JP3249484B2 - 燃料電池発電システム - Google Patents

燃料電池発電システム

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JP3249484B2
JP3249484B2 JP37003798A JP37003798A JP3249484B2 JP 3249484 B2 JP3249484 B2 JP 3249484B2 JP 37003798 A JP37003798 A JP 37003798A JP 37003798 A JP37003798 A JP 37003798A JP 3249484 B2 JP3249484 B2 JP 3249484B2
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  • Gas Separation By Absorption (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭化水素を主成分
とする燃料を利用するエネルギープラントや化学プラン
ト等から発生する排出ガス中から炭酸ガスを分離回収す
る機能を付加した燃料電池発電システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境保全の観点から大気中に
放出される炭酸ガス濃度の増加が問題となり、ガスター
ビンや燃料電池等、炭化水素を主成分とする燃料を利用
するエネルギープラントや化学プラント等の排出ガスか
ら炭酸ガスを回収してリサイクルする、あるいは無害化
処理する等の試みがなされている。
【0003】例えば、石川島播磨技報 第34巻 第2
号 p.83−p.92には燃料電池の排出ガスから電
極反応生成物である炭酸ガスを回収し、これを再使用す
る溶融炭酸塩燃料電池システムが開示されている。
【0004】すなわち、溶融炭酸塩型燃料電池において
は図4の(5)、(6)式に示す電極反応が生じるが、
この溶融炭酸塩燃料電池システムは図4の矢印で示した
ようにアノード(燃料極)で生じる炭酸ガスを回収し、
次いでカソード(空気極)側へ供給することにより再利
用するというものである。
【0005】しかしながら、通常溶融炭酸塩型燃料電池
においては、この炭酸ガスの他にも水蒸気、水素、一酸
化炭素、メタン等を含む混合ガスが排ガスとして発生す
るから、この混合ガスから炭酸ガスを分離して回収する
必要がある。
【0006】このような排ガス中から炭酸ガスを分離す
る方法としては、アルカノールアミン系溶媒を利用した
吸収液法、酢酸セルロース膜等を使用した膜分離法など
が知られている。
【0007】これらの方法は、分離膜を介してガスの供
給側と補集側に圧力差をつけ、補集側に炭酸ガスのみを
透過させて補集する方法であり、圧力を制御するための
設備等が必要となり、幅広い利用が妨げられる原因とな
っていた。
【0008】また、これらの方法に使用される膜や溶媒
などの材料の耐熱性の限界から、いずれの方法でも導入
する排ガスの温度が約200℃以下である必要がある。
したがって約600℃の排ガスを排出する溶融炭酸塩型
燃料電池等、高温の排ガスを排出するシステムにおいて
は炭酸ガスを分離するために、熱交換などによって排ガ
スを冷却する工程が必要となり、結果的には炭酸ガス分
離のために消費するエネルギーが大きくなってしまい、
幅広い利用が妨げられていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記課題を解
決するためになされたもので、本発明は圧力を駆動力と
せずに容易に炭酸ガスの分解ができる炭酸ガスの分離方
法を提供するものである。また、本発明は高温の排ガス
中から低エネルギーで炭酸ガスの分離をすることが可能
な炭酸ガスの分離方法を提供することを目的とするもの
である。
【0010】
【0011】
【課題を解決するための手段】 本発明は、 アノード、カ
ソード、電解質を備えたセルと;アノードで発生する
1の排ガスから水素を得るシフトコンバータと;リチウ
ム化ジルコニアを炭酸ガス吸収材として含み、前記シフ
トコンバータで発生する第2の排ガスから炭酸ガスを分
離する炭酸ガス分離装置と;を具備し、分離された炭酸
ガスを前記カソードに供給することを特徴とする燃料電
池発電システムである。
【0012】本発明にかかる炭酸ガスを含有気体とは炭
化水素を主成分とする燃料を利用するエネルギープラン
トや化学プラント等から発生する炭酸ガスを含む排出ガ
スが挙げられる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に図面を用いて本発明を具体
的に説明する。図1は本発明の一実施形態である炭酸ガ
ス分離装置を示す概略図である。図1において、1は炭
酸ガス吸収材を含有する炭酸ガス分離材、3は回収すべ
き炭酸ガス含有気体の流路であり、3は回収された炭酸
