JP3251612B2 - 蒸気インジェクタ - Google Patents

蒸気インジェクタ

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JP3251612B2 JP23934691A JP23934691A JP3251612B2 JP 3251612 B2 JP3251612 B2 JP 3251612B2 JP 23934691 A JP23934691 A JP 23934691A JP 23934691 A JP23934691 A JP 23934691A JP 3251612 B2 JP3251612 B2 JP 3251612B2
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勝己 山田
直 奈良林
安田  真
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はボイラ給水などに用
いる高圧水噴出用の蒸気インジェクタに係り、特に軽水
炉などの注水装置に好適な蒸気インジェクタに関する。
【0002】
【従来の技術】蒸気インジェクタは蒸気機関車その他の
ボイラ吸水用として使用されており、例えば図および
に示す構成の第1および第2の従来例が知られてい
る。すなわち、図に示した第1の例の蒸気インジェク
タは蒸気取入口1を有するケーシング2にニードル弁3
付きの蒸気噴出ノズル4を設け、この蒸気噴出ノズル4
に水吸込口5を隣接している。
【0003】この蒸気噴出ノズル4の下流側に蒸気・水
混合ノズル6および昇圧用デフューザ7を配設し、逆止
弁8を介して吐出口9に連通している。蒸気・水混合ノ
ズル6のスロート部10にはオーバーフロー排水管11
に連通するオーバーフロー排水孔12が開口している。
【0004】そして、例えばニードル弁3ハンドル1
3により蒸気噴出ノズル4から引抜き、蒸気取入口1か
ら供給された蒸気が蒸気噴出ノズル4から噴出すると、
水吸込口5の圧力は蒸気の凝縮により負圧となって大気
圧以下となり、タンクなどから水を吸い上げる。水吸込
口5から吸い込まれる低温水により蒸気が凝縮されつつ
蒸気・水混合ノズル6へ流入し、スロート部10で高速
水流となる。
【0005】すなわち、蒸気の持つエンタルピが飽和水
のエンタルピよりも蒸発潜熱分だけ高いことから、この
蒸発潜熱が運動エネルギーに変換し、高速水流を形成す
る。この高速水流が昇圧用デフューザ7内を流通する際
には、理想的にはベルヌイの定理により、次式で示す圧
力Δpだけ昇圧する。 Δp=1/2・ρW ・Ut 2 (ρW :水の密度、Ut :スロートを通過する高速水流
の流速) これにより、蒸気インジェクタでは蒸気の供給圧力より
も高い吐出圧力を得ることができる。昇圧用デフューザ
7の出口側の圧力が十分高くなると、逆止弁8が自動的
に開いて吐出口9から加圧水が噴出する。
【0006】図に示した第2の従来例の蒸気インジェ
クタは概略的には図に示した第1の従来例の蒸気ノズ
ルと略同様の構成であるが、ニードル弁3を備えてない
点が異なる。すなわち、蒸気噴出ノズル4は次第に拡径
するデフューザ形状に構成されており、蒸気流の超音速
が得られるようになっている。また、蒸気・水ノズル6
の次に第2ノズル14を設けて、オーバーフロー排水口
12をスロート10の上流側に形成している。この蒸気
インジェクタによると図に示した蒸気インジェクタの
約6倍以上の吐出圧を得ることが可能とされている。
【0007】以上のことから、スチームインジェクタは
蒸気と低温水を混合して蒸気の凝縮によって開放される
蒸発潜熱を運動エネルギーに変換し、さらに圧力エネル
ギーに変換して高圧水を得るものである。従って、スチ
ームインジェクタが作動するためには、蒸気が凝縮する
程度に供給する水の温度が十分低いことが必要である。
通常は蒸気の飽和温度よりも約70℃以上低い水温とす
る。例えば、大気圧下で作動させる場合、蒸気の飽和温
度は100℃であるので、水温は30℃以下とする必要
がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上に述べた蒸気インジ
