JP3250873B2 - トンネルボーリングマシン - Google Patents

トンネルボーリングマシン

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JP3250873B2
JP3250873B2 JP15923193A JP15923193A JP3250873B2 JP 3250873 B2 JP3250873 B2 JP 3250873B2 JP 15923193 A JP15923193 A JP 15923193A JP 15923193 A JP15923193 A JP 15923193A JP 3250873 B2 JP3250873 B2 JP 3250873B2
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cutter head
boring machine
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tunnel
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荘太 高津
佳之 芳賀
裕二 中井
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株式会社間組
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトンネルボーリングマシ
ン、詳細には一部分が分離可能かつスライド可能なカッ
ターヘッドを有するトンネルボーリングマシンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、トンネルボーリングマシンはカ
ッターヘッドを回転させながらそのカッター面の掘削カ
ッターによりトンネルを掘削するが、その途中において
掘削地盤の前方探査を行い、前方掘削地盤が軟弱な場合
には、フォアパイルやグラウト等の先受け工や地山改良
等の前処理作業を行うことがある。
【0003】この前処理作業を行うには、掘削機を切羽
面から大きく後退してから、切羽前面に出て手掘りや発
破によって横坑や上部坑をボーリング掘削する場合と、
図3に示すように、カッターヘッド73の後方より斜め
前方にボーリング削孔71を行ってから地盤70に薬液
72を圧入するなどの地盤改良等を行う場合とがあっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の切羽前面での作業は安全性に欠陥があり、作業能率
に影響を及ぼして工期や経済性においても問題があっ
た。また、トンネルボーリングマシンは、斜め前方を削
孔し、そのボーリング孔内に前方地盤探査用の発信器を
設置したり、地盤改良のための薬液を注入するので、実
際に掘削する地山から位置がずれて、信頼性の高い地盤
探査結果を得難く、また無駄な範囲にまで薬液を注入す
るため、作業能率の低下によって工期に影響を与えると
いう課題があった。
【0005】本発明は、上記課題を解決せんとしたもの
であり、その目的とするところは掘削の作業効率を良好
にし、さらに掘進を予定するトンネル路線内の掘進先方
地盤に正確にボーリング坑を削孔して、先方地盤探査ま
たは地盤改良等の掘削前処理を正確に効率良く行うこと
が可能なトンネルボーリングマシンを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的に鑑
みてなされたものであり、その要旨は、装置本体と、こ
の装置本体に回転可能に支持され、掘進方向前面にカッ
ター面を有するカッターヘッドを備えたトンネルボーリ
ングマシンにおいて、坑壁との間に隙間が形成されるよ
うに外周の一部分が掘進前方分離可動するカッターヘ
ッドと、前記カッターヘッドの分離可動部をスライドさ
せるためのシリンダー部材とを備え、前記シリンダー部
材の伸長により前記カッターヘッド分離可動部を掘進前
方へスライドさせ、前記カッターヘッド分離可動部端と
坑壁間に隙間を設けることを可能にしたトンネルボーリ
ングマシンにある。
【0007】
【作用】本発明のトンネルボーリングマシンでは、カッ
ターヘッド分離部に備えたシリンダー部材を伸長し、こ
のカッターヘッド分離部を掘進前方の内側に向かって斜
めにスライドするだけで、カッターヘッド端部と坑壁間
に隙間を設け、この隙間から掘進を予定するトンネル路
線内の地盤にボーリング孔を掘進先方に削孔することに
より、該ボーリング坑を地盤改良、先受け工、または地
盤探査等の前処理作業に用いるようにしたトンネル掘削
における地盤改良など前処理作業を行う。
【0008】
【実施例】本発明にかかるトンネルボーリングマシンを
添付図面に基づいて説明する。
【0009】図1は、本発明のトンネルボーリングマシ
ンをトンネル掘削坑内に設置した側面図である。このト
ンネルボーリングマシンは、掘進方向の前方に位置する
カッターヘッド10と、このカッターヘッド10を支持
する装置本体としてのメインビーム20と、掘進反力を
取るためのグリッパー部30とで主要部が構成される。
【0010】従来、カッターヘッド10は、掘進方向の
前面に円形のカッター面11を有し、カッター面11に
は、多数の掘削カッター12を配しており、電動モータ
ー14によってカッターヘッド10を回転駆動して切羽
2を掘削するものである。
【0011】本発明のカッターヘッド10は、以上の従
来構成に加えて、カッターヘッド固定部13と、カッタ
ーヘッド分離可動部15とに分割可能であり、これらは
カッターヘッドサポート19に固定されている。この2
つの部分13,15は、リンク16を介するピン17
a,17bと着脱可能なボルト(図示せず)によって、
掘進前方の内側に向かう斜めの接合面18で相互に一体
に連結されている。
【0012】メインビーム20は、後方部にメインビー
ム20に対して摺動自在に嵌合するグリッパー部30を
配しており、さらにグリッパー部30の後方には、グリ
ッパー部30の固定を解除した際に、メインビーム20
を下方から支持するためのリヤサポート24を配設して
おり、このリヤサポート24は、シリンダー構造によっ
て伸縮可能な構造となっている。
