JP3250353B2 - スクロール圧縮機 - Google Patents
スクロール圧縮機Info
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C29/00—Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
- F04C29/02—Lubrication; Lubricant separation
- F04C29/026—Lubricant separation
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
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- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、業務用および家庭用の
空調機等に使用されるスクロール圧縮機に関するもので
ある。
空調機等に使用されるスクロール圧縮機に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】図２に、従来の低圧式のスクロール圧縮
機の縦断面図を示す。
機の縦断面図を示す。
【０００３】密閉容器１の内部には、固定スクロール２
ａに対して旋回運動する可動スクロール２ｂを噛み合わ
せた圧縮機構２と、可動スクロール２ｂを支えるスラス
ト軸受３、スラスト軸受３を支承する軸受部品４を上部
に設けている。そして、可動スクロール２ｂの軸２ｃ
を、クランク軸５の端部５ａに設けられた穴部５ｂの偏
心軸受６に挿入して可動スクロール２ｂをクランク軸５
により旋回運動させる。クランク軸５には電動機７の回
転子７ａが取り付けられており、密閉容器１に焼きばめ
固定された固定子７ｂとともに軸受部品４の下部に配設
されている。クランク軸５は軸受部品４の主軸受８ａと
副軸受８ｂとで支えられている。
ａに対して旋回運動する可動スクロール２ｂを噛み合わ
せた圧縮機構２と、可動スクロール２ｂを支えるスラス
ト軸受３、スラスト軸受３を支承する軸受部品４を上部
に設けている。そして、可動スクロール２ｂの軸２ｃ
を、クランク軸５の端部５ａに設けられた穴部５ｂの偏
心軸受６に挿入して可動スクロール２ｂをクランク軸５
により旋回運動させる。クランク軸５には電動機７の回
転子７ａが取り付けられており、密閉容器１に焼きばめ
固定された固定子７ｂとともに軸受部品４の下部に配設
されている。クランク軸５は軸受部品４の主軸受８ａと
副軸受８ｂとで支えられている。
【０００４】密閉容器１の下方底部には、潤滑油９を貯
留する油だめ１０が設けられ、油だめ１０には吸入側の
ガス圧力が作用する構成となっている。前記軸受部品４
には主軸受８ａ、副軸受８ｂ、偏心軸受６、スラスト軸
受３などを潤滑、冷却した潤滑油９が排出する油排出孔
１２が設けられている。
留する油だめ１０が設けられ、油だめ１０には吸入側の
ガス圧力が作用する構成となっている。前記軸受部品４
には主軸受８ａ、副軸受８ｂ、偏心軸受６、スラスト軸
受３などを潤滑、冷却した潤滑油９が排出する油排出孔
１２が設けられている。
【０００５】クランク軸５には潤滑油９を各軸受部、す
なわち主軸受８ａ、副軸受８ｂ、偏心軸受６、スラスト
軸３受へ供給する偏心した貫通孔１３を設け、かつクラ
ンク軸５の下端には油ガイド１４を圧入または、焼きば
め固定して取り付け、潤滑油９を吸い上げるようにして
いる。
なわち主軸受８ａ、副軸受８ｂ、偏心軸受６、スラスト
軸３受へ供給する偏心した貫通孔１３を設け、かつクラ
ンク軸５の下端には油ガイド１４を圧入または、焼きば
め固定して取り付け、潤滑油９を吸い上げるようにして
いる。
【０００６】１５は密閉容器１の一部である上シェル１
ａと固定スクロール２ａとの間に設けられた吐出チャン
バであり、圧縮機構２で圧縮されたガスを一時的に溜め
て吐出マフラの役目をする。１６は密閉容器１の外へ圧
縮ガスを出す吐出管であり、吐出チャンバ１５内の高圧
ガスと油だめ１０に作用する低圧ガスとは、スペーサ１
７で仕切られ、スペーサ１７を介して固定スクロール２
ａと軸受部品４とがボルトで連結されている。このスペ
