JP3248441B2 - 管敷設方法および装置 - Google Patents

管敷設方法および装置

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JP3248441B2 JP33660096A JP33660096A JP3248441B2 JP 3248441 B2 JP3248441 B2 JP 3248441B2 JP 33660096 A JP33660096 A JP 33660096A JP 33660096 A JP33660096 A JP 33660096A JP 3248441 B2 JP3248441 B2 JP 3248441B2
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pipe
air chamber
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健司 青柳
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/20Hydro energy

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  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、管敷設方法およ
び装置、特に、掘削溝の土壁の崩壊を防止しながら、安
全に管を掘削溝内に敷設することができる管敷設方法お
よび装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】管を開削敷設工法によって掘削溝内に敷
設するには、先ず、管を敷設するための掘削溝をバック
ホー等の重機によって掘削し、次いで、掘削溝の土壁の
崩壊を防止するために、山留め施工を実施する。山留め
施工は、一般的に、矢板を掘削溝の両壁の全面にあるい
は間隔をあけて打設し、腹起こしによって矢板を片側づ
つ数枚毎に束ね、切張りによって両側の腹起こしを突っ
張り、これによって、掘削溝の崩壊を防止するものであ
る。なお、腹起こしおよび切張りは、上下に二段設置し
て矢板を支持するのが一般的である。
【0003】上述した山留め工法は、矢板の打設、腹起
こしおよび切張りの設置作業が必要な上、管敷設時に
は、切張りを一旦外してから管を掘削溝内に吊り下ろす
必要があるために、安全上および作用効率上、好ましく
なかった。
【0004】そこで、簡単に山留め施工を実施すること
ができる工法が、特開平2−120412号公報に開示
されている。この山留め工法は、図7に示すように、掘
削溝1の壁面に沿って矢板2を打設し、このように矢板
2を打設した掘削溝1内に、空気が充満したエアーバッ
グ3を入れ、エアーバッグ3の圧力によって腹起こしお
よび切張りの役割をさせて山留めを行うものである。
【0005】上述した山留め工法は、掘削溝の土壁の崩
壊防止のみを目的とするものであるので、その後の管の
敷設に問題がある。このようなことから、別の管敷設方
法が開発された。この従来管敷設方法は、図8に(A)
から(F)に示すようなものである。先ず、図8に
(A)に示すように、掘削溝1の土壁の崩壊防止するた
めに、掘削溝1の両側に別々にエアーバッグ4を入れて
給気し、同図(B)に示すように、敷設すべき管5をエ
アーバッグ4間の上に乗せ、同図(C)に示すように、
エアーバッグ4の排気を行って管5をその自重によって
下降させる。このようにして、管5を掘削溝1の底部の
敷設位置まで下降させたら、同図(D)に示すように、
エアーバッグ4に再度給気して、埋戻し砂6をエアーバ
ッグ4上に置き、同図(E)に示すように、管5を下降
させたときと同様にして、エアーバッグ4の排気を行っ
て埋戻し砂6を掘削溝1内に落下させる。そして、排気
して萎んだエアーバッグ4を掘削溝1内から引き抜く。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来管敷設方法は、次のような問題を有していた。即
ち、エアーバッグ4は、掘削溝1の片側一段で、しか
も、掘削溝1の上方のみに設置しているために、管5の