【0013】グリッパー部30は、メインビーム20か
ら水平方向両側に伸縮自在に突出するグリッパーシリン
ダー31を備え、その先端部には、坑壁1に沿って円弧
状に湾曲したグリッパーシュー32を配している。掘削
反力をとる場合には、前記グリッパーシリンダー31を
伸長させ、坑壁1をグリッパーシュー32で押圧するこ
とにより、グリッパー部30をこの位置に固定する。ま
た、スラストシリンダー25の基端部をグリッパー部3
0に固定し、先端部をマシーン本体としてのメインフレ
ーム20側に固定しており、掘削時には、スラストシリ
ンダー25を伸長させることにより、前述のように固定
したグリッパー部30に反力をとり、メインフレーム2
0と一体的にカッタードラム10を前進させるものであ
る。
【0014】このようにして掘削を続け、所定のスパン
を掘進した時点で掘削を一時停止する。この際、後端部
のリヤサポート24を伸長させ、メインビーム20を支
持可能な状態とする。次いで、グリッパーシリンダー3
1を収縮させ、グリッパー部30の固定を解除する。こ
のとき、メインビーム20は、リヤサポート24により
支持される。次いで、スラストシリンダー25を収縮さ
せ、グリッパー部30を前述した初期位置まで移動し、
次の掘削に備える。このような工程を繰り返して、トン
ネルを順次掘削していくものである。
【0015】また、トンネルボーリングマシーンには、
カッターヘッド10の下部にカッタードラムサポート2
6を配し、メインビーム20の上部にルーフサポート2
1を配設しており、これらによっても上下に支持されな
がら掘進するものである。
【0016】次に、上記のトンネルボーリングマシーン
を用いた前処理作業、例えばこれから掘削しようとする
地盤の改良方法について説明する。
【0017】前処理作業を行う際には、掘削を一時停止
して、カッターヘッド10を所定の位置まで後退させ
る。次に、カッターヘッド固定部13とカッターヘッド
分離可動部15とを固定しているボルトを外し、ルーフ
サポート21に配されたシリンダー23を伸長する。こ
れにより、リンク16がかえり、カッターヘッド分離可
動部15が、接合面18上を掘進前方の内側に向かって
斜めにスライドし、カッターヘッド分離可動部15の上
端と坑壁1との間に隙間hを空ける。
【0018】ついで、トンネルボーリングマシーンのメ
インフレーム20上に固定した台座41に、シリンダー
42と44を介して取り付けたボーリング機械43を駆
動し、隙間hを通して切羽上面の所要箇所にボーリング
孔40を穿設する。シリンダー42と44はボーリング
機械43の上下動及び傾斜動の調節を行なう。
【0019】こうしておいて、同じボーリング機械43
の先部のノズル周囲からセメントミルクや急結剤などの
薬液を注入する。この薬液注入は、図1のようにボーリ
ング機械を兼用するが、別途注入装置を用いてもよい。
【0020】このようにして、地盤改良した後にトンネ
ルボーリングマシーンの掘削を再開することにより、地
下水の噴出や地盤のトンネル内への崩壊を防ぐ。
【0021】本発明で前処理作業としての地盤改良の他
に、地盤改良の準備工法による前記ボーリング孔40内
に地盤探査用の超音波発信器や受信器を装着して掘進方
向の地盤を掘進に先だって予め調査することもできる。
【0022】
【発明の効果】本発明のトンネルボーリングマシンは、
カッターヘッドの外周の一部分にシリンダー部材を備え
た分離部を有し、このシリンダー部材を伸長するだけで
カッターヘッド分離部を掘進方向へスライドさせ、カッ
ターヘッド分離部と坑壁間に隙間を設けることができる
ように構成したので、この隙間を坑道内の上方位置、す
なわち天場に配置してここから先方地盤の探査及び地盤
改良等の掘削前処理を行えば、切羽天場からの地山崩壊
防止のための地盤改良作業を効率良く、しかも確実に行
なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトンネルボーリングマシンの側面図で
ある。
【図2】本発明のトンネルボーリングマシンで穿設した
ボーリング孔より薬液を注入する状態を示す側面図であ
る。
【図3】従来例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 坑壁 2 切羽 10 カッターヘッド 20 メインビーム 30 グリッパー部 40 ボーリング孔 43 ボーリング機 h カッターヘッドと坑壁間の隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭49−14933(JP,U) 特公 昭54−29021(JP,B2) 実公 昭55−36631(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 9/10 E21D 9/04 E21D 9/06 301 E21D 9/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体と、この装置本体に回転可能に
    支持され、掘進方向前面にカッター面を有するカッター
    ヘッドを備えたトンネルボーリングマシンにおいて、
    壁との間に隙間が形成されるように外周の一部分が掘進
    前方分離可動するカッターヘッドと、前記カッターヘ
    ッドの分離可動部をスライドさせるためのシリンダー部
    材とを備え、前記シリンダー部材の伸長により前記カッ
    ターヘッド分離可動部を掘進前方へスライドさせ、前記
    カッターヘッド分離可動部端と坑壁間に隙間を設けるこ
    とを可能にしたトンネルボーリングマシン。
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JP2002364284A (ja) * 2001-06-07 2002-12-18 Nishimatsu Constr Co Ltd 掘削機および掘削方法
JP6685214B2 (ja) * 2016-09-29 2020-04-22 鹿島建設株式会社 トンネル掘削方法及びトンネル掘削機
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