JP3248835B2 - ブラシレスモータ用駆動装置 - Google Patents

ブラシレスモータ用駆動装置

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JP3248835B2
JP3248835B2 JP30175995A JP30175995A JP3248835B2 JP 3248835 B2 JP3248835 B2 JP 3248835B2 JP 30175995 A JP30175995 A JP 30175995A JP 30175995 A JP30175995 A JP 30175995A JP 3248835 B2 JP3248835 B2 JP 3248835B2
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正登 中村
秀巨 前戸
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Sanyo Electric Co Ltd
Victor Company of Japan Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
Victor Company of Japan Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、VTRのシリン
ダモータやキャプスタンモータなどに適用するブラシレ
スモータのブラシレスモータ用駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のブラシレスモータ用駆動装置につ
いて、4相のブラシレスモータを例に以下に説明する。
図4は従来のブラシレスモータ用駆動装置のタイミング
図、図5は4相ブラシレスモータの構造図、図6は従来
のブラシレスモータ用駆動装置の概略ブロック構成図で
ある。
【0003】図5において、4相のブラシレスモータ1
00は、ロータ102の外周部に14極の永久磁石10
3を固着し、12個のステータコア105のそれぞれに
電機子コイル106(L1、L2、L3、L4)を巻き
回し、各々をデルタ接続して4相構成としたステータ1
04と、ロータ102の回転位置を検出する2個のホー
ル素子を備えたロータ位置検出手段107とが、それぞ
れモータ基板110に配設されて主な機械要素が構成さ
れている。
【0004】電機子コイル106の(L1とL2)およ
び(L3とL4)は、電気角で{(π/2)+nπ}ラ
ジアン(n=0,±1,±2,…)の位相差を有し、電
機子コイル106の(L1とL3)および(L2とL
4)は、電気角で略(π+nπ)ラジアン(n=0,±
1,±2,…)の位相差を有するよう構成されている。
【0005】ロータ位置検出手段107を構成するホー
ル素子は、その出力信号の位相差が電気角で互いに
{(π/2)+nπ}ラジアン(n=0,±1,±2,
…)の位相差を有するよう配設されている。
【0006】検出した回転位置に応じた位置検出信号
(e1、e2)、(e3、e4)と、外部から供給される制
御開始電圧信号Vctlとに基づき、電機子コイル10
6の励磁電流を制御する導通制御信号(i1、i2)、
(i3、i4)を生成する駆動装置108と、導通制御信
号(i1、i2)、(i3、i4)に基づいて電機子コイル
106の励磁電流を生成する駆動出力手段109とをモ
ータ基板110に配置してブラシレスモータ100全体
が構成されている。
【0007】図6において、各々のロータ位置検出手段
107は、ロータ102の磁極がロータ位置検出手段1
07を通過する度に互いに逆相の位置検出信号(e1
2)および(e3、e4)を生成し、位置信号発生手段
108aに提供する。なお、位置検出信号(e1、e2
と(e3、e4)の位相は、図4に示すように、互いにπ
/2の位相差を持つ。
【0008】駆動装置108は、各々のロータ位置検出
手段107に対応した2組の差動増幅器からなる位置信
号発生手段108aと、2組の差動分配器からなる導通
制御手段108bと、2組の制御増幅器からなる制御量
演算手段108cと、2組の差動増幅器からなる操作量
演算手段108dとから構成されている。
【0009】位置信号発生手段108aおよび導通制御
手段108bは、ロータ位置検出手段107から供給さ
れる位置検出信号(e1、e2)と(e3、e4)を増幅し
て導通制御信号(i1、i2)、(i3、i4)を生成し、
駆動出力手段109に提供する。
【0010】導通制御手段108bは、増幅度調節端子
を備えた差動増幅器からなる差動分配器を備え、導通制
御信号(i1、i2)、(i3、i4)の振幅は、この増幅
度調節端子に供給される操作量演算手段108dが提供
する操作信号(m1、m2)に基づいて制御される。
【0011】また、導通制御信号(i1、i2、i3
4)は位置検出信号(e1、e2、e3、e4)と同相の
矩形波であると共に、導通制御信号(i1、i3)は互い
に逆相の矩形波で、同様に、導通制御信号(i2、i4
も互いに逆相の矩形波であり、さらに、導通制御信号
(i1、i3)と(i2、i4)はそれぞれ互いにπ/2の