ガスの流路である。流路2と流路3は分離材1を介して
それぞれ逆の面に設けられている。炭酸ガス分離材はシ
ート状かあるいはペレット状の形状のものでよい。ま
ず、流路2に上記(1)に示される炭酸ガスの吸収反応
が生じる温度領域の炭酸ガス含有気体を供給する。そこ
で分離材1の流路2に対する面では、炭酸ガス吸収材と
炭酸ガスによって炭酸ガス吸収反応が生じ、分離材1で
は反応生成物が生成する。一方、流路3には(2)に示
される炭酸ガスの放出反応が生じる温度領域の任意のガ
スを供給する。しかるに反応生成物は分離材1の流路3
に面する側に移動し、分離材1の流路3に対する面で
は、反応生成物からの炭酸ガスの放出反応が生じ、炭酸
ガスのみを流路3に放出させるものである。反応生成物
の分離材1の流路3に面する側への移動を促進するため
に流動床などの手段を用いることが好ましい。
【0014】また、図2は本発明の別の実施形態である
炭酸ガス分離装置を示す概略図である。図2において、
1は炭酸ガス吸収材を含有する炭酸ガス分離材、4は気
体流路である。分離材1は気体流路4内に設けられてい
る。炭酸ガス分離材はシート状かあるいはペレット状の
ものでもよい。流路4に炭酸ガスの吸収反応が生じる温
度領域の炭酸ガス含有気体を供給すると、分離材1の流
路4に対する面では、炭酸ガス吸収材と炭酸ガスによっ
て炭酸ガスの吸収反応が生じ、反応生成物が生成する。
次に炭酸ガス含有気体の供給を止め、しかる後に炭酸ガ
スの放出反応が生じる温度領域の任意のガスを供給する
と、反応生成物から炭酸ガスの放出反応が生じ、炭酸ガ
スの濃縮ガスを流路4に放出させることができる。
【0015】また、図3は本発明の別の実施形態である
炭酸ガス分離装置を示す概略図である。図3において2
1,22は炭酸ガス吸収筒である。炭酸ガス吸収筒2
1,22はそれぞれ内部に炭酸ガス吸収材を含有する炭
酸ガス分離材1,1′、気体流路4,4′をそなえ、ま
た炭酸ガス含体気体入口23,23′気体出口24,2
4′、回収ガス入口25,25′、回収ガス出口26,
26′を備えている。
【0016】炭酸ガス吸収筒21,22における炭酸ガ
ス含有気体入口23と23′はそれぞれ配管Aに接続さ
れバルブ27,27′によってそのガス流路が切り換え
られる構造となっている。
【0017】炭酸ガス吸収筒21,22における回収ガ
ス入口25,25′も同様にそれぞれ配管Bに接続さ
れ、バルブ28,28′によってガス流路が切り換えら
れる構造となっている。
【0018】まず、バルブ27を開け、バルブ27′を
閉じ、配管Aを通じて炭酸ガス含有気体入口23より炭
酸ガス吸収筒21の流路4へ炭酸ガスの吸収反応が生じ
る温度の炭酸ガス含有気体を供給する。このときバルブ
28は閉じられている。
【0019】炭酸ガス吸収筒21の分離材1では炭酸ガ
ス吸収材と炭酸ガスによって炭酸ガスの吸収反応が生
じ、反応生成物が生成する。炭酸ガスが吸収された後の
残ガスは気体出口24から外部に排出される。(動作
1) 吸収筒21の分離材1において一定量まで炭酸ガスの吸
収反応を生じさせた後、バルブ27を閉じ、バルブ28
を開け配管Bを通じて回収ガス入口25より炭酸ガス吸
収筒21の流路4へ炭酸ガスの放出反応が生じる温度の
任意のガスを供給する。すると分離材1における反応生
成物から炭酸ガスの放出反応が生じ、炭酸ガスが濃縮さ
れたガスが回収ガス出口26から外部に放出される。
(動作2) 一方このように炭酸ガス吸収筒21において炭酸ガス放
出反応を生じさせて炭酸ガスが濃縮された回収ガスを得
ている間、バルブ27′を開け、配管Aより炭酸ガス吸
収筒22の流路4′に炭酸ガス吸収反応が生じる温度の
炭酸ガス含有ガスを供給する。炭酸ガス吸収筒22の分
離材では炭酸ガス吸収材と炭酸ガスによって炭酸ガスの
吸収反応が生じ、反応生成物が生成する。炭酸ガスが吸
収された後の残ガスは気体出口24′から外部に排出さ
れる。(動作3) 炭酸ガス吸収筒22の分離材1において一定量まで炭酸
ガスの吸収反応を生じさせた後、バルブ27′を閉じ、
バルブ28′を開け配管Bを通じて回収ガス入口25よ
り炭酸ガス吸収筒21の流路4へ炭酸ガスの放出反応が
生じる温度の任意のガスを供給する。すると分離材1に
おける反応生成物から炭酸ガスの放出反応が生じ、炭酸
ガスが濃縮されたガスが回収ガス出口26′から外部に
放出される。(動作4) 次に以上の動作1〜動作4を繰り返すことにより連続的
に炭酸ガス含有気体から炭酸ガスの回収がなされる。す
なわち、炭酸ガス吸収筒21で炭酸ガス含有気体から炭
酸ガスを回収している間、炭酸ガス吸収筒22で炭酸ガ
スを回収ガスに放出させる。次に炭酸ガス吸収筒21で
炭酸ガスを回収ガスに放出させている間に、炭酸ガス吸
収筒21で炭酸ガス含有気体から炭酸ガスを回収する。
この操作を繰り返して行うものである。この操作の繰り
返しはそれぞれの気体の入口のバルブの操作によって実
現することができる。
【0020】前記炭酸ガス吸収筒の数は2に限定するも
