JP3249845B2

JP3249845B2 - 記録再生装置

Info

Publication number: JP3249845B2
Application number: JP19287092A
Authority: JP
Inventors: 宏爾高橋
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1992-06-26
Filing date: 1992-06-26
Publication date: 2002-01-21
Anticipated expiration: 2017-01-21
Also published as: JPH0614288A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は記録再生装置に関し、特
には画像信号の記録再生に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、家庭用ＶＴＲにおいてはタイ
ムシフトという概念の下にテレビジョン信号の記録およ
び再生が行われている。上記タイムシフトとしては、具
体的にはタイマー設定による留守録画や、テレビ視聴を
中座するときなどに便利なワンタッチタイマーなどがあ
る。

【０００３】周知の一般例として、タイマー設定による
留守録画の概略を説明する。これは、テレビチューナー
とテレビ信号記録再生装置と、これらを制御するための
タイマー手段とからなるＶＴＲ装置により、所望の時刻
に、所望のテレビ局からの放送番組を受信して録画する
ことであり、これにより放送される時間と視聴する時間
とをシフト可能とするものである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
家庭用ＶＴＲにおいては予約録画を設定して出かけてい
たときに、例えば予定変更等により、上記予約録画の終
了時刻に対して帰宅時間が早くなった場合には、上記の
予約録画が終了するのを待ってからでないと録画内容を
最初から、すなわち、番組の冒頭部分から視聴すること
ができないという欠点を有していた。本発明は上述の問
題点にかんがみ、予約録画が終了する前に録画中の内容
をその冒頭部分から自由に視聴できるようにすることを
目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の記録再生装置
は、動画像信号の記録と再生とが同時に実行可能なメモ
リと、前記動画像信号の再生開始を指示する第１の指示
手段と、前記動画像信号の変速再生を指示する第２の指
示手段と、前記メモリに対する前記動画像信号の記録中
における前記第１の指示手段による指示と前記第２の指
示手段による指示とに応じて、前記動画像信号の記録中
に前記変速再生指示に応じた速度で前記動画像信号を再
生するように記録再生動作を制御するメモリ制御手段と
を備え、前記メモリ制御手段は、前記動画像信号の前記
メモリに対する書込みアドレスと読み出しアドレスとを
夫々発生し、前記書込みアドレスと前記読み出しアドレ
スとの比較結果に応じて再生動作の停止を制御すること
を特徴としている。また、本発明のその他の特徴とする
ところは、音声信号の記録と再生とが同時に実行可能な
メモリと、前記音声信号の再生開始を指示する第１の指
示手段と、前記音声信号の変速再生を指示する第２の指
示手段と、前記メモリに対する前記音声信号の記録中に
おける前記第１の指示手段による指示と前記第２の指示
手段による指示とに応じて、前記音声信号の記録中に前
記変速再生指示に応じた速度で前記音声信号を再生する
よう前記メモリの記録再生動作を制御するメモリ制御手
段とを備え、前記メモリ制御手段は、前記音声信号の前
記メモリに対する書込みアドレスと読み出しアドレスと
を夫々発生し、前記書込みアドレスと読み出しアドレス
との比較結果に応じて再生動作の停止を制御することを
特徴としている。

【０００６】

【作用】上記本発明によれば、記録中であっても、情報
メモリに記録されている任意の情報にアクセス可能な構
造とすることにより、現在の記録を継続しながら、既に
記録済の情報を任意の記録位置から再生することが可能
となる。また、本発明においては、記録アドレス（書込
みアドレス）と再生アドレス（読み出しアドレス）との
比較結果に応じて再生動作の停止を制御するようにして
いるので、再生アドレスが記録アドレスを追い越して、
メモリ上の未記録領域からのデータを読み出してしま
い、不自然な画像又は音声の再生が行われてしまうこと
を未然に防止することが可能となる。

【０００７】

【実施例】次に、図１の構成図を用いて本発明の情報記
録再生装置の構成および動作を説明する。図１に示した
ように、ＡＶレシーバー１１等から与えられるアナログ
の入力映像信号を映像入力端子１２を介して受け入れる
とともに、音声信号を音声入力端子１４より受け入れ
る。