位相差を持つ。
【0012】制御量演算手段108cは、制御開始初期
設定Vsetと外部から供給される制御開始電圧信号V
ctlとに基づいて制御量を演算して制御信号を生成す
る制御増幅器と、この制御増幅器から提供される制御信
号と駆動出力手段109のNF端子から供給される励磁
電流信号とに基づいて制御量を演算して制御信号を生成
する制御増幅器とを縦続接続して、制御開始電圧信号V
ctlに応じた励磁電流制御信号を操作量演算手段10
8dに提供する。
【0013】操作量演算手段108dは、制御量演算手
段108cから供給される制御信号に基づいて操作量を
演算して操作信号(m1、m2)生成し、導通制御手段1
08bに備えた差動分配器の増幅度調節端子に提供す
る。
【0014】駆動出力手段109は、ソース側およびシ
ンク側パワートランジスタ(Q1、Q2)、(Q3、Q
4)からなる2組の電力増幅器を備え、ソース(エミッ
タ)およびシンク(コレクタ)のそれぞれの端子はデル
タ接続された4個の電機子コイル106(L1、L2、
L3、L4)の接続点に接続され、導通制御手段108
bから供給される導通制御信号(i1、i2)、(i3
4)を組合わせた信号対によってソース側・シンク側
の対となるパワートランジスタをそれぞれ順次駆動し、
電機子コイル106に励磁電流を供給するよう構成され
ている。
【0015】ソース側パワートランジスタ(Q1、Q
2)のコレクタは共に抵抗Rnfの一端に接続されと共
に励磁電流検出端子NFに接続され、シンク側パワート
ランジスタ(Q3、Q4)のエミッタは共に接地され、
抵抗Rnfの他端は定電圧電源Vccに接続されてい
る。なお、抵抗Rnfは励磁電流を検出するための抵抗
であり、検出した励磁電流信号Vnfは励磁電流検出端
子NFから制御量演算手段108cに提供される。
【0016】パワートランジスタ(Q1、Q2、Q3、
Q4)のベースに供給される導通制御信号(i1、i2
3、i4)は、制御量演算手段108cに提供されてい
る制御開始電圧信号Vctlの増減に応じて増減すると
共に、励磁電流検出端子NFの電位の増減に応じて増減
するよう制御量演算手段108cおよび操作量演算手段
108dで制御される。
【0017】また、パワートランジスタ(Q1、Q2)
のベースには、パワートランジスタ(Q3、Q4)のベ
ースの2倍のベース電流が流れるよう導通制御手段10
8bが提供する導通制御信号(i1、i2、i3、i4)が
設定されおり、パワートランジスタ(Q1、Q2)は飽
和領域動作で駆動される。
【0018】これらの構成により、ロータ位置検出手段
107から供給される位置検出信号に基づいて励磁電流
を制御し、電機子コイル106が発生する磁界に応じて
ロータ2に回転駆動力を与えるよう構成したブラシレス
モータ用駆動装置が知られてる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】従来のブラシレスモー
タ用駆動装置において、駆動出力手段109に備えたパ
ワートランジスタ(Q1、Q2、Q3、Q4)は、位置
検出信号(e1、e2、e3、e4)に基づいて駆動装置1
08で生成される導通制御信号(i1、i2、i3、i4
で駆動される。
【0020】図4において、パワートランジスタ(Q
1、Q2)のオン/オフ切換えポイントは、位置検出信
号(e1、e2)が(e1=e2)のポイントに一致し、パ
ワートランジスタ(Q3、Q4)のオン/オフ切換えポ
イントは、位置検出信号(e3、e4)が(e3=e4)の
ポイントに一致する。
【0021】パワートランジスタ(Q1、Q2、Q3、
Q4)は、位置検出信号(e1、e2)の(e1>e2)の
期間でQ1、(e1<e2)の期間でQ2、位置検出信号
(e3、e4)の(e3<e4)の期間でQ3、(e3
4)の期間でQ4が、それぞれオンされ、他の期間は
それぞれオフされる。
【0022】このような動作タイミングで電機子コイル
(L1、L2、L3、L4)を駆動するパワートランジ
スタ(Q1、Q2、Q3、Q4)は、図4に示すよう
に、電機子コイル(L1、L2、L3、L4)に発生す
る逆起電力(L1、L2、L3、L4)のうち最も高い逆起
電力(シンク側トランジスタに接続された端子を基準に
して)を発生しているコイルの両端に接続されたトラン
ジスタがオンすると共に、オンしているパワートランジ
スタに接続した電機子コイル106に発生している逆起
電力に対し、位相差が180度の逆起電力を発生してい
る電機子コイル106の両端に接続したパワートランジ
スタはオフしている。
【0023】このオフしているパワートランジスタで
は、逆起電力によってシンク側パワートランジスタのコ
レクタは定電圧電源Vccの電位を越えると共に、トラ
ンジスタのコレクタ・エミッタ間電圧(VCE)の絶対最
大定格を越えてパワートランジスタを破壊してしまう恐
れがある。
【0024】図7は従来のブラシレスモータ用駆動装置
に備えたパワートランジスタの回転数に対するコレクタ
・エミッタ間電圧(VCE)特性図である。図7におい
て、従来のブラシレスモータの定常使用回転数は180
0(rpm)であり、1800(rpm)時におけるシ
