支持片13の内面間の間隔のみ移動可能とし、
これによりレバー16のL字形に屈曲した操作片16a
を取っ手Hの内部Haに挿入した手指にて操作したと
き、キックばね18の付勢力に抗して取付片10の表面
に突出しているレバー16の先端を取付片10の表面か
ら没するようにして、レバー16の先端の取付片10の
表面上への突出量を定めるものとする。なお、この取付
片10には複数の取付孔15が穿設される。
【0019】係止具2は、図9に詳示するように、所要
の形状をし、複数の取付孔24を穿設した平板状の取付
片20の一部に、対向した一対のブラケット21,21
を突設し、このブラケット21,21にピン挿通孔2
2,22を夫々穿設するとともに、取付片20の一部、
例えば、ブラケット21,21間の取付片の一部を切り
起こして、ばね係止片23とするものである。
【0020】そして、係止具1の取付片10及び係止具
2の取付片20は、扉D1や家具本体Fの内面上に直接
取り付けるか、あるいは面一となるよう取付片10,2
0の板厚分のみ埋設して取り付ける。
【0021】係止具2に揺動自在に設ける可動片25
は、図10に詳示するように、本体片の両側に対向して
側片26,26を一体に形成し、この一方の側片26に
ばね係止片27を形成するとともに、本体片の先端にロ
ック片11のロック頭12との摺動を円滑に行えるよう
な半円形その他の形状の曲面を有するロック頭29を形
成し、このロック頭と反対側の側片26,26にピン挿
通孔28,28を穿設する。
【0022】なお、本体片とロック頭29との連設部外
面は、図6及び図10(1)に示すように、レバー16
の先端との係止が確実に行えるような形状、例えば、角
張った形状とする。
【0023】上述の如く構成する係止具2の各部材は、
図1に示すように組み立てられる。まず、係止具2の対
向するブラケット21,21間に可動片25の一端部を
挿入する。このブラケット21,21間の幅は、可動片
25の外幅より若干大となるようにして定められている
ので、容易に挿通できる。そして、ブラケット21のピ
ン挿通孔22と可動片25の側片26のピン挿通孔28
とを一致させ、両ピン挿通孔22,28内にピン2Pを
貫通し、ピン2Pの両端をかしめ等により抜け出ないよ
うにする。このピン2Pにはキックばね2Sを支持して
おき、キックばね2Sの端部をばね係止片23及びばね
係止片27に夫々係止し、このばね2Sの付勢力によ
り、可動片25のロック頭29を係止具1のロック頭1
2側へ押圧するように作用させて組み立てる。
【0024】係止具2に可動片25をキックばね2Sの
付勢力下にて揺動可能として組み立てた状態で、係止具
2を家具本体Fの内側面にビス止め等にて固定する。一
方、係止具1は、係止具1のロック片11が、扉D1を
閉じた状態のとき、係止具2の取付片20と可動片25
間に挿入され、ロック片11のロック頭12と可動片2
5のロック頭29とが互いに係合する位置の扉D1の内
面にビス止めされる。この場合、レバー16の操作片1
6aは、取っ手Hの内面とレバー16の没する長さの間
隔を有するようにして取り付けられる。
【0025】そして、図7(1)に示すように、扉D1
を閉じる場合、扉D1の内側に突設されている係止具1
のロック片11は、家具本体F側の係止具2の取付片2
0と可動片25間に挿入される。この時、ロック片11
のロック頭12は可動片25のロック頭29の外周面と
摺接して、可動片25をキックばね2Sの付勢力に抗し
て押し拡げる。なお、この押し拡げ量は、ロック頭1
2,29の最大径の合計となる位置(図7(1)参照)
までである。この位置よりさらに扉D1が閉まると、キ
ックばね2Sの付勢力にて可動片25は係止具1側に押
圧され、図7(2)の状態となる。この時、レバー16
の突出した先端は、押圧された可動片25のロック頭部
29の背面を係止する。これにより、レバー16を図7
(2)の矢印B方向に引いてレバー16の先端を没する
ようにしなければ、可動片25は、係止具2より離間す
る方向へは揺動することはない。これにより扉D1を閉
じるだけで自動的にロックされ、扉D1を開く方向に力
が作用しても、扉D1は妄りに開くことが防止される。
【0026】そして、扉D1を開く際には、取っ手Hの
内部Haに臨むように設けたレバー16の操作片16a
を取っ手Hを持つ手指にて同時に引き操作することによ
り、レバー16を摺動させ、レバー16の先端を係止具
1のベース10の表面より没するようにし、レバー16
の先端による係止具2の可動片25の規制を解除するこ
とにより可動片25を揺動可能な状態となる。この状態
で扉D1を引くと、扉D1を開くことができる。この場
合において、取っ手Hの内部Haに臨むように設けたレ
バー16の操作片16aは、取っ手を持つ手指の先によ
り自然に操作される位置に配設するようにする。
【0027】図11〜図12は、本発明の扉の開放防止
