JP3250752B2 - ローラコンベア用ベアリング - Google Patents
ローラコンベア用ベアリングInfo
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Description
端部の内周面に嵌着される小型のローラベアリングに関
するものである。
するときなどに使用される小型のローラコンベア用ベア
リングAの縦断面図であり、合成樹脂製の内輪1及び外
輪2とによりベアリングケース3が形成され、ベアリン
グケース3内に転動体4が回転可能に収容される。外輪
2は外側外輪5と内側外輪6とにより構成され、外側外
輪5は筒状の周壁7の内周面の一端(図5において左
端)に内側に突出する環状壁8が設けられ、他端に嵌合
内周面9が設けられ、嵌合内周面9に環状溝10が設け
られる。
嵌合周壁11の一側(図5において右側)に環状の垂直
壁12が設けられ、嵌合周壁11の外周面には環状突起
13が設けられ、内側外輪6の嵌合周壁11を嵌合内周
面9に嵌入したときに、環状突起13が環状溝10に係
入し、内側外輪6が外側外輪5に嵌着されて一体的な外
輪2となり、外輪2の内部に形成された収容室に、複数
個の転動体4を回転可能に支承するリテーナ14とシー
ル部材15が収容される。
となる右端部に突出するストッパ用突起16が周設され
る。筒状のローラRの両端部には、内側に巻き込み加工
された係合部17が設けられ、それぞれの係合部17に
ローラコンベア用ベアリングAが挿入され、その挿入深
さはストッパ用突起16によって規制される。
5ではその一方のみを示す)に貫設される固定軸Sに内
輪1が嵌着される。内輪1の外周面の左端部には、外方
に突出する鍔部18が周設され、この鍔部18は環状壁
8と転動体4との間に挿入され、筒状のローラRと共に
回転する外輪2に発生するスラスト荷重を受ける。ロー
ラコンベア用ベアリングのなかには、この内輪1を省略
して転動体4を直接に固定軸Sに回動可能に嵌着する型
式のものもある。
径寸法D1 が26mm、肉厚寸法tが1.2mm 程度の薄肉の
パイプ材より、プレス加工により係合部17を形成する
が、外径寸法D1 には0〜0.1 mmの製作公差があ
り、係合部17の内径寸法D2 は、加工上のばらつきと
外径寸法D1 の製作公差とを考慮にいれて、0.4〜0.5
mmの公差が必要である(図4参照)。
ーラコンベア用ベアリングAの外輪2との嵌合度には、
可なりの巾のばらつきを生じる。嵌合が緩い場合には、
筒状のローラRとローラコンベア用ベアリングAとの間
にスリップを生じる虞があるので、嵌合をきつくして無
理に圧入する傾向があり、圧入嵌合された筒状のローラ
R及び外輪2に大きな歪みを生じる。
して、この大きな歪みに局部的な歪みが追加される。こ
のために、外輪2の周壁7が圧縮変形されて転動体4の
回転が不円滑になる問題や、ローラRの外周面が歪みに
より回転振れを生じるなどの問題があった。本発明はか
かる課題を解決することを目的としており、係合部17
の内径の製作寸法誤差や形状誤差を吸収して最適な嵌合
状態を保持することができるローラコンベア用ベアリン
グを提供するものである。
に、本発明のローラコンベア用ベアリングは、外周面が
筒状のコンベア用ローラの端部に嵌着され、内部にロー
ラ収容室が形成される合成樹脂材より成る外輪と、上記
ローラ収容室の内部に回転可能に収容され軸の周囲を転
動する複数の転動体とを備えたローラコンベア用ベアリ
ングにおいて、上記外輪は、内端側に小径部を設け、該
小径部から挿入案内テーパ部を経由して外周に先端が鋭
角をなす断面形状が山形形状の突起を軸方向に複数平行
に有する円柱面状の外周面を連設するとともに該外周面
の外端には上記係合部に対する挿入深さを規制するスト
ッパ用突起が連設して形成され、上記係合部を嵌合する
嵌入時に上記突起は係合部に対する磨耗により削りとら
れて係合部の内面形状及び寸法の略一致する嵌合面が設
定されることを特徴とするという手段を採用した。
リングを嵌入するとき、外輪の外周面に設けられた先端
が鋭角をなす断面形状が山形形状の複数の突起が係合部
の内面に当たり、鋭角な山形形状に形成された突起の先
端が係合部に対する圧入・嵌合に伴う磨耗により削りと
られる。従って、各突起の削りとられた面相互をつない
だ断面における曲面が外輪の嵌合面のアウトラインとな
り、このアウトラインの形状並びに寸法は係合部の内面
形状及び寸法とほぼ一致するので、嵌合後の筒状のロー
ラ及びローラコンベア用ベアリングには殆ど歪み変形は
なく、ほぼ一定した嵌合圧力を保持した嵌合状態に保持
される。
する。なお、従来例と同一の部品には同一符号を付し、
従来と異なる技術内容のみについて説明する。図1は本
発明の第1実施例を示すローラコンベ用ベアリングA1
の縦断面図であり、図2は図1のX矢視図である。外側
外輪5は合成樹脂材から成り、外側外輪5の外周面の形
状は、内端となる図1において左端の小径部20から挿
入案内テーパ部21を経由して円柱面状の外周面5aが
連設され、この外周面5aは外端となる図1において右
端のストッパ用突起16に連設される。
向に平行な突起22が外周面の円周方向に多数配列して
突設される。突起22の断面形状は、先端が鋭角に形成
された山形形状に形成され、この突起22は、外側外輪
5が型成形されるときに同時に形成される。その他の技
術的事項,及び内輪1を省略した型式のコンベア用ベア
リングもあることは、従来例と同様である。
例の作用を説明する。筒状のローラRの係合部17にロ
ーラコンア用ベアリングA1 を嵌入すると、外側外輪5
の外周面5aに設けられた複数の突起22が係合部17
の内面に当たる。突起22は、先端が鋭角の山形形状に
