JP3248410B2 - 発振装置 - Google Patents

発振装置

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JP3248410B2
JP3248410B2 JP27740895A JP27740895A JP3248410B2 JP 3248410 B2 JP3248410 B2 JP 3248410B2 JP 27740895 A JP27740895 A JP 27740895A JP 27740895 A JP27740895 A JP 27740895A JP 3248410 B2 JP3248410 B2 JP 3248410B2
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純司 大石
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Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Oscillators With Electromechanical Resonators (AREA)
  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水晶振動子等の発
振装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種発振装置においては、振動
部の発振制御を行う集積素子を、この振動部とは別個に
設けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記構成
では集積素子と振動部を実装する基板が別途必要とな
り、大型化してしまうという問題があった。
【0004】そこで本発明は、小型化することを目的と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】そしてこの目的を達成す
るために本発明は、水晶製の振動板と、この振動板の
上、下面にそれぞれ原子の共有結合により直接接合され
た上、下板とを備え、前記振動板は、振動部と、開口部
を有し、この開口部に対応する下板上に、前記振動部の
発振制御を行う集積素子を実装し、小型化を図るもので
ある。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、水晶製の振動板と、この振動板の上、下面にそれぞ
れ原子の共有結合により直接接合された上、下板とを備
え、前記振動板は、振動部と、開口部を有し、この開口
部に対応する下板上に、前記振動部の発振制御を行う集
積素子を実装し、これにより集積素子用の基板が不要と
なり、小型化が図れる。
【0007】また請求項2に記載の発明は、振動部の電
極引出部に対応する上板部分に貫通孔を設け、この貫通
孔内には、蒸着、またはスパッタによる封口膜を形成し
た請求項1に記載の発振装置であって、振動部の気密化
が図れる。
【0008】さらに請求項3に記載の発明は、上板の上
面には、貫通孔内の封口膜と導通した蒸着、またはスパ
ッタによる電極膜を設けた請求項2に記載の発振装置で
あって、封口膜と電極膜の形成が同一工程で行え、製造
工程の簡略化が図れる。
【0009】さらにまた本発明の請求項4に記載の発明
は、振動板の開口部の周辺上に電極を設け、この電極と
集積素子をリード線で接続するとともに、この電極に対
応する上板部分には貫通孔を設け、この貫通孔内には、
蒸着、またはスパッタによる封口膜を形成した請求項
2、または3に記載の発振装置としたものであって、集
積素子の実装部の気密化も図れる。
【0010】以下本発明の一実施形態を図を用いて説明
する。図1において、1は水晶製の振動板で、その左方
には、コ字状の切溝2が設けられ、それにより舌片状の
振動部3が設けられている。この振動部3の表、裏面に
は、電極4が設けられ、表側の電極引出部5は直接、裏
側のものはスルーホール6を介して表側に引き出され、
電極引出部7を形成している。また、振動部3の右方に
は、開口部8が設けられている。この振動板1の上、下
面には、水晶製の上板9と下板10が設けられており、
これらは、図2のごとく重合されたのち、加熱すること
により、水晶表面の酸素原子を共有結合した直接接合状
態となっている。この状態において、電極引出部5,7
に対応する上板9部分には図3のごとく貫通孔11が設
けられ、この貫通孔11内には蒸着、またはスパッタに
よる封口膜12が設けられている。この封口時には、図
1に示す上板9の上面への電極膜13の形成も同時に蒸
着、またはスパッタにより形成される。なお、この上板
9にも開口部14が設けられ、この開口部14と前記振
動板1の開口部8を介して、下板10の凹部15内には
集積素子16が実装され、その電極と上板9上の電極膜
13とはワイヤーボンディング等のリード線で接続され
る。なお、集積素子16は図4に示すごとく、温度セン
サ17と、制御回路部18と、バラクタダイオード19
と、発振用コンデンサ20と、アンプ21と、帰還用抵
抗22と、制限抵抗23とを備えたものであって、振動
部3の温度補償を行うものである。
【0011】さて、集積素子16の実装が終わると、図
2に示すごとく、開口部14からモールド樹脂24が流
入させられ、集積素子の絶縁保護を図っている。
【0012】さて最後に、この重合体の側面に、図2に
示すごとく、入出力電極25が印刷により設けられ、そ
の後、必要に応じて図5に示すごとく、電極膜13を絶
縁保護するギャップ26が接着剤等により設けられる。
【0013】図6は、他の実施形態を示し、この例では
下板10上に集積素子16を実装し、また、振動板1の
開口部8の周辺上には、電極膜27を設け、この電極膜
27と集積素子16の電極とをリード線で接続するとと
もに、同電極膜27に対応する上板9部分には、貫通孔
28を設け、この貫通孔28内には、電極膜13を形成
時と同時に封口膜を設けるものである。
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明は、水晶製の振動板
と、この振動板の上、下面にそれぞれ原子の共有結合に
より直接接合された上、下板とを備え、前記振動板は、
振動部と、開口部を有し、この開口部に対応する下板上
に、前記振動部の発振制御を行う集積素子を実装したも
のであるので、集積素子用の基板が不要となり、小型化
が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の分解斜視図
【図2】その斜視図
【図3】その一部分を切断した正面図
【図4】その電気回路図
【図5】その斜視図
【図6】本発明の他の実施形態の分解斜視図
【符号の説明】
1 振動板 3 振動部 5 電極引出部 7 電極引出部 8 開口部 9 上板 10 下板 11 貫通孔 13 電極膜 16 集積素子

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水晶製の振動板と、この振動板の上、下
    面にそれぞれ原子の共有結合により直接接合された上、
    下板とを備え、前記振動板は、振動部と、開口部を有
    し、この開口部に対応する下板上に、前記振動部の発振
    制御を行う集積素子を実装した発振装置。
  2. 【請求項2】 振動部の電極引出部に対応する上板部分
    に貫通孔を設け、この貫通孔内には、蒸着、またはスパ
    ッタによる封口膜を形成した請求項1に記載の発振装
    置。
  3. 【請求項3】 上板の上面には、貫通孔内の封口膜と導
    通した蒸着、またはスパッタによる電極膜を設けた請求
    項2に記載の発振装置。
  4. 【請求項4】 振動板の開口部の周辺上に電極を設け、
    この電極と集積素子をリード線で接続するとともに、こ
    の電極に対応する上板部分には貫通孔を設け、この貫通
    孔内には、蒸着、またはスパッタによる封口膜を形成し
    た請求項2、または3に記載の発振装置。
JP27740895A 1995-10-25 1995-10-25 発振装置 Expired - Fee Related JP3248410B2 (ja)

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