具の第4実施例を示す。この扉の開放防止具は、2枚の
扉D1,D2を観音開き式に配設し、蝶番を介して開閉
自在に設けた場合に適用したもので、扉D1の内側に設
ける係止具1と扉D2の内側に設ける係止具3とを有す
る。
【0028】係止具3は、図12に詳示するように、所
要の形状をし、複数の取付孔32を穿設した平板状のベ
ース30の一側面に角リング形の可動片34を摺動可能
にして嵌挿支持するための角筒状の本体筒31を一体に
突設する。そしてこの係止具3を家具本体Fの一方の扉
D2の内面にビス止めして取り付ける際、図11に示す
ように扉の内面上に直接当接してビス止めして取り付け
るか、あるいは面一となるようベース30の板厚分のみ
埋設して取り付けるものである。
【0029】可動片34は、本体筒31内に嵌挿可能な
外形、すなわち偏平な角リング形をしており、この長手
方向の基端側の奥側片38及び対向する両側片36,3
6は薄肉状とし、この奥側片38と対向する先端片37
の外側面39は、図12(2)に示すように平坦面と
し、内側面は後述のロック片12の表面と摺接可能とす
るため、半円形その他の丸味を帯びた形状35あるいは
テーパ面とし、この全長は本体筒31内に完全に挿入し
た場合でも先端片37が本体筒31より外部に突出して
おり、かつ内側面35と本体筒31の開口端面との間に
ロック片12が挿入できるようにして定めるものとす
る。
【0030】さらに、この角リング形をした可動片34
は、係止具3の本体筒31内に嵌挿する際、可動片34
の孔内にはスプリング受板41を挿入し、本体筒31に
係止する。したがって、本体筒31にはスプリング受板
41の可動片41a、41bを嵌合係止し、かつスプリ
ング40を挿入するための係止孔42を穿設する。そし
て、本体筒31内に挿入された可動片34内にスプリン
グ受板41を挿入し、図12(2)及び(5)に示すよ
うにして本体筒31に係止した後、係止孔42よりスプ
リング40を圧縮した状態で挿入し、このスプリング4
0の一端をスプリング受板41に、他端を可動片34の
奥側片38に夫々当接し、スプリング40の付勢力にて
可動片34を常に本体筒31より突出するよう作用させ
るものである。
【0031】係止具1は、第3実施例と同じ構造を有す
るため、その詳細説明を省略する。
【0032】上述の如く構成する係止具3は、図11に
示すように組み立てられる。まず、係止具3の本体筒3
1内に角リング形をした可動片34の基端部を挿入す
る。この可動片34の基端部の外形寸法は本体筒31の
内孔33の内幅より若干小となるようにして定められて
いるので、容易に挿通できる。そして、係止具3にスプ
リング受板41、スプリング40を組み込んで構成し、
これを扉D2の裏側にビス止め固定する。
【0033】係止具1は、扉D1,D2を閉じた状態で
このロック片11が可動片34内に挿入され、可動片3
4の内側面35と互いに係止可能位置の扉D1の内面に
ビス止め等にて固定する。この場合、レバー16の操作
片16aは取っ手Hの内面とはレバー16が没する長さ
の間隔を有するようにして取り付けられる。
【0034】そして、図11に示すように、一方の扉D
2に続いて他方の扉D1を閉じる場合、扉D1の内側に
突設されている係止具1のロック片11は、係止具3の
可動片34内に挿入される。この時、ロック片11のロ
ック頭12が可動片34の先端片37の内側面35の周
面と摺接して、図11(1)の状態から図11(2)の
状態へ移行し、角リング形の可動片34内へ挿入され
る。ロック片11のロック頭12が挿入されることによ
り、可動片34はスプリング40の弾発力に抗してスプ
リング40を押し縮めて本体筒31より突出する。この
可動片34の突出量は、ロック頭12と先端片37の最
大径の合計となる位置(図11(2)参照)までであ
る。この位置よりさらに扉D1が閉まると、スプリング
40にて可動片34は再び本体筒31内へ押し込められ
るようになり、図11(3)の状態となる。この時、レ
バー16の突出した先端は、可動片34の先端片37の
外側面39、すなわち、背面と当接し、レバー16の先
端にて可動片34は係止され係止具1,3はロックされ
る。これにより、レバー16を図11(3)の矢印C方
向に引いてレバー16の先端を係止具1のベース10か
ら没するようにしなければ、可動片34はロック片12
より離間する方向へは移動されない。これにより扉D1
を閉じるだけで自動的にロックされ、扉D1を開く方向
に力が作用しても、扉D1は妄りに開くことが防止され
る。
【0035】そして、扉D1を開く際には、取っ手Hの
内部Haに臨むように設けたレバー16の操作片16a
を取っ手Hを持つ手指にて同時に引き操作することによ
り、レバー16を摺動させ、レバー16の先端を係止具
1のベース10の表面より没するようにし、レバー16
