JP3249324B2 - アルカリ蓄電池用ニッケル活物質とその製法 - Google Patents
アルカリ蓄電池用ニッケル活物質とその製法Info
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Description
酸化ニッケル活物質に関し、更に詳しくは水酸化ニッケ
ル粒子表面を電子導電性の金属化合物で被覆した水酸化
ニッケル活物質に関する。
ては、ニッケル粉末を焼結したいわゆる焼結式基板が主
流であったが、焼結基板は高多孔度化に限界があること
や活物質の充填作業が煩雑である等から、近年では非焼
結式である発泡ニッケル基板が使用されるようになって
いる。
基板に比べ高エネルギー密度化や充填作業性の向上の点
で有利である一方、孔径が大きいために、集電体である
ニッケル基板自体と充填された活物質粒子との相対的接
触面積が小さくなるので、充填された活物質の一部は集
電体との電気的接触が不充分となる。このため、正極全
体としての活物質利用率が悪くなるという欠点がある。
のこのような欠点を改善することを目的とし、水酸化ニ
ッケル母粒子表面を水酸化コバルトで被覆する方法、或
いは水酸化ニッケル母粒子を水酸化ニッケルと水酸化コ
バルトの固溶体で被覆する方法が提案されている。これ
らの方法を適用した場合、活物質粒子の導電性を高める
ことができ、活物質利用率が向上する。
の関係において充分に効率よくその効果を引き出し得て
いない。また、水酸化ニッケル母粒子表面を水酸化コバ
ルトで被覆する方法で作製した水酸化ニッケル活物質で
は、電池が過放電状態に陥ると、母粒子表面に被覆され
ているコバルト化合物が、母粒子内部に拡散浸透し、母
粒子表面の水酸化コバルト量が少なくなる現象が生じ、
水酸化コバルトの導電性改善効果が低下する。この現象
はその程度に差があるものの、水酸化ニッケルと水酸化
コバルトの固溶体で被覆する方法においても認められて
おり、過放電時における容量低下が大きな問題となって
いる。
問題を解決するためになされたものであり、水酸化ニッ
ケル母粒子の表面をコバルト化合物等で被覆したアルカ
リ蓄電池用ニッケル活物質において、少ない被覆量でも
って充分に導電性向上効果を発揮し、かつ過放電時にお
いても被覆層中のコバルト化合物が水酸化ニッケル母粒
子内部へ拡散浸透することのないニッケル活物質、及び
そのようなニッケル活物質の製造方法を提供することを
目的とする。
に本発明は、次の構成を有する。請求項1記載の発明
は、水酸化ニッケル又は主成分が水酸化ニッケルからな
る母粒子と、前記母粒子の表面に被覆された被覆層と
を、有するアルカリ蓄電池用ニッケル活物質であって、
前記被覆層は、ニッケル化合物、カドミウム化合物から
選択される1種以上の化合物と、コバルト化合物とを含
み、かつ前記被覆層中のコバルト化合物が、当該被覆層
を有するニッケル活物質をアルカリと酸素の共存下で加
熱処理することにより、2価を超えるコバルト化合物に
してあることを特徴とする。
ルカリ蓄電池用ニッケル活物質において、前記被覆層の
コバルト化合物量は、母粒子量に対し1重量%〜15重
量%であることを特徴とする。請求項3記載の発明は、
請求項1乃至2記載のアルカリ蓄電池用ニッケル活物質
において、カドミウム化合物を有する前記被覆層のカド
ミウム化合物量が、水酸化ニッケル母粒子量に対し3重
量%以下であることを特徴とする。
載のアルカリ蓄電池用ニッケル活物質において、カドミ
ウム化合物を有する前記被覆層のカドミウム化合物量
は、被覆層中のコバルト化合物量に対し0.5重量%〜
25重量%であることを特徴とする。請求項5記載の発
明は、請求項1乃至4記載のアルカリ蓄電池用ニッケル
活物質において、カドミウム化合物を有する前記被覆層
