JP3248371B2 - 立体像表示装置 - Google Patents
立体像表示装置Info
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Description
の、回折格子(グレーティング)をセル(ドット)毎に
配置してなる回折格子アレイを用いた立体像表示装置に
係り、特に横方向(または、横方向・縦方向共)に視差
を持つ立体像の表示ができる立体像表示装置に関する。
微少なドットを所望に配置することにより、回折格子パ
ターンが形成されたディスプレイを得る方法として、以
下に挙げる手法が公知である。
による特開昭60−156004号公報に開示されてい
る方法がある。この方法は、2光束干渉法(レーザー等
の2本のコヒーレント光を、感光材料上で干渉させて、
干渉パターンを記録する方法)による微少な干渉縞(以
下、回折格子とする)を、そのピッチ・方向・光強度を
適宜変化させて、感光材料上にドット単位で次々と露光
するものである。
御により、感光材料が載置されたX−Yステージを順次
移動させて、基板の表面に、干渉縞を直接描画し、回折
格子からなる複数の微少なドットを所望に配置する方法
も本出願人によって提案されている。EB描画によれ
ば、直線のみならず所望の曲線の回折格子をも描画する
ことが自在である。その方法は、特開平2−72320
号公報および米国特許5,058,992号に開示され
ている。
して、本出願人による特開平4−311916号公報に
開示されている方法がある。この方法は、予め基板の表
面に配置した複数個の回折格子セルからなる回折格子ア
レイを、所定形状の遮光手段(インキ、液晶等の空間変
調素子)によって、照明光の入射側(または回折光の出
射側)の回折格子を選択して部分的に遮蔽し、ある特定
のパターン表示(立体的な画像表示等)を行なうという
ものである。(図1参照)
ターン表示に不要となる部分の回折格子を隠蔽するにあ
たり、印刷インキ・または液晶等の空間変調素子を用い
る。
置 さらに、前記ディスプレイを利用した新規な表示手段と
して、本出願人による特開平6−281804号公報に
開示されている表示手段がある。
リクス状に)配置した複数個の回折格子セルからなる回
折格子アレイを基本デバイスとする立体像表示装置であ
る。前記回折格子アレイは、光を発散または集光する機
能を有する回折格子セルからなるセルを、格子の勾配
(および格子間隔)が近い領域で空間的に横方向(およ
び縦方向)に分割し、この各分割領域を各視差画像(1
方向または2方向)のピクセル(画素)に対応させるも
のである。
ターン表示に不要となる部分の回折格子を、液晶等の空
間変調素子を用いて隠蔽するため、空間変調素子の駆動
機構や照明光源等の、パターン表示のための各種機構が
必要である。
ことによって、表示する画像を適宜変更することが可能
となり、「動画での立体画像の表示」も可能となる。
(図8参照)
4号公報に代表される上記(4) の表示装置では、回折格
子アレイと空間変調素子(液晶パネル)との配置関係に
ついての具体的な報告が現在までされていない。
像のピクセル(ON/OFF を表示する液晶パネルの1画
素)とを1:1で対応させるためには、前記アレイと前
記パネルとをできるだけ密接させ、両者の距離を全面に
わたって均一に保たなければならない。
を1:1で対応させることは、大面積の表示装置を作製
しようとする場合に、特に液晶パネルが大面積になるこ
とは、その駆動機構や照明光源等の各種機構も大がかり
になることを伴い、製作上の問題となる。
(液晶パネル)との新規な配置関係を提案し、上記した
装置構成上の制約を除くような立体像表示装置を提供す
ることを目的とする。
めに、回折格子アレイを照明する光学系を、回折格子ア
レイと液晶パネル等の空間変調素子(以下、光変調ユニ
ットと称する)の面積を1:1で対応させずに、前記ア
レイへの照明光の入射側に配置した比較的小面積の光変
調ユニットを透過した光を、前記アレイと同面積の平行
光として拡げて入射させるようにする。
を表示する装置において、少なくとも、 (a)曲線を等間隔で並べて構成され、その曲線の方向