のではなく、必要に応じて2以上の複数とすることがで
きる。このように、複数個の、特定温度領域で炭酸ガス
との吸収反応が生じ、かつ前記特定温度領域より高温の
温度領域で炭酸ガスの放出反応が生じる炭酸ガス吸収材
と、炭酸ガス含有ガス入口及びガス出口を備えた容器に
対し、炭酸ガス含有ガスを順次供給して炭酸ガスの回収
させることにより、連続的に炭酸ガスの回収を行うこと
ができる。
【0021】本発明で使用される特定温度領域で炭酸ガ
ス吸収反応が生じ、かつ前記特定温度領域より高温の温
度領域で炭酸ガス放出反応が生じる炭酸ガス吸収材とし
ては、炭酸ガスとの反応により炭酸塩を生成する、リチ
ウム化ジルコニア、アルカリ金属の酸化物、アルカリ土
類金属の酸化物から選ばれる少なくとも一種の化合物が
挙げられる。
【0022】炭酸ガスとの反応により炭酸塩を生成する
リチウム化ジルコニアとしてはLi2 ZrO3 、Li4
ZrO4 などが挙げられる。例えば、Li2 ZrO3
以下の(1)の反応にて炭酸ガスを吸収し、(2)の反
応で炭酸ガスを放出する。 Li2 ZrO3 (s) +CO2 (g) →ZrO2 (s) +Li2 CO3 (l) (1) ZrO2 (s) +Li2 CO3 (l) →Li2 ZrO3 (s) +CO2 (g) (2) ここで(1)は400℃〜580℃の温度で生じるた
め、400℃〜580℃の温度の炭酸ガス含有気体から
選択的に炭酸ガスを吸収し、液体と固体からなる反応生
成物を生成する。また(2)の反応は600℃以上の温
度条件下で生じるため、前記(1)の反応にて生成した
反応生成物を600℃以上の温度条件下におくことによ
り炭酸ガスを放出させることができる。
【0023】またLi4 ZrO4 もほぼ同様の温度条件
下で炭酸ガスの吸収反応により、ZrO2 (s) とLi2
CO3 (l) が生成し、またその反応生成物から炭酸ガス
の放出反応を生じる。炭酸ガスとの反応により炭酸塩を
生成する上述のリチウム化ジルコニアは炭酸ガスの吸収
反応(1)及び放出反応(2)の前後で常に固体の化合
物が存在することになるため、吸収反応(1)及び放出
反応(2)による状態変化が小さいため、反応の可逆性
が高く、繰り返し利用に適している。
【0024】炭酸ガスとの反応により炭酸塩を生成する
アルカリ金属の酸化物としては、Li2 O,Na2 Oが
挙げられる。また炭酸ガスとの反応により炭酸塩を生成
するアルカリ土類金属の酸化物としては、MgO,Ca
Oが挙げられる。Li2 Oは以下の(3)の反応にて炭
酸ガスを吸収し、(4)の反応で炭酸ガスを放出する。
【0025】 Li2 O(s) +CO2 (g) →Li2 CO3 (l) (3) Li2 CO3 (l) →Li2 O(s) +CO2 (g) (4) ここで(3)は700℃〜1000℃の温度で生じるた
め、700℃〜1000℃の温度の炭酸ガス含有気体か
ら選択的に炭酸ガスを吸収し、液体と固体からなる反応
生成物を生成する。また(4)の反応は1100℃以上
の温度条件下で生じるため、前記(3)の反応にて生成
した反応生成物を1100℃以上の温度条件下におくこ
とにより炭酸ガスを放出させることができる。
【0026】Na2 Oは、700℃〜1700℃の温度
で炭酸ガスの吸収反応を生じるため700℃以上170
0℃未満の温度の炭酸ガス含有気体から選択的に炭酸ガ
スを吸収し、液体と固体からなる反応生成物を生成す
る。また1800℃以上で反応生成物からの炭酸ガス放
出反応が生じるため、1800℃以上の温度条件下にお
くことにより炭酸ガスを放出させることができる。
【0027】MgOは、300℃〜400℃の温度で炭
酸ガスの吸収反応を生じるため300℃以上400℃未
満の温度の炭酸ガス含有気体から選択的に炭酸ガスを吸
収し、反応生成物を生成する。また400℃以上で反応
生成物からの炭酸ガス放出反応が生じるため、400℃
以上の温度条件下におくことにより炭酸ガスを放出させ
ることができる。
【0028】CaOは、600℃〜800℃の温度で炭
酸ガスの吸収反応を生じるため600℃以上800℃未
満の温度の炭酸ガス含有気体から選択的に炭酸ガスを吸
収し、液体と固体からなる反応生成物を生成する。また
600℃以上で反応生成物からの炭酸ガス放出反応が生
じるため、800℃以上の温度条件下におくことにより
炭酸ガスを放出させることができる。
【0029】上記炭酸ガスとの反応により炭酸塩を生成
する、リチウム化ジルコニア、アルカリ金属の酸化物、
アルカリ土類金属の酸化物から選ばれる少なくとも一種
の化合物からなる吸収材はそれぞれ単独で用いてもよい
し、各種添加物を添加した状態であってもよい。
【0030】添加物としてはLiCO3 、K2 CO3
のアルカリ金属あるいはアルカリ土類金属の炭酸塩が挙
げられる。アルカリ金属あるいはアルカリ土類金属の炭
酸塩と混合して用いることにより炭酸ガスの吸収を促進
するとともに吸収、放出反応による形態変化の影響をで