ンク側パワートランジスタのコレクタ・エミッタ間電圧
(VCE)は約22.7(V)であることから、コレクタ
・エミッタ間電圧の絶対最大定格は22.7(V)以上
のパワートランジスタが必要となる。
【0025】従来のブラシレスモータ用駆動装置におい
て、駆動用ICに内蔵されたパワートランジスタ(Q
1、Q2、Q3、Q4)のコレクタ・エミッタ間電圧
(VCE)は、20(V)を越えており、コレクタ・エミ
ッタ間電圧(VCE)の絶対最大定格20(V)のパワー
トランジスタを組込んだ駆動用ICを製造する低コスト
のICプロセスは使用できず、コレクタ・エミッタ間電
圧(VCE)の絶対最大定格値の高いパワートランジスタ
を組込んだコスト高のICプロセスを使用しなければな
らない課題がある。
【0026】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、その目的は、コレクタ・エミッタ間電
圧を低く押さえてパワートランジスタを動作させ、コレ
クタ・エミッタ間電圧の絶対最大定格値の高いパワート
ランジスタを組込んでコスト高となるICプロセスは使
わず、コレクタ・エミッタ間電圧の絶対最大定格値の低
いパワートランジスタを組込む安価なICプロセスで製
造したICを用いて大幅にコストダウンしたブラシレス
モータ用駆動装置を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
請求項1に係るブラシレスモータ用駆動装置は、電機子
コイルと接続端子とが順次交互に周上に配設されている
状態における各接続端子の中点電位を検出し、この検出
結果に応じて前記ソース側トランジスタから出力する励
磁電流のレベルを制御することによって中点電位が所定
値となるよう制御する制御手段を備えたことを特徴とす
る。
【0028】駆動装置に、電機子コイルの各接続端子の
中点電位を検出し、この検出結果に応じて前記ソース側
トランジスタから出力する励磁電流のレベルを制御する
制御手段を備えたので、中点電位が所定値となるよう制
御することができる。
【0029】
【0030】
【0031】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係るブラシレス
モータ用駆動装置の実施の形態を添付図面に基づいて説
明する。図1はこの発明に係るブラシレスモータ用駆動
装置の要部ブロック構成図である。なお、ブラシレスモ
ータのロータやステータ等の機械要素の構成やホール素
子の配設は、先に示した4相ブラシレスモータを使用し
ているので、図5を参照するものとしてここでの説明は
省略する。
【0032】図1において、ブラシレスモータ用駆動装
置1は、ロータ2の回転位置を検出して位置検出信号
(e1、e2、e3、e4)を生成するロータ位置検出手段
7と、この位置検出信号(e1、e2、e3、e4)に基づ
いて電機子コイル6の励磁電流を制御する導通制御信号
(i1、i2、i3、i4)を生成する駆動装置8とを備え
て構成し、この導通制御信号(i1、i2、i3、i4)に
基づいて励磁電流を生成する駆動出力手段9から、電機
子コイル6(L1、L2、L3、L4)をデルタ接続し
て4相構成としたステータ4の各々の電機子コイル6に
励磁電流を供給し、外周部に永久磁石3を固着したロー
タ2に回転駆動力を与える。
【0033】電機子コイル6の(L1とL2)および
(L3とL4)は、電気角で{(π/2)+nπ}ラジ
アン(n=0,±1,±2,…)の位相差を有し、電機
子コイル6の(L1とL3)および(L2とL4)は、
電気角で略(π+nπ)ラジアン(n=0,±1,±
2,…)の位相差を有するよう構成する。
【0034】ロータ位置検出手段7は、ロータ2の回転
位置を検出する2個のホール素子HG1、HG2を備
え、永久磁石3の回転移動によって磁極がロータ位置検
出手段7を通過する度に、位置検出信号(e1、e2、e
3、e4)を生成して位置信号発生手段81に提供する。
【0035】ホール素子HG1、HG2は、その出力信
号である位置検出信号(e1、e2)と(e3、e4)との
間の位相差が、互いに電気角で{(π/2)+nπ}ラ
ジアン(n=0,±1,±2,…)の位相差を有するよ
う配設する。
【0036】位置検出信号(e1、e2、e3、e4)は、
ロータ2の磁極がホール素子HG1、HG2を通過する
度に、図4に示すように、位置検出信号(e1とe2)お
よび(e3とe4)は互いに逆相で、位置検出信号
(e1、e2)と(e3、e4)との間の位相差は、互いに
π/2の位相差を持って生成される。
【0037】駆動装置8は、ロータ位置検出手段7に備
えた2個のホール素子HG1、HG2に対応した2組の
差動増幅器からなる位置信号発生手段81と、2組の差
動分配器からなる導通制御手段82と、4個の等しい抵
抗値を持つ抵抗素子からなる中点電位検出手段83と、
制御増幅器と操作量演算増幅器とからなる制御量演算手
段84と、3差動入力増幅器からなるコイル間電圧リミ
ッタ85とを備える。
【0038】また、駆動装置8はロータ位置検出手段7
が提供する位置検出信号(e1、e2、e3、e4)に基づ
いて導通制御信号(i1、i2、i3、i4)を生成して駆