の先端による係止具3の可動片34の規制を解除するこ
とにより可動片34を摺動可能な状態となる。この状態
で扉D1を引くと、扉D1を開くことができる。この場
合において、取っ手Hの内部Haに臨むように設けたレ
バー16の操作片16aは、取っ手を持つ手指の先によ
り自然に操作される位置に配設するようにする。
【0036】本発明の扉の開放防止具は、金属又はプラ
スチックにより作成することができ、また、その成形も
ダイキャストやプレス加工等の任意の成形方法を採用す
ることができる。
【0037】
【発明の効果】本第1及び第2発明の扉の開放防止具に
よれば、扉を閉じるだけで係止具が自動的に係合される
とともに、レバーを操作しない限り、係止具の係合状態
が保持されるため、地震等による大きな振動によって扉
が妄りに開くことを確実に防止できる。また、扉を開く
際には、取っ手の内部に臨むように設けられたレバーを
取っ手を持つ手指にて同時に操作することができ、扉の
開閉操作は従来の扉の開閉と同様に簡易に行うことがで
きる。また、レバーを、扉の裏面側から掘込式の取っ手
の内部の空洞に臨むように設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の扉の開放防止具の第1実施例を示す断
面図である。
【図2】本発明の扉の開放防止具の第1実施例の変形例
を示す断面図である。
【図3】本発明の扉の開放防止具の第2実施例を示す断
面図である。
【図4】本発明の扉の開放防止具の係止具の一例を示
し、(1)は平面図、(2)は正面図、(3)は底面
図、(4)は側面図である。
【図5】本発明の扉の開放防止具のレバーの一例を示
し、(1)は側面図、(2)は正面図である。
【図6】本発明の扉の開放防止具の第3実施例を示す断
面図である。
【図7】同動作説明図で、(1)は扉を閉じるときの状
態を、また(2)は閉じた状態を示す。
【図8】本発明の扉の開放防止具の係止具の一例を示
し、(1)は正面図、(2)は平面図、(3)は側面
図、(4)は底面図である。
【図9】本発明の扉の開放防止具の係止具の一例を示
し、(1)は平面図、(2)は正面図である。
【図10】本発明の扉の開放防止具の係止具の可動片の
一例を示し、(1)は正面縦断面図、(2)平面図、
(3)は側面図である。
【図11】本発明の扉の開放防止具の第4実施例を示す
断面図であり、(1)は扉が開いた状態を、(2)は係
止具が係合する直前の状態を、(3)は扉を閉じた状態
を示す。
【図12】本発明の扉の開放防止具の係止具の一例を示
し、(1)は正面図、(2)は正面縦断面図、(3)は
底面図、(4)は側面図、(5)はスプリング受板部の
断面図である。
【符号の説明】
1 係止具 16 レバー 2 係止具 25 可動片 3 係止具 34 可動片 6 係止具 7 可動片(ロックボルト) 8 係止具 9 レバー D1 扉 D2 扉 F 家具本体 H 取っ手
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI E05C 7/02 E05C 7/02 D (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05C 21/02 E05B 65/00 E05C 1/14 - 1/16 E05C 3/22 - 3/24 E05C 7/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉に設けられる一方の係止具と、この扉
    と対向する扉又は家具本体に設けられ、前記一方の係止
    具と係合する他方の係止具と、前記一方の係止具の可動
    片を両係止具の係合方向に付勢するばねと、可動片を操
    作し係合状態を解除するレバーとを備え、前記レバーを
    一方の係止具に揺動可能に取り付けて、該レバーの先端
    を可動片に係止するとともに、レバーの他端を扉の掘込
    式の取っ手の内部に臨むように突出させ、取っ手を持つ
    手指の先により操作される位置に配設したことを特徴と
    する扉の開放防止具。
  2. 【請求項2】 扉に設けられる一方の係止具と、この扉
    と対向する扉又は家具本体に設けられ、前記一方の係止
    具と係合する他方の係止具と、前記他方の係止具の可動
    片を両係止具の係合方向に付勢するばねと、可動片の動
    きを規制して係止具の係合状態を維持するレバーとを備
    え、前記レバーを一方の係止具に出没可能に取り付け
    て、該レバーの先端を可動片に係止するとともに、レバ
    ーの他端を扉の掘込式の取っ手の内部に臨むように突出
    させ、取っ手を持つ手指の先により操作される位置に配
    設したことを特徴とする扉の開放防止具。
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