吊下ろし時や埋戻し時等のように、エアーバッグ4の排
気を行って、エアーバッグ4間に隙間を形成する場合に
は、エアーバッグ4による土壁の突っ張り力は生じず、
崩壊の危険が伴う。従って、この従来管敷設方法は、小
径管で且つ掘削溝1が浅く、しかも、土質がかなり自立
している場合にのみ適用可能であった。
【0007】従って、この発明の目的は、掘削溝の土壁
の崩壊を防止しながら、安全に管を掘削溝内に敷設する
ことができる管敷設方法および装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
隔壁によって内側空気室と外側空気室とに二分割された
複数個のエアーバッグと、前記複数個のエアーバッグの
各々の前記内側空気室および前記外側空気室に対して給
排気を行うための給排気手段とからなることに特徴を有
するものである。
【0009】請求項2記載の発明は、前記内側空気室お
よび前記外側空気室とは、それぞれ中空の三角柱状また
は四角柱状に形成されていることに特徴を有するもので
ある。
【0010】請求項3記載の発明は、隔壁によってそれ
ぞれ中空の三角柱状の内側空気室と外側空気室とに二分
割された複数個のエアーバッグを、管が敷設される掘削
溝内に、前記掘削溝に沿って二列に且つ上下多段に、前
記内側空気室および前記外側空気室に給気した状態で積
み重ね、前記内側空気室間上に前記管を乗せ、次いで、
前記管が乗せられた前記内側空気室の排気を行った後、
前記外側空気室の排気を行って、前記管をその自重によ
って下降させる操作を、最上段の前記エアーバッグから
最下段の前記エアーバッグに亘り順次行って、前記管を
前記掘削溝底部の管敷設位置まで下降させ、そして、こ
のようにして前記管を下降させる際に、前記管が通過す
る前記内側空気室および前記外側空気室に順次給気を行
い、かくして、前記エアーバッグによって前記掘削溝の
土壁の崩壊を防止しながら、前記管を前記掘削溝内に敷
設することに特徴を有するものである。
【0011】請求項4記載の発明は、隔壁によってそれ
ぞれ中空の四角柱状の内側空気室と外側空気室とに二分
割された複数個のエアーバッグを、管が敷設される掘削
溝内に、前記掘削溝に沿って二列に且つ上下多段に、前
記内側空気室および前記外側空気室に給気した状態で積
み重ね、前記内側空気室間上に前記管を乗せ、次いで、
前記管が乗せられた前記内側空気室の排気を行って、前
記管をその自重によって下降させる操作を、最上段の前
記エアーバッグから最下段の前記エアーバッグに亘り順
次行って、前記管を前記掘削溝底部の管敷設位置まで下
降させ、そして、このようにして前記管を下降させる際
に、前記管が通過する前記内側空気室に順次給気を行
い、かくして、前記エアーバッグによって前記掘削溝の
土壁の崩壊を防止しながら、前記管を前記掘削溝内に敷
設することに特徴を有するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、この発明の管敷設装置の一
実施態様を、図面を参照しながら説明する。図1は、こ
の発明の管敷設装置におけるエアーバッグを掘削溝内に
設置した状態を示す斜視図、図2は、この発明の管敷設
装置におけるエアーバッグに給排気管を接続した状態を
示す斜視図、図3は、この発明の管敷設装置におけるエ
アーバッグを掘削溝内に設置した状態を示す平面図、図
4は、図3のA−A線断面図図5(A)から(D)は、
この発明の管敷設方向による管の敷設工程図、図6
(A)から(D)は、別の構造のエアーバッグを使用し
た、この発明の管敷設方向による管の敷設工程図であ
る。
【0013】図1から図4において、7は、隔壁8によ
って内側空気室7Aと外側空気室7Bとに二分割された
複数個のエアーバッグであり、掘削溝1に沿って二列に
且つ上下多段に設置される。各エアーバッグ7の内側空
気室7Aおよび外側空気室7Bは、それぞれ中空の三角
柱状に形成されている。9は、各エアーバッグ7の内側
空気室7Aおよび外側空気室7Bに対して給排気を行う
ための給排気手段である。
【0014】給排気手段9は、図2に示すように、各エ
アーバッグ7の内側空気室7Aおよび外側空気室7Bに
それぞれ接続された給排気管10と、各給排気管10の