・ピッチに応じた方向に光を回折する回折格子からな
り、表示する立体像を構成する視差画像の数に対応し
て、各視差方向に光を回折する領域毎に分割した画像
を、表示画像単位とし、前記回折格子からなるセルを、
基板表面に複数個配列してなる回折格子アレイ、 (b)光源から発した光の強度を、表示する立体像を構
成する視差画像に基づき、前記アレイ(a)の分割領域
と1:1で対応するように領域毎に変調制御し、視差画
像を構成するパターン光として選択的に透過させる機能
を有し、前記アレイ(a)よりも小面積である光変調ユ
ニット、 (c)前記光変調ユニット(b)を透過したパターン光
を、前記アレイ(a)の全面に平行光として投影する投
影ユニット、の構成を備えた立体像表示装置である。
ごとに説明する。
クス状に配列してなるものであり(図6参照)、セルの
分割領域毎に、立体像を構成する各視差画像に対応して
投影される前記パターン光を回折する機能を有する。
ル16を複数個配列してなる回折格子アレイ15を観察者が
観察すると仮定する。
って回折した1次回折光92の方向をα、1次回折光92の
波長をλとすると、図3に示すように回折格子18の方向
Ωおよび回折格子18のピッチd(空間周波数の逆数)
は、以下のような式で求めることができる。なお、照明
光91はY−Z平面上を通るとし、回折光はX−Z平面上
を通るとする。
の方向に回折するための、前記回折格子18の方向Ωおよ
びピッチdを求めることが可能になる。すなわち、照明
光91の入射角度θ、1次回折光92の方向α、1次回折光
92の波長λを与えれば、回折格子18の方向Ωおよびピッ
チdを得ることができる。
=0)波長を求める。(このときの回折格子のピッチを
d’とする) λ=d’・sin (θ)…………………………………………(3)
方向に等間隔で並べた構成の場合は、常に上式を満たし
ているため、回折光が水平方向に移動する視点では、常
に同じ色の波長を観察できるようになっている。図4の
セルでは、曲線(格子縞)が傾きΩ1からΩ2まで変化
しており、その曲線がピッチd’で並んでいる。すなわ
ち、回折光の水平方向での回折される範囲が、回折格子
の存在する面の法線に対しての角度α1からα2である
回折格子セルを得るためには、 tan(Ω1)=sin(α1)/sin(θ)……………(5) tan(Ω2)=sin(α2)/sin(θ)……………(6) d’=λ/sin (θ)………………………………………(7) となり、傾きΩ1からΩ2まで変化する曲線をピッチ
d’で等間隔に並べた回折格子を用いればよい。
格子の所定部分(回折格子アレイのうち、パターン表示
に不要となる部分の回折格子)を、光変調ユニットを用
いて隠蔽(その部分に照明光を当てない)することによ
り、照明光を回折する部分と回折しない部分とを生じさ
せて、所望のパターン表示を行なう。
ルを、領域分割されたサブセルA〜Fに分け、本方法に
より立体パターンを表示する場合について考える。(図
5参照)
ブセルC,Dは正面に光を回折し、サブセルE,Fは右
方向に光を回折する。
枚)の視差画像を準備し、物体を一番左方向から撮像し
た視差画像を、サブセルAを画素として表現し、同様に
物体を一番右方向から撮像した視差画像を、サブセルF
を画素として表現する。
値)に従い、明るい画素(ON)は対応する位置の回折格
子を隠蔽せず、暗い画素(OFF,明るさ=0)は対応する
位置の回折格子を隠蔽する。このようにして作製された
パターンは、左方向から観察した際には、物体を左方向
から撮像した画像が観察され、右方向から観察した際に
は、物体を右方向から撮像した画像が観察される。従っ
て、両眼視差による立体画像の観察が可能となる。
するのではなく、画素データ値(二値とは限らない)に
基づいて、セルを隠蔽する面積比を適宜変更していけ
ば、中間値の表現も可能となる。換言すれば、セルをさ
らに細かく領域分割すれば良いことになる。
像を構成するパターン光を選択的に透過させる機能を有
する。
画像の変更に応じて適宜パターン光を変更できるよう
な、シャッター機能を有する液晶パネル等が適切であ
る。
れ、そこから発した光は球面状に拡がるが、途中に配置