【０００８】これらの入力端子１２、１４から入力され
たアナログの映像信号および音声信号は、Ａ／Ｄ変換器
１３、１５によりそれぞれディジタル信号に変換され
る。そして、その後データを圧縮するための画像圧縮器
３１、および音声圧縮器３０にて各々データ量が削減さ
れる。次いで、合成器１６にて映像データと音声データ
とが合成され、複合データとして所定単位毎にデータブ
ロック化されてバッファメモリ１７に一旦書き込まれ
る。なお、本実施例においては、２ポート以上のポート
に同時にアクセスが可能なメモリ素子を用いている。

【０００９】また、ここで用いられるデータ圧縮器は、
映像情報ならばＤＣＴ等をベースとしたものである。例
えば、ＪＰＥＧ推奨の静止画処理を各画面毎に行うもの
や、ＭＰＥＧ推奨の高度な可変長符号化の他に、シンプ
ルな固定長符号化を用いても良い。例えば、音声情報な
らば聴覚特性を考慮した符号化や、エントロピー符号化
等の理論に基づく適応変換符号化、および３２〜１０２
４の周波数帯域に細分化して各々の帯域で音楽信号を分
析する手法の帯域分割符号化等のＭＰＥＧにて検討され
ているものが現在では良好な圧縮特性を示している。

【００１０】ちなみに、ＪＰＥＧとＭＰＥＧは、画像の
国際標準化の検討グループのことであり、ＪＰＥＧはＪ
ｏｉｎｔＰｈｏｔｏｇｒａｐｈｉｃＥｘｐｅｒｔ
Ｇｒｏｕｐの略である。また、ＭＰＥＧとは、Ｍｏｖｉ
ｎｇＰｉｃｔｕｒｅＥｘｐｅｒｔＧｒｏｕｐの略
であり、各々静止画と動画像を検討対象としている。な
お、このような画像圧縮に関しては、日経ニューメディ
ア１９９１年３月４日特別版の１頁〜３２頁に詳細が紹
介されている。

【００１１】その後、所定の制御の下に上記したバッフ
ァメモリ１７より読み出されたデータが分離器１８に与
えられ、ここで映像信号と音声信号とに再び分離され
る。そして、これらの信号が画像伸張器３３、音声伸張
器３２に各々与えられ、圧縮前の情報量にそれぞれ復号
される。この復号されたデータが、Ｄ／Ａ変換器１９、
２２によってアナログ信号に変換されることにより、任
意の時間遅れを生じた映像信号および音声信号として、
出力端子２０、２３から出力される。この出力信号が、
映像モニタ２１とスピーカ２４へそれぞれ供給されるこ
とにより、所望の放送番組の映像と音声とが再現され
る。

【００１２】このような所定の制御は、システムコント
ローラー２８を中心として行われるものであり、このシ
ステムコントローラー２８に指示された書き込み制御器
２５と読み出し制御器２６とにより、上述したバッファ
メモリ１７や合成器１６、および分離器１８等の動作が
制御される。

【００１３】録画予約する場合には、表示部１０に表示
される入力内容を確認しながらキー入力部２９を操作し
て行う。キー入力部２９から入力された録画開始時刻や
録画する放送局等の予約録画情報が、システムコントロ
ーラー２８を介してタイマー部２７へ設定される。この
タイマー部２７へは、記録開始の月日時刻、記録終了の
月日時刻、受信放送局チャネルをもって予約登録する
か、もしくは番組識別ＩＤコードや番組カテゴリーコー
ド等で一括予約しておいてもよい。

【００１４】なお、キー入力部２９からは、上述のタイ
マー設定の他に再生開始指示や早送り等の標準速度以外
の再生速度による情報再生の実行指示等が入力される。
本実施例では、早送りを例に説明しているが、この他に
もスローモーション再生等のように、記録速度以外の再
生速度も受付られるように構成することも可能である。

【００１５】次に、タイマー設定に基づいて制御される
予約録画処理の実行手順を、図２および図３を用いて順
次説明する。図２は、時刻Ｔ０から時刻Ｔ６までの時間
経過を示し、図３は時刻Ｔ１〜時刻Ｔ６の各時点のバッ
ファメモリ１７の状態を未記録、再生済と区別して各々
示している。

【００１６】図２において、時刻Ｔ０が初期状態であ
る。ここで、仮にＴ１−Ｔ０時間後のタイマー設定を行
っていたとすると、時刻Ｔ１から録画が開始される。こ
のときのバッファメモリ１７の状態は、図３のＴ１に示
すようにスタート直後のためにすべて未記録状態（φに
て表示）である。そして、時刻Ｔ１から時間ｔ１経過後
の時刻Ｔ２では、時間ｔ１相当部分のメモリが記録済で
あり、残りは未記録状態φである。このような録画状態
が継続されている状態にて、録画済情報の再生が指示さ
れた場合、メモリ状態は例えばＴ３に示すような記録済
と未記録のメモリ領域配分となる。