ーサ１７は、その全周が密閉容器１に溶接固定されてい
る。１８は固定子７ａに設けた切り欠き部で、油排出孔
１２から排出された潤滑油９を油だめ１０に戻す。
ａと固定スクロール２ａとの間に設けられた吐出チャン
バであり、圧縮機構２で圧縮されたガスを一時的に溜め
て吐出マフラの役目をする。１６は密閉容器１の外へ圧
縮ガスを出す吐出管であり、吐出チャンバ１５内の高圧
ガスと油だめ１０に作用する低圧ガスとは、スペーサ１
７で仕切られ、スペーサ１７を介して固定スクロール２
ａと軸受部品４とがボルトで連結されている。このスペ
ーサ１７は、その全周が密閉容器１に溶接固定されてい
る。１８は固定子７ａに設けた切り欠き部で、油排出孔
１２から排出された潤滑油９を油だめ１０に戻す。
【０００７】１９は停止時に可動スクロール２ｂが逆転
するのを防ぐための逆止弁、２０は可動スクロール２ｂ
を固定スクロール２ａに対して旋回運動させるための自
転防止用のオルダムリング、２６は圧縮機構２へ低圧ガ
スを吸い込ませる軸受部品４に設けた吸入孔である。ま
た、圧縮機構２での液圧縮を防止するため、圧縮機構２
に冷媒を直接吸入する前に、冷凍サイクルからの低圧冷
媒を気液分離させるため、気液分離器３０が設けられて
いる。
するのを防ぐための逆止弁、２０は可動スクロール２ｂ
を固定スクロール２ａに対して旋回運動させるための自
転防止用のオルダムリング、２６は圧縮機構２へ低圧ガ
スを吸い込ませる軸受部品４に設けた吸入孔である。ま
た、圧縮機構２での液圧縮を防止するため、圧縮機構２
に冷媒を直接吸入する前に、冷凍サイクルからの低圧冷
媒を気液分離させるため、気液分離器３０が設けられて
いる。
【０００８】さらに、気液分離器３０の上部には冷凍サ
イクルからの低圧冷媒を導く吸入管３１が設けられ、下
部よりガス接続管３２が上方に向かって挿入され、液を
溜める構造となっている。また、ガス接続管３２には、
気液分離器３０の底部に溜まった潤滑油９を密閉容器１
に戻すために油戻し孔３３が設けられている。ガス接続
管３２は、気液分離器３０底部より立ち上がり、上部の
圧縮機構部の吸入孔２６付近に接続している。
イクルからの低圧冷媒を導く吸入管３１が設けられ、下
部よりガス接続管３２が上方に向かって挿入され、液を
溜める構造となっている。また、ガス接続管３２には、
気液分離器３０の底部に溜まった潤滑油９を密閉容器１
に戻すために油戻し孔３３が設けられている。ガス接続
管３２は、気液分離器３０底部より立ち上がり、上部の
圧縮機構部の吸入孔２６付近に接続している。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ス
クロール圧縮機の場合、気液分離器３０を出た冷媒は、
長い接続管３２を通過し、密閉容器１に入る。そのた
め、気液分離器３０に入る前に制御された冷媒であって
も密閉容器１に入る頃には吸入加熱のため温度が上がっ
たり、抵抗による圧力損失で冷凍能力が下がる。
クロール圧縮機の場合、気液分離器３０を出た冷媒は、
長い接続管３２を通過し、密閉容器１に入る。そのた
め、気液分離器３０に入る前に制御された冷媒であって
も密閉容器１に入る頃には吸入加熱のため温度が上がっ
たり、抵抗による圧力損失で冷凍能力が下がる。
【００１０】また、冷凍サイクルに潤滑するオイルは気
液分離器３０では分離され、その底部に溜まり、オイル
戻し孔３３よりガス接続管３２に入るか、その最底部の
Ｕ部に溜まりやすく、圧縮機に戻りにくくなる。この部
分に油が溜まるとガスの流通抵抗はさらに大きくなり、
冷凍能力の下がる原因となる。
液分離器３０では分離され、その底部に溜まり、オイル
戻し孔３３よりガス接続管３２に入るか、その最底部の
Ｕ部に溜まりやすく、圧縮機に戻りにくくなる。この部
分に油が溜まるとガスの流通抵抗はさらに大きくなり、
冷凍能力の下がる原因となる。
【００１１】さらに、圧縮機が停止した場合、気液分離
器３０内に液冷媒が溜まる場合が多々ある。このとき、
ガス接続管３２のＵ字部分も液状態となり、次に始動す
るときにこの液部分を吸い込み液圧縮を起こし、圧縮機
構部を損傷することもある。
器３０内に液冷媒が溜まる場合が多々ある。このとき、
ガス接続管３２のＵ字部分も液状態となり、次に始動す