動出力手段9に提供すると共に、外部から供給される制
御開始電圧信号Vctlと、駆動出力手段9から供給さ
れる励磁電流信号Vnfと、4個の電機子コイル6端の
電位を中点電位検出手段83で検出した中点電位信号V
rmとに基づいて導通制御信号(i1、i2、i3、i4
を制御する。
【0039】位置信号発生手段81は差動増幅器81
a、81bを備え、ロータ位置検出手段7が提供する位
置検出信号(e1、e2)と(e3、e4)に基づき、ロー
タ位置信号(E12、E21)と(E34、E43)とを生成し
て導通制御手段82に提供する。
【0040】差動増幅器81a、81bは差動増幅回路
を備え、ロータ2の回転位置に対応した互いに逆相の位
置検出信号(e1、e2)、(e3、e4)を差動増幅回路
で増幅し、位置検出信号(e1、e3)と同相でロータ2
の正しい検出位置に応じた互いに電気角で(π/2)の
位相差を持つロータ位置信号(E12、E21)、(E34
43)を生成する。
【0041】差動増幅器81a、81bに備えた差動増
幅回路は、例えば、特性の揃った2個のトランジスタの
ベースにホール素子HG1、HG2の正負の端子を接続
し、エミッタは定電圧電源Vccから電流源を介して共
通接続し、一方、コレクタは各々の負荷抵抗を介して接
続する共通のコレクタ抵抗を経て接地して構成し、各々
のコレクタから位置検出信号(e1、e3)と同相の出力
をロータ位置信号(E12、E21)、(E34、E43)とし
て取り出し、振幅はエミッタ電流を供給する電流源の電
流値で決まる増幅度から決定する。
【0042】導通制御手段82は差動分配器82a、8
2bを備え、位置信号発生手段81から供給されるロー
タ位置信号(E12、E21)、(E34、E43)と、制御量
演算手段84から供給される操作信号(m1、m2)とに
基づき、導通制御信号(i1、i2、i3、i4)を生成し
て駆動出力手段9に提供する。
【0043】差動分配器82a、82bは差動増幅回路
を備え、ロータ位置信号(E12、E21)、(E34
43)を飽和増幅し、図4に示すように、デューティ比
が1対1で互いに逆相の矩形波である導通制御信号(i
1、i2)、(i3、i4)を生成する。
【0044】導通制御信号(i1、i2)と(i3、i4
は、図4に示すように、位置検出信号(e1、e2)およ
び(e3、e4)が(e1=e2)および(e3=e4)とな
るタイミングで生成され、互いにπ/2の位相差を持
つ。例えば、この導通制御信号(i1、i3)の信号対
は、位相(π〜3π/2)の間で駆動出力手段9のパワ
ートランジスタ(Q1、Q3)を駆動し、導通制御信号
(i2、i4)の信号対は、位相(0〜π/2)の間で駆
動出力手段9のパワートランジスタ(Q2、Q4)を駆
動する。
【0045】差動分配器82a、82bは、操作信号
(m1、m2)に基づいて増幅度を可変し、導通制御信号
(i3、i4)に対する導通制御信号(i1、i2)の比率
が、(0.5〜1.5)倍の範囲となるよう制御する。
【0046】差動増幅回路は、例えば、特性の揃った2
個のトランジスタの一方のベースにはロータ位置信号
(E12)、(E34)を接続し、他方のベースにはロータ
位置信号(E21)、(E43)を接続すると共に、エミッ
タは共通の電圧制御電流源を介して接地し、コレクタは
導通制御信号(i1、i2)、(i3、i4)を出力するそ
れぞれの定電流源に接続して構成する。
【0047】また、差動増幅回路は、ロータ位置信号
(E12、E21)が(E12>E21)の時に導通制御信号i
1を、(E12<E21)の時に導通制御信号i2を発生し、
ロータ位置信号(E34、E43)が(E34<E43)の時に
導通制御信号i3を発生し、(E34>E43)の時に導通
制御信号i4を発生するよう動作する。
【0048】電圧制御電流源の制御端子には操作信号
(m1、m2)を接続し、導通制御信号(i1、i3)と
(i2、i4)が所定の関係となるよう電圧制御電流源を
調節して増幅度を可変する。
【0049】中点電位検出手段83は、4個の等しい抵
抗値を持つ抵抗素子(R1、R2、R3、R4)を備
え、それぞれの抵抗素子の一端は駆動出力手段9に備え
たパワートランジスタ(Q1、Q2)のエミッタおよび
パワートランジスタ(Q3、Q4)のコレクタに接続す
る。
【0050】それぞれの抵抗素子の他端は、パワートラ
ンジスタ(Q1、Q2、Q3、Q4)が所定のタイミン
グで順次駆動された時、電機子コイル6(L1、L2、
L3、L4)とパワートランジスタ(Q1、Q2、Q
3、Q4)の接続端子(T1、T2、T3、T4)の電
位の中点電位を検出するよう共通に接続し、この共通接
続点から中点電位信号Vrmを中点制御手段84cに提
供する。
【0051】制御量演算手段84は、制御開始手段84
aと、励磁電流制御手段84bと、中点制御手段84c
と、操作量演算手段84dとを備え、外部から供給され
る制御開始電圧信号Vctlと、駆動出力手段9から供
給される励磁電流信号Vnfと、中点電位検出手段83
から供給される中点電位信号Vrmとに基づき、操作信
号(m1、m2)を生成して導通制御手段82に提供す
る。