のカドミウム化合物量は、被覆層中のコバルト化合物量
に対し0.5重量%〜25重量%であることを特徴とす
る。
は主成分が水酸化ニッケルからなる母粒子に、コバルト
塩とニッケル塩および/またはカドミウム塩とを溶解し
た被覆層組成液を滴下し、この滴下液のPHをアルカリ
液で所定PHに調整して、コバルト化合物とニッケル化
合物及び/またはカドミウム化合物からなる多成分系析
出物を析出させ、母粒子の表面を多成分系析出物で被覆
する母粒子被覆工程と、前記母粒子被覆工程で得られた
被覆粒子に対し、アルカリ金属の溶液を含浸させて酸素
存在下で加熱処理するアルカリ熱処理工程と、を備える
アルカリ蓄電池用ニッケル活物質の製造方法であること
を特徴とする。
ルカリ蓄電池用ニッケル活物質の製造方法において、前
記母粒子被覆工程でコバルト化合物の被覆量が、母粒子
に対して1重量%〜15重量%となるまで被覆層組成液
を滴下することを特徴とする。請求項8記載の発明は、
請求項6乃至7記載のアルカリ蓄電池用ニッケル活物質
の製造方法において、前記母粒子被覆工程で前記滴下液
のPHを7.5以上、12.5以下に調整することを特
徴とする。
載のアルカリ蓄電池用ニッケル活物質における前記アル
カリ熱処理工程において、アルカリ金属溶液のアルカリ
金属濃度が15重量%〜40重量%であることを特徴と
する。請求項10記載の発明は、請求項6乃至9記載の
アルカリ蓄電池用ニッケル活物質における前記アルカリ
熱処理工程において、加熱処理を50℃以上、150℃
以下の温度で行うことを特徴とする。
は、水酸化ニッケル又は主成分が水酸化ニッケルである
母粒子の表面に、コバルト化合物とニッケル化合物及び
/又はカドミウム化合物からなる析出物で構成される被
覆層を有し、かつこの被覆層中のコバルト化合物が、ア
ルカリ熱処理により2価を超えるコバルト化合物として
ある。
分である2価を超えるコバルトの化合物が極めて効率的
にニッケル活物質の導電性を高め、更に、ニッケル化合
物及び/又はカドミウム化合物が、過放電時におけるコ
バルト化合物の母粒子への拡散浸透を抑制する。よっ
て、電気容量及び過放電特性ともに優れたニッケル活物
質を得ることができる。
化合物は水酸化ニッケルと混合された状態で配合されて
いる場合に比べ、活物質本体である母粒子の表面に存在
する場合の方が、電極基板内にあって良好な導電ネット
ワークを形成するが、本発明では、被覆層中のコバルト
化合物が2価を超えるコバルトの化合物としてあるの
で、一層導電性に優れた導電ネットワークが形成され
る。
覆層が形成されているので、コバルト化合物以外の成分
(ニッケル化合物及び/又はカドミウム化合物)が以下
のように作用してニッケル活物質の電気容量、特に過放
電時における電気容量(過放電特性)を顕著に高める。
即ち、コバルト化合物のみで被覆層を形成した場合に
は、ニッケル活物質の導電性を高めることができるもの
の、コバルト化合物のみでは、過放電時において水酸化
ニッケル母粒子表面のコバルト化合物が母粒子内部に拡
散浸透する現象が発生する。この現象により、過放電時
に母粒子表面のコバルト化合物量が減少し、活物質の導
電性が低下するので十分な電気容量が得られなくなる。
ここで、本発明にかかる被覆層では、ニッケル化合物及
び/又はカドミウム化合物がコバルト化合物の母粒子内
部への拡散浸透を抑制するように作用する。よって、過
放電時における導電性の低下が防止される。
分としてのコバルト化合物の量は、好ましくは水酸化ニ
ッケル母粒子に対し1重量%〜15重量%とするのがよ
い。この範囲であると、ニッケル活物質の導電性を十分
に高めることができるとともに、ニッケル活物質の水酸
化ニッケル含有量を無用に低下させ、却って電気容量を