るときにこの液部分を吸い込み液圧縮を起こし、圧縮機
構部を損傷することもある。
【００１２】また、冷凍サイクルから侵入してくるゴ
ミ、異物も一緒にガス接続管３２を通し吸い込むため、
固定スクロールと可動スクロールの間に異物をかみ込ん
だり、摺動部に入り込み、圧縮機構部を損傷することに
なる。
ミ、異物も一緒にガス接続管３２を通し吸い込むため、
固定スクロールと可動スクロールの間に異物をかみ込ん
だり、摺動部に入り込み、圧縮機構部を損傷することに
なる。
【００１３】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決するために、密閉容器の内部を低圧とし、その
上方に固定スクロールとこの固定スクロールに対して旋
回運動する可動スクロールを噛み合わせ、前記可動スク
ロールを旋回運動させるクランク軸と、これを支持する
軸受部品よりなる圧縮機構部を配し、その下方に前記ク
ランク軸に取り付けた回転子、固定子からなる電動機と
を配し、前記密閉容器の底部に潤滑油を貯留する油だめ
を設けたスクロール圧縮機において、平行に気液分離器
を配し、この気液分離器の上端に吸入管を設け、前記気
液分離器の上部で、その軸線とほぼ直角平面内において
ガス接続管により前記気液分離器と前記密閉容器とを接
続するとともに、前記気液分離器の底部と前記密閉容器
のオイルだめ付近とを液戻し管で結び、また前記気液分
離器と前記密閉容器とを接続するガス接続管の一端を気
液分離器の容器に挿入し、前記吸入管とガス接続管の間
にフィルターを配したものである。
題を解決するために、密閉容器の内部を低圧とし、その
上方に固定スクロールとこの固定スクロールに対して旋
回運動する可動スクロールを噛み合わせ、前記可動スク
ロールを旋回運動させるクランク軸と、これを支持する
軸受部品よりなる圧縮機構部を配し、その下方に前記ク
ランク軸に取り付けた回転子、固定子からなる電動機と
を配し、前記密閉容器の底部に潤滑油を貯留する油だめ
を設けたスクロール圧縮機において、平行に気液分離器
を配し、この気液分離器の上端に吸入管を設け、前記気
液分離器の上部で、その軸線とほぼ直角平面内において
ガス接続管により前記気液分離器と前記密閉容器とを接
続するとともに、前記気液分離器の底部と前記密閉容器
のオイルだめ付近とを液戻し管で結び、また前記気液分
離器と前記密閉容器とを接続するガス接続管の一端を気
液分離器の容器に挿入し、前記吸入管とガス接続管の間
にフィルターを配したものである。
【００１４】
【作用】本発明によれば、気液分離器と密閉容器を接続
するガス接続管を気液分離器から横に出し密閉容器と直
線的に接続するため、圧縮機構部の吸入孔と吸入ガス接
続管を短く接続するため吸入ガスの加熱損失、抵抗損失
を防ぐことができる。
するガス接続管を気液分離器から横に出し密閉容器と直
線的に接続するため、圧縮機構部の吸入孔と吸入ガス接
続管を短く接続するため吸入ガスの加熱損失、抵抗損失
を防ぐことができる。
【００１５】また、配管をＵ字状につなぐことがないた
め、Ｕ字部分に油や液冷媒が溜まることがなく、抵抗損
失を防ぐとともに、始動時液冷媒を起こすこともない。
さらに、気液分離器に溜まった油や液冷媒は底部の液戻
し管により密閉容器内の油だめに戻される。
め、Ｕ字部分に油や液冷媒が溜まることがなく、抵抗損
失を防ぐとともに、始動時液冷媒を起こすこともない。
さらに、気液分離器に溜まった油や液冷媒は底部の液戻
し管により密閉容器内の油だめに戻される。
【００１６】さらに、ガス接続管の上流部にフィルター
を配することにより、冷媒サイクルから入ってくるゴ
ミ、異物を捕獲し、圧縮機構部の侵入を防ぐことができ
る。
を配することにより、冷媒サイクルから入ってくるゴ
ミ、異物を捕獲し、圧縮機構部の侵入を防ぐことができ
る。
【００１７】
【実施例】図１に、本発明の低圧式スクロール圧縮機の
縦断面図を示す。
縦断面図を示す。
【００１８】密閉容器１の内部には、固定スクロール２
ａに対して旋回運動する可動スクロール２ｂを噛み合わ
せた圧縮機構２と、可動スクロール２ｂを支えるスラス
ト軸受３、スラスト軸受３を支承する軸受部品４を上部
に設けている。
ａに対して旋回運動する可動スクロール２ｂを噛み合わ