きる限り小さくすることができるため添加することが好
ましい。アルカリ金属あるいはアルカリ土類金属の炭酸
塩は、リチウム化ジルコニア、アルカリ金属の酸化物、
アルカリ土類金属の酸化物の少なくとも一種の5〜25
mol %添加することが望ましい。特に好ましくは炭酸ガ
スとの反応により炭酸塩を生成するリチウム化ジルコニ
アに対し、アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の炭
酸塩を添加したものである。
【0031】リチウム化ジルコニアは炭酸ガスの吸収、
放出反応による形態変化が少なくそのため反応の可逆性
が高く、くり返し利用に適している点で好ましいが、さ
らに上記炭酸塩を添加すると、該炭酸塩がLi2 ZrO
3 粒子からなる多孔質体の細孔内に保持され、前記
(1),(2)式に基づく炭酸ガスの吸収・放出反応に
伴う体積変化を低減させる。このため多孔質構造を長期
間保持させることができる。すなわちこの作用によりく
り返し利用する際にLi2 ZrO3 粒子が剥離、飛散
し、ガスと共に運び去られるという現象を防止すること
ができる。アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の炭
酸塩は、リチウム化ジルコニア(Li2 ZrO3 )に対
し、3〜25mol%添加することが好ましい。3mo
l%以下では多孔質体構造保持の効果が十分ではなく、
また15mol%以上では炭酸ガス吸収反応に伴って生
成する炭酸リチウムを保持する細孔の確保が困難とな
る。より好ましくは5〜15mol %である。また炭酸ガ
スの吸収材として、リチウム化ジルコニアを使用する際
はLiCO3 とK2 CO3 を50:50〜70:30
(mol比)の混合比で混合した混合炭酸塩を用いること
が望ましい。
【0032】また、別の添加剤として炭酸ガスの吸収材
に、炭酸ガス吸収材の支持体として作用するリチウムア
ルミネートもしくはリチウムタンタレートなどの複合酸
化物からなるセラミックスの粉体をさらに添加してもよ
い。この粉体は炭酸塩に対して安定であるため、炭酸ガ
ス吸収材の支持体として適している。
【0033】リチウムアルミネートとしては、α−Li
AlO2 、β−LiAlO2 、γ−LiAlO2 から選
ばれる少なくとも一種が挙げられる。リチウムタンタレ
ートとしてはLiTaO3 、Li3 TaO4 が挙げられ
る。
【0034】特に好ましくは、炭酸ガスとの反応により
炭酸塩を生成するリチウム化ジルコニアに対し、リチウ
ムアルミネートもしくはリチウムタンタレートを添加し
たものである。
【0035】添加されるリチウムアルミネートもしくは
リチウムタンタレートはLi2 ZrO3 粒子と均一に混
合されることによりLi2 ZrO3 粒子の間に配置さ
れ、前記反応式(1)(2)に基づく炭酸ガスの吸収・
放出反応に伴い高温環境に曝されることによって進行す
るLi2 ZrO3 粒子の合体・成長挙動を低減し、多孔
質構造を安定的に維持しようとするものである。リチウ
ムアルミネートもしくはリチウムタンタレートは前記高
温環境において化学的に安定に存在できる。この効果に
より、Li2 ZrO3 粒子が多孔質構造から剥離・飛散
しガスと共に運び去られるという現象を防止することが
でき、またLi2 ZrO3 粒子の比表面積を維持し、炭
酸ガスの吸収・放出反応の速やかな進行を維持すること
ができる。
【0036】好ましい添加量は、Li2 ZrO3 粒子に
対し、13〜36重量%程度であり、より好ましくは2
0〜30重量%の範囲である。この理由は、13%以下
では、粒子の合体・成長を抑制するための効果が十分で
なく、また36%以上では粒子の合体・成長を抑制する
効果の割に主たる炭酸ガス吸収材であるLi2 ZrO3
粒子の含有率が低下するデメリットの方が大きく、効率
的ではないからである。
【0037】本発明の炭酸ガス吸収材は、炭酸ガスとの
反応により炭酸塩を生成する、リチウム化ジルコニア、
アルカリ金属の酸化物、アルカリ土類金属の酸化物から
選ばれる少なくとも一種の化合物の粉体、あるいはこの
粉体に添加物を添加した混合粉体から形成した多孔質体
であってペレット状あるいはシート状の形に成形した分
離材の形で使用されることが好ましい。このとき粉体の
平均粒径は0.01μm〜1.0μmであることが好ま
しい。また、この多孔質体は、リチウムアルミネートな
どの複合酸化物のセラミックスからなる多孔質層で両面
を支持し、強度を向上させていてもよい。
【0038】ペレット状の炭酸ガス吸収材は、平均粒径
0.01μm〜1.0μmの炭酸ガスとの反応により炭
酸塩を生成する、リチウム化ジルコニア、アルカリ金属
の酸化物、アルカリ土類金属の酸化物から選ばれる少な
くとも一種の化合物の粉体、またはこの粉体に添加物を
添加した混合粉体をできるだけ均一混合した後、形が崩
れない程度の圧力で成形することにより得ることができ
