JP2592902B2 - 矢板施工における長尺管の溝内投入方法 - Google Patents

矢板施工における長尺管の溝内投入方法

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JP2592902B2 JP63098896A JP9889688A JP2592902B2 JP 2592902 B2 JP2592902 B2 JP 2592902B2 JP 63098896 A JP63098896 A JP 63098896A JP 9889688 A JP9889688 A JP 9889688A JP 2592902 B2 JP2592902 B2 JP 2592902B2
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、矢板施工における長尺管の溝内投入方法に
関するものである。
従来の技術 従来より、水道管やガス管等の管路を地中に埋設する
場合、地盤の良いところではいわゆる素掘り工法を採用
し、地表面に溝を掘削し、溝底に管路を布設した後、埋
戻し材料により溝を埋め戻している。しかし、溝の掘削
深が大きいときや、地盤が軟弱なところなどでは、溝の
側壁の崩壊を防ぐため、矢板工を施してから掘削を行な
う方法を採用することが多い。この方法の詳細を第3図
により説明すると、溝1の掘削前にその側壁に矢板工2
を施す。矢板工2は、複数個の鋼矢板3を地表面に2列
に打ち込んだものである。次に、地表面に溝1を掘削
し、掘削の進行に合わせて支保工4を矢板工2に施す。
支保工4は、複数個の腹起し5および切梁6からなる。
腹起し5は、各列の鋼矢板3の上端部を接続するH型鋼
等からなる部材で、連続的に設けられている。また、切
梁6は、相対向する腹起し5の間に架設されて鋼矢板3
の倒れを防止するH型鋼等からなる部材で、互いに所定
間隔(以下「内法スパン」という)sをおいて設けられ
ている。この内法スパンsは通常4〜5m程度である。次
に、クレーン車等により、複数個の単位管7を切梁6の
間から1個づつ溝1の底部に吊り降ろして接続し、管路
8を形成する。その際、前記内法スパンsを従来の単位
管7の長さlよりも大きく設定してあることはいうまで
もない。最後に、矢板工2および支保工4を撤去しなが
ら、埋戻し材料により溝1を埋め戻すのである。
発明が解決しようとする課題 ところで、近年特に大口径の単位管7′でその長さ
l′が9〜12mのものが製造されるようになり、これを
管路8に使用すれば継手数が減少して布設が迅速化され
るので、この長尺の単位管(以下「長尺管」という)
7′を溝1内に吊り降ろす作業も必要になって来た。し
かし、この場合、上記従来の方法によれば、切梁6に使
用されるH型鋼等の大きさには制限があるので、内法ス
パンsを長尺管7′の長さl′よりも大きくすることが
できない。そのため、新しく布設される長尺管7′の布
設位置に相当する個所の切梁6を一つまたは二つ取り外
して長尺管7′を吊り降ろすという方法を採用してい
る。しかし、この方法によると、切梁6を取り外すこと
によりその部分で鋼矢板3の傾きが生じたり、あるいは
倒壊のおそれが生じ、溝1内で長尺管7′の接続作業や
埋戻し作業を行なう者にとって非常に危険であるという
問題がある。その対策として、接続した長尺管7′を直
ちに埋め戻して溝1の深さを浅くすることも考えられる
が、この場合の布設作業は長尺管7′の接続・埋戻しを
管1本ごとに繰り返えすことになり、埋戻し材料の手配
などが細切れとなって作業能率が低下し、布設作業の迅
速化という長尺管7′の利点が損われることになる。
本発明は、このような欠点を解消するものであって、
支保工を取り外すことなく長尺管の布設を可能にするこ
とにより、布設作業を安全かつ迅速に行なえる矢板施工
における長尺管の溝内投入方法を提供することを目的と
する。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するために、本発明は、地中に打込ま
れて両側壁をなす矢板間の地表を掘削し、両側壁の矢板
間を支保工で支持して形成される溝内に、溝の軸線方向
に沿って所定間隔ごとに配置される支保工と支保工の間
の距離よりも長い長尺管を投入する方法であって、溝の
一端に溝底に続いて形成される傾斜面に沿って、長尺管
を溝内に搬入し、溝底に降ろした後に長尺管を溝内の布
設位置まで移動させて投入する構成としたものである。
作用 上記本発明の構成においては、管路を溝内に布設する
とき、長尺管を地表面から溝の緩斜面に沿って溝底に降
ろした後、支保工の下をくぐらせながら溝内の布設位置
まで移動させるので、支保工は従来どおりのものでもよ
く、また布設時に支保工を取り外す必要もない。したが
って、布設作業をきわめて安全かつ迅速に行なうことが
でき、長尺管を使用する利点を十分に発揮することが可
能である。
実施例 以下、本発明の一実施例を第1図および第2図に基づ
き作業順序に従って説明する。
まず、端部に緩斜面10を有する溝11を地表面12に掘削