せた圧縮機構２と、可動スクロール２ｂを支えるスラス
ト軸受３、スラスト軸受３を支承する軸受部品４を上部
に設けている。
【００１９】そして、可動スクロール２ｂの軸を、クラ
ンク軸５の端部に設けられた穴部の偏心軸受６に挿入し
て可動スクロール２ｂをクランク軸５により旋回運動さ
せる。クランク軸５には電動機７の回転子７ａが取り付
けられており、密閉容器１に焼きばめ固定された固定子
７ｂとともに軸受部品４の下部に配設されている。
ンク軸５の端部に設けられた穴部の偏心軸受６に挿入し
て可動スクロール２ｂをクランク軸５により旋回運動さ
せる。クランク軸５には電動機７の回転子７ａが取り付
けられており、密閉容器１に焼きばめ固定された固定子
７ｂとともに軸受部品４の下部に配設されている。
【００２０】クランク軸５は軸受部品４の主軸受８ａと
副軸受８ｂとで支えられている。密閉容器１の下方底部
には、潤滑油９を貯留する油だめ１０が設けられ、また
密閉容器１の側部にはガス接続管２５が設けられてい
る。そして、油だめ１０に吸入側のガス圧力が作用する
構成となっている。前記軸受部品４には主軸受８ａ、副
軸受８ｂ、偏心軸受６、スラスト軸受３などを潤滑、冷
却した潤滑油９が排出する油排出孔１２が設けられてい
る。
副軸受８ｂとで支えられている。密閉容器１の下方底部
には、潤滑油９を貯留する油だめ１０が設けられ、また
密閉容器１の側部にはガス接続管２５が設けられてい
る。そして、油だめ１０に吸入側のガス圧力が作用する
構成となっている。前記軸受部品４には主軸受８ａ、副
軸受８ｂ、偏心軸受６、スラスト軸受３などを潤滑、冷
却した潤滑油９が排出する油排出孔１２が設けられてい
る。
【００２１】クランク軸５には潤滑油９を各軸受部、す
なわち主軸受８ａ、副軸受８ｂ、偏心軸受６、スラスト
軸受３へ供給する偏心した貫通孔１３を設け、かつクラ
ンク軸５の下端には油ガイド１４を圧入、または焼きば
め固定して取り付け、潤滑油９を吸い上げるようにして
いる。
なわち主軸受８ａ、副軸受８ｂ、偏心軸受６、スラスト
軸受３へ供給する偏心した貫通孔１３を設け、かつクラ
ンク軸５の下端には油ガイド１４を圧入、または焼きば
め固定して取り付け、潤滑油９を吸い上げるようにして
いる。
【００２２】１５は密閉容器１の一部である上シェルと
固定スクロール２ａとの間に設けられた吐出チャンバで
あり、圧縮機構２で圧縮されたガスを一時的に溜めて吐
出マフラの役目をする。１６は密閉容器１の外へ圧縮ガ
スを出す吐出管であり、吐出チャンバ１５内の高圧ガス
と油だめ１０に作用する低圧ガスとは、スペーサ１７で
仕切られており、スペーサ１７を介して固定スクロール
２ａと軸受部品４とがボルトで連結されている。
固定スクロール２ａとの間に設けられた吐出チャンバで
あり、圧縮機構２で圧縮されたガスを一時的に溜めて吐
出マフラの役目をする。１６は密閉容器１の外へ圧縮ガ
スを出す吐出管であり、吐出チャンバ１５内の高圧ガス
と油だめ１０に作用する低圧ガスとは、スペーサ１７で
仕切られており、スペーサ１７を介して固定スクロール
２ａと軸受部品４とがボルトで連結されている。
【００２３】このスペーサ１７は、その全周が密閉容器
１に溶接固定されている。１８は固定子７ａに設けた切
り欠き部で、油排出孔１２から排出された潤滑油９を油
だめ１０に戻す。１９は停止時に可動スクロール２ｂが
逆転するのを防ぐための逆止弁、２０は可動スクロール
２ｂを固定スクロール２ａに対して旋回運動させるため
の自転防止用のオルダムリング３である。
１に溶接固定されている。１８は固定子７ａに設けた切
り欠き部で、油排出孔１２から排出された潤滑油９を油
だめ１０に戻す。１９は停止時に可動スクロール２ｂが
逆転するのを防ぐための逆止弁、２０は可動スクロール
２ｂを固定スクロール２ａに対して旋回運動させるため
の自転防止用のオルダムリング３である。
【００２４】一方、気液分離器２２は上カップ２２ａ、
下カップ２２ｂからなる密閉容器構造をとり、上カップ
２２ａには吸入管２３が取り付けられている。さらに、
上カップ２２ａには気液分離器２２の軸線に直行してガ
ス接続管２５が挿入されており、その他端は密閉容器１
に接続され、軸受部品に開けられた吸入孔２６付近に開
口している。また、下カップ２２ｂには液戻し管２４が