【００１７】次に、時刻Ｔ３から時間ｔ２だけ時間が経
過した時刻Ｔ４では、時間ｔ２だけ再生処理済のメモリ
領域が既に発生している。また、これと同時に時間ｔ２
に相当するだけの記録も時刻Ｔ３に比べて進行してい
る。本実施例においては、２ポート以上の同時にアクセ
スが可能なメモリ素子を用いているので、このような同
時記録再生処理が実現可能となった。

【００１８】この状態にて時刻Ｔ５まで同時記録再生処
理を継続し、予約設定の録画終了時刻を迎えて録画動作
を終え、再生処理のみとなった。この場合、ここまでの
再生期間はｔ３である。また、時刻Ｔ６の再生処理終了
時点では図中のＴ６に示すように、未記録部分φを残し
て再生が全て終了している。なお、再生処理時にはデー
タの消去等は行わないので、この後必要に応じて何度で
も再生可能である。

【００１９】以上述べた再生動作を変更した場合には、
その再生速度に応じて時刻Ｔ３と時刻Ｔ６との時間間隔
が変化する。この場合、再生（読み出し）アドレスが記
録（書き込み）アドレスを追い越さない範囲であれば、
再生速度を自由に設定することができる。

【００２０】一例として、高速再生のモードを有し、こ
の指示をキー入力部２９より入力した場合に、これを検
知し標準速度に比べて読み出しアドレスのカウントを速
く（数番地毎に飛び越し指定）する処理を行うようにし
たフローチャートを、図４に紹介する。

【００２１】なお、図４の動作フローチャートは、シス
テムコントローラー２８の制御について示しており、１
５段階の処理ステップよりなる。以下の説明において
は、各処理ステップをＳ０１〜Ｓ１５と記す。

【００２２】先ず、Ｓ０１でキー入力部２９を操作して
タイマー部２７へ録画開始時刻や放送局名等を入力し、
録画希望番組を設定する。このようにして録画希望番組
が設定されると、次にＳ０２の処理に移行する。このＳ
０２では、Ｓ０１で設定された時刻と現在時刻とを比較
し、録画動作の開始タイミングを監視する。

【００２３】そして、動作開始時刻となりタイマーオン
となったら、次に、Ｓ０３およびＳ０４の処理に順次進
む。Ｓ０３では、読み出し制御器２６に対して再生開始
アドレスの初期設定を行うとともに、Ｓ０４では、書き
込み制御器２５に対して記録開始アドレスの初期設定を
行う。

【００２４】次に、Ｓ０５の処理に進み、データ合成器
１６より供給される情報の記録を開始する。そして、情
報記録が開始されると、Ｓ０６でメモリ１７の書き込み
アドレスを順次カウントアップして行くとともに、Ｓ０
７で書き込みアドレスを監視し、容量オーバーとなった
らＳ１３の処理にジャンプして記録停止する。

【００２５】また、容量に余裕がある場合にはＳ０８に
進み、再生指示の有無を監視する。そして、再生指示が
行われた場合はＳ０９に進んで再生アドレスをカウント
アップする。次に、Ｓ１０で早送り指示の有無を判別
し、早送り指示が有ればＳ１１で再生アドレスを高速で
カウントアップする。また、早送り指示が無いと判定し
たときには、この早送り再生処理Ｓ１１をバイパスす
る。

【００２６】一方、Ｓ０８において再生指示が無いと判
定したときには、再生処理のステップＳ０９〜Ｓ０１１
をバイパスしてＳ１２に進む。Ｓ１２では、タイマー設
定された終了時刻を監視し、タイマーＯＦＦならばＳ１
３に進み、タイマーが継続ならばＳ０６へ戻り、上述し
た処理を繰り返し行う。

【００２７】Ｓ１３では、タイマー設定された終了時刻
は容量オーバーの条件で記録動作を停止する。次に、Ｓ
１４に進み再生アドレス（Ａ_pb）と記録アドレス（Ａ
_rec）との大小を比較する。この場合、再生アドレス（Ａ_pb）≦記録アドレス（Ａ_rec）ならば、記録済領域なのでＳ０８へ戻って再生動作を続
行する。