減らすといったことがない。
量は、好ましくは母粒子に対し3重量%以下であるのが
よい。カドミウム化合物の量が3重量%を超えると、水
酸化ニッケル量が減少し、単位活物質重量当たりの容量
が低下するからである。また、前記被覆層中のカドミウ
ム化合物の量は、被覆層中のコバルト化合物量に対して
0.5〜25重量%であることが好ましい。コバルト化
合物量に対してカドミウム化合物の量が0.5重量%未
満では、配合効果ほとんど現れず、一方、25重量%を
超えるとコバルト化合物量が減少するため、活物質粒子
間の導電性が低下する結果、単位活物質重量当たりの容
量が低下するからである。
は、被覆層中のコバルト化合物量に対して2〜100重
量%であることが好ましい。被覆層中のニッケル化合物
量が、コバルト化合物に対し2重量%未満になると、過
放電特性が顕著に低下し、他方100重量%を超える
と、被覆層中のコバルト化合物の濃度が低下し活物質粒
子間の導電性が低下する結果、単位活物質重量当たりの
容量が低下するからである。
ケル活物質の製造方法では各工程が次のように作用す
る。先ず、母粒子に対し、コバルト塩とニッケル塩およ
び/またはカドミウム塩を溶解した被覆層組成液を滴下
し、この滴下液のPHを所定値に調整することにより多
成分系析出物を析出させて、母粒子を被覆する母粒子被
覆工程では、母粒子を核として多成分系析出物が析出す
るので、容易に多成分系析出物で母粒子を被覆すること
ができる。
対しアルカリ金属の溶液を含浸させ、酸素存在下で加熱
処理するアルカリ熱処理工程では、被覆層中のコバルト
化合物を2価を超えるコバルトの化合物に変化させるこ
とができる。また、被覆粒子に対しアルカリ熱処理を行
うと、被覆層を構成する析出物が、化学的及び熱的作用
を受け被覆層が構造変化し、空隙が形成される。この空
隙が電解液と母粒子の接触を確保するよう作用するの
で、電気化学的反応が円滑に進むようになる。
母粒子被覆工程での被覆は、好ましくは母粒子に対する
コバルト化合物の量が1重量%〜15重量%となるよう
に行うのがよい。この範囲で被覆した場合には、単位活
物質重量当たりの電気容量を低下させることなく、過放
電特性を向上させることができる。また、前記被覆工程
において、好ましくは滴下液のPHを7.5〜12.5
に調整するのがよい。このPH域であると、滴下液から
の析出物をコバルト化合物とニッケル化合物および/ま
たはカドミウム化合物とからなる多成分系析出物とで
き、また析出した多成分系析出物を母粒子表面に均一に
付着させることができる。
アルカリ処理液のアルカリ金属の濃度は、好ましくは1
5重量%〜40重量%とするのがよい。この範囲の濃度
のアルカリ金属溶液であると、コバルト化合物が良く溶
解し、また粘度が適正な範囲に留まるので、アルカリ金
属が被覆粒子内部に均一に浸透する。また、前記加熱処
理は、50℃〜150℃の温度で行うのが好ましい。こ
の温度であると、被覆層中のコバルト化合物を確実に2
価を超えるコバルトの化合物に変化させることができる
とともに、結晶構造の変化を確実かつ効率良くなし得
る。
法、及び電極の作製方法の概要を説明し、次いでここで
作製した各種電極の性能を比較検討する方法で、本発明
の内容を明らかにする。 〔活物質母粒子の作製〕比重約1.33の硫酸ニッケル
水溶液に、アンモニア水で溶液PHを約10に調整・維
持しつつ、25重量%の水酸化ナトリウム水溶液を注加
し水酸化ニッケルを析出させる方法により行った。この
析出水酸化ニッケルを水洗し乾燥して、水酸化ニッケル
母粒子とした。この水酸化ニッケル母粒子の平均粒子径
を、レーザ回折方式(マイクロトラック粒度分析計;Le
ads & Northrup 社製 )で測定したところ、約10μm