したレンズによって変調されて収束しながら光変調ユニ
ット(b)に入射する。
過されたパターン光が、前記レンズの焦点距離の位置に
あるアパーチャーを通過した後、再度球面状に拡がりな
がら、以後の投影ユニット(c)に入射することにな
る。(図7参照)
ズを通過させて収束させずに、前記ユニット(b)を透
過させて、前記パターン光を拡げながら投影ユニット
(c)に入射させても良い。
入射した光を、平行光として回折格子アレイ(a)全面
に投影する機能を有する。(図7参照)
lographic Optical Element ;ホログラフィック光学素
子)やレンズ等が用いられる。
置し、前記ユニットを透過したパターン光を前記アレイ
に投影させる構成をとることにより、光変調ユニットの
大きさ(面積・厚さ共に)に関して格別の制約を受ける
ことがない。
上のサブセルと対応できる分解能さえあれば、前記アレ
イと等しい面積である必要がない。
ユニットとを近接させる必要がないため、前記ユニット
として、厚いものを用いることができる。
鏡)を用いると、前記ユニットの薄型化が可能であり、
表示装置全体の軽量化・小型化が可能となる。
と光変調ユニットと投影ユニットとの配置関係を、下記
条件を満たすようにすることで、光変調ユニットを透過
したパターン光を回折格子アレイ上に結像させることが
でき、不要な散乱光等の拡がりを抑えることができる。 1/F=1/fa+1/fb (但し、fa:光変調ユニットと投影ユニットとの距
離。fb:投影ユニットと回折格子アレイとの距離。
F:投影ユニットが有する固有の焦点距離。)
分のみを通過させる開口(アパーチャー)を有する遮光
手段(マスク)を配置することによって、不要な散乱光
等による悪影響を最小限に抑えることができ、回折格子
アレイに入射する光のうち、光変調ユニットを透過した
パターン光以外の成分をほぼカットできる。
してさらに詳細に説明する。
例(図7)>点光源1から発した照明光は球面状に発散
した後、レンズ2によって収束光となり、収束しながら
光変調ユニット3(図では、空間変調素子と表示=液晶
パネル)に入射する。
域毎に変調制御し、視差画像を構成するパターン光を、
表示する画像の変更に応じて選択的に透過させる。
は、さらに収束しながら、その収束点(焦点位置)に配
置されたマスクのアパーチャー4を通過する。
再度球面状に発散しながら、HOE5に入射することに
なる。
を平行光に変換する機能があるものを用いた場合、図示
のように、収束点からHOEまでの距離と焦点距離Fを
等しくすれば、回折格子アレイ6には平行光が入射する
ことになる。
5との距離faと、HOE5と回折格子アレイ6との距
離fbと、HOE5固有の焦点距離Fとが、次のような
配置関係になっている場合に、光変調ユニット3を透過
したパターン光が回折格子アレイ6上に結像される。 1/F=1/fa+1/fb
ット3上の対応する位置とは1:1の関係にあるため、
HOE5による拡大率分だけ拡大した光変調ユニット3
(すなわち、回折格子アレイ6と光変調ユニットとの面
積が等しい場合)を回折格子アレイ6上に(距離=0で
密接させて)配置した場合と近い状況になる。
分が回折格子アレイ6に入射してしまい、観察時の像の
ノイズやボケを生じてしまう。
ャー4で散乱光等の大部分を除いているので、平行光成
分に対する散乱光等の比率は低くなり、回折格子アレイ
6には、HOE5で投影されるパターン光(平行光)だ
けが入射し、観察時のS/N等が改善され、視差画像同
士の交じりも低減することができる。
うな、曲線の回折格子を等間隔に並べてなる回折格子セ
ルを複数個配列したものである場合について、各セルを
各視差方向に対応する領域(サブセル)に分けて考え
る。
れ特定方向に光を回折する。すなわち、各サブセルは視
差方向に対応させることができる。
画像を、右方向に光を回折するサブセルで表示し、左方
向から撮影した画像を、左方向に光を回折するサブセル
で表示する。
ら観察すると、3次元物体を右方向から撮影した画像が
観察でき、左方向から観察すると、3次元物体を左方向
から撮影した画像が観察できる。従って、両眼視差によ
る立体像の観察が可能となる。(図9参照)