するのであるが、掘削時に溝11の側壁が崩壊するのを防
止するため、掘削前に矢板工13を施した後溝11を掘削す
る。矢板工13は、複数個の鋼矢板14を地表面12に溝11の
側壁位置に合わせて2列に打ち込んだものであるが、鋼
矢板14のリース料その他の理由から通常は溝11の全長に
わたって予め矢板工13を施すことはしないで、ある一定
の距離、例えば100mごとに管路の布設作業が終わる都度
打ち替えて行くことが多い。そのとき、溝11の端部はか
なりの急斜面となっている(第3図参照)。本発明の特
徴は、この急斜面を第1図に示すような緩斜面10とし、
これを利用して後述する長尺管18を地表面12から溝11内
に投入することにある。さらに、溝11の掘削の進行に合
わせて支保工15を矢板工13の上端部に施し、矢板工13の
倒れを防止する。支保工15は、複数個の腹起し16および
切梁17からなる。腹起し16は、各列の鋼矢板14の上端部
を接続するH型鋼等からなる部材で、連続的に設ける。
また、切梁17は、相対向する腹起し16の間に架設して鋼
矢板14の倒れを防止するH型鋼等からなる部材で、互い
に内法スパンSをおいて設ける。この内法スパンSは、
従来の切梁と同程度の4〜5mでよい。なお、この支保工
15は、第1図に示すように、緩斜面10の個所ではその全
長にわたって施す必要はなく、最端の切梁17と緩斜面10
との間を後述する長尺管18が通過しうる程度に留めてお
く。その理由は、緩斜面10の箇所では、地表面12に近づ
くにしたがって掘削深さが浅くなるので、矢板工13が倒
れるおそれがなくなるからである。次に、複数個の長尺
管18を1個づつ台車19に載せて地表面12から緩斜面10を
経由して溝11の底部に降ろし、そのまま切梁17の下をく
ぐらせながら溝11内の布設位置まで移動させて台車19か
ら降ろし、互いに接続することにより管路20を形成す
る。最後に、矢板工13および支保工15を撤去しながら埋
戻し材料により溝11を埋め戻す。21は、管路20の沈下を
防止するための良質の土または砂である。撤去した矢板
工13および支保工15は、続く管路20の布設作業に使用す
る。
かくして、管路20が地中に埋設されるのであるが、管
路20を溝11内に布設するとき、長尺管18を台車19に載せ
て地表面12から緩斜面10を利用して溝底に降ろし、その
まま切梁17の下をくぐらせながら布設位置に移動させる
ので、切梁17の内法スパンSは従来どおりの4〜5m程度
でよく、また切梁17を取り外す必要もない。したがっ
て、長尺管18の布設作業でも安全かつ迅速に行なうこと
ができる。また、台車19をレールに乗せて移動させれ
ば、布設作業がより能率的となり、また、台車19の代わ
りにクローラーマウントの自走式運搬車を使用すれば、
地表面12から溝11内の布設位置まで長尺管18をそのまま
搬入することができ、便利である。なお、クレーン車等
により長尺管18を吊り上げた状態で緩斜面10から溝11内
に搬入することも可能であるが、切梁17のところで長尺
管18を吊り上げているワイヤーロープ等をその都度掛け
替える必要があるので、溝11内での移動は台車19による
方が能率的である。
発明の効果 以上述べたごとく本発明によれば、管路を溝内に布設
するとき、長尺管を地表面から溝の緩斜面に沿って溝底
に降ろした後、支保工の下をくぐらせながら溝内の布設
位置まで移動させるので、支保工は従来どおりのもので
もよく、また布設時に支保工を取り外す必要もない。し
たがって、長尺管を使用した管路の布設作業でもきわめ
て安全かつ迅速に行なうことができ、長尺管使用の利点
を十分に発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法の一実施例を示す作業状態の断面
図、第2図は第1図のII−II線断面図、第3図は従来の
方法の一例を示す作業状態の断面図、第4図は第3図の
平面図である。 10……緩斜面、11……溝、12……地表面、13……矢板
工、14……鋼矢板、15……支保工、18……長尺管、20…
…管路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地中に打込まれて両側壁をなす矢板間の地
    表を掘削し、両側壁の矢板間を支保工で支持して形成さ
    れる溝内に、溝の軸線方向に沿って所定間隔ごとに配置
    される支保工と支保工の間の距離よりも長い長尺管を投
    入する方法であって、溝の一端に溝底に続いて形成され
    る傾斜面に沿って、長尺管を溝内に搬入し、溝底に降ろ
    した後に長尺管を溝内の布設位置まで移動させて投入す
    ることを特徴とする矢板施工における長尺管の溝内投入
    方法。
JP63098896A 1988-04-21 1988-04-21 矢板施工における長尺管の溝内投入方法 Expired - Lifetime JP2592902B2 (ja)

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