る。
【0039】また、シート状の炭酸ガスの吸収材は例え
ば次のように作成される。まず、平均粒径0.01μm
〜1.0μmの炭酸ガスとの反応により炭酸塩を生成す
る、リチウム化ジルコニア、アルカリ金属の酸化物、ア
ルカリ土類金属の酸化物から選ばれる少なくとも一種の
化合物の粉体、あるいは、この粉末に複合酸化物からな
るセラミックスを添加した混合粉末と、トルエンなどの
溶媒、ポリビニルブチラール、フタル酸ジブチルなどの
バインダーとともに湿式混合してスラリーを調合する。
次にドクターブレード法によってフィルム化し、加熱脱
脂して多孔質体を形成する。しかる後、アルカリ金属あ
るいはアルカリ土類金属の炭酸塩を溶融含浸させてもよ
い。
【0040】図1に示す炭酸ガス吸収装置の炭酸ガス吸
収材を含む分離材1の吸収材としてLi2 ZrO3 を使
用した場合、まず、流路2に、上記(1)に示される炭
酸ガスの吸収反応が生じる約400℃〜580℃の温度
の炭酸ガス含有気体を供給する。そこで分離材1の流路
2に対する面では、炭酸ガス吸収材と炭酸ガスによって
(1)の炭酸ガス吸収反応が生じ、分離材1では反応生
成物であるZrO2 (s) 、Li2 CO3 が生成する。一
方、流路3には(2)に示される炭酸ガスの放出反応が
生じる600℃以上の温度の気体を供給すると、反応生
成物である。ZrO2 (s) とLi2 CO3 は流路3にお
いて加熱され(2)の反応が生じ、炭酸ガスが流路3に
放出されることになる。分離材1においては流動床等の
手段により流路2に対していた分離材1の面を流路3に
対するよう移動させることが好ましい。
【0041】炭酸ガス吸収材として、その他の吸収材、
例えばLi4 ZrO4 など炭酸ガスとの反応により炭酸
塩を生成するリチウム化ジルコニアや、Li2 O,Na
2 O、K2 Oなどの炭酸ガスとの反応により炭酸塩を生
成するアルカリ金属の酸化物、MgO,CaOなどの炭
酸ガスとの反応により炭酸塩を生成するアルカリ土類金
属の酸化物を使用した場合も流路2には、炭酸ガスの吸
収反応が生じる温度領域の炭酸ガス含有気体を供給し、
次いで流路3には炭酸ガスの放出反応が生じる温度領域
の気体を供給すればよい。
【0042】また、図2に示す炭酸ガス分離装置の炭酸
ガス分離材1としてLi2 ZrO3を使用した場合、ま
ず、流路4に上記(1)に示される炭酸ガスの吸収反応
が生じる約400℃〜580℃の温度の炭酸ガス含有気
体を供給する。そこで吸収材1では、炭酸ガス吸収材と
炭酸ガスによって(1)の炭酸ガス吸収反応が生じ、反
応生成物であるZrO2 (s) 、Li2 CO3 が生成す
る。ついでいったん炭酸ガス含有気体の供給を止め、つ
いで流路4は(2)に示される炭酸ガスの放出反応が生
じる600℃以上の温度の気体を供給する。ZrO2
(s) 、Li2 CO3は流路4において加熱され(2)の
反応が生じ、炭酸ガスを流路4に放出することになる。
【0043】炭酸ガス吸収材として、その他の吸収材、
例えばLi4 ZrO4 など炭酸ガスとの反応により炭酸
塩を生成するリチウム化ジルコニアや、Li2 O,Na
2 O、K2 Oなどの炭酸ガスとの反応により炭酸塩を生
成するアルカリ金属の酸化物、MgO,CaOなどの炭
酸ガスとの反応により炭酸塩を生成するアルカリ土類金
属の酸化物を使用した場合も、流路4には、炭酸ガスの
吸収反応が生じる温度領域の炭酸ガス含有気体を供給
し、ついで、いったん炭酸ガス含有気体の供給を止め、
ついで流路4に炭酸ガスの放出反応が生じる温度領域の
気体を供給すればよい。
【0044】本発明の第1発明の炭酸ガスの吸収材とし
て、本発明の炭酸ガスの吸収材を用いると、炭酸ガス放
出反応が炭酸ガス吸収反応より高い温度で行なわれるた
め、供給された排ガスの温度よりも高い温度の濃縮炭酸
ガスが回収できる。したがって、この濃縮炭酸ガスは高
温の炭酸ガスの供給が必要とされる用途に使用すること
ができる。例えば本発明の第1発明の炭酸ガスの吸収材
として本発明の炭酸ガスの吸収材を用いて炭酸ガスの分
離方法は、例えば、図3に示されるような溶融炭酸塩型
燃料電池における排ガス中の炭酸ガスのリサイクルに好
適に使用される。
【0045】図3に炭酸ガス分離装置をもった溶融炭酸
塩型燃料電池発電システムの概略図を示す。図3におい
て11はアノード、12はカソード、13はリフォー
マ、14はシフトコンバータ、15は炭酸ガス分離装置
である。アノード11で発生する排ガスはシフトコンバ
ータ14に送られる。シフトコンバータは、排ガス中の
一酸化炭素から、CO+H2 O→H2 +CO2 (シフト
反応)を利用して水素を得ようとする反応装置である。
その後、排ガスは炭酸ガス分離装置に送られ炭酸ガスの
みを分離し、分離された炭酸ガスを再びカソードに供給
するというものである。アノード(燃料極)で生じる炭
酸ガスを回収し、ついでカソード(空気極)側へ供給す
る場合、カソード(空気極)側へ供給する炭酸ガスは6