折格子アレイ6上の各サブセルに対応する位置の光変調
ユニット3の部分の光透過率等を制御すれば良い。
Eを用いた場合についてのみの説明であったが、他の投
影ユニットとしてレンズを用いた場合(図10)や凹面鏡
を用いた場合(図11)でも上記と同様のことが言える。
ネル)の面積を1:1で対応させなくても良いため、大
面積の表示装置を作製しようとする場合でも、液晶パネ
ルが大面積になり、その駆動機構や照明光源等の各種機
構も大がかりになることを伴うことがなく、装置構成上
の各種制約が除かれる。
可能となり、しかも高品質の立体像表示が実現される。
示す説明図。
示を示す説明図。
説明図。
図。
概要図。
概要図。
Claims (6)
- 【請求項1】両眼視差による立体像を表示する装置にお
いて、少なくとも、 (a)曲線を等間隔で並べて構成され、その曲線の方向
・ピッチに応じた方向に光を回折する回折格子からな
り、表示する立体像を構成する視差画像の数に対応し
て、各視差方向に光を回折する領域毎に分割した画像
を、表示画像単位とし、前記回折格子からなるセルを、
基板表面に複数個配列してなる回折格子アレイ、 (b)光源から発した光の強度を、表示する立体像を構
成する視差画像に基づき、前記アレイ(a)の分割領域
と1:1で対応するように領域毎に変調制御し、視差画
像を構成するパターン光として選択的に透過させる機能
を有し、前記アレイ(a)よりも小面積である光変調ユ
ニット、 (c)前記光変調ユニット(b)を透過したパターン光
を、前記アレイ(a)の全面に平行光として投影する投
影ユニット、 の構成を備えた立体像表示装置。 - 【請求項2】投影ユニットとして、ホログラフィック光
学素子を用いることを特徴とする請求項1記載の立体像
表示装置。 - 【請求項3】投影ユニットとして、凹面鏡を用いること
を特徴とする請求項1記載の立体像表示装置。 - 【請求項4】回折格子アレイ(a)と光変調ユニット
(b)と投影ユニット(c)との配置関係が、下記条件
を満たすことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか
に記載の立体像表示装置。 1/F=1/fa+1/fb (但し、fa:光変調ユニットと投影ユニットとの距
離。fb:投影ユニットと回折格子アレイとの距離。
F:投影ユニットが有する固有の焦点距離。) - 【請求項5】光源から発して拡がる光が、光学系により
収束しながら光変調ユニット(b)に入射する構成であ
る請求項1〜請求項4の何れかに記載の立体像表示装
置。 - 【請求項6】収束しながら光変調ユニット(b)に入射
し、透過したパターン光が、焦点位置を通過した後、球
面状に拡がりながら投影ユニット(c)に入射する照明
光の光路中で、前記焦点位置に、前記パターン光のみを
通過させる開口を有する遮光手段を配置することを特徴
とする請求項5に記載の立体像表示装置。
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JP28981194A JP3248371B2 (ja) | 1994-11-24 | 1994-11-24 | 立体像表示装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28981194A JP3248371B2 (ja) | 1994-11-24 | 1994-11-24 | 立体像表示装置 |
Publications (2)
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ID=17748081
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP28981194A Expired - Fee Related JP3248371B2 (ja) | 1994-11-24 | 1994-11-24 | 立体像表示装置 |
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1994
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