であった。なお、硫酸ニッケルの代わりに例えば、硝酸
ニッケル等の他のニッケル塩を使用してもよい。
ケル母粒子に約4倍(重量比)の水を加え混合分散し、
この分散液(スラリー状態)のPHを水酸化ナトリウム
液で所定値に調整維持しながら被覆層組成溶液を滴下し
た。これにより金属水酸化物からなる多成分系の析出物
が母粒子表面に析出し、母粒子が被覆される。これを水
洗・乾燥して被覆活物質粒子を得た。
ルトのみを溶解した液、硫酸コバルトと硫酸ニッケルを
溶解した液、硫酸コバルトと硫酸カドミウムを溶解した
液、硫酸コバルト、硫酸ニッケル、硫酸カドミウムを溶
解した液をそれぞれ用い、各成分の濃度比は、表1〜表
6の「被覆組成」欄に対応する比率とし、各被覆層組成
溶液の総金属塩濃度は、金属量換算で約10重量%程度
となるように調整した。また、母粒子に対する被覆量
は、被覆層組成溶液の滴下量を調整することにより変化
させた。
子を、アルカリ金属の溶液に漬け、被覆粒子が湿る程度
にアルカリ金属溶液を含浸させた後、酸素存在下で加熱
乾燥処理した。アルカリ熱処理の条件は、他の条件とと
もに後記の表1〜表6に示す。但し、表1のA1〜A3
については、アルカリ熱処理を実施しなかった。
をアルカリ熱処理といい、この方法で処理した被覆粒子
を、アルカリ熱処理済被覆粒子と称する。 〔ニッケル電極の作製〕上記で作製した各種活物質(被
覆粒子及びアルカリ熱処理済被覆粒子)を100重量部
と、0.2重量%ヒドロキシプロピルセルロース水溶液
を50重量部とを混合し活物質スラリーを調製した。こ
の活物質スラリーを多孔度95%、厚み1.6mmの発
泡体ニッケルに充填し、乾燥後、厚み0.60mmに圧
延する方法により、A1 〜A7 、B1 〜B8 、C1 〜C
8 、D1 〜D8 、E1 〜E4 、F 1 〜F6 、G1 〜
G6 、H1 〜H7 の各ニッケル電極を作製した。
E1 〜E4 、F1 〜F6 、G1 〜G6 、H1 〜H 7 の各
ニッケル電極については、これら電極と対極としてのニ
ッケル板及び25重量%の水酸化カリウム水溶液とで開
放系の簡易セル(理論容量360mAh)を作製した。
また、A1 〜A7 、C1 〜C8 、D1 〜D8 の各電極に
ついては、これら電極と水素吸蔵合金電極及び7〜8.
5Nの水酸化カリウム水溶液を主成分とする電解液を用
い公知の方法で公称容量1200mAhのニッケル水素
電池を作製した。そして、前記簡易セル及びニッケル水
素電池を用い各ニッケル電極の活物質利用率、単位活物
質重量当たりの電気容量及び過放電特性を測定した。そ
れぞれの測定方法は以下のようである。
360mAh)を用い、36mAの電流で24時間連続
充電した後、ニッケル板に対し放電終止電圧が−0.8
Vになるまで120mAの電流で放電するという条件で
放電容量を測定し、数1に従い算出した。また、単位活
物質重量当たりの電気容量は、前記電池(公称容量12
00mAh)を用い、120mAで16時間連続充電し
た後、電池電圧が1.0Vになるまで240mAで放電
するという条件で放電容量を測定し、数2に従い算出し
た。
1200mAh)を用い次の条件で測定した。 1) 1200mAで充電し、電池電圧が極大となったの
ち10mV(−ΔV)だけ減少した時点で充電を止め、
1時間休止する。 2) 1時間休止後に1200mAで、放電終止電圧が
1.0Vになるまで放電する。
間強制放電する。 4) 前記1)〜3)の工程を10サイクル繰り返した
後、更に1)〜2)の工程を5サイクル繰り返す。初回サ
イクルにおける放電容量と、最終サイクル終了後の放電
容量を測定し、その比を過放電特性とした。なお、各測
定値は、基準とする活物質を定めこの活物質の利用率等
を100とした場合における指数で比較検討した。