50℃付近である必要がある。ここで、炭酸ガス分離装
置に本発明の第1発明の炭酸ガスの吸収材として本発明
の炭酸ガスの回収材を用いた炭酸ガスの分離方法を適用
すれば、600℃以上の濃縮炭酸ガスが得られるため、
炭酸ガスの加熱などに必要とされるエネルギーの大幅な
節約となる。
【0046】本発明によれば、炭酸ガスの分離を温度差
を駆動力として行なうことができるため、供給する排ガ
ス、及び回収された温度差を制御することにより炭酸ガ
スの分離が行なえるため容易に炭酸ガスの分離が可能で
ある。
【0047】本発明によれば500℃を越える高温の排
気ガスの中から高効率に炭酸ガスを分離することができ
る。また、本発明の炭酸ガスの吸収材を用いると、50
0℃を越える高温の排気ガスの中から高効率に炭酸ガス
を分離することができ、しかも、分離回収された炭酸ガ
スは高温であるため、高温の炭酸ガスの供給が必要とさ
れる燃料電池システムなどの用途に使用すれば、エネル
ギーの節約が可能となる。
【0048】
【実施例】(実施例1)炭酸ガス吸収材としての平均粒
径1μmのLi2 ZrO3 粉末153.1gと、Li2
CO3 62mol %、K2 CO3 38mol %からなる混合
炭酸塩からなる平均粒径1μmの粉末38gをアルミナ
ボールとともにポットにいれ1時間乾式混合した。その
後この混合粉末を金型にいれ圧縮し厚さ約1mmの成形
体とした。混合炭酸塩は全体の19.9重量%含有され
ている。
【0049】この成形体を図2に示す装置に炭酸ガス分
離材として配置し、炭酸ガスの分離実験を行なった。図
2において、1は炭酸ガスの分離材、4は気体流路であ
る。炭酸ガス分離体は気体流路4内に設けられている。
気体流路4に550℃のCO2 :20%、N2 :46
%、CO:10%,H2 :12%、H2 O:12%とか
らなるガスを224l(標準状態換算)流し、1時間接
触させた、その後650℃CO2 :50%、N2 :16
%、CO:10%,H2 :12%、H2 O:12%から
なるガス224l(標準状態換算)を気体流路4に流し
た。その後、気体流路4のガスのCO2 濃度を測定した
ところCO2 濃度が54.1%に上昇した。
【0050】(比較例1)酢酸セルロースからなる膜に
CO2 :20%、N2 :46%、CO:20%、H2
12%、H2 O:12%とからなる500℃のガス中に
さらしたところ、膜に熱による変質が生じ、炭酸ガスの
分離は不可能であった。
【0051】(比較例2)実施例1の炭酸ガス吸収材に
代えてγ−Al23 からなる成形体を配置した以外
は、実施例1と同様に炭酸ガスの分離実験を行なった。
気体流路4のガスのCO2 濃度を測定したところCO2
濃度が50.0%のままであった。
【0052】(実施例2)炭酸ガス吸収材としての平均
粒径1μのLi2 ZrO3 粒子をトルエン、ポリビニル
ブチラール、フタル酸ジブチルと共に20時間湿式混合
してスラリーを調合し、ドクターブレード法によって厚
さ2mm程度、気孔率55%程度のフィルムとした。こ
のようにして得たLi2 ZrO3 粒子によるフィルムを
内径10cm・長さ100cmのステンレス管内壁に配
置し、しかる後に加熱脱脂してLi2 CO3 62mol
%,K2 CO3 38mol %からなる混合炭酸塩をmol
比でLi2 ZrO3 に対して10%溶融含浸した。
【0053】この後、この含浸体を図3に示す吸収筒容
器22,23の中央部に配置し、炭酸ガス含有気体入口
23,23′、回収ガス入口25,25′、気体出口2
4,24′、回収ガス出口26,26′を設置した。バ
ルブ27,27′、28,28′の操作によってガス流
路を切り替えられるようにした。 (1) まず、吸収筒容器2に対して、1気圧、550
℃、CO2 20%、Air80%から成るガスを毎分5
Lの速度で10時間供給した。そして、CO2 5%、A
ir95%のガスを得た。この間、吸収筒容器22に対
してはガスを供給しなかった。 (2) バルブ操作によって、吸収筒容器22に対し
て、1気圧、550℃、CO2 20%、Air80%か
ら成るガスを毎分5Lの速度で10時間供給した。そし
て、CO2 5%、Air95%のガスを得た。この間、
吸収筒容器21に対しては650℃、CO2 50%、A
ir50%からガスを毎分5Lの速度で10時間供給し
た。そして、CO2 65%、Air35%のガスを得
た。 (3) バルブ操作によって、吸収筒容器21に対し
て、1気圧、550℃、CO2 20%、Air80%か
ら成るガスを毎分5Lの速度で10時間供給した。CO
2 5%、Air95%のガスを得た。この間、吸収筒容
器22に対しては650℃、CO2 50%、Air50
%からガスを毎分5Lの速度で10時間供給した。そし
て、CO2 65%、Air35%のガスを得た。
【0054】以上の操作によれば、図6に示すように炭
酸ガスを吸収すべきガスを高温のまま連続的に供給・処