【0052】図2はこの発明に係るブラシレスモータ用
駆動装置の制御量演算手段のブロック構成図である。図
2において、制御開始手段84aは偏差演算回路と制御
演算回路からなる制御増幅器を備え、制御開始初期設定
Vsetと外部から提供される制御開始電圧信号Vct
lとに基づいて制御信号Evを生成し、励磁電流制御手
段84bに提供する。
【0053】制御開始手段84aは予め設定された制御
開始初期設定Vsetを基準として制御開始電圧信号V
ctlを比較し、制御開始電圧信号Vctlが制御開始
初期設定Vsetを下回る場合は制御信号Evを生成せ
ず、制御開始電圧信号Vctlが制御開始初期設定Vs
etを上回る場合は、両者の偏差に応じた制御信号Ev
を生成する。
【0054】偏差演算回路は、例えば、演算増幅器で構
成した減算回路からなり、プラス側に制御開始初期設定
Vsetを、マイナス側には外部から提供される制御開
始電圧信号Vctlを供給して両者の偏差を演算し、偏
差信号を生成する。
【0055】制御演算回路は、例えば、演算増幅器で構
成した増幅回路からなり、偏差演算回路が提供する偏差
信号を増幅して制御信号Evを生成する。
【0056】励磁電流制御手段84bは、偏差演算回路
と制御演算回路からなる制御増幅器を備え、制御開始手
段84aから提供される制御信号Evと、駆動出力手段
9から供給される励磁電流信号Vnfとに基づいて制御
信号Ecを生成し、中点制御手段84cと操作量演算手
段84dとコイル間電圧リミッタ85とに提供する。
【0057】励磁電流制御手段84bは、電機子コイル
6を駆動する励磁電流の帰還信号である励磁電流信号V
nfが、制御信号Evに追従するように制御量を演算し
て励磁電流を安定化するよう制御する。
【0058】偏差演算回路は、例えば、演算増幅器で構
成した減算回路からなり、プラス側に制御信号Evを、
マイナス側には励磁電流信号Vnfを供給して両者の偏
差を演算し、偏差信号を生成する。
【0059】制御演算回路は、例えば、演算増幅器で構
成した増幅回路と積分回路からなり、偏差演算回路が提
供する偏差信号に基づいて比例演算や積分演算等の制御
演算を行い、励磁電流信号Vnfが制御信号Evと常に
等しくなるような制御信号Ecを生成する。
【0060】中点制御手段84cは、制御増幅器と可変
利得増幅器とを備え、制御増幅器は制御目標値(Vcc
/2)と中点電位検出手段83から供給される中点電位
信号Vrmとに基づき、制御信号Enを生成して可変利
得増幅器に提供すると共に、可変利得増幅器はこの制御
信号Enと励磁電流制御手段84bから供給される制御
信号Ecとに基づいて中点制御信号Emを生成し、操作
量演算手段84dに提供する。
【0061】また、中点制御手段84cは、中点電位信
号Vrmが制御目標値(Vcc/2)と等しくなるよう
制御増幅器によって制御量を演算して制御信号Enを生
成すると共に、制御信号Ecを増幅する可変利得増幅器
の増幅度を制御信号Enで調節することにより、制御信
号Ecに対して(0.5〜1.5)倍の範囲の中点制御
信号Emを生成する。
【0062】中点制御手段84cに備えた制御増幅器は
偏差演算回路と制御演算回路とからなり、電機子コイル
6(L1、L2、L3、L4)接続点の端子(T1、T
2、T3、T4)間の中点電位である中点電位信号Vr
mが、制御目標値(Vcc/2)である定電圧電源Vc
c(本実施の形態では、18V)の略1/2(約9V)
の電位と常に等しくなるよう制御量を演算して制御信号
Enを生成する。
【0063】偏差演算回路は、例えば、演算増幅器で構
成した減算回路からなり、プラス側に制御目標値(Vc
c/2)を、マイナス側には中点電位信号Vrmを供給
して両者の偏差を演算して偏差信号を生成する。
【0064】制御演算回路は、例えば、演算増幅器で構
成した増幅回路と積分回路からなり、偏差演算回路が提
供する偏差信号に基づいて比例演算や積分演算等の制御
演算を行って制御信号Enを生成する。
【0065】中点制御手段84cに備えた可変利得増幅
器は差動増幅回路からなり、差動増幅回路の増幅度を制
御信号Enに基づいて可変して制御信号Ecに対して
(0.5〜1.5)倍の範囲の中点制御信号Emを生成
する。
【0066】差動増幅回路は、例えば、特性の揃った2
個のトランジスタの一方のベースには基準電圧を接続
し、他方のベースには制御信号Ecを接続すると共に、
コレクタはそれぞれ負荷抵抗を介して定電圧電源に接続
し、エミッタは共通の電圧制御電流源を介して接地し、
コレクタから中点制御信号Emを得る構成とする。
【0067】電圧制御電流源は共通接続したエミッタへ
供給する電流値を設定する設定端子を備え、制御信号E
nを接続して可変可能な構成とする。
【0068】差動増幅回路の増幅度は共通接続したエミ
ッタの電流値に比例することから、エミッタ電流を供給
する電圧制御電流源の電流設定端子に外部から設定電圧
を供給してエミッタ電流を可変し、差動増幅回路の出力
振幅を可変することができる。
【0069】操作量演算手段84dは電圧増幅器Aと電
圧増幅器Bとを備え、電圧増幅器Aは中点制御手段84
cから供給される中点制御信号Emに基づいて操作信号
1を生成し、また、電圧増幅器Bは励磁電流制御手段