取り付けられており、その一端は気液分離器２２の密閉
容器の底部に開口し、その他端は圧縮機本体の密閉容器
１の油だめ１０上部で電動機７付近に開口２している。
また、吸入管２３とガス接続管２５の間にはフィルター
２７がある。
下カップ２２ｂからなる密閉容器構造をとり、上カップ
２２ａには吸入管２３が取り付けられている。さらに、
上カップ２２ａには気液分離器２２の軸線に直行してガ
ス接続管２５が挿入されており、その他端は密閉容器１
に接続され、軸受部品に開けられた吸入孔２６付近に開
口している。また、下カップ２２ｂには液戻し管２４が
取り付けられており、その一端は気液分離器２２の密閉
容器の底部に開口し、その他端は圧縮機本体の密閉容器
１の油だめ１０上部で電動機７付近に開口２している。
また、吸入管２３とガス接続管２５の間にはフィルター
２７がある。
【００２５】次に、上記構成からなる圧縮機の動作、作
用を説明する。上記圧縮機はよく知られた冷凍サイクル
（図示せず）を構成する主要機能部品であり、冷凍サイ
クルの蒸発器より戻った低圧冷媒は吸入管２３から気液
分離器２２に戻り、ガス接続管２５を通って密閉容器１
へ入る。ガス接続管２５は吸入孔２６付近に開口してい
るので、電動機７などより加熱を受けずに冷媒は圧縮機
構２へ導かれる。
用を説明する。上記圧縮機はよく知られた冷凍サイクル
（図示せず）を構成する主要機能部品であり、冷凍サイ
クルの蒸発器より戻った低圧冷媒は吸入管２３から気液
分離器２２に戻り、ガス接続管２５を通って密閉容器１
へ入る。ガス接続管２５は吸入孔２６付近に開口してい
るので、電動機７などより加熱を受けずに冷媒は圧縮機
構２へ導かれる。
【００２６】固定スクロール２ａに対して可動スクロー
ル２ｂが旋回運動することにより、吸入されたガスが圧
縮機構２で圧縮されて高圧ガスになり、一旦吐出チャン
バ１５へ入る。そして、吐出管１６より密閉容器１外へ
吐出し、凝縮器、蒸発器を経て再び吸入管２３より戻
り、周知の冷凍サイクルを構成する。
ル２ｂが旋回運動することにより、吸入されたガスが圧
縮機構２で圧縮されて高圧ガスになり、一旦吐出チャン
バ１５へ入る。そして、吐出管１６より密閉容器１外へ
吐出し、凝縮器、蒸発器を経て再び吸入管２３より戻
り、周知の冷凍サイクルを構成する。
【００２７】一方、油ガイド１４で吸い上げられた潤滑
油９は、クランク軸５の偏心した貫通孔１３の中を遠心
力で上昇し、一部は副軸受８ｂを潤滑、冷却して油排出
孔１２へ向かい、主流は偏心軸受６、スラスト軸受３、
主軸受８ａへと順次流れて副軸受８ｂからの潤滑油９と
合流して油排出孔１２から固定子７ｂ上部へ排出し、固
定子７ｂの切り欠き部１８を通って油だめ１０に戻る潤
滑サイクルを形成する。この途中スラスト軸受３を潤滑
した油の一部は圧縮機構２へ入り、圧縮機構２をシール
した後、圧縮ガスと一緒に吐出チャンバ１５へ出る。
油９は、クランク軸５の偏心した貫通孔１３の中を遠心
力で上昇し、一部は副軸受８ｂを潤滑、冷却して油排出
孔１２へ向かい、主流は偏心軸受６、スラスト軸受３、
主軸受８ａへと順次流れて副軸受８ｂからの潤滑油９と
合流して油排出孔１２から固定子７ｂ上部へ排出し、固
定子７ｂの切り欠き部１８を通って油だめ１０に戻る潤
滑サイクルを形成する。この途中スラスト軸受３を潤滑
した油の一部は圧縮機構２へ入り、圧縮機構２をシール
した後、圧縮ガスと一緒に吐出チャンバ１５へ出る。
【００２８】吐出管１６より密閉容器１外へ吐出された
ガス冷媒と潤滑油９は、冷凍サイクルを一周した後、気
液分離器２２に吸入管２３のより入り、フィルター２７
を通る。このとき、冷凍サイクルから入ってくるゴミ、
異物はフィルター２７に捕獲される。
ガス冷媒と潤滑油９は、冷凍サイクルを一周した後、気
液分離器２２に吸入管２３のより入り、フィルター２７
を通る。このとき、冷凍サイクルから入ってくるゴミ、
異物はフィルター２７に捕獲される。
【００２９】気液分離器２２内で比重の大きい液分であ
る潤滑油９はその自重で落下し、気液分離器２２の底部
に溜まり、ガス冷媒と分離される。気液分離器２２の底
部に溜まった潤滑油９は、油戻し管２４を通り密閉容器
１内の油だめ１０に直接戻る。
る潤滑油９はその自重で落下し、気液分離器２２の底部