理することができ、本来的に連続的に発生するエネルギ
ープラントにおける炭酸ガス含有ガスの処理が可能とな
る。
【0055】(実施例3)炭酸ガス吸収材としての平均
粒径1μのLi2 ZrO3 粒子をトルエン、ポリビニル
ブチラール、フタル酸ジブチルと共に20時間湿式混合
してスラリーを調合し、ドクターブレード法によって厚
さ2mm程度、気孔率55%程度のフィルムとした。こ
のようにして得たLi2 ZrO3 粒子によるフィルムを
内径10cm・長さ200cmのステンレス管内壁に配
置し、しかる後に加熱脱脂してLi2 CO3 62mol
%、K2 CO3 3 mol8%からなる混合炭酸塩をmol
比でLi2 ZrO3 に対して10%溶融含浸した。
【0056】この後、この含浸体を図2に示す吸収筒容
器の中央部に配置し、ガス入口、ガス出口をそれぞれ2
ケ所設置した。 (1) まず、吸収筒容器に対して、1気圧、550
℃、CO2 20%、Air80%から成るガスを毎分1
0Lの速度で10時間供給した。そして、CO2 5%、
Air95%のガスを得た。 (2) バルブ操作によって、吸収筒容器に対して、1
気圧、650℃、CO250%、Air50%から成る
ガスを毎分10Lの速度で10時間供給した。そして、
CO2 65%、Air35%のガスを得た。 (3) バルブ操作によって、吸収筒容器に対して、1
気圧、550℃、CO220%、Air80%から成る
ガスを毎分10Lの速度で10時間供給した。そして、
CO2 5%、Air95%のガスを得た。 以上の操作によれば、図6に示すように炭酸ガスを吸収
すべきガスの流量を倍とすることができるものの連続的
に吸収することは出来なかった。
【0057】(実施例4〜7)平均粒径1μのLi2
rO3 粒子をトルエン、ポリビニルブチラール、フタル
酸ジブチルと共に20時間湿式混合してスラリーを調合
し、ドクターブレード法によって厚さ2mm程度のフィ
ルムとした。このようにして得たLi2 ZrO3 粒子に
よるフィルムを内径10cm・長さ100cmのステン
レス管内壁に配置し、しかる後に加熱脱脂して気孔率5
5%程度の多孔質体とし、表1に示す炭酸塩をLi2
rO3 に対して加熱含浸した。
【0058】
【表1】
【0059】この後、この含浸体を図3に示す吸収筒容
器22,23中央部に配置し、炭酸ガス含有気体入口2
3,23′回収ガス入口25,25′、気体出口24,
24′、回収ガス出口26,26′を設置した。バルブ
27,27′、28,28′の操作によってガス流路を
切り替えられるようにした。 (1) まず、吸収筒容器21に対して、1気圧、55
0℃、CO2 20%、Air80%から成るガスを毎分
5Lの速度で10時間供給した。そして、CO25%、
Air95%のガスを得た。この間、吸収筒容器22に
対してはガスを供給しなかった。 (2) バルブ操作によって、吸収筒容器22に対し
て、1気圧、550℃、CO2 20%、Air80%か
ら成るガスを毎分5Lの速度で10時間供給した。そし
て、CO2 5%、Air95%のガスを得た。この間、
吸収筒容器21に対しては650℃、CO2 50%、A
ir50%からガスを毎分5Lの速度で10時間供給し
た。そして、CO2 65%、Air35%のガスを得
た。 (3) バルブ操作によって、吸収筒容器21に対し
て、1気圧、550℃、CO2 20%、Air80%か
ら成るガスを毎分5Lの速度で10時間供給した。CO
2 5%、Air95%のガスを得た。この間、吸収筒容
器22に対しては650℃、CO2 50%、Air50
%からガスを毎分5Lの速度で10時間供給した。そし
て、CO2 65%、Air35%のガスを得た。
【0060】以上の操作を繰り返し、主たる炭酸ガス吸
収材であるLi2 ZrO3 の重量の10%が吸収筒から
剥離するまでの回数を表1に併記した。混合アルカリ金
属炭酸塩を添加した場合に繰り返し寿命が改善されるこ
とが判る。
【0061】(実施例8〜12)炭酸ガス吸収材として
の平均粒径1μのLi2 ZrO3 に粒径0.4〜1.0
μ程度のγ−リチウムアルミネートを表1に示す割合で
添加し、ポリビニルブチラール、フタル酸ジブチルと共
に20時間湿式混合してスラリーを調合し、ドクターブ
レード法によって厚さ2mm程度のフィルムとした。こ
のようにして得たフィルムを内径10cm・長さ100
cmのステンレス管内壁に配置し、しかる後に加熱脱脂
して気孔率55%程度の多孔質体とし、炭酸塩をLi2
ZrO3 に対して表2に示すとおり加熱含浸した。
【0062】
【表2】
【0063】この後、この含浸体を図3に示す吸収筒容
器の中央部に配置し、炭酸ガス含有気体入口23,2
3′、回収ガス入口25,25′、気体出口24,2
4′、回収ガス出口26,26′をそれぞれ2ケ所設置
した。図1に示すように吸収筒容器は(甲)(乙)2つ
用意し、バルブ27,27′、28,28′操作によっ