【００２８】また、再生アドレス（Ａ_pb）＞記録アドレス（Ａ_rec）の場合は、未記録領域に突入したことを意味するので、
Ｓ１５へ進んで再生動作を停止し、未記録領域に突入す
るのを防止する。

【００２９】本実施例の情報記録再生装置は、このよう
にして情報の記録／再生を行うので、図５の動作概念図
に示すように、予め設定されている予約記録を継続しな
がら、既に記録された情報を同時に再生することができ
る。したがって、例えば外出するために予約録画をして
いて、外出からの帰宅が放送番組の開始時刻に僅かなが
ら間に合わなかった場合でも、上記予約録画中の番組を
その冒頭部分から最後まで一貫して視聴することができ
る。

【００３０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
メモリに対する動画像信号の記録途中であっても指示さ
れた速度で既に記録された動画像信号を記録中に再生し
ているので、記録の終了を待つことなく、快適に動画像
の記録再生を実現することができる。また、本発明にお
いては、記録アドレス（書込みアドレス）と再生アドレ
ス（読み出しアドレス）との比較結果に応じて再生動作
の停止を制御するようにしたので、再生アドレスが記録
アドレスを追い越し、メモリ上の未記録領域からのデー
タを読み出して不自然な再生が行われてしまう不都合を
未然に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す情報記録再生装置の構
成図である。

【図２】実施例の情報記録再生装置の動作を説明するた
めのタイムチャートである。

【図３】メモリの利用状態を示すメモリ領域説明図であ
る。

【図４】処理手順を説明するためのフローチャートであ
る。

【図５】実施例の情報記録再生装置の動作概念図であ
る。

【符号の説明】

１０表示部１１ＡＶレシーバ１３Ａ／Ｄ変換器１５Ａ／Ｄ変換器１６合成器１７バッファメモリ１８分離器１９Ｄ／Ａ変換器２５書き込み制御器２６読み出し制御器２７タイマー部２８システムコントローラー２９キー入力部３０音声圧縮器３１画像圧縮器３２音声伸張器３３画像伸張器

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】動画像信号の記録と再生とが同時に実行
可能なメモリと、前記動画像信号の再生開始を指示する第１の指示手段
と、前記動画像信号の変速再生を指示する第２の指示手段
と、前記メモリに対する前記動画像信号の記録中における前
記第１の指示手段による指示と前記第２の指示手段によ
る指示とに応じて、前記動画像信号の記録中に前記変速
再生指示に応じた速度で前記動画像信号を再生するよう
に記録再生動作を制御するメモリ制御手段とを備え、前記メモリ制御手段は、前記動画像信号の前記メモリに
対する書込みアドレスと読み出しアドレスとを夫々発生
し、前記書込みアドレスと前記読み出しアドレスとの比
較結果に応じて再生動作の停止を制御することを特徴と
する記録再生装置。
【請求項２】前記メモリ制御手段は、前記変速再生指
示に応じて前記読み出しアドレスの発生動作を制御する
ことを特徴とする請求項１に記載の記録再生装置。
【請求項３】動画像信号を受信する受信手段と、前記
受信された動画像信号の情報量を圧縮する圧縮手段とを
備え、前記メモリ制御手段は、前記圧縮された動画像信号を前
記メモリ手段に書き込むことを特徴とする請求項１に記
載の記録再生装置。
【請求項４】前記メモリ手段より再生された動画像信
号の情報量を伸張する伸張手段と、前記伸張された動画
像信号を外部モニタに出力する出力手段とを備えること
を特徴とする請求項３に記載の記録再生装置。
【請求項５】音声信号の記録と再生とが同時に実行可
能なメモリと、前記音声信号の再生開始を指示する第１の指示手段と、前記音声信号の変速再生を指示する第２の指示手段と、前記メモリに対する前記音声信号の記録中における前記
第１の指示手段による指示と前記第２の指示手段による
指示とに応じて、前記音声信号の記録中に前記変速再生
指示に応じた速度で前記音声信号を再生するよう前記メ
モリの記録再生動作を制御するメモリ制御手段とを備
え、前記メモリ制御手段は、前記音声信号の前記メモリに対
する書込みアドレスと読み出しアドレスとを夫々発生
し、前記書込みアドレスと読み出しアドレスとの比較結
果に応じて再生動作の停止を制御することを特徴とする
記録再生装置。