84bから供給される制御信号Ecに基づいて操作信号
2を生成し、導通制御手段82に提供する。
【0070】電圧増幅器(A、B)は同様の差動増幅回
路で構成し、中点制御信号Emおよび制御信号Ecを、
図1に示した、導通制御手段82に備えた差動分配器
(82a、82b)を構成する差動増幅器の電圧制御電
流源の制御電圧設定範囲に合せてスケーリングする。
【0071】スケーリングは差動増幅回路の増幅度を設
定してなされ、増幅度は差動増幅回路のエミッタへ供給
する電流値を設定する電圧制御電流源を設定して行う。
【0072】コイル間電圧リミッタ85は、制御量演算
手段84に備えた励磁電流制御手段84bが提供する制
御信号Ecと駆動出力手段9に備えたシンク側パワート
ランジスタ(Q3、Q4)のシンク端子電圧とに基づい
て導通制限信号(I3、I4)を生成し、導通制御手段8
2が提供する導通制御信号(i3、i4)とパラレル接続
して駆動出力手段9に提供する。
【0073】コイル間電圧リミッタ85は、駆動出力手
段9のソース側パワートランジスタ(Q1、Q2)とシ
ンク側パワートランジスタ(Q3、Q4)が何れかの組
合わせでオンした時(例えば、Q1とQ3がオンの
時)、電機子コイル6の端子T1、T2、T3、T4の
内でオンしたパワートランジスタに接続している端子
(例えば、T1とT3)間の電圧が、予め設定した値よ
りも上昇しないように制限する。
【0074】例えば、ソース側パワートランジスタQ1
とシンク側パワートランジスタQ3がオンしている場
合、端子T1と端子T3間の電機子コイル電圧を制限す
る動作を説明する。電機子コイル電圧Vl、定電圧源電
圧Vcc、ソース側・シンク側パワートランジスタQ1
・Q3のコレクタ・エミッタ間電圧VCE1・VCE3、制限
電圧VLIMとする。
【0075】ソース側パワートランジスタQ1とシンク
側パワートランジスタQ3がオンしている時の電機子コ
イル電圧Vlは、Vl=Vcc−(VCE1+VCE3)と表
せ、また、中点制御手段84cによる中点電位制御によ
ってコレクタ・エミッタ間電圧VCE1、VCE3は、(V
CE1=VCE3)となる。
【0076】この電機子コイル電圧Vlが制限電圧V
LIMを下回る(VLIM>Vl)ように制限するためには、
シンク側パワートランジスタQ3のコレクタ・エミッタ
間電圧VCE3が、常にVCE3>(Vcc−VLIM)/2と
なるようにコイル間電圧リミッタ85で制御する。な
お、ソース側パワートランジスタQ2とシンク側パワー
トランジスタQ3がオンしている時、およびシンク側パ
ワートランジスタQ4のコレクタ・エミッタ間電圧V
CE4についても同様となるように制御する。
【0077】コイル間電圧リミッタ85は、ベースを入
力端子とし、エミッタを共通接続すると共に定電流回路
に接続し、コレクタ回路にカレントミラー回路を配した
3個のトランジスタからなる3差動入力増幅回路で構成
する。
【0078】定電流回路は一端を定電圧電源Vccに、
他端を3差動入力増幅回路の共通接続したエミッタに接
続し、励磁電流制御手段84bから供給される制御信号
Ecに応じた定電流を供給する。
【0079】3差動入力増幅回路のトランジスタのベー
スには駆動出力手段9のシンク側トランジスタQ3、Q
4のシンク端電圧をそれぞれ入力する。なお、他の1個
のトランジスタのベースには基準電圧として(Vcc−
VLIM)/2を入力すると共に、コレクタはカレントミ
ラー回路を配せず接地する。
【0080】カレントミラー回路はエミッタを共に接地
し、ベースを共通接続して一方をバイアス側、他方を増
幅側とした2個のトランジスタで構成し、バイアス側の
トランジスタのコレクタはベースに接続すると共に3差
動入力増幅回路のトランジスタのコレクタに接続する。
【0081】カレントミラー回路の増幅側のトランジス
タのコレクタは導通制限信号(I3、I4)の出力端と
し、導通制御手段82が提供する導通制御信号(i3
4)とパラレル接続して駆動出力手段9に提供する。
【0082】シンク側パワートランジスタQ3がオンし
て、端子T3の電位VCE3<(Vcc−VLIM)/2にな
るとカレントミラー回路は、シンク側パワートランジス
タQ3のベース電流(導通制御信号i3)を減少させて
CE3>(Vcc−VLIM)/2となるように導通制限信
号I3発生する。
【0083】導通制限信号I3によってシンク側パワー
トランジスタQ3のベース電流が減少して端子T3の電
位VCE3が上昇すると、中点電位検出手段83から供給
される中点電位信号Vrmは上昇するが、中点制御手段
84cによる中点電位制御によってソース側パワートラ
ンジスタQ1のコレクタ・エミッタ間電圧VCE1も上昇
し、電機子コイル電圧Vlは制限電圧VLIMを下回る値
となる。
【0084】なお、ソース側パワートランジスタQ2と
シンク側パワートランジスタQ3とがオンしている時、
およびシンク側のパワートランジスタQ4の場合も同様
に動作する。
【0085】図3はこの発明に係るブラシレスモータ用
駆動装置に備えたパワートランジスタの回転数に対する
コレクタ・エミッタ間電圧(VCE)特性図である。