に溜まり、ガス冷媒と分離される。気液分離器２２の底
部に溜まった潤滑油９は、油戻し管２４を通り密閉容器
１内の油だめ１０に直接戻る。
【００３０】一方、ガス冷媒は気液分離器２２の上部に
開口したガス接続管２５より吸入される。これにより、
ガス接続管２５を通る潤滑油９の量はほんのわずかとな
り、吸入ガスに混ざって圧縮機構２に入る潤滑油９の量
が減少し、圧縮機構２に入る潤滑油量は潤滑サイクルよ
り供給された油量が主体をしめる。このため、吐出する
油は最小限に抑えられ、熱交換器の特性を阻害すること
がないため冷凍サイクル全体としての効率が向上する。
また、冷凍サイクルに出た油は確実に油だめに戻される
ためオイル不足を起こすことがなく信頼性が高まる。
開口したガス接続管２５より吸入される。これにより、
ガス接続管２５を通る潤滑油９の量はほんのわずかとな
り、吸入ガスに混ざって圧縮機構２に入る潤滑油９の量
が減少し、圧縮機構２に入る潤滑油量は潤滑サイクルよ
り供給された油量が主体をしめる。このため、吐出する
油は最小限に抑えられ、熱交換器の特性を阻害すること
がないため冷凍サイクル全体としての効率が向上する。
また、冷凍サイクルに出た油は確実に油だめに戻される
ためオイル不足を起こすことがなく信頼性が高まる。
【００３１】また、運転条件により、冷凍サイクルより
気液分離器２２に液冷媒が大量に戻ったときは、吸入管
２３より入った気液混合冷媒の中の液冷媒は気液分離器
２２下部に溜まる。一方、ガス冷媒は気液分離器２２上
部に挿入されたガス接続管２５より圧縮機構部に吸入さ
れる。
気液分離器２２に液冷媒が大量に戻ったときは、吸入管
２３より入った気液混合冷媒の中の液冷媒は気液分離器
２２下部に溜まる。一方、ガス冷媒は気液分離器２２上
部に挿入されたガス接続管２５より圧縮機構部に吸入さ
れる。
【００３２】このとき、ガス接続管２５は気液分離器２
２の軸心に対し、直角方向に挿入されているため、気液
分離器２２内の流れは直角に曲げられ、液冷媒は外側に
とばれされ、より気液分離機能が増す。気液分離器２２
に溜まった冷媒は液戻し管２４を通し密閉容器１に移動
するため、気液分離器２２の液保留量は気液分離器２２
の体積より大幅に大きなものとなる。
２の軸心に対し、直角方向に挿入されているため、気液
分離器２２内の流れは直角に曲げられ、液冷媒は外側に
とばれされ、より気液分離機能が増す。気液分離器２２
に溜まった冷媒は液戻し管２４を通し密閉容器１に移動
するため、気液分離器２２の液保留量は気液分離器２２
の体積より大幅に大きなものとなる。
【００３３】また、ガス接続管２５は気液分離器２２よ
り短い長さで圧縮機構部の吸入孔２６とつながれている
ので吸入ガスの過熱損失、圧力損失が少なく効率の高い
圧縮機が実現でき、コストも安価である。
り短い長さで圧縮機構部の吸入孔２６とつながれている
ので吸入ガスの過熱損失、圧力損失が少なく効率の高い
圧縮機が実現でき、コストも安価である。
【００３４】一方、冷凍サイクルより異物、ゴミ等が戻
されたときでも、気液分離器２２内の吸入管２３とガス
接続管２５の間の面積の広い部分にフィルター２７を配
置できるためゴミの捕獲面積が広く、フィルター２７の
抵抗が少ないので性能に影響しない。また、圧縮機が停
止状態において冷媒が圧縮機、気液分離器に溜まって
も、ガス接続管２５に冷媒が溜まることがないため再始
動時に液圧縮を起こすことはない。
されたときでも、気液分離器２２内の吸入管２３とガス
接続管２５の間の面積の広い部分にフィルター２７を配
置できるためゴミの捕獲面積が広く、フィルター２７の
抵抗が少ないので性能に影響しない。また、圧縮機が停
止状態において冷媒が圧縮機、気液分離器に溜まって
も、ガス接続管２５に冷媒が溜まることがないため再始
動時に液圧縮を起こすことはない。
【００３５】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、液戻り、液溜まりによる液圧縮を防ぐことが
でき、しかも油戻りが確実であるため信頼性の高い圧縮
機が実現できる。また、気液分離器と吸入孔を短く接続
できるため、効率が高い圧縮機が実現できる。
によれば、液戻り、液溜まりによる液圧縮を防ぐことが