途中に取り付けられた開閉弁11と、各開閉弁11の開
度を調整するための制御器12と、各給排気管10に空
気を供給するためのコンプレッサー13とからなってお
り、制御器12によってエアーバッグ7毎に給排気が自
在に行えるようになっている。
【0015】このように構成されている、この発明の管
敷設装置による掘削溝内への管の敷設方法を説明する。
先ず、図1に示すように、エアーバッグ7を掘削溝1に
沿って二列に且つ上下多段に、内側空気室7Aおよび外
側空気室7Bに給気した状態で積み重ねる。ここで、図
1に示すように、掘削溝1の左壁側の内側空気室および
外側空気室を、上から順に、A、C、E、G、I、K、
MおよびOとし、掘削溝1の右壁側の内側空気室および
外側空気室を、上から順に、B、D、F、H、J、L、
NおよびPとする。各エアーバッグ7の内側空気室7A
および外側空気室7Bには、図2に示すように、予め給
排気管10を接続しておく。
【0016】次に、図3、図4および図5(A)に示す
ように、敷設すべき管5を最上段のエアーバッグ7の内
側空気室A、B間上に乗せる。次に、図5(B)に示す
ように、内側空気室A、Bの排気を行う。これによっ
て、管5は、外側空気室C、D上に乗るまでその自重に
よって下降する。このとき、内側空気室A、Bの排気
は、管5の自重以外に強制排気により行ってもよい。強
制排気すれば、より早く管5を下降させることができ
る。
【0017】次に、図5(C)に示すように、外側空気
室C、Dおよび内側空気室E、Fの排気を行い、同時
に、管5の下降状態を監視しながら内側空気室A、Bの
給気を行う。これによって、管5が内側空気室A、Bに
よって上から押さえられるので、管5が円滑に且つ安定
して下降する。
【0018】次に、更に、管5が降下したところで、図
5(D)に示すように、外側空気室G、Hの排気を行い
ながら、外側空気室C、Dに給気を行う。これによっ
て、管5の敷設中にもかかわらず、内側空気室A、Bお
よび外側空気室C、Dにより構成されるエアーバッグ7
によって掘削溝1の上部が支持されて土壁の崩壊が防止
される。
【0019】以下、このような操作を最下段のエアーバ
ッグ7まで行うことによって、掘削溝1の土壁の崩壊を
防止しながら、安全に管5を掘削溝1内に敷設すること
ができる。
【0020】このようにして、管5の敷設が完了した
ら、管5の敷設施工の進行方向の反対側からエアーバッ
グ7の排気を行い、反対斜線あるいは既に埋め戻した側
からトラック等によって埋戻し砂を掘削溝1内に投入す
る。
【0021】次に、エアーバッグ7の内側空気室7Aお
よび外側空気室7Bを、隔壁8によりそれぞれ中空の四
角柱状に二分割した場合の管1の敷設方法について説明
する。
【0022】先ず、図6(A)に示すように、敷設すべ
き管5を最上段のエアーバッグ7の内側空気室A、B間
上に乗せる。次に、図6(B)に示すように、内側空気
室A、Bの排気を行う。これによって、管5は、下段の
内側空気室C、D上に乗るまでその自重によって下降す
る。このとき、内側空気室A、Bの排気は、管5の自重
以外に強制排気により行ってもよい。強制排気すれば、
より早く管5を下降させることができる。
【0023】次に、図6(C)に示すように、内側空気
室C、Dの排気を行い、同時に、管5の下降状態を監視
しながら上段の内側空気室A、Bの給気を行う。これに
よって、管5が内側空気室A、Bによって上から押さえ
られるので、管5が円滑に且つ安定して下降する。しか
も、これによって、図6(D)に示すように、管5の敷
設中にもかかわらず、内側空気室A、Bおよび外側空気
室C、Dにより構成されるエアーバッグ7によって掘削
溝1の上部が支持されて土壁の崩壊が防止される。
【0024】以下、このような操作を最下段のエアーバ
ッグ7まで行うことによって、掘削溝1の土壁の崩壊を
防止しながら、安全に管5を掘削溝1内に敷設すること
ができる。
【0025】このようにして、管5の敷設が完了した
ら、上述した場合と同様にして埋戻し砂を掘削溝1内に
投入する。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、管が下降中であっても、常に、掘削溝の土壁がエア