ェクタの構成および原理から明らかなように蒸気と水と
が接触する時点において蒸気と水との温度差が大きい方
が望ましい。しかしながら、従来の構造では、蒸気噴出
ノズルの壁を介して蒸気から水への熱の移動があるた
め、水の温度は供給時よりも高くなり、温度差は小さく
なってしまう。また、蒸気噴出ノズル内の蒸気は熱が
逃げることにより、一部が凝縮してしまい体積が小さく
なることから流速が低下する。これらにより蒸気インジ
ェクタの効率が低下するだけでなく、場合によっては作
動を停止してしまう課題がある。
【0009】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、蒸気から水への熱の移動を極力少なくして効
率が高くかつ信頼性の高い蒸気インジェクタを提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】発明は、蒸気取入口を
有するケーシングにニードル弁を有する蒸気噴出ノズル
を設け、この蒸気噴出ノズルに水吸込口を隣接し、この
吸込口と前記蒸気噴出ノズルの下流側に蒸気・水混合ノ
ズルおよび昇圧用デフューザを配設した高圧水噴出用蒸
気インジェクタにおいて、前記蒸気噴出ノズルを断熱
造に形成してなることを特徴とする。
【0011】発明においては、蒸気噴出ノズルの壁を
断熱構造にすることにより壁を介しての熱移動が抑えら
れる。よって、蒸気から水への熱の移動を防止し、蒸気
の凝縮および水の昇温を防止する。また、蒸気の流速お
よび水温を保持し効率を高めることができる。さらに、
蒸気と水との混合時の温度差を大きくできるため、作動
が安定する。
【0012】
【発明の実施の形態】図1および図2を参照しながら本
発明に係る蒸気インジェクタの第1の実施の形態を説明
する。なお、図2は図1の要部を拡大して示している。
図1および図2に示すように、蒸気取入口1を有するケ
ーシング2にニードル弁3付きの蒸気噴出ノズル4を設
けている。この蒸気噴出ノズル4に水吸込口5を隣接
し、その下流側に蒸気・水混合ノズル6および昇圧用デ
フューザ7を介して吐出口8を設けている。蒸気・水混
合ノズル6のスロート部10にはオーバーフロー排水孔
12が開口している。蒸気噴出ノズル4の壁は中空部1
5を有している。
【0013】しかして、蒸気取入口1からケーシング
内に蒸気を供給するとともに、ニードル弁3をハンドル
13により蒸気噴出ノズル4から引抜くと、蒸気噴出ノ
ズル4から蒸気が噴出し、水吸込口5から吸い込まれる
低温水により蒸気が凝縮されつつ蒸気・水混合ノズル6
へ流入し、スロート部10で高速水流となる。
【0014】上記第1の実施の形態において、蒸気噴出
ノズル4の壁に中空部15を形成して断熱構造としたこ
とにより蒸気噴出ノズル4内を流れる蒸気と水吸込口5
から吸い込まれた水との間にノズルの壁を介した熱の
移動はなくなるため、蒸気・水混合ノズル6内で混合す
る蒸気と水との温度差を大きく保つことができる。
【0015】第1の実施の形態によれば、蒸気から水へ
の熱の移動がなくなるため、蒸気噴出ノズル4内での蒸
気凝縮がなくなり、蒸気の流速を保つことができる。逆
に言えば余分な蒸気の供給が不要となる。また、供給水
の混合前の昇温が防げるため、混合時の温度差を保つこ
とができる。従って、水温を余分に低くする必要がなく
なる。さらに、これらのことから蒸気・水混合ノズル6
内での蒸気の確実な凝縮が保証されるため、スチームイ
ンジェクタの安定な運転が期待できる。
【0016】次に本発明の第2および第3の実施の形態
を図3および図4により説明する。なお、図3および図
4は図2と同一部分には同一符号を付しており、他の部
分は図1と同様なので省略し、要部のみ示している。
【0017】第2の実施の形態では図3に示したように
蒸気噴出ノズル4の外面に断熱構造 として閉空間部材1
6を設けている。また、第3の実施の形態では図4に示
したように、蒸気噴出ノズル4の内面に断熱構造として
閉空間部材17を設けている。なお、図3および図4の
実施に示した第2の実施の形態および第3の実施の形態
を合体して蒸気噴出ノズル4の両面に閉空間部材16、
17を設けてもよい。この閉空間部材16、17によっ