【0086】この実施の形態におけるブラシレスモータ
の定常使用回転数1800(rpm)では、パワートラ
ンジスタ(Q3、Q4)のコレクタ・エミッタ間電圧
(VCE)が約14.1(V)に押さえられており、コレ
クタ・エミッタ間電圧(VCE)の絶対最大定格が20
(V)のパワートランジスタを組込む低コストのICプ
ロセスで製造した駆動用ICを使用することができる。
【0087】このように、請求項1に係るブラシレスモ
ータ用駆動装置は、駆動装置8に電機子コイル6の各接
続端の中点電位を検出して中点電位信号Vrmを生成す
る中点電位検出手段83を備えると共に、制御量演算手
段84に中点電位検出手段83が検出した中点電位信号
Vrmに基づいて中点制御信号Emを生成する中点制御
手段84cを備えたので、中点制御信号Emに基づいて
操作量演算手段84dで処理した操作信号m1で導通制
御手段82に備えた差動分配器が提供する導通制御信号
(i1、i2)の振幅を可変し、駆動出力手段9のソース
側パワートランジスタ(Q1、Q2)から流れ出す励磁
電流を制御し、中点電位が定電圧電源Vccの電位の1
/2となるよう制御することができる。
【0088】また、請求項2に係るブラシレスモータ用
駆動装置は、駆動装置8に制御量演算手段84が提供す
る制御信号Ecとシンク側トランジスタのシンク端子電
圧とに基づいて導通制限信号(I3、I4)を生成して駆
動出力手段9に提供するコイル間電圧リミッタ85を備
えたので、駆動出力手段9に備えたソース・シンク動作
をするパワートランジスタがオンした時、電機子コイル
6に接続したソース端とシンク端との間の電位が、予め
設定した値を上回らないよう制限することができる。
【0089】図1において、駆動出力手段9はソース側
パワートランジスタ(Q1、Q2)およびシンク側パワ
ートランジスタ(Q3、Q4)を対として順次組合わせ
て駆動する電力増幅器を備え、それぞれのソース側およ
びシンク側パワートランジスタのエミッタおよびコレク
タは、端子(T1、T2)、(T3、T4)を介してデ
ルタ接続された4個の電機子コイル6(L1、L2、L
3、L4)の接続点に接続すると共に、中点電位検出手
段83に備えた抵抗素子(R1、R2、R3、R4)に
接続する。
【0090】導通制御手段82から供給される導通制御
信号(i1、i2)、(i3、i4)により、ソース側・シ
ンク側の対となるパワートランジスタをそれぞれ順次駆
動し、電機子コイル6に励磁電流を供給する。
【0091】ソース側パワートランジスタ(Q1、Q
2)のコレクタは、ともに抵抗Rnfを介して定電圧電
源Vccに接続し、シンク側パワートランジスタ(Q
3、Q4)のエミッタは共に接地に接続する。
【0092】例えば、駆動時の対となるパワートランジ
スタ(Q1、Q3)は、エミッタおよびコレクタを端子
(T1、T3)を介して電機子コイル(L1、L4)お
よび(L1、L2)の接続点に接続し、ベースには導通
制御手段82が提供する導通制御信号(i1、i3)が供
給される。
【0093】同様に、駆動時の対となるパワートランジ
スタ(Q2、Q4)は、エミッタおよびコレクタを端子
(T2、T4)を介して電機子コイル(L2、L3)お
よび(L3、L4)の接続点に接続し、ベースには導通
制御手段82が提供する導通制御信号(i2、i4)が供
給される。
【0094】導通制御信号(i1、i2、i3、i4)でパ
ワートランジスタ(Q1、Q2、Q3、Q4)を駆動す
る順序を、位置検出信号(e1、e2、e3、e4)のタイ
ミングを基準にして説明する。
【0095】位置検出信号(e1、e2)が(e1>e2
の期間でパワートランジスタQ1、(e1<e2)の期間
でパワートランジスタQ2、位置検出信号(e3、e4
が(e3<e4)の期間でパワートランジスタQ3、(e
3>e4)の期間でパワートランジスタQ4がそれぞれオ
ンし、他の期間ではそれぞれのパワートランジスタはオ
フしている。
【0096】ソース側パワートランジスタ(Q1、Q
2)のオン/オフ切換えポイントは、位置検出信号(e
1、e2)の(e1=e2)のタイミングに一致し、シンク
側パワートランジスタ(Q3、Q4)のオン/オフ切換
えポイントは、位置検出信号(e3、e4)の(e3
4)のタイミングに一致する。
【0097】なお、抵抗Rnfは励磁電流を検出するた
めの抵抗であり、パワートランジスタ(Q1、Q2、Q
3、Q4)の駆動タイミングに応じて抵抗Rnfに流れ
る励磁電流による電圧降下を検出し、励磁電流検出端子
NFを介して励磁電流信号Vnfを励磁電流制御手段8
4bに提供する。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係るブ
ラシレスモータ用駆動装置は、駆動装置に、電機子コイ
ルの各接続端の中点電位を検出して中点電位信号を生成
する中点電位検出手段を備えると共に、制御量演算手段
に、中点電位検出手段が検出した中点電位信号に基づい
て中点制御信号を生成する中点制御手段を備え、中点制
御信号に基づいて操作量演算手段で処理した操作信号で
導通制御手段に備えた差動分配器が提供する導通制御信
号の振幅を可変し、駆動出力手段のソース側パワートラ