ーバッグによって支持されているので、掘削溝の土壁の
崩壊を防止しながら、安全に管を掘削溝内に敷設するこ
とができるといった有用な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の管敷設装置におけるエアーバッグを
掘削溝内に設置した状態を示す斜視図である。
【図2】この発明の管敷設装置におけるエアーバッグに
給排気管を接続した状態を示す斜視図である。
【図3】この発明の管敷設装置におけるエアーバッグを
掘削溝内に設置した状態を示す平面図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】この発明の管敷設方向による管の敷設工程図で
ある。
【図6】別の構造のエアーバッグを使用した、この発明
の管敷設方向による管の敷設工程図である。
【図7】従来の山留め工法を示す斜視図である。
【図8】従来管敷設方法を示す工程図である。
【符号の説明】
1:掘削溝 2:矢板 3:エアーバッグ 4:エアーバッグ 5:管 6:埋戻し砂 7:エアーバッグ 7A:内側空気管 7B:外側空気管 8:隔壁 9:給排気手段 10:給排気管 11:開閉弁 12:制御器 13:コンプレッサー
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02B 9/06 E02F 5/10 F16L 1/024 F16L 1/038

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隔壁によって内側空気室と外側空気室と
    に二分割された複数個のエアーバッグと、前記複数個の
    エアーバッグの各々の前記内側空気室および前記外側空
    気室に対して給排気を行うための給排気手段とからなる
    ことを特徴とする管敷設装置。
  2. 【請求項2】 前記内側空気室および前記外側空気室と
    は、それぞれ中空の三角柱状または四角柱状に形成され
    ていることを特徴とする、請求項1記載の管敷設装置。
  3. 【請求項3】 隔壁によってそれぞれ中空の三角柱状の
    内側空気室と外側空気室とに二分割された複数個のエア
    ーバッグを、管が敷設される掘削溝内に、前記掘削溝に
    沿って二列に且つ上下多段に、前記内側空気室および前
    記外側空気室に給気した状態で積み重ね、前記内側空気
    室間上に前記管を乗せ、次いで、前記管が乗せられた前
    記内側空気室の排気を行った後、前記外側空気室の排気
    を行って、前記管をその自重によって下降させる操作
    を、最上段の前記エアーバッグから最下段の前記エアー
    バッグに亘り順次行って、前記管を前記掘削溝底部の管
    敷設位置まで下降させ、そして、このようにして前記管
    を下降させる際に、前記管が通過する前記内側空気室お
    よび前記外側空気室に順次給気を行い、かくして、前記
    エアーバッグによって前記掘削溝の土壁の崩壊を防止し
    ながら、前記管を前記掘削溝内に敷設することを特徴と
    する管敷設方法。
  4. 【請求項4】 隔壁によってそれぞれ中空の四角柱状の
    内側空気室と外側空気室とに二分割された複数個のエア
    ーバッグを、管が敷設される掘削溝内に、前記掘削溝に
    沿って二列に且つ上下多段に、前記内側空気室および前
    記外側空気室に給気した状態で積み重ね、前記内側空気
    室間上に前記管を乗せ、次いで、前記管が乗せられた前
    記内側空気室の排気を行って、前記管をその自重によっ
    て下降させる操作を、最上段の前記エアーバッグから最
    下段の前記エアーバッグに亘り順次行って、前記管を前
    記掘削溝底部の管敷設位置まで下降させ、そして、この
    ようにして前記管を下降させる際に、前記管が通過する
    前記内側空気室に順次給気を行い、かくして、前記エア
    ーバッグによって前記掘削溝の土壁の崩壊を防止しなが
    ら、前記管を前記掘削溝内に敷設することを特徴とする
    管敷設方法。
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