て完全に密閉した構造とすることが望ましいが、わずか
な隙間があっても効果はある。
【0018】このような第2および第3の実施の形態
よれば、完全な密閉状態の場合には前記第1の実施の形
と同様な作用効果がある。また、隙間のある閉空間の
場合でも、その閉空間に停滞した水が溜まる(図4の場
合でも蒸気が凝縮して水になる)ため熱伝導は金属の場
合よりも小さくなる。
【0019】なお、蒸気噴出ノズル4の構成を、従来と
同様の構造に形成して、蒸気噴出ノズル4の材質をセラ
ミックスとすることもできる。セラミックスは金属と比
較して熱伝導率が著しく小さいため、熱の移動遮断また
は制限することができ、壁での断熱効果を奏することに
なる。
【0020】従って、蒸気噴出ノズル4内での凝縮およ
び水の混合以前の昇温を防ぐことができ、混合時の温度
差を大きくでき、高効率・高信頼度のスチームインジェ
クタを提供することができる。
【0021】
【発明の効果】発明によれば、蒸気噴出ノズルの壁を
介しての蒸気からの水への熱の移動を著しく低減できる
ため、この熱の移動が避けられない従来の蒸気エジェク
タよりも少ない蒸気量、高い水温で、同等かそれ以上の
吐出圧を得ることができる。また、蒸気量および水温が
著しい場合、実際の蒸気・水混合部での温度差を大きく
とれるため、作動が安定する。
【0022】以上、本発明を採用した蒸気インジェクタ
は原子力発電プラントの注水系、再循環ポンプへの適用
を始めとして、高度の信頼性が要求される産業用プラン
トに好適するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る蒸気インジェクタの第1の実施
形態を示す縦断面図。
【図2】図1における要部を拡大して示す縦断面図。
【図3】本発明に係る蒸気インジェクタの第2の実施
形態の要部を示す縦断面図。
【図4】本発明に係る蒸気インジェクタの第3の実施
形態の要部を示す縦断面図。
【図5】従来の蒸気インジェクタの第1の例を示す縦断
面図。
【図6】従来の蒸気インジェクタの第2の例を示す縦断
面図。
【符号の説明】
1…蒸気取入口、2…ケーシング、3…ニードル弁、4
…蒸気噴出ノズル、5…水吸込口、6…蒸気・水混合ノ
ズル、7…昇圧用デフューザ、8…逆止弁、9…吐出
口、10…スロート部、11…オーバーフロー排水管、
12…オーバーフロー排水孔、13…ハンドル、14…
第2ノズル、15…中空部、16…外側閉空間部材、1
7…内側閉空間部材。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−196000(JP,A) 特開 平2−95798(JP,A) 特開 昭63−94100(JP,A) 特開 平4−86400(JP,A) 特開 平4−42000(JP,A) 特開 平3−233199(JP,A) 特開 昭59−39998(JP,A) 実開 昭51−17874(JP,U) 実開 昭62−158200(JP,U) 実開 昭56−154599(JP,U) 実開 平3−17195(JP,U) 実開 平4−52600(JP,U) 実開 昭57−204499(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04F 5/24 F04F 5/46

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸気取入口を有するケーシングにニード
    ル弁を有する蒸気噴出ノズルを設け、この蒸気噴出ノズ
    ルに水吸込口を隣接し、この吸込口と前記蒸気噴出ノズ
    ルの下流側に蒸気・水混合ノズルおよび昇圧用デフュー
    ザを配設した高圧水噴出用蒸気インジェクタにおいて、
    前記蒸気噴出ノズルを断熱構造に形成してなることを特
    徴とする蒸気インジェクタ。
JP23934691A 1991-09-13 1991-09-19 蒸気インジェクタ Expired - Fee Related JP3251612B2 (ja)

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