てガス流路を切り替えられるようにした。 (1) まず、吸収筒容器21に対して、1気圧、55
0℃、CO2 20%、Air80%から成るガスを毎分
2.5Lの速度で10時間供給した。そして、CO2
%、Air95%のガスを得た。この間、吸収筒容器2
2に対してはガスを供給しなかった。 (2) バルブ操作によって、吸収筒容器22に対し
て、1気圧、550℃、CO2 20%、Air80%か
ら成るガスを毎分2.5Lの速度で10時間供給した。
そして、CO2 5%、Air95%のガスを得た。この
間、吸収筒容器21に対しては650℃、CO2 50
%、Air50%からガスを毎分2.5Lの速度で10
時間供給した。そして、CO2 65%、Air35%の
ガスを得た。(3) バルブ操作によって、吸収筒容器
21に対して、1気圧、550℃、CO2 20%、Ai
r80%から成るガスを毎分2.5Lの速度で10時間
供給した。CO2 5%、Air95%のガスを得た。こ
の間、吸収筒容器22に対しては650℃、CO2 50
%、Air50%からガスを毎分2.5Lの速度で10
時間供給した。そして、CO2 65%、Air35%の
ガスを得た。
【0064】以上の操作を1000時間経過するまで繰
り返し、650℃、50%、Air50%からガスを一
時的に毎分5Lの速度で供給した際のCO2 組成を表2
に併記した。また、その後室温に冷却し、残存した多孔
質体の重量を測定して残存率を求め、その結果も表2に
併記した。リチウムアルミネートを添加した場合には、
繰り返し寿命が長く長時間経過しても速やかな炭酸ガス
の吸収が確保されることが判る。
【0065】
【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば、圧力を
駆動力とせず容易に炭酸ガスの分離ができる炭酸ガスの
分離方法を提供することができる。また、本発明によれ
ば高温の排ガス中から直接炭酸ガスの分離をすることが
可能となり、高温の排ガス中から少ないエネルギーで炭
酸ガスの分離をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態である炭酸ガス分離装置
を示す概略図。
【図2】 本発明の一実施形態である炭酸ガス分離装置
を示す概略図。
【図3】 本発明の一実施形態である炭酸ガス分離装置
を示す概略図。
【図4】 炭酸ガス分離装置を有する溶融炭酸塩型発電
システムの概略図。
【図5】 溶融炭酸塩型燃料電池の電極反応を示す反応
式。
【図6】 実施例3、実施例4における装置の運転時間
とガス流量の関係図。
【符号の説明】
1,1′…炭酸ガス吸収材を含有する分離材 2…炭酸ガスが含有気体の流路 3…回収された炭酸ガスの流路 4,4′…ガス流路 11…アノード 12…カソード 13…リフォーマ 14…シフトコンバータ 15…炭酸ガス分離装置 21,22…炭酸ガス吸収筒 23,23′…炭酸ガス含有気体入口 24,24′…気体出口 25,25′…回収ガス入口 26,26′…ガス出口 27,27′,28,28′…バルブ。
フロントページの続き (72)発明者 富松 師浩 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝 研究開発センター内 (72)発明者 渡邉 明子 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝 研究開発センター内 (56)参考文献 特開 平7−136457(JP,A) 特開 平3−226971(JP,A) 特許3053362(JP,B2) 特表 平7−508463(JP,A) 国際公開94/1203(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 53/14,53/62,53/81 B01J 20/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アノード、カソード、電解質を備えたセ
    ルと; アノードで発生する第1の排ガスから水素を得るシフト
    コンバータと;リチウム化ジルコニアを炭酸ガス吸収材として含み、前
    記シフトコンバータで発生する第2の排ガスから炭酸ガ
    スを分離する炭酸ガス分離装置と; を具備 し、 分離された炭酸ガスを前記カソードに供給することを特
    徴とする燃料電池発電システム。
  2. 【請求項2】 前記炭酸ガス吸収材中に、アルカリ金属
    あるいはアルカリ土類金属の炭酸塩のうち少なくとも一
    種を添加したことを特徴とする請求項1記載の燃料電池
    発電システム。
  3. 【請求項3】 前記炭酸ガス吸収材中に、リチウムアル
    ミネートもしくはリチウムタンタレートを添加したこと
    を特徴とする請求項1記載の燃料電池発電システム。
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