形成されているので(図2参照)、係合部17に当たる
部分が嵌入時の磨耗により削りとられ、台形状になる。
た各突起22の先端面をつないだ断面方向の曲面が、外
側外輪5の嵌合面のアウトラインとなり、このアウトラ
インの形状並びに寸法は係合部17の内面形状及び寸法
とほぼ一致するので、圧入嵌合された筒状のローラRに
もローラコンベア用ベアリングA1 にも無理な変形は生
じない。そして、係合部17が圧入・嵌合されることに
より台形状に修正された多数の突起22の先端面が係合
部17の内面にほぼ一定した嵌合圧力で接触し、係合部
17を保持する。
な変形が生じないので、転動体4は外輪2及び内輪1の
圧縮圧を受けることなく円滑に固定軸Sの周囲を転動す
る。又、筒状のローラRにも無理な変形が生じないの
で、回転時に振れを生じることはない。
コンベア用ベアリングA2 の縦断面図であり、外側外輪
5の外周面5aの外端側の約右半分にストッパ用突起1
6に向かって小径となるテーパ形状部5bが形成され、
端部に係合部17が形成された筒状のローラRに代え
て、端部に向かって小径となるテーパ形状の係合部23
が形成された筒状のローラR′が使用される。このテー
パ形状の係合部23は、ローラコンベア用ベアリングA
2 を嵌入した後に絞り加工により形成される。その他の
技術的事項に関しては第1実施例と同様である。
A2 は、テーパ形状の係合部23が未加工のローラR′
の端部に嵌入する段階では、外周面上の突起22の先端
のみが磨耗により削りとられ、テーパ形状部5b上の突
起22は殆ど削りとられない。次に、テーパ形状の係合
部23を形成するときに、テーパ形状に変形する係合部
23の圧力を受けたテーパ形状部5b上の突起22の先
端が微細な破片となって脱落し、各突起22の先端面の
形状,寸法がテーパ形状の係合部23と一致する。
ベア用ベアリングA2 に無理な変形が生じないことはこ
とは第1実施例と同様である。この第2実施例では、テ
ーパ形状の係合部23にスラスト荷重がかかった場合に
は、テーパ形状の係合部23が突起22とストッパ用突
起16によって挟持される。ローラコンベア上に載置さ
れ搬送される被搬送物は軽量であり、ローラR′の重量
も軽いので、ローラコンベア運転中に突起22が荷重を
受けてつぶれることはない。
で、ローラコンベア用ベアリングの外周面に先端鋭角な
断面形状が山形形状をなす複数の突起の先端が、嵌合す
る筒状のローラの係合部の形状,寸法に合致するように
磨耗により削りとられて嵌合面のアウトラインが変形
し、ローラの係合部の寸法誤差や形状誤差を吸収するの
で、筒状のローラやローラコンベア用ベアリングに過大
な変形を生じるのを防止することができる。従って、転
動体は円滑に回転し、筒状のローラには振れを生じる問
題は発生しなくなった。
が筒状のローラーに嵌入された状態を示す縦断面図であ
る。
X矢視図である。
ングA2 の縦断面図である。
る。
図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 外周面が筒状のコンベア用ローラの端部
に嵌着され、内部にローラ収容室が形成される合成樹脂
材より成る外輪と、上記ローラ収容室の内部に回転可能
に収容され軸の周囲を転動する複数の転動体とを備えた
ローラコンベア用ベアリングにおいて、上記外輪は、内端側に小径部を設け、該小径部から挿入
案内テーパ部を経由して外周に先端が鋭角をなす断面形
状が山形形状の突起を軸方向に複数平行に有する円柱面
状の外周面を連設するとともに該外周面の外端には上記
係合部に対する挿入深さを規制するストッパ用突起が連
設して形成され、上記係合部を嵌合する嵌入時に上記突
起は係合部に対する磨耗により削り取られて係合部の内
面形状及び寸法の略一致する嵌合面が設定される ことを
特徴とするローラコンベア用ベアリング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30862092A JP3250752B2 (ja) | 1992-11-18 | 1992-11-18 | ローラコンベア用ベアリング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30862092A JP3250752B2 (ja) | 1992-11-18 | 1992-11-18 | ローラコンベア用ベアリング |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06159352A JPH06159352A (ja) | 1994-06-07 |
JP3250752B2 true JP3250752B2 (ja) | 2002-01-28 |
Family
ID=17983245
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30862092A Expired - Fee Related JP3250752B2 (ja) | 1992-11-18 | 1992-11-18 | ローラコンベア用ベアリング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3250752B2 (ja) |
-
1992
- 1992-11-18 JP JP30862092A patent/JP3250752B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06159352A (ja) | 1994-06-07 |
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