ンジスタから流れ出す励磁電流を制御し、中点電位が定
電圧電源Vccの電位の1/2となるよう制御すること
ができるので、パワートランジスタのコレクタ・エミッ
タ間の最大電圧を従来より大幅に低くおさえることがで
きる。
【0099】また、本発明に係るブラシレスモータ用駆
動装置は、駆動装置に制御量演算手段が提供する制御信
号とシンク側トランジスタのシンク端子電圧とに基づい
て導通制限信号を生成して駆動出力手段に提供するコ
イル間電圧リミッタを備え、駆動出力手段に備えたソー
ス・シンク動作をするパワートランジスタがオンした
時、電機子コイルに接続したソース端とシンク端との間
の電位が、予め設定した値を上回らないよう制限するこ
とができるので、シンク側のパワートランジスタのコレ
クタ・エミッタ間電圧が最大定格電圧を越えないよう制
限することができる。
【0100】よって、コレクタ・エミッタ間電圧を低く
押さえてパワートランジスタを動作させ、コレクタ・エ
ミッタ間電圧の絶対最大定格値の高いパワートランジス
タを組込んでコスト高となるICプロセスは使わず、コ
レクタ・エミッタ間電圧の絶対最大定格値の低いパワー
トランジスタを組込んだ低コストのICプロセスで製造
したICを用いて大幅にコストダウンしたブラシレスモ
ータ用駆動装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るブラシレスモータ用駆動装置の
要部ブロック構成図
【図2】この発明に係るブラシレスモータ用駆動装置の
制御量演算手段のブロック構成図
【図3】この発明に係るブラシレスモータ用駆動装置に
備えたパワートランジスタの回転数に対するコレクタ・
エミッタ間電圧(VCE)特性図
【図4】従来のブラシレスモータ用駆動装置のタイミン
グ図
【図5】4相ブラシレスモータの構造図
【図6】従来のブラシレスモータ用駆動装置の概略ブロ
ック構成図
【図7】従来のブラシレスモータ用駆動装置に備えたパ
ワートランジスタの回転数に対するコレクタ・エミッタ
間電圧(VCE)特性図
【符号の説明】
1…ブラシレスモータ用駆動装置、2…ロータ、3…永
久磁石、4…ステータ、6…電機子コイル、7…ロータ
位置検出手段、8…駆動装置、9…駆動出力手段、81
…位置信号発生手段、81a、81b…差動増幅器、8
2…導通制御手段、82a、82b…差動分配器、83
…中点電位検出手段、84…制御量演算手段、84a…
制御開始手段、84b…励磁電流制御手段、84c…中
点制御手段、84d…操作量演算手段、85…コイル間
電圧リミッタ、E12、E34、E21、E43…ロータ位置信
号、Ec、En、Ev…制御信号、Em…中点制御信
号、HG1、HG2…ホール素子、I3、I4…導通制限
信号、L1、L2、L3、L4…電機子コイル、L1
2、L3、L4…逆起電力、NF…励磁電流検出端子、
Q1、Q2、Q3、Q4…パワートランジスタ、R1、
R2、R3、R4、Rnf…抵抗、T1、T2、T3、
T4…端子、Vcc…定電圧電源、Vcc/2…制御目
標値、Vctl…制御開始電圧信号、Vnf…励磁電流
信号、Vrm…中点電位信号、Vset…制御開始初期
設定、e1、e2、e3、e4…位置検出信号、i1、i2
3、i4…導通制御信号、m1、m2…操作信号。
フロントページの続き (72)発明者 水本 正夫 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−206393(JP,A) 特開 平4−255490(JP,A) 特開 平7−245982(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 6/16 H02P 6/12 H03F 3/45

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多極の駆動磁極を有する永久磁石を配設し
    たロータの回転位置を検出して位置検出信号を発生する
    ロータ位置検出手段と、この位置検出信号に基づいて励
    磁電流を制御する導通制御信号を発生する駆動装置と、
    を備え、 前記ロータ、励磁電流を流して磁界を発生するために
    各々をデルタ接続した4相以上の電機子コイルを配設し
    たステータ、前記駆動装置から供給される導通制御信
    号に基づいてシンク側及びソース側トランジスタを動作
    させて励磁電流を生成する駆動出力手段とからなり、前
    記電機子コイルが発生する磁界に応じて前記ロータに回
    転駆動力を生ずるよう構成したブラシレスモータを駆動
    するブラシレスモータ用駆動装置において、前記電機子コイルと各電機子コイルを接続する接続端子
    とが順次交互に周上に配設されている状態における前記
    各接続端子の中点電位を検出し、この検出結果に応じて
    前記ソース側トランジスタから出力する励磁電流のレベ
    ルを制御することによって前記中点電位が所定値となる
    よう制御する制御手段を 備えたことを特徴とするブラシ
    レスモータ用駆動装置。
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