1)を使用したニッケル水素電池を用い、アルカリ熱処
理の有無、及び被覆層成分の違いと活物質特性との関係
を調べた。
2 とA5 、A3 とA6との対比から、アルカリ熱処理に
より過放電特性、単位活物質重量当たりの容量ともに向
上し、特に過放電特性が顕著に向上することが分かる。
また、被覆層成分をコバルト化合物単独とした場合(A
1 、A4 )と、ニッケル化合物および/またはカドミウ
ム化合物との析出物とした場合(A2 〜A3 、A5 〜A
7 ) との比較において、被覆層を析出物とした場合に過
放電特性、単位活物質重量当たりの容量ともに向上し、
特に被覆層を析出物とし更にアルカリ熱処理を実施した
場合(A5 〜A7 )において、一層顕著に過放電特性が
向上することが分かる。
水酸化ニッケル母粒子表面にコバルト化合物の被覆層を
形成した場合、この被覆層が活物質粒子の導電性を高め
るので、電極内で活物質粒子相互が良好な導電ネットワ
ークを形成する。よって活物質利用率が向上する。しか
し、被覆層がコバルト化合物単独の場合では、過放電中
に母粒子表面のコバルト化合物が母粒子内部に拡散浸透
する現象が生じる。よって粒子表面に存在するコバルト
化合物の量が少なくなり、その結果、活物質粒子間の導
電性が低下し、過放電特性が低下することになる。ここ
で、被覆層中にコバルト化合物の他にニッケル化合物お
よび/またはカドミウム化合物が存在すると、これらの
金属化合物が、コバルト化合物の母粒子への拡散浸透を
抑制する。したがって、活物質粒子間の導電性が常に良
好に維持され、過放電特性の低下が防止できる。
量及び過放電特性が向上するのは、アルカリ熱処理によ
りコバルト化合物等がより導電性に優れた2価を超える
高次コバルト化合物等に変化し、また、これに加えアル
カリ熱処理によって、析出物(被覆層)の結晶状態が水
酸化ニッケル母粒子に拡散浸透し難い形態に変化すると
ともに、化学的、熱的作用により被覆層に適度の空隙が
生じ、この空隙が活物質本体である母粒子と電解液との
接触を確保する電解液路となるためと考えられる。
ケル化合物および/またはカドミウム化合物との析出物
とすると、単位活物質重量当たりの電気容量、過放電特
性とも向上させることができ、更にこのような被覆Ni
活物質粒子にアルカリ熱処理を施すと、析出物効果が一
層増強されることが分かる。 (実験2)実験2では、被覆層析出物成分をコバルト化
合物とニッケル化合物(3重量%に固定)とし、コバル
ト化合物の量を母粒子に対し0.05〜16重量%に変
化させた被覆活物質粒子B1 〜B8 (表2)を使用して
構成した簡易セルにより、被覆層コバルト化合物量と単
位活物質重量当たりの電気容量との関係を調べた。
未満、及び15重量%を超えた場合において、十分な活
物質容量が得られなくなることが分かる。この理由は、
被覆層コバルト化合物が1重量%未満であると、母粒子
表面のコバルト化合物が少なすぎるために、活物質粒子
が良好な導電ネットワークを形成できないとめと考えら
れ、他方、15重量%を超えると単位活物質当たりの水
酸化ニッケル(母粒子)の含有量が少なくなるため、活
物質本体である水酸化ニッケル量の減少による容量低下
効果が、コバルト化合物による容量向上効果を上回るよ
うになったためと考えられる。
%の範囲でコバルト化合物を被覆するのが好ましい。 (実験3)実験3では、コバルト化合物量を母粒子に対
し10重量%とし、ニッケル化合物の量をコバルト化合
物量に対し1〜200重量%(母粒子に対し0.1〜2
0重量%)に変化させて作製した被覆活物質粒子C1 〜
C8 (表3)で構成した各種ニッケル水素電池を用い、
被覆層形成成分であるコバルト化合物とニッケル化合物
の配合比と過放電特性及び単位活物質重量当たりの電気
容量との関係を調べた。
量に対し2重量%(母粒子に対し0.2重量%)未満と
なると、過放電特性が顕著に低下する。他方、ニッケル
化合物量が、被覆層コバルト化合物量に対し100重量
%((母粒子に対し10重量%)を超えると、単位活物
質重量当たりの容量が顕著に低下することが分かる。
化合物量が2重量%未満であると、過放電時にコバルト
化合物が母粒子内部へ拡散浸透する現象を十分に抑制で
きないためであり、他方、ニッケル化合物量が100重
量%を超えると、活物質表面のコバルト化合物密度が低
下するため、容量が低下したものと考えられる。
化合物は、被覆層中のコバルト化合物量に対し2〜10
0重量%が好ましい。 (実験4)実験4では、コバルト化合物量を母粒子に対
し10重量%とし、カドミウム化合物の量をコバルト化
合物量に対し0.3〜50重量%(母粒子に対し0.0
3〜5重量%)に変化させて作製した被覆活物質粒子D
1 〜D8 (表4)で構成した各種ニッケル水素電池を用
い、被覆層形成成分であるコバルト化合物とカドミウム
化合物の配合比と過放電特性及び単位活物質重量当たり
の電気容量との関係を調べた。
量に対し0.5重量%(母粒子に対し0.05重量%)
未満となると、過放電特性が顕著に低下する。他方、カ
ドミウム化合物量が、被覆層コバルト化合物量に対し2
5重量%(母粒子に対し2.5重量%)を超えると、単
位活物質重量当たりの容量が顕著に低下することが分か
る。
ルト化合物に対するカドミウム化合物量が、0.5重量
%未満であると、過放電時にコバルト化合物が母粒子内
部へ拡散浸透する現象を十分に抑制できないためであ
り、他方、カドミウム化合物量が、25重量%を超える
と、活物質表面のコバルト化合物密度が低下するため、
容量が低下したものと考えられる。
ム化合物量は、被覆層中のコバルト化合物量に対し0.
5〜25重量%が好ましい。 (実験5)実験5では、前記実験2及び4の結果を踏ま
え、被覆層コバルト化合物量を母粒子に対し15重量%
とし、カドミウム化合物の量を母粒子に対し2〜3.5
重量%(コバルト化合物量に対し約13.3〜23.3
重量%)に変化させて作製した被覆活物質粒子E1 〜E
4 (表5)からなる簡易セルを用い、母粒子に対するカ
ドミウム化合物の被覆量と活物質利用率との関係を調べ
た。
%(コバルト化合物に対し20重量%)を超えると、活
物質利用率が顕著に低下することが分かる。これは、全
活物質量に対しカドミウム化合物が占める割合が大きく
なり、水酸化ニッケルの量が少なくなる結果、活物質利
用率が低下するからであると考えられる。請求項4でカ
ドミウム化合物量はコバルト化合物量に対し25重量%
以下と定めてあるが、コバルト化合物量が大きい場合
は、同範囲では全活物質量に対するカドミウム化合物が
占める部分が大きくなり母粒子量を圧迫する。
3重量%以下では著しい活物質利用率の低下はなかっ
た。 (実験6)実験6では、滴下した被覆層組成液のPH調
整値を6.5、7.5、8.5、10、12.5、14
の6通りに変えて、それぞれ被覆活物質粒子F1 〜F6
を作製した。そして、これら活物質粒子を使用した簡易
セルを用い、被覆時PHと活物質利用率との関係を調べ
た。
いことが分かる。また被覆時PHが、7.5未満、又は
12.5を超えた場合において、活物質利用率が顕著に
低下することが分かる。なお、このような傾向は、カド
ミウム化合物を用いた場合も同様に確認されている。
えられる。PH7.5未満では、コバルト化合物とニッ
ケル化合物との析出物が形成され難くなる。他方、溶液
PHが12.5を超えた場合では析出物の析出が急激と
なり、水酸化ニッケル母粒子の表面に良好な被覆層を形
成できなくなる。つまり、被覆時PHが7.5〜12.
5の範囲外である場合には、被覆層が十分に機能しない
ために、活物質利用率が低下するものと考えられる。
る被覆時PHは、7.5〜12.5の範囲とすることが
好ましい。 (実験7)実験7では、アルカリ熱処理の条件を変え、
アルカリ熱処理条件と活物質利用率の関係を調べた。な
お、アルカリ熱処理条件を変えたこと及び被覆時PHを
10にしたこと以外は、実験6と同様であり、アルカリ
処理液には、水酸化ナトリウム水溶液を用いた。なお、
この点は他の実験についても同様である。
リ処理液の濃度が、15重量%未満又は40重量%を超
えるた場合において、活物質利用率が顕著に低下するこ
とが分かる。この理由は、次のように考えられる。即
ち、被覆活物質粒子をアルカリ共存下で加熱処理した場
合、粒子表面の水酸化コバルトが、2価を超える高次コ
バルトの化合物に変化し、被覆層の導電性が高まる。よ
って電極内に良好な導電性ネットワークが形成されるの
で、全体としての利用率が向上する。ところが、アルカ
リ濃度が15重量%未満であると、アルカリ溶液に対す
る水酸化コバルトの溶解度が低下するために、水酸化コ
バルトの高次化反応が円滑に進行しない。よって、利用
率が充分に向上しない。他方、アルカリ濃度が40重量
%を超えると、溶液粘度が著しく高まるために、アルカ
リ金属溶液が被覆層に浸透し難くなる結果、高次化反応
が不均一になるためではないかと考えられる。
は、15〜40重量%の範囲であるのが好ましい。な
お、水酸化ナトリウムに代え、例えば水酸化カリウムな
どの他のアルカリ金属を用いた場合でも、上記と同様な
結果が得られることが確認されている。次に、アルカリ
濃度を25重量%共通とし、アルカリ熱処理時の加熱温
度を変化させ、他の条件は上記と同様にしてアルカリ熱
処理における加熱温度と活物質利用率との関係を調べ
た。
が50℃未満、又は150℃を超えると、活物質利用率
の低下が大きくなることが分かる。このことから、アル
カリ熱処理における加熱温度は、50℃〜150℃の範
囲で行うのが好ましい。ここで、H1 〜H7 において、
50℃〜150℃の加熱温度で良好な結果が得られたの
は、この範囲の温度であると、コバルトの高次化が円滑
に進み、またこの温度範囲であると、高次化コバルト化
合物の生成に際し析出物(被覆層)の構造が熱作用によ
り乱され、被覆層に適度な空隙が形成されるためではな
いかと考えられる。なぜなら、被覆層が適度な空隙を有
するものであると、この空隙により水酸化ニッケル母粒
子と電解液との接触が確保されるため、電気化学的反応
が円滑に進行し得るからである。これに対し、加熱温度
が低くなると、アルカリ溶液に対する水酸化コバルトの
溶解度が低下し、また被覆層に対する熱的作用が減少す
るため、アルカリ熱処理の効果が低下したものと考えら
れる。他方、加熱温度が150℃を超えると、熱的作用
が母粒子である水酸化ニッケル自体に悪影響を及ぼし活
物質本体である水酸化ニッケル自体が不活性な酸化ニッ
ケルに変化する。このため、電極容量が低下したものと
考えられる。
ッケル活物質では、被覆層中の2価を超えるコバルト化
合物が、優れた量的効率性をもって活物質の導電性を高
めるように作用する。また、コバルト化合物と共に被覆
層に配合されたニッケル化合物および/またはカドミウ
ム化合物が、過放電時におけるコバルト化合物の母粒子
内部への拡散浸透を抑制し過放電特性を高めるように作
用する。よって、このような本発明ニッケル活物質を電
極基板に充填したとき、活物質相互間で良好な導電ネッ
トワークを形成し、しかもこの導電ネットワークは、過
放電時においても損なわれることがない。これにより、
本発明によると、単位重量当たりの活物質のエネルギー
密度を高めることができると同時に、過放電特性をも高
めることができるという顕著な効果が得られる。
物質の製造方法によれば、上記のような優れたニッケル
活物質を比較的簡易な方法で歩留り良く製造できる。し
たがって、このような優れたニッケル活物質を安価に提
供できるという効果が得られる。
Claims (10)
- 【請求項1】 水酸化ニッケル又は主成分が水酸化ニッ
ケルからなる母粒子と、前記母粒子の表面に被覆された
被覆層とを、有するアルカリ蓄電池用ニッケル活物質で
あって、 前記被覆層は、ニッケル化合物、カドミウム化合物から
選択される1種以上の化合物と、コバルト化合物とを含
み、 かつ前記被覆層中のコバルト化合物が、当該被覆層を有
するニッケル活物質をアルカリと酸素の共存下で加熱処
理することにより、2価を超えるコバルト化合物にして
あることを特徴とするアルカリ蓄電池用ニッケル活物
質。 - 【請求項2】 前記被覆層のコバルト化合物量は、母粒
子量に対し1重量%〜15重量%であることを特徴とす
る請求項1記載のアルカリ蓄電池用ニッケル活物質。 - 【請求項3】 カドミウム化合物を有する前記被覆層の
カドミウム化合物量が、水酸化ニッケル母粒子量に対し
3重量%以下であることを特徴とする請求項1乃至2記
載のアルカリ蓄電池用ニッケル活物質。 - 【請求項4】 カドミウム化合物を有する前記被覆層の
カドミウム化合物量は、被覆層中のコバルト化合物量に
対し0.5重量%〜25重量%であることを特徴とする
請求項1乃至3記載のアルカリ蓄電池用ニッケル活物
質。 - 【請求項5】 ニッケル化合物を有する前記被覆層のニ
ッケル化合物量は、被覆層中のコバルト化合物量に対し
2重量%〜100重量%であることを特徴とする請求項
1乃至4記載のアルカリ蓄電池用ニッケル活物質。 - 【請求項6】 水酸化ニッケル又は主成分が水酸化ニッ
ケルからなる母粒子に、コバルト塩とニッケル塩および
/またはカドミウム塩とを溶解した被覆層組成液を滴下
し、この滴下液のPHをアルカリ液で所定PHに調整し
て、コバルト化合物とニッケル化合物及び/またはカド
ミウム化合物からなる多成分系析出物を析出させ、母粒
子の表面を多成分系析出物で被覆する母粒子被覆工程
と、 前記母粒子被覆工程で得られた被覆粒子に対し、アルカ
リ金属の溶液を含浸させて酸素存在下で加熱処理するア
ルカリ熱処理工程と、 を備えるアルカリ蓄電池用ニッケル活物質の製造方法。 - 【請求項7】 前記母粒子被覆工程において、コバルト
化合物の被覆量が、母粒子に対して1重量%〜15重量
%となるまで被覆層組成液を滴下することを特徴とする
請求項6記載のアルカリ蓄電池用ニッケル活物質の製造
方法。 - 【請求項8】 前記母粒子被覆工程において、前記滴下
液のPHを7.5以上、12.5以下に調整することを
特徴とする請求項6乃至7記載のアルカリ蓄電池用ニッ
ケル活物質。 - 【請求項9】 前記アルカリ熱処理工程において、アル
カリ金属溶液のアルカリ金属濃度が15重量%〜40重
量%であることを特徴とする請求項6乃至8記載のアル
カリ蓄電池用ニッケル活物質の製造方法。 - 【請求項10】 前記アルカリ熱処理工程において、加
熱処理を50℃以上、150℃以下の温度で行うことを
特徴とする請求項6乃至請求項9記載のアルカリ蓄電池
用ニッケル活物質の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01523895A JP3249324B2 (ja) | 1995-02-01 | 1995-02-01 | アルカリ蓄電池用ニッケル活物質とその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP01523895A JP3249324B2 (ja) | 1995-02-01 | 1995-02-01 | アルカリ蓄電池用ニッケル活物質とその製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08213010A JPH08213010A (ja) | 1996-08-20 |
JP3249324B2 true JP3249324B2 (ja) | 2002-01-21 |
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ID=11883294
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP01523895A Expired - Lifetime JP3249324B2 (ja) | 1995-02-01 | 1995-02-01 | アルカリ蓄電池用ニッケル活物質とその製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3249324B2 (ja) |
-
1995
- 1995-02-01 JP JP01523895A patent/JP3249324B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08213010A (ja) | 1996-08-20 |
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