でき、しかも油戻りが確実であるため信頼性の高い圧縮
機が実現できる。また、気液分離器と吸入孔を短く接続
できるため、効率が高い圧縮機が実現できる。
【００３６】さらに、ガス接続管の上流にフィルターを
配することができ、性能を落とすことなく、圧縮機構部
に侵入する異物を捕獲し、信頼性の高い圧縮機が実現す
ることができるなどの効果を持つ。
配することができ、性能を落とすことなく、圧縮機構部
に侵入する異物を捕獲し、信頼性の高い圧縮機が実現す
ることができるなどの効果を持つ。
【図１】本発明の一実施例を示すスクロール圧縮機の縦
断面図
断面図
【図２】従来のスクロール圧縮機の縦断面図
１ 密閉容器 ２ 圧縮機構 ２ａ 固定スクロール ２ｂ 可動スクロール ４ 軸受部品 ５ クランク軸 ７ 電動機 ７ａ 回転子 ７ｂ 固定子 ９ 潤滑油 １０ 油だめ １６ 吐出管 ２２ 気液分離器 ２４ 接続管 ２５ ガス接続管 ２６ 吸入孔 ２７ フィルター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 定幸 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 実開 平２−58666（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F04C 18/02 311 F04C 29/02 361
Claims (1)
- 【請求項１】 密閉容器の内部を低圧とし、その上方に
固定スクロールとこの固定スクロールに対して旋回運動
する可動スクロールを噛み合わせ、前記可動スクロール
を旋回運動させるクランク軸と、これを支持する軸受部
品よりなる圧縮機構部を配し、その下方に前記クランク
軸に取り付けた回転子、固定子からなる電動機とを配
し、前記密閉容器の底部に潤滑油を貯留する油だめを設
けたスクロール圧縮機において、前記密閉容器に平行に
気液分離器を配し、この気液分離器の上端に吸入管を設
け、前記気液分離器の上部で、その軸線とほぼ直角平面
内においてガス接続管により前記気液分離器と前記密閉
容器とを接続するとともに、前記気液分離器の底部と前
記密閉容器のオイルだめ付近とを液戻し管で結んだスク
ロール圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33780493A JP3250353B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | スクロール圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33780493A JP3250353B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | スクロール圧縮機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07189928A JPH07189928A (ja) | 1995-07-28 |
| JP3250353B2 true JP3250353B2 (ja) | 2002-01-28 |
Family
ID=18312131
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33780493A Expired - Fee Related JP3250353B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | スクロール圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3250353B2 (ja) |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP33780493A patent/JP3250353B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07189928A (ja) | 1995-07-28 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |